JP7183473B2 - 劣化診断方法および劣化診断装置 - Google Patents

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Description

本開示は、絶縁物を含む高圧電気機器の劣化を診断する劣化診断方法および劣化診断装置に関する。
従来、絶縁物を含む高圧電気機器の劣化を診断する劣化診断方法が知られている。たとえば、特開2002-372561号公報(特許文献1)には、受配電設備の余寿命を算出する余寿命診断方法が開示されている。当該余寿命診断方法においては、高圧電気機器に用いられている絶縁材料と同等材料が未劣化の状態の未劣化部位と、劣化した状態の劣化部位にそれぞれ櫛型電極を設けた構成の絶縁診断センサを用い、センサの劣化部位と未劣化部位の表面抵抗率の変化を測定し、予め測定された表面抵抗率の時間依存性基準曲線に基づいて劣化を診断する。
特開2002-372561号公報
特許文献1のような、従来の劣化診断方法では、絶縁物(絶縁診断センサ)の表面抵抗率を測定する必要がある。絶縁物の表面抵抗率の測定には、n(10-9)A,p(10-12)Aレベルの電流測定が必要である。そのためには高抵抗測定計などの高機能な測定機器が必要である。また、櫛型電極を取り付けた絶縁物の表面抵抗率は、湿度の影響を受け得る。湿度の影響を受けると、測定される表面抵抗率が変化し、絶縁物の真の表面抵抗率が不明確になり得る。さらに、湿度によって影響される程度は絶縁物の劣化度により異なるため、湿度に影響された表面抵抗率を真の値に補正することが困難になり得る。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高圧電気機器の劣化を湿度の影響を受けずに簡易に診断することである。
本開示の一局面に係る劣化診断方法は、絶縁物を含む高圧電気機器の劣化を診断する。劣化診断方法は、少なくとも1つの金属薄膜配線を絶縁物の周囲に配置するステップと、絶縁物および少なくとも1つの金属薄膜配線がともに特定気体に接触する場合における、少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値と絶縁物の表面抵抗率との第1相関関係を規定するデータベースを予め作成するステップと、少なくとも1つの金属薄膜配線の各々の測定タイミングにおける抵抗値を測定するステップと、データベースおよび測定タイミングにおける抵抗値を用いて、測定タイミングにおける絶縁物の表面抵抗率を推定するステップと、測定タイミングにおける高圧電気機器の使用時間および測定タイミングにおける絶縁物の表面抵抗率と、高圧電気機器が未使用である場合の絶縁物の表面抵抗率とから、高圧電気機器の使用時間と絶縁物の表面抵抗率との第2相関関係を表す関係式を作成するステップと、当該関係式において、絶縁物が絶縁性能を失う場合の基準表面抵抗率に対応する高圧電気機器の寿命時間を算出するステップと、寿命時間から、測定タイミングにおける高圧電気機器の使用時間または少なくとも1つの金属薄膜配線が絶縁物の周囲に配置されたタイミングにおける高圧電気機器の使用時間を減算した高圧電気機器の余寿命時間を算出するステップとを含む。
本開示の他の局面に係る劣化診断装置は、絶縁物を含む高圧電気機器の劣化を診断する。劣化診断装置は、少なくとも1つの金属薄膜配線と、データベースと、測定部と、推定部と、関係式作成部と、寿命算出部と、余寿命算出部とを含む。少なくとも1つの金属薄膜配線は、絶縁物の周囲に配置されている。データベースは、絶縁物および少なくとも1つの金属薄膜配線がともに特定気体に接触する場合における、少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値と絶縁物の表面抵抗率との第1相関関係を規定する。測定部は、少なくとも1つの金属薄膜配線の各々の測定タイミングにおける抵抗値を測定する。推定部は、データベースおよび測定タイミングにおける抵抗値を用いて、測定タイミングにおける絶縁物の表面抵抗率を推定する。関係式作成部は、測定タイミングにおける高圧電気機器の使用時間および測定タイミングにおける絶縁物の表面抵抗率と、高圧電気機器が未使用である場合の絶縁物の表面抵抗率とから、高圧電気機器の使用時間と絶縁物の表面抵抗率との第2相関関係を表す関係式を作成する。寿命算出部は、当該関係式において、絶縁物が絶縁性能を失う場合の基準表面抵抗率に対応する高圧電気機器の寿命時間を算出する。余寿命算出部は、測定タイミングにおける高圧電気機器の使用時間または少なくとも1つの金属薄膜配線が絶縁物の周囲に配置されたタイミングにおける高圧電気機器の使用時間を減算した高圧電気機器の余寿命時間を算出する。
本開示に係る劣化診断方法および劣化診断装置によれば、絶縁物および少なくとも1つの金属薄膜配線がともに特定気体に接触する場合における、少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値と絶縁物の表面抵抗率との第1相関関係を規定するデータベースを用いることにより、高圧電気機器の劣化を湿度の影響を受けずに簡易に診断することができる。
高圧電気機器の一例であるスイッチギヤの構成を概略的に示した断面図である。 実施の形態1に係る劣化診断方法の流れを示すフローチャートである。 高圧電気機器の使用年数(使用時間)と表面抵抗率との関係を概略的に示すグラフである。 実施の形態1に係る金属薄膜配線の概略図である。 絶縁劣化に影響を及ぼすNOx曝露試験後の診断対象である絶縁物の表面抵抗率および金属薄膜配線の抵抗値の相関関係を規定するデータベースである。 実施の形態1に係る劣化診断方法を実行する劣化診断装置の機能構成を示すブロック図である。 図6の制御部の主要部のハードウェア構成図である。 図6の制御部の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る劣化診断方法を実行する劣化診断装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る劣化診断方法の流れを示すフローチャートである。 図10の制御部の機能ブロック図である。 実施の形態3に係る劣化診断方法を実行する劣化診断装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る金属薄膜配線の概略図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰り返さない。
実施の形態1.
実施の形態1に係る高圧電気機器の劣化診断方法は、絶縁体を備える高圧電気機器の劣化診断方法である。高圧電気機器は、例えば遮断器、断路器、変圧器、母線・導体などの主回路構成品と、測定機器から構成される。
図1は、高圧電気機器の一例であるスイッチギヤ49の構成を概略的に示した断面図である。スイッチギヤ49は、絶縁体により支持される遮断器、断路器、および母線・導体などの主回路構成品と、測定機器とを含む。図1において、X軸、Y軸、およびZ軸は、互いに直交している。なお、図1に関する説明においては、Z軸の+方向を上側、およびZ軸の-方向を下側とする。
図1を参照して、スイッチギヤ49は、遮断器50a,50bと、3本の水平母線52と、接続導体53a,54a,53b,54bと、母線支持板56と、ケーブル57a,57bと、複数の碍子58とを備える。遮断器50aは、操作機構51aおよびモールドフレーム55aを含む。遮断器50bは、操作機構51bおよびモールドフレーム55bを含む。接続導体53a、54a、53b、および54bは、複数の碍子58によって支持されている。3本の水平母線52は、三相交流の三相にそれぞれ対応している。母線支持板56は、3本の水平母線52を一括して支持する。
操作機構51aおよび遮断部(不図示)を内蔵するモールドフレーム55aは、台車61aに搭載されている。操作機構51bおよび遮断部(不図示)を内蔵するモールドフレーム55bは、台車61bに搭載されている。台車61a,61bは、X軸方向に移動可能である。接続導体53aの一端は、ケーブル57aに電気的に接続されている。接続導体53aの他端は、遮断器50aの上側の端子に電気的に接続されている。接続導体54aの一端は、遮断器50aの下側の端子に電気的に接続されている。接続導体54aの他端は、水平母線52を介して接続導体53bの一端に電気的に接続されている。接続導体53bの他端は、遮断器50bの上側の端子に接続されている。接続導体54bの一端は、遮断器50bの下側の端子に接続されている。接続導体54bの他端は、ケーブル57bに電気的に接続される。
モールドフレーム55a、55b、母線支持板56、あるいは碍子58の各々は、絶縁物であり、本開示における劣化診断の対象(診断対象)である。当該絶縁物の材料としては、たとえばポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、あるいはフェノール樹脂を挙げることができる。
金属薄膜配線10は、診断対象とは別体として形成され、診断対象の周囲に設置される。図1において金属薄膜配線10は、モールドフレーム55bの近傍に設置されている。金属薄膜配線10が診断対象とは別体として形成することにより、金属薄膜配線10から診断対象への電界集中を抑制することができる。また、金属薄膜配線10の交換が容易になる。
次に、実施の形態1に係る劣化診断方法を、図2および図3を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係る劣化診断方法の流れを示すフローチャートである。図3は、高圧電気機器の使用年数(使用時間)と表面抵抗率との関係を概略的に示すグラフである。
図2を参照しながら、ステップS1において、診断対象の劣化に影響を与える特定気体(たとえば窒素酸化物(NOx)、または硫黄酸化物(SOx))を、金属薄膜配線および高圧電気機器に使用されている診断対象に曝露(接触)させる。曝露後の金属薄膜配線の抵抗値および診断対象の表面抵抗率を測定することにより、金属薄膜配線の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との相関関係(第1相関関係)を規定するデータベースが予め作成される。次に、ステップS2において、金属薄膜配線が診断対象の周囲に配置される。診断対象の周囲とは、診断対象が診断対象の劣化に影響を与える特定気体に曝露される場合、その特定気体に覆われる領域のことである。次に、ステップS3において、金属薄膜配線の抵抗値がテスター等の簡易抵抗計によって測定タイミング毎に測定される。当該抵抗値は、定期的または常時に測定される。ステップS4において、ステップS3において測定された金属薄膜配線の抵抗値がステップS1において作成されたデータベースに照合されて、当該抵抗値の測定タイミングにおける診断対象の表面抵抗率SR1が推定される。なお、表面抵抗率SR1が推定される抵抗値の測定タイミングを使用年数L1(年)とする。
図3も併せて参照しながら、ステップS5において、表面抵抗率SR1と診断対象の新品(未使用品)の表面抵抗率SR0とから、表面抵抗率と高圧電気機器の使用年数との相関関係(第2相関関係)を表す劣化直線RF1(線形関係)を表す関係式が作成される。ステップS6において、劣化直線RF1から表面抵抗率の閾値SR2(基準表面抵抗率)に対応する寿命年数L2(寿命時間)が算出される。なお、閾値SR2は診断対象が絶縁性能を失って、診断対象に放電が発生する場合の表面抵抗率である。ステップS7において、診断対象の寿命年数L2から、金属薄膜配線の測定タイミングまたは金属薄膜配線の配置タイミングにおける診断対象の使用年数L1(<L2)を減算することで、診断対象の余寿命RL1(余寿命時間)が算出される。
次に、図4および図5を用いて、実施の形態1に係る劣化診断方法の詳細について説明する。図4は、実施の形態1に係る金属薄膜配線10の概略図である。図4に示されるように、絶縁基板32の主面上に櫛型形状の金属薄膜配線10が形成される。テスター等で簡易に測定することができる抵抗(数百Ωレベル)を有するように、金属薄膜配線10の配線長さLに対する金属薄膜配線10の配線幅Wの比(W/L)が調整(たとえば当該比が1000以上)されたものであれば、金属薄膜配線10の形状は櫛型形状以外であってもよい。金属薄膜配線10が過度に細く、あるいは過度に長い場合には金属薄膜配線10のインピーダンスが増加して検出感度が低下するため、金属薄膜配線10は適度な幅および長さを有することが望ましい。また、金属薄膜配線10が過度に短い場合、金属薄膜配線10の成膜および半田付けが困難となり得るため、金属薄膜配線10は適度な長さを有することが望ましい。金属薄膜配線10の断面積による金属薄膜配線10のインピーダンスの増加を抑制するという観点、および金属薄膜配線10の成膜時の膜厚付近位置における金属薄膜配線10のインピーダンスの増加を抑制するという観点から、金属薄膜配線10の厚さは、0.1μm以上であることが望ましい。さらに、金属薄膜配線10の抵抗を測定するため、金属薄膜配線10は絶縁性を有する基板上に形成される必要がある。絶縁基板32の材料としては、たとえばガラス、ガラス・エポキシ、あるいは紙フェノールを挙げることができる。
金属薄膜配線10の両端部の各々には、電極パッド33が配置されている。電極パッド33は、リード線34に接続されている。金属薄膜配線10の金属材料としては、特定気体に曝露される環境を的確に評価することができる金属(たとえば、銅(Cu)、銅合金、銀(Ag)、銀合金、ニッケル(Ni)、ニッケル合金、鉄(Fe)、および鉄合金)であることが望ましい。これら以外の金属材料であっても、曝露環境を評価可能であれば他の金属材料が用いられても良い。金属薄膜配線10の成膜法としては、たとえばスパッタ法、蒸着法、めっき法を挙げることができる。
図5は、絶縁劣化に影響を及ぼすNOx曝露試験後の診断対象である絶縁物の表面抵抗率および金属薄膜配線10の抵抗値の相関関係を規定するデータベースである。図5に示されるデータは、診断対象としてポリエステル絶縁物が用いられ、金属薄膜配線10として銅薄膜配線が用いられた場合のデータである。図5に示されるように、金属薄膜配線10の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との間には近似的に直線関係が成り立つ。当該直線を利用することで金属薄膜配線10の抵抗値から、診断対象の表面抵抗率を推定することができる。
なお、金属薄膜配線10および診断対象は、銅薄膜配線およびポリエステル絶縁物にそれぞれ限定されない。金属薄膜配線10は、たとえば、銅合金、銀、銀合金、ニッケル、ニッケル合金、鉄、あるいは鉄合金から形成されてもよい。また、診断対象は、たとえばエポキシ絶縁物、あるいはフェノール絶縁物であってもよい。また、銅薄膜の膜厚および幅等が変わっても、銅薄膜配線の抵抗値とポリエステル絶縁物の表面抵抗率との間には直線関係が成り立つため、銅薄膜の膜厚および幅に対応した抵抗値とポリエステル絶縁物の表面抵抗率との相関関係が規定されたデータベースを利用しても良い。
金属薄膜配線10の抵抗値は、診断対象の表面抵抗率とは異なり湿度の影響を受けない。そのため、金属薄膜配線10、および金属薄膜配線10の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との関係が規定されたデータベースを利用することにより、診断対象の表面抵抗率から湿度の影響による誤差を排除することができる。また、診断対象の表面抵抗率の測定に必要な高抵抗測定計などの高機能な測定機器が不要であり、テスター等で簡易に当該抵抗値を測定することができる。簡易に測定された抵抗値をデータベースに照合することにより、診断対象の表面抵抗率を推定することができる。その結果、湿度の影響を受けずに、簡易に高圧電気機器の劣化を診断することができる。
図6は、実施の形態1に係る劣化診断方法を実行する劣化診断装置100の機能構成を示すブロック図である。図6を参照して、劣化診断装置100は、たとえばROM(Read Only Memory)等の記録媒体に記録されたプログラムによってその動作が制御される制御ボードの形態で実現される。ただし制御ボードは劣化診断装置100の一実現例であって、劣化診断装置100のハードウェア構成は図6に示される構成に限定されない。
劣化診断装置100は、入力部101と、記憶部102と、制御部103と、出力部104とを備える。入力部101は、たとえばキーボード、マウス、あるいはタブレット等の入力デバイスを含む。入力部101は、診断対象55(たとえばモールドフレーム55a,55b)の劣化診断に必要なデータベースからの入力を受けるとともに、入力されたデータベースを記憶部102へ送信する。たとえば銅薄膜配線の抵抗値とポリエステル絶縁物の表面抵抗率とのデータが、劣化診断に先立って入力部101に入力される。また、金属薄膜配線10には予め定められた電圧(たとえば100V)がテスター等の測定部20によって印加され、金属薄膜配線10からの出力値が測定部20によって測定される。測定部20から送られた測定値が入力部101に入力される。
記憶部102は、たとえばROM、RAM(Random Access Memory)、およびハードディスクを含むメモリデバイスである。記憶部102は、劣化診断方法を実行するためのプログラム、測定値から表面抵抗率を計算するための金属薄膜配線10に関するデータなどの各種データを記憶する。記憶部102は、入力部101に入力された各種データを記憶する。
制御部103は、たとえばマイクロプロセッサ(MPU:Micro-Processing Unit)によって実現される。制御部103は、記憶部102に記憶されたプログラムを読み込むことにより、当該プログラムに記述された手順に従って劣化診断に関する処理を実行する。
図7は、図6の制御部103の主要部のハードウェア構成図である。制御部103の各機能は、処理回路1により実現し得る。処理回路1は、少なくとも1つのプロセッサ1bと少なくとも1つのメモリ1cとを備える。処理回路1は、プロセッサ1bおよびメモリ1cととともに、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェア1aを備えてもよい。
処理回路1がプロセッサ1bとメモリ1cとを備える場合、劣化診断装置100の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。当該プログラムはメモリ1cに格納される。プロセッサ1bは、メモリ1cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、劣化診断装置100の各機能を実現する。
プロセッサ1bは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、あるいはDSPとも呼ばれる。メモリ1cは、たとえば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory))などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路1が専用のハードウェア1aを備える場合、処理回路1は、たとえば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいはこれらの組み合わせによって実現される。
劣化診断装置100の複数の機能の各々は、処理回路1によって実現され得る。あるいは、劣化診断装置100の複数の機能は、まとめて処理回路1によって実現され得る。劣化診断装置100の各機能について、一部を専用のハードウェア1aで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路1は、ハードウェア1a、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって劣化診断装置100の各機能を実現することができる。
出力部104は、制御部103によって算出された余寿命に基づく診断結果を外部の出力装置105に出力する。出力装置105は、たとえば、無線装置、プリンタ、ディスプレイまたはこれらの両方を含み得る。
図8は、図6の制御部103の機能ブロック図である。図8および図2を併せて参照して、制御部103は、推定部72と、関係式作成部73と、寿命算出部74と、余寿命算出部75とを含む。推定部72は、診断対象の表面抵抗率を推定する。関係式作成部73は、診断対象の使用年数と診断対象の表面抵抗率との関係式を作成する。寿命算出部74は、診断対象の寿命を算出する。余寿命算出部75は、診断対象の余寿命を算出する。データベース71は、事前実験に基づいて導かれた金属薄膜配線10の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との相関関係を規定する。
推定部72は、金属薄膜配線10が診断対象の周囲に配置された後に測定される金属薄膜配線10の抵抗値を、データベース71に照合し、診断対象の表面抵抗率を推定する。すなわち、推定部72は、ステップS4の処理を実行する。
関係式作成部73は、金属薄膜配線10の抵抗値より推定した診断対象の表面抵抗率に対応する点と使用年数が0年(新品または未使用品)の診断対象の表面抵抗率に対応する点とを結んで、診断対象の使用年数と診断対象の表面抵抗率との関係式を作成する。すなわち、関係式作成部73は、ステップS5の処理を実行する。
寿命算出部74は、関係式作成部73によって作成された関係式と予め定められた閾値とにより、診断対象の寿命年数を算出する。すなわち、寿命算出部74は、ステップS6の処理を実行する。
余寿命算出部75は、寿命算出部74によって算出された寿命年数から、金属薄膜配線10の抵抗値の測定タイミングまたは金属薄膜配線10の配置タイミングにおける診断対象の使用年数を減算し、余寿命を算出する。すなわち、余寿命算出部75は、ステップS7の処理を実行する。
以上、実施の形態1に係る劣化診断方法または劣化診断装置によれば、高圧電気機器の劣化を湿度の影響を受けずに簡易に診断することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、金属薄膜配線、および金属薄膜配線の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との相関関係が規定されたデータベースを利用することで、高抵抗測定計が不要となって簡易に抵抗測定を行うことができ、さらに、湿度管理が不要の劣化診断方法について説明した。実施の形態1においてデータベース化している金属薄膜配線の抵抗値は一定温度(たとえば20℃)の場合における値である。そこで、実施の形態2では、各金属種における抵抗温度係数(たとえば、銅においては4.3×10-3/℃であり、銀においては4.3×10-3/℃)を利用することにより、診断対象が設置されている環境ごとの抵抗値を算出する。
図9は、実施の形態2に係る劣化診断方法を実行する劣化診断装置200の機能構成を示すブロック図である。劣化診断装置200の構成は、図6の制御部103が103Bに置き換えられているとともに、入力部101に温度センサ80からの温度が入力されている点である。これら以外は同様であるため、説明を繰り返さない。
図9を参照して、温度センサ80は、金属薄膜配線10の周囲の温度を入力部101に出力する。制御部103Bは、データベースの作成に用いられたデータが測定された温度および金属薄膜配線10の測定タイミングまたは金属薄膜配線10の配置タイミングにおいて温度センサ80によって測定された温度の差、ならびに金属薄膜配線10に含まれる金属の抵抗温度係数を用いて、データベースにおける金属薄膜配線10の抵抗値を補正する。
図10は、実施の形態2に係る劣化診断方法の流れを示すフローチャートである。図10に示されるフローチャートは、図2に示されるフローチャートのステップS3とS4との間にステップS3Bが追加された点である。これ以外は同様であるため、説明を繰り返さない。
図11は、図10の制御部103Bの機能ブロック図である。制御部103Bの構成は、図8の推定部72が72Bに置き換えられた構成である。これ以外は同様であるため説明を繰り返さない。推定部72Bは、図10のステップS3BおよびS4を実行する。
以上、実施の形態2に係る劣化診断方法または劣化診断装置によれば、高圧電気機器の劣化を湿度の影響を受けずに簡易に診断することができる。また、診断対象が設置されている環境毎の表面抵抗率を推定することができるため、劣化診断を実施の形態1よりも高精度に行うことができる。
実施の形態3.
発明の実施の形態1,2においては、1つの金属薄膜配線、当該金属薄膜配線の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との関係がまとめられたデータベースを利用することにより、高抵抗測定計が不要となって簡易に抵抗測定を行うことができ、さらに、湿度管理が不要の劣化診断方法について説明した。実施の形態3においては、金属薄膜配線の数が2以上である場合について説明する。
図12は、実施の形態3に係る劣化診断方法を実行する劣化診断装置300の機能構成を示すブロック図である。劣化診断装置300の構成は、図6の劣化診断装置100の構成に金属薄膜配線10Bおよび測定部20Bが追加され、入力部101に測定部20Bからの抵抗値が入力されている点である。これら以外は同様であるため、説明を繰り返さない。
図12を参照しながら、金属薄膜配線10Bは、診断対象55の周囲に配置されている。測定部20Bは、金属薄膜配線10Bの抵抗を測定し、入力部101に出力する。
実施の形態3に係る劣化診断方法または劣化診断装置によれば、高圧電気機器の劣化を湿度の影響を受けずに簡易に診断することができる。また、複数の金属薄膜配線を設置することにより、診断対象の絶縁性能に影響を与える複数の項目を考慮することができ、診断対象が設置されている環境により適合する劣化診断が可能になる。
実施の形態4.
