JP7179905B2 - 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム - Google Patents
地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7179905B2 JP7179905B2 JP2021078700A JP2021078700A JP7179905B2 JP 7179905 B2 JP7179905 B2 JP 7179905B2 JP 2021078700 A JP2021078700 A JP 2021078700A JP 2021078700 A JP2021078700 A JP 2021078700A JP 7179905 B2 JP7179905 B2 JP 7179905B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groundwater
- well
- pipe
- injection well
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title description 20
- 239000003673 groundwater Substances 0.000 claims description 167
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 151
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 151
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 144
- 238000005086 pumping Methods 0.000 claims description 44
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 42
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 11
- 238000005338 heat storage Methods 0.000 description 10
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 7
- 230000006870 function Effects 0.000 description 7
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 6
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 5
- 230000008569 process Effects 0.000 description 5
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 230000008016 vaporization Effects 0.000 description 2
- 238000009834 vaporization Methods 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24T—GEOTHERMAL COLLECTORS; GEOTHERMAL SYSTEMS
- F24T10/00—Geothermal collectors
- F24T10/20—Geothermal collectors using underground water as working fluid; using working fluid injected directly into the ground, e.g. using injection wells and recovery wells
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24T—GEOTHERMAL COLLECTORS; GEOTHERMAL SYSTEMS
- F24T10/00—Geothermal collectors
- F24T2010/50—Component parts, details or accessories
- F24T2010/56—Control arrangements
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/10—Geothermal energy
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Hydrology & Water Resources (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Description
しかし、特許文献1に開示されたポンプにおいて、インバータ制御を行う場合、インバータ制御の最低周波数における注水流量より小さい注水流量となる低負荷時においては、注水温度を制御しにくいことがある。
本開示に係る地中熱利用システムの実施形態について、図1~図9を参照して説明する。
(地中熱利用システムの構成)
図1~図3に示すように、地中熱利用システム1は、複数の井戸2と、配管3と、熱交換器4と、温度調整システム7(図3参照)と、ポンプ31と、を主に備える。
図1に示すように、複数の井戸2は、地上OGから帯水層LY内に延びている。
例えば、複数の井戸2は、第一井戸2Aと、第二井戸2Bとを備える。
地中熱利用システム1は、第一井戸2Aおよび第二井戸2Bのうちの一方から地下水をくみ上げ、熱交換器4で熱交換を行った後、第一井戸2Aおよび第二井戸2Bのうちの他方に熱交換後の地下水を注入する。つまり、地中熱利用システム1は、第一井戸2Aから地下水をくみ上げて第二井戸2Bに注水する場合と、第二井戸2Bから地下水をくみ上げて第一井戸2Aに注水する場合の、2つの運転モードを有する。
ここで以下の説明においては、第一井戸2Aおよび第二井戸2Bのうち、地下水をくみ上げる側を揚水井戸21と称し、第一井戸2Aおよび第二井戸2Bのうち、地下水を注水する側を注水井戸22と、称する。つまり、第一井戸2A、第二井戸2Bは、それぞれ揚水井戸21として機能する場合と、注水井戸22として機能する場合とがある。
ただし、以下においては、説明を簡略化するため、第一井戸2Aを揚水井戸21とし、第二井戸2Bを注水井戸22として、熱交換器4で熱交換を行う場合を中心に説明する。
ケーシング2aは、上下方向に延びる筒状である。
例えば、開口2cは、ケーシング2aの上部の開口であってもよい。
ストレーナー2bによって、井戸2は、帯水層LYの地下水をケーシング2aの内部に取り込んだり、ケーシング2aの内部から帯水層LYへ地下水を戻したりできるように構成されている。
例えば、図3に示すように、ケーシング2aの上部の開口には、開口を閉塞する井戸蓋6が設けられてもよい。
図1、図3に示すように、配管3は、井戸2の内部に延びている。
例えば、配管3は、揚水井戸21と注水井戸22とを接続するように、揚水井戸21と注水井戸22との各地下水に両端が浸漬されていてもよい。
例えば、ポンプ31によりくみ上げられた地下水が、揚水井戸21から注水井戸22に向かって流れることができるように、配管3の一端は揚水井戸21内に設けられ、配管3の他端は注水井戸22に設けられていてもよい。
ポンプ31は、井戸2から配管3に揚水する。
例えば、ポンプ31は、井戸2が揚水井戸21として機能する場合に、井戸2から配管3に揚水する。
例えば、ポンプ31は、配管3内へ井戸2内の地下水をくみ上げてもよい。
例えば、ポンプ31は、配管3の両端に設けられ、各井戸2内の地下水に浸漬されていてもよい。
例えば、ポンプ31は、インバータ制御により出力を変更できてもよい。
注水弁32は、配管3の両端部にそれぞれ設けられている。
注水弁32は、配管3の両端のポンプ31と、熱交換器4との間に配置されていてもよい。
例えば、注水弁32は、各井戸2内の地下水に浸漬されていてもよい。
注水弁32は、配管3内の地下水を注水する。
例えば、注水弁32は、井戸2が注水井戸22として機能する場合に、配管3内の地下水を井戸2(注水井戸22)内に注水する。
注水弁32は、配管3内の圧力が設定圧力よりも大きくなると開放され、配管3内の地下水が注水井戸22に注水される。
逆止弁35a~35dは、揚水井戸21から地下水をくみ上げた場合であっても、注水井戸22から地下水をくみ上げた場合であっても、地下水が熱交換器4に対し同じ方向に流れるように、配管3における地下水の流れを制御する。
同様に、第二井戸2Bからくみ上げた場合、配管3内の地下水は、第二井戸2Bから、逆止弁35c、熱交換器4、逆止弁35dを順に経由し、第一井戸2Aに注水される。このときも、熱交換器4より上流側(第一井戸2A側)は下流側に比べて配管3内の圧力が大きいため、逆止弁35aや逆止弁35bに水は流れない。
熱交換器4は、配管3内の地下水と負荷設備100側の媒体との間で熱交換する。
例えば、熱交換器4は、井戸2からくみ上げられて配管3内を流れる地下水と、負荷設備100側の媒体との間で熱交換する。熱交換が行われた後の地下水は、熱交換器4から配管3内を流れ、井戸2に注水される。
例えば、熱交換器4は、地上OGにおいて、配管3の途中に設けられていてもよい。
熱交換器4を経た水が冷水の場合、地中熱利用システム1は、井戸2に冷水を注入することにより冷水蓄熱を行う。
ここで「温水」とは、帯水層の地下水の初期地中温度より高い温度の水のことであり、「冷水」とは、帯水層の地下水の初期地中温度より低い温度の水のことである。
例えば、帯水層の地下水の初期地中温度は18℃である。
図2に示すように、負荷設備100は、熱交換器4で配管3内の地下水と熱交換を行った媒体を利用する。
負荷設備100は、例えば、熱源機110と、空調機120と、を備えた空気調和システムである。
例えば、熱源機110は、コンデンサ、エバポレータ、コンプレッサ等を備えたヒートポンプであってもよい。
空調機120は、熱源機110から供給される媒体と熱交換することで、空調機120が設置された空間の空気調和を行う。
例えば、負荷設備100は、空気調和システムとして、冷房モードと、暖房モードとで、運転モードの切換が可能とされている。
負荷設備100は、熱交換器4と、熱源機110と、空調機120との間で、各運転モードに応じた媒体の流れを形成するための配管系統101を有している。配管系統101には、不図示の開閉弁等が適宜設けられ、空気調和システムの各運転モードに応じ、熱交換器4と、熱源機110と、空調機120との間で媒体を所定のルートで循環させる。
第二熱交換器140は、空気調和システム側の配管系統101の媒体と、冷却塔130側の冷却水との間で熱交換を行う。
第二熱交換器140は、冷却塔130で冷却された冷却水との熱交換により、空気調和システム側の配管系統101の媒体を冷却する。
