JP7179667B2 - フレーム体及び浴槽台 - Google Patents

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Description

本発明は、フレーム体及び浴槽台に関する。
従来より、浴室の洗い場や浴槽内において踏み台や腰掛け等として用いられる浴槽台が知られている。一般に、浴槽台は、台部と、その台部を支持する複数の支持脚とを備えている。また、台部は、各支持脚の上端部を連結して設けられるフレーム体と、そのフレーム体により支持される座部と、その座部の上面に敷設される座面シートとを有している(例えば特許文献1参照)。
座面シートには、クッション材により形成されたクッション製シートや、ゴム材により形成されたゴム製シート等、複数種類のものがある。例えば、座面シートがクッション製シートである場合、台部を腰掛けとして使用する際に座り心地をよくすることができる。また、座面シートがゴム製シートである場合、台部を踏み台として使用する際に滑り止めとして用いることができる。
特開2003-125966号公報
ところで、クッション製シートはその内部に空気を含み易いため、クッション製シートを有する浴槽台を浴槽内に沈めて使用する際には浴槽台が比較的大きな浮力を受けることが考えられる。このため、かかる浴槽台については、浴槽内に沈み易くするため、その重量を大きくするのが望ましいと考えられる。
その一方で、ゴム製シートはクッション製シートと比べ内部に空気を含みにくい。そのため、ゴム製シートを有する浴槽台を浴槽内に沈めて使用する際には浴槽台がそれほど大きな浮力を受けないと考えられる。このため、かかる浴槽台については、その重量をそれほど大きくする必要がないと考えられる。
このように、浴槽台では、用いられる座面シートの種類により、求められる重量の大きさがそれぞれ変わってくることが考えられる。このため、求められる重量に応じて、浴槽台の重量を個々設定していくことになると考えられる。また、浴槽台では、フレーム体の重量が占める割合が大きいため、この場合、フレーム体の重量を個々に設定していくことになると考えられる。
しかしながら、求められる重量ごとに、フレーム体の重量を個々設定していくとなると、重量違いの複数のフレーム体が発生することになる。この場合、それら複数のフレーム体をそれぞれ個別に製造していくこととなるため、フレーム体の製造コストが増大する等の問題が生じるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減等の効果を得ることができるフレーム体及び浴槽台を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明のフレーム体は、台部とその台部を下方から支持する複数の支持脚とを備える浴槽台において、前記台部を構成するためのフレーム体であって、前記フレーム体は、金属材料により成形された成形品であり、打ち抜き加工により打ち抜き可能とされた複数の打ち抜き部分を有し、前記フレーム体には、前記各打ち抜き部分の周縁部に沿って前記打ち抜き加工に際し破断される破断部が形成されており、その破断部の破断により前記打ち抜き部分が打ち抜き可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、金属材料により成形されたフレーム体に打ち抜き加工により打ち抜き可能とされた複数の打ち抜き部分が設けられている。この場合、例えばフレーム体の各打ち抜き部分の全てを打ち抜くことで重量の小さいフレーム体を得たり、各打ち抜き部分のうち一部の打ち抜き部分を打ち抜くことで重量の大きいフレーム体を得たりすることができる。したがって、この場合、打ち抜きを行う打ち抜き部分の数を調整することで、重量の異なる複数種類のフレーム体を得ることができる。このような構成では、重量の異なる複数のフレーム体を製造するにあたり、共通のフレーム体をベースに製造することができるため、製造コストの低減等の効果を得ることができる。
また、フレーム体には打ち抜き部分が複数設けられているため、例えば打ち抜き部分が1つだけ設けられている場合と比べて、打ち抜き部分が打ち抜かれた後の開口領域を小さくすることができる。これにより、打ち抜き部分が打ち抜かれた後のフレーム体の強度を確保し易くすることができる。
第2の発明のフレーム体は、第1の発明において、前記フレーム体は、平面視において、矩形形状とされているとともに、前記フレーム体の中央部に対し互いに対称に設けられた複数の前記打ち抜き部分を有することを特徴とする。
