本発明は、その一部の実施形態においては、組織開口部の縁を縁同士が互いに近づくように引き、縁を縫合閉鎖又はステープル閉鎖し易くする方法に関する。
本発明は、その一部の実施形態においては、腹腔鏡下手術の方法であって、組織開口部の縁を縁同士が互いに近づくように引く段階と、縁を縫合閉鎖又はステープル閉鎖し易くする段階と、を含んでいる方法に関する。幾つかの実施形態では、方法は、続いて、縁をステープル閉鎖する段階を含んでいる。幾つかの実施形態では、方法はステープル留めの線に近接して余分な組織を切り取る段階を含んでいる。
本発明は、その一部の実施形態においては、組織開口部の縁を縁同士が互いに近づくように引き、縁を縫合閉鎖又はステープル閉鎖し易くするための装置に関する。幾つかの実施形態では、装置は、ステープラー載置部(rest)又は整列構造を含み、ステープラーが、ステープラー載置部/整列構造に基づいて、組織縁をステープル閉鎖するための正しい位置に位置決めされることができるようにしている。
本発明は、その一部の実施形態においては、腹腔鏡下手術のための装置であって、組織開口部の縁を縁同士が互いに近づくように引き、縁を縫合閉鎖又はステープル閉鎖し易くするための装置に関する。幾つかの実施形態では、装置は、ステープラー載置部又は整列構造を含み、腹腔鏡ステープラーが、ステープラー載置部/整列構造に基づいて、組織縁をステープル閉鎖するための正しい位置に位置決めされることができるようにしている。幾つかの実施形態では、ステープルが組織縁をステープル閉鎖することができるように、装置は、組織縁をステープラーとアンビルの間へ引くための又はステープラー及び/又はアンビルを組織縁に向かって引くための機構を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置が提供されており、装置は、組織のスリットにスリットの第1の端付近にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素と、スリットにスリットの第2の端付近にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、を含み、装置は、組織付着機構を、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に整列させるための載置部を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織付着機構を整列させるための載置部は、組織付着機構を、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に、線から2ミリメートル~10ミリメートルの間の範囲の特定の距離だけ離して、位置づけるように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を回転させることによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引くための機構を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、平行四辺形の形状をしたリンク仕掛けを使用することによって第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を横に引くための機構を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織付着機構を更に含んでいる。本発明の幾つかの実施形態によれば、組織付着機構は組織ステープラーを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素は、組織ステープラーとステープラーアンビルの間に位置づけられる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の少なくとも一方は組織グラスパーを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の少なくとも一方はプロングを含んでいる。本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素は第1のプロングを含み、第2の組織係合構成要素は第2のプロングを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1のプロングは、第1のプロングの先端を第1の方向に向けて組織のスリットに進入するように構成されており、第2のプロングは、第2のプロングの先端を第1の方向から少なくとも90度離れた第2の方向に向けて組織のスリットに進入するように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1のプロングと第2のプロングの各々は、プロングの直径と同じほどの幅の接触場所に沿って組織のスリットの縁に接触するように構成されている。本発明の幾つかの実施形態によれば、接触場所の長さは5ミリメートル未満である。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1のプロングと第2のプロングの一方は、組織に沿って滑動するように構成されている。本発明の幾つかの実施形態によれば、第1のプロングと第2のプロングの両方は、組織に沿って滑動するように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の一方は、組織を掴むように構成されている。本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の両方は、組織を掴むように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すためのばねを更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、ばねは特定の力で第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の力は、50重量グラムから200重量グラムの間の範囲にある。本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の力はばねによって提供される。本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の力は調節可能である。本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の力は、患者の身体外部の制御器から動的に調節可能である。
本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の力は、患者の身体の中へ挿入された構成要素内のばねを調節することによって調節可能である。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を隔てる運動を特定の距離以下に制限するように構成された制限構成要素を更に含んでいる。本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の距離は10ミリメートルから100ミリメートルの間の範囲にある。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、維持器構成要素を更に含み、維持器が作動されるより前にばねが第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すのを防止するようにしている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は腹腔鏡下に操作されるように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置はトロカールを通過する形状及び大きさをしている。本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、5ミリメートルから15ミリメートルの間の範囲の最大直径を有している。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は組織カッターを更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織付着機構は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の第1の線に平行な第2の線に沿って組織をステープル留めするように整列され、組織カッターは、第2の線に平行で且つ第1の線に対して第2の線とは反対側の第3の線に沿って組織を切るように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、腹腔鏡下に組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置が提供されており、装置は、組織のスリットにスリットの第1の端付近にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素及びスリットにスリットの第2の端付近にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器であって、患者の身体に対して外在であるように構成された制御器と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織付着機構を第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に整列させるための組織付着機構載置部を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織付着機構を整列させるための組織付着機構載置部は、組織付着機構を、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に、線から2ミリメートル~10ミリメートルの間の範囲の特定の距離だけ離して、位置づけるように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を回転させることによって、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引くための機構を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、平行四辺形の形状をしたリンク仕掛けを使用することによって、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を横に引くための機構を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の少なくとも一方へ取り付けられたワイヤを更に含み、ワイヤは第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器まで延びている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すためのばねを更に含んでおり、ばねは、装置内の、患者の身体に対して外在となるように構成された場所に配置されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すためのばねを更に含んでおり、ばねは、装置内の、患者の身体に対して内在となるように構成された場所に配置されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、維持器構成要素であって、維持器構成要素が作動されるより前にばねが第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すのを防止するための維持器構成要素と、維持器を作動させるための第1の制御器であって、装置内の、患者の身体に対して外在となるように構成された場所に配置されている制御器と、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の少なくとも一方は、組織グラスパーを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の少なくとも一方はプロングを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素は第1のプロングを含み、第2の組織係合構成要素は第2のプロングを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1のプロングは、第1のプロングの先端を第1の方向に向けて組織のスリットに進入するように構成されており、第2のプロングは、第2のプロングの先端を第1の方向から少なくとも90度離れた第2の方向に向けて組織のスリットに進入するように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織の開口部の縁同士を互いへ外科的に付着させるための組織付着機構と、組織付着機構を作動させるための第2の制御器であって、装置内の、患者の身体に対して外在となるように構成された場所に配置されている制御器と、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織ステープラーと、組織ステープラーを作動させるための第2の制御器であって、装置内の、患者の身体に対して外在となるように構成された場所に配置されている制御器と、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素は、組織ステープラーとステープラーアンビルの間に位置づけられる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素は、組織ステープラーのジョー間の組織開口部の縁を操縦するように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置はトロカールを通過する形状及び大きさをしている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置の、患者の身体内で動作するように構成された第1の部分は、5ミリメートルから15ミリメートルの間の範囲の最大直径を有している。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織ステープラーは、3列以下のステープルを含んでいる幅狭組織ステープラーである。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織ステープラーは、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の第1の線に平行な第2の線に沿って組織をステープル留めするように整列される。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は組織カッターを更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織ステープラーは、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の第1の線に平行な第2の線に沿って組織をステープル留めするように整列され、組織カッターは、第2の線に平行で且つ第1の線に対して第2の線とは反対側の第3の線に沿って組織を切るように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、患者の身体内部を視るための腹腔鏡を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織開口部の縁同士を組織開口部の外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための方法が提供されており、方法は、第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階と、第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端付近にて組織と係合させる段階と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かし、それにより組織のスリットの縁同士を引き寄せ合わせる段階と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素をスリットの方向に直角の方向に引き、それにより組織のスリットの縁を引いて組織の外科的閉鎖のための組織の平行な面を形成させる段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を回転させることによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、平行四辺形の形状をしたリンク仕掛けを使用することによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階は、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して押すばねを解放する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階は、第1のプロングを組織のスリットの中へ挿入する段階を含み、第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端付近にて組織と係合させる段階は、第2のプロングを組織のスリットの中へ挿入する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織開口部を縫合する段階を更に含んでいる。