JP7175216B2 - 異常検知装置、異常検知システム、異常検知方法 - Google Patents

異常検知装置、異常検知システム、異常検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、異常検知装置に関し、例えば、検知対象装置から出力された時系列の波形データに含まれる検知対象波形を用いて、検知対象装置が異常であるか否かを判定する異常検知装置に好適に利用できるものである。
工場などの生産現場においては、監視すべき設備にセンサを設置し、センサデータの波形を監視することで、設備の異常(生産プロセスや稼働状態などの異常)を検知することが行われている。
しかし、生産現場においては、監視すべき設備のセンサデータの波形を常に監視し続けるのではなく、監視すべき動作を行っているときのみ、センサデータの波形を監視したいという場合も多い。
そのため、生産現場においては、監視すべき設備のセンサデータの波形のうち監視すべき動作を行っているときの波形のみを検知対象波形として抽出し、抽出した検知対象波形を用いて、設備の異常検知を行うことが、より正確に異常検知を行うために重要となる。
入力波形データから検知対象波形を抽出する関連技術としては、例えば、特許文献1に開示された技術が挙げられる。特許文献1によれば、入力波形データ中にトリガー条件を満たす部分(トリガー点)があるか否かを検出し、トリガー条件を満たす部分があれば、その部分の波形を検知対象波形として抽出する。また、特許文献1によれば、トリガー条件は、例えば、立ち上がり/立ち下がりエッジ、セットアップ/ホールドタイム違反、ラント(Runt)、トランジション(遷移)、パルス幅に応じた条件となる。
特開2010-038884号公報
しかし、特許文献1に開示された技術には、入力波形データ中に、検知対象波形以外にトリガー条件を満たす波形が混在していると、その波形が検知対象波形であると誤判定してしまうことがあるという問題があった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、異常検知装置は、所定期間の入力時系列データに検知対象とすべきデータが含まれているか判定し、検知対象とすべきデータが含まれていると判定された場合に、入力時系列データから検知対象とすべきデータに対応する時系列データを特定し、特定した時系列データが異常を示すデータであるか否かを判定する。
前記一実施の形態によれば、上述した課題の解決に貢献することができる。
実施の形態1に係る異常検知装置の構成の例を示す図である。 実施の形態1に係る検知対象波形の例を示す図である。 実施の形態1に係る検知対象波形の例を示す図である。 実施の形態1に係る異常検知装置全体で行う異常検知処理のフローの例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データの生成方法の例を示す図である。 実施の形態1に係る入力バッファ102の動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態1に係るN1,M,Lの関係性の例を示すイメージ図である。 実施の形態1に係る波形抽出部103の動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る波形抽出部103による波形データの間引き処理の例を示すイメージ図である。 実施の形態1に係る波形判定部104の動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る波形抽出部105の動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る波形抽出部105による検知対象波形の抽出処理の例を示すイメージ図である。 実施の形態1に係る波形判定部106の動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る波形判定部106で用いる自己符号化器の例を示す図である。 実施の形態2に係る波形判定部104の動作の例を示す図である。 実施の形態3に係る異常検知装置全体で行う異常検知処理のフローの例を示すフロー図である。 実施の形態4に係る異常検知システムの構成の例を示す図である。 実施の形態5に係る異常検知装置の構成の例を示す図である。 実施の形態5に係る波形抽出部113による検知対象波形の抽出処理の例を示すイメージ図である。 実施の形態6に係る異常検知装置の構成の例を示す図である。 実施の形態6に係る波形判定部104X,104Yによる検知対象波形が含まれるか否かの判定処理の例を示すイメージ図である。 実施の形態1~3,5,6を概念的に示した異常検知装置の構成の例を示す図である。 実施の形態4を概念的に示した異常検知システムの構成の例を示す図である。 実施の形態1~3,5,6を概念的に示した異常検知装置の他の構成の例を示す図である。
以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他の回路等のハードウェアで構成することができ、メモリにロードされたプログラムなどのソフトウェアによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述のプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、CD-R(CD-Recordable)、CD-R/W(CD-ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<実施の形態1>
<実施の形態1の構成>
図1は、本実施の形態1に係る異常検知装置の構成の例を示す図である。なお、図1は、異常検知装置を構成する主要部の構成要素のみを示し、他の構成要素は省略している。
また、本実施の形態1に係る異常検知装置は、異常を検知する検知対象装置が、半導体装置を製造する製造システムにおける製造装置であることを想定する。ただし、必ずしもこれには限定されず、各種の生産システムにおける各種の生産装置の異常を検知する装置として、本実施の形態1に係る異常検知装置を適用することが可能である。
また、本実施の形態1に係る異常検知装置は、製造装置から出力された時系列の波形データに含まれる検知対象波形に基づいて、製造装置の異常を検知するものであり、検知対象波形は1つであることを想定する。図2及び図3は、本実施の形態1に係る検知対象波形の例を示す図である。図2は、検知対象外波形及び検知対象波形(正常波形)を含む波形データを示し、図3は、検知対象外波形及び検知対象波形(異常波形)を含む波形データを示している。
図1に示されるように、本実施の形態1に係る異常検知装置は、信号入力部101と、入力バッファ102と、1段目の波形抽出部103、出力選択部108、及び波形判定部104と、2段目の波形抽出部105、出力選択部109、及び波形判定部106と、制御部107と、を備えている。なお、波形抽出部103は、第1の波形抽出部の一例であり、波形判定部104は、第1の波形判定部の一例であり、波形抽出部105は、第2の波形抽出部の一例であり、波形判定部106は、第2の波形判定部の一例である。また、以下で説明する図面において、波形抽出部103,105は、それぞれ波形抽出部#1,#2とも表記され、波形判定部104,106は、それぞれ波形判定部#1,#2とも表記され、出力選択部108,109は、それぞれ出力選択部#1,#2とも表記される。
信号入力部101は、検知対象装置(本実施の形態1では、半導体装置の製造装置)からモニタ信号を入力し、入力したモニタ信号に対して、各種のフィルタ回路やアナログ・デジタル変換回路などにより所定の信号処理を行って、時系列の波形データを生成し、生成した波形データを入力バッファ102に出力する。モニタ信号は、製造装置の処理の状況を表す信号である。モニタ信号は、例えば、製造装置内に設けられるか、又は製造装置に付加される各種のセンサからのセンサ信号である。また、モニタ信号は、アナログ信号でも良いし、各種の通信手段に入力したデジタル信号でも良い。各種のセンサは、例えば、ガスの流量を監視する流量センサや、チャンバの圧力を監視する圧力センサや、プラズマのRFパワーを監視するパワーセンサや、エッチングの進行具合を監視するEPD(End Point Detector)などであるが、これら以外のセンサであって良い。また、波形データは、1系統であるものとして説明するが、複数系統であっても良い。
入力バッファ102は、リングバッファ(不図示)及び出力部(不図示)を備えており、信号入力部101から出力された時系列の波形データを、リングバッファを用いて一定期間保持した後、出力部にコピーする。入力バッファ102は、出力部内にポイント数N1の波形データが溜まると、ポイント数N1の波形データを波形抽出部103,105に出力し、出力部内の波形データをポイント数M分シフトする。以降、入力バッファ102は、出力部内にポイント数N1の波形データが溜まる度に、この動作を繰り返す。ここで、検知対象波形のポイント数をLとすると、N1,M,Lは、N1≧L+Mの関係とする。例えば、N1=2×L、M=Lとする。
