JP7210116B2 - 繰出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、固形の内容物を収納する繰出し容器に関する。
従来、例えば、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー等の化粧料、薬剤またはスティック糊などの、塗布対象物に塗布可能な固形の内容物を収納する容器として、繰出し容器が知られている。
例えば特許文献1には、内容物を収納する筒状のケース本体と、ケース本体の末端に相対回転自在に設けられた操作体と、操作体に連結されたスクリューロッドと、ケース本体の内部に回り止めされた状態で配置されてスクリューロッドに螺合する中皿とを備え、ケース本体に対して操作体を一方側に回転させることにより、中皿をケース体の内部で軸線に沿って繰出し方向に移動させて内容物をケース本体から繰り出して使用することができるとともに、使用後には、ケース本体に対して操作体を他方側に回転させることで、内容物をケース本体の内部に繰り入れて保護することができるようにした繰出し容器が記載されている。
特開2018-15417号公報
しかし、上記従来の繰出し容器のように、内容物をケース本体から繰り出して使用した後、内容物をケース本体の内部に繰り入れて保護するようにした構成では、例えば内容物として比較的柔らかい口紅などを収納した場合に、ケース本体の内部に繰り入れる際に、内容物の形が崩れてしまうおそれがある、という問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用後に、形を崩すことなく内容物を保護することが可能な繰出し容器を提供することにある。
本発明の繰出し容器は、固形の内容物を収納する収納筒体と、前記内容物を支持する支持皿部を備え、前記収納筒体の内側に配置された繰出し部材と、前記収納筒体の外側に同軸に配置された回転操作体と、前記収納筒体の外側に、前記回転操作体よりも前記収納筒体の開口側において同軸に配置されたスリーブ部材と、前記繰出し部材を、前記収納筒体に対して、軸線を中心とした相対回転を不能且つ軸方向への相対移動を可能に連結する連結部と、前記回転操作体を、前記収納筒体に対して、軸線を中心として一方側には相対回転させ、他方側には一体的に回転させるように、前記収納筒体に連結するラチェット部と、前記回転操作体が前記収納筒体に対して軸線を中心として一方側に相対回転したときに、前記繰出し部材を前記収納筒体に対して前記内容物を前記開口から繰り出す方向に相対移動させる第1螺合部と、前記収納筒体が前記回転操作体とともに前記スリーブ部材に対して軸線を中心として他方側に相対回転したときに、前記スリーブ部材を前記収納筒体に対して前記内容物の繰出し方向に相対移動させる第2螺合部と、を有することを特徴とする。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記第1螺合部の作動抵抗が、前記第2螺合部の作動抵抗よりも大きいのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記連結部が、前記繰出し部材の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起と、前記収納筒体に軸線に沿って延びて設けられ、前記第1突起が移動自在に係合する縦溝と、を備えて構成されているのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記第1螺合部が、前記繰出し部材の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起と、前記回転操作体の内周面に軸線を中心として螺旋状に延びて設けられ、前記第1突起が移動自在に係合する第1螺旋溝と、を備えて構成されているのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記第2螺合部が、前記スリーブ部材の内周面に径方向内側に向けて突出して設けられた第2突起と、前記収納筒体に軸線を中心として螺旋状に延びて設けられ、前記第2突起が移動自在に係合する第2螺旋溝と、を備えて構成されているのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記収納筒体の先端に装着され、前記開口を閉塞する蓋体と、前記支持皿部に設けられ、前記内容物を前記収納筒体に充填するための充填孔と、を有するのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、初期状態において、前記収納筒体の先端、前記内容物の先端及び前記スリーブ部材の先端の軸方向位置が一致しているのが好ましい。
本発明によれば、使用後に、形を崩すことなく内容物を保護することが可能な繰出し容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である繰出し容器の縦断面図である。 図1におけるA-A線に沿う断面図である。 キャップを取り外した初期状態の繰出し容器の縦断面図である。 図3に示す状態の繰出し容器の側面図である。 内容物を繰り出した状態の繰出し容器の縦断面図である。 図5に示す状態の繰出し容器の側面図である。 スリーブ部材により内容物を保護した状態の繰出し容器の縦断面図である。 図7に示す状態の繰出し容器の側面図である。 変形例の繰出し容器の縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態である繰出し容器1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は軸線Oに沿う方向とし、上は、内容物が繰り出される方向とする、また、径方向は、繰出し容器1の軸線Oを通るとともに軸線Oに垂直な方向を意味するものとする。
図1に示すように、繰出し容器1は収納筒体10を有している。収納筒体10は、円筒状の小径部11と小径部11よりも大径の円筒状の大径部12とが、軸線Oの方向に並べて一体に設けられた構成を有している。
小径部11は、その内部に固形の内容物2を収納することができる。内容物2としては、例えば、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー等の化粧料、薬剤またはスティック糊などの、塗布対象物に塗布可能な固形のものを採用することができる。本実施の形態では、内容物2は略円柱状の口紅である。なお、固形の内容物とは、形状を留めておける程度の堅さを有する内容物を意味し、例えば半練り状のものなど、ある程度の柔らかさのものを含む。
収納筒体10の内側には繰出し部材20が配置されている。繰出し部材20は、円筒状の小径部21と小径部21よりも大径の円筒状の大径部22とが、軸線Oの方向に並べて一体に設けられた構成を有し、収納筒体10と同軸に配置されている。小径部21の軸方向の一方側を向く先端には支持皿部23が一体に設けられている。支持皿部23は平らな円板状となっており、収納筒体10の小径部11の内側に収納された内容物2の軸方向の他端を向く後端2bに当接して内容物2を支持している。
小径部21及び支持皿部23は、それぞれ収納筒体10の小径部11の内周面に対して摺動可能であり、大径部22は収納筒体10の大径部12の内周面に対して摺動可能となっている。これにより、繰出し部材20は、収納筒体10に対して軸方向に相対移動自在であるとともに軸線Oを中心として相対回転自在となっている。繰出し部材20を、支持皿部23が収納筒体10の先端13に接近するように軸方向に移動させることで、支持皿部23により内容物2を軸方向に押して収納筒体10の開口14から外部に繰り出すことができる。
収納筒体10の大径部12の外側には回転操作体30が配置されている。回転操作体30は円筒状となっており、大径部12と同軸に配置されている。本実施の形態では、回転操作体30は、その外側に有底円筒状のカバー体31が装着された構成となっている。カバー体31は回転操作体30に対して回り止めされており、カバー体31が軸線Oを中心として回転するとカバー体31とともに回転操作体30も回転するようになっている。
収納筒体10の小径部11の外側には、回転操作体30よりも収納筒体10の開口14の側に位置するように、スリーブ部材40が配置されている。スリーブ部材40は円筒状となっており、小径部11と同軸に配置されている。スリーブ部材40は、その内周面において小径部11の外周面に摺動することで、小径部11に対して軸方向に相対移動自在であるとともに軸線Oを中心として相対回転自在となっている。
図1に示す初期状態において、内容物2の軸方向の一方側(図1において上側)を向く平らな先端2aの軸線Oに沿う方向(以下、「軸方向」という)の位置(軸方向位置)と、収納筒体10の内容物2を繰り出す側の先端13の軸方向位置と、スリーブ部材40の先端41の軸方向位置とは、一致している。
収納筒体10と繰出し部材20との間には連結部50が設けられている。
本実施の形態では、連結部50は、繰出し部材20の大径部22の外周面から径方向外側に向けて突出して設けられた一対の第1突起51と、それぞれ収納筒体10に軸線Oに沿って延びて設けられた一対の縦溝52とを備えて構成されている。一対の第1突起51は繰出し部材20の大径部22の外周面に軸線Oを中心として対称に(周方向に等間隔に並べて)設けられ、一対の縦溝52は収納筒体10に軸線Oを中心として対称に(周方向に等間隔に並べて)設けられている。一対の第1突起51は、それぞれ対応する縦溝52に、その延在方向に向けて移動自在に係合している。
このような構成の連結部50により、繰出し部材20は、収納筒体10に対して、軸線Oを中心とした相対回転が不能であり、且つ軸方向への相対移動が可能なように連結されている。
なお、第1突起51と縦溝52の数は、任意に変更可能である。
収納筒体10の大径部12と回転操作体30との間にはラチェット部60が設けられている。ラチェット部60は、回転操作体30を、収納筒体10に対して、軸線Oを中心とした一方側には相対回転させ、他方側には一体的に回転させるように、収納筒体10に連結するものである。
図2に示すように、ラチェット部60は、回転操作体30の内周面に周方向に並べて一体に設けられた複数の歯部61と、歯部61を係止するための爪部62とを有している。なお、図2においては、便宜上、1つの歯部61にのみ符号を付してある。複数の歯部61は、それぞれ周方向の一方側に径方向に沿って延びる係止面61aを備えるとともに周方向の他方側に滑らから湾曲する乗越え面61bを備えている。一方、爪部62は、周方向の他方側に径方向に沿って延びて歯部61の係止面61aに係合する係止面62aを備えるとともに、周方向の一方側に滑らから湾曲する乗越え面62bを備えている。爪部62は、収納筒体10から周方向に向けて延びる弾性片63の先端に設けられており、弾性片63が弾性変形することで径方向に移動自在となっている。
このような構成により、回転操作体30を収納筒体10に対して軸線Oを中心とした一方側となる順方向(図2中で反時計周り方向)に回転させると、それぞれの歯部61の乗越え面61bが爪部62の乗越え面62bを径方向内側に向けて押して弾性片63を弾性変形させ、これによりそれぞれの歯部61が爪部62を乗り越えて、収納筒体10は回転操作体30とともに回転することなく、回転操作体30は収納筒体10に対して相対回転する。反対に、回転操作体30を収納筒体10に対して軸線Oを中心とした他方側となる逆方向(図2中で時計周り方向)に回転させると、何れかの歯部61の係止面61aが爪部62の係止面62aに係合して回転操作体30の回転力が収納筒体10に伝達され、収納筒体10は回転操作体30とともに一体的に回転する。このように、回転操作体30を順方向に回転させると収納筒体10は回転しないが、回転操作体30を逆方向に回転させると収納筒体10は回転操作体30とともに回転する。
図1に示すように、繰出し部材20と回転操作体30との間には第1螺合部70が設けられている。
本実施の形態では、第1螺合部70は、一対の第1突起51と、一対の第1螺旋溝71とを備えて構成されている。前述の通り、一対の第1突起51は軸線Oを中心として対称に配置されている。これに対して、一対の第1螺旋溝71は、それぞれ回転操作体30の内周面に軸線Oを中心として螺旋状に延びて設けられ、互いに軸線Oを中心として対称に(軸線Oを中心として周方向に等間隔に並べて)設けられている。一対の第1突起51は、それぞれ先端側において対応する第1螺旋溝71に、その延在方向に移動自在に係合している。
このような構成により、回転操作体30が収納筒体10に対して軸線Oを中心として一方側(順方向)に相対回転すると、一対の第1突起51がそれぞれ対応する第1螺旋溝71に沿って移動して、連結部50により収納筒体10に対して回り止めされている繰出し部材20は、収納筒体10に対して内容物2を開口14から繰り出す方向(支持皿部23が開口14に接近する方向)に相対移動する。
なお、それぞれの第1螺旋溝71は、内容物2を所定量だけ繰り出すのに必要な長さに設定される。また、第1突起51と第1螺旋溝71の数は、任意に変更可能である。
収納筒体10とスリーブ部材40との間には第2螺合部80が設けられている。
本実施の形態では、第2螺合部80は、スリーブ部材40の下端側における内周面に径方向内側に向けて突出して設けられた一対の第2突起81と、それぞれ収納筒体10の小径部11の外周面に軸線Oを中心として螺旋状に延びて設けられた一対の第2螺旋溝82と、を備えて構成されている。第2螺旋溝82が螺旋状に延びる方向は、第1螺旋溝71が螺旋状の延びる方向とは反対方向である。一対の第2突起81は軸線Oを中心として対称に配置され、一対の第2螺旋溝82は軸線Oを中心として対称に配置されており、一対の第2突起81は、それぞれ対応する第2螺旋溝82に移動自在に係合している。
このような構成により、ラチェット部60により回転操作体30と一体的に回転する収納筒体10が、回転操作体30とともにスリーブ部材40に対して軸線Oを中心として他方側(逆方向)に相対回転すると、一対の第2突起81がそれぞれ対応する第2螺旋溝82に沿って移動して、スリーブ部材40は収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向(図1中において上方)に相対移動する。
また、本実施の形態では、第1螺合部70の作動抵抗すなわち第1突起51が第1螺旋溝71に沿って移動する際の摺動抵抗は、第2螺合部80の作動抵抗すなわち第2突起81が第2螺旋溝82に沿って移動する際の摺動抵抗よりも大きくなるように設定されている。
これにより、収納筒体10を回転操作体30とともにスリーブ部材40に対して軸線Oを中心として他方側(逆方向)に相対回転させてスリーブ部材40を収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向に相対移動させた後、軸線Oを中心として回転操作体30を一方側(順方向)に回転させると、収納筒体10が回転操作体30及び繰出し部材20とともに回転し、内容物2が繰り出されることなく、一対の第2突起81が一対の第2螺旋溝82の初期位置の側のストローク端に達するまで移動して、スリーブ部材40が収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向とは反対側に相対移動する。
一対の第2突起81が一対の第2螺旋溝82の初期位置の側のストローク端に達した後、さらに回転操作体30を一方側(順方向)に回転させると、収納筒体10の回転が第2螺合部80を介してスリーブ部材40により拘束される。これにより、回転操作体30が収納筒体10に対して軸線Oを中心として一方側(順方向)に相対回転し、4つの第1突起51がそれぞれ対応する第1螺旋溝71に沿って移動して、繰出し部材20は収納筒体10に対して内容物2を開口14から繰り出す方向に相対移動する。
なお、一対の第2螺旋溝82は、それぞれスリーブ部材40を所定量だけ軸方向に移動させるのに必要な長さに設定される。また、第2突起81と第2螺旋溝82の数は、任意に変更可能である。
カバー体31の上端にはキャップ体90が装着されている。キャップ体90は、カバー体31の内周面にアンダーカット係合により固定保持される固定筒部91と、固定筒部91と一体に設けられてカバー体31の上側に突出する保持筒部92とを備えている。また、固定筒部91と保持筒部92との間にはカバー体31の上端を覆うフランジ部93が一体に設けられている。
固定筒部91の内側にはシール体94が係止された状態で配置されており、シール体94が収納筒体10の大径部12の外周面に設けられた凸部15に係合している。これにより、収納筒体10は回転操作体30ないしカバー体31に対して抜け止め保持されている。
繰出し容器1はオーバーキャップ95を備えている。オーバーキャップ95は、カバー体31と同様の外形の有頂円筒状に形成されており、収納筒体10の小径部11及びスリーブ部材40に上方から被せられ、下端側においてキャップ体90の保持筒部92に着脱自在に嵌合保持されるようになっている。
次に、上記構成の繰出し容器1の作動について説明する。
まず、オーバーキャップ95を取り外し、図3に示すように、収納筒体10の小径部11及びスリーブ部材40、内容物2を外部に露出させた状態とする。繰出し容器1の製造後、最初にオーバーキャップ95を取り外した初期状態においては、内容物2の軸方向の一方側を向く平らな先端2aの軸方向位置と、収納筒体10の先端13の軸方向位置と、スリーブ部材40の先端41の軸方向位置とは、一致している。したがって、図4に示すように、内容物2は収納筒体10ないしスリーブ部材40の内側に配置され、外部から保護された状態となっている。
次に、図5に示すように、スリーブ部材40を一方の手などで保持しつつ、他方の手などでカバー体31を介して回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした一方側(順方向)に相対回転させる。収納筒体10は第2螺合部80により係止されてスリーブ部材40に対して一方側への相対回転が規制されているので、回転操作体30がスリーブ部材40に対して一方側に相対回転すると、回転操作体30が収納筒体10に対しても軸線Oを中心として一方側(順方向)に相対回転する。これにより、第1螺合部70の作用により、繰出し部材20が、その支持皿部23が開口14に接近するように収納筒体10に対して軸方向に相対移動し、内容物2が収納筒体10の開口14から外部に向けて繰り出される。内容物2の収納筒体10ないしスリーブ部材40からの突出量は、回転操作体30を回転させる量によって調整することができる。
内容物2が収納筒体10の開口14から外部に向けて繰り出されると、図6に示すように、内容物2は収納筒体10ないしスリーブ部材40から軸方向に突出した状態となるので、内容物2を塗布対象物に塗布することができる。
内容物2を使用した後には、図7に示すように、カバー体31を介して回転操作体30をスリーブ部材40に対して、軸線Oを中心とした他方側(逆方向)に相対回転させる。回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした他方側に相対回転させると、ラチェット部60の作用によって収納筒体10も回転操作体30とともにスリーブ部材40に対して他方側に相対回転するとともに、連結部50により収納筒体10に相対回転不能に連結されている繰出し部材20もスリーブ部材40に対して他方側に相対回転する。収納筒体10が繰出し部材20及び回転操作体30とともにスリーブ部材40に対して他方側に相対回転すると、第2螺合部80の作用によってスリーブ部材40が収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向に相対移動する。スリーブ部材40が収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向に相対移動すると、スリーブ部材40の先端41が、収納筒体10の先端13及び収納筒体10から繰り出された内容物2の先端2aよりも上方側に位置する。
スリーブ部材40が収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向に相対移動して、その先端41が収納筒体10から繰り出された内容物2の先端2aよりも上方側に位置すると、図8に示すように、内容物2はスリーブ部材40により周囲を覆われるようにスリーブ部材40の内側に配置され、外部から保護された状態となる。
このように、本実施の形態の繰出し容器1では、回転操作体30を一方側に回転させて内容物2を収納筒体10から繰り出した後、回転操作体30を他方側に回転させることで、内容物2を収納筒体10の内部に繰り入れることなく、収納筒体10から繰り出されている内容物2をスリーブ部材40により覆って保護することができる。したがって、使用後に、内容物2を収納筒体10に繰り入れることを不要として、当該繰り入れにより内容物2の形が崩れてしまうことを防止することができる。
再度、内容物2の塗布を行う際には、回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした一方側(順方向)に相対回転させることで、スリーブ部材40を収納筒体10に対して繰入れ方向に相対移動させて、前回の繰出し操作により収納筒体10から繰り出した分の内容物2を再度外部に露出させることができる。
すなわち、本実施の形態では、第1螺合部70の作動抵抗を第2螺合部80の作動抵抗よりも大きい設定としているので、回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした一方側(順方向)に相対回転させたときに、収納筒体10を回転操作体30及び繰出し部材20とともに軸線Oを中心とした一方側(順方向)に共周りさせることができる。したがって、回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした一方側(順方向)に相対回転させることで、スリーブ部材40を収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向とは反対方向(繰入れ方向)に相対移動させることができる。なお、スリーブ部材40を、収納筒体10に対して繰出し方向及び繰入れ方向に相対移動させても、内容物2とスリーブ部材40との接触幅が小さいため、内容物2は崩れ難い。このように、内容物2を、さらに収納筒体10の開口から繰り出すことなく、スリーブ部材40を繰入れ方向に相対移動させることで、前回の繰出し操作により収納筒体10から繰り出した分の内容物2を外部に露出させることができる。このように、スリーブ部材40に対して回転操作体30を一方側(順方向)に相対回転させて内容物2を収納筒体10から所望の量だけ繰り出して使用し、使用後には、スリーブ部材40に対して回転操作体30を他方側(逆方向)に相対回転させてスリーブ部材40により内容物2を保護し、再度スリーブ部材40に対して回転操作体30を一方側(順方向)に相対回転させることでスリーブ部材40を繰り下げ方向に移動させて内容物2を外部に露出させることができる。したがって、スリーブ部材40に対して回転操作体30を一方側と他方側とに相対回転させるだけの簡単な操作で、内容物2を、その形を崩すことなく、外部に露出させるとともにスリーブ部材40の内側に収納して保護することができる。
スリーブ部材40を繰入れ方向に相対移動させて外部に露出された内容物2を塗布対象物に塗布することで、当該内容物2の収納筒体10からの突出量が減ったときには、さらに回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした一方側(順方向)に相対回転させるだけの簡単さ操作で、上記と同様に、収納筒体10から内容物2をさらに繰り出すことができる。したがって、回転操作体30をスリーブ部材40に対して軸線Oを中心とした一方側(順方向)にさらに相対回転させるだけの簡単な操作で、スリーブ部材40を繰入方向へ移動させるとともに当該移動の後に内容物2を収納筒体10から繰り出すことができる。
本実施の形態では、連結部50を、繰出し部材20の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起51と、収納筒体10に軸線Oに沿って延びて設けられて第1突起51が移動自在に係合する縦溝52と、を備えた構成としたので、簡単な構成で上記動作をする繰出し容器1を実現することができる。
また、本実施の形態では、第1螺合部70を、繰出し部材20の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起51と、回転操作体30の内周面に軸線Oを中心として螺旋状に延びて設けられて第1突起51が移動自在に係合する第1螺旋溝71と、を備えた構成としたので、簡単な構成で上記動作をする繰出し容器1を実現することができる。
さらに、本実施の形態では、第2螺合部80を、スリーブ部材40の内周面に径方向内側に向けて突出して設けられた第2突起81と、収納筒体10に軸線Oを中心として螺旋状に延びて設けられ、第2突起81が移動自在に係合する第2螺旋溝82と、を備えた構成としたので、簡単な構成で上記動作をする繰出し容器1を実現することができる。
図9は、変形例の繰出し容器1の縦断面図である。なお、図9においては、前述した部材には同一の符号を付してある。
図9に示す変形例の繰出し容器1では、スリーブ部材40の先端41に蓋体96が装着されている。蓋体96は、スリーブ部材40の先端41を密封している。
一方、繰出し部材20には、支持皿部23の外周縁から上方に向けて突出する突出筒部24が一体に設けられ、初期状態において支持皿部23は大径部12の内側に配置されている。支持皿部23には、これを軸線Oに沿う方向に貫通する充填孔97が設けられている。また、カバー体31の底部分にも、これを軸線Oに沿う方向に貫通する貫通孔98が設けられている。
このような構成の変形例の繰出し容器1では、貫通孔98を通して繰出し部材20の内部に挿入した充填ノズルの先端を充填孔97に係合させ、充填ノズルを通じて充填孔97から蓋体96で密閉された収納筒体10の小径部11の内部に内容物2を充填することで、所定の形状の内容物2を収納筒体10の内部に容易に収納することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施の形態では、第1螺合部70を、繰出し部材20の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起51と、回転操作体30の内周面に軸線Oを中心として螺旋状に延びて設けられて第1突起51が移動自在に係合する第1螺旋溝71と、を備えた構成としたが、回転操作体30が収納筒体10に対して軸線Oを中心として一方側に相対回転したときに、繰出し部材20を収納筒体10に対して内容物2を開口14から繰り出す方向に相対移動させることができる構成であれば、例えば雄ねじと雌ねじを用いた螺合構造とするなど、その構成は種々変更可能である。
また、前記実施の形態では、第2螺合部80を、スリーブ部材40の内周面に径方向内側に向けて突出して設けられた第2突起81と、収納筒体10に軸線Oを中心として螺旋状に延びて設けられ、第2突起81が移動自在に係合する第2螺旋溝82と、を備えた構成としたが、収納筒体10が回転操作体30とともにスリーブ部材40に対して軸線Oを中心として他方側に相対回転したときに、スリーブ部材40を収納筒体10に対して内容物2の繰出し方向に相対移動させることができる構成であれば、例えば雄ねじと雌ねじを用いた螺合構造とするなど、その構成は種々変更可能である。
1 繰出し容器
2 内容物
2a 先端
2b 後端
10 収納筒体
11 小径部
12 大径部
13 先端
14 開口
15 凸部
20 繰出し部材
21 小径部
22 大径部
23 支持皿部
24 突出筒部
30 回転操作体
31 カバー体
40 スリーブ部材
41 先端
50 連結部
51 第1突起
52 縦溝
60 ラチェット部
61 歯部
61a 係止面
61b 乗越え面
62 爪部
62a 係止面
62b 乗越え面
63 弾性片
70 第1螺合部
71 第1螺旋溝
80 第2螺合部
81 第2突起
82 第2螺旋溝
90 キャップ体
91 固定筒部
92 保持筒部
93 フランジ部
94 シール体
95 オーバーキャップ
96 蓋体
97 充填孔
98 貫通孔
O 軸線

Claims (7)

  1. 固形の内容物を収納する収納筒体と、
    前記内容物を支持する支持皿部を備え、前記収納筒体の内側に配置された繰出し部材と、
    前記収納筒体の外側に同軸に配置された回転操作体と、
    前記収納筒体の外側に、前記回転操作体よりも前記収納筒体の開口側において同軸に配置されたスリーブ部材と、
    前記繰出し部材を、前記収納筒体に対して、軸線を中心とした相対回転を不能且つ軸方向への相対移動を可能に連結する連結部と、
    前記回転操作体を、前記収納筒体に対して、軸線を中心として一方側には相対回転させ、他方側には一体的に回転させるように、前記収納筒体に連結するラチェット部と、
    前記回転操作体が前記収納筒体に対して軸線を中心として一方側に相対回転したときに、前記繰出し部材を前記収納筒体に対して前記内容物を前記開口から繰り出す方向に相対移動させる第1螺合部と、
    前記収納筒体が前記回転操作体とともに前記スリーブ部材に対して軸線を中心として他方側に相対回転したときに、前記スリーブ部材を前記収納筒体に対して前記内容物の繰出し方向に相対移動させる第2螺合部と、を有することを特徴とする、繰出し容器。
  2. 前記第1螺合部の作動抵抗が、前記第2螺合部の作動抵抗よりも大きい、請求項1に記載の繰出し容器。
  3. 前記連結部が、
    前記繰出し部材の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起と、
    前記収納筒体に軸線に沿って延びて設けられ、前記第1突起が移動自在に係合する縦溝と、を備えて構成されている、請求項1または2に記載の繰出し容器。
  4. 前記第1螺合部が、
    前記繰出し部材の外周面に径方向外側に向けて突出して設けられた第1突起と、
    前記回転操作体の内周面に軸線を中心として螺旋状に延びて設けられ、前記第1突起が移動自在に係合する第1螺旋溝と、を備えて構成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の繰出し容器。
  5. 前記第2螺合部が、
    前記スリーブ部材の内周面に径方向内側に向けて突出して設けられた第2突起と、
    前記収納筒体に軸線を中心として螺旋状に延びて設けられ、前記第2突起が移動自在に係合する第2螺旋溝と、を備えて構成されている、請求項1~4の何れか1項に記載の繰出し容器。
  6. 前記収納筒体の先端に装着され、前記開口を閉塞する蓋体と、
    前記支持皿部に設けられ、前記内容物を前記収納筒体に充填するための充填孔と、を有する、請求項1~5の何れか1項に記載の繰出し容器。
  7. 初期状態において、前記収納筒体の先端、前記内容物の先端及び前記スリーブ部材の先端の軸方向位置が一致している、請求項1~6の何れか1項に記載の繰出し容器。
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