JP2021105647A - 表示装置、表示システムおよび移動体 - Google Patents

表示装置、表示システムおよび移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】レイアウトの自由度がある表示装置、表示システムおよび移動体を提供する。【解決手段】表示装置10は、スクリーン15と、自由曲面ミラー30と、を備え、画像光を反射および透過するフロントガラス50に向けて自由曲面ミラー30で反射された画像光を出射する。自由曲面ミラー30に第1の方向から入射する第1の画像光L1は、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1に到達し、自由曲面ミラー30に第2の方向から入射する第2の画像光L2は、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1よりも低いアイリプス上端の視点位置E2に到達する。第1の画像光L1が自由曲面ミラー30により反射される位置は、第2の画像光L2が自由曲面ミラー30により反射される位置よりも高い。【選択図】図12

Description

本発明は、表示装置、表示システムおよび移動体に関する。
特許文献1には、車両のフロントウィンドシールド2に表示器3の表示画像を投影する凹面鏡4(投影手段)と、フロントウィンドシールド2に設けられて表示画像を反射する反射手段2aと、凹面鏡4の投影方向を調整する調整手段6aと、凹面鏡4(投影手段)と反射手段2aとの間に位置するインストルメントパネル7が具備する開口部7aと、開口部7aに車両の前後方向に移動可能に設けられて表示画像を透過する開口8aを有するベゼル8(蓋部)と、ベゼル8を投影方向に応じて移動させる制御を行う制御手段6bと、を含むヘッドアップディスプレイ装置1が記載されている。
特許文献2には、画像を発生する画像発生器26と画像を拡大する凹面鏡30とを有する投射器18と、凹面鏡30からインストルメントパネル16の開口部32を通じて投射される拡大された画像を結像するコンバイナ22と、を備えるヘッドアップディスプレイ装置10が記載されている。
本発明は、レイアウトの自由度がある表示装置、表示システムおよび移動体を提供することを目的とする。
本発明にかかる表示装置は、画像光を出射する出射部と、画像光を反射する曲面形状の反射部と、を備え、画像光を反射する他の反射部に向けて反射部で反射された画像光を出射するとともに、出射部から出射される画像光は、第1の方向及び第1の方向とは異なる第2の方向から反射部に入射可能であり、反射部に前記第1の方向から入射する第1の画像光は、反射部および他の反射部により反射されて第1の基準位置に到達し、反射部に第2の方向から入射する第2の画像光は、反射部および他の反射部により反射されて第1の基準位置よりも低い第2の基準位置に到達し、第1の画像光が反射部により反射される位置は、第2の画像光が反射部により反射される位置よりも高いことを特徴とする。
本発明によれば、レイアウトの自由度がある表示装置、表示システムおよび移動体を提供できる。
実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。 実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係る光源装置の具体的構成の一例を示す図である。 実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。 実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。 マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。 光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。 2次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。 比較例に係る画像光の光路を説明するための図である。 第2の比較例に係る画像光の光路について説明するための図である。 実施形態に係る画像光の光路について説明するための図である。 自由曲面ミラーにおける反射領域を説明するための図である。 自由曲面ミラーにおける反射領域と、画像光の光路の関係を説明するための図である。 自由曲面ミラーにおける反射領域の重畳範囲と、開口部のサイズの関係を説明するための図である。 自由曲面ミラーの角度と、画像光の光路の関係を説明するための図である。 実施形態の変形例に係る画像光の光路について説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●システム構成
図1は、実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。表示システム1は、表示装置100から投射される投射光PLを、透過反射部材に投射させることによって観察者3に表示画像を視認させる。表示画像は、観察者3の視界に虚像45として重畳して表示する画像である。表示システム1は、例えば、車両、航空機もしくは船舶等の移動体、または操縦シミュレーションシステムもしくはホームシアターシステム等の非移動体に備えられる。本実施形態は、表示システム1が、移動体の一例である自動車に備えられた場合について説明する。なお、表示システム1の使用形態は、これに限られるものではない。
表示システム1は、例えば、フロントガラス50を介して車両の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば車両の速度、進路情報、目的地までの距離、現在地名称、車両前方における物体(対象物)の有無や位置、制限速度等の標識、渋滞情報等の情報等)を、観察者3(操縦者)に視認させる。この場合、フロントガラス50は、入射された光の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる透過反射部材として機能する。観察者3の視点位置からフロントガラス50までの距離は、数十cm〜1m程度である。
表示システム1は、表示装置100およびフロントガラス50を備える。表示装置100は、例えば、移動体の一例である自動車に搭載されたヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)である。表示装置100は、自動車のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置される。表示装置100は、例えば、自動車のダッシュボード200の下方に配置されてもよく、ダッシュボード内に埋め込まれていてもよい。
表示装置100は、筐体90を備え、筐体90は、画像形成ユニット10、自由曲面ミラー30を収納する。画像形成ユニット10は、ユニット筐体12を備え、ユニット筐体12は、光源装置11、光偏向装置13、ミラー14およびスクリーン15を備える。
光源の一例としての光源装置11は、光源から出射されたレーザ光を、装置外部へ照射するデバイスである。光源装置11は、例えば、R、G、Bの3色のレーザ光を合成したレーザ光を照射してもよい。光源装置11から出射されたレーザ光は、光偏向装置13の反射面に導かれる。光源装置11は、光源として、LD(Laser Diode)等の半導体発光素子を有する。なお、光源は、これに限られず、LED(light emitting diode)等の半導体発光素子を有してもよい。
光偏向部の一例としての光偏向装置13は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等を利用してレーザ光の進行方向を変化させるデバイスである。光偏向装置13は、例えば、直交する2軸に対して揺動する単一の微小なMEMSミラー、または1軸に対して揺動もしくは回転する2つのMEMSミラーからなるミラー系等の走査手段を利用して構成される。光偏向装置13から出射したレーザ光は、ミラー14に対して走査される。なお、光偏向装置13は、MEMSミラーに限られず、ポリゴンミラー等を用いて構成されてもよい。
ミラー14は、一例として凹面ミラーであり、光偏向装置13から出射されてミラー14の反射面を走査されるレーザ光を、スクリーン15に向かって反射する。
スクリーン15は、画像光を出射する出射部の一例であり、ミラー14の反射面で反射されたレーザ光がスクリーン15上に走査されることによって、スクリーン15上に二次元画像(中間像)である画像光を形成する。そしてスクリーン15は、走査されたレーザ光を所定の発散角で発散させる機能を有する発散部材である。スクリーン15は、例えば、EPE(Exit Pupil Expander)の形態として、マイクロレンズアレイ(MLA)または拡散板等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子によって構成される。なお、スクリーン15は、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子によって構成されてもよい。
光源装置11、光偏向装置13、ミラー14およびスクリーン15はユニット筐体12に保持され、画像形成ユニット10の一部として機能する。なおスクリーン15は、スクリーン15によって発散された発散光を、画像形成ユニット10の外部に出射できるように、ユニット筐体12に全て覆われることなく、ユニット筐体12にその一部を保持されている。なおユニット筐体12は、一つの立体物であってもよいし、複数の部材を組み合わせた構造であってもよい。複数の部材を組み合わせた構造の一例として、光源装置11、光偏向装置13、ミラー14とその間の光路全体を覆う大きさの立体物と、スクリーン15を保持するホルダ等とを複数の部材として組み合わせて、ユニット筐体12とすることができる。
スクリーン15から出射された発散光であるレーザ光(光束)によって、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50に投射された虚像45は、スクリーン15上に形成された中間像から拡大されて表示される。自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射された画像光を反射する曲面形状の反射部の一例であり、フロントガラス50は、自由曲面ミラー30により反射された画像光を反射する他の反射部の一例である。
自由曲面ミラー30は、フロントガラス50の湾曲形状による画像の傾き、歪、位置ずれ等を相殺するように設計および配置されている。自由曲面ミラー30は、回転軸301を中心として回転可能であり、これにより、自由曲面ミラー30の傾きが変化する。回転軸301は、一例として自由曲面ミラー30の重心を通り、図1紙面垂直方向に平行な直線を軸として回転させることで、図1紙面上下方向の虚像45の表示位置を変更できる。これにより、自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射したレーザ光(光束)の反射方向を調整し、観察者3の目の位置に合わせて虚像45の表示位置を変更させることができる。なお、回転軸301は、車両搭載性等を考慮した上で、自由曲面ミラー30の重心を通らない位置に配置されても良い。
結像光学系の一例としての自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射された発散光によって虚像を結像するために、発散光を反射して投射光PLを投射する。したがって自由曲面ミラー30は虚像45の結像位置が所望の位置になるように、また一定の集光パワーを有するように、一例として既存の光学設計シミュレーションソフトを用いて、設計されている。表示装置100は、虚像45が観察者3の視点位置から例えば1m以上かつ30m以下(好ましくは10m以下)の位置(観察者3から見て奥行位置)に表示されるように、自由曲面ミラー30の集光パワーが設定される。
なお、結像光学系は、集光機能を有する集光素子を一つ以上含む光学系であればよい。集光機能を有する集光素子としては自由曲面ミラー30のような自由曲面ミラーに限られず、凹面ミラー、曲面ミラー、フレネル反射素子等であってもよい。また、集光素子は、高反射率のアルミや銀などの金属薄膜を蒸着やスパッタリングなどで形成されている。これにより、集光素子に入射した光の投射光PLとしての利用効率を最大限に上げることができ、輝度の高い虚像が得られる。
筐体90の上部には、開口Hが形成された仕切り部材901が、一体的に設けられる。自由曲面ミラー30で反射された投射光PLは、開口Hから表示装置100の外部に投射され、フロントガラス50に入射される。
開口Hは、自由曲面ミラー30により反射された画像光を透過させる透過領域の一例である。仕切り部材901は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50部の間に設けられ、自由曲面ミラー30側の空間とフロントガラス50側の空間を仕切っており、開口Hを除く部分は、筐体90の内部と外部の間で光を遮蔽する。仕切り部材901は、筐体90とは別体で、例えばダッシュボード200と一体的に設けられてもよい。
そして、開口Hを塞ぐように防塵窓40が設けられている。防塵窓40は、筐体90内に開口Hから外部の異物が進入することを防止するために設けられており、特に投射光PLを透過する材料で形成されることが好ましい。
反射部材の一例としてのフロントガラス50は、レーザ光(光束)の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる機能(部分反射機能)を有する透過反射部材である。フロントガラス50は、観察者3に前方の景色および虚像45を視認させる半透過鏡として機能する。虚像45は、例えば、車両情報(速度、走行距離等)、ナビゲーション情報(経路案内、交通情報等)、警告情報(衝突警報等)等を観察者3に視認させるための画像情報である。なお、透過反射部材は、フロントガラス50とは別途設けられたフロントウインドシールド等であってもよい。
虚像45は、フロントガラス50の前方の景色と重畳するように表示されてもよい。また、フロントガラス50は、平面でなく、湾曲している。そのため、虚像45の結像位置は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の曲面によって決定される。なお、フロントガラス50は、部分反射機能を有する個別の透過反射部材としての半透過鏡(コンバイナ)を利用してもよい。
開口Hは、少なくとも観察者3のアイリプス領域への虚像45の投影に必要な画角分を確保できる大きさを備える。アイリプスとは、JIS D 0021によって規定されており、観察者3の目の位置の分布を統計的に表したアイレンジを長円の範囲で示したものである。
そして自由曲面ミラー30は、フロントガラス50で発生する光学歪を低減するように面形状が設計されている。自由曲面ミラー30に入射した光線は、自由曲面ミラー30の面形状に従って自由曲面ミラー30によって反射される。反射された光束はその後、フロントガラス50に入射し、少なくともアイリプス中心(基準アイポイント)を含む少なくともアイリプス領域内の一点の視点に到達する。フロントガラス50に入射した光束は、フロントガラス50の面形状に応じて反射される。
