JP7207986B2 - 画像表示装置、及び、接眼光学系 - Google Patents

画像表示装置、及び、接眼光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP7207986B2
JP7207986B2 JP2018234302A JP2018234302A JP7207986B2 JP 7207986 B2 JP7207986 B2 JP 7207986B2 JP 2018234302 A JP2018234302 A JP 2018234302A JP 2018234302 A JP2018234302 A JP 2018234302A JP 7207986 B2 JP7207986 B2 JP 7207986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
image display
lens
eyepiece optical
display element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018234302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020095205A (ja
JP2020095205A5 (ja
Inventor
正和 東原
亮史 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018234302A priority Critical patent/JP7207986B2/ja
Priority to US16/690,953 priority patent/US11347048B2/en
Publication of JP2020095205A publication Critical patent/JP2020095205A/ja
Publication of JP2020095205A5 publication Critical patent/JP2020095205A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7207986B2 publication Critical patent/JP7207986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B25/00Eyepieces; Magnifying glasses
    • G02B25/001Eyepieces
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0127Head-up displays characterised by optical features comprising devices increasing the depth of field

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Description

画像表示装置、及び、接眼光学系に関する。
バーチャルリアリティ(VR)用、あるいは、一人で大画面の観察像を楽しむことなどを目的として、ヘッドマウントディスプレイの開発が進められている。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等に用いる画像表示装置としては、自然な観察をおこない、臨場感を増すために、広画角の画像提示が望まれている。また、頭部装着型の画像表示装置としては薄型・軽量であることが望ましい。
広画角の画像提示を達成する技術として、偏光を利用して光路を折り畳む接眼光学系が提案されている。この偏光を利用して広画角な接眼光学系を実現する場合、接眼光学系の焦点距離が短くなるため、周辺画角での画像表示素子からの出射角が大きくなる。画像表示素子からの出射角が大きいと、画像表示素子の視野角特性が悪化して正しい色の画像が観察できない。また、接眼光学系の中の偏光板やλ/4板、PBS(Polarizing Beam Splitter)などの偏光素子の入射角も大きくなり、偏光特性が悪化して光量低下・光量ムラ・色ムラなどが発生する。
偏光を利用して光路を折り畳む接眼光学系の例として、特許文献1、2等が開示されている。特許文献1、2共に偏光を利用して広画角の接眼光学系を実現する手段を開示しており、特許文献1では、接眼光学系中の半透過反射面の曲率中心の位置を規定して光学収差を小さくしている。特許文献2では、曲面上の偏光素子を利用して広画角を実現している。
特開平07-175009号公報 特表2018-508800号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の接眼光学系は、画角は広いものの、画像表示素子が大きいため接眼光学系の焦点距離が長い。そのため、周辺画角の画像表示素子からの出射角は小さく、画像表示素子の視野角特性が悪化するという課題は発生しないが、接眼光学系の焦点距離が長く、大型の画像表示素子しか使えないため、画像表示装置の大型化やコスト増加につながる。
本発明は、例えば、大型化させることなく、偏光を利用した広画角な接眼光学系の周辺部の画質低下を低減する点で有利な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、画像表示素子からの光を観察者に導く接眼光学系であって、第1及び第2の波長板と、反射偏光板と、少なくともつのレンズとを備え、前記少なくともつのレンズは、該少なくともつのレンズの中で前記画像表示素子に最も近い第1のレンズと、半透過反射面を有する第2のレンズとを含み、前記第1のレンズの前記画像表示素子の側の面は非球面であり、前記非球面は、光軸を含む領域において前記画像表示素子の側へ向かって凸形状であり、光軸を含む断面における光学有効領域内に変曲点を有し、前記接眼光学系のアイレリーフをE、前記変曲点と光軸との距離をH、前記光学有効領域の光軸からの最大距離をRとするとき、15mm≦E≦25mm、0.2≦H/R≦0.7なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、大型化させることなく、偏光を利用した広画角な接眼光学系の周辺部の画質低下を低減することができる。
第1実施形態に係る画像表示装置の概略図である。 第1実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。 HMDの外観図である。 第1実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。 光軸を含む平面でのレンズ106の断面図である。 第1実施形態に係る接眼光学系の逆光線追跡時の歪曲を示す図である。 ゴースト光を説明する図である。 第2実施形態に係る画像表示装置の概略図である。 第2実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。 光軸を含む平面でのレンズ205の断面図である。 第3実施形態に係る画像表示装置の概略図である。 第3実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。 光軸を含む平面でのレンズ304の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。各図において、同一の部材については、同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1の画像表示装置の接眼光学系を参照して第1実施形態に係る画像表示装置の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る画像表示装置の概略図である。図中、101は画像表示装置としてのHMD、102は観察者の右眼、103は観察者の左眼である。レンズ104、レンズ105、レンズ106で右眼用接眼光学系を構成し、レンズ107、レンズ108、レンズ109で左眼用接眼光学系を構成している。110は右眼用画像表示素子、111は左眼用画像表示素子であり、有機ELディスプレイである。
