JP7197578B2 - オートバイのシート配置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持構造体と、支持構造体上に配置されたシートクッションと、シートクッションに張るシートクッションカバーとを備えたオートバイのシート配置であって、支持構造体は、シートクッションに対向する第1の側と、シートクッションから離れて対向する第2の側とを有し、第2の側が外縁領域を有する少なくとも1つの部分を有し、シートクッションカバーの少なくとも1つの部分が外縁領域の該部分の少なくとも一部と重なる、オートバイのシート配置に関する。
オートバイのシート配置は、オートバイのライダーのための単一のシートもしくはサドル、又はライダー及び同乗者のためのオートバイのシート配置もしくはベンチシート、又は同乗者のみのためのオートバイのシート配置、サドルもしくはベンチシートであってもよい。
オートバイシート組立体は、使用されるオートバイのタイプ又はカテゴリに応じて異なる機能を発揮しなければならない。例えば、ロングツーリング又は長距離走行に使用されるオートバイでは、シート配置は、オートバイのユーザにとって良好な座り心地を提供しなければならず、一方で、例えば、ユーザの意図しない横方向又は縦方向の動きを防止するための安定した支持を提供しなければならない。
また、スポーティな、野心的な、又はレーシング走行を対象とするオートバイの場合には、シート配置は、ハングオフスタイルを好むライダーがシート配置上で自身の着座位置を容易に変更すること、すなわち、コーナリングの方向に応じて、左又は右に向いたシート配置の上側シート表面から、又は、横向きの着座位置から上側シート表面に向かって自身の着座位置を変更することを可能にするものでなければならない。
よく知られているオートバイのシート配置は、プラスチック材料、例えばポリ塩化ビニルからなり、薄いカバーの形態でシートクッションを覆うシートクッションカバーを有する。シートクッションカバーは、オートバイのユーザの希望に応じて、人工皮革又は皮革のような他の素材からなってもよい。
上記のいずれの素材も、シートクッションカバーがシワを形成しやすい、すなわち、オートバイの1又は複数のユーザが、ユーザの臀部又は内側大腿部を置いて座るオートバイシート組立体のシート表面に折り目が形成されるという不利な点を有する。
この種のシワが形成されると、シワがユーザにより感じられるオートバイのシート配置の逆圧を局所的に大きく変化させ、これがユーザによって圧力点として知覚されるため、座り心地を著しく損なう。さらに、シワが形成されることにより、ユーザがシート表面に対する位置を変更するときに、ユーザがシワにより加えられる保持力に打ち勝たなければならないため、オートバイのスポーティなユーザの移動の自由度が低下する可能性があり、またこのようなスポーティなユーザは、オートバイシート組立体の側面に、邪魔な圧力点としてシワが形成されていることにも気付く。
上述した問題に加えて、よく知られているオートバイ用シートカバーは、摩耗及び破損を増大させる傾向もあり、シートの全表面に亘って一様な構造のため、オートバイのシート配置又はシート表面全体に亘って一定の摩擦係数しかもたらすことができない。
オートバイの場合、購買意思決定において、デザインや製造品質が主な役割を果たしている。どちらの領域も、オートバイシート組立体と周辺フェアリング部品との間のギャップによる影響を受けており、既知のオートバイシート組立体は、シート組立体とフェアリング部品との間のギャップの過程で異なるギャップ寸法を形成する傾向があることが示されており、このことは、特に、既知のオートバイシート組立体のシートクッションカバーが、長期間の運転後に張力を失い、その結果ギャップ寸法が変化した場合に当てはまる。
インド特許出願第IN2001/MU/01138号に基づいて、シートクッションカバーによって覆われたシートクッションが配置される上側に支持構造体を有するオートバイシート配置が知られるようになった。
米国特許第7、146、250号に基づいて、天候又は雨用のカバーの形態の折り畳み可能なシートカバーが知られるようになり、このシートカバーは、オートバイシート組立体に取り付けることができ、弾性バンド、接着ストリップ、又は引張りストリップで囲まれた境界を有し、この手段によって、シートカバーをオートバイシート組立体のシートクッションカバー上に引き伸ばすことで、雨が降ったり、水や溶剤又は洗浄剤がかかってしまった際に、シート組立体を確実に乾燥したままにすることができる。
独国実用新案第20 2007 009 922号に基づいて、シートカバーによって覆われた弾性シートクッションが配置されたキャリア構造体を有するオートバイシートが知られてるようになった。シートクッションは、シートカバーによって覆われた凹部を有し、この凹部は、シートカバーの下に空洞が確実に形成され、これにより、シートクッションがユーザの外部性器又は恥骨に及ぼす逆圧を低減する。
以上のことを踏まえ、本発明は、上述した不利な点を解消するために、一方ではシワの問題を解消し、高い耐久性を有し、正確かつ再現性の高い位置決めを可能としてギャップ寸法の変化の問題を解消し、設計自由度の高いオートバイのシート配置を創作することを目的とする。
この課題を解決するために創作された本発明は、請求項1に示された特徴を有する。その有利な実施形態は、さらなる特許請求の範囲に記載されている。
本発明は、支持構造体と、支持構造体上に配置されたシートクッションと、シートクッションを覆うシートクッションカバーとを有するオートバイのシート配置であって、支持構造体は、シートクッションに対向する第1の側と、シートクッションから離れて対向する第2の側とを有し、第2の側は、外縁領域を有する少なくとも1つの部分を有し、シートクッションカバーの少なくとも1つの部分は、外縁領域の部分の少なくとも一部と重なり、シートクッションカバーは、弾性のある立体的な成形体である、オートバイのシート配置を提供する。
このようにして、本発明は、支持構造体と、その上に配置されたシートクッションと、シートクッションを覆うシートクッションカバーとを有するオートバイのシート配置を創作する。支持構造体は、例えば、シートクッションに対してある角度又はある角度で特定の領域にあってもよく、上側であってもよい第1の側と、例えば、支持構造体の下側であってもよく、支持構造体が直接的に又はバッファやダンパ要素などの中間要素を介してオートバイのフレーム部品に固定してもよい第2の側と、を有してもよい。第2の側はまた、例えば、第1の側の方向に傾斜した表面と並べてもよく、これにより、両側又は両表面を互いに整列させることができる。
第2の側は、シートクッションカバーの一部分と重なり合い、シートクッションカバーが取り外し可能又は取り外し不能に取り付けられてもよい外縁部を有する部分を含んでもよい。このシートクッションカバーは、既知のオートバイのシート配置の場合のような、シートクッション上に引き伸ばされ、コーティングされた布地、人工皮革又は皮革などの平坦な材料の形態のカバーではなく、弾性のある立体的な成形体であり、すなわち、本体部であり、2次元の平坦な延長部を有する材料のみからなるものではない。本体部は、一体的に又は一体化させて作ってよく、また、本体部がシートクッションから離れている場合においてさえも、本体部は、平坦な構造体により形成されたカバーや被覆部としてではなく、立体的な本体を本体部として見せる壁厚を有する、それ自体の立体的な構造体を有している。既知の平坦な布地、布帛、皮革、もしくは皮革代替物、又はシートカバー材料から形成されたシートカバーは、シートクッションカバー上に置いたとき、すなわち、シートクッションカバー上に引き伸ばされたときに、シートクッションに対応する形状をとり、シートクッションから分離されたときに、この形状を失うが、一方、本発明で提供される弾性のある立体的な成形体は、シートクッションから分離されたときであっても、その立体的な本体形状を保持する。したがって、成形体は、シートクッションに取り付けられていても、あるいはシートクッションから分離されていても、立体的な本体である。
