以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[第1の実施形態]
本実施形態は、番組コンテンツを構成する複数のデジタルデータストリームが多重化された伝送ストリームに基づく放送信号を用いたデジタル放送サービスにおいて、放送受信端末装置の音声モードが第1の音声モード(例えば主音声モード)である場合には、画面内の番組コンテンツの画像(番組画像)を構成する主たる動画像(例えばテレビカメラの映像)に文字図形画像を重畳的に表示されるように制御し、音声モードが第2の音声モード(例えば副音声モード)である場合には、文字図形画像が動画像に重畳的に表示されないように制御することを特徴とする。なお、本開示では、動画像に文字図形画像が重畳された形態の番組画像を第1形態の番組画像と称し、動画像に文字図形画像が重畳されない形態の番組画像を第2形態の番組画像と称することがある。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送サービスシステムの全体スキームの一例を説明するための図である。同図に示すように、本実施形態のデジタル放送サービスシステム1は、放送事業者システム10と、放送受信端末装置20とを含み構成される。なお、以下では、デジタル放送サービスシステム1は、地上波デジタル放送サービスを例にして説明されるが、これに限られず、放送用衛星Sを用いたいわゆるBS放送サービスや通信用衛星を用いたCS放送サービスのような衛星放送サービスであっても良い。或いは、デジタル放送サービスシステム1は、配信事業者Cを介したいわゆるケーブルテレビジョン放送サービスや、IPネットワークを用いたIPTVサービスであっても良い。
放送事業者システム10は、テレビジョン放送やラジオ放送を行うための放送設備を含み構成され得る。放送事業者システム10は、典型的には、放送免許が与えられた放送事業者(例えば放送局)等によって管理・運営されるが、これに限られない。図示されていないが、放送事業者システム10は、例えば、自動運行装置の制御の下、送出サーバに蓄積された番組コンテンツを放送波に載せて放送(例えば地上デジタル放送)を行う。
番組コンテンツとは、時間軸に沿って編成された視聴者が視聴する「番組」としてパッケージされたものであり、文脈によっては「番組」と同義で用いられことがある。番組コンテンツは、主となる番組コンテンツ、及び副となるデータ放送番組コンテンツ等を含み得る。番組コンテンツは、例えば、動画像(ビデオ)、字幕(及び文字スーパー)、文字図形画像、及び/又は音声(オーディオ)等の各種の番組素材データ(モノメディアデータ)の集合体から構成され得る。番組素材データは、例えば高圧縮符号化技術であるMPEG2フォーマットに従った多重化されたデジタルデータストリーム(以下「ストリーム」という。)に変換され伝送されるが、これに限られない。MPEG-2トランスポートストリーム(TS)は、一連のTSパケットからなるストリームの一形態である。なお、伝送技術の観点から、多重化されたストリームを伝送ストリームと呼ぶことがある。本開示では、番組コンテンツに係るストリーム又はデータを「番組ストリーム」又は「番組データ」と称することがある。放送事業者システム10は、時間軸に沿った番組編成に従い、番組素材データに基づく複数のストリームのそれぞれを所定のサービス情報とともに多重化して番組ストリームを生成し、更に、これを所定の周波数帯の放送信号に変調して、電波塔のような送信基地局12から放送波として放送対象地域に向けて出射する。
なお、放送される番組の音声放送方式は、音声チャネルの使用形態に従って、モノラル放送(いわゆるモノステレオ放送を含む。)と音声多重放送とに分類することができ、更に、音声多重放送は、ステレオ放送と二重音声放送とに分類することができる。二重音声放送は、主音声及び副音声からなる多重放送である。本実施形態では、音声放送方式が二重音声放送である番組を前提として説明される。
放送受信端末装置20は、放送事業者によって提供される番組を視聴者(ユーザ)が視聴するための端末装置である。放送受信端末装置20は、典型的には、いわゆるテレビジョン受信機やセットトップボックスであり得るが、これに限られない。すなわち、放送受信端末装置20は、視聴者が所望の番組を視聴し得る機能を持った装置であれば良く、例えば、デスクトップコンピュータや、ノートコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、フィーチャフォン及びその他のインテリジェントデバイスといったコンピューティングデバイスであっても良い。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムにおける放送事業者システムの概略的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。同図に示すように、放送事業者システム10は、番組運行装置110と、エンコード部120と、文字図形挿入部130と、番組情報生成部140と、多重化部150と、スクランブル部160と、変調部170と、送信部180といった各コンポーネントから構成される。
番組運行装置110は、番組編成に従って、図示しない送出サーバに蓄積された番組コンテンツを構成している番組素材データをエンコード部120に出力する。また、番組運行装置110は、番組に関する各種の制御情報(以下「番組制御情報」という。)を番組情報生成部140に出力する。番組制御情報は、例えば、番組コンテンツがどのようなストリームにより構成され、どのようなアドレス情報が付与されているか等の情報を含む。
エンコード部120は、各種の番組素材データをエンコード(圧縮符号化)してストリームを生成する。エンコード部120は、例えば、ビデオエンコード部121と、静止画エンコード部122と、オーディオエンコード部123と、字幕エンコード部124と、文字図形エンコード部125とを含む。
ビデオエンコード部121は、番組コンテンツに係るビデオ(動画/映像)データを、例えばMPEG-2ビデオ規格に従うコーディックを用いてエンコードし、これにより、PES形式のビデオストリームを生成する。番組コンテンツに係るビデオデータは、画面に主たる映像(動画像)として表示されるものであり、例えば、テレビカメラで撮影されたビデオデータ及びこれに制作者(放送局)側で演出的要素を加えたビデオデータを含む。ビデオエンコード部121は、生成したビデオストリームを多重化部150に出力する。
なお、従来は、例えば、放送事業者側で、テレビカメラで撮影された映像に、解説者がタブレットコンピュータを用いて手書きペン入力した文字図形画像を重畳的に合成して得られるビデオストリームが、番組の表示内容(主たる動画像)をなしている。本開示では、以下で述べるように、このような文字図形画像は、必要に応じて、テレビカメラで撮影された映像に基づくビデオストリームとは別のストリーム(文字図形ストリーム)として扱われる。
静止画エンコード部122は、例えば、データ放送番組コンテンツに係る静止画データを所定のコーディックを用いてエンコードし、PES形式の静止画ストリームを生成する。静止画エンコード部122は、例えばJPEG形式の静止画データを数秒(例えば30秒)単位のビデオデータに変換してエンコードし、これにより、擬似的な静止画ストリームを生成する。静止画エンコード部122は、生成した静止画ストリームを多重化部150に出力する。
オーディオエンコード部123は、番組コンテンツに係るオーディオ(音声)データを、例えばMPEG-2オーディオ規格に従うコーディックを用いてエンコードし、これにより、PES形式のオーディオストリームを生成する。オーディオストリームは、第1のオーディオストリームと第2のオーディオストリームとを含み得る。主音声モード(主音声チャネル)に対応した主音声ストリームは、第1のオーディオストリームの一形態であり、副音声モード(副音声チャネル)に対応した副音声ストリームは、第2のオーディオストリームの一形態である。オーディオエンコード部123は、生成したオーディオストリームを多重化部150に出力する。
