JP7205418B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、虚像表示する技術に関する。
特許文献1に開示の装置のように、車両に搭載されるように構成され、虚像として結像される画像を表示する虚像表示装置が知られている。特許文献1の装置は、光走査部が画像を描画するように光源から入射する光ビームを走査画角にて走査する。
特開2016-33528号公報
しかしながら、特許文献1では、描画の制御において、光ビームの走査画角は固定されていると認められる。このため、様々な外環境へ移動する車両への採用においては、描画の制御に改良の余地があった。
この明細書の開示による目的のひとつは、車両への採用に適した虚像表示装置を提供することにある。
ここに開示された態様のひとつは、車両(1)に搭載されるように構成され、虚像(VRI)として結像される画像を表示する虚像表示装置であって、
光ビームを発光する光源(42)と、
画像を描画するように、光源から入射する光ビームを走査画角(SA)にて走査する光走査部(46)と、
光源及び光走査部を駆動させ、画像の描画を制御する描画制御部(61)と、を備え、
描画制御部は、走査画角を広画角とする広画角状態と、広画角状態に対して走査画角を狭画角に縮小する挟画角状態と、を切り替え
光源は、ジャンクション温度が高くなる程、出力が低下する半導体発光素子(42a,42b,42c)を有し、
描画制御部は、ジャンクション温度に応じて、広画角状態と挟画角状態とを切り替える。
また、開示された態様の他のひとつは、車両(1)に搭載されるように構成され、虚像(VRI)として結像される画像を表示する虚像表示装置であって、
光ビームを発光する光源(42)と、
画像を描画するように、光源から入射する光ビームを走査画角(SA)にて走査する光走査部(46)と、
光源及び光走査部を駆動させ、走査画角を制御する描画制御部(61)と、を備え、
描画制御部は、走査画角を広画角とする広画角状態と、広画角状態に対して走査画角を狭画角に縮小する挟画角状態と、を切り替え、
光源は、発光する光ビームの色が相互に異なると共に、ジャンクション温度の高温化に対する出力の低下割合が相互に異なる複数の半導体発光素子を有し、
描画制御部は、複数の半導体発光素子のうち、低下割合が最も高い半導体発光素子のジャンクション温度に応じて、広画角状態と挟画角状態とを切り替え、低下割合が最も高い半導体発光素子のジャンクション温度に応じて、挟画角状態における走査画角を決定する。
れらの態様によると、描画の制御において、走査画角を広画角とする広画角状態と、広画角状態に対して走査画角を狭画角に縮小する挟画角状態とが、切り替わる。こうした走査画角の切り替えによって、様々な外環境へ移動する車両に対して、相応の描画が実現可能となる。故に、虚像表示装置を、車両への採用に適したものにすることができる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
第1実施形態のHUDの車両への搭載状態を示す図である。 第1実施形態のHCU及びHUD等の概略的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態の光源、光走査部及びスクリーンにおける光学系を説明するための図である。 第1実施形態の光走査部を拡大して示す正面図である。 第1実施形態の走査画角の縮小態様の一例を示す図であって、左側が広画角状態、右側が狭画角状態をそれぞれ表している。 第1実施形態の走査画角の縮小態様の他の一例を示す図であって、左側が広画角状態、右側が狭画角状態をそれぞれ表している。 第1実施形態の走査画角の縮小態様の他の一例を示す図であって、左側が広画角状態、右側が狭画角状態をそれぞれ表している。 第1実施形態によるフローチャートである。 第2実施形態によるフローチャートである。 第3実施形態のHCU及びHUD等の概略的な構成を示すブロック図である。 第3実施形態によるフローチャートである。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本開示の第1実施形態による虚像表示装置は、車両1に搭載されるように構成されたヘッドアップディスプレイ(以下HUD)30となっている。HUD30は、車両1のインストルメントパネル2に設置されている。HUD30には、レーザスキャナモジュール(Laser Scanner Module、以下LSM)41が設けられている。LSM41は、虚像VRIとして結像される画像を光ビームの操作によって、HUD30に設けられたスクリーン32に描画する。スクリーン32に描画された画像は、スクリーン32から拡散された表示光がHUD30により車両1のウインドシールド3に向けて投射されることによって、当該ウインドシールド3を挟んで乗員のアイポイントEPとは反対側の車外に、虚像VRIとして表示される。虚像VRIは、車外の景色と重畳する重畳表示物、さらには現実を拡張する拡張現実(Augment Reality、AR)表示を実現するAR表示物を含んでいてもよい。
車両1のウインドシールド3は、例えばガラスないし合成樹脂により透光性の板状に形成された透明部材であり、車両1のインストルメントパネル2よりも車両上方に配置されている。ウインドシールド3は、車両前方から車両後方へ向かう程、インストルメントパネル2とは離間するように傾斜している。なお、スクリーン32に描画された画像の投影対象は、ウインドシールド3ではなく、車両1と別体となって車内に設置されたコンバイナであってもよい。
図2に示すように、車両1には、周辺監視センサ11、光センサ12及びHCU(Human Machine Interface Control Unit)20が搭載されている。周辺監視センサ11、光センサ12及びHCU20は、車載ネットワークの通信バスに、それぞれノードとして接続されている。通信バスに接続されたこれらのノードは、相互に通信可能となっている。
周辺監視センサ11は、車両1の周辺環境を監視する自律センサである。周辺監視センサ11は、車両1の周囲の検出範囲から、歩行者、サイクリスト、人間以外の動物、及び他車両等の移動物体、さらに路上の落下物、ガードレール、縁石、道路標識、走行区画線等の路面標示、及び道路枠の楮物等の静止物体等を、検出可能である。周辺監視センサ11は、車両1の周囲の物体を検出した検出情報を、通信バスを通じて、HCU20等に提供する。
