JP7176481B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物床面に対して前後方向又は上下方向に移動可能な状態で設置されるシートクッションと、このシートクッションの側面の後端側を被覆するサイドシールドとを備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートでは、座部となるシートクッションが、乗員の体格などに合わせて、乗物床面に対して前後方向又は上下方向に移動可能な状態で設置されていることが多い。例えば特許文献1に開示の乗物用シートでは、シートクッションが、スライドレールを介して乗物床面に設置されており、このスライドレールによって乗物床面に対して前後にスライド移動することができる。またシートクッションは、スライドレールに対してシートリフタを介して連結されており、このシートリフタによって、乗物床面に対して上下に移動することができる。そしてシートクッションの後端側には、リクライナを介して背凭れとなるシートバックが連結されており、さらにリクライナの外側は、シートクッションの側面の後端側に配設されたサイドシールドで被覆されている。このサイドシールドは、側面視で概ね矩形の板材であり、適度な剛性を備えた硬質樹脂で形成されている。
特許第6135571号公報
ところで上述のシート構成では、乗物床面上に何らかの他部材が存在する場合、この他部材が、前後上下移動の際のシートクッションに干渉することがある。このような場合には、通常、シートクッションとともに動くサイドシールドが、他部材に干渉してそれを外方に押し退けていくこととなる。しかし公知技術のようにサイドシールドが摩擦の小さい硬質樹脂製の板材であると、サイドシールドの動きが他部材にスムーズに伝わらずそのままの位置にとどまってしまうことがある。そして他部材がそのままの位置にとどまってしまうと、この他部材が、シートクッションと車体(コンソールなど)の間に入り込むといった不具合が生じることがある。またサイドシールドと乗物床面の間に他部材が挟まれるなどして、サイドシールドの破損の原因となるおそれがある。もっともシートクッションの移動量を制限することで上述の問題を解決することも考えられるが、そうするとシートの利便性を確保することが困難となる。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションの前後上下動の際に、サイドシールドの動きを利用して乗物床面上の他部材をよりスムーズに押し退けることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、座部となるシートクッションが、シートクッションのシート幅方向における側面をシート外側から被覆する樹脂製で板状のサイドシールドを備えている。そしてシートクッションは、サイドシールドとともに、乗物床面に対して前後方向又は上下方向に移動可能な状態で設置されるとともに、サイドシールドは、シートクッションの側面の後端側から前方に向けて配置されている。この種のシート構成では、シートクッションの前後上下動の際に、サイドシールドの動きを利用して乗物床面上の他部材をよりスムーズに押し退けられることが望ましい。
そこで本発明の乗物用シートは、サイドシールドに比して他部材との間に生じる摩擦が大きい高摩擦部を有するとともに、高摩擦部は、シートクッションの側面の後端側を被覆するサイドシールドの外面から、乗物床面側を臨むサイドシールドの下側に回り込むように配設されている。本発明では、サイドシールドの側面の後端側が乗物床面上の他部材と干渉しやすい部分であることに着目し、当該サイドシールド部分の外面から下側にかけての部分に高摩擦部を配設している。このためシートクッションの前後上下動の際に、サイドシールドの動きを、高摩擦部を介して他部材により確実に伝えることができ、他部材をスムーズに押し退けることが可能となる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、サイドシールドの下側に配置された面状の高摩擦部には、高摩擦部よりも撓みにくい補強部材が重複して取付けられている。本発明では、サイドシールドの下側に配置されている高摩擦部が、補強部材によって補強されて剛性が高められている。このためサイドシールドの下側から他部材が内部に侵入しようとしても、この他部材を高摩擦部で受止めることが可能となり、サイドシールド内の部材に他部材が当たるといった事態を極力阻止することができる。
第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートにおいて、面状の高摩擦部は、サイドシールドの外面からサイドシールドの後面に跨って配置されているとともに、固定具を介してサイドシールドの後面に固定されている。本発明では、高摩擦部を、サイドシールドの外面と下側と後面とに跨らせて配置している。こうして広範囲にわたって配置された高摩擦部によって、サイドシールドの動きを、他部材に更に確実に伝えることが可能となる。また高摩擦部をサイドシールドの後面に固定したことで、サイドシールドの外面と下側に配置される高摩擦部部分をより安定的に位置決めして配置しておくことができる。
第4発明の乗物用シートは、第3発明の乗物用シートにおいて、シートクッションの後部には、背凭れとなるシートバックが配置されているとともに、シートバックの後面に取付けられているカーペット部材が、シートクッションの下側に回り込むように配設されている。そしてサイドシールドの後面に配置された高摩擦部の外観は、サイドシールドではなくカーペット部材の外観と似通っている。本発明では、サイドシールドの後面に配置された高摩擦部の外観をカーペット部材の外観に合わせることで、乗物用シートの後側の意匠に適度な統一感を与えることが可能となり、シートの優れた意匠性の確保に資する構成となる。
本発明に係る第1発明によれば、シートクッションの前後上下動の際に、サイドシールドの動きを利用して他部材をよりスムーズに押し退けることができる。また第2発明によれば、下側に配置された高摩擦部を補強することで、サイドシールドの動きを利用して他部材を更にスムーズに押し退けることができる。また第3発明によれば、高摩擦部を広範囲に位置決めして配置したことで、サイドシールドの動きを、他部材に更に確実に伝えることができる。そして第4発明によれば、高摩擦部を意匠性良く配置しつつ、サイドシールドの動きを利用して他部材をよりスムーズに押し退けることができる。
乗物床面に設置された乗物用シートの斜視図である。 乗物床面に設置された乗物用シートの概略透視側面図である。 乗物床面に設置されたシートクッションの概略上面図である。 シートパッドとシートカバーの斜視図である。 各サイドシールドとシートフレームを分解して示す斜視図である。 高摩擦部と補強部材の斜視図である。 図4のVII-VII線断面図である。 図6のVIII-VIII線断面図である。 乗物用シートの右側後部を示す拡大斜視図である。 サイドシールドと補強部材と固定具の斜視図である。 乗物床面に設置された乗物用シートの概略後面図である。 後方移動時のシートクッションの概略上面図である。 下方移動時の乗物用シートの概略拡大側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図13を参照して説明する。各図には、乗物用シートの前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示する。図1の乗物用シート2は、乗物室内に設置された内装品であり、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8とを有している。これらシート構成部材(4,6,8)は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。そしてシートクッション4(詳細後述)の後部には、図示しないリクライナを介してシートバック6の下部が起倒可能に連結されている。また起立状態のシートバック6の上方にはヘッドレスト8が配設されている。
[シートクッション、乗物床面]
図1に示すシートクッション4は、座部となる上方視で概ね矩形の部材であり、上述の基本構成4F,4P,4Sと、右側サイドシールド40と、左側サイドシールド50と、高摩擦部60(補強部材70)とを有している(各部材の詳細は後述)。またシートクッション4は、図2を参照して、後述するスライド機構SM及びリフタ機構LMを介して乗物床面FSに設置されており、乗物床面FSに対して前後方向又は上下方向に移動することが可能である。また図1~図3に示す乗物床面FS上には、設置状態のシートクッション4の右方に、前後方向に長尺な直方体状のコンソール100が設けられている。またシートクッション4とコンソール100の後方の乗物床面FS上には、図2及び図3に示すように、防水等の目的で面状のサービスフォールカバー101が敷設されている。なお本実施例では、コンソール100の外面と、サービスフォールカバー101とを、必要に応じて乗物床面FSの一部とみなすことができる。
ところで図2及び図3に示す乗物室内においては、乗物床面FS上に何らかの他部材102が存在する場合があり、この他部材102が、前後移動又は上下移動の際のシートクッション4に干渉することがある。例えば図3に示すようにシートクッション4を前方に移動させていた場合、このシートクッション4の後方に乗物床面FSが露出し、この露出した乗物床面FS上のコンソール寄りの部分に他部材102が存在することがある。このような場合には、通常、シートクッション4の後方移動の際に、右側サイドシールド40の動きを利用して他部材102を後方のサービスフォールカバー101側に押し退けていく。この種の構成では、右側サイドシールド40の動きを他部材102により確実に伝えられることが望ましく、他部材102だけが元の位置にとどまってしまうといった事態は極力回避すべきである。そこで本実施例では、後述する高摩擦部60によって、右側サイドシールド40の動きを利用して他部材102をよりスムーズに押し退けることとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
図1に示すシートクッション4は、シートフレーム4F上にシートパッド4Pを配置し、このシートパッド4Pの外面をシートカバー4Sで被覆することで形成されている。ここでシートパッド4Pは、図4に示すようにシート外形をなす上面視で略矩形の部材であり、ポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3~60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。またシートカバー4Sは、シートの意匠面を構成する面材であり、天然繊維又は合成繊維からなる布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)にて形成されている。そしてシートカバー4Sは、シートパッド4Pの外形に倣った袋状の部材であるとともに、その右側面をなす右カマチ部4SSには、前後に長尺な面状の被覆部材10と、バックル9用の帯材12と、後述する高摩擦部60とが取付けられている。
ここで図4に示す被覆部材10は、コンソール側(図4の右側)に配置されている厚手の面材であり、右カマチ部4SSの前端側から後方に向けて延設されている。この被覆部材10は、側面視で前後に長尺な矩形状に形成されており、被覆部材10の上縁は右カマチ部4SSの下部に縫合され、被覆部材10の下縁は右カマチ部4SSの下縁から下方に突出している。また被覆部材10の後部上側の右カマチ部4SSには、前後に延びる帯材12が取付けられており、この帯材12の後端は、後述するシートフレーム側に係止可能である。そして帯材12と右カマチ部4SSの間の隙には、シートベルト用のバックル9が突出して配置される。このバックル9は、図5に示すように概ね直方体状の部材であり、その下側には、板状の取付け片9aと、索状のケーブル9bとが取付けられている。
そして図5に示すシートフレーム4Fは、シート骨格をなす上方視で略矩形の枠体であり、金属や硬質樹脂などの剛性に優れる素材で形成できる(図5では、便宜上、シートフレームと各サイドシールドの主な構成のみを図示している)。このシートフレーム4Fは、左右一対のサイドフレーム4Fa,4Fbと、フロントフレーム4Fcと、フロントパイプ4Fdと、リアパイプ4Feとで形成されている。左右一対のサイドフレーム(右側サイドフレーム4Fa,左側サイドフレーム4Fb)は、それぞれシートフレーム4Fの側部骨格をなす部材である。これら各サイドフレーム4Fa,4Fbは、前後方向に長尺な縦板状に形成されており、シートの左側と右側とに分かれて対面状に配設されている。
またフロントフレーム4Fcは、シートフレーム4Fの前部骨格をなす板状部位であり、各サイドフレーム4Fa,4Fbの前端に固定されて左右方向(シート幅方向)に延長している。そして各サイドフレーム4Fa,4Fbの前部には、左右に延びるフロントパイプ4Fdが掛け渡されて固定され、各サイドフレーム4Fa,4Fbの後部には、リアパイプ4Feが掛け渡されて固定されている。これらフロントパイプ4Fdとリアパイプ4Feとは、前後に適宜の間隔をあけて配置されているとともに、後述するリフタ機構LMを介してスライド機構SMに連結されている。なおフロントパイプ4Fdとリアパイプ4Feの間には前後方向に延びるSバネ(図示省略)が掛止され、このSバネによって、図4に示すシートパッド4Pを下支えすることができる。
[スライド機構]
図2及び図5に示すスライド機構SMは、乗物床面FSに対してシートクッション4を前後動させる部材であり、シートクッション4の右側と左側にそれぞれ配設されている(各図では、便宜上、左右のスライド機構に共通の符号SMを付す)。例えば右側のスライド機構SMは、乗物床面FS側に固定されるロアレール20と、後述するリフタ機構LMを介してシートフレーム4Fに取付けられるアッパレール21とを有している。ロアレール20は、前後方向に長尺とされている板状部材であり、断面視においては上側が解放したコ字形状に形成されている。またアッパレール21は、ロアレール20よりも短尺な前後に延びる板状部材であり、ロアレール20の上側に摺動可能な状態で組付けられている。なおアッパレール21の後部側には板状のバックル用ブラケット22が固定されており、このバックル用ブラケット22には、上述したバックル9の取付け片9aを傾倒可能な状態で取付けておくことができる。また左側のスライド機構SMも、右側のスライド機構SMと概ね同一の基本構成を備え、別のロアレール20xと別のアッパレール21xとを有している。そしてロアレール20(20x)に対してアッパレール21(21x)が摺動することで、シートクッション4が、乗物床面FSに対して前後にスライド移動することが可能となる。なおロアレール20(20x)に対するアッパレール21(21x)の摺動は、図示しないスライドロック機構によって規制することができる。
