JP7201348B2 - 車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子に関する。
従来、着座スペースの奥行き寸法を調整することができる車椅子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示される車椅子は、低身長の使用者が使用する場合は、主フレームに対して副フレームを後方よりに位置させることにより奥行き寸法が短縮される。また、特許文献1に開示される車椅子は、高身長の使用者が使用する場合は、主フレームに対して副フレームを前方よりに位置させることにより奥行き寸法が大きくなる。副フレームには着座部が取り付けられており、着座部が副フレームの位置に応じて前方または後方に移動する。特許文献1に開示される車椅子は、使用者の身長にあわせて奥行き寸法が調整されるため、使用者が楽な姿勢で足をフットレストに載せることができる。
特許第5277031号公報
しかしながら、特許文献1に開示される車椅子は、着座部が副フレームの位置に応じて前方または後方へ移動するものの、着座部の進行方向の長さは変化しない。そのため、着座部の進行方向の長さを長くして使用者が休息する際の姿勢の維持を容易にすることや、着座部の進行方向の長さを短くして使用者が食事等をする際に姿勢の変化を容易にすることの調整を行うことができない。また、着座部にクッションを配置して座り心地を向上させようとしても、着座部の位置が奥行き寸法により変化するため、奥行き寸法を大きくした場合にクッションを着座部により確実に支持することができない。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、使用者が座るためのクッションを支持する座面の進行方向の長さを調整可能とし、かつ座面を長くした場合でもクッションを座面により確実に支持することが可能な車椅子を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、使用者が座るためのクッションを支持する座面部と、車軸を中心に回転する一対の車輪と、前記座面部及び前記一対の車輪を支持するフレーム部と、を備え、前記座面部は、前記フレーム部に取り付けられるとともに第1座面を形成する第1座面フレームと、前記第1座面フレームに対して前記車軸と交差する進行方向に移動可能に取り付けられるとともに第2座面を形成する第2座面フレームと、前記第1座面フレームおよび前記第2座面フレームに取り付けられるシート状部材と、を有し、前記シート状部材は、前記第1座面及び前記第2座面が近接して配置される場合に収納された状態となり、前記第2座面が前記第1座面に対して前記進行方向の前方側へ移動した場合に伸長した状態となって前記第1座面と前記第2座面との間に前記クッションを支持する第3座面を形成し、前記クッションは、前記第1座面により支持される第1クッション部材と、前記第1クッション部材よりも前記進行方向の前方側に配置される第2クッション部材と、前記第1クッション部材と前記第2クッション部材とを、前記第1クッション部材に対して前記第2クッション部材が前記進行方向に移動可能となるように連結する連結部と、を有し、前記連結部は、前記第1クッション部材や前記第2クッション部材と異なり、折り畳まれて前記第1クッション部材と前記第2クッション部材の間に収納可能な薄手の構成となっており、前記第3座面は、前記第2座面が前記第1座面に対して前記進行方向の前方側へ移動した場合に前記第2クッション部材を支持し、前記第1座面フレームは、前記進行方向に延びるとともに前記車軸に沿った車幅方向に所定間隔を空けて配置される一対の第1筒部と、前記一対の第1筒部の一方と他方に取り付けられて前記車幅方向に沿って配置される複数の第1ワイヤ状部材と、を有し、前記複数の第1ワイヤ状部材を前記進行方向に間隔を空けて配置して前記第1座面を形成し、前記第2座面フレームは、前記進行方向に延びるとともに前記車幅方向に前記所定間隔を空けて配置される一対の第2筒部と、前記一対の第2筒部の一方と他方に取り付けられて前記車幅方向に沿って配置される複数の第2ワイヤ状部材と、を有し、前記複数の第2ワイヤ状部材を前記進行方向に間隔を空けて配置して前記第2座面を形成し、前記進行方向における前記複数の第1ワイヤ状部材の配置間隔は、前記進行方向における前記複数の第2ワイヤ状部材の配置間隔よりも狭くなっており、前記シート状部材は、前記進行方向の前方側の端部が前記第1座面に近接した前記第2ワイヤ状部材に取り付けられ、前記進行方向の後方側の端部が前記第2座面に近接した前記第1ワイヤ状部材に取り付けられると共に、これら取り付けられた前記第2ワイヤ状部材と前記第1ワイヤ状部材の間にはワイヤ状部材は配置されない構成となり、前記第2座面と前記第2クッション部材が、前記進行方向に移動した際、前記シート状部材が前記連結部を支持せず、前記連結部が、前記第1ワイヤ状部材で支持される構成となっていることを特徴とする車椅子により解決される。
前記構成に係る車椅子によれば、フレーム部に取り付けられる第1座面フレームに対して第2座面フレームが進行方向に移動可能に取り付けられる。そのため、第1座面フレームが形成する第1座面と第2座面フレームが形成する第2座面とを近接させて配置して座面の進行方向の長さを短くした状態と、第1座面と第2座面を離間させて配置して座面の進行方向の長さを長くした状態とを切り替えることができる。また、第1座面フレームおよび第2座面フレームに取り付けられるシート状部材が、第2座面が第1座面に対して進行方向の前方側へ移動した場合に伸長した状態となり、第1座面と第2座面との間にクッションを支持する第3座面を形成する。そのため、第1座面と第2座面を離間させた場合でもクッションを第3座面により確実に支持することができる。
このように、前記構成に係る車椅子によれば、使用者が座るためのクッションを支持する座面の進行方向の長さを調整可能とし、かつ座面を長くした場合でもクッションを座面により確実に支持することが可能な車椅子を提供することができる。
また、前記構成に係る車椅子によれば、第1クッション部材と第2クッション部材とが、第1クッション部材に対して第2クッション部材が進行方向に移動可能となるように連結されているため、座面の進行方向の長さが長くなった場合に座面の長さに合わせて第2クッション部材を移動させてクッションの長さを長くすることができる。また、第2座面が第1座面に対して進行方向の前方側へ移動した場合でも第2クッション部材が第3座面により支持されるため、第2クッション部材の一部が支持されない不具合が生じることがない。
また、前記構成に係る車椅子によれば、複数の第1ワイヤ状部材を進行方向に間隔を空けて配置するという比較的簡易な構成により、クッションを支持する第1座面を形成することができる。同様に、複数の第2ワイヤ状部材を進行方向に間隔を空けて配置するという比較的簡易な構成により、クッションを支持する第2座面を形成することができる。また、シート状部材の前方側の端部を第1座面に近接した第2ワイヤ状部材に取り付け、シート状部材の後方側の端部を第2座面に近接した第1ワイヤ部材に取り付けることにより、伸長
した状態で第3座面を形成するシート状部材を配置することができる。このように、複数の第1ワイヤ状部材と複数の第2ワイヤ状部材とシート状部材とを用いた比較的簡易な構成により、座面を長くした場合でもクッションを座面により確実に支持することができる。
また、前記構成に係る車椅子によれば、第1ワイヤ状部材の配置間隔が第2ワイヤ状部材の配置間隔よりも狭いため、第2座面よりも第1座面の方が高い耐荷重性能を備えている。そのため、使用者の荷重が多く伝達される位置に配置されている第1座面により使用者の荷重を確実に支持することができる。
本発明に係る車椅子において、好ましくは、前記第1ワイヤ部材は、前記車幅方向の両端に設けられた一対の第1弾性部材を介して前記一対の第1筒部に取り付けられており、
前記第2ワイヤ部材は、前記車幅方向の両端に設けられた一対の第2弾性部材を介して前記一対の第2筒部に取り付けられていることを特徴とする。
前記構成に係る車椅子によれば、第1ワイヤ部材が一対の第1弾性部材を介して一対の第1筒部に取り付けられているため、第1ワイヤ部材に車幅方向の張力を付与し、クッションから伝達される荷重を第1弾性部材の付勢力により支持することができる。同様に、第2ワイヤ部材が一対の第2弾性部材を介して一対の第2筒部に取り付けられているため、第2ワイヤ部材に車幅方向の張力を付与し、クッションから伝達される荷重を第2弾性部材の付勢力により支持することができる。
