JP7179206B2 - 開閉器 - Google Patents

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Description

本開示は、可動接点と固定接点との接点近傍に磁場を形成する開閉器に関する。
固定接触子が有する固定接点と、可動接触子が有する可動接点とを離接させる開閉器において、これらを離隔し開路する際にアークが生じる場合がある。このアークが生じる接点近傍に、磁場を発生させる永久磁石を備えてローレンツ力によりアークを駆動させて引き伸ばし、開閉器の消弧性能を向上することが開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012-160427号公報
しかしながら、接点近傍の磁束密度を高めてアークを引き伸ばす駆動力を大きくする場合、永久磁石を接点に近づける必要があるために、消弧空間が確保できないという課題があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、アークに作用する駆動力を大きくするとともに、アークが引き伸ばされる方向に消弧空間を確保でき、消弧性能を向上できる開閉器を提供することを目的とする。
本開示に係る開閉器は、第1固定接点を有する第1固定接触子と、第1固定接触子と離れて配置された、第2固定接点を有する第2固定接触子と、第1固定接点と接離可能な第1可動接点が長手方向の一方の端部に設けられ、第2固定接点と接離可能な第2可動接点が長手方向の他方の端部に設けられた可動接触子と、可動接触子の短手方向において対向する面を同極とした一対の磁石体で構成され、第1可動接点と第2可動接点との中間点側が可動接触子に近接し、外方に向かって広がるように第1固定接点及び第1可動接点を挟んで配置された第1磁石対と、短手方向において対向する面を同極とした一対の磁石体で構成され、中間点側が可動接触子に近接し、外方に向かって広がるように第2固定接点及び第2可動接点を挟んで配置された第2磁石対とを備えたものである。
本開示によれば、アークに作用する駆動力を大きくできるとともに消弧空間を確保できるため、消弧性能を向上できる。
実施の形態1に係る開閉器の上面図である。 実施の形態1に係る開閉器の消弧室構造を示す斜視図である。 実施の形態1に係る開閉器の消弧室構造を示す側面図である。 実施の形態1に係る開閉器の消弧室構造を示す上面図である。 実施の形態1に係る開閉器の消弧室に生じる磁場を概略的に示した模式図である。 実施の形態1に係る磁場を概略的に示した模式図である。 実施の形態1に係る磁場を概略的に示した模式図である。 実施の形態2に係る開閉器の消弧室構造を示す斜視図である。 実施の形態2に係る開閉器の消弧室構造を示す上面図である。 実施の形態2に係る開閉器の消弧室に生じる磁場を概略的に示した模式図である。 実施の形態3に係る開閉器の消弧室構造を示す斜視図である。 実施の形態3に係る開閉器の消弧室構造を示す上面図である。 実施の形態3に係る開閉器の消弧室に生じる磁場を概略的に示した模式図である。 実施の形態4に係る開閉器の消弧室構造を示す斜視図である。 実施の形態4に係る開閉器の消弧室構造を示す上面図である。 実施の形態5に係る開閉器の消弧室構造を示す斜視図である。 実施の形態5に係る開閉器の消弧室構造を示す上面図である。 実施の形態6に係る開閉器の消弧室構造を示す斜視図である。 実施の形態6に係る開閉器の消弧室構造を示す上面図である。 実施の形態7に係る開閉器の消弧室構造を示す部分断面図である。 実施の形態8に係る開閉器の消弧室構造を示す部分断面図である。 絶縁板を設けない場合の開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図である。 絶縁板を設けない場合の開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図である。 実施の形態8に係る開閉器の効果を説明する概念図である。 実施の形態9に係る開閉器の消弧室構造を示す部分断面図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1に係る開閉器1の外観を示す上面図である。本開示の開閉器1は、例えば電磁接触器であり、開閉器1に接続される回路の開閉を行う。開閉器1は、消弧ケースで囲まれた消弧室2を備えている。また、開閉器1の消弧室2は第1相と第2相とに分かれており、互いに同一の構成を有している。
図2及び図3は、それぞれ開閉器1の1つの消弧室2内を示す斜視図及び側面図である。実施の形態1に係る開閉器1は、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第1固定接触子3と離れて配置され、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6と接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を長手方向(図2におけるy軸方向)の端部に有する可動接触子9と、可動接触子9の短手方向(図2におけるx軸方向)において対向し、可動接触子9に対して角度を有して配置され、それぞれ磁石体10の対で構成される第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。