本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は余った組織を縫合線から切り取る段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、ステープラーを第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素と接触して設置する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、ステープラーを、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素のステープラー支持体場所と接触して設置する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階は、組織のスリットの縁を組織ステープラーに向かって引かれるように仕向ける。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階は、組織ステープラーを組織のスリットの縁に向かって引かれるように仕向ける。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織のスリットの縁は、組織ステープラーとアンビルの間に位置づけられる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織をステープル留めする段階を更に含んでいる。本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、余った組織をステープル留め線から切り取る段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織開口部の縁同士を組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための方法が提供されており、方法は、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置を患者の身体の鍵穴切開部を通して挿入する段階であって、組織のスリットにスリットの第1の端付近にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素及びスリットにスリットの第2の端付近にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、を含んでいる装置を挿入する段階と、第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階と、第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端付近にて組織と係合させる段階と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かし、それにより組織の縁同士を互いに向けて動くように仕向ける段階と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素をスリットの長手方向に直角の方向に引き、それにより組織のスリットの縁を引いて組織の外科的閉鎖のための組織の平行な面を形成させる段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を回転させることによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、平行四辺形の形状をしたリンク仕掛けを使用することによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階は、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して押すばねを、患者の身体外部のばね解放制御器を操作することによって解放する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階は、第1のプロングを組織のスリットの中へ挿入する段階を含み、第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端付近にて組織と係合させる段階は、第2のプロングを組織のスリットの中へ挿入する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織を縫合する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、ステープラーを第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素と接触して設置する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、ステープラーを、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素のステープラー支持体場所と接触して設置する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織ステープラーを更に含み、方法は、ステープラーを組織縁に平行な場所へ操縦する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織ステープラーを、組織縁に平行に、組織縁から2ミリメートル~10ミリメートルの間の範囲の特定の距離だけ離して位置づける形状をしている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階は、組織のスリットの縁を組織ステープラーに向かって引かれるように仕向ける。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階は、組織ステープラーを組織のスリットの縁に向かって引かれるように仕向ける。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織のスリットの縁は、組織ステープラーとアンビルの間に位置づけられる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織をステープル留めする段階を更に含んでいる。本発明の幾つかの実施形態によれば、ステープル留めする段階は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の第1の線に平行な第2の線に沿っている。本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織を切る段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、ステープル留めする段階は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の第1の線に平行な第2の線に沿っており、切る段階は、第2の線に平行で且つ第1の線に対して第2の線とは反対側の第3の線に沿っている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、患者の身体内部を視るための腹腔鏡を使用する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、腹腔鏡下に組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて接近させるための装置が提供されており、装置は、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすためのスプレッダー構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素とスプレッダー構成要素とを含む第1の端及び制御器を含む第2の端を含んでいる細長い装置の形状をしている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織付着機構を第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に整列させるための載置部を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を細長い装置の軸に対して回転させるための機構を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の少なくとも一方へ取り付けられたワイヤを更に含み、ワイヤは第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器まで延びている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すためのばねを更に含んでおり、ばねは細長い装置の第1の端に配置されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すためのばねを更に含んでおり、ばねは細長い装置の第2の端に配置されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素は第1のプロングを含み、第2の組織係合構成要素は第2のプロングを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素は形状記憶材料を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1のプロングは、第1のプロングの先端を第1の方向に向けて組織の開口部に進入するように構成されており、第2のプロングは、第2のプロングの先端を第1の方向から少なくとも90度離れた第2の方向に向けて組織の開口部に進入するように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、細長い装置の第1の端に配置された、組織の開口部の縁同士を外科的に互いへ付着させるための組織付着機構と、細長い装置の第2の端に配置された、組織付着機構を作動させるための第2の制御器と、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、細長い装置の第1の端に配置された組織ステープラーと、細長い装置の第2の端に配置された、組織ステープラーを作動させるための第2の制御器と、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織ステープラーは、ステープラー側とステープラーアンビル側を含み、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素はステープラー側へ取り付けられている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織ステープラーは、ステープラー側とステープラーアンビル側を含み、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素はステープラーアンビル側へ取り付けられている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素は、組織ステープラーのジョー間の組織開口部の縁を引くように配列されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、トロカールを通過する形状と大きさをしていて、装置の、患者の身体内で動作するように構成された第1の部分は、5ミリメートルから15ミリメートルの間の範囲の最大直径を有している。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織ステープラーは、3列以下のステープルを含んでいる幅狭組織ステープラーである。
本発明の幾つかの実施形態によれば、細長い装置の第1の端は、細長い装置の第2の端から脱着可能であるように構成された装置のシャフトの遠位端へ取り付けられている。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、腹腔鏡下に組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて接近させるための組織整列装置であって、腹腔鏡組織ステープラー上へ追加するための組織整列装置と、組織ステープラーと、を含む組織の腹腔鏡下ステープル留めのためのシステムが提供されており、組織整列装置は、組織の開口部に開口部の第1の場所にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素及び開口部に開口部の第2の場所にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、腹腔鏡下に組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて接近させるための装置が提供されており、装置は、組織の開口部に開口部の第1の場所にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素及び開口部に開口部の第2の場所にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器と、を含み、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素とスプレッダー構成要素は、装置の近位端から脱着可能であるように構成された装置のシャフトの遠位端へ取り付けられている。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて接近させるための装置が提供されており、装置は、組織の開口部に開口部の第1の場所にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素及び開口部に開口部の第2の場所にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素を含み、装置は、組織付着機構を第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に整列させるための載置部を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織付着機構を整列させるための載置部は、組織付着機構を、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素の間の線に平行に、線から2ミリメートル~10ミリメートルの間の範囲の特定の距離だけ離して、位置づけるように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織付着機構を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織付着機構は組織ステープラーを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素は、組織ステープラーとステープラーアンビルの間に位置づけられる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すためのばねを更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、ばねは、50重量グラムから200重量グラムの間の範囲の特定の力で、第1の組織係合構成要素と第2の組織係合構成要素を隔てて押すように構成されている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、特定の力は、患者の身体外部の制御器から動的に調節可能である。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置はトロカールを通過する形状及び大きさをしていて、装置は5ミリメートルから15ミリメートルの間の範囲の最大直径を有している。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織開口部の縁同士を組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて接近させるための方法が提供されており、方法は、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて接近させるための装置を、患者の身体の鍵穴切開部を通して挿入する段階であって、第1の組織係合構成要素と、第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、を含んでいる装置を挿入する段階と、第1の組織係合構成要素を組織の開口部の第1の場所にて組織と係合させる段階と、第2の組織係合構成要素を開口部の第2の場所にて組織と係合させる段階と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かし、それにより組織の縁同士を互いに向けて動くように仕向ける段階と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を開口部の方向に直角の方向に引き、それにより組織の開口部の縁を引いて組織の外科的閉鎖のための組織の平行な面を形成させる段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を回転させることによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階は、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して押すばねを、患者の身体外部のばね解放制御器を操作することによって解放する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を組織の開口部の第1の場所にて組織と係合させる段階は、第1のプロングを組織の開口部の中へ挿入する段階を含み、第2の組織係合構成要素を開口部の第2の場所にて組織と係合させる段階は、第2のプロングを組織の開口部の中へ挿入する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、ステープラーを第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素と接触して設置する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、ステープラーを、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素のステープラー支持体場所と接触して設置する段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、装置は、組織ステープラーを更に含み、方法は、ステープラーを組織縁に平行な場所へ操縦する段階を更に含んでおり、装置は、組織ステープラーを、組織縁に平行に、組織縁から2ミリメートル~10ミリメートルの間の範囲の特定の距離だけ離して位置づける形状をしている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階は、組織の開口部の縁を組織ステープラーに向かって引かれるように仕向ける。
本発明の幾つかの実施形態によれば、組織の開口部の縁は組織ステープラーとアンビルの間に位置づけられる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織開口部をステープル留めする段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織を切る段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のための装置を構築するための方法が提供されており、方法は、腹腔鏡下に組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて接近させるためのアドオン装置を、腹腔鏡組織ステープラー上へ追加するために提供する段階であって、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、を含んでいるアドオン装置を提供する段階と、組織ステープラーを提供する段階と、アドオン装置を組織ステープラー上へ装着する段階と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織開口部の縁同士を組織開口部の外科的閉鎖のために互いに向けて接近させるための方法が提供されており、方法は、第1の組織係合構成要素を組織の開口部の第1の場所にて組織と係合させる段階と、第2の組織係合構成要素を開口部の第2の場所にて組織と係合させる段階と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階と、組織の開口部の縁同士を、組織の開口部を細長いスリットの形状に整形するのに十分な量だけ寄せて接近させる段階と、を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を開口部の方向に直角の方向に引き、それにより組織の開口部の縁を引いて組織の外科的閉鎖のための組織の平行な面を形成させる段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、追加的に、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を回転させることによって第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階、を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階は、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して押すばねを解放する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素を組織の開口部の第1の場所付近にて組織と係合させる段階は、第1のプロングを組織の開口部の中へ挿入する段階を含み、第2の組織係合構成要素を開口部の第2の場所にて組織と係合させる段階は、第2のプロングを組織の開口部の中へ挿入する段階を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、組織開口部をステープル留めする段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、方法は、余った組織を縫合線から切り取る段階を更に含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素を引く段階は、組織の開口部の縁を組織ステープラーに向かって引かれるように仕向ける。
別途定義されていない限り、本明細書にて使用される全ての技術用語及び/又は科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されているものと同じ意味を有する。本発明の実施形態を実践する又は試験する場合に、本明細書に記載されているものに類似の又は等価の方法及び材料を使用することもできるが、例示としての方法及び/又は材料を以下に記載している。対立が生じた場合、諸定義を含む特許明細書が支配することになる。加えて、材料、方法、及び実施例は例示でしかなく、必ずしも限定を課すことを意図していない。
本発明の幾つかの実施形態は、ここでは、添付図面を参照しながら単に一例として説明されている。これより図面を詳細に具体的に参照するが、示されている明細事項は一例であり本発明の実施形態を例示的に論じるためのものであることを強調しておく。これに関し、説明がそれら図面と併せて考察されれば、当業者には本発明の実施形態がどのように実践され得るかが明らかになる。
本発明は、その幾つかの実施形態では、組織を外科的付着に向けて整列させるための及び随意的には組織を外科的に付着させるための装置及び方法に関するものであり、排他的というわけではないがより具体的には、上記のための腹腔鏡装置及び腹腔鏡下の方法に関する。
概観
幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織を外科的付着のために整列させるための装置が提供されている。
幾つかの実施形態によれば、装置は、組織の開口部の中へ挿入され、開口部を整形して組織の縁同士を互いへ外科的に付着させるために整列させる形状をしている。
幾つかの実施形態では、装置は、限定的ではないが一例として2つの腸片の腹腔鏡下での閉鎖を容易にするために、体内で、改善された(随意的にはTA様の)ステープル留め装置と共に使用される。随意的に、装置は、側側式機能的端端消化管吻合(SIDE-TO-SIDE, FUNCTIONAL END-TO-END GASTROINTESTINAL ANASTOMOSIS)の共通の腸切開術開口部に係合し、随意的には係合された開口部を装置の中へ回転させることによって、係合された開口部をステープル留め器具のジョーの中へ持ってこさせ(又は、係合された開口部へステープル留め器具のジョーを持ってこさせ)、随意的には装置を閉鎖し、2列又は3列のステープルを発射し、それにより何れの余分の腸も縫合する必要又は切除する必要なしに腸切開部を閉鎖するように設計されている。余分な腸の切除は腸の狭小化を招きかねないことに留意されたい。
幾つかの実施形態では、装置は、開口部の中へ挿入される2つの組織係合構成要素を含んでいる。幾つかの実施形態では、組織係合構成要素の一方又は両方は、組織開口部の縁に係合するためのプロングである。幾つかの実施形態では、組織係合構成要素の一方又は両方は、組織開口部の縁に掴まるためのクランプである。
プロング又は装置の陥凹部によるなどの組織縁の非掴み式係合は、組織係合構成要素が組織縁に係合し又は組織縁との接触を維持しながらも組織縁に沿って滑動する(又は組織縁が組織係合構成要素に沿って滑動する)のを可能にさせる非固定型係合を生じさせる。クランプによるなどの組織縁の掴み式係合は、組織係合構成要素を組織のクランプされている場所に、組織係合構成要素が解放されるまで固定する固定型係合を生じさせる。
「組織係合」という用語は、その全ての文法的な形で、本明細書全体を通して使用されており、非掴み式組織係合と掴み式組織係合の両方を含むものとする。
組織を「引き寄せる」という語は、その全ての文法的な形で、本明細書全体を通して使用されており、組織を「接近させる」という語及びその対応する文法的な形と入れ替え可能であるものとする。
幾つかの実施形態では、装置は、開口部の中へ挿入される2つのプロングを含んでいる。幾つかの実施形態では、装置は、組織開口部の縁をそれぞれに捕まえるための2つの陥凹部を有する細長い曲がり要素を含んでいる。幾つかの実施形態では、装置は、組織開口部の縁を捕まえるための2つの先端を持つ楕円形状を含んでいる。
幾つかの実施形態では、プロングは細く、組織の開口部を通過する形状であって、プロングは、その後、随意的に、ステープル留めされるべき又は/又は縫合されるべき幅狭開口部へ整形し直す。プロングの厚さは、随意的には、組織開口部が幅狭開口部に整形し直された後でさえも開口部の縁と縁の間に入るものであり、ということは、プロングは整形し直された組織開口部を広がらせることのない細さであるということを意味する。幾つかの実施形態では、プロングの厚さは0.5ミリメートルから5ミリメートルの間の範囲である。
相反する例として、外科用レトラクターは、組織を隔てて伸ばすように構成されており、レトラクターの先端は、組織縁の実質的な長さ、例えば組織縁の10ミリメートル、20ミリメートル、30ミリメートルに接触する/掴む形状をしている。
幾つかの実施形態では、整列装置の先端又はプロングは、大凡先端の直径である先端の長さに沿った軸に直角に組織縁に接触する形状をしている。幾つかの実施形態では、プロング又は先端の直径は、0.5ミリメートルから5ミリメートルの範囲にある。
幾つかの実施形態では、一方のプロングはグラバーとして構成されていて組織を掴むのに対し、もう一方のプロングは、組織の縁に沿って滑動し、組織開口部の整形にも加わる。
幾つかの実施形態では、2つのプロングは、組織の縁に沿って滑動するように、非掴み式であるように構成されている。
幾つかの実施形態では、2つのプロングは、弾性作動器の力によって、一例としてばねの力によって、互いから離れて動くように構成されている。
幾つかの実施形態では、ばねの力は、10グラム重量から50グラム重量の間、又は10グラム重量から200グラム重量まで、又は2キログラム重量まで、更には5キログラム重量まで、の範囲にある。
幾つかの実施形態では、ばねの力は調節可能である。
幾つかの実施形態では、装置は、維持器構成要素を含み、維持器構成要素が解放されるまではプロングが展開しないように引き留めるようにしている。
幾つかの実施形態では、装置は、組織の縁を整列させながら組織を伸ばすように構成されている。幾つかの実施形態では、装置は、組織を特定の量だけ伸ばすように構成されていて、随意的には、プロングの様な組織係合構成要素の互いから離れる運動の範囲を制限することによって特定の量だけ伸ばす。幾つかの実施形態では、特定の量は、組織係合構成要素を互いから離して動かすための制御器の運動を測定することによって測定される。幾つかの実施形態では、装置は、特定の力によって組織を伸ばすように構成されており、随意的には特定の力を有するばねが組織を伸ばすために使用される。幾つかの実施形態では、特定の力は、随意的には、組織係合構成要素に働きかける力を測定することによって測定される。
幾つかの実施形態では、装置は、組織の整列された縁を縫合することを許容するように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、組織ステープラーを整列された組織縁に沿って適切に整列させるように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、組織ステープラーが組織を閉鎖できるようにする形状を含んでおり、随意的には、組織ステープラーが組織の整列された縁から適切な距離にて組織をステープル留めできるようにする形状を含んでいる。装置は、随意的には、組織ステープラーの縁から適切な距離に位置づけられる組織係合構成要素を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置は、随意的に組織の整列された縁をステープル留めするための組織ステープラーを含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置は腹腔鏡下に操作されるように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、随意的に、プロングが遠隔的に、随意的にはワイヤによって、随意的には患者の身体外部から、操作されるように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、随意的に、関連付けられているステープラーが遠隔的に、随意的にはワイヤによって、随意的には患者の身体外部から、操作されるように構成されている。
幾つかの実施形態の或る態様によれば、腹腔鏡下に組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置が提供されている。
幾つかの実施形態では、装置は、鍵穴切開部の中へ挿入され、患者の身体内部の組織の孔又は開口部又はスリットの様な組織開口部まで延び、孔/開口部/スリットを整形して、組織の縁同士を互いへ外科的に付着するために整列させる形状をしている。
幾つかの実施形態では、装置は、組織開口部の中へ挿入するためのプロングと、随意的に、組織開口部を組織縁同士の互いに平行に整列された細長い形状へと伸ばすためにプロング同士を互いから離して動かすためのスプレッダーと、を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置は、患者の身体外部から装置を操作するように構成された第1の部分と、プロングを含み患者の身体内部で動作するように構成された第2の部分と、を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置は、プロング同士を互いから離して動かすためのスプレッダー構成要素を含んでいる。
幾つかの実施形態では、スプレッダー構成要素は患者の身体外部から操作されるように構成されている。
幾つかの実施形態では、スプレッダー構成要素は、患者の身体外部から操作される制御器によって解放されるばねを含んでおり、解放されたばねはプロング同士を互いから離して動かす。
幾つかの実施形態では、ばねは患者の身体外部の装置の第1の部分に含まれている。
幾つかの実施形態では、ばねは患者の身体内部の装置の第2の部分に含まれている。
幾つかの実施形態では、プロングは患者の身体外部から制御されるワイヤへ接続されている。幾つかの実施形態では、プロング同士を互いから離して動かす段階は、ワイヤを押す段階及び/又はワイヤを引く段階を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置は、患者の身体内部で動作するように構成された装置の第2の部分に組織ステープラーを含んでいる。
幾つかの実施形態では、プロング及び/又はスプレッダー装置は、組織ステープラーのジョー間に横たわるように構成されている。
幾つかの実施形態では、組織ステープラーは患者の身体外部から操作されるように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、トロカール、カテーテル、内視鏡を通過する形状及び大きさをしている。
