JP7196024B2 - キャニスタ - Google Patents
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Description
図1乃至3を参照して、第1の実施形態に係るキャニスタ1の構成を説明する。図1に示すキャニスタ1は、自動車等の内燃機関(本実施形態ではガソリンエンジン)を有する車両に搭載される。便宜上、図1を基準としてキャニスタ1の上下、左右方向を定める。また、紙面前後方向を前後方向とする。これらの方向は車両に搭載された際の方向とは必ずしも一致しない。座標系には、右手系の直交座標を採用し、左右方向をX軸に、前後方向をY軸に、上下方向をZ軸にそれぞれ対応づける。
上述した吸着室24、26及び28と、連通路64の構成について説明する。吸着室24は、活性炭粒子からなる吸着材30が充填されている。吸着材30と、天板部12Bとの間には、通気性を有するシート状のフィルタ32及び34が介在している。フィルタ32及び34は、例えば、不織布からなる。吸着室24内の吸着材30はその下方から通気性を有するウレタンシート36により支持されている。ウレタンシート36の下方には、ベース部38及びベース部38の上に形成された中空円錐形状の占有部40を有する樹脂製の占有部材42が配設されている。占有部40は吸着材30に埋没している。ウレタンシート36には、占有部40がそこから上方へ突出する孔が形成されている。なお、占有部材42の構造については、図2を参照して後述する。占有部材42のベース部38とケーシング蓋14の天板部との間にはコイルスプリング44が圧縮状態で介装されており、ベース部38を上方へ付勢している。また、吸着室24内部において、ケーシング本体12の天板部12Bの下面には部分壁46が下方に向かって延在しており、吸着室24の上部を、左右の分室に分割している。
図2に、占有部材42の斜視図を示す、占有部材42のベース部38は、吸着室24の横断面と略同一形状の矩形の平板形状を有している。ベース部38の、占有部40の基端及びその周辺を除く部分には格子が形成されており、該格子により占有部材42は通気性を有している。占有部40は円錐形状を有しており、点線にて示すように中空に形成されている。
キャニスタ1は、以下の工程により組み立てられる。まずケーシング本体12の向きを、各ポートが下に来るように、すなわち、図1に示す向きとは上下方向を逆にして、維持する。天板部12Bの上に、フィルタ32、34及び60をそれぞれ載置する。そして、フィルタ32、34及び60の上に吸着材30を充填する。ケーシング本体12の隔壁22に区画された空間のうち、天板部12Bにタンクポート16及びパージポート18が形成されている側の空間に充填された吸着材30の上に、ウレタンシート36を載置し、ウレタンシート36の孔に占有部40を挿入しつつ占有部材42を載置する。また、ケーシング本体12の隔壁22に区画された空間のうち、天板部12Bに大気ポート20が形成されている側の空間に充填された吸着材30の上に仕切り部材62を載置し、仕切り部材62の上に占有部材58を、ベース部54が仕切り部材62の側に来るようにして載置する。再び吸着材30を充填し、吸着材30の上にウレタンシート48、多孔板50をこの順に載置する。占有部材42のベース部38に対してコイルスプリング44を、多孔板50に対してコイルスプリング52を固定し、ケーシング本体12の開口部をケーシング蓋14で覆う。その後、ケーシング本体12とケーシング蓋14を溶着により結合する。
キャニスタ1内の蒸発燃料の流れについて、図1を参照して説明する。キャニスタ1を搭載している車両では、例えば、駐車時において、燃料タンク内で蒸発燃料が発生する。発生した蒸発燃料は、燃料タンクとキャニスタ1のタンクポート16を連通するベーパ通路を通り、タンクポート16を介して吸着室24内に流入する。吸着室24内に流入した蒸発燃料は、吸着室24、連通路64、吸着室26、吸着室28の順に流体通路66を流れつつ、各吸着室内の吸着材30により吸着される。そして、蒸発燃料を含有しない、又は極僅かに含有する空気が、大気ポート20より大気へ放出される。なお、タンクポート16、流体通路66及び大気ポート20が、本明細書中の吸着流路に相当する。