字幕エンコード部124は、番組コンテンツに係る字幕及び/又は文字スーパーデータを、例えば放送用字幕ファイル交換フォーマットに従ってエンコードし、これにより、PES形式のストリームを生成する。字幕エンコード部124は、生成した字幕ストリームを多重化部150に出力する。
文字図形エンコード部125は、後述する文字図形挿入部130から入力される文字図形データを受け付けて、これをエンコードし、これにより、PES形式の文字図形ストリームを生成する。文字図形エンコード部125は、例えば、JPEG形式の文字図形データを数秒(例えば30秒)単位のビデオデータに変換しエンコードした文字図形ストリームを生成する。文字図形エンコード部125は、生成した文字図形ストリームを多重化部150に出力する。
文字図形挿入部130は、番組コンテンツに係る文字図形データを、番組コンテンツに挿入するためのインターフェースである。文字図形データは、文字及び/又は図形を表現する画像データであり、限定的に解釈されるべきではない。文字図形挿入部130は、例えば、番組を制作するスタッフや番組の出演者が操作するタッチパネルコンピュータを含み構成される。一例として、スポーツ番組の放送において、文字図形挿入部130は、解説者が放送している番組内で解説しながらタッチパネルコンピュータを用いてペン入力をした情報を受け付ける。つまり、本開示では、従前のような放送事業者側で本来の映像に合成することよりその一部をなしていた文字図形画像は、視聴者側で、必要に応じて、その映像とは独立的に扱われることになる。文字図形挿入部130は、受け付けた文字図形ストリームを文字図形エンコード部125に出力する。なお、本例では、文字図形挿入部130は、文字図形エンコード部125とは別のコンポーネントとして構成されているが、例えば、文字図形挿入部130は、文字図形エンコード部125の機能を有するように構成されても良い。
番組情報生成部140は、番組制御情報に基づいて、セクション形式のストリームを生成する。番組制御情報は、例えば、番組編成に関する情報を含む。MPEG-2でいう番組配列情報は、番組制御情報の一形態である。番組配列情報は、番組特定情報(PSI)とこれを補完するサービス情報(SI)とを含む。
多重化部150は、上述したような各種のストリームに基づいて、多重化された番組ストリーム(伝送ストリーム)を生成する。マルチプレクサは、多重化部150の一形態である。上述したように、MPEG-2トランスポートストリーム(TS)は、一連のTSパケットからなる伝送ストリームの一形態である。多重化部150は、生成した番組ストリームをスクランブル部160に出力する。
スクランブル部160は、生成された番組ストリームに対して暗号鍵を用いてスクランブルする。スクランブルは、主に、番組コンテンツの権利保護を目的とした限定的な受信を実現するために行われる。このような限定受信方式は、CAS(Conditional Access System)と称される。スクランブル部160は、スクランブルした番組ストリームを変調部170に出力する。
変調部170は、スクランブルした番組ストリームをデジタル変調して、放送事業者ごとに割り当てられた所定の周波数帯の放送信号を生成する。変調部170は、変調した放送信号は、送信部180に出力する。
送信部180は、変調された放送信号を、所定の放送出力に従って、例えば電波塔から所定の放送対象地域に向けて放送波として出射する。或いは、放送波は、放送衛星S等に向けて出射され、放送衛星Sから地上に伝送される。或いは、送信部180は、例えばケーブルテレビジョン放送サービスを運営する配信事業者Cに放送信号を伝送し得る。
なお、図示していないが、放送事業者システム10は、データ放送用番組コンテンツを視聴者に提供するためのコンポーネントを含み得る。データ放送用番組コンテンツに係るデータもまた番組ストリーム内に多重化され得る。データ放送番組コンテンツは、主番組コンテンツに連動する連動型コンテンツであっても良いし、これとは独立した独立型コンテンツであっても良い。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムにおける放送受信端末装置の概略的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。同図に示すように、放送受信端末装置20は、例えば、チューナ/変調部210と、デスクランブル部220と、分離部230と、デコード部240と、出力制御部250と、データ放送エンジン260と、制御部270と、操作受付部280とを含み構成される。また、同図に示すように、放送受信端末装置20は、出力装置としての表示装置DSP及びスピーカSPKを接続する。
チューナ/変調部210は、図示しないアンテナにより受信された放送波をチューニング(選局)して所望の放送信号を抽出し、更に、これを復調して番組ストリームを取得する。この段階の番組ストリームは、スクランブルされた状態にある。また、チューナ/変調部210は、番組ストリームを復調する際に、誤り訂正処理を行う。本例では、チューナ/変調部210は、1つの構成要素として構成されているが、これに限られず、それぞれ別個の構成要素として構成されても良い。チューナ/変調部210は、復調された番組ストリームをデスクランブル部220に出力する。
デスクランブル部220は、復調された番組ストリームに対して復号鍵を用いてデスクランブル(復号化)し、元の多重化された番組ストリームに復元する。復号鍵は、例えば、放送受信端末装置に装着されたCASカードと呼ばれるICカード(図示せず)から読み込まれる。デスクランブル部220は、デスクランブルした番組ストリームを分離部230に出力する。
分離部230は、デスクランブルされた多重化番組ストリームを各ストリームに分離する。デマルチプレクサは、分離部230の一形態である。分離部230は、番組ストリームから分離される各ストリームに応じて、デコード部240、データ放送エンジン260、及び/又は制御部270に出力する。例えば、分離部230は、番組ストリームから分離したビデオストリーム、オーディオストリーム、字幕ストリーム、及び文字図形ストリームをデコード部240に出力する一方、データ放送用のストリームをデータ放送エンジン260に出力する。また、分離部230は、分離した番組制御情報を制御部270に出力する。
デコード部240は、各ストリームを復号して、番組コンテンツを構成する番組素材データを生成する。デコード部240は、例えば、ビデオデコード部241と、オーディオデコード部242と、静止画デコード部243と、字幕デコード部244と、文字図形デコード部245とを含み構成される。
ビデオデコード部241は、ビデオストリームを例えばMPEG-2ビデオ規格に従ったコーディックを用いてデコードし、これにより、ビデオデータを生成する。ビデオデコード部241は、デコードしたビデオデータを出力制御部250に出力する。後述するように、出力制御部250に入力されたビデオデータは、他のデータと選択的・重畳的に合成され、図示しない表示ドライバによりビデオ信号に変換されて表示装置DSPに出力される。表示装置は、ビデオ信号に基づいて、番組の映像を表示する。表示装置DSPは、例えば液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OELD)等であるが、これに限られない。
静止画デコード部243は、静止画ストリームをデコードし、これにより、静止画データを生成する。静止画デコード部243は、デコードした静止画データを出力制御部250に出力する。デコードした静止画データは、例えばデータ放送画像として表示装置の画面に表示される。
オーディオデコード部242は、オーディオストリームを例えばMPEG-2オーディオ規格に従ってデコードし、これにより、オーディオデータを生成する。上述したように、本開示では、オーディオストリームは、第1のオーディオストリームと第2のオーディオストリームとを含み得る。したがって、オーディオデコード部242は、第1のオーディオストリーム及び第2のオーディオストリームのそれぞれに基づいて、主音声モードに対応した第1のオーディオデータ及び副音声モードに対応した第2のオーディオデータを生成し得る。デコードされた第1のオーディオデータ及び第2のオーディオデータの少なくとも一方は、後述するオーディオ選択部252を介して図示しないオーディオドライバに出力され、更に、オーディオドライバよりオーディオ信号に変換されて、スピーカSPKから可聴域のオーディオ(音声)として出力される。
字幕デコード部244は、字幕ストリームを例えば放送用字幕ファイル交換フォーマットに従ってデコードし、これにより、字幕データを生成する。字幕デコード部244は、生成した字幕データを出力制御部250に出力する。出力制御部250に出力された字幕データは、ビデオデータに選択的・重畳的に合成されて、番組の表示内容の一部をなす。
文字図形デコード部245は、文字図形ストリームをデコードし、これにより、文字図形データを生成する。文字図形デコード部245は、生成した文字図形データを出力制御部250に出力する。出力制御部250に出力された文字図形データは、ビデオデータに選択的・重畳的に合成される。本実施形態では、文字図形データは、主音声モードの場合にのみ、ビデオデータに重畳的に合成される。
なお、本開示において、チューナ/変調部210、デスクランブル部220、分離部230、及びデコード部240は、フロントエンド処理部を構成する。すなわち、フロントエンド処理部は、受信された放送信号に基づいて、ビデオデータやオーディオデータ等の各種の番組素材データ(モノメディアデータ)及び番組制御情報等を生成するコンポーネントとして把握される。
出力制御部250は、制御部270の制御の下、表示装置DSP及び/又はスピーカSPKに対する出力を制御する。本開示において、出力制御部250は、表示装置DSPに対する出力を制御する表示制御部と、スピーカSPKに対する出力を制御する音声制御部を含み構成されるコンポーネントとみることができる。出力制御部250は、制御部270の制御の下、ビデオデータに基づく動画像に文字図形データに基づく文字図形画像が重畳された第1形態の番組画像、又は動画像に文字図形画像が重畳されていない第2形態の番組画像のいずれかが表示装置DSPの画面に表示されるように制御を行う。
すなわち、出力制御部250における表示制御部は、制御部270の制御の下、ビデオデータに、表示に関わる他の番組素材データを選択的・重畳的に合成して表示データを生成する。更に、表示制御部は、ディスプレイドライバにより、表示データを適切なフォーマットのビデオ信号に変換し、表示装置DSPに番組画像が表示されるように、ビデオ信号に基づいて表示装置DSPを駆動する。
また、出力制御部250における音声制御部は、デコードされた第1のオーディオデータ及び第2のオーディオデータの少なくとも一方を選択し出力する。更に、音声制御部は、オーディオドライバにより、出力されるオーディオデータをオーディオ信号に変換し、これにより、スピーカSPKを駆動する。
なお、同図では、出力制御部250のコンポーネントとして、動画/静止画切換部251と、オーディオ選択部252と、スイッチ253a及び253bと、合成部254とが例示されている。動画/静止画切換部251、スイッチ253a及び253b、並びに合成部254は、表示制御部を構成する一例であり、また、オーディオ選択部252は、音声制御部を構成する一例である。
動画/静止画切換部251は、ビデオデータ又は静止画データのいずれかを選択し、出力する。動画/静止画切換部251は、例えばデータ放送エンジン260の制御の下、選択的に切り換える。或いは、動画/静止画切換部251は、ビデオデータ及び静止画データの両方を選択し、それらを一つの画面内に適宜にレイアウトしたビデオデータを出力するように構成されても良い。
オーディオ選択部252は、制御部270の制御の下、第1のオーディオデータ及び/又は第2のオーディオデータを選択し、出力する。本実施形態では、オーディオ選択部252は、第1のオーディオデータ又は第2のオーディオデータのいずれかを選択し、出力する。或いは、オーディオ選択部252は、ステレオ放送として構成された番組コンテンツの場合は、第1のオーディオデータ及び第2のオーディオデータの両方を選択し、出力する。後述するように、本実施形態では、オーディオ選択部252の選択動作は、スイッチ253bのオン/オフ動作と連動するように制御される。
スイッチ253aは、制御部270の制御の下、字幕データを合成部254に出力するか又は出力しないかを切り換える。また、スイッチ253bは、制御部270の制御の下、文字図形データを合成部254に出力するか又は出力しないかを切り換える。スイッチ253a及び253bは、切換制御部の一形態である。
合成部254は、ビデオデータ(及び/又は静止画データ)に、表示に関わる他の番組素材データを重畳的に合成して、これにより、表示データを生成する。データの合成は、例えば透過情報係数(α値)を用いたαブレンディングにより行われる。本例では、合成部254は、ビデオデータに字幕データを合成するための合成器254aと、更にその出力に文字図形データを合成するための合成器254bとを含む。字幕データ及び/又は文字図形データの出力がない場合には、ビデオデータにはNullデータが合成されるため、その出力はビデオデータそのものである。合成部254により出力される表示データは、図示しないディスプレイドライバによりビデオ信号に変換され、表示装置に出力される。
データ放送エンジン260は、分離されたデータ放送ストリームをデコードし、これにより、データ放送用表示データ及び表示制御信号を生成する。データ放送エンジン260は、表示制御信号を解析し、その解析結果に基づいて動画/静止画切換部251を制御する。
操作受付部280は、視聴者による放送受信端末装置20に対する操作指示を受け付ける。例えば、視聴者は、手元のリモートコントローラを操作することにより、放送受信端末装置20に指示を与え得る。視聴者の操作指示は、例えば、チャンネル(放送局)の切換指示、音量制御指示、データ放送番組コンテンツの表示/非表示指示、字幕の表示/非表示指示、及び音声モードの切換指示等を含む。視聴者は、例えば、音声切換ボタンを押下することにより、音声モードを主音声モードと副音声モードとを選択的に切り換える。操作受付部280は、受け付けた操作指示を制御部270に出力する。
制御部270は、放送受信端末装置20の動作を統括的に制御する。制御部270は、図示していないが、CPUを含むプロセッサモジュール及び各種のメモリを含むメモリモジュール等を含み構成される。また、制御部270は、CPUの制御の下、放送受信端末装置20に実装されたアプリケーションの動作を制御し得る。アプリケーションは、放送受信端末装置20に予め実装されていても良いし、放送波により又は通信ネットワークを介してダウンロードされ実装されても良い。
例えば、制御部270は、番組制御情報に基づいて、選局されている番組の音声放送方式を判別する。本実施形態では、制御部270は、番組制御情報に基づいて、番組の音声放送方式が二重音声放送であるか否かを判断する。また、制御部270は、音声切換ボタンにより選択された現在の音声モードの状態をメモリに保持する。
また、制御部270は、操作受付部280を介して音声モードの切換指示を受け付けると、オーディオ選択部252を制御するとともに、スイッチ253bを制御する。より具体的には、本実施形態では、音声モードの切換指示により主音声モードが選択される場合、制御部270は、第1のオーディオデータを選択する(第2のオーディオデータは選択されない。)ようにオーディオ選択部252を制御するとともに、文字図形データが合成部254に出力されるようにスイッチ253bをオン制御する。一方、音声モードの切換指示により副音声モードが選択される場合、制御部270は、第2のオーディオデータを選択する(第1のオーディオデータは選択されない。)ようにオーディオ選択部252を制御するとともに、文字図形データが合成部254に出力されないようにスイッチ253bをオフ制御する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムの放送受信端末装置における処理の一例を示すフローチャートである。より具体的には、同図は、放送受信端末装置1が、受信した放送波に基づいて、視聴者に番組として提供するまでの処理の流れの一例を示している。
同図に示すように、放送受信端末装置20は、図示しないアンテナにより受信された放送波を、チューナ/変調部210において、チューニング(選局)して、これにより、所望の放送信号を抽出し、更に、これを復調してスクランブルされた状態の番組ストリームを取得する(S401)。スクランブルされた状態の番組ストリームは、デスクランブル部220に出力される。
続いて、放送受信端末装置20は、デスクランブル部220において、復調された番組ストリームに対して復号鍵を用いてデスクランブルし、元の多重化された番組ストリームに復元する(S402)。更に、放送受信端末装置20は、分離部230により、デスクランブルされた番組ストリームを各ストリームに分離する(S403)。分離された各ストリームは、デコード部240に出力される。上述したように、分離されたストリームは、例えば、ビデオデストリーム並びに第1のオーディオストリーム及び第2のオーディオストリームに加え、静止画ストリーム、字幕ストリーム、及び文字図形ストリームのうちの少なくともいずれかのストリームを含み得る。また、分離された各ストリームのうちのデータ放送用ストリームは、データ放送エンジン260に出力される。
放送受信端末装置20は、続いて、デコード部240において、分離された各ストリームをデコードし、これにより、各番組素材データを生成する(S404)。上述したように、番組素材データは、例えば、ビデオデータ並びに第1のオーディオデータ及び第2のオーディオデータに加え、静止画データ、字幕データ、及び文字図形データのうちの少なくともいずれかのデータを含み得る。なお、本開示では、S401からS404までの処理をまとめて「フロントエンド処理」と総称することがある。
放送受信端末装置20は、制御部270において、選局している番組の音声放送方式を判別する(S405)。すなわち、制御部270は、番組制御情報に基づいて、選局している番組の音声放送方式が、主音声及び副音声からなる二重音声放送であるか又はそれ以外の音声放送(モノラル放送/ステレオ放送)であるか否かを判断する。
放送受信端末装置20は、音声放送方式が二重音声放送であると判断する場合、更に、現在の音声モードが主音声モードであるか又は副音声モードであるかを判断する(S406)。放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードであると判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオンにする(S407)。これに対して、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが副音声モードであると判断する場合、第2のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データを出力をオフにする(S408)。
次に、放送受信端末装置20は、出力制御部250において、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成する(S409)。字幕データ及び/又は文字図形データの出力がない場合、ビデオデータにはNullデータが合成される。
放送受信端末装置20は、出力される表示データに基づく画面が表示装置DSPに表示されるように制御するとともに、出力されるオーディオデータに基づいてスピーカSPKから可聴域のサウンドが出力されるように制御する(S410)。
なお、S405において、放送受信端末装置20は、二重音声放送以外の音声放送(モノラル放送/ステレオ放送)であると判断する場合、現在の設定状態に従って、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成し(S409)、表示及び音声出力を制御する(S410)。或いは、他の実施形態で説明されるように、放送受信端末装置20は、モノラル放送/ステレオ放送に従った処理を行っても良い。
以上のように構成される本実施形態の放送受信端末装置20は、主音声モードでは、制御部270の制御の下、第1のオーディオデータを選択するとともに、文字図形データを合成部254に出力して、これをビデオデータに重畳的に合成する。これにより、スピーカSPKからは第1のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、ビデオデータに基づく動画像(例えばテレビカメラの映像)に、文字図形データに基づく文字図形画像(例えば手書きペン入力された画像)が重畳された形態(第1形態)の番組画像が表示される。一方、視聴者が例えばリモートコントローラの音声切換ボタンを操作して副音声モードを選択した場合、放送受信端末装置20は、制御部270の制御の下、第2のオーディオデータを選択するとともに、文字図形データの出力をオフにする。これにより、スピーカSPKからは第2のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、動画像に文字図形画像が重畳されていない形態(第2形態)の番組画像が表示される。したがって、視聴者は、映像がオーディオと無関係の文字図形画像によって邪魔されることなく、番組を視聴することができるようになる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態の変形であり、多重化された伝送ストリームに基づく放送信号を用いたデジタル放送サービスにおいて、放送受信端末装置の音声モードが特定の音声モード(例えば主音声モード)である場合に、画面内の番組の主たる動画像(例えばテレビカメラの映像)に重畳的されるべき文字図形画像を、視聴者が選択的に表示又は非表示に切り換えることができるように制御することを特徴とする。
すなわち、本実施形態の放送受信端末装置20は、例えば視聴者によってリモートコントローラの音声切換ボタンが操作されるごとに、音声モードの切換とともに文字図形画像の表示/非表示を切り換えることができるように構成される。より具体的には、放送受信端末装置20は、音声切換ボタンが押下されるごとに、図5に示すように、音声切換ボタンによる設定状態(以下「設定状態」という。)が、主音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可する状態ST1、主音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可しない状態ST2、及び副音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可しない状態ST3に循環的に切り換わるように、制御を行う。
このため、本実施形態では、制御部270は、直前の音声モード及び文字図形画像の表示/非表示の状態、すなわち、オーディオ選択部252及びスイッチ253bの状態を例えば不揮発性メモリ(図示せず)に記憶する。このような直前の状態を記憶し、これを再現する機能は、ラストメモリ機能と称されることがある。
例えば、現在の設定状態が、状態ST1であるとする。すなわち、スピーカからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには動画像に重畳された文字図形データが表示される。状態ST1において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST2に変更する。したがって、制御部270は、音声モードを主音声モードにしたまま文字図形画像を非表示にするために、オーディオ選択部252を制御することなく、スイッチ253bをオフ制御する。これにより、スピーカからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには文字図形画像が重畳されていない動画像が表示されるようになる。
