JP7203523B2 - 放送番組の視聴における視聴履歴分析装置、視聴履歴分析方法および視聴履歴分析システム - Google Patents
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Description
放送波により送信される放送番組を受信する放送波受信装置のユーザの、前記放送番組を視聴した履歴である視聴履歴を、前記放送波受信装置を個別に識別する識別番号とともに取得して解析する解析部と、前記解析部の解析結果をもとにサービスを提供するサービス提供部と、を具備し、
前記解析部は、取得した前記視聴履歴のうち、予め定められた前記識別番号である第1識別番号を持つ前記放送波受信装置の、予め定められた区間である第1区間の前記視聴履歴である第1視聴履歴を解析する、視聴履歴分析装置である。
図1は、本実施形態に係る放送信号送信装置100、サーバ120および放送信号受信装置140からなるシステム全体の構成例を示した図である。
100は、放送番組を放送する放送信号送信装置(放送局とも呼ぶ)であり、放送番組サーバ101および第1の基本機能102を備える。
第1の基本機能102は、放送局100の基本的な機能であり、放送する番組の映像信号や音声信号等を符号化(エンコードとも言う)して多重化し、放送信号として送出する機能を持つ。
サーバ120は、放送信号受信装置140が個別に持つ識別番号により個々の放送信号受信装置140を識別している。放送信号受信装置140が持つ識別番号は、例えば数字、アルファベットの組み合わせから構成されている。
収集部122は、放送信号受信装置140のユーザが放送番組を視聴した履歴である視聴履歴を収集する機能を持つ。
サービス提供部124は、解析部123が解析した結果をもとにサービスを提供する機能を持つ。
サービス提供部124は、解析部123が解析した結果をもとに例えば、放送信号受信装置140のユーザにとって有益な情報を提供してもよい。あるいはサービス提供部124は、解析部123が解析した結果をもとに例えば、放送信号受信装置140に対して番組を放送する側である放送局100や番組制作会社、番組のスポンサー等にとって有益な情報を提供してもよい。
図2は、テレビジョン受信装置140の構成例を概略的に示した図である。テレビジョン受信装置140は、放送波を受信する機能である第2の基本機能141、制御部142を含む。またテレビジョン受信装置140は、表示器160とも接続している。表示器160は、スピーカ161を内蔵していてもよい。
映像ストリームおよび音声ストリームは2Kデコーダ204-1でデコードされる。
デコードされた映像データは、映像・オーディオ・字幕データ処理部206、表示信号出力部207を介して表示器160に出力される。またデコードされた音声データは、映像・オーディオ・字幕データ処理部206、表示信号出力部207を介して表示器160に内蔵されているスピーカ161に出力される。
表示信号出力部207は、表示器160の表示能力に応じて、色度、解像度などを制御する。
テレビジョン受信装置140がBSデジタル放送信号、CSデジタル放送信号を受信した場合も、地上デジタルテレビジョン放送の放送信号を受信した場合と同様に、放送波で送られてきたストリーム(放送信号)をデマルチプレクサ処理やデスクランブル処理を行い、映像データを表示器160に出力したり音声データをスピーカ161に出力したりする。
このように本実施形態のテレビジョン受信装置140は、リアル視聴、録画視聴、再生視聴の3種類の視聴形態を、どのような組み合わせでも同時に行うことができ、またこれらの3種類の視聴形態に対応した3種類の視聴履歴の種別であるリアル視聴履歴、録画視聴履歴、再生視聴履歴をどのような組み合わせでも同時に取得することができる。またテレビジョン受信装置140は、リアル視聴、録画視聴、再生視聴の3種類の視聴形態のいずれかだけが可能であってもよい。
図3は、サーバ120の構成例を概略的に示した図である。
収集部122は、ネットワーク180を介してテレビジョン受信装置140から送られてくる視聴履歴を収集して、付与されている識別番号ごとに内部に持つ保存エリア(図示せず)に保存するとともに、視聴履歴の保存アドレスや付与されている識別番号等、受信した視聴履歴の保存に関する情報を識別管理部121に送信する。
解析部123は、収集部122に保存されている視聴履歴の中から、例えば指定した識別番号の、指定した期間の視聴履歴に対して解析を行う。解析の結果はサービス提供部124に送られ、サービス提供部124は送られてきた解析結果をもとに、サービスの提供を行う。
図4は、解析部123およびサービス提供部124が、サーバ120の外にある場合のシステム全体の構成例を示す図である。解析部123およびサービス提供部124は、例えばPC(パーソナルコンピューター)130の中にあってもよい。あるいは解析部123およびサービス提供部124は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末130の中にあってもよい。この場合PCや携帯端末130は、ネットワーク180を介してサーバ120と接続され、サーバ120にアクセスすることが可能である。このためPCや携帯端末130は、収集部122に保存されている視聴履歴の情報を任意の場所において取得することができる。またPCや携帯端末130の操作者は、解析部123による解析を任意の場所で行うことが可能である。またPCや携帯端末130の操作者は、解析部123の解析結果をもとにサービス提供部124により、任意の場所でサービスの提供や付加価値データの提供を行うことが可能である。解析部123およびサービス提供部124を含む携帯端末130を、視聴履歴分析装置と呼んでもよい。
図5Aは、収集部122が収集した膨大な視聴履歴の中から、解析部123の解析対象である視聴履歴群Aを選択する様子をイメージ化した図である。
図5Aの縦軸はテレビジョン受信装置140が持つ識別番号である。図5Aの四角枠501から513は、識別番号に対応したテレビジョン受信装置140の視聴履歴の開始から終了までを表している。1つの識別番号に対して、時間軸方向に複数の四角枠があるのは、識別番号に対応したテレビジョン受信装置140による番組の視聴が途中で途切れたことにより、視聴履歴が複数個に分かれていることを示している。例えば識別番号6のテレビジョン受信装置140の視聴履歴である視聴履歴506は、視聴履歴506-(1)と視聴履歴506-(2)の2つの視聴履歴から構成されていることを示している。
図5Aに示す視聴履歴の全体に対して、解析部123は、ある一定の条件を満たす視聴履歴を抽出することで、解析対象の視聴履歴である視聴履歴群Aを決定することができる。
図5Bは、図5Aに示す視聴履歴全体に対して、ある一定区間の時刻である区間Tに視聴履歴が存在しているテレビジョン受信装置140の視聴履歴を、解析部123の解析対象である視聴履歴群Aとした例を示した図である。なお図5Bの視聴履歴501-Bから513-Bは、図5Aの視聴履歴501から513と同一である。
また例えば解析部123は、ある番組Aを視聴した視聴履歴が存在しているテレビジョン受信装置140の視聴履歴を、解析対象としてもよい。
このように解析部123は、収集部122が収集した膨大な視聴履歴に対して、一定の条件を満たす視聴履歴を抽出して解析対象で視聴履歴群Aを決定することができる。これにより解析部123は、特定の識別番号を持つテレビジョン受信装置140の視聴履歴のうち、特定の区間の視聴履歴を解析対象とすることが可能となる。また解析部123は、視聴履歴群Aを抽出する際の条件を任意に変えることが可能である。これにより解析部123は、解析対象の視聴履歴を変えることが可能であり、これにより解析対象のテレビジョン受信装置140を変えることが可能である。
以下種々のパラメータを用いて視聴履歴群Aを色々な観点で可視化する方法について説明する。
可視化する全体の流れは、Step1であるターゲット層発見601、Step2であるターゲット層分析602、Step3であるターゲット層施策603、Step4であるターゲット層効果測定604、Step3(ラウンド2)であるターゲット層施策605を含む。
図5に示した例の視聴履歴群Aは、一定区間の時刻にユーザがテレビジョン受信装置140を視聴した視聴履歴であったり、あるいはユーザがある一定区間の時刻に放送されている番組Aを視聴した視聴履歴であったりする例である。
このようにテレビジョン受信装置140を視聴しているユーザの視点から、例えば特定番組群のファン層(ターゲット例1)、特定番組を最後まで見た層(ターゲット例2)、特定番組を前半で離脱した層(ターゲット例3)、話題番組の終盤のみ見た層(ターゲット例4)、特定チャンネルのファン層(ターゲット例5)、特定ジャンル(複数可)視聴層(ターゲット例)というようにターゲットとなるユーザ層(集合)を決定し、その条件を充足するように、収集部122が収集した視聴履歴の中から視聴履歴群Aを決定してもよい。例えばターゲット例1の特定番組のファン層は、予め定めた複数の番組において、ある閾値以上の数の番組をある閾値以上の時間視聴しているユーザ層を特定番組のファン層として定義してもよい。
ターゲット層分析602の可視化の例として、例えば特定層のチャンネル別・番組別の視聴分布と、特定層以外も含めた全体層のチャンネル別・番組別の視聴分布を比較し、全体層と特定層の差分を出すことで特定層の傾向を可視化する、がある。また他の例として、特定層の「過去」の視聴番組ランキングを一覧にすることで、期間(数年)を超えた嗜好の共通性を可視化する、もある。これらの可視化の具体例は、図7から図11を用いて説明する。
特定のユーザ層(特定層とも呼ぶ)に最適な広告や番組宣伝を行う宣伝枠の決定は、特定層が全体層(ユーザ全体)より多いと思われるチャンネル別・曜日別・時間帯別に決定してもよい。またライブ視聴のみならず再生視聴の視聴履歴を取り入れた視聴履歴群Aをターゲット層分析602で分析した結果を用いて、特定層に最適な広告や番組宣伝を行う宣伝枠を決定してもよい。
効果の測定は、例えばターゲット層施策603により行った施策の後に、再度ターゲット層分析で行った分析を行ってもよい。例えば特定層のチャンネル別・番組別の視聴分布と、特定層以外も含めた全体層のチャンネル別・番組別の視聴分布を比較することで可視化した特定層の傾向が、ターゲット層施策603を行うことでどのように変化したかを確認してもよい。
例えばターゲット層効果測定604により、複数のターゲット層において、ターゲット層施策603による効果が高かったことが判明した場合、一番効果が高かったターゲット層に対して最適な広告や番組宣伝を行う宣伝枠を行うように修正してもよい。
また、Step4であるターゲット層効果測定も、Step2であるターゲット層分析602で行った分析の手法を用いて簡易に効果測定を行うことができるため、Step3(ラウンド2)であるターゲット層施策の具体的な対策も迅速に行うことが可能となる。
図7は、ターゲット層分析602における分析方法の具体例を示した図である。
縦軸は、ある放送局Aが放送している歌番組A(放送時間2017年午後7時30分から午後11時15分まで)の出場歌手を表している。また縦軸には同時刻に放送された(放送時間2017年午後7時30分から午後11時15分まで)放送局A以外の放送局Bが放送している歌番組Bの出場歌手も含んでいる。
表中の数字は、縦軸に記載の出場歌手をテレビジョン受信装置140のユーザが視聴している視聴率を、横軸の地域ごとに順位づけしたものである。図7の例は、地域=全国の視聴率が昇順になるように、縦軸の出場歌手を並べた場合の例である。
歌番組の場合、全国的な人気歌手も出場すれば、ある地域の星として出場する歌手も出場する場合がある。このように色々な出場歌手の視聴率を、全国と地域ごとに分けて一覧として並べることで、地域ごとの特異性を発見することができる。
図8は、ターゲット層分析602における分析方法の他の具体例を示した図である。
図中の各線は、番組Bの視聴形態ごとの番組経過時間と視聴割合の関係を示している。
図中のリアルは、番組Bをリアル視聴した場合を表している。図中の再生と再生(延べ回数)は、番組Bを再生視聴した場合を表しているが、再生は、番組Bを複数回再生しても、再生視聴回数を1回とカウントした場合である。よって、再生視聴回数は、再生視聴したテレビジョン受信装置140の台数と一致する。
ここで、番組Bのリアル視聴と再生視聴を含んだ視聴履歴が、図5Aで説明した視聴履歴群Aである。これに対して、さらにリアル視聴、再生視聴という視聴形態のパラメータで分類し、さらに再生視聴は再生延べ回数も考慮して、それぞれの視聴割合を出すことで、視聴履歴群Aのデータを、視聴形態の差異により可視化したのが、図8の例である。
図9は、ターゲット層分析602における分析方法の他の具体例を示した図である。
横軸は、番組Bの経過時間を表している。
図中の各線は、番組Bを再生視聴した場合の視聴回数(再生回数)ごとの番組経過時間とテレビジョン受信装置140の総台数との関係を示している。
図8の例と同様に人気番組の場合、録画した番組を何回も見直すユーザが多い。このような再生回数(延べ数)の分布を可視化することで、その番組のシーンに対するユーザの評判を抽出でき、今後の番組作成に活用できる場合が多い。
縦軸は、特定の番組Bをリアル視聴あるいは再生視聴したテレビジョン受信装置140の総台数を表している。
横軸は、番組Bの話数(放送回、放送話ともいう)を表している。番組Bは、第1話から第12話までで構成されているものとする。番組Bを構成する第1話から第12話までの1話ずつを、番組Bの単位番組と呼ぶことにする。
縦軸は、特定の番組Bを再生視聴したテレビジョン受信装置140の総台数を表している。
横軸は、番組Bが放送されてから再生視聴するまでの経過時間である。
ここで、番組Bを再生視聴した視聴履歴が、図5Aで説明した視聴履歴群Aである。これに対して、さらに単位番組の話数というパラメータを用いて視聴履歴群Aのデータを、再生視聴における話数の差異により可視化したのが、図11の例である。
図12(A)は、ある特定番組Cを視聴したユーザの視聴履歴を対象としている。
図12(B)は、ある特定の地域のテレビジョン受信装置140のユーザの視聴履歴を対象としている。
図12(A)および図12(B)の横軸は、日付を表している。
図12(A)および図12(B)のグラフは、放送時間帯の番組をリアル視聴している放送信号受信装置140の台数をある台数間隔で区分したものを、日付ごとに並べたものである。
図13Aは、ユーザ全体をある特定ユーザ層に絞り込むStep1のターゲット発見601を、Step2のターゲット層分析602と連携して繰り返し行うことで、より望ましいユーザの絞り込みを行う例を示す図である。
シリーズ番組の視聴パターンとは、シリーズ番組の全体回数に対して、各回を視聴した/視聴していない、の組み合わせである。視聴パターンの数は、例えば12話からなるシリーズ番組の場合、理論上2の12乗となる。
パラメータ設定エリア1301は、デモグラ(デモグラフィック)を設定する集合1301-1、各視聴パターンに属する機器数の上限を設定する機器数1301-2、視聴パターンにおいて「視聴した」放送回(放送話)を設定する視聴回数1301-3を含む。
図13Aは、視聴回数1301-3の「すべて」が選択された例である。これに対して図13Bは、視聴回数1301-3の「1」を選択から外した例である。
例えば図13Aの場合、視聴パターンには傾向はみられない。つまり、「視聴した」の放送回(放送話)の分布(模様や濃淡が施されている放送回(放送話)に、傾向は見られない。ところが、図13C、図13Dの場合になると、「視聴した」の放送回(放送話)の分布(模様や濃淡が施されている放送回(放送話)に傾向が見られる。その傾向は、シリーズ番組の後半の放送回(放送話)を視聴している視聴パターンの視聴履歴を持つ機器数の割合が上位に並ぶ、というものである。図13Dの結果表示エリア(1)1302に表示されている視聴パターンの視聴履歴を持つ機器数の割合は、1302-3に示すエリアに含まれる上位10位までが、シリーズ番組の放送回(放送話)全体のうち後半の放送回(放送話)の視聴量が高くなっているパターンである。
以上のように本実施形態の視聴履歴分析装置は、ターゲット層発見を、ターゲット層分析と連携して繰り返し行うことが簡易にできるため、より望ましいターゲット層の発見を可能としている。
図13Eは、表示エリア1305に表示されている内容を複数選択した場合のポップアップ表示の例を示す図である。 図14Aは、図13A同様に、ユーザ全体をある特定ユーザ層に絞り込むStep1のターゲット発見601を、Step2のターゲット層分析602と連携して繰り返し行うことで、より望ましいユーザの絞り込みを行う他の例を示す図である。
パラメータ設定エリア1401は、ユーザ全体を特定ユーザ層に絞り込むStep1のターゲット層発見601のために、設定する条件を表示したエリアである。
結果表示エリア(1)1402は、横軸が特定チャンネルをある一定期間視聴した累積視聴時間である。一定期間は、例えば1年でもよい、1月でもよい、あるいは1週間でも良い。縦軸が、チャンネル1401-2で選択されたチャンネルの番組枠の時間を表している。表中は、横軸に示す特定番組の累積視聴時間に該当するユーザが、縦軸に示す日付1401-1およびチャンネル1401-2に設定された日付のチャンネルの番組枠の時間の番組を視聴した視聴量を示している。該当する箇所は、視聴量に高低に応じて色あるいは模様等で、その視聴量の高低を、可視化してもよい。
図14Bは、図14Aに対して、日付1401-1に設定する日付を変えた例を示す図である。図14Bの例に示すように、結果表示エリア1402に示される視聴率が高い番組の分布は、図14Aの例に示す視聴率が高い番組の分布とは異なる。日付1401-1に設定する日付によっては、視聴率の高い番組の分布が見られない場合もある。このため、日付1401-1に繰り返し日付を設定しなすことで、視聴率の高い番組の分布が見られる日付を探す必要があるが、単に日付1401-1に設定する日付を変えるだけで、都度結果表示エリア1402に視聴率の分布が表示されるため、非常に簡易な操作で視聴率の高い番組が存在している日付を見つけることができる。
このように本実施形態の視聴履歴分析装置は、単に視聴率が高い番組を可視化しただけではなく、ファン層/非ファン層のようにどのような層のユーザが視聴率の高い番組を視聴しているかが一目でわかるように可視化することが可能である。
一方図14Dのエリア1402-4に示される番組、視聴量が高い番組であるが、その中に含まれるエリア1402-41が示しているように、△△総合の非ファン層においても特に視聴量が高い番組であることを示している。
以上のように本実施形態の視聴履歴分析装置は、図14Aから図14Dまでの例のように、ユーザ層の絞り込みとそれによる自局あるいは他局における視聴量の高い番組の可視化であるターゲット層分析を繰り返し行うことで、より望ましいユーザ層の絞り込みを容易に行ことができる。また、この望ましいユーザの絞り込んだ結果(望ましい集合)をもとに、絞り込んだユーザ(望ましい集合)のターゲット層分析(集合分析)をさらに進めることも可能である。
結果表示エリア(1)1501は、放送回(放送話)ごとの視聴履歴を持つ機器数の遷移の状態したものである。機器数のうち、各放送回(放送話)を視聴した回数を一定幅で4つのグループに分け、上位からコア(C)、ミドル(M)、ライト(L)、見切り(Q)とする。
結果表示エリア1502(2)に表示されているグラフは、コア(C)、ミドル(M)、ライト(L)、見切り(Q)に属する機器をデモグラ1502-2別に表示した例である。
そこで本実施形態の視聴履歴分析装置は、放送信号受信装置140の使用用途として、個人使用、家族使用、という情報を、放送信号受信装置140の初期設定時に収集可能としてもよい。これによりサービス提供部124は、1502-1に示すように使用用途として家族使用、個人使用、を選択できるように表示してもよい。
このように本実施形態の視聴履歴分析装置は、結果表示エリアに表示する条件を複数持つことが可能であり、これにより色々な観点で視聴履歴を可視化することが可能である。
パラメータ設定エリア1601には、結果表示エリア1602に表示する視聴量において、どの種類の視聴量を含むかを選択する出力時ランキング順位種別1601-1、比較する集合の1つ目を設定する対象となる集合(左)1601-2と、比較する集合の2つ目を設定する対象となる集合(右)1601-3と、対象となる集合(左)および対象となる集合(右)のそれぞれの集合のユーザが視聴する期間を、年/クォーターごとに設定する放送時間1601-4および日付で設定する日付1601-5、結果表示エリア1602に表示する番組名をチャンネルで絞り込むために設定するチャンネル1601-7、結果表示エリア1602に表示する番組名をジャンルで絞り込むために設定する1601-8、結果表示エリア1602に表示する番組名を曜日で絞り込むために設定する日付の曜日160-9を含む。
図17Aは、ターゲットとなるユーザの集合の一定期間の視聴行動について、他の集合の視聴行動と比較して視聴量の差分を見ることで、ターゲットとなるユーザの特徴を可視化する他の例を示した図である。
パラメータ設定エリア1701には、可視化対象の時期を設定する四半期1701-1と、比較する集合の1つめを設定する対象となる集合(左)1701-2と、比較する
集合の2つめを設定する対象となる集合(右)1701-3と、視聴方法を設定する視聴方法1701-4と、曜日を指定する曜日1701-5、チャンネルを指定するチャンネル1701-6を含む。
1702-1は、対象となる集合(左)1701-2で設定された視聴履歴の集合において、四半期1701-1に示す期間における視聴量の分布を可視化したものである。縦軸が時間、横軸がチャンネル名で、縦軸の時間方向を、例えば1時間単位、あるいは30分単位という決まった単位の時間で分割した時間枠において、一定期間の視聴量の平均値を可視化している。
1702-3は、1702-1の視聴量の分布と1702-2の視聴量の分布の差分をとったものである。このようにすることで、単なる絶対値で視聴量を見るのではなく、基準となる集合を用意して、その基準となる集合の視聴量との差分を可視化することで、比較する集合の特徴点が可視化することができる。
図17Bは、図17A同様にユーザ全体を絞り込むための条件を表示したパラメータ設定エリア1701、パラメータ設定エリア1401で絞り込んだ結果を表示する結果表示エリア1702を含む。
図17Bは、結果表示エリアに表示される図の横軸が、図17Aの場合と異なり曜日単位になっている点である。それ以外の設定は17Aと同一である。
図17Cは、結果表示エリアに表示される図は図17Aと同様に、横軸はチャンネル名である。表中の数値は、視聴量を表している。
Claims (12)
- 放送波により送信される放送番組を受信する放送波受信装置のユーザの、前記放送番組を視聴した履歴である視聴履歴を、前記放送波受信装置を個別に識別する識別番号とともに取得して解析する解析部と、
前記解析部の解析結果をもとにサービスを提供するサービス提供部と、
を具備し、
前記解析部は、取得した前記視聴履歴のうち、予め定められた前記識別番号である第1識別番号を持つ前記放送波受信装置の、予め定められた区間である第1区間の前記視聴履歴である第1視聴履歴を解析し、
さらに前記サービス提供部は、前記第1視聴履歴うち、第1ルールに従う第1放送番組における第2視聴履歴の前記視聴履歴に対する割合を、前記第1放送番組が放送された順に並べた列のうち、さらに第2ルールに従う前記第1放送番組だけを含む前記列だけを、表示するか、又は
前記サービス提供部は、前記第1視聴履歴のうち、第3チャンネルの第3番組の第3視聴履歴の前記視聴履歴に対する割合、あるいは第4チャンネルの第4番組の第4視聴履歴の前記視聴履歴に対する割合の少なくともいずれか一方と、特定期間の前記第3チャンネルの視聴時間の累積である累積視聴時間とを、対応付けて表示するか、のいずれかである、視聴履歴分析装置。 - 前記解析部は、予め定める前記第1識別番号を任意のタイミングで選択する、請求項1に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記解析部は、前記第1視聴履歴を、第1パラメータである前記第1視聴履歴に含まれる視聴履歴の時刻情報と第2パラメータとを用いて解析する、請求項1に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記第2パラメータは、前記放送波受信装置が存在する地域である、請求項3に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記第2パラメータは、前記放送番組のリアル視聴の有無、前記放送番組の再生視聴の有無、前記再生視聴の回数、の少なくとも1つを含む、請求項3に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記第2パラメータは、前記放送番組が複数回の単位番組から構成されている場合の、任意の単位番組組み合わせの集合体である、請求項3に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記解析部は、前記第1視聴履歴の前記第1識別番号あるいは前記第1区間の少なくとも一方が異なる第2視聴履歴を用いて解析する、請求項1に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記第1ルールは、前記第1放送番組がシリーズ番組あるいはシーズン番組である請求項1に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記第2ルールは、前記シリーズ番組あるいは前記シーズン番組における放送回である請求項8に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記特定期間は、1週間、1か月、1年のいずれかである、請求項1に記載の視聴履歴分析装置。
- 前記サービス提供部は、前記放送波受信装置のユーザを分類する属性として、家族という属性を持ち、前記家族の属性を用いて前記視聴履歴を分類した結果を表示する請求項1に記載の視聴履歴分析装置。
- 放送波により送信される放送番組を受信する放送波受信装置のユーザの、前記放送番組を視聴した履歴である視聴履歴を、前記放送波受信装置を個別に識別する識別番号とともに取得し、取得した前記視聴履歴のうち、予め定められた前記識別番号である第1識別番号を持つ前記放送波受信装置の、予め定められた区間である第1区間の前記視聴履歴である第1視聴履歴を解析し、
前記解析の結果をもとにサービスを提供する方法であり、
さらに前記サービスの提供は、前記第1視聴履歴うち、第1ルールに従う第1放送番組における第2視聴履歴の前記視聴履歴に対する割合を、前記第1放送番組が放送された順に並べた列のうち、さらに第2ルールに従う前記第1放送番組だけを含む前記列だけを、表示するか、又は
前記サービスの提供は、前記第1視聴履歴のうち、第3チャンネルの第3番組の第3視聴履歴の前記視聴履歴に対する割合、あるいは第4チャンネルの第4番組の第4視聴履歴の前記視聴履歴に対する割合の少なくともいずれか一方と、特定期間の前記第3チャンネルの視聴時間の累積である累積視聴時間とを、対応付けて表示するか、のいずれかである、
視聴履歴分析方法。
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