[リフタ機構]
図2及び図5に示すリフタ機構LMは、乗物床面FSに対してシートクッション4を上下動させる部材であり、シートクッション4の右側と左側にそれぞれ配設されている(図5では、便宜上、左右のリフタ機構に共通の符号LMを付す)。これら各リフタ機構LMは、四節リンクをなすように、前後一対のリンク31,32(31x,32x)をアッパレール21及びシートフレーム4Fに軸連結することで形成されている。例えば右側のリフタ機構LMは、上下に延びる前後一対のリンク(前側リンク31,後側リンク32)を有し、各リンク31,32が、フロントパイプ4Fd又はリアパイプ4Feと、アッパレール21とに軸連結されている。すなわち前側リンク31の下部は、アッパレール21の前側上面に設けられた前ブラケット33に軸連結され、前側リンク31の上部は、フロントパイプ4Fdに軸連結されている。また後側リンク32の下部は、アッパレール21の後側上面に設けられた後ブラケット34に軸連結され、前側リンク31の上部はリアパイプ4Feに軸連結されている。また左側のリフタ機構LMも、右側のリフタ機構LMと概ね同一の基本構成を備えている。すなわち左側のリフタ機構LMにおいても、前後一対の別のリンク31x,32xが、フロントパイプ4Fd又はリアパイプ4Feと、アッパレール21の各ブラケット33x,34xとに軸連結されている。
そして図2及び図5を参照して、前側リンク31(31x)と後側リンク32(32x)とがアッパレール21の各ブラケット33,34等を基点に起立していくことで、シートクッション4が、乗物床面FSから次第に上方に移動していく。また前側リンク31(31x)と後側リンク32(32x)とがアッパレール21の各ブラケット33,34等を基点に後方に傾倒するにしたがって、シートクッション4が、乗物床面FS側である下方に移動していく。なお各リンク31,32(31x,32x)の起倒動作は、図示しないリフタロック機構によって規制することができる。
[左側サイドシールド]
図5に示す左側サイドシールド50は、シートクッション4のアウター側に当たる左側面をシート外側(図5の左側)から覆う板状部材であり、適度な剛性を備えた硬質樹脂で形成されている。なお硬質樹脂の種類は、適度な剛性と硬度を有する限り特に限定しないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルを例示できる。この左側サイドシールド50は、前後方向に長尺な概ね矩形をなしており、左側サイドフレーム4Fbやリフタ機構LMを覆うように組付けられている。そして左側サイドシールド50の後部側は、上方に向けて半円状に盛り上がった形状を有しており、左側の後側リンク32x及びリアパイプ4Feと、図示しないリクライナとを被覆することができる。なお左側サイドシールド50の前部には、概ね矩形の窓部51が設けられている。この窓部51は、各種機構の操作用のパネル52が内側から組付けられることで塞がれている。
[右側サイドシールド]
また図1及び図5に示す右側サイドシールド40は、シートクッション4のインナー側に当たる右側面をシート外側(各図の右側)から覆う硬質樹脂製の板状部材であり、本発明のサイドシールドに相当する。この右側サイドシールド40は、左側サイドシールド50に比して前後に短尺とされており、右側サイドフレーム4Faの後端側から前側に向けて配置され、本実施例では被覆部材10の後縁まで延設されている。そして右側サイドシールド40は、図5に示すように、側部形状をなす外面41と、外面41の前側と下側を除く周縁から内向きに屈曲している周面42を有し、さらに右側サイドシールド40の前側と下側とは解放状とされている。そして右側サイドシールド40の外面41は、下部が概ね矩形をなし且つ上部が半円状に盛り上がっており、右側の後側リンク32及びリアパイプ4Feと、図示しないリクライナとを被覆することができる。また右側サイドシールド40の周面42は、外面41の上縁から後縁にかけての部分に連続的に形成されており、後側に形成されている周縁部分が後面43となっている。そして右側サイドシールド40の後面43の下部には丸穴状の挿設孔43H(貫通孔)が設けられており、この挿設孔43Hには、後述する高摩擦部固定用のクリップ状の固定具80の軸部分を挿設することができる。
[高摩擦部]