波形抽出部103は、入力バッファ102から出力されたポイント数N1の波形データを入力し、波形判定部104がデータ入力待ちになったら、波形データを抽出して出力選択部108に出力する。波形抽出部103は、検知対象波形及び検知対象外波形の形状によっては、ポイント数N1の波形データを、例えば、10ポイント毎の平均値を1つのデータとするなどして、粒度の粗いポイント数N2の波形データ(N1>N2。例えば、N2=N1÷10)に間引いても(圧縮しても)良い。これにより、後段の波形判定部104の演算量を減らし、計算時間の短縮化を図ることが可能になる。
出力選択部108は、波形抽出部103から出力された波形データを、波形判定部104に出力する。ただし、当該波形データを波形判定部104で用いる後述の検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成するために用いる場合は、出力選択部108は、波形抽出部103から出力された波形データを装置外部に出力する。装置外部では、波形抽出部103から出力された波形データのうち検知対象波形(正常波形又は異常波形のどちらでも良い)が含まれている波形データを用いて、後述のように学習データを生成し、生成した学習データを用いて、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成する。また、出力選択部108における出力先の切替は、制御部107によって制御される。
波形判定部104は、事前に学習した機械学習による検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を用いて、波形抽出部103から出力された波形データに検知対象波形が含まれているか否かを判定する。検知対象波形検出結果は、波形抽出部105に出力される。
検知対象波形は、製造装置を管理するエンジニアの知見などにより指定することが多い。しかし、エンジニアが検知対象波形を指定する場合、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成するための大量の学習データを人手で抽出して収集することは非常に手間と時間がかかる。
そこで、本実施の形態1においては、装置外部では、波形抽出部103から出力された波形データから、人手で検知対象波形のみを切り出した少数(最小1組)の波形データを準備する。当該検知対象波形の2倍程度のポイント数の範囲内に、切り出した検知対象波形を時間軸方向にランダムにシフトした波形データを、PC(Personal Computer)上で実行するプログラムにより自動生成し、それを検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データとする。また、検知対象波形の振幅方向、時間軸方向にばらつきがある場合は、想定される正常な範囲で検知対象波形を振幅方向、時間軸方向にそれぞれランダムに伸長、縮小した波形データを生成し、それも検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データとする。そして、装置外部では、生成した波形データのセットを学習データとして用いて、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成する。
検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、例えば、ニューラルネットワーク(NN:Neural Network)の手法の一つである自己符号化器(Auto Encoder)を用いたアルゴリズムでも良い。自己符号化器は、入力層と、1層以上の中間層と、入力層と同じノード数の出力層と、で構成され、誤差逆伝播法(Backpropagation)により入力データと出力データが等しくなるように圧縮された特徴点を学習する方法である。そのため、学習データに含まれる波形データが入力層に入力されたときは、出力層には、入力層に入力された波形データに相似した波形データが再現される。逆に、学習データに含まれない成分をもつ波形データが入力層に入力されたときは、入力波形データに相似した波形データを再現できないため、入力と出力とで波形データが異なる。
検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、さらに、自己符号化器の入力波形データと出力波形データとの乖離度が所定の第1の乖離度閾値以下であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、その波形データに検知対象波形が含まれているか否かを判定する。ここでは、乖離度が第1の乖離度閾値以下であれば、検知対象波形が含まれていると判定する。ここで、乖離度としては、ユークリッド距離などを用いても良い。自己符号化器の入力波形データx(i)と出力波形データy(i)のユークリッド距離dは、
Figure 0007175216000001
で求められる。検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]としては、この他に畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)など分類型のニューラルネットワークを用いる方法も考えられる。
検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、連続的に判定動作を続ける。そのため、波形判定部104への入力ノード数、つまり波形データのポイント数N2を小さくすることで、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]が検知対象波形を判定している通常動作時の演算量を抑え、異常検知装置の消費電力を抑えることも可能となる。また、演算時間を短縮することができるため、処理能力の低い演算器でも波形判定部104を実現することができる。
波形抽出部105は、入力バッファ102から出力されたポイント数N1の波形データを入力する。波形抽出部105は、波形判定部104により当該入力波形データが検知対象波形を含むと判定された検知対象波形判定結果を受ける場合は、当該入力波形データに対し、さらに、波形データの振幅レベルが所定の信号レベル(トリガーレベル)を超えているなどのトリガー条件を用いて、正確なポイント数で検知対象波形を正確に切り出し、抽出する。波形抽出部105は、抽出した検知対象波形の波形データを、出力選択部109に出力する。
出力選択部109は、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データを、波形判定部106に出力する。ただし、当該波形データを波形判定部106で用いる後述の異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成するために用いる場合は、出力選択部109は、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データを装置外部に出力する。装置外部では、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データのうち正常波形となる検知対象波形の波形データを学習データとして用いて、異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成する。また、出力選択部109における出力先の切替は、制御部107によって制御される。
波形判定部106は、事前に学習された機械学習による異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、波形抽出部105から出力された検知対象波形が異常波形であるか否かに基づいて、製造装置が異常であるか否かを判定する。ここでは、検知対象波形が異常波形であれば、製造装置が異常であると判定する。製造装置が異常であるか否かを示す異常検知結果は、装置外部に出力される。この異常には、装置で製造する製品や生産プロセス、および装置自体の稼働状態などが含まれる。
