JP7206522B2 - 車室用照明制御システムおよび車室用照明制御方法 - Google Patents

車室用照明制御システムおよび車室用照明制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車の車室内の照明を制御するための車室用照明制御システムおよび車室用照明制御方法に関する。
近年、ドライバーの操作を必要とすることなく自動走行を可能とする自動運転技術が開発されており、原則としてドライバーの対応を必要としない高度自動運転や、ドライバーの対応を全く必要しない完全自動運転が実用化段階にある。
このような自動運転技術によれば、搭乗者は、運転操作を気にすることなく自由に余暇を過ごすことが可能となるため、自動運転時に搭乗者をリラックスさせるための技術が開発されている。例えば、自動運転時において、自動運転状態時におけるシートの各部位間の相対的な動きの変位量を手動運転時よりも広い範囲まで許容し、シートクッションとシートバックが相対的に動くことにより、運転席シートがフルフラットのリクライニング状態まで変位することを可能とした車両用シートが知られている(特許文献1参照)。
特開2017-170942号公報
上記特許文献1に記載された従来技術によれば、自動運転時にシートに着座した搭乗者をリラックスさせるための姿勢を実現できる。しかしながら、本願発明者が鋭意検討した結果、搭乗者のリラックス状態を安定的に実現するためには、搭乗者の姿勢を変化させるのみならず車室における照明を適切に制御することが重要であることを見出した。
なお、このような自動運転時の搭乗者のリラックス状態を安定的に実現するための技術は、人の運転操作を必要とする従来の車両における運転者以外の搭乗者(すなわち、運転を必要としない搭乗者)にとっても有用である。
本発明は、以上の背景を鑑み、運転操作を必要としない搭乗者のリラックス状態を安定的に実現することを可能とした車室用照明制御システムおよび車室用照明制御方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、自動車の車室内の照明を制御するための車室用照明制御システム(1)であって、前記搭乗者の心拍を測定する心拍センサ(23)と、前記車室内を照明する1以上の第1光源(31、32、46)と、前記搭乗者が着座するシート(3)の姿勢を制御するシート制御装置(2)と、前記第1光源の発光状態を制御する発光制御装置(2)と、を備え、前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態とされた場合に、前記心拍センサの測定値に基づき前記第1光源の発光状態を制御することを特徴とする。
この態様によれば、運転操作を必要としない搭乗者が着座したシートを後傾状態としつつ、心拍センサの測定値に基づき搭乗者をリラックスさせるように第1光源の発光状態を制御することができるため、搭乗者のリラックス状態を安定的に実現することが可能となる。
上記の態様において、前記シートに設けられ、前記搭乗者の着座による圧力を測定する体圧センサ(24)を更に備え、前記シート制御装置は、前記体圧センサによる測定結果に基づき前記シートの姿勢を制御するとよい。
この態様によれば、体圧センサによる測定結果に基づき搭乗者の身体的特徴(例えば、体型や体重)を推定することが可能となるため、搭乗者をリラックスさせるためのシートの後傾状態を、搭乗者の身体的特徴に応じて適切に実現することが可能となる。
上記の態様において、前記第1光源の少なくとも1つは、前記シートに隣接する乗車用ドア(30)に設けられるとよい。
この態様によれば、車室に搭乗者が複数存在する場合でも、対象とする搭乗者の付近を効果的に照明可能となるため、リラックス状態を個別に実現することが可能となる。
上記の態様において、前記第1光源の少なくとも1つは、前記シートの前方に位置するフロアに設けられるとよい。
この態様によれば、車室に搭乗者が複数存在する場合でも、対象とする搭乗者の付近を効果的に照明可能となるため、リラックス状態を個別に実現することが可能となる。
上記の態様において、前記発光制御装置は、前記搭乗者の着座状態における前記心拍センサの測定値に基づく心拍数が所定の閾値未満の場合に、前記第1光源を標準色である第1の発光色で発光させるとともに、前記搭乗者の着座状態における心拍数が前記閾値以上の場合に、前記第1光源を前記第1の発光色とは異なる第2の発光色で発光させるように制御するとよい。
この態様によれば、搭乗者の心拍数が所定の閾値以上の場合(すなわち、搭乗者がリラックス状態にない場合)に、搭乗者をリラックスさせるための第2の発光色で発光させるように制御することができるため、第1光源の発光色(標準色)の無用な変更によってリラックス状態にある搭乗者に違和感を与えることを回避することができる。
上記の態様において、前記発光制御装置は、前記搭乗者が前記シートに着座する前に、前記第1光源を前記第1および第2の発光色とは異なる第3の発光色で発光させるように制御するとよい。
この態様によれば、搭乗者が着座する前は、標準色である第1の発光色や、搭乗者をリラックスさせるための第2の発光色よりも、搭乗者の周辺を視認容易とすることを優先した第3の発光色で発光させることが可能となる。
上記の態様において、前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御による前記シートの作動中において、前記第1光源の発光状態の制御を中断するとよい。
この態様によれば、第1光源の発光状態を制御において、シートの作動による搭乗者の心拍への影響を排除することが可能となる。
上記の態様において、前記車室内を照明する1以上の第2光源(45)を更に備え、前記発光制御装置は、前記シートの着座に関する前記搭乗者の状態に基づき前記第2光源の発光状態を制御するとよい。
この態様によれば、対象となる搭乗者をリラックスさせるための第1光源による発光制御とは別に、第2光源によって車室内を適切に照明することが可能となる。
上記の態様において、前記第2光源の少なくとも1つは、前記車室内の天井部(44)に設けられるとよい。
この態様によれば、簡易な構成により車室内を広範囲に照明可能となる。
上記の態様において、前記発光制御装置は、前記シートの姿勢が前記標準状態にある場合に、前記第2光源を標準の明るさである第1の明るさで発光させるとともに、前記シートの姿勢が前記後傾状態にある場合に、前記第2光源を前記第1の明るさよりも暗い第2の明るさで発光させるように制御するとよい。
この態様によれば、第2光源の発光による搭乗者のリラックス状態への悪影響を防止しつつ、第2光源の発光により車室内の視認性を確保することが可能となる。
上記の態様において、前記発光制御装置は、前記搭乗者が前記シートに着座する前において、前記第2光源を前記第2の明るさよりも明るい第3の明るさで発光させるように制御するとよい。
この態様によれば、搭乗者が着座する前は、標準の明るさである第1の明るさや、搭乗者をリラックスさせるための第2の明るさよりも、搭乗者の周辺を視認容易とすることを優先した第3の明るさで発光させることが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、自動車の車室内を1以上の第1光源により照明するための車室用照明制御方法であって、シートに対する搭乗者の着座による圧力を測定する体圧測定ステップと、前記搭乗者の心拍を測定する心拍測定ステップと、前記シートの姿勢を制御するシート姿勢制御ステップと、前記第1光源の発光状態を制御する発光制御ステップと、を含み、前記発光制御ステップでは、前記シート姿勢制御ステップにより前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態とされた場合に、前記心拍の測定値に基づき前記第1光源の発光状態を制御することを特徴とする。
この態様によれば、運転操作を必要としない搭乗者が着座したシートを後傾状態としつつ、心拍センサの測定値に基づき搭乗者をリラックスさせるように第1光源の発光状態を制御することができるため、搭乗者のリラックス状態を安定的に実現することが可能となる。
本発明の一態様によれば、運転操作を必要としない搭乗者が着座したシートを後傾状態としつつ、心拍センサの測定値に基づき搭乗者をリラックスさせるように第1光源の発光状態を制御することができるため、搭乗者のリラックス状態を安定的に実現することが可能となる。
前記シートに設けられ、前記搭乗者の着座による圧力を測定する体圧センサを更に備え、前記シート制御装置は、前記体圧センサによる測定結果に基づき前記シートの姿勢を制御する態様によれば、体圧センサによる測定結果に基づき搭乗者の身体的特徴(例えば、体型や体重)を推定することが可能となるため、搭乗者をリラックスさせるためのシートの後傾状態を、搭乗者の身体的特徴に応じて適切に実現することが可能となる。
前記第1光源の少なくとも1つは、前記シートに隣接する乗車用ドアに設けられる態様によれば、車室に搭乗者が複数存在する場合でも、対象とする搭乗者の付近を効果的に照明可能となるため、リラックス状態を個別に実現することが可能となる。
