JP7215973B2 - おしゃぶり - Google Patents

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Description

本発明は、新生児集中治療室に入院中の乳児が使用するおしゃぶりに関する。
新生児集中治療室(NICU:Neonatal Intensive Care Unit)では、例えば早産で生まれた乳児や、低出生体重の乳児や、出生時から呼吸障害のある乳児や、先天性心疾患が疑われる乳児などを対象に集中治療が行われている。NICUに入院中の乳児(以下、説明の便宜上「NICU入院児」と称することがある。)にとっては、例えば採血時の啼泣によるバイタルサインの変動が身体への大きな負担となる。そこで、NICU入院児を精神的に落ち着かせて啼泣を抑えるために、おしゃぶりがNICUにおいて利用されている。
また、NICU入院児は、正期産児のようには、母乳を飲みたいときにいつでも飲むことができる状況ではない。そのため、正期産児と比較して、NICU入院児が吸啜反射を起こす機会は少ない。そのため、経管哺乳から経口哺乳へ円滑に移行できるか否かが懸念されている。そこで、経口哺乳に必要な吸啜反射や口腔内刺激を維持あるいは促進するために、おしゃぶりがNICUにおいて利用されている。また、最近では、痛みのケアとして、おしゃぶりがNICUにおいて利用されることがある。
引用文献1には、乳首部と、座板部と、を備えたおしゃぶりが開示されている。引用文献1に記載された座板部は、例えばポリプロピレンやポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアミド等の所定の剛性を有する材料により形成され、乳首部の基部に配置され所定の拡がりを有する。そして、引用文献1に記載されたおしゃぶりは、乳幼児がおしゃぶりを咥えた状態において乳首部の中心を通り乳幼児の鼻と口とを結ぶ上下方向に延びた軸に対して対称な形状を有する。つまり、引用文献1に記載されたおしゃぶりは、乳幼児がおしゃぶりを咥えた状態において乳幼児の左右の頬を結ぶ左右方向(幅方向)において対称形状に形成されている。
しかし、NICU入院児が乳首部を吸啜する力は、正期産児が乳首部を吸啜する力よりも弱い。そのため、NICU入院児は、引用文献1に開示されたような正期産児が使用するおしゃぶりを咥え続けることができないことがある。また、NICU入院児は、仰向けではなく横向きの***(側臥位)で寝ることが多い。そうすると、引用文献1に開示されたような正期産児が使用するおしゃぶりは、所定の拡がりを有する座板部を有し、左右方向において対称形状に形成されているため、NICU入院児が側臥位でおしゃぶりを咥えると、座板部が例えば布団や枕、タオル、タオルケット、毛布などに当たることがある。そのため、NICU入院児は、引用文献1に開示されたような正期産児が使用するおしゃぶりを咥え続けることができないことがある。
また、例えばバイタルモニタや、栄養分や酸素をNICU入院児に送るチューブなど、種々の機器や装置がNICU入院児に装着されていることがある。そうすると、引用文献1に開示されたような正期産児が使用するおしゃぶりの座板部などが、NICU入院児に装着された機器や装置にとって邪魔になることがある。そのため、NICU入院児は、引用文献1に開示されたような正期産児が使用するおしゃぶりを咥え続けることができないことがある。このように、正期産児が使用するおしゃぶりにおいては、NICU入院児がおしゃぶりを咥え続けることができない点で改善の余地がある。
特開2006-34779号公報
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、新生児集中治療室に入院中の乳児が咥え続けることができるおしゃぶりを提供することを目的とする。
前記課題は、新生児集中治療室に入院中の乳児が使用するおしゃぶりであって、前記乳児により咥えられる乳首部と、前記乳首部の基部に接続され、前記乳児がおしゃぶりを咥えた状態において前記乳首部の中心を通り前記乳児の鼻と口とを結ぶ上下方向に延びた軸に対して非対称な形状を有する座板部と、を備え、前記座板部は、前記基部に接続された本体部と、前記乳児がおしゃぶりを咥えた状態において前記上下方向に垂直な方向であって前記乳児の左右の頬を結ぶ左右方向のいずれか一方の側において前記本体部に接続され、前記本体部から前記いずれか一方の側に延びた延在部と、を有することを特徴とする本発明に係るおしゃぶりにより解決される。