異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成するための学習データは、上述のように、波形抽出部105から出力された波形データから収集するため、効率的に学習データを準備することができる。異常検知用アルゴリズムAL[2]は、例えば、自己符号化器を用いたアルゴリズムでも良い。自己符号化器を用いる場合、異常検知用アルゴリズムAL[2]では、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データを自己符号化器に入力し、入力波形データと出力波形データとの乖離度が所定の第2の乖離度閾値以下であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、その検知対象波形が異常波形であるか否かを判定する。ここでは、乖離度が第2の乖離度閾値以下であれば、検知対象波形が異常波形でなく正常波形であると判定する。
上述のように、波形判定部104によって、入力バッファ102が切り出した入力波形データに検知対象波形が含まれているか否かを判定し、波形判定部106によって、検知対象波形が含まれていると判定された入力波形データに対する異常判定を行う。
<実施の形態1の動作>
以下、本実施の形態1に係る異常検知装置の動作について説明する。
<異常検知処理>
図4は、本実施の形態1に係る異常検知装置全体で行う異常検知処理のフローの例を示すフロー図である。
図4に示されるように、入力バッファ102は、入力バッファ102の出力部内にポイント数N1の波形データが溜まると、ポイント数N1の波形データを波形抽出部103,105に出力する。波形抽出部103は、入力バッファ102から出力されたポイント数N1の波形データを抽出して、出力選択部108を介して、波形判定部104に出力する(ステップS11)。このとき、波形抽出部103は、ポイント数N1の波形データを、ポイント数N2の波形データ(N1>N2)に間引きしても良い。
続いて、波形判定部104は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を用いて、波形抽出部103から出力された波形データを自己符号化器に入力し、自己符号化器の入出力の波形データの乖離度を計算し、計算した乖離度に基づいて、波形データに検知対象波形が含まれているか否かを判定する(ステップS12,S13)。このとき、波形判定部104は、乖離度が第1の乖離度閾値以下である場合は、検知対象波形が含まれていると判定する。
波形判定部104により検知対象波形が含まれていないと判定された場合(ステップS13のNo)、入力バッファ102は、入力バッファ102の出力部内の波形データをポイント数M分シフトし(ステップS14)、ステップS11の処理に戻る。
一方、波形判定部104により検知対象波形が含まれていると判定された場合(ステップS13のYes)、波形抽出部105は、入力バッファ102から出力されたポイント数N1の波形データから、トリガー条件などを用いて、検知対象波形を正確に抽出して、出力選択部109を介して、波形判定部106に出力する(ステップS15)。
続いて、波形判定部106は、異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データを自己符号化器に入力し、自己符号化器の入出力の波形データの乖離度を計算する(ステップS16)。
続いて、波形判定部106は、異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、乖離度が第2の乖離度閾値以下であるか否かを判定し(ステップS17)、乖離度が第2の乖離度閾値以下である場合は(ステップS17のYes)、製造装置は正常であると判定し(ステップS18)、乖離度が第2の乖離度閾値を超えている場合は(ステップS17のNo)、製造装置は異常であると判定する(ステップS19)。
その後、ステップS14を介して、ステップS11の処理に戻る。
<検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データの生成方法>
図5は、本実施の形態1に係る検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データの生成方法の例を示す図である。なお、ここでは、学習データの生成は、エンジニアが装置外部のPC上で行うことを想定するが、これには限定されず、装置外部に設けたアルゴリズム生成部が学習データを生成しても良い。
図5に示されるように、まず、波形抽出部103から出力された波形データのうち検知対象波形を含む波形データから、検知対象波形の波形部分を切り出す。ここでは、検知対象波形は、正常波形となっているが、異常波形であっても良い。
続いて、検知対象波形の2倍程度のポイント数の範囲内に、切り出した検知対象波形を時間軸方向にランダムにシフトした波形データを、PC上で実行するプログラムにより自動生成する。
ここで、波形抽出部103は、上述のように、検知対象波形及び検知対象外波形の形状によっては、入力バッファ102から入力したポイント数N1の波形データを、粒度の粗いポイント数N2の波形データ(N1>N2)に間引いてもよい。この場合、波形抽出部103によって間引かれた波形データに基づいて上記時間軸方向にランダムにシフトした波形データが生成される。すなわち、自動生成された波形データは、波形抽出部103から出力される波形データと同じ粒度となる。
続いて、検知対象波形の振幅方向、時間軸方向にばらつきがある場合は、想定される正常な範囲で検知対象波形を振幅方向、時間軸方向にそれぞれランダムに伸長、縮小した波形データも生成する。
上記で生成した波形データのセットが、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データとなる。
<入力バッファ102の動作>
図6は、本実施の形態1に係る入力バッファ102の動作フローの例を示すフロー図である。
図6に示されるように、入力バッファ102は、信号入力部101から出力された波形データを入力し(ステップS21)、入力した波形データを、リングバッファを用いて一定期間保持した後、出力部にコピーする(ステップS22)。
入力バッファ102は、出力部内にポイント数N1の波形データが溜まった場合、すなわち、ポイント数N1の波形データの入力が完了した場合(ステップS23のYes)、ポイント数N1の波形データを波形抽出部103,105に出力する(ステップS24)。
続いて、入力バッファ102は、出力部内の波形データをポイント数M分シフトする(ステップS25)。
その後、ステップS22の処理に戻る。
図7は、検知対象波形のポイント数をLとしたときの、N1,M,Lの関係性の例を示すイメージ図である。
N1,M,Lは、N1≧L+Mの関係とする。
図7の例においては、N1=2×L、M=Lとしている。ただし、検知対象波形の前後に検知対象外波形の波形変動が多く含まれる場合などは、N1をLよりも少し大きめの値とする必要がある。
また、図7の例においては、入力バッファ102は、ポイント数N1の波形データを、5回分、波形抽出部103,105に出力している。このうち、4回目の波形データには、検知対象波形が含まれている。そのため、後段の波形判定部104において、4回目の波形データには、検知対象波形が含まれていると判定されることになる。
<波形抽出部103の動作>
図8は、本実施の形態1に係る波形抽出部103の動作フローの例を示すフロー図である。
図8に示されるように、波形抽出部103は、入力バッファ102から出力されたポイント数N1の波形データを入力する(ステップS31)。
ここで、例えば、検知対象波形と検知対象外波形の形状が大きく異なる場合には、両者の分類は、概形を用いて行うことも可能である。ここでは、検知対象波形と検知対象外波形の形状が大きく異なると想定する。
そこで、波形抽出部103は、ポイント数N1の波形データから、粒度の粗いポイント数N2の波形データ(N1>N2)を生成する(ステップS32)。これにより、波形判定部104の演算量を減らし、計算時間の短縮化を図ることが可能になる。ポイント数N2の波形データを生成する演算としては、例えば、10ポイント毎の平均値を1つのデータとしてポイント数N2に間引く、又は、10ポイントおきに1ポイントの値を用いる(いずれの場合も、N2=N1÷10)、2点のデータ間を線形補間するなど、様々な処理を用いることが可能である。
続いて、波形抽出部103は、波形判定部104が波形データの入力待ちの状態になるまで待機し(ステップS33)、入力待ちの状態になった場合(ステップS33のYes)、ポイント数N2の波形データを、出力選択部108を介して、波形判定部104に出力する(ステップS34)。
続いて、波形抽出部103は、入力バッファ102の出力部内にポイント数N1の波形データが溜まるまで、すなわち、入力バッファ102の更新が完了するまで待機する(ステップS35)。入力バッファ102の更新が完了した場合(ステップS35のYes)、ステップS31の処理に戻る。
図9は、本実施の形態1に係る波形抽出部103による波形データの間引き処理の例を示すイメージ図である。
