JP7203156B1 - 乗物及び車両の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行モードの切替に応じて、乗物が備える各種の装置を適切に制御する。【解決手段】乗物は、制御部と、制御対象装置と、を備える。前記制御部は、乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切換可能である。前記制御対象装置は、前記原動機とは異なる。前記制御部は、前記駆動モードと前記抑制モードとで、前記制御対象装置の動作が異なるように制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、走行モードを切替可能な乗物に関する。
特許文献1は、モーターによって駆動可能であり、2つの方法で駆動可能な車両を開示する。第1の駆動方法では、第1の操作子を用いてモーターを駆動させる。第2の駆動方法では、第1の操作子とは異なる第2の操作子を用いてモーターを駆動させる。
特許6814501号公報
走行モードを切替可能な車両には、モーター以外にも様々な装置が配置される。それらの装置は、走行モードによって、最適な動作形態が異なることがある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、走行モードの切替に応じて、乗物が備える各種の装置を適切に制御することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の乗物が提供される。即ち、乗物は、制御部と、制御対象装置と、を備える。前記制御部は、コンピュータによって構成される。前記制御部は、乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切換可能である。前記制御対象装置は、前記原動機とは異なる。前記制御部は、前記駆動モードと前記抑制モードとで、前記制御対象装置の動作が異なるように制御する。前記制御対象装置にホーンが含まれる。前記抑制モードにおいては、前記制御部は、前記ホーンの音量を、前記駆動モードに比べて小さい音量に制御する。
本発明の第2の観点によれば、以下の乗物の制御方法が提供される。即ち、この制御方法においては、コンピュータによって構成される制御部によって、乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切換可能である。前記駆動モードは原動車モードである。前記抑制モードは自転車モードである。前記原動機とは異なる制御対象装置の動作が前記駆動モードと前記抑制モードとで異なるように、前記制御部が前記制御対象装置を制御する。前記制御対象装置にホーンが含まれる。前記抑制モードにおいては、前記制御部は、前記ホーンの音量を、前記駆動モードに比べて小さい音量に制御する。
これにより、それぞれの走行モードで要求が異なるのに応じて、制御対象装置を適切に動作させることができる。
本発明によれば、走行モードの切替に応じて、乗物が備える各種の装置を適切に制御することができる。
本発明の一実施形態に係る3輪型車両の斜視図。 3輪型車両の電気的構成を示すブロック図。 走行モードに応じて表示装置の表示が変化する例を示す模式図。 走行モードに応じて表示装置の表示が変化する別の例を示す模式図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る3輪型車両1について説明する。図1は、3輪型車両1を示す斜視図である。図2は、3輪型車両1の電気的構成を示すブロック図である。
以下の説明では、3輪型車両1に乗車した運転者から見た方向で、3輪型車両1の左右方向を定義する。従って、3輪型車両1が図1に示すように直立している状態では、前後方向は車長方向に一致し、左右方向は車幅方向に一致する。また、上下方向(鉛直方向)は高さ方向に一致する。
本実施形態に係る乗物は、3輪型車両1である。3輪型車両1は、前側(車長方向における一方側)に2つの前輪2,3を備え、後側(車長方向における他方側)に1つの後輪4を備える。
3輪型車両1は、車体10を備える。車体10は、左前輪2、右前輪3及び後輪4を支持している。
車体10は、3輪型車両1の骨格となるフレーム11を備える。フレーム11は、ベース部分11aと、左右輪連結部分11bと、シート支持部分11cと、ハンドル支持部分11dと、を有する。
ベース部分11aは、前輪2,3と後輪4との間を車長方向に延びて、前後輪を支持する。左右輪連結部分11bは、ベース部分11aに接続されて、左前輪2と右前輪3とを連結して車幅方向に延びる。シート支持部分11cは、ベース部分11aから上方に延びて、シート15を支持する。ハンドル支持部分11dは、ベース部分11aから上方に延びて、ハンドル12を支持する。
本実施形態では、3輪型車両1は、リーン型車両の一種である。リーン型車両とは、車体10の路面に対する姿勢を変更可能であり、操舵による旋回走行に伴って車体10が路面に対して傾斜状態となる車両を意味する。図1では、3輪型車両1は、操舵のためのハンドル12が中立位置に操作され、かつ、車体10が路面に対して直立となっている状態(言い換えれば、通常の直進走行の状態)となっている。以下では、特に説明がない限り、この状態を前提として説明する。
左前輪2と右前輪3とは、車幅方向に間隔をあけて隣り合うように並べられている。本実施形態では、それぞれの前輪2,3は、従動輪として機能する。左前輪2及び右前輪3は、車体10の路面に対する姿勢が変更可能となるように、フレーム11の前部に支持されている。
フレーム11の左右輪連結部分11bは、公知の平行リンク構造を有している。平行リンク構造は、各前輪2,3を、フレーム11のベース部分11aにそれぞれ連結する。平行リンク構造は、車幅方向に延びて関節長さが等長の2つのリンク部材を有し、リンク部材の両端の関節位置で、車軸支持部分とベース部分11aとをそれぞれ連結する。これによって、正面視において、ベース部分11aの姿勢変化に応じて、各前輪2,3の姿勢が連動して変化する。従って、正面視において、ベース部分11aが上下方向に延びる向きと、各前輪2,3が上下方向に延びる向き(車軸に対する垂直方向)とが平行状態に維持される。
各前輪2,3は、操舵輪として機能し、ハンドル12の回動操作に応じて向きが変化する。本実施形態では、各前輪2,3が、左右連結部分に対して、操舵軸線まわりに角変位可能に構成される。具体的には、各前輪2,3は、ハンドル12に連動して角変位する角変位部分に対して、リンク部材を介して連結される。これによって各前輪2,3は、運転者のハンドル12の角変位操作に応じて、リンク部材を介して、操舵軸周りに角変位する。
後輪4は、車幅方向で車体10の中央位置に配置されている。後輪4は、フレーム11の後部に回転可能に支持されている。本実施形態では、後輪4は走行駆動力を路面に伝達する駆動輪として機能する。後述するとおり、3輪型車両1は、原動機による出力を走行駆動力として路面に伝達する走行形態と、運転者の踏力による出力を走行駆動力として路面に伝達する走行形態と、の2つの形態での走行が可能に構成される。
3輪型車両1は、シート15と、左右のペダル16と、電動モータ21と、バッテリー22と、コントローラ(制御部)23と、を備える。
シート15は、フレーム11の車長方向中間部分のうち上側に設けられている。運転者は、シート15に座ることができる。運転者は、シート15に跨って、左右のペダル16に足を載せることができる。このように、3輪型車両1は、本実施形態では、運転者がシート15に跨って乗る種類の車両(鞍乗型車両)である。
左右のペダル16は、シート15の下方に設けられている。シート15に跨った運転者が足でペダル16を踏む力を後輪4に伝達して、後輪4を人力で回転駆動することができる。具体的には、3輪型車両1は、ペダル16に接続されるクランク軸の回転を後輪に伝達する動力伝達機構を有する。従って、3輪型車両1は、運転者の人力で走行駆動する、いわゆる自転車としての機構を備える。3輪型車両1には、後輪4の回転がクランク軸に伝達されることを防ぐワンウェイクラッチ機構が設けられる。
電動モータ21は、本実施形態では、後輪4の車軸部分に設けられている。電動モータ21は、図2に示すように、コントローラ23に電気的に接続されている。電動モータ21は、コントローラ23により制御され、後輪4を回転駆動することができる。電動モータ21は、原動機の一例である。
電動モータ21は、運転者の人力が与えられていない状態で、駆動輪に動力を伝達させることができる。また、電動モータ21は、運転者の人力が与えられた状態に加えて、駆動輪に動力を伝達させることもできる。コントローラ23は、電動モータ21に適宜の指令を与えることによって、電動モータ21の出力を調整する。本実施形態では、コントローラ23は、運転者の与える人力に応じて、電動モータ21が駆動力を出力して支援するように制御する。即ち、本実施形態では、3輪型車両1は、運転者の人力を必要とせず走行可能な電動車(原動車)として機能するとともに、運転者による走行駆動を電動支援する電動アシスト自転車としても機能する。
本実施形態の3輪型車両1は、運転者の人力が不要な電動車モード(原動車モード)と、運転者の人力が必要な自転車モードとの2つの走行形態を切り替えることができる。2つの走行形態が切り替わると、コントローラ23が電動モータ21に対して行う制御が変化する。
電動車モードでは、原動機である電動モータ21が出力した動力で走行する。自転車モードでは、電動モータ21の出力は、電動車モードと比較して抑制される。電動車モードは、駆動モードの一例である。自転車モードは、抑制モードの一例である。
自転車モードにおいて、電動車モードと比較して、利用域の全域でなく一部だけにおいて出力が抑制されても良い。自転車モードにおいて、例えば、電動モータ21によって出力される最大出力が抑制されても良いし、電動モータ21によって走行可能な最大車速が抑制されても良い。自転車モードにおいて、所定車速を超えると、人力に対する電動モータ21の支援比率が下がっても良い。自転車モードにおいて、電動モータ21が動作可能な車速域が、電動車モードと比較して低く設定されても良い。自転車モードにおいて、電動モータ21が動力を全く発生させず、ゼロとなるように抑制されても良い。
電動車モードでは、3輪型車両1が電動車として走行することが可能な出力条件を満足するように出力が設定される。例えば日本の場合、電動モータ21の出力範囲は、道路交通法に規定される普通自動車、かつ道路運送車両法に規定される原動機付自転車としての出力範囲を満たす出力範囲(いわゆるミニカーの出力範囲)に設定される。具体的には、電動車モードでは、3輪型車両1は、制限車速が時速60km/h、かつ定格出力として0.6kW以下に設定される。
自転車モードでは、3輪型車両1が自転車、本実施形態では電動アシスト自転車として走行することが可能な出力条件を満足するように出力が設定される。例えば日本の場合、人力と電力補助の最大比率は、車速が、時速10km/h以下の利用域で、1:2に設定され、車速が時速10km/hを超えて24km/h未満の利用域で、1:2から時速が増加するにつれて最大比率が線形で逓減し、時速24km/h以上で、1:0に設定される。このようなモードごとの出力の違いは、3輪型車両1が走行する各国ごとの法規によって適宜設定されても良い。
バッテリー22は、フレーム11の前後途中部のうち下側に設けられている。バッテリー22は、電動モータ21、コントローラ23及び各種の補器類等に電力を供給することができる。
コントローラ23は、車体10の適宜の位置に設けられている。コントローラ23は、公知のコンピュータによって構成されており、電動モータ21を制御することができる。コントローラ23が備える記憶部には、本発明の制御方法を実現するためのプログラムが記憶されている。
3輪型車両1は、アクセルレバー13を備える。アクセルレバー13は、ハンドル12の近傍に配置される。3輪型車両1が電動車モードで走行する場合、運転者がアクセルレバー13を操作することで、電動モータ21が制御される。一方、3輪型車両1が自転車モードで走行する場合、運転者がペダル16を踏む踏力に基づいて電動モータ21が制御される。
3輪型車両1は、ブレーキレバー14を備える。ブレーキレバー14は、ハンドル12の近傍に左右1対で配置される。運転者は、一方のブレーキレバー14を操作することで、前輪2,3を制動することができ、他方のブレーキレバー14を操作することで、後輪4を制動することができる。
3輪型車両1は、表示装置17を備える。表示装置17は、シート15に座る運転者から容易に視認できるように、例えばハンドル12の中央部に配置されている。表示装置17は、例えば液晶ディスプレイであり、様々な情報を表示することができる。表示装置17には、例えば車速、電池残量等を表示することができる。従って、表示装置17はメータとしても機能する。
3輪型車両1は、ナンバープレート装置31を備える。ナンバープレート装置31には、ナンバープレート32が取り付けられている。ナンバープレート32は、電動車両としての走行が許可されるために、車両に装備されて、車両個別の識別番号(識別情報)が付されたプレートである。ナンバープレート32は、識別番号が容易に視認可能となるように配置されている。
ナンバープレート装置31には、ナンバープレート表示切替装置35が設けられている。ナンバープレート表示切替装置35は、ナンバープレート32の表示を、自転車モードにおいて実質的に無効化するように動作する。