本発明に係るおしゃぶりは、新生児集中治療室に入院中の乳児(NICU入院児)により咥えられる乳首部と、座板部と、を備える。座板部は、乳首部の基部に接続され、乳首部の中心を通り上下方向に延びた軸に対して非対称な形状を有する。「上下方向」とは、NICU入院児がおしゃぶりを咥えた状態において、NICU入院児の鼻と口とを結ぶ方向である。つまり、座板部は、上下方向に垂直な左右方向(幅方向)において非対称な形状に形成されている。「左右方向」とは、NICU入院児がおしゃぶりを咥えた状態において、NICU入院児の左右の頬を結ぶ方向である。また、座板部は、乳首部の基部に接続された本体部と、延在部と、を有する。延在部は、上下方向に垂直な左右方向のいずれか一方の側において本体部に接続され、本体部から左右方向のいずれか一方の側に延びている。つまり、延在部は、本体部から左方向あるいは右方向の側のみに延びており、反対の側においては本体部に接続されておらず、本体部から反対の側には延びていない。そのため、正期産児が使用するおしゃぶりと比較して、本発明に係るおしゃぶりを軽くすることができる。これにより、乳首部を吸啜する力が正期産児よりも弱いNICU入院児であっても、おしゃぶりを咥え続けることができる。
また、延在部が本体部から左方向あるいは右方向の側に延びているため、NICU入院児が側臥位で寝ている場合であっても、医療従事者が側臥位で寝ているNICU入院児の上側に位置する左頬あるいは右頬に延在部を配置させることにより、座板部が例えば布団や枕、タオル、タオルケット、毛布などに当たることを回避することができる。これにより、NICU入院児は、側臥位で寝ている場合であっても、おしゃぶりを咥え続けることができる。
また、医療従事者は、側臥位で寝ているNICU入院児の上側に位置する左頬あるいは右頬に延在部を支持させることができる。これにより、NICU入院児は、おしゃぶりが安定した状態でおしゃぶりを咥え続けることができる。
このように、NICU入院児がおしゃぶりを咥え続けることができるため、NICU入院児を精神的に落ち着かせて啼泣を抑え身体への負担を軽減したり、経口哺乳に必要な吸啜反射や口腔内刺激を維持あるいは促進したりすることができる。
本発明に係るおしゃぶりにおいて、好ましくは、前記本体部は、前記基部から前記基部の周囲に鍔状に延びた形状を有することを特徴とする。
本発明に係るおしゃぶりによれば、本体部は、乳首部の基部から乳首部の基部の周囲に鍔状に延びた形状を有する。つまり、本体部は、フランジ部としての機能を有し、乳首部を咥えたNICU入院児の唇に当たってNICU入院児の口の先端を乳首部の基部の付近で止める機能を有する。これにより、NICU入院児がおしゃぶりを飲み込むことを防止することができる。
本発明に係るおしゃぶりにおいて、好ましくは、前記延在部に貫通孔が設けられたことを特徴とする。
本発明に係るおしゃぶりによれば、延在部に貫通孔が設けられている。そのため、貫通孔により、おしゃぶりをより一層軽くすることができる。これにより、NICU入院児は、おしゃぶりを咥え続けることができる。また、医療従事者は、NICU入院児が乳首部を咥えた状態においてNICU入院児の唇や口の動きを貫通孔を通して確認することができる。
本発明に係るおしゃぶりにおいて、好ましくは、前記乳首部は、前記基部から前記乳首部の先端部にわたって前記乳首部の内部に形成された中空部と、前記中空部の一方の端部として前記基部に形成された開口部と、を有することを特徴とする。
本発明に係るおしゃぶりによれば、乳首部は、中空部と、開口部と、を有する。中空部は、乳首部の基部から乳首部の先端部にわたって乳首部の内部に形成されている。開口部は、中空部の一方の端部として乳首部の基部に形成されている。つまり、乳首部の内部に形成された中空部は、乳首部の基部において開口部として開口している。そのため、医療従事者は、NICU入院児が乳首部を咥えた状態においてNICU入院児の口腔内の舌運動を乳首部の開口部および中空部を通して確認することができる。
本発明に係るおしゃぶりは、好ましくは、前記乳首部が延びた方向とは反対の側に向かって前記延在部から延びた把持部をさらに備えたことを特徴とする。
本発明に係るおしゃぶりによれば、把持部は、乳首部が延びた方向とは反対の側に向かって延在部から延びている。そのため、医療従事者は、把持部を把持することにより、NICU入院児が咥えたおしゃぶりをNICU入院児の口から衛生的な状態で取り外すことができる。