図9の例においては、波形抽出部103は、ポイント数N1の波形データに対し、10ポイントおきに1ポイントの値を用いることで、ポイント数N2の波形データ(N2=N1÷10)を生成している。
<波形判定部104の動作>
図10は、本実施の形態1に係る波形判定部104の動作フローの例を示すフロー図である。
図10に示されるように、波形判定部104は、波形抽出部103から出力された波形データを入力する(ステップS41)
すると、以降、波形判定部104は、事前に学習した機械学習による検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を用いて、波形抽出部103から出力された波形データに検知対象波形が含まれているか否かを判定し、波形データに検知対象波形が含まれているか否かを示す検知対象波形検出結果を波形抽出部105に出力する。
検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成するための学習データは、図5を用いて説明したように、波形抽出部103から出力された波形データを用いて生成したものとなる。検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]としては、例えば、ニューラルネットワークの手法の一つである自己符号化器を用いる方法がある。以下、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]として、自己符号化器を用いることを想定し、ステップS42以降のフローを説明する。
波形判定部104は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を用いて、波形抽出部103から出力された波形データを自己符号化器に入力し、自己符号化器の入出力の波形データの乖離度を計算する(ステップS42)。
続いて、波形判定部104は、乖離度が第1の乖離度閾値以下であるか否かを判定し(ステップS43)、乖離度が第1の乖離度閾値以下である場合は(ステップS43のYes)、波形データに検知対象波形が含まれていると判定し(ステップS44)、乖離度が第1の乖離度閾値を超えている場合は(ステップS43のNo)、波形データに検知対象波形が含まれていないと判定する(ステップS45)。
続いて、波形判定部104は、波形データに検知対象波形が含まれているか否かを示す検知対象波形検出結果を波形抽出部105に出力する(ステップS46)。
その後、ステップS41の処理に戻る。
<波形抽出部105の動作>
図11は、本実施の形態1に係る波形抽出部105の動作フローの例を示すフロー図である。
図11に示されるように、波形抽出部105は、入力バッファ102から出力された波形データを入力する(ステップS51)。
続いて、波形抽出部105は、波形判定部104から出力された検知対象波形検出結果に基づいて、入力バッファ102から入力した波形データについて、波形判定部104により検知対象波形が含まれていると判定されたか否かを確認する(ステップS52)。
波形判定部104により検知対象波形が含まれていると判定された場合(ステップS52のYes)、波形抽出部105は、入力バッファ102から入力した波形データから、検知対象波形を抽出するためのトリガー条件などを用いて、検知対象波形のみを抽出し(ステップS53)、抽出した検知対象波形の波形データを、出力選択部109を介して、波形判定部106に出力する(ステップS54)。その後、波形抽出部105は、入力バッファ102からの波形データの入力待ち状態に遷移する(ステップS55)。
一方、波形判定部104により検知対象波形が含まれていないと判定された場合(ステップS52のNo)、波形抽出部105は、入力バッファ102から入力した波形データを破棄し、入力バッファ102からの波形データの入力待ち状態に遷移する(ステップS55)。
図12は、本実施の形態1に係る波形抽出部105による検知対象波形の抽出処理の例を示すイメージ図である。
図12の例においては、波形抽出部105は、検知対象波形の振幅レベルは所定の信号レベル(トリガーレベル)を超えているというトリガー条件を用いて、正確なポイント数で検知対象波形を正確に抽出している。
<波形判定部106の動作>
図13は、本実施の形態1に係る波形判定部106の動作フローの例を示すフロー図である。
図13に示されるように、波形判定部106は、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データを入力する(ステップS61)。
すると、波形判定部106は、事前に学習した機械学習による異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、検知対象波形が異常波形であるか否かに基づいて、製造装置が異常であるか否かを判定し、製造装置が異常であるか否かを示す異常検知結果を装置外部に出力する。
異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成するための学習データは、波形抽出部105から出力された波形データを収集して準備したものとなる。異常検知用アルゴリズムAL[2]としては、例えば、自己符号化器を用いる方法がある。以下、異常検知用アルゴリズムAL[2]として、自己符号化器を用いることを想定し、ステップS62以降のフローを説明する。
波形判定部106は、異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データを自己符号化器に入力し、自己符号化器の入出力の波形データの乖離度を計算する(ステップS62)。
続いて、波形判定部106は、乖離度が第2の乖離度閾値以下であるか否を判定し(ステップS63)、乖離度が第2の乖離度閾値以下である場合は(ステップS63のYes)、検知対象波形が正常波形であり、製造装置は正常であると判定し(ステップS64)、乖離度が第2の乖離度閾値を超えている場合は(ステップS63のNo)、検知対象波形が異常波形であり、製造装置は異常であると判定する(ステップS65)。
続いて、波形判定部106は、製造装置が異常であるか否かを示す異常検知結果を装置外部に出力する(ステップS66)。
その後、ステップS61の処理に戻る。
図14は、実施の形態1に係る波形判定部106で用いる自己符号化器の例を示す図である。
図14に示されるように、自己符号化器は、入力層と、1層以上の中間層(図14の例においては、中間層は1層)と、入力層と同じノード数の出力層と、で構成され、誤差逆伝播法により入力データと出力データが等しくなるように圧縮された特徴点を学習する方法である。そのため、学習データと同等の波形データが入力層に入力されたときは、出力層に同じ波形データが再現される。逆に、学習していない波形データが入力層に入力されたときは、同じ波形データ再現ができないため、入力と出力とで波形データが異なる。
図14の例においては、自己符号化器は、検知対象波形の波形データを学習データとし、学習データと同等の波形データが入力層に入力されたときは、出力層に同じ波形データが再現されるように、検知対象波形の波形データの特徴点を学習している。
<実施の形態1の効果>
本実施の形態1においては、まず、波形判定部104は、検知対象装置からの時系列の波形データであって、検知対象波形よりも大きなポイント数の波形データに検知対象波形が含まれるか否かを判定する。波形抽出部105は、波形判定部104により波形データに検知対象波形が含まれていると判定された場合に、その波形データから検知対象波形を抽出し、波形判定部104は、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データに基づいて、検知対象装置が異常であるか否かを判定する。
そのため、波形抽出部103から出力された波形データに、検知対象波形以外と検知対象外波形とが混在していたとしても、検知対象外波形が検知対象波形であると誤判定することなく、検知対象波形のみを抽出することができ、検知対象装置の異常検知を行うことができる。また、波形抽出部103から出力された波形データに、検知対象波形が含まれていない場合は、波形抽出部105は、検知対象波形の抽出処理を行わないため、演算量を抑えることができる。
また、波形判定部104,106は、検知対象波形を含む波形データを学習したアルゴリズムを用いて、上述の処理を行う。
このとき、波形判定部104で用いる学習データは、人手で検知対象波形のみを切り出した少数(最小1組)の波形データを準備し、検知対象波形の2倍程度の長さの範囲内に、切り出した検知対象波形を時間軸方向にランダムにシフトした波形データとする。また、検知対象波形の波形データの振幅方向、時間軸方向にばらつきがある場合は、振幅方向、時間軸方向にそれぞれランダムに伸長、縮小した波形データも、学習データとする。そのため、エンジニアが、波形判定部104で用いる大量の学習データを人手で抽出して収集する必要はなく、エンジニアの手間と時間の軽減を図れる。