ナンバープレート32の表示を実質的に無効にする方法は任意である。例えば、ナンバープレート表示切替装置35は、板状のカバー部材36を備えるように構成することができる。カバー部材36は、電動モータ等の適宜の駆動部により、ナンバープレート32を露出させる非被覆位置と、ナンバープレート32を覆う被覆位置と、の間で移動することができる。カバー部材36がナンバープレート32を被覆することにより、ナンバープレート32の識別番号が有効に表示されなくなる。
3輪型車両1は、切替操作部材(操作部材)39を備える。切替操作部材39は、例えばスイッチ等により構成されている。切替操作部材39は、走行モードを電動車モードと自転車モードとの間で切り替えるために、運転者によって操作される。本実施形態において、切替操作部材39はナンバープレート32の近傍に配置されている。切替操作部材39の位置は任意に変更することができる。
切替操作部材39は、ナンバープレート表示切替装置35及びコントローラ23に電気的に接続されている。切替操作部材39は、運転者によって選択された走行モードを示す信号を、ナンバープレート表示切替装置35及びコントローラ23に出力する。
図2に示すように、3輪型車両1は、アクセルセンサ81と、ブレーキセンサ82と、車速センサ83と、踏力センサ87と、を備える。アクセルセンサ81は、アクセルレバー13の操作位置を検出する。ブレーキセンサ82は、ブレーキレバー14の操作位置を検出する。車速センサ83は、3輪型車両1の車速を検出する。踏力センサ87は、アシスト自転車モードでアシスト量を演算するために設けられる。
3輪型車両1には、補器類85が設けられている。補器類85には、例えば、ホーン、ターンシグナルランプ、ブレーキランプ、ヘッドライト、テールランプ、ライセンスライト等が含まれる。
3輪型車両1は、電動車モードで公道を走行するために、各種の保安装置を備える。保安装置とは、公道を走行する車両を対象として、安全を確保するために装備することが義務付けられている装置をいう。上述のホーン(警音器)、ターンシグナルランプ(方向指示器)、ブレーキランプ、ヘッドライト(前照灯)、テールランプ(尾灯)及びライセンスライト等は、保安装置の一種である。
表示装置17は、本実施形態では、上記の走行形態(走行モード)及びバッテリー22の状態を表示することができる。バッテリー22の状態は、バッテリー状態センサ86によって検出することができる。
切替操作部材39は、運転者の操作により、電動車モード又は自転車モードを示す信号をコントローラ23に出力する。
コントローラ23は、モード判定部96と、モータ指令出力部97と、モータ駆動回路98と、補器制御指令部99と、を備える。
モード判定部96は、切替操作部材39から入力された信号に基づいて、選択すべき走行モードを判定する。
モータ指令出力部97は、電動車モードの場合、アクセルセンサ81、ブレーキセンサ82の検出値に基づいてモータ指令を演算する。このとき、車速、バッテリー22の状態、電動モータ21の状態等に基づいて、モータ指令が補正されても良い。
モータ指令出力部97は、自転車モードの場合、踏力センサ87の検出値に基づいてモータ指令を演算する。車速、バッテリー22の状態、電動モータ21の状態に基づいて、モータ指令が補正されても良い。自転車モードでは、電動車モードに比べて、電動モータ21の駆動による最大車速又は最大出力の何れかが制限されている。自転車モードにおいて、モータ指令出力部97は、電動車モードと同様に、操作子の操作の検出情報に基づいてモータ指令を生成しても良い。この場合、同じ指令が与えられたとしても、モータ指令出力部97は、電動車モードに比べて抑制したモータ指令を生成する。
モータ駆動回路98は、電力供給回路として構成されている。モータ駆動回路98は、モータ指令出力部97から与えられるモータ指令に応じた電力を電動モータ21に供給する。
補器制御指令部99は、操作子の操作をセンサで検出した検出値に基づいて、それぞれの補器類85への動作指令を出力する。図示しないが、このようなセンサとして、例えば、方向指示センサ及びホーン指示センサ等を挙げることができる。補器制御指令部99は、少なくとも電動車モードにおいて、補器類85への動作指令を与える。補器制御指令部99は、走行モードにかかわらず補器類85への動作指令を与えても良いし、電動車モードのみにおいて補器類85への動作指令を与えても良い。補器類85の操作を検出するセンサからの信号が各補器への動作指令として直接与えられる場合は、コントローラ23から補器制御指令部99を省略しても良い。