周辺監視センサ11は、物体検出のための検出構成として、フロントカメラ及びミリ波レーダを有している。フロントカメラは、車両1の前方範囲を撮影した撮像データ、及び撮像データの解析結果の少なくとも一方を、検出情報として出力する。ミリ波レーダは、例えば車両1の前後の各バンパーに互いに間隔を空けて複数配置されている。ミリ波レーダは、ミリ波又は準ミリ波を、車両1の前方範囲、前側方範囲、後方範囲及び後側方範囲等へ向けて照射する。ミリ波レーダは、移動物体及び静止物体等で反射された反射波を受信する処理により、検出情報を生成する。なお、ライダ及びソナー等の検出構成が、周辺監視センサ11に含まれていてもよい。
光センサ12は、例えばインストルメントパネル2においてウインドシールド3を向くように配置されている。光センサ12は、車両1の周辺(より詳細には虚像VRIの周辺)の明るさを検出する。光センサ12には、例えばフォトダイオード、CCDセンサ、又は光電子倍増管を用いた構成を採用することができる。光センサ12は、検出情報を、HUD30等に提供する。なお、光センサ12は、HUD30と一体的に形成されていることで、HUD30の構成に含まれていてもよい。
HCU20は、HUD30による表示を制御する電子制御装置である。HCU20は、処理部、RAM(Random Access Memory)、記憶部、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えたコンピュータを主体として含む構成である。処理部は、RAMと結合された演算処理のためのハードウェアである。処理部は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphic Processing Unit)等の演算コアを少なくとも1つ含む構成である。処理部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)及び他の専用機能を備えたIPコア等を含む構成であってもよい。処理部は、RAMへのアクセスにより、後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行する。記憶部は、例えばはんどうた不揮発性の記憶媒体を含む構成である。記憶部には、処理部によって実行される種々のプログラムが格納されている。
HCU20は、記憶部に記憶されたプログラムを処理部によって実行することで、乗員としての運転者へ情報提示するための複数の機能部を有する。具体的に、HCU20は、表示レイアウト部21及び画像データ生成部22を有する。
表示レイアウト部21は、HUD30に表示させる表示コンテンツを選定し、画像における複数の表示コンテンツのレイアウトを決定する。表示コンテンツは、周辺監視センサ11の検出情報、通信バスを通じて提供された車速等の車両1の状態情報及び交通情報等に基づいて選定される。
表示コンテンツには、追従コンテンツ及び非追従コンテンツが存在する。追従コンテンツの表示位置は、AR表示物であり、例えば路面、前方他車両、歩行者等の特定の重畳対象に関連付けられている。重畳対象は、運転者から視認可能であっても、死角に隠れて視認不能であってもよい。追従コンテンツは、特定の重畳対象に重畳表示され、重畳対象を追従するように、虚像VRIの視認者からの見た目上の表示位置を移動する。非追従コンテンツは、非AR表示物であり、特定の重畳対象を追従しない。
表示レイアウト部21による表示コンテンツのレイアウトは、車外の風景に重畳する虚像表示特有のレイアウトとなる。具体的に、乗員による車外の風景を視認することを、必要以上に妨げることを回避すべく、表示コンテンツが配置されない空白部分に対しては、背景色、背景模様等の表示がなされず、乗員から認識されるような表示が規制されている。画像として描画可能な領域全体に輝度が付与されることは稀であり、当該描画可能な領域の一部分にだけ表示コンテンツが浮かび上がる。
画像データ生成部22は、画像データを生成する機能を実現し、表示レイアウト機能によりレイアウトが決定された表示コンテンツをHUD30によって表示可能な画像データに落とし込む。HCU20が生成した画像データは、LSM41の描画フレームレートに合わせて、逐次HUD30に提供される。画像データの提供に伴って、HCU20は、画像データの元となる表示コンテンツに追従コンテンツが含まれる場合には、表示サイズの縮小を禁止する禁止命令をLSM41へ出力する。一方HCU20は、画像データの元となる表示コンテンツが非追従コンテンツのみで構成されている場合には、表示サイズの縮小を許可する許可命令をLSM41へ出力する。
例えばHCU20は、周辺監視センサ11の検出情報を含む車両1の周辺情報を取得する。また、HCU20は、車両1の各種機器から、車両1の状態等を示す車両情報を取得する。HCU20は、取得した周辺情報を用いて、車両1の周辺又は車両自体に異常が存在すると判断すると、当該異常を通知する異常通知コンテンツをHUD30に表示させることを決定し、当該異常通知コンテンツを含む画像データを生成する。
車両1の周辺の異常としては、例えば交通事故が発生した状態、交通事故が発生する可能性が高い状態等が挙げられる。車両1の異常としては、例えばブレーキの故障、車両1を走行させるための燃料又は電池残量の枯渇等が挙げられる。
異常通知コンテンツは、例えば非追従コンテンツに属する表示コンテンツである。異常通知コンテンツは、車両1の走行において緊急性及び重要性が極めて高いコンテンツである。このため、HCU20は、異常通知コンテンツを所定以上の高い要求輝度及び要求コントラストにて表示させることをHUD30に要求すると共に、運転者に注視され易い赤色にて表示させることをHUD30に要求する。
HUD30は、スクリーン32、導光部33、メイン制御ユニット35及びLSM41等を含む構成である。こうしたスクリーン32、導光部33、メイン制御ユニット35及びLSM41は、中空形状を呈したハウジング31に収容されている。ハウジング31は、ウインドシールド3と対向する上面部に、光学的に開口する窓部31aを有している。窓部31aは、機械的に開口していてもよく、例えば表示光を透過可能な防塵シートで覆われていてもよい。
スクリーン32は、例えば合成樹脂ないしガラスからなる基材の表面に、アルミニウム等の金属膜を蒸着させること等により、マイクロミラーアレイ状に形成された反射型のスクリーンである。スクリーン32は、光を反射するミラー曲面を有するマイクロミラーを、投射対応範囲PRにて格子状に配列した板状を呈している。こうしたスクリーン32に光ビームが入射されると、当該スクリーン32は、当該ミラー曲面の近傍に光ビームを結像させつつ、当該光ビームを拡がり角を拡大させて、スクリーン32から表示光として射出させることができる。この結果、車両1内において乗員が虚像VRIを視認可能となる空間領域、すなわちアイボックスが拡大される。なお、スクリーン32としては、マイクロレンズアレイ状に形成された透過型のスクリーン、拡散板等が反射型のスクリーンの代わりに採用されてもよい。