右眼用接眼光学系は右眼用画像表示素子110に表示された原画像を虚像として拡大投影して観察者の右眼102に導き、左眼用接眼光学系は左眼用画像表示素子111に表示された原画像を虚像として拡大投影して観察者の左眼103に導く。本実施形態においては、一例として、右眼用接眼光学系と左眼用接眼光学系の焦点距離F1は13mm、水平表示画角は63°、垂直表示画角は33°、対角表示画角70°であり、HMD101と観察者の眼球との距離(アイレリーフ)E1は15mmである。
本実施形態の接眼光学系は偏光素子を含み、偏光を利用して光路を折り畳む光学系である。なお、本明細書において、偏光素子は、λ/4波長板、λ/2波長板等の波長板(位相差付与部材)や、反射型の偏光板、透過型の偏光板等の偏光板等を含む、光の偏光方向によって作用が替わる光学素子を指す。また、液晶表示素子のように偏光機能を内蔵したものも含む。
本実施形態の接眼光学系の光路について右眼用接眼光学系で説明する。図2は、第1実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。本実施形態に係る接眼光学系は、少なくとも1枚のレンズを含む。まず、図2に示すように右眼用画像表示素子110とレンズ106との間に、右眼用画像表示素子110側から順に偏光板112とλ/4板113を配置し、レンズ104のレンズ105側の面にハーフミラー114を蒸着する。ハーフミラー114を蒸着する面が半透過反射面として作用している。また、レンズ104と観察者の右眼102との間に右眼用画像表示素子110側から順にλ/4板115と反射偏光板のPBS116を形成する。
このとき、λ/4板113の遅相軸と、λ/4板115の遅相軸とは直交する関係になっている。したがって、偏光板112が透過する偏光方向とλ/4板113の遅相軸が45°傾いているとき、偏光板112が透過する偏光方向とλ/4板115の遅相軸は-45°傾いている。また、偏光板112が透過する偏光方向とPBS116が透過する偏光方向は直交している。なお、ここで遅相軸が45°傾いている、或いは-45°傾いている、については、実質的に45°、或いは-45°傾いていれば良く、例えば、絶対値が40°以上50°以下、より好ましくは43°以上47°以下であれば構わない。また、傾きのプラスとマイナスは、プラスを時計回りの方向、マイナスを反時計回りの方向とする。また、後段に出てくる同様の45°の記載についても、同様の幅を持っていると解釈する。
このような構成の場合に、右眼用画像表示素子110から出射した光は偏光板112を透過して直線偏光となり、λ/4板113を透過して円偏光となる。ハーフミラー114を透過してλ/4板115を透過して直線偏光になり、この直線偏光の偏光方向がPBS116で透過する偏光方向と直交しているため、PBS116で反射しλ/4板115を透過して円偏光となる。ハーフミラー114で反射してλ/4板115を透過して直線偏光になるが、この直線偏光の偏光方向は先ほどと異なり、PBS116で透過する偏光方向と一致するため、PBS116を透過して観察者の右眼102に導かれる。左眼用接眼光学系についても同様の光路である。
本実施形態のように偏光を利用して光路を折り畳む光学系とすることで、薄型かつ接眼光学系の焦点距離を短くでき、広画角な画像観察を実現できる。
図3は、HMD101の外観図である。HMD101は頭部装着型の画像表示装置であるため、軽量であることが望ましい。そのため、接眼光学系を構成するレンズは硝子よりも比重の小さい樹脂で製作することが望ましく、本実施形態のレンズ106とレンズ109は樹脂レンズとし、非球面レンズとすることで収差補正効果を高めている。
図4は、第1実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。本実施形態の接眼光学系の射出瞳は図4に示すようにアイレリーフ15mmに眼球の回転半径10mmを加えた25mmの位置とし、射出瞳径は4mmとしている。このようにすることで、上下左右を観察するために眼球が回転した際にも、その方向の光が眼球に入射するようにしている。HMDは頭部装着型の画像表示装置であり、眼鏡をかけている観察者もかぶれるようにアイレリーフE1は15mm以上であることが望ましい。また、アイレリーフが長くなると、レンズの外形が大きくなりHMDも大型化するため、アイレリーフE1は25mm以下であることが望ましい。つまり、15mm≦E≦25mmを満足することが望ましい。ここで、この実施形態に記載したアイレリーフE1と後述するアイレリーフE2、アイレリーフE3が、前述のアイレリーフEに対応し、前述の条件式を満足する。
右眼用接眼光学系の厚さL1を右眼用接眼光学系のPBS116の観察者の右眼102側の面から右眼用画像表示素子110の偏光板112側の表面までの距離とすると、本実施形態における厚さL1は17mmである。上述の通り、アイレリーフE1は、15mmであるので、厚さL1とアイレリーフE1の比L1/E1は1.1である。この値はアイレリーフの長さと接眼光学系の薄型化を両立するために0.6以上1.3以下、つまり、0.6≦L/E≦1.3を満足することが望ましい。ここで、この実施形態に記載した厚さL1と後述する厚さL2、厚さL3が、前述の厚さLに対応し、アイレリーフE1と後述するアイレリーフE2、アイレリーフE3が、前述のアイレリーフEに対応し、前述の条件式を満足する。
L/Eの値が0.6より小さい場合には、アイレリーフが長くレンズの外形が大きくなりHMDも大型化してしまう。また、1.3より大きい場合には、接眼光学系が厚くなりHMDが大型化するか、アイレリーフが短くなり観察者に圧迫感を与えたり、眼鏡をかけている観察者がかぶれなくなったりしてしまう。L/Eの値は、さらに望ましくは、0.7以上1.0以下、つまり、0.7≦L/E≦1.0を満足すると良い。
本実施形態の接眼光学系の光学データを表1に示す。表1のSURFは面番号、dは間隔、Rは曲率半径、typは面形状、Ndは屈折率、vdはアッベ数であり、typのSPHは面形状が球面形状、ASP1は面形状が非球面形状であることを意味している。面番号は射出瞳位置を面1としており、虚像位置から画像表示素子面へ結像する逆光線追跡としている。
Figure 0007207986000001
面形状ASP1は面のサグ量zが以下の式に従う回転対称非球面である。
Figure 0007207986000002
上記式において、rは光軸からの距離である。また、cは、1/Rである。
面番号12と13の非球面係数は表2の通りである。
Figure 0007207986000003
本実施形態の接眼光学系のようにアイレリーフが長く、焦点距離が短く、厚さが薄い場合、周辺画角の画像表示素子からの出射角が大きくなる。画像表示素子からの出射角が大きいと、視野角特性が悪化して正しい色の画像を観察できなくなる。また、接眼光学系の中の偏光板やλ/4板の偏光素子の入射角も大きくなり、偏光特性が悪化して光量低下・光量ムラ・色ムラなどが発生する。そのため、周辺画角の画像表示素子からの出射角は小さい方が望ましく、本実施形態の接眼光学系では最大周辺画角の主光線の画像表示素子からの出射角は48°である。
本実施形態の接眼光学系のアイレリーフE1は15mmで最大半画角θ1は35°である。このとき、E1×tanθ1=10.5mmであり、この値はアイレリーフの長さと接眼光学系の広画角を両立するために8mm以上20mm以下、つまり、8mm≦E×tanθ≦20mmを満足することが望ましい。ここで、この実施形態に記載したアイレリーフE1と後述するアイレリーフE2、アイレリーフE3が、前述のアイレリーフEに対応し、tanθ1と後述するtanθ2、tanθ3が、前述のtanθに対応し、前述の条件式を満足する。
E×tanθの値が8mmより小さい場合には、アイレリーフが短くなり観察者に圧迫感を与えたり、眼鏡をかけている観察者がかぶれなくなったりしまうか、接眼光学系の画角が狭く臨場感のある自然な観察ができない。また、この値が20mmより大きい場合には、アイレリーフが長くレンズの外形が大きくなりHMDも大型化してしまうか、画角が広すぎて周辺画角の画像表示素子からの出射角が大きくなり、視野角特性が悪化する。
E1×tanθ1の値は、さらに望ましくは、12mm以上18mm以下、つまり、12mm≦E×tanθ≦18mmを満足することが望ましい。