本発明によれば、使用者が座るためのクッションを支持する座面の進行方向の長さを調整可能とし、かつ座面を長くした場合でもクッションを座面により確実に支持することが可能な車椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車椅子を示す斜視図である。 図1に示す車椅子に外側クッションを取り付けた状態を示す斜視図である。 図1に示す車椅子の左側面図である。 図3に示す車椅子の部分拡大図であり、第1座面フレーム及び第2座面フレームを近接して配置した状態を示す。 図3に示す車椅子の部分拡大図であり、第2座面フレームが第1座面フレームに対して前方側へ移動した状態を示す。 図4に示す座面部を上方からみた平面図である。 図5に示す座面部を上方からみた平面図である。 図6に示す座面部のI-I矢視断面図である。 図7に示す座面部のII-II矢視断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下、本発明の一実施形態に係る車椅子100について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車椅子100を示す斜視図である。図2は、図1に示す車椅子100に外側クッション92を取り付けた状態を示す斜視図である。図3は、図1に示す車椅子100の左側面図である。図3では、構造の理解のために、外側クッション92と左の後輪30を省略している。
図1から図3に示すように、車椅子100は、座面部10と、座席部20と、一対の後輪30と、一対の前輪40と、フレーム部50と、一対の肘掛け部60と、ハンドル70と、一対のフットサポート部80と、内側クッション91と、外側クッション92と、を備える。車椅子100は、使用者が座面部10に着座し、介助者がハンドル70を保持して前方に移動させることができる介助車とされている。
座面部10は、使用者が座るための内側クッション91と、内側クッション91の上に配置される外側クッション92を支持する座面を形成する。座面部10は、フレーム部50に対して回動軸X2回りに回動可能となっている。本実施形態の車椅子100は、車椅子100が設置される設置面に対する座面部10の傾斜角度(ティルト角度)を調整するティルト機能を備えている。座面部10の詳細な構成については後述する。
座席部20は、それぞれ適度な硬さと柔軟性を備えたクッション材により形成される背もたれ部21と、腰部サポート22と、ヘッドレスト23を有する。背もたれ部21は、座面部10に着座した使用者の背部を支持する。腰部サポート22は、使用者の腰部を支持する。ヘッドレスト23は、使用者の後頭部を支持する。
後輪30は、車軸X1を中心に回転する回転部材であり、フレーム部50に取り付けられている。
前輪40は、回転軸を中心に回転する回転部材であり、フレーム部50に取り付けられている。前輪40は、介助者による操舵が可能となるように、鉛直方向に沿った揺動軸回りに揺動可能となっている。
フレーム部50は、座面部10,座席部20,後輪30,前輪40を含む車椅子100の各構造部材を支持するものである。フレーム部50は、使用者の体重を支える十分な強度を備えつつ重量を軽減するために、例えば、金属製のパイプにより形成される。図3に示すように、フレーム部50は、フレーム構造の中心となる基本フレーム51と、基本フレームの上部に取り付けられる上部フレーム52とを有している。基本フレーム51は、一対の後輪30を車軸X1回りに回転可能に支持するフレームである。また、基本フレーム51は、車椅子100を操舵できるように一対の前輪40を回転可能に支持している。
基本フレーム51は、土台フレーム51aと、下部フレーム51bとを有している。土台フレーム51aは、車いす100の前輪40から後輪30にわたって延びる骨組みとなる部材である。下部フレーム51bは、土台フレーム51aの下部で土台フレーム51aと略平行に配設される骨組みである。
上部フレーム52は、使用者の背部及び腰部を支持するためのフレームであり、座面部10に着座した使用者の腰部を支持するための腰部フレーム52aと、使用者の背部を支持するための背部フレーム52bを有する。腰部フレーム52aには腰部サポート22が取り付けられており、背部フレーム52bには背もたれ部21が取り付けられている。上部フレーム52は、座面部10に対して回動軸X3回りに回動可能となっている。本実施形態の車椅子100は、座面部10と上部フレーム52とがなすリクライニング角度を調整するリクライニング機能を備えている。