導光部33は、スクリーン32から射出された表示光を、ウインドシールド3へ向けて導光する光学系である。導光部33としては、1つの凹面鏡からなる構成、1つの平面鏡と1つの凹面鏡とを組み合わせた構成、1つの凸面鏡と1つの凹面鏡とを組み合わせた構成等、各種の構成を採用することができる。導光部33は、スクリーン32に描画された画像に対して、乗員に視認される虚像VRIを、拡大する拡大機能を有していることが好ましい。
メイン制御ユニット35は、HUD30全体を制御する電子制御装置を主体としたユニットである。メイン制御ユニット35は、LSM41に電力を供給し、LSM41を制御する機能、及び、導光部33に可動機構が存在する場合に、当該可動機構を制御する機能等を備える。メイン制御ユニット35は、処理部、RAM、記憶部、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えたコンピュータを主体として含む構成である。処理部は、RAMと結合された演算処理のためのハードウェアである。処理部は、CPU等の演算コアを少なくとも1つ含む構成である。処理部は、FPGA及び他の専用機能を備えたIPコア等を含む構成であってもよい。処理部は、RAMへのアクセスにより、後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行する。記憶部は、例えばはんどうた不揮発性の記憶媒体を含む構成である。記憶部には、処理部によって実行される種々のプログラムが格納されている。
LSM41は、図2,3に示すように、光源42、レーザ案内部44、光走査部46、温度モニタ48及び駆動制御ユニット51等を含む構成である。
光源42は、複数の半導体レーザ42a,42b,42cを含む構成である。半導体レーザ42a~cは、半導体を利用し、半導体のPN結合に流れる電流のエネルギーによって、光ビームをパルス状に発振する(発光する)半導体発光素子である。半導体レーザ42a~cは、例えば3つ設けられている。
3つの半導体レーザ42a~cは、相互に異なる波長α,β,γの光ビームを発振するようになっている。半導体レーザ42aが発振する光ビームのピーク波長αは、例えば500~560nmの範囲、好ましくは540nmである緑色波長となっている。半導体レーザ42bが発振する光ビームのピーク波長βは、例えば430~470nmの範囲、好ましくは450nmである青色波長となっている。半導体レーザ42aが発振する光ビームのピーク波長γは、例えば600~650nmの範囲、好ましくは640nmである赤色波長となっている。
半導体レーザ42a~cのPN接合部の温度(以下、ジャンクション温度)が高温となるに従って、単位印加電流に対する発光量は減少する。各半導体レーザ42a~cの単位入力値に対する出力値の温度特性(温度依存性ともいう)、すなわち単位印加電流に対する発光量の温度特性は、相互に異なる。すなわちジャンクション温度に対する出力の減少曲線が半導体レーザ42a~c毎に異なる。特に本実施形態では、赤色波長の光ビームを発振する半導体レーザ42cは、緑色波長の半導体レーザ42a及び青色波長の半導体レーザ42bと比較して、高温化に対する出力の低下割合が大きい。
レーザ案内部44は、各半導体レーザ42a~cから発振された各光ビームが重ね合されるように、共通の光路に案内する。レーザ案内部44は、複数の集光レンズ44a,44b,44c、折り返しミラー44d、及びダイクロイックミラー44e,44f等により構成されている。集光レンズ44a~cは、半導体レーザ42a~cと同数(例えば3つ)設けられている。ダイクロイックミラー44e,44fは、半導体レーザ42a~cよりも1つ少ない数(例えば2つ)設けられている。
3つの集光レンズ44a~cは、それぞれ対応する半導体レーザ42a~cに対して、各光ビームの進行方向に所定の間隔を空けて配置されている。各集光レンズ44a~cは、例えば合成樹脂ないしガラスにより、透光性を有して形成されている。各集光レンズ44a~cは、対応する半導体レーザ42a~cからの光ビームを屈折により集光して、各光ビームのビームウエストが、スクリーン32の近傍ないしスクリーン上に位置するように、調整する。
折り返しミラー44dは、集光レンズ44a~cに対して、光ビームの進行方向に所定の間隔を空けて配置され、集光レンズ44aを透過した緑色波長のレーザビームを反射する。
2つのダイクロイックミラー44e,44fは、それぞれ対応する集光レンズ44b,44cに対して、各光ビームの進行方向に所定の間隔を空けて配置されている。各ダイクロイックミラー44e,44fは、集光レンズ44a~cを透過した各光ビームのうち、特定波長の光ビームを反射し、その他の光ビームを透過させる。具体的に、集光レンズ44bに対応するダイクロイックミラー44eは、青色波長の光ビームを反射し、緑色波長の光ビームを透過させる。集光レンズ44cに対応するダイクロイックミラー44fは、赤色波長の光ビームを反射し、緑色波長及び青色波長の光ビームを透過させる。
ここで、折り返しミラー44dによる反射後の緑色波長の光ビームの進行方向には、ダイクロイックミラー44eが所定の間隔を空けて配置されている。また、ダイクロイックミラー44eによる反射後の青色波長の光ビームの進行方向には、ダイクロイックミラー44fが所定の間隔を空けて配置されている。これら配置形態により、折り返しミラー44dによる反射後の緑色波長の光ビームが、ダイクロイックミラー44eを透過し、ダイクロイックミラー44eによる反射後の青色波長の光ビームと重ね合される。また、緑色波長及び青色波長の光ビームが、ダイクロイックミラー44fを透過し、ダイクロイックミラー44fによる反射後の赤色波長の光ビームと重ね合される。
また、各半導体レーザ42a~cは、駆動制御ユニット51と電気的に接続されている。各半導体レーザ42a~cは、駆動制御ユニット51からの電気信号に従って、光ビームをパルス状に発光する。そして、各半導体レーザ42a~cから発振される3色の光ビームを加色混合することで、画像において種々の色の再現が可能となる。こうして各レーザビームは、共通の光路上に重ね合された状態で、実質的に同一の方向から光走査部46へと入射することとなる。