周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくするために、本実施形態において、レンズ106の画像表示素子側の非球面形状は図5示すような形状としている。図5は光軸を含む光軸方向の平面でのレンズ106の断面図である。レンズ106は、右眼用画像表示素子110の出射角を決めるためのレンズである。レンズ106は、右眼用接眼光学系に含まれる少なくとも1枚のレンズのうち、右眼用画像表示素子110に最も近い位置に配置されている。なお、画像表示素子の表面または、表面近傍にレンズアレイやレンチキュラーレンズ等が配置される場合、レンズアレイやレンチキュラーレンズ等は、画像表示素子に含まれ、接眼光学系には含まれないものとする。以降の実施形態でも同様である。
レンズ106の右眼用画像表示素子110側の面は、光軸を含む領域において右眼用画像表示素子110に向かって凸形状をしているが、光軸から離れるにつれて曲率が緩くなり、有効光線が通る領域である光学有効領域内に変曲点117を有している。なお、ここで言う変曲点とは、曲線が上に凸の状態と上に凹の状態とで変わる点をいう。言い換えれば、変曲点は、レンズ106光軸を含む光軸方向の断面においてレンズ106の右眼用画像表示素子110の面を示す曲線を2回微分したときの値が0となる点である。
本実施形態では、レンズ106の右眼用画像表示素子110側の面において、光軸を含む領域を凸形状にすることで接眼光学系の焦点距離を短くしている。光軸から離れるにつれて曲率を緩くすることで周辺部での画像表示素子からの出射角を小さくすることができる。なお、左眼用接眼光学系において、レンズ106に対応するレンズであるレンズ109についても同様である。
このような非球面形状とすることで焦点距離が短く広画角な接眼光学系としつつ、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくして、画像表示素子の視野角特性の悪化を抑え、色ズレを低減できる。また、偏光板やλ/4板の入射角を小さくして光量低下・光量ムラ・色ムラなどの画質低下を低減できる。
周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくするために、レンズ106の画像表示素子側の面を右眼用画像表示素子110に向かって凹形状とした場合、負の光学パワーとなるため、接眼光学系の焦点距離を短くすることが難しい。そのため、同じ大きさの画像表示素子を用いた場合には本実施形態のように広画角にできず、本実施形態と同じ画角にするために、より大きい画像表示素子を用いるとHMDが大型化して重くなってしまう。本実施形態によれば、HMDを大型化させることなく広画角を実現することができる。
図6は、第1実施形態に係る接眼光学系の逆光線追跡時の歪曲を示す図である。図6では理想的な格子線の交点の実際の結像位置を黒丸で記している。図6から分かるように、光軸近傍の歪曲はほとんどなく、周辺部も歪曲は小さい。レンズ106の右眼用画像表示素子110側の面を右眼用画像表示素子110に向かって凹形状とした場合、接眼光学系の焦点距離が長くなる。本実施形態と同じ大きさの画像表示素子を用いて同じ画角を実現するためには、中心部と周辺部の歪を大きくしないといけないため観察時の違和感が大きい。この場合、画像表示素子に表示する画像に、歪曲をキャンセルするように画像処理を施す方法で、観察時の歪曲を小さくすることはできるが、接眼光学系の歪曲が大きいと、画像処理の補正残差が大きくなったり、画像処理の処理量が多くなったりしてしまう。そのため、本実施形態のような非球面形状にすることで、歪曲を小さくして観察時の違和感を低減できる。
レンズ106の画像表示素子側の非球面形状は、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくすることと接眼光学系の焦点距離を短くすることを両立するために変曲点117を有している。この変曲点117の光軸からの距離H1は約4mmであり、レンズ106の画像表示素子側の面の光学有効領域の最大距離R1は12mmである。そのため、光軸から変曲点117までの距離は光学有効領域の33%の位置にある。この距離は光学有効領域の半径の0.2~0.7倍、つまり、0.2≦H/R≦0.7を満足することが望ましい。ここで、この実施形態に記載した距離H1と後述する距離H2、距離H3が、前述の距離Hに対応し、最大距離R1と後述する最大距離R2、最大距離R3が、前述のtanθに対応し、前述の条件式を満足する。
H/Rの値が、0.2倍より小さい場合には変曲点が光軸に近く、光軸近傍の光学パワーが小さくなり接眼光学系の焦点距離を短くすることができない。また、0.7倍より大きい場合には変曲点が光学有効領域の周辺部となり、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくする効果が小さくなる。H/Rの値は、さらに望ましくは、0.3~0.7倍、つまり、0.3≦H/R≦0.7を満足すると良い。
また、レンズ106の画像表示素子側の非球面形状は、光軸から離れるにつれて単調変化し、光学有効領域の中に光軸上の点以外に極大値や極小値をもたない形状である。そのようにすることで、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくすることと接眼光学系の焦点距離を短くすることを両立している。また、非球面形状の変化を小さくすることで、画像の中心から周辺にかけての光学性能の変化を小さくして、観察しやすい画像にしたり、非球面形状の加工精度を向上させたりすることができる。
本実施形態の接眼光学系の焦点距離F1は13mmであり、レンズ104の半透過反射面が反射する際の焦点距離f1は25mmであるため、f1/F1は1.9である。偏光を利用して光路を折り畳む接眼光学系の場合、光学性能と接眼光学系の薄型化を両立するために半透過反射面の焦点距離F1と全体の焦点距離f1との比は1.6以上1.9以下、つまり、1.6≦f/F≦1.9を満足することが望ましい。ここで、この実施形態に記載した焦点距離F1と後述する焦点距離F2、焦点距離F3が、前述の焦点距離Fに対応し、焦点距離f1と後述する焦点距離f2、焦点距離f3が、前述の焦点距離fに対応し、前述の条件式を満足する。
f/F値が1.6よりも小さい場合、全体の焦点距離に対して半透過反射面の焦点距離が短く、半透過反射面での収差を他の光学面でキャンセルしにくくなり、光学性能が悪化する。また、レンズと画像表示素子との間のバックフォーカスが短くなり、偏光板やλ/4を配置するのが難しい。また、この値が1.9よりも大きい場合、半透過反射面の焦点距離が長く、接眼光学系が厚くなってしまう。f/F値の値は、さらに望ましくは、1.6以上1.8以下、つまり、1.6≦f/F≦1.8を満足するすると良い。
上述した本実施形態に係る接眼光学系の各種数値をまとめると、以下の表3のように表すことができる。
Figure 0007207986000004
本実施形態のレンズ106とレンズ109は軽量化のために樹脂レンズとしているが、樹脂レンズを金型成形で製作した場合には、成形時の残留応力の影響で複屈折が生じる。本実施形態のように偏光を利用した光学系の場合には、レンズ内の複屈折により上記で説明した正規の光路の光利用効率が下がり、波長ごとの光利用効率の差も生じることから、観察画像の光量低下、光量ムラ、色ムラが発生してしまう。また、正規の光路においてPBS116で反射すべき光の中で、複屈折の影響によりPBS116を透過する光の割合が増えてしまい、図7のように表示素子からの光が直接観察者の眼に導かれるゴースト光が発生してしまう。そのため、接眼光学系を構成する樹脂レンズの複屈折は出来るだけ小さくする必要がある。
本実施形態では、レンズ104、105、107、108をガラスレンズとすることで、複屈折を小さくしている。ガラスレンズの複屈折は非常に小さいため、高品位な画像観察が可能となる。右眼用接眼光学系のレンズ104とレンズ105、左眼用接眼光学系のレンズ107とレンズ108をそれぞれ接合して一体のレンズとしても良い。接合レンズとすることで、レンズを保持する際に保持しやすくなる。
また、不要なゴースト光を低減して観察画像のコントラストを高めるために、PBSと観察者の眼球との間に偏光板を配置しても良い。