第1固定接触子3は、例えば略直方体状であり、第1固定接点4を主面上(図3におけるz軸正方向の面)に有している。また、第2固定接触子5は、第1固定接触子3と同様に、例えば略直方体状であり、第2固定接点6を主面上に有している。第1固定接触子3と第2固定接触子5の各固定接触子は、互いに同一の形状を有しており、離れて配置され、流れる電流の方向は互いに逆方向となる。ここで図3の例では各固定接触子は、電気的に絶縁されるようにy軸方向に離れて配置されており、第1固定接触子3は第2固定接触子5よりもy軸正方向の側に配置される。
第1固定接触子3と第2固定接触子5とが可動接触子9の動作により、可動接触子9を介して電気的に接続されると電流が流れ、各固定接触子にそれぞれ接続された他の機器と接続され回路が形成される。例えば第1固定接触子3は電源と、第2固定接触子5はモータ等の負荷と接続される。
可動接触子9は、例えば上面視(図3におけるz軸負方向へ見下した視点)において略長方形であり、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8の各可動接点が、長手方向の端部にそれぞれ設けられている。ここで、第1固定接点4と第1可動接点7とは向かい合って配置され、同様に第2固定接点6と第2可動接点8とは向かい合って配置される。つまり第1可動接点7は、第1固定接点4が配置された側に設けられ、第2可動接点8は、第1可動接点7が設けられた側と反対側の第2固定接点6が配置された側に設けられる。
また、可動接触子9は、例えば電磁石等を用いた駆動装置(図示せず)と接続され、鉛直方向(図3におけるz軸方向)に移動可能であり、可動接触子9の鉛直方向への移動による接離動作により各可動接点と各固定接点とは接触又は分離される。各接触子及び各接点は、導電性を有する、例えば各接触子は銅又は銅の合金で、各接点は銀又は銀を母材とした合金で構成される。
上述の各可動接点と各固定接点が互いに接触し、電流が流れている状態から接点が離れると、接点間には回路条件に応じて高温のアークが発生する。アークは導電性をもち、電流が流れるため、電路を遮断するためにはアークを消弧することが必要である。アークを即座に消弧することにより、回路電流を完全に断ち、開閉器1に接続された負荷に電流が流れることを防止できる。
次に、図4を用いて開閉器1が備える第1磁石対11及び第2磁石対12について説明する。第1磁石対11は、第1固定接点4と第1可動接点7とを、可動接触子9の短手方向において対向する面を同極とした磁石体10により可動接触子9を挟んで配置される。第1磁石対11を構成する磁石体10は、例えば板状の永久磁石であり、可動接触子9の長手方向の中間点よりも第1可動接点7の側に配置される。図4の例では磁石体10は1つの永久磁石で構成される。永久磁石は分割して複数としたものであってもよい。また、可動接触子9の中間点は、第1可動接点7と第2可動接点8との間を等分する位置にある。
第1磁石対11の各磁石体10は、可動接触子9の長手方向の中間点側が可動接触子9に近接し、対向する面間の距離が小さくなるように、つまり、第2可動接点8側が第1可動接点7側(図4におけるy軸負方向)よりも可動接触子9に近接して、可動接触子9の外方に向かって広がるように、第1固定接点4及び第1可動接点7を挟んで配置される。
このように第1磁石対11を配置すると、第1可動接点7から斜め外方に消弧空間が形成され、この消弧空間に第1固定接点4と第1可動接点7との間に生じるアークが引き伸ばされる。以下、第1可動接点7からx軸正方向及びy軸正方向の外方にある消弧空間を第1消弧空間13といい、第1可動接点7からx軸負方向及びy軸正方向の外方にある消弧空間を第2消弧空間14という。
また、第2磁石対12は、第1磁石対11と同様に、第2固定接点6と第2可動接点8とを、可動接触子9の短手方向において対向する面を同極とした磁石体10により可動接触子9を挟んで配置される。第2磁石対12を構成する磁石体10は、可動接触子9の長手方向の中間点よりも第2可動接点8の側に配置される。
第2磁石対12の各磁石体10は、可動接触子9の長手方向の中間点側が可動接触子9に近接し、対向する面間の距離が小さくなるように、つまり、第1可動接点7側が第2可動接点8側(図4におけるy軸正方向)よりも可動接触子9に近接して、可動接触子9の外方に向かって広がるように、第2固定接点6及び第2可動接点8を挟んで配置される。
このように第2磁石対12を配置すると、第2可動接点8から斜め外方に消弧空間が形成され、この消弧空間に第2固定接点6と第2可動接点8との間に生じるアークが引き伸ばされる。以下、第2可動接点8からx軸負方向及びy軸負方向の外方にある消弧空間を第3消弧空間15といい、第2可動接点8からx軸正方向及びy軸負方向の外方にある消弧空間を第4消弧空間16という。第1磁石対11と第2磁石対12とは、略対称に配置されると好ましい。
ここで、第1磁石対11及び第2磁石対12の各磁石対をそれぞれ構成する磁石体10は、消弧室2内に納まる高さ以下であればよく、各固定接点と各可動接点とが形成する接点ギャップ以上の高さであると好ましい。磁石体10の高さが接点ギャップ程度であれば、アークが生じる接点ギャップに磁石体10が生成する磁束を効率的に通過させることができる。また、各磁石対の磁石体10は、それぞれ同様の形状で、可動接触子9の長手方向の中心を軸として線対称に配置されると好ましい。このようにすると、接点近傍の磁場に偏りが生じることを抑制し、電流の向きによるアークの引き伸ばしの方向に差異が生じるのを防ぐことができる。