光走査部46は、微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems、MEMS)を用い、光ビームを時間的に走査(スキャン)可能に構成されたMEMSミラーである。光走査部46においてダイクロイックミラー44fと所定の間隔を空けて対向する面には、アルミニウムの金属蒸着等により、反射面46aが形成されている。反射面46aは、当該反射面46aの接平面に沿って、実質直交して配置された2つの回転軸Ax,Ayのまわりに揺動可能となっている。
図4に示すように、反射面46aは、内側の支持梁46bによって両持ち支持されている。内側の支持梁46bは、回転軸Ayに沿うように延伸して配置されている。内側の支持梁46bより外側には、反射面46aの外周を全周囲むように内枠体46cが形成されている。内枠体46cは、内側の支持梁46bを支持すると共に、外側の支持梁46dによって両持ち支持されている。外側の支持梁46dは、内側の支持梁46dとは実質直交する方向に、すなわち回転軸Axに沿うように延伸して配置されている。外側の支持梁46dよりも外側には、内枠体46cの全周を囲むように外枠体46eが形成されている。外枠体46eは、外側の支持梁46dを支持している。
このような光走査部46の反射面46aは、駆動制御ユニット51と電気的に接続されており、その電気信号によって揺動することで、その向きを振ることができる。そして、光走査部46は、向きが制御されることで、光ビームの反射面46aへの入射箇所である偏向点TPを起点として、時間的に光ビームのスクリーン32への投射方向を偏向することが可能となる。こうして光ビームは走査画角SAの範囲に走査されて、画像を、スクリーン32上に設けられた矩形状の投射対応範囲PRに描画することができる。
ここで、回転軸Ayのまわりに反射面46aが揺動されると、光ビームは、投射対応範囲PRの長手方向に走査される。投射対応範囲PRの長手方向は、虚像VRIにおける左右方向(換言すると車両1の水平方向)に対応している。偏向点TPに対して投射対応範囲PRの長手方向の両端部がなす角を、走査画角SAのうち、特に水平画角SAhと定義する。回転軸Axのまわりに反射面46aが揺動されると、光ビームは、投射対応範囲PRの短手方向に走査される。投射対応範囲PRの短手方向は、虚像VRIにおける上下方向(換言すると車両1の鉛直方向)に対応している。偏向点TPに対して投射対応範囲PRの短手方向の両端部がなす角を、走査画角SAのうち、特に垂直画角SAvと定義する。
温度モニタ48は、半導体レーザ42cのジャンクション温度をモニタリングする。温度モニタ48は、代表される1つの半導体レーザ42cに対応して、又は半導体レーザ42a~c毎に対応して、温度センサ及び変換回路を有する。特に本実施形態では、複数の半導体レーザ42a~cのうち、赤色波長の半導体レーザ42cのジャンクション温度がモニタリングされる。代表される1つの半導体レーザ42cのジャンクション温度がモニタリングされる場合では、他の半導体レーザ42a,42bのジャンクション温度は、代表の半導体レーザ42cのジャンクション温度と同じであるとみなしてもよく、代表の半導体レーザ42cのジャンクション温度から、実験的に得られた関係式に基づいて推測されてもよい。
温度センサは、例えばサーミスタ式温度センサ、熱電対等であり、各半導体レーザ42cの周囲の温度又は各半導体レーザ42cのケースの温度を検出する。変換回路は、温度センサが検出した温度及び半導体レーザ42cの消費電力から、ジャンクション温度を算出して出力する。温度モニタ48は、算出されたジャンクション温度をメイン制御ユニット35等へ出力する。
駆動制御ユニット51は、電圧波形を光走査部46に出力し、光走査部46の駆動を制御する。これと共に、駆動制御ユニット51は、各半導体レーザ42a~cの駆動を制御して、走査と連動した光ビームの発光タイミングによって、スクリーン32上に画像を描画させる。駆動制御ユニット51は、描画コントローラ52、発光ドライバ58、共振走査ドライバ54、及び強制駆動走査ドライバ56等により構成されている。
メイン制御ユニット35及び駆動制御ユニット51を合わせたHUD30の制御システムが、光源42及び光走査部46を駆動させ、画像の描画を制御する描画制御部61を構成している。描画制御部61は、メイン制御ユニット35の処理及び駆動制御ユニット51の処理によって共同で実現される機能部となっている。
描画コントローラ52は、例えばFPGAによってハードウェア的に実現される。FPGAは、いわゆるPLD(Programmable Logic Device)等の集積的な電子回路の一種であり、広義のプロセッサに含まれる。FPGAは、多数の論理ゲートを配列して複雑な処理を実現するものであるが、コンピュータプログラムの実行による処理よりも高速に、又は遅延を抑制しつつ、それを実行することができる。
描画コントローラ52は、バス等により、メイン制御ユニット35、各ドライバ54,56,58と電気的に接続されている。描画コントローラ52は、メイン制御ユニット35から入力された画像信号を、発光ドライバ58を制御する信号、共振走査ドライバ54を制御する信号及び強制駆動走査ドライバ56を制御する信号へ分解及び変換して出力し、各ドライバ54,56,58を連携させつつ制御する。
発光ドライバ58は、光源42を制御する回路である。具体的に発光ドライバ58は、描画コントローラ52からの信号に基づいて、各半導体レーザ42a~cの発光タイミング及び発光量を制御する。
共振走査ドライバ54は、光走査部46による走査のうち、回転軸Ayまわりの操作を制御する回路である。具体的に共振走査ドライバ54は、描画コントローラ52からの信号に基づいて、内側の支持梁46bをねじるための圧電素子へ印加する電圧波形を生成し、出力する。
回転軸Ayまわりの走査では、圧電素子へ印加する電圧値が比較的小さな周期にて制御されることによって、内側の支持梁46bがねじられる。こうした支持梁46bのねじれによって、反射面46aは回転軸Ayのまわりに揺動する。支持梁46bがねじれると、支持梁46bの弾性反力がねじれ方向とは逆方向に作用する。この弾性反力を利用して、反射面46aを、支持梁46bのばね定数に応じた所定の固有振動周波数にて共振させることができる。したがって、光走査部46において、水平画角SAhに対応する方向での駆動は、共振現象を利用した共振駆動となっている。共振駆動させるための電圧波形は、例えば正弦波であり、正弦波の振幅を変更することで、水平画角SAhの大きさを変更することができる。
強制駆動走査ドライバ56は、光走査部46による走査のうち、回転軸Axまわりの走査を制御する回路である。具体的に強制駆動走査ドライバ56は、描画コントローラ52からの信号に基づいて、外側の支持梁46dをねじるための圧電素子へ印加する電圧波形を生成し、出力する。
