JP7187605B2 - 耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金 - Google Patents

耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金 Download PDF

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Description

本発明は、高温用材料として使用される、耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金に係わる。
Al、Tiを含有する高Ni合金としては、アロイ800、825が代表的な商用合金である。近年、発展途上国での需要の拡大が進み、安価で表面品質および使用特性が良好な商品を供給できるようにするための技術開発が求められている。このために、従来の鋼塊法から連続鋳造法への製造方法の転換が進められているが、高Ni合金は鋳造時のスラブ内部割れ,熱間加工時の耳割れ,および製品の表面疵に対する感受性が高いことから、従来より連続鋳造法における製造性改善の観点から合金の化学組成の設計、製錬、鋳造、熱間加工技術の改善、開発が進められてきた。
連続鋳造技術に関する特許文献として、例えば、特許文献1では、表面疵発生を抑制する方法として、Ti,N,Siの含有量を低位に低減した成分系および製造方法に関する技術が開示されている。特許文献2では、Ca合金を添加しない製造方法によってノズル閉塞を防止し、表面疵を防止する方法が開示されている。この文献の中には、Ca合金を添加することにより溶融合金中で酸素と結合して酸化物系の非金属介在物を生成し、凝集・大型化し最終製品合金板表面の線状欠陥発生につながるという問題がある、と記載されている。特許文献3では、表面疵生成の原因となるTiN系介在物の粗大凝集を防止するために、CaO-MgO-Al系介在物を必須成分として含み、全介在物個数に占めるCaOとMgOの個数の割合が50%以下となるよう規定している。
上記の先行技術は製造性、なかでも特に表面疵抑制の観点から成分系と介在物組成を規定したものである。
特開2003-147492号公報 特開2014-189826号公報 特開2018-59148号公報
本発明者は、Ni基合金を実使用するにあたり、製造性の問題点だけではなく、オーステナイト単相鋼であるが故の高い溶接高温割れ感受性を呈し、溶接施工時に割れが発生しやすいという問題点があることを知見した。本発明では、Caおよび/またはMg合金を微量含有するAl,Ti含有高Ni合金において、従来検討されてこなかった溶接高温割れ感受性、特にHAZ割れ感受性を低位安定化させることが発明の課題である。
Al,Ti含有高Ni合金は比較的熱間加工性が良好であるといわれる合金である。しかしながら、数ppm以上のSを含有すると凝固組織を有する鋳片の熱間加工においては熱間加工性が十分でなくなるため、Ca合金やMg合金を微量添加して熱間加工性の改善を図る必要がある。ところが、CaまたはMg合金を添加する方法で本発明が対象とする高Ni合金の連続鋳造をおこない、そのスラブ、ブルームまたはビレットより製造した鋼材を用いて溶接施工により構造物を製造すると、入熱により発生する熱応力により溶接高温割れが生じることがある。特にAl,Ti含有高Ni合金においてはHAZ部にて生じる液化割れが問題となることがある。
本発明は、高温用材料として使用される、耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題の原因解明と解決を図るために、本発明が対象とするAl,Ti含有高Ni合金を基本組成とし、Ca,Mgの添加量を種々変化したラボ真空溶解をおこない、得られた鋳片について熱間圧延,焼鈍,熱処理を施した鋼材を用いてバレストレイン試験により溶接時のHAZ割れ感受性を評価した。あわせてFE-SEM-EDSによる合金中の非金属介在物および析出物の調査を実施し、課題解決のための研究をおこなった。
本発明者らの研究で調査した高Ni合金中の酸化物系介在物は、CaO、CaO-Al、MgO、CaO-MgO、CaO-MgO-Al等であった。これらに加え、単独もしくは酸化物系介在物を包括するようにTiC、TiN、またはTiNCが生成していた。このうち、液化割れの起点として作用するサイズの大きなTiCの析出に着目した。具体的には、各々の粒子の成分分析をFE-SEM-EDSを用いて行ったのち、TiおよびCが検出され、かつNが検出されなかった粒子をTiC系粒子として抽出し、特にHAZ割れの起点として作用しうるサイズの大きなTiC系析出物として、粒子として検出された面積より算出される円相当径が1μm以上の粒子を選別し、単位面積あたりの析出個数(個数密度)を調査した。その結果、HAZ割れ感受性と析出物の個数密度との間に、円相当径1.0μm以上のTiC系析出物の個数密度と鋼中Mg含有量の関係が以下の(1)式を満足しない場合、HAZ割れ感受性が著しく増大することを見出し、各々の合金元素に関する適正範囲の検討をおこなうことで、本発明の完成に至った。
TiCの個数密度(個/mm)+9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm)≦463 ・… (1)
すなわち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
[1]質量%で、C:0.15%以下、Si:0.05~2.0%、Mn:0.05~2.0%、P:0.035%以下、S:0.0015%以下、Cr:16~30%、Ni:18~50%、Al:0.01~1.0%、Ti:0.01~1.5%、N:0.35%以下、O:0.003%以下、Mo:8%以下、Cu:4%以下、Co:3%以下、Ca:0.0003~0.0050%、Mg:0.0060%以下を含有し、残部がFeおよび不純物よりなり、円相当径1.0μm以上のTiC系析出物の個数密度と鋼中Mg含有量の関係が以下の(1)式を満足することを特徴とする耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金。
TiCの個数密度(個/mm)≦463-9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm) ・… (1)
[2]前記Feの一部に替え、さらに質量%で、B:0.0002~0.0030%,Sn:0.05%以下、Zn+Pb+Bi:0.0010%以下,Zr:0.5%以下、Hf:0.5%以下、La+Ce+Nd:0.0050%以下、W:3%以下、V:0.01~0.5%、Nb:0.002~1.0%、Ta:0.002~1.0%のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする[1]記載の耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金。
[3]溶接構造物に用いられる[1]または[2]記載の耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金。
本発明により、高温用材料として使用されるAl,Ti含有高Ni合金を用いた溶接構造物を安定的に製造することが容易になる。熱間加工性に優れることに加え、溶接構造物を製造する際に溶接熱影響部の割れが生じにくく、高温でのクリープ特性、耐酸化性に優れたAl、Ti含有高Ni合金を得ることができる。
鋼中Mg濃度,TiC個数密度とHAZ割れ総長さとの関係を表す図である。
以下に、先ず、本発明の請求項1記載の限定理由について説明する。なお、各成分の含有量は質量%を示す。
<成分組成>
C:0.15%以下
Cは、高温材料、耐熱合金の強度を確保するために添加される。特に高温強度特性が必要な場合は0.015%以上,好ましくは0.05%以上添加する。その上限を0.15%以下の含有量に制限する。本合金ではCはTiC析出物として合金中に存在するが、0.15%を超えて含有させるとCr炭化物が生成するようになり、高温特性および耐食性が劣化する。好ましくは0.10%以下、更に好ましくは0.085%以下である。
Si:0.05~2.0%
Siは、脱酸および耐酸化性向上のため0.05%以上、好ましくは0.2%以上添加する。しかしながら、2.0%を超えて添加すると鋼の凝固割れ感受性を低下させるとともに金属間化合物が析出しやすくなり、高温特性が劣化する。そのため、上限を2.0%に限定する。好ましい上限は1.5%,更に好ましい上限は0.8%である。
