JP2018188137A - シートユニット - Google Patents
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Abstract
Description
上記のシートユニットによれば、複数の可動機構のうち最も移行の所要時間の長い第1可動機構による状態移行が完了するまでに他の可動機構の移行を完了させることができる。これにより、シートを構成する複数の可動部を現在の状態から目標の状態に移行完了させるまでに要する時間を短縮できる。
こうすることで、シートの変形が完了したことを着座者に分かりやすく伝えることができる。
こうすることで、複数の可動機構の移行開始のタイミングを精度良く設定できる。
こうすることで、乗員支持部をスライド移動させるスライド機構による状態移行の完了タイミングを適切に制御することができる。
こうすることで、シートバック、オットマンの状態移行の完了タイミングを適切に制御することができる。
こうすることで、オットマンが他の部材にぶつからないように制御することができる。
こうすることで、シートクッションが回動する際に、オットマンが他の部材にぶつからないように制御することができる。
こうすることで、シートクッションが回動する際に、シートクッションから乗員が移動しやすいように乗員をサポートできる。
こうすることで、シートバックが回動する際に、乗員の体が安定するように支持できる。
こうすることで、乗員が可動機構を操作する労力を軽減できる。
本発明によれば、シートの変形が完了したことを着座者に分かりやすく伝えることができる。
本発明によれば、複数の可動機構の移行開始のタイミングを精度良く設定できる。
本発明によれば、シートをスライド移動させるスライド機構による状態移行が完了するまでに他の可動機構の移行を完了させることができる。
本発明によれば、シートバック、オットマンの状態移行の完了タイミングを適切に制御することができる。
本発明によれば、オットマンが他の部材にぶつからないように制御することができる。
本発明によれば、シートクッションが回動する際に、オットマンが他の部材にぶつからないように制御することができる。
本発明によれば、シートクッションが回動する際に、シートクッションから乗員が移動しやすいように乗員をサポートできる。
本発明によれば、シートバックが回動する際に、乗員の体が安定するように支持できる。
本発明によれば、乗員が可動機構を操作する労力を軽減できる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
「シート幅方向」とは、車両用シートユニット1の横幅方向を意味し、車両用シートユニット1の着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートユニット1の高さ方向を意味し、車両用シートユニット1を正面から見たときの上下方向と一致する。
まず、図1乃至図3を参照しながら、車両用シートユニット1の構成について説明する。
車両用シートユニット1は、自動車に搭載される、乗員が着座可能なシートである。なお、本実施形態においては、車の3列目シートにおける第1列目のシート(フロントシート)や、第2列目のシート(ミドルシート)に本発明に係る乗物用シートユニットを適用した例として説明する。
そして、本実施形態に係る車両用シートユニット1は、シートバック10が起立した起立姿勢から、シートバック10が後傾した倒れ姿勢の少なくとも二つの状態に変形可能である。なお、車両用シートユニット1が起立姿勢にある状態では、乗員は車両用シートユニット1に対して通常の立位姿勢(例えば運転姿勢)をとる。一方で、車両用シートユニット1が倒れ姿勢にある状態では、乗員は車両用シートユニット1に対して中立姿勢をとる。
なお、図1は、車両用シートユニット1が倒れ姿勢である状態の斜視図を示し、図2は、車両用シートユニット1が起立姿勢である状態の側面図を模式的に示したものである。
また、複数の可動機構は、乗員支持部S1を構成する複数の部分を動かす機構であり、具体的には、バック可動機構15、クッション可動機構16、オットマン可動機構17、ヘッドレスト可動機構18、ネックレスト可動機構19、スライド機構20を備える。
また、シートバック10は、バック可動機構15により、シートクッション11に対して後傾するように移動(厳密には回動)することが可能である。
