JP7184744B2 - インクセット及び画像記録方法 - Google Patents
インクセット及び画像記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7184744B2 JP7184744B2 JP2019237920A JP2019237920A JP7184744B2 JP 7184744 B2 JP7184744 B2 JP 7184744B2 JP 2019237920 A JP2019237920 A JP 2019237920A JP 2019237920 A JP2019237920 A JP 2019237920A JP 7184744 B2 JP7184744 B2 JP 7184744B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- mass
- polymerizable compound
- meth
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
<1>イソシアネート化合物及びラジカル重合性化合物を含む下塗り組成物と、着色剤及びラジカル重合性化合物を含むインクと、を備え、下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は35質量%~70質量%であり、インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は30質量%~65質量%である、インクセット。
<2>下塗り組成物に含まれる単官能重合性化合物は、ホモポリマーとした場合のガラス転移温度が-40℃~50℃である、<1>に記載のインクセット。
<3>下塗り組成物に含まれる単官能重合性化合物は、分子量が140~210である、<1>又は<2>に記載のインクセット。
<4>インクに含まれる単官能重合性化合物のうち少なくとも1種は、ヒドロキシ基含有単官能重合性化合物である、<1>~<3>のいずれか1つに記載のインクセット。
<5>インクに含まれるラジカル重合性化合物に占めるヒドロキシ基含有単官能重合性化合物の割合は20質量%~50質量%である、<4>に記載のインクセット。
<6>下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合をA質量%とし、インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合をB質量%とした場合、AとBとの差の絶対値が20以下である、<1>~<5>のいずれか1つに記載のインクセット。
<7><1>~<6>のいずれか1つに記載のインクセットが用いられ、基材上に、下塗り組成物を付与する下塗り組成物付与工程と、下塗り組成物に第1活性エネルギー線を照射する第1活性エネルギー線照射工程と、第1活性エネルギー線が照射された下塗り組成物上に、インクをインクジェット記録方式で付与するインク付与工程と、インクに第2活性エネルギー線を照射する第2活性エネルギー線照射工程と、を含む画像記録方法。
<8>第2活性エネルギー線照射工程では、窒素雰囲気下で第2活性エネルギー線を照射する、<7>に記載の画像記録方法。
本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本明細書において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
また、本明細書における「画像」の概念には、ベタ画像(solid image)も包含される。
本開示のインクセットは、イソシアネート化合物及びラジカル重合性化合物を含む下塗り組成物と、着色剤及びラジカル重合性化合物を含むインクと、を備え、下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は35質量%~70質量%であり、インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は30質量%~65質量%である。
本開示において、下塗り組成物は、イソシアネート化合物及びラジカル重合性化合物を含む。
下塗り組成物に含まれるイソシアネート化合物は、イソシアネート基を有する化合物であれば特に限定されないが、硬化性を向上させる観点から、1分子内に2以上のイソシアネート基を有する多官能イソシアネート化合物であることが好ましい。
m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネート、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,4-ナフタレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、2,6-ナフタレンジイソシアネート、2,7-ナフタレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;及び
水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン4,4'-ジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネートが挙げられる。
ラジカル重合性化合物とは、1分子内に少なくとも1つのラジカル重合性基を有する化合物のことをいう。下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物は、ラジカル重合性基を1つ有する単官能重合性化合物と、ラジカル重合性基を2つ以上有する多官能重合性化合物とからなる。下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は35質量%~70質量%である。ラジカル重合性化合物の総含有量から単官能重合性化合物の含有量を除いた残部は、多官能重合性化合物である。
単官能重合性化合物は、ラジカル重合性基を1つ有する化合物であれば特に限定されない。ラジカル重合性基としては、重合反応を起こし得る基であれば特に限定されないが、硬化性の観点から、エチレン性不飽和基であることが好ましい。
多官能重合性化合物は、ラジカル重合性基を2つ以上有する化合物であれば特に限定されない。ラジカル重合性基としては、重合反応を起こし得る基であれば特に限定されないが、硬化性の観点から、エチレン性不飽和基であることが好ましい。
下塗り組成物は、少なくとも1種の重合開始剤を含有してもよい。重合開始剤は、ラジカルを発生するラジカル重合開始剤であることが好ましい。
下塗り組成物は、インクジェット記録方式を用いて付与する場合に吐出安定性を向上させる観点から、少なくとも1種の界面活性剤を含有してもよい。
下塗り組成物は、必要に応じて、共増感剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防止剤、導電性塩、溶剤、塩基性化合物等の添加剤を含有してもよい。また、下塗り組成物は、着色剤を含有してもよいが、含有しない方が好ましい。下塗り組成物が着色剤を含有する場合には、着色剤は、白色の着色剤であることが好ましい。着色剤としては、後述のインク中に含まれる着色剤と同様のものを用いることができる。下塗り組成物が着色剤を含有する場合、下塗り組成物中における着色剤の含有量は、下塗り組成物の全質量に対して、0.01~30質量%であることが好ましい。
下塗り組成物のpHは、インクジェット記録方式を用いて付与する場合に吐出安定性を向上させる観点から、7~10であることが好ましく、7.5~9.5であることがより好ましい。pHは、pH計を用いて25℃で測定され、例えば、東亜DKK社製のpHメーター(型番「HM-31」)を用いて測定される。
本開示において、インクは、着色剤及びラジカル重合性化合物を含む。
着色剤としては、染料及び顔料が挙げられる。耐熱性、耐光性、耐水性等の耐久性の観点から、着色剤は、顔料であることが好ましい。
インクに含まれるラジカル重合性化合物は、ラジカル重合性基を1つ有する単官能重合性化合物と、ラジカル重合性基を2つ以上有する多官能重合性化合物とからなる。インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は30質量%~65質量%である。ラジカル重合性化合物から単官能重合性化合物を除いた残部は、多官能重合性化合物である。
単官能重合性化合物は、ラジカル重合性基を1つ有する化合物であれば特に限定されない。ラジカル重合性基としては、ラジカル重合反応を起こし得る基であれば特に限定されないが、硬化性の観点から、エチレン性不飽和基であることが好ましい。インクに含まれる単官能重合性化合物の具体例は、下塗り組成物に含まれる単官能重合性化合物の具体例と同様である。
多官能重合性化合物は、ラジカル重合性基を2つ以上有する化合物であれば特に限定されない。ラジカル重合性基としては、重合反応を起こし得る基であれば特に限定されないが、硬化性の観点から、エチレン性不飽和基であることが好ましい。インクに含まれる多官能重合性化合物の具体例は、下塗り組成物に含まれる多官能重合性化合物の具体例と同様である。
着色剤として顔料を用いる場合、顔料は顔料分散液としてインクに含有させることができる。顔料は、分散剤を用いて液状媒体中に分散させることができる。分散剤としては、通常公知のものを用いることができる。分散剤は、分散安定性の観点から、親水性の構造と疎水性の構造の両方を有する化合物であることが好ましい。
DISPERBYK-101、DISPERBYK-102、DISPERBYK-103、DISPERBYK-106、DISPERBYK-110、DISPERBYK-111、DISPERBYK-161、DISPERBYK-162、DISPERBYK-163、DISPERBYK-164、DISPERBYK-166、DISPERBYK-167、DISPERBYK-168、DISPERBYK-170、DISPERBYK-171、DISPERBYK-174、DISPERBYK-182(以上、BYKケミー社製);及び
SOLSPERSE3000、SOLSPERSE5000、SOLSPERSE9000、SOLSPERSE12000、SOLSPERSE13240、SOLSPERSE13940、SOLSPERSE17000、SOLSPERSE22000、SOLSPERSE24000、SOLSPERSE26000、SOLSPERSE28000、SOLSPERSE32000、SOLSPERSE36000、SOLSPERSE39000、SOLSPERSE41000、SOLSPERSE71000(以上、Lubrizol社製)
が挙げられる。
インクは、少なくとも1種の重合開始剤を含有してもよい。重合開始剤は、ラジカルを発生するラジカル重合開始剤であることが好ましい。
インクは、インクジェット記録方式を用いて付与する場合に吐出安定性を向上させる観点から、少なくとも1種の界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤の具体例は、上述したとおりである。
インクは、必要に応じて、共増感剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防止剤、導電性塩、溶剤、塩基性化合物等の添加剤を含有してもよい。
インクのpHは、インクジェット記録方式を用いて付与する場合に吐出安定性を向上させる観点から、7~10であることが好ましく、7.5~9.5であることがより好ましい。pHは、pH計を用いて25℃で測定され、例えば、東亜DKK社製のpHメーター(型番「HM-31」)を用いて測定される。
本開示の画像記録方法は、基材上に、上記インクセットに含まれる下塗り組成物を付与する下塗り組成物付与工程と、下塗り組成物に第1活性エネルギー線を照射する第1活性エネルギー線照射工程と、第1活性エネルギー線が照射された下塗り組成物上に、上記インクセットに含まれるインクをインクジェット記録方式で付与するインク付与工程と、インクに第2活性エネルギー線を照射する第2活性エネルギー線照射工程と、を含む。
下塗り組成物付与工程では、基材上に、上記インクセットに含まれる下塗り組成物をインクジェット記録方式で付与する。
第1活性エネルギー線照射工程では、下塗り組成物に第1活性エネルギー線を照射する。
別途、基材上に下塗り組成物を付与した後、活性エネルギー線を照射しないこと以外は上記と同じ操作を実施し、ラジカル重合性化合物の量(以下、「X2」とする)を測定する。X1とX2を用いて、下記式より重合率を算出する。
重合率(%) = {(X2-X1)/X2}×100
インク付与工程では、第1活性エネルギー線が照射された下塗り組成物上に、上記インクセットに含まれるインクをインクジェット記録方式で付与する。
第2活性エネルギー線照射工程では、インクに第2活性エネルギー線を照射する。第2活性エネルギー線照射工程では、記録される画像の硬化性を向上させる観点から、窒素雰囲気下で第2活性エネルギー線を照射することが好ましい。窒素雰囲気下では、酸素濃度は1%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましく、0.3%以下であることがさらに好ましい。
本開示の画像記録方法は、下塗り組成物付与工程、第1活性エネルギー線照射工程、インク付与工程、及び第2活性エネルギー線照射工程以外の他の工程を含んでいてもよい。他の工程として、例えば、インク付与工程の後に、インクを半硬化させる工程を設けてもよい。特に、2種以上のインクを付与する場合には、最初のインクを付与した後に、最初のインクを半硬化させ、続いて、次のインクを付与することが好ましい。なお、最後のインクを付与した後は、最後のインクを半硬化させることなく、第2活性エネルギー線照射工程に進むことが好ましい。
下記表に記載のイソシアネート化合物、多官能重合性化合物、単官能重合性化合物、重合開始剤及び界面活性剤を、各成分が表に記載の含有量(質量%)になるよう混合した。混合物を、ミキサー(製品名「L4R」、シルバーソン社製)を用いて、25℃で5000回転/分の条件で20分間撹拌し、下塗り組成物を得た。
まず、各色の顔料分散液を調製した。
シアン顔料300質量部と、「SR9003」620質量部と、「SOLSPERSE32000」80質量部とを分散機モーターミルM50(アイガー社製)に投入し、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで4時間分散処理を行い、シアン顔料分散液を得た。
マゼンタ顔料300質量部と、「SR9003」600質量部と、「SOLSPERSE32000」100質量部とを分散機モーターミルM50(アイガー社製)に投入し、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで10時間分散処理を行い、マゼンタ顔料分散液を得た。
イエロー顔料300質量部と、「SR9003」600質量部と、「SOLSPERSE32000」100質量部とを分散機モーターミルM50(アイガー社製)に投入し、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで10時間分散処理を行い、イエロー顔料分散液を得た。
ブラック顔料400質量部と、「SR9003」520質量部と、「SOLSPERSE32000」80質量部とを分散機モーターミルM50(アイガー社製)に投入し、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで7時間分散処理を行い、ブラック顔料分散液を得た。
・タケネートD160N:ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(三井化学社製)
・タケネートD170N:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(三井化学社製)
・タケネートD178NL:ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート体(三井化学社製)
・タケネートD110N:キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(三井化学社製)
-多官能重合性化合物-
・SR341:3-メチル-1,5-ペンタンジオールジアクリレート(Sartomer社製、2官能)
・SR344:ポリエチレングリコール(400)ジアクリレート(Sartomer社製、2官能)
・SR9003:プロポキシ化(2)ネオペンチルグリコールジアクリレート(Sartomer社製、2官能)
・GPTA:プロポキシ化グリセロールトリアクリレート(3官能)
・EOTMPTA:トリメチロールプロパンEO付加トリアクリレート(3官能)
・DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(製品名「Etermer265」、長興材料工業社製、6官能)
・UV7630B:ジシクロヘキシルメタン4,4'-ジイソシアネートとペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとの反応物であるウレタンアクリレート(三菱ケミカル社製、6官能)
-単官能重合性化合物-
・4-HBA:4-ヒドロキシブチルアクリレート(分子量144、Tg-32℃)
・HPA:2-ヒドロキシプロピルアクリレート(分子量130℃、Tg-7℃)
・CBA:エチルカルビトールアクリレート(分子量188、Tg-67℃)
・LA:ラウリルアクリレート(分子量240、Tg-23℃)
・CTFA:環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレート(分子量200、Tg27℃)
・IBOA:イソボルニルアクリレート(分子量208、Tg96℃)
シアン顔料:PB15:4、製品名「Heliogen(登録商標)Blue D 7110 F」(BASF社製)
マゼンタ顔料:製品名「Cinquasia(登録商標)Magenta L 4540」(BASF社製)
イエロー顔料:P.Y.120、製品名「Novoperm Yellow H2G」(クラリアント社製)
ブラック顔料:カーボンブラック、製品名「Special Black 250」(Orion Engineered Carbons)
ホワイト顔料:酸化チタン、製品名「タイペークCR60-2」(石原産業社製)
・SOLSPERSE32000:ポリエチレンイミン系分散剤(Lubrizol社製)
・Ominirad 819:ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(IGM Resins B.V.社製)
・Speedcure7010:1,3-ジ({α-[1-クロロ-9-オキソ-9H-チオキサンテン-4-イル)オキシ]アセチルポリ[オキシ(1-メチルエチレン)]}オキシ)-2,2-ビス({α- [1-メチルエチレン)]}オキシメチル)プロパン
・キノン系化合物: 2,6-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-(フェニルメチレン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン
・BYK-307:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(BYK Chemie社製)
ロール搬送系の最上流部にローラー塗布機を配置し、その下流にLED光源、インクジェットヘッド、及びLED光源をこの順に配置した。下流側のLED光源は、ブランケット内に配置した。
各実施例及び比較例について、得られた画像記録物を用いて柔軟性、密着性及び硬化性の評価を行った。評価方法は以下のとおりである。
基材としてOPPフィルムを用いた画像記録物を、繰り返し折り曲げた後に、画像記録面に割れが生じているか否かを目視で観察した。割れが生じるまでに折り曲げた回数を記録した。評価基準は以下のとおりである。柔軟性に最も優れるランクは「5」である。
5:50回繰り返し折り曲げても、割れが生じなかった。
4:41回~50回の折り曲げで割れが生じた
3:21回~40回の折り曲げで割れが生じた。
2:2回~20回の折り曲げで割れが生じた。
1:1回の折り曲げで割れが生じた。
基材としてPETフィルムを用いた画像記録物の画像記録面上に、A6サイズの紙を載せた。紙の上から1kg/A6サイズの荷重を加えた状態で、40℃で24時間保持した。24時間経過後、紙への転写状態を目視で観察した。画像が転写している場合には、紙の面積のうち、紙に転写した画像の面積の割合(%)を測定した。上記割合が少ないほど、硬化性に優れると評価した。評価基準は以下のとおりである。硬化性に最も優れるランクは「5」である。
5:転写なし。
4:紙に転写した画像の面積が、紙の面積の0%を超えて5%未満である。
3:紙に転写した画像の面積が、紙の面積の5%以上25%未満である。
2:紙に転写した画像の面積が、紙の面積の25%以上50%未満である。
1:紙に転写した画像の面積が、紙の面積の50以上である。
基材としてPETフィルムを用いた画像記録物の画像記録面上に、1cm幅のセロテープ(登録商標)を貼り付けた。IMADA製標準タイプデジタルフォースゲージ ZTSシリーズと、縦型電動計測スタンドMX2シリーズと、90°剥離試験治具P90‐200N/200N-EZフィルムチャックFCシリーズとを用いて、剥離速度300mm/分でセロテープを剥離し、剥離力を測定した。剥離力が大きいほど、基材と画像との密着性が良いと判断できる。評価基準は以下のとおりである。密着性に最も優れるランクは「5」である。
5 剥がれが生じない
4 剥がれが生じ、剥離力は1.0N以上である。
3 剥がれが生じ、剥離力は0.4N以上1.0N未満である。
2 剥がれが生じ、剥離力は0.1N以上0.4N未満である。
1 剥がれが生じ、剥離力は0.1N未満である。
Claims (8)
- イソシアネート化合物及びラジカル重合性化合物を含む下塗り組成物と、
着色剤及び重合性化合物を含むインクと、を備え、
前記下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は35質量%~70質量%であり、
前記インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合は30質量%~65質量%である、インクセット。 - 前記下塗り組成物に含まれる単官能重合性化合物は、ホモポリマーとした場合のガラス転移温度が-40℃~50℃である、請求項1に記載のインクセット。
- 前記下塗り組成物に含まれる単官能重合性化合物は、分子量が140~210である、請求項1又は請求項2に記載のインクセット。
- 前記インクに含まれる単官能重合性化合物のうち少なくとも1種は、ヒドロキシ基含有単官能重合性化合物である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のインクセット。
- 前記インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める前記ヒドロキシ基含有単官能重合性化合物の割合は20質量%~50質量%である、請求項4に記載のインクセット。