前記発光制御装置は、前記搭乗者の着座状態における前記心拍センサの測定値に基づく心拍数が所定の閾値未満の場合に、前記第1光源を標準色である第1の発光色で発光させるとともに、前記搭乗者の着座状態における心拍数が前記閾値以上の場合に、前記第1光源を前記第1の発光色とは異なる第2の発光色で発光させるように制御する態様によれば、搭乗者の心拍数が所定の閾値以上の場合(すなわち、搭乗者がリラックス状態にない場合)に、搭乗者をリラックスさせるための第2の発光色で発光させるように制御することができるため、第1光源の発光色(標準色)の無用な変更によってリラックス状態にある搭乗者に違和感を与えることを回避することができる。
前記発光制御装置は、前記搭乗者が前記シートに着座する前に、前記第1光源を前記第1および第2の発光色とは異なる第3の発光色で発光させるように制御する態様によれば、搭乗者が着座する前は、標準色である第1の発光色や、搭乗者をリラックスさせるための第2の発光色よりも、搭乗者の周辺を視認容易とすることを優先した第3の発光色で発光させることが可能となる。
前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御による前記シートの作動中において、前記第1光源の発光状態の制御を中断する態様によれば、第1光源の発光状態を制御において、シートの作動による搭乗者の心拍への影響を排除することが可能となる。
前記車室内を照明する1以上の第2光源を更に備え、前記発光制御装置は、前記シートの着座に関する前記搭乗者の状態に基づき前記第2光源の発光状態を制御する態様によれば、対象となる搭乗者をリラックスさせるための第1光源による発光制御とは別に、第2光源によって車室内を適切に照明することが可能となる。
前記第1光源の少なくとも1つは、前記車室内の天井部に設けられる態様によれば、簡易な構成により車室内を広範囲に照明可能となる。
前記発光制御装置は、前記シートの姿勢が前記標準状態にある場合に、前記第2光源を標準の明るさである第1の明るさで発光させるとともに、前記シートの姿勢が前記後傾状態にある場合に、前記第2光源を前記第1の明るさよりも暗い第2の明るさで発光させるように制御する態様によれば、第2光源の発光による搭乗者のリラックス状態への悪影響を防止しつつ、第2光源の発光により車室内の視認性を確保することが可能となる。
前記発光制御装置は、前記搭乗者が前記シートに着座する前において、前記第2光源を前記第2の明るさよりも明るい第3の明るさで発光させるように制御する態様によれば、搭乗者が着座する前は、標準の明るさである第1の明るさや、搭乗者をリラックスさせるための第2の明るさよりも、搭乗者の周辺を視認容易とすることを優先した第3の明るさで発光させることが可能となる。
実施形態に係る車室用照明制御システムの概略を示す構成図 車室用照明制御システムの機能ブロック図 車室用照明制御システムによる照明制御処理の流れを示すフロー図 車室用照明制御システムによる照明制御処理の概要を示す説明図
以下、図面を参照して、本発明に係る車室用照明制御システムおよび車室用照明制御方法を自動車に適用した一実施形態について説明する。以下の説明では、シートに着座した乗員を基準にして前後・左右を定める。左右一対設けられる同一構成については、共通の番号を付し、説明を省略する。
図1に示すように、車室用照明制御システム1は、自動車(図1では要部のみ示す)の適所に搭載された制御装置(シート制御装置、発光制御装置)としてのECU(Electronic Control Unit)2を備え、後に詳述するように、各センサからの情報に基づきシート3の姿勢および車室内の照明を制御することにより、シート3に着座した搭乗者(図示せず)をリラックス状態(寛いだ状態)に導くものである。なお、シート3の姿勢および車室内の照明の制御は、ECU2に限らず、互いに協働する個別の制御装置によってもそれぞれ実施することが可能である。
図1に示すように、シート3は、車室のフロア10に設けられたシートクッション11と、シートクッションの後端に所望の角度で回動可能に設けられたシートバック12とを有する。シートバック12は、シート3に内蔵されたシート駆動装置13によって駆動される。シート3は、自動車がドライバーの対応を必要としない自動運転車の場合には、車室内の任意の座席である。また、自動車がドライバーの対応を必要とする場合には、シート3は、運転席を除く、助手席や後部座席等である。