このように第1磁石対11及び第2磁石対12をそれぞれ斜めに配置することで、磁石体10を可動接触子9に対して平行に配置した場合と比較して、磁石体10を可動接触子9に対して近接でき、接点近傍の磁場を強化できる。さらに、各可動接点の斜め外方にアークが引き伸ばされる消弧空間が確保されるため、開閉器1の消弧性能を向上することができる。また、上述のように配置することで、各消弧空間に対して各磁石対の磁石体10が開き、磁石体10の可動接触子9の長手方向外方側の、アークの引き伸ばしの妨げとなり得る磁石体10を回り込む磁場がアークに影響することを抑制できる。そして、磁石体10が対向する面の磁極が同一となり、可動接触子9の中心に対して線対称な磁場分布となるため、可動接触子9を流れる電流の向きによらず、上述の効果を得ることができる。
次に、図5を用いて、第1磁石対11及び第2磁石対12のそれぞれ磁石体10が可動接触子9に対して角度をもって配置され、各磁石対ともに対向する面がN極である場合を例として、アークに作用する駆動力について説明する。
第1固定接点4と第1可動接点7との間に、通電方向がz軸正方向となるアークが生じた場合、第1磁石対11が接点近傍に形成する磁場(図5中破線)がもつy軸成分により、アークがx軸負方向に引き伸ばされる。さらに、このアークは、第1磁石対11の図5中左側(x軸負方向側)の磁石体10が接点近傍に形成する磁場がもつx軸成分によりy軸正方向に引き伸ばされる。そして、その結果アークは第2消弧空間14へ向かう方向に引き伸ばされる(図5中太線矢印)。
第2磁石対12によるアークの引き伸ばしについても、第1磁石対11の場合と同様である。第2固定接点6と第2可動接点8との間に、通電方向がz軸負方向となるアークが生じた場合、第2磁石対12が接点近傍に形成する磁場(図5中破線)がもつy軸成分により、アークがx軸負方向に引き伸ばされる。さらに、このアークは、第2磁石対12の図5中左側(x軸正方向側)の磁石体10が接点近傍に形成する磁場がもつx軸成分によりy軸負方向に引き伸ばされる。そして、その結果アークは第3消弧空間15へ向かう方向に引き伸ばされる(図5中太線矢印)。なお、本実施の形態において、可動接触子9を流れる電流の向きが逆方向となった場合、すなわち、第1固定接点4と第1可動接点7との間に、通電方向がz軸負方向となるアークが生じ、第2固定接点6と第2可動接点8との間に、通電方向がz軸正方向となるアークが生じた場合、同様な磁場による作用で、第1固定接点4と第1可動接点7との間に生じるアークは第1消弧空間13に、第2固定接点6と第2可動接点8との間に生じるアークは第4消弧空間16にそれぞれ引き伸ばされる。
また、図6、図7に示すように、可動接触子9の中間点に向かって対向する面間の距離が小さくなるように磁石体10を配置すると、磁石体10を平行に配置した場合よりも、接点近傍に磁束が集中する。このように、各磁石対が平行な場合と比較して、y軸成分が大きくなるため、アークに作用するx軸方向への駆動力を増大できる。さらに、第1磁石対11及び第2磁石対12を、それぞれy軸正方向及び負方向に向かって対向する面間の距離が広がるよう、つまり外方に向かって広がるように配置したため、各磁石対の外方側の端部のアークを巻き込む磁場の影響を抑制できる。したがって、外方側における端部の磁石体10を回り込む磁場によりアークの引き伸ばしが阻害されることを抑制できる。
ここで、各磁石対と可動接触子9の長手方向の軸が成す角度、つまり上面視において各磁石対を構成する磁石体10とy軸が形成する角度は、0°より大きく90°より小さければよい。消弧室2の小型化の観点から、上述の角度は5°以上45°以下が好ましく、さらに効果的なアークの引き伸ばしを実現するためには、接点近傍に磁場を集中させる15°以上30°以下であると好ましい。第1磁石対11と第2磁石対12の角度は同一であることが好ましいが、効果を奏する範囲内においてこの限りではなく、第1磁石対11と第2磁石対12の角度が異なっていてもよい。
このように第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2固定接点6とを長手方向の両端に有する可動接触子9と、可動接触子9をそれぞれ対向する面を同極とした磁石体10で挟む第1磁石対11及び第2磁石対12を備え、第1磁石対11の各磁石体10を可動接触子9の中間点に向かって近づくように配置し、第1磁石対11よりも第2可動接点8側に設けた、第2磁石対12の各磁石体10を可動接触子9の中間点に向かって近づくように配置することで、接点近傍に磁場を集中させて、アークに作用する駆動力を増大させるとともに、消弧空間13~16を確保できるため、消弧性能を向上できる。
なお、本実施の形態において、第1磁石対11及び第2磁石対12の対向する面の磁極がN極である例について説明したが、対向する面が同極であればよく、S極であってもよい。さらに、第1磁石対11の対向する面の磁極と第2磁石対12の対向する面の磁極が、磁石対間で異なっていてもよい。例えば第1磁石対11及び第2磁石対12の対向する面の磁極がS極である場合、第1固定接点4と第1可動接点7との間に生じ、通電方向がz軸正方向となるアークは第1消弧空間13に、第2固定接点6と第2可動接点8との間に生じ、通電方向がz軸負方向となるアークは第4消弧空間16にそれぞれ引き伸ばされる。
実施の形態2.