負荷設備100の構成、用途は、上記したものに限らず、適宜変更可能である。
図3に示すように、温度調整システム7は、ポンプコントローラ71と、制御弁72と、制御装置80と、を備える。温度調整システム7は、注水井戸22に注水される地下水の流量を調整することによって、注水井戸22の注水温度を調整する。
例えば、ポンプコントローラ71は、各井戸2のポンプ31に関連して設けられてもよい。
例えば、ポンプコントローラ71は、インバータ回路(図示無し)を有し、ポンプ31のインバータ制御を実施する。
ポンプコントローラ71は、後述する制御装置80の制御により、インバータ回路によるインバータ制御の動作周波数を変動することで、ポンプ31の回転数を調整する。
ポンプコントローラ71は、インバータ回路によるインバータ制御の動作周波数を変動することで、ポンプ31の回転数を調整し、熱交換器4を経て配管3から注水井戸22に注水する地下水の流量を調整する。
以下、ポンプ31のインバータ制御の動作周波数を「ポンプ31の動作周波数」ともいう。
例えば、制御弁72は、各井戸2と熱交換器4との間に設けられてもよい。
例えば、本実施形態において、制御弁72は、熱交換器4よりも注水井戸22側に設けられてもよい。
制御弁72は、配管3内の地下水の流量を調整可能である。
制御弁72は、配管3内の流路を開閉することで、配管3内の地下水の流量を調整する。
制御弁72は、その開度を調整することで、配管3内の地下水の流量を調整する。
制御弁72は、制御装置80の制御により、配管3内の地下水の流量を調整する。
制御弁72は、ポンプ31の動作周波数が、最低周波数まで下がった場合に、その開度を調整する。
例えば、最低周波数は、ポンプの種類によって決まり、ポンプメーカにより異なってもよい。
制御装置80は、注水井戸22に注水される地下水の流量を調整する。
制御装置80は、注水井戸22に注水される地下水の注水温度が一定となるように、ポンプ31の動作周波数、および制御弁72の開度を調整する。
制御装置80は、ポンプ31の動作周波数が、最低周波数以上の領域では、ポンプ31の動作周波数のみを調整することで、注水井戸22に注水される地下水の流量を調整する。
例えば、制御装置80は、各ポンプコントローラ71に対し、制御可能に接続されてもよい。
例えば、制御装置80は、各制御弁72に対し、制御可能に接続されてもよい。
例えば、制御装置80は、ポンプ31の動作周波数が最低周波数まで下がった場合、制御弁72の開度を調整することで、注水井戸22に注水される地下水の流量を調整する。
制御装置80は、ポンプ31の動作周波数が最低周波数まで下がった場合、制御弁72の開度を絞る(小さくする)することで、注水井戸22に注水される地下水の流量を小さくする。
例えば、制御装置80は、ポンプ31の動作周波数が最低周波数まで下がり、制御弁72の開度調整によって注水井戸22に注水される地下水の流量を調整している状態では、ポンプ31の動作周波数を最低周波数に保つようにしてもよい。
また、制御装置80は、制御弁72の開度が、予め設定した最低開度まで絞られた場合、熱交換器4で、冷却塔130で冷却した負荷設備100側の媒体と熱交換することで、配管3から注水井戸22に注水される地下水の流量を調整する。
ポンプ動作制御部81は、注水井戸22に注水される地下水の温度に応じて、揚水井戸21から地下水を揚水するポンプ31の動作周波数を調整する。
ポンプ動作制御部81は、予め記憶されたマップ等に基づき、ポンプ31の動作周波数を変動させることで、配管3から注水井戸22に注水される地下水の流量を調整する。
例えば、ポンプ動作制御部81は、負荷設備100側で冷房運転を行い、注水井戸22で温水蓄熱を行う場合、配管3から注水井戸22に注水される地下水の実際の注水温度と設定温度との差に基づいてポンプ31の動作周波数を制御する。
例えば、ポンプ動作制御部81は、負荷設備100側で暖房運転を行い、注水井戸22で冷水蓄熱を行う場合、配管3から注水井戸22に注水される地下水の実際の注水温度と設定温度との差に基づいてポンプ31の動作周波数を制御する。
ポンプ動作制御部81は、予め記憶されたマップ等に基づき、要求される注水温度に応じて、ポンプ31の動作周波数(出力)を調整するようポンプコントローラ71を制御する。
ポンプ動作制御部81は、例えばポンプ31が安定して運転できる動作周波数の下限値を、最低周波数として記憶している。ポンプ動作制御部81は、予め設定された最低周波数以上の周波数領域でポンプ31の動作を調整するようポンプコントローラ71を制御する。
制御弁開閉制御部82は、制御弁72の開度を調整することで、配管3内の地下水の流量を調整する。
制御弁開閉制御部82は、ポンプ31の動作周波数が、最低周波数まで下がった場合に、制御弁72の開度を調整する。
制御弁開閉制御部82は、ポンプ31の動作周波数が最低周波数となった場合に、注水井戸22に注水される地下水の温度に応じて、制御弁72の開度を調整する。
負荷側流路制御部83は、冷房モード、暖房モード等の各運転モードに応じ、配管系統101における媒体の流れを制御する。
制御弁72の開度が予め設定された最小設定開度となり、注水温度が設定温度に達しない場合、負荷側流路制御部83は、負荷設備100側の運転モードを、後述する冷却塔モードに切り換える。
負荷側流路制御部83は、ポンプ31の動作周波数が最低周波数まで下がった状態で、制御弁72の開度が予め設定された最小設定開度となった場合、負荷設備100側の運転モードを、冷却塔モードに切り換える。
