JP7199827B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品が利用されている。例えば、特許文献1の吸収性物品では、略縦長の吸収コアの前方部および後方部のそれぞれに、両側縁から幅方向内方に向かって切れ込んだ一対の切り欠き部が設けられる。また、吸収コアの両側部において切り欠き部よりも幅方向内方の位置に、長手方向に延びる一対のスリット部が設けられる。特許文献1の吸収性物品では、吸収コアを船形の立体形状に変形することができ、液漏れが抑制される。
また、特許文献2では、吸収コアの肌当接面側の全域を覆う表面シートが、吸収コアの非肌当接面側の幅方向両側部近傍も被覆するおむつが開示されている。当該おむつでは、表面シートの両側端部が、非肌当接面側で防漏カフ形成用シートに接合固定される。また、弾性部材により吸収コアの両側部が起立し、当該側部と防漏カフ形成用シートとの間にポケットが形成される。特許文献2のおむつでは、当該ポケットにより、***物が漏れ出すことが防止される。
特開2008-93289号公報 特開2006-141767号公報
ところで、特許文献2のおむつでは、ポケットの形成により横漏れを抑制することが可能となるが、ポケットを形成するために防漏カフ形成用シート(サイドシートとも呼ばれる。)を設け、さらに、表面シートの両側端部を吸収コアの非肌当接面側で防漏カフ形成用シートに接合する必要があり、おむつの構造が複雑となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、簡単な構造で横漏れを抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの尿等の***物を受ける吸収性物品であって、長手方向および前記長手方向に垂直な幅方向に広がる略シート状の吸収コアと、前記吸収コアの着用者側の主面を覆うトップシートと、前記吸収コアの他方の主面を覆うバックシートとを備え、前記吸収コアの前記幅方向における各側部の前記長手方向に沿うエッジ近傍の部位である縁部と前記バックシートとの間が非接合であり、前記吸収コアの前記各側部の前記幅方向の外側を向く側面と、前記トップシートおよび前記バックシートとの間が非接合であり、前記吸収コアの前記幅方向における前記各側部の外側において前記トップシートと前記バックシートとが接合されており、前記吸収コアの前記各側部の前記縁部の上面と前記トップシートとが前記長手方向に延びる接合部により接合されており、前記吸収性物品の使用時において、股下部における前記吸収コアの前記各側部が、着用者側に向かって立ち上がった側部起立状態が形成され、少なくとも前記側部起立状態において、前記トップシートが、前記吸収コアの前記各側部の前記縁部の側面を覆い、前記縁部と前記バックシートとの間に入り込んだ入込部と、前記縁部と前記バックシートの間において前記幅方向の外側に折り返された部位であり、前記入込部から前記幅方向の外側へと広がる外延部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記幅方向における前記各側部の外側において前記長手方向に延びる弾性部材をさらに備え、前記吸収性物品を前記長手方向および前記幅方向に伸張した状態において、前記各側部の前記縁部が前記バックシートと接触する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記幅方向における前記各側部の外側において前記長手方向に延びる弾性部材をさらに備え、前記弾性部材の収縮により、前記側部起立状態が形成される。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の吸収性物品であって、前記吸収性物品が包装袋に収容された状態において、前記股下部における前記吸収コアの両側部が、前記長手方向に延びる2つの折曲線により前記トップシート側に折り曲げられる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の吸収性物品であって、前記吸収性物品の使用時において、前記トップシートの前記外延部が最も着用者側に配置されるシートである。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の吸収性物品であって、前記包装袋から取り出された前記吸収性物品において、前記吸収コアの前記両側部が、前記2つの折曲線による折り癖によって着用者側に向かって立ち上がり、前記側部起立状態が形成される。
本発明によれば、簡単な構造で横漏れを抑制することができる。
伸張状態における吸収性物品の平面図である。 伸張状態における吸収性物品の断面図である。 伸張していない状態における吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の他の例を示す図である。 使用時における吸収性物品の断面図である。
図1は、本発明の一の形態に係る吸収性物品1を示す平面図である。図1では、吸収性物品1を図1の上下方向および左右方向(後述の長手方向および幅方向)に伸張した状態を示している。吸収性物品1は、着用者が着用する使い捨ておむつ等の外装物品の内側(すなわち、着用者側)に取り付けられて着用者からの尿等の***物を受ける補助吸収パッドである。補助吸収パッドは、インナーとも呼ばれる。図1では、着用時に着用者に接する側の面を手前にして吸収性物品1を描いている。
吸収性物品1の図1中における上側の部位12および下側の部位13のうち一方は、着用者の腹側の肌に接する前方部であり、他方は背側の肌に接する後方部である。また、前方部と後方部との間の部位は、着用者の股間部に対向する股下部11である。前方部、股下部11および後方部が並ぶ方向が、吸収性物品1の長手方向となる。