具体的には、ヘッドレスト可動機構18は、モータに連結されたピニオン(不図示)を備えている。このピニオンは、ヘッドレスト13のピラーに形成されたラック(不図示)と係合している。以上のように構成されたヘッドレスト可動機構18が動作すると、ピニオンとラックとの係合位置が動き、これに伴ってピラーを含むヘッドレスト13が、シートバック10の延出方向に移動するようになる。
また、ネックレスト14には不図示の貫通孔が設けられている。ネックレスト14は、この貫通孔にヘッドレスト13のピラーが挿通されることでピラーに支持されている。なお、ピラーのうち、ネックレスト14の貫通孔から突出した部分がシートバック10の上端部に差し込まれている。したがって、車両用シートユニット1が起立姿勢であるときに、ネックレスト14は、ヘッドレスト13よりも下方に位置し、且つシートバック10より上方に位置することになる。
アッパーレール21は、支持部材32を介してシート本体Sに固定され、ロアレール22は、車体フロアFに固定される。ここで、上記のスライド用モータを動作させて、アッパーレール21をロアレール22に対して前後にスライドさせることで、シート本体S、すなわちシートバック10、シートクッション11及びオットマン12を一体として車体フロアFに対して前後に移動させることができる。
例えば、第1距離センサ28により検出される距離のデータに基づいて、ヘッドレスト可動機構18がヘッドレスト13を上下方向にスライドさせることとしてよい。
具体的には、第1距離センサ28による検出される距離が所定値となるように、ヘッドレスト可動機構18によりヘッドレスト13を移動し、その後、圧力センサ26により検知する圧力が所定値となるように、ネックレスト可動機構19によりネックレスト14を移動させることとする。
図3に示されるように、ECU40は、プロセッサ41、メモリ42、入出力インターフェース43を備える。
メモリ42は、例えば半導体メモリであり、各種のプログラムやデータを記憶するほか、プロセッサ41のワークメモリとしても機能する。
入出力インターフェース43は、バック可動機構15、クッション可動機構16、オットマン可動機構17、ヘッドレスト可動機構18、ネックレスト可動機構19、スライド機構20、乗員検知センサ23、温度調整部24、ランバーサポート機構25、圧力センサ26、振動モータ27、第1距離センサ28、第2距離センサ29、照度センサ30、操作スイッチ31、照明システム50と接続し、各デバイスと通信する。
そして、プロセッサ41は、入出力インターフェース43を介して接続される各デバイスから受信した信号に基づいて、各種演算処理を実行するとともに、各デバイスを制御する。
この際、ECU40は、ヘッドレスト13の第1距離センサ28及びネックレスト14の圧力センサ26からの出力信号に基づいてヘッドレスト可動機構18及びネックレスト可動機構19の変位量を制御する。
以下、図4乃至図11を参照しながら、車両用シートユニット1の起立姿勢から倒れ姿勢への変形時の動作の詳細について説明する。
また、車両用シートユニット1が起立姿勢にあるときのシートクッション11の位置を「第2起立位置」、車両用シートユニット1が倒れ姿勢にあるときのシートクッション11の位置を「立ち上げ位置」(第2状態に相当)とする。
また、車両用シートユニット1が起立姿勢にあるときのオットマン12の位置を「第3起立位置」、車両用シートユニット1が倒れ姿勢にあるときのオットマン12の位置を「展開位置」(第3状態に相当)とする。
具体的には、図6に示すようにシートバック10とシートクッション11のなす角度をθ1、シートクッション11とオットマン12のなす角度をθ2とすると、車両用シートユニット1が倒れ姿勢である場合において、θ1の一例としては128度、θ2の一例としては133度となる。もちろん、θ1とθ2の数値は上記の例に限られるものではない。一例としては、θ1は121度〜135度、θ2は125度〜141度としてよい。
すなわち、ECU40は、乗員が車両用シートユニット1を倒れ姿勢へ切り替えるための操作を行うと、操作スイッチ31がその操作を受け付けて操作内容に応じた信号を出力する。ECU40は、操作スイッチ31からの出力信号を受信すると、これをトリガーとして倒れ姿勢移行フローの処理を実行する。
例えば、三列目シート2は、シートクッション2A、シートバック2B、リンク機構2Cを備え、リンク機構2Cを前方に回動させることにより、三列目シート2のシートクッション2A及びシートバック2Bを重ね合わせた折畳み状態に変化させる。