図2~図4及び図6に示す高摩擦部60は、右側サイドシールド40に比して他部材102との間に生じる摩擦が大きい面状部材で形成されており、右側サイドシールド40の適宜の位置を被覆している。この種の高摩擦部60として、右側サイドシールド40に比して柔軟で且つ適度な表面粗さを有している面状部材を用いることができる。この種の面状部材として、適度な厚みを有する布帛、毛羽立ち加工や嵩高加工を施した布帛(パイル織物やパイル編物を含む)、凹凸加工を施した発泡樹脂や軟質樹脂(エラストマを含む)やゴム製のマット材を例示できる。例えば本実施例では、二層構造を備えた不織布(プレーンニーパン不織布)で高摩擦部60を形成しており、この二層構造の不織布は、例えばニードルパンチ等にて重なった二枚の不織布を交絡させて積層状態で一体化することで形成できる。なお二層構造を備えた不織布製の高摩擦部60の目付量は、適度な摩擦が生じる限り特に限定しないが、250g/m2以上であることが望ましく、350g/m2以上であることがより望ましい。そして高摩擦部60の表面は、ランダムに交絡した複数の繊維によって粗くなっており、右側サイドシールド40に比して他部材102との間に大きな摩擦が生じやすくなっている。
そして高摩擦部60は、図6~図8を参照して、右側サイドシールド40の外面41を覆う外面部位61と、右側サイドシールド40の下側を覆う下面部位62と、右側サイドシールド40の後面43を覆う後面部位63とを有している。外面部位61は、図6及び図7に示すように前後に延びる矩形状の部分であり、被覆部材10と概ね同一の上下寸法を有している。この外面部位61の前縁は、被覆部材10の後縁に縫合などの手法で一体化されており、その上縁は、シートカバー4Sに縫合されておらず自由状態となっている。そして外面部位61の上縁は、内折されて外面部位61に縫合糸Y1で縫合されることで剛性が高められているとともに、その上縁の一部には帯状の掛着部位61aが設けられている(なお図6では、便宜上、掛着部位が縫合されている状態で図示している)。この掛着部位61a(縫合前の状態)は、その先端側に面ファスナを備えていることで、シートカバーの対応する部位に掛着可能とされている。そしてシートカバー4Sに掛着部位61aを掛着しておくことで、シートカバーの運搬時や配設作業の際に、被覆部材10に対して高摩擦部60が下方に垂れ下がるといった事態を極力回避することができる。
また図6及び図7に示す後面部位63は、外面部位61の後縁から左方に曲がっている部分であり、右側サイドシールド40の後面43の下側を覆うことができる。この後面部位63の右縁側は、外面部位61と一体となっており、その上縁と左縁は自由状態となっている。そして後面部位63の上縁は、外面部位61と同様に内折されて剛性が高められているとともに、後面部位63の下縁には、後述の下面部位62の後縁がステッチSTにて縫合されて固定されている。そして後面部位63の下側には丸穴状の挿通孔63Hが設けられており、この挿通孔63Hには、後述するようにクリップ状の固定具80の軸部分を挿通することができる。さらに後面部位63の裏側には、樹脂製で板状の取付けプレート64が固定されており、この取付けプレート64の先端には固定具80の軸部分を挿通可能な貫通孔Hが設けられている。
また図6及び図8に示す下面部位62は、外面部位61の下縁から左方に曲がっている部分であり、右側サイドシールド40の解放状とされた下側を覆うことができる。この下面部位62の右縁側は、図8に示すように外面部位61と一体となっている。なお本実施例では、下面部位62が、外面部位61の下縁(61E)から一段高い位置に配置されるように、下面部位62の右縁側が上方に内折された状態で、外面部位61に別の縫合糸Y2で縫合されている。こうすることで外面部位61の下縁側の剛性を確保しつつ、さらに下面部位62の意図しない外部露出を極力回避することができる。また下面部位62の後縁は、上述のとおり後面部位63に縫合され、その他の縁(前縁,左縁)は自由状態となっている。
[補強部材]
そして図6及び図8に示す下面部位62の裏側(各図の上側)には、剛性を確保する観点から補強部材70を配置することができ、この補強部材70は、高摩擦部60に比して撓みにくい部材である。この種の補強部材70として、高摩擦部60よりも厚手のフェルトや紙材や布帛、樹脂やエラストマ製の板材やマット材、金属製の板材を例示できる。そして本実施例の下面部位62の裏側には、補強部材70が重複した状態で縫合糸Y3にて固定されており、この補強部材70は、前後に長尺な板状に形成されたフェルト製の部材である。
[シートクッションの形成作業]
図1に示すシートクッション4の形成に際しては、各サイドシールド40,50と、シートパッド4Pと、シートカバー4Sとを順次シートフレーム4Fに配設していく。例えばシートフレーム4Fに右側サイドシールド40を組み付けたのち、シートフレーム4F上にシートパッド4Pを配置する。そしてシートパッド4Pをシートカバー4Sで被覆したのち、左側サイドシールド50をシートフレーム4Fに組み付ける。なおシートカバー4Sの被覆作業の際には、図6に示す高摩擦部60の掛着部位61aが、シートカバー4Sから取り外されて外面部位61の裏側に縫合されている。