また、波形判定部106で用いる学習データは、波形抽出部105から出力された波形データから収集する。そのため、波形判定部106で用いる学習データを、効率的に準備することができる。
<実施の形態2>
<実施の形態2の構成及び動作>
本実施の形態2は、上述した実施の形態1と比較して、構成自体は同様であるが、波形判定部104の動作が異なる。
上述した実施の形態1においては、波形判定部104は、自己符号化器の入出力の波形データの乖離度を計算し、乖離度が所定の第1の乖離度閾値以下である場合に、自己符号化器の入力の波形データに検知対象波形が含まれていると判定していた。
これに対して、本実施の形態2においては、波形判定部104は、自己符号化器の入力の波形データx(i)と出力の波形データy(i)との正規化誤差(|(x(i)-y(i))|/(|x(i)|+α)などの演算値。ここで、αは0除算を除くための任意の定数である。)が所定個数連続して所定の誤差閾値以下になった場合に、波形データに検知対象波形が含まれていると判定する。
更に、波形判定部104は、波形データに検知対象波形が含まれていると判定した場合、正規化誤差が所定個数連続して誤差閾値以下になった範囲以外の範囲を、波形抽出部105で検知対象波形を抽出する範囲から除くように、指示しても良い。これにより、波形抽出部105が検知対象外波形を誤って抽出してしまう可能性を低減できる。
図15は、本実施の形態2に係る波形判定部104の動作の例を示す図である。図15(a)は、自己符号化器の入力の波形データ、図15(b)は、自己符号化器の出力の波形データ、図15(c)は、自己符号化器の入力の波形データと出力の波形データとの正規化誤差を、それぞれ示している。
図15(c)の例においては、正規化誤差が所定個数連続して誤差閾値以下になった範囲R2が存在する。そのため、波形判定部104は、波形データの範囲R2内に検知対象波形が含まれていると判定する。
また、波形判定部104は、範囲R2内に検知対象波形が含まれていると判定したため、範囲R2を、波形抽出部105で検知対象波形を抽出する範囲とし、範囲R2以外の範囲R1,R3を、波形抽出部105で検知対象波形を抽出する範囲から除くように、波形抽出部105に対して指示する。
<実施の形態2の効果>
上述した実施の形態1においては、波形判定部104は、自己符号化器の入出力の波形データの乖離度が所定の第1の乖離度閾値以下である場合に、波形データに検知対象波形が含まれていると判定していた。そのため、波形抽出部105で検知対象波形を抽出する範囲において、検知対象外波形の波形変動が含まれている場合に、検知対象波形が含まれていると誤判定したり、検知対象波形に大きな異常部分が含まれている場合に、検知対象波形が含まれていないと誤判定したりしてしまう懸念があった。
これに対して本実施の形態2においては、波形判定部104は、自己符号化器の入力の波形データと出力の波形データとの正規化誤差が所定個数連続して所定の誤差閾値以下になった場合に、波形データに検知対象波形が含まれていると判定する。そのため、検知対象外波形の波形変動が含まれている場合、その波形変動の影響が正規化誤差として大きく現れるようになるため、検知対象波形が含まれていないと正しく判定することができる。また、一定区間における正規化誤差の連続性で判定を行うようにしたため、検知対象波形に大きな異常部分が含まれている場合でも、検知対象波形が含まれていると正しく判定することができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
<実施の形態3>
上述した実施の形態1は、検知対象波形が1つであることを想定したが、本実施の形態3は、互いに相違する複数の検知対象波形があることを想定する。
<実施の形態3の構成>
本実施の形態3は、上述した実施の形態1と比較して、構成自体は同様であるが、波形判定部104で用いる検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]及び波形判定部106で用いる異常検知用アルゴリズムAL[2]が異なる。
波形判定部104で用いる検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、畳み込みニューラルネットワークなどの分類型のニューラルネットワークで構成されている。検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、複数の検知対象波形毎に、その検知対象波形が波形データに含まれる確率を、ソフトマックス関数などにより計算する。検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、計算した確率が所定の確率閾値(例えば、70%)を超える検知対象波形がある場合、その検知対象波形が波形データに含まれていると判定する。一方、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]は、計算した確率が確率閾値を超える検知対象波形がない場合、複数の検知対象波形がいずれも波形データに含まれていないと判定する。
検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データは、複数の検知対象波形毎に、図5を用いて説明した方法で、同数の学習データを生成する。
検知対象波形検出結果は、検知対象波形が含まれているか否かを示す結果と、検知対象波形が含まれている場合にはその検知対象波形を識別する情報と、が含まれる。検知対象波形検出結果は、波形抽出部105及び波形判定部106に出力される。
波形判定部106は、複数の検知対象波形の各々に対応する複数の異常検知用アルゴリズムAL[2]を保持しており、検知対象波形検出結果に応じて、異常検知用アルゴリズムAL[2]を切り替え、切り替えた異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、製造装置が異常であるか否かを判定する。
<実施の形態3の動作>
図16は、本実施の形態3に係る異常検知装置全体で行う異常検知処理のフローの例を示すフロー図である。以下、上述した実施の形態1に係る図4のフロー図とは異なる点を中心に説明する。
図16に示されるように、ステップS11で波形抽出部103により波形データが抽出されて出力されると、続いて、波形判定部104は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を用いて、複数の検知対象波形毎に、波形抽出部103から出力された波形データに検知対象波形が含まれる確率を計算する(ステップS71)。更に、波形判定部104は、計算した確率が確率閾値を超える検知対象波形があるか否かを判定する(ステップS72)。
確率が確率閾値を超える検知対象波形がない場合(ステップS72のNo)、波形判定部104は、複数の検知対象波形がいずれも波形データに含まれていないと判定し、ステップS14を介して、ステップS11の処理に戻る。
一方、確率が確率閾値を超える検知対象波形がある場合(ステップS72のYes)、波形判定部104は、その検知対象波形が波形データに含まれていると判定し、波形判定部106は、その検知対象波形に応じた異常検知用アルゴリズムAL[2]への切替を行う(ステップS73)。
以降の処理は、上述した実施の形態1に係る図4のフロー図と同様である。
<実施の形態3の効果>
本実施の形態3においては、波形判定部104は、分類型のニューラルネットワークで構成された検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を用いて、複数の検知対象波形毎に、検知対象波形が波形データに含まれる確率を計算し、計算した確率が所定の確率閾値を超えるか否かに基づいて、複数の検知対象波形のいずれかが含まれているか否かを判定する。波形判定部104により複数の検知対象波形のいずれかが含まれていると判定された場合、波形判定部106は、判定された検知対象波形に応じて異常検知用アルゴリズムAL[2]を切り替え、その検知対象波形が異常波形であるか否かを判定する。
そのため、複数の検知対象波形がある場合でも、複数の検知対象波形をそれぞれ抽出して、検知対象装置の異常検知を行うことができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
<実施の形態4>
本実施の形態4は、上述した実施の形態1~3に係る異常検知装置のいずれかを用いた異常検知システムに係る実施の形態である。
<実施の形態4の構成及び動作>
図17は、本実施の形態4に係る異常検知システムの構成の例を示す図である。