本発明によれば、新生児集中治療室に入院中の乳児が咥え続けることができるおしゃぶりを提供することができる。
本発明の実施形態に係るおしゃぶりを表す斜視図である。 本実施形態に係るおしゃぶりを表す斜視図である。 本実施形態に係るおしゃぶりを表す正面図である。 本実施形態に係るおしゃぶりを表す背面図である。 本実施形態に係るおしゃぶりを表す平面図である。 図3に表した切断面A-Aにおける断面図である。 図3に表した切断面B-Bにおける断面図である。 NICU入院児が本実施形態に係るおしゃぶりを側臥位で咥えた状態を表す模式図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1~図8を参照して、本発明の実施形態に係るおしゃぶり2を説明する。本実施形態に係るおしゃぶり2は、新生児集中治療室(NICU:Neonatal Intensive Care Unit)に入院中の乳児(以下、説明の便宜上「NICU入院児」と称することがある。)が使用するおしゃぶりである。図1および図2に表したように、おしゃぶり2は、乳首部3と、座板部4と、を備える。おしゃぶり2は、把持部5をさらに備えていてもよい。
おしゃぶり2は、全体として同等の材料により形成される。乳首部3は、硬度および厚みなどを合わせて考慮した上で、哺乳瓶の乳首部と同等の硬さで形成されている。おしゃぶり2の材料としては、例えば、シリコーンゴムやイソプレンゴム、天然ゴム、ポリプロピレン等からなる熱可塑性エラストマー等が挙げられる。現在のところ、おしゃぶり2の材料としては、高圧蒸気滅菌に耐えられるシリコーンゴムがより好ましい。
乳首部3は、NICU入院児7(図8参照)により咥えられる部分である。言い換えれば、乳首部3は、NICU入院児7の口腔内に差し入れられる部分である。乳首部3は、基部31において座板部4に接続されている。乳首部3は、基部31と先端部32との間に形成された扁平部37を有する。乳首部3が延びた方向に対して垂直な方向の切断面における扁平部37の断面形状は、扁平な形状とされている。具体的には、扁平部37の上下方向の長さは、扁平部37の左右方向(幅方向)よりも短い。
ここで、本願明細書において、「上下方向」とは、図8に表したように、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態においてNICU入院児7の鼻71と口72とを結ぶ方向をいうものとする。また、本願明細書において、「左右方向」とは、図8に表したように、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において上下方向に垂直な方向であってNICU入院児7の左頬73と右頬74とを結ぶ方向をいうものとする。
乳首部3が扁平部37を有するため、NICU入院児7は、乳首部3を咥えたときに口72を大きく開かなくとも楽に乳首部3を咥えることができる。そして、扁平部37は、NICU入院児7の小さな口72にぴったり合うことができる。また、例えば、NICU入院児7は、眠るときに口72を自然に閉じる場合であっても、扁平部37を咥えたままで楽に口72を閉じることができる。これにより、NICU入院児7は、おしゃぶり2を咥え続けることができる。
図6および図7に表したように、乳首部3は、中空部33と、開口部34と、を有する。中空部33は、乳首部3の基部31から乳首部3の先端部32にわたって乳首部3の内部に形成された空間の部分である。開口部34は、中空部33の一方の端部として基部31に形成されている。つまり、乳首部3の内部に形成された中空部33は、乳首部3の基部31において開口部34として開口している。
座板部4は、乳首部3の基部31に接続され、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において乳首部3の中心35を通りNICU入院児7の鼻71と口72とを結ぶ上下方向に延びた軸36に対して非対称な形状を有する。座板部4は、本体部41と、延在部42と、を有する。
本体部41は、乳首部3の基部31に接続されている。本体部41は、基部31から基部31の周囲に鍔状に延びた形状を有する。つまり、本体部41は、フランジ部としての機能を有し、乳首部3を咥えたNICU入院児7の唇に当たってNICU入院児7の口72の先端を乳首部3の基部31の付近で止める機能を有する。