[高摩擦部の配設作業]
そして本実施例では、シートカバー4Sの被覆作業の際に、図7~図9に示すように、高摩擦部60によって右側サイドシールド40を被覆する。すなわち高摩擦部60の外面部位61にて、右側サイドシールド40の外面41を覆い、高摩擦部60の下面部位62を、右側サイドシールド40の外面41の下側からその内側(左側)に回り込ませて配置しておく。こうすることで高摩擦部60が、右側サイドシールド40の外面41から下側に跨るように配置され、さらに乗物床面を臨む右側サイドシールド40の下側には、三角形状の下面部位62の補強部材70が前後を向いた状態で配置される。そして図7及び図10を参照して、高摩擦部60の後面部位63を、適度にテンションのかかった状態で右側サイドシールド40の後面43に配置したのちクリップ状の固定具80で固定しておく。この固定具80は、前後に延びる軸部81と、この軸部81の端部に設けた円盤状の頭部82とを有している。そこで固定具80の軸部81を、後面部位63の挿通孔63Hに挿入しつつ、取付けプレート64の貫通孔(図示省略)を通じて、右側サイドシールド40(後面43)の挿設孔43Hに挿設しておく。こうして右側サイドシールド40の後面43に後面部位63を固定することで、高摩擦部60の外面部位61と下面部位62を、図8~図10に示すように右側サイドシールド40の適宜の位置に位置決めして安定的に配置することができる。そして本実施例では、固定具80の固定力を、取付けプレート64を介して後面部位63に十分に伝えることができ、さらに固定具80の頭部82の押圧で後面部位63が過度に凹むといった事態を極力回避することができる。
[シートバック(カーペット部材)]
ここで図11を参照して、乗員の背凭れとなるシートバック6は、図示しないリクライナを介してシートクッション4の後部に配設されている(図11では、便宜上、カーペット部材と後面部位にハッチをつけて図示している)。このシートバック6の後面の下部側にはカーペット部材6SSが取付けられており、このカーペット部材6SSは、シートバック6からシートクッション4の下側に回り込んだ状態で係止されている。そしてこの状態の乗物用シート2の後側には、シートバック6の下側に配設されたカーペット部材6SSと、高摩擦部60の後面部位63が隣接又は近接して配置されている。
[高摩擦部の外観]
そして図11に示す高摩擦部60の外観は特に限定しないが、上述のシート構成では、カーペット部材6SSの外観に似通っていることが望ましいといえる。すなわち高摩擦部60の後面部位63の外観をカーペット部材6SSの外観に合わせることで、乗物用シート2の後側の意匠に適度な統一感を与えることが可能となり、シートの優れた意匠性の確保に資する構成となる。そこで本実施例では、シートの後側の意匠性を考慮して、高摩擦部60の後面部位63の外観が、右側サイドシールド40ではなくカーペット部材6SSに似通った外観を呈している。これら後面部位63とカーペット部材6SSの外観の類似性は、典型的に色の三要素(色相,明度,彩度)の少なくとも一つで判別することができ、とりわけ色相(色の種類)が同系統ならば外観が似通っているとみなすことができる。例えば本実施例では、後面部位63とカーペット部材6SSとが概ね同一の外観を呈するように同系の色相(例えば黒色系)の素材で形成されており、さらに明度が概ね同一に設定されている。
[シートクッションの前後移動]
図1に示す乗物用シート2では、座部となるシートクッション4が、乗員の体格などに合わせて、乗物床面FSに対して前後方向又は上下方向に移動可能な状態で設置される。例えば乗物用シート2に大柄な乗員が着座する場合、図2に示すシートクッション4を、各スライド機構SMによって後方に移動させていく。そしてシートクッション4の後方移動の際には、その後方の乗物床面FS上のコンソール寄りの部分に他部材102が存在することがある。このような場合には、通常、シートクッション4の後方移動の際に、右側サイドシールド40の動きを利用して他部材102を後方のサービスフォールカバー101側に押し退けていく。この種の構成では、右側サイドシールド40の動きを他部材102により確実に伝えられることが望ましく、他部材102だけが元の位置にとどまってしまうといった事態は極力回避すべきである。すなわち他部材102が元の位置でとどまると、シートクッション4とコンソール100の間の隙に他部材102が入り込んだり、シートクッション4の破損を招いたりするおそれがある。