肘掛け部60は、座面部10に着座した使用者の肘を載置するためのものであり、座面部10を挟むように、車軸X1に沿った車幅方向の両側に設けられている。肘掛け部60は、使用者の身長や体形に合わせて、鉛直方向の高さが調整可能となっている。図1及び図2は、右側の肘掛け部60を高い位置に保持し、左側の肘掛け部60を低い位置に保持した例を示している。
ハンドル70は、介助者が手で把持することにより、介助者が車椅子100を移動させる力を車椅子に伝達するために用いられる。ハンドル70には、レバー71が設らけれており、介助者がハンドル70を把持しながら、レバー71をハンドル70に引き付けることができる。レバー71を引き付けることにより、座面部10がフレーム部50に対して回動軸X2回りに回動可能な状態となり、上部フレーム52が座面部10に対して回動軸X3回りに回動可能な状態となる。上部フレーム52には、基本フレーム51に取り付けられたシリンダSIが発生する付勢力が伝達されるようになっている。
介助者は、レバー71を引き付けてハンドル70を上下動させることにより座面部10と上部フレーム52とがなすリクライニング角度と、車いす100の設置面に対する座面部10のティルト角度を調整し、レバー71の把持を解除することによりリクライニング角度とティルト角度を所望の角度に固定することができる。このように、本実施形態の車椅子100は、ハンドル70,レバー71,シリンダSI,回動軸X2,回動軸X3等により、リクライニング角度とティルト角度を任意の角度に調整する調整機構を備えている。
フットサポート部80は、座面部10に着座した使用者の両足を支持する部材である。フットサポート部80は、座面部10の前方側の端部に取り付けられている。フットサポート部80は、鉛直方向に沿った軸線回りに回動可能となっている。フットサポート部80を軸線回りに回転させて車軸X1に沿った車幅方向の両端側に移動させることにより、使用者は、立った状態から座面部10に着座する動作を容易に行うことができる。
内側クッション91は、使用者が座るためのものであり、適度な硬さと柔軟性を備えたクッション材により形成されている。図3に示すように、内側クッション91は、車椅子100の進行方向の後方側に配置される第1クッション部材91aと、第1クッション部材91aよりも進行方向の前方側に配置される第2クッション部材91bと、を有する。図4及び図5に示すように、第1クッション部材91aと第2クッション部材91bは、進行方向の長さを調整可能な連結部91cにより連結されている。連結部91cは、第1クッション部材91aと第2クッション部材91bとを、第1クッション部材91aに対して第2クッション部材91bが進行方向に移動可能となるように連結する。
外側クッション92は、内側クッション91,背もたれ部21,腰部サポート22,ヘッドレスト23を覆うように配置されるものであり、内側クッション91よりも硬度が低いクッション材により形成されている。外側クッション92は、内側クッション91,背もたれ部21,腰部サポート22,ヘッドレスト23に対して取り外し可能となっている。
次に、座面部10について、図面を参照して詳細に説明する。
図4は、図3に示す車椅子100の部分拡大図であり、第1座面フレーム11及び第2座面フレーム12を近接して配置した状態を示す。図5は、図3に示す車椅子100の部分拡大図であり、第2座面フレーム12が第1座面フレーム11に対して前方側へ移動した状態を示す。図6,図7は、それぞれ図4,5に示す座面部を上方からみた平面図である。図8は図6に示す座面部10のI-I矢視断面図であり、図9は図7に示す座面部10のII-II矢視断面図である。図6及び図7では、座面部10が支持する内側クッション91及び外側クッション92の図示を省略している。図8及び図9では、外側クッション92の図示を省略している。
図4及び図5に示すように、座面部10は、第1座面フレーム11と、第2座面フレーム12と、を有する。図6から図9に示すように、座面部10は、シート状部材13を有する。第1座面フレーム11は、フレーム部50に取り付けられるとともに第1座面11aを形成する部材である。第2座面フレーム12は、第1座面フレーム11に対して車椅子100の進行方向に移動可能に取り付けられるとともに第2座面12aを形成する部材である。