また、シート3は、シートバック12の上端に上下に移動可能に設けられたヘッドレスト14と、シートクッション11の前端に回動可能に設けられたオットマン15とを有する。シートクッション11に対するシートバック12の回動軸線、シートクッション11に対するオットマン15の回動軸線は、それぞれ左右方向に互いに平行に延びている。
なお、シートバック12は、シートクッション11の後端に回動可能に設けられたシートバック下部と、このシートバック下部に回動可能に設けられたシートバック上部とを含む構成としてもよい。
シートクッション11の左右側方には、一対のサイドカバー21が設けられている。左右のサイドカバー21の後部上端は上方に突出してシートバック12の側方に位置し、それぞれ左右のアームレスト22を構成する。
左側のアームレスト22には、着座した搭乗者の左腕と接触することにより、搭乗者の心拍を測定する心拍センサ23が設けられている。ただし、心拍センサ23は、少なくとも搭乗者の心拍を測定可能な限り他の公知のセンサ(例えば、車室用照明制御システム1と無線通信可能な腕時計型の心拍センサ)を用いることができる。図2に示すように、心拍センサ23は、ECU2に通信可能に接続され、検出結果(検出信号)をECU2に適宜送信する。
シートクッション11の内部には、その上面をなす座面11aに内側から対向するように配置されたシート状の体圧センサ24が設けられている。図2に示すように、体圧センサ24は、ECU2に通信可能に接続され、検出結果(検出信号)をECU2に適宜送信する。なお、シートクッション11の座面11aは、略水平に延びた初期位置と、初期位置に対して前端が上方に移動した傾斜位置との間で傾斜する構成とすることができる。
体圧センサ24は、搭乗者の着座によって座面11aの各部にかかる圧力の大きさや圧力分布を測定することが可能である。車室用照明制御システム1は、体圧センサ24の測定結果に基づき搭乗者の身体的特徴(身体の大きさや、体重など)を推定することが可能である。ただし、体圧センサ24は、シート状のセンサに限定されるものではなく、他の公知の体圧センサを適宜採用することができる。例えば、座面11aの領域に対応するように複数の体圧センサが所定の間隔をおいて配置される構成も可能である。
なお、シート3では、シートクッション11の下部に重量センサ25を設けることにより、体圧センサ24の代わりに或いは体圧センサ24と協働して、搭乗者の身体的特徴(体重)を推定することも可能である。図2に示すように、重量センサ25は、ECU2に通信可能に接続され、検出結果(検出信号)をECU2に適宜送信する。
シート3は、搭乗者をリラックス状態(寛いだ状態)に導くために、シートバック12を図1に実線で示す起立姿勢(標準状態)から二点鎖線で示す後傾姿勢(後傾状態)に変位することが可能である。このとき、シート3では、公知の駆動装置によって、シートクッション11を後傾させるとともに、オットマン15を上方に展開させるようにしてもよい。
車室内において、シート3に隣接してその右方に位置する乗車用のドア30には、車室内(特に、搭乗者の付近)を照明するための複数のドアランプ(第1光源)31、32が設けられている。ここで、第1のドアランプ31は、アームレスト33に沿って設けられ、また、第2のドアランプ32は、ドア30に設けられた窓34の縁(ここでは、上縁および後縁の一部)に沿って配置されている。ただし、ドアランプの数や配置については、少なくとも搭乗者の付近を照明可能な限りにおいて、ここに示すものに限らず適宜変更することが可能である。
また、ドア30のアームレスト33には、搭乗者がシート3を後傾姿勢に変更する(シートバック12を後方に回動させる)ための第1の操作スイッチ(SW)41と、搭乗者が後傾姿勢のシート3を起立姿勢に変更するための第2の操作スイッチ42とが設けられている。第2の操作スイッチ42は、第1の操作スイッチ41よりも後方に配置され、これにより、後傾姿勢のシート3に着座した搭乗者の操作を容易としている。
また、車室内の天井部44には、ルームランプ(第2光源)45が設けられている。このルームランプ45は、車室内をドアランプ31、32に比べてより広範囲に照明可能である。さらに、シート3の前方のフロア10の右端には、前後方向に延びるフロアランプ46が設けられている。このフロアランプ46は、搭乗者の足下付近を照明可能である。