幾つかの実施形態では、組織ステープラーは、余った組織を切るためのブレードを含んでいる。幾つかの実施形態では、組織ステープラーはブレードのない幅狭組織ステープラーである。
幾つかの実施形態では、組織ステープラーは、3列以下のステープルを備える幅狭組織ステープラーである。幾つかの実施形態では、組織ステープラーは、たった2列のステープルを備える幅狭組織ステープラーである。幾つかの実施形態では、組織ステープラーは、たった1列のステープルを備える幅狭組織ステープラーである。
幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織を外科的付着のために整列させるための方法であって、組織を外科的付着のために整列させるための装置を組織の開口部の中へ挿入する段階と、プロング同士を互いから離して動かす段階と、開口部を細長い開口部へと整形し、組織の縁同士を互いに向けて動くように仕向ける段階と、を含む方法が提供されている。
幾つかの実施形態では、プロングが組織と係合し、組織を整細長い開口部の形へと形成した後、随意であるがプロングは追加的に細長い開口部の方向に直角の方向に引かれ、組織の平行な縁を引いて、縫合及び/又はステープル留めによる互いへの付着のための組織の平行な面を形成させる。
幾つかの実施形態では、組織開口部は縫合閉鎖される。
幾つかの実施形態では、組織開口部はステープル閉鎖される。
幾つかの実施形態では、第1のプロングは、第1のプロングを第2のプロングから離して押すばねによって、第2のプロングから離して動かされる。
幾つかの実施形態では、ステープルは、組織のステープル留めに向けてステープルを整列させるために、第1のプロング及び第2のプロングと接触して設置される。
幾つかの実施形態では、装置は、ステープラーを装置に対して整列させるための特定の載置部又は停止部を含んでいる。
幾つかの実施形態の或る態様によれば、組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のための方法であって、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための腹腔鏡装置を、患者の身体の鍵穴切開部を通して挿入する段階と、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための装置を使用する段階と、を含む方法が提供されている。
幾つかの実施形態では、腹腔鏡装置は上述のプロングを含んでおり、プロングは、組織の開口部の中へ挿入され、組織の縁同士を互いに向けて動くよう仕向けるべく互いから離して動かされる。
幾つかの実施形態では、プロング同士を互いから離して動かす段階は、プロング同士を互いから離して押すばねを解放する段階を含んでいる。
幾つかの実施形態では、ばねを解放するために、ばね解放制御器が患者の身体外部で操縦される。
幾つかの実施形態では、組織縁は腹腔鏡下に縫合閉鎖される。
幾つかの実施形態では、腹腔鏡ステープラーが組織と接触して設置され、組織は随意的にステープル閉鎖され、随意的に組織の縁が切り取られる。
幾つかの実施形態では、腹腔鏡ステープラーは、組織のステープル留めに向けてステープラーを整列させるために装置と接触に置かれる。
幾つかの実施形態では、装置は、腹腔鏡ステープルを装置に対して整列させるための載置部又は停止部を含んでいる。
幾つかの実施形態では、腹腔鏡装置は組織ステープラーを含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態をより深く理解することを目的に、まず初めに、吻合処置での先行技術による腸の縫合の簡略線描図である図1Aを参照する。
図1Aは、既に線102に沿って互いへ接続された腸の2つの区分101A,101Bを示している。2つの鉗子105A、105Bが腸の区分101A,101Bを把持し、それらを引き離して、組織の開口部103を幅狭開口部の形状へ整形し、針106が糸107を引いて開口部103を縫合閉鎖104する。
吻合措置の一例としての説明図の使用は本発明の実施形態の範囲を限定することを意図していないことに留意されたい。ここに説明されている方法及び/又は装置を使用する様々な実施形態としては、
胃吻合、
小腸吻合、
結腸吻合、
膣子宮摘出術での膣断端の閉鎖、
帝王切開での子宮切開部の閉鎖、
帝王切開での子宮切開術の閉鎖、が挙げられる。
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に解説する前に、理解しておくべきこととして、本発明はその適用においては、必ずしも、以下の説明に述べられ及び/又は図面及び/又は実施例に示される構成要素及び/又は方法の構築の詳細事項及び配列に限定されない。本発明は、他の実施形態の余地があり、様々なやり方で実践又は実施されることができる。
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に解説する前に、理解しておくべきこととして、本発明はその適用においては、必ずしも、以下の説明に述べられ/又は実施例によって例示される詳細事項に限定されない。本発明は、他の実施形態の余地があり、様々なやり方で実践又は実施されることができる。
これより、組織の開口部111の簡略図である図1Bを参照する。
図1Bは、図1Cの先行技術による装置の使用及び図1Dの一例としての実施形態の使用を説明するための開始点を示すために組織の開口部を示している。
これより、組織の開口部114に働きかける先行技術の組織レトラクター113の簡略図である図1Cを参照する。
組織レトラクター113は、組織開口部の中へ挿入するための2つのループプロング112A、112Bを有している。ループプロング112A、112Bが互いから離れて動かされたとき、組織開口部114の側面同士は引き離される。極端な事例として、ループプロング112A、112Bが互いから最大距離まで離して動かされれば、組織開口部114は矩形の形状を形成し、組織開口部114の幅115はループプロング112A、112Bの幅に対応し、組織開口部114の長さ116は組織開口部114の周囲の残部を構成している。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置の簡略図である図1Dを参照する。
図1Dは、組織開口部118の中へ挿入するための2つのプロング117A、117Bを有する装置120を示している。プロング117A、117Bが互いから離して動かされたとき、組織開口部118の側面同士は引き寄せ合わされる。組織開口部が伸ばされれば、組織開口部118は幅狭開口部の形状を形成し、組織開口部118の最大幅122はプロング117A、117Bの直径に対応し、組織開口部118の長さ116は組織開口部118の周囲の半分か又はそれより長くなっている。
幾つかの実施形態では、随意的に、プロング117A、117Bは互いから離して動かされながら多少の力を作用させ、組織開口部118の縁は随意的に伸ばされる。その様な場合、組織開口部の縁同士はより密に引き寄せ合わされ、場合によっては互いに触れ合う。
幾つかの実施形態では、随意的に、プロング117A、117Bは図1Dに121と符号の付された線から離して動かされ、組織縁を引き、随意的には組織縁を互いに平行に配置させ、縫合、ステープル留め、又は接着剤の使用による互いへの付着に備えさせる。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置の簡略図である図2Aを参照する。
図2Aは、外科的吻合処置の或る例示としての実施形態での、組織の開口部203において組織縁を整列させるために使用されている装置204を示している。図2Aは、腸の2つの区分201A、201Bが線202に沿って既に互いへ付着されていて、組織開口部203はまだ開いた状態であることを示している。
幾つかの実施形態では、例示としての実施形態の外科的処置は、開放的な胃の処置である。幾つかの実施形態では、例示としの実施形態の外科的処置は、1つ又はそれ以上の鍵穴開口部を通して施行される腹腔鏡下処置である。
図2Aは、組織開口部203の中へ挿入される2つのプロング205A、205Bを有する装置204を示している。2つのプロング205A、205Bは、随意的には、組織開口部203への挿入に向け互いから離れる方を指している先端をそれぞれが含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置204は、ギリシャ文字のオメガΩに似た形状をしている。
幾つかの実施形態では、装置204は、限定するわけではないが幾つか例を挙げるなら、st.stワイヤ、ニチノール、及びプラスチックの様な、可撓性材料で作られている。
幾つかの実施形態では、外科医は、随意的に、2つのプロング205Aとプロング205Bを、随意的には共通の開口部の大きさよりも小さい距離まで、限定するわけではないが一例として大凡2cmまで、寄せて接近させる。幾つかの実施形態では、共通開口部の大きさは、様々な実施形態の共通開口部の長さでは10ミリメートルから10センチメートルの範囲にあり、幾つかの実施形態では、共通開口部の直径は2ミリメートルから4センチメートルの範囲にあり、幾つかの実施形態では組織開口部は30センチメートルにもなることがあり得る。外科医は、随意的に、プロング205A、205Bを中空の器官開口部(共通開口部)の中へ挿入し、随意的にはフックを解放する。装置204は、随意的には、その元の大きさに跳ね戻るとともに共通開口部の縁を伸ばし整列させる。こうして共通開口部は閉鎖のための準備が整う。
幾つかの実施形態では、共通開口部は、無定形の形状として始まり、2次元の形状になり、したがって、外科用ステープラーのような外部装置による又は従来の縫合による閉鎖により好都合になる。
幾つかの実施形態では、ステープラーのジョーは、随意的には、共通開口部の縁から遠すぎない適切な位置に置かれる。幾つかの実施形態では、装置は、ステープルのジョーの場所を指示するために及び/又はステープルのジョーを位置づけるために、専用の停止部を含んでおり、停止部は幾つかの実施形態では装置ワイヤの一部である。
幾つかの実施形態では、ワイヤは、縫合のための自由作業空間を可能にするために特定の曲率を有する形状をしている。
幾つかの実施形態では、プロングは、随意的には90度以下の角度で曲げられたワイヤ自体の一部であることもあり得る。幾つかの実施形態では、随意的に、滑りを回避するために装置の表面へ及び/又はプロングの表面へ粗さが足されている。
幾つかの実施形態では、装置204は随意的にピンセット及び/又ははさみの形状を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置204は随意的に鉗子の様な1つ又はそれ以上の組織グラスパーを含んでいる。
これより、本発明の一例としての実施形態による図2Aの装置の、そのプロング同士が互いから離して動かされた後の簡略図である図2Bを追加的に参照する。
図2Bは、2つのプロング205A、205Bが互いから離して動かされてことによって細長い幅狭の開口部の形状へと形成された組織開口部203を示している。
組織開口部203の細長い形状は、組織の縁同士を互いへ付着させる準備が整った状態である。
幾つかの実施形態では、組織開口部203の縁同士の互いへの付着は、随意的には、互いへ縫合されることによる。幾つかの実施形態では、組織開口部203の縁同士の互いへの付着は、随意的には、縁同士を互いへ付着させる接着剤を使用することによる。幾つかの実施形態では、組織開口部203の縁同士の互いへの付着は、随意的には、互いへステープル留めすることによる。
図2Bは、組織開口部203の縁に沿って、随意的には組織開口部203の縁に平行に設置されたステープラー207を示している。
幾つかの実施形態では、装置204は、ステープラー207を組織開口部203の縁に整列させるために随意的に使用するための載置部又は延長部206A、206Bを含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置204は、プロング206A、206Bの先端が整列延長部206A、206Bよりも特定の距離だけ更に延びるように構成されている。幾つかの実施形態では、特定の距離は、ステープル留めの線と組織開口部203の縁の間の距離を制御するのに用いられる。幾つかの実施形態では、特定の距離は、随意的には、1ミリメートルから10ミリメートルの間の範囲、1ミリメートルから100ミリメートルの間の範囲、1ミリメートルから1000ミリメートルの間の範囲にある。
これより、追加的に、本発明の或る例示としての実施形態による図2Aの装置の拡大図である図2Cを参照する。
図2Cは、装置204の諸部分の幾つかをより詳細に説明できるように組織開口部の外の装置204を示している。
図2Cは、2つのプロング205A、205Bと2つの整列延長部206A、206Bを有する装置204を示している。
第1の線232が、2つのプロング205A、205Bのレベルに示されている。
第2の線231が、2つの整列延長部206A,206Bのレベルに示されている。
以上に説明されている様に、幾つかの実施形態では、第1の線232は随意的に第2の線231と同じレベルにあり、幾つかの実施形態では、第1の線232は随意的に第2の線231のレベルより上にあり、幾つかの実施形態では、第1の線232は随意的に第2の線231のレベルより下にある。
幾つかの実施形態では、2つのプロング205A、205Bが組織縁に沿って滑動できるように、2つのプロング205A、205Bの材料は、随意的に、平滑になるように加工されている。
幾つかの実施形態では、2つのプロング205A、205Bが組織縁に接着し滑動することのないように、2つのプロング205A、206Bの材料は随意的に粗くされている。
2つのプロング205A、205Bのまさしく先端233A、233Bが示されている。
幾つかの実施形態では、先端233A、233Bは、組織を穿通しないように、随意的には丸くなっている。
幾つかの実施形態では、先端233A、233Bは、組織を穿通するように、随意的には尖っている。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を組織開口部の外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための方法の簡略フローチャート図である図2Dを参照する。
図2Dによって示されている一例としての方法は、
第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階(222)と、
第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端の付近にて組織と係合させる段階(224)と、
第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階(226)と、
それにより組織開口部を細長い開口部形状へと整形する段階と、
を含んでいる。
幾つかの実施形態では、スリットは、組織の開口部であり、必ずしもスリットの形状をしているとは限らない。
幾つかの実施形態では、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素は、随意的に、細長い開口部の方向に直角の方向に引かれ、それにより組織の縁を引いて組織開口部の外科的閉鎖のための組織の平行な面を形成させる。
幾つかの実施形態では、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素は随意的に組織縁に向かって動かされ、随意的には、随意の組織ステープラーを、組織縁をステープル閉鎖するための正しい場所に位置づける。
幾つかの実施形態では、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階は、随意的に、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して押すばねを解放することによって果たされる。
幾つかの実施形態では、組織開口部は縫合閉鎖される。
幾つかの実施形態では、余った組織が縫合線から切り取られる。
幾つかの実施形態では、ステープラーが、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合要素と接触して設置される。
幾つかの実施形態では、ステープラーは、第1の組織係合構成要素及び第2の組織係合構成要素のステープル支持体場所と接触して設置される。
幾つかの実施形態では、組織開口部はステープル閉鎖される。
幾つかの実施形態では、第1の組織係合構成要素は第1のプロングとして構成されている。幾つかの実施形態では、第2の組織係合構成要素は第2のプロングとして構成されている。
幾つか実施形態では、第1の組織係合構成要素は第1の組織グラスパーとして構成されている。幾つかの実施形態では、第2の組織係合構成要素は第2の組織グラスパーとして構成されている。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置の簡略図である図3Aを参照する。
図3Aは、外科的吻合処置の或る例示としての実施形態での、組織の開口部303において組織縁を整列させるために使用されている装置304を示している。図3Aは、腸の2つの区分301A、301Bが線302に沿って既に互いへ付着されていて、組織開口部303はまだ開いており、装置のプロングが互いから離して動かされて組織開口部の縁同士を互いに向けて引いた後の状態を示している。