回転軸Axまわりの走査では、圧電素子へ印加する電圧値が制御されることによって、外側の支持梁46dがねじられ、内枠体46cが支持梁46b及び反射面46aと共に回転軸Axのまわりに揺動する。支持梁46dの弾性反力による振れを抑制すべく、この揺動の電圧波形は、共振駆動における固有振動周期よりも十分に大きな周期を有するものとされる。故に、光走査部46において、垂直画角SAvに対応する方向での駆動は、圧電素子へ印加する電圧値が回転軸Axまわりの揺動における瞬時振幅を決定する強制駆動となっている。強制駆動させるための電圧波形は、例えば鋸歯状波となっており、鋸歯状波の振幅を変更することで、垂直画角SAvの大きさを変更することができる。
こうして共振走査及び強制駆動走査が組み合わされることで、光ビームは2次元かつ周期的に走査され、水平画角SAh及び垂直画角SAvからなる走査画角SA内に、所定の描画フレームレート(例えば40~80fps程度)にて画像を描画することが可能となる。
ここで、本実施形態では、走査画角SAを広画角とする広画角状態と、当該広画角状態に対して走査画角SAを狭画角に縮小する狭画角状態とが、上述の電圧波形の振幅を制御することによって、切り替え可能となっている。
広画角状態では、狭画角状態と比べて、虚像VRIの表示サイズを大きくすることができる。一方、狭画角状態では、描画フレームレートを広画角状態に対して大幅に変更しない限り、単位立体角における描画時間(すなわち光ビームの照射時間)が長くなる、換言すると走査画角SAにおける光ビームの密度を大きくすることができるので、広画角状態と比べて虚像VRIの輝度を高くすることができる。また、狭画角状態では、広画角状態と比べて消費電力を低減することができる。
狭画角状態においては、走査画角SAの各種縮小態様を採用することができる。例えば図5に示すように、共振走査における電圧波形の振幅が維持されると共に、強制駆動走査における電圧波形の振幅が小さくされることで、水平画角SAhは広画角状態と同じ走査画角SAを維持し、垂直画角SAvのみを縮小することができる。
また例えば図6に示すように、強制駆動走査における電圧波形の振幅が維持されると共に、共振走査における電圧波形の振幅が小さくされることで、垂直画角SAvは広画角状態と同じ画角を維持し、水平画角SAhのみを縮小することができる。
また例えば図7に示すように、共振走査における電圧波形の振幅及び強制駆動走査における電圧波形の振幅の両方が小さくされることで、水平画角SAh及び垂直画角SAvを両方同時に縮小することができる。
なお、本実施形態において、広画角状態での広画角には、スクリーン32のサイズによる規制、導光部33の凹面鏡のサイズによる規制、及び虚像VRIの表示範囲の方的な規制に全て適合する画角のうちで、最大の画角が採用される。
さて、HCU20により、異常通知コンテンツを含む画像データがメイン制御ユニット35に入力されると、メイン制御ユニット35は、温度モニタ48から半導体レーザ42cのジャンクション温度の情報を取得し、光センサ12から車両1の周辺照度の情報を取得する。メイン制御ユニット35は、周辺の周辺照度の情報に基づき、HCU20からの要求輝度又は要求コントラスト(特に本実施形態では要求コントラストとする)を達成するため虚像VRIの目標輝度を算出する。メイン制御ユニット35は、ジャンクション温度の情報から半導体レーザ42cにて発信可能な光ビームの最大出力を算出し、この光ビームを走査して上述の表示輝度を達成するための最大の画角である臨界画角を算出する。
狭画角状態が水平画角SAh及び垂直画角SAvの両方を縮小する場合には、この最大の画角は、立体角として算出されることが好ましい。そして、以下の判定に用いる最大の画角との比較対象の画角も、立体角として比較されることが好ましい。狭画角状態が水平画角SAh及び垂直画角SAvのうち一方を縮小する場合には、平面角によって臨界画角が算出され、判定においても平面角によって比較されてよい。
次に、メイン制御ユニット35は、算出された表示輝度が広画角状態にて実現可能か否かを、換言すると狭画角状態に切り替えて走査画角SAを縮小する必要があるか否かを判定する。具体的に、メイン制御ユニット35は、予め算出された臨界画角が広画角状態での広画角以上であるか否かを判定する。臨界画角が広画角以上である場合、広画角状態であっても目標輝度を実現可能であるため、メイン制御ユニット35は、走査画角SAを高画角状態とすることを決定する。
臨界画角が広画角未満である場合、広画角状態では目標輝度が実現不可能であるため、メイン制御ユニット35は、走査画角SAを狭画角状態とすることを決定し、縮小後の走査画角SAを上述の臨界画角又は臨界画角よりも小さな画角とすることを決定する。
メイン制御ユニット35は、決定した縮小後の走査画角SAによってHCU20で生成した通りの異常通知コンテンツの表示サイズを実現できるか否かを、換言すると異常通知コンテンツを含む画像データを縮小処理する必要があるか否かを判定する。異常通知コンテンツを含む画像データを縮小処理する必要がある場合、メイン制御ユニット35は、表示コンテンツが狭画角内に収まるように、異常通知コンテンツの縮小後のサイズを算出し、画像の表示サイズを縮小する処理を実行する。
こうしてメイン制御ユニット35により、表示形態が設定され、画像データがLSM41に好適な画像信号に変換された上で、画角制御信号及び画像信号がLSM41の駆動制御ユニット51に入力される。駆動制御ユニット51は、画角制御信号及び画像信号に基づき、各ドライバを通じて半導体レーザ42a~c及び光走査部46を駆動させる。HUD30による表示される異常通知コンテンツは、複数の半導体レーザ42a~cのうち、赤色波長の半導体レーザ42c単独で描画される。
次に、HCU20、メイン制御ユニット35及び駆動制御ユニット51を用いて、画像の描画を制御する画像描画制御方法、特に異常通知コンテンツの描画を制御する方法を、図8のフローチャートにより説明する。
S101では、HCU20は、車両1の周辺情報を取得する。S101の処理後、S102へ移る。
S102では、HCU20は、車両1の周辺に異常が存在するか否かを判定する。S102にて肯定判定が下されると、S105へ移る。S102にて否定判定が下されると、S103へ移る。
S103では、HCU20は、車両情報を取得する。S103の処理後、S104へ移る。
S104では、HCU20は、車両1に異常が存在するか否かを判定する。S104にて肯定判定が下されると、S105へ移る、S104にて否定判定が下されると、一連の処理を終了する。
S105では、HCU20は、HUD30に表示させる表示コンテンツの選定において、異常通知コンテンツを選定する。S105の処理後、S106へ移る。
S106では、メイン制御ユニット35は、半導体レーザ42cのジャンクション温度の情報を取得する。S106の処理後、S107へ移る。
S107では、メイン制御ユニット35は、周辺の照度情報を取得する。S107の処理後、S108へ移る。
S108では、メイン制御ユニット35は、異常通知コンテンツの要求輝度又は要求コントラストを達成するための臨界画角を算出する。S108の処理後、S109へ移る。
S109では、メイン制御ユニット35は、走査画角SAを縮小する必要があるか否かを判定する。S109にて肯定判定が下されると、S110へ移る。S109にて否定判定が下された場合、走査画角SAが広画角状態で採用する広画角とされた上で、S114へ移る。
S110では、メイン制御ユニット35は、異常通知コンテンツを表示する際の走査画角SAを確定する。S110の処理後、S111へ移る。
S111では、メイン制御ユニット35は、異常通知コンテンツの表示サイズを縮小する必要があるか否か判定する。S111にて肯定判定が下されると、S112へ移る。S111にて否定判定が下されると、異常通知コンテンツの表示サイズの縮小処理がスキップされて、S114へ移る。
S112では、メイン制御ユニット35は、縮小後の走査画角SAで表示可能な最大の異常通知コンテンツの表示サイズを算出する。S112の処理後、S113へ移る。
S113では、メイン制御ユニット35は、S112にて算出したサイズまで異常通知コンテンツの表示サイズを縮小する処理を実行する。S113の処理後、S114へ移る。
S114では、駆動制御ユニット51は、メイン制御ユニット35の処理に応じて、画像を描画し、異常通知コンテンツを虚像VRIとして表示させる。S114を以って一連の処理を終了する。
なお、第1実施形態では、HUD30が描画制御部61を備える「虚像表示装置」に相当する。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に改めて説明する。
第1実施形態によると、描画の制御において、走査画角SAを広画角とする広画角状態と、広画角状態に対して走査画角SAを狭画角に縮小する挟画角状態とが、切り替わる。こうした走査画角SAの切り替えによって、様々な外環境へ移動する車両1に対して、相応の描画が実現可能となる。故に、HUD30を、車両1への採用に適したものにすることができる。
また、第1実施形態によると、車両1の周辺又は車両1の異常を通知する異常通知コンテンツが描画される場合に、走査画角SAが挟画角状態に切り替わる。狭画角状態にて異常通知コンテンツが描画されることで、広画角状態よりも、異常通知コンテンツの表示輝度を高めることが可能となる。故に、車両1の走行において緊急性及び重要性が極めて高い表示コンテンツである異常通知コンテンツを、乗員に注目され易い表示態様とすることができる。
また、第1実施形態によると、広画角状態にて描画する表示コンテンツが目標輝度で表示可能か否かが判定され、表示コンテンツが目標輝度で表示不可能な場合に、走査画角SAが狭画角状態に切り替わる。狭画角状態への切り替えによって、広画角状態では実現不可能な目標輝度又は目標輝度に近い輝度にて、表示コンテンツを表示することが可能となる。したがって、車両1において求められる表示の輝度を、容易に実現することができる。
また、第1実施形態によると、狭画角状態において、表示コンテンツの表示サイズが狭画角内に収まるように縮小される。表示サイズ縮小により、表示コンテンツの全体を乗員に視認可能に表示することが可能となるので、車両1に好適な描画を実現するための走査画角SAの縮小を、表示コンテンツの全体が視認できない事態を抑制しつつ、実施することができる。
(第2実施形態)
図9に示すように、第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第2実施形態では、異常通知コンテンツに限らず、各種の表示コンテンツに対して、走査画角SAの縮小が実施され得る。メイン制御ユニット35は、温度モニタ48がモニタリングしているジャンクション温度に応じて、広画角状態と狭画角状態とを切り替える決定をする。
赤色波長の光ビームを発振する半導体レーザ42cが、緑色波長の半導体レーザ42a及び青色波長の半導体レーザ42bと比較して、高温化に対する出力の低下割合が大きい。このため、仮に、高温時に広画角状態を維持すると、半導体レーザ42a~cの高温状態では、緑色及び青色に対して赤色の出力が足りなくなる可能性があり、この結果、表示コンテンツのホワイトバランスが崩壊する懸念がある。
そこで第2実施形態のメイン制御ユニット35は、赤色波長の半導体レーザ42cのジャンクション温度を把握し、当該ジャンクション温度から赤色波長の半導体レーザ42cにおいて出力可能な最大値の発光量である最大出力を算出する。そして、広画角状態にて表示コンテンツのホワイトバランスが位置可能とするための赤色の輝度が、当該最大出力以下の出力で実現可能であれば、高画角状態が選択され、そうでなければ、狭画角状態への切り替えが実施されることとなる。また同時に、メイン制御ユニット35は、狭画角状態時の表示コンテンツのホワイトバランスが破綻することがない緑色波長の半導体レーザ42a及び青色波長の半導体レーザ42bの発光量を算出する。
具体的に、メイン制御ユニット35は、当該最大出力により、表示コンテンツのホワイトバランスを維持できる最大の画角である臨界画角を算出する。そして、当該臨界画角に基づき、メイン制御ユニット35は、第1実施形態と同様に、算出された表示輝度が広画角状態にて実現可能か否かを、換言すると狭画角状態に切り替えて走査画角SAを縮小する必要があるか否かを判定する。
走査画角SAを縮小することにより、赤色波長の半導体レーザ42cの出力が低下していたとしても、表示コンテンツにおける赤色の輝度を維持すること又は高くすることができる。したがって、表示コンテンツのホワイトバランスを所望の状態に維持することが可能となる。
次に、メイン制御ユニット35及び駆動制御ユニット51を用いて、画像の描画を制御する画像描画制御方法を、図9のフローチャートにより説明する。本フローチャートでは、HCU20が表示コンテンツを含む画像データを生成し、当該画像データがメイン制御ユニット35へ入力されたことを以って、開始される。
S201では、メイン制御ユニット35は、赤色波長の半導体レーザ42cのジャンクション温度の情報を取得する。S201の処理後、S202へ移る。
S202では、メイン制御ユニット35は、ジャンクション温度から、赤色波長の半導体レーザ42cの最大出力を算出する。S202の処理後、S203へ移る。
S203では、メイン制御ユニット35は、表示コンテンツのホワイトバランスを維持可能な臨界画角を算出する。S203の処理後、S204へ移る。
S204~S209は、第1実施形態のS109~S114と同様である。S209を以って一連の処理を終了する。
以上説明した第2実施形態によると、半導体レーザ42a~cのジャンクション温度に応じて、広画角状態と挟画角状態とが切り替わる。温度に応じた切り替えによって、半導体レーザ42a~cの高温時の出力低下による画像の輝度の低下を抑制することができる。
また、第2実施形態によると、複数の半導体発光素子としての半導体レーザ42a~cのうち、高温化による出力の低下割合が最も高い半導体レーザ42cのジャンクション温度に応じて、広画角状態と挟画角状態とが切り替わる。さらには、半導体レーザ42cのジャンクション温度に応じて、挟画角状態における走査画角SAが決定される。最も出力低下の影響が大きな半導体レーザ42cに走査画角SAの設定が合わせ込まれることで、当該半導体レーザ42cによる色だけが適切に表示できないことによる、画像全体の表示品位の低下を抑制することができる。
また、第2実施形態によると、挟画角状態における走査画角SAの決定において、目標のホワイトバランスを達成するように、走査画角SAが決定される。広画角状態よりも良好な表示コンテンツのホワイトバランスを実現することができるので、画像の表示品位を高く保つことができる。
(第3実施形態)
図10,11に示すように、第3実施形態は第1実施形態の変形例である。第3実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第3実施形態では、HCU320が画像の描画における走査画角SAの制御の実行主体となっている。HCU320は、記憶部に記憶されたプログラムを処理部によって実行することによる機能部として、図10に示す画角制御部23を有する。
画角制御部23は、描画する画像の外周部に、表示コンテンツが配置されない空白領域が存在するか否かに基づき、広画角状態と狭画角状態とを切り替える。空白領域は、例えば、画像において乗員が認識可能な輝度よりも低い輝度であって、乗員から認識不可能な輝度となる領域である。
画角制御部23は、描画する画像の外周部にて空白領域が存在しない場合には、走査画角SAを広画角状態とする。画角制御部23は、画像の外周にて空白領域が存在する場合に、当該空白領域が走査画角SAの縮小により除外可能な領域であれば、走査画角SAを狭画角状態とする。
例えば、外周部のうち例えば上方部分(下方部分であってもよい)に空白領域が存在していれば、強制駆動走査の電圧波形における鋸歯状波の上方の空白領域に対応する電圧の掃引を規制することにより、空白領域に対応する描画を止めることができる。このとき、残りの部分の電圧の掃引の速度が高画角状態と同じ速度とされると、描画の1周期が短くなるので、描画のフレームレートを上げることができる。またこのとき、鋸歯状波の1周期を変更せずに、残りの部分の電圧の掃引の速度が高画角状態よりも低い速度とされると、表示コンテンツを高輝度化することができる。
また例えば、外周部のうち右側部分及び左側部分に空白領域が存在していれば、共振駆動の電圧波形における正弦波の振幅を小さくすることにより、右側部分の空白領域及び左側部分の空白領域に対応する描画を両方止めることができる。
一方、外周部のうち右側部分に空白領域が存在し、左側部分に空白領域が存在していない場合には、共振における中心の画角を変更することができないので、右側部分の空白領域の描画だけを止めることはできない。したがって、画角制御部23は、走査画角SAを広画角状態とする。
次に、HCU320、メイン制御ユニット335及び駆動制御ユニット51を用いて、画像の描画を制御する画像描画制御方法を、図11のフローチャートにより説明する。
S301では、HCU320は、HUD330に表示させる表示コンテンツを選定し、選定された表示コンテンツのレイアウトを決定する。S301の処理後、S302へ移る。
S302では、HCU320は、画像の外周部に空白領域が存在するか否かを判定する。より厳密には、上述のように、当該空白領域が走査画角SAの縮小により除外可能な領域が存在するか否かが判定される。S302にて肯定判定が下されると、S303へ移る。S302にて否定判定が下されると、走査画角SAが広画角状態で採用する広画角とされた上で、S304へ移る。
S303では、HCU320は、空白領域の位置及びサイズに基づき、縮小後の走査画角SAを確定する。S303の処理後、S304へ移る。
S304では、HCU320により出力された画像データ及び走査画角SAの情報を、メイン制御ユニット335が取得し、画角制御信号及び画像信号に変換する。これを取得した駆動制御ユニット51は、画像を描画し、表示コンテンツを虚像VRIとして表示させる。S304を以って一連の処理を終了する。
なお、第3実施形態では、HCU320が、画角制御部23を備える「描画制御装置」に相当する。
以上説明した第3実施形態によると、画像に表示する表示コンテンツのレイアウトに基づき、走査画角SAを広画角とする広画角状態と、広画角状態に対して走査画角SAを狭画角に縮小する挟画角状態とが、切り替わる。車外の風景と重畳する虚像表示特有のレイアウトに対応して、走査画角SAを制御することが可能となる。故に、HCU320を、車両1への採用に適したものにすることができる。
また、第3実施形態によると、描画する画像において外周部に空白領域が存在する場合に、空白領域に対応する部分の走査画角SAは縮小される。こうした走査画角SAの縮小によって、光走査部46が消費する消費電力を抑制することができる。消費電力の抑制により、例えば車両1に設けられた他の機器が使用できる電力を増加可能とすること、また例えば車両1の燃費を改善すること等が可能となる。故に、HCU320を、車両1への採用に適したものにすることができる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に変形例1としては、光源42は、半導体レーザ42a~cに代えて、又は半導体レーザ42a~cと共に、半導体発光素子としてのLEDを含むものであってもよい。
第1実施形態に関する変形例2としては、異常通知コンテンツは、赤色ではなく、青色、緑色、白色等で表示されてもよく、複数の色によって表示されてもよい。
第1実施形態に関する変形例3としては、異常通知コンテンツが描画される場合に、稿画角状態で目標輝度を達成可能であるか否かに関係なく、狭画角状態への切り替えが実施されてもよい。