そこで本実施例の乗物用シート2は、図9を参照して、右側サイドシールド40に比して他部材102との間に生じる摩擦が大きい高摩擦部60を有している。そして高摩擦部60は、シートクッション4の右側面の後端側を被覆する右側サイドシールド40の外面41から、乗物床面FS側を臨む右側サイドシールド40の下側に回り込むように配設されている。このため本実施例では、図12に示すシートクッション4の後方移動の際に、右側サイドシールド40が高摩擦部60を介して他部材102に接触することとなる。そして高摩擦部60と他部材102の間に生じる摩擦にて、右側サイドシールド40の動きが他部材102にスムーズに伝わり、他部材102がそのままの位置にとどまってしまうことを極力回避することができる。こうして本実施例では、右側サイドシールド40の動きを、高摩擦部60を介して他部材102により確実に伝えることができ、他部材102をスムーズに後方に押し退けることが可能となる。特に本実施例では、高摩擦部60を、右側サイドシールド40の外面41と下側と後面43とに跨らせて配置しているため、右側サイドシールド40の動きを、他部材102に更に確実に伝えることが可能となる。このため本実施例によれば、他部材102がシートクッション4とコンソール100の間の隙に入り込んだり、他部材102にてシートクッション4が破損したりすることを極力回避することが可能となる。
[シートクッションの上下移動]
また図2及び図13を参照して、乗物用シート2に大柄な乗員が着座する場合には、乗員の目線の位置等を調整するために、シートクッション4を各リフタ機構LMによって下方に移動させていく必要がある。このシートクッション4の下方移動の際にも、右側サイドシールド40の動きが、高摩擦部60によって他部材102にスムーズに伝わり、他部材102がそのままの位置にとどまってしまうことを極力回避することができる。そしてシートクッション4の下方移動の際には、右側サイドシールド40の下側から他部材102が内部に侵入しようとすることがある。そして仮に他部材102の侵入を許した場合、この他部材102が、右側サイドシールド40の内側に位置する部材(後側リンク32等)に当たってしまう事態が起こりかねない。そこで本実施例では、図13に示すように下面部位62の剛性を補強部材70にて高めることにより、下側からの他部材102の侵入を極力阻止することができる。すなわち下側から侵入しようとする他部材102を、剛性に優れる下面部位62でより確実に受止めることが可能となり、後側リンク32等に他部材102が当たるといった事態を極力阻止することができる。
以上説明した通り本実施例では、右側サイドシールド40の側面の後端側が乗物床面FS上の他部材102と干渉しやすい部分であることに着目し、当該右側サイドシールド40部分の外面41から下側にかけての部分に高摩擦部60を配設している。このためシートクッション4の前後上下動の際に、右側サイドシールド40の動きを、高摩擦部60を介して他部材102により確実に伝えることができ、他部材102をスムーズに押し退けることが可能となる。このため本実施例によれば、シートクッション4の前後上下動の際に、右側サイドシールド40の動きを利用して他部材102をよりスムーズに押し退けることができる。そして本実施例の乗物用シート2によれば、シートクッション4のスライド量とリフタ量を十分に確保することが可能となり、シートの利便性の確保に資する構成となる。
さらに本実施例では、右側サイドシールド40の下側に配置されている高摩擦部60が、補強部材70によって補強されて剛性が高められている。このため右側サイドシールド40の下側から他部材102が内部に侵入しようとしても、この他部材102を高摩擦部60で受止めることが可能となり、右側サイドシールド40内の部材に他部材102が当たるといった事態を極力阻止することができる。また本実施例では、高摩擦部60を、右側サイドシールド40の外面41と下側と後面43とに跨らせて配置している。こうして広範囲にわたって配置された高摩擦部60によって、右側サイドシールド40の動きを、他部材102に更に確実に伝えることが可能となる。また高摩擦部60を、右側サイドシールド40の後面43に固定したことで、右側サイドシールド40の外面41と下側に配置される高摩擦部60部分を安定的に位置決めして配置しておくことができる。そして本実施例では、右側サイドシールド40の後面43に配置された高摩擦部60の外観をカーペット部材6SSの外観に合わせることで、乗物用シート2の後側の意匠に適度な統一感を与えることが可能となり、シートの優れた意匠性の確保に資する構成となる。
本実施形態の乗物用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、高摩擦部60の構成(形状,寸法,配置位置,配置数、固定手法など)を例示したが、高摩擦部の構成を限定する趣旨ではない。例えば本実施例では、高摩擦部を面状部材で構成したが、高摩擦部の少なくとも一部を、サイドシールドに設けた被覆層(ゴムや樹脂やエラストマの層)などで形成することが可能であり、この高摩擦部としての被覆層は、サイドシールドよりも柔らかく且つ適度な表面粗さを有していることが望ましい。また高摩擦部は、サイドシールドの外面と下側に配設されておればよく、サイドシールドの後面には必要に応じて配設される。また高摩擦部は、サイドシールドの適宜の位置に配設することができ、例えば外面や後面の全てを覆うように配設することができ、サイドシールドに下面がある場合にはこの下面の全てを覆うように配設することもできる。また高摩擦部材の固定手法として、クリップ状やクランプ状やボルト状やステープル状の固定具を用いる手法のほか、接着や貼着や融着などの手法を例示できる。また高摩擦部は、インナー側とアウター側の少なくとも一方のサイドシールドに配設することができる。また高摩擦部の下側の部分(下面部位)は、補強部材を有していてもよく有していなくともよい。また下面部位の形状として、上方視で三角形状や矩形状の多角形状のほか、各種の形状を採用できる。例えば高摩擦部の下側の部分の剛性は、その厚みを増したり、高剛性の素材を用いたりするなどして高めることも可能である。なお高摩擦部の外観は、シートバック側の構成とは無関係に設定することもできる。
また本実施形態では、各サイドシールド40,50の構成を例示したが、各サイドシールドの構成を限定する趣旨ではない。例えば右側サイドシールドと左側サイドシールドは、概ね同一の寸法を有していてもよい。また本実施形態では、スライド機構SMとリフタ機構LMの構成を例示したが、これら各機構の構成も適宜変更可能である。
また本実施形態では、乗物用シート2の構成を例示したが、乗物用シートの構成も適宜変更可能であり、複数人用や一人用の乗物用シートに本発明の構成を適用できる。また乗物床面側の構成も適宜変更可能であり、コンソールやサービスフォールカバーは適宜省略することができる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車や船舶などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
6SS カーペット部材
8 ヘッドレスト
4S シートカバー
4SS 右カマチ部
4P シートパッド
4F シートフレーム
4Fa 右側サイドフレーム
4Fb 左側サイドフレーム
4Fc フロントフレーム
4Fd フロントパイプ
4Fe リアパイプ
9 バックル
9a 取付け片
9b ケーブル
10 被覆部材
12 帯材
SM スライド機構
20,20x ロアレール
21,21x アッパレール
22 バックル用ブラケット
LM リフタ機構
31,31x 前側リンク
32,32x 後側リンク
33,33x 前ブラケット
34,34x 後ブラケット
40 右側サイドシールド(本発明のサイドシールド)
41 外面
42 周面
43 後面
43H 挿設孔
50 左側サイドシールド
51 窓部
52 パネル
60 高摩擦部
61 外面部位
61a 掛着部位
62 下面部位
63 後面部位
63H 挿通孔
64 取付けプレート
H 貫通孔
70 補強部材
80 固定具
81 軸部
82 頭部
100 コンソール
101 サービスフォールカバー
102 他部材
FS 乗物床面
ST ステッチ
Y1~Y3 縫合糸

Claims (4)

  1. 座部となるシートクッションが、前記シートクッションのシート幅方向における側面をシート外側から被覆する樹脂製で板状のサイドシールドを備え、
    前記シートクッションは、前記サイドシールドとともに、乗物床面に対して前後方向又は上下方向に移動可能な状態で設置されるとともに、前記サイドシールドは、前記シートクッションの側面の後端側から前方に向けて配置されている乗物用シートにおいて、
    前記サイドシールドに比して他部材との間に生じる摩擦が大きい高摩擦部を有するとともに、前記高摩擦部は、前記シートクッションの側面の後端側を被覆する前記サイドシールドの外面から、乗物床面側を臨む前記サイドシールドの下側に回り込むように配設されている乗物用シート。
  2. 前記サイドシールドの下側に配置された面状の前記高摩擦部には、前記高摩擦部よりも撓みにくい補強部材が重複して取付けられている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 面状の前記高摩擦部は、前記サイドシールドの外面から前記サイドシールドの後面に跨って配置されているとともに、固定具を介して前記サイドシールドの後面に固定されている請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記シートクッションの後部には、背凭れとなるシートバックが配置されているとともに、前記シートバックの後面に取付けられているカーペット部材が、前記シートクッションの下側に回り込むように配設されており、
    前記サイドシールドの後面に配置された前記高摩擦部の外観は、前記サイドシールドではなく前記カーペット部材の外観と似通っている請求項3に記載の乗物用シート。
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