本実施形態では、右眼用接眼光学系のレンズ104、および、左眼用接眼光学系のレンズ107の観察者の眼球側の面は平面としている。これにより、アイレリーフを長くすることと、光学系を薄型化することを両立させることがきる。この面が観察者の眼球に向かって凹形状の場合、周辺部でのアイレリーフを確保するためにレンズが厚くなってしまう。また凸形状の場合には、レンズコバ部の厚さを確保するためにレンズが厚くなってしまう。
なお、本実施形態においてPBS116はレンズ104の平面部に形成したが、レンズ104の観察者の眼球102側の面を曲面にして、その曲面の上に形成しても良い。こうすることで、レンズ104の設計自由度が向上し、より光学性能の良い接眼光学系となる。
本実施形態では画像表示素子は有機ELとして無偏光の光が放射される画像表示素子としたが、偏光素子を含む画像表示素子として、例えば液晶ディスプレイを用いても良い。画像表示素子から直線偏光の光が放射されるようにすることで、画像表示素子側の偏光板112が必要なくなり薄型化とコスト低減しても良い。以降の実施形態でも同様である。
なお、本実施形態では、主に右眼用接眼光学系を例に説明をしたが、左眼用接眼光学系にも適用可能であることは言うまでもない。以降の実施形態でも同様である。
(第2実施形態)
図8の画像表示装置の接眼光学系を参照して第2実施形態に係る画像表示装置の構成を説明する。図8は、第2実施形態に係る画像表示装置の概略図である。図中、201はHMD、202は観察者の右眼、203は観察者の左眼である。レンズ204、レンズ205で右眼用接眼光学系を構成し、レンズ206、レンズ207、で左眼用接眼光学系を構成している。208は右眼用画像表示素子、209は左眼用画像表示素子であり、有機ELディスプレイである。
右眼用接眼光学系は右眼用画像表示素子208に表示された原画像を虚像として拡大投影して観察者の右眼202に導き、左眼用接眼光学系は左眼用画像表示素子209に表示された原画像を虚像として拡大投影して観察者の左眼203に導く。本実施形態においては、一例として、右眼用接眼光学系と左眼用接眼光学系の焦点距離F2は13mm、水平表示画角は60°、垂直表示画角は60°、対角表示画角78°であり、アイレリーフE2は18mmである。
本実施形態の接眼光学系は偏光素子を含み、偏光を利用して光路を折り畳む光学系である。本実施形態の接眼光学系の光路について右眼用接眼光学系で説明する。図9は、第2実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。本実施形態に係る接眼光学系は、少なくとも1枚のレンズを含む。まず、右眼用画像表示素子208とレンズ205との間に、右眼用画像表示素子208側から順に偏光板211とλ/4板212を配置し、レンズ204のレンズ205側の面にハーフミラー213を蒸着する。ハーフミラー213を蒸着する面が半透過反射面として作用している。また、レンズ204と観察者の右眼202との間に右眼用画像表示素子208側から順にλ/4板214と反射偏光板のPBS215を形成する。
このとき、λ/4板212の遅相軸と、λ/4板214の遅相軸とは直交する関係になっている。したがって、偏光板211が透過する偏光方向とλ/4板212の遅相軸とが45°傾いているとき、偏光板211が透過する偏光方向とλ/4板214の遅相軸とは-45°傾いている。また、偏光板211が透過する偏光方向とPBS215が透過する偏光方向は直交している。
このような構成の場合に、右眼用画像表示素子208から出射した光は偏光板211を透過して直線偏光となり、λ/4板212を透過して円偏光となる。ハーフミラー213を透過してλ/4板214を透過して直線偏光になり、この直線偏光の偏光方向がPBS215で透過する偏光方向と直交しているため、PBS215で反射しλ/4板215を透過して円偏光となる。ハーフミラー213で反射してλ/4板215を透過して直線偏光になるが、この直線偏光の偏光方向は先ほどと異なり、PBS215で透過する偏光方向と一致するため、PBS215を透過して観察者の右眼202に導かれる。左眼用接眼光学系についても同様の光路である。
本実施形態のように偏光を利用して光路を折り畳む光学系とすることで、薄型かつ接眼光学系の焦点距離を短くでき、広画角な画像観察を実現できる。
HMDは頭部装着型の画像表示装置であるため、軽量であることが望ましい。そのため、接眼光学系を構成するレンズは硝子よりも比重の小さい樹脂で製作することが望ましく、本実施形態のレンズ204、205、206、207は樹脂レンズとし、非球面レンズとすることで収差補正効果を高めている。
本実施形態の接眼光学系の射出瞳は図9に示すようにアイレリーフ18mmに眼球の回転半径10mmを加えた28mmの位置とし、射出瞳径は6mmとしている。
右眼用接眼光学系の厚さL2をレンズ204と観察者の右眼202の間のPBS215の観察者の右眼202側の面から右眼用画像表示素子208の偏光板211側の表面までの距離とすると、厚さL2は13.5mmである。上述の通り、アイレリーフE2は、18mmであるので、厚さL2とアイレリーフE2の比、L2/E2は0.8である。
本実施形態の接眼光学系の光学データを表3に示す。typのASP2は面形状が非球面形状であることを意味している。実施形態1と同様に面番号は射出瞳位置を面1としており、虚像位置から画像表示素子面へ結像する逆光線追跡としている。
Figure 0007207986000005
面形状ASP2は面のサグ量zが以下の式に従う回転対称非球面である。
Figure 0007207986000006
上記式において、rは光軸からの距離である。また、cは、1/Rである。
面番号6、10、11の非球面係数は表4の通りである。
Figure 0007207986000007
本実施形態の接眼光学系は、図8に示すように観察者が正面を観察している状態ではすべての画角を観察することができる。しかし、図9に示すように眼球が回転した場合には光学系のビネッティングにより対角表示画角78°の光束が射出瞳に導かれる割合は10%としている。このとき、表示画角60°の光束が射出瞳に導かれる割合は100%、70°の光束が射出瞳に導かれる割合は60%となる。
このように光学系のビネッティングを大きくすることで、周辺部の画角の光量は低下するが、それ以外の画角の光学性能を向上することができ、光学系を薄型化できる。本実施形態のように広画角の接眼光学系の場合には、周辺部を観察する際に眼球を回転させるのではなく顔の向きを変えて観察するため、周辺部の光量が低下することは気になりにくい。
本実施形態の接眼光学系のようにアイレリーフが長く、焦点距離が短く、厚さが薄い場合、周辺画角の画像表示素子からの出射角が大きくなる。画像表示素子からの出射角が大きいと、視野角特性が悪化して正しい色の画像を観察できなくなる。また、接眼光学系の中の偏光板やλ/4板の偏光素子の入射角も大きくなり、偏光特性が悪化して光量低下・光量ムラ・色ムラなどが発生する。そのため、周辺画角の画像表示素子からの出射角は小さい方が望ましく、本実施形態の接眼光学系では最大周辺画角の主光線の画像表示素子からの出射角は60°である。
本実施形態の接眼光学系のアイレリーフE2は18mmで最大半画角θ2は39°である。このとき、E2×tanθ2=14.6mmである。
周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくするために、本実施形態において、レンズ205の画像表示素子側の非球面形状は図10のような形状としている。図10は、光軸を含む光軸方向の平面でのレンズ205の断面図である。レンズ205は、右眼用画像表示素子208の出射角を決めるためのレンズである。レンズ106は、右眼用接眼光学系に含まれる少なくとも1枚のレンズのうち、右眼用画像表示素子208に最も近い位置に配置されている。
レンズ205の右眼用画像表示素子208側の面は、光軸を含む領域において右眼用画像表示素子208に向かって凸形状をしているが、光軸から離れるにつれて曲率が緩くなり、光学有効領域内に変曲点210を有している。本実施形態では、光軸を含む領域を凸形状にすることで接眼光学系の焦点距離を短くしている。光軸から離れるにつれて曲率を緩くすることで周辺部での画像表示素子からの出射角を小さくすることができる。なお、左眼用接眼光学系において、レンズ205に対応するレンズであるレンズ207についても同様である。
このような非球面形状とすることで焦点距離が短く広画角な接眼光学系としつつ、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくして、画像表示素子の視野角特性の悪化を抑え、色ズレを低減できる。また、偏光板やλ/4板の入射角を小さくして光量低下・光量ムラ・色ムラなどの画質低下を低減できる。
レンズ205の画像表示素子側の非球面形状は、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくすることと接眼光学系の焦点距離を短くすることを両立するために変曲点210を有している。この変曲点210の光軸からの距離H2は約5.5mmであり、レンズ205の画像表示素子側の面の光学有効領域の最大距離R2は14mmである。そのため、光軸から変曲点210までの距離は光学有効領域の39%の位置にある。
また、レンズ205の画像表示素子側の非球面形状は、光軸から離れるにつれて単調変化し、光学有効領域の中に光軸上の点以外に極大値や極小値をもたない形状である。そのようにすることで、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくすることと接眼光学系の焦点距離を短くすることを両立している。また、非球面形状の変化を小さくすることで、画像の中心から周辺にかけての光学性能の変化を小さくして、観察しやすい画像にしたり、非球面形状の加工精度を向上させたりすることができる。
本実施形態の接眼光学系の焦点距離F2は13mmであり、レンズ204の半透過反射面が反射する際の焦点距離f2は22mmであるため、f2/F2は1.7である。
上述した本実施形態に係る接眼光学系の各種数値をまとめると、以下の表6のように表すことができる。
Figure 0007207986000008
本実施形態のレンズは軽量化のためにすべて樹脂レンズとしているが、樹脂レンズを金型成形で製作した場合には、成形時の残留応力の影響で複屈折が生じる。本実施形態のように偏光を利用した光学系の場合には、レンズ内の複屈折により上記で説明した正規の光路の光利用効率が下がり、波長ごとの光利用効率の差も生じることから、観察画像の光量低下、光量ムラ、色ムラが発生してしまう。また、正規の光路においてPBSで反射すべき光の中で、複屈折の影響によりPBSを透過する光の割合が増えてしまい、表示素子からの光が直接観察者の眼に導かれるゴースト光が発生してしまう。そのため、接眼光学系を構成する樹脂レンズの複屈折は出来るだけ小さくする必要がある。
本実施形態の右眼用接眼光学系のレンズ204と左眼用接眼光学系のレンズ206の材料の光軸上の複屈折量は約1nm/mmで、右眼用接眼光学系のレンズ205と左眼用接眼光学系のレンズ207の材料の光軸上の複屈折量は約6nm/mmである。
レンズ204、レンズ206では光路が折り畳まれてレンズ内を3回通過するため、複屈折の影響が3倍になる。そのため、レンズ204、レンズ206の材料の光軸上の単位長さ当たりの複屈折量はレンズ205、レンズ207の材料の光軸上の単位長さ当たりの複屈折量よりも小さいことが望ましい。更に望ましくは、レンズ204、レンズ206の光軸上での複屈折量は、レンズ205、レンズ207の光軸上での複屈折量よりも小さいことが望ましい。レンズ204、レンズ206の方がレンズ205、207よりも厚いレンズのため、複屈折の影響が大きい。レンズが厚くても複屈折量が小さければ、接眼光学系全体の複屈折を小さくすることができる。
上記表3から分かる通り、レンズ204、レンズ206の屈折率は1.544で、レンズ205、レンズ207の屈折率は1.635である。レンズ204、レンズ206の半透過反射面での反射で発生する像面湾曲をレンズ205、レンズ207でキャンセルするために、レンズ205、レンズ207の屈折率をレンズ204、206の屈折率よりも大きくすることが望ましい。このようにすることで、像面湾曲が小さい画像を観察することができる。
本実施形態において、右眼用接眼光学系のレンズ204とレンズ205、左眼用接眼光学系のレンズ206とレンズ207は接合して一体となった接合レンズである。接合レンズとすることでレンズを保持する際に保持しやすくなる。
また、不要なゴースト光を低減して観察画像のコントラストを高めるために、PBSと観察者の眼球との間に偏光板を配置しても良い。
本実施形態では、レンズ204およびレンズ206の観察者の眼球側の面は平面としている。これにより、アイレリーフを長くすることと、光学系を薄型化することを両立させることがきる。
また、PBS215はレンズ204の平面部に形成したが、レンズ204の観察者の右眼202側の面を曲面にして、その曲面の上に形成しても良い。こうすることで、レンズ204の設計自由度が向上し、より光学性能の良い接眼光学系となる。
(第3実施形態)
図11の画像表示装置の接眼光学系を参照して第3実施形態に係る画像表示装置の構成を説明する。図11は、第3実施形態に係る画像表示装置の概略図である。図中、301はHMD、302は観察者の右眼、303は観察者の左眼である。レンズ304、レンズ305で右眼用接眼光学系を構成し、レンズ306、レンズ307で左眼用接眼光学系を構成している。308は右眼用画像表示素子、309は左眼用画像表示素子であり、有機ELディスプレイである。
右眼用接眼光学系は右眼用画像表示素子308に表示された原画像を虚像として拡大投影して観察者の右眼302に導き、左眼用接眼光学系は左眼用画像表示素子309に表示された原画像を虚像として拡大投影して観察者の左眼303に導く。本実施形態においては、一例として、右眼用接眼光学系と左眼用接眼光学系の焦点距離F3は16mm、水平表示画角は65°、垂直表示画角は65°、対角表示画角84°であり、アイレリーフE3は20mmである。
本実施形態の接眼光学系は偏光素子を含み、偏光を利用して光路を折り畳む光学系である。本実施形態の接眼光学系の光路について右眼用接眼光学系で説明する。図12は、第3実施形態に係る接眼光学系の詳細を説明する図である。本実施形態に係る接眼光学系は、少なくとも1枚のレンズを含む。まず、右眼用画像表示素子308とレンズ305との間に、右眼用画像表示素子308側から順に偏光板311とλ/4板312を配置し、レンズ304のレンズ305側の面にハーフミラー313を蒸着する。ハーフミラー313を蒸着する面が半透過反射面として作用している。また、レンズ304と観察者の右眼302との間に右眼用画像表示素子308側から順にλ/4板314と反射偏光板のPBS315を形成する。
このとき、λ/4板312の遅相軸と、λ/4板314の遅相軸とは直交する関係になっている。したがって、偏光板311が透過する偏光方向とλ/4板312の遅相軸とが45°傾いているとき、偏光板311が透過する偏光方向と遅相軸314とは-45°傾いている。また、偏光板311が透過する偏光方向とPBS315が透過する偏光方向は直交している。
このような構成の場合に、右眼用画像表示素子308から出射した光は偏光板311を透過して直線偏光となり、λ/4板312を透過して円偏光となる。ハーフミラー313を透過してλ/4板314を透過して直線偏光になり、この直線偏光の偏光方向がPBS315で透過する偏光方向と直交しているため、PBS315で反射しλ/4板314を透過して円偏光となる。ハーフミラーで313反射してλ/4板314を透過して直線偏光になるが、この直線偏光の偏光方向は先ほどと異なり、PBS315で透過する偏光方向と一致するため、PBS315を透過して観察者の右眼302に導かれる。左眼用接眼光学系についても同様の光路である。
本実施形態のように偏光を利用して光路を折り畳む光学系とすることで、薄型かつ接眼光学系の焦点距離を短くでき、広画角な画像観察を実現できる。
HMDは頭部装着型の画像表示装置であるため、軽量であることが望ましい。そのため、接眼光学系を構成するレンズは硝子よりも比重の小さい樹脂で製作することが望ましく、本実施形態のレンズ304、305、306、307は樹脂レンズとし、非球面レンズとすることで収差補正効果を高めている。
本実施形態の接眼光学系の射出瞳は図12に示すようにアイレリーフ20mmに眼球の回転半径10mmを加えた30mmの位置とし、射出瞳径は6mmとしている。
右眼用接眼光学系の厚さL3をレンズ304と観察者の右眼302との間のPBS315の観察者の右眼302側の面から右眼用画像表示素子308の偏光板311側の表面までの距離とすると、厚さL3は17mmである。上述の通り、アイレリーフE3は、20mmであるので、厚さL3とアイレリーフE3の比、L3/E3は0.9である。
本実施形態の接眼光学系の光学データを表5に示す。実施形態1と同様に面番号は射出瞳位置を面1としており、虚像位置から画像表示素子面へ結像する逆光線追跡としている。
Figure 0007207986000009
面番号6、10、11、12の非球面係数は表6の通りである。
Figure 0007207986000010
本実施形態の接眼光学系は、図11に示すように観察者が正面を観察している状態ではすべての画角を観察することができる。しかし、図12に示すように眼球が回転した場合には光学系のビネッティングにより対角表示画角84°の光束が射出瞳に導かれる割合は20%としている。このとき、表示画角65°の光束が射出瞳に導かれる割合は100%、75°の光束が射出瞳に導かれる割合は70%となる。
このように光学系のビネッティングを大きくすることで、周辺部の画角の光量は低下するが、それ以外の画角の光学性能を向上することができ、光学系を薄型化できる。本実施形態のように広画角の接眼光学系の場合には、周辺部を観察する際に眼球を回転させるのではなく顔の向きを変えて観察するため、周辺部の光量が低下することは気になりにくい。
本実施形態の接眼光学系のようにアイレリーフが長く、焦点距離が短く、厚さが薄い場合、周辺画角の画像表示素子からの出射角が大きくなる。画像表示素子からの出射角が大きいと、視野角特性が悪化して正しい色の画像を観察できなくなる。また、接眼光学系の中の偏光板やλ/4板の偏光素子の入射角も大きくなり、偏光特性が悪化して光量低下・光量ムラ・色ムラなどが発生する。そのため、周辺画角の画像表示素子からの出射角は小さい方が望ましく、本実施形態の接眼光学系では最大周辺画角の主光線の画像表示素子からの出射角は60°である。
本実施形態の接眼光学系のアイレリーフE3は20mmで最大半画角θ3は42°である。このとき、E3×tanθ3=18mmである。
周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくするために、本実施形態において、レンズ305の画像表示素子側の非球面形状は図13のような形状としている。図13は、光軸を含む光軸方向の平面でのレンズ305の断面図である。レンズ305は、右眼用画像表示素子110の出射角を決めるためのレンズである。レンズ106は、右眼用接眼光学系に含まれる少なくとも1枚のレンズのうち、右眼用画像表示素子308に最も近い位置に配置されている。
レンズ305の右眼用画像表示素子308側の面は、光軸を含む領域において右眼用画像表示素子308に向かって凸形状をしているが、光軸から離れるにつれて曲率が緩くなり、光学有効領域内に変曲点310を有している。光軸を含む領域を凸形状にすることで接眼光学系の焦点距離を短くしている。光軸から離れるにつれて曲率を緩くすることで周辺部での画像表示素子からの出射角を小さくすることができる。なお、左眼用接眼光学系において、レンズ305に対応するレンズであるレンズ307についても同様である。
このような非球面形状とすることで焦点距離が短く広画角な接眼光学系としつつ、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくして、画像表示素子の視野角特性の悪化を抑え、色ズレを低減できる。また、偏光板やλ/4板の入射角を小さくして光量低下・光量ムラ・色ムラなどの画質低下を低減できる。
レンズ305の画像表示素子側の非球面形状は、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくすることと接眼光学系の焦点距離を短くすることを両立するために変曲点310を有している。この変曲点310の光軸からの距離H3は約11mmであり、レンズ305の画像表示素子側の面の光学有効領域の最大距離R3は17mmである。そのため、光軸から変曲点310までの距離は光学有効領域の65%の位置にある。
また、レンズ305の画像表示素子側の非球面形状は、光軸から離れるにつれて単調変化し、光学有効領域の中に光軸上の点以外に極大値や極小値をもたない形状である。そのようにすることで、周辺画角の画像表示素子からの出射角を小さくすることと接眼光学系の焦点距離を短くすることを両立している。また、非球面形状の変化を小さくすることで、画像の中心から周辺にかけての光学性能の変化を小さくして、観察しやすい画像にしたり、非球面形状の加工精度を向上させたりすることができる。
本実施形態の接眼光学系の焦点距離F3は16mmであり、レンズ304の半透過反射面が反射する際の焦点距離f3は28mmであるため、f3/F3は1.7である。
上述した本実施形態に係る接眼光学系の各種数値をまとめると、以下の表6のように表すことができる。
Figure 0007207986000011
本実施形態のレンズは軽量化のためにすべて樹脂レンズとしているが、樹脂レンズを金型成形で製作した場合には、成形時の残留応力の影響で複屈折が生じる。本実施形態のように偏光を利用した光学系の場合には、レンズ内の複屈折により上記で説明した正規の光路の光利用効率が下がり、波長ごとの光利用効率の差も生じることから、観察画像の光量低下、光量ムラ、色ムラが発生していまう。また、正規の光路においてPBSで反射すべき光の中で、複屈折の影響によりPBSを透過する光の割合が増えてしまい、表示素子からの光が直接観察者の眼に導かれるゴースト光が発生してしまう。そのため、接眼光学系を構成する樹脂レンズの複屈折は出来るだけ小さくする必要がある。
本実施形態の右眼用接眼光学系のレンズ304と左眼用接眼光学系のレンズ306は光路が折り畳まれてレンズ内を3回通過するため、複屈折の影響が3倍になる。そのため、レンズ304、レンズ306の材料の光軸上の単位長さ当たりの複屈折量はレンズ305、レンズ307の材料の光軸上の単位長さ当たりの複屈折量よりも小さいことが望ましい。更に望ましくは、レンズ304、レンズ306の光軸上での複屈折量は、レンズ305、レンズ307の光軸上での複屈折量よりも小さいことが望ましい。レンズ304、レンズ306の方がレンズ305、レンズ307よりも厚いレンズのため、複屈折の影響が大きい。レンズが厚くても複屈折量が小さければ、接眼光学系全体の複屈折を小さくすることができる。
上記表5から分かる通り、レンズ304、レンズ306の屈折率は1.487で、レンズ305、307の屈折率は1.516である。レンズ304、レンズ306の半透過反射面での反射で発生する像面湾曲をレンズ305、レンズ307でキャンセルするために、レンズ305、レンズ307の屈折率をレンズ304、306の屈折率よりも大きくすることが望ましい。このようにすることで、像面湾曲が小さい画像を観察することができる。
また、不要なゴースト光を低減して観察画像のコントラストを高めるために、PBSと観察者の眼球との間に偏光板を配置しても良い。
本実施形態では、レンズ304、レンズ306の観察者の眼球側の面は平面としている。これにより、アイレリーフを長くすることと、光学系を薄型化することを両立させることがきる。
また、PBS315はレンズ304の平面部に形成したが、レンズ304の観察者の眼球302側の面を曲面にして、その曲面の上に形成しても良い。こうすることで、レンズ304の設計自由度が向上し、より光学性能の良い接眼光学系となる。
また、本実施形態では画像表示素子側の偏光板311とλ/4板312をレンズ305と右眼用画像表示素子308との間に配置することで、偏光板311とλ/4板312を小さくしてコスト低減している。この偏光板311とλ/4板312はレンズ304とレンズ305との間に配置しても良く、その場合、レンズ305の複屈折の影響を受けない構成として観察画像の光量低下、光量ムラ、色ムラやゴースト光を低減することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内において様々な変更が可能である。