成形体は、オートバイのユーザのためのシート表面として設計された外形状又は輪郭と、シートクッションの形状又は輪郭に対して形状及び表面が相補的である内形状又は輪郭とを有し、成形体は、シートクッションを収容可能な収容スペースを形成する。このような成形体は、立体的な構造を有し、シートクッションや支持構造体上に配置される前に既にこの立体的な構造を有している。
シートクッション及び/又は支持構造体とは別個の、本発明に係る成形体の形態のシートクッションカバーは、弾性のある構造本体を有する立体性又は立体的な構成も有し、これにより、PVC、皮革、又は人工皮革のカバーなどの形態の平坦構造とは異なり、シートクッション上のその配置によってのみ、シートクッションに適合する画定された空間形態をとるが、例えば、適合されたシートカバーの形態で縫い付けられたオートバイのシート配置に特に適合する場合であっても、シートクッションとは別個の画定された空間形態を有するものではない。
成形体は、この成形体の鋭くかつ画定された外形状及び縁部を有する正確で再現性のある位置決めの利点を有し、これにより、それがフェアリング部品を有するオートバイ上に配置されると、オートバイのシート配置とフェアリング部品との間に、画定された鋭いギャップラインも生じる。
成形体は、その受容スペース内にシートクッションを収容し、したがってシートクッション及び画定された形状を有する本体部としての支持構造体上に配置され、かつ緩いカバー材料のようにシートクッション上に引き伸ばされ、張力により締められる必要がないので、成形体は、オートバイフレーム及び任意のトリム部品に対するオートバイシート組立体の再現可能な位置合わせ及び配置を保証することができ、したがって、当該部品に対するオートバイシート組立体の全体的な視覚的印象が、長期間の使用後でも変化しない。
シートクッション上に既知のカバー材料として引き伸ばされたシートクッションカバーは、耐用年数にわたって弾力性及び張力を失い、したがって、その視覚的外観を、ひいては耐用年数にわたってオートバイシート組立体の全体的な視覚的印象をも変化させ、このことは、オートバイシート組立体とオートバイの周辺部品との間の上述のギャップ寸法が、耐用年数にわたって変化し、これにより全体的な視覚的印象が劣化するという不利な点もある。
本発明をさらに発展させると、成形体は、シートクッションに対向する下側とシート表面として機能する上側とを有するとともに、シートクッションを収容する受容スペースを有して提供される。受容スペースは、支持構造体上に既に配置されたシートクッション上に成形体を配置可能とし、したがってシートクッションが成形体の下側に当接するように設計され、これに対する代替案によれば、例えば、成形体の製造中に、シートクッションを受容スペース内に発泡させることができ、すなわち、プラスチック加工作業中に成形体と一緒に形成することができ、シートクッション及び成形体を異なるショア硬度の材料で形成することができる。
また、本発明のさらなる発展によれば、成形体は、成形体の左中心面を横断する断面で見たときにU字形であり、少なくとも実質的に長手方向中心面の方向に延びる部分が、その脚部の少なくとも1つの端部領域に設けられ、該部分が、支持構造体の第2の側の外縁領域の部分の少なくとも一部と重なる。
成形体のU字形のデザインは、U字形輪郭の2つの脚部がシートクッションカバーの2つの側方領域を形成するように、すなわち、それらがユーザの内側脚部のための脚部支持として機能し、2つの脚部の間の領域がシートクッションカバーのシート表面を形成するように選択することができる。次いで、U字形輪郭の2つの脚部の間の内側の空のスペースが、シートクッションのための受容スペースを形成する。
また、この構成から明らかなことは、本発明により提供される成形体の形状のシートクッションカバーは、上述の断面において逆の又は逆U字形輪郭の形態で配置されるとき、すなわち、2つの脚部の間のU字形輪郭の開口部が下方に向く状態で、平坦なベース上に置かれていると、その立体的な構成の少なくとも大部分を保持し、かつ既知のオートバイのシート配置の既知のカバー布地のように潰れずに、画定されていない空間形状を有するものであり、このことは、成形体が開示される方法で平坦なベース上で繰り返し配置されるたびに同じ構成を常に保持することを特徴とする一方、既知のカバー材料は、この目的のためには安定性又は剛性及び壁厚が少なすぎるため、開示される方法で平坦なベース上で繰り返し配置されるたびに同じ構成を再現可能に常に想定するとは限らないものであり、本成形体は、この目的のために必要な安定性及び/又は剛性及び/又は壁厚を有している。
これは、本発明によれば、既知のオートバイのシート配置における既知のカバー材料とは対照的に、成形体が所定の固有の強度又は剛性を有するという事実に因るものである。
また、本発明のさらなる発展によれば、成形体は、長手方向中心軸を有し、長手方向中心軸の方向から見て前側及び後側を有し、前側及び/又は後側に、収容されるシートクッションの方向に延びる少なくとも1つの部分を有し、この部分は、支持構造体の第2の側の外縁領域の部分の少なくとも一部と重なるように提供される。
したがって、成形部の前部及び/又は後部の部分は、支持構造体の外側又は外縁部と重なることができ、また成形部の長手方向中心面に向かって延びる1又は複数の部分と一緒に重なることができるため、成形部の構成が可能となり、この成形部の構成は、支持構造体又は支持構造体の外縁領域をすべての側面で取り囲んでおり、よって、成形体は、オートバイシート組立体の支持構造体に成形体を固定するためのさらなる保持手段又は補助具を必要とせずに、弾性成形体の内部応力により支持構造体に固定される。
これにより、成形体を支持構造体上又は支持構造体上の1又は複数の外縁領域上に滑らせるだけでよく、その後、さらなる保持手段なしで成形体が支持構造体に固定されるため、本発明に係るオートバイのシート配置が迅速に製造可能となり、また、オートバイのシート配置の構造上に、シートクッションカバーとして機能する成形体を正確かつ再現可能に位置決め可能となる。
このような構成ではまた、工具を用いずにオートバイシート組立体の支持構造体から成形体を取り外すことができ、例えば、異なる輪郭及び構成の成形体と置き換えることができ、またこれにより、成形体を異なる着座挙動を考慮した別の成形体と工具を用いずに容易に交換することができるため、例えば、オートバイの異なるユーザ、すなわちドライバー及び/又は同乗者の異なる着座挙動に簡単かつ迅速に適応することができ、例えば、これは、成形体を形成するために用いられるプラスチック材料の適切な硬度を選択することによって実現できるという、さらなる利点を有する。
平坦なPVC材料等からなるシートクッションカバーを有する既知のオートバイのシート配置の場合、PVC材料を支持構造体に保持する締結具を、例えば、保持クリップによって緩めなければならず、次いで別の平坦な材料からなるシートクッションカバーを保持クリップで再度入念に固定しなければならない。しかしながら、そのような手順の後であっても、既知のオートバイのシート配置では、既知の平坦な材料を別の平坦な材料に置き換えることによっても、平坦な材料下のシートクッションの弾力値が変わらず、よってユーザにより知覚される着座挙動は変わらないため、異なる着座挙動を提供することはない。
しかしながら、本発明に係るオートバイのシート配置では、異なるショア硬度グレードの弾性材料を有する成形体を支持構造体に固定することができ、それによって、本発明に係るオートバイのシート配置によって提供される座り心地を、ユーザによって心地良く又は快適として知覚される着座挙動に調整又は適合させることができる。
