JP7181245B2 - 放射線検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線透過窓および放射線検出器に関する。
X線検出器は、例えば、電子顕微鏡などに取り付けられる。X線検出器を備えた電子顕微鏡では、元素分析を行うことができる。X線検出器は、例えば、X線検出素子と、X線検出素子を冷却する冷却素子と、X線検出素子および冷却素子が収容された筐体と、筐体に設けられたX線透過窓と、を含む。
X線透過窓では筐体内部は真空状態であるため、X線透過窓には大気圧と筐体内部との圧力の差に耐えうる強度が要求される場合がある。
例えば、特許文献1に記載されたX線透過窓では、Si,SiC,SiO,BN、またはBeなどからなるX線透過膜を補強するために、X線透過膜上に格子状のサポートを設けている。このように、格子状のサポートを設けることによって、X線透過膜を小さな領域に分割し、機械的強度を向上させている。
特開平7-333399号公報
しかしながら、サポートは、X線透過膜に比べて、膜の強度を保つために厚くする必要があるため、サポートの形状によっては、X線透過率が大きく低減してしまう。
本発明に係る放射線検出器の一態様は、
内部が真空状態の筐体と、
前記筐体に取り付けられ、開口部を有する外枠と、
前記開口部を塞ぐ放射線透過膜と、
前記開口部を複数の小開口部に区画するグリッド部材と、
前記筐体内に配置された検出素子と、
を含み、
前記放射線透過膜は、前記筐体内と外部を隔離しつつ、前記外部からの放射線を透過し、
前記外枠は、前記放射線透過膜を支持し、
前記グリッド部材は、前記筐体内と前記外部との圧力差によって前記放射線透過膜に加わる圧力を分散し、
前記グリッド部材は、
第1部分と、
前記第1部分よりも幅が小さい第2部分と、
前記第2部分よりも幅が小さい第3部分と、
を有し、
前記第1部分と前記開口部の中心との間の距離は、前記第2部分と前記開口部の中心との間の距離よりも大きく、
前記第2部分と前記開口部の中心との間の距離は、前記第3部分と前記開口部の中心との間の距離よりも大きく、
前記第1部分の高さは、前記第2部分の高さよりも小さく、
前記第2部分の高さは、前記第3部分の高さよりも小さい
このような放射線検出器では、第3部分の幅を第2部分の幅よりも小さくし、第2部分の幅を第1部分の幅よりも小さくすることによって、開口率を向上させることができる。したがって、このような放射線検出器では、放射線の透過率を向上できる。
第1実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係るX線透過窓の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係るX線透過窓の製造工程を模式的に示す断面図。 第2実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す断面図。 グリッド部材の高さとX線の透過率の関係を説明するための図。 グリッド部材の高さとX線の透過率の関係を説明するための図。 第3実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す平面図。 第4実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す断面図。 第6実施形態に係るX線透過窓を模式的に示す断面図。 第7実施形態に係るX線検出器を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
また、以下では、本発明に係る放射線透過窓として、X線を透過させるX線透過膜を備えたX線透過窓を例に挙げて説明するが、本発明に係る放射線透過窓は、γ線などX線以外の放射線を透過させる放射線透過膜を備えた窓であってもよい。
また、以下では、本発明に係る放射線検出器として、X線透過窓を備えたX線検出器を例に挙げて説明するが、本発明に係る放射線検出器は、γ線などX線以外の放射線を透過させる放射線透過窓を備えた検出器であってもよい。
1. 第1実施形態
1.1. X線透過窓
まず、第1実施形態に係るX線透過窓について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係るX線透過窓100を模式的に示す平面図である。図2は、第1実施形態に係るX線透過窓100を模式的に示す断面図である。なお、図2は、図1のII-II線断面図である。
X線透過窓100は、図1に示すように、外枠10と、X線透過膜20と、グリッド部材30と、を含む。
外枠10は、開口部12を有している。開口部12は、X線透過膜20で塞がれている。外枠10は、X線透過膜20を支持している。開口部12の平面形状は、図1に示す例では、正方形である。開口部12の一辺の長さは、例えば、数mm~数十mm程度である。なお、開口部12の平面形状は、特に限定されず、円や多角形であってもよい。外枠10の材質は、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、カーボンファイバーを含む樹脂、グラファイトなどである。
X線透過膜20は、外枠10に支持されている。X線透過膜20は、X線を透過する材料で構成されている。X線透過膜20の材質は、例えば、グラフェン、窒化ケイ素、ベリリウム等の金属材料、高分子材料などである。X線透過膜20の膜厚は、例えば、数十nm~数百nmである。
グリッド部材30は、開口部12を複数の小開口部32に区画する。これにより、X線透過膜20に加わる圧力を分散できる。グリッド部材30の材質は、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、カーボンファイバーを含む樹脂、グラファイトなどである。グリッド部材30の材質は、外枠10の材質と同じであってもよい。
小開口部32は、1辺が数百μm程度の正方形である。小開口部32は、複数行、複数列に配置されている。図示の例では、小開口部32は、7行7列に配列されている。小開口部32の行方向のピッチは一定であり、小開口部32の列方向のピッチは一定である。小開口部32の行方向のピッチは、例えば、500μm程度であり、小開口部32の列方向のピッチは500μm程度である。小開口部32のピッチは、隣り合う小開口部32の中心間の距離である。なお、小開口部32の形状は、特に限定されず、長方形や六角形などの多角形、円、楕円などであってもよい。また、小開口部32の配列は、複数行、複数列に限定されず、例えば、小開口部32が同心円状に配列されていてもよい。
グリッド部材30は、第1部分34aと、第2部分34bと、第3部分34cと、を有する。第1部分34a、第2部分34b、および第3部分34cは、互いに幅が異なる。第2部分34bの幅W2は、第1部分34aの幅W1よりも小さく、第3部分34cの幅W3は、第2部分34bの幅W2よりも小さい。図示の例では、第1部分34aは、グリッド部材30のうちの幅が最も大きい部分であり、第3部分34cは、グリッド部材30のうちの幅が最も小さい部分である。
第1部分34aと開口部12の中心Oとの間の距離は、第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離よりも大きい。第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離は、第3部分34cと開口部12の中心Oとの間の距離よりも大きい。
第1部分34aは、第2部分34bを囲んでいる。第2部分34bは、第3部分34cを囲んでいる。第3部分34cは、開口部12の中心Oを囲んでいる。
図示の例では、第1部分34aは、25個の小開口部32を囲んでいる。第2部分34
bは、9つの小開口部32を囲んでいる。第3部分34cは、1つの小開口部32を囲んでいる。すなわち、第1部分34aと第2部分34bとの間には、16個の小開口部32が位置し、第2部分34bと第3部分34cとの間には、8つの小開口部32が位置している。
上記のように、第2部分34bの幅W2は、第1部分34aの幅W1よりも小さく、第3部分34cの幅W3は、第2部分34bの幅W2よりも小さいため、第2部分34bと第3部分34cとの間の小開口部32の面積は、第1部分34aと第2部分34bとの間の小開口部32の面積よりも大きい。また、第3部分34cで囲まれた小開口部32の面積は、第2部分34bと第3部分34cとの間の小開口部32の面積よりも大きい。
なお、第1部分34aと第2部分34bとの間の小開口部32の面積と、第1部分34aと外枠10との間の小開口部32の面積は、等しい。第1部分34aと第2部分34bとの間の小開口部32の面積は、第1部分34aと外枠10との間の小開口部32の面積よりも大きくてもよい。
X線透過窓100では、開口部12の中心Oを通り、行方向に平行な仮想直線L1を引いた場合に、仮想直線L1と交差するグリッド部材30の幅は、中心Oとの間の距離が小さいほど小さい。また、X線透過窓100では、開口部12の中心Oを通り、列方向に平行な仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差するグリッド部材30の幅は、中心Oとの間の距離が小さいほど小さい。
X線透過窓100では、仮想直線L1を引いた場合に、開口部12の中心Oと第1部分34aとの間において、仮想直線L1と交差する小開口部32の面積は、中心Oとの間の距離が小さいほど大きい。なお、図示はしないが、開口部12の中心Oと外枠10との間において、仮想直線L1と交差する小開口部32の面積は、中心Oとの間の距離が小さいほど大きくなってもよい。
また、X線透過窓100では、仮想直線L2を引いた場合に、開口部12の中心Oと第1部分34aとの間において、仮想直線L2と交差する小開口部32の面積は、中心Oとの間の距離が小さいほど大きい。なお、図示はしないが、開口部12の中心Oと外枠10との間において、仮想直線L2と交差する小開口部32の面積は、中心Oとの間の距離が小さいほど大きくなってもよい。
第1部分34aの高さH1、第2部分34bの高さH2、および第3部分34cの高さH3は、互いに等しい。グリッド部材30の高さは、一定である。
X線透過窓100では、例えば、以下の作用効果を奏することができる。
X線透過窓100では、グリッド部材30は、第1部分34aと、第1部分34aよりも幅が小さい第2部分34bと、第2部分34bよりも幅が小さい第3部分34cと、を有している。そのため、X線透過窓100では、例えば、グリッド部材30の幅が第1部分34aの幅と等しく、一定である場合と比べて、開口率を向上させることができる。したがって、X線透過窓100では、X線の透過率を向上できる。
開口率は、平面視で、開口部12の面積Sに対する、開口部12の面積Sからグリッド部材30の面積Sを除いた面積S-Sの割合(S-S)/Sで表される。開口率は、X線の透過の度合いを表すファクターの1つである。
ここで、グリッド部材30の幅を小さくすることで、グリッド部材30の強度は低下す
る。そのため、上記のように、第2部分34bおよび第3部分34cを有することによって、開口部12の中心Oに近いグリッド部材30の中央部の強度が、開口部12の中心Oから離れたグリッド部材30の端部の強度に比べて低下する。
しかしながら、グリッド部材30に求められる強度は、場所によって異なる。例えば、グリッド部材30が比較的剛性が高い材料からなる場合、グリッド部材30の端部の強度を高めることで、グリッド部材30の全体の強度を効率よく高めることができる。このように、X線透過窓100は、グリッド部材30の端部がグリッド部材30の中央部よりも強度が要求される場合に特に有効である。
1.2. X線透過窓の製造方法
図3および図4は、X線透過窓100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、基板2の第1面2aに、X線透過膜20を成膜する。ここでは、基板2としてSi基板を用い、X線透過膜20として窒化ケイ素膜を用いた場合について説明する。X線透過膜20の成膜は、例えばCVD(chemical vapor deposition)法などにより行われる。
図4に示すように、基板2をパターニングして、外枠10およびグリッド部材30を形成する。例えば、まず、基板2の第1面2aとは反対側の第2面2bにレジスト4を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法によりレジスト4をパターニングし、パターニングされたレジスト4をマスクとして、基板2をエッチングする。これにより、外枠10およびグリッド部材30を形成することができる。基板2のパターニングの後、レジスト4は除去される。
以上の工程により、X線透過窓100を製造できる。
2. 第2実施形態
2.1. X線透過窓
次に、第2実施形態に係るX線透過窓について、図面を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係るX線透過窓200を模式的に示す断面図である。なお、X線透過窓200の平面形状は、図1に示すX線透過窓100の平面形状と同様であり、図示を省略する。以下、第2実施形態に係るX線透過窓200において、第1実施形態に係るX線透過窓100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したX線透過窓100では、図2に示すように、第1部分34aの高さH1、第2部分34bの高さH2、および第3部分34cの高さH3は、互いに等しかった。
これに対して、X線透過窓200では、図5に示すように、第3部分34cの高さH3は第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第1部分34aの高さH1よりも小さい。
X線透過窓200では、仮想直線L1を引いた場合に、仮想直線L1と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が小さいほど小さい。また、仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が小さいほど小さい。例えば、グリッド部材30の高さと、中心Oとの間の距離の関係は、一次関数で表される。
X線透過窓200では、第3部分34cの高さH3は第2部分34bの高さH2よりも
小さく、第2部分34bの高さH2は第1部分34aの高さH1よりも小さい。このように、X線透過窓200では、第3部分34cの高さH3を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第1部分34aの高さH1よりも小さくすることによって、例えば、グリッド部材30の高さが第1部分34aの高さH1と等しく、一定である場合と比べて、X線の透過率を向上できる。以下、その理由について説明する。
図6および図7は、グリッド部材30の高さとX線の透過率の関係を説明するための図である。図6に示すモデルM2と、図7に示すモデルM4とは、モデルM2のグリッド部材30の高さHが、モデルM4のグリッド部材30の高さHよりも大きい点を除いて、同じ構成である。
開口率は、上述したように、平面視で、開口部12の面積Sに対する、開口部12の面積Sからグリッド部材30の面積Sを除いた面積S-Sの割合(S-S)/Sで表される。そのため、モデルM2の開口率とモデルM4の開口率は等しい。
しかしながら、図6および図7に示すように、X線Xrは試料から放射上に放出されるため、X線Xrはグリッド部材30の側壁でも遮られる。そのため、グリッド部材30の高さが小さいモデルM4のX線の透過率は、グリッド部材30の高さが大きいモデルM2のX線Xrの透過率よりも高い。
このように、開口率が同じであっても、グリッド部材30の高さを小さくすることで、X線の透過率を向上できる。したがって、X線透過窓200では、第3部分34cの高さH3を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第1部分34aの高さH1よりも小さくすることによって、X線の透過率を向上できる。