本発明によれば、打ち抜き部分として、平面視矩形のフレーム体の中央部に対し互いに対称に設けられた複数の打ち抜き部分を有している。この場合、それら複数の打ち抜き部分が共に打ち抜かれる場合と共に打ち抜かれない場合とのそれぞれにおいてフレーム体の重量バランスに変化が生じるのを抑制することができる。これにより、共通のフレーム体をベースに重量の異なる複数のフレーム体を製造する上で好適な構成とすることができる。
第3の発明のフレーム体は、第2の発明において、前記フレーム体は、平面視において矩形枠状に形成された外フレーム部と、その外フレーム部の対角線に沿って延び両端部がそれぞれ前記外フレーム部に接続されているとともに、互いに交差した状態で接続されている一対の対角線フレーム部と、前記外フレーム部の内側において、前記各対角線フレーム部が交差する交差部を囲むように矩形枠状に形成されているとともに、各隅部がそれぞれ前記対角線フレーム部と接続されている内フレーム部とを有し、前記フレーム体には、前記外フレーム部の内側に前記各対角線フレーム部と前記内フレーム部とにより区画された複数の区画領域が形成され、それら各区画領域ごとに前記打ち抜き部分が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、フレーム体が、矩形枠状の外フレーム部に加え、その外フレーム部の対角線に沿って延びる一対の対角線フレーム部を有しているため、フレーム体の強度向上を図ることができる。また、フレーム体は、さらに矩形枠状の内フレーム部を有しており、この内フレーム部と各対角線フレーム部とにより外フレーム部の内側が複数の領域に区画されている。そして、これら区画された複数の区画領域ごとに打ち抜き部分が設けられている。この場合、打ち抜き部分を小割にして多数設けることができるため、打ち抜き部分の打ち抜きによりフレーム体の重量を調整するに際し、調整の自由度を高めることができる。
第4の発明の浴槽台は、前記台部とその台部を下方から支持する複数の前記支持脚とを備え、前記台部は、前記各支持脚の上側に連結して設けられた第1フレーム体と、その第1フレーム体により支持された座部と、その座部の上面に敷設された第1座面シートとを有し、前記第1座面シートは、クッション材により形成されている浴槽台であって、前記第1フレーム体は、第1乃至第3のいずれかの発明のフレーム体について、前記各打ち抜き部分のうち少なくとも一部の打ち抜き部分が打ち抜かれることなく残された状態とされたフレーム体となっていることを特徴とする。
本発明の浴槽台では、座面シートがクッション材により形成されている。クッション材はその内部に空気を含み易いため、浴槽台を浴槽内に沈めて配置する際に浴槽台が受ける浮力が大きくなると考えられる。そのため、かかる浴槽台では、浴槽台を沈み易くするため、浴槽台の重量を大きくする必要があると考えられる。
その点、本発明では、台部を構成する第1フレーム体として、第1の発明のフレーム体について、各打ち抜き部分のうち少なくとも一部の打ち抜き部分が打ち抜かれることなく残された状態とされたフレーム体が用いられている。この場合、第1フレーム体として、比較的重量の大きいフレーム体が用いられるため、重量の比較的大きい浴槽台を得ることが可能となる。
第5の発明の浴槽台は、前記台部とその台部を下方から支持する複数の前記支持脚とを備え、前記台部は、前記各支持脚の上側に連結して設けられた第2フレーム体と、その第2フレーム体により支持された座部と、その座部の上面に敷設された第2座面シートとを有し、前記第2座面シートは、滑り止め用のゴム材により形成されている浴槽台であって、前記第2フレーム体は、第1乃至第3のいずれかの発明のフレーム体について前記各打ち抜き部分のすべてが打ち抜かれた状態のフレーム体となっていることを特徴とする。
本発明の浴槽台では、座面シートがゴム材により形成されている。ゴム材はクッション材と比べて空気を含みにくいため、浴槽台を浴槽内に沈めて配置する際に浴槽台がそれほど大きな浮力を受けないと考えられる。そのため、かかる浴槽台では、重量をそれほど大きくする必要がないと考えられる。
その点、本発明では、台部を構成する第2フレーム体として、第1の発明のフレーム体について、各打ち抜き部分のすべてが打ち抜かれた状態のフレーム体が用いられている。この場合、第2フレーム体として、比較的重量の小さいフレーム体が用いられるため、重量がそれほど大きくない浴槽台を得ることが可能となる。