次いで、ECU40は、シートバック10、シートクッション11、オットマン12及びアッパーレール21の各々について、上記特定した現在位置(現在状態)から倒れ姿勢における目標位置(目標状態)までの移動量を算出する。ここで、倒れ姿勢における目標位置としては、シートバック10については「倒れ位置」、シートクッション11については「立ち上げ位置」、オットマン12については「展開位置」が該当する。また、アッパーレール21の目標位置は、予め定められた前後方向における位置(例えばアッパーレール21が移動可能な最大の後方位置)であることとする。
図11に示すタイミングチャートにおいては、スライド機構20の動作時間が最も長いこととし、ECU40は、操作スイッチ31の操作入力を受け付けた時点から所定時間後(t0)に、スライド機構20を動作させることとする。そして、スライド機構20の動作終了時点(t5)の終了前に、シートバック10、シートクッション11及びオットマン12の各々の共通の移動終了時点(t4)を設定する。もちろん、t4とt5のタイミングは同時であってもよいし、t4がt5の後であってもよい。
そして、ECU40は、バック可動機構15の動作の開始タイミングである第1開始タイミング(t1)を、移動終了時点(t4)に対しT1だけ前の時点に設定する。
また、ECU40は、クッション可動機構16の動作の開始タイミングである第2開始タイミング(t2)を、移動終了時点(t4)に対しT2だけ前の時点に設定する。
また、ECU40は、オットマン可動機構17の動作の開始タイミングである第3開始タイミング(t3)を、移動終了時点(t4)に対しT3だけ前の時点に設定する。
この場合、第1開始タイミング(t1)、第3開始タイミング(t3)、第2開始タイミング(t2)の順になる。
次に、図8に示されるように、ECU40は、第1開始タイミングが到来すると、バック可動機構15の動作を開始して、シートバック10の後傾を開始する。
そして、ECU40は、シートバック10、シートクッション11、オットマン12の移動終了時点(t4)が到来すると、バック可動機構15、クッション可動機構16、オットマン可動機構17の動作を停止させる。
最後に、ECU40は、スライド機構20の動作終了時点(t5)が到来すると、スライド機構20の動作を停止させて、車両用シートユニット1の倒れ姿勢への移行を完了する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明に係るシートユニットは、車両用シートへの適用に限定されるものではなく、乗員が内部に乗り込む他の乗物のシート(例えば、鉄道を含む自動車以外の車両、若しくは航空機や船舶)や病院や歯科医院等の診察用シートに対しても適用可能である。
具体的には、図12に示すように、シートバック上部10aの側部に突出状態と収納状態とを切り替え可能なサイドサポート部10asを設け、シートバック下部10bの側部に突出状態と収納状態とを切り替え可能なサイドサポート部10bsを設けるようにしてよい。また、シートクッション11の側部に突出状態と収納状態とを切り替え可能なサイドサポート部11Sを設け、オットマン12の側部に突出状態と収納状態とを切り替え可能なサイドサポート部12Sを設けることとしてよい。
また、車両用シートユニット1が起立姿勢から倒れ姿勢に移動する際に、サイドサポートが開くようにしてもよい。こうすることで、着座者は姿勢を正しやすくなる。
また、ECU40は、車速やカーブ等の車両の状態に応じてサイドサポートを可動させてもよい。例えば、カーブ等で乗員の体が左右いずれかに傾いた際に、傾いた側のサイドサポートが閉じると、よりしっかりと乗員の体を支えることができる。
サイドサポート部を設ける箇所は、シートバック10、シートクッション11、オットマン12のうち少なくとも1つとしてよい。サイドサポート部をシートバック10、シートクッション11、オットマン12の全てに設ける場合には、乗員の上半身に加えて下半身をしっかりと支持することができる。
また、車両用シートユニット1では、起立姿勢から倒れ姿勢に移行完了した後に、ランバーサポート機構25の袋体を膨張と収縮を繰り返して、着座者の腰部をマッサージするようにしてもよい。
また、車両用シートユニット1において、起立姿勢から倒れ姿勢への移行開始と同時に、ランバーサポート機構25の袋体を膨張開始し、膨張の終了を倒れ姿勢の移行完了のタイミングに合わせることとしてもよい。こうすることで、倒れ姿勢の移行完了のタイミングを着座者に容易に伝えることができる。
また、倒れ姿勢への移行開始と同時に、ランバーサポート機構25の袋体の膨張を開始させ、その後に袋体を収縮させるようにしてもよい。この際、袋体の収縮の終了を倒れ姿勢の移行完了のタイミングに合わせるようにしてもよい。こうすることで、倒れ姿勢の移行完了のタイミングを着座者に対して分かりやすく伝えることができる。