幾つかの実施形態では、例示としての実施形態の外科的処置は、開放的な胃の処置である。幾つかの実施形態では、例示としての実施形態の外科的処置は、1つ又はそれ以上の鍵穴開口部を通して施行される腹腔鏡下処置である。
図3Aは、組織開口部303の中へ挿入される2つのプロング305A、305Bを有する装置304を示している。2つのプロング305A、305Bは、随意的には、組織開口部303の中への挿入に向け互いから離れる方を指している先端をそれぞれが含んでいる。
これより、本発明の一例としての実施形態による図3Aの装置の、そのプロング同士が互いから離して動かされた後の簡略図である図3Bを追加的に参照する。
図3Bは、2つのプロング305A、305Bが互いから離して動かされたことによって組織開口部303が細長い幅狭の開口部の形状へと形成され、縫合閉鎖されてゆくところを示している。
組織開口部303の細長い形状は、組織の縁同士を互いへ付着させる準備が整った状態である。
幾つかの実施形態では、組織開口部303の縁同士の互いへの付着は、随意的には、互いへ縫合されることによる。幾つかの実施形態では、組織開口部303の縁同士の互いへの付着は、随意的には、縁同士を互いへ付着させる接着剤を使用することによる。幾つかの実施形態では、組織開口部203の縁同士の互いへの付着は、随意的には、互いへステープル留めすることによる。
図3Bは、随意的に組織開口部303を縫合するために使用される針306と糸307を示している。
幾つかの実施形態では、装置は、腹腔鏡下手術での使用に適している。装置は、随意的には、腹腔鏡送達装置を通して挿入されることを可能にする形状及び/又は大きさをしていて、及び/又は可撓性を持たされている。幾つかの実施形態では、装置は、随意的に、腹腔鏡送達装置内に嵌るために曲げられる。
幾つかの実施形態では、装置は、直径5mmの送達装置内に嵌る。幾つかの実施形態では、装置は、2ミリメートルから、5ミリメートル、10ミリメートル、15ミリメートル、20ミリメートル、25ミリメートルの範囲の直径を有する送達装置内に嵌る。
幾つかの実施形態では、装置は、随意的に、外部押し出し機を使用して腹腔鏡送達装置のカニューレの外へ押し出され、装置のプロングは随意的に共通開口部の内部に設置される。
幾つかの実施形態では、閉鎖が施行された後、装置は、グラスパーを使用する従来のトロカールを通して身体外部に引き出される。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置の簡略図である図3Cを参照する。
図3Cは、ハンドル312と、組織開口部の中へ挿入するための2つの組織係合構成要素315A、315Bと、を有する装置311を示している。
幾つかの実施形態では、組織係合構成要素315A、315Bは、ハンドル312へ接続構成要素313A、313Bによって取り付けられている。
幾つかの実施形態では、組織係合構成要素315A、315Bは、随意的に、組織グラスパー又はクランプであってもよい。
組織係合構成要素315A、315Bが組織に係合し、互いから離して動かされたとき、組織開口部の側面は引き寄せ合わされる。組織縁が随意的に伸ばされたとき、組織開口部は、幅狭開口部の形状へ整形され、組織開口部の長さは組織開口部の周囲の半分又はそれより長くなっている。
幾つかの実施形態では、組織係合構成要素315A、315Bは、随意的に、多少の力を作用させながら互いから離して動かされ、組織開口部の縁は随意的に伸ばされる。
幾つかの実施形態では、組織係合構成要素315A、315Bは、随意的に、組織から離して動かされ、組織縁を引っ張り、随意的には、組織の縁同士を互いに平行に横たわるように仕向けて、縫合、ステープル留め、又は接着剤の使用による互いへの付着に備えさせる。
幾つかの実施形態では、組織係合構成要素315A、315Bは、随意的に、通常は開いている。幾つかの実施形態では、組織係合構成要素315A、315Bは、随意的に、通常は閉じている。
幾つかの実施形態では、装置311は、更に、随意的に組織ステープラーを、組織縁をステープル閉鎖するための所望場所に位置づけるための載置部316A、316Bを含んでいる。
幾つかの実施形態では、載置部316A、316Bはハンドル312の一部である。幾つかの実施形態では、載置部316A、316Bは、コネクタによって、随意的には図3Cに示されているコネクタ313A、313Bの様な調節可能なコネクタによって、ハンドル312へ取り付けられている。
幾つかの実施形態では、載置部316A、316Bの底部は、随意的に、組織ステープラーを正しく整列させるために組織係合構成要素315A、315Bの底部と同じ線に位置づけられる。
幾つかの実施形態では、載置部316A、316Bの底部は、随意的に、組織ステープラーを正しく整列させるために組織係合構成要素315A、315Bの底部の線より上又は下に位置づけられる。
幾つかの実施形態では、組織ステープラーを正しく整列させるために、載置部316A、316Bの場所は調節可能になっている。
幾つかの実施形態では、ハンドル312は可撓性及び/又は弾力性である。
幾つかの実施形態では、ハンドル312はワイヤで作られている。
幾つかの実施形態では、ハンドル312は、組織係合構成要素315A、315Bを互いから離して引く力を作用させるばねを含んでいる。幾つかの実施形態では、ばね(図3Cには示さず)は随意的にハンドル312の曲がり314に配置されている。
これより、トロカールを介して患者の身体の中へ送られてゆく本発明の一例としての実施形態による装置の簡略図である図4Aを参照する。
図4Aは、随意的にトロカール405を通過することのできる形状へ圧縮された装置404を示している。トロカールは、患者の皮膚402を貫き患者の身体403の中へ挿入されたところが示されている。
図4Aは、更に、押し出し器406が装置404を患者の身体の中へ押し出しているところ407を示している。幾つかの実施形態では、押し出し器406は、随意的にはグラスパーである。幾つかの実施形態では、押し出し器406は、随意的には、トロカール405を通って進み装置404を制御するためのシャフトを有する専用の構成要素であって、限定するわけではないが一例として、装置404を開くこと及び/又は装置404を閉じることを制御する。
図4Aの装置404は、随意的には、本発明の或る実施形態による装置であり、限定するわけではないが幾つかの例を挙げるなら、図1Dの装置120、図2A及び図2Bの装置204、図3A及び図3Bの装置304、及び図Cの装置311の様な装置である。
これより、本発明の一例としての実施形態による装置の簡略図である図4A-図4Fを参照する。
図4B-図4Fは、装置414と、トロカール415と、トロカール415を通して装置414を押し出すための装置コントローラ416の一例としての実施形態を示している。
幾つかの実施形態では、トロカール415と名付けられた図中要素は、シース415を表現することを意図している。図4B-4Fの記述がトロカール415を説明している場合、これらの実施形態の記述はシース415を説明することを意図している。
図4Bは、装置414が完全にトロカール415内にあって、随意的にはトロカール415を通過することのできる形状へ圧縮されていることを示している。
図4Cは、部分的にトロカールから出た装置414を示している。幾つかの実施形態では、装置414は、その先端418又はプロング418がトロカール415の外になったときに展開し始める。幾つかの実施形態では、先端/プロング418はトロカール415の外で隔たって広がる。幾つかの実施形態では、先端/プロング418は、トロカール415の外にあるときに組織開口部の中へ挿入される。
図4Dは、装置414がトロカール415から更に外に出ていることを示している。先端/プロング418は図4Cに示されている様になおいっそう隔たって広がっている。幾つかの実施形態では、先端/プロング418は、この時点で組織開口部の中へ挿入される。幾つかの実施形態では、先端/プロング418が前もって組織開口部の中へ挿入済みであれば、先端/プロング418はこれより組織の開口部を引き、組織開口部を直線へと整列させ始める。
図4Eは、装置414が完全にトロカール415の外にあることを示している。
図4Eは、先端/プロング418がなおいっそう隔たって広がっていることを示している。幾つかの実施形態では、先端/プロング418は、組織縁を直線へと引いてゆこうとする。幾つかの実施形態では、先端/プロング418は、組織を伸ばしてゆこうとする。
幾つかの実施形態では、装置414は、随意的に、コネクタ417によって装置コントローラ416へ取り付けられている。
幾つかの実施形態では、コネクタ417は、随意的に、装置414を装置コントローラ416から脱着させるよう制御可能になっている。
図4Fは、装置414が装置コントローラ416から脱着されたところを示している。
幾つかの実施形態では、トロカール415を通して装置を引き戻すことが所望される場合、装置コントローラ416が装置414へ再取り付けされる。幾つかの実施形態では、トロカール415を通して装置414を引き戻すことが所望される場合、グラスパー(図示さず)が、随意的に、トロカールを通して挿入され、装置414を把持し、装置414を、トロカール415を通して引き戻す。
これより、本発明の例示としての実施形態による装置の簡略図である図5Aを参照する。
図5Aは、患者の身体の中へ、鍵穴開口部を通って、随意的にはトロカールを通して挿入されるように構成された装置500を示している。
例示としての装置500は、
組織開口部の縁同士を腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための構成要素515と、
構成要素515のシャフト514に対する角度を随意的に変更するための随意的なヒンジ518と、
随意的に構成要素515の組織係合構成要素(図5Aには示さず)を互いに向けて又は互いから離して動かすための随意的な制御器513と、
随意的に組織係合構成要素をシャフト514に対して及び/又は構成要素515に随意的に含まれる随意的な組織ステープラーに対して回転させるための随意的な制御器512と、
随意的なヒンジ518を随意的に制御するための随意的な制御器516と、
上述の随意的な組織ステープラーを随意的に操作してステープルを組織の中へ刺入させるための、及び/又は随意的な組織カッター(図5Aでは言及されていない)を随意的に操作するための、随意的なトリガ517と、
随意的に、随意的なステープルカートリッジ/アンビルを開くための及び/又は組織カッターを発射後に逆行方向に退避させるための随意的な制御器521と、
装置500を把持するための随意的なグリップ519と、
諸制御器を収容するための随意的なハンドル511と、
随意的にシャフト514をハンドル511に対して回転させるための随意的なダイヤル式制御器522と、
を含んでいる。
図5Aは、装置500の第1の部分520であって、装置500を患者の身体外部から操作するように構成された第1の部分520も示している。
幾つかの実施形態では、随意的なトリガ517は、随意的には、随意的な安全装置523が係合解除されたときに、組織ステープラーアンビルを閉じ及び/又はステープルを撃つ。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための方法の簡略フローチャート図である図5Bを参照する。
図5Bによって示されている一例としての方法は、
組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置を患者の身体の鍵穴切開部を通して挿入する段階(502)であって、幾つかの実施形態では、装置は、組織の開口部に開口部の第1の端付近にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素と、開口部に開口部の第2の端付近にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、を含んでいる。装置を挿入する段階(502)と、
第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階(504)と、
第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端付近にて組織と係合させる段階(506)と、
第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階(508)と、を含んでいる。
上記段階は、潜在的に、組織の縁同士を互いに向けて動くように仕向ける。
幾つかの実施形態では、第1の組織係合構成要素を組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合させる段階(504)は、第1の組織係合構成要素を組織の開口部の第1の場所にて組織と係合させることであり、第2の組織係合構成要素をスリットの第2の端付近にて組織と係合させる段階(506)は、第2の組織係合構成要素を開口部の第2の場所にて組織と係合させる段階である。
幾つかの実施形態では、組織の縁は縫合閉鎖される。
幾つかの実施形態では、組織の縁は、随意的に、ステープラーとステープラーアンビルの間で開口部の中へ引き入れられる。
幾つかの実施形態では、ステープルとステープラーアンビルは、随意的に、組織の縁に向かって、随意的には組織の縁の両側で、動かされる。
幾つかの実施形態では、組織の縁はステープル閉鎖される。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための方法の簡略フローチャート図である図5Cを参照する。
図5Cによって示されている一例としての方法は、
組織開口部の縁同士を外科的付着のために互いに向けて引き寄せるための装置を患者の身体の鍵穴切開部を通して挿入する段階(532)であって、幾つかの実施形態では、装置は、組織の開口部に開口部の第1の場所にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素と、開口部に開口部の第2の場所にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、を含んでいる。装置を挿入する段階(532)と、
第1の組織係合構成要素を、組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合するように押し出す段階(534)と、
第2の組織係合構成要素を、組織のスリットの第2の端付近にて組織と係合するように第1の組織係合構成要素から離して押し出す段階(536)と、
随意的に、第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かす段階(538)と、
を含んでいる。
上記段階は、潜在的に、組織の縁同士を互いに向けて動くように仕向ける。
幾つかの実施形態では、第1の組織係合構成要素を、組織のスリットの第1の端付近にて組織と係合するように押し出す段階(534)は、第1の組織係合構成要素を組織の開口部の第1の場所にて組織と係合するように押し出す段階であり、第2の組織係合構成要素を、組織のスリットの第2の端付近にて組織と係合するように第1の組織係合構成要素から離して押し出す段階(536)は、第2の組織係合構成要素を組織の開口部の第2の場所にて組織と係合するように第1の組織係合構成要素から離して押し出す段階である。
幾つかの実施形態では、組織の縁は縫合閉鎖される。
幾つかの実施形態では、組織の縁は随意的にステープラーとステープラーアンビルの間で開口部の中へ引き入れられる。
幾つかの実施形態では、ステープラーとステープラーアンビルは、随意的に、組織の縁に向かって、随意的には組織の縁の両側で、動かされる。
幾つかの実施形態では、組織の縁はステープル閉鎖される。
これより、本発明の一例としての実施形態による、装置の簡略図である図5Dを参照する。
図5Dは、組織ステープラーなしの、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための装置の或る実施形態を示すことを意図している。
図5Dは、鍵穴開口部を通って、随意的にはトロカールを通して、患者の身体の中へ挿入されるように構成された装置540を示している。
一例としての装置540は、
組織開口部の縁同士を腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための構成要素541と、
構成要素541のシャフト543に対する角度を随意的に変更するための随意的なヒンジ542と、
随意的に構成要素541の組織係合構成要素(図5Dには示さず)を互いに向けて又は互いから離して動かすための随意的な制御器544と、
随意的に組織係合構成要素をシャフト543に対して及び/又は構成要素541に対して回転させるための随意的な制御器545と、
随意的なヒンジ542を随意的に制御するための随意的な制御器548と、
随意的にシャフト543をハンドル547に対して回転させるための随意的なダイヤル式制御器546と、
を含んでいる。
図5Dは、装置540の第1の部分549であって、装置540を患者の身体外部から操作するように構成された第1の部分549も示している。
これより、図5Dの装置の簡略図である図5E-図5Gを参照する。
図5E-図5Gは、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素541内の諸部分を示している。
図5E-図5Gは、
シャフト543と、
構成要素541と、
随意的なヒンジ542と、
構成要素541内の諸部分の運動を制御するための可撓性シャフト553と、
2つのプロング553A、553Bと、
随意的なカバー550と、
随意的な先端551と、
を示している。
構成要素541は、示されてはいないが、プロング553A、553Bの運動及び/又は回転を患者の身体外部から制御するためのワイヤを随意的に含んでいる。
幾つかの実施形態では、2つのプロング553A、553Bの一方又は両方は、随意的に、組織グラスパーであり、プロングでなくてもよい。
図5Dの装置540の一例としての動作の手順をこれより説明する。
図5Eは、カバー550が閉じられ2つのプロング553A、553B(図5Fには示さず)を覆っていることを示している。カバー550が2つのプロング553A、703Bを覆って随意的に閉じられているとき、構成要素541及びシャフト543は幅狭であり、トロカールを通過することができ、及び/又は患者の身体内部で引っ掛かりなしに動くことができる。
幾つかの実施形態では、構成要素541は、随意的に患者の身体の中へ、随意的にはトロカールを通して挿入される。幾つかの実施形態では、構成要素541は、随意的に組織の開口部付近に設置される。
図5Fは、カバー550が開かれた状態を示しており、この状態は、2つのプロング553A、553Bをシフトさせて、構成要素541の外形から離して張り出させることを可能にするものであり、その結果、プロング553A、553Bは組織の開口部の縁を捕まえることができる。
図5Gは、2つのプロング553A、553Bが構成要素541から外へ張り出していることを示している。プロング553A、553Bは、随意的に組織の開口部の縁を捕まえ、縁を引っ張って、縁同士を互いに密に近づいて幅狭開口部を形成するように仕向けることができる。組織グラスパーの設けられている幾つかの実施形態では、組織グラスパーが互いから離して動かされたとき、組織縁は同じく互いに密に近づいて幅狭開口部を形成する。
幾つかの実施形態では、装置540は、カバー550が開いていないときに2つのプロング553A、553Bが構成要素541から張り出すように動かされるのを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置540は、2つのプロング553A、553Bが構成要素541の中に完全に納まっていないときにカバー550を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置540は、2つのプロング553A、553Bが構成要素541の外に完全に出ていないときにカバー550を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置540は、2つのプロング553A、553Bが構成要素541の中に完全に納まっていないか又は構成要素542の外に完全に出ていないときにカバー550を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
これより、本発明の一例としての実施形態による装置の簡略図である図5Hを参照する。
図5Hは、腹腔鏡下手術に適していて、組織ステープラーを、組織の縁をステープル留めするための正しい場所に整列させる及び/又は位置づけるための載置部を有している装置を示している。
図5Hは、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素566内の諸部分を示している。
図5Hは、
シャフト560と、
構成要素566と、
随意的なヒンジ561と、
構成要素566内の諸部分の運動を制御するための可撓性シャフト563と、
2つのプロング564A、564Bと、
2つのプロング564A、564Bによって整列された及び/又は引き寄せ合わされた組織開口部の縁をステープル留めするための正しい場所に組織ステープラーを整列させる及び/又は位置づけるための載置部565と、
随意的なカバー562と、
随意的な先端565と、
を示している。
構成要素566は、示されてはいないが、プロング564A、564Bの運動及び/又は回転を患者の身体外部から制御するためのワイヤを随意的に含んでいる。
幾つかの実施形態では、2つのプロング564A、564Bの一方又は両方は、随意的に、組織グラスパーであり、プロングでなくてもよい。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Aを参照する。
図6Aは、図5Aの構成要素515内の諸部分を示している。
図6Aは、
図5Aにもヒンジ518として示されている随意的なヒンジ518と、
2つのプロング601A、601B、及び2つのプロング601A、601Bがシリンダー602の軸に沿って互いに向けて及び互いから離れて滑動するのを可能にさせるシリンダー602であって、随意的には、患者の身体外部からのワイヤ制御によって、及び/又は2つのプロング601Aと601Bの間にあってプロング601A、601Bを隔てて押すばね(図示せず)によって、及び/又は患者の身体外部からワイヤをこと押すことによって、滑動を可能にさせるシリンダー602と、
随意的にプロングをヒンジに対して回転させるための随意的なブリッジ603であって、随意的には患者の身体外部からの制御によって回転させるためのブリッジ603と、
その動作が随意的に患者の身体外部から制御される随意的なステープラー605と、
随意的に患者の身体外部から開及び/又は閉制御されるカバー607及び/又はステープラーアンビル607と、
随意的な先端609と、
を示している。
図6Aは、内側の諸部分が見えるように開かれた状態のカバー/アンビル607を示している。カバー/アンビル607は、閉じられ、構成要素515を、トロカールを通過できるように及び/又は患者の身体内部で引っ掛かりなく動くために幅狭に維持することもできる。
幾つかの実施形態では、2つのプロング601A、601Bの一方又は両方は、組織グラスパーであり、プロングでなくてもよい。
図5Aの装置500の一例としての動作の手順をこれより説明する。
装置500の、構成要素515を含む部分が患者の身体の中へ、随意的にはトロカールを通して挿入される。
幾つかの実施形態では、構成要素515は、トロカールを通過するように5ミリメートルから15ミリメートルの間の範囲の最大直径を有している。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Bを追加的に参照する。
図6Bは、随意的には患者の身体内(患者の身体は図示せず)にある構成要素515を示しており、カバー/アンビル607は開いた状態で、プロング601A、601Bは回転されて構成要素515の内部から外にでており、随意的にはプロング601A、601Bが外側の方向に向かって張り出して組織の開口部又はスリットの傍に又は中へ設置されることができるように回転されている。
図6Bは、更に、
構成要素515内の諸部分へ回転及び/又は前後運動を伝達するための随意的なロッド615と、
ヒンジ518が或る角度にあるときに、随意的なロッド615からの回転及び/又は前後運動を構成要素515内の諸部分へ伝達するための随意的な可撓性ロッド616であって、幾つかの実施形態では、可撓性ロッド616は、随意的には、次の特徴、即ち、中空の管、スロットの開けられた管、回転を伝達するためのばね、回転を伝達するための二層式のばね、のうちの1つ又はそれ以上を含んでいる。幾つかの実施形態では、ロッドは、5mm-ニュートンから10mm-ニュートン、50mm-ニュートン、100mm-ニュートン、150mm-ニュートン、200mm-ニュートン、250mm-ニュートンの範囲のトルクを伝達できる。その様な可撓性ロッド616と、
可撓性ロッド616の回転及び/又は前後運動を伝達するための随意的な第2のロッド617と、
身体外部からの制御を、ロッド615、616、617を通して伝達するための随意的なワイヤ606と、
構成要素515における運動を案内するための、ロッド617上を滑動する随意的なスライダー618と、
随意的に2つのプロング601Aと601Bを隔てて引く又は押すための随意的なばね619と、
随意的なロッド620と、
を示している。
幾つかの実施形態では、構成要素515は、カバー/アンビル607が開いていないときにプロング601A、602Bが構成要素515から張り出すように動かされるのを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、構成要素515は、プロング601A、601Bが構成要素515の中に完全に納まっていないときにカバー/アンビル607を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、構成要素515は、プロング601A、601Bが構成要素515の外に完全に出ていないときにカバー/アンビル607を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、構成要素515は、プロング601A、601Bが構成要素515の中に完全に納まっていないか又は構成要素515の外に完全に出ていないときにカバー/アンビル607を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
幾つかの実施形態では、構成要素515は、ブリッジ603が構成要素515の先端609に近接する遠位位置にない限り、カバー/アンビル607を閉じることを阻止するフェールセーフ機構を含んでいる。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Cを追加的に参照する。
図6Cは、随意的には患者の身体内(患者の身体は図示されず)にある構成要素515を示しており、カバー/アンビル607が開いた状態で、プロング601A、601Bは回転されて構成要素515の内部から外にでており、随意的にはプロング601A、601B及びロッド620が外側の方向に向かって張り出して組織の開口部又はスリットの傍に又は中へ設置されることができるように回転されている。
図6Cは、プロング601A、601Bが外側の方向に向かって張り出して組織の開口部又はスリットの傍に又は中へ設置されることができるように、プロング601A、601Bが回転されて構成要素515の内部から外へ出た状態を示している。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Dを追加的に参照する。
図6Dは、外科的吻合処置の例示としての実施形態における患者の身体内の構成要素515を示している。図6Dは、腸の2つの区分611A、611Bが線612に沿って既に互いへ付着されていて、組織開口部613はまだ開いた状態であることを示している。
プロング601A、601Bは組織開口部613の中へ挿入されていることが示されている。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Eを追加的に参照する。
図6Eは、外科的吻合処置の例示としての実施形態(図6Dでも説明)における患者の身体内の構成要素515を示している。図6Eは、プロング601A、601Bが互いから離して動かされ、組織開口部613を引き、組織開口部613の縁同士が互いに向けて引き寄せられるように組織開口部を整形したところを示している。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Fを追加的に参照する。
図6Fは、外科的吻合処置の例示としての実施形態(図6D及び図6Eでも説明)における患者の身体内の構成要素515を示している。
図6Fは、カバー/アンビル607が開かれ、組織開口部613が随意的なステープラー605を横切って引かれるか又は随意的なステープラー605が組織開口部613を横切って引かれるようにプロング601A、601Bが回転されて構成要素515の中へ戻ったところを示している。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Gを追加的に参照する。
図6Gは、外科的吻合処置の例示としての実施形態(図6D-図6Fでも説明)における患者の身体内の構成要素515を示している。
図6Gは、カバー/アンビル607が組織及びプロング601A、601B(図6Gには示さず)の上へ閉じられたところを示している。
図6Gは、随意的なステープラー(図6Gには示さず、図6Fには示す)に組織をステープル留めするように動作させることのできるときの構成要素515の組織に対する状態を示している。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Hを追加的に参照する。
図6Hは、外科的吻合処置の例示としての実施形態(図6D-図6Gでも説明)における患者の身体内の構成要素515を示している。
図6Hは、カバー/アンビル607が開かれ、腸の2つの区分611A、611Bの組織開口部613が随意的にステープル閉鎖されたところを示している。
図6Hは、カバー/アンビル607が開かれた状態で示しているが、その様な工程は一例としての実施形態の外科的吻合処置の手順では起こらなくてもよいのである。図6Hは、構成要素515内で随意的に何が起こったのかを例示するために、カバー/アンビル607を開いた状態で示している。
幾つかの実施形態では、カバー/アンビル607は開かれ、随意的に構成要素515はステープル留めされた組織から離して引かれる。
幾つかの実施形態では、カバー/アンビル607は閉じられたままで、随意的な組織カッター625がステープル留めされた縁に沿って組織を切る。組織が切られた後、構成要素515は随意的にステープル留めされた組織から離して引かれることができる。
これより、図5Aの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図6Iを追加的に参照する。
図6Iは、外科的吻合処置の例示としての実施形態(図6D-図6Hでも説明)における患者の身体内の構成要素515を示している。
図6Iはカバー/アンビル607が開かれ、腸の2つの区分611A、611Bの組織開口部613が随意的にステープル閉鎖され、組織の一部分614が随意的にステープル留めされた組織から切り取られたところを示している。
図6Iは、カバー/アンビル607が開かれた状態で示しているが、その様な工程は一例としての実施形態の外科的吻合処置の手順では起こらなくてもよいのである。図6Iは、構成要素515内で随意的に何が起こったのかを例示するために、カバー/アンビル607を開いた状態で示している。
幾つかの実施形態では、カバー/アンビル607は開かれ、構成要素515は随意的にステープル留めされた組織から離して引かれる。
幾つかの実施形態では、カバー/アンビル607は閉じられたままで、構成要素515は随意的にステープル留めされた組織から離して引かれる。
これより、本発明の一例としての実施形態による、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図7A-図7Cを参照する。
図7A-図7Cは、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素700内の諸部分を示している。
図7A-図7Cは、
2つのプロング703A、703Bと、
カバー及び/又はステープラーアンビル702であって、2つのプロング703A、703Bが、随意的にカバー/アンビル702の軸に沿って互いに向けて及び互いから離れて滑動するのを及び/又は随意的にシリンダー704の軸周りに回転するのを可能にさせる、カバー及び/又はステープラーアンビル702と、
を示している。
構成要素700は、示されていないが、プロング703A、703Bの運動及び/又は回転を患者の身体外部から制御するためのワイヤを随意的に含んでいる。
幾つかの実施形態では、2つのプロングの701A、701Bの一方又は両方は、随意的には組織グラスパーであり、プロングでなくてもよい。
図7A-図7Cの装置700の一例としての動作の手順をこれより説明する。
図7Aは、2つのプロング703A、703Bが構成要素の基部706と一線上にあることを示している。2つのプロング703A、703Bが基部706と一線上にあるとき、構成要素700は幅狭であって、トロカールを通過することができ、及び/又は患者の身体内部で引っ掛かりなしに動くことができる。
幾つかの実施形態では、構成要素700は、随意的に、患者の身体の中へ、随意的にはトロカールを通して挿入される。幾つかの実施形態では、構成要素700は随意的に組織の開口部付近に設置される。
図7Bは、2つのプロング703A、703Bが回転されて、プロング703A、703Bが組織の開口部の縁を捕まえることができるように構成要素700の外形から離れて張り出しているところを示している。プロング703A、703Bは、図6Dと同様に、組織開口部又は組織のスリットの中へ挿入されることができる。
図7Cは、2つのプロング703A、703Bが互いから離れて動いてゆくところを示している。プロング703A、703Bは、随意的に胃組織の開口部の縁を捕まえ、縁を引いて、縁を互いに密に近づき幅狭開口部を形成するように仕向ける。組織グラスパーが設けられている幾つかの実施形態では、組織グラスパーが互いから離して動かされたとき、組織縁は同じく互いに密に近づき幅狭開口部を形成する。
これより、本発明の例示としての実施形態による図7A-図7Cの組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図7D-図7Fを追加的に参照する。
図7A-図7Cに示されている装置700の例示としての動作の手順の随意的な続きをこれより説明する。
図7D-図7Fは図7A-図7Cと同じ構成要素の幾つかを示している。
図7A-図7Cは、組織ステープラーを含んでいないものであることが理解されるだろうが、幾つかの実施形態では、構成要素700は随意的に組織ステープラーを更に含んでいてもよく、図7A-図7Cに示されている動作は、構成要素700が組織ステープラーを実際に含んでいる場合に、随意的に、遂行されることもできる。
図7D-図7Fは、組織ステープラー708を含んでいる構成要素710を示している。
図7Dは、図7Cに示されているのと同様の位置にある2つのプロング703A、703Bを示していて、プロングは、おそらくは、組織開口部(図示せず)の縁に係合し、それらを隔てて引き、縁同士を幅狭開口部又はスリットの形へ引き寄せたところであろう。
図7Dは、更に、組織ステープラー708がシリンダー704及び2つのプロング703A、703Bから離して引かれ、組織ステープラー708とシリンダー704の間に空間が残されたことを示している。
図7Eは、2つのプロング703A、703Bが回転されたときに何が起こるかを示しており、潜在的には、組織ステープラー708の面の前方の組織の縁を、組織ステープラー708とシリンダー704の間の空間の中へ引き入れるか、又は組織ステープラー708の面及びシリンダー704を組織開口部613を横断するように引くかのどちらかであろう。
図7Fは、組織ステープラー708が閉じられ、潜在的には組織縁(図示せず)を一体にステープル留めしたところを示している。
図7A-図7Cは、一例としての実施形態がプロングを回転させることによってプロングを張り出させることを示し、図7D-図7Fは、一例としての実施形態が、プロングを回転させることによって組織の縁が引かれるように仕向ける又は回転によってステープラーが組織縁に向かって引かれるように仕向けることを示している。
プロングが、平行四辺形設計を使用していて、組織の縁を平行四辺形設計によって引かれるように仕向けながら張り出そうとする一例としての実施形態をこれより説明する。
これより、本発明の一例としての実施形態による組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素の簡略図である図8A-図8Fを参照する。
図8A-図8Fは、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素800内の諸部分を示している。
図8A-図8Fは、
2つのプロング803A、803Bと、
プロング803A、803Bの一方又は両方が随意的にその上を滑動するロッド808と、
随意的にロッド808とプロング803A、803Bを左右にシフトさせるためのリンク仕掛け809、随意的には平行なリンク仕掛けと、
随意的なカバー及び/又はアンビル806と、
随意的な組織ステープラー807と、
随意的な丸い先端802と、
を示している。
幾つかの実施形態では、2つのプロング803A、803Bの一方又は両方は、随意的には、組織グラスパーであり、プロングでなくてもよい。
幾つかの実施形態では、構成要素800は、随意的に、プロング803A、803Bを互いから離して動かすためのばね(図示せず)を含んでいる。
図8A-図8Eの装置800の一例としての動作の手順をこれより説明する。
図8Aは、2つのプロング803A、803Bが構成要素800の外形内に納まっていて互いに近接していることを示している。2つのプロング803A、803Bが構成要素800の外形内に納まっているとき、構成要素800は幅狭であって、トロカールを通過することができ、及び/又は患者の身体内部で引っ掛かりなく動くことができる。
幾つかの実施形態では、構成要素800は、随意的に、患者の身体の中へ、随意的にはトロカールを通して挿入される。幾つかの実施形態では、構成要素800は随意的に組織の開口部付近に設置される。
図8Bは、随意的なカバー及び/又はステープラーアンビル806が開かれていることを示している。図8Bは、図8Aが閉じられた状態の随意的カバー及び/又はステープラーアンビル806を示しているために図8Aでは明らかになっていなかった構成要素の諸部分を示している。
図8Cは、2つのプロング803A、803Bが構成要素800の外形から横へ張り出、組織の開口部(図示せず)の中へ挿入される準備の整ったところを示している。2つのプロング803A、803Bは、随意的には、ロッド808を横へ動かすことによって構成要素800の外形から横へ張り出すようにされたものであり、ロッド808は随意的にはリンク仕掛け809を操作することによって横へ動かされる。
この時点で、2つのプロング803A、803Bは、随意的に組織の開口部の中へ挿入され、随意的には組織の開口部の縁を捕まえる。
図8Dは、互いから離して動かされた後の2つのプロング803A、803Bを示している。プロング803A、803Bは、随意的に、組織開口部の縁を引っ張り、縁同士を互いに近づいて幅狭の開口部又はスリットを形成するように仕向ける。組織グラスパーが設けられている幾つかの実施形態では、組織グラスパーが互いから離して動かされたとき、組織縁は同じく互いに近づき、幅狭の開口部又はスリットを形成する。
図8Eは、2つのプロング803A、803Bが構成要素800の外形の中へ引き入れられ、潜在的には、組織開口部の縁を随意的な組織ステープラー807上方の場所まで引くか又は構成要素800を組織縁の上へ引いたところを示しており、随意的には、カバー及び/又はステープラーアンビル806は組織縁の一方の側にあり、随意的な組織ステープラーは組織縁の他方の側にある。
図8Fは、随意的な組織ステープラー807が閉じられ、潜在的には組織縁(図示せず)を一体にステープル留めしたところを示している。
これより、本発明の例示としての実施形態による、組織開口部の縁を互いに向けて引き寄せるための構成要素であってヒンジへ取り付けられた構成要素の簡略図である図9を参照する。
図9は、組織開口部の縁を互いに向けて引き寄せるための構成要素900が、制御シャフト908へ取り付けられたヒンジ904へ取り付けられていることを示している。
図9は、構成要素900と、制御シャフト908に対する角度910とを示している。
構成要素900は、随意的に、構成要素900へヒンジ912によって接続されているロッド911を押す/引くことによって一方の側からもう一方の側へシフトされることができる。
図9は、随意的な制御用可撓性シャフト906と、どのように可撓性シャフト906が制御シャフト908から構成要素900へ通っているかを示している。
幾つかの実施形態では、可撓性シャフト906は、随意的に、ワイヤ(図示せず)が通り抜けるのを可能にさせる中空の可撓性シャフトである。
再度図6Bを参照して、906の様な可撓性シャフトは、随意的に、図6Bのロッド617及びプロング601A、601Bを回転させることができる、ということが着目される。
幾つかの実施形態では、図6Bのブリッジ603を滑動及び/又は回転させるために、及び/又はプロングを制御するために、プッシュ/プルワイヤ(図示せず)が中空の可撓性シャフトを通り抜けている。
幾つかの実施形態では、2本以上の制御ワイヤ及び/又は可撓性シャフト906が随意的に使用されている。
脱着可能なシャフト
これより、本発明の一例としての実施形態による装置の簡略図である図10A及び図10Bを参照する。
図10A及び図10Bは、患者の身体の中へ鍵穴開口部を通って、随意的にはトロカールを通して挿入されるように構成された装置1000を示している。
装置1000は、随意的に、装置1000のシャフトの遠位部分1007Bが装置1000の近位部分1007Aから随意的に脱着可能であるように構成される。
幾つかの実施形態では、装置1000の近位部分1007Aは、装置1000の遠位部分1002を操作するための制御器を含んでいる。
幾つかの実施形態では、装置1000の遠位部分1007Bは、随意的に、置換可能であり、又は更には使い捨て式である。
図10Aは、装置1000のシャフトの遠位部分1007Bが装置1000の近位部分1007Aへ取り付けられていて、近位部分1007A内の制御によって随意的に制御可能である状態の装置1000を示している。
図10Bは、装置1000のシャフトの遠位部分1007Bが装置1000の近位部分1007Aから脱着された状態の装置を示している。
図10A及び図10Bは、装置1000のシャフトの遠位部分1007Bが装置1000の近位部分1007Aへ接続する場所1008を示している。
図10Bは、随意的な制御器1010、1013、1016、1017、1021の様な制御器からの制御動作を装置1000のシャフトの遠位部分1007Bへ伝達するための、場所1008にある1つ又はそれ以上の機構1020、1022を示している。
図10A及び図10Bに示されている装置1000は、更に、
組織開口部の縁同士を腹腔鏡下外科的閉鎖のために互いに向けて引き寄せるための構成要素1015と、
シャフトの遠位部分1007B内の構成要素を随意的に操作するための1つ又はそれ以上の随意的な制御器1010、1013、1016、1017、1021、1023と、
装置500を把持するための随意的なグリップ1019と、
制御器を収容するための随意的なハンドル1011と、
を含んでいる。
幾つかの実施形態では、構成要素1015は、随意的に、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための機構、ステープラー、組織カッター、随意的なヒンジ、のうちの1つ又はそれ以上を含んでいる。幾つかの実施形態では、随意的な制御器1010、1013、1016、1017、1021、1023は、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための機構、ステープラー、組織カッター、及び随意的なヒンジ、のうちの1つ又はそれ以上を操作する。
アドオン装置
これより、本発明の例示としての実施形態による装置の簡略図である図11A-図11Fを参照する。
図11A-図11Fは、組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せる及び/又はステープル留めされた組織を切るという追加の機能性を提供するために、組織ステープラーへ加えるためのアドオン装置を示している。
図11Aは、シャフト1101の端のステープラー1102の簡略図を示している。
図11Bは、アドオン装置1100の簡略図を示している。
幾つかの実施形態では、アドオン装置1100は、随意的には、次のうちの1つ又はそれ以上を含み、即ち、
組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための2つのプロング1109、1110、
プロング1109、1110を支持するためのプロング支持体1108であって、それに沿ってプロング1109、1110の一方又は両方が滑動でき且つ幾つかの実施形態ではプロング1109、1110をシャフト1112周りに回転させることのできるプロング支持体1108、
プロング支持体1108とシャフト1112の間の随意的なコネクタ1111、
アドオン装置1100をシャフト1112へ装着するためのスリーブ1104、
随意的に回転運動をシャフト112へ提供するための第1の制御器1105、
随意的にプロング1109、1110を互いに向けて又は互いから離して動かすための第2の制御器1106、及び、
第2の制御器1106からの運動をプロング1109、1110へ、随意的にはシャフト1112に沿って、伝達するためのワイヤ1107又はロッド1107、
のうちの1つ又はそれ以上を含んでいる。
幾つかの実施形態では、スリーブ1104はステープラー1102のシャフト1101を完全に取り囲んでいる。
幾つかの実施形態では、スリーブ1104は、ステープラー1102のシャフト1101の部分的円周を取り囲んでいる。幾つかの実施形態では、部分的円周の範囲は、180度より幾分大きい角度、例えば185度の角度から360度より幾分小さい角度、例えば359度までの範囲にある。幾つかの実施形態では、部分円周型スリーブ1104は可撓性であり、長さ方向の開口部に沿って伸ばして開き、ステープラー1102のシャフト1101の上を横に滑らせることができる。
幾つかの実施形態では、スリーブ1104は、随意的に、回転運動をシャフト1112へ伝達する役目を果たす。
幾つかの実施形態では、スリーブ1104は、随意的に、並進運動をシャフト1112へ伝達する役目を果たす。
図11Cは、ステープラー1102及びシャフト1101へ加えられた所定位置のアドオン装置1100の簡略図を示している。
幾つかの実施形態では、第1の制御器1105は、随意的に、シャフト1102を回転させて随意的にプロング1109、1110をステープラー1102の直径から外へ張り出す又はステープラー1102の中へ折りたたむように仕向ける役目を果たす。
幾つかの実施形態では、第2の制御部1106は、随意的に、ワイヤ1107又はロッド1107を押すか又は引くかして随意的にプロング1109、1110を互いから離れて又は互いに向けて動くように仕向ける役目を果たす。
図11Dは、シャフト1101の端のステープラー1102の細部の簡略図を示している。
図11Dは、限定するわけではないが一例として図11B及び図11Cに示されているアドオン構成要素1100の様なアドオン構成要素を追加するのに適したステープラー1102の一例としての実施形態の諸構成要素を示している。
図11Dは、アンビル114とステープル1116を示している。
幾つかの実施形態では、ステープラー1102は随意的にステープルのカートリッジ1116を含んでいる。幾つかの実施形態では、カートリッジ1116は、随意的には、ステープラー1102の幅より狭く、限定するわけではないが幾つかの例を挙げるならプロング1109、1110及び/又はプロング支持体1108の様な、アドオン1100の構成要素のための空間1118を残している。幾つかの実施形態では、空間1118は、潜在的に、プロング1109、1110及び/又はプロング支持体1108をステープラー1102の中へ転がり込ませることを可能にさせ、そうするとステープラー1102は幅広になることはなく、アドオンなしのステープラーと同様にトロカールを通過することができる。
図11Eは、ステープラー1102及びシャフト1101上へ加えられた所定位置の図11B及び図11Cのアドオン装置1100の簡略図を示している。
図11Eは、ステープラー1102及びシャフト1101上へ加えられた所定位置の図11B及び図11Cのアドオン装置1100の簡略図を示している。
図11Eは、
組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための2つのプロング1109、1110と、
プロング1109、1110を支持するためのプロング支持体1108であって、それに沿ってプロング1109、1110の一方又は両方が滑動でき且つ幾つかの実施形態ではプロング1109、1110を図11B及び図11Cに示されているシャフト1112周りに回転させることのできるプロング支持体1108と、
プロング支持体1108とシャフト1112の間の随意的なコネクタ1111と、
回転運動をシャフト112へ伝達するためのスリーブ1104と、
を示している拡大図である。
図11Fは、ステープラー1102及びシャフト1101を随意的なステープルのカートリッジ1116のない状態で示している。図11Fは、ステープラーアンビル114及び空間1120も示している。
幾つかの実施形態では、空間1120は、随意的に、標準的なステープラーカートリッジを受け入れる役目を果たしている。幾つかの実施形態では、標準的なステープラーカートリッジは、随意的には、4列のステープルを含んでいる。幾つかの実施形態では、標準的なステープラーカートリッジは、随意的に、N列のステープルを含んでいる。
幾つかの実施形態では、空間1120は、随意的に、図11Dに示されている空間1118の様な空間を残して、修正型ステープラーカートリッジをその中に受け入れる役目を果たしている。幾つかの実施形態では、修正型ステープラーカートリッジは随意的に3列のステープルを含んでいる。幾つかの実施形態では、標準的なステープラーカートリッジは、随意的に、N-1列又はN-2列のステープルを含んでいる。
ここに説明されているアドオン装置の例示としての実施形態の幾つかの特徴は以下を含む。
つまり、組織開口部の縁を捕まえる、及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せる、及び/又は組織をステープル留めする、及び/又は組織を切る、という特徴を全て単一の道具/装置において提供すること、
アドオン装置の諸実施形態は、既存の組織ステープラー及び既存の腹腔鏡組織ステープラーに適合するように作られることができる、
アドオン装置の諸実施形態は、標準的なステープラーカートリッジの使用を許容し、幾つかの実施形態は特別のカスタマイズされたステープラーカートリッジを含んでいる、
腹腔鏡組織ステープラーを、組織開口部の縁を捕まえること、及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せること、及び/又は組織を切ること、のうちの1つ又はそれ以上を全て単一の道具/装置に含むという増強された性能を有する腹腔鏡組織ステープラーへ変換すること、
プロング又は組織補足機構を使用する容易組織補足性能を提供すること、
組織整列性能を提供すること、
組織補足、組織整列、組織ステープル留め、組織切り、のうちの1つ又はそれ以上のための外在制御器を提供すること、及び、
上記の増強された性能の腹腔鏡組織ステープラーは、トロカールを通過する大きさをしている、
という特徴が挙げられる。
幾つかの実施形態では、アドオン装置は、ステープラーの直径を、或る特定の量だけ大きくし、限定するわけではないが幾つかの例を挙げるなら、1ミリメートル、2ミリメートル、3ミリメートル、4ミリメートル、5ミリメートルだけ大きくし、別の言い方をするなら、1ミリメートルから5ミリメートル又はそれ以上の範囲の量だけ大きくする。
幾つかの実施形態では、増強された性能の腹腔鏡組織ステープラーは、直径15mmのトロカールを通過することができる。
幾つかの実施形態では、アドオン装置は、限定するわけではないが幾つかの例を挙げるなら、12mmのステープラー直径を有する増強された性能の腹腔鏡組織ステープラーが15mmのトロカールを通過する程度に、10mmのステープラー直径を有するステープラーが12mmのトロカールを通過する程度に、8mmのステープラー直径を有するステープラーが10mmのトロカールを通過する程度に、ステープラーの直径を大きくする。
これより、組織の開口部の腹腔鏡下外科的閉鎖のための装置を構築するための方法の簡略化フローチャート図である図11Gを参照する。
図11Gの方法は、
アドオン装置を提供する段階(1132)と、
組織ステープラーを提供する段階(1134)と、
アドオン装置を組織ステープラーの上へ装着する段階(1136)と、
を含んでいる。
幾つかの実施形態では、アドオン装置は、
組織の開口部に開口部の第1の場所付近にて係合するように構成された第1の組織係合構成要素と、
開口部に開口部の第2の場所付近にて係合するように構成された第2の組織係合構成要素と、
第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすように構成されたスプレッダー構成要素と、
第1の組織係合構成要素を第2の組織係合構成要素から離して動かすための制御器であって、患者の身体に対して外在であるように構成された制御器と、
を含んでいる。
2つの道具
これより、本発明の例示としての実施形態によるシステムの簡略図である図12A-図12Dを参照する。
図12A-図12Dは、組織ステープラーと組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せる機能性を提供するための2つの道具を含むシステムを示している。
図12Aは、組織をステープル留めするための第1の道具1202と組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための第2の道具1204を示している。
幾つかの実施形態では、第1の道具1202は、組織ステープラー1206と、シャフト1208と、ハンドル1210と、を含んでいる。幾つかの実施形態では、ハンドル1210は、組織ステープラーを操作するための制御器を含んでいる。幾つかの実施形態では、第1の道具1202は組織カッターを含み、制御器は組織カッターも操作する。
図12Bは、組織開口部の縁を捕まえるための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための第2の道具1204の拡大図を示している。
図12Bは、第2の道具が、組織開口部の縁を捕まえるための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための第1の構成要素1212と、随意的なヒンジ1214と、シャフト1215と、第1の制御器1216と、ハンドル1218と、を有していることを示している。
図12Cは、1の構成要素1212の細部を示す第2の道具1204の遠位端のより大きな拡大図を示している。
図12Cは、組織開口部の縁を捕捉するための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための2つのプロング1222、1224と、プロング支持体11220と、第2の道具1204と第1の道具1202を整列させるための及び/又はそれらの相対位置を制御するための随意的なインターフェース1226と、第2の道具1204と第1の道具1202を整列させるための及び/又はそれらの相対位置を制御するための第2の随意的なタブ1232と、を示している。
幾つかの実施形態では、第1の道具1202は標準的な組織ステープラーである。
幾つかの実施形態では、第1の道具1202は、第2の道具1204と係合するように修正された、修正型組織ステープラーである。
図12Dは、修正型の第1の道具1202の遠位端と修正型の第1の道具1202の遠位端の所定位置にある第2の道具1204の一部分の拡大図を示している。
図12Dは、修正型の第1の道具1212の、第2の構成要素と係合するための随意的な諸特徴を示しており、プロング支持体1220は第1の道具1202の組織ステープラー1206に設置されていて第1の道具1202の組織ステープラー1206と整列されている。
図12Dは、修正型の第1の道具1212内のプロング1222、1224を示している。
幾つかの実施形態では、第2の道具1204の随意的なインターフェース1226は図12B及び図12Cに示されている様に随意的には円錐形状をしていて、図12Dに示されている第1の道具1202の係合インターフェース1228に対応している。
幾つかの実施形態では、第1の制御器1216は、潜在的に組織開口部の縁を補足するため及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるために、プロング1222、1224の互いに向かう又は互いから離れる運動を制御する制御器である。
ここに説明されている二道具システムの例示としての実施形態の幾つかの特徴は、
組織開口部の縁を捕まえるための制御器と組織のステープル留めのための制御器を別々の制御器として提供すること、
医師に、組織アライナーの場所及び/又は姿勢と組織ステープラーの場所及び/又は姿勢について、別々の制御器を提供すること、
それぞれが、直径がたった12mmのトロカールを通過し得ること、
第1の道具1204と第2の道具1202のそれぞれが、直径がたった12mmのトロカールを通過し得ること、
組織開口部の縁を補足するための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための第1の道具1204は、直径がたった5mm又はそれより大きいトロカール、例えば直径が4mm~12mmの範囲のトロカールを通過することができること、
を含む。
これより、本発明の例示としての実施形態の随意的特徴の簡略図である図12E及び図12Fを参照する。
図12E及び図12Fは、図12A-図12Dの組織開口部の縁を補足するための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための構成要素1212のプロング1222及び1224が、随意的に、構成要素1212の中へ折りたたまれることができ且つ随意的に構成要素1212から外へ張り出すよう仕向けられることができる、ということを示している。
図12Eは、プロング1222及び1224が構成要素1212の中へ折りたたまれていることを示している。
図12Fは、プロング1222及び1224が構成要素1212から外へ張り出していることを示している。
幾つかの実施形態では、構成要素1212はプロング1222、1224が折りたたまれた状態で患者の身体の中へ挿入される。
幾つかの実施形態では、プロング1222、1224が折りたたまれた状態の構成要素1212は、直径2ミリメートル~5ミリメートル程度の小さい直径のトロカールを通過することができる。
幾つかの実施形態では、プロング1222、1224は、随意的には形状記憶材料で構築されていて、その展開時の形状は材料が解放されたときに形成する形状である。
幾つかの実施形態では、プロング1222、1224は、随意的に構成要素1212の中へ折りたたまれ、構成要素1212は随意的にトロカールを通して又は更にはカテーテルを通して挿入される。構成要素1212の一区分がトロカール又はカテーテルから押し出されたとき、プロング1222、1224の形状記憶材料は、随意的にプロング1222、1224を図12Eに示されている様に構成要素から外に張り出すように仕向ける。
アンビル上のプロング
幾つかの実施形態では、組織開口部の縁を補足するための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるためのプロングは、随意的に組織ステープラー装置のアンビル側に設置される。
これより、本発明の一例としての実施形態による装置の簡略図である図13を参照する。
図13は、組織ステープラーが組織開口部の縁を補足するための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるための機能性を含んでいる、という装置を示している。
図13は、
組織ステープラー1302と、
シャフト1304と、
ハンドル1308と、
を含んでいる装置1300を示している。
幾つかの実施形態では、ハンドル1210は、組織ステープラー1302を操作するための制御器を含んでいる。幾つかの実施形態では、組織ステープラー1302は組織カッターを含み、制御器は組織カッターも操作する。
図13は、組織ステープラー1302が、組織ステープラー1302の一方の面又はジョーには、組織開口部の縁を補足するための及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せるためのプロング1312、1314を有するアンビル1310を含み、組織ステープラー1302のもう一方の面又はジョーには、ステープル留め機構又はステープルカートリッジ1308を含んでいることを示している。
幾つかの実施形態では、制御器はプロング1312、1314も操作する。幾つかの実施形態では、制御器は、制御又は運動を組織ステープラー1302の開かれたジョーの角度を介して伝達するようにワイヤによってプロング1312、1314を操作する。
組織ステープラーアンビル側に組織補足性能を有している装置の例示としての実施形態の幾つかの特徴は、
組織開口部の縁を補足する、及び/又は組織開口部の縁同士を互いに向けて引き寄せる、及び/又は組織をステープル留めする、及び/又は組織を切る、という特徴を全て単一の道具/装置において提供すること、
上記の機能性のための制御を1つの装置において提供すること、
装置は直径がたった12mmのトロカールを通過し得ること、
を含む。
制御器
図5A、図5D、図10A、図10B、図12A-図12D、及び図13は、装置が、諸図に示されている装置の実施形態を制御するための制御器の例示としての実施形態を含んでいることを示している。制御器は随意的には以下のうちの1つ又はそれ以上を制御し、即ち、
組織ステープラーのアンビルを開くこと/閉じること、
プロング又は組織グラスパーをシャフト周りに回転させること、
プロング又は組織グラスパーを互いに向けて又は互いに離して動かすこと、
組織ステープラーを操作する及び/又はトリガすること、及び、
組織カッターを操作する及び/又はトリガすること、
のうちの1つ又はそれ以上を制御する。
制御器の数は、随意的には、限定するわけではないが幾つかの例を挙げるなら、1つの制御器から、2つの制御器まで、3つの制御器まで、4つの制御器まで、5つの制御器までを範囲とする。
本出願から特許が成熟してゆく期間の間には、縫合糸、ステープル、及び接着剤の様な多くの関連の組織付着装置が開発されることが予想され、組織付着装置という用語の範囲は推測される全てのその様な新たな技術を包含することを意図する。
本明細書での使用に際し「約」とは±25%をいう。
「備える」、「含む」、「有する」という用語及びそれらの活用形は、「○○を含むが○○に限定されない」という意味である。
「○○から成る」という用語は「○○を含み○○に限定される」という意味である。
「本質的に○○から成る」は、組成物、方法、又は構造が、追加の成分、工程、及び/又は部品を含み得るが、追加の成分、工程、及び/又は部品が、特許請求の範囲に記載の組成物、方法、又は構造の基本的な及び新規性のある特徴を実質的に改変しない場合に限る、という意味である。
本明細書での使用に際し、原文の単数を表す冠詞「a」、「an」、及び「the」の対訳である「或る」、「一」、及び「当該」は、文脈上明白に別段の指示のない限り、複数の言及対象物を含む。例えば、「或るユニット」又は「少なくとも1つのユニット」は、ユニットの組合せを含め複数のユニットを含むこともある。
「一例としての」及び「例示としての」という語は、本明細書では、「例、事例、又は例示の働きをする」ことを意味するものとして使用されている。「一例としての」又は「例示としての」と記述されている何れかの実施形態は、必ずしも、他の実施形態に勝って好適又は有利である及び/又は他の実施形態からの特徴の組み入れを排除する、と解釈されるものではない。
本明細書では「随意的な」という語は、「幾つかの実施形態では提供され、他の実施形態では提供されない」を意味するものとして使用されている。本発明の何れかの特定の実施形態は、複数の「随意的な」特徴を、その様な特徴が対立しない限りにおいて含むことができる。
この出願全体を通して、本発明の様々な実施形態が範囲形式で提示されていることもある。理解しておくべきこととして、範囲形式での記述は、単に便宜さと簡潔さを期してのことであり、本発明の範囲への柔軟性のない限定と解釈されてはならない。したがって、範囲の記述は、全ての考えられ得る部分範囲並びに当該範囲内の個々の数値を具体的に開示したものであると考えられるべきである。例えば、1から6までの様な範囲の記述は、1から3、1から4、1から5、2から4、2から6、3から6、などの様な部分範囲、並びに当該範囲内の個々の値、例えば、1、2、3、4、5、及び6を具体的に開示したものであると考えられるべきである。これは範囲の広がりとは無関係に適用される。
本明細書で数的範囲が指示されている場合は常に、指示されている範囲内の何れの記載の数字(小数であろうと整数であろうと)も含むものとする。第1の指示された数と第2の指示された数の「間を範囲とする/間の範囲」という語句と第1の指示された数「から」第2の指示された数「までを範囲とする/までの範囲」という語句は本明細書では入れ替え可能に使用され、第1及び第2の指示された数並びにそれらの間の全ての少数及び整数を含むものとする。
本明細書での使用に際し「方法」という用語は、所与のタスクを達成するための方式、手段、技法、及び手続きを指し、限定するわけではないが、化学的、薬理学的、生物学的、生化学的、及び医学的な技術分野の熟練家に知られている方式、手段、技法、及び手続きか、又はそれら熟練家によって既知の方式、手段、技法、及び手続から容易に開発される方式、手段、技法、及び手続きを含む。
本明細書での使用に際し、「処置する」という用語は、病態の進行を終わらせる、実質的に阻害する、遅らせる、又は逆転させること、病態の臨床症状又は審美的症状を実質的に改善すること、又は病態の臨床症状又は審美的症状の出現を実質的に防ぐことを含む。
明快さを期して別々の実施形態の文脈で説明されている本発明の特定の特徴は、更に、単一の実施形態に組み合わせて提供され得るものと理解する。逆に、簡潔さを期して単一の実施形態の文脈で説明されている本発明の様々な特徴は、更に、別々に又は何れかの適した部分的組合せとして提供されることもできるし、又は本発明の何れかの他の説明されている実施形態に適宜提供されることもできる。様々な実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、実施形態がそれらの要素なしでは動作不能になるという場合を除いて、それらの実施形態の必須の特徴であると考えられてはならない。
本発明は、その具体的な実施形態と関連付けて説明されているが、当業者には多くの代替、修正、及び変型が自明となることは明らかである。したがって、付随の特許請求の範囲の精神及び広範な範囲のうちに入る全てのその様な代替、修正、及び変型を網羅することが意図される。
この明細書で言及されている全ての公開、特許、及び特許出願は、ここでその全体を、それぞれの個々の公開、特許、又は特許出願が具体的に且つ個別にここに参考文献として援用されると示唆されている場合と同じ程度にまで、参考文献として明細書に援用される。加えて、この出願での何れかの参考文献の記載又は識別は、その様な参考文献が本発明に対する先行技術として利用可能であるとの是認と解釈されてはならない。節の見出しが使用される限りにおいて、それら見出しは必ずしも限定を課していると解釈されてはならない。