第1浴槽台を斜め上方から見た斜視図。 第2浴槽台を斜め上方から見た斜視図。 ベースフレーム体を斜め上方から見た斜視図。 ベースフレーム体を斜め下方から見た斜視図。 ベースフレーム体を示す平面図。 ベースフレーム体を示す底面図。 (a)が第1浴槽台のフレーム体を示す底面図であり、(b)が第2浴槽台のフレーム体を示す底面図である。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、浴槽台として、2種類の浴槽台を想定している。これらの浴槽台はそれぞれ第1浴槽台10及び第2浴槽台20となっており、以下においては、これら各浴槽台10,20の基本的構成について順に説明する。
まず、第1浴槽台10の構成について図1に基づいて説明する。図1は第1浴槽台10を斜め上方から見た斜視図である。なお、第1浴槽台10が、特許請求の範囲における請求項4に記載の「浴槽台」に相当する。
図1に示すように、第1浴槽台10は、台部11と、その台部11を下方から支持する複数(具体的には4つ)の支持脚12とを備える。台部11は、その平面視の形状が矩形形状とされており、その台部11の四隅に支持脚12がそれぞれ配置されている。
台部11は、各支持脚12の上端側に連結して設けられたフレーム体13と、そのフレーム体13により支持された座部14と、その座部14の上面に敷設された座面シート15とを有している。フレーム体13は、アルミニウム合金により形成され、平面視にて矩形形状とされている。なお、フレーム体13が第1フレーム体に相当する。
座部14は、合成樹脂材料により形成され、フレーム体13を上方から覆う平面視矩形の天板部14aと、その天板部14aの周縁部から下方に延びフレーム体13を側方から覆う側板部14bとを有している。また、座面シート15はクッション材により形成され、その上面により座面が形成されている。これにより、第1浴槽台10では、使用者が座部14に座った際の座り心地が良くなっている。なお、座面シート15が第1座面シートに相当する。
各支持脚12は、上下に延びる筒状をなしている。それら各支持脚12の下端部には脚ゴム17が取り付けられている。
続いて、第2浴槽台20について図2に基づいて説明する。図2は第2浴槽台20を斜め上方から見た斜視図である。なお、第2浴槽台20が、特許請求の範囲における請求項5に記載の「浴槽台」に相当する。
図2に示すように、第2浴槽台20は、基本的に第1浴槽台10と同様の構成を有しており、その外形サイズが第1浴槽台10と同じとされている。第2浴槽台20も、台部21と、その台部21を下方から支持する複数の支持脚22とを備える。
台部21は、各支持脚22の上端側に連結して設けられたフレーム体23と、そのフレーム体23により支持された座部24と、座部24の上面に敷設された座面シート25とを有している。フレーム体23は、アルミニウム合金により形成され、平面視にて矩形形状とされている。なお、フレーム体23が第2フレーム体に相当する。
座部24は、合成樹脂材料により形成され、フレーム体23を上方から覆う平面視矩形の天板部24aと、その天板部24aの周縁部から下方に延びフレーム体23を側方から覆う側板部24bとを有している。また、座面シート25は滑り止め用のゴム材により形成され、その上面により座面が形成されている。これにより、第2浴槽台20では、使用者が第2浴槽台20を踏み台として使用する際に使用者が座部24の上で滑ってしまうのを防止することが可能となっている。なお、座面シート25が第2座面シートに相当する。
各支持脚22は、上下に延びる筒状をなしている。それら各支持脚22の下端部には脚ゴム27が取り付けられている。
ここで、上述したように、第1浴槽台10では、座面シート15としてクッション製シートが用いられている。クッション製シートはその内部に空気を含み易いため、第1浴槽台10を浴槽の湯内に沈めて使用する際には第1浴槽台10が大きな浮力を受けることが考えられる。そのため、第1浴槽台10については、浴槽内に沈み易くするため、その重量を大きくする必要があると考えられる。
これに対して、第2浴槽台20では、座面シート25としてゴム製シートが用いられている。ゴム製シートは、クッション製シートと比べて内部に空気を含みにくいため、第2浴槽台20を浴槽内に沈めて使用する際に第2浴槽台20が受ける浮力はそれほど大きくならないことが考えられる。そのため、第2浴槽台20については、その重量をそれほど大きくする必要がないと考えられる。
このように、第1浴槽台10と第2浴槽台20とでは、求められる重量の大きさがそれぞれ相違しており、第1浴槽台10では比較的大きな重量が求められ、第2浴槽台20では比較的小さい重量が求められる。そこで、本実施形態では、第1浴槽台10については、フレーム体13として比較的重量の大きなものを用い、第2浴槽台20については、フレーム体23として比較的重量の小さなものを用いるようにしている。