実施の形態1~3においては、1つの金属薄膜配線、当該金属薄膜配線の抵抗値と診断対象の表面抵抗率との関係がまとめられたデータベースを利用することにより、高抵抗測定計が不要となって簡易に抵抗測定を行うことができ、さらに、湿度管理が不要の劣化診断方法について説明した。金属薄膜配線には、コーティング剤が塗布され、コーティング膜に覆われていても良い。
図13は、実施の形態4に係る金属薄膜配線10Dの概略図である。図13に示される構成は、図4の金属薄膜配線10に、コーティング剤が塗布されてコーティング膜31が形成されている構成である。これ以外は同様であるため、説明を繰り返さない。
コーティング剤としては、たとえばポリウレタン系のコーティング剤、あるいはシリコーン系のコーティング剤を使用することができるが、必ずしもこれらが使用される必要はない。コーティング膜31を金属薄膜配線10D上に成膜した場合においても、診断対象55の劣化に影響を及ぼす気体はコーティング膜31を透過するため、コーティング膜31がない場合とほぼ同様に金属薄膜配線10Dによって診断対象55の劣化を検知することができる。さらに、劣化の誤検知、または検知不全を低減することができる。検知不全としては、たとえば、人、塵埃等が金属薄膜配線に接触し、当該金属薄膜配線の一部が切断された場合を挙げることができる。
以上、実施の形態4に係る劣化診断方法または劣化診断装置によれば、高圧電気機器の劣化を湿度の影響を受けずに簡易に診断することができる。また、劣化診断における誤検知または検知不全の影響を低減させることができる。
実施の形態としていくつかの例を示したが、これらはあくまで例示であり、開示の範囲を限定することは意図されていない。
実施の形態1~4の説明では、高圧電気機器としてスイッチギヤを例に説明をしたが、高圧電気機器は、スイッチギヤに限定されない。高圧電気機器の通電部の対地間あるいは相間の絶縁に絶縁物を使用しており、かつ当該絶縁物の絶縁性能の劣化状況の診断を行う構成であれば、当該構成において実施の形態1~4と同様の効果を得ることが可能である。
なお、高圧電気機器としては、たとえば、スイッチギヤ、受配電機器、変圧器、モータコントロールセンタのようなコントロールギヤ、発電機、電動機、あるいは給電のための電源装置(たとえば交流電源装置、直流電源装置、または整流器)を挙げることができる。
上記の実施形態は、開示の内容を逸脱しない範囲で、省略、置き換え、または変更を行うことにより、その他の様々な形態で実施されても良い。省略、置き換え、または変更を行った実施の形態も、開示の範囲および内容に含まれ、請求の範囲、およびその内容と同等の範囲に含まれる。
今回開示された各実施の形態は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実施することも予定されている。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 処理回路、1a ハードウェア、1b プロセッサ、1c メモリ、10,10B,10D 金属薄膜配線、20,20B 測定部、31 コーティング膜、32 絶縁基板、33 電極パッド、34 リード線、49 スイッチギヤ、50a,50b 遮断器、51a,51b 操作機構、52 水平母線、53a,53b,54a,54b 接続導体、55 診断対象、55a,55b モールドフレーム、56 母線支持板、57a,57b ケーブル、58 碍子、61a,61b 台車、71 データベース、72,72B 推定部、73 関係式作成部、74 寿命算出部、75 余寿命算出部、80 温度センサ、100,200,300 劣化診断装置、101 入力部、102 記憶部、103,103B 制御部、104 出力部、105 出力装置。

Claims (18)

  1. 絶縁物を含む高圧電気機器の劣化を診断する劣化診断方法であって、
    少なくとも1つの金属薄膜配線を前記絶縁物の周囲に配置するステップと、
    前記絶縁物および前記少なくとも1つの金属薄膜配線がともに特定気体に接触する場合における、前記少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値と前記絶縁物の表面抵抗率との第1相関関係を規定するデータベースを予め作成するステップと、
    前記少なくとも1つの金属薄膜配線の各々の測定タイミングにおける抵抗値を測定するステップと、
    前記データベースおよび前記測定タイミングにおける抵抗値を用いて、前記測定タイミングにおける前記絶縁物の表面抵抗率を推定するステップと、
    前記測定タイミングにおける前記高圧電気機器の使用時間および前記測定タイミングにおける前記絶縁物の表面抵抗率と、前記高圧電気機器が未使用である場合の前記絶縁物の表面抵抗率とから、前記高圧電気機器の使用時間と前記絶縁物の表面抵抗率との第2相関関係を表す関係式を作成するステップと、
    前記関係式において、前記絶縁物が絶縁性能を失う場合の基準表面抵抗率に対応する前記高圧電気機器の寿命時間を算出するステップと、
    前記寿命時間から、前記測定タイミングにおける前記高圧電気機器の使用時間または前記少なくとも1つの金属薄膜配線が前記絶縁物の周囲に配置されたタイミングにおける前記高圧電気機器の使用時間を減算した前記高圧電気機器の余寿命時間を算出するステップとを含む、劣化診断方法。
  2. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線は、前記絶縁物とは別体として形成されている、請求項1に記載の劣化診断方法。
  3. 前記第1相関関係は、線形関係である、請求項1または2に記載の劣化診断方法。
  4. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線は、銅、銅合金、銀、銀合金、ニッケル、ニッケル合金、鉄、および鉄合金の少なくとも1つを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の劣化診断方法。
  5. 前記データベースの作成に用いられたデータが測定された温度および前記少なくとも1つの金属薄膜配線の周囲の温度の差、ならびに前記少なくとも1つの金属薄膜配線に含まれる金属の抵抗温度係数を用いて、前記データベースにおける前記少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値を補正するステップをさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の劣化診断方法。
  6. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線の数は、2以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の劣化診断方法。
  7. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線の各々は、前記特定気体が透過可能なコーティング膜によって覆われている、請求項1~6のいずれか1項に記載の劣化診断方法。
  8. 前記高圧電気機器は、スイッチギヤ、受配電機器、変圧器、コントロールギヤ、発電機、電動機、および給電のための電源装置の少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の劣化診断方法。
  9. 前記特定気体は、窒素酸化物および硫黄酸化物の少なくとも1つを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の劣化診断方法。
  10. 絶縁物を含む高圧電気機器の劣化を診断する劣化診断装置であって、
    前記絶縁物の周囲に配置された少なくとも1つの金属薄膜配線と、
    前記絶縁物および前記少なくとも1つの金属薄膜配線がともに特定気体に接触する場合における、前記少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値と前記絶縁物の表面抵抗率との第1相関関係を規定するデータベースと、
    前記少なくとも1つの金属薄膜配線の各々の測定タイミングにおける抵抗値を測定する測定部と、
    前記データベースおよび前記測定タイミングにおける抵抗値を用いて、前記測定タイミングにおける前記絶縁物の表面抵抗率を推定する推定部と、
    前記測定タイミングにおける前記高圧電気機器の使用時間および前記測定タイミングにおける前記絶縁物の表面抵抗率と、前記高圧電気機器が未使用である場合の前記絶縁物の表面抵抗率とから、前記高圧電気機器の使用時間と前記絶縁物の表面抵抗率との第2相関関係を表す関係式を作成する関係式作成部と、
    前記関係式において、前記絶縁物が絶縁性能を失う場合の基準表面抵抗率に対応する前記高圧電気機器の寿命時間を算出する寿命算出部と、
    前記測定タイミングにおける前記高圧電気機器の使用時間または前記少なくとも1つの金属薄膜配線が前記絶縁物の周囲に配置されたタイミングにおける前記高圧電気機器の使用時間を減算した前記高圧電気機器の余寿命時間を算出する余寿命算出部とを備える、劣化診断装置。
  11. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線は、前記絶縁物とは別体として形成されている、請求項10に記載の劣化診断装置。
  12. 前記第1相関関係は、線形関係である、請求項10または11に記載の劣化診断装置。
  13. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線は、銅、銅合金、銀、銀合金、ニッケル、ニッケル合金、鉄、および鉄合金の少なくとも1つを含む、請求項10~12のいずれか1項に記載の劣化診断装置。
  14. 前記推定部は、前記データベースの作成に用いられたデータが測定された温度および前記少なくとも1つの金属薄膜配線の周囲の温度の差、ならびに前記少なくとも1つの金属薄膜配線に含まれる金属の抵抗温度係数を用いて、前記データベースにおける前記少なくとも1つの金属薄膜配線の抵抗値を補正する、請求項10~13のいずれか1項に記載の劣化診断装置。
  15. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線の数は、2以上である、請求項10~14のいずれか1項に記載の劣化診断装置。
  16. 前記少なくとも1つの金属薄膜配線の各々は、前記特定気体が透過可能なコーティング膜によって覆われている、請求項10~15のいずれか1項に記載の劣化診断装置。
  17. 前記高圧電気機器は、スイッチギヤ、受配電機器、変圧器、コントロールギヤ、発電機、電動機、および給電のための電源装置の少なくとも1つを含む、請求項10~16のいずれか1項に記載の劣化診断装置。
  18. 前記特定気体は、窒素酸化物および硫黄酸化物の少なくとも1つを含む、請求項10~17のいずれか1項に記載の劣化診断装置。
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