また、本発明のさらなる発展によれば、成形体は、支持構造体の外縁領域と重なり合い、成形体と外縁領域との間に生じた内部応力によって支持構造体に固定されることが意図される。このようにして、成形体の支持構造体への既述のツールレス組立体を実現することができる。
また、本発明のさらなる発展によれば、配置される支持構造上の成形体は、成形体の縁領域に対向する部分を有し、該部分は、一体的に又は成形体と一体化して形成され、成形体の縁領域から見て内側に延びるように提供されている。成形体上に設けられたこれら一体の又は一体化された部分は、いわば、支持構造体の外縁領域に重なり合うか、又は広がるか、又は覆う、重なり合う又は重なった領域を形成し、成形体は、支持構造体上に配置することができ、工具を必要とせずに固定されることを保証するように提供されている。成形体は、重なり合う領域又は重なった領域によって、支持構造体の外縁領域上に置かれるか、重ねられるか、又は覆われ、これにより支持構造体に固定される。
また、本発明のさらなる発展の後において、成形体の該部分の関連する領域が互いに一体的に接続されるか、又は該部分の関連する領域が一体的な物理的接続なしに形成されるように提供される。
これら両方の可能性の提供には、成形体の部分の関連する又は近接する領域が一体的に接合される設計において、これら部分が支持構造体の外縁領域にある状態で成形体を配置するときに該設計により実現される強度又は保持力によって、さらなる保持手段又は補助具を必要とせずに成形体を支持構造体に確実に取り付け可能となる、という事実が考慮される。
成形体の隣接する又は関連する部分の間の一体的な物理的接続を有さない第2の変形例は、この設計の成形物が、金型、例えば射出成形の金型から容易に取り外すことができることを意味する。
また、本発明のさらなる発展によれば、支持構造体の外縁領域に重なる成形体の部分は、少なくともその長手方向延長部の一領域に沿う少なくとも1つの凹部を有し、該凹部は、部分の壁厚の部分的大きさに対応する深さを有するように提供される。
この構成の利点は、例えば、クランプの形態の補助具又は保持手段を用いて、本体の部分が支持構造体の外縁部に任意に固定される場合、このように該部分に生じた変形が、オートバイのユーザの内側脚部のための支持面として機能する本体の側方縁領域に伝達されないことである。したがって、凹部又は長手方向の溝部が、保持手段又は補助具によって部分に導入される応力を補償する手段として作用する。
また、本発明をさらに発展させると、成形体は、支持構造体の縁領域に割り当てられた側方領域よりも、シート表面として機能する上側の領域において、より薄い壁厚を有するべきであることが意図される。この構成は、高い座り心地を提供する弾性的に降伏するシート表面をもたらし、一方で、シート表面に隣接する側面が、成形体の高い寸法安定性を保証し、また長時間の使用中においても成形体とオートバイのフェアリング部品との間のギャップのラインが変化しないことを保証する。
また、本発明のさらなる発展によれば、成形体は、少なくとも1つの射出成形可能な材料、特に、熱可塑性ウレタン材料によって形成され、成形体は、一様に等しいショア硬度を有するか、又はこのショア硬度から外れるショア硬度を有する領域を少なくとも有するように提供される。
したがって、本発明のさらなる発展によれば、成形体は、所定のショア硬度を有する単一の材料から形成されるが、成形体は、異なるショア硬度を有する2つの材料からなる部分又は領域にて形成されるようにも提供される。この構成は、本体の異なる領域又は部分が異なる逆圧挙動を示し、これにより本体の座り心地を領域又は部分においても調整し得るという利点を有する。例えば、成形体の側面上の粗さ値と異なる粗さ値を有する上側シート表面を設計することが可能であり、また例えば、側面上の粗さ値は、かなり高く、これにより、スポーツ指向のドライバー又はユーザにとって有利な、側面上の保持力を実現する。
また、本発明のさらなる発展によれば、成形体は、少なくとも1つの射出成形可能な材料、特に、熱可塑性ウレタン材料によって形成され、成形体は、一様に等しい色度を有するか、又はこの色度から外れる色度を有する領域を少なくとも有する。
このようにして、成形体の、ひいてはオートバイシート組立体の視覚的外観も、様々な方法で適合させることができ、例えば、成形体の異なる領域又は部分に異なる色スキームを与えることができ、これは、既知のオートバイシート組立体の既知の椅子張り布を用いる場合には当てはまらない。
また、本発明のさらなる発展によれば、支持構造体の外縁領域と重なる成形体の部分は、好ましくは、非ポジティブなもしくはポジティブなロッキング手段、又は物質的なロッキング手段又はその組み合わせにより、少なくともその長手方向延長部の一領域に沿う支持構造体の外縁領域に取り外し可能に固定されるように提供される。
これらの追加的手段は、例えば、保持クリップ、ネジ、リベット、接着剤、熱溶着継手、ロックワッシャ、スナップ要素、ピンジョイント、さねはぎ等であってもよく、支持構造体の外縁部に成形部品を固定するのを助ける任意の保持手段又は補助具又は固定手段である。このような追加的な手段は、オフロードスポーツ競技で使用されるオートバイでは、かかるオートバイが強い衝撃又は振動を受けやすく、加えてオートバイの落下後に位置を変える必要があるため有利となり得るものであり、またこのようなオートバイは、急な競争時にオートバイシート組立体によってしばしば把持され、それに対する引張り力によって持ち上げられることが示されており、この場合、追加的な手段は、オートバイのユーザが、走行中に成形部をオートバイシート組立体から誤って引き離さないことを保証するものである。
したがって、これらの手段は、任意であり、例えば、ハンドルにより通常オートバイシート組立体まで持ち上げられないツーリング用オートバイに装着される必要がない。
また、本発明のさらなる発展によれば、支持構造体の外縁領域と重なる成形体の部分は、支持構造体の縁領域の凹部内に配置されるように設計された該部分と一体的に形成された保持手段を有するように提供される。
これらの保持手段は、例えば、支持構造体の外縁領域と重なる成形体の対応する1又は複数の部分上に一体的に形成され、例えば、外縁領域で支持構造体の凹部にクリップ留めすることができ、これにより凹部内に解放可能に固定することができるピン連結部のような、ピン形状又はマッシュルーム形状の保持手段であってもよい。
また、本発明のさらなる発展によれば、保持手段は、支持構造体の外縁領域上に配置又は形成され、該保持手段が、支持構造体の外縁領域に重なる成形体の部分の凹部と係合可能であるように提供される。これらの保持手段は、例えば、支持構造体の外縁領域に重なる成形体の部分の1又は複数の凹部に係合する1つ又は複数の締結フックを有するピン体とすることができる。
また、本発明のさらなる発展によれば、支持構造体の外縁領域に重なる成形体の部分に、該部分と一体的に設けられ、支持構造体と解放可能に係合可能である保持手段によって縁領域に作用可能な断面拡大部が設けられるように提供される。
断面の広がりは、例えば、保持部により重ねられ、かつ支持構造体の外縁領域に押し付けられ又は押圧される、成形体の部分の内側に配置又は成形されたビードであってもよく、この保持部は、例えば、ネジ結合によって、支持構造体に解放可能に固定される。
最後に、本発明のさらなる発展によれば、凹部がオートバイシート組立体の後方部分に形成され、該凹部は、照明装置を受け入れるように設計され、弾性のある立体的な成形体は、凹部を覆うように設計され、少なくとも凹部の領域において半透明に設計されているように提供される。
この構成により、例えば、オートバイのテールライトをオートバイシート組立体の凹部に挿入し、凹部をテールライトと共に、凹部又はテールライトの領域において半透明となるように設計された成形体で覆うことが可能になり、このようにして、テールライトがオートバイシート組立体に完全に一体化される。
以下、本発明を図面に基づいてより詳細に説明する。このことは以下の図面により図示される。
同乗者又はピリオンライダーのためのオートバイのシート配置を形成するための成形体設計の上面斜視図。 下から見た図1による成形体の設計の斜視図。 図2に示すような支持構造体上に配置された成形体を有するオートバイシート組立体を下から見た図。 成形体の第2のバージョンを示す、図3に示されたものと同様な図。 図3に示すようなオートバイのシート配置の正面図。 図3に示すようなオートバイのシート配置の背面図。 図3に示すようなオートバイのシート配置の左側から見た断面図。 図7による「A」の詳細図。 図3に示すようなオートバイのシート配置の断面背面図。 成形体の変形バージョンを有するオートバイシート組立体の断面図。 成形体の別のバージョンを有するオートバイシート組立体の断面図。 保持クリップによって固定された成形体を有するオートバイシート組立体の部分断面図。 ロックワッシャによって固定された成形体を有するオートバイシート組立体を示す、図12に示されたものと同様な部分断面図。 成形体上に形成された保持手段によってオートバイシート組立体の支持構造体に固定された成形体を有するオートバイシート組立体を示す、図12に示されたものと同様な部分断面図。 支持構造体上に形成された保持手段によって固定された成形体を有するオートバイシート組立体を示す、図12に示されたものと同様な部分断面図。 成形体上に形成された断面拡大部によって固定された成形体を有するオートバイシート組立体を示す、図12に示すものと同様な部分断面図。 成形体に設けられた長手方向に延びる凹状溝を説明するためのオートバイのシート配置の部分断面図。 本発明に係る設計によるオートバイのシート配置の縦断面斜視図。 下から見た図18によるオートバイのシート配置。 透明成形体を有するオートバイシート組立体の斜視図。 図20によるオートバイのシート配置を下から見た斜視図。 オートバイのシート配置を有するオートバイの側面図。
図面中の図1は、図22によるオートバイ61の同乗者又はピリオンライダーのためのオートバイのシート配置を形成するための成形体の上面斜視図を示す。
成形体1は、立体的設計を有し、シート表面2として機能する上側3を有する。図示する設計においては、それは、DIN53505に準拠したショア硬度グレードのショアA75~80の熱可塑性ポリウレタンからなる。成形体1は、ユーザがシート表面2に自身の臀部を支持したときに弾性的に変形するように弾性設計されており、例えば、図7に示すシートクッション4とともに、ユーザの支持、及び座り心地を提供する。
図面中の図1から容易に分かるように、長手方向中央面6に延びる長手方向中心軸5方向から見た成形体1は、前側7と後側8とを有し、これにより、図示のバージョンでは、前側7は、上側3に対して斜めの角度で延び、前方縁部9において切断線10を形成するか、又は有し、切断線は、図2による前側7の下面12と共に前側7に上面11を形成する。
成形体1は、図面中の図2でより詳細に分かるように、後側8に傾斜面13を有し、この傾斜面13は、シート表面2と共に傾斜面13を形成する切断線14を形成するか、又は有する。
成形体1の側面15及び16は、シート表面2に座っているユーザの内側大腿部のための支持面として機能する。
図面中の図2は、成形体1が、例えば図7の断面に示されるように、シートクッション4を収容する機能を果たす収容スペース17を形成することを示す。
加えて、成形体1は、部分18、19、20及び21を有し、これらは、前側7と後側8の両方に、及び2つの側面15、16の領域に、それぞれ一体的に又は成形体1と一体に形成され、またこれらは、弾性を有し、かつオートバイのシート配置23の支持構造体22の1又は複数の外縁領域72に重なり、これにより、成形体1が確実に支持構造体22に固定される。
成形体1の前側7に形成された部分18は、図面中の図7に示すように、支持構造体22の前縁部24と重なる一方、成形体1の後側8に形成された部分19は、支持構造体22の後縁部25と重なる。
成形体1の右手側側面15に形成された部分20は、縁部26と重なるが、成形体1の左手側側面16に形成された部分21は、図面中の図9に示すように、支持構造体22の縁部26と重なる。
また、図面中の図9は、成形体1が断面図でU字形であること、かつ成形体1の各部分20、21が側面15、16からシートクッション4に向かう方向に延在していることを示している。支持構造体22上に配置された成形体1を示す図面中の図3は、成形体1の部分18及び19もシートクッション4に向かって内側に延び、これにより、重なり合う部分を表す成形体1の部分18、19、20及び21、つまり重なり部分がそれぞれ、支持構造体22の外縁領域又は縁部24、25、26、27の内側に延びており、これにより、成形体1又はその部分18、19、20及び21、ならびに支持構造体22の縁領域又は縁部24、25、26、27のみの残留応力が、成形体1を支持構造体22にしっかりと、しかし取り外し可能に保持することを示す。
図面中の図7から容易に分かるように、支持構造体22は、シートクッション4に対向する第1の側28又は上面と、シートクッション4から離れて対向する第2の側29又は底面とを有している。成形体1は、すでに述べたシートクッション4及び上側3に対向し、シート表面2として機能する下側30を有する。支持構造体22は、例えば、図面中の図3に示す支持体31によって、オートバイ61のフレーム部品60上に置かれる又は支持されてもよい。
図面中の図1は、テーブルの天板等であってもよい支持体32上に置かれ又は載せ、図面中の図2に示された部分19、20、及び21を介して支持体32上に載せた成形体1を示す。
椅子張り布、皮革又は擬革、又は他の平坦な構造からなるシートカバーとは対照的に、成形体1は、支持体32上のシートクッション4とは別個に成形体1が配置された場合に、成形体1がその立体的な形状を保持するような固有の剛性を有している。
一方、椅子張り布、皮革もしくは擬革、又は他の平坦な構造からなるオートバイのシート配置用のシートクッションから分離された既知のシート張り布を、比較のためにこのようなベース32上に置くと、このシート張り布は、本発明に係る成形体の剛性に匹敵する固有の剛性を有しないので、崩壊し、すなわち、シートクッション上に置いたときに依然として有していた画定された立体的構成又は空間形状を失う。
図面中の図2は、隣接する又は関連する部分18及び21、ならびに18及び20が一体的に互いに連結されてなる成形体1の実施形態を示している。同様に、隣接する又は関連する部分19及び21、ならびに19及び20が一体的に互いに連結されている。
比較すると、図4に示される成形体1の設計では、クリアランス又はスロット33が、部分18及び21の間と部分18及び20の間とのそれぞれに形成され、またクリアランス又はスロット33が、部分19及び21の間と部分19及び20の間とのそれぞれに形成されることを示している。この空きスペース又はスロット33は、成形体1を製造するために、成形体1を金型からより容易に取り外し又は成形可能とすることを保証する。
部分18、19、20及び21の領域の下側には、成形体1は、図面中の図2に示すように、各ケースにおいて2つの長手方向の凹部34を有し、凹部はそれぞれの断面において互いに平行に延びている。図面中の図8に基づけば、例えば、長手方向に延びる凹部34が、断面視で半円形であり、成形体1の部分18、19、20及び21を形成する輪郭35の壁厚Hの部分的大きさに対応する深さを有していることが分かる。