ところで、重量の異なる各フレーム体を個別に製造するとなると、フレーム体の種類が増えて製造コストが増大する等の問題を招くことが考えられる。そこで、本実施形態では、このような点に鑑み、各浴槽台10,20のフレーム体13,23を共通のフレーム体を用いて製造することとしている。すなわち、各フレーム体13,23を製造する際にはまず、各フレーム体13,23のそれぞれにとってベースとなるベースフレーム体30をアルミダイカストにより成形し、その成形後、ベースフレーム体30の一部を打ち抜き加工により打ち抜くことでフレーム体13,23を製造するようにしている。そして、この打ち抜き加工に際し、ベースフレーム体30から打ち抜く打ち抜き部分の量を大小調整することで、重量の異なる各フレーム体13,23を製造するようにしている。
続いて、このように製造される各フレーム体13,23の製造の流れについて詳しく説明していく。まず、各フレーム体13,23のベースとなるベースフレーム体30の構成について図3~図6に基づき説明する。なお、図3はベースフレーム体30を斜め上方から見た斜視図であり、図4はベースフレーム体30を斜め下方から見た斜視図である。また、図5はベースフレーム体30を示す平面図であり、図6は底面図である。
ベースフレーム体30は、アルミニウム合金を材料としたダイカスト鋳造(いわゆるアルミダイカスト)により成形された成形品である。図3~図6に示すように、ベースフレーム体30は、平面視において矩形形状とされ、詳しくは長方形状とされている。ベースフレーム体30は、平面視にて矩形枠状に形成された外フレーム部31と、その外フレーム部31の各対角線に沿ってそれぞれ延びる一対の対角線フレーム部32と、外フレーム部31の内側において矩形枠状に形成された内フレーム部33とを有している。なお、ベースフレーム体30が特許請求の範囲に記載された「フレーム体」に相当する。
外フレーム部31は長方形状とされ、4つ(4辺)の枠辺部35と、四隅に設けられた4つの筒部36とを有している。各筒部36は上下に延びる筒状をなしており、隣り合う枠辺部35同士を互いに接続している。また、各筒部36は、支持脚12の上端側が挿入されることで当該支持脚12が取り付けられる脚取付部となっている。
各対角線フレーム部32は、その両端部がそれぞれ外フレーム部31に接続されており、詳しくは、互いに対角に位置する各筒部36に接続されている。また、各対角線フレーム部32は互いに交差する交差部37において接続されており、その交差部37は外フレーム部31の中央部に位置している。
内フレーム部33は、外フレーム部31と相似形をなす矩形枠状とされ、その大きさが外フレーム部31よりも小さくされている。内フレーム部33は、交差部37を囲むように形成され、その中央部が交差部37と同じ位置に位置している。したがって、内フレーム部33の中央部は外フレーム部31の中央部と同じ位置に位置している。また、内フレーム部33は、各隅部においてそれぞれ対角線フレーム部32に接続されている。
なお、以下においては、外フレーム部31、対角線フレーム部32及び内フレーム部33を総称してフレーム部31~33ともいう。
ベースフレーム体30には、外フレーム部31の内側に各対角線フレーム部32と内フレーム部33とにより区画された複数(具体的には8つ)の区画領域39が形成されている。各区画領域39にはそれぞれ打ち抜き加工により打ち抜き可能とされた打ち抜き部分42が設けられている。各打ち抜き部分42はそれぞれ、プレス機を用いた打ち抜き加工により個別に打ち抜き可能とされている。
各打ち抜き部分42は、所定の厚みを有して形成され、打ち抜き部分42の周囲に配置されたフレーム部31~33に跨がるよう設けられている。また、各打ち抜き部分42は、その上面がフレーム部31~33の上面と略同じ高さ位置に設定されている。なお、図4及び図6では、各打ち抜き部分42をドットハッチを付して示している。
打ち抜き部分42とその打ち抜き部分42に隣接するフレーム部31~33との境界部には打ち抜き部分42よりも厚みの小さい薄肉部45が設けられている。薄肉部45は、打ち抜き部分42とフレーム部31~33との境界部に沿って延びており、それら両者を互いに接続している。この場合、薄肉部45は、打ち抜き部分42の周縁部に沿って延びている。また、薄肉部45は、打ち抜き部分42とフレーム部31~33との境界部においてその上端部に配置されている。
薄肉部45は、打ち抜き部分42の打ち抜き加工に際し破断される破断部(以下、破断部45という)となっている。打ち抜き加工に際しては、この破断部45の破断により打ち抜き部分42が打ち抜かれるようになっている。なお、破断部45に、その破断部45に沿って溝部を形成することで、破断部45にて破断し易くするようにしてもよい。
各打ち抜き部分42には、内フレーム部33よりも内側に設けられた複数(具体的には4つ)の内側打ち抜き部分42A~42Dと、内フレーム部33よりも外側に設けられた複数(具体的には4つ)の外側打ち抜き部分42E~42Hとが含まれている。各内側打ち抜き部分42A~42Dはいずれも、平面視において三角形状をなしている。これら各内側打ち抜き部分42A~42Dには、ベースフレーム体30の長辺方向に交差部37を挟んで並ぶ一対の内側打ち抜き部分42A,42Bと、ベースフレーム体30の短辺方向に交差部37を挟んで並ぶ一対の内側打ち抜き部分42C,42Dとが含まれている。
一対の内側打ち抜き部分42A,42Bは、交差部37(換言するとベースフレーム体30の中央部)に対して互いに対称となるように形成されている。また、一対の内側打ち抜き部分42C,42Dも、交差部37に対して互いに対称となるように形成されている。また、内側打ち抜き部分42A,42Bは内側打ち抜き部分42C,42Dよりも体積が大きくなっており、したがって重量も大きくなっている。
各外側打ち抜き部分42E~42Hはいずれも、平面視において矩形形状をなしている。各外側打ち抜き部分42E~42Hには、ベースフレーム体30の長辺方向に並ぶ一対の外側打ち抜き部分42E,42Fと、ベースフレーム体30の短辺方向に並ぶ一対の外側打ち抜き部分42G,42Hとが含まれている。一対の外側打ち抜き部分42E,42Fは、交差部37に対して互いに対称となるように形成されている。また、一対の外側打ち抜き部分42G,42Hも、交差部37に対して互いに対称となるように形成されている。
次に、上述したベースフレーム体30を用いて製造される第1浴槽台10及び第2浴槽台20の各フレーム体13,23について説明する。図7は、(a)が第1浴槽台10のフレーム体13を示す底面図であり、(b)が第2浴槽台20のフレーム体23を示す底面図である。まず、第1浴槽台10のフレーム体13について説明する。
図7(a)に示すように、ベースフレーム体30から第1浴槽台10のフレーム体13を製造する際には、ベースフレーム体30の各打ち抜き部分42のうち、各外側打ち抜き部分42E~42Hのすべてと、一対の打ち抜き部分42C,42Dとをそれぞれ打ち抜き加工により打ち抜く。これにより、ベースフレーム体30には、各打ち抜き部分42のうち、一対の打ち抜き部分42A,42Bだけが残された状態となる。そして、かかる状態とされたベースフレーム体30が第1浴槽台10のフレーム体13とされる。この場合、第1浴槽台10のフレーム体13として、比較的重量の大きいフレーム体を得ることが可能となる。
続いて、第2浴槽台20のフレーム体23について説明する。
図7(b)に示すように、ベースフレーム体30から第2浴槽台20のフレーム体23を製造する際には、ベースフレーム体30の各打ち抜き部分42A~42Hをすべて打ち抜き加工により打ち抜く。これにより、ベースフレーム体30は、各打ち抜き部分42のすべてが打ち抜かれた(取り除かれた)状態とされる。そして、かかる状態とされたベースフレーム体30が第2浴槽台20のフレーム体23とされる。この場合、第2浴槽台20のフレーム体23として、比較的重量の小さいフレーム体を得ることが可能となる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
アルミニウム合金による成形(つまりアルミダイカスト)によってベースフレーム体30を形成し、そのベースフレーム体30に打ち抜き加工により打ち抜き可能とされた複数の打ち抜き部分42を設けた。この場合、例えばベースフレーム体30の各打ち抜き部分42の全てを打ち抜くことで重量の小さいフレーム体(具体的には第2浴槽台20のフレーム体23)を得たり、各打ち抜き部分42のうち一部の打ち抜き部分42を打ち抜くことで重量の大きいフレーム体(具体的には第1浴槽台10のフレーム体13)を得たりすることができる。したがって、この場合、打ち抜きを行う打ち抜き部分42の数を調整することで、重量の異なる複数種類のフレーム体を得ることができる。このような構成では、重量の異なる複数のフレーム体を製造するにあたり、共通のフレーム体(ベースフレーム体30)をベースに製造することができるため、製造コストの低減等の効果を得ることができる。
また、ベースフレーム体30には打ち抜き部分42が複数設けられているため、例えば打ち抜き部分が1つだけ設けられている場合と比べて、打ち抜き部分が打ち抜かれた後の開口領域を小さくすることができる。これにより、打ち抜き部分が打ち抜かれた後のフレーム体13,23の強度を確保し易くすることができる。
打ち抜き部分42として、平面視矩形のベースフレーム体30の中央部に対し互いに対称に設けられた複数の打ち抜き部分42が設けられている。例えば、打ち抜き部分42Aと打ち抜き部分42Bとがベースフレーム体30の中央部に対し互いに対称に設けられている。この場合、それら対称に設けられる複数の打ち抜き部分42A,42Bが共に打ち抜かれる場合(具体的にはフレーム体23を製造する場合)と共に打ち抜かれない場合(具体的にはフレーム体13を製造する場合)とのそれぞれにおいてフレーム体の重量バランスに変化が生じるのを抑制することができる。これにより、共通のフレーム体(ベースフレーム体30)をベースに重量の異なる複数のフレーム体13,23を製造する上で好適な構成とすることができる。
ベースフレーム体30が、矩形枠状の外フレーム部31に加え、その外フレーム部31の対角線に沿って延びる一対の対角線フレーム部32を有しているため、ベースフレーム体30の強度向上を図ることができる。また、ベースフレーム体30は、さらに矩形枠状の内フレーム部33を有しているため、ベースフレーム体30のさらなる強度向上を図ることができる。
また、ベースフレーム体30が上記のような構成とされていることで、外フレーム部31の内側が内フレーム部33と各対角線フレーム部32とにより複数の区画領域39に区画されている。そして、これら区画された複数の区画領域39ごとに打ち抜き部分42が設けられている。この場合、ベースフレーム体30に打ち抜き部分42を小割にして多数設けることができるため、打ち抜き部分42の打ち抜きによりフレーム体の重量を調整するに際し、調整の自由度を高めることができる。
また、打ち抜き部分42を小割にすることで、打ち抜き部分42が打ち抜かれた後の開口領域を大いに小さくすることができるため、打ち抜き部分42が打ち抜かれた後のフレーム体13,23の強度を好適に確保することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、ベースフレーム体30の各区画領域39ごとに打ち抜き部分42を設けたが、各区画領域39のうち一部にのみ打ち抜き部分42を設けるようにしてもよい。例えば、各区画領域39のうち、内フレーム部33の内側の各区画領域39にだけ打ち抜き部分42(つまり内側打ち抜き部分42A~42D)を設けることが考えられる。この場合、内フレーム部33の外側の各区画領域39にはベースフレーム体30の成形時にあらかじめ開口領域を形成しておくことが考えられる。そうすれば、ベースフレーム体30から各浴槽台10,20のフレーム体13,23を打ち抜き加工により製造する際、外側打ち抜き部分42E~42Gの打ち抜きを行わなくても済む。
・ベースフレーム体30の構成は必ずしも上記実施形態のものに限定されない。例えば、上記実施形態では、ベースフレーム体30の強度向上を図るべく、ベースフレーム体30に対角線フレーム部32を設けたが、この対角線フレーム部32に代えて、別のフレーム部を設けるようにしてもよい。例えば、外フレーム部31の内側にその外フレーム部31の長辺方向及び短辺方向にそれぞれ延び互いに交差する一対の交差フレーム部を設け、それら各交差フレーム部の両端部をそれぞれ外フレーム部31に接続する構成が考えられる。この場合、各交差フレーム部が交差する交差部は、外フレーム部31の中心部に位置させる。また、各交差フレーム部をさらに内フレーム部33との交差部において当該内フレーム部33に接続する。
かかる構成においても、ベースフレーム体30には、外フレーム部31の内側に、内フレーム部33と各交差フレーム部とにより区画された複数の区画領域が形成される。具体的には、上記実施形態のベースフレーム体30と同様、8つの区画領域が形成される。このため、それら各区画領域ごとに打ち抜き部分を複数設けることが可能となる。
・上記実施形態では、第1浴槽台10のフレーム体13を製造する際には、ベースフレーム体30の各打ち抜き部分42A~42Hのうち、内側打ち抜き部分42A,42Bだけが残るように打ち抜き加工を行い、第2浴槽台20のフレーム体23を製造する際には、各打ち抜き部分42A~42Hのすべてを打ち抜き加工により打ち抜いたが、各打ち抜き部分42A~42Hのうちいずれの打ち抜き部分42を打ち抜くか、いずれの打ち抜き部分42を残すかは、製造するフレーム体に求められる重量によって適宜決めればよい。