このような構成により、スクリーン15から出射されたレーザ光(光束)は、自由曲面ミラー30に向けて投射される。自由曲面ミラー30によって集光された投射光は、筐体90の開口を通過してフロントガラス50に向けて投射され、フロントガラス50によって反射される。観察者3は、フロントガラス50で反射された光によって、スクリーン15に形成された中間像が拡大された虚像45を視認することができるようになる。
なお、表示装置100の投射方式は、液晶パネル、DMDパネル(デジタルミラーデバイスパネル)または蛍光表示管(VFD)等イメージングデバイスで中間像を形成する「パネル方式」と、光源装置11から出射されたレーザ光を走査手段で走査して中間像を形成する「レーザ走査方式」がある。
実施形態に係る表示装置100は、後者の「レーザ走査方式」を採用する。「レーザ走査方式」は、各画素に対して発光または非発光を割り当てることができるため、一般に高コントラストの画像を形成することができる。なお、表示装置100は、投射方式として「パネル方式」を用いてもよく、いずれの方式であっても実像が形成される面であるスクリーンの一部及び全体が樹脂部材であってもよい。
●ハードウエア構成
図2は、実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図2に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を備えていてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
表示装置100は、表示装置100の動作を制御するための制御装置17を有する。制御装置17は、表示装置100の内部に実装された基板またはICチップ等のコントローラである。制御装置17は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)1001、CPU(Central Processing Unit)1002、ROM(Read Only Memory)1003、RAM(Random Access Memory)1004、I/F(Interface)1005、バスライン1006、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012を含む。
FPGA1001は、表示装置100の設計者による設定変更が可能な集積回路である。LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010、およびモータドライバ1012は、FPGA1001からの制御信号に応じて駆動信号を生成する。CPU1002は、表示装置100全体を制御するための処理を行う集積回路である。ROM1003は、CPU1002を制御するプログラムを記憶する記憶装置である。RAM1004は、CPU1002のワークエリアとして機能する記憶装置である。I/F1005は、外部装置と通信するためのインターフェースである。I/F1005は、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)等に接続される。
LD1007は、例えば、光源装置11の一部を構成する半導体発光素子である。LDドライバ1008は、LD1007を駆動する駆動信号を生成する回路である。MEMS1009は、光偏向装置13の一部を構成し、走査ミラーを変位させるデバイスである。MEMSコントローラ1010は、MEMS1009を駆動する駆動信号を生成する回路である。モータ1011は、自由曲面ミラー30の回転軸301を回転させる電動機である。モータドライバ1012は、モータ1011を駆動する駆動信号を生成する回路である。
●機能構成
図3は、実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。制御装置17により実現される機能は、車両情報受信部171、外部情報受信部172、画像生成部173および画像表示部174を含む。
車両情報受信部171は、CAN等から自動車の情報(速度、走行距離等の情報)を受信する機能である。車両情報受信部171は、図2に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
外部情報受信部172は、外部ネットワークから自動車外部の情報(GPSからの位置情報、ナビゲーションシステムからの経路情報または交通情報等)を受信する機能である。外部情報受信部172は、図2に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像生成部173は、車両情報受信部171および外部情報受信部172により入力された情報に基づいて、中間像および虚像45を表示させるための画像情報を生成する機能である。画像生成部173は、図2に示したCPU1002の処理、およびROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、画像生成部173により生成された表示情報に基づいて、スクリーン15に中間像を形成し、中間像を構成したレーザ光(光束)をフロントガラス50に向けて投射して虚像45を表示させる機能である。画像表示部174は、図2に示したCPU1002、FPGA1001、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、制御部175、中間像形成部176および投影部177を含む。制御部175は、中間像を形成するために、光源装置11および光偏向装置13の動作を制御する制御信号を生成する。また、制御部175は、虚像45を所定の位置に表示させるために、自由曲面ミラー30の動作を制御する制御信号を生成する。
中間像形成部176は、制御部175によって生成された制御信号に基づいて、スクリーン15に中間像を形成する。投影部177は、観察者3に視認させる虚像45を形成するために、中間像を構成したレーザ光を、透過反射部材(フロントガラス50等)に投射させる。
●光源装置
図4は、実施形態に係る光源装置の具体的構成に一例を示す図である。光源装置11は、光源素子111R,111G,111B(以下、区別する必要のないときは、光源素子111とする。)、カップリングレンズ112R,112G,112B、アパーチャ113R,113G,113B、合成素子114,115,116、およびレンズ117を含む。
3色(R,G,B)の光源素子111R,111G,111Bは、例えば、それぞれ単数または複数の発光点を有するLD(Laser Diode)である。光源素子111R,111G,111Bは、互いに異なる波長λR,λG,λB(例えばλR=640nm,λG=530nm,λB=445nm)のレーザ光(光束)を放射する。
放射された各レーザ光(光束)は、それぞれカップリングレンズ112R,112G,112Bによりカップリングされる。カップリングされた各レーザ(光束)は、それぞれアパーチャ113R,113G,113Bにより整形される。アパーチャ113R,113G,113Bは、レーザ光(光束)の発散角等の所定の条件に応じた形状(例えば円形、楕円形、長方形、正方形等)を有する。
アパーチャ113R,113G,113Bにより整形された各レーザ光(光束)は、3つの合成素子114,115,116により合成される。合成素子114,115,116は、プレート状またはプリズム状のダイクロイックミラーであり、波長に応じてレーザ光(光束)を反射または透過し、1つの光束に合成する。合成された光束は、レンズ117を通り、光偏向装置13に導かれる。
●光偏向装置
図5は、実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。光偏向装置13は、半導体プロセスにより製造されるMEMSミラーであり、ミラー130、蛇行状梁部132、枠部材134、および圧電部材136を含む。光偏向装置13は、走査部の一例である。