一般に、吸着した蒸発燃料の脱離は吸熱反応である。そして、蒸発燃料の脱離時には、上述したように、流体通路66を、吸着室28、吸着室26、連通路64、吸着室24の順に流れる。その際、大気ポート20から流入した空気の温度は、流体通路66をパージポート18に向かって流れるにつれて、徐々に低下していく。つまり、蒸発燃料の脱離時において、吸着室26、吸着室24内の温度は、吸着室28内の温度に比して低くなるため、これらの吸着室に充填されている吸着材30の脱離性能もまた、吸着室28内の吸着材30に比して低下する。
図4を参照して、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と同じ構成を有する部位については説明を省略する。また、第1の実施形態と対応するが異なる形状を有する構成要素についても第1の実施形態と同じ符号を付し、異なる点についての説明を行う。
第2の実施形態では、流体通路66上において大気ポート20の最も近くに位置する吸着室28よりもパージポート18側に位置する吸着室26を規定する、ケーシング本体12の周壁部12Aの一部が吸着室26の内方に向かう凹形状を形成している。つまり、第2の実施形態では、吸着室26において、ケーシング本体12の周壁部12Aからの距離が大きくなる領域が除去されている。そのため、吸着室26内の吸着材30の大部分では、周壁部12Aを介した大気との間での熱伝導が起こりやすくなるので、低温の空気が吸着室28から流入しても、温度の低下を抑えることができる。以上のことから、第2の実施形態においても、低温の空気が流入しがちな吸着室(本実施形態では、吸着室26)において、温度が低下することによる吸着材30の脱離性能の低下を抑制することができる。
本明細書に開示のキャニスタは、上記した実施形態に限定されるものではなく、その他の形態に変更が可能である。第1の実施形態において、吸着室24、吸着室26に配設される占有部材の形状は、それぞれ占有部材42、占有部材58の形状には限定されない。
吸着室24に占有部が円錐台形状を有する占有部材を配設してもよいし、吸着室26に占有部が円錐形状を有する占有部材を配設してもよい。また、吸着室24、吸着室26の少なくとも一方に、図5に示すように占有部が中空の円柱形状を有する占有部材を配設してもよい。或いは、図6に示すように、占有部として複数(図6では3つ)の中空の円柱を有する占有部材を配設してもよい。占有部材は占有部を有していれば、必ずしもベース部を有していなくてもよい。その場合は、占有部に、吸着室内での位置決めをするための、任意の位置決め手段を設けることが望ましい。占有部は、中空に形成されていなくてもよい。その場合、占有部を、ケーシング10を形成する樹脂よりも熱伝導率が低い材料により形成することが好ましい。
10 ケーシング
12A 周壁部(ケーシングの周壁)
16 タンクポート
18 パージポート
20 大気ポート
24 吸着室
26 吸着室(第2吸着室)
28 吸着室(第1吸着室)
30 吸着材
40,56 占有部
42,58 占有部材
Claims (3)
- タンクポート、パージポート、大気ポートが形成されたケーシングと、
前記ケーシング内部において、前記大気ポートから前記パージポートまで延在するパージ流路に沿って形成され、かつ吸着材が充填された複数の吸着室と、を備えるキャニスタであって、
前記複数の吸着室のうち、前記大気ポートの最も近くに位置し前記大気ポートから直接空気が流入する第1吸着室よりも前記パージポート側に位置し少なくとも前記第1吸着室を通過した空気が流入する第2吸着室以降の吸着室の少なくとも一つの吸着室には、前記ケーシングの周壁から離隔しつつ当該一つの吸着室を占有する占有部を有する占有部材が配設されており、
該占有部材は、前記第1吸着室には配設されておらず、
前記占有部材の前記占有部の熱伝導率は、前記キャニスタの前記ケーシングの熱伝導率より小さくされているキャニスタ。 - 請求項1に記載のキャニスタであって、前記占有部材は中空状に形成されている、キャニスタ。
- 請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、前記タンクポートから前記大気ポートまで延在する吸着流路は、前記パージ流路に沿って形成された前記複数の吸着室の各々の少なくとも一部を、前記パージ流路と共用しており、
前記一つの吸着室の前記吸着材が充填された領域は、前記吸着流路に直交する断面の面積が、前記大気ポートに向けて減少するよう形成されている、キャニスタ。
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