冷却塔モードでは、冷却塔130の冷却水によって冷却された媒体と熱交換器4で熱交換した地下水を、注水井戸22に注水する。
さらに、負荷側流路制御部83は、負荷設備100側の運転モードを、後述する冷凍機モードに切り換えてもよい。
冷却塔モードでは、負荷設備100は、冷却塔130で大気と接触させて気化させるときの気化熱により冷却した冷却水を、第二熱交換器140に送る。第二熱交換器140では、冷却水と、配管系統101の媒体との熱交換が行われる。つまり第二熱交換器140では、冷却塔130で冷却された冷却水によって、配管系統101の媒体が冷却される。冷却された媒体は、熱交換器4に送られ、配管3内の地下水と熱交換を行う。これによって、配管3内の地下水は冷却されて注水井戸22に注水され、冷水蓄熱がなされる。
冷凍機モードでは、負荷設備100は、冷却塔130と熱源機110とを冷凍機として用いる。この場合、揚水井戸21となる第一井戸2Aのポンプ31は、地下水をくみ上げて熱交換器4に送り込む。熱交換器4は、配管3内の地下水と負荷設備100側の配管系統101を流れる媒体との間で熱交換を行い、地下水を冷却する。負荷設備100側において、熱交換器4における熱交換により加熱された媒体は、熱源機110に送り込まれる。第二熱交換器140を介して冷却塔130に接続された熱源機110は、加熱された媒体を熱交換により冷却する。熱源機110における熱交換によって冷却された媒体は、熱交換器4に再び送りこまれて循環する。熱交換器4では、冷却された媒体と配管3内を流れる地下水との熱交換を行うことで、地下水が冷却される。地中熱利用システム1は、冷却された地下水を、配管3を通して注水井戸22に注水することで、冷水蓄熱を行う。
制御装置80の動作は、制御方法の実施形態に相当する。
制御装置80は、図9に示す各ステップを実施する。
ST02における判定の結果、ポンプ31のインバータ制御の動作周波数が、最低周波数まで低下していた場合、制御弁開閉制御部82は、注水井戸22に注水される地下水の設定温度に応じて、制御弁72の開度を閉じる方向に調整する(ST03:制御弁の開度を調整するステップ)。制御弁開閉制御部82は、制御弁72の開度を調整することで、注水井戸22への注水流量の調整を行う。このとき、ポンプ31のインバータ制御の動作周波数は、最低周波数を維持している。つまり、ポンプ31のインバータ制御の動作周波数が最低周波数である状態で、制御弁72を閉じることで、制御装置80は、注水井戸22に注水される地下水の流量を、さらに低下させる。
ST04の判定の結果、制御弁72の開度が最小設定開度でなければ、ST03に戻り、制御弁開閉制御部82は、処理を継続する。
ST04の判定の結果、制御弁72の開度が最小設定開度であれば、負荷側流路制御部83が、負荷設備100側の運転モードを、冷却塔モードに切り換える(ST05:負荷設備側の運転モードを冷却塔モードに切り換えるステップ)。冷却塔モードでは、地中熱利用システム1は、冷却塔130の冷却水によって冷却された媒体と熱交換器4で熱交換した地下水を、注水井戸22に注水する。これによって、配管3内の地下水は冷却されて注水井戸22に注水され、冷水蓄熱が実施される。
例えば、大気温度が高いことにより、冷却塔モードによる冷水蓄熱が実施できない場合、制御装置80は冷凍機モードに切り替えて、冷凍機モードによる冷水蓄熱が実施されてもよい。
本実施形態によれば、地中熱利用システム1は、揚水井戸21からポンプ31でくみ上げた地下水を、配管3を通して熱交換器4に送る。熱交換器4で、地下水と負荷設備100側の媒体との熱交換を行うことで、地中熱が利用される。熱交換器4を経た地下水は、配管3を通して注水井戸22に注水される。ポンプ31は、インバータ制御により、配管3を介して送水する地下水の流量を調整する。ポンプ31のインバータ制御の動作周波数が、予め設定された最低周波数となった場合、地中熱利用システム1は、制御弁72によって配管3内の流量を絞ることで、ポンプ31の最低周波数における流量よりも小さい流量で地下水を注水井戸22に注水することが可能となる。これにより、地中熱利用システム1は、低負荷時において注水温度を制御しやすい。
これにより、地中熱利用システム1は、注水井戸22の近くで注水流量を制御することができる。したがって、地中熱利用システム1は、注水井戸22の注水温度を制御しやすい。
このように、制御弁72を絞って地下水の流量を調整している状態では、ポンプ31のインバータ制御の動作周波数を最低周波数に保つことで、地中熱利用システム1は、制御弁72による流量調整を効率良く行うことができる。
制御弁72の開度が最小設定開度となると、注水井戸22に注水される地下水の流量を、それ以上、下げることができなくなる。このような場合に、冷却塔130を用いることで、地中熱利用システム1は、注水井戸22に注水する地下水の温度を、さらに調整することが可能となる。これにより、地中熱利用システム1は、低負荷時における注水温度の制御を、より広い範囲で行うことが可能となる。
この制御装置80によれば、ポンプ動作制御部81は、注水井戸22に注水される地下水の温度に応じて、ポンプ31のインバータ制御の動作周波数を調整する。注水井戸22に注水される地下水の流量を調整することによって、制御装置80は、注水井戸22に注水される地下水の温度を調整できる。ポンプ31のインバータ制御の動作周波数が、予め設定された最低周波数となった場合、制御弁開閉制御部82は、制御弁72の開度を調整して配管3内の流量を絞ることで、ポンプ31の最低周波数における流量よりも小さい流量で地下水を注水井戸22に注水することが可能となる。これにより、制御装置80は、低負荷時において注水温度を制御しやすい。
なお、上述の実施形態においては、制御装置80の各種機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをマイコンといったコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行うものとしている。ここで、コンピュータシステムのCPUの各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
例えば、メモリ196は、制御装置80で実行されるプログラムで使用されるデータ等を一時的に記憶するRandom Access Memory(以下、「RAM」という。)等の媒体であってもよい。
例えば、記憶/再生装置197は、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアへデータ等を記憶したり、外部メディアのデータ等を再生したりするための装置であってもよい。
例えば、IO I/F198は、制御装置80と他の装置との間で情報等の入出力を行うためのインタフェースであってもよい。
例えば、通信I/F199は、インターネット、専用通信回線等の通信回線を介して、制御装置80と他の装置との間で通信を行うインタフェースであってもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として示したものであり、本開示の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、本開示の範囲や要旨に含まれると同様に、本開示の範囲とその均等の範囲に含まれるものとする。
実施形態に記載の地中熱利用システム1、制御装置80、制御方法、プログラムは、例えば以下のように把握される。
2…井戸
2A…第一井戸
2B…第二井戸
2a…ケーシング
2b…ストレーナー
2c…開口
3…配管
4…熱交換器
6…井戸蓋
7…温度調整システム
21…揚水井戸
22…注水井戸
31…ポンプ
32…注水弁
35a~35d…逆止弁
71…ポンプコントローラ
72…制御弁
80…制御装置
81…ポンプ動作制御部
82…制御弁開閉制御部
83…負荷側流路制御部
100…負荷設備
101…配管系統
110…熱源機
120…空調機
130…冷却塔
140…第二熱交換器
190…コンピュータ
195…プロセッサ
196…メモリ
197…記憶/再生装置
198…IO I/F
199…通信I/F
HOL…掘削孔
LY…帯水層
OG…地上
ST01…ポンプの動作周波数を調整するステップ
ST02…ポンプの動作周波数が最低周波数まで低下したか否かを判定するステップ
ST03…制御弁の開度を調整するステップ
ST04…制御弁の開度が最小設定開度であるか否かを判定するステップ
ST05…負荷設備側の運転モードを冷却塔モードに切り換えるステップ
Claims (8)
- 揚水井戸と、
注水井戸と、
前記揚水井戸から前記注水井戸に延びる配管と、
前記配管を介して、前記揚水井戸から前記注水井戸に地下水を送水可能なポンプと、
前記配管に設けられている熱交換器と、
前記配管に設けられ、前記配管内の前記地下水の流量を調整可能な制御弁と、
前記ポンプのインバータ制御の動作周波数が最低周波数となった場合、前記配管内の流量を絞るように前記制御弁を制御することで、前記注水井戸に注水される前記地下水の流量を調整する制御装置と、
前記熱交換器で前記配管内の前記地下水と熱交換を行う媒体を用いる負荷設備側に冷却塔と、を備え、
前記制御装置は、前記制御弁の開度が最小設定開度となった場合、前記冷却塔によって冷却された前記媒体と前記熱交換器で熱交換した前記地下水を、前記注水井戸に注水する
地中熱利用システム。 - 前記制御装置が、前記揚水井戸からくみ上げられ、前記熱交換器を経て前記注水井戸に注水される前記地下水の温度に応じて、前記インバータ制御の動作周波数を調整するポンプ動作制御部を備える
請求項1に記載の地中熱利用システム。 - 前記制御装置が、前記動作周波数が最低周波数となった場合に、前記温度に応じて、前記制御弁の開度を調整する制御弁開閉制御部をさらに備える
請求項2に記載の地中熱利用システム。 - 前記制御弁が、前記熱交換器よりも前記注水井戸側に設けられている
請求項1から3の何れか一項に記載の地中熱利用システム。 - 前記制御装置が、前記制御弁を絞ることで前記配管内の前記地下水の流量を調整している場合、前記動作周波数を前記最低周波数に保つ、
請求項1から4の何れか一項に記載の地中熱利用システム。 - 揚水井戸から注水井戸に延び、地下水と負荷設備が用いる媒体との熱交換を行う熱交換器が設けられている配管を介して、前記揚水井戸から前記注水井戸に前記地下水を送水するポンプのインバータ制御の動作周波数を調整するポンプ動作制御部と、
前記動作周波数が最低周波数となった場合に、前記注水井戸に前記地下水を送り込む前記配管に設けられた制御弁の開度を調整する制御弁開閉制御部と、を備え、
前記開度が最小設定開度となった場合、前記負荷設備側の冷却塔によって冷却された前記媒体と前記熱交換器で熱交換した前記地下水を、前記注水井戸に注水する
制御装置。 - 揚水井戸から注水井戸に延び、地下水と負荷設備が用いる媒体との熱交換を行う熱交換器が設けられている配管を介して、前記揚水井戸から前記注水井戸に前記地下水を送水するポンプのインバータ制御の動作周波数を調整し、
前記動作周波数が最低周波数となった場合に、前記注水井戸に前記地下水を送り込む前記配管に設けられた制御弁の開度を調整し、
前記開度が最小設定開度となった場合、前記負荷設備側の冷却塔によって冷却された前記媒体と前記熱交換器で熱交換した前記地下水を、前記注水井戸に注水する
制御方法。 - コンピュータに、
揚水井戸から注水井戸に延び、地下水と負荷設備が用いる媒体との熱交換を行う熱交換器が設けられている配管を介して、前記揚水井戸から前記注水井戸に前記地下水を送水するポンプのインバータ制御の動作周波数を調整し、
前記動作周波数が最低周波数となった場合に、前記注水井戸に前記地下水を送り込む前記配管に設けられた制御弁の開度を調整し、
前記開度が最小設定開度となった場合、前記負荷設備側の冷却塔によって冷却された前記媒体と前記熱交換器で熱交換した前記地下水を、前記注水井戸に注水する
方法を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021078700A JP7179905B2 (ja) | 2021-05-06 | 2021-05-06 | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム |
PCT/JP2022/005417 WO2022234705A1 (ja) | 2021-05-06 | 2022-02-10 | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム |
KR1020237037779A KR20230165315A (ko) | 2021-05-06 | 2022-02-10 | 지중열 이용 시스템, 제어 장치, 제어 방법, 프로그램 |
CN202280028546.0A CN117136287A (zh) | 2021-05-06 | 2022-02-10 | 地热利用***、控制装置、控制方法以及程序 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021078700A JP7179905B2 (ja) | 2021-05-06 | 2021-05-06 | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022172656A JP2022172656A (ja) | 2022-11-17 |
JP7179905B2 true JP7179905B2 (ja) | 2022-11-29 |
Family
ID=83932041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021078700A Active JP7179905B2 (ja) | 2021-05-06 | 2021-05-06 | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7179905B2 (ja) |
KR (1) | KR20230165315A (ja) |
CN (1) | CN117136287A (ja) |
WO (1) | WO2022234705A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7511730B1 (ja) | 2023-08-24 | 2024-07-05 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 制御装置、地中熱利用システム、制御方法、プログラム |
JP7478892B1 (ja) | 2023-09-26 | 2024-05-07 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 制御装置、地中熱利用システム、制御方法、及びプログラム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101005231B1 (ko) | 2010-04-27 | 2010-12-31 | (주)넥스지오 | 대수층 축열 제어 시스템 |
JP2018173257A (ja) | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 地中熱利用システム及び地中熱利用方法 |
CN111457607A (zh) | 2020-05-11 | 2020-07-28 | 北京甜圆农业科技有限公司 | 一种水源热泵地下水回灌*** |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2360838A2 (fr) * | 1975-11-13 | 1978-03-03 | Erap | Procede et dispositif de stockage souterrain de chaleur en milieu poreux et permeable |
JPS58220994A (ja) * | 1982-06-17 | 1983-12-22 | Toshiba Corp | 可変速形給水ポンプの制御装置 |
US5685362A (en) * | 1996-01-22 | 1997-11-11 | The Regents Of The University Of California | Storage capacity in hot dry rock reservoirs |