延在部42は、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において上下方向に垂直な方向であってNICU入院児7の左頬73および右頬74を結ぶ左右方向のいずれか一方の側において本体部41に接続されている。図3に表したように、本実施形態に係るおしゃぶり2では、延在部42は、上下方向に延びた軸36に垂直な左右方向の右側において本体部41に接続されている。
また、延在部42は、本体部41に接続された部分からNICU入院児7の左頬73および右頬74を結ぶ左右方向のいずれか一方の側に延びている。すなわち、延在部42は、本体部41の左側に接続された場合には、本体部41に接続された部分から左側に延びている。延在部42は、本体部41の右側に接続された場合には、本体部41に接続された部分から右側に延びている。図3に表したように、本実施形態に係るおしゃぶり2では、延在部42は、本体部41の右側に接続され、本体部41に接続された部分から右側に延びている。
このように、延在部42は、本体部41から左方向あるいは右方向の側のみに延びており、反対の側においては本体部41に接続されておらず、本体部41から反対の側には延びていない。すなわち、座板部4は、乳首部3の基部31に接続され、乳首部3の中心35を通り上下方向に延びた軸36に対して非対称な形状を有する。つまり、座板部4は、上下方向に垂直な左右方向において非対称な形状に形成されている。なお、座板部4は、乳首部3の中心35を通り左右方向に延びた軸(図3に表した切断面A-Aを表す一点鎖線参照)に対して対称な形状を有する。これにより、本実施形態に係るおしゃぶり2は、NICU入院児7の左頬73および右頬74を結ぶ左右方向のいずれにも対応することができる。
図3および図4に表したように、乳首部3が延びた方向に沿ってみたときに、延在部42の大きさは、本体部41の大きさよりも大きい。具体的には、延在部42の上下方向の長さは、本体部41の上下方向の長さよりも長い。また、延在部42の左右方向の長さは、本体部41の左右方向の長さよりも長い。
延在部42は、補強部421を有する。補強部421は、延在部42の強度を確保することができる。図6に表したように、補強部421は、延在部42の縁に囲まれた部分に設けられ、薄膜状に形成されている。具体的には、補強部421の厚さは、延在部42の縁の部分の厚さよりも薄い。すなわち、補強部421と、延在部42の縁の部分と、の間には、段差が設けられている。そのため、補強部421により延在部42の強度を確保しつつ、補強部421を軽くすることができる。これにより、おしゃぶり2を軽くすることができる。
また、延在部42の縁に囲まれた部分には、貫通孔422が設けられている。すなわち、図3および図4に表したように、貫通孔422は、補強部421と、接続部分43と、の間に設けられている。接続部分43は、本体部41と、延在部42と、が互いに接続された部分である。
図5および図6に表したように、本実施形態に係るおしゃぶり2では、延在部42は、本体部41の右側に接続され、本体部41から右側に向かって延びている。このとき、延在部42は、本体部41から右側に向かうにつれて乳首部3の先端部32の側に向かって傾斜している。すなわち、延在部42は、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において、本体部41から右側に向かうにつれてNICU入院児7の右頬74に近づく方向に延びている。これにより、図8に表したように、延在部42は、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において、NICU入院児7の左頬73あるいは右頬74に安定した状態で支持される。図8に表した状態では、延在部42は、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において、NICU入院児7の右頬74に安定した状態で支持されている。これにより、NICU入院児7は、おしゃぶり2がNICU入院児7の左頬73あるいは右頬74に支持されて安定した状態でおしゃぶり2を咥え続けることができる。