長手方向の凹部34は、部分18、19、20及び21が追加の保持手段を介して外縁部24、25、26及び27に固定されたときに生じる、輪郭35の変形を受け入れる機能を果たす。
図面中の図12は、例えば、成形体1の部分20が保持クリップ36の形態の保持手段を介して縁部26に固定されているケースを示している。同様に、他の部分19、20、21も縁部24、25及び27に固定することができる。このように成形部1又は成形体1をオートバイシート組立体23の支持構造体22に追加的に固定する目的は、上述したように、成形体1がユーザによってシートクッション4からひいてはオートバイシート組立体23から不用意に外れてしまうのを防止することである。例えば、オフロードスポーツ競技会で使用されるオートバイの場合には、それゆえ落下したオートバイがこのオートバイのユーザ又はライダーによって再び持ち上げられたり、ユーザ又はライダーもまた、例えばオートバイのシート配置23においてオートバイをつかみ、再びまっすぐに立て直すことを十分に可能にする場合が挙げられる。
図面中の図7は、成形体1を示し、その外側輪郭37は、どこでも同じ壁厚を有するが、一方、比較すると、図10に示すように、シート表面2の領域における成形体1の設計は、例えば、側面16の領域が側面15、16の領域の摩耗からの保護又はより高い強度を目的として使用されるため、この側面16の領域における壁厚よりも顕著に小さい壁厚を有する。したがって、側面15において、あるいは成形体1の他の領域又は部分において、壁厚はまた、成形体1の他の領域又は部分よりも厚くしてもよいし薄くしてもよい。
図面中の図11は、再び成形体1の変形バージョンを示しており、説明のために、シート表面2の領域に、その設計又は構造の点で、部分38を囲むシート表面2の領域とは異なる部分38を有する。ここで、異なるという用語は、部分38が、該部分38を囲むシート表面2の領域とは異なるショア硬度を有してもよいこと、及び/又は、部分38が、該部分38を囲む領域とは異なる色度を有してもよいことを表すために使用される。
このように、成形体1は、異なる部分又は領域で幾つかの色度を有することが可能であり、また、成形部1又は成形体1は、異なる部分又は領域で異なる硬度、異なるテクスチャ又は表面粗さを有することが可能である。
図面中の図5は、部分18を一例として用いて、該部分が例えば取り付け面40の取り付けに必要となる凹部又は凹部39を有することもでき、これら凹部によって、支持構造体22、ひいてはオートバイのシート配置23をオートバイのフレーム部品に固定することができることを示す。
図面中の図6は、2つの成形表面、この場合はシート表面2と成形体1の後端面41との間の遷移領域、すなわち交差線14の領域では、パイピングストリップ42の形態の構造部材が提供されてもよいことが示されており、この構造部材は、成形体1の製造中に射出成形工程で有利に挿入される。加えて、図6には、両側面又は脚部70で内側に隣接する成形体1の部分20及び21も示されている。
図面中の図7は、シートクッションカバー69を示しており、平坦な材料からなるシートクッションカバーとは対照的に、立体的なパターン、表示、画像、ロゴ又はレタリングを成形体1に組み込むことができることも明らかにしており、立体的な弾性を有する成形体1は、平坦な又は織物の材料からなるシート張りカバーと比較して、かなり大きな壁厚を有する外形又は外殻もしくは外皮を有しているので、立体的なパターンなどを成形体1の外形を形成する壁部に組み込むことができる。
図7に示す成形体1のデザインでは、図1による上方から見た図で分かるように、レタリング73「701」が、後側8の領域に一体的に設けられている。立体的レタリング「701」は、成形体1の上側3から下方向に延びるため、シートクッション4は、シート表面2を形成する成形体1の外殻45の領域における凹部領域44を収容するためのクリアランス又は凹部43を有する。
図面中の図12を参照して、保持クリップ36の形態の補助的な手段又は保持手段によって、成形体1を支持構造体22に追加的又は任意的に固定する可能性については、既に上述したとおりである。
図面中の図13は、支持構造体22上に配置された成形体1を有するオートバイシート組立体23の別のバージョンを示しており、図示のバージョンでは、支持構造体22の外縁領域72又は外縁部が、内方に延びる部分18、19、20及び21の凹部47を通過する下方向に延びる1又は複数のピン46を有する。次いで、これらの部分は、好ましくは取り外し可能にピン46に固定される円盤状の接続クリップ48によって下方から固定される。
図面中の図14は、支持構造体22上に配置された成形体1を有するオートバイのシート配置23のさらなるバージョンを示す。この図から容易に分かるように、このバージョンでは、支持構造体22は、縁部24、25、26、27の領域に成形体2を有しており、それらのうち、図14では、一例として縁部26のみを示しているが、凹部又は通路49は、成形体1と一体に形成されたマッシュルーム状の弾性保持手段50によって、このマッシュルーム状の保持手段50を凹部49に通すことにより貫通可能となされ、保持手段50のマッシュルーム状の頭部51を再度拡径させ、このようにして成形体1を支持構造体22に積極的に固定することができる。
図面中の図15は、支持構造体22上に配置された成形体1を有するオートバイシート組立体23のさらなるバージョンを示す。オートバイシート組立体23のこのバージョンでは、支持構造体22は、外縁部24、25、26、及び27の領域に成形体1を有し、その外縁部24、25、26、27の中では、図15には、縁部26のみが一例として示されており、この縁部は成形体1の凹部53を貫通することができ、部分20を固定することができる下方向に延びるフック状の保持手段52を有し、保持手段52上に配置されたフック54を有する。これは、成形体1の他の部分19、20及び21にも同様に当てはまる。保持手段52の図示した設計には1つのフック54しか設けられていないが、図示したフック54とは反対側の保持手段52に、保持手段52とともに一体的に別のフック54を設けてもよい。
図面中の図16は、成形体1を有するオートバイのシート立体23の別の実施形態を示し、このバージョンのオートバイシート組立体23では、支持構造体622は、断面26から見て、内側の領域に孔又は凹部55を有し、この孔又は凹部は、ピン又はネジ56の形態の保持手段によって貫通される。容易に明らかなように、保持手段55は、例えばプラスチック材料からなる保持部品57を支持構造体22に取り外し可能に取り付けるのに用いることができる。保持部品57は、成形体1と一体化された断面拡大部59と重なり、縁領域又は縁部26に対して押圧される脚部58を有する。
単にネジ56を緩めるだけで、保持部品57は、支持構造体22から取り外すことができ、次いで成形部品1は、支持構造体22から取り外すこともできる。
図面中の図17は、成形体1と、例示的な部分20上に形成された凹部34とを有するオートバイシート組立体23の部分断面図を示す。
図面中の図17による部分断面図は、長手方向中心軸5を横断して延び、窪み34は、部分20の長手方向に延びていることが分かる。図面中の図2及び図4は、成形体1の他の部分18、19、21にも対応する凹部34が形成できることを示している。これらの部分はそれぞれ、支持構造体22の外縁領域に重なり、凹部34はそれぞれ、部分18、19、20及び21の長手方向延長部の少なくとも1つの領域に沿って延びる。
図面中の図18は、本発明に係る設計によるオートバイのシート配置23の縦断面斜視図を示す。
成形体1は、容易に分かるように、シートクッション4を完全に覆っている。これは、とりわけシートクッション4が成形体1の受容スペース17に完全に収容されていることを意味する。図18に示すオートバイのシート配置23の例は、同乗者又はピリオンライダーのためのオートバイのシート配置である。図面中の図22に示すように、ここで示す設計によるオートバイのシート配置23は、オートバイフレーム60の後部に配置されている。