次に、状態ST2において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST3に変更する。したがって、制御部270は、音声モードを主音声モードから副音声モードに切り換えるために、オーディオ選択部252を制御する。このとき、スイッチ253bはオフのままである。これにより、スピーカからは副音声が出力されるとともに、表示装置DSPには文字図形画像が重畳されていない動画像が表示される。
次に、状態ST3において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST1に戻す。したがって、制御部270は、音声モードを副音声モードから主音声モードに切り換えるために、オーディオ選択部252を制御するとともに、スイッチ253bをオン制御する。これにより、スピーカからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには動画像に重畳された文字図形画像が表示される。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムの放送受信端末装置における処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、放送波を受信した放送受信端末装置20は、フロントエンド処理を行う(S601)。すなわち、放送受信端末装置20は、上述したように、受信した放送をチューニング(選局)して所望の放送信号を抽出し、これを復調し、更に、復号鍵を用いてデスクランブルし、これにより、多重化された番組ストリームを復元する。続いて、放送受信端末装置20は、番組ストリームを各ストリームに分離し、分離した各ストリームをデコードして、これにより、各番組素材データを生成する。また、番組制御情報は、制御部270に出力される。
このとき、放送受信端末装置20は、制御部270において、選局している番組の音声放送方式を判別する(S602)。すなわち、制御部270は、番組制御情報に基づいて、選局している番組の音声放送方式が、主音声及び副音声からなる二重音声放送であるか又はそれ以外の音声放送(モノラル放送/ステレオ放送)であるか否かを判断する。
放送受信端末装置20は、音声放送方式が二重音声放送であると判断する場合、続いて、現在の音声モードが主音声モードであるか又は副音声モードであるかを判断する(S603)。放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードであると判断する場合、続いて、文字図形画像の現在の表示状態を判断する(S604)。
放送受信端末装置20は、文字図形画像の現在の表示状態が表示であると判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオンにする(S605)。これに対して、放送受信端末装置20は、文字図形画像の現在の表示状態が非表示であると判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオフにする(S606)。
一方、S603において、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが副音声モードであると判断する場合、第2のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオフにする(S607)。
次に、放送受信端末装置20は、出力制御部250において、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成する(S608)。字幕データ及び/又は文字図形データの出力がない場合、ビデオデータにはNullデータが合成される。
放送受信端末装置20は、出力される表示データに基づく画面が表示装置に表示されるように制御するとともに、出力されるオーディオデータに基づいてスピーカから可聴域のサウンドが出力されるように制御する(S609)。
なお、S602において、放送受信端末装置20は、二重音声放送以外の音声放送(モノラル放送/ステレオ放送)であると判断する場合、現在の設定状態に従って、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成し(S608)、表示及び音声出力を制御する(S609)。或いは、他の実施形態で説明したように、放送受信端末装置20は、モノラル放送/ステレオ放送に従った処理を行っても良い。
以上のように構成される本実施形態の放送受信端末装置20は、音声切換ボタンが操作されるごとに、音声モードに連動する文字図形画像の表示/非表示を切り換えるように動作する。したがって、視聴者は、音声モードに関連付けられた文字図形画像であっても、文字図形画像を表示させ又は非表示にすることができるようになる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、上記実施形態の変形であり、多重化された伝送ストリームに基づく放送信号を用いたデジタル放送サービスにおいて、文字図形画像が、第1の音声モード(例えば主音声モード)又は第2の音声モード(例えば副音声モード)のいずれかの音声モードで、画面内の番組の主たる動画像とともに重畳的に表示されるように予め指定し、放送受信端末装置は、これに従って、画面内の番組の主たる動画像とともに文字図形画像を重畳的に表示することを特徴とする。
本実施形態のデジタル放送サービスを実現するため、放送事業者システム10は、文字図形画像を主音声モードで表示するか又は副音声モードで表示するかを示す記述子を含む番組制御情報を番組ストリームに含めて伝送する。一例として、番組配列情報のEIT(Event Information Table)に、文字図形画像を主音声モードで表示するか又は副音声モードで表示するかを指定するための記述子が定義される。放送事業者システム10の番組情報生成部140は、EITにこのような記述子を含む番組制御情報に基づくストリームを生成し、多重化部150に出力する。多重化部150は、各ストリームを多重化した番組ストリームを生成し、出力する。
放送受信端末装置20の分離部230は、このような多重化番組ストリームを分離することにより得られる番組制御情報を制御部270に出力する。制御部270は、番組制御情報内のEITを参照し、EITの記述子に従って、オーディオ選択部252及びスイッチ253bを制御する。
図7及び図8は、本発明の第3の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムの放送受信端末装置における処理の一例を示すフローチャートである。なお、図8は、図7に示した処理S703の詳細を示している。
図7に示すように、放送波を受信した放送受信端末装置20は、フロントエンド処理を行う(S701)。すなわち、放送受信端末装置20は、上述したように、受信した放送をチューニング(選局)して所望の放送信号を抽出し、これを復調し、更に、復号鍵を用いてデスクランブルし、これにより、多重化された番組ストリームを復元する。続いて、放送受信端末装置20は、番組ストリームを各ストリームに分離し、分離した各ストリームをデコードして、これにより、各番組素材データを生成する。また、番組制御情報は、制御部270に出力される。
このとき、放送受信端末装置20の制御部270は、選局している番組の音声放送方式を判別する(S702)。すなわち、制御部270は、番組制御情報に基づいて、選局している番組の音声放送方式が、主音声及び副音声からなる二重音声放送であるか又はそれ以外の音声放送(モノラル放送/ステレオ放送)であるか否かを判断する。
放送受信端末装置20は、音声放送方式が二重音声放送であると判断する場合、続いて、制御部270において、音声モード及び番組制御情報に基づく文字図形データの出力制御処理を行う(S703)。
すなわち、文字図形データの出力制御処理では、放送受信端末装置20は、図8に示すように、現在の音声モードがいずれであるかを判断する(S801)。放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードであると判断する場合、続いて、番組制御情報の記述子が主音声モードでの表示ありを指定しているか否かを判断する(S802)。放送受信端末装置20は、番組制御情報の記述子が主音声モードでの表示ありを指定していると判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオンにする(S803)。これに対して、放送受信端末装置20は、番組制御情報の記述子が主音声モードでの表示なしを指定している(すなわち、副音声モードでの表示を指定している)と判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオフにする(S804)。
一方、放送受信端末装置20は、S801において、現在の音声モードが主音声モードでない(副音声モードである)と判断する場合、続いて、番組制御情報の記述子が副音声モードでの表示ありを指定しているか否かを判断する(S805)。放送受信端末装置20は、番組制御情報の記述子が副音声モードでの表示ありを指定していると判断する場合、第2のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオンにする(S806)。これに対して、放送受信端末装置20は、番組制御情報の記述子が副音声モードでの表示なしを指定している(すなわち、主音声モードでの表示を指定している)と判断する場合、第2のオーディオデータを選択し出力するとともに文字図形データの出力をオフにする(S807)。
図7に戻り、放送受信端末装置20は、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成する(S704)。字幕データ及び/又は文字図形データの出力がない場合、ビデオデータにはNullデータが合成される。続いて、放送受信端末装置20は、出力される表示データに基づく画面が表示装置に表示されるように制御するとともに、出力されるオーディオデータに基づいてスピーカから可聴域のサウンドが出力されるように制御する(S705)。
なお、S702において、放送受信端末装置20は、二重音声放送以外の音声放送(モノラル放送/ステレオ放送)であると判断する場合、現在の設定状態に従って、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成し(S704)、表示及び音声出力を制御する(S705)。或いは、他の実施形態で説明したように、放送受信端末装置20は、二重音声放送に従った制御を行っても良い。
以上のように本実施形態によれば、文字図形画像は、放送事業者側が指定した音声モードでのみ放送受信端末装置20の画面に表示されるようになる。すなわち、文字図形データが主音声モードで表示されるように指定されている場合、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードである場合にのみ、第1のオーディオデータを選択するとともに、文字図形データを合成部254に出力して、これをビデオデータに重畳的に合成する。これにより、スピーカSPKからは第1のオーディオデータに基づくオーディオが出力されるとともに、表示装置DSPには、テレビカメラで撮影された映像に、例えば手書きペン入力された文字図形画像が重畳的に合成された画面が表示される。一方、副音声モードが選択された場合、放送受信端末装置20は、第2のオーディオデータを選択するとともに、文字図形データの出力をオフにする。これにより、スピーカSPKからは第2のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、テレビカメラで撮影された映像の画面が表示され、文字図形画像は表示されなくなる。
また、文字図形データが副音声モードで表示されるように指定されている場合、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが副音声モードである場合にのみ、第2のオーディオデータを選択するとともに、文字図形データを合成部254に出力して、これをビデオデータに重畳的に合成する。これにより、スピーカSPKからは第2のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、テレビカメラで撮影された映像に、例えば手書きペン入力された文字図形画像が重畳的に合成された画面が表示される。一方、放送受信端末装置20は、主音声モードである場合、第2のオーディオデータを選択するとともに、文字図形データの出力をオフにする。これにより、スピーカSPKからは第2のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、テレビカメラで撮影された映像の画面が表示され、文字図形画像は表示されなくなる。
(変形例)
本実施形態の変形例として、第2の実施形態で示されたように、放送受信端末装置20は、視聴者による操作に応じて、画面内の番組の主たる動画像とともに重畳的に表示された文字図形画像を選択的に表示又は非表示に切り換えることができるように制御しても良い。
すなわち、本実施形態の放送受信端末装置20は、例えば視聴者によってリモートコントローラの音声切換ボタンが操作されるごとに、音声モードの切換とともに文字図形画像の表示/非表示を切り換えるように構成される。より具体的には、放送受信端末装置20は、音声切換ボタンが操作されるごとに、図9に示すように、主音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可する状態ST31、主音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可しない状態ST32、副音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可する状態ST33、及び副音声モードにおいて文字図形画像の表示を許可しない状態ST34に循環的に切り換わるように制御を行う。
このため、制御部270は、直前の音声モード及び文字図形画像の表示/非表示の状態、すなわち、オーディオ選択部252及びスイッチ253bの状態を例えば不揮発性メモリ(図示せず)に記憶することにより、ラストメモリ機能を実現する。
例えば、選局されている番組の番組制御情報の記述子が副音声モードで文字図形画像の表示ありを指定しているとする。また、現在の設定状態が状態ST31であるとする。したがって、スピーカSPKからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには文字図形画像が重畳されていない動画像が表示されている。状態ST31において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST32に変更する。つまり、番組制御情報の記述子により、主音声モードでの文字図形画像の表示が許可されていないので、制御部270は、設定状態を1つ遷移させるが、オーディオ選択部252及びスイッチ253bを制御しない。したがって、スピーカSPKの出力及び表示装置DSPの文字図形画像の表示に変化はない。
次に、状態ST32において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST33に変更する。つまり、番組制御情報の記述子により、副音声モードでの文字図形画像の表示が許可されているので、制御部270は、音声モードを主音声モードから副音声モードに切り換えるために、オーディオ選択部252を副音声の出力に切換制御するとともに、スイッチ253bをオン制御する。これにより、スピーカからは副音声が出力されるとともに、表示装置DSPには文字図形画像が重畳された動画像が表示される。
次に、状態ST33において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST34に変更する。したがって、番組制御情報の記述子により、副音声モードでの文字図形画像の表示が許可されているが、制御部270は、視聴者による文字図形データの非表示の選択により、スイッチ253bをオフ制御する。これにより、スピーカSPKからは副音声が出力されるとともに、表示装置DSPには文字図形画像が重畳されていない動画像が表示される。