Mn:0.05~2.0%
Mnはオーステナイト相の安定度を増加させ耐熱性を改善する効果を有する。このため、本発明合金では積極的に添加することが好ましい。耐熱特性の改善のため0.05%以上、好ましくは0.2%以上,更に好ましくは0.3%以上添加する。しかしながら、2.0%を超えて添加すると逆に金属間化合物が析出しやすくなり耐熱特性が劣化する。そのため、上限を2.0%に規定する。好ましい上限は1.5%、さらに好ましい上限は1.3%である。
P:0.035%以下
Pは原料から不可避に混入する元素であり、凝固割れ感受性を高める作用を有するため、0.035%以下に限定する。好ましくは、0.030%以下である。
S:0.0015%以下
Sは原料から不可避に混入する元素であり、熱間加工性、耐酸化性をも劣化させるため、0.0015%以下に限定する。Sは精錬により含有量を低下させることが可能な元素であるが、極端な含有量の低下はコストアップとなる。コストアップの観点から好ましいS含有量の下限は0.0003%である。
Cr:16~30%
Crは、高温用材料としての耐熱合金の耐酸化性をになう必須の元素であり、16%以上、好ましくは18%以上を含有させる。一方で、30%を超えて有させると、Niを多く含有させたとしても高温組織安定性が低下し、金属間化合物が析出するようになり、耐熱特性を劣化させる。好ましい上限の値は28%,更に好ましい上限は26%である。なお、最適な含有量はNi,Si,Moやその他の元素の含有量により異なってくる。たとえばNiが30%程度の場合、Crは20%程度が最適である。あるいはNi+Cuが45%程度の場合、Cr+Moが25%程度が最適な含有量である。
Ni:18~50%
Niは、高温でのオーステナイト組織を安定にし、各種酸に対する耐食性、靭性をも改善するため、18%以上、好ましくは20%以上、更に好ましくは25%以上含有させる。Ni含有量を増加することにより、耐熱特性のために必要なCr,Mo,Al,Tiをより多く含有させることが可能になる。一方Niは高価な合金であり、本発明鋼ではコストの観点より上限を50%、好ましくは48%、更に好ましくは45%に規定する。
Al:0.01~1.0%
Alは、脱酸元素であるとともに高Ni合金中でNiAl規則相を形成し高温強度を高める作用を有する。本発明では、酸化物の組成を制御して熱間加工性を高めるために、0.01%以上、好ましくは0.05%以上の含有が必要である。一方でAlが1.0%を超えると金属間化合物が析出しやすくなって耐熱特性を阻害するようになる。また、過剰に含有すると溶接高温割れ感受性、本発明においては溶接時のHAZ割れ感受性を低下させる。このためその含有量の上限を1.0%と定めた。好ましい上限は0.60%である。
Ti:0.01~1.5%
Tiは、高Ni合金中でNiTi規則相を形成し高温強度を高める作用を有する。このためには0.01%以上、好ましくは0.15%以上の含有が必要である。一方でTiが1.5%を超えると金属間化合物が析出しやすくなって耐熱特性を阻害するようになる。また、過剰に含有すると溶接高温割れ感受性、本発明においては溶接時のHAZ割れ感受性を低下させる。好ましい上限は1.0%である。
N:0.35%以下
Nは、高温強度向上に有効な元素であり0.35%までの添加が可能である。ただし、本発明ではTi,Alを積極的に添加する。AlまたはTiを合計で0.3%以上添加する場合は、AlNまたはTiNを生成して非金属介在物となり材料特性を劣化するとともに、酸化物と複合化して連続鋳造時のノズル閉塞を促進する有害な元素となる。このため、これらの元素が0.3%以上添加されている場合、Nの含有量の上限は0.02%以下とすることが好ましく、さらに好ましい含有量は0.01%以下である。
O:0.003%以下
酸素は、本発明合金中でCa,Mg,Al,Tiとの間に酸化物系介在物を形成する。酸素の含有量は酸化物系介在物の総量に対応し、合金の脱酸状態の指標ともなる重要なものである。その含有量が0.003%を超えると所望の脱酸平衡を満足しなくなるとともに、連続鋳造時のノズル閉塞を発生しやすくなる。加えて、本発明の骨子である溶接高温割れ感受性に対しても、高温割れ感受性増大の主要因である液化割れの起点として作用する粗大なTiC系析出物の生成を促進する。そのため、酸素含有量の上限を0.003%と定めた。好ましい上限は0.0025%である。一方、酸素量の過度の低減は合金中に過剰Caや過剰Mgを発生させやすくなる。そのことがMgO系介在物が優先的に形成され粗大なTiC系介在物をかえって増加させたり、または過剰Mgの粒界偏析が助長されることによる粒界強度の低下を生じさせたりすることで、溶接高温割れ感受性をかえって増大させてしまうことがある。このため、溶接高温割れ感受性を低位安定化させるためには、酸素含有量の下限を0.0005%とすることが好ましい。
Mo:8%以下
Moは、耐熱合金の強度を高める元素である。耐熱性改善の目的のために添加する場合は0.05%以上、好ましくは0.2%以上含有させる。一方で高価な元素であり、本発明鋼では本鋼の合金コストを抑制する観点より8%の含有量を上限とする。好ましい上限は3%、更に好ましい上限は2%である。Moは含有しなくても良い。
Cu:4%以下
Cuは、合金の酸に対する耐食性および高温機器でしばしば問題となる耐露点腐食性を高める元素であり、かつ高温強度および組織安定性を改善する作用を有する元素である。これらの耐熱性・耐食性改善のために添加する場合は0.05%以上、好ましくは0.1%以上含有させる。一方、4%を超えて含有させると凝固時に脆化を発生するようになるので上限を4%とした。Cuの好ましい上限は3.0%,更に好ましい上限は2.0%である。Cuは含有しなくても良い。
Co:3.0%以下
Coは合金の高温組織安定性と耐食性を高めるために有効な元素であり、添加する場合はこれらの特性改善のために0.1%以上含有させる。3.0%を超えて含有させると高価な元素であるためコストに見合った効果が発揮されないようになるため上限を3.0%と定めた。Coの好ましい上限は1.5%である。Coは含有しなくても良い。
Ca:0.0003~0.0050%
Caは、合金の熱間加工性および溶接高温割れ感受性を改善するための重要な元素であり、合金中のSをCaSとして固定し、熱間加工性を改善するために含有させる。この反応は、以下のようになる。Caは、合金中の酸素と結合してCaO、CaO-Alを生成し、合金中の溶存酸素(Free酸素)をほとんどゼロとしたのちに、残余のCaと合金中のSが反応してCaSを生成する。本発明合金ではその目的のためにCaを0.0003%以上、好ましくは0.0010%以上含有させる。一方で、過剰なCa添加はノズル閉塞等の製造上の問題を引き起こすだけでなく、CaO-MgO-Al系介在物の増加もしくは過剰Caの粒界偏析により液化割れ感受性の増大および1100℃近傍の熱間加工性低下を生じさせる。このため、Caの含有量の上限を0.0050%とした。
Mg:0.0060%以下
Mgは、一般的には微量であれば合金の熱間加工性の改善の効果が得られる元素である。本発明においてはMg添加により、溶接時のHAZ割れ感受性を高めるMgO系の介在物生成を促進するという悪影響がある。加えて酸化物を生成しない余剰なMgは粒界に偏析して高温域(例えば900℃)における粒界強度を低下させることにより高温域での熱間加工性の低下およびHAZ割れ感受性の増大を生じさせる。本発明の鋼を製造するにあたり、後述のように脱酸強化を行うと、スラグや炉壁等から必然的にMgのピックアップが生じる。以上の知見より本発明ではMgの含有量を極力低減することが必要であり、Mgの合金添加は行わない。Mgの含有量の下限値は定めない。含有量の上限は0.0060%であり、好ましい上限は0.0040%、更に好ましい上限は0.0030%である。
<析出物>
TiCの個数密度(個/mm)≦463-9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm) ・… (1)
TiCの個数密度(個/mm)は、合金断面の一定の測定視野におけるFE-SEM-EDS分析によって求められるTiおよびCを含有するTiC系析出物(円相当径1.0μm以上)の個数密度である。ここでTiCの生成過程について説明する。高温液相中ではTiNが優先的に生成していくのに対し、TiCは固液共存域から固相域で析出する。TiCの大半は0.2μm程度もしくはそれ以下で微細析出するが、一部高温域で生成するTiCはその多くが介在物の周囲に生成し、中には1μm~数μm程度まで粗大化するものもある。このように粗大化したTiC系析出物が粒界に存在すると、溶接時の入熱によりTiC中のC,Tiがマトリックスに拡散しTiC/素材界面の融点を低下させ、HAZ部で生じる液化割れの起点となる。
液化割れにおよぼすTiCの粒径の影響について説明する。TiCの円相当径が1μmより小さい場合、合金との界面にて共晶融解が生じる前にバルク中にCが拡散しTiCが消失するため液化割れの起点として作用せず、HAZ割れ感受性にはほとんど影響を与えない。一方でTiCの個数は粒径が大きいものほど少なく、溶金/母材界面に存在する確率もまた急激に低下する。円相当径5μm以上のTiCの個数は1~5μmの個数と比較すると1%未満でしかなく、HAZ割れ感受性への影響も無視できる。
一方、例えば特許文献3では、TiNの粗大化を防止するために、TiNが生成する温度域よりも融点が低いCaO-MgO-Al系介在物が安定に生成する溶製条件とすることで、粗大なTiN系介在物生成の際に接種核として作用するCaO,MgO系酸化物の生成を抑制している。しかしながら、TiNが主に母相の凝固開始温度よりも高い温度域で生成するのに対し、大半が母相の凝固開始温度以下で生成するTiC系の析出物に対してはCaO-MgO-Al系の介在物も接種核として作用するため、粗大化したTiC系析出物が粒界に形成されるので特許文献3の手法はHAZ割れ感受性の改善方法としては有効ではない。TiC系析出物生成の接種核となり得る介在物個数の低減、その中でも特に粗大なTiC系析出物を形成しやすい介在物種の個数低減が重要となる。
加えて酸素と結合していないフリーMgの粒界への偏析による粒界強度の低下の影響も考慮する必要がある。フリーMgの粒界への偏析による粒界強度の低下を防止するためには、Mg含有量そのものの低減が有効である。
上記のとおり、HAZ割れ感受性に悪影響をおよぼす因子には粗大なTiC系介在物の影響と、Mg偏析による悪影響の両者の影響を複合的に考慮する必要がある。発明者らが鋭意検討した結果、円相当径1.0μm以上のTiC系析出物の個数密度と鋼中Mg含有量の関係が以下の(1)式を満足すると、良好なHAZ割れ感受性を呈することが明らかになった。すなわち、Mg含有量が多ければ多いほど粒界の強度が低下し、起点となる粗大なTiCの個数をより減少させる必要がある。なお、対象となるのはNが検出されずCのみ検出される粒子、具体的にはFE-SEM-EDXによる定量分析にてバックグラウンドとの相違が認められないレベルのNしか含有していないTiC系析出物粒子のみを対象とすればよく、TiNを含むTiNC系析出物粒子については除外しても差し支えない。
TiCの個数密度(個/mm)≦463―9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm)・… (1)
介在物個数を低減させるためには精錬時の脱酸強化による酸素濃度の低減が有効な手段となる。脱酸強化にはSi、Alによる脱酸に加え、Ca合金を添加することで脱酸力を強化する。一方、溶鋼中の酸素分圧の低下はスラグ、炉壁等からのMgのピックアップを生じさせる。MgはCaO-MgO-Al,MgO等の酸化物系介在物を形成するが、CaO-MgO―Alに対するMgOの個数比は酸素分圧が低くなるほど高くなる。発明者らはFE-SEM-EDSを用いてTiC系析出物の接種核として作用する介在物の組成を統計的に確認したところ、TiCの粒径が大きくなるほどMgOを含むTiCの比率が増大するのに対し、MgOを含まずCaOのみを含むTiCの比率は粒径が大きくなるほど減少することを確認した。前述のように、TiCの析出量は融点近傍以下の固相温度域で急激に増大する。その際にTiCと相性のいい(結晶不整合度が小さい)介在物があるとより高温で早期に核形成・成長が起きるため粗大になりやすい。この相性のいい介在物がMgOであると考えられる。粒界に存在するTiCは粒径が大きいものほど液化割れ感受性におよぼす悪影響も大きいため、良好なHAZ割れ感受性を呈するには、粗大なTiC生成を助長するMgOもしくはMgOを含む介在物の生成を抑制する手段が有効となる。
従って、円相当径が1μm以上のTiCの個数密度を低減するためには、MgOもしくはMgOを含む介在物の生成を抑制する手段が有効となり、そのために溶鋼中の酸素濃度を低減しつつ、Mgピックアップを生じさせないことが必要となる。また、前述のように、フリーMgの粒界への偏析による粒界強度の低下を防止するためには、Mg含有量そのものの低減が有効である。Mg含有量の低減のためにはMgのピックアップを抑制する製鋼条件で製造することが重要である。
以下に本発明の製造方法について記載する。
酸素濃度の低減とMgピックアップの抑制を両立させるため、二次精錬時にSiよりも脱酸力の強いAl,Tiを活用した脱酸・脱硫を十分行ったのちに、二次精錬工程の出鋼直前、または連続鋳造時のCa添加による脱酸・脱硫を行う。CaはMgよりも酸素と反応しやすいので、Ca脱酸することにより、Mgを用いることなく酸素濃度を低減することができる。これに加えて、二次精錬時に生じるMgのピックアップを極力抑制できるスラグ組成にて製造する必要がある。具体的にはスラグ中に含まれるMgOを極力低減させたスラグ組成で管理する必要がある。スラグ中のMgOは10%以下とすることが好ましい。スラグ組成の塩基度を高くした場合はMgO投入量を更に厳しく制限する必要があるが、一方でスラグラインの煉瓦もしくは原料起因によるMgOの不可避的混入が避けられないことから、5~10%程度のMgO混入を想定した上で、鋼へのMgのピックアップを抑制する考え方が必要となる。そのためにはスラグの塩基度はむしろ低位とすることが好ましく、具体的にはスラグ中のCaOとAlの質量比C/Aを1.5以下、好ましくは1.0以下とすることが望ましい。あわせてスラグ中のCaOとSiOの質量比C/Sは4以下、好ましくは2以下とし、酸素とSの質量%の総量が15~35ppmとなる程度の脱酸を行うとよい。加えて、Ca添加直後にはスラグからのMgのピックアップによりMg濃度が上昇する場合がある。従い、Caの添加は連続鋳造時よりも二次精錬時の最終工程でCa添加を行う方が好ましく、その場合でも連続鋳造への移行の5分前もしくはそれ以上前にCa添加を行うことが好ましい。なお、融点調整のためのCaF添加も炉体損傷が生じない範囲であれば実施することができる。
本発明の高Ni合金の成分組成は、前述の各成分を含有し、残部がFeおよび不純物よりなる。次に、請求項2記載の限定理由について述べる。さらに前記Feの一部に替え、選択的に以下に示す成分(質量%)を含有することができる。
<成分組成>
B:0.0002~0.0030%
Bは鋼の熱間加工性を改善する元素であり、熱間加工の高温域の絞りを格段に向上する。このため、請求項2ではBが含有される。Bの熱間加工性の向上機構は明確ではないが、粒界に偏析することで粒界強度を高めると言われる。B含有による熱間引張の改善効果は0.0002%以上で発現することから、B添加する場合は下限を0.0002%とする。一方で、過剰な添加は凝固割れを促進するため、その含有量の上限を0.0030%に定めた。好ましい上限は0.0015%である。
Sn:0.05%以下
Zn+Pb+Bi:0.0010%以下
Zr:0.5%以下
Hf:0.5%以下
La+Ce+Nd:0.0050%以下
Snは鋼の耐食性、高温クリープ強度を向上させる元素であり、必要に応じ添加することができる。ただし、0.05%を超える添加は熱間加工性を低下させるため、上限を0.05%と規定した。また、Pb,Zn,Biもオーステナイト単相系の合金では熱間加工性を著しく低下させるため、上限を厳しく規定する必要があり、Pb,Zn,Biの合計で0.0010%以下に規定した。
Zr,HfはいずれもP,Sを固定することで鋼の凝固割れ感受性,耐高温酸化性を向上させる効果があり、必要に応じて添加することができる。一方で0.5%を超える多量の添加は熱間加工性等の製造性および表面性状を低下させる。従い、これらの添加量上限をそれぞれ0.5%に規定した。
La,Ce,NdはいずれもP,Sの固定により耐酸化性、凝固割れ感受性を改善する元素であるが、その一方で合計で0.0050%を超える添加はTiC系析出物の増加を促進し鋼の液化割れ感受性を増大させる。従い、含有量の上限をこれらの元素の総和で0.0050%と規定した。なお、これらの元素の添加方法としては、各々の金属もしくは合金での添加、ミッシュメタルでの添加などの方法がある。
W:3%以下
Wは、Moと同様に耐熱合金の強度を高める元素であり、必要に応じて添加することができる。本発明鋼において耐熱性を高める目的のためには3%を上限に含有させる。
V:0.01~0.5%、Nb:0.002~1.0%、Ta:0.002~1.0%
V,Nb,Taについて説明する。V,Nb,Taは何れも必要に応じて添加することができ、合金の高温特性を向上させる作用を有する。コストに見合った含有量とするため、Nb、Taの含有量の上限を1.0%と定めた。好ましい含有量上限は0.8%である。Vの含有量上限は0.5%とした。添加する場合の含有量の下限はVでは0.01%,Nb、Taの場合は0.002%、いずれも好ましくは0.03%である。また、好ましい含有量範囲は、0.03%~0.8%である。
上記本発明の高Ni合金は、溶接構造物に用いることが好ましい。溶接施工により構造物を製造するに際し、溶接高温割れ感受性、特にHAZ割れ感受性を低位安定化させることができるからである。
以下に実施例について記載する。本発明者らは50kg真空溶解炉により高Ni合金をMgOるつぼ中で溶解し、Al,Ti,Ca,Mgを添加して17kg扁平鋳型に鋳造し、表1-1、表1-2に示す組成の高Ni合金を得た。本溶解では2次精錬のスラグ組成を模擬するためにフラックスを投入した。フラックス原料にはCaO,MgO,Al,SiO,CaFの5種類の粉末試薬を用い、溶解日当日に調合した。調合条件は質量%でMgO:7.5%,CaF:20%、CaO、SiO、Al、および/またはMgOの投入量より計算したフラックス質量比:CaO/Al=0.91,Al/MgO=3.7,CaO/SiO=1.3とし、投入量はるつぼ内のフラックス量が340gとなる分量とした。フラックスはTi,Al投入の2分後に、Ca合金はフラックス投入の10分後にそれぞれ投入した。出鋼(鋳型への鋳造開始)はA1~A11、およびB6~B8ではCa合金投入より7.5分経過したタイミングで、B1~B5に関しては2.5分経過したタイミングでそれぞれ行った。なお表1に記載されている成分は残部がFeおよび不純物元素であり、単位は全て質量%である。また表1-1、表1-2に示した成分について空欄は不純物レベルであることを示している。
Figure 0007187605000001
Figure 0007187605000002
溶解材を鋳造した鋳片は48mm厚×170mm幅×225mm高さの寸法を有する。この鋳片に対し以下の処理を行いHAZ割れ感受性を評価するロンジ・バレストレイン試験片を作製した。まず表面を2mm研削して鋳片表面の疵を除去したのちに44mm厚×85mm幅×170mm長さの形状に切り出し、1180℃に1時間加熱後、12.5mm厚まで熱間圧延した。次にこの厚板に1165℃×10分の熱処理をおこない、両面研削により板厚を12mmとし、40mm幅×300mm長さの形状に切り出した試験片とした。
ロンジ・バレストレイン試験は、板幅中央部の長手方向に溶接電流200A,電圧12V,速度15cm/分の条件でTIGなめ付け溶接を施し、溶接の途中で表層に2%の歪が加わるよう溶接方向と平行に曲げ応力を瞬間的に付与した。曲げ応力付与により溶接割れが発生した個所を光学顕微鏡にて観察可能なサイズに切り出した後に溶接部表面のスケールをバフ研磨にて除去し、光学顕微鏡にてHAZ割れの有無および程度を観察した。溶金と母材の境界を起点として溶接方向と垂直な方向に伝搬したHAZ割れの長さを個々に測定し、それらの値の総和を総割れ長さと定義した。試験は1成分につきn=2で実施し、総割れ長さn=2の平均値が1mm以下であった場合は良好、1mmを超えた場合は不適と判断した。0.4mm以下の試験結果が得られた場合は優良と判断した。
介在物の測定は、FE-SEM-EDS分析によった。なお、FE-SEMは株式会社日立ハイテクノロジー社製SU5000を、解析ソフトはEMAXEvolutionをそれぞれ用いた。ロンジ・バレストレイン試験片の熱影響を受けていない箇所より25mm×25mmのサイズに切り出し表層が観察面となるように樹脂埋めを施した後、表層の酸化物、硫化物、窒化物、炭化物等の析出物が溶解しないように、ダイヤモンド砥粒にて鏡面研磨仕上げをおこなった。測定面積を2.5mm以内に限定し、反射電子像のコントラストの情報より解析ソフトが粒子と認識したもののうち、面積より換算した円相当径が1.0μm以上の粒子についてEDXによる自動定量分析を行った。なお、測定時間は粒子1個あたり0.5秒の条件で行った。検出した粒子のうち、TiとCが検出され、かつNが検出されなかった粒子をTiC系粒子として抽出し、検出した粒子個数を測定面積で除して個数密度とした。TiC系析出物個数密度の調査結果とHAZ割れ総長さ(n=2平均)の測定結果を表2に、HAZ割れ感受性とTiC個数密度およびMg含有量との関係を図1にそれぞれ示す。図1において、HAZ割れ総長さが1mm以下を良好(○)とし、それ以外を不良(■)と表記している。図1中に示す実線は、
TiC個数密度(個/mm)=463-9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm)
を示す線である。また表2には、「TiCの個数密度(個/mm)+9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm)」の値を「X」として示している。
Figure 0007187605000003
表2および図1に示す実施例より、「X=TiCの個数密度(個/mm)+9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm)」の値が463以下であった本発明例の鋼番A1~A11においては、溶接高温割れ試験にて発生したHAZ割れ総割れ長さの値がn=2平均で1mm以下と良好な値を示した。
一方、鋼番B1~B8が比較例である。Ca添加後からの出鋼までの時間を短縮したB1~B5のうち、B1、B2、B5については鋼中Mg濃度が高く、B3、B4は鋼中酸素濃度が高かったためにTiC個数密度が高かった。脱酸強化元素であるCa、TiまたはAlを過剰に添加したB6~B8に関してはそれぞれ鋼中Mg濃度あるいはTiC個数密度が高かった。そのため、鋼番B1~B8のいずれも表2のXの値が463より大きな値を示し、即ち(1)式を満足せず、HAZ割れ総長さの値が1mmを大幅に上回った。本発明の要件を満たさない比較鋼B1~B8はHAZ割れ感受性が急激に増大していることが明らかである。
以上の実施例からわかるように、本発明により溶接高温割れ感受性が低い高Ni合金を製造することができることが明確となった。
本発明により、高温用途のAl,Tiを含有する高Ni合金を用いた溶接構造物を好適に製造することができるようになり、設計上の自由度向上および溶接補修コストの低減化が見込まれる。また、これらの合金は高温用途のみならず、高耐食用途で用いられる溶接構造物に関しても幅広く使用することができる。
拡大する高Ni合金の需要に対して安定的な溶接品質を提供することができるようになり、産業の発展に寄与するところは極めて大である。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.15%以下、Si:0.05~2.0%、Mn:0.05~2.0%、P:0.035%以下、S:0.0015%以下、Cr:16~30%、Ni:18~50%、Al:0.01~1.0%、Ti:0.01~1.5%、N:0.35%以下、O:0.003%以下、Mo:8%以下、Cu:4%以下、Co:3%以下、Ca:0.0003~0.0050%、Mg:0.0060%以下を含有し、残部がFeおよび不純物よりなり、円相当径1.0μm以上のTiC系析出物の個数密度と鋼中Mg含有量の関係が以下の(1)式を満足することを特徴とする耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金。
    TiCの個数密度(個/mm)≦463-9.5×鋼中Mg濃度(質量ppm) ・… (1)
  2. 前記Feの一部に替え、さらに質量%で、B:0.0002~0.0030%,Sn:0.05%以下,Zn+Pb+Bi:0.0010%以下,Zr:0.5%以下、Hf:0.5%以下、La+Ce+Nd:0.0050%以下、W:3%以下、V:0.01~0.5%、Nb:0.002~1.0%、Ta:0.002~1.0%のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金。
  3. 溶接構造物に用いられる請求項1または請求項2記載の耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金。
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