第1実施形態に関する変形例4としては、異常通知コンテンツとは別の、高い要求輝度又は要求コントラストにて表示されることが要求される表示コンテンツを描画する場合に、走査画角SAが狭画角状態に切り替えられてもよい。
第3実施形態に関する変形例5としては、第1,2実施形態のように、HUD30のメイン制御ユニット35が走査画角SAの制御の実行主体となる構成であってもよい。
第1,2実施形態に関する変形例6としては、第3実施形態のように、描画制御装置に相当するHCU320が走査画角SAの制御の実行主体となる構成であってもよい。
変形例7としては、メイン制御ユニット35,335、駆動制御ユニット51及びHCU20,320のうち少なくとも1つによって提供されていた各機能は、ソフトウェア及びそれを実行するハードウェア、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの複合的な組み合わせによっても提供可能である。さらに、こうした機能がハードウェアとしての電子回路によって提供される場合、各機能は、多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によっても提供可能である。
変形例8としては、上述の表示制御方法を実現可能なプログラム等を記憶する記憶媒体の形態も、適宜変更されてもよい。例えば記憶媒体は、回路基板上に設けられた構成に限定されず、メモリカード等の形態で提供され、スロット部に挿入されて、HCU20,320及びメイン制御ユニット35,335の制御回路に電気的に接続される構成であってもよい。さらに、記憶媒体は、HCU20,320及びメイン制御ユニット35,335へのプログラムのコピー基となる光学ディスク及びハードディスク等であってもよい。
変形例9としては、メイン制御ユニット35,335及び描画コントローラ52が統合され、1つの電子制御装置を構成していてもよい。また、HCU20,320が実現する機能であって、HUD30,330の表示を制御する機能がメイン制御ユニット35,335によって実現されるようにして、1つの電子制御装置が構成されていてもよい。
変形例10としては、HCU20,320は、HUD30,330と共に車両1に搭載されていなくてもよい。HCU20,320が車両1に搭載されず、車両1の外に固定配置されている場合又は他車両に搭載されている場合には、インターネット、路車間通信、車車間通信等の通信によって、HUD30,330による表示が遠隔制御されてもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウエア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウエア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1:車両、20,220:HCU(描画制御装置)、21:表示レイアウト部、23:画角制御部、30,330:HUD(虚像表示装置)、35,335:メイン制御ユニット(描画制御部)、42:光源、46:光走査部、51:駆動制御ユニット(描画制御部)、SA:走査画角、VRI:虚像

Claims (7)

  1. 車両(1)に搭載されるように構成され、虚像(VRI)として結像される画像を表示する虚像表示装置であって、
    光ビームを発光する光源(42)と、
    前記画像を描画するように、前記光源から入射する前記光ビームを走査画角(SA)にて走査する光走査部(46)と、
    前記光源及び前記光走査部を駆動させ、前記走査画角を制御する描画制御部(61)と、を備え、
    前記描画制御部は、前記走査画角を広画角とする広画角状態と、前記広画角状態に対して前記走査画角を狭画角に縮小する挟画角状態と、を切り替え
    前記光源は、ジャンクション温度が高くなる程、出力が低下する半導体発光素子(42a,42b,42c)を有し、
    前記描画制御部は、前記ジャンクション温度に応じて、前記広画角状態と前記挟画角状態とを切り替える虚像表示装置。
  2. 車両(1)に搭載されるように構成され、虚像(VRI)として結像される画像を表示する虚像表示装置であって、
    光ビームを発光する光源(42)と、
    前記画像を描画するように、前記光源から入射する前記光ビームを走査画角(SA)にて走査する光走査部(46)と、
    前記光源及び前記光走査部を駆動させ、前記走査画角を制御する描画制御部(61)と、を備え、
    前記描画制御部は、前記走査画角を広画角とする広画角状態と、前記広画角状態に対して前記走査画角を狭画角に縮小する挟画角状態と、を切り替え
    前記光源は、発光する前記光ビームの色が相互に異なると共に、ジャンクション温度の高温化に対する出力の低下割合が相互に異なる複数の半導体発光素子を有し、
    前記描画制御部は、前記複数の半導体発光素子のうち、前記低下割合が最も高い前記半導体発光素子の前記ジャンクション温度に応じて、前記広画角状態と前記挟画角状態とを切り替え、前記低下割合が最も高い前記半導体発光素子の前記ジャンクション温度に応じて、前記挟画角状態における前記走査画角を決定する虚像表示装置。
  3. 前記描画制御部は、前記挟画角状態における前記走査画角の決定において、目標のホワイトバランスを達成するように、前記走査画角を決定する請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記描画制御部は、前記車両の周辺又は前記車両の異常を通知する表示コンテンツを描画する場合に、前記走査画角を前記挟画角状態に切り替える請求項1から3のいずれか1項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記描画制御部は、前記広画角状態にて描画する表示コンテンツが目標輝度で表示可能か否かを判定し、前記表示コンテンツが前記目標輝度で表示不可能な場合に、前記走査画角を前記挟画角状態に切り替える請求項1から4のいずれか1項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記描画制御部は、前記挟画角状態において、表示コンテンツの表示サイズを前記狭画角内に収まるように縮小する請求項1からのいずれか1項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記描画制御部は、描画する前記画像において外周部に空白領域が存在する場合に、前記空白領域に対応する部分の前記走査画角を縮小する請求項1からのいずれか1項に記載の虚像表示装置。
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