- 前記下塗り組成物に含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合をA質量%とし、前記インクに含まれるラジカル重合性化合物に占める単官能重合性化合物の割合をB質量%とした場合、AとBとの差の絶対値が20以下である、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のインクセット。
- 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のインクセットが用いられ、
基材上に、前記下塗り組成物を付与する下塗り組成物付与工程と、
前記下塗り組成物に第1活性エネルギー線を照射する第1活性エネルギー線照射工程と、
前記第1活性エネルギー線が照射された下塗り組成物上に、前記インクをインクジェット記録方式で付与するインク付与工程と、
前記インクに第2活性エネルギー線を照射する第2活性エネルギー線照射工程と、を含む画像記録方法。 - 前記第2活性エネルギー線照射工程では、窒素雰囲気下で前記第2活性エネルギー線を照射する、請求項7に記載の画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019237920A JP7184744B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | インクセット及び画像記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019237920A JP7184744B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | インクセット及び画像記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021105139A JP2021105139A (ja) | 2021-07-26 |
JP7184744B2 true JP7184744B2 (ja) | 2022-12-06 |
Family
ID=76919374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019237920A Active JP7184744B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | インクセット及び画像記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7184744B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7259125B1 (ja) | 2022-10-05 | 2023-04-17 | サカタインクス株式会社 | 活性エネルギー線硬化型表刷り用インキ組成物 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100501A (ja) | 2006-09-19 | 2008-05-01 | Fujifilm Corp | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP2008246832A (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP2015063064A (ja) | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法、及び、印刷物 |
WO2015169661A1 (en) | 2014-05-06 | 2015-11-12 | Agfa Graphics Nv | Inkjet printing outdoor graphics |
JP2016060049A (ja) | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法、及び、印刷物 |
JP2016069654A (ja) | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 富士フイルム株式会社 | 下塗り組成物、組成物セット、インクジェット記録方法、及び、印刷物 |
JP2018086726A (ja) | 2015-03-31 | 2018-06-07 | 富士フイルム株式会社 | 硬化膜形成方法、インクジェット画像記録方法、及び、印刷物 |
-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019237920A patent/JP7184744B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100501A (ja) | 2006-09-19 | 2008-05-01 | Fujifilm Corp | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP2008246832A (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP2015063064A (ja) | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法、及び、印刷物 |
WO2015169661A1 (en) | 2014-05-06 | 2015-11-12 | Agfa Graphics Nv | Inkjet printing outdoor graphics |
JP2016060049A (ja) | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法、及び、印刷物 |
JP2016069654A (ja) | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 富士フイルム株式会社 | 下塗り組成物、組成物セット、インクジェット記録方法、及び、印刷物 |
JP2018086726A (ja) | 2015-03-31 | 2018-06-07 | 富士フイルム株式会社 | 硬化膜形成方法、インクジェット画像記録方法、及び、印刷物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021105139A (ja) | 2021-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11193028B2 (en) | Active-energy-ray-curable composition, active-energy-ray-curable ink, composition stored container, two-dimensional or three-dimensional image forming method, two-dimensional or three-dimensional image forming apparatus, and processed product | |
EP3686253B1 (en) | Curable clear ink composition, storing container, ink set, printing method, and cured material | |
US20180291218A1 (en) | Ink-jet-printer liquid composition | |
JP4936307B2 (ja) | インクジェット記録方式用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物 | |
JP7490773B2 (ja) | 画像記録物、活性エネルギー線硬化型インク、インクセット、及び、画像記録物の製造方法 | |
JP5930646B2 (ja) | エネルギー線硬化型非水系インクジェットインク組成物 | |
CN113715515B (zh) | 喷墨方法及记录物 | |
JP7184744B2 (ja) | インクセット及び画像記録方法 | |
CN110325601B (zh) | 喷墨用液体组合物以及喷墨记录方法 | |
US20240043706A1 (en) | Active energy ray-curable inkjet ink for beverage container, active energy ray-curable inkjet ink set, and image recording method | |
JP6741221B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置 | |
JP7367455B2 (ja) | 顔料分散組成物、硬化型組成物、収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、硬化物、及び加飾体 | |
US20220348779A1 (en) | Ink set, image recording method, image recorded article, and three-dimensional article and method for producing the same | |
JP7430785B2 (ja) | インクセット、画像記録方法、及び記録物 | |
EP3524439B1 (en) | Image forming method and image forming system | |
WO2022209635A1 (ja) | 電子線硬化用インクジェットインク、インクセット、及び画像記録方法 | |
JP6644019B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
WO2024122204A1 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、活性エネルギー線硬化型インクセット、及び画像記録方法 | |
US20240150596A1 (en) | Active energy ray-curable ink, ink set, and image recording method | |
CN116964160A (zh) | 电子射线固化型油墨及图像记录方法 | |
US20230146828A1 (en) | Article with recorded image, active energy ray curable-type ink, ink set, and manufacturing method of article with recorded image | |
JP2021130779A (ja) | 顔料分散組成物、硬化型組成物、収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、硬化物、及び加飾体 | |
WO2023195433A1 (ja) | インクセット、画像記録方法、及び画像記録物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221124 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7184744 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |