JP7179427B2 - 増幅装置 - Google Patents

増幅装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7179427B2
JP7179427B2 JP2019140692A JP2019140692A JP7179427B2 JP 7179427 B2 JP7179427 B2 JP 7179427B2 JP 2019140692 A JP2019140692 A JP 2019140692A JP 2019140692 A JP2019140692 A JP 2019140692A JP 7179427 B2 JP7179427 B2 JP 7179427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
amplification
replaced
restoration
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019140692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020025266A (ja
Inventor
達哉 岡元
勝弘 伊澤
来人 坂井
雄二 大澤
剛士 上田
大輔 森澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Publication of JP2020025266A publication Critical patent/JP2020025266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7179427B2 publication Critical patent/JP7179427B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、アンテナで受信した放送信号やCATV局からの伝送信号などを棟内において分岐・分配する棟内共聴装置の増幅装置に適用して好適な増幅装置に関する。
この明細書で云う「棟内共聴装置」とは、ビルや集合住宅,共同住宅などの建物に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの棟内に設置する共聴装置を云うものとする。
棟内共聴装置にCATV(ケーブルテレビジョン)を導入する場合の一例の構成を図17に示す。
図17に示す棟内共聴装置2100は、棟内に設置され、CATV信号伝送ライン中に挿入されている双方向分岐増幅装置2101により分岐された下り方向のCATV信号が、タップオフ(TAP OFF )2102および保安器SBを介して棟内に引き込まれ、双方向増幅装置2105の第1入力端子に入力されると共に、BS/CSアンテナ2103よりのBS-IFあるいはCS-IF信号が、双方向増幅装置2105の第2入力端子に入力される。これらの第1入力端子および第2入力端子に入力された3種類の信号は、それぞれ双方向増幅装置2105により増幅されて出力端子から混合されて出力される。
双方向増幅装置2105の出力は分岐器2106に供給され、分岐器2106において分岐された1つの信号は、分配器2107により複数に分配される。この分配された信号は双方向増幅装置2108により増幅されて、さらに分配器2109により複数に分配される。分配器2109により分配された1つの分配出力は、複数個縦続に接続された直列ユニット2110~2115に供給される。この直列ユニット2115の終端にはインピーダンス整合用の終端抵抗2116が接続されている。
この直列ユニット2110~2115は宅内の各部屋等に設けられており、この直列ユニット2110~2115にはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルが接続される。
特開平11-4357号公報
従来の棟内共聴装置2100において、CATV信号の上り方向の伝送帯域は、例えば10~55MHzとされ、下り方向の伝送帯域は70~770MHzとされている。また、BS/CS-IFの伝送帯域は1000MHz~3224MHzとされている。双方向増幅装置2105,2108は、上り信号、下り信号およびBS/CS-IF信号をそれぞれ増幅する複数の増幅器を備えており、上記伝送帯域の各伝送信号の減衰を補償するため、上り信号、下り信号、BS/CS-IF信号をそれぞれ増幅する増幅器により増幅される。そして、上記伝送帯域の各伝送信号をそれぞれ増幅する複数の増幅器は棟内の壁面等に設置される筐体に収納されており、双方向増幅装置2105および双方向増幅装置2108は、それぞれ筐体を備えている。
従来の棟内共聴装置2100では、双方向増幅装置2105,2108の内部の複数の増幅器は一体型の構造になっており、一部の増幅器に不具合が発生した場合でも双方向増幅装置である筐体を交換する必要があるため、すべての信号が停波されてしまう。これを解決するために、筐体内に収納された増幅器において伝送信号の帯域別に増幅器を区別し、区別した増幅器からなる複数の増幅ユニットに分割して、増幅器ユニット毎に交換可能とすることが考えられる。しかしながら、増幅ユニットに不具合が発生した場合は、当該増幅ユニットを交換する間は、当該増幅ユニットに割り当てられた伝送信号が停波してしまうという問題点があった。さらに、交換の際には交換前と増幅するレベルが同一になるよう、作業者による増幅ユニット内の全ての増幅器の設定を行う必要があることから、設定調整中も停波してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、無停波で増幅ユニットを交換することができると共に、作業者が再設定を行う必要のない増幅装置を提供することを目的としている。
本発明の実施例の増幅装置は、複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと前記復旧ユニットとの制御を行うことができる制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットとを備え、交換対象とされる交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記交換対象増幅ユニットと同等の機能を少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータを前記復旧ユニットに設定して、前記交換対象増幅ユニットに替えて前記復旧ユニットを動作させることにより前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、交換された交換対象増幅ユニットに前記復旧ユニットに設定されていたパラメータを設定して、交換された交換対象増幅ユニットを動作させることにより、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを最も主要な特徴としている。
また、本発明の実施例の他の増幅装置は、棟内共聴装置の伝送線路に設けられた共聴信号を増幅する増幅装置であって、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと前記復旧ユニットとの制御を行うことができる制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットとを備え、交換対象とされる交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記交換対象増幅ユニットと同等の機能を少なくとも備える復旧ユニットを取り付けると、前記電源ユニットから前記復旧ユニットに電源が供給され、前記制御ユニットは、前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータを前記復旧ユニットに設定して、前記交換対象増幅ユニットに替えて前記復旧ユニットを動作させることにより前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、交換された交換対象増幅ユニットに前記復旧ユニットに設定されていたパラメータを設定して、交換された交換対象増幅ユニットを動作させることにより、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを最も主要な特徴としている。
本発明の実施例のさらに他の増幅装置は、放送信号を含む信号を、共聴信号として用いる棟内共聴装置における伝送線路に設けられた増幅装置であって、一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、該ケース内に収納されたメインボードと、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する前記メインボードに着脱自在に装着された複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータを前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができる制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットとを備え、交換対象とされる交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記交換対象増幅ユニットと同等の機能を有する復旧ユニットを前記ケース本体部から開いた前記蓋部の内側に着脱自在に取り付けると、前記電源ユニットから前記復旧ユニットに電源が供給され、前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータを前記制御ユニットにより前記復旧ユニットに設定して、前記交換対象増幅ユニットに替えて前記復旧ユニットを動作させることにより、前記交換対象増幅ユニットを前記メインボードから取り外すと共に新しい交換対象増幅ユニットをメインボードに装着して交換できるようにし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記復旧ユニットに設定されていたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットに設定して、前記復旧ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを前記蓋部から取り外せるようにしたことを最も主要な特徴としている。
上記した本発明のさらに他の増幅装置において、前記メインボードに設けられた第1復旧ユニット接続端子と前記復旧ユニットに設けられた第2復旧ユニット接続端子との間を接続することにより、前記復旧ユニットが前記制御ユニットに接続されるようにしている。
また、上記した本発明のさらに他の増幅装置において、前記制御ユニットに設けられている運用・復旧切換スイッチが復旧側に切り換えられることにより、前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータが前記制御ユニットにより前記復旧ユニットに設定され、さらに、前記交換対象増幅ユニットが切り離されると共に、前記復旧ユニットが動作状態とされて前記交換対象増幅ユニットが交換可能とされ、前記運用・復旧切換スイッチが運用側に切り換えられることにより、前記復旧ユニットに設定されていたパラメータが前記制御ユニットにより前記交換された交換対象増幅ユニットに設定され、さらに、前記復旧ユニットが切り離されると共に、前記交換された交換対象増幅ユニットが動作状態とされて前記復旧ユニットを取り外せるようにようにしている。
さらに、上記した本発明の棟内共聴装置のさらに他の増幅装置において、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットの入力と出力とを切り換える電子制御可能な切換手段が、前記メインボードに設けられている。
さらにまた、上記した本発明の他の増幅装置において、前記運用・復旧切換スイッチが復旧側に切り換えられた際に、前記交換対象増幅ユニットが特定されて、前記制御ユニットにより前記交換対象増幅ユニットにおける前記切換手段が制御されて前記交換対象増幅ユニットの入力と出力とが前記復旧ユニットの入力と出力となるよう切り換えられることにより前記交換対象増幅ユニットが切り離され、前記運用・復旧切換スイッチが運用側に切り換えられた際に、前記交換された交換対象増幅ユニットが特定されて、前記制御ユニットにより前記交換対象増幅ユニットにおける前記切換手段が制御されて前記復旧ユニットの入力と出力とが前記交換された交換対象増幅ユニットの入力と出力となるよう切り換えられることにより前記復旧ユニットが切り離されるようにしている。
さらにまた、本発明のさらに他の増幅装置は、放送信号を含む信号を、共聴信号として用いる棟内共聴装置における伝送線路に設けられた増幅装置であって、一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、該ケース内に収納されたメインボードと、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する前記メインボードに着脱自在に装着された複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータを前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができる前記メインボードに着脱自在に装着された制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給する前記メインボードに着脱自在に装着された電源ユニットとを備え、前記複数の増幅ユニットのいずれかに異常が生じた際に、異常が生じた対象増幅ユニットを前記メインボードから取り外すと共に新しい対象増幅ユニットをメインボードに装着して交換することにより、交換された対象増幅ユニットが特定されて、前記制御ユニットに保存されていた前記対象増幅ユニットに設定されていたパラメータが前記制御ユニットから読み出されて、前記交換された対象増幅ユニットに設定されることを最も主要な特徴としている。
さらにまた、本発明のさらに他の増幅装置は、複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットの制御を行うことができる制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットとを備え、交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを、前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定すると共に、該パラメータを保存して、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記複数の復旧増幅ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを最も主要な特徴としている。
さらにまた、本発明のさらに他の増幅装置は、棟内共聴装置の伝送線路に設けられた共聴信号を増幅する増幅装置であって、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットの制御を行うことができる制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットとを備え、交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを、前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定すると共に、該パラメータを保存して、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記複数の復旧増幅ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを最も主要な特徴としている。
さらにまた、上記した本発明のさらに他の増幅装置は、放送信号を含む信号を、共聴信号として用いる棟内共聴装置における伝送線路に設けられた増幅装置であって、一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、該ケース内に収納されたメインボードと、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する前記メインボードに着脱自在に装着された複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータを前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができる制御ユニットと、前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットとを備え、交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える前記復旧ユニットを前記ケース本体部から開いた前記蓋部の内側に着脱自在に取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを保存すると共に、該パラメータを前記複数の復旧増幅ユニットに設定して、交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることにより、前記交換対象増幅ユニットを前記メインボードから取り外すと共に新しい交換対象増幅ユニットをメインボードに装着して交換できるようにし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記復旧ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを前記蓋部から取り外せるようにしたことを最も主要な特徴としている。
上記した本発明のさらに他の増幅装置において、前記復旧ユニットは、さらに、復旧制御ユニットを備えており、前記交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを前記復旧制御ユニットに書き込み、該復旧制御ユニットは、書き込まれたパラメータを前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定し、交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定するようにしてもよい。
上記した本発明のさらに他の増幅装置において、前記メインボードに設けられた第1復旧ユニット接続端子と前記復旧ユニットに設けられた第2復旧ユニット接続端子との間を接続することにより、前記復旧ユニットが前記制御ユニットに接続されるようにしてもよい。
上記した本発明のさらに他の増幅装置において、前記制御ユニットに設けられている運用・復旧切換スイッチが復旧側に切り換えられることにより、前記保存されたパラメータが前記複数の復旧増幅ユニットに設定され、さらに、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットが切り離されると共に、前記複数の復旧増幅ユニットが動作状態とされて前記交換対象増幅ユニットが交換可能とされ、前記運用・復旧切換スイッチが運用側に切り換えられることにより、前記保存されたパラメータが前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに設定され、さらに、前記復旧ユニットが切り離されると共に、前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットが動作状態とされて前記復旧ユニットを取り外せるようにしてもよい。
上記した本発明のさらに他の増幅装置において、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットの入力と出力と、前記複数の復旧増幅ユニットの入力と出力とを、前記運用・復旧切換スイッチの操作に連動して切り換える電子制御可能な切換手段が、前記メインボードに設けられていてもよい。
本発明の増幅装置は、少なくとも1台の交換対象の増幅ユニットに設定されて保存されていたパラメータを復旧ユニットに設定して動作状態に切り換え、交換対象の増幅ユニットを交換して、復旧ユニットに設定されていたパラメータあるいは保存されていたパラメータを交換された交換対象の増幅ユニットに設定するようにしたので、停波させることなく交換対象の増幅ユニットを交換することができると共に、交換後において作業者が増幅ユニットの再設定を行う必要をなくすことができる。
本発明の実施例である増幅装置を備える棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置のハードウェア構成を示す正面図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置のメインボードの構成を示す表面図および裏面図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置において、制御ユニットと各増幅ユニットとの接続状態を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置の入力と出力を切り換える構成を示す機能ブロック図である。 本発明にかかる増幅装置において、増幅ユニットを交換する場合の手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる増幅装置において、増幅ユニットを交換する場合の手順を示す他のフローチャートである。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置の制御ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置を備える棟内共聴装置に用意されている復旧ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置の第1増幅ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置を備える棟内共聴装置の監視システムにおける監視センターの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置を備える棟内共聴装置の監視システムにおけるゲートウェイの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置の詳細構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置においてマルチホップ通信を行うための構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置の他の実施例の入力と出力を切り換える構成を示す機能ブロック図である。 本発明の増幅装置とされる双方向増幅装置の他の実施例において、増幅ユニットを交換する場合の手順を示すさらに他のフローチャートである。 従来の棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。
<実施例>
本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置における監視システムの構成を図1に示す。図1においては、双方向増幅装置17,19,22,24が本発明にかかる増幅装置とされている。
本発明にかかる「棟内共聴装置」には、ビルや集合住宅,共同住宅などの建物に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの棟内に設置される共聴装置が含まれているものとする。
図1に示す本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置における監視システム0は、棟内に設置される棟内共聴装置1の監視を行うシステムとされている。本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置1は、屋上などに設置されたBS・CSアンテナ10と混合器12とゲートウェイ13とを備え、混合器15と双方向増幅装置17と分岐・分配器18と双方向増幅装置19と分岐・分配器20とが縦続接続された伝送線路と、双方向増幅装置22と分岐・分配器23とが縦続接続された第1系統と、双方向増幅装置24と分岐・分配器25とが縦続接続された第2系統とから構成されている。伝送線路で伝送される伝送信号は、伝送線路損失や分配や分岐されることで減衰され、この減衰を補償するために、双方向増幅装置17,19,22,24が設けられている。
棟内共聴装置1には、CATV局1010から幹線に設置されている増幅装置や分岐・分配装置などの幹線機器1011を介してCATV信号の伝送ライン中に挿入されている分岐・分配装置などにより分岐されたCATV信号の下り信号(以下、「CATV下り信号」という)がタップオフ(TAP OFF )1012および保安器1013を介して棟内に引き込まれている。そして、保安器1013までのメンテナンスはCATV局1010が行うが、保安器1013以降のメンテナンスは加入者が行うこととされている。
棟内共聴装置1では、第2入力端子にゲートウェイ13が接続されている混合器12の第1入力端子にBS・CSアンテナ10で受信され中間周波信号とされた衛星放送信号(以下、「BS・CS-IF信号」という)が入力され、混合器12の出力端子は混合器15の第2入力端子に接続されている。棟内共聴装置1に入力されたCATV下り信号は、混合器15の第1入力端子に入力され、混合器15の第1入力端子に入力されたCATV下り信号および第2入力端子に入力されたBS・CS-IF信号が混合されて共聴信号とされて出力端子から出力される。
なお、図1に示す棟内共聴装置1においては、CATV下り信号とBS・CS-IF信号とが混合されて共聴信号とされているが、本発明においてはこれに限ることはなく、地上デジタル放送信号を受信するUHFアンテナを棟内共聴装置1に設けて、UHFアンテナで受信された地上デジタル放送信号とBS・CS-IF信号とを混合して共聴信号としてもよい。
混合器15の出力端子から出力された共聴信号は双方向増幅装置17に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置17の出力は分岐・分配器18に供給され、分岐・分配器18において複数に分岐・分配される。分岐・分配器18を通過した共聴信号は、双方向増幅装置19に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置19の出力は分岐・分配器20に供給され、分岐・分配器20において複数に分岐・分配される。分岐・分配器20を通過した共聴信号は、さらに、分岐・分配器21で第1系統と第2系統の共聴信号に分配される。第1系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置22に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置22の出力は分岐・分配器23に供給されて複数に分岐・分配される。分岐・分配器23で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている直列ユニットにそれぞれ供給され、直列ユニットにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルが接続される。また、第2系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置24に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置24の出力は分岐・分配器25に供給されて複数に分岐・分配される。分岐・分配器25で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている直列ユニットにそれぞれ供給され、直列ユニットにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルが接続される。
また、第1系統の直列ユニットから送出された上り信号は分岐・分配器23を介して双方向増幅装置22で所定のレベルになるよう増幅されて、分岐・分配器21に供給される。さらに、第2系統の直列ユニットから送出された上り信号は分岐・分配器25を介して双方向増幅装置24で所定のレベルになるよう増幅されて、分岐・分配器21に供給される。分岐・分配器21から出力された上り信号は、分岐・分配器20-双方向増幅装置19-分岐・分配器18-双方向増幅装置17の経路で上っていき、混合器15を介して保安器1013に入力される。保安器1013を通過した上り信号は、タップオフ1012、CATVの幹線および幹線機器1011を介してCATV局1010に上っていき受信される。
上記したように、共聴信号は、CATV下り信号とCATV信号の上り信号(以下、「CATV上り信号」という)およびBS・CS-IF信号から構成され、双方向増幅装置17,19,22,24は後述するように、CATV下り信号を増幅する増幅ユニットとCATV上り信号を増幅する増幅ユニットおよびBS・CS-IF信号を増幅する増幅ユニットを有している。それぞれの増幅ユニットの供給電圧および供給電流や温度などの機器の状態情報と、入力レベル、出力レベル、C/Nなどの伝送信号の状態情報からなる動作データは周期的にモニタされている。モニタされたモニタ信号は、動作データにモニタされた増幅ユニット特有の一意の識別情報(以下、「ID」という)を付加して構成されており、モニタ信号は変調されて共聴信号では使用されていない周波数帯域の通信信号になって棟内共聴装置1内の幹線を上っていき、混合器15と混合器12を介してゲートウェイ13に供給される。例えば、通信信号はFSK(frequency shift keying)信号とされている。ゲートウェイ13は、棟内共聴装置1とインターネット14との間でデータの送受を行える機能を有しており、通信信号をベースバンド信号であるモニタ信号に戻してTCP(Transmission Control Protocol )やHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)によりモニタ信号をインターネット14上のクラウド3に送出することができる。モニタ信号はクラウド3に保存される。ゲートウェイ13は、例えば携帯電話網やWi-Fiなどの無線でインターネット14に接続されるが有線でインターネット14に接続してもよい。インターネット14上には監視センター2が有線あるいは無線で接続されている。これにより、監視センター2はクラウド3にアクセスすることにより、クラウド3上のアプリケーションによりID別にグラフ化されたモニタ信号を表示器上で監視できる。IDでは、双方向増幅装置17,19,22,24の各増幅ユニットを識別できると共に、増幅ユニット内の各増幅器の入力レベルを調整する入力レベル調整部と出力レベルを調整する出力レベル調整部をそれぞれ識別することができる。また、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、異常情報を表示器上に表示して監視することができる。異常情報により、いずれかの増幅ユニットに不具合が生じる予兆が見られた場合は、当該増幅ユニットを有している棟内共聴装置1が設置されている建物に要員を派遣して事前に当該増幅ユニットを交換することができ、障害の発生を予防することができるようになる。これにより、監視センター2は、棟内共聴装置1における双方向増幅装置17,19,22,24の各増幅ユニットを周期的に監視することができる。さらに、ゲートウェイ13はモニタ信号に加えて、双方向増幅装置17,19,22,24の各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報もクラウド3に送っており、監視センター2はクラウド3に格納されたパラメータを変更することにより、インターネット14およびゲートウェイ13を介して変更されたパラメータを増幅ユニットに設定することができる。パラメータには上記IDが付加されており、割り当てられた周波数帯域の信号を所定レベルで出力するように増幅ユニットに設定されるパラメータである。なお、ゲートウェイ13は、所定時間ごとにモニタ信号をクラウド3に送出したり、モニタ信号が更新されるごとにモニタ信号をクラウド3に送出している。
本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置1では、増幅ユニットは無停波で交換することができる。以下、その説明を行う。
棟内共聴装置1における本発明にかかる増幅装置である双方向増幅装置17,19,22,24のハードウェア構成を説明するが、双方向増幅装置19,22,24は双方向増幅装置17と同じ構成とされているため、双方向増幅装置17を代表として、そのハードウェア構成を示す正面図を図2に示す。
双方向増幅装置17は金属製または合成樹脂製のケース50を備えており、ケース50はケース本体部50aと蓋部50bとから構成されており、図2では蓋部50bをケース本体部50aから開けた状態を示している。ケース本体部50aは、前面が開口された直方体状とされており、制御ユニット51と第1増幅ユニット52と第2増幅ユニット53と第3増幅ユニット54と、これらのユニットに電源を供給する電源ユニット55がメインボード57上に着脱自在に取り付けられて内部に収納されている。蓋部50bは、このケース本体部50aの開口を閉塞しており、蝶番により開閉自在にケース本体部50aに取り付けられている。蓋部50bの内側には復旧ユニット56を取り付けることができる。また、例えば、第1増幅ユニット52はCATV上り信号を増幅する増幅ユニットとされ、第2増幅ユニット53はCATV下り信号を増幅する増幅ユニットとされ、第3増幅ユニット54はBS・CS-IF信号を増幅する増幅ユニットとされている。
ここで、メインボード57の構成を説明する。図3(a)にメインボード57の表面の構成を示し、図3(b)にメインボード57の裏面の構成を示す。
メインボード57にはプリント配線が表面および裏面に施されているが省略して示している。メインボード57の表面には図3(a)に示すように、上部の一側に復旧ユニット接続端子51aとされるメス型のコネクタと、電源端子57bとされるメス型のコネクタとが設けられている。また、制御ユニット51が取り付けられる部位にコネクタ51c、コネクタ51d、コネクタ51e、コネクタ51fの4つのメス型のコネクタが設けられており、これらの4つのコネクタに制御ユニット51の裏面に設けられている4つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に制御ユニット51が着脱自在に装着される。コネクタ51cは、通信信号(ID+モニタ信号、ID+パラメータ信号)を入出力するRF(高周波)端子を含んでおり、コネクタ51dは第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の各増幅器(後述するAmp1~Amp6)の入出力レベルをモニタするための入力信号および出力信号を分岐した分岐出力がそれぞれ伝送される例えば5本のRFラインに接続されたRF端子を含んでおり、コネクタ51eは第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の状態をモニタする電圧、電流、温度などのセンサーからのアナログのセンサー信号がそれぞれ入力される端子を含んでおり、コネクタ51fは通信バスに接続される端子を含んでいる。制御ユニット51には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
また、第1増幅ユニット52が取り付けられる部位にコネクタ52a、コネクタ52b、コネクタ52cの3つのメス型のコネクタが設けられており、これらの3つのコネクタに第1増幅ユニット52の裏面に設けられている3つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に第1増幅ユニット52が着脱自在に装着される。コネクタ52aは、第1増幅ユニット52から出力されるCATV上り信号が供給されるRF端子を含んでおり、コネクタ52bは通信バスに接続される端子を含んでおり、コネクタ52cは第1増幅ユニット52に入力されるCATV上り信号が供給されるRF端子を含んでいる。また、第1増幅ユニット52からの分岐出力およびセンサー信号は、コネクタ52bの端子に供給される。なお、第1増幅ユニット52に設定されるあるいは設定されているパラメータは、コネクタ52bにおける通信バスを通じて入出力することができる。第1増幅ユニット52には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
また、第2増幅ユニット53が取り付けられる部位にコネクタ53a、コネクタ53b、コネクタ53cの3つのメス型のコネクタが設けられており、これらの3つのコネクタに第2増幅ユニット53の裏面に設けられている3つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に第2増幅ユニット53が着脱自在に装着される。コネクタ53aは、第2増幅ユニット53に入力されるCATV下り信号が供給されるRF端子を含んでおり、コネクタ53bは通信バスに接続される端子を含んでおり、コネクタ53cは第2増幅ユニット53から出力されるCATV下り信号が供給されるRF端子を含んでいる。また、第2増幅ユニット53からの分岐出力およびセンサー信号は、コネクタ53bの端子に供給される。なお、第2増幅ユニット53に設定されるあるいは設定されているパラメータは、コネクタ53bにおける通信バスを通じて入出力することができる。第2増幅ユニット53には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
なお、第3増幅ユニット54が取り付けられる部位にコネクタ54a、コネクタ54b、コネクタ54cの3つのメス型のコネクタが設けられており、これらの3つのコネクタに第3増幅ユニット54の裏面に設けられている3つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に第3増幅ユニット54が着脱自在に装着される。コネクタ54aは、第3増幅ユニット54に入力されるBS・CS-IF信号が供給されるRF端子を含んでおり、コネクタ54bは通信バスに接続される端子を含んでおり、コネクタ54cは第3増幅ユニット54から出力されるBS・CS-IF信号が供給されるRF端子を含んでいる。また、第3増幅ユニット54からの分岐出力およびセンサー信号は、コネクタ54bの端子に供給される。なお、第3増幅ユニット54に設定されるあるいは設定されているパラメータは、コネクタ54bにおける通信バスを通じて入出力することができる。第3増幅ユニット54には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
さらに、電源ユニット55が取り付けられる部位にコネクタ55aの1つのメス型のコネクタが設けられており、このコネクタに電源ユニット55の裏面に設けられている1つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に電源ユニット55が着脱自在に装着される。コネクタ55aには電源ユニット55から供給される複数の動作用電圧が供給され、制御ユニット51ないし第3増幅ユニット54の各ユニットを動作させるよう供給される。
メインボード57の裏面には図3(b)に示すように高周波リレーや電子スイッチから構成される後述するSW1-1~SW1-4およびSW2-1~SW2-4のスイッチが設けられている。制御ユニット51が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1-1とSW2-1は、復旧ユニット56の入力と出力とを切り換えるスイッチである。第1増幅ユニット52が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1-2とSW2-2は、第1増幅ユニット52の入力と出力とを切り換えるスイッチである。第2増幅ユニット53が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1-3とSW2-3は、第2増幅ユニット53の入力と出力とを切り換えるスイッチである。同様に、第3増幅ユニット54が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1-4とSW2-4は、第3増幅ユニット54の入力と出力とを切り換えるスイッチである。これらのスイッチについては後述する。
双方向増幅装置17は、図2,図3に示すハードウェア構成により、制御ユニット51と第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とは図4に示すように通信バス17-1により相互に接続される。
図4に示すように双方向増幅装置17における制御ユニット51は、マイクロコントローラー(MCU)100とインタフェース(IF)104aと通信I/F105を少なくとも備えている。第1増幅ユニット52はMCU130と増幅部52-1とを少なくとも備えており、第2増幅ユニット53もMCU150と増幅部53-1とを少なくとも備えており、第3増幅ユニット54もMCU160と増幅部54-1とを少なくとも備えている。そして、MCU100,130,150,160のI/OはそれぞれRS485のインタフェースをそなえており、相互に通信バス17-1により接続されている。これにより、制御ユニット51はシリアルの半二重通信で、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とパラメータを通信バス17-1を通じて設定することができると共に、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを通信バス17-1を通じて取り込むことができる。
制御ユニット51の通信I/F105は、制御ユニット51に取り込んだ第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されていたID付きのパラメータと、前記したモニタ信号とを共聴信号では使用されていない周波数帯域(例えば、920MHz)の通信信号に変調してゲートウェイ13に送出している。また、I/F104aはUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)のインタフェースとされ、パーソナルコンピュータ(PC)と接続することができる。PCを接続すると、PCからI/F104aを介して第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の初期設定を行うことができる。
<双方向増幅装置>
次に、棟内共聴装置1における本発明にかかる増幅装置である双方向増幅装置17,19,22,24の各部の接続状態を説明するが、双方向増幅装置19,22,24は双方向増幅装置17と同じ構成とされているため、双方向増幅装置17を代表としてその各部の接続状態を示す機能ブロック図を図5に示す。
図5に示すように、復旧ユニット56の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1-1で入力が、スイッチSW2-1で出力が切り換えられ、第1増幅ユニット52の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW2-2で入力が切り換えられ、スイッチSW1-2で出力が切り換えられ、第2増幅ユニット53の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1-3で入力が切り換えられ、スイッチSW2-3で出力が切り換えられ、第3増幅ユニット54の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1-4で入力が切り換えられ、スイッチSW2-4で出力が切り換えられている。SW1-1~SW1-4およびSW2-1~SW2-4は、リレーや電子スイッチからなり制御ユニット51の切換スイッチ51bを切り換えた際に自動的に切り換えられる。また、制御ユニット51は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニットおよび復旧ユニット56に設定されているパラメータを読み出して保存すると共に、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニットおよび復旧ユニット56に所定のパラメータを書き込んで設定することができる。
SW1-1~SW1-4およびSW2-1~SW2-4の切換について説明すると、蓋部50bに取り付けられた復旧ユニット56が第1増幅ユニット52に対応していると制御ユニット51が判断した場合に切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1-1およびSW2-1の可動接点1aが固定接点1bに切り換えられ、同時に、SW1-2およびSW2-2の可動接点2aが固定接点2cに切り換えられるが、SW1-3、SW1-4およびSW2-3,SW2-4は切り換えられない。これにより、SW2-2に入力されたCATV上り信号はSW2-2の固定接点2cから出力されてSW2-1の固定接点1bに入力されて復旧ユニット56により所定レベルに増幅される。そして、復旧ユニット56により所定レベルに増幅された上り信号はSW1-1の固定接点1bから出力されてSW1-2の固定接点2cに入力されてSW1-2から出力される。すなわち、CATV上り信号の入力と出力から第1増幅ユニット52が切り離されて、上り信号の入力と出力は復旧ユニット56に接続されるようになる。
この場合、SW1-3、SW2-3は切り換えられないことから、SW1-3に入力されたCATV下り信号は固定接点3bから出力されて第2増幅ユニット53により所定レベルに増幅される。そして、SW2-3の固定接点3bに出力されてSW2-3から出力される。同様に、SW1-4、SW2-4は切り換えられないことから、SW1-4に入力されたBS・CS-IF信号は固定接点4bから出力されて第3増幅ユニット54により所定レベルに増幅される。そして、SW2-4の固定接点4bに出力されてSW2-4から出力される。
また、蓋部50bに取り付けられた復旧ユニット56が第2増幅ユニット53に対応していると制御ユニット51が判断した場合に切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1-1およびSW2-1の可動接点1aが固定接点1cに切り換えられ、同時に、SW1-3およびSW2-3の可動接点3aが固定接点3cに切り換えられるが、SW1-2、SW1-4およびSW2-2,SW2-4は切り換えられない。これにより、SW1-3に入力されたCATV下り信号はSW1-3の固定接点3cから出力されてSW1-1の固定接点1cに入力されて復旧ユニット56により所定レベルに増幅される。そして、復旧ユニット56により所定レベルに増幅された下り信号はSW2-1の固定接点1cから出力されてSW2-3の固定接点3cに入力されてSW2-3から出力される。すなわち、CATV下り信号の入力と出力から第2増幅ユニット53が切り離されて、下り信号の入力と出力は復旧ユニット56に接続されるようになる。
この場合、SW1-2、SW2-2は切り換えられないことから、SW2-2に入力されたCATV上り信号は固定接点2bから出力されて第1増幅ユニット52により所定レベルに増幅される。そして、SW1-2の固定接点2bに出力されてSW1-2から出力される。同様に、SW1-4、SW2-4は切り換えられないことから、SW1-4に入力されたBS・CS-IF信号は固定接点4bから出力されて第3増幅ユニット54により所定レベルに増幅される。そして、SW2-4の固定接点4bに出力されてSW2-4から出力される。
さらに、蓋部50bに取り付けられた復旧ユニット56が第3増幅ユニット54に対応していると制御ユニット51が判断した場合に切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1-1およびSW2-1の可動接点1aが固定接点1dに切り換えられ、同時に、SW1-4およびSW2-4の可動接点4aが固定接点4cに切り換えられるが、SW1-2、SW1-3およびSW2-2,SW2-3は切り換えられない。これにより、SW1-4に入力されたBS・CS-IF信号はSW1-4の固定接点4cから出力されてSW1-1の固定接点1dに入力されて復旧ユニット56により所定レベルに増幅される。そして、復旧ユニット56により所定レベルに増幅されたBS・CS-IF信号はSW2-1の固定接点1dから出力されてSW2-4の固定接点4cに入力されてSW2-4から出力される。すなわち、BS・CS-IF信号の入力と出力から第3増幅ユニット54が切り離されて、BS・CS-IF信号の入力と出力は復旧ユニット56に接続されるようになる。
この場合、SW1-2、SW2-2は切り換えられないことから、SW2-2に入力されたCATV上り信号は固定接点2bから出力されて第1増幅ユニット52により所定レベルに増幅される。そして、SW1-2の固定接点2bに出力されてSW1-2から出力される。同様に、SW1-3、SW2-3は切り換えられないことから、SW1-3に入力されたCATV下り信号は固定接点3bから出力されて第2増幅ユニット53により所定レベルに増幅される。そして、SW2-3の固定接点3bに出力されてSW2-3から出力される。
ここで、不具合が生じるおそれがある増幅ユニットを交換する場合の手順を図6に示すユニット交換処理(1)のフローチャートを参照して説明する。なお、運用状態においては、制御ユニット51に設けられた切換スイッチ51bは運用側へ切り換えられており、制御ユニット51は第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にそれぞれ設定されているパラメータを読み出して保存している。このパラメータには上記IDが付加されており、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54のそれぞれが所定レベルで割り当てられた信号を出力するようにパラメータが設定されている。ここでは、第3増幅ユニット54に不具合が生じるおそれがある場合を例に挙げて説明する。
ユニット交換処理(1)が開始されると、図6に示すように、ステップS10でケース本体部50aから蓋部50bを開けて、用意された交換対象とされる第3増幅ユニット54の機能を有する復旧ユニット56を蓋部50bの内面に取り付ける。そして、メインボード57上の復旧ユニット接続端子51aと、復旧ユニット56の復旧ユニット接続端子56aとをケーブルで接続する。復旧ユニット接続端子51aは制御ユニット51に接続されており、復旧ユニット接続端子51aと復旧ユニット接続端子56aとは、例えばRS485ポートの端子とされ、シリアルの半二重通信を行う。蓋部50bの内面には、復旧ユニット56を着脱自在に取り付けるフックなどの取付部が設けられている。次いで、ステップS11にて制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換える。これにより、復旧ユニット56はRS-485の通信バスで制御ユニット51に接続され、ステップS12にて制御ユニット51のMCU100は復旧ユニット56のIDから交換対象の増幅ユニットを特定する。ここで、制御ユニット51が、交換対象となる増幅ユニットが第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の内の第3増幅ユニット54と特定した場合はYESとされてステップS13に進む。また、何らかの理由で制御ユニット51が交換対象の増幅ユニットを特定できなかった場合は、NOと判断されてユニット交換処理(1)は終了する。この場合は、復旧ユニット接続端子51aと復旧ユニット56の復旧ユニット接続端子56aとを接続しているケーブルを一度取り外して再度取り付けるようにして、ステップS13に進めるようにする。
ステップS13では、制御ユニット51は第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを読み出す。次いで、ステップS14にて読み出したパラメータを復旧ユニット56に送って、復旧ユニット56に当該パラメータを設定する。さらに、ステップS15にてSW1-1,SW1-4およびSW2-1,SW2-4が制御ユニット51により上述したように制御されて、交換対象の第3増幅ユニット54に接続されていたBS・CS-IF信号の入力と出力とが交換対象の第3増幅ユニット54から復旧ユニット56に接続されるよう自動的に切り換えられる。これにより、第3増幅ユニット54に割り当てられていたBS・CS-IF信号は、復旧ユニット56に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。そして、交換対象の第3増幅ユニット54から入力と出力とが切り離されることから、交換対象の第3増幅ユニット54はメインボード57から取り外すことができるようになる。ステップS16では、入力と出力とが切り離された交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57上において交換したか否かが判断され、交換したと判断された場合はステップS17へ進むが、交換されないと判断された場合は、交換されるまで待機される。
ステップS17にて制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ切り換える。これにより、制御ユニット51のMCU100は交換された交換対象の第3増幅ユニット54のIDから交換された交換対象の増幅ユニットを特定する。ここで、制御ユニット51が、交換された交換対象の増幅ユニットが第3増幅ユニット54と特定した場合はYESとされてステップS19に進む。また、何らかの理由で制御ユニット51が交換された交換対象の増幅ユニットを特定できなかった場合は、NOと判断されてユニット交換処理は終了する。この場合は、交換された交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57から取り外して再度メインボード57に取り付けるようにして、ステップS19に進めるようにする。ステップS19では、制御ユニット51は復旧ユニット56に設定されているパラメータを読み出す。次いで、読み出したパラメータをステップS20にて交換された交換対象の第3増幅ユニット54に送って、交換された交換対象の第3増幅ユニット54に当該パラメータを設定する。さらに、ステップS21にてSW1-1,SW1-4およびSW2-1,SW2-4が制御ユニット51により上述したように制御されて、復旧ユニット56に接続されていたBS・CS-IF信号の入力と出力とが復旧ユニット56から交換された交換対象の第3増幅ユニット54に接続されるよう自動的に切り換えられる。これにより、交換された交換対象の第3増幅ユニット54にBS・CS-IF信号が入力されて、所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。そして、復旧ユニット56から入力と出力とが切り離されることから、復旧ユニット56はメインボード57から取り外すことができるようになる。ステップS22では、入力と出力とが切り離された復旧ユニット56をメインボード57から取り外したか否かが判断され、取り外したと判断された場合はユニット交換処理(1)は終了する。また、取り外されないと判断された場合は、取り外されるまで待機されてユニット交換処理は終了する。
以上説明したユニット交換処理(1)では、制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換えることにより、交換対象の増幅ユニットに替えて復旧ユニット56にパラメータが設定されて正常な動作状態になる。同時に、SW1-1~SW1-4およびSW2-1~SW2-4が制御ユニット51により制御されて、交換対象の増幅ユニットの入力および出力が切り離される。そして、交換対象の増幅ユニットを交換して制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ戻すことにより、復旧ユニット56に替えて交換された交換対象の増幅ユニットにパラメータが設定されて正常な動作状態になる。同時に、SW1-1~SW1-4およびSW2-1~SW2-4が制御ユニット51により制御されて、復旧ユニット56の入力および出力が切り離される。これにより、交換対象の増幅ユニットに割り当てられていたCATV上り信号、CATV下り信号あるいはBS・CS-IF信号を停波させることなく、交換対象の増幅ユニットを交換することができる。また、交換後において作業者が交換された交換対象の増幅ユニットの設定を行う必要をなくすことができる。
以上の説明では、交換対象の増幅ユニットを不具合が生じるおそれがある増幅ユニットとしたが、本発明にかかる増幅装置においてはこれに限ることはなく、交換対象の増幅ユニットを、メンテンナンスや耐用年数に該当する増幅ユニット、グレードアップする増幅ユニットとすることができる。
次に、異常が生じて正常な出力が得られなくなった増幅ユニットを交換する場合の手順を図7に示すユニット交換処理(2)のフローチャートを参照して説明する。ここでは、第3増幅ユニット54に異常が生じてBS・CS-IF信号が出力されない場合を例に挙げて説明する。なお、制御ユニット51に設けられた切換スイッチ51bは運用側へ切り換えられており、制御ユニット51は第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にそれぞれ設定されているパラメータを読み出して保存している。
ユニット交換処理(2)が開始されると、図7に示すように、ステップS30でケース本体部50aから蓋部50bを開けて、用意されたBS・CS-IF信号が割り当てられている交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57上において交換する。交換対象の増幅ユニットは、BS・CS-IF信号が出力されないことからユニット交換処理(2)を始める前に第3増幅ユニット54と特定することができる。そして、ステップS31にて制御ユニット51が、交換された交換対象の増幅ユニットが第3増幅ユニット54と特定した場合はYESとされてステップS32に進む。また、何らかの理由で制御ユニット51が交換された交換対象の増幅ユニットを特定できなかった場合は、NOと判断されてユニット交換処理(2)は終了する。この場合は、交換された交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57から取り外して再度メインボード57に取り付けるようにして、ステップS32に進めるようにする。
ステップS32では、交換対象の第3増幅ユニット54に設定されていて制御ユニット51に保存されていたパラメータを読み出す。そして、ステップS33にて特定された交換対象の増幅ユニットである交換された交換対象の第3増幅ユニット54に読み出したパラメータを書き込んで、交換された交換対象の第3増幅ユニット54にパラメータを設定する。これにより、交換された交換対象の第3増幅ユニット54から所定レベルになるよう増幅されたBS・CS-IF信号が出力されるようになり、ユニット交換処理(2)は終了する。
以上説明したユニット交換処理(2)では、制御ユニット51の切換スイッチ51bを切り換えることなく、交換対象の増幅ユニットを交換する。これにより、交換された交換対象の増幅ユニットにパラメータが設定されて正常な動作状態になる。この場合、異常が生じた交換対象の増幅ユニットに割り当てられていたCATV上り信号、CATV下り信号あるいはBS・CS-IF信号は、交換対象の増幅ユニットを交換するまで一時的に停波することになるが、交換対象の増幅ユニットを交換するだけで、調整や設定を作業者が行うことなく復旧させることができる。また、ユニット交換処理(2)では、制御ユニット51の切換スイッチ51bは操作しないので、交換対象の増幅ユニットの入力と出力とが切り換えられることはない。
また、電源ユニット55に不具合が生じるおそれあるいは不具合が生じている場合や、メンテンナンスや耐用年数に該当していたり、グレードアップする場合の電源ユニット55を交換する場合を説明する。まず、用意した電源ユニット55の機能を有する図示しない復旧電源ユニットを蓋部50bの内面に取り付け、メインボード57上の電源端子57bと、復旧電源ユニットの電源端子とを電源ケーブルで接続する。これにより、電源ユニット55と復旧電源ユニットとが並列に運転するようになり、電源ユニット55を取り外しても、復旧電源ユニットから双方向増幅装置17の各ユニットに電源が供給されるようになる。そこで、電源ユニット55を取り外して新しい電源ユニット55をメインボード57に装着する。これにより、復旧電源ユニットを取り外しても交換された電源ユニット55から双方向増幅装置17の各ユニットに電源が供給されるようになり、復旧電源ユニットを取り外すことができるようになる。そして、復旧電源ユニットを取り外した蓋部50bを閉めてケース本体部50aの開口を閉塞することにより、電源ユニット55の交換は終了するようになる。
<制御ユニット>
次に、棟内共聴装置1における本発明にかかる増幅装置である双方向増幅装置が備えている制御ユニット51の構成を示す機能ブロック図を図8に示す。
図8に示す制御ユニット51は、MCU100と通信I/F105と測定部106とアナログ-デジタル変換器(A/D)107とを備え、通信I/F105と測定部106とA/D107とはMCU100のバス108に接続されている。MCU100はマイクロコントローラーであり、MCU100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、I/O104を備え、これらをバス108で接続して構成されている。CPU101は、ROM102に記憶された制御処理プログラムを実行することにより、制御ユニット51が上記した制御処理を行うようにMCU100が動作する。この場合、制御ユニット51に取り込まれた増幅ユニットに設定されたパラメータおよびモニタ信号はRAM103の領域に設定されテンポラリメモリに格納される。また、電源投入時には、CPU101がROM102に格納されている初期設定プログラムを実行して初期状態とする。通信I/F105は、各増幅ユニットからのモニタ信号から作成した監視情報を通信信号に変調してゲートウェイ13に送り出している。また、MCU100のI/O104には運用と復旧を切り換える切換スイッチ51bと復旧ユニット接続端子51aとが接続されていると共にRS485ポートを介して通信バス17-1に接続されている。また、復旧ユニット接続端子51aは復旧ユニット56の復旧ユニット接続端子56aと接続される端子であり、例えばRS485ポートの端子を含んでいる。
測定部106には5本のRFラインが接続されており、第1増幅ユニット52の入力と出力を分岐した分岐出力と、第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54の入力を分岐した分岐出力と、双方向増幅装置の出力を分岐した分岐出力からなる分岐出力1~5のRF信号が各RFラインから入力されている。測定部106では、CPU101の制御の基で分岐出力1~5のアナログのRF信号を受信して、各分岐出力における各チャンネル毎のレベルを検出してデジタルのレベル信号としている。また、A/D107は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54における電圧、電流、温度等の図示しないセンサーからのアナログのセンサー信号を、CPU101の制御の基で取り込んでデジタル信号に変換している。測定部106のデジタルのレベル信号とデジタルのセンサー信号とは、CPU101の制御の基でMCU100においてID付きのモニタ信号とされて、テンポラリメモリ領域に格納される。そして、通信I/F105においてモニタ信号から作成された監視情報がパケット化されて通信信号が作成され、通信信号がゲートウェイ13に送られるようになる。
<復旧ユニット>
次に、本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置1に用意されている復旧ユニット56の構成を示す機能ブロック図を図9に示す。
図9に示す復旧ユニット56は、MCU110と複数のセンサー56-2を備える増幅部56-1とを備えている。MCU110はマイクロコントローラーであり、MCU110は、CPU111、ROM112、RAM113、I/O114を備え、これらをバス117で接続して構成されている。CPU111は、ROM112に記憶された復旧処理プログラムを実行することにより、復旧ユニット56が上記した復旧処理を行うようにMCU110が動作する。この場合、増幅部56-1に設定されるパラメータはRAM113の領域に設定されたテンポラリメモリに格納される。また、電源投入時には、CPU111がROM112に格納されている初期設定プログラムを実行して復旧ユニット56を初期化する。増幅部56-1における入力と出力の分岐信号は復旧ユニット接続端子56aを介して制御ユニット51に送られる。また、復旧ユニット56における電圧、電流、温度等の複数のセンサー56-2からのセンサー信号は復旧ユニット接続端子56aを介して制御ユニット51に送られる。復旧ユニット接続端子56aは制御ユニット51の復旧ユニット接続端子51aと接続される端子であり、例えばRS485ポートの端子を含んでおり、復旧ユニット接続端子51aと接続されると、制御ユニット51は、復旧ユニット56の増幅部56-1に入力されたRF信号を所定レベルで出力するように設定するパラメータを送れると共に復旧ユニット56に設定されているパラメータを取り込むことができる。復旧ユニット接続端子56aおよびI/O114を介して取り込まれたパラメータは、CPU111の制御の基で増幅部56-1の所定部に設定される。
<増幅ユニット>
次に、棟内共聴装置1における本発明にかかる増幅装置である双方向増幅装置の増幅ユニットの構成を示す機能ブロック図を示す。ここでは、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の機能ブロック図が同じ構成とされることから、代表として第1増幅ユニット52の機能ブロック図を図10に示している。
図10に示す第1増幅ユニット52は、MCU130と複数のセンサー52-2を備える増幅部52-1とを備えている。MCU130はマイクロコントローラーであり、MCU130は、CPU131、ROM132、RAM133、I/O134を備え、これらをバス137で接続して構成されている。CPU131は、ROM132に記憶された増幅処理プログラムを実行することにより、第1増幅ユニット52が上記した増幅処理を行うようにMCU130が動作する。この場合、増幅部52-1に設定されるパラメータはRAM133の領域に設定されたテンポラリメモリに格納される。また、電源投入時には、CPU131がROM132に格納されている初期設定プログラムを実行して第1増幅ユニット52を初期化する。増幅部52-1における入力と出力の分岐信号は第1増幅ユニット52から制御ユニット51に送られる。また、第1増幅ユニット52における電圧、電流、温度等の複数のセンサー52-2からのセンサー信号は制御ユニット51に送られる。I/O134は、例えばRS485インタフェースを備え通信バス17-1に接続される。これにより、通信バス17-1に接続されている制御ユニット51は、第1増幅ユニット52に入力されたRF信号を所定レベルで出力するように設定するパラメータを送れると共に第1増幅ユニット52に設定されているパラメータおよび第1増幅ユニット52の動作データを取り込むことができる。通信バス17-1およびI/O134を介して取り込まれたパラメータは、CPU131の制御の基で増幅部52-1の所定部に設定される。
<監視センター>
次に、本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置1の監視システム0における監視センター2の構成を示す機能ブロック図を図11に示す。
図11に示す監視センター2は、MCU140と入力装置145と表示器146と広域通信I/F147とを備え、入力装置145はI/O144に接続され、表示器146と広域通信I/F147はMCU140のバス148に接続されている。広域通信I/F147は、インターネット14などの公衆通信網に接続可能な通信インタフェースである。MCU140はマイクロコントローラーであり、MCU140は、CPU141、ROM142、RAM143、I/O144を備え、これらをバス148で接続して構成されている。CPU141は、ROM142に記憶された監視プログラムを実行することにより、クラウド3にアクセスする。これにより、クラウド3上のアプリケーションにより双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおいてID別にグラフ化されたモニタ信号が表示器176に表示され、表示内容を視認することで双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおける第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54を監視できる。また、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、CPU141の制御の基で双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおいて異常情報を表示器176上に表示して監視することができる。異常情報により、双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおいて、いずれかの増幅ユニットに不具合が生じる予兆がCPU141の制御の基で見られた場合は、その旨を棟内共聴装置の管理者にメール送信したり、当該増幅ユニットを有している棟内共聴装置1が設置されている建物に要員を派遣して事前に当該増幅ユニットを交換することができ、障害の発生を予防することができるようになる。これにより、監視センター2は、棟内共聴装置1における双方向増幅装置17,19,22,24の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54を周期的に監視することができる。
また、電源投入時には、CPU141がROM142に格納されている初期設定プログラムを実行して各部の初期設定が行われる。
監視センター2では、CPU141の制御の基で表示器146に表示された双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の動作状態を見ながら、I/O144に接続されたキーボード等の入力装置145を用いて、任意の増幅ユニットのパラメータを変更することができる。変更されたパラメータは、CPU141の制御の基でインターネット14およびゲートウェイ13を介して棟内共聴装置1に送られる。棟内共聴装置1では、パラメータに付加されたパラメータが変更された増幅ユニットのIDに応じて該当する双方向増幅装置が受け取って、IDに応じた増幅ユニットに変更されたパラメータが設定される。このように、監視センター2では、双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを遠隔制御で調整することができる。また、インターネット14に接続可能な監視プログラムがインストールされているタブレットやスマートフォンでも、クラウド3にアクセスすることにより、双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の監視を行えると共に、双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に遠隔制御でパラメータを調整することができる。
<ゲートウェイ>
次に、本発明の増幅装置を備える棟内共聴装置におけるゲートウェイ13の構成を示す機能ブロック図を図12に示す。
図12に示すゲートウェイ13は、MCU170と入力装置175と表示器176と広域通信I/F177と通信I/F178とを備え、入力装置175はI/O174に接続され、表示器176と広域通信I/F177と通信I/F178はMCU170のバス179に接続されている。広域通信I/F177は、インターネット14などの公衆通信網に接続可能な通信インタフェースである。MCU170はマイクロコントローラーであり、MCU170は、CPU171、ROM172、RAM173、I/O174を備え、これらをバス179で接続して構成されている。CPU171は、ROM172に記憶されたゲートウェイ処理プログラムを実行することにより、以下に説明するゲートウェイ処理を実行する。
ゲートウェイ13では、通信信号で用いている通信規格 (プロトコル)と、インターネット14上のクラウド3に接続するプロトコル(HTTPSあるいはTCP)との相互変換を行っている。双方向増幅装置17,19,22,24における制御ユニット51からゲートウェイ13に送られた通信信号は、CPU171の制御の基でID付きのモニタ信号やID付きのパラメータに復調されてRAM173のテンポラリメモリ領域に格納される。CPU171の制御の基で所定時間毎にID付きのモニタ信号およびID付きのパラメータがRAM173から読み出されて所定のプロトコルの書式に変更されてパケット化され、インターネット14上のクラウド3に送出される。
また、ゲートウェイ13はクラウド3に格納されているパラメータが変更されたかを尋ねるリクエストを送る。クラウド3は、格納されているパラメータが変更されている場合は、リクエストに応えて変更されたID付きのパラメータをゲートウェイ13に送る。ゲートウェイ13はCPU171の制御の基で変更されたID付きのパラメータをRAM173に格納して、IDから識別した双方向増幅装置にパラメータを変更するコマンドと変更されたID付きのパラメータを送る。双方向増幅装置の制御ユニット51では、CPU101の制御の基で送られたID付きのパラメータから該当する増幅ユニットを識別して、当該増幅ユニットに変更されたパラメータを設定する。
<双方向増幅装置の詳細>
次に、本発明の増幅装置を備える棟内共聴装置における双方向増幅装置の詳細構成を示す機能ブロック図を図13に示す。ここでは、双方向増幅装置17と双方向増幅装置19,22,24の構成が同じ構成とされることから、代表として双方向増幅装置17の詳細構成を示す機能ブロック図を図13に示している。
図13に示すように双方向増幅装置17は、制御ユニット51と第1増幅ユニット52と第2増幅ユニット53と第3増幅ユニット54とを備えている。制御ユニット51ではCPU101が制御処理プログラムを実行することにより実現される設定部51-1と、I/O104におけるI/F104aと通信I/F105と測定部106とA/D107とが示されている。また、第1増幅ユニット52の増幅部52-1と第2増幅ユニット53の増幅部53-1と第3増幅ユニット54の増幅部54-1の構成だけが示され、他の構成は省略されている。
図13に示す双方向増幅装置17においては、図4に示すように制御ユニット51と第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とが通信バス17-1により相互に接続されている。
端子201はCATV上り信号が出力されると共にCATV下り信号が入力される端子であり、端子202はBS・CS-IF信号だけが入力、あるいは、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号が入力されると共にCATV上り信号が出力される端子である。入力切換スイッチ210は、端子201にCATV下り信号が入力され、端子202にBS・CS-IF信号が入力された時に、端子201側に切り換えて第1フィルタ(Fil1)にCATV下り信号を供給し、端子202にCATV下り信号およびBS・CS-IF信号が入力された時に、端子202側に切り換えて第3フィルタ(Fil3)で分波されたCATV下り信号をFil1に供給している。Fil1は、CATV下り信号を分波して第2増幅ユニット53の増幅部53-1に供給し、第2分岐器(Sp2)から供給された所定レベルに調整されたCATV上り信号を分波して入力切換スイッチ210に供給する。入力切換スイッチ210では、端子201側に切り換えられている時は所定レベルに調整されたCATV上り信号を端子201から出力し、端子202側に切り換えられている時はCATV上り信号をFil3に供給して、Fil3を通じて所定レベルに調整されているCATV上り信号が端子202から出力される。
端子203は、棟内共聴装置1における直列ユニットから送出されたCATV上り信号が入力されると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS-IF信号が出力される端子である。端子203に入力されたCATV上り信号は、第5分岐器(Sp5)を通過して第4フィルタ(Fil4)に供給されて分波され、第2フィルタ(Fil2)に供給される。Fil2は、CATV上り信号を分波して第1増幅ユニット52の増幅部52-1に供給する。増幅部52-1は、入力レベル調整部211と第1分岐器(Sp1)と第1増幅器(Amp1)と出力レベル調整部212と第2増幅器(Amp2)とSp2とが縦続接続されて構成されている。そして、Sp1で分岐されたAmp1の入力信号を分岐した分岐出力1と、Sp2で分岐されたAmp2の出力信号を分岐した分岐出力2とは測定部106に送られて入力レベルと出力レベルが検出されて、第1増幅ユニット52のIDが付加されて制御ユニット51内に格納される。この入力レベルと出力レベルが所定の値となるように、入力レベル調整部211および出力レベル調整部212に、設定部51-1からI/F104aおよび通信バス17-1を介してパラメータA,Bがそれぞれ設定される。パラメータA,Bは上記したように監視センター2において遠隔制御により調整することができる。また、制御ユニット51のI/F104aにPCを接続することにより、PCからパラメータA,Bを調整することもできる。これにより、所定レベルに調整されたCATV上り信号がSp2に供給されるようになる。
Fil1で分波されたCATV下り信号は、第2増幅ユニット53の増幅部53-1に供給される。増幅部53-1は、入力レベル調整部213と第3分岐器(Sp3)と第3増幅器(Amp3)と出力レベル調整部214と第4増幅器(Amp4)とが縦続接続されて構成されている。そして、Sp3で分岐されたAmp3の入力信号を分岐した分岐出力3と、Sp5で分岐されたFil4からの出力信号を分岐した分岐出力4とは測定部106に送られて各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが検出されて、第2増幅ユニット53のIDが付加されて制御ユニット51内に格納される。この各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが所定の値となるように、入力レベル調整部213および出力レベル調整部214に、設定部51-1からI/F104aおよび通信バス17-1を介してパラメータC,Dがそれぞれ設定される。パラメータC,Dは上記したように監視センター2において遠隔制御により調整することができる。また、制御ユニット51のI/F104aにPCを接続することにより、PCからパラメータC,Dを調整することもできる。これにより、所定レベルに調整されたCATV下り信号が端子203から出力されるようになる。
Fil3で分波されたBS・CS-IF信号は、第3増幅ユニット54の増幅部54-1に供給される。増幅部54-1は、入力レベル調整部215と第4分岐器(Sp4)と第5増幅器(Amp5)と出力レベル調整部216と第6増幅器(Amp6)とが縦続接続されて構成されている。そして、Sp4で分岐されたAmp5の入力信号を分岐した分岐出力5と、Sp5で分岐されたFil4からの出力信号を分岐した分岐出力4とは測定部106に送られて各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが検出されて、第2増幅ユニット53のIDが付加されて制御ユニット51内に格納される。この各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが所定の値となるように、入力レベル調整部215および出力レベル調整部216に、設定部51-1からI/F104aおよび通信バス17-1を介してパラメータE,Fがそれぞれ設定される。パラメータE,Fは上記したように監視センター2において遠隔制御により調整することができる。また、制御ユニット51のI/F104aにPCを接続することにより、PCからパラメータE,Fを調整することもできる。これにより、所定レベルに調整されたBS・CS-IF信号が端子203から出力されるようになる。
なお、入力レベル調整部211,213,215および出力レベル調整部212,214,216はアッテネータ、イコライザ、ゲインコントロール回路、チルト回路などのレベルや周波数特性を調整可能な回路を組み合わせて構成することができ、いずれの回路も電子制御により調整可能とされている。
測定部106には、第1増幅ユニット52の入力と出力を分岐した分岐出力1,2と、第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54の入力を分岐した分岐出力3,5と、双方向増幅装置の出力を分岐した分岐出力4からなる分岐出力1~5のRF信号が入力される。そして、各分岐信号における各チャンネル毎のレベルを検出してデジタルのレベル信号としている。また、A/D107は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54における電圧、電流、温度等の図示しないセンサーからのセンサー信号を取り込んでデジタル信号に変換している。測定部106から出力されるデジタルのレベル信号とA/D107から出力されるデジタルのセンサー信号とは、ID付きのモニタ信号とされる。そして、通信I/F105においてモニタ信号から作成された監視情報がパケット化されて通信信号が作成され、通信信号がゲートウェイ13に送られるようになる。
ところで、通信信号は双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれから発信されてゲートウェイ13まで上っていくが、その際に双方向増幅装置17,19を通過するようになる。しかしながら、双方向増幅装置17,19においては図13に示すように共聴信号では使用されていない周波数帯域(例えば、920MHz)の通信信号が通る経路がないことから減衰してしまうようになり、ゲートウェイ13まで届かない恐れがある。そこで、本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置1においては、通信信号をマルチホップ通信により双方向増幅装置17,19において減衰しないようにしている。
双方向増幅装置17,19,22,24におけるマルチホップ通信を行うための構成を示す機能ブロック図を図14に示す。図14では、双方向増幅装置の構成を省略して示している。
図14において、Aは図13に示す入力切換スイッチ210とFil3との接続点であるA点に接続され、Bは同様にFil3とFil4との接続点であるB点に接続される。端子203に入力された通信信号は、Sp5およびFil4を通過してB点に至り、通信信号抽出フィルタ220により通信信号のみが抽出されて制御ユニット51の通信I/F105に供給される。通信I/F105では、供給された通信信号のレベルが調整されると共に、通信I/F105で作成された通信信号と共に通信I/F105から送出される。送出された通信信号は通信信号抽出フィルタ221を通過してA点に至る。そして、Fil3を通じて端子202から出力される。
このように、マルチホップ通信を行うことにより通信信号は減衰することなく双方向増幅器を通過してゲートウェイ13まで上っていくようになる。
<双方向増幅装置の他の実施例>
次に、棟内共聴装置1における本発明にかかる増幅装置である双方向増幅装置17,19,22,24の他の実施例を説明する。双方向増幅装置19,22,24の他の実施例は双方向増幅装置17の他の実施例と同じ構成とされているため、双方向増幅装置17の他の実施例を代表としてその各部の接続状態を示す機能ブロック図を図15に示す。以下の説明においては、蓋部50bの内側に復旧ユニット1056が取り付けられている。
双方向増幅装置17,19,22,24の他の実施例においては、図15に示すように、復旧ユニット1056は、第1増幅ユニット52と同じ機能を備える第1増幅ユニット1052と第2増幅ユニット53と同じ機能を備える第2増幅ユニット1053と第3増幅ユニット54と同じ機能を備える第3増幅ユニット1054との3台の増幅ユニットと制御ユニット1051とを備えている。また、スイッチSW1-1~SW1-4に替えてスイッチSW1001が、スイッチSW2-1~SW2-4に替えてスイッチSW1002がメインボード57の裏面に設けられていると共に、制御ユニット1051には、復旧ユニット接続端子56aが設けられている。なお、第1増幅ユニット52,第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54は、上記した構成とされている。
双方向増幅装置17の本体の端子202は、前述したようにBS・CS-IF信号だけが入力、あるいは、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号が入力されると共に所定レベルに調整されたCATV上り信号が出力される端子であるが、ここでは、端子202にCATV下り信号およびBS・CS-IF信号が入力されると共にCATV上り信号が出力されるとしている。また、端子203はCATV上り信号が入力されると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS-IF信号が出力される端子である。そして、復旧ユニット1056の端子1202は、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号を入力できると共にCATV上り信号を出力できる端子であり、端子1203はCATV上り信号を入力できると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS-IF信号を出力できる端子である。
復旧ユニット1056の端子1202と双方向増幅装置17の本体の端子202との入力/出力は、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1001の可動接点a1と固定接点a2,a3とで切り換えられる。また、復旧ユニット1056の端子1203と双方向増幅装置17の本体の端子203との入力/出力は、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1002の可動接点d1と固定接点d2,d3とで切り換えられる。SW1001およびSW1002は、リレーや電子スイッチからなり制御ユニット51の切換スイッチ51bを切り換えた際に自動的に切り換えられる。また、制御ユニット51は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを読み出して保存しており、制御ユニット1051は、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054に所定のパラメータをそれぞれ書き込んで設定することができる。
第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の内の1台あるいは複数台を交換する際に行われるSW1001およびSW1002の切換について説明すると、切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1001の可動接点a1が固定接点a2から固定接点a3に切り換えられ、SW1002の可動接点d1が固定接点d2から固定接点d3に切り換えられる。これにより、SW1002の可動接点d1に入力されたCATV上り信号はSW1002の固定接点d3から出力され、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052に入力されて所定レベルに増幅される。そして、第1増幅ユニット1052により所定レベルに増幅された上り信号はSW1001の固定接点a3に入力されてSW1001の可動接点a1から出力される。すなわち、CATV上り信号の入力と出力から第1増幅ユニット52が切り離されて、CATV上り信号の入力と出力は復旧ユニット56の第1増幅ユニット1052に接続されるようになる。切り離された第1増幅ユニット52は、メインボード57から取り外して交換可能となる。
また、SW1001の可動接点a1に入力されたCATV下り信号およびBS・CS-IF信号はSW1001の固定接点a3から出力され、復旧ユニット1056内で分波されたCATV下り信号は第2増幅ユニット1053に入力されて所定レベルに増幅され、分波されたBS・CS-IF信号は第3増幅ユニット1054に入力されて所定レベルに増幅される。そして、第2増幅ユニット1053により所定レベルに増幅されたCATV下り信号および第3増幅ユニット1054により所定レベルに増幅されたBS・CS-IF信号は、SW1002の固定接点d3に入力されてSW1002の可動接点d1から出力される。すなわち、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号の入力と出力から第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54が切り離されて、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号の入力と出力は復旧ユニット1056の第2増幅ユニット1053および第3増幅ユニット1054にそれぞれ接続されるようになる。切り離された第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54は、それぞれメインボード57から取り外して交換可能となる。
ここで、双方向増幅装置17の他の実施例において交換対象の増幅ユニットを復旧ユニット1056を利用して交換する場合の手順を、図16に示すユニット交換処理(3)のフローチャートを参照して説明する。なお、運用状態においては、本体の制御ユニット51に設けられた切換スイッチ51bは運用側へ切り換えられており、制御ユニット51は本体の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にそれぞれ設定されているパラメータを読み出して保存している。このパラメータには上記IDが付加されており、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54のそれぞれが所定レベルで割り当てられた信号を出力するようにパラメータが設定されている。ここでは、第3増幅ユニット54を交換対象とした場合を例に挙げて説明する。なお、交換対象の増幅ユニットは、不具合が生じるおそれがある増幅ユニットや、メンテンナンスや耐用年数に該当する増幅ユニット、グレードアップする増幅ユニットとされる。また、交換対象の増幅ユニットは1台に限らず複数台の増幅ユニットとすることができる。
ケース本体部50aから蓋部50bを開けて、復旧ユニット1056を蓋部50bの内面に取り付け、メインボード57上の復旧ユニット接続端子51aと、復旧ユニット接続端子1056aとをケーブルで接続する。これにより、復旧ユニット1056の端子1202および端子1203がスイッチSW1001,SW1002にそれぞれ接続されると共に、本体の制御ユニット51と復旧ユニット1056の制御ユニット1051とが相互にデータの受け渡しを行えるように接続される。ここで、ユニット交換処理(3)が開始され、図16に示すフローチャートのステップS40にて、本体の制御ユニット51は復旧ユニット接続端子51aおよび復旧ユニット接続端子1056aを介して、正しい復旧ユニット1056が接続されたかを確認する。この場合、復旧ユニット接続端子51aと復旧ユニット接続端子1056aとは、例えばRS485ポートの端子とされ、シリアルの半二重通信を行う。また、蓋部50bの内面には、復旧ユニット1056を着脱自在に取り付けるフックなどの取付部が設けられている。正しい復旧ユニット1056が接続されたことが確認されると、ステップS41に進み、本体の制御ユニット51は、MCU100は保存されている第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているそれぞれのパラメータを、RS-485の通信バスで接続された復旧ユニット1056の制御ユニット1051に書き込む。復旧ユニット1056の制御ユニット1051は、書き込まれたパラメータを読み出して、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054に対応する当該パラメータをそれぞれ書き込んで設定する。これにより、第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054は、本体の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54と同様の所定の増幅動作が可能となる。ここで、ユーザは制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換える(ステップS42)。
これにより、ステップS43にてSW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により復旧側へ自動的に切り換えられて、SW1001の可動接点a1が固定接点a3を介して復旧ユニット1056の端子1202に接続され、SW1002の可動接点d1が固定接点d3を介して復旧ユニット1056の端子1203に接続される。すなわち、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号の入力と出力とが双方向増幅装置17側から復旧ユニット1056側に接続されるよう自動的に切り換えられる。これにより、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号は、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。そして、交換対象の第3増幅ユニット54から入力と出力とが切り離されることから、交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57から取り外すことができるようになる。ステップS44では、入力と出力とが切り離された交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57上において交換したか否かが判断され、交換したと判断された場合はステップS45へ進むが、交換されないと判断された場合は、交換されるまで待機される。
ユーザが交換対象の第3増幅ユニット54を交換して、ステップS44においてYESと判断されるとステップS45に進み、本体の制御ユニット51のMCU100は、保存されている第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54のそれぞれのパラメータを読み出して、本体の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に対応する当該パラメータをそれぞれ書き込んで設定する。これにより、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54は、所定の増幅動作が可能となる。ここで、ユーザは本体の制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ切り換える(ステップS46)。これにより、ステップS47にてSW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により運用側へ切り換えられて、SW1001の可動接点a1が固定接点a2を介して双方向増幅装置17の端子202に接続され、SW1002の可動接点d1が固定接点d2を介して双方向増幅装置17の端子203に接続される。これにより、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号の入力と出力とが復旧ユニット1056側から双方向増幅装置17側に接続されるよう自動的に切り換えられる。すなわち、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS-IF信号は、双方向増幅装置17内の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。そして、復旧ユニット1056から入力と出力とが切り離されることから、復旧ユニット1056の復旧ユニット接続端子1056aと本体の復旧ユニット接続端子51aとの接続を解除することができるようになる。ステップS48では、入力と出力とが切り離された復旧ユニット1056の復旧ユニット接続端子1056aと本体の復旧ユニット接続端子51aとを接続しているケーブルを取り外したか否かが判断され、取り外したと判断された場合はユニット交換処理(3)は終了する。また、取り外されないと判断された場合は、取り外されるまで待機されてユニット交換処理は終了する。
以上説明したユニット交換処理(3)では、本体の制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換えることにより、交換対象の増幅ユニットを含む復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054にパラメータが設定されて正常な動作状態になる。同時に、SW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により制御されて、交換対象を含む双方向増幅装置17側の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の入力および出力が切り離される。そして、交換対象の増幅ユニットを交換して制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ戻すことにより、復旧ユニット1056に替えて交換された交換対象の増幅ユニットを含む第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にパラメータが設定されて正常な動作状態になる。同時に、SW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により制御されて、復旧ユニット1056の全ての増幅ユニットの入力および出力が切り離される。これにより、交換対象の増幅ユニットに割り当てられていたCATV上り信号、CATV下り信号あるいはBS・CS-IF信号を停波させることなく、交換対象の増幅ユニットを交換することができる。また、交換後において作業者が交換された交換対象の増幅ユニットの設定を行う必要をなくすことができる。なお、双方向増幅装置の他の実施例においては、スイッチの数を2つに減らすことができると共に、スイッチの制御も簡略化することができるようになる。
なお、復旧ユニット1056に制御ユニット1051を設けることに替えて、制御ユニット1051の動作も本体の制御ユニット51が行うようにしてもよい。また、復旧ユニット1056の構成は、増幅部56-1が3台設けられると共に復旧ユニット接続端子56aに替えて復旧ユニット接続端子1056aが設けられる構成を除いて図9に示す復旧ユニット56の構成を同様とされているので、復旧ユニット1056の詳細な構成は省略する。
以上の説明において、CATVにはMATV(Master Antenna Television)が含まれており、本発明にかかる棟内共聴装置において、共聴信号はCATV信号と衛星放送信号とを混合した信号や、地上デジタル放送信号と衛星放送信号とを混合した信号、さらに、FM放送信号を混合した信号とすることができ、少なくとも放送信号を含む信号とされている。
本発明の実施例にかかる増幅装置を備える棟内共聴装置において、棟内共聴装置にはCATV下り信号やBS・CS-IF信号がそれぞれ入力されると説明したが、CATV下り信号とBS・CS-IF信号とを混合した信号が入力されてもよい。また、ゲートウェイはクラウドに送ると説明したが、クラウドを省略して監視センターに監視情報やパラメータの情報を直接送るようにしてもよい。
本発明にかかる増幅装置を備える「棟内共聴装置」には、ビルや集合住宅,共同住宅などの建物に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの棟内に設置される共聴装置が含まれているが、双方向増幅装置や分岐・分配器の数は上記説明した数に限らず、棟内の規模や設備等に応じた任意の数とすることができる。
0 監視システム、1 棟内共聴装置、2 監視センター、3 クラウド、10 BS・CSアンテナ、12 混合器、13 ゲートウェイ、14 インターネット、15 混合器、17,19,22,24 双方向増幅装置、17-1 通信バス、18,20,21,23,25 分岐・分配器、50 ケース、50a ケース本体部、50b 蓋部、51 制御ユニット、51-1 設定部、51a 復旧ユニット接続端子、51b 切換スイッチ、51c コネクタ、51d コネクタ、51e コネクタ、51f コネクタ、52-2 センサー、52 増幅ユニット、52-1 増幅部、52a コネクタ、52b コネクタ、52c コネクタ、53 増幅ユニット、53-2 増幅部、53a コネクタ、53b コネクタ、53c コネクタ、54 増幅ユニット、54-1 増幅部、54a コネクタ、54b コネクタ、54c コネクタ、55 電源ユニット、55a コネクタ、56 復旧ユニット、56-1 増幅部、56-2 センサー、56a 復旧ユニット接続端子、57 メインボード、57b 電源端子、101,111,131,141,171 CPU、102,112,132,142,172 ROM、103,113,133,143,173 RAM、104,114,134,144,174 I/O、104a I/F、105 通信I/F、106 測定部、107 A/D、108,117,137,148,179 バス、110,130,140,150,160,170 MCU、145 入力装置、146 表示器、147 広域通信I/F、175 入力装置、176 表示器、201 端子、202 端子、203 端子、210 入力切換スイッチ、211,213,215 入力レベル調整部、212,214,216 出力レベル調整部、220,221 通信信号抽出フィルタ、1051 制御ユニット、1052 第1増幅ユニット、1053 第2増幅ユニット、1010 CATV局、1011 幹線機器、1012 タップオフ、1013 保安器、1054 第3増幅ユニット、1056 復旧ユニット、1056a 復旧ユニット接続端子、1202 端子、1203 端子、2100 棟内共聴装置、2101 双方向分岐増幅装置、2103 BS/CSアンテナ、2105,2108 双方向増幅装置、2106 分岐器、2107,2109 分配器、2110~2115 直列ユニット、2116 終端抵抗

Claims (15)

  1. 所定の周波数帯域の信号を増幅する複数の増幅ユニットと、
    前記増幅ユニットの制御を少なくとも行うことができる制御ユニットと、
    前記増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットと、
    を備え、
    前記電源ユニットを交換する際に、前記電源ユニットの機能を有する復旧電源ユニットを取り付けて、前記電源ユニットと前記復旧電源ユニットとを並列運転させることにより、前記電源ユニットを取り外し可能とし、前記電源ユニットを新しい電源ユニットに交換した際に、前記復旧電源ユニットが取り外し可能となることを特徴とする増幅装置。
  2. 一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、
    該ケース内に収納されたメインボードと、
    をさらに備え、
    前記電源ユニットを交換する際に、前記復旧電源ユニットを前記蓋部の内面に取り付けて、前記メインボード上に設けられた電源端子と、前記復旧電源ユニットの電源端子とを接続することにより、前記電源ユニットと前記復旧電源ユニットとが並列運転するようになることを特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  3. 放送信号を含む信号を、共聴信号として用いる棟内共聴装置における伝送線路に設けられた増幅装置であって、
    一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、
    該ケース内に収納されたメインボードと、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する前記メインボードに着脱自在に装着された複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータを前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができる制御ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットと、
    を備え、
    交換対象とされる交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記交換対象増幅ユニットと同等の機能を有する復旧ユニットを前記ケース本体部から開いた前記蓋部の内側に着脱自在に取り付けると、前記電源ユニットから前記復旧ユニットに電源が供給され、前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータを前記制御ユニットにより前記復旧ユニットに設定して、前記交換対象増幅ユニットに替えて前記復旧ユニットを動作させることにより、前記交換対象増幅ユニットを前記メインボードから取り外すと共に新しい交換対象増幅ユニットをメインボードに装着して交換できるようにし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記復旧ユニットに設定されていたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットに設定して、前記復旧ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを前記蓋部から取り外せるようにしたことを特徴とする増幅装置。
  4. 前記メインボードに設けられた第1復旧ユニット接続端子と前記復旧ユニットに設けられた第2復旧ユニット接続端子との間を接続することにより、前記復旧ユニットが前記制御ユニットに接続されることを特徴とする請求項3に記載の増幅装置。
  5. 前記制御ユニットに設けられている運用・復旧切換スイッチが復旧側に切り換えられることにより、前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータが前記制御ユニットにより前記復旧ユニットに設定され、さらに、前記交換対象増幅ユニットが切り離されると共に、前記復旧ユニットが動作状態とされて前記交換対象増幅ユニットが交換可能とされ、前記運用・復旧切換スイッチが運用側に切り換えられることにより、前記復旧ユニットに設定されていたパラメータが前記制御ユニットにより前記交換された交換対象増幅ユニットに設定され、さらに、前記復旧ユニットが切り離されると共に、前記交換された交換対象増幅ユニットが動作状態とされて前記復旧ユニットを取り外せるようにしたことを特徴とする請求項3または4に記載の増幅装置。
  6. 前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットの入力と出力とを切り換える電子制御可能な切換手段が、前記メインボードに設けられていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の増幅装置。
  7. 前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットの入力と出力とを切り換える電子制御可能な切換手段が、前記メインボードに設けられており、
    前記運用・復旧切換スイッチが復旧側に切り換えられた際に、前記交換対象増幅ユニットが特定されて、前記制御ユニットにより前記交換対象増幅ユニットにおける前記切換手段が制御されて前記交換対象増幅ユニットの入力と出力とが前記復旧ユニットの入力と出力となるよう切り換えられることにより前記交換対象増幅ユニットが切り離され、前記運用・復旧切換スイッチが運用側に切り換えられた際に、前記交換された交換対象増幅ユニットが特定されて、前記制御ユニットにより前記交換対象増幅ユニットにおける前記切換手段が制御されて前記復旧ユニットの入力と出力とが前記交換された交換対象増幅ユニットの入力と出力となるよう切り換えられることにより前記復旧ユニットが切り離されることを特徴とする請求項5に記載の増幅装置。
  8. 放送信号を含む信号を、共聴信号として用いる棟内共聴装置における伝送線路に設けられた増幅装置であって、
    一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、
    該ケース内に収納されたメインボードと、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する前記メインボードに着脱自在に装着された複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータを前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができる前記メインボードに着脱自在に装着された制御ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給する前記メインボードに着脱自在に装着された電源ユニットとを備え、
    前記複数の増幅ユニットのいずれかに異常が生じた際に、異常が生じた交換対象増幅ユニットを前記メインボードから取り外すと共に新しい交換対象増幅ユニットをメインボードに装着して交換することにより、交換された交換対象増幅ユニットが特定されて、前記制御ユニットに保存されていた前記交換対象増幅ユニットに設定されていたパラメータが前記制御ユニットから読み出されて、前記交換された交換対象増幅ユニットに設定されることを特徴とする増幅装置。
  9. 複数の周波数帯域の信号を,周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットの制御を行うことができる制御ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットと、
    を備え、
    交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを、前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定すると共に、該パラメータを保存して、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記複数の復旧増幅ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを特徴とする増幅装置。
  10. 棟内共聴装置の伝送線路に設けられた共聴信号を増幅する増幅装置であって、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットの制御を行うことができる制御ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットと、
    を備え、
    交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを、前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定すると共に、該パラメータを保存して、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記複数の復旧増幅ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを特徴とする増幅装置。
  11. 放送信号を含む信号を、共聴信号として用いる棟内共聴装置における伝送線路に設けられた増幅装置であって、
    一面が開口面とされた箱状のケース本体部と、前記開口面を閉塞できると共に前記ケース本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とからなるケースと、
    該ケース内に収納されたメインボードと、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する前記メインボードに着脱自在に装着された複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータを前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができる制御ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットおよび前記制御ユニットに電源を供給可能な電源ユニットと、
    を備え、
    交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを前記ケース本体部から開いた前記蓋部の内側に着脱自在に取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを保存すると共に、該パラメータを前記複数の復旧増幅ユニットに設定して、交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることにより、前記交換対象増幅ユニットを前記メインボードから取り外すと共に新しい交換対象増幅ユニットをメインボードに装着して交換できるようにし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記復旧ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを前記蓋部から取り外せるようにしたことを特徴とする増幅装置。
  12. 前記復旧ユニットは、さらに、復旧制御ユニットを備えており、
    前記交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを前記復旧制御ユニットに書き込み、該復旧制御ユニットは、書き込まれたパラメータを前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定し、交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定することを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の増幅装置。
  13. 前記メインボードに設けられた第1復旧ユニット接続端子と前記復旧ユニットに設けられた第2復旧ユニット接続端子との間を接続することにより、前記復旧ユニットが前記制御ユニットに接続されることを特徴とする請求項11に記載の増幅装置。
  14. 前記制御ユニットに設けられている運用・復旧切換スイッチが復旧側に切り換えられることにより、前記保存されたパラメータが前記複数の復旧増幅ユニットに設定され、さらに、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットが切り離されると共に、前記複数の復旧増幅ユニットが動作状態とされて前記交換対象増幅ユニットが交換可能とされ、前記運用・復旧切換スイッチが運用側に切り換えられることにより、前記保存されたパラメータが前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに設定され、さらに、前記復旧ユニットが切り離されると共に、前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットが動作状態とされて前記復旧ユニットを取り外せるようにしたことを特徴とする請求項11または13に記載の増幅装置。
  15. 前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットの入力と出力と、前記複数の復旧増幅ユニットの入力と出力とを、前記運用・復旧切換スイッチの操作に連動して切り換える電子制御可能な切換手段が、前記メインボードに設けられていることを特徴とする請求項14に記載の増幅装置。
JP2019140692A 2018-08-07 2019-07-31 増幅装置 Active JP7179427B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018148178 2018-08-07
JP2018148178 2018-08-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020025266A JP2020025266A (ja) 2020-02-13
JP7179427B2 true JP7179427B2 (ja) 2022-11-29

Family

ID=69619055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019140692A Active JP7179427B2 (ja) 2018-08-07 2019-07-31 増幅装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7179427B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007236124A (ja) 2006-03-01 2007-09-13 Hitachi Ltd 電源装置及び電源供給方法
JP2012029204A (ja) 2010-07-27 2012-02-09 Hochiki Corp 放送送信装置
JP2013118441A (ja) 2011-12-01 2013-06-13 Hochiki Corp 共同受信ヘッドアンプ
US20180160559A1 (en) 2016-12-01 2018-06-07 Arris Enterprises Llc Remote phy in a bk node

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3285288B2 (ja) * 1995-01-27 2002-05-27 愛知電子株式会社 Catvシステムの幹線増幅器の調整用増幅装置
JPH114357A (ja) * 1997-06-10 1999-01-06 Nippon Antenna Co Ltd 増幅装置
JPH11177450A (ja) * 1997-12-16 1999-07-02 Miharu Tsushin Kk Catvシステム用チャンネルプロパーアンプとそれに使用されるアンプユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007236124A (ja) 2006-03-01 2007-09-13 Hitachi Ltd 電源装置及び電源供給方法
JP2012029204A (ja) 2010-07-27 2012-02-09 Hochiki Corp 放送送信装置
JP2013118441A (ja) 2011-12-01 2013-06-13 Hochiki Corp 共同受信ヘッドアンプ
US20180160559A1 (en) 2016-12-01 2018-06-07 Arris Enterprises Llc Remote phy in a bk node

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020025266A (ja) 2020-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3256457B2 (ja) 通信ネットワーク用の中央ノード変換装置及び方法
US9191407B2 (en) Secure control for desktop secure video teleconferencing
US20130070772A1 (en) Coaxial cable distribution of catv and wireless signals
RU2556878C1 (ru) Подвижная аппаратная кв-укв радиосвязи
JP7076927B2 (ja) 棟内共聴装置の監視システム
US20110099601A1 (en) Addressable Network Interface Units Suitable for Use in FTTX and RFOG Networks and Related Methods of Controlling Bandwidth Allocation and Identifying Noise Sources in Such Networks
JP7179427B2 (ja) 増幅装置
US20180098232A1 (en) Self-Calibrating RF Network and System and Method for Use of the Same
JP7109869B2 (ja) 増幅装置および棟内共聴装置
JP7162992B2 (ja) 棟内共聴装置、増幅装置および測定ユニット
DE202015100430U1 (de) Smart-TV mit einem integrierten Telefon
JP7229645B2 (ja) 増幅装置
JP2006295933A (ja) ペアリング装置及び方法
JP5501817B2 (ja) 共同受信システム用診断システム
TWI644510B (zh) 用旁路訊號之返回路徑減噪放大器
JP7086486B2 (ja) 棟内共聴装置
JP3649614B2 (ja) 双方向catvシステムに接続された集合住宅内の棟内伝送システム
JP2007228298A (ja) 中継器及びこれを含む配線システム
JP7412857B2 (ja) 環境情報伝送システム
JP2005136905A (ja) インターホンシステム及び信号中継装置
EP1182872B1 (de) Kommunikationssystem
DE19935026A1 (de) Netzwerkadapter und -system
RU2711025C1 (ru) Подвижная аппаратная кв-укв радиосвязи
KR20190031736A (ko) 통합형 세대 단자함
EP2436115B1 (en) Control over coax for tv signal reception devices

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7179427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150