以下、補器類85の制御の具体例を説明する。
補器類85には、上述したとおり、ターンシグナルランプ、ブレーキランプ、ヘッドライト、及びホーンが含まれる。これらの機器のうち少なくとも1つに対して、補器制御指令部99は、電動車モードにおいては通電し、自転車モードにおいては通電しないように制御する。これにより、バッテリー22の消費を抑制することができる。これによって、バッテリー22の消費を抑制しない場合に比べて、自転車モードでのアシスト支援期間(支援距離)を延長したり、電動車モードに復帰した場合の稼動期間(稼動距離)を増やすことができる。このように、各種ランプ及びホーンは、制御対象装置の一例である。
補器制御指令部99は、各種ランプを対象として、電動車モードにおいては、電動車モードとして要求される光量に相当する出力で照明する。補器制御指令部99は、自転車モードにおいては、前記電動車モードで設定される出力よりも低い出力で照明するように制御することができる。補器制御指令部99は、電動車モードと自転車モードとで異なる色で光るように各種ランプを制御することもできる。例えば、電動車モードでは、走行速度が高いことが想定されるので、比較的広範囲の路面照射が求められたり、他車両からの認識性が求められたりする。このために、電動車モードにおける各種ランプは、要求される光量が大きい。これに対して、自転車モードでは、想定される速度が電動車モードに比べて低いことから、各種ランプの光量(照射範囲)の抑制が許容される場合がある。例えば、自転車モードでは、供給する電力を停止して消灯制御するほか、供給電流を抑えて光量抑制点灯させたり、供給間隔を変えて点滅させたりしても良い。また、自転車モードでは、電動車モードに比べて、各種ランプに応じて通電状態を異ならせても良い。例えば、自転車モードにおいても、他者に対して自車両を認識させるためのヘッドライトとテールライトについては、通電状態(出力を抑制した状態も含む)を維持しても良い。また自転車モードでは、他者への自車両操作を認識させる要求が小さい場合には、ブレーキランプ、ターンシグナルランプを消灯させるように制御しても良い。このように、複数の補器のうち部分的に電力供給を抑制する場合も本発明に含まれる。またブレーキランプ、ターンシグナルランプ等については、自転車モードでは、他者に対して自車両を認識させるためのライトとして、電動車モードとは異なる点灯状態(出力抑制状態での常時点灯)として制御しても良い。
補器制御指令部99は、ホーンを対象として、電動車モードにおいては法令で定められる音量で鳴るように制御される。補器制御指令部99は、自転車モードにおいては、電動車モードに比べて小さい音量で鳴るように制御しても良い。これによって、自転車モードでは、電動車モードに比べて比較的に近接して位置する場合が多い他者に対する不快感を抑えることができる。補器制御指令部99は、電動車モードと自転車モードとで異なる警告音が鳴るようにホーンを制御することもできる。例えば、自転車モードでは、警告鈴に近い音が鳴るようにしても良く、警告鈴に対応するように操作具の押下げに応じて所定時間だけ音が鳴るように制御されても良い。
補器制御指令部99は、図3に示すように、電動車モードにおいては、電動車モードであることを示す表示、例えば「EV」の文字を表示装置17に表示し、自転車モードにおいては、電動車モードであることを示す表示、例えば「EV」の文字を表示させないように制御する。これにより、運転者は、現在の走行モードを容易に理解することができる。このように、表示装置17は、制御対象装置の一例である。上述の文字表示は一例であって、他の表示態様であっても良い。例えばピクトグラム又はアイコンによって、電動車モードと自転車モードの違いを認識させるように表示しても良い。また、メータ表示される背景色を異ならせる等して、選択されているモードを認識させるようにしても良い。また、自転車モードについては、計器に表示する表示項目を省略しても良い。また、自転車モードでは、メータに通電しないようにしても良い。このようにメータの表示態様を異ならせることで、メータを視認した運転者は、選択されているモードを把握することができる。