また、X線透過窓200では、X線透過窓100と同様に、第3部分34cの幅W3は、第2部分34bの幅W2よりも小さく、第2部分34bの幅W2は、第1部分34aの幅W1よりも小さいため、X線の透過率を向上できる。
ここで、グリッド部材30の高さを小さくすることで、グリッド部材30の強度は低下する。そのため、上記のように、第3部分34cの高さH3を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第1部分34aの高さH1よりも小さくすることによって、グリッド部材30の中央部の強度が、グリッド部材30の端部の強度に比べて低下する。このような場合であっても、X線透過窓200では、X線透過窓100と同様に、グリッド部材30の端部の強度を高めることで、グリッド部材30の全体の強度を効率よく高めることができる。
2.2. X線透過窓の製造方法
X線透過窓200の製造方法では、基板2をパターニングしてグリッド部材30を形成する工程において、第1部分34a、第2部分34b、および第3部分34cのエッチング量を異ならせることによって、第3部分34cの高さH3を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第1部分34aの高さH1よりも小さくする。
例えば、まず、基板2を第1部分34aの上面の深さまでエッチングする。その後、第1部分34a上をレジストで覆う。次に、基板2を第2部分34bの上面の深さまでエッチングし、第2部分34b上をレジストで覆う。次に、基板2を第3部分34cの上面の深さまでエッチングし、第3部分34cを覆う。その後、基板2をX線透過膜20が露出するまでエッチングする。これにより、第1部分34a、第2部分34b、および第3部分34cを有するグリッド部材30を形成できる。
その他の工程は、X線透過窓100の製造工程と同様である。
3. 第3実施形態
3.1. X線透過窓
次に、第3実施形態に係るX線透過窓について、図面を参照しながら説明する。図8は、第3実施形態に係るX線透過窓300を模式的に示す断面図である。なお、X線透過窓300の平面形状は、図1に示すX線透過窓100の平面形状と同様であり、図示を省略する。以下、第3実施形態に係るX線透過窓300において、第1実施形態に係るX線透過窓100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したX線透過窓100では、図2に示すように、第1部分34aの高さH1、第2部分34bの高さH2、および第3部分34cの高さH3は、互いに等しかった。
これに対して、X線透過窓300では、図8に示すように、第1部分34aの高さH1は第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第3部分34cの高さH3よりも小さい。
X線透過窓300では、仮想直線L1を引いた場合に、仮想直線L1と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が大きいほど小さい。また、X線透過窓300では、仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が大きいほど小さい。例えば、グリッド部材30の高さと、中心Oとの間の距離の関係は、一次関数で表される。
X線透過窓300では、第1部分34aの高さH1は第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第3部分34cの高さH3よりも小さい。このように、X線透過窓300では、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくすることによって、X線の透過率を効率よく向上できる。以下、その理由について説明する。
図6および図7に示すように、グリッド部材30の端部は、グリッド部材30の中央部に比べて、高さの変化に対するX線の透過率の変化の割合が大きい。すなわち、グリッド部材30の端部の高さを小さくした場合の方が、グリッド部材30の中央部の高さを小さくした場合よりも、X線の透過率を向上できる。したがって、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくすることによって、X線の透過率を効率よく向上できる。
ここで、X線透過窓300では、X線透過窓100と同様に、第1部分34aと、第1部分34aよりも幅が小さい第2部分34bと、第2部分34bよりも幅が小さい第3部分34cと、を有しているため、グリッド部材30の中央部の強度が、グリッド部材30の端部の強度に比べて低下する。しかしながら、X線透過窓300では、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくすることによって、グリッド部材30の中央部の強度をグリッド部材30の端部に比べて向上できる。したがって、X線透過窓300では、グリッド部材30の全体の強度をバランスよく向上できる。
3.2. X線透過窓の製造方法
X線透過窓300の製造方法では、X線透過窓200の製造方法と同様に、基板2をパターニングしてグリッド部材30を形成する工程において、第1部分34a、第2部分3
4b、および第3部分34cのエッチング量を異ならせることによって、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくする。
その他の工程は、X線透過窓100の製造工程と同様である。
4. 第4実施形態
4.1. X線透過窓
次に、第4実施形態に係るX線透過窓について、図面を参照しながら説明する。図9は、第4実施形態に係るX線透過窓400を模式的に示す平面図である。図10は、第4実施形態に係るX線透過窓400を模式的に示す断面図である。なお、図10は、図9のX-X線断面図である。
以下、第4実施形態に係るX線透過窓400において、第1実施形態に係るX線透過窓100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したX線透過窓100では、図1および図2に示すように、グリッド部材30は、第1部分34aと、第1部分34aよりも幅の小さい第2部分34bと、第2部分34bよりも幅の小さい第3部分34cと、を有し、第1部分34aと開口部12の中心Oとの間の距離は、第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離よりも大きく、第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離は、第3部分34cと開口部12の中心Oとの間の距離よりも大きい。
これに対して、X線透過窓400では、図9および図10に示すように、グリッド部材30は、第1部分34aと、第1部分34aよりも幅の小さい第2部分34bと、第2部分34bよりも幅の小さい第3部分34cと、を有し、第1部分34aと開口部12の中心Oとの間の距離は、第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離よりも小さく、第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離は、第3部分34cと開口部12の中心Oとの間の距離よりも小さい。
第3部分34cは、第2部分34bを囲んでいる。第2部分34bは、第1部分34aを囲んでいる。第1部分34aは、開口部12の中心Oを囲んでいる。
図示の例では、第3部分34cは、25個の小開口部32を囲んでいる。第2部分34bは、9つの小開口部32を囲んでいる。第1部分34aは、1つの小開口部32を囲んでいる。すなわち、第2部分34bと第3部分34cとの間には、16個の小開口部32が位置し、第1部分34aと第2部分34bとの間には、8つの小開口部32が位置している。
上記のように、第2部分34bの幅W2は、第1部分34aの幅W1よりも小さく、第3部分34cの幅W3は、第2部分34bの幅W2よりも小さいため、第2部分34bと第3部分34cとの間の小開口部32の面積は、第1部分34aと第2部分34bとの間の小開口部32の面積よりも大きい。また、第1部分34aと第2部分34bとの間の小開口部32の面積は、第1部分34aで囲まれた小開口部32の面積よりも大きい。
X線透過窓400では、仮想直線L1を引いた場合に、仮想直線L1と交差するグリッド部材30の幅は、中心Oとの間の距離が大きいほど小さい。また、仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差するグリッド部材30の幅は、中心Oとの間の距離が大きいほど小さい。
X線透過窓400では、仮想直線L1を引いた場合に、開口部12の中心Oと第3部分34cとの間において、仮想直線L1と交差する小開口部32の面積は、中心Oとの間の距離が大きいほど大きい。また、開口部12の中心Oと第3部分34cとの間において、仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差する小開口部32の面積は、中心Oとの間の距離が大きいほど大きい。
第1部分34aの高さH1、第2部分34bの高さH2、および第3部分34cの高さH3は、互いに等しい。グリッド部材30の高さは一定である。
X線透過窓400では、例えば、以下の作用効果を奏することができる。
X線透過窓400では、X線透過窓100と同様に、グリッド部材30は、第1部分34aと、第1部分34aよりも幅が小さい第2部分34bと、第2部分34bよりも幅が小さい第3部分34cと、を有している。そのため、X線透過窓400では、開口率を向上させることができ、X線の透過率を向上できる。
ここで、グリッド部材30の幅を小さくすることで、グリッド部材30の強度は低下する。そのため、上記のように、第2部分34bおよび第3部分34cを有することによって、グリッド部材30の端部の強度が、グリッド部材30の中央部の強度に比べて低下する。
しかしながら、グリッド部材30に求められる強度は、場所によって異なる。X線透過窓400は、グリッド部材30の中央部がグリッド部材30の端部よりも強度が要求される場合に特に有効である。
4.2. X線透過窓の製造方法
X線透過窓400の製造方法は、基板2をパターニングしてグリッド部材30を形成する工程において、第1部分34aと開口部12の中心Oとの間の距離が第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離よりも小さく、第2部分34bと開口部12の中心Oとの間の距離が第3部分34cと開口部12の中心Oとの間の距離よりも小さくなるようにパターニングする。その他の工程は、上述したX線透過窓100の製造工程と同様である。
5. 第5実施形態
5.1. X線透過窓
次に、第5実施形態に係るX線透過窓について、図面を参照しながら説明する。図11は、第5実施形態に係るX線透過窓500を模式的に示す断面図である。なお、X線透過窓500の平面形状は、図9に示すX線透過窓400の平面形状と同様であり、図示を省略する。以下、第5実施形態に係るX線透過窓500において、第4実施形態に係るX線透過窓400の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したX線透過窓400では、図10に示すように、第1部分34aの高さH1、第2部分34bの高さH2、および第3部分34c分の高さH3は、互いに等しかった。
これに対して、X線透過窓500では、図11に示すように、第1部分34aの高さH1は第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第3部分34
cの高さH3よりも小さい。
X線透過窓500では、仮想直線L1を引いた場合に、仮想直線L1と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が小さいほど小さい。また、仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が小さいほど小さい。例えば、グリッド部材30の高さと、中心Oとの間の距離の関係は、一次関数で表される。
X線透過窓500では、第1部分34aの高さH1は、第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第3部分34cの高さH3よりも小さい。このように、X線透過窓500では、X線透過窓200と同様に、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくすることによって、X線の透過率を向上できる。
また、X線透過窓500では、X線透過窓100と同様に、第3部分34cの幅W3は第2部分34bの幅W2よりも小さく、第2部分34bの幅W2は第1部分34aの幅W1よりも小さいため、X線の透過率を向上できる。
ここで、X線透過窓500では、X線透過窓400と同様に、第1部分34aと、第1部分34aよりも幅が小さい第2部分34bと、第2部分34bよりも幅が小さい第3部分34cと、を有しているため、グリッド部材30の端部の強度が、グリッド部材30の中央部の強度に比べて低下する。しかしながら、X線透過窓500では、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくすることによって、グリッド部材30の端部の強度をグリッド部材30の中央部に比べて向上できる。したがって、X線透過窓500では、グリッド部材30の全体の強度をバランスよく向上できる。
5.2. X線透過窓の製造方法
X線透過窓500の製造方法では、基板2をパターニングしてグリッド部材30を形成する工程において、第1部分34a、第2部分34b、および第3部分34cのエッチング量を異ならせることによって、第1部分34aの高さH1を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第3部分34cの高さH3よりも小さくする。
その他の工程は、X線透過窓400の製造工程と同様である。
6. 第6実施形態
6.1. X線透過窓
次に、第6実施形態に係るX線透過窓について、図面を参照しながら説明する。図12は、第6実施形態に係るX線透過窓600を模式的に示す断面図である。なお、X線透過窓600の平面形状は、図9に示すX線透過窓400の平面形状と同様であり、図示を省略する。以下、第6実施形態に係るX線透過窓600において、第4実施形態に係るX線透過窓400の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したX線透過窓400では、図10に示すように、第1部分34aの高さH1、第2部分34bの高さH2、および第3部分34cの高さH3は、互いに等しかった。
これに対して、X線透過窓600では、図12に示すように、第3部分34cの高さH3は第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第1部分34
aの高さH1よりも小さい。
X線透過窓600では、仮想直線L1を引いた場合に、仮想直線L1と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が大きいほど小さい。また、仮想直線L2を引いた場合に、仮想直線L2と交差するグリッド部材30の高さは、中心Oとの間の距離が大きいほど小さい。例えば、グリッド部材30の高さと、中心Oとの間の距離の関係は、一次関数で表される。
X線透過窓600では、第3部分34cの高さH3は第2部分34bの高さH2よりも小さく、第2部分34bの高さH2は第1部分34aの高さH1よりも小さい。このように、X線透過窓600では、X線透過窓300と同様に、第3部分34cの高さH3を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第1部分34aの高さH1よりも小さくすることによって、X線の透過率を効率よく向上できる。
また、X線透過窓600では、X線透過窓400と同様に、第3部分34cの幅W3を第2部分34bの幅W2よりも小さくし、第2部分34bの幅W2を第1部分34aの幅W1よりも小さくすることによって、X線の透過率を向上できる。
6.2. X線透過窓の製造方法
X線透過窓600の製造方法では、X線透過窓500の製造方法と同様に、基板2をパターニングしてグリッド部材30を形成する工程において、第1部分34a、第2部分34b、および第3部分34cのエッチング量を異ならせることによって、第3部分34cの高さH3を第2部分34bの高さH2よりも小さくし、第2部分34bの高さH2を第1部分34aの高さH1よりも小さくする。
その他の工程は、X線透過窓400の製造工程と同様である。
7. 第7実施形態
次に、第7実施形態に係るX線検出器について、図面を参照しながら説明する。図13は、X線検出器700の構成を示す図である。
X線検出器700は、X線透過窓100を含む。なお、ここでは、X線透過窓100を含む場合について説明するが、X線検出器700は、X線透過窓200、X線透過窓300、X線透過窓400、X線透過窓500、およびX線透過窓600のいずれかを含んでいてもよい。
X線検出器700は、図13に示すように、筐体701と、検出素子702と、冷却素子704と、ヒートパイプ706と、信号伝達回路707と、信号増幅回路708と、を含む。
筐体701は、検出素子702と冷却素子704を収容する空間を形成する。筐体70
1内は、真空状態である。筐体701は、キャップ701aと、端子基板701bと、を有している。キャップ701aには、X線透過窓100が取り付けられている。これにより、筐体701内を外部と隔離しつつ、外部からのX線を検出素子702で検出できる。端子基板701bには、検出素子702に接続された端子が設けられている。
検出素子702は、X線透過窓100を透過したX線を検出する。検出素子702は、例えば、シリコンドリフト検出器である。検出素子702の出力信号は、端子および端子に接続された配線を介して、信号伝達回路707に送られる。信号伝達回路707から出力された信号は、信号増幅回路708に送られる。
冷却素子704は、検出素子702を冷却する。冷却素子704は、例えば、ペルチェ素子である。冷却素子704から放出された熱は、ヒートパイプ706に伝わり、不図示の放熱板で放熱される。
信号増幅回路708は、検出素子702からの信号を増幅する。信号増幅回路708の出力信号は、不図示の情報処理装置に送られる。情報処理装置では、例えば、検出素子702からの信号に基づいて、スペクトルが生成される。
X線検出器700は、X線の透過率が高いX線透過窓100を含むため、検出感度を向上できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。実質的に同一の構成とは、例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…基板、2a…第1面、2b…第2面、4…レジスト、10…外枠、12…開口部、20…X線透過膜、30…グリッド部材、32…小開口部、34…グリッド部材、34a…第1部分、34b…第2部分、34c…第3部分、100…X線透過窓、200…X線透過窓、300…X線透過窓、400…X線透過窓、500…X線透過窓、600…X線透過窓、700…X線検出器、701…筐体、701a…キャップ、701b…端子基板、702…検出素子、704…冷却素子、706…ヒートパイプ、708…信号増幅回路

Claims (4)

  1. 内部が真空状態の筐体と、
    前記筐体に取り付けられ、開口部を有する外枠と、
    前記開口部を塞ぐ放射線透過膜と、
    前記開口部を複数の小開口部に区画するグリッド部材と、
    前記筐体内に配置された検出素子と、
    を含み、
    前記放射線透過膜は、前記筐体内と外部を隔離しつつ、前記外部からの放射線を透過し、
    前記外枠は、前記放射線透過膜を支持し、
    前記グリッド部材は、前記筐体内と前記外部との圧力差によって前記放射線透過膜に加わる圧力を分散し、
    前記グリッド部材は、
    第1部分と、
    前記第1部分よりも幅が小さい第2部分と、
    前記第2部分よりも幅が小さい第3部分と、
    を有し、
    前記第1部分と前記開口部の中心との間の距離は、前記第2部分と前記開口部の中心との間の距離よりも大きく、
    前記第2部分と前記開口部の中心との間の距離は、前記第3部分と前記開口部の中心との間の距離よりも大きく、
    前記第1部分の高さは、前記第2部分の高さよりも小さく、
    前記第2部分の高さは、前記第3部分の高さよりも小さい、放射線検出器。
  2. 請求項1において、
    前記第1部分は、前記第2部分を囲み、
    前記第2部分は、前記第3部分を囲んでいる、放射線検出器。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2部分と前記第3部分の間の前記小開口部の面積は、前記第1部分と前記第2部分の間の前記小開口部の面積よりも大きい、放射線検出器。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記小開口部は、複数行、複数列に配置され、
    前記小開口部の行方向のピッチは、一定であり、
    前記小開口部の列方向のピッチは、一定である、放射線検出器。
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