JP7203542B2 - 加工システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物の表面(被加工面)を平坦に加工する加工システム及び方法に関する。
半導体製造分野では、被加工物としてシリコンウェハ等の半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という)の表面を平滑に研磨する化学的機械的研磨、いわゆるCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術を適用した研磨装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の研磨装置は、ウェハ及びプラテンを互いに回転させ、砥粒を含むスラリーを供給させながらウェハをプラテン上の研磨パッドに押し付けることにより、ウェハの表面を平滑化するものである。
特開2016-159385号公報
しかしながら、上述したような特許文献1記載の研磨装置は、ウェハ表面を全面に亘って一様に加工するため、研磨前のウェハ表面が不均一であると、ウェハ表面の凹凸がそのまま残存する虞があった。
そこで、被加工物の表面(被加工面)を精度良く平坦に加工するという解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る加工システムは、ウェハの表面を平坦に加工する加工システムであって、前記ウェハの表面を研削する研削装置と、研磨ヘッドに取り付けられて前記研磨ヘッドとともに回転する前記ウェハを回転する研磨パッドに押圧することにより、前記研削装置で研削した前記ウェハの表面を研磨するCMP装置と、前記研磨パッドを貫通する孔を通して前記CMP装置で研磨した前記ウェハの表面の高さを前記ウェハの全面に亘って測定する測定装置と、前記測定装置で測定した測定結果から前記ウェハにおいて前記ウェハの表面の高さが閾値以上の領域を抽出し、前記領域の前記ウェハの表面の高さに応じて照射条件を設定する制御装置と、中心部のガスクラスターイオンのみを選別したガスクラスターイオンビームを前記照射条件で前記領域に照射し、前記領域をトリミングするトリミング装置と、を備えている。
この構成によれば、被加工物表面を全面に亘ってCMP研磨した上で、被加工物表面のうち相対的に高い領域にガスクラスターイオンビームを照射して局所的にトリミングして被加工物表面の凹凸を緩やかにすることにより、被加工物表面を一様にCMP研磨だけする場合と比較して、効率良く且つ高精度で被加工物表面を平坦に加工することができる。また、測定装置で研磨後の被加工物表面の高さを測定することにより、被加工物表面のうち相対的に高い領域を精度良く検出可能なため、効率的に被加工物表面を平坦に加工することができる。さらに、複合基板等に対して研削、CMP研磨及びトリミングを連続して行うことにより、効率的に被加工物表面を平坦に加工することができる。
また、本発明に係る加工システムは、前記照射条件が、ガスの種類、照射量及び照射時間を含むことが好ましい。
また、本発明に係る加工システムは、前記CMP装置が、前記研削装置で研削した前記ウェハの表面から前記ウェハの厚さの1/3まで研磨し、前記トリミング装置が、前記領域における前記ウェハの厚さの数%乃至二十数%をトリミングすることが好ましい。
また、本発明に係る加工システムは、前記トリミング装置が、磁界によって前記中心部のガスクラスターイオンよりも小さいガスクラスターイオンの進路を変更させることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る加工方法は、ウェハの表面を平坦に加工する加工方法であって、前記ウェハの表面を研削し、研磨ヘッドに取り付けられて前記研磨ヘッドとともに回転する前記ウェハを回転する研磨パッドに押圧することにより、研削した前記ウェハの表面を研磨し、前記研磨パッドを貫通する孔を通して研磨した前記ウェハの表面の高さを前記ウェハの全面に亘って測定し、前記ウェハの表面の高さの測定結果から前記ウェハの表面の高さが閾値以上の領域を抽出し、前記領域の前記ウェハの表面の高さに応じて照射条件を設定し、中心部のガスクラスターイオンのみを選別したガスクラスターイオンビームを前記照射条件で前記領域に照射して前記領域をトリミングする。