例えば、第1浴槽台10のフレーム体13よりも重量が大きいフレーム体を製造する場合、各打ち抜き部分42A~42Hのうち、外側打ち抜き部分42E~42Hだけを打ち抜くことですべての内側打ち抜き部分42A~42Dが残ったフレーム体を製造することが考えられる。また、さらに、重量の大きいフレーム体を製造する場合には、各打ち抜き部分42A~42Hのうち、一部の外側打ち抜き部分42E,42Fだけを打ち抜くことですべての内側打ち抜き部分42A~42Dと一部の外側打ち抜き部分42G,42Hとが残ったフレーム体を製造することが考えられる。
なお、打ち抜き加工を行わないですべての打ち抜き部分42A~42Gが残った状態のフレーム体(つまりベースフレーム体30そのもの)を用いるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ベースフレーム体30をアルミニウム合金により成形したが、ベースフレーム体30をアルミニウム合金以外の金属材料により成形してもよい。
10…第1浴槽台、11…台部、12…支持脚、13…第1フレーム体としてのフレーム体、15…第1座面シートとしての座面シート、20…第2浴槽台、21…台部、22…支持脚、23…第2フレーム体としてのフレーム体、25…第2座面シートとしての座面シート、30…フレーム体としてのベースフレーム体、31…外フレーム部、32…対角線フレーム部、33…内フレーム部、37…交差部、39…区画領域、42…打ち抜き部分、45…破断部。

Claims (5)

  1. 台部とその台部を下方から支持する複数の支持脚とを備える浴槽台において、前記台部を構成するためのフレーム体であって、
    前記フレーム体は、金属材料により成形された成形品であり、打ち抜き加工により打ち抜き可能とされた複数の打ち抜き部分を有し、
    前記フレーム体には、前記各打ち抜き部分の周縁部に沿って前記打ち抜き加工に際し破断される破断部が形成されており、その破断部の破断により前記打ち抜き部分が打ち抜き可能とされていることを特徴とするフレーム体。
  2. 前記フレーム体は、平面視において、矩形形状とされているとともに、前記フレーム体の中央部に対し互いに対称に設けられた複数の前記打ち抜き部分を有することを特徴とする請求項1に記載のフレーム体。
  3. 前記フレーム体は、
    平面視において矩形枠状に形成された外フレーム部と、
    その外フレーム部の対角線に沿って延び両端部がそれぞれ前記外フレーム部に接続されているとともに、互いに交差した状態で接続されている一対の対角線フレーム部と、
    前記外フレーム部の内側において、前記各対角線フレーム部が交差する交差部を囲むように矩形枠状に形成されているとともに、各隅部がそれぞれ前記対角線フレーム部と接続されている内フレーム部とを有し、
    前記フレーム体には、前記外フレーム部の内側に前記各対角線フレーム部と前記内フレーム部とにより区画された複数の区画領域が形成され、それら各区画領域ごとに前記打ち抜き部分が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレーム体。
  4. 前記台部とその台部を下方から支持する複数の前記支持脚とを備え、
    前記台部は、
    前記各支持脚の上側に連結して設けられた第1フレーム体と、
    その第1フレーム体により支持された座部と、
    その座部の上面に敷設された第1座面シートとを有し、
    前記第1座面シートは、クッション材により形成されている浴槽台であって、
    前記第1フレーム体は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載されたフレーム体について、前記各打ち抜き部分のうち少なくとも一部の打ち抜き部分が打ち抜かれることなく残された状態とされたフレーム体となっていることを特徴とする浴槽台。
  5. 前記台部とその台部を下方から支持する複数の前記支持脚とを備え、
    前記台部は、
    前記各支持脚の上側に連結して設けられた第2フレーム体と、
    その第2フレーム体により支持された座部と、
    その座部の上面に敷設された第2座面シートとを有し、
    前記第2座面シートは、滑り止め用のゴム材により形成されている浴槽台であって、
    前記第2フレーム体は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載されたフレーム体について前記各打ち抜き部分のすべてが打ち抜かれた状態のフレーム体となっていることを特徴とする浴槽台。
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