JP7208105B2 - 樹脂成形品 - Google Patents

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Description

本発明は樹脂成形品に係り、特には熱源である電気部品と、電気部品が発する熱を受け入れる受熱体とを有する組み立て体の少なくとも一部を構成し、電気部品と受熱体との間に介在して配置される樹脂成形品に関するものである。
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの車両には、熱源である電気部品とその電気部品が発する熱を受け入れる受熱体とを有する組み立て体がいくつか搭載されている。その具体例としては、PCU(パワー・コントロール・ユニット)や、ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)等の電子機器を専用のケースに収容してケース組み立て体とし、これをエンジンルーム内や室内に設置したものが従来よく知られている。このようなケース組み立て体は絶縁性を有する樹脂成形品を部分的に用いて構成されており、その樹脂成形品を介して電子機器と受熱体である金属部材(例えばヒートシンク等)とが接続されている。
一般的に、この種のケース組み立て体を構成する樹脂成形品は、熱可塑性樹脂によって形成された基体部を有しており、その基体部には導電性金属材料によって形成されたバスバーが例えばインサート成形によって設けられる。そして、このバスバーに対して電子機器を構成する電気部品の端子を連結することにより、電子機器が樹脂成形品に搭載されるようになっている。
ところで、従来においては電子機器等の電気部品が通電により発熱すると、それと連結されているバスバーも間接的に加熱され、温度が上昇する。このため、電気部品やバスバーの熱がケース組み立て体外部にすみやかに放熱されないと、ケース組み立て体内部の温度上昇を防止できず、電気部品を熱から保護できなくなる。また、バスバーや樹脂成形品の熱的な負担が増加することから、これに応じるためにバスバーや樹脂成形品の厚肉化や大型化が必要となり、装置全体のコンパクト化や軽量化の障害となってしまう。
そこで、上記のようなケース組み立て体として、樹脂成形品とヒートシンクとの間に絶縁性と熱伝導性を有する伝熱フィルム等を挟んだものが従来提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この構成によれば、電気部品やバスバーの熱が樹脂成形品及び伝熱フィルムを介してヒートシンクに伝導し、ヒートシンクからケース組み立て体外部に放散されることで、電気部品やバスバーが冷却されるようになっている。
特開2005-019434号公報
しかしながら、このようなケース組み立て体の場合、熱伝導性等を有する伝熱フィルムを用いているとはいうものの、伝熱フィルムと樹脂成形品との密着性や、伝熱フィルムとヒートシンクとの密着性が十分ではなかった。ゆえに、樹脂成形品側の熱をヒートシンク側に効率よく伝導させることができないという欠点があった。また、上記伝熱フィルムは合成樹脂材料を主体として構成されたものであるため、それ自体の熱伝導率が低いという欠点もあった。以上のことから、従来においてはケース組み立て体を効率よく冷却することができなかった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み立て体に組付け可能であって、組み立て体の冷却効率を向上させることができる樹脂成形品を提供することにある。
上記課題を解決するために、手段1に記載の発明は、熱源である電気部品と、前記電気部品が発する熱を受け入れる受熱体とを有する組み立て体の少なくとも一部を構成し、前記電気部品と前記受熱体との間に介在して配置される樹脂成形品であって、熱可塑性樹脂によって形成され、壁部を有する基体部と、前記熱可塑性樹脂よりも熱伝導率が高い材料によって形成された層状部とを備え、前記壁部には、前記電気部品を連結するための連結部を有するバスバーを保持可能なバスバー保持部が形成され、前記壁部は、前記電気部品の取り付け側である第1主面と、前記第1主面の反対側であって前記受熱体の取り付け側である第2主面とを有し、前記壁部の前記第1主面における少なくとも一部では、前記基体部を形成する前記熱可塑性樹脂が露出しており、前記壁部の前記第2主面において前記受熱体と対向する位置の少なくとも一部には、前記層状部が形成されており、前記層状部が、前記電気部品の平面視での外形寸法よりも広い面積に亘って形成されていることを特徴とする樹脂成形品をその要旨とする。
従って、手段1に記載の発明によると、電気部品の取り付け側である第1主面においては熱可塑性樹脂が露出しているので、熱放射によって基体部の熱が外部に逃がされる。一方、受熱体の取り付け側である第2主面においては層状部が形成され、その層状部を介して受熱体が対向配置されている。しかも、層状部が電気部品の平面視での外形寸法よりも広い面積に亘って形成されている。このため、層状部によって第2主面の面方向に熱を拡散しつつ、層状部を介して受熱体に効率よく熱を伝導させることによって、基体部の熱が外部に逃がされる。従って、組み立て体の冷却効率を向上させることができる。
手段2に記載の発明は、手段1において、前記層状部の表面の平滑度が、前記第2主面の表面の平滑度よりも高いことをその要旨とする。
従って、手段2に記載の発明によると、基体部側と受熱体側との密着性がよくなることから、層状部を介して受熱体に効率よく熱を伝導させることができる。
手段3に記載の発明は、手段1または2において、前記樹脂成形品は、前記基体部における前記バスバー保持部に前記バスバーを保持した構造のインサート成形品であることをその要旨とする。
従って、手段3に記載の発明によると、バスバーが基体部に対して隙間なく密着した状態で保持されることから、熱源である電気部品の発熱による影響を直接的に受けるバスバーから基体部に熱を効率的に移動させることができる。よって、このことは冷却効率の向上に貢献するとともに、全体の小型化や軽量化にも貢献する。
手段4に記載の発明は、手段1乃至3のいずれか1項において、前記層状部は、金属のスパッタリング層であることをその要旨とする。
従って、手段4に記載の発明によると、金属のスパッタリング層は基体部に対する層状部の密着性に優れているため、層状部を介して受熱体に熱を効率的に移動させることができる。
以上詳述したように、請求項1~4に記載の発明によると、組み立て体に組付け可能であって、組み立て体の冷却効率を向上させることができる樹脂成形品を提供することができる。
本発明を具体化した実施形態の樹脂成形品を示す概略図。 (a)は実施形態の樹脂成形品における壁部の第2主面と層状部との界面の様子を示す要部拡大断面図、(b)は層状部形成前の第2主面の様子を示す要部拡大断面図。 実施形態を具体化した実施例において、放熱性評価試験の方法を説明するための概略図。 実施例の放熱性評価試験において、層状部の形成位置を変えた場合における時間と熱源温度との関係を示すグラフ。 実施例の放熱性評価試験において、層状部の厚み及び熱可塑性樹脂の熱伝導率を変えた場合における時間と熱源温度との関係を示すグラフ。 実施例の表面粗さ変化調査試験において、層状部の厚みと第2主面の表面粗さとの関係を示すグラフ。 本発明を具体化した別の実施形態の樹脂成形品を示す概略図。
以下、本発明を具体化した一実施形態の樹脂成形品を図1~図6に基づき詳細に説明する。
図1は、本実施形態の樹脂成形品1の概略図である。図1に示されるように、この樹脂成形品1は、熱源である電気部品2と、電気部品2が発する熱を受け入れる受熱体3とを有するケース組み立て体4の少なくとも一部を構成する部材である。この樹脂成形品1は、電気部品2と受熱体3との間に介在して配置された状態で使用される。なお具体的にいうと、本実施形態におけるケース組み立て体4は、エンジンルーム内に配設される車両搭載用のケース組み立て体4である。樹脂成形品1は、FETやIGBT等のトランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサ、コイル、トランス等の電気部品2について放熱を図るための電気部品ケーシングである。受熱体3は、熱源である電気部品2よりも低温であって熱伝導率が高い材料からなる部材であり、ここではヒートシンクとしての機能を兼ねるアルミダイキャスト製のPCUケースである。受熱体3と樹脂成形品1とは任意の方法によって互いに接合可能であり、例えばボルト等の締結手段などを用いて互いに接合される。
この樹脂成形品1は、基体部11、層状部12、バスバー13、バスバー保持部14等によって構成されている。
樹脂成形品1を構成する基体部11は、例えば比較的面積の大きい壁部15を有する部材である。この壁部15は、電気部品2の取り付け側である第1主面15a(図1では上面)と、第1主面15aの反対側であって受熱体3の取り付け側である第2主面15b(図1では下面)とを有している。壁部15の形状は特に限定されないが、例えば板状部分であることが好ましく、特には基体部11の平面視での外形寸法に略等しい面積を有する板状部分であることがより好ましい。このような形状の壁部15は、電気部品2の取り付け箇所として適しているばかりでなく、層状部12を形成するための場所としても適しているからである。なお、壁部15は必ずしも平坦でなくてもよく、例えば湾曲していたり段差を有していたりしてもよい。
壁部15の厚さは任意であって特に限定されないが、例えば1mm以上4mm以下であることが好ましく、この範囲の厚さとすることで、所望とする絶縁性を確保しつつ、所望の形状を成形によって得ることができる。この厚さが1mm未満であると、所望とする絶縁性や機械的強度が確保されなくなるおそれがある。一方、4mm超であると、成形時にヒケが生じやすくなるおそれがある。なお、壁部15の大きさは任意であって、搭載すべき電気部品2の大きさや個数などに応じて適宜決定されることができる。
基体部11を形成する材料としては、車両搭載用のケース組み立て体4の一部として使用される点を鑑みて、軽量で絶縁性がある合成樹脂が選択される。また、基体部11を得るための成形方法としては、従来公知の各種の手法を採用することができる。具体的にいうと、例えば、プレス成形や射出成形などのように金型を用いる手法ばかりでなく、金型を用いない手法(切削加工や3Dプリンティングなど)を採用することも許容される。ここで、好適な基体部11としては熱可塑性樹脂製の射出成形品を挙げることができる。熱可塑性樹脂製の射出成形品は、成形性、コスト性、軽量性、加工性、絶縁性等に優れているからである。なお、熱可塑性樹脂の具体例としては、例えば、PPS樹脂、PBT樹脂、PA樹脂、PP樹脂、PPE樹脂、ABS樹脂などがあるが、これらの中でもPPS樹脂を選択することが好適である。PPS樹脂は汎用の樹脂であり、耐熱性に優れ、線膨張係数が比較的小さいからである。これに加え、PPS樹脂は、アルミニウムをはじめ多くの金属材料との相性がよいことから、層状部12の密着性を向上させることができるからである。ここで、PPS樹脂のマトリクス中に無機粒子や無機繊維を含む材料からなる射出成形品を基体部11として選択することが好適であり、これにより形状安定性や層状部12の密着性の高いものが得やすくなる。
また、基体部11を形成している熱可塑性樹脂は、熱伝導率が高いほど好ましい。例えば熱伝導率が0.3W/(mK)以上のものが好適に使用でき、0.5W/(mK)以上であることが好ましく、さらには1W/(mK)以上の高熱伝導性樹脂であることがより好ましい。その理由は、このような性質を有する樹脂を用いた場合、層状部12によって第2主面15bの面方向に熱を拡散しつつ、基体部11から層状部12を介して熱を受熱体3に効率よく伝導させることが可能となるからである。
樹脂成形品1を構成するバスバー13は、主として電源と電気部品2との間をつなぐための導体部分であって、導電性の板材をプレスによって打ち抜くこと等により形成される。バスバー13を形成する導電性板材としては、銅、銅合金(真鍮など)、アルミニウム等から選択される少なくとも1種の金属からなる板材が用いられる。バスバー13は、壁部15に形成されたバスバー保持部14に少なくとも一部分を保持された状態で、基体部11に設置されている。この場合、溝状あるいは穴状のバスバー保持部14を有する基体部11をあらかじめ用意し、これに別体で作製したバスバー13を装着した構造の成形品であってもよいが、インサート成形品であってもよい。即ち、バスバー13を金型内に配置した状態で基体部11の射出成形を行うことで、基体部11における所定箇所(バスバー保持部14)にてバスバー13を密着状態で保持させた構造としてもよい。
バスバー13は、電気部品2の取り付け側である第1主面15a側にて露出する部分に連結部13aを有している。そしてこの連結部13aに電気部品2の端子2aが連結される結果、電気部品2とバスバー13とが電気的に接続されている。バスバー13の平面視形状は特に限定されず、用途に応じて任意の形状とすることができる。端子2aとバスバー13とは、ボルト等の締結手段やはんだ付け、ワイヤーボンディング等によって接続される。また、バスバー13は平板状に形成されていてもよいが、厚さ方向に折り曲げて形成されていてもよい。
樹脂成形品1を構成する層状部12は、壁部15の外表面上に形成されている。より具体的にいうと、層状部12は、壁部15の第2主面15bにおいて受熱体3と対向する位置の少なくとも一部に形成されている。言い換えると、層状部12は、壁部15の第2主面15bの一部を覆うように形成されていてもよく、全体を覆うように形成されていてもよい。また、層状部12は壁部15の第2主面15bにおいて、熱源である電気部品2の平面視での外形寸法よりも広い面積に亘って形成されている。ただし、層状部12は壁部15の第1主面15aには形成されず、第1主面15aの少なくとも一部において基体部11を形成する熱可塑性樹脂が露出した状態とされる。その理由は、基体部11が受け取った熱を第1主面15a側から熱放射によって外部に効率よく逃がすためである。逆に言えば、熱放射を妨げない程度であれば、第1主面15aの一部が層状部12等によって覆われていてもよい。
層状部12は、基体部11を形成する熱可塑性樹脂よりも熱伝導率が高い材料によって形成されている。このような材料であれば、層状部12によって第2主面15bの面方向に熱を拡散しつつ、層状部12を介して基体部11側の熱を受熱体3側に効率よく伝導させることができるからである。層状部12としては、無機材料からなる層(例えば金属層、カーボン層、セラミック層など)が選択可能であり、とりわけ金属層を選択することが好適である。多くの金属材料は合成樹脂材料よりも熱伝導率が高く、材料選択の自由度が大きいからである。このような金属層の具体例としては、例えば、金、銀、銅、白金、鉄、アルミニウム、チタン、ニッケル、コバルト、クロム、すず、鉛等からなる金属層や、これら金属を成分として含む合金層(例えばステンレス合金層、はんだ合金層など)を挙げることができる。これらのなかでも、とりわけアルミニウム層が好適である。アルミニウムは高い熱伝導率を有するため放熱に有利であることに加え、廉価な金属材料であるためコスト低減に寄与するとともに、比較的軽量であるため全体の軽量化にも寄与するからである。なお、セラミック層の例としては、例えばアルミナ層、窒化アルミニウム層、窒化珪素層、窒化ほう素層、炭化珪素層、ムライト層などを挙げることができる。
アルミニウムに代表される金属層は、例えば、基体部11の表面11aに対して、従来公知の成膜方法、具体的にはめっきや化学蒸着(CVD)、あるいはスパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティングなどの物理蒸着(PVD)のような種々の手法により形成される。そのほか、ロールコート法、スプレーコート法、カーテンコート法により金属を含む液状材料を塗布する方法、当該液状材料を印刷する方法、及び基体部11を成形する際に熱伝導率が高い材料からなるフィルムを表面11aに一体化する方法などを採用することも可能である。これらの手法によれば薄くて均一かつ基体部11に密着した層を比較的容易に形成することができる。上記の金属層は、先に挙げた手法のうちスパッタリング等のような物理的成膜方法により形成されることが好ましい。スパッタリング法等により形成された金属薄膜(スパッタリング層)は、薄くても基体部11に対する密着性に優れたものとなるからである。また、スパッタリング層はバリが出ないので異物混入のおそれがないというメリットもあるからである。
層状部12としての金属層(例えばアルミニウム層)の厚さは限定されず任意であり、厚いほど良好な熱伝導性が付与されうるが、通常は基体部11(より具体的にいうと例えば厚さ1mm~4mmの壁部15)よりも薄く形成される。基体部11よりも金属層のほうが厚い場合には、合成樹脂材料に対する金属材料の使用比率が高くなる結果、樹脂成形品1全体の低コスト化、軽量化が達成されにくくなるからである。
金属層(例えばアルミニウムのスパッタリング層)の厚さは、0.2μm以上2.0μm以下であることがよく、さらには0.3μm以上1.3μm以下であることがよく、特には0.5μm以上1.0μm以下であることがよい。その理由は、良好な熱伝導性が付与されるにもかかわらず、金属層自体は極めて薄くて済むので、効果的に低コスト化、軽量化を図ることができるからである。ここで、厚さが2.0μm超であると、効果的に低コスト化、軽量化を図ることが難しくなるおそれがある。逆に、厚さが0.1μm未満であると、所望とする熱伝導性を付与することが困難になったり、層状部12が剥がれて基体部11が露出しやすくなったりするおそれがある。また、層状部12が第2主面15bの微細な凹凸を十分に埋めることができなくなるおそれがあるからである。
なお、層状部12をアルミニウム層とした場合、PPS樹脂製の射出成形品からなる基体部11と組み合わせて樹脂成形品1を構成することが好ましい。上述したように、PPS樹脂はアルミニウムとの相性がよいことから、基体部11に対する層状部12の密着性を向上させることができるからである。
図2(a)は壁部15の第2主面15bと層状部12との界面の様子を示す要部拡大断面図であり、図2(b)は層状部12を形成する前の第2主面15bの様子を示す要部拡大断面図である。図2(b)に示されるように、壁部15の第2主面15bの平滑度は、基本的に金型の成形面の平滑度に依存するが、通常は微細な凹凸が存在しており、例えばRz(最大高さ粗さ)が1.00μm以上、Ra(算術平均粗さ)が0.18μm以上となっている。これに対して、第2主面15bに層状部12を形成した図2(a)では、第2主面15bの微細な凹凸が層状部12によって埋められることにより、層状部12の表面12aの平滑度のほうが、第2主面15bの表面の平滑度よりも高くなっている。言い換えると、層状部12の表面粗さが、第2主面15bの表面粗さよりも小さくなっている。このような構成であると、層状部12の表面12aの凹凸が減ることで受熱体3との密着状態が高くなるばかりでなく、第2主面15bの凹凸が層状部12により埋められることで層状部12と壁部15との密着状態も高くなる。よって、基体部11側の熱を効率よく受熱体3側に伝達することができる。なお、層状部12の表面粗さ(Rz、Ra)は、第2主面15bの表面粗さ(Rz、Ra)よりも40%以上小さいことが好ましい。
以下、本実施形態をより具体化した実施例を紹介するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
[実施例1]放熱性評価試験1
ここでは、放熱性評価試験として、基体部11における層状部12の形成位置を変えたときの放熱性の違いについて調査を行った。
図3は、放熱性評価試験に用いる試験装置を説明するための概略図である。この試験装置は、矩形平板状の樹脂板サンプルS1(縦120mm×横60mm×厚さ2mm)を基体部11として備えており、その熱源側の面である上面(第1主面15a)側の中央部には、電気部品に相当する熱源H1が載置されている。具体的には、鉄塊(縦48mm×横28mm×厚さ9mm)内にヒータを内蔵したものを熱源H1として用いている。なお、熱源H1の温度を測定するために、熱電対t1を有する熱源温度測定手段T1が設けられている。一方、樹脂板サンプルS1の冷却側の面である下面(第2主面15b)側には、通水により冷却されるヒートシンクHS1(縦90mm×横70mm×厚さ25mm)を受熱体として配置している。そして、このような試験装置を用い、常時通水による冷却を行うとともに、ヒータ出力を一定(80W)に設定し、所定時間のあいだ常時昇温させるようにして、熱源H1の温度を経時的に測定した。図4のグラフは、時間と熱源温度との関係を示すものである。
そしてこの放熱性評価試験では、市販のPPS樹脂からなる上記樹脂板サンプルS1の上面、下面のいずれかまたは両面に対し、層状部12としてのアルミニウム層をスパッタリングにより形成した。
図4において、「PPS-GF50-1」とあるのは、PPS樹脂(汎用グレード、熱伝導率:0.3W/(mK))からなる基体部11のどちらの面にもアルミニウムのスパッタリング層(即ち層状部12)が形成されていない樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ片面:熱源側」とあるのは、基体部11の第1主面15a側のみに0.2μmのアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成された樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ片面:冷却側」とあるのは、基体部11の第2主面15b側のみに0.2μmのアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成された樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ両面」とあるのは、基体部11の第1主面15a及び第2主面15b側の両方に0.2μmのアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成された樹脂板サンプルS1であることを意味している。
これらを用いたときの結果を図4のグラフに示す。各樹脂板サンプルS1とも試験開始時における熱源温度は約10℃であった。この温度からスタートしてそれぞれ20分間加熱を行ったところ、いずれも120℃以上の温度に達したが、アルミニウムスパッタリング層を有しない「PPS-GF50-1」と比較して、「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ片面:熱源側」及び「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ両面」のほうが、熱源温度が若干高くなっていた。従って、これら樹脂板サンプルS1ではアルミニウムスパッタリング層の形成位置が適切ではなく、かえって放熱性の低下につながることがわかった。一方、「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ片面:冷却側」は、アルミニウムスパッタリング層を有しない「PPS-GF50-1」と比較して、熱源温度が若干低くなっていた。従って、アルミニウムスパッタリング層を第2主面15b側のみに形成し、第1主面15a側については形成せずに樹脂材料を露出させておくことが、放熱性の向上につながるものと予想された。
以上の結果について次のように考察した。即ち、加熱された熱源H1の放熱は、基体部11を介して2通りの方法で行われる。第1の放熱ルートは、基体部11の第1主面15aから空気(外気)へ熱放射するというルートであり、第2の放熱ルートは、基体部11の第2主面15bからヒートシンクHS1へ熱伝導するというルートである。前者は樹脂成形品1の熱放射率が寄与しており、後者は樹脂成形品1の熱伝導率が寄与している。そして以上のことを踏まえると、放熱効率を上げるためには、熱放射率及び熱伝導率の両方を上げることが有効ということになる。ここで、熱放射率は一般的に樹脂のほうが金属よりも高いのに対し、熱伝導率は一般的に金属のほうが樹脂よりも高いことが知られている。従って、「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ片面:冷却側」のように、基体部11の第2主面15b側のみにアルミニウムスパッタリング層を形成することで、第2主面15b側の熱伝導率を高くし熱の拡散を促進する一方、第1主面15a側の熱放射率を高くすることが可能と考えられた。これに対し、「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ片面:熱源側」や「PPS-GF50-1+スパッタ0.2μ両面」のようにアルミニウムスパッタリング層を形成してしまうと、熱源H1側(空気側)が低熱放射率の金属面となってしまうため、熱源H1側からの熱放射が低下するものと考えられた。
[実施例2]放熱性評価試験2
この放熱性評価試験2では、基体部11における層状部12の厚さと熱可塑性樹脂の熱伝導率とを変えたときの放熱性の違いについて調査を行った。試験装置としては、上記の放熱性評価試験1と同じものを使用し、同様の手法により熱源H1の温度を経時的に測定した。図5のグラフは、時間と熱源温度との関係を示すものである。
図5において、「アルミ」とあるのは、アルミニウム製の板材が基体部11として用いられ、そのどちらの面にもアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成されていない板サンプルであることを意味している。
「アルミダイキャストADC12」とあるのは、アルミニウム合金(ADC12)製の板材が基体部11として用いられ、そのどちらの面にもアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成されていない板サンプルであることを意味している。
「PPS-GF50-1」とあるのは、PPS樹脂(汎用グレード、熱伝導率:0.3W/(mK))からなる基体部11のどちらの面にもアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成されていない樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-1+ALスパッタ0.2μ」とあるのは、PPS樹脂(汎用グレード、熱伝導率:0.3W/(mK))からなる基体部11の第2主面15b側のみに0.2μmのアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成された樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-1+ALスパッタ1.0μ」とあるのは、PPS樹脂(汎用グレード、熱伝導率:0.3W/(mK))からなる基体部11の第2主面15b側のみに1.0μmのアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成された樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-2」とあるのは、PPS樹脂(汎用グレード、熱伝導率:0.7W/(mK))からなる基体部11のどちらの面にもアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成されていない樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS-GF50-2+ALスパッタ1.0μ」とあるのは、PPS樹脂(汎用グレード、熱伝導率:0.7W/(mK))からなる基体部11の第2主面15b側のみに1.0μmのアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成された樹脂板サンプルS1であることを意味している。
「PPS高熱伝導グレード」とあるのは、PPS樹脂(高熱伝導グレード、熱伝導率:1.2W/(mK))からなる基体部11のどちらの面にもアルミニウムスパッタリング層(即ち層状部12)が形成されていない樹脂板サンプルS1であることを意味している。
これらを用いたときの結果を図5のグラフに示す。各板サンプルとも試験開始時における熱源温度は約10℃であった。この温度からスタートしてそれぞれ20分間加熱を行ったところ、最終到達温度に大きな差が見られた。即ち、基本的に金属材料のみからなる「アルミ」及び「アルミダイキャストADC12」の熱源温度はあまり上がっておらず、40℃~60℃程度であった。
PPS樹脂を用いているもののアルミニウムスパッタリング層を有しない樹脂板サンプルS1同士で比較すると、熱源温度は「PPS-GF50-1」では約150℃、「PPS-GF50-2」では約140℃、「PPS高熱伝導グレード」では約110℃となった。従って、熱伝導率が高いものほど熱源温度が低くなるという結果が得られた。
「PPS-GF50-1+ALスパッタ0.2μ」では熱源温度が約148℃であり「PPS-GF50-1」と殆ど変わらなかったのに対し、「PPS-GF50-1+ALスパッタ1.0μ」では熱源温度が約127℃と、低くなっていた。よって、PPS樹脂の種類が同じ場合には、アルミニウムスパッタリング層を厚く形成したほうが放熱性が向上することがわかった。また、「PPS-GF50-2+ALスパッタ1.0μ」では熱源温度が約105℃となり、「PPS-GF50-1+ALスパッタ1.0μ」や「PPS高熱伝導グレード」よりも低い値となった。
[実施例3]スパッタリング層形成による表面粗さの変化の調査
ここでは、アルミニウムスパッタリング層の形成により基体部11の第2主面15bの表面粗さがどのように変化するかを調査した。その結果を図6に示す。このグラフは、層状部12であるアルミニウムスパッタリング層の厚みと第2主面15bの表面粗さとの関係を示している。これによると、アルミニウムスパッタリング層の形成前の段階では、第2主面15bのRzが1.274μm、Raが0.194であった。それに対して0.15μmのアルミニウムスパッタリング層を形成した場合には、アルミニウムスパッタリング層表面のRzが0.883μm、Raが0.166となり、いずれも第2主面15bのRz、Ra値よりも小さくなることがわかった。さらに、0.9μmのアルミニウムスパッタリング層を形成した場合には、アルミニウムスパッタリング層表面のRzが0.793μm、Raが0.132となり、いずれもさらに値が小さくなることがわかった。以上のことから、アルミニウムスパッタリング層を形成することで、層状部12の表面12aの平滑度を第2主面15bの表面(樹脂表面)の平滑度よりも高くすることができることがわかった。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)上記のように構成された本実施形態の樹脂成形品1によると、電気部品2の取り付け側である第1主面15aにおいては熱可塑性樹脂が露出しているので、熱放射によって基体部11の熱が外部に逃がされる。一方、受熱体3の取り付け側である第2主面15bにおいては層状部12が形成され、その層状部12を介して受熱体3が対向配置されている。しかも、層状部12が電気部品2の平面視での外形寸法よりも広い面積に亘って形成されている。このため、層状部12によって第2主面15bの面方向に熱を拡散しつつ、層状部12を介して受熱体3に効率よく熱を伝導させることによって、基体部11の熱が外部に逃がされる。従って、組み立て体4の冷却効率を向上させることができる。また、本実施形態の樹脂成形品1では、層状部12の表面12aの平滑度が第2主面15bの表面の平滑度よりも高いため、基体部11側と受熱体3側との密着性がよくなり、層状部12を介して受熱体3に効率よく熱を伝導させることができる。このことは冷却効率の向上にも貢献しうる。
(2)本実施形態の樹脂成形品1において、基体部11におけるバスバー保持部14にバスバー13を保持した構造のインサート成形品とした場合には以下のような効果が奏される。即ち、バスバー13が基体部11に対して隙間なく密着した状態で保持されることから、熱源である電気部品2の発熱による影響を直接的に受けるバスバー13から基体部11に熱を効率的に移動させることができる。よって、このようにインサート成形品であることは、冷却効率の向上に貢献するとともに、全体の小型化や軽量化にも貢献する。
(3)本実施形態の樹脂成形品1は、層状部12が金属のスパッタリング層であることを特徴とする。金属のスパッタリング層は基体部11に対する層状部12の密着性に優れているため、第2主面15bの面方向に拡散された熱を、層状部12を介して受熱体3に効率的に伝導させることができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明の樹脂成形品1を、トランジスタ等の電気部品2について放熱を図るための電気部品ケーシングとして具体化したが、勿論これに限定されない。例えば、図7に示す別の実施形態のように、本発明の樹脂成形品1Aを、熱源である電気部品2の一種であるバッテリー端子を取り付けるための端子台として具体化することもできる。この樹脂成形品1Aは、壁部15を有する基体部11を備えており、壁部15の第2主面15b側(図7の右面側)には層状部12が形成されるとともに、その層状部12を介して受熱体3であるアルミニウムダイキャスト製のヒートシンクが取り付けられている。一方、壁部15の第1主面15a側(図7の左面側)には層状部12が形成されず樹脂材料が露出した状態となっている。壁部15の第1主面15a側には端子保持部15cが突設され、そこには円柱状の端子21が設けられている。また、樹脂成形品1Aには、略L字状をしたバスバー13がバスバー保持部14に保持された状態でインサート成形されている。このバスバー13の一端は第1主面15a側において円柱状の端子21と連結されており、他端は第2主面15b側に突設された扁平筒状部22を貫通して外部に突出している。
・上記実施形態では、熱源である電気部品2がトランジスタ等やバッテリー端子である場合を挙げ、これらについて放熱を図るための電気部品ケーシング(樹脂成形品1)や、端子台(樹脂成形品1A)に本発明を具体化した例を示したが、勿論これに限定されない。例えば、本発明の樹脂成形品は、ECUやPCUとして機能する回路基板等を収容するための回路基板ケーシングとして具体化したり、モータを収容するためのモータケーシングとして具体化したりすることも可能である。
・上記実施形態では、層状部12としてアルミニウムスパッタリング層を形成する例を示したが、勿論これに限定されることはなく、アルミニウム以外の金属(例えば、金、銀、銅、白金、鉄、アルミニウム、チタン、ニッケル、コバルト、クロム、すず、鉛等)を選択してスパッタリング層を形成してもよい。あるいは、スパッタリング以外の成膜方法(例えば、めっき、化学蒸着、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティング等)によりアルミニウム層を形成してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した各実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記層状部は、前記基体部よりも薄いこと。
(2)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記層状部の厚さが0.2μm以上2.0μm以下であること。
(3)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記壁部の厚さが1mm以上4mm以下であること。
(4)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記層状部がアルミニウム製であること。
(5)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記受熱体が、アルミニウム製のヒートシンクであること。
(6)請求項2乃至4のいずれか1項において、前記層状部の表面粗さが、前記第2主面の表面粗さよりも小さいこと。
(7)請求項2乃至4のいずれか1項において、前記層状部の表面粗さ(最大高さ粗さRz)が、前記第2主面の表面粗さ(最大高さ粗さRz)よりも40%以上小さいこと。
(8)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記基体部を形成している前記熱可塑性樹脂は、熱伝導率が1W/(mK)以上の高熱伝導性樹脂であること。
(9)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記基体部を形成している前記熱可塑性樹脂は、PPS樹脂製であること。
1、1A…樹脂成形品
2…電気部品
2a…連結部
3…受熱体
4…組み立て体
11…基体部
12…層状部
13…バスバー
14…バスバー保持部
15…壁部
15a…第1主面
15b…第2主面

Claims (4)

  1. 熱源である電気部品と、前記電気部品が発する熱を受け入れる受熱体とを有する組み立て体の少なくとも一部を構成し、前記電気部品と前記受熱体との間に介在して配置される樹脂成形品であって、
    熱可塑性樹脂によって形成され、壁部を有する基体部と、
    前記熱可塑性樹脂よりも熱伝導率が高い材料によって形成された層状部と
    を備え、
    前記壁部には、前記電気部品を連結するための連結部を有するバスバーを保持可能なバスバー保持部が形成され、
    前記壁部は、前記電気部品の取り付け側である第1主面と、前記第1主面の反対側であって前記受熱体の取り付け側である第2主面とを有し、
    前記壁部の前記第1主面における少なくとも一部では、前記基体部を形成する前記熱可塑性樹脂が露出しており、
    前記壁部の前記第2主面において前記受熱体と対向する位置の少なくとも一部には、前記層状部が形成されており、
    前記層状部が、前記電気部品の平面視での外形寸法よりも広い面積に亘って形成されている
    ことを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記層状部の表面の平滑度が、前記第2主面の表面の平滑度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 前記樹脂成形品は、前記基体部における前記バスバー保持部に前記バスバーを保持した構造のインサート成形品であることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂成形品。
  4. 前記層状部は、金属のスパッタリング層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樹脂成形品。
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