現在の走行モードを運転者に知らせるために、インジケータランプを車体10に設けることもできる。この構成で、補器制御指令部99は、例えば、電動車モードにおいてはインジケータランプを常時点灯させ、自転車モードではインジケータランプを所定の時間間隔で点滅するように制御する。この構成では、インジケータランプは、制御対象装置の一種である。
補器制御指令部99は、図4に示すように、電動車モード、自転車モードの何れにおいても、両方のモードで仮に走行した場合の推定航続距離を並べて表示することができる。図4において、「EV」は電動車モード、「ASSIST」は自転車モードを意味する。航続距離の推定値は、コントローラ23がバッテリー状態センサ86の検出値に基づいて適宜計算することで得ることができる。この表示により、運転者は、走行モードの選択のために有用な情報を得ることができる。
図4の例では、現在の走行モードに対応する表示が、四角で囲んで表示されている。これにより、運転者は、各走行モードでの航続距離の目安を理解するのに加えて、現在の走行モードを認識することができる。現在の走行モードは、文字を四角で囲んで表示することに代えて、文字を下線付きとなるように装飾することで表示することもできる。「EV」及び「ASSIST」の文字のうち一方を指すように例えば矢印のマークを表示することで、現在の走行モードを示すこともできる。
以上に説明したように、本実施形態の3輪型車両1は、コントローラ23と、表示装置17と、補器類85の一種である例えばホーンと、を備える。コントローラ23は、3輪型車両1の走行モードを電動車モード及び自転車モードの間で切替可能である。電動車モードにおいて、3輪型車両1は、電動モータ21が出力した動力で走行する。自転車モードにおいて、電動モータ21の出力は、電動車モードよりも抑制される。補器類85は、電動モータ21とは異なる装置である。コントローラ23は、電動車モードと自転車モードとで、表示装置17及びホーンの動作が異なるように制御する。
これにより、表示装置17及び補器類85を、走行モードに応じて適切に動作させることができる。
本実施形態の3輪型車両1において、例えばホーンは、電動車モードにおいて、走行の際に用いられる。
これにより、3輪型車両1の走行時に、走行モードに応じたホーンの適切な動作を実現できる。
本実施形態において、電動車モードと自転車モードに応じて動作が異なるように制御される表示装置17は、運転者に情報を視認可能に表示することができる。
これにより、走行モードに応じて有用な情報を運転者に示すことができる。
本実施形態の3輪型車両1において、表示装置17は、現在選択されている走行モードを表示する。
これにより、運転者が走行モードを容易に理解することができる。
本実施形態の3輪型車両1において、例えばホーンは、電動車モードでの走行の際に保安部品として用いられる。
これにより、電動車モードと自転車モードとで、求められる安全の度合いに応じた制御を行うことができる。
本実施形態では、自転車モードにおいて、例えばホーンは、電動車モードよりも消費電力が少なくなるように制御される。
これにより、省エネルギーを実現でき、バッテリー22の電力による航続距離を延ばすことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。変更は単独で行われても良いし、複数の変更が任意に組み合わせて行われても良い。
各種ランプ、ホーン、及び表示装置17に限らず、電動モータ21以外の機器であれば、補器制御指令部99によって、電動車モードと自転車モードとで異なるように制御することができる。
図1に鎖線で示すように、3輪型車両1に、公知の電子制御式のサスペンション装置19を設けることができる。サスペンション装置19は、車体挙動を安定化させ、又は、車体挙動に特定の特徴を付与する目的で用いられる。従って、サスペンション装置19は挙動装置の一種である。補器制御指令部99は、電動車モードと自転車モードとで、サスペンション装置19の減衰力を変化させるように制御する。これにより、電動車モードと自転車モードとで、異なる走行安定性及び乗り心地を実現することができる。
前述したように3輪型車両1はリーン車両として構成されているが、車体を傾斜状態から直帰状態に復帰させるためのバネを、例えば電子制御バネとして構成することができる。このバネは、車体挙動に影響を与えるので、挙動装置の一種である。補器制御指令部99は、電動車モードと自転車モードとで、バネの弾性力を変化させるように制御することができる。
3輪型車両1に、シート15の高さを自動調整するシート高調整装置を設けることができる。シート高調整装置は、電動モータ等の駆動部により、シート15の高さを変更する。補器制御指令部99は、シート15の高さが電動車モードと自転車モードとで異なるようにシート高さ調整装置を制御することができる。
走行モードの切替は、切替操作部材39を用いることに代えて、任意の方法で行うことができる。例えば、表示装置17が備えるタッチパネルを運転者が操作し、電動車モードと自転車モードから選択するように構成することができる。
3輪型車両1を電動車モードで走行させる場合に、運転者の踏力によるペダル16の操作が電動モータ21の出力に反映されても良い。
本発明は、3輪型車両1に限られず、様々な乗物に適用することができる。例えば、本発明は、2輪車又は4輪車など他の車輪数の車両でも同様に適用できる。例えば2輪車において、出力が抑制されてアシスト自転車として機能する走行モードが抑制モードとして設定され、出力の抑制が解除されて原動車として機能する走行モードが駆動モードとして設定されても良い。自転車モードは、運転者の踏力を支援するアシスト支援に代えて、人力、例えば踏力のみによる走行動力であって、モータによる支援がなされない場合を抑制モードとしても良い。例えばアシスト自転車の場合には、抑制モードでは、ペダルが第1操作子となって、第1操作子の回転に応じてモータ出力が調整される。また駆動モードでは、ペダルとは異なる第2操作子、例えばアクセルレバーの操作量に応じてモータ出力が調整される。原動車両として設定される外観形状(例えばナンバープレート露出状態)であれば駆動モードとし、自転車として設定される外観形状(ナンバープレート非露出状態)であれば抑制モードとして制御されても良い。
1 3輪型車両(乗物)
17 表示装置(制御対象装置)
19 サスペンション装置(制御対象装置、挙動装置)
21 電動モータ(原動機)
23 コントローラ(制御部)

Claims (8)

  1. 乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切換可能な、コンピュータによって構成される制御部と、
    前記原動機とは異なる制御対象装置と、
    を備え、
    前記制御部は、前記駆動モードと前記抑制モードとで前記制御対象装置の動作が異なるように、前記制御対象装置を制御し、
    前記制御対象装置にホーンが含まれ、
    前記抑制モードにおいては、前記制御部は、前記ホーンの音量を、前記駆動モードに比べて小さい音量に制御することを特徴とする乗物。
  2. 請求項1に記載の乗物であって、
    前記制御対象装置は、前記駆動モード及び前記抑制モードのうち少なくとも一方で、走行の際に用いられることを特徴とする乗物。
  3. 請求項1又は2に記載の乗物であって、
    前記制御対象装置は、運転者に情報を視認可能に表示する表示装置を含むことを特徴とする乗物。
  4. 請求項3に記載の乗物であって、
    前記表示装置は、現在選択されている前記走行モードを表示することを特徴とする乗物。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記制御対象装置は、前記駆動モードでの走行の際に保安部品として用いられる保安装置を含むことを特徴とする乗物。
  6. 請求項5に記載の乗物であって、
    前記抑制モードにおいて、前記保安装置は、前記駆動モードよりも消費電力が少なくなるように制御されることを特徴とする乗物。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記制御対象装置は、乗物の車体挙動を変化させる挙動装置を含むことを特徴とする乗物。
  8. 車両の走行モードを、コンピュータによって構成される制御部によって、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切換可能であり、
    前記駆動モードは原動車モードであり、
    前記抑制モードは自転車モードであり、
    前記原動機とは異なる制御対象装置の動作が前記駆動モードと前記抑制モードとで異なるように、前記制御部が前記制御対象装置を制御し、
    前記制御対象装置にホーンが含まれ、
    前記抑制モードにおいては、前記制御部は、前記ホーンの音量を、前記駆動モードに比べて小さい音量に制御することを特徴とする車両の制御方法。
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