図8及び図9は、それぞれ実施の形態2に係る開閉器1の消弧室2内を示した斜視図及び上面図である。実施の形態2に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。本実施の形態では、さらに第1磁石対11及び第2磁石対12とそれぞれ接続される第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を備えることが異なる。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
第1ヨーク対17は、第1磁石対11の磁石体10がそれぞれ対向する面と反対側の面に設けられた磁石体10と接続される接続部19と、接続部19から第1可動接点7に接近するように折り曲げられ、磁石体10からの磁束を誘導する磁束誘導部20とを備える。また、第2ヨーク対18は、第1ヨーク対17と同様に、第2磁石対12の磁石体10がそれぞれ対向する面と反対側の面に設けられた磁石体10と接続される接続部19と、接続部19から第2可動接点8に接近するように折り曲げられ、磁石体10からの磁束を誘導する磁束誘導部20とを備える。第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18の各ヨーク対は、磁性体材料から形成される。各ヨーク対は、消弧空間を確保するとともに、磁石体10の磁束を誘導でき、第1磁石対11及び第2磁石対12とそれぞれ磁気回路を形成する。
すなわち、第1ヨーク対17は、第1磁石対11の磁石体10とそれぞれ接続される第1接続部及び第1接続部から可動接触子9に接近するように折り曲げられ、第1可動接点7の長手方向における外方に設けられた第1磁束誘導部を有する。第2ヨーク対18も、第1ヨーク対17と同様に、第2磁石対12の磁石体10とそれぞれ接続される第2接続部及び第2接続部から可動接触子9に接近するように折り曲げられ、第2可動接点8の長手方向における外方に設けられた第2磁束誘導部を有する。
図9の上面図に示すように、L字に折り曲げられた第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18の角部にそれぞれ消弧空間が形成される。図9の例では、第1可動接点7からx軸正方向、y軸正方向の角部にある消弧空間が第1消弧空間13、第1可動接点7からx軸負方向、y軸正方向の角部にある消弧空間が第2消弧空間14、第2可動接点8からx軸負方向、y軸負方向の角部にある消弧空間が第3消弧空間15、及び第2可動接点8からx軸正方向、y軸負方向の角部にある消弧空間が第4消弧空間16である。
ここで、各ヨーク対は、それぞれ消弧空間を確保するように磁石体10と接する位置から接続部19を延長させ、磁束誘導部20がx軸と平行になるように折り曲げられて設けられると好ましい。このようにすると、第1磁石対11から発生する磁束を、第1固定接点4と第1可動接点7が形成する接点近傍に誘導することができ、第2磁石対12から発生する磁束を第2固定接点6と第2可動接点8が形成する接点近傍に誘導することができる。
図10は、開閉器1に各ヨーク対を備えた場合の磁束線(図10中破線)の模式図である。図10の例において、各磁石対が対向する面は、いずれもN極としている。図10に示すように、各磁石対が形成する磁場において、接点近傍を通過する磁場成分は、各ヨーク対を備えていない場合と比較して、可動接触子9に沿う成分が大きくなる。このようにすると、各磁石体10を回り込む磁場が持つ成分、つまりアークを可動接触子9中心へ引き伸ばす磁場の成分がアークに作用することを抑制できるため、各消弧空間へアークを引き伸ばすことが容易になる。
このように第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を備えることで、接点近傍に磁束を誘導し、接点近傍の磁場を強化できるため、より消弧性能を向上することができる。
なお、本実施の形態において磁束誘導部20をx軸と平行とする例について述べたが、磁束誘導部20が延在する方向はx軸と平行でなくてもよい。例えば、消弧空間の確保を阻害しない程度に可動接触子9にさらに近づくよう、つまり接続部19と磁束誘導部20が形成する内角が鋭角となるようにすると、接点とヨーク対がさらに接近するため、接点近傍にさらに磁束を集中させることができ、また消弧室2を小型化することができる。また、例えば、磁束の誘導を妨げない程度に可動接触子9から遠ざかるよう、つまり接続部19と磁束誘導部20が形成する内角が鈍角となるようにすると、より消弧空間を拡大できる。
また、本実施の形態において、第1ヨーク対17と第2ヨーク対18とが分かれて設けられている例について説明したが、第1ヨーク対17の磁束誘導部20は連続して形成してもよく、第2ヨーク対18の磁束誘導部20は連続して形成してもよい。また、第1ヨーク対17と第2ヨーク対18とは一体とされてもよい。この場合において、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18がそれぞれ備える接続部19を連続させて一体として形成すればよい。
実施の形態3.
図11及び図12は、それぞれ実施の形態3に係る開閉器1の消弧室2内を示した斜視図及び上面図である。本実施の形態に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。実施の形態3では、さらに第1磁石対11及び第2磁石対12とそれぞれ接続される第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を備え、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18に可動接触子9に向かって突出する突出部21を設けたことが異なる。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12に示すように、突出部21が各ヨーク対の磁束誘導部20に、可動接触子9に接近するようにそれぞれ設けられる。図12の例では、突出部21が突出する方向は、長手方向に沿った方向である。この突出部21が突出する方向は、長手方向に平行であると好ましい。また、第1ヨーク対17の突出部21は、第1可動接点7からy軸正方向に向かう位置にあり、第2ヨーク対18の突出部21は、第2可動接点8からy軸負方向に向かう位置にあると好ましい。
すなわち、第1ヨーク対17は、第1磁石対11の磁石体10とそれぞれ接続される第1接続部及び第1接続部から可動接触子9に接近するように折り曲げられて第1磁束誘導部が第1可動接点7の外方に設けられ、さらに可動接触子9の長手方向において接近する第1突出部をそれぞれ有する。第2ヨーク対18も、第1ヨーク対17と同様に、第2磁石対12の磁石体10とそれぞれ接続される第2接続部及び第2接続部から可動接触子9に接近するように折り曲げられて第2磁束誘導部が第2可動接点8の外方に設けられ、さらに可動接触子9の長手方向において接近する第2突出部をそれぞれ有する。
このように第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18に、それぞれ第1可動接点7及び第2可動接点8に接近するように突出部21を設けることで、図13の磁束線(図13中破線)の模式図に示すように、各接点近傍に磁束を誘導することができる。つまり、各接点近傍の磁場を強化できるため、アークに作用する駆動力が増し、消弧性能が向上する。
なお、本実施の形態において、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18のそれぞれに突出部21を設ける例について説明したが、第1ヨーク対17又は第2ヨーク対18のいずれかに突出部21を設けてもよい。
実施の形態4.
図14及び図15は、それぞれ実施の形態4に係る開閉器1の消弧室2内を示した斜視図及び上面図である。本実施の形態に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。本実施の形態では、第1磁石対11及び第2磁石対12とそれぞれ接続される第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を備え、可動接触子9に向けて突出する突出部21を有し、さらに、突出部21の高さが各接点の間に形成される接点ギャップ程度であることが異なる。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図14に示すように、突出部21は各ヨーク対の磁束誘導部20に、可動接触子9に接近するようにそれぞれ設けられる。さらに、突出部21は、突出部21に隣接した切欠き部が設けられ、各接点の間に形成される接点ギャップ程度の高さで形成される。切欠き部は突出部21の上方向又は下方向の少なくともいずれかに設ければよく、図14の例では、突出部21の上方向及び下方向に切欠き部を設けている。
第1ヨーク対17が備える突出部21は、磁束の誘導の観点から、開路時に、可動接触子9の高さ方向において少なくとも一部が第1固定接点4と第1可動接点7との間にあるように第1固定接点4及び第1可動接点7の長手方向外方に配置される。また、第2ヨーク対18が備える突出部21も同様に、開路時に、可動接触子9の高さ方向において少なくとも一部が第2固定接点6と第2可動接点8との間にあるように第2固定接点6及び第2可動接点8の長手方向外方に配置される。ここで、開路時とは、開閉器1の動作において各固定接点及び各可動接点との間の接点ギャップが最大となるときである。
このように第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18に、それぞれ第1可動接点7及び第2可動接点8に接近するように、高さが接点ギャップ程度である突出部21を設けることで、各接点近傍及び接点ギャップに磁束を誘導することができる。つまり、各接点近傍及び各接点ギャップの磁束密度が増大するため、アークに作用する駆動力が増し、消弧性能が向上する。
また、図14の例では、突出部21が突出する方向は、長手方向に沿った方向である。この突出部21が突出する方向は、長手方向に平行であると好ましい。また、第1ヨーク対17の突出部21は、第1可動接点7からy軸正方向に向かう位置にあり、第2ヨーク対18の突出部21は、第2可動接点8からy軸負方向に向かう位置にあると好ましい。
なお、本実施の形態において、突出部21の高さは、接点ギャップと同程度であるとしたが効果を奏する範囲内において接点ギャップより大きくても小さくてもよい。
実施の形態5.
図16及び図17は、それぞれ実施の形態5に係る開閉器1の消弧室2内を示した斜視図及び上面図である。実施の形態5に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。実施の形態5では、さらに第1磁石対11及び第2磁石対12のそれぞれ対向する面に絶縁部材22を設けたことが異なる。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図17に示すように、第1磁石対11の各磁石体10の対向する面、つまり可動接触子9側の面に絶縁部材22が設けられる。この絶縁部材22は、例えばポリアミド等の絶縁樹脂により厚さ1~2mm程度で形成され、絶縁樹脂に難燃剤を含んで形成されてもよい。ここで、上述した第1ヨーク対17を備える場合、絶縁部材22は第1ヨーク対17の可動接触子9側の面を覆って設けると好ましい。
また、第2磁石対12の各磁石体10の対向する面、つまり可動接触子9側の面に、第1磁石対11と同様に、絶縁部材22が設けられる。ここで、上述した第2ヨーク対18を備える場合、絶縁部材22は第2ヨーク対18の可動接触子9側の面を覆って設けると好ましい。
このように各磁石体10の可動接触子9と向かい合う面に、絶縁部材22を設けると、絶縁部材22により、各接点間に生じるアークが磁石体10に直接接触することを防ぎ、高温のアークが磁石体10に接触することによる熱消磁を防止することができる。また、各磁石体10及び各ヨーク対が導電性を有する場合、絶縁部材22で各磁石体10及び各ヨーク対とアークの接触に起因する各接点、各接触子、永久磁石、及び各ヨークの絶縁破壊を抑制できる。
実施の形態6.
図18及び図19は、それぞれ実施の形態6に係る開閉器1の消弧室2内を示した斜視図及び上面図である。実施の形態6に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。実施の形態6では、さらに第1磁石対11及び第2磁石対12のそれぞれ対向する面に、凸部23を有する絶縁部材22を設けたことが異なる。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図18に示すように、第1磁石対11の各磁石体10の対向する面、つまり可動接触子9と向かい合う面に、凸部23を有する絶縁部材22が設けられている。この凸部23はアークの伸長方向、つまり可動接触子9が移動するz軸方向と交差して横断するように設けられる。ここで、凸部23が横断する方向はz軸と直交すると好ましい。また、絶縁部材22は、例えばポリアミド等の絶縁樹脂により厚さ1~2mm程度で形成され、絶縁樹脂に難燃剤を含んで形成されてもよい。ここで、上述した第1ヨーク対17を備える場合、絶縁部材22は第1ヨーク対17の可動接触子9と向かい合う面を覆って設けると好ましい。
また、第2磁石対12の各磁石体10の対向する面、つまり可動接触子9と向かい合う面に、第1磁石対11と同様に、凸部23を有する絶縁部材22が設けられている。この凸部23はアークの伸長方向、つまり可動接触子9が移動するz軸方向と交差して横断するように設けられる。ここで、凸部23が横断する方向はz軸と直交すると好ましい。ここで、上述した第2ヨーク対18を備える場合、絶縁部材22は第2ヨーク対18の可動接触子9と向かい合う面を覆って設けると好ましい。
このように各磁石体10の可動接触子9と向かい合う面に、絶縁部材22を設けると、絶縁部材22により、各接点間に生じるアークが磁石体10に直接接触することを防ぎ、高温のアークが磁石体10に接触することによる熱消磁を防止することができる。また、各磁石体10及び各ヨーク対が導電性を有する場合、絶縁部材22で各磁石体10及び各ヨーク対がアークの接触によって絶縁破壊することを抑制できる。さらに絶縁部材22に凸部23を設けることで、アークは、この凸部23と接触すると、凸部23の表面を沿うように引き伸ばされるため、アークがより長く引き伸ばされ、消弧性能が向上する。
なお、本実施の形態において、絶縁部材22の各磁石体10を覆う部位に凸部23が設けられる例について説明したが、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を備える場合、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を覆う絶縁部材22の可動接触子9と向かい合う面に凸部23を設けてもよい。例えば絶縁部材22の可動接触子9と向かい合う面の全面に亘って凸部23が設けられると、アークが絶縁部材22に接触した場合に、アークをより長く引き伸ばすことができる。また、絶縁部材22に凹部を設けてもよく、さらに凹部及び凸部23の両方を設けてもよい。
実施の形態7.
図20は、実施の形態7に係る開閉器1の消弧室2内を示した部分断面図である。図20は、例えば図19のXIX-XIX断面図に相当する。また、図20では、実施の形態7における構成説明のため、便宜上、開閉器1に各消弧室2を覆うカバー24を描いているが、形状は図示されるものに限定されるものではない。カバー24は、可動接触子9、第1磁石対11及び第2磁石対12が配置される空間を覆う。一例では、カバー24は、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18によって囲まれる空間のx軸方向、y軸方向及びz軸方向の面を覆うように設けられる。一例では、カバー24は、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18を内包することができる中空の直方体状である。カバー24は、x軸方向に垂直な側面24aと、z軸方向に垂直な側面と、y軸方向に垂直な面であって、y軸正方向側に配置される前面24bと、を有する。
実施の形態7に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。実施の形態7の開閉器1は、樹脂板25をさらに備えることが実施の形態1とは異なる。なお、実施の形態1から6と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図20に示すように、樹脂板25は、可動接触子9側に対し、第1可動接点7及び第2可動接点8の反対側の位置に、可動接触子9とは間隔をあけて設けられる。この樹脂板25は、熱分解性の高分子材料で形成された板状の部材であり、例えばカバー24の内側の前面24bに固定される。あるいは、樹脂板25は、カバー24の前面24bと一体に形成されてもよい。樹脂板25にアークArcが接触すると、アークArcの熱などによって樹脂板25から分解ガスが生成される。そして、分解ガスによってアークArcが冷却される。
また、可動接触子9と樹脂板25との間の空間は、アークArcを引き延ばすための空間であるアーク引き伸ばし空間であるため、このアーク引き伸ばし空間が十分確保されるように樹脂板25はなるべく薄く構成されることが望ましい。さらに、凸部23とも3mm程度以上の距離が確保されるように、樹脂板25が配置されることが望ましい。
なお、図20には、このアーク引き伸ばし空間にアークArcが引き伸ばされた際のアーク形態の一例が示されている。また、上記した説明では、実施の形態6の構成に、樹脂板25を設ける場合を説明したが、実施の形態1から5の構成にも、同様に樹脂板25を設けてもよい。
このように可動接触子9に対し、第1可動接点7及び第2可動接点8の反対側のアーク引き伸ばし空間に樹脂板25が設置される。これにより、各接点間に生じるアークArcが引き伸ばされた際に、アークArcが樹脂板25に接触し、接触した際にアークArcの熱などの作用によって樹脂板25から分解ガスが生成される。そして、この樹脂板25の分解ガスによってアークArcが冷却され、アークArcを遮断する性能をさらに高めることができる
実施の形態8.
図21は、実施の形態8に係る開閉器1の消弧室2内を示した部分断面図である。図21は、例えば図19のXIX-XIX断面図に相当する。実施の形態8に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。実施の形態8の開閉器1は、絶縁板26をさらに備えることが実施の形態1とは異なる。なお、実施の形態1から7と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図21に示すように、絶縁板26は、y軸方向及びz軸方向に延在する板状部材である。絶縁板26は、可動接触子9に対し、第1可動接点7及び第2可動接点8の反対側の位置に、y軸方向に延在するように設けられる。具体的には、可動接触子9のx方向の中央部で、絶縁板26の延在方向が可動接触子9の長手方向であるy軸方向と平行になるように、絶縁板26は、z軸方向に可動接触子9と予め定められた間隔をおいて配置される。図21の例では、可動接触子9の長手方向に沿って、可動接触子9の上面に対して略垂直となるように、絶縁板26が配置される。絶縁板26は、一例では、ポリアミド等の絶縁樹脂、又は難燃剤を含む絶縁樹脂によって形成される。絶縁板26のx軸方向の厚さは、一例では1mm以上2mm以下の範囲である。絶縁板26は、例えばカバー24の前面24bに固定される。あるいは、絶縁板26は、カバー24の前面24bと同一材料で一体に形成されてもよい。
なお、上記した説明では、実施の形態6の構成に、絶縁板26を設ける場合を説明したが、実施の形態1から5の構成にも、同様に絶縁板26を設けてもよい。
ここで、絶縁板26を設けたことによる効果を説明する。図22及び図23は、絶縁板26を設けない場合の開閉器1におけるアークArcの状態の一例を示す断面図である。図22及び図23は、例えば実施の形態6の図19におけるXIX-XIX断面図に相当する。図22及び図23の開閉器1は、実施の形態6に示した開閉器1であり、カバー24の前面24bに絶縁板26が設けられていない場合である。
絶縁板26が設けられない場合には、図22に示されるように、アークArcが第1固定接点4と第1可動接点7との間、及び第2固定接点6と第2可動接点8との間に生じ、また、アークArcが磁石体10側に駆動されたときに、絶縁部材22の凸部23によって、アークArcが引き伸ばされる。アークArcは、図22の状態から、さらに図23に示されるように、可動接触子9とカバー24の前面24bとの間の空間をx軸正方向に向かって移動する。電流が大きい場合、第1固定接点4と第1可動接点7との間、及び第2固定接点6と第2可動接点8との間に、アークArcにより生成した高温のガスが吹き付けられることで、再び第1固定接点4と第1可動接点7との間、及び第2固定接点6と第2可動接点8との間にアークArcが戻ることがある。このように、絶縁板26が設けられない場合には、アーク遮断性能の低下を引き起こす場合がある。
図24は、実施の形態8による開閉器1におけるアークArcの状態の一例を示す断面図である。図24は、例えば実施の形態6の図19におけるXIX-XIX断面図に相当する。実施の形態8の開閉器1では、図24に示されるように、可動接触子9とカバー24の前面24bとの間の空間に、y軸方向及びz軸方向に延在する絶縁板26を備えることで、アークArcのx軸方向への移動が制限される。この結果、高いアーク遮断性能を維持することができる。
なお、可動接触子9がz軸方向に移動する際に、可動接触子9と絶縁板26とは、衝突することがないように、予め定められた間隔をあけて設置されることが望ましい。一方で、間隔が大きすぎるとアークArcの移動を制限する効果が小さくなるため、第1固定接点4と第1可動接点7との間、及び第2固定接点6と第2可動接点8との間が接触していない状態における可動接触子9と絶縁板26との間隔は、5mm以下であることが望ましい。
実施の形態9.