また、図5および図6に表したように、延在部42は、延在部42が延びた側の端部(本実施形態では右側の端部)の近傍において、鍔状に延びた基部31の周囲の部分と略平行に延びている。すなわち、延在部42が延びた側の端部は、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態において、NICU入院児7の左頬73および右頬74から離れる方向に向かって延びている。これにより、延在部42の全体が、NICU入院児7の左頬73および右頬74に密着することを抑えることができる。そのため、NICU入院児7の左頬73および右頬74にムレが生ずることを抑えることができる。また、補強部421と、延在部42の縁の部分と、の間に段差が設けられているため、延在部42の全体がNICU入院児7の左頬73および右頬74に密着することをより一層抑えることができ、NICU入院児7の左頬73および右頬74にムレが生ずることをより一層抑えることができる。
把持部5は、乳首部3が延びた方向とは反対の側に向かって延在部42から延びている。例えば、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥えた状態では、乳首部3は、NICU入院児7の口腔内に向かって延び、把持部5は、NICU入院児7の口72から離れる方向に向かって延びる。図4~図6に表したように、把持部5は、延在部42が延びた側の端部(本実施形態では右側の端部)に設けられている。つまり、把持部5は、乳首部3とは反対側の端部に設けられている。
なお、把持部5の設置位置は、延在部42が延びた側の端部に限定されるわけではない。例えば、図4および図5に表した二点鎖線のように、把持部5は、本体部41と延在部42との接続部分43に設けられ、乳首部3が延びた方向とは反対の側に向かって接続部分43から延びていてもよい。つまり、図4および図5に表した二点鎖線の把持部5は、乳首部3の近傍に設けられている。
本実施形態に係るおしゃぶり2によれば、座板部4は、乳首部3の基部31に接続され、乳首部3の中心35を通り上下方向に延びた軸36に対して非対称な形状を有する。つまり、座板部4は、上下方向に垂直な左右方向において非対称な形状に形成されている。具体的には、座板部4の延在部42は、上下方向に垂直な左右方向のいずれか一方の側において座板部4の本体部41に接続され、本体部41から左右方向のいずれか一方の側に延びている。つまり、延在部42は、本体部41から左方向あるいは右方向の側のみに延びており、反対の側においては本体部41に接続されておらず、本体部41から反対の側には延びていない。そのため、正期産児が使用するおしゃぶりと比較して、本実施形態に係るおしゃぶり2を軽くすることができる。これにより、乳首部3を吸啜する力が正期産児よりも弱いNICU入院児7であっても、おしゃぶり2を咥え続けることができる。
また、図8に表したように、延在部42が本体部41から左方向あるいは右方向の側に延びているため、NICU入院児7が側臥位で寝ている場合であっても、医療従事者が側臥位で寝ているNICU入院児7の上側に位置する左頬73あるいは右頬74に延在部42を配置させることができる。図8に表した例では、延在部42は、側臥位で寝ているNICU入院児7の上側に位置する右頬74に配置されている。そのため、座板部4が例えば布団や枕、タオル、タオルケット、毛布などの寝具8に当たることを回避することができる。これにより、NICU入院児7は、側臥位で寝ている場合であっても、おしゃぶり2を咥え続けることができる。
また、医療従事者は、側臥位で寝ているNICU入院児7の上側に位置する左頬73あるいは右頬74に延在部42を支持させることができる。図8に表した例では、延在部42は、側臥位で寝ているNICU入院児7の上側に位置する右頬74に支持されている。これにより、NICU入院児7は、おしゃぶり2が安定した状態でおしゃぶり2を咥え続けることができる。
このように、NICU入院児7がおしゃぶり2を咥え続けることができるため、NICU入院児7を精神的に落ち着かせて啼泣を抑え身体への負担を軽減したり、経口哺乳に必要な吸啜反射や口腔内刺激を維持あるいは促進したりすることができる。
また、本体部41は、フランジ部としての機能を有し、乳首部3を咥えたNICU入院児7の唇に当たってNICU入院児7の口72の先端を乳首部3の基部31の付近で止める機能を有する。これにより、NICU入院児7がおしゃぶり2を飲み込むことを防止することができる。
また、延在部42の強度を確保する補強部421が、延在部42の縁に囲まれた部分に設けられている。そのため、延在部42が本体部41から左方向あるいは右方向の側に延び、乳首部3と同様に柔軟で低い硬度の材料で形成されている場合であっても、延在部42の強度が確保される。また、延在部42の縁に囲まれた部分には、貫通孔422が設けられている。そのため、補強部421により延在部42の強度を確保しつつ、貫通孔422によりおしゃぶり2をより一層軽くすることができる。これにより、NICU入院児7がおしゃぶり2を飲み込むことを防止しつつ、NICU入院児7は、おしゃぶり2を咥え続けることができる。また、医療従事者は、NICU入院児7が乳首部3を咥えた状態においてNICU入院児7の唇や口72の動きを貫通孔422を通して確認することができる。
また、乳首部3の内部に形成された中空部33は、乳首部3の基部31において開口部34として開口している。そのため、医療従事者は、NICU入院児7が乳首部3を咥えた状態においてNICU入院児7の口腔内の舌運動を乳首部3の開口部34および中空部33を通して確認することができる。
また、把持部5は、乳首部3が延びた方向とは反対の側に向かって延在部42から延びている。これにより、医療従事者は、把持部5を把持することにより、NICU入院児7が咥えたおしゃぶり2をNICU入院児7の口72から衛生的な状態で取り外すことができる。
なお、前述したように、把持部5は、本体部41と延在部42との接続部分43に設けられていてもよい。この場合には、把持部5が乳首部3から比較的遠い位置に設けられた場合と比較して、おしゃぶり2の重心を乳首部3に近づけることができる。これにより、NICU入院児7は、重心が乳首部3に近い部分に設定されたおしゃぶり2を一層安定した状態で咥え続けることができる。
また、乳首部3が延びた方向に沿ってみたときに、延在部42の大きさは、本体部41の大きさよりも大きい。これにより、医療従事者は、側臥位で寝ているNICU入院児7の上側に位置する左頬73あるいは右頬74に延在部42を安定的に支持させ、おしゃぶり2がより一層安定した状態でおしゃぶり2を咥えさせ続けることができる。また、本体部41の大きさが延在部42の大きさよりも小さいため、医療従事者は、例えばバイタルモニタや、栄養分や酸素をNICU入院児7に送るチューブなど、種々の機器や装置を本体部41の近傍を通してNICU入院児7に装着することができる。そのため、おしゃぶり2の座板部4がNICU入院児7に装着された機器や装置にとって邪魔になることを回避することができる。これにより、種々の機器や装置が装着されたNICU入院児7であっても、おしゃぶり2を咥え続けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
2:おしゃぶり、 3:乳首部、 4:座板部、 5:把持部、 7:NICU入院児、 8:寝具、 31:基部、 32:先端部、 33:中空部、 34:開口部、 35:中心、 36:軸、 37:扁平部、 41:本体部、 42:延在部、 43:接続部分、 71:鼻、 72:口、 73:左頬、 74:右頬、 421:補強部、 422:貫通孔

Claims (5)

  1. 新生児集中治療室に入院中の乳児が使用するおしゃぶりであって、
    前記乳児により咥えられる乳首部と、
    前記乳首部の基部に接続され、前記乳児がおしゃぶりを咥えた状態において前記乳首部の中心を通り前記乳児の鼻と口とを結ぶ上下方向に延びた軸に対して非対称な形状を有する座板部と、
    を備え、
    前記座板部は、
    前記基部に接続された本体部と、
    前記乳児がおしゃぶりを咥えた状態において前記上下方向に垂直な方向であって前記乳児の左右の頬を結ぶ左右方向のいずれか一方の側において前記本体部に接続され、前記本体部から前記いずれか一方の側に延びた延在部と、
    を有することを特徴とするおしゃぶり。
  2. 前記本体部は、前記基部から前記基部の周囲に鍔状に延びた形状を有することを特徴とする請求項1に記載のおしゃぶり。
  3. 前記延在部に貫通孔が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のおしゃぶり。
  4. 前記乳首部は、前記基部から前記乳首部の先端部にわたって前記乳首部の内部に形成された中空部と、前記中空部の一方の端部として前記基部に形成された開口部と、を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のおしゃぶり。
  5. 前記乳首部が延びた方向とは反対の側に向かって前記延在部から延びた把持部をさらに備えたことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のおしゃぶり。

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