図2は、吸収性物品1を図1中に示すII-IIの位置で長手方向に垂直な面で切断した断面図である。図2では、長手方向、および、長手方向に垂直な幅方向に吸収性物品1を伸張した状態における股下部11の断面を示している。図示の都合上、図2では、吸収性物品1の各構成を厚さ方向に離して描いている(後述の図3ないし図5において同様)。
吸収性物品1は、透液性のトップシート21と、撥水性または不透液性のバックシート23と、略シート状の吸収コア22とを備える。吸収コア22は、長手方向および幅方向に広がり、トップシート21とバックシート23との間に配置される。図1では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太い破線にて描いている。図1に示すように、吸収性物品1の外形、および、吸収コア22の外形は、平面視において長手方向に長い略長方形である。吸収性物品1の外形、および、吸収コア22の外形は、他の形状であってもよく、例えば、前方部および後方部における幅が、股下部11における幅よりも大きい形状であってもよい。
トップシート21およびバックシート23の長手方向の長さおよび幅方向の幅は、吸収コア22の長さおよび幅よりも大きい。図2に示すように、トップシート21は、吸収コア22の着用者側の主面(以下、「上面」という。)を覆う。バックシート23は、吸収コア22の他方の主面、すなわち、着用者とは反対側の主面(以下、「下面」という。)を覆う。本明細書において、「上面」および「下面」は便宜的なものであり、必ずしも重力方向を意味するものではない。
図1の例では、トップシート21およびバックシート23は、ほぼ同じ大きさであり、トップシート21およびバックシート23の外形が、吸収性物品1の外形となる。既述のように、トップシート21およびバックシート23は、吸収コア22より大きく、吸収コア22の全体が、トップシート21およびバックシート23の外周縁の内側に位置する。後述するように、吸収コア22の周りにおいて、トップシート21とバックシート23とが互いに接合される。
トップシート21は、着用者からの***物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。吸収コア22は、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。バックシート23は、バックシート23に到達した***物の水分等が、吸収性物品1の外側にしみ出すことを防止する。
トップシート21としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布が利用される。当該不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布である。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
吸収コア22は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に、粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成される。当該ティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および高吸収性材料とホットメルト接着剤により接合され、親水性繊維の型崩れ、および、高吸収性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)が防止される。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。吸収コア22が、透液性のシート間に高吸収性材料が配置された、いわゆるポリマーシートであってもよい。
バックシート23としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、いずれかの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シート等が利用される。吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、バックシート23にて利用されるプラスチックフィルムは、透湿性(通気性)を有するものが好ましい。
次に、股下部11において、バックシート23、トップシート21および吸収コア22が互いに接合される領域について述べる。図2に示すように、股下部11における吸収コア22の各側部221(幅方向における吸収コア22の各端部)では、縁部222の上面が、第1接合部31によりトップシート21と接合される。縁部222は、当該側部221において長手方向に沿うエッジ近傍の部位である。第1接合部31は、例えば、硬化したホットメルト接着剤である。第1接合部31は、股下部11において長手方向に延びる。両側部221にそれぞれ設けられる2つの第1接合部31の間では、吸収コア22の上面が部分接合部33によりトップシート21と接合される。部分接合部33は、例えば、硬化したホットメルト接着剤であり、吸収コア22の上面において2つの第1接合部31の間の領域に部分的に存在する。図2では、部分接合部33を破線の矩形により示している(後述の部分接合部34において同様)。2つの第1接合部31の間において、吸収コア22とトップシート21とが非接合であってもよい。
各側部221の縁部222において、幅方向の外側を向く側面と、トップシート21およびバックシート23との間は非接合である。また、縁部222の下面とバックシート23との間も非接合である。したがって、吸収コア22の側部221では、幅方向における第1接合部31の外側の縁を始点として、上記側面を経由して縁部222の下面に至るまでの領域が、トップシート21およびバックシート23に接合されない非接合領域223となる。非接合領域223は、股下部11において長手方向に延びる。両側部221にそれぞれ設けられる2つの非接合領域223の間では、吸収コア22の下面が部分接合部34によりバックシート23と接合される。部分接合部34は、例えば、硬化したホットメルト接着剤であり、吸収コア22の下面において2つの非接合領域223の間の領域に部分的に存在する。2つの非接合領域223の間において、吸収コア22とバックシート23とが非接合であってもよい。
幅方向における各側部221の外側近傍では、トップシート21とバックシート23とが、第2接合部32により互いに接合される。第2接合部32は、例えば、硬化したホットメルト接着剤である。第2接合部32は、股下部11において長手方向に延びる。本実施の形態では、第2接合部32は、吸収コア22の全周を囲むように設けられる。すなわち、吸収コア22の全周囲において、トップシート21とバックシート23とが互いに接合される。
上述のホットメルト接着剤としては、ポリオレフィン系、ゴム系、酢酸ビニル系等のものが利用される。他の種類の接着剤が用いられてもよい。また、トップシート21とバックシート23との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。この場合、上記第2接合部32は、トップシート21とバックシート23とが互いに接合された部位である。ホットメルト接着剤を用いる他の部分の接合も、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
吸収性物品1は、長手方向に延びる一対の弾性部材24をさらに備える。一対の弾性部材24は、吸収性物品1の両側部に設けられる。詳細には、各弾性部材24は、幅方向における側部221の外側において、トップシート21とバックシート23との間に配置される。弾性部材24は、伸張状態で第2接合部32によりトップシート21およびバックシート23に接合される。弾性部材24としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、図1の例では、1本または複数本のポリウレタン糸が弾性部材24として利用される。
吸収性物品1は、折り畳まれた状態で所定の包装袋に収容される。吸収性物品1を折り畳む際には、長手方向に延びるとともに幅方向に離れた2つの折曲線F1(図1中に一点鎖線にて示す。)により、吸収性物品1が、トップシート21を内側にして折り曲げられる。また、幅方向に延びるとともに長手方向に離れた2つの折曲線F2(図1中に一点鎖線にて示す。)により、前方部および後方部を股下部11に重ねるように、吸収性物品1が折り曲げられる。長手方向に延びる上記2つの折曲線F1は、吸収コア22に重なっており、吸収コア22において、幅方向における各折曲線F1の外側の部位が、側部221となる。このように、吸収性物品1が包装袋に収容された状態では、股下部11における吸収コア22の両側部221が、2つの折曲線F1によりトップシート21側に折り曲げられている。
図3は、吸収性物品1の断面図であり、吸収性物品1を伸張していない状態における股下部11の断面を示している。包装袋から取り出された吸収性物品1は、広げられた状態で外装物品4(図3中に二点鎖線にて示す。)の内側に取り付けられ、当該外装物品4が着用者に装着される。吸収性物品1では、股下部11において弾性部材24が収縮することにより、第2接合部32により互いに接合されたトップシート21およびバックシート23の部位が、着用者側(図3の上側であり、外装物品4とは反対側)に向かって立ち上がる。また、吸収コア22では、各側部221が部分接合部33側に向かうように、折曲線F1(図1参照)において折り癖が付けられている。したがって、吸収性物品1の使用時には、各側部221が着用者側に向かって立ち上がった状態(以下、「側部起立状態」という。)が形成される。
側部起立状態では、股下部11における第2接合部32が側部221の下面に近づき、当該側部221の縁部222とバックシート23との間に、トップシート21の一部が引き込まれる。これにより、トップシート21において、幅方向における第1接合部31よりも外側の部位には、側部221の縁部222とバックシート23との間に入り込んだ入込部211と、入込部211から幅方向の外側(吸収コア22から離れる方向)へと広がる外延部212とが形成される。図3の吸収性物品1では、弾性部材24の収縮により、第2接合部32におけるトップシート21およびバックシート23の部位にギャザーが形成されるため、トップシート21の一部が大きく引き込まれ、入込部211が顕著となる。
入込部211は、縁部222の下面に対向するトップシート21の部位であり、吸収コア22における非接合領域223の一部を覆う。外延部212は、トップシート21において、入込部211とバックシート23との間に配置される部位と、第2接合部32と接する部位とを含む。吸収性物品1では、入込部211および外延部212により、窪み(ポケット)213が形成される。窪み213は、入込部211と外延部212との間の凹部である。換言すると、側部起立状態では、側部221の縁部222の周囲において、トップシート21の部位が幅方向における外側、かつ、着用者側に向かって突出する凸部となり、当該凸部と第2接合部32との間に窪み213が形成される。