図25は、実施の形態9に係る開閉器1の消弧室2内を示した部分断面図である。図25は、例えば図19のXIX-XIXの断面図に相当する。実施の形態9に係る開閉器1は、実施の形態1と同様に、第1固定接点4を有する第1固定接触子3と、第2固定接点6を有する第2固定接触子5と、第1固定接点4及び第2固定接点6とそれぞれ接離可能な第1可動接点7及び第2可動接点8を有する可動接触子9と、可動接触子9を挟んで配置され、可動接触子9に対して角度を有する第1磁石対11及び第2磁石対12とを備える。実施の形態9の開閉器1は、ガス流路27と排気口28とをさらに備えることが実施の形態1とは異なる。なお、実施の形態1から8と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図25に示すように、排気口28は、一例では、カバー24の側面24aに設けられる。また、図25では、排気口28は、側面24aのz軸負方向の端部に設けられている。図25では、排気口28は、x軸に垂直な方向の側面24aに設けられる例を示しているが、y軸方向に垂直な側面に設けられてもよい。また、図25では、2つの排気口28が設けられる例が示されているが、少なくとも1つの排気口28が設けられていればよい。
ガス流路27は、カバー24の内側において、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18の外側の面とカバー24の内側の面との間に設けられ、カバー24の内側の前面24b及び側面24aに沿ってガスを排気口28へと導く。図25の例では、カバー24は、z軸負方向側の第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18の端部と接触し、z軸正方向側の第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18の端部と接触しないように配置される。つまり、ガス流路27は、第1固定接点4及び第2固定接点6から見て、第1可動接点7及び第2可動接点8の方向を迂回するように設けられている。
具体的には、ガス流路27は、カバー24の内側において、x軸方向の側面24aと、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18と、の間に空間として設けられる。また、ガス流路27は、カバー24の内側において、カバー24の前面24bと、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18、磁石体10並びに絶縁部材22のz軸正方向側の端部と、の間に空間として設けられる。なお、ガス流路27は、カバー24の内側において、y軸方向の側面と、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18と、の間に空間として設けられてもよい。このように、第1ヨーク対17及び第2ヨーク対18のx軸方向の側面24aと、z軸正方向の端部と、が、カバー24と接触しないように、カバー24が設けられる。
ガス流路27には、アークArcによって発生したガスが流れ、ガスは、排気口28からカバー24の外部に排気される。
なお、上記した説明では、実施の形態8の構成に、ガス流路27及び排気口28を設ける場合を説明したが、実施の形態1から7の構成にも、同様にガス流路27及び排気口28を設けてもよい。例えば、実施の形態1の構成の場合には、ガス流路27は、第1磁石対11及び第2磁石対12の外側の面とカバー24の内側の側面24aとの間に設けられる。また、カバー24は、可動接触子9の高さ方向において、第1固定接触子3及び第2固定接触子5が配置される側の第1磁石対11及び第2磁石対12の端部と接触し、可動接触子9が配置される側の第1磁石対11及び第2磁石対12の端部と接触しないように配置される。
このように、ガス流路27と排気口28を設けることで、アークArcにより発生したガスでカバー24の内部圧力が上昇したときに、発生したガスをガス流路27に導き、排気口28から排気することで、アークArcを引き延ばす方向に誘導する駆動力を得ることができる。このため、アークArcをより速く引き伸ばし、遮断性能を向上させることができる。また、内部圧力の上昇を低減することができるため、ガス流路27及び排気口28がカバー24に設けられない場合に比してカバー24の強度を下げることができ、開閉器1を製造するためのコストダウンが可能となる。
さらに、第1固定接点4及び第2固定接点6から見て、第1可動接点7及び第2可動接点8の方向を迂回するようにガス流路27が設けられるようにした。これによって、例えば排気口28を介して外部から異物が侵入した場合に、第1固定接点4、第2固定接点6、第1可動接点7及び第2可動接点8付近まで異物がたどり着くのを防止し、接点接触の信頼性を向上させることができる。
なお、実施の形態1から9において、開閉器1が、第1相と第2相の消弧室2を備える例について説明したが、開閉器1は少なくとも一つの消弧室2を有していればよく、また消弧室2は3つ以上であってもよい。
また、実施の形態1から9において、各磁石対を構成する磁石体10が2つである例について説明したが、3つ以上で構成してもよい。この場合において、各磁石対を構成する磁石体10の数は可動接触子9を挟んで同数であると好ましい。このようにすると、接点近傍に生成する磁場の偏りを抑制できる。