次に、状態ST34において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST31に戻す。したがって、制御部270は、音声モードを主音声モードから副音声モードに切り換えるために、オーディオ選択部252を副音声の出力に切換制御する。これにより、スピーカSPKからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには文字図形画像が重畳されていない動画像が表示される。
以上のように、放送受信端末装置20は、音声切換ボタンが操作されるごとに、音声モードに連動する文字図形画像の表示/非表示を切り換えるように動作する。したがって、視聴者は、音声モードに関係付けられた文字図形画像であっても、文字図形画像を表示させ又は非表示にすることができるようになる。
[第4の実施形態]
本実施形態は、上記実施形態の変形であり、多重化された伝送ストリームに基づく放送信号を用いたデジタル放送サービスにおいて、番組がモノラル放送又はステレオ放送のいずれかの音声放送方式で構成されている場合に、放送受信端末装置での音声切換ボタンの操作に応じて、画面内の番組の主たる動画像(例えばテレビカメラの映像)に文字図形画像が重畳的に表示されるように制御し、又は画面内に文字図形画像が表示されないように制御することを特徴とする。
すなわち、従来の放送受信端末装置では、リモートコントローラに設けられている音声切換ボタンは、モノラル放送方式又はステレオ放送方式の番組に対しては無効化されている(操作により反応しない)。したがって、本実施形態の放送受信端末装置20は、モノラル放送方式又はステレオ放送方式の番組において、リモートコントローラに設けられている音声モード切換ボタンを利用して、文字図形画像の表示/非表示を切り換えるように構成される。
図10は、本発明の第4の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムの放送受信端末装置における処理の一例を示すフローチャートである。かかる処理は、放送受信端末装置20により選局している番組がモノラル放送方式又はステレオ放送方式のいずれかである場合に実行される。なお、モノラル放送方式又はステレオ放送方式のいずれであっても、放送受信端末装置20による処理は同じであるため、以下では、番組がモノラル放送方式であるものとして説明する。また、放送受信端末装置20の音声切換ボタンの設定状態は、文字図形画像を表示する状態と表示しない状態をとるものとする。
同図に示すように、放送波を受信した放送受信端末装置20は、フロントエンド処理を行う(S1001)。すなわち、放送受信端末装置20は、上述したように、受信した放送をチューニング(選局)して所望の放送信号を抽出し、これを復調し、更に、復号鍵を用いてデスクランブルし、これにより、多重化された番組ストリームを復元する。続いて、放送受信端末装置20は、番組ストリームを各ストリームに分離し、分離した各ストリームをデコードして、これにより、各番組素材データを生成する。
このとき、放送受信端末装置20は、制御部270において、選局している番組の音声放送方式を判別する(S1002)。すなわち、制御部270は、番組制御情報に基づいて、選局している番組の音声放送方式が、モノラル放送/ステレオ放送であるか又は二重音声放送であるか否かを判断する。
放送受信端末装置20は、音声放送方式がモノラル放送/ステレオ放送であると判断する場合、続いて、現在の設定状態が表示又は非表示のいずれの状態であるかを判断する(S1003)。放送受信端末装置20は、現在の設定状態が表示であると判断する場合、文字図形データの出力をオンにする(S1004)。これに対して、放送受信端末装置20は、現在の設定状態が非表示であると判断する場合、文字図形データを出力をオフにする(S1005)。つまり、本実施形態では、放送受信端末装置20は、出力されるべきオーディオデータを切り換えない。
次に、放送受信端末装置20は、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成する(S1006)。字幕データ及び/又は文字図形データの出力がない場合、ビデオデータにはNullデータが合成される。
放送受信端末装置20は、出力される表示データに基づく画面が表示装置に表示されるように制御するとともに、出力されるオーディオデータに基づいてスピーカから可聴域のサウンドが出力されるように制御する(S1007)。
なお、S1002において、放送受信端末装置20は、音声放送方式がモノラル放送/ステレオ放送でないと判断する場合、現在の設定状態に従って、ビデオデータに、字幕データ及び/又は文字図形データを重畳的に合成し、表示データを生成し(S1006)、表示及び音声出力を制御する(S1007)。他の実施形態で説明したように、放送受信端末装置20は、モノラル放送/ステレオ放送に従った処理を行っても良い。
以上のように本実施形態によれば、番組がモノラル放送方式又はステレオ放送方式のいずれかで構成されている場合に、視聴者は、放送受信端末装置20及び/又はリモートコントローラに設けられた音声モード切換ボタンを利用して、画面内の番組の主たる動画像に文字図形画像を重畳的に表示させ、又は文字図形画像を非表示にすることができる。
[第5の実施形態]
本実施形態は、上記実施形態の変形であり、多重化された伝送ストリームに基づく放送信号を用いたデジタル放送サービスにおいて、複数の音声モード(例えば主音声モード及び副音声モード)のそれぞれに対応した文字図形画像に基づくストリームを伝送ストリームに含めて放送し、放送受信端末装置の画面に、選択された音声モードに対応した文字図形画像が主たる動画像に重畳的に表示されるようにしたことを特徴とする。
図11は、本発明の第5の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムにおける放送事業者システムの概略的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。
同図に示すように、本実施形態の放送事業者システム10’は、文字図形挿入部130’が主音声及び副音声のそれぞれに対応した第1の文字図形データ及び第2の文字図形データを文字図形エンコード部125’にそれぞれ出力し、文字図形エンコード部125’が、これを受けて、第1の文字図形ストリーム及び第2の文字図形ストリームをそれぞれ出力する点で、上記実施形態に示したものと異なっている。多重化部150は、第1の文字図形ストリーム及び第2の文字図形ストリームを他のストリームとともに多重化する。他のコンポーネントは、上記実施形態のものと同じであるため、説明を省略する。
図12は、本発明の第5の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムにおける放送受信端末装置の概略的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。
同図に示すように、本実施形態の放送受信端末装置20’は、文字図形デコード部245が、分離部230により番組ストリームから分離された第1の文字図形ストリーム及び第2の文字図形ストリームのそれぞれをデコードし、これにより、第1の文字図形データ及び第2の文字図形データを出力する点、並びにスイッチ253bに代えて、文字図形選択部255が設けられている点で、上記実施形態のものと異なっている。
すなわち、文字図形選択部255は、制御部270の制御の下、オーディオ選択部252の選択動作と連動して、第1の文字図形データ又は第2の文字図形データのいずれかを合成部254に出力する。つまり、視聴者が主音声モードを選択した場合、制御部270の制御の下、オーディオ選択部252は、第1のオーディオデータを選択するとともに、文字図形選択部255は、これに対応する第1の文字図形データを選択する。一方、視聴者が副音声モードを選択した場合、制御部270の制御の下、オーディオ選択部252は、第2のオーディオデータを選択するとともに、文字図形選択部255は、これに対応する第2の文字図形データを選択する。
以上のように本実施形態によれば、放送事業者が音声モードにそれぞれ対応した文字図形データを伝送ストリームに含めて伝送しているので、視聴者が選択した音声モードに対応した文字図形画像が、画面内の番組の主たる動画像に適切に重畳的に表示されるようになる。
すなわち、文字図形画像は、放送事業者側が指定した音声モードでのみ放送受信端末装置20の画面に表示されるようになる。より具体的には、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードである場合には、第1のオーディオデータを選択するとともに、これに対応する第1の文字図形データを選択して合成部254に出力して、これをビデオデータに重畳的に合成する。これにより、スピーカSPKからは第1のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、テレビカメラで撮影された映像に、例えば音声モードに対応した第1の文字図形画像が重畳的に合成された画面が表示される。
また、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが副音声モードである場合には、第2のオーディオデータを選択するとともに、第2の文字図形データを選択して合成部254に出力して、これをビデオデータに重畳的に合成する。これにより、スピーカSPKからは第2のオーディオデータに基づくオーディオが出力される一方、表示装置DSPには、テレビカメラで撮影された映像に、例えば手書きペン入力された第2の文字図形画像が重畳的に合成された画面が表示される。
(変形例)
本実施形態の変形例として、放送受信端末装置20は、視聴者による操作に応じて、音声モードの切替とともに、画面内の番組の主たる動画像とともに重畳的に表示された文字図形画像を選択的に表示又は非表示に切り換えることができるように制御しても良い。
すなわち、本実施形態の放送受信端末装置20は、例えば視聴者によってリモートコントローラの音声切換ボタンが操作されるごとに、音声モードの切換とともに音声モードに対応した第1の文字図形画像又は第2の文字図形画像のいずれかの表示/非表示を切り換えるように構成される。この場合、放送受信端末装置20は、第3の実施形態の変形例(図9)で示したように、音声切換ボタンが操作されるごとに、状態ST31~ST34を循環的に切り換わるように制御を行う。
例えば、現在の設定状態が状態ST31であるとする。したがって、スピーカSPKからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには第1の文字図形画像が重畳された動画像が表示されている。状態ST31において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST32に変更する。したがって、制御部270は、文字図形選択部255をオフ制御する。これにより、スピーカSPKからの出力は主音声のままで、表示装置DSPには第1の文字図形画像が重畳されていない動画像が表示される。
次に、状態ST32において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST33に変更する。したがって、制御部270は、音声モードを主音声モードから副音声モードに切り換えるために、オーディオ選択部252を副音声の出力に切換制御するとともに、第2の文字図形画像が選択されるように文字図形選択部255を制御する。これにより、スピーカSPKからは副音声が出力されるとともに、表示装置DSPには第2の文字図形画像が重畳された動画像が表示される。
次に、状態ST33において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST34に変更する。したがって、制御部270は、文字図形選択部255をオフ制御する。これにより、スピーカSPKからの出力は副音声のままで、表示装置DSPには第2の文字図形画像が重畳されていない動画像が表示される。
次に、状態ST34において、視聴者が音声切換ボタンを1回押下すると、制御部270は、設定状態を状態ST31に戻す。したがって、制御部270は、音声モードを主音声モードから副音声モードに切り換えるために、オーディオ選択部252を副音声の出力に切換制御し、第1の文字図形画像が選択されるように文字図形選択部255を制御する。これにより、スピーカSPKからは主音声が出力されるとともに、表示装置DSPには第1の文字図形画像が重畳された動画像が表示される。
次に、本実施形態の放送受信端末装置における処理について説明する。放送受信端末装置における処理は、図7に示した処理と基本的に同じであるが、S703の文字図形データの出力制御処理が異なっている。図13は、本発明の第5の実施形態に係るデジタル放送サービスシステムの放送受信端末装置における処理の一例を示すフローチャートであり、具体的には、図7に示したS703に対応する文字図形データの出力制御処理の詳細を示している。
すなわち、本実施形態の文字図形データの出力制御処理では、図13に示すように、放送受信端末装置20は、現在の音声モードがいずれであるかを判断する(S1301)。放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードであると判断する場合、続いて、音声切換ボタンの設定状態が第1の文字図形画像の表示ありを指定しているか否かを判断する(S1302)。放送受信端末装置20は、設定状態が第1の文字図形画像の表示ありを指定していると判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに第1の文字図形データの出力をオンにする(S1303)。これに対して、放送受信端末装置20は、設定状態が第1の文字図形画像の表示なしを指定していると判断する場合、第1のオーディオデータを選択し出力するとともに第1の文字図形データ及び第2の文字図形データの出力をオフにする(S1304)。
一方、S1301において、放送受信端末装置20は、現在の音声モードが主音声モードでない(副音声モードである)と判断する場合、続いて、音声切換ボタンの設定状態が第2の文字図形画像の表示ありを指定しているか否かを判断する(S1305)。放送受信端末装置20は、設定状態が第2の文字図形画像の表示ありを指定していると判断する場合、第2のオーディオデータを選択し出力するとともに、第2の文字図形データを選択し出力する(S1306)。これに対して、放送受信端末装置20は、設定状態が第2の文字図形画像の表示なしを指定していると判断する場合(S1305のNo)、第2のオーディオデータを選択し出力するとともに第1の文字図形データ及び第2の文字図形データの出力をオフにする(S1307)。
以上のように、放送受信端末装置20は、音声切換ボタンが操作されるごとに、音声モードに連動する文字図形画像の表示/非表示を切り換えるように動作する。したがって、視聴者は、音声モードに関連付けられた文字図形画像であっても、文字図形画像を表示させ又は非表示にすることができるようになる。
上記各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
例えば、本明細書に開示される方法においては、その結果に矛盾が生じない限り、ステップ、動作又は機能を並行して又は異なる順に実施しても良い。説明されたステップ、動作及び機能は、単なる例として提供されており、ステップ、動作及び機能のうちのいくつかは、発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略でき、また、互いに結合させることで一つのものとしても良く、また、他のステップ、動作又は機能を追加しても良い。
また、本明細書では、様々な実施形態が開示されているが、一の実施形態における特定のフィーチャ(技術的事項)を、適宜改良しながら、他の実施形態に追加し、又は該他の実施形態における特定のフィーチャと置換することができ、そのような形態も本発明の要旨に含まれる。