具体的には、図13に示されるように、車両用シートユニット1は、ヘッドレスト13、ネックレスト14の付近に設けられた可動式照明ユニット51を有することとしてよい。
可動式照明ユニット51は、照明部51Aと、可動部51Bとを備える。照明部51Aには、LED等の発光装置が備えられる。そして、可動部51Bは、照明部51Aと、車両用シートユニット1とを連結する変形可能な部材であり、可動部51Bを変形させることで、照明部51Aを乗員の所望の位置に移動させることができる。
そして、バック可動機構15によりシートバック10の傾きを変えたときに照明の角度を変えるようにしてもよい。具体的には、蛇腹構造等を備えて、手動で向きを変えられるものや、可動機構及びECU等を備え、シートバック10の傾きに連動して自動的に、上下左右方向に回転可能し角度を変更な構造のもの等が考えられるが、これらに限定されない。
回転可動式照明ユニット52は、照明部52Aを有し、回転可動式照明ユニット52を回転させてヘッドレスト13の外側に引き出した状態のときに、照明部52Aを点灯させることとしてよい。また、回転可動式照明ユニット52をヘッドレスト13の内側に収納した状態のときに、照明部52Aを消灯させることとしてよい。
また、シートバック10の傾きに応じて、ヘッドレスト可動機構18及びネックレスト可動機構19によりヘッドレスト13及びネックレスト14の位置を変えてもよい。
例えば、ヘッドレスト13が左右に可動部を備える場合に、倒れ姿勢のときに着座者の頭部を包むように左右の可動部を閉じるようにしてもよい。
また、車両用シートユニット1において、シート本体Sにスピーカーを備えるようにしてもよい。
具体的には、図15に示されるように、ヘッドレスト13の左右の可動部13Aの外側から突出するようにスピーカー53を備えることとしてよい。スピーカーは、ヘッドレスト13の外側に配置すれば、乗員の頭部との干渉を避けられる。
また、図16に示されるように、ヘッドレスト13の内側にスピーカー53を配置する構成とすれば、ヘッドレスト13の大型化を避けることができる。
そして、スピーカーからの音量は、着座者にしか聞こえない程度に設定することとしてもよい。
なお、図17A及び図17Bは、車両ドアDに近接して配される車両用シートユニット1の回転前の状態に対応する。そして、図18A及び図18Bは、車両用シートユニット1の回転後の状態に対応する。
図17A、図17B、図18A及び図18Bに示されるように、車両用シートユニット1を車両ドアDに対して内側に回転させた状態で、シートクッション11の前方が上がるように、シートクッション11のチルト角を制御するようにする。
このように、チルト角を上げることで乗員の足がシートクッション側に近づき易くなり、特に乗員が着座状態のままシートが回転する場合に、隣席や、隣席の着座者あるいは車室内の他部材(例えば、コンソールボックスやドアライニング等が考えられるがこれらに限定されない)と、干渉しにくくなる。
また、図19A、図19B、図20A及び図20Bに示されるように、シートバック10が中折れ機構を有する場合に、回転機構により車両用シートユニット1を車両ドアDに対して回転させる際に、シートバック10の中折れ機構を前倒れ状態とすることとしてよい。こうすることで、車両ドアDとシートバック10との干渉を抑制できる。
なお、図19A及び図19Bは、車両ドアDに近接して配される車両用シートユニット1の回転前の状態に対応する。そして、図20A及び図20Bは、車両用シートユニット1の回転後の状態に対応する。
また、車両用シートユニット1の回転移動後に、シートバック10の中折れ機構をリラックス姿勢に変化させることとしてもよい。すなわち、図20A及び図20Bに示される状態から、図19A及び図19Bに示される状態に移行可能としてよい。
また、シート本体Sを回転させる際に、アームレスト33を下げるようにしてもよい。こうすることで、アームレスト33と、前席及び車両ドアとの干渉を抑制できる。
また、前席を倒れ姿勢に移行する際に、ミッド席を後方にスライド移動させるようにしてもよい。この構成とすれば、フロント席との干渉をより避けやすくなる。
また、ミッド席を倒れ姿勢に移行する際に、リア席のシートバック10を先に前倒れさせるようにしてもよい。この構成とすれば、倒れ姿勢に移行する際に、リア席との干渉を避けやすくすることができる。
また、ミッド席を倒れ姿勢に移行する際に、リア席のシートバック10が前倒れした状態から、起立状態に復帰させないようにしてもよい。この構成とすれば、リア席との予期せぬ干渉を避けやすくすることができる。