図17に示されるように、本実施の形態4に係る異常検知システムは、上述した実施の形態1~3に係る異常検知装置のいずれかに相当する異常検知装置10A,10Bと、製造装置20A,20Bと、異常表示器30A,30Bと、MES(Manufacturing Execution Systems)40と、SCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)50と、アルゴリズム生成部60と、アルゴリズム格納部70と、を備えている。なお、SCADA50は、データ収集部の一例である。また、以下で説明する図面において、異常検知装置10A,10Bは、それぞれ異常検知装置#A,#Bとも表記され、製造装置20A,20Bは、それぞれ製造装置#A,#Bとも表記され、異常表示器30A,30Bは、それぞれ異常表示器#A,#Bとも表記される。
製造装置20Aは、例えば、半導体を製造する製造装置である。異常検知装置10Aは、製造装置20Aから入力したモニタ信号に基づいて、製造装置20Aが異常であるか否かを判定し、製造装置20Aが異常であるか否かを示す異常検知結果を異常表示器30Aに出力する。異常表示器30Aは、製造装置20Aの異常検知結果を表示する。なお、製造装置20B、異常検知装置10B、及び異常表示器30Bの関係性は、製造装置20A、異常検知装置10A、及び異常表示器30Aの関係性と同様である。
本実施の形態4においては、アルゴリズム生成部60が、波形判定部104で用いる検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成すると共に、波形判定部106で用いる異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成する。
検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成する場合、出力選択部108は、波形抽出部103から出力された波形データをSCADA50に出力し、SCADA50は、出力選択部108から出力された波形データを収集してアルゴリズム生成部60に出力する。アルゴリズム生成部60は、図5を用いて説明した方法で、SCADA50から出力された波形データのうち検知対象波形を含む波形データから検知対象波形を切り出し、切り出した検知対象波形をランダムにシフトさせながら学習データを生成し、生成した学習データを用いて、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を生成する。
異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成する場合、出力選択部109は、波形抽出部105から出力された検知対象波形の波形データをSCADA50に出力し、SCADA50は、出力選択部109から出力された検知対象波形の波形データを収集してアルゴリズム生成部60に出力する。アルゴリズム生成部60は、SCADA50から出力された検知対象波形の波形データのうち正常波形の波形データを学習データとして用いて、異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成する。
アルゴリズム格納部70は、アルゴリズム生成部60が生成した検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]及び異常検知用アルゴリズムAL[2]を含む、各種のアルゴリズムを格納する。
異常検知装置10Aは、上述した実施の形態1に係る図1と同様の構成要素を備える他、アルゴリズム変更部110を追加で備えている。アルゴリズム変更部110は、波形判定部104で用いる検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]を変更する場合、新たな検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]をアルゴリズム格納部70から読み出し、波形判定部104に保持させる。また、アルゴリズム変更部110は、波形判定部106で用いる異常検知用アルゴリズムAL[2]を変更する場合、新たな異常検知用アルゴリズムAL[2]をアルゴリズム格納部70から読み出し、波形判定部106に保持させる。なお、異常検知装置10Bの構成は、異常検知装置10Aの構成と同様である。
<実施の形態4の効果>
本実施の形態4においては、アルゴリズム生成部60が、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データの生成を行うと共に、学習データを用いて、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]及び異常検知用アルゴリズムAL[2]を生成する。
そのため、製造装置20A,20Bを管理するエンジニアが学習データやアルゴリズムの生成を行う実施の形態1と比較して、エンジニアの手間と時間の軽減を図ることができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
<実施の形態5>
<実施の形態5の構成及び動作>
図18は、本実施の形態5に係る異常検知装置の構成の例を示す図である。なお、図18は、異常検知装置を構成する主要部の構成要素のみを示し、他の構成要素は省略している。
図18に示されるように、本実施の形態5に係る異常検知装置は、上述した実施の形態1と比較して、波形抽出部103、波形判定部104、及び波形抽出部105を、波形抽出部111、波形判定部112、及び波形抽出部113に置き換えた点が異なる。また、波形抽出部113は、入力バッファ102から波形データを入力するのではなく、波形抽出部111から出力選択部108を介して、波形データを入力する点でも、上述した実施の形態1とは異なる。なお、波形抽出部111は、第1の波形抽出部の一例であり、波形判定部112は、第1の波形判定部の一例であり、波形抽出部113は、第2の波形抽出部の一例である。また、以下で説明する図面において、波形抽出部111,113は、それぞれ波形抽出部#1,#2とも表記され、波形判定部112は、波形判定部#1とも表記される。
図19は、本実施の形態5に係る波形抽出部113による検知対象波形の抽出処理の例を示すイメージ図である。
波形判定部112は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]として、動的時間伸縮法(DTW:Dynamic Time Warping)を用いたアルゴリズムを使用する。
波形判定部112において、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]として、DTW法を用いる場合、参照波形データを取得する必要がある。
そこで、まず、DTW法による参照波形データを取得する処理について説明する。
波形抽出部111は、入力バッファ102から出力された波形データの振幅レベルが開始トリガーレベルを超えたポイントから、r0ポイント分の波形データを抽出する。ここで、開始ポイントを決めるトリガー条件は前記トリガーレベルを超えたときに限らず、例えば、図19に含まない外部トリガー信号条件なども考えられる。r0ポイント分の波形データには、検知対象波形が十分に含まれるようにするため、検知対象波形のポイント数をLとしたとき、r0はLよりも十分に大きい値とする。異常検知装置を管理するエンジニアは、波形抽出部111が抽出したr0ポイント分の波形データから、エンジニアの知見などによって、検知対象波形の区間[p0,q0]を特定する。ここで、p0は開始ポイント、q0は終了ポイントを示す。そして、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]には、波形抽出部111から出力された波形データがr0ポイント分の波形データであるという情報と、r0ポイント分の波形データに含まれる検知対象波形の区間[p0,q0]を示す情報と、を、参照波形データとして事前に与えておく。
次に、検知対象波形を抽出する処理について説明する。
波形抽出部111は、入力バッファ102から出力された波形データの振幅レベルが開始トリガーレベルを超えたポイントを開始点として、所定範囲の波形データを抽出し、抽出した波形データを、出力選択部108を介して、波形判定部112及び波形抽出部113に出力する。ここでは、開始点からr1ポイント分の波形データを抽出するものとする。ここで、r1=r0としても良いし、r1>r0又はr1<r0としても良い。また、波形データによっては、波形抽出部111は、開始点から、振幅レベルが終了トリガーレベルを下回った終了点までの波形データを抽出するようにしても良い。
波形判定部112は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]として、DTW法を用いて、波形抽出部111から出力された波形データ(以下、対象波形データと称す)と参照波形データの各ポイントにおける2点間の距離(コスト)が最小となるように、参照波形データと対象波形データとの対応を求める。続いて、参照波形データの[p0,q0]の区間に対応する、対象波形データの[p1,q1]の区間を、検知対象波形の区間と判定する。そして、波形判定部112は、検知対象波形の区間[p1,q1]を示す検知対象区間情報を、波形抽出部113に出力する。
このとき、波形判定部112は、検知対象波形と判定した区間[p1,q1]の妥当性を確認しても良い。妥当性の確認方法としては、例えば、検知対象波形の区間の開始ポイントよりも固定ポイント(例えば、20ポイント)分だけ後の参照波形データと対象波形データとのユークリッド距離を計算する。更に、検知対象波形の区間の終了ポイントよりも固定ポイント(例えば、20ポイント)分だけ前の参照波形データと対象波形データとのユークリッド距離を計算する。そして、両方のユークリッド距離が所定の距離閾値(例え、ば0.5以下)よりも小さい場合、検知対象波形の区間は妥当であると判断し、いずれかのユークリッド距離が距離閾値以上である場合、検知対象波形の区間は妥当でないと判断しても良い。また、検知対象波形の区間が妥当である場合にのみ、検知対象区間情報を波形抽出部113に出力し、検知対象波形の区間が妥当でない場合は、対象波形データを破棄し、検知対象区間情報を波形抽出部113に出力しないこととしても良い。
波形抽出部113は、検知対象区間情報に基づいて、波形抽出部111から出力された波形データから、検知対象波形の区間[p1,q1]にある波形を検知対象波形として抽出し、抽出した検知対象波形の波形データを、出力選択部109を介して、波形判定部106に出力する。
そのため、波形判定部106は、上述した実施の形態1と同様に、異常検知用アルゴリズムAL[2]を用いて、製造装置の異常検知を行うことができる。
<実施の形態5の効果>
実施の形態5においては、波形判定部112は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]として、DTW法を用いて、r1ポイント分の波形データに含まれる検知対象波形の区間[p1,q1]を求め、波形抽出部113は、r1ポイント分の波形データから、検知対象波形の区間[p1,q1]にある波形を検知対象波形として抽出する。
そのため、波形抽出部113は、トリガー条件などを用いなくても、検知対象波形を正確に抽出することができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
なお、本実施の形態5においては、波形データの振幅レベルが開始トリガーレベルを超えたポイントから、所定範囲の波形データには、検知対象波形が含まれていることを前提としているが、波形データによっては、検知対象波形が含まれていないことも懸念される。そのため、上述の実施の形態1の波形判定部104の後段に、波形抽出部111及び波形判定部112を設け、波形判定部104により検知対象波形が含まれていると判定された波形データについて、波形抽出部111及び波形判定部112が上述の処理を行って、検知対象波形の区間[p1,q1]を求めても良い。
<実施の形態6>
本実施の形態6は、上述した実施の形態3と同様に、互いに相違する複数の検知対象波形があることを想定する。以下では、検知対象波形が2つであることを想定する。
<実施の形態6の構成及び動作>
図20は、本実施の形態6に係る異常検知装置の構成の例を示す図である。なお、図20は、異常検知装置を構成する主要部の構成要素のみを示し、他の構成要素は省略している。
図20に示されるように、本実施の形態6に係る異常検知装置は、上述した実施の形態1と比較して、波形抽出部103、出力選択部108、及び波形判定部104の組を、2つの検知対象波形にそれぞれ対応して、2組設けた構成である。すなわち、波形抽出部103、出力選択部108、及び波形判定部104の代わりに、1組目の波形抽出部103X、出力選択部108X、及び波形判定部104Xと、2組目の波形抽出部103Y、出力選択部108Y、及び波形判定部104Yと、を設けている。なお、波形抽出部103X,103Yは、第1の波形抽出部の一例であり、波形判定部104X,104Yは、第1の波形判定部の一例である。また、以下で説明する図面において、波形抽出部103X,103Yは、それぞれ波形抽出部#1X,#1Yとも表記され、波形判定部104X,104Y、それぞれ波形判定部#1X,#1Yとも表記され、出力選択部108X,108Yは、それぞれ出力選択部#1X,#1Yとも表記される。
図21は、本実施の形態6に係る波形判定部104X,104Yによる検知対象波形が含まれるか否かの判定処理の例を示すイメージ図である。
1組目の波形抽出部103X、出力選択部108X、及び波形判定部104Xは、入力バッファ102から出力された波形データに、2つの検知対象波形のうちの一方(以下、検知対象波形Xと称す)が含まれているか否かを判定するために設けられている。
2組目の波形抽出部103Y、出力選択部108Y、及び波形判定部104Yは、入力バッファ102から出力された波形データに、2つの検知対象波形のうちの他方(以下、検知対象波形Yと称す)が含まれているか否かを判定するために設けられている。
図21の例では、入力バッファ102から出力された波形データに2つの検知対象波形X,Yが含まれている。そのため、波形判定部104Xが、波形データに検知対象波形Xが含まれていると判定し、波形判定部104Yが、波形データに検知対象波形Yが含まれていると判定する。
また、このとき、2つの検知対象波形X,Yが含まれていることを、波形判定部104X,104Yにより、それぞれ略同時に判定することができる。
そのため、波形抽出部105は、波形データから、2つの検知対象波形X,Yを略同時に抽出することができる。ただし、これには限定されず、波形抽出部105は、2つの検知対象波形X,Yを別々に抽出しても良い。
なお、本実施の形態6においては、検知対象波形が2つである。そのため、波形判定部106は、上述した実施の形態3と同様に、2つの検知対象波形の各々に対応する2つの異常検知用アルゴリズムAL[2]を保持しており、検知対象波形検出結果に応じて、2つの異常検知用アルゴリズムAL[2]を切り替えて使用する。
また、本実施の形態6においては、検知対象波形が2つの例について説明したが、検知対象波形は3つ以上でも良い。その場合も、波形抽出部103、出力選択部108、及び波形判定部104の組を、検知対象波形の数分設ければ良い。
<実施の形態6の効果>
実施の形態6においては、波形抽出部103、出力選択部108、及び波形判定部104の組を、複数の検知対象波形の各々に対応して複数設け、各組の波形判定部104が、対応する検知対象波形が波形データに含まれているか否かを判定する。
そのため、複数の検知対象波形がある場合でも、複数の検知対象波形をそれぞれ抽出して、検知対象装置の異常検知を行うことができる。また、波形データに複数の検知対象波形が含まれていることを、略同時に判定し、略同時に抽出することができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
<実施の形態1~3,5,6の概念>
図22は、上述した実施の形態1~3,5,6を概念的に示した異常検知装置の構成の例を示す図である。
図22に示される異常検知装置は、第1の波形抽出部911と、第1の波形判定部912と、第2の波形抽出部913と、第2の波形判定部914と、備えている。
第1の波形抽出部911は、検知対象装置から出力された時系列の波形データを入力し、検知対象波形よりも大きなポイント数分の入力波形データを出力する。このとき、第1の波形抽出部911は、入力波形データをそのまま出力しても良いし、ポイント数を間引いた上で出力しても良い。第1の波形抽出部911は、波形抽出部103,103X,103Y,111に相当する。
第1の波形判定部912は、第1のアルゴリズムAL[1]を用いて、第1の波形抽出部911から出力された入力波形データに検知対象波形が含まれるか否かを判定する。第1の波形判定部912は、波形判定部104,104X,104Y,112に相当する。第1のアルゴリズムAL[1]は、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]に相当する。
第2の波形抽出部913は、入力波形データを入力し、第1の波形判定部912により当該入力波形データに検知対象波形が含まれると判定された場合に、入力波形データから検知対象波形を抽出して出力する。第2の波形抽出部913は、波形抽出部105,113に相当する。
第2の波形判定部914は、第2のアルゴリズムAL[2]を用いて、第2の波形抽出部913から出力された検知対象波形が異常波形であるか否かに基づいて、検知対象装置が異常であるか否かを判定する。第2の波形判定部914は、波形判定部106に相当する。第2のアルゴリズムAL[2]は、異常検知用アルゴリズムAL[2]に相当する。
<実施の形態4の概念>
図23は、上述した実施の形態4を概念的に示した異常検知システムの構成の例を示す図である。
図23に示される異常検知システムは、異常検知装置91と、データ収集部92と、アルゴリズム生成部93と、を備えている。
異常検知装置91は、図22に示される異常検知装置に相当する。
データ収集部92は、第1の波形抽出部911から出力された入力波形データ及び第2の波形抽出部913から出力された検知対象波形の波形データを収集してアルゴリズム生成部93に出力する。データ収集部92は、SCADA50に相当する。
アルゴリズム生成部93は、データ収集部92から出力された入力波形データのうち検知対象波形が含まれる入力波形データを用いて第1の学習データを生成すると共に、第1の学習データを用いて第1のアルゴリズムAL[1]を生成する。また、アルゴリズム生成部93は、データ収集部92から出力された検知対象波形の波形データのうち検知対象波形の正常波形の波形データを第2の学習データとして用いて第2のアルゴリズムAL[2]を生成する。アルゴリズム生成部93は、アルゴリズム生成部60に相当する。第1の学習データは、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]用の学習データに相当する。第2の学習データは、異常検知用アルゴリズムAL[2]用の学習データに相当する。
<実施の形態1~3,5,6の他の概念>
図24は、上述した実施の形態1~3,5,6を概念的に示した異常検知装置の他の構成の例を示す図である。
図24に示される異常検知装置は、入力部915と、第1の判定部916と、データ特定部917と、第2の判定部918と、備えている。
入力部915は、時系列データが入力され、入力された時系列データから所定期間の時系列データを抽出し、抽出した時系列データを入力時系列データとして出力する。入力部915は、入力バッファ102に相当する。
第1の判定部916は、入力時系列データに検知対象とすべき時系列データが含まれているか否かを判定する。この判定は、ニューラルネットワーク手法を用いた第1のアルゴリズムに基づいて行っても良い。第1の判定部916は、波形判定部104,104X,104Y,112に相当する。第1のアルゴリズムは、検知対象波形検出用アルゴリズムAL[1]に相当する。
データ特定部917は、入力時系列データが入力され、第1の判定部916による判定結果が入力時系列データに検知対象とすべきデータが含まれていることを示す場合に、入力時系列データから検知対象とすべきデータに対応する時系列データを特定し、特定した時系列データを検知対象時系列データとして出力する。検知対象時系列データは、所定期間よりも短い期間のデータとするのが良い。データ特定部917は、波形抽出部105,113に相当する。
第2の判定部918は、検知対象時系列データが異常を示すデータであるか否かを判定する。この判定は、ニューラルネットワーク手法を用いた第2のアルゴリズムに基づいて行っても良い。第2の判定部918は、波形判定部106に相当する。第2のアルゴリズムは、異常検知用アルゴリズムAL[2]に相当する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述の実施の形態においては、波形抽出部の後段に出力選択部を設けると共に、出力選択部を制御する制御部を設けているが、これには限定されない。例えば、波形抽出部が自律的に出力先を切り替える機能を備えていても良く、その場合、出力選択部及び制御部は不要となる。
また、上述の実施の形態においては、異常を検知する検知対象装置が、半導体装置の製造装置などの生産装置であることを想定しているが、これには限定されない。検知対象装置は、生産装置以外の他の装置であっても良い。
101 信号入力部
102 入力バッファ
103,103X,103Y,105,111,113 波形抽出部
104,104X,104Y,106,112 波形判定部
107 制御部
108,108X,108Y,109 出力選択部
110 アルゴリズム変更部
10A,10B 異常検知装置
20A,20B 製造装置
30A,30B 異常表示器
40 MES
50 SCADA
60 アルゴリズム生成部
70 アルゴリズム格納部
91 異常検知装置
911 第1の波形抽出部
912 第1の波形判定部
913 第2の波形抽出部
914 第2の波形判定部
915 入力部
916 第1の判定部
917 データ特定部
918 第2の判定部
92 データ収集部
93 アルゴリズム生成部

Claims (10)

  1. 検知対象装置から出力された時系列の波形データであって、検知対象波形よりも大きなポイント数の波形データである入力波形データを入力し、前記入力波形データを出力する第1の波形抽出部と、
    前記第1の波形抽出部から出力された前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれるか否かを判定する第1の波形判定部と、
    前記入力波形データを入力し、前記第1の波形判定部により前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれると判定された場合に、前記入力波形データから前記検知対象波形を抽出して出力する第2の波形抽出部と、
    前記第2の波形抽出部から出力された前記検知対象波形が異常波形であるか否かに基づいて、前記検知対象装置が異常であるか否かを判定する第2の波形判定部と、
    を備え
    前記第1の波形判定部は、
    第1の学習データを用いて生成された第1のアルゴリズムを用いて、前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれるか否かを判定し、
    前記第1の学習データは、
    前記第1の波形抽出部から出力された前記入力波形データのうち前記検知対象波形が含まれる前記入力波形データを用いて生成された波形データであり、
    前記第2の波形判定部は、
    第2の学習データを用いて生成された第2のアルゴリズムを用いて、前記検知対象装置が異常であるか否かを判定し、
    前記第2の学習データは、
    前記第2の波形抽出部から出力された前記検知対象波形の波形データのうち前記検知対象波形の正常波形の波形データである、
    異常検知装置。
  2. 前記第1のアルゴリズムは、第1の自己符号化器を用いたアルゴリズムであり、
    前記第1の波形判定部は、
    前記入力波形データを前記第1の自己符号化器に入力し、
    前記第1の自己符号化器の入力と出力との乖離度を計算し、
    前記乖離度が第1の乖離度閾値以下である場合に、前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれると判定する、
    請求項に記載の異常検知装置。
  3. 前記第1のアルゴリズムは、第1の自己符号化器を用いたアルゴリズムであり、
    前記第1の波形判定部は、
    前記入力波形データを前記第1の自己符号化器に入力し、
    前記第1の自己符号化器の入力と出力との正規化誤差を計算し、
    前記正規化誤差が所定個数連続して誤差閾値以下になった範囲がある場合に、前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれると判定する、
    請求項に記載の異常検知装置。
  4. 前記第1の波形判定部は、
    前記入力波形データにおける前記範囲に、前記検知対象波形が含まれると判定し、
    前記第2の波形抽出部に対し、前記入力波形データにおける前記範囲以外の範囲を、前記検知対象波形を抽出する範囲から除くように指示する、
    請求項に記載の異常検知装置。
  5. 前記検知対象波形は、互いに異なる複数の検知対象波形を含み、
    前記第1のアルゴリズムは、分類型のニューラルネットワークを用いたアルゴリズムであり、
    前記第1の波形判定部は、
    複数の前記検知対象波形毎に、前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれる確率を計算し、
    複数の前記検知対象波形の中に前記確率が確率閾値を超える前記検知対象波形がある場合、前記確率が前記確率閾値を超える前記検知対象波形が前記入力波形データに含まれると判定し、
    前記第2の波形判定部は、
    複数の前記検知対象波形の各々に対応する、複数の前記第2のアルゴリズムを保持しており、
    前記第1の波形判定部により前記入力波形データに含まれると判定された前記検知対象波形に対応する前記第2のアルゴリズムに切り替え、
    切り替えた前記第2のアルