JP7209289B2 - 熱硬化性樹脂化粧板 - Google Patents
熱硬化性樹脂化粧板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7209289B2 JP7209289B2 JP2019038859A JP2019038859A JP7209289B2 JP 7209289 B2 JP7209289 B2 JP 7209289B2 JP 2019038859 A JP2019038859 A JP 2019038859A JP 2019038859 A JP2019038859 A JP 2019038859A JP 7209289 B2 JP7209289 B2 JP 7209289B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- resin
- power supply
- supply coil
- thermosetting resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
)、2,6-ジメチルフェノールと2,3,6-トリメチルフェノールとの共重合体、2,6-ジメチルフェノールと2-メチル-6-ブチルフェノール)との共重合体等が挙げられる。
本発明においては、複数の複雑な配線を有する導電パターン全てに外部から均一な電流を流すことが困難であるため、無電解銅メッキを採用している。メッキの厚さは1~35μmが好ましく、3~20μmがより好ましい。厚みが薄すぎると給電効率が悪くなり、厚すぎると生産効率が低下する。銅は柔軟性、伝導性に優れることから好適である。シート状給電コイルのシート抵抗は23.6mΩ/□以下、より好ましくは8.5mΩ/□以下であれば充分に給電効果を発揮する。
用することが容易であり、また大型化も容易であることから、好ましい。
尚、図示はしないが、磁束を集束し給電効率を向上させる目的で給電コイルの直下に軟質磁性材料、例えばフェライトシートを配しても良い。
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する。
厚み50μmのPETフィルムに対し、シュウ酸銀を前駆体とし、平均粒子径30nm、粘度5mPa・secの銀ナノ粒子を、水を主たる溶媒とするインク全体重量の20重量%含むインクジェット用アミン修飾銀ナノ粒子インクを、インクジェットにより27ml/m2の割合で渦巻き状に塗布し、120℃に加熱したオーブンに入れて180分加熱し銀ナノ粒子を焼結させて導電パターンを形成した後に、厚みが3μmとなるように無電解銅メッキを施し、シート抵抗6.7mΩ/□のシート状給電コイル(A)を得た。
厚み0.127mm、坪量が80g/m2の化粧板用の化粧紙に、メラミン-ホルムアルデヒド樹脂を主成分とし、硬化剤としてキャタニットAを含む樹脂液を数1で示される含浸率が150%となるように含浸し、乾燥してメラミン-ホルムアルデヒド樹脂含浸化粧紙を得た。
厚み54μm、坪量23g/m2のα-セルロース紙にポリビニルブチラール樹脂を数1で示される含浸率が190%となるように含浸し、乾燥して接着シートを得た。
厚み0.247mm、坪量190g/m2の未晒しクラフト紙にフェノール-アルデヒド樹脂を主成分とする樹脂液を、数1に示す含浸率が50%となるように含浸、乾燥してフェノール樹脂含浸クラフト紙を得た。
下から順に、4箇所に切り込みを入れたフェノール樹脂含浸クラフト紙を1枚、接着シートを1枚、切り込みの上方に離型用の厚み35μmのPETフィルムを載置し、離型用のPETフィルムを覆うようにシート状給電コイルを2個、接着シートを1枚、フェノー
ル樹脂含浸クラフト紙を3枚、メラミン樹脂含浸化粧紙を1枚を積層し、厚み3mmのステンレス鋼板(SUS304)を鏡面研磨し、硬質クロムメッキ処理したステンレス板を載置して、加熱加圧プレス機により、加熱温度130℃、圧力70kgf/cm2、1時間の成形条件下で熱圧した。
次いで、切り込み6から座ぐり加工して、裏面側から絶縁性含浸紙5、接着シート7、離型フィルム8を除去して実施例1の熱硬化性樹脂化粧板を得た。
実施例1のシート状給電コイル(A)の製造工程において、PETフィルム厚みを125μmに代えて製造したところ、シート抵抗6.7mΩ/□のシート状給電コイル(B)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(B)を用いた以外は同様に実施した。
実施例1のシート状給電コイル(A)の製造工程において、PETフィルム厚みを188μmに代えて製造したところ、シート抵抗7.3mΩ/□のシート状給電コイル(C)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(C)を用いた以外は同様に実施した。
実施例1のシート状給電コイル(A)の製造工程において、厚みが1μmとなるように無電解銅メッキを施し、シート抵抗23.6mΩ/□のシート状給電コイル(D)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(D)を用いた以外は同様に実施した。
実施例1のシート状給電コイル(A)の製造工程において、厚みが10μmとなるように無電解銅メッキを施し、シート抵抗2.1mΩ/□のシート状給電コイル(E)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(E)を用いた以外は同様に実施した。
実施例1のシート状給電コイル(A)の製造工程において、PETフィルムをアクリルフィルムに、フィルム厚みを75μmに代えて製造したところ、シート抵抗6.4mΩ/□のシート状給電コイル(F)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(F)を用いた以外は同様に実施した。
実施例6のシート状給電コイル(F)の製造工程において、アクリルフィルム厚みを300μmに代えて製造したところ、シート抵抗7.4mΩ/□のシート状給電コイル(G)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(G)を用いた以外は同様に実施した。
実施例1のシート状給電コイル(A)の製造工程において、PETフィルムをポリイミドフィルムに、フィルム厚みを23μmに代えて製造したところ、シート抵抗8.5mΩ/□のシート状給電コイル(H)を得た。次いで、実施例1においてシート状給電コイル(A)に代えて、シート状給電コイル(H)を用いた以外は同様に実施した。
シート抵抗は低い程、導電性に優れる。シート抵抗が低いと給電時の熱損失が少なく、シート抵抗が高い場合と比べ高効率となる。
5 絶縁性樹脂含浸紙
6 切り込み
7 接着シート
8 離型フィルム
9 シート状給電コイル
10 座ぐり加工部
12 熱硬化性樹脂化粧板
Claims (6)
- 積層構造中にシート状給電コイルを有し、
前記シート状給電コイルは離型フィルムを介して接着シートに挟持されていることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板。 - 前記積層構造は、化粧層と、複数枚の絶縁性樹脂含浸紙からなる絶縁層を含むことを特徴とする請求項1記載の熱硬化性樹脂化粧板。
- 前記接着シートの外側には絶縁性樹脂含浸紙が配されていることを特徴とする請求項1又は2記載の熱硬化性樹脂化粧板。
- 前記シート状給電コイルは最下層の絶縁性樹脂含浸紙と下から2番目の絶縁性樹脂含浸紙の間に組み込まれていることを特徴とする請求項1~3のいずれか記載の熱硬化性樹脂化粧板。
- 前記シート状給電コイルは、ベース材上に導電パターンが形成され、前記導電パターンの上には金属メッキが施されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか記載の熱硬化性樹脂化粧板。
- 前記導電パターンは金属ナノインクを用いたインクジェット印刷により形成されていることを特徴とする請求項5記載の熱硬化性樹脂化粧板。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018039243 | 2018-03-06 | ||
JP2018039243 | 2018-03-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019155916A JP2019155916A (ja) | 2019-09-19 |
JP7209289B2 true JP7209289B2 (ja) | 2023-01-20 |
Family
ID=67995535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019038859A Active JP7209289B2 (ja) | 2018-03-06 | 2019-03-04 | 熱硬化性樹脂化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7209289B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114728493A (zh) * | 2019-11-29 | 2022-07-08 | 凸版印刷株式会社 | 装饰片、装饰板、以及装饰片用喷墨油墨 |
JP7011235B1 (ja) * | 2020-08-18 | 2022-01-26 | エレファンテック株式会社 | 電子装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013546291A (ja) | 2010-09-30 | 2013-12-26 | インテル コーポレイション | 無線電力転送装置およびその方法 |
WO2017138812A1 (en) | 2016-02-09 | 2017-08-17 | Trespa International B.V. | A decorative panel comprising an inductive coil |
JP2017533838A (ja) | 2014-10-10 | 2017-11-16 | ザ ディラー コーポレイション | 導電材料が埋め込まれた装飾多層表面材、それを用いて作製された固体表面、そのような表面材を作製する方法およびその使用 |
-
2019
- 2019-03-04 JP JP2019038859A patent/JP7209289B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013546291A (ja) | 2010-09-30 | 2013-12-26 | インテル コーポレイション | 無線電力転送装置およびその方法 |
JP2017533838A (ja) | 2014-10-10 | 2017-11-16 | ザ ディラー コーポレイション | 導電材料が埋め込まれた装飾多層表面材、それを用いて作製された固体表面、そのような表面材を作製する方法およびその使用 |
WO2017138812A1 (en) | 2016-02-09 | 2017-08-17 | Trespa International B.V. | A decorative panel comprising an inductive coil |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019155916A (ja) | 2019-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7209289B2 (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板 | |
CA1036476A (en) | Composite glass cloth-cellulose fiber epoxy resin laminate | |
US6805940B2 (en) | Method for making conductive circuits using powdered metals | |
KR102504069B1 (ko) | 전자파 차폐 필름 | |
TWI581698B (zh) | Noise absorption sheet | |
TW201518575A (zh) | 導電性醯胺紙及其製造方法 | |
KR102372638B1 (ko) | 적층체, 그것을 사용한 프린트 배선판, 플렉서블 프린트 배선판 및 성형품 | |
JP3862770B2 (ja) | 金属張積層板の製造方法 | |
KR101489206B1 (ko) | 도금층을 포함하는 양면 연성 인쇄회로기판 및 이의 제조방법 | |
JP3578466B2 (ja) | 補強用無機繊維織布及びそれを用いた多層プリント配線板 | |
KR101563302B1 (ko) | 롤투롤 인쇄를 이용한 양면형 nfc 안테나 및 이의 제조 방법 | |
TW201315767A (zh) | 預浸體、積層板、半導體封裝及積層板之製造方法 | |
JP5869496B2 (ja) | 電磁波ノイズ抑制体、その使用方法及び電子機器 | |
JP6986896B2 (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板及び天板並びに熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 | |
JP2004119450A (ja) | 電波吸収体およびその製造方法 | |
JP2017170748A (ja) | プリプレグ、金属張積層板、プリント配線板、プリプレグの製造方法 | |
WO2014192421A1 (ja) | プリント配線板および半導体装置 | |
JPWO2018131706A1 (ja) | 配線用銅繊維不織布、配線用ユニット、配線用銅繊維不織布の冷却方法、および配線用銅繊維不織布の温度制御方法 | |
JP2012158645A (ja) | プリント配線板用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、金属張積層板、樹脂シート、プリント配線板及び半導体装置 | |
JP3755615B2 (ja) | 金属張積層板の製造方法 | |
JP5588158B2 (ja) | 積層板、及びモジュール | |
JPH1135704A (ja) | 樹脂シート、樹脂シートの製造方法及び金属はく張り積層板 | |
KR20200037821A (ko) | 구리 잉크 | |
JP2022039583A (ja) | 樹脂組成物、それを用いたキャリア付樹脂膜、樹脂基板、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、及び半導体装置 | |
TWI809055B (zh) | 具有在積層期間形成的導電跡線之催化性積層板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20190305 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211215 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221024 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7209289 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |