JP7194497B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等のように、下着の内側に配して使用するタイプの吸収性物品が知られている。このようなタイプの吸収性物品においては、装着中の吸収性物品のずれを防止するために、吸収性物品に下着と固定するためのずれ止め材が設けられている(例えば特許文献1参照)。
また、吸収性物品は、経血等の液状物を吸収するための長手方向を有する吸収体を備えている。吸収体は、吸収性コアと該吸収性コアを被覆するコアラップシートを有する。吸収性コアは、吸収性物品を装着する装着者の肌に沿って変形しやすいように溝が形成されている(例えば特許文献2参照)。
特開2015-97718号公報 特開2015-112235号公報
生理用ナプキンは、その後方部が装着者の臀部に対応して装着される。特に、夜間用の生理用ナプキンは、後方部の液漏れを抑制するために後方部が長く形成されており、生理用ナプキンの後方部は、臀部をほぼ覆うように形成される。臀部は、臀部の膨らみに対して臀裂部分が急激に窪む形状となっているため、生理用ナプキンの後方部において、臀裂と生理用ナプキンとの間に隙間が生じやすい。このため、装着者の***部から***された経血等の液状物は、臀裂をつたって後方部に流れ、後方部で液漏れが生じる場合がある。
本発明の課題は、後方部における液漏れを抑制することができる吸収性物品に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、本体と、一対の粘着部とを具備する。
上記本体は、長手方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部を含み、上記後方コア部が、上記長手方向と直交する幅方向中心部に対して長手方向に延びる複数の縦溝部が上記幅方向に対称に配列された構造面を有する吸収性コアと、上記吸収性コアの一方の主面を被覆する表面シートと、上記吸収性コアの上記一方の主面とは反対の他方の主面を被覆する裏面シートとを有する。
上記一対の粘着部は、本体に上記長手方向に沿って設けられ、上記複数の縦溝部のうち最も幅方向の中央側に位置する第1の縦溝部の両側に配列された一対の第2の縦溝部に上記裏面シートを挟んで対向する。
以上のように、本発明によれば、吸収性物品の後方部における液漏れを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の吸収性物品を示す斜視図である。 上記吸収性物品の概略平面図である。 図2のIII-III線で切断した断面図である。 上記吸収性物品の吸収性コアの平面図である。 上記吸収性物品を着用した際のナプキンの後方部の変形状態を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態の吸収性物品の吸収性コアの平面図である。 本発明の第3の実施形態の吸収性物品の吸収性コアの平面図である。 本発明の第4の実施形態の吸収性物品の吸収性コアの平面図である。 比較例としての吸収性コアの平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図面には、X軸、Y軸、及びZ軸が示されている。
<第1の実施形態>
[ナプキンの全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品1を示す斜視図である。図1では、X軸方向が前後方向、Y軸方向が左右方向、Z軸方向が上下方向にそれぞれ対応する。
図2は、吸収性物品1の平面図であり、図1に示す吸収性物品1をXY平面に沿って引き延ばした態様を示す。図2に示す吸収性物品1では、X軸方向が長手方向、Y軸方向が幅方向、Z軸方向が厚み方向に対応する。以下、図2に示す態様において吸収性物品1を説明する。
本実施形態の吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
本実施形態のナプキン1は、就寝時に使用されてもよく、例えば長手方向であるX軸方向に沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
ナプキン1は、本実施形態において、ナプキン本体(以下、単に「本体」と称する)Mと、一対のウイング部Wと、一対のサイドガードGと、一対の後方フラップ部Fと、を備える。
本体Mは、長手方向に延び、装着時に装着者の下着の内面(被装着面)に固定される。本体Mは、後述する吸収体を有しており、装着者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
本体Mは、長手方向に沿って区分された、前方領域M1と、中間領域M2と、後方領域M3とを有する。
前方領域M1は、中間領域M2の前方(装着者の腹側)に配置される領域であり、装着時に装着者の***領域の前方に対向するように構成される。
中間領域M2は、装着時に装着者の***領域に対向するように構成される。ウイングを有するナプキンの場合には、ウイングの全長と重なる長手方向(X軸方向)の領域が中間領域M2となる。ウイングを有さないナプキンの場合には、ナプキンの全長を3等分したときの中央の領域を中間領域M2とする。なお、中間領域M2は、図示のように本体Mの前方寄りに位置してもよいし、本体Mの長手方向の中央部に位置してもよい。
後方領域M3は、中間領域M2の後方(装着者の背側)に配置される領域であり、装着時に装着者の***領域の後方に対向するように構成される。後方領域M3は、本実施形態において、前方領域M1及び中間領域M2の各々より長手方向に長く形成されている。これにより、後方への液の漏れを効果的に防止することができる。
ウイング部Wは、中間領域M2から幅方向の外側に大きく突出するように構成される。
サイドガードGは、中間領域M2を含む本体Mの幅方向周縁において、長手方向に延びるように配置される。
後方フラップ部Fは、後方領域M3から幅方向の外方に膨出するように構成され、装着時に装着者の下着の内面の臀部に面する領域に固定され得る。これにより、後方フラップ部Fは、装着時における装着者の動作に伴う後方領域M3の位置ずれを防止し、後方領域M3による後ろ漏れ防止機能をサポートすることができる。
なお、ナプキン1は、ウイング部W、サイドガードG、及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
[ナプキンの各部の構成]
図3は、図2のナプキンのIII-III線で切断した断面図である。
図2及び図3に示すように、ナプキン1は、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、一対のサイドシート14と、粘着部15と、圧搾溝16と、を備える。
なお、本体Mは、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、を有し、これらが積層された構成を有する。
吸収体11は、X軸方向に長手方向を有し、ナプキン1の厚み方向中央部に配置される。吸収体11は、***された液を表面シート12側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体11は、吸収性コア20とコアラップシート30とを有する。
吸収性コア20は、液を吸収及び保持する機能を有する。吸収性コア20は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。吸収性コア20の詳細な構成については後述する。
吸収性コア20は、表面シート12に対向する一方の主面としての第1の面20aと、裏面シート13に対向する他方の主面としての第2の面20bとを有する。本実施形態において、第1の面20aは、凸状構造や溝を有する構造面として構成され、第2の面20bは平坦面として構成される。
コアラップシート30は、吸収性コア20を被覆し、例えば吸収性コア20の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート30は、例えばティッシュペーパーのような薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
表面シート12は、液透過性のシート材として構成され、吸収体11上に配置される。表面シート12は、本体Mにおいてナプキン1の表面(厚み方向上方の面)を構成する外面12aを含む。
表面シート12は、吸収性コア20の第1の面20aを被覆する。
裏面シート13は、吸収体11を挟んで表面シート12と厚み方向に対向して配置される。裏面シート13は、ナプキン1の裏面(厚み方向下方の面)を構成する外面13aを含み、本体M、ウイング部W及び後方フラップ部Fの全体に配置される。
裏面シート13は、吸収性コア20の第2の面20bを被覆する。
一対のサイドシート14は、表面シート12を挟んで幅方向に相互に対向し、ナプキン1の幅方向周縁に配置される。
粘着部15は、ナプキン1を下着に対して固定させ、ナプキン1が下着からずれるのを抑制するずれ止め材であり、裏面シート13の外面13aに形成される。粘着部15は、例えば、本体Mに設けられる本体粘着部151と、ウイング部Wに設けられるウイング粘着部152と、後方フラップ部Fに設けられる後方フラップ粘着部153と、を有する。
圧搾溝16は、吸収体11及び表面シート12を圧搾加工することによって形成された線状溝として構成される。圧搾溝16は、図1、2に示すように本体Mを周回するように構成される。
圧搾溝16により、装着時に装着者にフィットする形状への変形を誘導できるとともに、ナプキン1の幅方向及び長手方向外方への液漏れ防止効果を高めることができる。
[吸収性コアの詳細な構成]
次に、吸収性コアの構成について詳細に説明する。
図2は、ナプキン1における吸収性コア20と粘着部15との位置関係を示す平面図である。
図3は、ナプキン1の後方領域M3の断面図であり、吸収性コア20の後方コア部23に配列される縦溝部27と本体粘着部151との位置関係を示す。
図4は、吸収体11の一部を構成する吸収性コア20の平面図である。図4では、ナプキン1を平面視したときの、吸収性コア20に配列される縦溝部27と、裏面シート13の外面13aに設けられる本体粘着部151との位置関係を説明するために、本体粘着部151を鎖線で図示している。
(吸収性コアの全体構成)
吸収性コア20は、長手方向(X軸方向)に相互に対向する前方コア部21と後方コア部23と、前方コア部21と後方コア部23の間に位置する中間コア部22とを有する。吸収性コア20は、中間コア部22において括れた平面形状を有する。吸収性コア20の前方コア部21は前方領域M1のみに、中間コア部22は前方領域M1から中間領域M2を介して後方領域M3に亘る範囲に、後方コア部23は後方領域M3のみに、それぞれ配置される。
前方コア部21及び後方コア部23は、長手方向に相互に対向する。前方コア部21及び後方コア部23は、装着時に装着者の***領域の前方及び後方にそれぞれ配置され得る。
中間コア部22は、前方コア部21及び後方コア部23の間に位置し、前方コア部21及び後方コア部23よりも狭い幅を有する。
前方コア部21及び後方コア部23は、本実施形態において、中間コア部22に隣接し中間コア部22に向かって幅が減少する境界部21a,23aをそれぞれ有していてもよい。境界部21a,23aは、幅方向に平行な対称軸に関して線対称な形状でもよいし、非対称な形状でもよい。境界部21a,23aを設けることで、幅方向内方への外力に対する境界部21a,23aの変形を抑制し、中間コア部22の変形を効果的に抑制することができる。
吸収性コア20は、厚み方向(Z軸方向)に沿って相互に対向する、一方の主面としての第1の面20aと、他方の主面としての第2の面20bとを有する。
第1の面20aは、コアラップシート30を介して表面シート12が配置される側の面である。表面シート12の外面12aは肌当接面となる。ナプキン1が装着者により装着された際、第1の面20aは装着者の肌側に位置する。
第2の面20bは、コアラップシート30を介して裏面シート13が配置される側の面である。裏面シート13の外面13aに形成される粘着部15によりナプキン1は下着の内面に固定可能に構成される。ナプキン1が装着者により装着された際、第2の面20bは下着の内面側に位置する。第2の面20bは略平坦面となっている。
第1の面20aは互いに交差する複数の縦溝部27及び横溝部28を有する。
吸収性コア20において、縦溝部27及び横溝部28は、吸収性コア20の幅方向中心部に対して幅方向に対称に設けられる。
複数の横溝部28は、長手方向に配列され、長手方向に直交する幅方向に延びる。
複数の縦溝部27は、幅方向に配列され、長手方向に延びる。
縦溝部27及び横溝部28を設けることで、吸収性コア20の柔軟性を高めるとともに、溝の内部に液を引き込むことで液吸収速度を高めることができる。また、吸収性コア20が縦溝部27及び横溝部28によって複数のブロック部29に区画されることで、吸収性コア20の表面積を高め、液を効率よく吸収し保持することができる。
各ブロック部は、平面視したときの頂部の平面形状が、四辺形状、略扇状、或いは矩形の一部が欠けた形状となっている。いずれのブロック部29においても頂部は略平坦面となっている。
第1の面20aは、縦溝部27と横溝部28とにより区画形成される複数の凸部状のブロック部29を有する。吸収性コア20は、第1の面20aに、坪量分布等に起因する凹凸構造を有する。坪量は剛性と相関を有するため、坪量分布を調整することで、装着時に付加される外力に対する吸収性コア20の変形を制御することができる。
中間コア部22は、高坪量部24と、一対の低坪量部25と、を含む。図4では、高坪量部24を密のドットパターンで示し、低坪量部25を粗のドットパターンで示している。高坪量部24は、低坪量部25に対して坪量が高い。高坪量部24は、装着時に装着者の***領域に対向するように配置され得る。
図4に示すように、第1の面20aは、前方コア部21に位置する前方構造面51と、中間コア部22に位置する受液面52と、後方コア部23に位置する後方構造面53とを有する。前方構造面51は、受液面52と隣接する。後方構造面53は、受液面52と隣接する。
前方構造面51及び後方構造面53は、平坦な面に複数の溝部が形成された形状となっている。
受液面52では、高坪量部24が、低坪量部25、前方コア部21及び後方コア部23から厚み方向上方に突出する形状となっている。高坪量部24及び低坪量部25はそれぞれ平坦な面に複数の溝部が形成された形状となっている。
なお、図3の形態に代えて、高坪量部24がZ方向下方に突出する形態であってもよい。その場合、下着に貼り付けた際に裏面シート13を介して下方に突出した凸構造が上方へ押し上げられ、図3の形態と同様の構造となる。
吸収性コア20において、溝部が形成されている領域、すなわち溝部を形成する底部は、溝部が形成されていないブロック部29の領域と比較して、相対的に厚みが薄くなっている。
吸収性コア20の厚みと坪量は相関関係にある。溝部を形成する底部は、ブロック部と比較して、相対的に坪量が低くなっている。これにより、溝部の底部は、ブロック部と比較して剛性が低くなる。したがって、吸収性コア20に対して外力が加わったとき、溝部を変形起点として吸収性コア20は変形しやすくなっている。
なお、変形し易さの観点からは、各溝部は、その周囲のブロック部よりも吸収性材料の坪量が小さいことが望ましい。ここで、「低坪量」とは、吸収性コアの材料が存在する形態の他、吸収性コアの材料が存在しない形態も含む概念である。しかしながら、吸収性コアの材料が存在する形態の方が、各溝部を介してその両側に位置する吸収性コアのブロック状部位が接続されているため、吸収性コアが動きによってヨレ・破壊・千切れ等を生じ難く、かつ柔軟性を付与することができるため、より好ましい。
本実施形態において、各溝部は、溝部を形成する底部における溝幅と溝部の開口部における溝幅とがほぼ同じである。溝部の底部は第2の面20bにほぼ平行に位置する。溝部を形成する溝部の側面は底部に対してほぼ垂直である。以下で説明する溝部の幅(溝幅)は、溝部の開口部における幅を示す。
尚、ここでは、溝部が、溝部の長手方向に直交する断面が略矩形状の例をあげて説明するが、これに限定されない。例えば底部から開口部に向かって幅が広がっていくテーパ状の側面を有する断面がV字形状或いは台形状の溝部であってもよい。このような場合においても、吸収性コアにおいて、溝部が形成される領域は溝部が形成されない領域と比較して、坪量が低くなり、剛性が低くなる。例えば断面形状がV字形状或いは台形状の溝部の場合、溝部の幅は、開口部における幅を示す。
(後方構造面の構成)
次に、後方構造面53に配置される縦溝部27について詳細に説明する。
後方構造面53は、5つ縦溝部27と横溝部28を有する。
後方構造面53において、長手方向と直交する幅方向中心部に対して長手方向に延びる複数の縦溝部27が幅方向に対称に配列される。
5つの縦溝部27は、互いに離間し幅方向に等間隔の配列ピッチで配列される。ここで、配列ピッチとは、隣り合う縦溝部27の中心間距離である。
5つの縦溝部27は、1つの第1の縦溝部271と、一対の第2の縦溝部272と、一対の第3の縦溝部273と、を含む。尚、第1の縦溝部271、第2の縦溝部272、第3の縦溝部273を特に区別する必要がない場合は、いずれも縦溝部27と称す。
第1の縦溝部271は、5つの縦溝部のうちの最も幅方向の中央側に位置し、後方構造面53の幅方向中心部に位置する。
一対の第2の縦溝部272は、第1の縦溝部271に隣接してその両側に1つずつ配列される。
一対の第3の縦溝部273は、第1の縦溝部271及び一対の第2の縦溝部272を挟んで両側に1つずつ配列される。
第1の縦溝部271と第2の縦溝部272は同じ溝幅を有する。第3の縦溝部273は、第1の縦溝部271及び第2の縦溝部272の溝幅よりも狭い溝幅を有する。
後方構造面53は、横溝部28と、縦溝部27とにより、長手方向に6行、幅方向に6列に区画された、計36個のブロック部29を有する。これらブロック部29は、平面視したときの平面形状が四辺形の頂部を有する。以下、ブロック部29における寸法とは、ブロック部29の頂部における寸法を示す。
各ブロック部29は、第1の縦溝部271の溝幅aよりも広い幅寸法を有する。ここでブロック部29の幅寸法とは、幅方向(Y軸方向)における寸法を示す。
後方構造面53の各ブロック部29の長手方向(X軸方向)の寸法がいずれも同じとなるように、後方構造面53において横溝部28は等間隔に配列される。
後方構造面53の幅方向の中央部に位置する2列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法は、他の列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法よりも短い。
後方構造面53の幅方向の中央部に位置する2列のブロック部群のすぐ両側に位置する一対のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法は、幅方向の最も外側に位置する一対のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法よりも短い。
このように後方構造面53では、幅方向の側端側から中央に向かって徐々にブロック部の幅寸法が短くなっている。
なお、「幅方向の中央部」とは、吸収性物品を幅方向に二等分する中心線を含む中央側の領域のことであり、中間コア部22では装着者の***部と対向する部分を含む領域を指し、後方コア部23では臀裂61と対向する部分を含む領域を指している。
[縦溝部と本体粘着部との位置関係]
次に、吸収性コアの縦溝部と本体粘着部との位置関係について図2から図4を用いて説明する。
一対の本体粘着部151は、互いに離間して略平行に配置される長手方向に延びる第1の本体粘着部151aと、第2の本体粘着部151bと、を含む。第1の本体粘着部151aと第2の本体粘着部151bは、同じ幅(Y軸方向における寸法)、同じ全長を有する矩形状を有し、ナプキン1の幅方向中心線で対称となっている。
一対の本体粘着部151は、長手方向(X軸方向)に沿って設けられる。一対の本体粘着部151は、吸収性コア20の長手方向における前端部及び後端部それぞれまで満たない全長を有する。
一対の本体粘着部151は、本体Mの一対の第2の縦溝部272及び一対の第3の縦溝部273と裏面シート13を挟んで厚み方向で対向する領域に配置される。
粘着部15は例えばホットメルト接着剤からなる。
図4に示すように、平面視したときに、第2の縦溝部272及び第3の縦溝部273は、幅方向において本体粘着部151が配置される領域内に位置する。第2の縦溝部272及び第3の縦溝部273と、本体粘着部151とは重なり合う。
平面視したときに、第1の縦溝部271は、本体粘着部151が配置される領域内に位置しない。第1の縦溝部271と本体粘着部151とは重なり合わない。
一対の本体粘着部151全体の外形の幅eは後方コア部23の幅Dよりも狭い。平面視したときに、後方コア部23は、幅方向における両側端部で一対の本体粘着部151と重なりあわない領域を有する。
すなわち、図4に示すように、平面視したときに、後方コア部23の幅方向の最も外側に位置する長手方向に沿ったブロック部群の各ブロック部29は、一部が本体粘着部151と重なりあい、他の部分が本体粘着部151と重なり合わない。
上述の吸収性コア20は、典型的には、パルプ繊維と吸収性ポリマーとを混合積繊した混合積繊体である。