以上、オートバイのシート配置について、同乗者又はピリオンライダーのシート配置の例を用いて説明してきたが、これに限定されるものと見なされるべきではない。本発明に係るオートバイのシート配置はまた、オートバイ61のライダーのための、すなわち、一般にオートバイの1人のユーザのための、又はオートバイの2人のユーザのためのオートバイのシート配置として設計してもよい。
オートバイシート組立体はまた、2つ以上のトラック(track)を有する車両、例えば3輪又は4輪車両、すなわちトライク又はクアッド、あるいは例えばスノーモービル又は水上スキー車両のためのサドルとして用いてもよく、これにより、ここで選択される「オートバイシート組立体」又はオートバイのシート配置という用語は、オートバイ以外のシングルトラック車両のサドルも含み、2つ以上のトラックを有する車両のサドルも含む。
図面中の図19は、下方から見たオートバイのシート配置23の縦断面図を示す。支持構造体22には、オートバイシート組立体23をオートバイフレーム60に支持することができる支持体31が設けられる。この目的のために、オートバイシート組立体23は、ブラケット62を介してオートバイフレーム60の凹部に積極的に挿入することができ、詳細には示されていないロック要素を介して解除可能にロックすることができる。
図面中の図20は、支持構造体22と、支持構造体22上に配置されたシートクッション4と、両構成要素を覆う成形体1とを有するオートバイシート組立体23又はオートバイのシート配置23の実施形態を示している。本実施形態の特別な特徴は、成形体1が透明であること、すなわち、成形体1が、その下に配置される着色されたシートクッション4の視覚的な外観を認識することを可能にする発泡性材料で構成されている。
この設計形態は、設計要素として作用し、成形体1がこのように形成された状態で、オートバイシート組立体23の後部8の凹部71に配置され、かつシートクッション4に一体化された照明装置63が成形体1によって覆われ、これにより、例えば、照明装置63を湿気の侵入から保護するという利点も有する。また、この設計は、発光ダイオードが照明装置63に使用される場合に、半透明に設計された成形体1によって散乱効果が生じ、これにより、発光ダイオードが個々の光点として光学的に知覚されないが、散乱効果を介して拡散効果が生じ、したがって、後方光又は照明装置63が、後方領域全体にわたって光を放射するように知覚されるという利点を有する。
図面中の図22は、前輪64と後輪65と駆動モータ66とを備えたオートバイ61を示している。オートバイ61はまた、図示されたバージョンではドライバーと同乗者の両方のために設計され、同乗者のためのシート領域がオートバイのシート配置23として設計されているシート領域67を有する。
シート67は、図22に示すように、オートバイフレーム60から取り外して、一体型のオートバイシート組立体68に置き換えることができ、次いで、ドライバーと同乗者の両方のためのオートバイシート組立体68として設計され、かつ上記に詳細に説明したオートバイシート組立体23と同様に構成及び設計され、すなわち、シートクッション4が配置され、シートクッションカバーにより覆われた支持構造体22を有し、シートクッションカバーは、弾力性があり立体的な設計を有する成形体1の形態をとる。
本発明に係るオートバイのシート配置の利点は、シートクッションカバーとして機能する成形体を追加的な保持手段又は締結手段なしに支持構造体に固定することができ、成形体が正確で再現性のある位置決めを提供することである。成形体の表面及び構造は、高い設計の自由度を提供する。なぜなら、成形体を形成するために用いられる材料の選択は、成形体の硬度、ひいてはオートバイシート組立体の硬度だけでなく、ユーザのためのシート表面により提供される色の外観や座り心地、また保持力、すなわちシート表面がユーザに与えるグリップにも影響を与え得るからである。また、シート表面の質感、ひいてはオートバイのシート配置も影響を受け得る。
シートクッションカバーを立体的な弾性成形体の形態で設計することにより、オートバイのシート配置は、鋭いエッジ及びネガティブジオメトリーを非常に良く表現することができ、さらに、成形体、ひいてはシート表面を張力なしで支持構造体上に取り付けることができるという利点を提供する。
このように、一方では快適性を好むツーリングライダーに適したオートバイのシート配置を提供できるとともに、他方ではスポーティな野心的なライダーに適したオートバイのシート配置、及びオフロードバイク用のオートバイのシート配置を提供することができる。
シートクッション及び成形体を適切に設計することによって、又は、成形体のみを局所的に柔軟な素材で適切に設計することによっても、例えば、オートバイのシート配置の男性ユーザのためのダムリリーフ(dam relief)を達成することもできる。
オートバイシート組立体は、工具を用いずに取り付けることができる。なぜなら、成形体が支持構造体に取り付けられると、シートクッションも同時に支持構造体に取り付けられ、本発明に係るオートバイシート組立体によりもたらされるシート特性が、他の程度のショア硬度を有するシートクッションを備える成形体を取り付けることにより、迅速に変更され得、またこの目的のためには、シートクッションとともに成形体が、工具を用いることなく支持構造体から単に取り外され、また、他の程度の硬度を有するシートクッションを備える成形体を、工具を用いることなく支持構造体に再度取り付けられるからである。
したがって、オートバイのシート配置は、工具を用いることなく、それぞれのユーザの希望に容易に適合させることもできる。
上記に詳細に説明されていない本発明の特徴に関しては、特許請求の範囲及び図面が明確に参照される。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
[項目1]
支持構造体(22)と、前記支持構造体(22)上に配置されたシートクッション(4)と、前記シートクッション(4)を覆うシートクッションカバー(69)と、を有するオートバイのシート配置(23)であって、
前記支持構造体(22)は、前記シートクッション(4)に対向する第1の側(28)と、前記シートクッション(4)から離れて対向する第2の側(29)とを有し、
前記第2の側(29)は、外縁領域(24、25、26、27)を有する少なくとも1つの部分を有し、
前記シートクッションカバー(69)の少なくとも1つの部分(18、19、20、21)は、前記外縁領域の前記部分(24、25、26、27)の少なくとも一部と重なり、
前記シートクッションカバー(69)は、弾性のある立体的な成形体(1)であることを特徴とする、オートバイのシート配置。
[項目2]
前記成形体(1)は、前記シートクッション(4)に対向する下側と、シート表面(3)として機能する上側(28)と、前記シートクッション(4)を受け入れる受容スペース(17)を有することを特徴とする、項目1に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目3]
前記成形体(1)は、前記成形体(1)の長手方向中心面(6)を横断する断面で見たときにU字形であり、
前記長手方向中心面の方向に少なくとも大部分が延びる部分(20、21)が、その脚部(70)の少なくとも1つの端部領域に設けられ、該部分(20、21)が、前記支持構造体(22)の前記第2の側(29)の前記外縁領域の前記部分の少なくとも一部と重なることを特徴とする、項目1又は2に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目4]
前記成形体(1)は、長手方向中心軸(5)を有し、前記長手方向中心軸(5)の方向から見て、前側(7)及び後側(8)を有し、前記前側(7)及び/又は前記後側(8)に、受け入れられる前記シートクッションの方向に延びる少なくとも1つの部分(18、19)を有し、
該少なくとも1つの部分は、前記支持構造体(22)の前記第2の側(29)の前記外縁領域の前記部分の少なくとも一部と重なることを特徴とする、項目1~3のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目5]
前記成形体(1)は、前記支持構造体(22)の前記外縁領域の前記部分の一部と重なる領域を有する配置において、平坦なベース(32)上に置かれる前記支持構造体(22)及び/又は前記シートクッション(4)から分離された前記成形体(1)が、その立体的設計の少なくとも大部分を保持するように設計されることを特徴とする、項目1~4のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目6]
前記成形体(1)は、前記支持構造体(22)の前記外縁領域(24、25、26、27)に係合し、前記成形体(1)と前記外縁領域との間に生じる内部応力によって前記支持構造体(22)に固定されることを特徴とする、項目1~5のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目7]
前記成形体(1)は、配置される前記支持構造体(22)に対向する前記成形体(1)の縁領域上に部分(18、19、20、21)を有し、該部分(18、19、20、21)は、前記成形体(1)と一体的に形成され、前記成形体(1)の前記縁領域から見て内側に延びていることを特徴とする、項目1~6のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目8]
前記部分(18、19、20、21)の関連する部分が一体に接合されるか、又は前記部分の関連する部分が一体的な物理的接続なしに形成されることを特徴とする、項目7に記載のオートバイシート組立体(23)。
[項目9]
前記支持構造体(22)の前記外縁領域(24、25、26、27)に重なる前記成形体(1)の部分(18、19、20、21)は、少なくともその長手方向延長部の一領域に沿う少なくとも1つの凹部(34)を有し、該凹部(34)は、前記部分(18、19、20、21)の壁厚(H)の部分的大きさに対応する深さを有することを特徴とする、項目1~8のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目10]
前記成形体(1)は、前記支持構造体(22)の前記縁領域に関連する側方領域よりも、前記シート表面(3)として機能する前記上側(28)の領域において、より薄い壁厚を有することを特徴とする、項目1~9のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目11]
前記成形体は、少なくとも1つの射出成形可能な材料、特に熱可塑性ウレタン材料によって形成され、前記成形体は、一様に等しいショア硬度を有するか、又はこのショア硬度とは異なるショア硬度を有する少なくとも1つの領域を有することを特徴とする、項目1~10のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目12]
前記成形体(1)は、少なくとも1つの射出成形可能な材料、特に熱可塑性ウレタン材料によって形成され、前記成形体(1)は、一様に等しい色度を有するか、又はこの色度から外れる色度を有する少なくとも1つの領域(38)を有することを特徴とする、項目1~11のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目13]
前記支持構造体(22)の前記外縁領域と重なる前記成形体(1)の部分(18、19、20、21)は、好ましくは、非ポジティブな手段もしくはポジティブな手段、又は材料的な手段によって、少なくともその長手方向延長部の一領域に沿う前記支持構造体(22)の前記縁領域に取り外し可能に固定されることを特徴とする、項目1~12のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目14]
前記支持構造体(22)の前記外縁領域と重なる前記成形体(1)の部分(18、29、20、21)は、前記支持構造体(22)の前記縁領域の凹部(49)内に配置されるように設計された部分(18、29、20、21)と一体に形成された保持手段(51)を有することを特徴とする、項目1~13のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目15]
保持手段(52)が、前記支持構造体(22)の前記外縁領域上に配置又は形成され、該保持手段が、前記支持構造体の前記外縁領域に重なる前記成形体(1)の前記部分(18、29、20、21)の凹部(53)と係合可能であることを特徴とする、項目1~14のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目16]
前記支持構造体の前記外縁領域に重なる前記成形体(1)の部分(18、29、20、21)に、前記部分と一体的に設けられ、前記支持構造体と解放可能に係合可能である保持手段(57)によって作用されるように設けられた断面拡大部(59)が設けられていることを特徴とする、項目1~15のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目17]
凹部(71)が前記オートバイのシート配置(23)の後方領域に形成され、該凹部(71)は、照明装置(63)を受け入れるように設計され、
前記弾性のある立体的な成形体(1)は、前記凹部(71)を覆うように設計され、少なくとも前記凹部(71)の前記領域において半透明に設計されていることを特徴とする、項目1~16のいずれかに記載のオートバイのシート配置(23)。
[項目18]
前輪(64)と、後輪車(65)と、駆動モータ(66)と、シート(67)と、を備え、
前記シートは、項目1~17のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置であることを特徴とする、オートバイ(61)。
1 成形体
2 シート表面
3 上側面
4 シートクッション
5 長手方向中心軸
6 長手方向中央面
7 前側
8 後側
9 前方縁部
10 交差線
11 上面
12 下面
13 傾斜面
14 交差線
15 側面
16 側面
17 記録スペース
18 部分
19 部分
20 部分
21 部分
22 支持構造体
23 オートバイのシート配置
24 周縁部
25 周縁部
26 周縁部
27 周縁部
28 第1ページ、上ページ
29 第2ページ、 底面側
30 上面側
31 支持体
32 ベース
33 自由スペース、 スロット
34 深さ部分
35 輪郭
36 保持クリップ
37 外形状
38 部分
39 凹部、凹部
40 取り付け面
41 後端面
42 配管テープ
43 凹部
44 へこみ範囲
45 外殻
46 ピン
47 凹部
48 接続クランプ
49 凹部
50 保持装置
51 ヘッド
52 保持手段
53 凹部
54 フック
55 孔、凹部
56 ネジ
57 保持部品
58 脚部
59 断面拡大部
60 オートバイフレーム
61 オートバイ
62 取付ブラケット
63 照明装置
64 前輪
65 後輪
66 駆動モータ
67 シート表面
68 オートバイのシート配置
69 シートクッションカバー
70 脚部
71 凹部
72 周縁領域
73 レタリング




Claims (17)

  1. 支持構造体(22)と、前記支持構造体(22)上に配置されたシートクッション(4)と、前記シートクッション(4)を覆うシートクッションカバー(69)と、を有するオートバイのシート配置(23)であって、
    前記支持構造体(22)は、前記シートクッション(4)に対向する第1の側(28)と、前記シートクッション(4)から離れて対向する第2の側(29)とを有し、
    前記第2の側(29)は、外縁領域(24、25、26、27)の少なくとも1つの部分を有し、
    前記シートクッションカバー(69)の少なくとも1つの部分(18、19、20、21)は、前記外縁領域(24、25、26、27)の前記部分の少なくとも一部と重なり、
    前記シートクッションカバー(69)は、弾性のある立体的な成形体(1)であり、
    前記成形体(1)は、前記支持構造体(22)の前記外縁領域の前記部分の一部と重なる領域を有する配置において、平坦なベース(32)上に置かれるとともに前記支持構造体(22)及び/又は前記シートクッション(4)から分離された前記成形体(1)が、その立体的形状の少なくとも大部分を保持する剛性を有するように設計されることを特徴とする、オートバイのシート配置。
  2. 前記成形体(1)は、前記シートクッション(4)に対向する下側と、シート表面(3)として機能する上側と、前記シートクッション(4)を受け入れる受容スペース(17)を有することを特徴とする、請求項1に記載のオートバイのシート配置(23)。
  3. 前記成形体(1)は、前記成形体(1)の長手方向中心面(6)を横断する断面で見たときにU字形であり、
    前記長手方向中心面の方向に少なくとも大部分が延びる部分(20、21)が、前記成形体(1)の脚部(70)の少なくとも1つの端部領域に設けられ、該部分(20、21)が、前記支持構造体(22)の前記第2の側(29)の前記外縁領域の前記部分の少なくとも一部と重なることを特徴とする、請求項1又は2に記載のオートバイのシート配置(23)。
  4. 前記成形体(1)は、長手方向中心軸(5)を有し、前記長手方向中心軸(5)の方向から見て、前側(7)及び後側(8)を有し、前記前側(7)及び/又は前記後側(8)に、受け入れられる前記シートクッションの方向に延びる少なくとも1つの部分(18、19)を有し、
    該少なくとも1つの部分は、前記支持構造体(22)の前記第2の側(29)の前記外縁領域の前記部分の少なくとも一部と重なることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  5. 前記成形体(1)は、前記支持構造体(22)の前記外縁領域(24、25、26、27)に係合し、前記成形体(1)の内部応力によって前記支持構造体(22)に固定されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  6. 前記成形体(1)は、配置される前記支持構造体(22)に対向する前記成形体(1)の縁領域上に部分(18、19、20、21)を有し、該部分(18、19、20、21)は、前記成形体(1)と一体的に形成され、前記成形体(1)の前記縁領域から見て内側に延びていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  7. 前記部分(18、19、20、21)の関連する部分が一体に接合されるか、又は前記部分の関連する部分が一体的な物理的接続なしに形成されることを特徴とする、請求項6に記載のオートバイシート組立体(23)。
  8. 前記支持構造体(22)の前記外縁領域(24、25、26、27)に重なる前記成形体(1)の部分(18、19、20、21)は、少なくとも部分(18、19、20、21)の長手方向の一領域に沿って延びる少なくとも1つの凹部(34)を有し、該凹部(34)は、前記部分(18、19、20、21)の壁厚(H)の部分的大きさに対応する深さを有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  9. 前記成形体(1)は、前記支持構造体(22)の前記外縁領域に関連する側方領域よりも、前記シート表面(3)として機能する上側の領域において、より薄い壁厚を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  10. 前記成形体は、少なくとも1つの射出成形可能な材料、特に熱可塑性ウレタン材料によって形成され、前記成形体は、一様に等しいショア硬度を有するか、又はこのショア硬度とは異なるショア硬度を有する少なくとも1つの領域を有することを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  11. 前記成形体(1)は、少なくとも1つの射出成形可能な材料、特に熱可塑性ウレタン材料によって形成され、前記成形体(1)は、一様に等しい色度を有するか、又はこの色度から外れる色度を有する少なくとも1つの領域(38)を有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  12. 前記支持構造体(22)の前記外縁領域と重なる前記成形体(1)の部分(18、19、20、21)は、好ましくは、非ポジティブな手段もしくはポジティブな手段、又は材料的な手段、特に、保持クリップ、ネジ、ロックワッシャ、スナップ要素、ピンジョイント、さねはぎ、によって、少なくとも前記部分(18、19、20、21)の長手方向の一領域に沿う前記支持構造体(22)の前記外縁領域に取り外し可能に固定されることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  13. 前記支持構造体(22)の前記外縁領域と重なる前記成形体(1)の部分(18、19、20、21)は、前記支持構造体(22)の前記外縁領域の凹部(49)内に配置されるように設計されるとともに前記部分(18、19、20、21)と一体に形成された保持手段(51)を有することを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  14. 保持手段(52)が、前記支持構造体(22)の前記外縁領域上に配置又は形成され、該保持手段が、前記支持構造体の前記外縁領域に重なる前記成形体(1)の前記部分(18、29、20、21)の凹部(53)と係合可能であることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  15. 前記支持構造体の前記外縁領域に重なる前記成形体(1)の部分(18、29、20、21)に、前記部分と一体的に設けられた断面拡大部(59)であって、前記支持構造体と解放可能に係合可能である保持手段(57)によって作用されるように設けられた前記断面拡大部(59)が設けられていることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置(23)。
  16. 凹部(71)が前記オートバイのシート配置(23)の後方領域に形成され、該凹部(71)は、照明装置(63)を受け入れるように設計され、
    前記弾性のある立体的な成形体(1)は、前記凹部(71)を覆うように設計され、少なくとも前記凹部(71)の領域において半透明に設計されていることを特徴とする、請求項1~15のいずれかに記載のオートバイのシート配置(23)。
  17. 前輪(64)と、後輪車(65)と、駆動モータ(66)と、シート(67)と、を備え、
    前記シートは、請求項1~16のいずれか一項に記載のオートバイのシート配置により構成されていることを特徴とする、オートバイ(61)。
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