また、ミッド席が倒れ姿勢から復帰する際に、復帰に一番時間がかかる部分と、オットマン12との状態移行を同時に開始するようにしてもよい。これにより、フロント席とミッド席との干渉を回避することができる。
また、図22に示されるように、フロント座席として設けられる車両用シートユニット1を倒れ姿勢に移行する際に、オットマン12とインストルメントパネル3との干渉を抑制するようにオットマン12及びスライド機構20を制御することとしてよい。この際、車両用シートユニット1は、駆動装置を備え、フロント座席として設けられる車両用シートユニット1の前後位置を自動的に調整し、インストルメントパネル3やミッド席との干渉を避ける構成としてもよい。具体的には、オットマン12がインストルメントパネル3に干渉しない位置まで、スライド機構20により車両用シートユニット1を後方にスライドさせた後に、オットマン12を上方に回動させることとする。
また、自動運転から手動運転に切り替える際に、倒れ姿勢から起立姿勢に移行させることとしてもよい。この際、起立姿勢から倒れ姿勢に移行するまでの第1所要時間と、倒れ姿勢から起立姿勢に移行するまでの第2所要時間との長さを変えてもよい。
例えば、第1所要時間よりも第2所要時間の方を短くしてもよい。こうすることで、速やかに運転操作の実施が可能となる。
また例えば、第1所要時間よりも第2所要時間の方を長くしてもよい。こうすることで、運転前の準備をゆっくりと実施することができる。
また例えば、第1所要時間と第2所要時間とを略同じに設定してもよい。こうすることで、起立姿勢と倒れ姿勢との間の移行時間を容易に把握可能となる。
また、車両が高速道路を走行後に高速から降りる際の倒れ姿勢から起立姿勢に移行する時間よりも、乗員の操作に応じて倒れ姿勢から起立姿勢に移行する時間の方が短いこととしてもよい。
また、車両用シートユニット1において、前後の車、左右の車線を走る車との距離に応じて、倒れ姿勢から起立姿勢に移行してもよい。この場合の移行時間は、例えば高速から降りる場合における姿勢の移行時間よりも短いこととしてよい。
また、車両にナビゲーションシステムを備え、走行する道路の状況を事前に把握し、それに合わせて、各可動部を移動させてもよい。例えば、車両がカーブに差し掛かることが検知又は予測された場合に、乗員の体が傾斜する方向に合わせてサイドサポートを突出させ、乗員の側部を支えるようにしてもよい。また、ナビゲーションシステムのほか、レーダーや車載カメラ等で道路の状況を検出してもよい。
また、車両用シートユニット1は、着座センサを備え、シート本体Sへの着座が検出されないときは、倒れ姿勢への移行、起立姿勢への移行に要する時間は、着座が検出されるときよりも短くしてもよい。
また、車両用シートユニット1は、シート本体Sへの着座を検出するまでは起立姿勢とし、着座を検出した場合には、倒れ姿勢に移行することとしてもよい。
また、車両用シートユニット1は、着座センサにより、乗員の立ち上がりを検出した場合には、倒れ姿勢から起立姿勢に移行するようにしてもよい。
また、車両用シートユニット1は、周囲の部材との距離を検出する距離センサを備え、周囲の部材との距離が所定以下になった場合に、姿勢の変化を停止するようにしてもよい。
また、車両用シートユニット1には、上下に可動するサンシェードを設け、車両用シートユニット1を起立姿勢から倒れ姿勢に移行するのに従って、サンシェードを可動機構により自動的に上下動させてもよい。
この際、回転軸部M1を中心にモニタ装置Mを回動可能とし、シートバック10の角度に合わせて、モニタ装置Mの角度を調整してもよい。すなわち、図23A及び図23Bに示されるように、シートバック10の角度に合わせてモニタ装置Mの角度を変えることで、乗員Uがモニタ装置Mを見やすくすることができる。
そして、図24Bに示すように、車両用シートユニット1を起立姿勢から倒れ姿勢に移行させる際に、アンカー62の位置を下げることで、アンカー62と乗員Uとの距離が離れることを抑制するとともに、シートベルト60が乗員Uの首に引っかかることを抑制できる。なお、アンカー62は、車両用シートユニット1の変化に伴い自動的に上下するようにしてもよいし、手動でアンカー62を上下に移動可能としてもよい。
2 三列目シート
2A シートクッション
2B シートバック
2C リンク機構
3 インストルメントパネル
10 シートバック
10a シートバック上部
10as サイドサポート部
10b シートバック下部
10bs サイドサポート部
11 シートクッション
11S サイドサポート部
12 オットマン
12S サイドサポート部
13 ヘッドレスト
13A 可動部
13B 中央部
14 ネックレスト
15 バック可動機構
16 クッション可動機構
17 オットマン可動機構
18 ヘッドレスト可動機構
19 ネックレスト可動機構
20 スライド機構
21 アッパーレール
22 ロアレール
23 乗員検知センサ
24 温度調整部
25 ランバーサポート機構
26 圧力センサ
27 振動モータ
28 第1距離センサ
29 第2距離センサ
30 照度センサ
31 操作スイッチ
32 支持部材
33 アームレスト
33a 軸部
40 ECU(制御部)
41 プロセッサ
42 メモリ
43 入出力インターフェース
50 照明システム
51 可動式照明ユニット
51A 照明部
51B 可動部
52 回転可動式照明ユニット
52A 照明部
53 スピーカー
60 シートベルト
61 レール
62 アンカー
63 バックル
70A 前後スライドレール
70B 前後スライドレール
71 左右スライドレール
80A マイク(音声入力部)
80B マイク(音声入力部)
AB エアバッグ
C 車両天井
D 車両ドア
F 車体フロア
M モニタ装置
M1 回転軸部
S シート本体
S1 乗員支持部
U 乗員
V 車両
Claims (10)
- 乗員を支持する乗員支持部と、
前記乗員支持部を構成する複数の部分をそれぞれ移動させる複数の可動機構と、
前記複数の可動機構のそれぞれの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記複数の可動機構をそれぞれ現在状態から目標状態に移行させ、
前記複数の可動機構は、移行に要する時間が最も長い第1可動機構を有し、
前記制御部は、前記第1可動機構が現在状態から目標状態に移行が完了するまでに、前記複数の可動機構のうち前記第1可動機構以外の他の可動機構の移行を完了させることを特徴とするシートユニット。 - 前記制御部は、前記複数の可動機構をそれぞれ現在状態から目標状態に移行を完了させるタイミングを略同じとすることを特徴とする請求項1に記載のシートユニット。
- 前記制御部は、前記複数の可動機構のそれぞれを現在状態から目標状態に移行させるための所要時間に基づいて、前記複数の可動機構のそれぞれの移行開始タイミングを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のシートユニット。
- 前記複数の可動機構が、前記乗員支持部をスライド移動させるスライド機構を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシートユニット。
- 前記乗員支持部は、シートバックと、オットマンと、をさらに備え、
前記複数の可動機構は、前記シートバックを移動させるバック可動機構と、前記オットマンを移動させるオットマン可動機構と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシートユニット。 - 前記オットマンと、他の部材との距離を検出する距離センサをさらに備え、
前記制御部は、前記距離センサによる検出結果に基づいて、前記オットマンが他の部材と干渉しないように、前記オットマン可動機構を制御することを特徴とする請求項5に記載のシートユニット。 - 前記乗員支持部は、回転移動可能なシートクッションをさらに備え、
前記制御部は、前記シートクッションが回転移動する際に、前記距離センサによる検出結果に基づいて、前記オットマンが他の部材に干渉しないように、前記オットマン可動機構を制御することを特徴とする請求項6に記載のシートユニット。 - 前記制御部は、前記シートクッションが回転移動する際に、前記シートクッションの前端が後端よりも高くなるように前記シートクッションのチルト角を制御することを特徴とする請求項7に記載のシートユニット。
- 前記乗員支持部は、サイドサポートをさらに備え、
前記サイドサポートは、前記シートバックの回動動作の際に、乗員の体を支えるよう突出することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載のシートユニット。 - 乗員から音声入力を受け付ける音声入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記音声入力部により受け付けた音声入力に応じて前記可動機構を動作させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のシートユニット。
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