ミラー130は、光源装置11から出射されたレーザ光をスクリーン15側に反射する反射面を有する。光偏向装置13は、ミラー130を挟んで一対の蛇行状梁部132を形成する。蛇行状梁部132は、複数の折り返し部を有する。折り返し部は、交互に配置される第1の梁部132aと第2の梁部132bとから構成されている。蛇行状梁部132は、枠部材134に支持されている。圧電部材136は、隣接する第1の梁部132aと第2の梁部132bとを接続するように配置されている。圧電部材136は、第1の梁部132aと第2の梁部132bとに異なる電圧を印加し、梁部132a,132bのそれぞれに反りを発生させる。
これにより、隣接する梁部132a,132bは、異なる方向に撓む。ミラー130は、撓みが累積されることによって、左右方向の軸を中心として垂直方向に回転する。このような構成により、光偏向装置13は、垂直方向への光走査が低電圧で可能となる。上下方向の軸を中心とした水平方向の光走査は、ミラー130に接続されたトーションバー等を利用した共振により行われる。
●スクリーン
図6は、実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。スクリーン15は、光源装置11の一部を構成するLD1007から出射されたレーザ光を結像させる。また、スクリーン15は、所定の発散角で発散させる発散部材である。図6に示すスクリーン15は、六角形形状を有する複数のマイクロレンズ150が隙間なく配列されたマイクロレンズアレイ構造を有している。マイクロレンズ150の幅(対向する2辺間の距離)は、一例として50μm〜300μmの範囲で最適化され、本実施形態では200μm程度である。スクリーン15は、マイクロレンズ150の形状を六角形とすることにより、複数のマイクロレンズ150を高密度で配列することができる。
なお、マイクロレンズ150の形状は、六角形に限られるものではなく、例えば四角形、三角形等であってもよい。また、複数のマイクロレンズ150が規則正しく配列された構造を例示しているが、マイクロレンズ150の配列は、これに限られるものではなく、例えば、各マイクロレンズ150の中心を互いに偏心させ、不規則な配列としてもよい。このように偏心させた配列を採用する場合、各マイクロレンズ150は、互いに異なる形状となる。
また頂点の光軸方向の高さを変化させてもよい。配列方向の偏心や光軸方向のシフトをランダムに設定することで、隣接するマイクロレンズの境界を通過したレーザ光の干渉によって生じるスペックルや周期的な配列によるモアレなどを低減することができる。
スクリーン15に到達したレーザ光は、マイクロレンズ150の中を走査され、走査中にレーザ光がオンオフされることにより複数ドットが打たれ、例えばオンオフ光の組み合わせによって階調表示が可能である。あるいは、レーザ光の強度自体を変調させて階調表示をおこなってもよい。
図7は、マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。図7(a)において、スクリーン15は、マイクロレンズ150が整列して配置された光学板151によって構成される。光学板151上に入射光152を走査される場合、入射光152は、マイクロレンズ150により発散され、発散光153となる。スクリーン15は、マイクロレンズ150の構造により、入射光152を所望の発散角154で発散させることができる。マイクロレンズ150の周期155は、入射光152の径156aよりも大きくなるように設計される。これにより、スクリーン15は、レンズ間での干渉が起こさずに、スペックル(スペックルノイズ)を生じさせない。
図7(b)は、入射光152の径156bが、マイクロレンズ150の周期155の2倍大きい場合の発散光の光路を示す。入射光152は、二つのマイクロレンズ150a、150bに入射し、それぞれ発散光157、158を生じさせる。このとき、領域159において、二つの発散光が存在するため、光の干渉を生じうる。この干渉光が観察者の目に入った場合、スペックルとして視認される。
以上を考慮して、スペックルを低減するため、マイクロレンズ150の周期155は、入射光の径156よりも大きく設計される。なお、図7は、凸面レンズの形態で説明したが、凹面レンズの形態においても同様の効果があるものとする。
以上図6、図7を用いて説明したように画像形成部の一例であるスクリーン15は、走査されたレーザ光を一定の角度で発散させる機能を有しており、この機能により観察者3がアイボックスの範囲で画像が認識できる、つまり観察者3が運転席に着座した状態である程度の目の位置が変わっても視認される範囲を持つことができる。
したがってマイクロレンズ150を搭載したスクリーン15はマイクロレンズ150の形状については、光を適切に発散させるための一定の精度が求められる。さらに量産性に富むものが好ましい。そのためスクリーン15は、一例として樹脂材料の成型加工により形成される。マイクロレンズ150に求められる光学的物性を満たす樹脂の具体例としては、メタアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン樹脂などが挙げられるがこれらに限られない。
図8は、光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。光源装置11の各光源素子は、FPGA1001によって発光強度や点灯タイミング、光波形が制御される。光源装置11の各光源素子は、LDドライバ1008によって駆動され、レーザ光を出射する。各光源素子から出射され光路合成されたレーザ光は、図8に示すように、光偏向装置13のミラー130によってα軸周り、β軸周りに二次元的に偏向され、ミラー130を介して走査光としてスクリーン15に照射される。すなわち、スクリーン15は、光偏向装置13による主走査および副走査によって二次元走査される。
走査範囲は、光偏向装置13によって走査しうる全範囲である。走査光は、スクリーン15の走査範囲を、2〜4万Hz程度の速い周波数で主走査方向(X軸方向)に振動走査(往復走査)しつつ、数十Hz程度の遅い周波数で副走査方向(Y軸方向)に片道走査する。すなわち、光偏向装置13は、スクリーン15に対してラスタースキャンを行う。この場合、表示装置100は、走査位置(走査光の位置)に応じて各光源素子の発光制御を行うことで、画素ごとの描画または虚像の表示を行うことができる。
一画面を描画する時間、すなわち1フレーム分の走査時間(二次元走査の1周期)は、上記のように副走査周期が数十Hzであることから、数十msecとなる。例えば、主走査周期を20000Hz、副走査周期を50Hzとした場合、1フレーム分の走査時間は、20msecとなる。
図9は、二次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。スクリーン15は、図9に示すように、中間像が描画される(画像データに応じて変調された光が照射される)画像領域15R1(有効走査領域)と、非画像領域15R2を含む。非画像領域15R2は、画像領域15R1を取り囲むフレーム状の領域である。画像領域15R1の中心がCと示されている。
走査範囲は、スクリーン15における画像領域15R1と非画像領域15R2の一部(画像領域15R1の外縁近傍の部分)を併せた範囲とする。図9において、走査範囲における走査線の軌跡は、ジグザグ線によって示される。図9において、走査線の本数は、説明の便宜上、実際よりも少ない本数を示している。
さらに、スクリーン15は、走査範囲における画像領域15R1の周辺領域(非画像領域15R2の一部)に、受光素子を含む同期検知領域15R3を含む。図9において、同期検知領域15R3は、画像領域15R1の−X側かつ+Y側の隅部に設定される。一例としてユニット筐体12の、同期検知領域15R3に入射する走査光を検知する位置に配置された光検出器121によって検知された信号がFPGA1001に出力される。FPGA1001は、信号を受信したタイミングによって光偏向装置13の動作を検出し、その結果、走査開始タイミングや走査終了タイミングを決定できる。
スクリーン15は、上述のように、マイクロレンズアレイ等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子で構成されているがこれに限られない。つまり装置レイアウトに応じて、例えば、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の素子とすることもできる。また、スクリーン15は、光拡散効果を持たない平板または曲板であってもよい。
図9に示される例においては、スクリーン15の中心と、中間像が描画される(画像データに応じて変調された光が照射される)画像領域15R1(有効走査領域)の中心Cとが略一致する。この場合、画像領域15R1の中心Cはスクリーン15の中心とほぼ一致するということもできる。
スクリーン15、画像領域15R1の形状は図9に示されるものに限られない。例えば図9においてはスクリーン15と画像領域15R1とは略相似で、かつ互いの中心がほぼ一致しているがこれに限られず、略相似であっても互いの中心がずれて、つまり一致していなくてもよい。さらに、スクリーン15と画像領域15R1とは相似でなくてもよい。つまり例えばスクリーン15が平面の長方形であるときに、画像領域15R1は平面の長方形である必要はなく、曲面であったり、スクリーン15の長方形とは異なる矩形や多角形であったりしてもよい。
なお画像領域15R1の形状は、一例として図1で示したユニット筐体12のスクリーン15を保持する部分の形状で定めることが可能である。つまり、ユニット筐体12またはユニット筐体12の一部であるスクリーン15の保持部によって、非画像領域15R2を覆うようにスクリーン15が保持されれば、保持されている部分は光がユニット筐体12で遮られて自由曲面ミラー30に照射されないため、画像領域15R1の中間像の発散光のみ自由曲面ミラー30に照射される。このように画像領域15R1の形状を規定することにより、所望の形状の虚像45が形成される。
図10は、比較例に係る画像光の光路を説明する図である。Eは、アイレンジ99%を包括するアイリプスを示し、E1は、アイリプス上端の視点位置(第1の基準位置の一例)を示し、E2は、アイリプス下端の視点位置(第2の基準位置の一例)を示す。
L1は、スクリーン15の中央(図9に示すC)から出射され、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1に到達する第1の画像光を示し、L2は、スクリーン15の中央(図9に示すC)から出射され、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス下端の視点位置E2に到達する第2の画像光を示す。Xは、第1の画像光L1と、第2の画像光L2の交点を示す。
A1は、図9に示したスクリーン15の画像領域15R1から出射され、アイリプス上端の視点位置E1に到達する複数の画像光を示し、A2は、画像領域15R1から出射され、アイリプス下端の視点位置E2に到達する複数の画像光を示す。複数の画像光A1は、第1の画像光L1を含み、複数の画像光A2は、第2の画像光L2を含む。
θ1は、第1の画像光L1がアイリプス上端の視点位置E1に到達するときの自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きを示し、30(θ1)は、傾きがθ1のときの、自由曲面ミラー30の位置を示す。θ2は、第2の画像光L2がアイリプス下端の視点位置E2に到達するときの自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きを示し、30(θ2)は、傾きがθ2のときの、自由曲面ミラー30の位置を示す。ここで、自由曲面ミラー30の基準角度は、スクリーン15の中央(図9に示すC)から出射された画像光が、アイリプス上端の視点位置E1とアイリプス下端の視点位置E2の中心に到達するときの自由曲面ミラー30の傾きである。
図10に示す比較例では、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、自由曲面ミラー30上にあるため、自由曲面ミラー30からフロントガラス50に向かうにしたがって、第1の画像光L1と第2の画像光L2のずれが大きくなっている。
このため、自由曲面ミラー30からフロントガラス50に向かうにしたがって、複数の画像光A1と複数の画像光A2のずれが大きくなり、開口Hの位置における複数の画像光A1または複数の画像光A2が占有する領域Sが大きくなって、開口Hを大きくする必要がある。
開口Hを大きくすると、太陽光等の外光が筐体90内部に入りやすくなる課題があり、デザイン上も望ましくない。これに対して、特許文献1のように、開口を覆う移動可能な蓋により開口を覆うことも考えられるが、移動機構を設ける必要があり、装置が大型化する課題がある。
あるいは、自由曲面ミラー30の回転軸301を開口Hに近接させることにより、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xを開口Hに近接させて、開口H近傍において、第1の画像光L1と第2の画像光L2のずれを小さくすることも考えられる。この場合、開口Hを小さくすることは可能になるが、開口H付近に自由曲面ミラー30の回転軸を配置すると、装置が大型化する課題があった。
図11は、第2の比較例に係る画像光の光路を説明する図である。
図11に示す第2の比較例では、図10に示した比較例と異なり、第1の画像光L1および第2の画像光L2は、自由曲面ミラー30に対してそれぞれ異なる方向から入射しており、第1の画像光L1が自由曲面ミラー30により反射される位置は、第2の画像光L2が自由曲面ミラー30により反射される位置よりも低い。
この場合、自由曲面ミラー30からフロントガラス50に向かうにしたがって、第1の画像光L1と第2の画像光L2のずれは小さくなるが、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは生じていない。
このため、比較例と同様に、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、複数の画像光A1と複数の画像光A2のずれが大きく、複数の画像光A1と複数の画像光A2が占有する領域が大きくなっていた。
図11では、開口Hを小さくした結果、複数の画像光A1および複数の画像光A2の端部が、開口Hの端部∨でケラレた状態を示している。この場合、アイリプス上端の視点位置E1、またはアイリプス下端の視点位置E2には、複数の画像光A1または複数の画像光A2の一部しか到達しない課題がある。すなわち、開口Hの位置における複数の画像光A1と複数の画像光A2が占有する領域Sが大きいことに起因して、開口Hの大きさの設計等のレイアウトの自由度が阻害されていた。
本実施形態は、以上説明した課題に鑑みてなされたものであり、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2のずれを小さくすることにより、複数の画像光A1と複数の画像光A2が占有する領域を小さくして、レイアウトの自由度を向上させること、具体的には開口Hを小さくすることを目的とする。
図12は、実施形態に係る画像光の光路を説明する図である。図12に示す実施形態では、図10に示した比較例および図11に示した第2の比較例と同様に、自由曲面ミラー30に入射する画像光の方向は、Z軸方向正側であり、フロントガラス50により反射された画像光の方向は、Z軸方向負側である。
また、図12に示す実施形態では、図11に示した第2の比較例と同様に、第1の画像光L1は、自由曲面ミラー30に第1の方向から入射するとともに、第2の画像光L2は、自由曲面ミラー30に第1の方向とは異なる第2の方向から入射する。
しかしながら、図12に示す実施形態は、図11に示した第2の比較例よりも、傾きの差(θ1―θ2)が大きくなるように自由曲面ミラー30が回転しており、これにより、図11に示した第2の比較例とは異なり、第1の画像光L1が自由曲面ミラー30により反射される位置は、第2の画像光L2が自由曲面ミラー30により反射される位置よりも高くなっている。ここで、第1の画像光L1および第2の画像光L2に限らず、スクリーン15上の同一位置から出射された画像光について、同様の関係が成り立つ。すなわち、スクリーン15上の同一位置から出射された画像光は、アイリプス上端の視点位置E1に到達する第1の画像光と、アイリプス下端の視点位置E2に到達する第2の画像光を含み、第1の画像光が自由曲面ミラー30により反射される位置は、第2の画像光が自由曲面ミラー30により反射される位置よりも高くなっている。
この場合、自由曲面ミラー30からフロントガラス50に向かうにしたがって、第1の画像光L1と第2の画像光L2のずれが小さくなって、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間の開口H近傍で、第1の画像光L1と第2の画像光L2が交差して交点Xが生じている。
これにより、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2のずれ、および複数の画像光A1と複数の画像光A2のずれを小さくすることができるため、開口Hの位置における複数の画像光A1と複数の画像光A2が占有する領域Sが小さくなる。よって、レイアウトの自由度が向上し、具体的には、開口Hを小さくすることができる。
また、本実施形態では、スクリーン15は、図6および図7に示したように、画像光を発散して出射するマイクロレンズ150が配列されたマイクロレンズアレイである。
これにより、スクリーン15から出射される画像光が、第1の方向及び第2の方向から自由曲面ミラー30に入射可能となり、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を交差させることができる。
図13は、自由曲面ミラーにおける反射領域を説明する図である。
R1は、図12に示した複数の画像光A1が、自由曲面ミラー30により反射される領域である第1の反射領域を示し、R2は、図12に示した複数の画像光A2が、自由曲面ミラー30により反射される領域である第2の反射領域を示し、RSは、第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域を示す。
図12で説明したように、第1の画像光L1が自由曲面ミラー30により反射される位置は、第2の画像光L2が自由曲面ミラー30により反射される位置よりも高くなっていることから、第1の反射領域R1は、第2の反射領域R2よりも高くなっている。
図14は、自由曲面ミラーにおける反射領域と、画像光の光路の関係を説明する図である。
図14(a)は、第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が完全に重なり合っている状態を示す。
この場合、図10に示した比較例のように、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、自由曲面ミラー30上に位置する。
図14(b)は、図14(a)に比べて、自由曲面ミラー30の傾きの差(θ1―θ2)を大きくした状態を示す。
この場合、第1の反射領域R1および第2の反射領域R2の一部が重なり合っており、図13に示したように、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、開口H近傍に位置する。
図14(c)は、図14(a)に比べて、自由曲面ミラー30の傾きの差(θ1―θ2)を小さくした状態を示す。
この場合、図14(b)に比べて、第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域RSが小さくなっており、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、開口Hよりも遠い上方に位置する。
以上により、第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域RSの大きさと、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xの位置には相関があることがわかる。
図15は、自由曲面ミラーにおける反射領域の重畳範囲と、開口部のサイズの関係を説明する図である。
ここで、自由曲面ミラーにおける反射領域の重畳範囲の割合は、(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域RSの面積)×2/(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2の重なり合わないときの合計面積)で示される。
また、開口部のサイズは、開口H近傍における、複数の画像光A1と複数の画像光A2が占有する領域の大きさに対応しており、開口部のサイズの変化率は、図14(a)の状態における開口のサイズを基準としている。
重畳範囲の割合が、0%〜50%の場合は、図14(c)に示したように、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、開口Hよりも上方に位置する。
重畳範囲の割合が、50%〜60%の場合は、図14(b)に示したように、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、開口H付近に位置する。
重畳範囲の割合が、60%〜100%の場合は、図14(a)に示したように、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、開口Hよりも下方に位置する。
以上のことから、図15に示した重畳範囲の割合は、30%≦(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域RSの面積)×2/(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2の重なり合わないときの合計面積)≦80%の関係を満たすことが好ましい。さらには、50%≦(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域RSの面積)×2/(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2の重なり合わないときの合計面積)≦60%の関係を満たすことがより好ましい。
これにより、表示装置10は、図14(a)の状態に比べて、開口Hのサイズを10%以上小さくすることができる。
なお、図15に示した数値はあくまで一例であり、虚像距離や虚像画角、見下ろし角の仕様、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の位置関係、フロントガラス50の形状などによって数値は変化する。
図16は、自由曲面ミラーの角度と、画像光の光路の関係を説明する図である。
アイリプス上端の視点位置E1とアイリプス下端の視点位置E2の中心のアイリプス中心位置をE0、アイリプス中心位置E0と自由曲面ミラー30の反射位置を結んだ光路上において、アイリプス中心位置E0から自由曲面ミラー30までの距離をL、アイリプス中心位置E0と自由曲面ミラー30の反射位置を結んだ光路上において、アイリプス中心位置E0からフロントガラス50までの距離をWとする。
また、アイリプス中心位置E0からアイリプス上端の視点位置E1およびアイリプス下端の視点位置E2のそれぞれまでの距離をLe、アイリプス中心位置E0から第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xまでの距離をDとする。
そして、アイリプス中心位置E0からの見下ろし角をβ0、アイリプス上端の視点位置E1からの見下ろし角をβ1、アイリプス下端の視点位置E2からの見下ろし角をβ2とし、第1の画像光L1がアイリプス上端の視点位置E1に到達するときの自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きをθ1、第2の画像光L2がアイリプス下端の視点位置E2に到達するときの自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きをθ2とする。
ここで、見下ろし角β1とβ2の差分βは自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きの和に等しくなる。すなわち、β=β1−β2=θ1+θ2が成り立つ。
以上に基づき、第1の画像光L1と第2の画像光L2の交点Xは、以下の数式が成り立つ場合に、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間に位置する。
W<D<L、ただし、D=Lecos(θ1+θ2)/tan((θ1+θ2)/2)
すなわち、上記数式を満たすように、自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きの和(θ1+θ2)を設定することにより、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を確実に交差させることができる。
なお、HUD装置の場合、ナビゲーションや速度表示、路面の障害物検知等の表示を行うことが多いため、画像はアイリプスに対して水平面よりも低い位置に表示されることが望ましい。この場合、β1>β2かつβ2>0となるためβ>0が成り立つ。
また、上記数式が成り立つ場合、D=Lの場合と比較すると、β1はより大きくなり、β2はより小さくなる。すなわち、βがより大きくなるため、自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きの和(θ1+θ2)をより大きくする必要があることがわかる。
図17は、実施形態の変形例に係る画像光の光路を説明する図である。
表示装置10は、図12で説明した実施形態に加えて、スクリーン15と自由曲面ミラー30の間の光路中に、平面形状の折返しミラー80(光偏向部の一例)を備える。折返しミラー80は、回転軸801を中心として回転可能であり、スクリーン15から出射される画像光を偏向する。
これにより、表示装置10は、自由曲面ミラー30に第1の画像光L1が入射する第1の方向と、自由曲面ミラー30に第2の画像光L2が入射する第2の方向の角度差を大きくすることができるため、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を容易に交差させることができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る表示装置10は、画像光を出射するスクリーン15(出射部の一例)と、画像光を反射する曲面形状の自由曲面ミラー30(反射部の一例)と、を備え、画像光を反射および透過するフロントガラス50(他の反射部の一例)に向けて自由曲面ミラー30で反射された画像光を出射するとともに、スクリーン15から出射される画像光は、第1の方向及び第1の方向とは異なる第2の方向から自由曲面ミラー30に入射可能であり、自由曲面ミラー30に第1の方向から入射する第1の画像光L1は、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1(第1の基準位置の一例)に到達し、自由曲面ミラー30に第2の方向から入射する第2の画像光L2は、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1よりも低いアイリプス上端の視点位置E2(第2の基準位置の一例)に到達し、第1の画像光L1が自由曲面ミラー30により反射される位置は、第2の画像光L2が自由曲面ミラー30により反射される位置よりも高い。
これにより、表示装置10は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、アイリプス上端の視点位置E1に到達する複数の画像光A1と、アイリプス下端の視点位置E2に到達する複数の画像光A2と、が占有する領域を低減できるため、表示装置10を設置する際のレイアウトの自由度が向上する。
また、表示装置10は、画像光を出射するスクリーン15と、画像光を反射する曲面形状の自由曲面ミラー30と、を備え、画像光を反射および透過するフロントガラス50に向けて自由曲面ミラー30で反射された画像光を出射するとともに、スクリーン15から出射される画像光は、第1の方向及び第1の方向とは異なる第2の方向から自由曲面ミラー30に入射可能であり、自由曲面ミラー30に第1の方向から入射する第1の画像光L1は、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1に到達し、自由曲面ミラー30に第2の方向から入射する第2の画像光L2は、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50により反射されてアイリプス上端の視点位置E1よりも低いアイリプス上端の視点位置E2に到達し、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を交差させる。
これにより、表示装置10は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2が占有する領域を低減して、アイリプス上端の視点位置E1に到達する複数の画像光A1と、アイリプス下端の視点位置E2に到達する複数の画像光A2と、が占有する領域を低減することができるため、表示装置10を設置する際のレイアウトの自由度が向上する。
自由曲面ミラー30とフロントガラス50部の間には、自由曲面ミラー30側の空間とフロントガラス50側の空間を仕切る仕切り部材901が備えられる。そして、仕切り部材901には、自由曲面ミラー30により反射された画像光を透過させる開口H(透過領域の一例)が形成される。
表示装置10は、スクリーン15および自由曲面ミラー30を収納する筐体90を備える。本実施形態では、仕切り部材901は、筐体90と一体的に設けられるが、筐体90とは別体で、例えばダッシュボード200と一体的に設けられてもよい。
この場合、表示装置10は、アイリプス上端の視点位置E1に到達する複数の画像光A1と、アイリプス下端の視点位置E2に到達する複数の画像光A2と、が開口Hの位置において占有する領域Sを低減することにより、開口Hを小さくすることができるため、レイアウトの自由度が向上する。
表示装置10は、第1の画像光L1を含み、アイリプス上端の視点位置E1に到達する複数の画像光A1が、自由曲面ミラー30により反射される領域を示す第1の反射領域R1と、第2の画像光L2を含み、アイリプス下端の視点位置E2に到達する複数の画像光A2が、自由曲面ミラー30により反射される領域を示す第2の反射領域R2と、が以下の関係を満たすように構成される。
30%≦(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2が重なり合っている領域RSの面積)×2/(第1の反射領域R1と第2の反射領域R2の重なり合わないときの合計面積)≦80%
これにより、表示装置10は、開口Hを確実に小さくすることができるため、レイアウトの自由度が確実に向上する。
スクリーン15は、画像光を発散して出射するマイクロレンズ150が配列されたマイクロレンズアレイである。
これにより、スクリーン15から出射される画像光が、第1の方向及び第1の方向とは異なる第2の方向から自由曲面ミラー30に入射可能となり、表示装置10は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を交差させることができる。
また、表示装置10は、スクリーン15から出射される画像光を偏向する回転可能な平面形状の折返しミラー80(光偏向部)を備える。
これにより、表示システム1は、第1の方向と第2の方向の角度差を大きくすることができるため、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を容易に交差させることができる。この場合、アイボックスの大きさの課題を考慮しなくてよい場合は、スクリーン15は画像光を発散して出射するものでなくてもよい。
さらに、表示装置10は、第1の画像光L1がアイリプス上端の視点位置E1に到達するときの自由曲面ミラー30の傾きθ1と、第2の画像光L2がアイリプス下端の視点位置E2に到達するときの自由曲面ミラー30の傾きθ2が異なるように、自由曲面ミラー30の傾きを変化させる。
これにより、表示装置10は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を容易に交差させることができる。なお、観察系倍率の課題を考慮しなくてよい場合は、自由曲面ミラー30の傾きを変化させることなく、自由曲面ミラー30の反射面の曲率を大きくすることにより、第1の画像光L1と第2の画像光L2を交差させてもよい。
そして、アイリプス上端の視点位置E1とアイリプス下端の視点位置E2の中心のアイリプス中心位置をE0、アイリプス中心位置E0と自由曲面ミラー30の反射位置を結んだ光路上において、アイリプス中心位置E0から自由曲面ミラー30までの距離をL、アイリプス中心位置E0と自由曲面ミラー30の反射位置を結んだ光路上において、アイリプス中心位置E0からフロントガラス50までの距離をW、アイリプス中心位置E0からアイリプス上端の視点位置E1およびアイリプス下端の視点位置E2のそれぞれまでの距離をLe、第1の画像光L1がアイリプス上端の視点位置E1に到達するときの自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きをθ1、第2の画像光L2がアイリプス下端の視点位置E2に到達するときの自由曲面ミラー30の基準角度からの傾きをθ2とした場合に、以下の数式が成り立つ。
W<D<L、ただし、D=Lecos(θ1+θ2)/tan((θ1+θ2)/2)
これにより、表示装置10は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の間で、第1の画像光L1と第2の画像光L2を確実に交差させることができる。
以上、実施形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 表示システム
100 表示装置
10 画像形成ユニット
11 光源装置(光源の一例)
12 ユニット筐体
13 光偏向装置(光偏向部の一例)
14 ミラー
15 スクリーン(出射部の一例)
15R1 画像領域
30 自由曲面ミラー(反射部の一例)
301 回転軸
40 防塵窓
45 虚像
50 フロントガラス(他の反射部の一例)
70 遮光板(遮光部の一例)
80 折り返しミラー(光偏向部の一例)
801 回転軸
90 筐体
901 仕切り部材
H 開口(透過領域の一例)
特開2014‐210537 特開2018‐004788

Claims (12)

  1. 画像光を出射する出射部と、
    前記画像光を反射する曲面形状の反射部と、を備え、
    前記画像光を反射する他の反射部に向けて、前記反射部で反射された前記画像光を出射する表示装置であって、
    前記出射部から出射される前記画像光は、第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向から前記反射部に入射可能であり、
    前記反射部に前記第1の方向から入射する第1の画像光は、前記反射部および前記他の反射部により反射されて第1の基準位置に到達し、
    前記反射部に前記第2の方向から入射する第2の画像光は、前記反射部および前記他の反射部により反射されて前記第1の基準位置よりも低い第2の基準位置に到達し、
    前記第1の画像光が前記反射部により反射される位置は、前記第2の画像光が前記反射部により反射される位置よりも高い表示装置。
  2. 前記第1の画像光と、前記第2の画像光は、前記反射部と前記他の反射部の間で交差する請求項1記載の表示装置。
  3. 前記反射部と前記他の反射部の間に備えられ、前記反射部側の空間と前記他の反射部側の空間を仕切る仕切り部材に、前記反射部により反射された前記画像光を透過させる透過領域が形成される請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記出射部および前記反射部を収納する筐体を備え、
    前記仕切り部材は、前記筐体の一部である請求項3記載の表示装置。
  5. 前記第1の画像光を含み、前記第1の基準位置に到達する複数の前記画像光が、前記反射部により反射される領域を示す第1の反射領域と、
    前記第2の画像光を含み、前記第2の基準位置に到達する複数の前記画像光が、前記反射部により反射される領域を示す第2の反射領域と、が以下の関係を満たす請求項1〜4の何れか記載の表示装置。
    30%≦(第1の反射領域と第2の反射領域が重なり合っている領域の面積)×2/(第1の反射領域と第2の反射領域の重なり合わないときの合計面積)≦80%
  6. 前記出射部は、前記画像光を発散して出射する請求項1〜5の何れか記載の表示装置。
  7. 前記出射部から出射される前記画像光を偏向する光偏向部を備える請求項1〜6の何れか記載の表示装置。
  8. 前記第1の画像光が前記第1の基準位置に到達するときの前記反射部の傾きと、前記前記第2の画像光が前記第2の基準位置に到達するときの前記反射部の傾きが異なるように、反射部の傾きを変化させる請求項1〜7の何れか記載の表示装置。
  9. 前記第1の基準位置と前記第2の基準位置の中心の中心位置をE0、中心位置E0と前記反射部の反射位置を結んだ光路上において、前記中心位置E0から前記反射部までの距離をL、前記中心位置E0と前記反射部の反射位置を結んだ光路上において、前記中心位置E0から前記他の反射部までの距離をW、前記中心位置から前記第1の基準位置および前記第2の基準位置のそれぞれまでの距離をLe、前記第1の画像光が前記第1の基準位置に到達するときの前記反射部の基準角度からの傾きをθ1、前記第2の画像光が前記第2の基準位置に到達するときの前記反射部の前記基準角度からの傾きをθ2とした場合に、以下の数式が成り立つ請求項8記載の表示装置。
    W<D<L、ただし、D=Lecos(θ1+θ2)/tan((θ1+θ2)/2)
  10. 請求項1〜9の何れか記載の表示装置と、前記他の反射部を備えた表示システム。
  11. 前記他の反射部は、前記反射部で反射された前記画像光を反射および透過する請求項10記載の表示システム。
  12. 請求項10または11記載の表示システムを備えた移動体。
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