JP7213418B2 - 部品実装システムおよび基板の受渡し方法 - Google Patents

部品実装システムおよび基板の受渡し方法 Download PDF

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本発明は、基板を搬出する上流側の搬送路と、上流側の搬送路から搬出される基板を受け取る下流側の搬送路とを備えた部品実装システムおよび部品実装システムにおける基板の受渡し方法に関する。
基板に部品を実装して実装基板を生産する部品実装システムは、基板に半田を印刷する印刷装置、半田が印刷された基板に部品を装着する部品装着装置、部品が装着された基板を検査する検査装置、検査装置によって検査された基板をリフロー処理するリフロー炉等の複数の装置が直列に配置された構成となっている。このような部品実装システムでは、基板の流れの上流側に位置する装置(上流側装置)とそのすぐ下流側に位置する装置(下流側装置)との間で基板の受渡しが行われる(例えば、下記の特許文献1参照)。
基板の受渡しにおいて、上流側装置が備える搬送路(上流側の搬送路)から下流側装置が備える搬送路(下流側の搬送路)に基板がスムーズに受け渡されるようにするためには、上流側の搬送路の下流側の端部(基板の出口側端部)と下流側の搬送路の上流側の端部(基板の入口側端部)とが基板の流れ方向に精度よく対向して位置している必要がある。このため部品実装システムを構成する各装置をフロアに設置する際には、隣接する搬送路の端部同士の位置合わせには十分な注意が払われる。
特開2010-87136号公報
しかしながら、上記のように、部品実装システムをフロアに設置するときに、隣接する搬送路の端部同士の位置合わせを精度良く行った場合であっても、搬送路の端部は装置の稼働中の振動によって振れ易いため、上流側の搬送路から下流側の搬送路に基板が受け渡される際に、基板の先頭部が下流側の搬送路の一部に接触してしまうケースが起こり得た。基板の先頭部が搬送路の一部に接触すると基板が衝撃を受け、基板に搭載されている部品が基板上で位置ずれを起こして部品の装着不良が発生するおそれがあるという問題点があった。
そこで本発明は、上流側の搬送路から下流側の搬送路に基板が受け渡される際に基板が受ける衝撃で基板上の部品が動いてしまう事態を防止できる部品実装システムおよび基板の受渡し方法を提供することを目的とする。
本発明の部品実装システムは、基板を搬出する上流側の搬送路と、前記上流側の搬送路から搬出される前記基板を受け取る下流側の搬送路と、前記上流側の搬送路から搬出される前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達する前の第1の位置から前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達した後の第2の位置に移動するまでに要した時間を基板移動時間として計測する基板移動時間計測部と、前記基板移動時間計測部によって計測された前記基板移動時間を予め定められた基準時間と比較することによって、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っているか否かを判断する判断部と、前記判断部において、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っていると判断された場合に、上流側の搬送路による
前記基板の搬送速度を低下させるための処置を行う処置部とを備えた。
本発明の基板の受渡し方法は、基板を搬出する上流側の搬送路と、前記上流側の搬送路から搬出される前記基板を受け取る下流側の搬送路とを備えた部品実装システムにおける基板の受渡し方法であって、前記上流側の搬送路から搬出される前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達する前の第1の位置から前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達した後の第2の位置に移動するまでに要した時間を基板移動時間として計測する基板移動時間計測工程と、前記基板移動時間計測工程で計測した前記基板移動時間を予め定められた基準時間と比較することによって、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っているか否かを判断する判断工程と、前記判断工程で、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っていると判断した場合に、上流側の搬送路による前記基板の搬送速度を低下させるための処置を行う処置工程とを含む。
本発明によれば、上流側の搬送路から下流側の搬送路に基板が受け渡される際に基板が受ける衝撃で基板上の部品が動いてしまう事態を防止できる。
本発明の一実施の形態における部品実装システムの概略構成図 本発明の一実施の形態における部品実装システムを構成する隣接した2つの部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態における部品実装システムの隣接する2つの搬送路の間の基板の受渡し部の平面図 本発明の一実施の形態における部品実装システムの隣接する2つの搬送路の間の基板の受渡し部の斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装システムを構成する各装置が備える搬送路の斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装システムの隣接する2つの搬送路の間で基板が受け渡される様子を示す図 本発明の一実施の形態における部品実装システムの隣接する2つの搬送路の間で基板の先頭部が下流側の搬送路に接触した状態を示す図 本発明の一実施の形態における部品実装システムにおける制御系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態における部品実装システムの管理装置が実行する基板の受渡し制御の手順を示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装システム1を示している。部品実装システム1は、基板KBに部品BHを実装して実装基板を生産するものであり、基板KBの搬送方向(図1の左側から右側へ向く方向)の上流側から順に並べられた印刷装置2、隣接した2つの部品実装装置3、検査装置4、中継装置5およびリフロー炉6から成る実装ラインと、この実装ラインを統合的に管理する管理装置7を備えて構成されている。本実施の形態では、基板KBの搬送方向を(作業者OPから見た左右方向)をX軸方向とし、X軸方向と直交する水平面内方向(作業者OPから見た前後方向)をY軸方向とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
図1において、印刷装置2は、搬送路10、マスク2M、基板昇降部2Kおよびスキージ2Sを備えている。搬送路10はX軸方向に延びて設けられており、上流側から投入された基板KBを受け取り、所定の位置に位置させる。マスク2Mは基板KBの表面に形成
されたパターンに対応したパターン開口(図示せず)を有している。基板昇降部2Kは、搬送路10によって所定の位置に位置された基板KBを持ち上げて、基板KBの上面をマスク2Mの下面に接触させる。スキージ2Sは、基板KBを接触させたマスク2M上で摺動され、ペースト状の半田(図示せず)をマスク2M上で掻き均す。これにより半田(図示せず)がマスク2Mのパターン開口を通じてマスク2Mの下面側に押し出され、パターンの表面に印刷(塗布)される。印刷装置2は、基板KBに半田を印刷したら、その基板KBを下流側に搬出する。
図2において、2つの部品実装装置3はそれぞれ、搬送路10、部品供給部3K、装着ヘッド3H、ヘッド移動機構3Dおよびタッチパネル3Pを備えている。搬送路10は基台3B上をX軸方向に延びて設けられており、上流側から送られてきた基板KBを受け取り、所定の位置に位置させる。部品供給部3Kは例えば複数のテープフィーダから構成されており、それぞれ所定の部品供給位置に部品BHを供給する。装着ヘッド3Hは下方に延びたノズル(図示せず)を備えており、ヘッド移動機構3Dは装着ヘッド3Hを水平面内で移動させる。
各部品実装装置3は、部品供給部3Kから部品BHを供給させつつ、ヘッド移動機構3Dによって装着ヘッド3Hを移動させて、基板KBに対する実装ターンを繰り返し実行する。実装ターンは、部品供給部3Kが供給する部品BHをノズルに吸着(ピックアップ)させる動作と、部品BHをピックアップした装着ヘッド3Hを基板KBの上方に移動させて、基板KB上の各パターンに部品BHを装着する動作とから成る。
部品実装装置3が備えるタッチパネル3Pは、作業者OPが部品実装装置3に対して入力を行う入力手段として機能する。また、タッチパネル3Pは、部品実装装置3が作業者OPに対して所要の指示や種々の作業結果を表示する表示手段として機能し、作業者OPに対して所要の報知を行う報知手段としても機能する。
2つの部品実装装置3はそれぞれ、基板KBに対して前述の実装ターンを繰り返し実行し、必要な部品BHをすべて基板KBに装着したら、搬送路10によって基板KBを下流側に搬出する。上流側の部品実装装置3は印刷装置2から基板KBを受け取り、基板KBに部品装着を施して下流側の部品実装装置3に搬出する。下流側の部品実装装置3は、上流側の部品実装装置3から基板KBを受け取り、基板KBに部品装着を施して下流側の検査装置4に搬出する。
図1において、検査装置4は、搬送路10、検査カメラ4Cおよびカメラ移動機構4Dを備えている。搬送路10はX軸方向に延びて設けられており、部品実装装置3から基板KBを受け取り、所定の検査位置に位置させる。検査カメラ4Cは撮像視野を下方に向けており、カメラ移動機構4Dは検査カメラ4Cを水平面内で移動させる。
検査装置4は、搬送路10によって基板KBを位置決めした後、カメラ移動機構4Dによって検査カメラ4Cを基板KBの上方に位置させる。検査カメラ4Cは基板KB上の各部を検査(撮像)し、装着不良の部品BHを検出してから基板KBを下流側の中継装置5に搬出する。中継装置5はX軸方向に延びて設けられた搬送路10を有して構成されている。中継装置5は検査装置4から受け取った基板KBを下流側のリフロー炉6に搬送する。
検査装置4は、検査カメラ4Cで基板KBを検査した結果、基板KB上での装着状態が不良な部品BHを発見した場合には、その装着不良の情報を管理装置7に送信する。管理装置7は検査装置4から装着不良の情報を受け取ったら検査装置4が有するタッチパネル(図示せず)を通じて作業者OPに装着不良情報を通知する。検査装置4から通知を受け
た作業者OPは、検査装置4から中継装置5に搬出された基板KBのうち、装着不良の通知を受けたものを取り出して所要の処置を行う。
図1において、リフロー炉6は、X軸方向に延びて設けられた搬送路10を備えており、この搬送路10によって、中継装置5を通じて検査装置4から送られてきた基板KBを受け取る。そして、搬送路10によって基板KBを搬送しつつ、基板KBに塗布された半田をリフロー処理する。これにより基板KB上の半田が溶融された後に固化し、基板KBに装着された部品BHが基板KBに固定される。リフロー炉6は、リフロー処理を施した基板KBを、実装基板JKとして外部に搬出する。
このような構成の部品実装システム1において、本実施の形態では、隣接する装置のうち基板KBを搬出する上流側の搬送路10と上流側の搬送路10から搬出される基板KBを受け取る下流側の搬送路10との間(基板KBの受渡し部)における基板KBの受渡しに特徴がある。以下、図3(図2における基板KBの受渡し部の領域RDの拡大図)および図4に示すように、隣接する2つの部品実装装置3の間における基板KBの受渡しを例にしてその説明を行う。
先ず、図5を用いて搬送路10の構成について説明する。図5において、搬送路10はX軸方向に延びて基台3Bの前後方向(Y軸方向)に対向して配置された板状の2つのベース11(前側ベース11aおよび後側ベース11b)を備えている。前側ベース11aと後側ベース11bそれぞれの内面(互いに対向する側の面)には、2つのプーリ12(上流側の駆動プーリ12aおよび下流側の従動プーリ12b)と、これら2つのプーリ12に掛け渡された搬送ベルト13から成るコンベア機構が設けられている。
図5において、前側ベース11aと後側ベース11bのそれぞれには、駆動モータ14と光センサ15が取り付けられている。駆動モータ14は駆動プーリ12aを回転駆動することによって、搬送ベルト13をX軸方向に走行させる。前後の駆動モータ14は、前後の2つの搬送ベルト13が同速度で走行するように、前後の駆動プーリ12aを駆動する。
光センサ15は、検査光15Lを投光する投光器15aと、投光器15aが投光する検査光15Lを受光する受光器15bから構成されている。投光器15aは前後のベース11の一方(ここでは前側ベース11a)に設けられており、受光器15bは前後のベース11の他方(ここでは後側ベース11b)に設けられている。投光器15aと受光器15bは前後に対向して配置されており、前後のベース11それぞれに設けられた開口11Kを通じて検査光15Lを投光し、受光するようになっている(図5)。
投光器15aと受光器15bは、検査光15Lが前後の搬送ベルト13それぞれの上面のやや上方を通る位置に設置されている(図5)。このため、図6(a)に示すように、前後の搬送ベルト13によって上流側から下流側に向けて搬送される基板KBの先頭部Eaが検査光15Lを横切る位置に達すると、検査光15Lは基板KBによって遮られ、その後、基板KBがその側面において検査光15Lを遮っている間、受光器15bは検査光15Lを受光しない非受光状態となる。そして、図6(b)に示すように、基板KBの後尾部Ebが検査光15Lを横切る位置に達すると、検査光15Lは基板KBによって遮られることなく受光器15bに達し、受光器15bは検査光を受光する受光状態となる。
本実施の形態では、図3に示すように、上流側の部品実装装置3の搬送路10が備える光センサ15は、検査光15Lと下流側の搬送路10の上流側の端部(基板KBの入口側の端部)との間の距離Sが、基板KBの搬送方向の長さMよりも小さくなる位置(S<Mとなる位置)に設けられている。このため、基板KBの先頭部Eaが検査光15Lを横切
った時点(光センサ15によって基板KBの先頭部Eaが検出された時点)では、基板KBの先頭部Eaはまだ下流側の搬送路10に到達していない位置にあり(図6(a))、基板KBの後尾部Ebが検査光15Lを横切った時点(光センサ15によって基板KBの後尾部Ebが検出された時点)では、基板KBの先頭部は既に下流側の搬送路10に到達した位置にある。
本実施の形態では、基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10の上流側の端部(基板KBの入口側の端部)に達する前後の基板KBの動きを把握するため、基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10の上流側の端部に達する前後の位置として、「第1の位置」と「第2の位置」とを定めている。第1の位置は、上流側の搬送路10から搬出される基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10に到達する前の任意の位置であり、本実施の形態では、基板KBの先頭部Eaが検査光15Lを横切る位置を第1の位置としている(図6(a))。また、第2の位置は、基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10に到達した後の任意の位置であり、本実施の形態では、基板KBの後尾部Ebが検査光15Lを横切る位置を第2の位置としている(図6(b))。
これにより本実施の形態では、光センサ15が基板KBの先頭部Eaを検出したことをもって、基板KBが第1の位置に位置した状態を検知でき、光センサ15が基板KBの後尾部Ebを検出したことをもって、基板KBが第2の位置に位置した状態を検知できる。なお、この場合、光センサ15は、上流側の搬送路10から搬出される基板KBが第1の位置に位置した状態を検出する検出手段(第1の検出手段)として機能するとともに、基板KBが第2の位置に位置した状態を検出する検出手段(第2の検出手段)としても機能する。
また、本実施の形態では、基板KBが第1の位置から第2の位置まで移動するのに要した時間を「基板移動時間T」として計測する。そして、その計測した基板移動時間Tを予め定めた基準時間T0と比較し、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っていた場合には、基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10の一部に接触したものと判断して、所要の処置を行う。ここで、基準時間T0は、基板KBが第1の位置から第2の位置まで移動するのに要する標準の時間(上流側の搬送路10から搬出された基板KBがスムーズに下流側の搬送路10に受け渡される場合に要する時間)に基づいて定められた時間であり、その標準の時間は、実測或いは設計値(理論値)に基づいて設定される。
上記のように、計測した上記基板移動時間Tが基準時間T0を上回る場合の原因としては、図7中の円形領域Rs内に示すように、基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10の一部(詳細には、下流側の搬送路10の一方のベース11)に接触したために、基板KBのスムーズな搬送が妨げられたためであることが考えられる。上流側の搬送路10から搬出された基板KBが下流側の搬送路10の端部に接触すると、その接触したときの衝撃によって、基板KBに搭載されている部品BHが基板KB上のパターンから位置ずれを起こしてしまい、部品BHの装着不良が発生して基板KBそのものが不良品となり得る。
このため本実施の形態では、上記処置として、上流側の搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させるための処置を行うことで、基板KBが下流側の搬送路10の一部に接触したとしてもその衝撃を緩和されるようにする。これにより、基板KBが受ける衝撃で基板KB上の部品BHが動いてしまう事態を防止することができる。
図1および図8において、管理装置7は、基板移動時間計測部7C、記憶部7M、判断部7Jおよび処置部7Uを備えている。光センサ15による基板KBの先頭部Eaと後尾部Ebの検出情報は、リアルタイムで管理装置7に送られる。
基板移動時間計測部7Cはタイマ機能を有している。基板移動時間計測部7Cは、光センサ15が基板KBの先頭部Eaを検出したとき(すなわち基板KBが第1の位置に位置したとき)から、光センサ15が基板KBの後尾部Ebを検出したとき(すなわち基板KBが第2の位置に位置したとき)までの経過時間を「基板移動時間T」として計測する。
記憶部7Mは、予め定められた基準時間T0を記憶している。ここで基準時間T0は、前述したように、基板KBが第1の位置から第2の位置まで移動するのに要する標準の時間に基づいて定められた時間である。
判断部7Jは、基板移動時間計測部7Cによって計測された基板移動時間Tを記憶部7Mに記憶されている基準時間T0と比較する。そして、その比較の結果に基づいて、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っているか否かを判断する。
処置部7Uは、判断部7Jによって、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っていると判断された場合に、上流側の搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させるための処置を行う。ここで、処置部7Uが行う処置は、具体的には、上流側の搬送路10の基板KBの搬送速度が低下するように上流側の搬送路10の駆動モータ14の回転速度を小さくする搬送路速度調整処置、或いは、報知手段としてのタッチパネル3Pを通じて、作業者OPに、上流側の搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させる速度調整作業を行うように指示する処置(搬送路速度調整指示処置)である。
次に、隣接する搬送路10の間で基板KBを受け渡す基板KBの受渡し手順(基板KBの受渡し方法)を、管理装置7が行う基板KBの受渡し制御の流れに従って説明する。管理装置7は、上流側の部品実装装置3が備える光センサ15から受け取る情報に基づいて、基板KBの受渡し部の近傍における基板KBの位置を常時監視しており、受光器15bが非受光状態にあるとき、以下のステップST1~ステップST5から成る基板移動時間計測工程を実行する。
時間計測工程では先ず、光センサ15からの情報に基づいて、基板KBが第1の位置に位置した状態を検出する(図9のステップST1。第1の検出工程)。そして、基板KBが第1の位置に位置した状態を検出したら、基板移動時間計測部7Cにおいて時間計測を開始する(ステップST2)。
管理装置7は、時間計測を開始したら、光センサ15からの情報に基づいて、基板KBが第2の位置に位置した状態を検出する(ステップST3。第2の検出工程)。管理装置7は、ステップST3で、基板KBが第2の位置に位置した状態を検知したら、基板移動時間計測部7Cによる時間計測を終了し(ステップST4)、その間の経過時間を基板移動時間Tとして算出する(ステップST5)。
管理装置7は、上記時間計測工程で基板移動時間Tを計測(算出)したら、記憶部7Mから基準時間T0を読み出す(ステップST6)。そして、判断部7Jにおいて、基板移動時間Tを基準時間T0と比較し、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っているか否かを判断する(ステップST7)。
管理装置7は、ステップST7で、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っていないと判断した場合には、特別な処置を行うことなくステップST1に戻る。一方、管理装置7は、ステップST7で、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っていると判断した場合には、処置部7Uにおいて、上流側の搬送路10の速度を低下させるための処置(前述の搬送路速度調整処置若しくは搬送路速度調整指示処置)を行ったうえで(ステップST8。処置工程)、ステップST1に戻る。
ステップST8で搬送路速度調整指示処置がなされる場合、タッチパネル3Pを通じて報知を受けた作業者OPは、部品実装装置3に備えられたタッチパネル3Pから所要の操作を行い、対象となっている搬送路10の駆動モータ14の回転速度のパラメータを操作することによって、その搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させるようにする。これによりステップST8で処置部7Uが搬送路速度調整処置を行った場合と同様の効果を得ることができる。
このように、本実施の形態における基板KBの受渡し方法では、上流側の搬送路10から搬出される基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10に到達する前の第1の位置から基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10に到達した後の第2の位置に移動するまでに要した時間を基板移動時間Tとして計測する基板移動時間計測工程(ステップST1~ステップST5)と、基板移動時間計測工程で計測した基板移動時間Tを予め定められた基準時間T0と比較することによって、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っているか否かを判断する判断工程(ステップST6およびステップSTST7)と、判断工程で、基板移動時間Tが基準時間T0を上回っていると判断した場合に、上流側の搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させるための処置を行う処置工程(ステップST8)を含むものとなっている。
このような手順による基板KBの受渡し方法で上流側の搬送路10から下流側の搬送路10へ基板KBを受け渡すようにすれば、基板KBが下流側の搬送路10の一部に接触したとしても、上流側の搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させることでその衝撃を緩和することができるので、基板KBが受ける衝撃で基板KB上の部品BHが動いてしまう事態を防止できる。
以上説明したように、本実施の形態における部品実装システム1(基板KBの受渡し方法)では、上流側の搬送路10から搬出される基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10に到達する前の第1の位置に基板KBが位置したときから、その基板KBの先頭部Eaが下流側の搬送路10に到達した後の第2の位置に位置するまでに要する時間を基板移動時間Tとして算出し、その算出した基板移動時間Tが予め定めた基準時間T0を上回っていた場合に上流側の搬送路10による基板KBの搬送速度を低下させるための処置を行うようになっている。このため、上流側の搬送路10から搬出された基板KBが下流側の搬送路10に受け渡される際に下流側の搬送路10の一部に接触することによって基板KBが衝撃を受ける場合であってもその衝撃を緩和でき、基板KBが受ける衝撃で基板KB上の部品BHが動いて不良基板が生産されてしまう事態を防止することができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態では、基板KBが第1の位置に位置した状態を検出する第1の検出手段と、基板KBが第2の位置に位置した状態を検出する第2の検出手段とは同一の検出手段(光センサ15)であったが、第1の検出手段と第2検出手段は別々の検出手段からなっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、部品実装システムを構成する隣接した2つの部品実装装置3それぞれが備える搬送路10の間の基板KBの受渡しを例にして基板KBの受渡しのための構成および基板KBの受渡し方法を説明したが、印刷装置2と部品実装装置3との間、部品実装装置3と検査装置4との間、検査装置4と中継装置5との間および中継装置5とリフロー炉6との間の基板KBの受渡しについても同様の構成および基板KBの受渡し方法を適用できる。また、上述の実施の形態において示した部品実装システム1を構成する装置の組合せは一例に過ぎず、一部の装置が含まれていなかったり、他の装置が含まれていたりしていても構わず、本発明を適用することができる。
上流側の搬送路から下流側の搬送路に基板が受け渡される際に基板が受ける衝撃で基板上の部品が動いてしまう事態を防止できる部品実装システムおよび基板の受渡し方法を提供する。
1 部品実装システム
3P タッチパネル(報知手段)
7C 基板移動時間計測部
7J 判断部
7U 処置部
10 搬送路
15 光センサ(第1の検出手段)(第2の検出手段)
KB 基板
Ea 先頭部
OP 作業者

Claims (10)

  1. 基板を搬出する上流側の搬送路と、
    前記上流側の搬送路から搬出される前記基板を受け取る下流側の搬送路と、
    前記上流側の搬送路から搬出される前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達する前の第1の位置から前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達した後の第2の位置に移動するまでに要した時間を基板移動時間として計測する基板移動時間計測部と、
    前記基板移動時間計測部によって計測された前記基板移動時間を予め定められた基準時間と比較することによって、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っているか否かを判断する判断部と、
    前記判断部において、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っていると判断された場合に、上流側の搬送路による前記基板の搬送速度を低下させるための処置を行う処置部とを備えた部品実装システム。
  2. 前記上流側の搬送路から搬出される前記基板が前記第1の位置に位置した状態を検出する第1の検出手段と、前記基板が前記第2の位置に位置した状態を検出する第2の検出手段とを備え、前記基板移動時間計測部は、前記第1の検出手段によって前記基板が前記第1の位置に位置した状態が検出されたときから前記第2の検出手段によって前記基板が前記第2の位置に位置した状態が検出されるまでの経過時間を前記基板移動時間とする請求項1に記載の部品実装システム。
  3. 前記処置部が行う前記処置は、前記上流側の搬送路の前記基板の搬送速度が低下するように前記上流側の搬送路の動作を制御する処置である請求項1または2に記載の部品実装システム。
  4. 前記処置部が行う前記処置は、報知手段を通じて作業者に上流側の搬送路による前記基板の搬送速度を低下させる作業を行うように指示する処置である請求項1または2に記載の部品実装システム。
  5. 前記基準時間は、前記基板が前記第1の位置から前記第2の位置まで移動するのに要する標準の時間に基づいて定められた請求項1~4のいずれかに記載の部品実装システム。
  6. 基板を搬出する上流側の搬送路と、前記上流側の搬送路から搬出される前記基板を受け取る下流側の搬送路とを備えた部品実装システムにおける基板の受渡し方法であって、
    前記上流側の搬送路から搬出される前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達する前の第1の位置から前記基板の先頭部が前記下流側の搬送路に到達した後の第2の位置に移動するまでに要した時間を基板移動時間として計測する基板移動時間計測工程と、
    前記基板移動時間計測工程で計測した前記基板移動時間を予め定められた基準時間と比較することによって、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っているか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程で、前記基板移動時間が前記基準時間を上回っていると判断した場合に、上流側の搬送路による前記基板の搬送速度を低下させるための処置を行う処置工程とを含む基板の受渡し方法。
  7. 前記基板移動時間計測工程は、前記上流側の搬送路から搬出される前記基板が前記第1の位置に位置した状態を検出する第1の検出工程と、前記基板が前記第2の位置に位置した状態を検出する第2の検出工程とを含み、前記第1の検出工程で前記基板が前記第1の位置に位置した状態が検出されたときから前記第2の検出工程で前記基板が前記第2の位置に位置した状態が検出されるまでの経過時間を前記基板移動時間とする請求項6に記載の基板の受渡し方法。
  8. 前記処置工程で行う前記処置は、前記上流側の搬送路の前記基板の搬送速度が低下するように前記上流側の搬送路の動作を制御する処置である請求項6または7に記載の基板の受渡し方法。
  9. 前記処置工程で行う前記処置は、報知手段を通じて作業者に上流側の搬送路による前記基板の搬送速度を低下させる作業を行うように指示する処置である請求項6または7に記載の基板の受渡し方法。
  10. 前記基準時間は、前記基板が前記第1の位置から前記第2の位置まで移動するのに要する標準の時間に基づいて定められた請求項6~9のいずれかに記載の基板の受渡し方法。
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