JP6932346B2 (ja) | 2017-03-31 | 2021-09-08 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 地中熱利用システム及び地中熱利用方法 |
-
2021
- 2021-05-06 JP JP2021078700A patent/JP7179905B2/ja active Active
-
2022
- 2022-02-10 KR KR1020237037779A patent/KR20230165315A/ko unknown
- 2022-02-10 WO PCT/JP2022/005417 patent/WO2022234705A1/ja active Application Filing
- 2022-02-10 CN CN202280028546.0A patent/CN117136287A/zh active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101005231B1 (ko) | 2010-04-27 | 2010-12-31 | (주)넥스지오 | 대수층 축열 제어 시스템 |
JP2018173257A (ja) | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 地中熱利用システム及び地中熱利用方法 |
CN111457607A (zh) | 2020-05-11 | 2020-07-28 | 北京甜圆农业科技有限公司 | 一种水源热泵地下水回灌*** |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2022234705A1 (ja) | 2022-11-10 |
JP2022172656A (ja) | 2022-11-17 |
KR20230165315A (ko) | 2023-12-05 |
CN117136287A (zh) | 2023-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2022234705A1 (ja) | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム | |
JP5202261B2 (ja) | 給湯機 | |
KR100859245B1 (ko) | 히트 펌프 급탕 마루 난방 장치 | |
KR101936425B1 (ko) | 급가열 및 급냉각을 위한 칠러 시스템 | |
JP6980945B2 (ja) | 冷媒制御システム、及び冷却システム | |
JP2010270970A (ja) | 熱源システム及びその制御方法並びにプログラム | |
KR20200103436A (ko) | 온도 조절 냉각 시스템 및 이의 제어 방법 | |
JP2009299941A (ja) | 温水供給システム | |
JP2006292329A (ja) | 熱源システムおよびその制御装置ならびにその制御方法 | |
JP2008075920A (ja) | チラー装置 | |
CN110603415B (zh) | 涡轮制冷机及其控制装置、控制方法以及记录介质 | |
KR20230164712A (ko) | 계산 장치, 계산 방법, 프로그램, 제어 장치, 제어 방법, 제어 프로그램 | |
KR100563899B1 (ko) | 폐열 회수식 공기 조화 장치 | |
JP2006300473A (ja) | 給湯装置 | |
JP2013020509A (ja) | 温度制御装置、温度制御方法及び温度制御システム | |
JP5930997B2 (ja) | 給湯システム | |
CN114198825A (zh) | 用于冷冻水列间空调单冷的控制方法及装置、列间空调 | |
KR101591290B1 (ko) | 이원 냉동 사이클을 갖는 히트 펌프 시스템 및 그 운전 방법 | |
WO2022234703A1 (ja) | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム | |
JP2012515890A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP5478403B2 (ja) | ヒートポンプ給湯装置 | |
KR102477639B1 (ko) | 냉각 시스템 | |
JP5412073B2 (ja) | 熱源システムおよびその制御方法 | |
WO2024106180A1 (ja) | 制御装置、地中熱利用システム、制御方法、及びプログラム | |
JP5464947B2 (ja) | 氷蓄熱ユニットの蓄熱制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211216 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20211216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220614 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7179905 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |