JP7216598B2 - 水素・酸素発生装置 - Google Patents

水素・酸素発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7216598B2
JP7216598B2 JP2019073456A JP2019073456A JP7216598B2 JP 7216598 B2 JP7216598 B2 JP 7216598B2 JP 2019073456 A JP2019073456 A JP 2019073456A JP 2019073456 A JP2019073456 A JP 2019073456A JP 7216598 B2 JP7216598 B2 JP 7216598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
gas
hydrogen
oxygen gas
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019073456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020172671A (ja
Inventor
末貴 中尾
豊 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Eco Solutions Co Ltd filed Critical Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority to JP2019073456A priority Critical patent/JP7216598B2/ja
Publication of JP2020172671A publication Critical patent/JP2020172671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7216598B2 publication Critical patent/JP7216598B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

本発明は、水素・酸素発生装置に関する。
近年、クリーンなエネルギー源として水素ガスが用いられている。
水素ガスを生成する装置としては、固体高分子電解質膜によって仕切られた陽極室と陰極室との内の陽極室に水が供給され、該水が電気分解されて、陰極室に水素ガスを発生させるとともに、陽極室に酸素ガスを発生させる水電解モジュールを備える水素・酸素発生装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この種の水素・酸素発生装置としては、前記水電解モジュールの前記陽極側に電気分解で消費される水量に対して大過剰の水を供給して陽極室から酸素ガスを含む排出水を排出させるようにし、この排出水を分離タンクで気液分離して分離された水を再び前記水電解モジュールに供給するように構成されたものが知られている。
特許第4347972号公報
ところで、水素・酸素発生装置では、固体高分子電解質膜や他の箇所での異常などにより酸素ガスに水素ガスが混入するとともに水素ガスに酸素ガスが混入したりすることを検知すべく、分離タンクで分離された酸素ガス中の水素ガス濃度を水素ガス濃度計で測定することが行われることがある。
その際には酸素ガスへの水素ガスの混入を迅速に検知することが望ましい。
しかし、酸素ガスへの水素ガスの混入を迅速に検知することについては、これまで着目されておらず、十分に検討されていない。
そこで、本発明は、酸素ガスへの水素ガスの混入を迅速に検知し得る水素・酸素発生装置を提供することを課題とする。
本発明に係る水素・酸素発生装置は、
水を電気分解して水素ガスと酸素ガスとを発生させる水電解モジュールを備え、
該水電解モジュールは、水素ガスを発生させる陰極室と、酸素ガスを発生させる陽極室とを有し、前記陽極室から排出される排出水として酸素ガスを含む水を排出するように構成されており、
前記水電解モジュールに供給するための水を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクから前記水電解モジュールの前記陽極室に水を供給する供給経路と、
前記排出水を前記水電解モジュールから前記貯留タンクに返送する返送経路と、を備え、
前記返送経路には前記排出水から酸素ガスを回収する回収部が備えられ、
該回収部で回収された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガス濃度計をさらに備えている。
斯かる水素・酸素発生装置によれば、前記返送経路で前記排出水から酸素ガスを回収し、回収された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定することにより、酸素ガスへの水素ガスの混入を迅速に検知し得る。
本発明によれば、酸素ガスへの水素ガスの混入を迅速に検知し得る水素・酸素発生装置を提供し得る。
一実施形態に係る水素・酸素発生装置の概略図。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る水素・酸素発生装置1は、水を電気分解して大気圧よりも圧力の高い状態で水素ガスと酸素ガスとを発生させる水電解モジュール2を備える。
該水電解モジュール2は、前記水素ガスを発生させる陰極室と、前記酸素ガスを発生させる陽極室とを備えている。
また、前記水電解モジュール2は、固体高分子電解質膜を有する。
前記陽極室と前記陰極室とは、前記固体高分子電解質膜によって仕切られている。
前記水電解モジュール2は、前記陽極室に水を供給するための水供給口21を有する。
前記水電解モジュール2は、前記陽極室から排出される排出水として、酸素ガスを含む水を排出する第1排出口22と、水素ガスを陰極室から排出する第2排出口23とを有する。
本実施形態の水素・酸素発生装置1は、前記水電解モジュール2での電気分解によって消費される水の量よりも過剰な量の水を前記陽極室に供給するように構成されている。
そして、本実施形態の前記水電解モジュール2では、陽極室に供給された水が電気分解されて当該陽極室で酸素ガスが発生するとともに前記電気分解によって生じた水素イオンが僅かな水とともに固体高分子電解質膜を通過して陰極室へと移動し、該陰極室で前記水素イオンによって水素ガスを発生させ得るように構成されている。
そのため、前記第1排出口22から排出される前記排出水は、前記水電解モジュール2で電気分解されなかった水(以下、「未分解水」ともいう。)と酸素ガスとを含み、気液混合状態の水となっている。
一方で前記水電解モジュール2の前記第2排出口23は、僅かな水を含む水素ガスを排出する排出口となっている。
本実施形態に係る水素・酸素発生装置1は、前記水電解モジュール2に供給するための水を貯留する貯留タンク3と、前記貯留タンク3から前記水電解モジュール2の前記陽極室に水を供給する供給経路4と、該供給経路4を通じて前記水電解モジュール2に水を供給するためのポンプ41とを有している。
前記水素・酸素発生装置1は、前記排出水を前記貯留タンク3に返送する返送経路5をさらに備える。
前記返送経路5は、前記排出水から酸素ガスを回収する回収部51を有する。
本実施形態に係る水素・酸素発生装置1は、該回収部51で回収された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガス濃度計6をさらに備える。
本実施形態に係る水素・酸素発生装置1は、前記水電解モジュール2の前記陰極室から排出された湿潤状態の水素ガスを気液分離して水素ガスから液体状態の水を取り除く第1分離タンク7と、該第1分離タンク7で水素ガスから分離された水をさらに気液分離する第2分離タンク10をさらに備えている。
前記第1分離タンク7で分離された水には、水素ガスが溶存しているため、前記第2分離タンク10は、この溶存している水素ガスを取り除くべく設けられている。
本実施形態に係る第2分離タンク10は、前記第1分離タンク7で分離された水を第1分離タンク7よりも低い圧力(例えば、大気圧)状態にして気液分離を実施するように構成されている。
前記水素・酸素発生装置1は、前記第2分離タンク10で分離された水素ガスを系外に放出するように構成されているとともに水素ガスが分離された後の水を前記貯留タンク3に返送するように構成されている。
従って、前記水素・酸素発生装置1は、前記回収部51が備えられている陽極側での前記返送経路5(以下、「第1の返送経路5」ともいう)とは別に陰極側にも前記水素ガスから分離された水を前記貯留タンク3に返送する返送経路11(以下「第2の返送経路11」ともいう)が備えられている。
前記水素・酸素発生装置1は、前記第1分離タンク7で液体状態の水が取り除かれた水素ガスと吸湿剤(例えば、シリカゲル、ゼオライト等)とを接触させて、水素ガスにミストや水蒸気となって含まれている水分を水素ガスから取り除く除湿部8を備え、該除湿部8で除湿された水素ガスを製品ガスとして供給し得るように構成されている。
本実施形態の水素・酸素発生装置1は、前記製品ガスを貯留するための水素ガス収容部9を必要に応じて備えていてもよい。
本実施形態に係る水素・酸素発生装置1内を循環する水量は、例えば、1~5000Lであり、より具体的には、10~1000Lである。
本実施形態に係る前記貯留タンク3内は、大気圧状態となっている。
従って、前記第1の返送経路5を通じて貯留タンク3に返送される未分解水に酸素が溶存されていた場合でも、この貯留タンク3で未分解水から酸素ガスを放出させることができる。
該貯留タンク3で放出された酸素ガスは、系外に排出して大気中に拡散させることができる。
水素・酸素発生装置1内を循環する水量Vに対する、前記貯留タンク3の容量Vの比(V/V)は、例えば、1/4~3/4であり、より具体的には、1/3~1/2である。
前記貯留タンク3の深さは、例えば、10~200cmであり、より具体的には、15
~150cmである。
本実施形態に係る水素・酸素発生装置1は、前記第1の返送経路5における水の流通方向での貯留タンク3の上流側に前記排出水から酸素ガスを回収する回収部51を有する。
該回収部51では、前記水電解モジュール2の前記第1排出口22から排出された直後の排出水から酸素ガスを回収して該酸素ガスを前記水素ガス濃度計6に供給できる。
従って、本実施形態の水素・酸素発生装置1は、前記貯留タンク3の酸素ガスを前記水素ガス濃度計6で測定する場合に比べて酸素ガス中の水素ガス濃度の変化を迅速に把握することができる。
しかも、前記貯留タンク3は、前記のように循環させる水を貯留するために前記回収部51に比べて容積を大きく確保する必要性がある。
そのため、前記貯留タンク3では、タンク内の酸素ガスの貯留量が前記回収部51に比べて大きくなる傾向にある。
従って、前記貯留タンク3の酸素ガスを前記水素ガス濃度計6で測定する場合に比べて回収部51で回収した酸素ガスを前記水素ガス濃度計6で測定する方が酸素ガス中の水素ガス濃度の変化を敏感に把握することができる。
本実施形態における前記回収部51は、前記排出水が水と酸素ガスとに気液分離される分離空間を有する。
前記回収部51は、前記分離空間において前記排出水から分離された酸素ガスが該分離空間の上方へ移動するとともに酸素ガスが分離された水が重力によって下方へと移動するよう構成されている。
即ち、前記回収部51は、重力の作用によって気液分離を行って酸素ガスを回収し得るように構成されており、気液分離のために特別な動力を必要としないように構成されている。
前記回収部51は、前記気液分離を行うための鉛直方向に延びる管が設けられており、該管の内部に前記分離空間が形成されている。
前記回収部51は、上記のように気液分離が管内で行われ、しかも、該管が鉛直方向に延在しているため、気液分離のために僅かなスペースしか必要としていない。
本実施形態の前記管は、前記第1の返送経路5を構成する配管類と同径であっても異径であってもよいが、本実施形態においては前後の配管よりも大径となっており、分離容器51aを構成している。
前記分離容器51aを構成する管は、前後の配管よりも大径となっていることで気液分離に必要となる当該管の高さが高くなり過ぎないようにすることができる。
前記分離容器51aは、前記排出水が供給される排出水供給口51a1と、分離された酸素ガスを排出するガス排出口51a2と、分離された水を前記貯留タンク3に向けて排出する水排出口51a3とを有する。
該分離容器51aでは、前記の通り重力の作用によって気液分離が行われるため、前記ガス排出口51a2が前記水排出口51a3よりも上方に位置し、前記排出水供給口51a1が前記水排出口51a3よりも上方で前記ガス排出口51a2よりも下方となる位置に形成されている。
前記回収部51は、前記ガス排出口51a2から排出された酸素ガスを前記水素ガス濃度計6に移送する酸素ガス移送経路51bを有する。
前記酸素ガス移送経路51bには、前記分離空間によって回収した前記酸素ガスから水分を除去する水分除去部51eが設けられている。
即ち、前記水素ガス濃度計6は、前記水分除去部51eで水分が除去された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定するように設けられている。
前記水素ガス濃度計6が、前記水分除去部51eで水分が除去された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定することにより、本実施形態に係る水素・酸素発生装置1は、水分による水素ガス濃度計6の故障を抑制できるという利点を有し、また、水分による誤測定を抑制できるという利点を有する。
前記水分除去部51eは、回収した前記酸素ガスから水分を大まかに除去するドレンポット51e1と、前記ドレンポット51e1で水分が除去された前記酸素ガスにミストや水蒸気となって含まれている水分をさらに除去するためのドライヤー51e2とを備えている。
本実施形態のドライヤー51e2は、中空糸膜を有し、前記酸素ガスを前記中空糸膜の内側を通過させるとともに該中空糸膜の外側に乾燥空気を通過させることにより、前記酸素ガスから水分を取り除くように構成されている。
前記水分除去部51eは、前記ドレンポット51e1及び前記ドライヤー51e2を順に通過して十分に乾燥された酸素ガスを前記水素ガス濃度計6に供給し得るように構成されている。
前記水分除去部51eは、前記酸素ガスを冷却することによって水分を凝縮し、凝縮水の状態で前記酸素ガスから水分を除去する凝縮器を前記ドレンポット51e1の上流側に備えていてもよい。
前記水分除去部51eは、前記中空糸膜を備えた前記ドライヤー51e2に代えて、又は、該ドライヤー51e2に加えて、吸湿剤(例えば、シリカゲル、ゼオライト等)を収容した吸着筒を備えていてもよく、前記吸湿剤と前記酸素ガスとを接触させて当該酸素ガスに含まれている水分を取り除くようにしてもよい。
前記分離容器51aの内部に形成されている前記分離空間では酸素ガスが加圧状態となっており、本実施形態の酸素ガス移送経路51bでは、分離容器51a内の酸素ガスの圧力によって前記分離空間から前記水素ガス濃度計6へ酸素ガスが圧送されるようになっている。
本実施形態の水素・酸素発生装置1は、前記水素ガス濃度計6を通過した後の酸素ガスを大気放出するように構成されており、前記分離容器51aの圧力を前記酸素ガスの移送に最大限活用できるようになっている。
前記回収部51には、前記分離容器51aの加圧状態の前記酸素ガスの圧力を基準圧力以下に保持する弁51cをさらに有する。
前記弁51cとしては、例えば、逆止弁、背圧弁、リリーフ弁、調節弁などが挙げられる。
前記弁51cは、前記分離容器51aの加圧状態の前記酸素ガスの圧力(ゲージ圧)を、好ましくは0Paを超え100kPa以下、より好ましくは5kPa以上20kPa以下の範囲内に保持する弁である。
前記弁51cは、酸素ガス移送経路51bから酸素ガスを排出するように設けられていても、前記分離容器51aから直接酸素ガスを排出するように設けられていてもよい。
本実施形態においては、前記回収部51が、前記酸素ガス移送経路51bから分岐し、前記酸素ガス移送経路51bで移送する酸素ガスの一部を大気に放出する放出経路51dをさらに有し、前記弁51cは、放出経路51dに設けられている。
本実施形態の前記回収部51では、前記放出経路51dと前記酸素ガス移送経路51bとの接続箇所51fが前記水分除去部51eよりも上流側に設けられている。
即ち、本実施形態の前記回収部51では、前記水素ガス濃度計6に供給されずに系外に放出される酸素ガスにまで水分除去が行われないようにして、前記ドレンポット51e1や前記ドライヤー51e2の低容量化が図られている。
前記弁51cは、前記分離空間の酸素ガスの圧力を所定範囲に保持する保圧機構として機能する。
本実施形態の前記回収部51では、このような保圧機構により前記水素ガス濃度計6への酸素ガスの安定供給が可能となっている。
前記回収部51は、前記分離空間で排出水から分離された前記酸素ガスを上記のように系外に排出するように構成されているとともに前記酸素ガスが分離された後の水(未分解水)を前記貯留タンク3に向けて移送し得るように構成されている。
本実施形態の前記回収部51では、前記分離空間が前記貯留タンク3よりも高圧となっており、前記貯留タンク3と前記分離空間との圧力差によって前記分離空間から前記貯留タンク3へ水が圧送されるようになっている。
本実施形態においては、前記貯留タンク3と前記分離空間とに圧力差が設けられているため、前記貯留タンク3から前記回収部51への水の逆流が防止でき、水の流れを前記回収部51から前記貯留タンク3への一方通行とすることができる。
このため、本実施形態では貯留タンク3の水に溶存しているガスが前記水素ガス濃度計6に影響することを抑制でき、前記水素ガス濃度計6で高い測定精度を保つことができる。
前記の通り、本実施形態の前記回収部51は、保圧機構として機能する弁51cを備えている。
従って、本実施形態の前記回収部51では、前記水素ガス濃度計6への酸素ガスの安定供給が可能となっているだけでなく、貯留タンク3への水の返送にも安定性が発揮されている。
本実施形態の前記返送経路5には、前記水排出口51a3から排出された水を前記貯留タンク3に移送する水移送経路51gが設けられている。
前記水移送経路51gは、前記回収部51で酸素ガスが回収された後の水が前記貯留タンク3の下端31よりも下側を通って前記貯留タンク3に返送されるように配されている。
このことにより、前記分離容器51aと前記貯留タンク3との間には前記貯留タンク3の水位よりも大きな水頭差を確保することができ、前記分離容器51aから前記貯留タンク3へと酸素ガスが持ち込まれることを抑制することができる。
本実施形態に係る水素・酸素発生装置1では、前記貯留タンク3内が大気圧状態となっており、前記分離容器51aの酸素ガスが加圧状態となっていることにより、前記貯留タンク3と前記分離容器51aとの間に水位差h1が生じる。
前記貯留タンク3の容量Vに対する、前記分離容器51aの容量Vの比(V/V)は、例えば、1/20~1/4であり、より具体的には、1/10~1/5である。
排出水が気液分離しやすくなるという観点から、管状の前記分離容器51aに流入する前記排出水の流速は、好ましくは2m/sec以下、より好ましくは0.5m/sec以上1.5m/sec以下であり、特に好ましくは1m/secである。
前記水位差h1は、前記弁51cで制御される分離空間の圧力により調整可能である。
即ち、前記弁51cは、前記貯留タンク3へ酸素ガスが導入されることを抑制する手段としても利用可能である。
前記貯留タンク3へ酸素ガスの導入の抑制には、前記水移送経路51gの下端と前記貯留タンク3の下端31との高低差h2を調整する方法も有効である。
本実施形態における前記回収部51は、前記分離容器51aで気体状態になっている酸素ガスを100%回収することが好ましいが、必ずしも、酸素ガスを100%回収しなくてもよい。
この場合、前記回収部51で回収できなかった残りの酸素ガスは、前記貯留タンク3で分離されて系外に放出されることになる。
本実施形態の前記回収部51は、陰極側に形成されている第2の返送経路11からは外れた第1の前記返送経路5にて酸素ガスを回収しているため、前記貯留タンク3に前記第2の返送経路11を通じて溶存水素が持ち込まれることがあっても、当該溶存水素によって水素ガス濃度計6に誤検知が生じるおそれを抑制することができる。
即ち、本実施形態の水素・酸素発生装置1は、酸素ガスへの水素ガスの混入を迅速に検知し得るという利点を有するだけでなく、酸素ガスに混入した水素ガスの量を精度よく測定することができるという利点を有する。
なお、本発明に係る水素・酸素発生装置は、上記実施形態に限定されるものではない。
また、本発明に係る水素・酸素発生装置は、上記した作用効果によって限定されるものでもない。
さらに、本発明に係る水素・酸素発生装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1:水素・酸素発生装置、2:水電解モジュール、3:貯留タンク、4:供給経路、5:返送経路、6:水素ガス濃度計、7:第1分離タンク、8:除湿部、9:水素ガス収容部、10:第2分離タンク、21:水供給口、22:第1排出口、23:第2排出口、31:(貯留タンクの)下端、41:ポンプ、51:回収部、51a:分離容器、51a1:排出水供給口、51a2:ガス排出口、51a3:水排出口、51b:酸素ガス移送経路、51c:弁、51d:放出経路、51e:水分除去部、51e1:ドレンポット、51e2:ドライヤー、51f:接続箇所、51g:水移送経路、h1:水位差

Claims (8)

  1. 水を電気分解して水素ガスと酸素ガスとを発生させる水電解モジュールを備え、
    該水電解モジュールは、水素ガスを発生させる陰極室と、酸素ガスを発生させる陽極室とを有し、前記陽極室から排出される排出水として酸素ガスを含む水を排出するように構成されており、
    前記水電解モジュールに供給するための水を貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクから前記水電解モジュールの前記陽極室に水を供給する供給経路と、
    前記排出水を前記水電解モジュールから前記貯留タンクに返送する返送経路と、を備え、
    前記返送経路には前記排出水が水と酸素ガスとに気液分離される分離空間が設けられ且つ前記酸素ガスを回収する回収部が備えられ、
    前記分離空間の酸素ガスの圧力を所定範囲に保持する保圧機構と、前記回収部で回収された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガス濃度計をさらに備え、前記保圧機構が弁である、水素・酸素発生装置。
  2. 水を電気分解して水素ガスと酸素ガスとを発生させる水電解モジュールを備え、
    該水電解モジュールは、水素ガスを発生させる陰極室と、酸素ガスを発生させる陽極室とを有し、前記陽極室から排出される排出水として酸素ガスを含む水を排出するように構成されており、
    前記水電解モジュールに供給するための水を貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクから前記水電解モジュールの前記陽極室に水を供給する供給経路と、
    前記排出水を前記水電解モジュールから前記貯留タンクに返送する返送経路と、を備え、
    前記返送経路には前記排出水から酸素ガスを回収する回収部が備えられ、前記返送経路は前記回収部で酸素ガスが回収された後の水が前記貯留タンクの下端よりも下側を通って前記貯留タンクに返送されるように設けられており、
    前記回収部で回収された酸素ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガス濃度計をさらに備えている、水素・酸素発生装置。
  3. 前記回収部には前記排出水が水と酸素ガスとに気液分離される分離空間が設けられ、
    前記回収部は、前記分離空間において前記排出水から分離された酸素ガスが該分離空間の上方へ移動するとともに酸素ガスが分離された水が重力によって下方へと移動するよう構成されている請求項1又は2に記載の水素・酸素発生装置。
  4. 前記分離空間では酸素ガスが加圧状態となっており、該酸素ガスの圧力によって前記分離空間から前記水素ガス濃度計へ酸素ガスが圧送される請求項1乃至3の何れか1項に記載の水素・酸素発生装置。
  5. 前記分離空間が前記貯留タンクよりも高圧となっており、前記貯留タンクと前記分離空間との圧力差によって前記分離空間から前記貯留タンクへ水が圧送される請求項1乃至4の何れか1項に記載の水素・酸素発生装置。
  6. 前記陰極室から水を含んだ状態の水素ガスが排出され、
    前記回収部が備えられている前記返送経路とは別に前記水素ガスから分離された水を前記貯留タンクに返送する第2の返送経路が備えられている請求項1乃至5の何れか1項に記載の水素・酸素発生装置。
  7. 前記回収部には前記気液分離を行うための分離容器を構成する鉛直方向に延びる管が設けられており、該管の内部に前記分離空間が形成されている請求項乃至の何れか1項に記載の水素・酸素発生装置。
  8. 前記回収部は、回収した前記酸素ガスから水分を除去する水分除去部をさらに有し、
    前記水素ガス濃度計では前記水分除去部で水分が除去された酸素ガス中の水素ガス濃度が測定される請求項1乃至の何れか1項に記載の水素・酸素発生装置。
JP2019073456A 2019-04-08 2019-04-08 水素・酸素発生装置 Active JP7216598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019073456A JP7216598B2 (ja) 2019-04-08 2019-04-08 水素・酸素発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019073456A JP7216598B2 (ja) 2019-04-08 2019-04-08 水素・酸素発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020172671A JP2020172671A (ja) 2020-10-22
JP7216598B2 true JP7216598B2 (ja) 2023-02-01

Family

ID=72830034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019073456A Active JP7216598B2 (ja) 2019-04-08 2019-04-08 水素・酸素発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7216598B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102522491B1 (ko) * 2021-06-23 2023-04-17 (주)구츠 수냉식 전극열화 저감 수소생성 장치
KR102454439B1 (ko) * 2022-06-03 2022-10-14 주식회사 에프씨엠티 수전해 스택 및 시스템용 열교환기

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299323A (ja) 2005-04-19 2006-11-02 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 水電解装置
JP2012111981A (ja) 2010-11-19 2012-06-14 Takasago Thermal Eng Co Ltd 水素製造方法及び水素製造システム
JP2019019386A (ja) 2017-07-19 2019-02-07 本田技研工業株式会社 水電解システム及びその運転停止方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2911376B2 (ja) * 1994-12-19 1999-06-23 神鋼パンテツク株式会社 水素・酸素発生装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299323A (ja) 2005-04-19 2006-11-02 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 水電解装置
JP2012111981A (ja) 2010-11-19 2012-06-14 Takasago Thermal Eng Co Ltd 水素製造方法及び水素製造システム
JP2019019386A (ja) 2017-07-19 2019-02-07 本田技研工業株式会社 水電解システム及びその運転停止方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020172671A (ja) 2020-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7216598B2 (ja) 水素・酸素発生装置
KR100718296B1 (ko) 유체 분리 장치
JP5479949B2 (ja) 測定装置、測定方法、及び二酸化炭素回収システム
KR101135707B1 (ko) 수소발생장치의 기액분리장치
JP3209320U (ja) 水素・酸素混合ガス発生器
JP5877449B2 (ja) セルスタックシステム
JP2022009018A (ja) 水素ガス生成装置
JP2010241649A (ja) 二酸化炭素回収システム
CN102335524A (zh) 一种分离液体中易挥发物质的方法和装置及其应用
JP2005235586A (ja) 燃料電池システム
JP6192796B1 (ja) 漏洩検出装置
TW423985B (en) Apparatus for removing impurities in air
JP7050851B2 (ja) 水素・酸素発生装置および水素ガスの製造方法
JP2009087609A (ja) 燃料電池システム
JPWO2018043711A1 (ja) 二酸化塩素発生装置及び二酸化塩素発生方法
JP4735615B2 (ja) 蒸気ボイラ装置
JP7478082B2 (ja) 水素・酸素発生装置、及び、気液分離タンク
JP7217648B2 (ja) 有機溶剤と水とを含む混合液の脱水装置及び脱水方法
JP5945885B2 (ja) 殺菌装置
JP2007263384A (ja) ボイラ装置の運転方法及びボイラ装置
US9564651B2 (en) Liquid electrolyte fuel cell system
KR102646589B1 (ko) 해수 담수화 설비
KR100579528B1 (ko) 원전 계통수 정화계통 이온교환수지탑 누출감시 장치
JP2023179226A (ja) ガス中の水滴除去装置及び有機物含有水の処理装置
JP4404238B2 (ja) 蒸気ボイラ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7216598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150