第1座面フレーム11は、進行方向に延びるとともに車軸X1に沿った車幅方向に所定間隔W1を空けて配置される一対の第1筒部11b,11cと、第1筒部11bと第1筒部11cに取り付けられて車幅方向に沿って配置される複数の第1ワイヤ状部材11dと、第1スプリング(第1弾性部材)11eと、内筒11fと、内筒11gと、を有する。第1座面フレーム11は、第1ワイヤ状部材11dを進行方向に間隔を空けて配置することにより、第1クッション部材91a及び第2クッション部材91bを支持する第1座面11aを形成する。第1ワイヤ状部材11dは、一対の第1スプリング11eを介して所定の張力を付与された状態で第1筒部11b,11cに取り付けられている。
第2座面フレーム12は、進行方向に延びるとともに車軸X1に沿った車幅方向に所定間隔W1を空けて配置される一対の第2筒部12b,12cと、第2筒部12bと第2筒部12cに取り付けられて車幅方向に沿って配置される複数の第2ワイヤ状部材12dと、を有する。第2座面フレーム12は、第2ワイヤ状部材12dを進行方向に間隔を空けて配置することにより、第2クッション部材91bを支持する第2座面12aを形成する。第2ワイヤ状部材12dは、一対の第2スプリング(第1弾性部材)12eを介して所定の張力を付与された状態で第2筒部12b,12cに取り付けられている。
第1座面フレーム11の内筒11fは、第1筒部11bの進行方向の前方側に取り付けられる円筒状の部材である。第1座面フレーム11の内筒11gは、第1筒部11cの進行方向の前方側に取り付けられる円筒状の部材である。内筒11fの外径は、第2座面フレーム12の第2筒部12bの内径よりも小さく、第2筒部12bに摺動可能に収容されている。内筒11gの外径は、第2座面フレーム12の第2筒部12cの内径よりも小さく、第2筒部12cに摺動可能に収容されている。そのため、第2座面フレーム12は、内筒11f,11gに挿入された第2筒部12b,12cを摺動させることにより、第1座面フレーム11に対して車椅子100の進行方向に移動可能となっている。
図8及び図9に示すように、進行方向における複数の第1ワイヤ状部材11dの配置間隔は、進行方向における複数の第2ワイヤ状部材12dの配置間隔よりも狭くなっている。これは、第1ワイヤ状部材11dが形成する第1座面11aの方が、第2ワイヤ状部材12dが形成する第2座面12aよりも使用者の荷重が多く伝達される位置に配置されているためである。第1ワイヤ状部材11dの配置間隔が第2ワイヤ状部材12dの配置間隔よりも狭いため、第2座面12aよりも第1座面11aの方が高い耐荷重性能を備えている。
図6から図9に示すように、座面部10が有するシート状部材13は、進行方向の前方側の端部が第1座面フレーム11に近接した第2ワイヤ状部材12dに取り付けられ、進行方向の後方側の端部が第2座面フレーム12に近接した第1ワイヤ状部材11dに取り付けられるシート状の部材である。
図6及び図8に示すように、シート状部材13は、第1座面11a及び第2座面12aが近接して配置される場合に折り畳まれて収納された状態となる。また、図7及び図9に示すように、シート状部材13は、第2座面12aが第1座面11aに対して進行方向の前方側へ移動した場合に伸長した状態となり、第1座面11aと第2座面12aとの間に内側クッション91を支持する第3座面13aを形成する。図9に示すように、第3座面13aは、第2座面12aが第1座面11aに対して進行方向の前方側へ移動した場合に第2クッション部材91bを支持する。
図6及び図8に示すように、内側クッション91の連結部91cは、第1座面11a及び第2座面12aが近接して配置される場合に折り畳まれて収納された状態となる。また、図7及び図9に示すように、連結部91cは、第2座面12aが第1座面11aに対して進行方向の前方側へ移動した場合に伸長した状態となり、第1クッション部材91aと第2クッション部材91bとの間に使用者の臀部あるいは脚部を支持する座面を形成する。
以上説明した本実施形態の車椅子100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の車椅子100によれば、フレーム部50に取り付けられる第1座面フレーム11に対して第2座面フレーム12が進行方向に移動可能に取り付けられる。そのため、第1座面フレーム11が形成する第1座面11aと第2座面フレーム12が形成する第2座面12aとを近接させて配置して座面の進行方向の長さを短くした状態と、第1座面11aと第2座面12aを離間させて配置して座面の進行方向の長さを長くした状態とを切り替えることができる。
また、第1座面フレーム11および第2座面フレーム12に取り付けられるシート状部材13が、第2座面12aが第1座面11aに対して進行方向の前方側へ移動した場合に伸長した状態となり、第1座面11aと第2座面12aとの間に第2クッション部材91bを支持する第3座面13aを形成する。そのため、第1座面11aと第2座面12aを離間させた場合でも第2クッション部材91bを第3座面13aにより確実に支持することができる。このように、本実施形態の車椅子100によれば、使用者が座るためのクッションを支持する座面の進行方向の長さを調整可能とし、かつ座面を長くした場合でもクッションを座面により確実に支持することが可能な車椅子100を提供することができる。
本実施形態の車椅子100によれば、第1クッション部材91aと第2クッション部材91bとが、第1クッション部材91aに対して第2クッション部材91bが進行方向に移動可能となるように連結されているため、座面の進行方向の長さが長くなった場合に座面の長さに合わせて第2クッション部材91bを移動させてクッションの長さを長くすることができる。また、第2座面12aが第1座面11aに対して進行方向の前方側へ移動した場合でも第2クッション部材91bが第3座面13aにより支持されるため、第2クッション部材91bの一部が支持されない不具合が生じることがない。
本実施形態の車椅子100によれば、複数の第1ワイヤ状部材11dを進行方向に間隔を空けて配置するという比較的簡易な構成により、クッションを支持する第1座面11aを形成することができる。同様に、複数の第2ワイヤ状部材12dを進行方向に間隔を空けて配置するという比較的簡易な構成により、クッションを支持する第2座面12aを形成することができる。また、シート状部材13の前方側の端部を第1座面11aに近接した第2ワイヤ状部材12dに取り付け、シート状部材13の後方側の端部を第2座面12aに近接した第1ワイヤ部材に取り付けることにより、伸長した状態で第3座面を形成するシート状部材13を配置することができる。このように、複数の第1ワイヤ状部材11dと複数の第2ワイヤ状部材12dとシート状部材13とを用いた比較的簡易な構成により、座面を長くした場合でもクッションを座面により確実に支持することができる。
本実施形態の車椅子100によれば、第1ワイヤ状部材11dが一対の第1スプリング11eを介して一対の第1筒部11b,11cに取り付けられているため、第1ワイヤ状部材11dに車幅方向の張力を付与し、クッションから伝達される荷重を第1スプリング11eの付勢力により支持することができる。同様に、第2ワイヤ状部材12dが一対の第2スプリング12eを介して一対の第2筒部12b,12cに取り付けられているため、第2ワイヤ状部材12dに車幅方向の張力を付与し、クッションから伝達される荷重を第2スプリング12eの付勢力により支持することができる。
本実施形態の車椅子100によれば、第1ワイヤ状部材11dの配置間隔が第2ワイヤ状部材12dの配置間隔よりも狭いため、第2座面12aよりも第1座面11aの方が高い耐荷重性能を備えている。そのため、使用者の荷重が多く伝達される位置に配置されている第1座面11aにより使用者の荷重を確実に支持することができる。
本実施形態の車椅子100によれば、使用者が座るためのクッションを支持する座面の進行方向の長さを調整可能としつつ、さらに設置面に対する座面部10の傾斜角度(ティルト角度)と座面部10と上部フレーム52とがなす角度(リクライニング角度)を任意の角度に調整し、使用者が所望の姿勢をとることが容易となる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
10・・・座面部、 11・・・第1座面フレーム、 11a・・・第1座面、 11b,11c・・・第1筒部、 11d・・・第1ワイヤ状部材、 12・・・第2座面フレーム、 12a・・・第2座面、 20・・・座席部、 21・・・背もたれ部、 22・・・腰部サポート、 23・・・ヘッドレスト、 30・・・後輪、 40・・・前輪、 50・・・フレーム部、 51・・・基本フレーム、 52・・・上部フレーム、 60・・・肘掛け部、 70・・・ハンドル、 71・・・レバー、 80・・・フットサポート部、 91・・・内側クッション、 91a・・・第1クッション部材、 91b・・・第2クッション部材、 91c・・・連結部、 92・・・外側クッション、 100・・・車椅子、 X1・・・車軸

Claims (2)

  1. 使用者が座るためのクッションを支持する座面部と、
    車軸を中心に回転する一対の車輪と、
    前記座面部及び前記一対の車輪を支持するフレーム部と、を備え、
    前記座面部は、
    前記フレーム部に取り付けられるとともに第1座面を形成する第1座面フレームと、
    前記第1座面フレームに対して前記車軸と交差する進行方向に移動可能に取り付けられるとともに第2座面を形成する第2座面フレームと、
    前記第1座面フレームおよび前記第2座面フレームに取り付けられるシート状部材と、を有し、
    前記シート状部材は、前記第1座面及び前記第2座面が近接して配置される場合に収納された状態となり、前記第2座面が前記第1座面に対して前記進行方向の前方側へ移動した場合に伸長した状態となって前記第1座面と前記第2座面との間に前記クッションを支持する第3座面を形成し、
    前記クッションは、
    前記第1座面により支持される第1クッション部材と、
    前記第1クッション部材よりも前記進行方向の前方側に配置される第2クッション部材と、
    前記第1クッション部材と前記第2クッション部材とを、前記第1クッション部材に対して前記第2クッション部材が前記進行方向に移動可能となるように連結する連結部と、を有し、
    前記連結部は、前記第1クッション部材や前記第2クッション部材と異なり、折り畳まれて前記第1クッション部材と前記第2クッション部材の間に収納可能な薄手の構成となっており、
    前記第3座面は、前記第2座面が前記第1座面に対して前記進行方向の前方側へ移動した場合に前記第2クッション部材を支持し、
    前記第1座面フレームは、
    前記進行方向に延びるとともに前記車軸に沿った車幅方向に所定間隔を空けて配置される一対の第1筒部と、
    前記一対の第1筒部の一方と他方に取り付けられて前記車幅方向に沿って配置される複数の第1ワイヤ状部材と、を有し、
    前記複数の第1ワイヤ状部材を前記進行方向に間隔を空けて配置して前記第1座面を形成し、
    前記第2座面フレームは、
    前記進行方向に延びるとともに前記車幅方向に前記所定間隔を空けて配置される一対の第2筒部と、
    前記一対の第2筒部の一方と他方に取り付けられて前記車幅方向に沿って配置される複数の第2ワイヤ状部材と、を有し、
    前記複数の第2ワイヤ状部材を前記進行方向に間隔を空けて配置して前記第2座面を形成し、
    前記進行方向における前記複数の第1ワイヤ状部材の配置間隔は、前記進行方向における前記複数の第2ワイヤ状部材の配置間隔よりも狭くなっており、
    前記シート状部材は、前記進行方向の前方側の端部が前記第1座面に近接した前記第2ワイヤ状部材に取り付けられ、前記進行方向の後方側の端部が前記第2座面に近接した前記第1ワイヤ状部材に取り付けられると共に、これら取り付けられた前記第2ワイヤ状部材と前記第1ワイヤ状部材の間にはワイヤ状部材は配置されない構成となり、
    前記第2座面と前記第2クッション部材が、前記進行方向に移動した際、前記シート状部材が前記連結部を支持せず、前記連結部が、前記第1ワイヤ状部材で支持される構成となっていることを特徴とする車椅子。
  2. 前記第1ワイヤ状部材は、前記車幅方向の両端に設けられた一対の第1弾性部材を介して前記一対の第1筒部に取り付けられており、
    前記第2ワイヤ状部材は、前記車幅方向の両端に設けられた一対の第2弾性部材を介して前記一対の第2筒部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子。
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