着用者から***される***物は、吸収性物品1により受けられる。当該***物の水分は、吸収コア22における立ち上がった側部221により幅方向の外側へと漏れ出すことが抑制される。また、側部221を超えて幅方向の外側へと移動した水分は、窪み213により捕捉される。窪み213は、透液性のトップシート21により形成されるため、窪み213に捕捉された水分は、速やかに側部221の下面へと移動して、吸収コア22により吸収される。さらに、外延部212において幅方向における外側の端部が着用者の肌に接することにより、水分が外延部212を超えて幅方向の外側へと移動することが抑制される。
以上に説明したように、吸収性物品1の使用時には、股下部11における吸収コア22の各側部221が、着用者側に向かって立ち上がった側部起立状態が形成される。そして、側部起立状態において、トップシート21が、各側部221の縁部222とバックシート23との間に入り込んだ入込部211と、入込部211から幅方向の外側へと広がる外延部212とを備える。これにより、水分の捕捉が可能な窪み213を簡単な構造で形成することができ、吸収性物品1における横漏れを抑制することができる。
吸収性物品1では、各側部221の縁部222とバックシート23との間が非接合であり、幅方向における当該側部221の外側においてトップシート21とバックシート23とが接合される。これにより、側部起立状態において、側部221の縁部222とバックシート23との間にトップシート21の一部が入り込み易くなり、入込部211を容易に形成することができる。また、幅方向における各側部221の外側において長手方向に延びる弾性部材24が設けられる。そして、弾性部材24の収縮により、側部起立状態が形成されるとともに、外延部212においてギャザーが形成される。その結果、入込部211をより確実に形成することができる。
吸収性物品1が包装袋に収容された状態では、股下部11における吸収コア22の両側部221が、長手方向に延びる2つの折曲線F1によりトップシート21側に折り曲げられる。これにより、吸収性物品1の使用時において、折曲線F1を起点として各側部221を立ち上がらせることができ、側部起立状態を適切に形成することができる。また、使用時における吸収性物品1では、トップシート21の外延部212が、最も着用者側に配置されるシートとなり、サイドシートを省略しつつ、窪み213を形成することが可能となる。その結果、吸収性物品1の製造コストを削減することができる。さらに、吸収コア22では、切り欠き部およびスリット部を設けることなく、側部起立状態が形成されるため、吸収性物品1の製造コストをさらに削減することができる。
図4は、吸収性物品の他の例を示す図であり、図2と同様に、長手方向および幅方向に吸収性物品1aを伸張した状態における股下部11の断面を示している。図4の吸収性物品1aでは、吸収コア22の各側部221が立ち上がっていない状態において、トップシート21が、入込部211と、外延部212とを備える。また、吸収性物品1aでは、弾性部材24が省略される。他の構成は、図2と同様である。なお、吸収性物品1aでは、部分接合部33,34の図示を省略している。
入込部211は、各側部221の縁部222とバックシート23との間に入り込んだ部位であり、外延部212は、入込部211から幅方向の外側へと広がる部位である。吸収性物品1aでは、トップシート21が、各側部221の縁部222の側面を覆い、縁部222の下面とバックシート23との間において幅方向の外側に折り返される。トップシート21において、幅方向の外側に折り返された部位(すなわち、外延部212)が、第2接合部32によりバックシート23に接合される。上述の図2の吸収性物品1では、長手方向および幅方向に伸張した状態において、縁部222の下面とバックシート23とが互いに接触するが、吸収性物品1aでは、同じ状態において、トップシート21の存在により縁部222の下面がバックシート23とほぼ非接触となる。
図4の吸収性物品1aも、図1の吸収性物品1と同様に、折曲線F1,F2で折り曲げられた状態で包装袋に収容される。したがって、包装袋から取り出された吸収性物品1aでは、吸収コア22の各側部221が、着用者側に向かって立ち上がるように折り癖が付けられている。また、吸収性物品1aの使用時には、図5に示すように、吸収性物品1aが外装物品4の内側に取り付けられる。外装物品4には、着用者側に向かって立ち上がる一対の側壁部41が設けられており、図5の例では、側壁部41により、股下部11における吸収コア22の各側部221が着用者側に向かって立ち上がり、側部起立状態が形成される。
以上のように、吸収性物品1aにおいても、トップシート21が、各側部221の縁部222とバックシート23との間に入り込んだ入込部211と、入込部211から幅方向の外側へと広がる外延部212とを備える。これにより、簡単な構造で吸収性物品1aにおける横漏れを抑制することができる。
上記吸収性物品1,1aでは様々な変形が可能である。
図3の吸収性物品1では、側部起立状態が形成されることにより、トップシート21において入込部211と外延部212とが顕在化するのに対し、図4の吸収性物品1aでは、側部起立状態の形成の有無にかかわらず、トップシート21が入込部211と外延部212とを備える。よって、吸収性物品1,1aでは、少なくとも側部起立状態において、トップシート21が、入込部211と外延部212とを備えればよい。
吸収性物品1では、吸収コア22とバックシート23との間の非接合領域223、および、トップシート21とバックシート23との間の第2接合部32を設けることにより、トップシート21と吸収コア22との間の第1接合部31を省略する場合でも、側部起立状態において入込部211を形成することが可能である。しかしながら、第1接合部31を省略する場合、各側部221の縁部222の上方においてトップシート21が僅かに膨らみ、縁部222とバックシート23との間へのトップシート21の入り込みにより形成される入込部211が小さくなることがある。したがって、側部起立状態において入込部211をより確実に形成するには、各側部221の縁部222とトップシート21とが接合されていることが好ましい。
入込部211および外延部212が予め形成される図4の吸収性物品1aでは、非接合領域223を省略する、すなわち、各側部221の縁部222の下面をバックシート23に対して接合することも可能である。しかしながら、側部起立状態において大きな窪み213を形成するには、縁部222の下面とバックシート23との間が非接合の状態である、すなわち、非接合領域223を設けることが好ましい。
外装物品の内側に取り付けられる補助吸収パッドは、頻繁に交換されるため、安価であることが求められる。既述のように、吸収性物品1,1aでは、サイドシートを省略して製造コストを削減することが可能であるため、吸収性物品1,1aは、補助吸収パッドに特に適しているといえる。もちろん、吸収性物品1,1aの構造は、補助吸収パッド以外の吸収性物品、例えば、パンツタイプやテープタイプの使い捨ておむつ等に利用されてもよい。
図5の例と同様に、補助吸収パッドである図2の吸収性物品1では、外装物品4の一対の側壁部41により側部起立状態を形成することが可能であるため、吸収性物品1において弾性部材24が省略されてもよい。また、吸収性物品1,1aを使用する際に、着用者等により、吸収コア22の各側部221が着用者側に向かって折り曲げられてもよく、折曲線F1を省略することも可能である。
吸収性物品1,1aでは、ほぼ股下部11のみにおいて、トップシート21が入込部211と外延部212とを備えるが、股下部11のみならず、前方部または後方部(図1中の部位12,13)においても、トップシート21が入込部211と外延部212とを備えてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a 吸収性物品
11 股下部
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
24 弾性部材
31 第1接合部
32 第2接合部
211 入込部
212 外延部
221 (吸収コアの)側部
222 (側部の)縁部
F1,F2 折曲線

Claims (6)

  1. 着用者からの尿等の***物を受ける吸収性物品であって、
    長手方向および前記長手方向に垂直な幅方向に広がる略シート状の吸収コアと、
    前記吸収コアの着用者側の主面を覆うトップシートと、
    前記吸収コアの他方の主面を覆うバックシートと、
    を備え、
    前記吸収コアの前記幅方向における各側部の前記長手方向に沿うエッジ近傍の部位である縁部と前記バックシートとの間が非接合であり、前記吸収コアの前記各側部の前記幅方向の外側を向く側面と、前記トップシートおよび前記バックシートとの間が非接合であり、
    前記吸収コアの前記幅方向における前記各側部の外側において前記トップシートと前記バックシートとが接合されており、
    前記吸収コアの前記各側部の前記縁部の上面と前記トップシートとが前記長手方向に延びる接合部により接合されており、
    前記吸収性物品の使用時において、股下部における前記吸収コアの前記各側部が、着用者側に向かって立ち上がった側部起立状態が形成され、
    少なくとも前記側部起立状態において、前記トップシートが、前記吸収コアの前記各側部の前記縁部の側面を覆い、前記縁部と前記バックシートとの間に入り込んだ入込部と、前記縁部と前記バックシートの間において前記幅方向の外側に折り返された部位であり、前記入込部から前記幅方向の外側へと広がる外延部とを備えることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記幅方向における前記各側部の外側において前記長手方向に延びる弾性部材をさらに備え、
    前記吸収性物品を前記長手方向および前記幅方向に伸張した状態において、前記各側部の前記縁部が前記バックシートと接触することを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記幅方向における前記各側部の外側において前記長手方向に延びる弾性部材をさらに備え、
    前記弾性部材の収縮により、前記側部起立状態が形成されることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が包装袋に収容された状態において、前記股下部における前記吸収コアの両側部が、前記長手方向に延びる2つの折曲線により前記トップシート側に折り曲げられることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品の使用時において、前記トップシートの前記外延部が最も着用者側に配置されるシートであることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記包装袋から取り出された前記吸収性物品において、前記吸収コアの前記両側部が、前記2つの折曲線による折り癖によって着用者側に向かって立ち上がり、前記側部起立状態が形成されることを特徴とする吸収性物品。
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