101、201、301・・・HMD
102、202、302・・・観察者の右眼
103、203、303・・・観察者の左眼
104、105、106、204、205、304、305・・・右眼用接眼光学系を構成するレンズ
107、108、109、206、207、306、307・・・左眼用接眼光学系を構成するレンズ
110、208、308・・・右眼用画像表示素子
111、209、309・・・左眼用画像表示素子
117、210、310・・・変曲点

Claims (18)

  1. 画像表示素子からの光を観察者に導く接眼光学系であって、
    第1及び第2の波長板と、反射偏光板と、少なくともつのレンズとを備え、
    前記少なくともつのレンズは、該少なくともつのレンズの中で前記画像表示素子に最も近い第1のレンズと、半透過反射面を有する第2のレンズとを含み、
    前記第1のレンズの前記画像表示素子の側の面は非球面であり、
    前記非球面は、光軸を含む領域において前記画像表示素子の側へ向かって凸形状であり、光軸を含む断面における光学有効領域内に変曲点を有し、
    前記接眼光学系のアイレリーフをE、前記変曲点と光軸との距離をH、前記光学有効領域の光軸からの最大距離をRとするとき、
    15mm≦E≦25mm
    0.2≦H/R≦0.7
    なる条件式を満足することを特徴とする接眼光学系。
  2. 前記接眼光学系の光軸方向の厚さLを、前記接眼光学系のアイレリーフをEとするとき、
    0.6≦L/E≦1.3
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項に記載の接眼光学系。
  3. 前記非球面の形状は、光軸から離れるにつれて単調変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の接眼光学系。
  4. 前記第1及び第2の波長板はλ/4板であり、
    前記反射偏光板は、第1の直線偏光を反射し、かつ偏光方向が該第1の直線偏光と直交する第2の直線偏光を透過させることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の接眼光学系。
  5. 前記第1の波長板の遅相軸と前記第1の直線偏光の偏光方向とのなす角が45°であり、
    前記第2の波長板の遅相軸と前記第1の直線偏光の偏光方向とのなす角が-45°であることを特徴とする請求項に記載の接眼光学系。
  6. 前記反射偏光板と前記観察者との間に配置され、前記第2の直線偏光を透過させる偏光板を備えることを特徴とする請求項またはに記載の接眼光学系。
  7. 前記画像表示素子と前記第1の波長板との間に配置され、前記第1の直線偏光を透過させる偏光板を備えることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の接眼光学系。
  8. 前記接眼光学系の焦点距離をF、前記半透過反射面の焦点距離をfとするとき、
    1.6≦f/F≦1.9
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の接眼光学系。
  9. 画像表示素子からの光を観察者に導く接眼光学系であって、
    第1及び第2の波長板と、反射偏光板と、少なくとも二つのレンズとを備え、
    前記少なくとも二つのレンズは、該少なくとも二つのレンズの中で前記画像表示素子に最も近い第1のレンズと、半透過反射面を有する第2のレンズとを含み、
    前記第1のレンズの前記画像表示素子の側の面は非球面であり、
    前記非球面は、光軸を含む領域において前記画像表示素子の側へ向かって凸形状であり、光軸を含む断面における光学有効領域内に変曲点を有し、
    前記接眼光学系のアイレリーフをE、前記接眼光学系の焦点距離をF、前記半透過反射面の焦点距離をfとするとき、
    15mm≦E≦25mm、
    1.6≦f/F≦1.9
    なる条件式を満足することを特徴とする接眼光学系。
  10. 前記第2のレンズの光軸上での単位長さ当たりの複屈折量が、前記第1のレンズの光軸上での単位長さ当たりの複屈折量よりも小さいことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  11. 前記第2のレンズの光軸上での複屈折量が、前記第1のレンズの光軸上での複屈折量よりも小さいことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  12. 前記第2のレンズの屈折率が、前記第1のレンズの屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  13. 前記半透過反射面は非球面であることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  14. 前記第2のレンズと前記第1のレンズとが接合されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  15. 前記第2のレンズの前記観察者の側の面が平面で、前記第2のレンズの前記画像表示素子の側の面が前記半透過反射面であることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  16. 画像表示素子からの光を観察者に導く接眼光学系であって、
    第1及び第2の波長板と、反射偏光板と、少なくとも二つのレンズとを備え、
    前記少なくとも二つのレンズは、該少なくとも二つのレンズの中で前記画像表示素子に最も近い第1のレンズと、半透過反射面を有する第2のレンズとを含み、
    前記第1のレンズの前記画像表示素子の側の面は非球面であり、
    前記第2のレンズの前記観察者の側の面は平面で、前記第2のレンズの前記画像表示素子の側の面は前記半透過反射面であり、
    前記非球面は、光軸を含む領域において前記画像表示素子の側へ向かって凸形状であり、光軸を含む断面における光学有効領域内に変曲点を有し、
    前記接眼光学系のアイレリーフをEとするとき、
    15mm≦E≦25mm
    なる条件式を満足することを特徴とする接眼光学系。
  17. 請求項1から1のいずれか一項に記載の接眼光学系と、前記画像表示素子とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  18. 前記接眼光学系のアイレリーフをE、最大半画角をθとするとき、
    8mm≦E×tanθ≦20mm
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
JP2018234302A 2018-12-14 2018-12-14 画像表示装置、及び、接眼光学系 Active JP7207986B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018234302A JP7207986B2 (ja) 2018-12-14 2018-12-14 画像表示装置、及び、接眼光学系
US16/690,953 US11347048B2 (en) 2018-12-14 2019-11-21 Image display device and eyepiece optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018234302A JP7207986B2 (ja) 2018-12-14 2018-12-14 画像表示装置、及び、接眼光学系

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020095205A JP2020095205A (ja) 2020-06-18
JP2020095205A5 JP2020095205A5 (ja) 2022-01-11
JP7207986B2 true JP7207986B2 (ja) 2023-01-18

Family

ID=71071499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018234302A Active JP7207986B2 (ja) 2018-12-14 2018-12-14 画像表示装置、及び、接眼光学系

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11347048B2 (ja)
JP (1) JP7207986B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107861247B (zh) * 2017-12-22 2020-08-25 联想(北京)有限公司 光学部件及增强现实设备
CN110161696B (zh) * 2019-06-03 2021-02-05 歌尔光学科技有限公司 补偿镜组及具有其的虚拟现实设备
JP7358258B2 (ja) 2020-01-28 2023-10-10 キヤノン株式会社 画像観察装置
JP7486964B2 (ja) 2020-01-31 2024-05-20 キヤノン株式会社 画像観察装置
JP7414561B2 (ja) 2020-01-31 2024-01-16 キヤノン株式会社 画像観察装置
CN111552095A (zh) * 2020-06-29 2020-08-18 上海天马微电子有限公司 显示装置
WO2022038777A1 (ja) * 2020-08-21 2022-02-24 コピン コーポレーション 広視野映像表示装置
JP7482076B2 (ja) 2021-04-15 2024-05-13 キヤノン株式会社 画像観察装置
WO2022229749A1 (en) * 2021-04-29 2022-11-03 3M Innovative Properties Company Optical system
CN114859560B (zh) * 2022-05-19 2023-09-12 歌尔光学科技有限公司 光学模组以及头戴显示设备
CN118215874A (zh) * 2022-07-26 2024-06-18 歌尔光学科技有限公司 光学模组以及头戴显示设备
CN117666137A (zh) * 2022-09-08 2024-03-08 华为技术有限公司 Vr光学模组及vr设备
CN116338959A (zh) * 2023-01-20 2023-06-27 诚瑞光学(常州)股份有限公司 光学***

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107655A (ja) 2000-09-27 2002-04-10 Minolta Co Ltd 映像表示装置
JP2018508800A (ja) 2015-09-03 2018-03-29 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学積層体及び光学システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3245478B2 (ja) * 1993-04-27 2002-01-15 オリンパス光学工業株式会社 頭部装着式表示装置
JP3212784B2 (ja) 1993-12-21 2001-09-25 オリンパス光学工業株式会社 視覚表示装置
JPH08122642A (ja) * 1994-10-26 1996-05-17 Olympus Optical Co Ltd 光学系
US5715023A (en) * 1996-04-30 1998-02-03 Kaiser Electro-Optics, Inc. Plane parallel optical collimating device employing a cholesteric liquid crystal
JP4419281B2 (ja) * 2000-06-13 2010-02-24 コニカミノルタホールディングス株式会社 接眼光学系
JP3994896B2 (ja) 2002-09-25 2007-10-24 コニカミノルタホールディングス株式会社 映像表示装置
TWI438480B (zh) * 2012-03-09 2014-05-21 Largan Precision Co Ltd 光學影像系統組
JP6036549B2 (ja) * 2013-05-23 2016-11-30 ソニー株式会社 接眼レンズおよび表示装置
WO2017161486A1 (zh) 2016-03-21 2017-09-28 深圳多哚新技术有限责任公司 短距离光学放大模组、眼镜、头盔及vr***
JP7183003B2 (ja) 2018-11-16 2022-12-05 キヤノン株式会社 画像表示装置、接眼光学系、及び、接眼光学系の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107655A (ja) 2000-09-27 2002-04-10 Minolta Co Ltd 映像表示装置
JP2018508800A (ja) 2015-09-03 2018-03-29 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学積層体及び光学システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020095205A (ja) 2020-06-18
US11347048B2 (en) 2022-05-31
US20200192079A1 (en) 2020-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7207986B2 (ja) 画像表示装置、及び、接眼光学系
JP7493467B2 (ja) ユーザの頭部上にフィット可能であると共に画像を生成するディスプレイ装置用の眼鏡レンズ
US20210018955A1 (en) Thin light optical system for a wearable virtual reality display device
JP7077656B2 (ja) 虚像表示装置
JP4419281B2 (ja) 接眼光学系
JP4218553B2 (ja) 画像表示装置
JP7183003B2 (ja) 画像表示装置、接眼光学系、及び、接眼光学系の製造方法
TWI519818B (zh) 光學鏡頭與虛像顯示模組
KR20190133781A (ko) 굴절 빔 분할 볼록 렌즈를 포함한 소형 근안 광학 시스템
CN105474074B (zh) 镜片以及具有这种镜片的显示装置
JP6637881B2 (ja) ユーザの頭部に装着可能な、画像を生成する表示装置用の眼鏡レンズ、及び該眼鏡レンズを備えた表示装置
CN109073896B (zh) 用于成像光学单元的眼镜镜片以及数据护目镜
JP7414561B2 (ja) 画像観察装置
TWI531817B (zh) 虛像顯示模組與光學鏡頭
JP4194218B2 (ja) 画像表示装置および画像表示システム
JP2022509114A (ja) 近焦点の矯正ar眼鏡
JP2004341411A (ja) 光学系および画像表示装置
US20230359033A1 (en) Wide-field video display apparatus
CN113341558B (zh) 一种反射式目镜光学***及头戴近眼显示装置
JP7330796B2 (ja) 光学系およびそれを用いた表示装置
CN111443484B (zh) 虚像显示装置
JP7438811B2 (ja) 光学系および画像表示装置
JP3212784B2 (ja) 視覚表示装置
WO2012132959A1 (ja) 視覚表示装置
JP2006313365A (ja) 画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230105

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7207986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151