なお、ドアランプ31、32、ルームランプ45、及びフロアランプ46としては、後述するように発光状態(ここでは、明るさおよび色の少なくとも一方)を変更可能な限りにおいて、LEDランプ、液晶パネル、及び有機ELパネルなど公知の照明装置を用いることができる。また、ここでは、ドアランプ31、32、ルームランプ45、及びフロアランプ46の発光状態を一様に制御する例を示すが、それらのランプのうちの一部を省略したり、それぞれの発光状態を個別に制御したりすることも可能である。
ECU(シート制御装置、発光制御装置)2は、図2に示すように、所定の制御プログラムに基づき、シート駆動装置13の動作(すなわち、シート3の姿勢)および各ランプ31、32、45、46の照明を制御するプロセッサ51と、プロセッサ51が実行する制御に必要なプログラムや各種データを記憶するメモリ52と、入出力インタフェース(I/F)53とを備える。入出力インタフェース53は、各センサ23-25からの検出信号の入力、操作スイッチ41、42からの操作信号の入力、シート駆動装置13および各ランプ31、32、45、46への制御信号の出力等をそれぞれ行うための入力回路および出力回路を含む。
このような車室用照明制御システム1によれば、運転操作を必要としない搭乗者が着座したシート3を後傾状態としつつ、心拍センサ23の測定値に基づき搭乗者をリラックスさせるようにドアランプ31、32、ルームランプ45、及びフロアランプ46の発光状態を制御することができるため、搭乗者のリラックス状態を安定的に実現することが可能となる。
次に、図3に示した車室用照明制御システム1による照明制御の処理流れについて、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、搭乗者の状態の変化に関して、体圧センサ24、心拍センサ23、ルームランプ45、ドアランプ31、32およびフロアランプ46、ならびに第1および第2の操作スイッチ41、42の動作状況をそれぞれ時系列的に示している。
図3に示すように、車室用照明制御システム1では、まず搭乗者が自動車に乗車すると(S101:Yes)、ルームランプ45、ドアランプ31、32、及びフロアランプ46が点灯する。ここで、搭乗者の乗車は、公知の手法(例えば、ドア30のロック解除や開閉等の動作)に基づき検知することが可能である。
図4にも示すように、車室用照明制御システム1では、搭乗者の乗車により、ルームランプ45の明るさのレベルが「高」(第3の明るさ)に設定され、また、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色が「レインボー(虹色)」(第3の発光色)に設定される(S102)。このとき、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色は、搭乗者の周辺を視認容易とすることを優先した色に設定するとよい。
また、ここでは、ルームランプ45の明るさ(全光束、照度、光度、輝度の少なくとも1つ)は、「低」、「標準(中)」、及び「高」の3つのレベルで設定可能である。また、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色は、「レインボー」、「ブルー」、「アンバー(琥珀色)」の3色のいずれかに設定可能である。
ただし、ここに示す構成に限らず、ルームランプ45の明るさのレベルの数や、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色の種類については種々の変更が可能である。また例えば、ドアランプ31、32およびフロアランプ46に互いに異なる色を設定することも可能である。ここでは、ルームランプ45は明るさのみを変更するが、ルームランプ45の色を変更することも可能である。また、ここでは、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色のみを変更するが、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の明るさを変更することも可能である。
次に、車室用照明制御システム1では、搭乗者が着座する(着座状態になる)と(S103:Yes)、心拍センサ23がオン(ON)され、ルームランプ45の明るさのレベルが「標準」(第1の明るさ)に設定され、また、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色が、搭乗者をリラックスさせるための色である「ブルー」(第2の発光色)に設定される(S104)。ここで、搭乗者の着座時には、シート3は、起立姿勢(標準状態)にある。また、搭乗者の着座は、体圧センサ24によって検出することが可能である。さらに、搭乗者をリラックスさせるための色については、「ブルー」に限らず他の色(例えば、搭乗者が予め選択した所望の色)を設定することが可能である。
なお、ここでは、図4にも示すように、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色は、搭乗者が着座した後は、搭乗者をリラックスさせるための色である「ブルー」に設定されるが、後述する場合と同様に、搭乗者の着座後には、標準色である「アンバー」に設定し、その後、心拍センサ23の測定値に基づく搭乗者の心拍数が所定の閾値(リラックス状態であるか否かを判定するための閾値)以上であると判定された場合に「ブルー」に変更する構成も可能である。また、搭乗者の心拍数が所定の閾値未満である場合には、後述する場合と同様に、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色を「ブルー」から「アンバー」に変更してもよい。搭乗者の心拍数に関する閾値は複数設定することもできる。
続いて、図4に示すように、シート3を後傾姿勢に変更する操作が可能であることを搭乗者に報知するために、第1の操作スイッチ41が点灯する。そこで、搭乗者が第1の操作スイッチ41を操作すると、シート3が作動(すなわち、シートバック12が傾倒)を開始する(S105:Yes)。これにより、心拍センサ23がオフ(OFF)され(すなわち、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の制御が中断され)、ルームランプ45の明るさのレベルが「低」(第2の明るさ)に設定され、また、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色が標準色である「アンバー」(第1の発光色)に設定される(S106)。なお、シート3が作動を開始する直前の搭乗者の心拍数が所定の閾値以上である場合には、ステップS106において、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色を「ブルー」に設定してもよい。
このように、車室用照明制御システム1では、シート3の作動中において、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の発光状態の制御を中断するため、シート3の作動による搭乗者の心拍への影響を排除することが可能となる。
なお、車室用照明制御システム1では、上述のように、体圧センサ24の測定結果に基づき搭乗者の身体的特徴(身体の大きさや、体重など)を推定し、その推定結果に基づき、ステップS105における後傾姿勢(例えば、シートバック12の角度)を決定することが可能である。これによれば、搭乗者をリラックスさせるためのシートの後傾状態を、搭乗者の身体的特徴に応じて適切に実現することが可能となる。
その後、シート3の傾倒が終了する(すなわち、シート3が後傾姿勢に変位する)と(S107:Yes)、車室用照明制御システム1では、心拍センサ23が再びオンされる(S108)。これにより、搭乗者の心拍数の判定が開始され(ST109)、その心拍数が所定の閾値以上となった場合(S109:Yes)には、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色が、搭乗者をリラックスさせるための色である「ブルー」に設定される(ST110)。なお、車室用照明制御システム1では、搭乗者の心拍数が所定の閾値未満である場合(S109:No)、ドアランプ31、32およびフロアランプ46の色を「ブルー」から「アンバー」に変更してもよい。
上述のシート3の傾倒が終了すると(S107:Yes)、図4に示すように、シート3を起立姿勢に復帰する操作が可能であることを搭乗者に報知するために、第2の操作スイッチ42が点灯する。そこで、搭乗者が第2の操作スイッチ42を操作すると、シート3が作動(すなわち、シートバック12が起立)を開始する(S111:Yes)。これにより、心拍センサ23がオフ(OFF)される(S112)。
上述のステップS109-S112の処理は、最終的に搭乗者がシート3を離れて退座する(または降車する)まで(S113:Yes)繰り返し実行される。
このような車室用照明制御システム1では、心拍センサ23の測定値に基づきドアランプ31、32や、フロアランプ46の色が制御されるため、車室に搭乗者が複数存在する場合でも、対象とする搭乗者の付近を効果的に照明可能となり、リラックス状態を個別に実現することが可能となる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。
1 :車室用照明制御システム
2 :ECU
3 :シート
10 :フロア
11 :シートクッション
11a :座面
12 :シートバック
13 :シート駆動装置
14 :ヘッドレスト
15 :オットマン
21 :サイドカバー
22 :アームレスト
23 :心拍センサ
24 :体圧センサ
25 :重量センサ
30 :ドア
31 :第1のドアランプ(第1光源)
32 :第2のドアランプ(第1光源)
33 :アームレスト
34 :窓
37 :ルームランプ
41 :第1の操作スイッチ
42 :第2の操作スイッチ
44 :天井部
45 :ルームランプ(第2光源)
46 :フロアランプ(第1光源)
51 :プロセッサ
52 :メモリ
53 :入出力インタフェース

Claims (7)

  1. 自動車の車室内の照明を制御するための車室用照明制御システムであって、
    搭乗者の心拍を測定する心拍センサと、
    前記搭乗者の着座による圧力を測定する体圧センサと、
    前記車室内を照明する1以上の第1光源と、
    前記搭乗者が着座するシートの姿勢を制御するシート制御装置と、
    前記第1光源の発光状態を制御する発光制御装置と、を備え、
    前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態の場合に、前記心拍センサの測定値に基づき前記第1光源の発光状態を制御し
    前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態に作動が開始された場合に、前記心拍センサの測定を中断するとともに、前記シート制御装置は、前記体圧センサによる測定結果に基づき前記シートの姿勢を制御する
    ことを特徴とする車室用照明制御システム。
  2. 前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態とされた場合に、前記シートの姿勢が標準状態の時の前記心拍センサの測定値に基づき前記第1光源の発光状態を制御させ、
    前記発光制御装置は、前記搭乗者の着座状態における前記心拍センサの測定値に基づく心拍数が所定の閾値未満の場合に、前記第1光源を標準色である第1の発光色で発光させるとともに、
    前記搭乗者の着座状態における心拍数が前記閾値以上の場合に、前記第1光源を前記第1の発光色とは異なる第2の発光色で発光させるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車室用照明制御システム。
  3. 前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御による前記シートの作動中において、
    前記第1光源の発光状態の制御を中断する
    ことを特徴とする請求項1記載の車室用照明制御システム。
  4. 前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態に作動操作が可能であることを前記搭乗者に報知する操作スイッチが点灯する
    ことを特徴とする請求項1記載の車室用照明制御システム。
  5. 前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態への変位が終了すると前記心拍センサの測定を再び開始する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車室用照明制御システム。
  6. 前記発光制御装置は、前記シート制御装置の制御により前記シートの姿勢が標準状態から後傾状態への変位が終了すると、前記シートの姿勢を起立姿勢に復帰する操作が可能であることを前記搭乗者に報知する操作スイッチが点灯する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車室用照明制御システム。
  7. 前記シートの姿勢を起立姿勢に復帰する作動が開始された場合に、前記心拍センサの測定を中断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の車室用照明制御システム。
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