吸収性コア20に含まれる親水性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
吸収性コア20に含まれる吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸-ビニルアルコール共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、でんぷん-アクリル酸グラフト共重合体、イソブチレン-無水マレイン酸共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
上述の後方構造面53に凹凸構造を有する吸収性コア20は、例えば外周面に集積用凹部を有する積繊ドラムを備える積繊装置を用いて製造することができる。積繊装置では、積繊ドラムの外周面にパルプ繊維等のコア材料を供給することにより、集積用凹部内にコア材料を堆積させる。この堆積してなる積繊体を集積用凹部から離型することによって吸収性コアを得ることができる。
[本実施形態の作用効果]
図5は、本実施形態のナプキン1を着用した際の装着者の臀部60の臀裂61とナプキン1の後方領域M3における後方コア部23の変形状態との関係を説明する模式図である。図5では、図面をわかりやすくするためにナプキン1の一部の構成を省略して図示しており、吸収性コア20及び本体粘着部151のみを図示している。
本実施形態では、吸収性コア20の後方コア部23に、長手方向に延びる複数の縦溝部27が配列されることにより、縦溝部27を変形起点として幅方向に変形しやすい形状となっている。
更に、このような吸収性コア20を有するナプキン1において、複数の縦溝部のうち最も幅方向の中央側に位置する第1の縦溝部271には本体粘着部151を対向配置させず、第1の縦溝部271の両側に位置する第2の縦溝部272には本体粘着部151を対向配置させている。
このため、第1の縦溝部271の底部の変形は、本体粘着部151により阻害されにくく、第2の縦溝部272の底部の変形は、本体粘着部151により阻害されやすくなっている。
これにより、図5に示すように、本体粘着部151により底部の変形が阻害されにくい第1の縦溝部271は、本体粘着部151により底部の変形が阻害されやすい一対の第2の縦溝部272に挟まれて位置するので、ナプキン1の装着時、ナプキン1の後方領域M3における臀部60、特に臀裂61と対向する領域は、第1の縦溝部271の底部を変形起点として、鋭角に第1の面20a側に突出するように変形しやすい。この突出した部分が臀裂に入り込むようにナプキン1が変形することで、装着者の臀裂とナプキン1との間の隙間が小さくなる。これにより、装着者の***領域から***された経血等の液状物が後方部に流れ出てきても、吸収性コア20に速やかに吸収され、後方部における液漏れが抑制される。
このように、少なくとも、ナプキン1の後方領域M3における後方コア部23に3つの縦溝部である第1の縦溝部271及び一対の第2の縦溝部272を配列させ、この3つの縦溝部の中央にある第1の縦溝部271には本体粘着部151を対向配置させず、第1の縦溝部271の両側に位置する第2の縦溝部272には本体粘着部151を対向配置させる構成とすることにより、装着時に第1の縦溝部271の底部の優先的な変形が促される。
また、ナプキン1の後方領域M3において、第2の縦溝部272には本体粘着部151が対向配置されるので、本体粘着部151により第2の縦溝部272の底部の変形は阻害され、第1の縦溝部271の底部と比較して変形しやすさが低減される。
したがって、本実施形態のナプキン1の第2の縦溝部272が配列され本体粘着部151が設けられる領域は、鋭角に変形する第1の縦溝部271が配列される領域に追従し、臀裂付近の形状に沿って緩やかに変形しやすくなっている。これにより、臀裂付近とナプキン1との間の隙間が小さくなり、フィット性が向上し、後方部の横漏れが抑制される。
このように、本実施形態のナプキン1は、その後方領域M3が臀裂を含む臀部の形状に沿って変形しやすくなっている。これにより、装着者の経血等の液状物がナプキン1の後方コア部23に流れ出ても臀裂61に沿って変形した吸収体11に速やかに吸収され、後方部の液漏れが抑制される。特に、就寝時に装着者により仰向けの体勢でナプキンが装着される場合、液状物は背中側の後方に流れやすいため、本実施形態のナプキン1は夜間の後方の液漏れを抑制するのに有効である。
また、本実施形態では、後方領域M3における後方コア部23存在位置において、本体粘着部151が配置される領域では、幅方向の中央部側から側方部に向かって順に太縦溝部である第2の縦溝部272、細縦溝部である第3の縦溝部273が配列される。太縦溝部が配列される領域は細縦溝部が配列される領域よりも剛性が低く、変形しやすくなる。
これにより、後方領域M3において、本体粘着部151が配置されず第1の縦溝部271が配列される幅方向の中央部が最も変形しやすく、中央部から側方部に向かって段階的に変形しやすさが減少するように変化する。これにより、臀裂から臀部の膨らみにかけた領域に対応する本体Mの変形が緩やかとなり、フィット性が向上する。従って、臀部とナプキン1との間の隙間が小さくなり、フィット性が向上し、後方部の横漏れが抑制される。
また、本実施形態では、後方コア部23のブロック部29は、第1の縦溝部271の溝幅よりも広い幅寸法を有する。
これにより、第1の縦溝部271が変形起点となりやすく、ナプキン1が装着された際、臀裂に沿って理想的な形状にナプキン1が変形しやすい。
例えば第1の縦溝部271が、ブロック部29の幅寸法と等しい、或いは、ブロック部29の幅寸法よりも広い溝幅を有する場合、変形起点となる範囲が広くなり、変形起点位置が大きくずれやすい。
これに対し、本実施形態のように、第1の縦溝部271の溝幅を、ブロック部29の幅寸法よりも狭くすることにより、変形起点がずれにくく、ナプキン1は所望の形状に変形しやすい。
また、本実施形態では、後方領域M3の後方コア部23存在位置において、第1の縦溝部271以外の縦溝部27の全てが一対の本体粘着部151と厚み方向で対向配置される。
例えば、後方領域M3の幅方向の両側方部に、本体粘着部151が配置されず縦溝部が配列される領域がある場合、装着時に、この縦溝部を起点として後方フラップ部Fが第1の面20a側に折れ込むように変形する場合がある。
これに対し、本実施形態では、第1の縦溝部271以外の縦溝部27の全てが一対の本体粘着部151と厚み方向で対向配置されるので、両側方部に配列される縦溝部27の底部の変形は本体粘着部151により阻害され、後方フラップ部Fが第1の面20a側に折れ込むように変形するのが抑制される。
このように、一対の本体粘着部151全体の外形の幅eは、後方コア部23において、平面視したときに第1の縦溝部271以外の縦溝部27と本体粘着部151とが重なりあうように設定されてもよい。
また、本実施形態では、縦溝部27の他に横溝部28が配置されるので、ナプキン1の長手方向において、装着者の装着対象部位の形状に沿って変形しやすく、フィット性が向上する。
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
(溝部の幅の測定方法)
溝部の幅は、溝部の開口部における幅を測定することにより求める。吸収性コアを水平に置き、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)により測定倍率を調整して第1の面20aを拡大することで、開口幅を測定する。
或いは、フェザー社製片刃剃刀を用いて吸収性コア20を切断し、切断されたサンプルの断面を、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察し、溝幅を測定してもよい。
(吸収性コアの各部の厚みの測定方法)
測定対象である吸収性コア20の厚みの測定は、各々の部位について坪量を測定するために切り出した小片の厚みを測定することで行う。吸収性コアより切り出した小片を5kPaの圧力で10分間加圧し、除重後すぐに測定を行う。除重後のサンプルの中央域に、大きさ20mm×20mm、厚み3mmのアクリルプレートを置き、KEYENCE社製非接触式レーザー変位計(レーザーヘッドLK-G30、変位計LK-GD500)を用い、サンプルの厚みを測定する。切り出した小片の大きさが小さく、非接触式レーザー変位計により測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
(各構成の数値例)
上記吸収性コア20及び本体粘着部151の数値例について説明する。尚、ここに記載する数値に限定されない。
縦溝部27の溝幅、本体粘着部151の幅等は、吸収性コア20の幅、縦溝部27の深さ、縦溝部27の底部及びブロック部29の厚みに応じて適宜設定される。
本体粘着部151の全長寸法は、吸収性コア20の全長及びナプキン1の全長に応じて適宜設定される。
一対の本体粘着部151の間隔は、第1の縦溝部271の幅に応じて適宜設定される。
溝部27、28の底部及びブロック部29の厚みは坪量と相関関係にある。溝部27、28の底部及びブロック部29の厚み、坪量は、装着者に違和感を与えにくい適度な厚みで快適な装着感を提供しつつ十分な吸収量が得られるように適宜設定される。
太縦溝部である第1の縦溝部271及び第2の縦溝部272の幅は、中央部が臀部に沿いやすく湾曲し易く、かつ、十分な強度を有するために、好ましくは2.5mm以上5.5mm以下、更に好ましくは3mm以上5mm以下であり、本実施形態では4mmとした。
細縦溝部である第3の縦溝部273の幅aは、後方部が臀部に沿って柔らかく変形し易くするために、好ましくは0.5mm以上2.5mm以下、更に好ましくは1mm以上2mm以下であり、本実施形態では1.5mmとした。
後方コア部23に配列される縦溝部27の配線ピッチは、例えば11mm以上15mm以下であり、本実施形態では13mmとした。
第1の縦溝部271、第2の縦溝部272、第3の縦溝部273及び横溝部28の溝深さd1は、1.5mm以上6mm以下であり、本実施形態においては4mmとした。溝深さとは、ブロック部29の頂部と同一平面上に位置する溝部の開口部から底部までの距離を示す。
図4に示すように、一対の本体粘着部151を構成する第1の本体粘着部151a、第2の本体粘着部151bそれぞれの幅c(Y軸方向の寸法)は、例えば15mm以上30mm以下であり、本実施形態においては25mmとした。
一対の本体粘着部151の間隔bは、例えば3mm以上20mm以下であり、本実施形態においては10mmとした。
一対の本体粘着部151の全長、すなわちX軸方向の寸法は、例えば吸収性コア20の全長に満たない長さとすることができる。
一対の本体粘着部151の間隔bは、第1の縦溝部271の幅aに応じて適宜調整される。一対の本体粘着部151の間隔とは、第1の本体粘着部151aと第2の本体粘着部151bとの間隔である。
一対の本体粘着部151の間隔bは、例えば第1の縦溝部271の幅aの寸法以上の大きさであり、一対の第2の縦溝部272の間隔よりも小さいことが好ましい。すなわち、平面視したときに、少なくとも本体粘着部151が設けられる領域内に第2の縦溝部272が位置するように、本体粘着部151と第2の縦溝部272とが重なりあえばよい。
ナプキン1を平面視したときに、一対の本体粘着部151の間に第1の縦溝部271が配列されるように、一対の本体粘着部151の間隔bは、第1の縦溝部271の溝幅、本体粘着部151となるホットメルト接着剤の裏面シート13への塗布時の幅方向の位置ずれやナプキン1の組立時の幅方向の位置ずれ等のマージンを見込んで例えば設定される。
後方コア部23における一対の本体粘着部151全体の外形の幅eは、例えば45mm以上70mm以下であり、本実施形態では60mmとした。
幅eは、後方コア部23の幅D、後方コア部23に配列される幅方向で最も外側に配列される縦溝部27の位置に応じて適宜設定される。
一対の本体粘着部151の幅eは、後方コア部23において、一対の本体粘着部151が第1の縦溝部271以外の縦溝部27と厚み方向で対向配置されるように設定される。
後方コア部23における横溝部28及び縦溝部27の底部の厚みは、例えば0.5mm以上6mm以下である。横溝部28及び縦溝部27の底面の坪量は、例えば25g/m以上300g/m以下である。
後方コア部23のブロック部29の厚みは、例えば2mm以上10mm以下である。
後方コア部23の中央2列のブロック部群のブロック部29の幅方向の寸法は、例えば8.5mm以上10.5mm以下であり、本実施形態では10mmとした。
後方コア部23の中央2列のブロック部群に隣接し、中央2列のブロック部群を介して対向配置される一対のブロック部群の各ブロック部29の幅方向の寸法は、例えば10mm以上11.5mm以下であり、本実施形態では11mmとした。
後方コア部23の最も外側に位置する一対のブロック部群の各ブロック部29の幅方向の寸法は、例えば10.7mm以上12.3mm以下であり、本実施形態では11.5mmとした。
後方コア部23の幅Dは、好ましくは60mm以上100mm以下、より好ましくは70mm以上90mm以下であり、本実施形態では80mmとした。
<他の実施形態>
後方コア部の後方構造面に配列される溝部の形態は第1の実施形態に限定されない。
以下、他の実施形態例として、第2~第4の実施形態を例にあげて説明する。
以下の各実施形態に示す吸収性コアは、第1の実施形態の吸収性コア20と比較して、後方構造面に配列される溝部の形態のみ異なる。
以下の各実施形態に示す吸収性コアはいずれも、第1の実施形態の吸収性コア20と同様に、厚み方向に沿って相互に対向する第1の面と第2の面とを有し、吸収性コアを組み込んでナプキンとしたときに、表面シートが配置される側の第1の面に溝部を有する。
各実施形態の説明で用いる吸収性コアの平面図は、溝部が配列される第1の面側の平面図に相当する。
以下の各実施形態に示す吸収性コアはいずれも、後方コア部に複数の長手方向に延びる縦溝部が幅方向に対称に配列され、複数の縦溝部のうち最も幅方向の中央側に位置する第1の縦溝部の両側に第2の縦溝部が配列される点、本体に長手方向に沿って一対の本体粘着部が設けられる点、一対の本体粘着部が第2の縦溝部に裏面シートを挟んで厚み方向に対向配置される点、後方構造面の裏面シートを挟んで一対の本体粘着部が厚み方向に対向する領域に第1の縦溝部が配列されない点、で第1の実施形態の吸収性コア20と共通する。
各実施形態の吸収性コアはいずれも第1の実施形態の吸収性コア20と同様に等間隔で配列された5つの縦溝部27を有する。5つの縦溝部27は、1つの第1の縦溝部271と、一対の第2の縦溝部272と、一対の第3の縦溝部273と、を含む。
第1の縦溝部271は、5つの縦溝部のうち最も幅方向の中央側に位置する。
一対の第2の縦溝部272は、第1の縦溝部271の両側に1つずつ配列される。
一対の第3の縦溝部273は、第1の縦溝部271及び一対の第2の縦溝部272を挟んで両側に1つずつ配列される。
後方コア部23に配列される複数の縦溝部27のうち最も幅方向の中央側に配列される第1の縦溝部271に対しては裏面シート13を挟んで対向配置される本体粘着部151は存在しない。この第1の縦溝部271の両側に配列される第2の縦溝部272に対しては裏面シート13を挟んで本体粘着部151が対向配置される。更に、第3の縦溝部273に対して裏面シート13を挟んで本体粘着部151が対向配置される。
すなわち、平面視したときに、第2の縦溝部272及び第3の縦溝部273と、本体粘着部151とは重なり合うが、第1の縦溝部271と本体粘着部151とは重なり合わない。
このような吸収性コアが組み込まれたナプキンは、第1の実施形態と同様に、装着時に、第1の縦溝部271が変形起点となって、第1の縦溝部271の底部が、他の部分よりも優先的に変形し、第1の面側に突出するように変形しやすい構造となる。
したがって、図5に示すように、第1の縦溝部271を変形起点として後方コア部23の中央部が肌に向かって突出するように変形し、ナプキンが臀裂61に入り込むように変形しやすくなる。これにより、臀裂61とナプキンとの隙間を小さくすることができ、ナプキンの後方での液漏れが抑制される。
また、下記各実施形態の吸収性コアを備えるナプキンでは、後方領域M3において、第2の縦溝部272には本体粘着部151が対向配置されるので、本体粘着部151により第2の縦溝部272の底部の変形は阻害され、第1の縦溝部271の底部と比較して変形しやすさが低減される。
したがって、ナプキンの第2の縦溝部272が配列され本体粘着部151が設けられる領域は、優先的に鋭角に変形する第1の縦溝部271が配列される領域に追従し、臀裂付近の形状に沿って緩やかに変形しやすくなっている。これにより、臀裂付近とナプキンとの間の隙間が小さくなり、フィット性が向上し、後方部の横漏れが抑制される。
また、下記の各実施形態の吸収性コアを備えるナプキンにおいて、後方構造面53に配置される各ブロック部29は、第1の縦溝部271の溝幅よりも広い幅寸法を有する。すなわち、後方コア部23の中央2列に位置するブロック部群の各ブロック部29は、この2列のブロック部群の間に配列される第1の縦溝部271の溝幅よりも広い幅寸法を有する。
これにより、第1の実施形態と同様に、第1の縦溝部271が変形起点となりやすく、ナプキン1が装着された際、臀裂に沿って理想的な形状にナプキン1が変形しやすい。
また、下記の各実施形態の吸収性コアを備えるナプキンにおいて、後方領域M3において、第1の縦溝部271以外の縦溝部27の全てが一対の本体粘着部151と厚み方向で対向配置される。
例えば、後方領域M3の幅方向の両側方部に、本体粘着部151が配置されず縦溝部が配列される領域がある場合、装着時に、この縦溝部を起点として後方フラップ部Fが第1の面20a側に折れ込むように変形する場合がある。
これに対し、下記の各実施形態の吸収性コアを備えるナプキンでは、第1の縦溝部271以外の縦溝部27の全てが一対の本体粘着部151と厚み方向で対向配置されるので、両側方部に配列される縦溝部27の底部の変形は本体粘着部151により阻害され、後方フラップ部Fが第1の面20a側に折れ込むように変形するのが抑制される。
以下、各実施形態において、第1実施形態と異なる構成を主に説明し、同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
第1の実施形態の吸収性コア20では溝幅が異なる縦溝部27が配列されていたが、第2の実施形態の吸収性コア120では複数の縦溝部27の溝幅が同じとなるように構成される。
図6は、吸収性コア120の平面図であり、後方コア部23に配列される縦溝部27と本体粘着部151との位置関係を示す。図6において、本体粘着部151は鎖線で示している。
本実施形態の吸収性コア120では、後方コア部23に配列される5つの縦溝部27の幅が全て同じであり、縦溝部27は等間隔の配列ピッチで配列される。5つの縦溝部27の溝幅は、例えば第1の実施形態の第3の縦溝部273の溝幅と同じ1.5mmである。配列ピッチは例えば13mmである。
後方構造面53に配置される各ブロック部29は、幅寸法(Y軸方向の寸法)がいずれも同じである。各ブロック部29は、第1の縦溝部271の溝幅よりも広い幅寸法を有する。例えばブロック部29の幅寸法は11.5mmである。
<第3の実施形態>
第1の実施形態の吸収性コア20では、幅方向の中央部に配列される第1の縦溝部271及び第2の縦溝部272の溝幅が広く、両側方部に配列される第3の縦溝部273の溝幅が狭くなるように構成されていた。これに対し、第3の実施形態の吸収性コア220では、最も幅方向の中央側に配列される第1の縦溝部271のみ溝幅が広く、第2の縦溝部272及び第3の縦溝部273の溝幅が第1の縦溝部271よりも狭くなるように構成される。
図7は、吸収性コア220の平面図であり、後方コア部23に配列される縦溝部27と本体粘着部151との位置関係を示す。図7において、本体粘着部151は鎖線で示している。
本実施形態の吸収性コア220では、後方コア部23に5つの縦溝部27の幅が等間隔の配列ピッチで配列される。
第1の縦溝部271は、第2の縦溝部272及び第3の縦溝部273よりも幅広の溝幅を有し、例えば第1の実施形態の第1の縦溝部271と同じ4mmの溝幅を有する。
第2の縦溝部272及び第3の縦溝部273はいずれも同じ溝幅を有し、例えば第1の実施形態の第2の縦溝部272の溝幅と同じ1.5mmの溝幅を有する。
配列ピッチは例えば13mmである。
後方構造面53の幅方向の中央に位置する2列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法は、他の列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法よりも短い。
中央に位置する2列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法は、例えば10.25mmである。
後方構造面53の中央に位置する2列のブロック部群以外の4列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法は、例えば11.5mmである。
<第4の実施形態>
第4の実施形態の吸収性コア320は、第2の実施形態の吸収性コア120と同様に、複数の縦溝部27の溝幅が同じとなるように構成される。第2の実施形態の吸収性コア120では縦溝部27が細縦溝部であったが、第4の実施形態での吸収性コア320では、縦溝部27が太縦溝部である点で相違する。
図8は、吸収性コア320の平面図であり、後方コア部23に配列される縦溝部27と本体粘着部151との位置関係を示す。図8において、本体粘着部151は鎖線で示している。
本実施形態の吸収性コア320では、後方コア部23に配列される5つの縦溝部27の幅が全て同じであり、縦溝部27は等間隔の配列ピッチで配列される。縦溝部27の溝幅は、例えば第1の実施形態の第1の縦溝部271の溝幅と同じ4mmである。配列ピッチは例えば13mmである。
後方構造面53の中央4列のブロック部群の各ブロック部29は、幅寸法(Y軸方向の寸法)が同じであり、例えば9mmである。また、最も外側に位置する2列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法は、中央4列のブロック部群の各ブロック部29の幅寸法よりも広く、例えば10.25mmである。
<液流れ性評価>
上述の第1の実施形態のナプキン1、第2~第4の各実施形態の吸収性コア120、220、320を備えたナプキン、比較用ナプキンの計5種類のサンプルに対して同様の液流れ性試験を行い、評価した。
図9は比較用ナプキンの吸収性コア1020の平面図であり、本体粘着部1151と縦溝部27との位置関係を示す。本体粘着部1151は点線で図示している。比較用ナプキンは、第1の実施形態のナプキン1と本体粘着部の形状のみが異なるナプキンである。比較用ナプキンの本体粘着部1151は、後方コア部23に配列される全ての縦溝部27に対し裏面シート13を挟んで厚み方向に対向配置されるよう幅方向(Y軸方向)に所定の幅を有し長手方向(X軸方向)に沿って延びる。
各サンプルにおいて、表面シート12には、坪量30g/mのエアスルー不織布を用いた。
吸収性コア20には、パルプ繊維(「NB416」(商品名)、ウエハウザー社製)と吸収性ポリマー(「CAW151」(商品名)、株式会社日本触媒社製)とを混合積繊した混合積繊体を用いた。後方コア部23のブロック部29において、パルプ繊維の坪量を240g/mとし、吸収性ポリマーの坪量を16g/mとした。
コアラップシート30には坪量16g/mの吸収紙(伊野紙株式会社製)を用いた。
裏面シート13には、厚み25μmのポリエチレン製フィルムを用いた。
液流れ性試験は次のように行った。
女性がたっている状態の腰部部分を再現したアクリル樹脂製の透明なモデルに、上述の生理用ナプキンのサンプルを、生理用ショーツ(花王株式会社製、製品名ロリエアクティブガード(しっかりモード)、Lサイズ)を用いて疑似的に装着した。このナプキンを装着した透明なモデルを、評価台に仰向けに寝た姿勢をとるように置いた。
このように評価台上に載置したモデルの股間部から30~50mm程度後方側の位置に、注入速度2g/15秒で馬脱繊維血液を6g注入させた後、注入した位置からナプキン後方側への液流れ距離を測定した。各サンプルにつき測定を3回実施し、それら3回の測定により得られた液流れ距離の平均値を評価した。評価結果を表1に記載する。
液流れ性の評価基準は、液流れ距離が50mm未満を○、50mm以上80mm未満を△、80mm以上を×とした。
Figure 0007194497000001
表1に示すように、第1から第4の実施形態のいずれのナプキンにおいても、比較例と比較して、液流れ距離が短く、液流れ性が良好であった。
第1から第4の実施形態におけるナプキンは、比較例のナプキンと比較して、ナプキンの後方領域の幅方向中心に第1の縦溝部271が配列され、この第1の縦溝部271の裏面シート13を介して対向する領域に本体粘着部151は存在しない。したがって、第1の縦溝部271の底部の変形は本体粘着部151により阻害されない。
これにより第1から第4の実施形態のナプキンでは、装着されたときに、後方領域M3で幅方向中心に配列される第1の縦溝部271が変形起点となって臀裂に向かってナプキンの後方領域M3が突出するように変形しやすい構造となっている。
これに対し、比較例のナプキンでは、後方領域M3のほぼ全面に本体粘着部1151が設けられているので、本体粘着部1151が第1の縦溝部271の底部の変形を阻害するように作用する。したがって、第1の縦溝部271に対応する領域において、比較例のナプキンは第1から第4の実施形態のナプキンと比較して剛性が高くなり変形しにくくなっている。このため、比較例のナプキンでは、臀裂とナプキンとの間の隙間が大きくなりやすい。
従って、第1~第4の実施形態のナプキンは、比較例のナプキンと比較して、臀裂とナプキンとの隙間を小さくすることができ、液流れ性が良好となる結果が得られた。
このように、縦溝部が設けられた吸収性コアを備えるナプキンにおいて、ナプキンの幅方向中心に位置する第1の縦溝部と対向する領域には粘着部を設けない構造とすることにより、ブロック部よりも厚みが薄い第1の縦溝部の底部が変形起点となって、臀裂に沿ってナプキンが変形しやすくなり、液漏れを抑制することができる。
また、表1に示すように、第1の実施形態は、他の第2~第4の実施形態と比較して特に液流れ性が良好であった。
第1の実施形態のナプキン1では、後方構造面53の一対の本体粘着部151が対向配置される領域には、幅方向の中央部から側方部に向かって順に太縦溝部(第2の縦溝部272)、細縦溝部(第3の縦溝部273)が配列される。太縦溝部が配列される領域は細縦溝部が配列される領域よりも剛性が低く、変形しやすくなる。これにより、ナプキン1の一対の本体粘着部151が配置される領域では、幅方向に変形しやすさが変化している。
これに対し、第2~第4の実施形態のナプキンでは、後方構造面53の一対の本体粘着部151が対向配置される領域に配列される複数の縦溝部27は同じ溝幅を有している。これにより、ナプキン1の一対の本体粘着部151が配置される領域では、縦溝部の存在による変形しやすさが幅方向で変化しない。
このように、第1の実施形態のナプキン1では、本体Mの後方領域M3において、幅方向の中央部が最も変形しやすく、中央部から側方部に向かって本体粘着部151が設けられる領域で段階的に変形しにくくなっている。
これにより、臀裂から臀部の膨らみにかけた領域に対応する本体Mの変形が緩やかとなり、フィット性が向上する。
このため、第1の実施形態のナプキンは、臀部とナプキンとの間の隙間が小さくなりやすく、第2~第4の実施形態のナプキンと比較して更にフィット性が向上し、液流れ性が特に良好となる結果が得られた。
また、表1に示すように、本体粘着部151が対向配置されない第1の縦溝部271として太縦溝部を配列した第1、第3及び第4の実施形態は、第1の縦溝部271として細縦溝部を配列した第2の実施形態と比較して、液流れ性が良好であった。
これは、第1の縦溝部271の溝幅をより広くすることにより、第1の縦溝部271における変形領域が幅方向に広くなってナプキンの後方の幅方向の中央部の変形度合いが増し、変形によるナプキンの突出部分がより鋭角になって臀裂に入り込むようにナプキンが変形したためであり、液流れ性がより良好となる結果が得られた。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、一対の本体粘着部151の全体の外形は矩形状であったが、一対の本体粘着部151の形状はこれに限定されない。
上述の実施形態においては、一対の本体粘着部151は、前方領域M1から中間領域M2を通って後方領域M3まで吸収性コア20のほぼ全長にわたって、その幅eが一定となる形状である。
これに対し、例えば吸収性コア20の括れ形状の平面外形と同様に、一対の本体粘着部全体の外形が、中間コア部22に対応する領域で幅が狭く、前方コア部21及び後方コア部23に対応する領域で幅が広くなるように、長手方向の全長にわたって幅が変化する括れ形状としてもよい。
少なくとも、一対の本体粘着部151が長手方向に延びる形状を有し、ナプキン1を平面視したときに、後方領域M3において、第1の縦溝部271と本体粘着部151は重なり合わず、第1の縦溝部271を介してその両側に配列される第2の縦溝部272と本体粘着部151が重なり合えばよい。
また、例えば、上述の各実施形態の吸収性コアにおいて、横溝部を設けず、縦溝部だけを有する吸収性コアとしてもよい。
また、上述の各実施形態の吸収性コアは、中間コア部22が、前方コア部21及び後方コア部23よりも幅狭となった括れのある平面形状であった。これに対し、吸収性コアの長手方向において幅の寸法が変化しない、括れのない平面形状の吸収性コアとしてもよい。
また、第1の実施形態においては、前方コア部21と後方コア部23とで、長手方向に沿った同一直線上に位置する縦溝部27の幅が同じであるのに対し、第2から第4の各実施形態においては、前方コア部21と後方コア部23とで、同一直線上に位置する縦溝部27の幅が異なっている。
第2から第4の各実施形態において、前方コア部21に配列される縦溝部27の溝幅を、後方コア部23に配列される同一直線上に位置する縦溝部27の溝幅と同じとなるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、吸収性コアの後方構造面53が表面シート12側に設けられていたが、これに代えて、吸収性コアの後方構造面53を裏面シート13側に設けて、平坦な面を表面シート12側に向けてもよい。この場合、平面視したときに、本体粘着部151が第2の縦溝部272の開口部と重なる、好ましくは、第2の縦溝部272の開口部と全幅に亘って重なる。これにより、縦溝部272の開口部が動きにくくなることで、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態では、2種類の溝幅の縦溝部が配列されていたが、これに限定されず、3種類の溝幅の縦溝部が配列されてもよい。
3種類の溝幅の縦溝部をそれぞれ幅の広いものから順に、太縦溝部、中太縦溝部、細縦溝部とした場合、例えば幅方向中心部に位置する第1の縦溝部を太縦溝部、第1の縦溝部の両側に位置する第2の縦溝部を中太縦溝部、最も外側に位置する第3の縦溝部を細縦溝部として配列することができる。
或いは、幅方向中心部に位置する第1の縦溝部を太縦溝部、第1の縦溝部の両側に位置する第2の縦溝部最を細縦溝部、最も外側に位置する第3の縦溝部を中太縦溝部として配列することができる。
3種類以上の溝幅の縦溝部が配列される場合、最も幅が広い太縦溝部が後方コア部の幅方向中心に配列されるのが望ましく、変形起点になりやすい。
また、上述の実施形態では後方コア部23における縦溝部27の数がいずれも5つであったが、これに限定されず、3つ、7つ等の奇数であってもよい。
また、上述の各実施形態の吸収性コアの後方コア部においては、ブロック部と溝部の底部との坪量が異なる場合を例にあげて説明したが、これに限定されず、例えばブロック部と溝部の底部の坪量が等しくてもよい。少なくとも溝部の底部の厚みがブロック部の厚みより薄ければよく、これにより溝部が配列される領域はブロック部が位置する領域よりも変形しやすい。
また、上述の実施形態では、積繊装置を用いて後方構造面に凹凸構造を有する吸収性コアを製造する例をあげたが、これに限定されない。例えば面内の厚みがほぼ均一な略平坦面を有する吸収性コアの一方の面に部分的に押圧して溝部を形成して、凹凸構造を有する吸収性コアを製造してもよい。
また、以上の各実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、失禁パットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
1…ナプキン(生理用ナプキン、吸収性物品)
12…表面シート
13…裏面シート
20、120、220、320…吸収性コア
20a…第1の面(一方の主面)
20b…第2の面(他方の主面)
27…縦溝部
28…横溝部
29…ブロック部
53…後方構造面(構造面)
151…本体粘着部(粘着部)
271…第1の縦溝部
272…第2の縦溝部
273…第3の縦溝部
M…本体

Claims (4)

  1. 長手方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部と前記後方コア部との間に位置する中間コア部とを含み、前記長手方向と直交する幅方向中心部に対して前記長手方向に延びる複数の縦溝部が前記幅方向に対称に配列された吸収性コアと、前記吸収性コアの一方の主面を被覆する表面シートと、前記吸収性コアの前記一方の主面とは反対の他方の主面を被覆する裏面シートとを有する本体と、
    前記本体に前記長手方向に沿って設けられた一対の粘着部と、
    前記本体の後方領域から前記幅方向の外方に膨出する後方フラップ部と、
    を具備し、
    前記後方コア部は前記複数の縦溝部を有する構造面を有し、
    前記構造面は、
    前記複数の縦溝部のうち最も幅方向の中央側に位置し、前記中間コア部に設けられる縦溝部よりも溝幅が広い1つの第1の縦溝部と、
    前記第1の縦溝部の両側に配列され、前記第1の縦溝部と同じ溝幅或いは前記第1の縦溝部よりも狭い溝幅を有する、一対の第2の縦溝部と、
    前記第1の縦溝部及び前記一対の第2の縦溝部を挟んでその両側に配列され、前記第2の縦溝部よりも狭い溝幅を有する、一対の第3の縦溝部と
    を有し
    前記一対の粘着部は、前記一対の第2の縦溝部及び前記一対の第3の縦溝部に前記裏面シートを挟んで対向して位置し、前記第1の縦溝部に前記裏面シートを挟んで対向して位置せず、平面視で前記第2の縦溝部及び前記第3の縦溝部は、幅方向において前記粘着部が配置される領域内に位置する
    吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記構造面は、前記長手方向に配列され前記複数の縦溝部と直交する複数の横溝部を更に有し、
    前記複数の縦溝部と前記複数の横溝部とにより区画される各ブロック部は、前記第1の縦溝部の溝幅よりも広い幅寸法を有する
    吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記後方コア部が位置する領域に、前記吸収性コア及び前記表面シートを圧搾加工して形成され、平面視で前記粘着部と重なって位置する圧搾溝
    を更に具備する吸収性物品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記構造面は、前記表面シート側に位置する
    吸収性物品。
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