この構成によれば、被加工物表面を全面に亘ってCMP研磨した上で、被加工物表面のうち相対的に高い領域にガスクラスターイオンビームを照射して局所的にトリミングして被加工物表面の凹凸を緩やかにすることにより、被加工物表面を一様にCMP研磨だけする場合と比較して、効率良く且つ高精度で被加工物表面を平坦に加工することができる。また、測定装置で研磨後の被加工物表面の高さを測定することにより、被加工物表面のうち相対的に高い領域を精度良く検出可能なため、効率的に被加工物表面を平坦に加工することができる。さらに、複合基板等に対して研削、CMP研磨及びトリミングを連続して行うことにより、効率的に被加工物表面を平坦に加工することができる。
本発明は、被加工物表面を全面に亘ってCMP研磨した上で、被加工物表面のうち相対的に高い領域にガスクラスターイオンビームを照射して局所的にトリミングして被加工物表面の凹凸を緩やかにすることにより、効率良く且つ高精度で被加工物表面を平坦に加工することができる。
本発明の一実施例に係る加工システムの構成を示す模式図。 研削装置の構成を示す模式図。 CMP装置を模式的に示す斜視図。 トリミング装置の構成を示す模式図。 複合基板を加工する手順を示す模式図。 トリミング前のウェハ表面を撮影したAFM画像。 トリミング後のウェハ表面を撮影したAFM画像。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下では、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、構成要素の断面構造を分かり易くするために、一部の構成要素のハッチングを省略することがある。
図1は、加工システム1の基本的構成を示す模式図である。加工システム1は、被加工物の表面(被加工面)を加工するものであり、具体的には、ウェハを薄く平坦に加工したり、ウェハ表面に形成された酸化膜等を平坦に加工するものである。
以下では、被加工物として半導体結晶又は圧電結晶等の機能層に単結晶、多結晶セラミック又は非晶質等の支持基板(下地層)を接合した複合基板(以下、単に「ウェハW」という)を例に説明するが、被加工物はこれに限定されるものではなく、例えば単一層の基板であっても構わない。
加工システム1は、ウェハWの研削加工、トリミング加工及び研磨加工を連続して行うものである。加工システム1は、研削装置10と、CMP装置20と、トリミング装置30と、制御装置40と、を備えている。
また、加工システム1は、研削装置10、CMP装置20及びトリミング装置30の間でウェハWを搬送する図示しない搬送装置を備えている。なお、加工システム1は、各種装置を単一のハウジング内に収容して構成されても構わないし、各装置が一つずつハウジング内に収容されたものを相互に連結して構成されても構わない。
図2は、研削装置10の構成を示す模式図である。研削装置10は、インデックステーブル11と、インデックステーブル11上に配置されてウェハWの裏面を吸着保持するウェハチャック12を備えている。
ウェハチャック12は、上面にアルミナ等の多孔質材料からなる図示しない吸着体が埋設されている。ウェハチャック12は、内部を通って表面に延びる図示しない管路を備えている。管路は、図示しないロータリージョイントを介して真空源、圧縮空気源又は給水源に接続されている。真空源が起動すると、ウェハチャック12に載置されたウェハWがウェハチャック12に吸着保持される。また、圧縮空気源又は給水源が起動すると、ウェハWとウェハチャック12との吸着が解除される。
ウェハチャック12は、エアベアリング13を介してインデックステーブル11上に設けられている。エアベアリング13のロータを介して、ウェハチャック12と図示しないロータリージョイントとが接続されており、ウェハチャック12は回転軸a1回りに回転可能に構成されている。
また、研削装置10は、研削砥石14と、スピンドル15と、スピンドル送り機構16と、を備えている。研削砥石14には、例えばカップ型砥石が用いられる。研削砥石14は、スピンドル15の下端に取り付けられている。スピンドル15は、研削砥石14を回転軸a2回りに回転可能に支持している。スピンドル送り機構16は、スピンドル15を垂直方向(図2の紙面上下方向)に昇降させるように構成されている。スピンドル送り機構16は、スピンドル15と図示しないコラムとを連結する2つのリニアガイド16aと、スピンドル15を垂直方向に昇降させる公知のボールネジスライダ機構(不図示)と、を備えている。
図3は、CMP装置20の構成を示す斜視図である。CMP装置20は、ウェハW表面を全面に亘って平坦に加工するものである。CMP装置20は、プラテン21と、研磨パッド22と、研磨ヘッド23と、を備えている。
プラテン21は、円盤状に形成されており、プラテン21の下方に配置された回転軸24に連結されている。回転軸24がモータ25の駆動によって回転することにより、プラテン21は図3中の矢印D1の方向に回転する。
プラテン21の上面には、研磨パッド22が貼付されている。研磨パッド22は、例えばウレタン製であるが、これに限定されるものではない。なお、研磨パッド22は、図3に示すように円形に形成されて研磨パッド22の中央の回転軸回りに回転運動するものに限定されず、例えば、無端ベルト状に形成されて直線運動するものであっても構わない。
研磨パッド22上に図示しないノズルから研磨剤と化学薬品との混合物であるスラリーが供給される。スラリーは、プラテン21の自転に応じて研磨パッド22上に広がり、ウェハWと研磨パッド22との接触領域に供給される。スラリーは、例えば、酸化剤及び研磨材を含むもの、シリカスラリー等である。酸化剤は、例えば、セリアスラリー、アルミナスラリー等であるが、これに限定されるものではない。また、スラリーにウェハWの表面を親水化させる濡れ剤を添加しても構わない。
研磨ヘッド23は、プラテン21より小径の円盤状に形成されており、研磨ヘッド23の上方に配置された回転軸26に連結されている。回転軸26が図示しないモータの駆動によって回転することにより、研磨ヘッド23は、図3中の矢印D2の方向に回転する。研磨ヘッド23は、図示しない昇降装置によって垂直方向に昇降自在である。研磨ヘッド23は、ウェハWを研磨する際に下降して研磨パッド22にウェハWを押圧する。
CMP装置20は、ウェハW内の機能層の厚み(高さ)を測定する高さセンサ27を備えている。高さセンサ27は、例えばレーザ光を用いたレーザ干渉計であるが、これに限定されるものではない。高さセンサ27は、プラテン21の下方に配置されている。高さセンサ27は、プラテン21及び研磨パッド22を垂直方向に貫通する孔28に装着された透過性の窓29を介してレーザ光をウェハW表面に投射し、ウェハWで反射した反射光を受光することにより、機能層の厚みを測定する。
図4は、トリミング装置30の構成を示す模式図である。トリミング装置30は、研削後のウェハW表面にガスクラスターイオンビーム(GCIB)を局所的に照射して、ウェハWの被照射領域を平坦に加工するものである。
トリミング装置30の構成について具体的に説明すると、トリミング装置30は、主に、ソースチャンバ31A、イオンチャンバ31B、プロセスチャンバ31Cを連結して構成されており、各チャンバはターボ分子ポンプ32によって個別に減圧されている。
ソースチャンバ31Aには、ガラス製のノズル33が設置されており、高圧ガスをノズル33から真空中に噴射すると、急激な断熱膨張によって分子が冷却されて多数の分子からなるガスクラスターが生成される。ガスは、例えば、三フッ化窒素、酸素、窒素又はアルゴン等であるが、ウェハの種類等によって任意に選択可能である。
ガスクラスターは、ソースチャンバ31Aとイオンチャンバ31Bとの間にガスクラスターの進行方向(図4の矢印の向き)に対して垂直に設けられた僅かな孔径のスキマー34に向けて移動する。スキマー34は、中心部のクラスターと周辺部のモノマーとに分離し、クラスターのみがイオンチャンバ31Bに入るようになっている。
イオンチャンバ31Bには、イオナイザー35と、加速器36と、アパーチャー板37と、静電レンズ38とが、クラスターの進行方向に沿ってこの順に設けられている。
イオナイザー35は、図示しないフィラメントから放出された熱電子を印加して加速させ、熱電子をガスクラスターに衝突させることにより、ガスクラスターをイオン化させる。
加速器36は、イオン化されたガスクラスターイオンを印加して加速させる。
アパーチャー板37は、ガスクラスターイオンのうち中心部のガスクラスターイオンのみを選別し、静電レンズ38は、磁界によって比較的小さいガスクラスターイオンの進路を変更させる。これにより、ガスクラスターイオンのクラスターサイズが選別されるとともに、GCIBが収束されて、アパーチャー穴39を介してウェハWに向けて照射される。なお、符号Sは、ウェハWを保持するステージである。ステージSは、GCIBの照射位置に対してウェハWを相対的に移動可能に構成されている。
加工システム1は、制御装置40によって動作を制御されている。制御装置40は、加工システム1を構成する構成要素をそれぞれ制御するものである。制御装置40は、例えば、CPU、メモリ等により構成される。なお、制御装置40の機能は、ソフトウェアを用いて制御することにより実現されても良く、ハードウェアを用いて動作することにより実現されても良い。
次に、加工システム1を用いてウェハWの機能層を平坦化する手順について、図5に基づいて説明する。
[研削工程]
ウェハWをウェハチャック12に吸着保持した後に、研削砥石14をウェハWの近傍まで接近させる。次に、ウェハチャック12及び研削砥石14をそれぞれ回転させながら、研削砥石14をウェハW表面に押し当てる。
研削装置10の研削条件は、例えば、ウェハチャック12の回転速度は300rpm、研削砥石14の番手は#6000、スピンドル15の回転速度は2000rpm、スピンドル送り機構16の送り速度は0.4μm/sである。
研削装置10は、図5(a)に示すように、ウェハWを所望の厚み(例えば、6μm)にまで研削する。なお、研削工程は、単一の研削装置のみで行うものであっても、加工条件が異なる複数の研削装置を用意して段階的に行うものであっても構わない。
[CMP工程]
ウェハW表面が研磨パッド22に対向するようにウェハWが研磨ヘッド23の下端に取り付けられた後に、研磨ヘッド23を研磨パッド22まで接近させる。次に、図5(b)に示すように、プラテン21及び研磨ヘッド23をそれぞれ回転させながら、研磨ヘッド23がウェハWを研磨パッド22に向けて押圧する。なお、図5(b)では、説明の都合上、研磨パッド22及び研磨ヘッド23とウェハWとを上下反転して図示している。
CMP装置20の研磨条件は、例えば、プラテン21の回転速度は80rpm、研磨ヘッド23の回転速度は80rpm、ウェハWに作用する圧力は3psi、研磨時間60secである。
CMP装置20は、ウェハW表面を全面に亘って一様に研磨する。研磨パッド22による研磨量は、例えばウェハWの表面から約2μmに設定される。
研削装置10による研削が終了すると、図5(c)に示すように、CMP研磨後のリンス処理時に、プラテン21が窓29がウェハWの下方を通過する度に、高さセンサ27が、ウェハW全面に亘って機能層の厚みを測定して研磨後のウェハW表面の細かい凹凸の高さを測定する。高さセンサ27の測定地点は、研磨ヘッド23がプラテン21に対して水平方向に移動しながら自転することにより、ウェハW表面で任意に設定可能である。なお、図5(c)では、説明の都合上、高さセンサ27とウェハWとを上下反転して図示している。
制御装置40は、高さセンサ27が測定した測定地点の座標及び高さに基づいて、ウェハW表面の形状を示すプロファイルを生成する。
[トリミング工程]
制御装置40は、プロファイルに基づいて、ウェハW内において表面の高さが予め設定された所定閾値以上の測定地点を含む領域をトリミング対象領域として抽出するとともに、トリミング対象領域に対してGCIBを照射する照射条件を設定する。
トリミング対象となるウェハW表面の高さ閾値は任意に変更可能であるが、例えば、CMP研磨前の目標高さに対して数百nm等と設定することが考えられる。
GCIBの照射条件は、ガスの種類、照射量及び照射時間等であり、所望のトリミング量(例えば、数百nm)等に応じて、制御装置40に予め記憶された照射条件の組み合わせが呼び出される。
ステージSにウェハWが保持された後に、ステージSは、GCIBの照射範囲がトリミング対象領域を含むようにウェハWをGCIBの照射位置に対して相対的に移動させる。
その後、図5(d)に示すように、トリミング装置30は、制御装置40から呼び出された照射条件に基づいて、ウェハW表面に向かってGCIBを照射する。ウェハWの表面に照射されたガスクラスターイオンは、ウェハW表面の原子をスパッタリング(叩き出し)することにより、図5(e)に示すように、ウェハW表面が平坦化される。
GCIBは、クラスターイオン1原子あたりのエネルギーがクラスターを構成する原子の数に反比例するため、モノマーイオンと比較して、ウェハW表面のダメージを低減することができる。なお、複数のトリミング領域が抽出された場合には、トリミング装置30によるトリミングを各領域に対して行う。
ここで、GCIBによるトリミングの一例を示す。図6(a)~(d)は、サンプルウェハ(8インチのSiウェハ)におけるGCIB照射前のウェハ表面の4つの照射地点を示すAFM画像である。図7(a)~(d)は、サンプルウェハにおけるGCIB照射後のウェハ表面の4つの照射地点を示すAFM画像である。なお、照射地点1~4は、ウェハ中心回りに同心円上で互いに等間隔に離間した4点に設定した。また、サンプルウェハは、#6000の研削砥石14を用いて予め研削したものである。
表1は、トリミング装置30でサンプルウェハをトリミングした際のGCIBの照射条件を示す表である。
Figure 0007203542000001
表2は、照射地点4か所におけるGCIB照射前のAFM画像内の表面粗さRa及びGCIB照射後のAFM画像内の表面粗さRaを示す。
Figure 0007203542000002
表2によれば、照射地点1~4全てにおいて表面粗さRaが低下しており、ウェハ表面が平坦化されていることが分かる。
このようにして、上述した加工システム1は、ウェハW表面を全面に亘ってCMP研磨した上で、ウェハW表面のうち高さが所定閾値以上であるトリミング対象領域をGCIBで局所的にトリミングしてウェハW表面の凹凸を緩やかにすることにより、効率良く且つ高精度でウェハW表面を平坦に加工することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
上述した実施形態では、研削工程、CMP工程及びトリミング工程を経てウェハを薄く平坦に加工する場合を例に説明したが、ウェハ表面の酸化膜を平坦に加工する場合には、研削工程は不要である。
1 ・・・加工システム
10 ・・・研削装置
11 ・・・インデックステーブル
12 ・・・ウェハチャック
13 ・・・エアベアリング
14 ・・・研削砥石
15 ・・・スピンドル
16 ・・・スピンドル送り機構
20 ・・・CMP装置
21 ・・・プラテン
22 ・・・研磨パッド
23 ・・・研磨ヘッド
24 ・・・回転軸
25 ・・・モータ
26 ・・・回転軸
27 ・・・高さセンサ
28 ・・・孔
29 ・・・窓
30 ・・・トリミング装置
31A、31B、31C・・・ソースチャンバ
32 ・・・ターボ分子ポンプ
33 ・・・ノズル
34 ・・・スキマー
35 ・・・イオナイザー
36 ・・・加速器
37 ・・・アパーチャー板
38 ・・・静電レンズ
39 ・・・アパーチャー穴
40 ・・・制御装置
S ・・・ステージ
W ・・・ウェハ

Claims (5)

  1. ウェハの表面を平坦に加工する加工システムであって、
    前記ウェハの表面を研削する研削装置と、
    研磨ヘッドに取り付けられて前記研磨ヘッドとともに回転する前記ウェハを回転する研磨パッドに押圧することにより、前記研削装置で研削した前記ウェハの表面を研磨するCMP装置と、
    前記研磨パッドを貫通する孔を通して前記CMP装置で研磨した前記ウェハの表面の高さを前記ウェハの全面に亘って測定する測定装置と、
    前記測定装置で測定した測定結果から前記ウェハにおいて前記ウェハの表面の高さが閾値以上の領域を抽出し、前記領域の前記ウェハの表面の高さに応じて照射条件を設定する制御装置と、
    中心部のガスクラスターイオンのみを選別したガスクラスターイオンビームを前記照射条件で前記領域に照射し、前記領域をトリミングするトリミング装置と、
    を備えていることを特徴とする加工システム。
  2. 前記照射条件は、ガスの種類、照射量及び照射時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の加工システム。
  3. 前記CMP装置は、前記研削装置で研削した前記ウェハの表面から前記ウェハの厚さの1/3まで研磨し、
    前記トリミング装置は、前記領域における前記ウェハの厚さの数%乃至二十数%をトリミングすることを特徴とする請求項1又は2に記載の加工システム。
  4. 前記トリミング装置は、磁界によって前記中心部のガスクラスターイオンよりも小さいガスクラスターイオンの進路を変更させることを特徴とする請求項3に記載の加工システム。
  5. ウェハの表面を平坦に加工する加工方法であって、
    前記ウェハの表面を研削し、
    研磨ヘッドに取り付けられて前記研磨ヘッドとともに回転する前記ウェハを回転する研磨パッドに押圧することにより、研削した前記ウェハの表面を研磨し、
    前記研磨パッドを貫通する孔を通して研磨した前記ウェハの表面の高さを前記ウェハの全面に亘って測定し、
    前記ウェハの表面の高さの測定結果から前記ウェハの表面の高さが閾値以上の領域を抽出し、
    前記領域の前記ウェハの表面の高さに応じて照射条件を設定し、
    中心部のガスクラスターイオンのみを選別したガスクラスターイオンビームを前記照射条件で前記領域に照射して前記領域をトリミングすることを特徴とする加工方法。
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