また、実施の形態1から9において、第1固定接触子3が電源と接続され、第2固定接触子5が負荷と接続される例について説明したが、第1固定接触子3が電源と接続され、第2固定接触子5が負荷と接続されてもよい。このようにしても、アークを各消弧空間に引き伸ばす方向へ引き伸ばすことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 開閉器、2 消弧室、3 第1固定接触子、4 第1固定接点、5 第2固定接触子、6 第2固定接点、7 第1可動接点、8 第2可動接点、9 可動接触子、10 磁石体、11 第1磁石対、12 第2磁石対、13 第1消弧空間、14 第2消弧空間、15 第3消弧空間、16 第4消弧空間、17 第1ヨーク対、18 第2ヨーク対、19 接続部、20 磁束誘導部、21 突出部、22 絶縁部材、23 凸部、24 カバー、24a 側面、24b 前面、25 樹脂板、26 絶縁板、27 ガス流路、28 排気口。

Claims (13)

  1. 第1固定接点を有する第1固定接触子と、
    前記第1固定接触子と離れて配置された、第2固定接点を有する第2固定接触子と、
    前記第1固定接点と接離可能な第1可動接点が長手方向の一方の端部に設けられ、前記第2固定接点と接離可能な第2可動接点が前記長手方向の他方の端部に設けられた可動接触子と、
    前記可動接触子の短手方向において対向する面を同極とした一対の磁石体で構成され、前記第1可動接点と前記第2可動接点との中間点側が前記可動接触子に近接し、外方に向かって広がるように前記第1固定接点及び前記第1可動接点を挟んで配置された第1磁石対と、
    前記短手方向において対向する面を同極とした一対の磁石体で構成され、前記中間点側が前記可動接触子に近接し、外方に向かって広がるように前記第2固定接点及び前記第2可動接点を挟んで配置された第2磁石対と、
    を備えることを特徴とする開閉器。
  2. 前記第1磁石対を構成する磁石体と前記長手方向の軸との間の角度は上面視において同じであり、
    前記第2磁石対を構成する磁石体と前記長手方向の軸との間の角度は上面視において同じであることを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 前記第1磁石対を構成する磁石体とそれぞれ接続される第1接続部及び前記第1接続部を前記短手方向において前記可動接触子に接近するように折り曲げられ、前記第1可動接点の外方に設けられた第1磁束誘導部をそれぞれ有する第1ヨーク対と、
    前記第2磁石対を構成する磁石体とそれぞれ接続される第2接続部及び前記第2接続部を前記短手方向において前記可動接触子に接近するように折り曲げられ、前記第2可動接点の外方に設けられた第2磁束誘導部をそれぞれ有する第2ヨーク対とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の開閉器。
  4. 前記第1ヨーク対の前記第1磁束誘導部及び前記第2ヨーク対の前記第2磁束誘導部は、前記長手方向において前記可動接触子に接近する第1突出部及び第2突出部をそれぞれ有することを特徴とする請求項3に記載の開閉器。
  5. 前記第1ヨーク対の前記第1突出部は、前記可動接触子の高さ方向において少なくとも一部が前記第1固定接点と前記第1可動接点との間に配置され、
    前記第2ヨーク対の前記第2突出部は、前記可動接触子の高さ方向において少なくとも一部が前記第2固定接点と前記第2可動接点との間に配置されることを特徴とする請求項4に記載の開閉器。
  6. 前記第1ヨーク対は、前記第1磁束誘導部が連続して一体とされ、
    前記第2ヨーク対は、前記第2磁束誘導部が連続して一体とされていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の開閉器。
  7. 前記第1ヨーク対及び前記第2ヨーク対は、前記第1接続部と前記第2接続部が連続して一体とされていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の開閉器。
  8. 前記第1磁石対が対向する面及び前記第2磁石対が対向する面の少なくともいずれかは、絶縁部材で覆われていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の開閉器。
  9. 前記絶縁部材の前記可動接触子と向かい合う面は、凸部及び凹部の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする請求項8に記載の開閉器。
  10. 前記可動接触子に対し、前記第1可動接点及び前記第2可動接点と反対側に、前記可動接触子と間隔をおいて配置される熱分解性の高分子材料からなる樹脂板をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の開閉器。
  11. 前記可動接触子に対し、前記第1可動接点及び前記第2可動接点と反対側に、前記可動接触子と間隔をおいて、前記長手方向及び前記可動接触子の高さ方向に延在する絶縁板をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の開閉器。
  12. 前記可動接触子、前記第1磁石対及び前記第2磁石対が配置される空間を覆うカバーをさらに備え、
    前記カバーは、
    排気口と、
    前記排気口と接続され、前記第1磁石対及び前記第2磁石対の外側の面と前記カバーの内側の側面との間に設けられるガス流路と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の開閉器。
  13. 前記排気口は、前記カバーの側面の前記可動接触子の高さ方向における前記第1固定接触子及び前記第2固定接触子が配置される側に設けられ、
    前記カバーは、前記可動接触子の前記高さ方向において、前記第1固定接触子及び前記第2固定接触子が配置される側の前記第1磁石対及び前記第2磁石対の端部と接触し、前記可動接触子が配置される側の前記第1磁石対及び前記第2磁石対の端部と接触しないように配置されることを特徴とする請求項12に記載の開閉器。
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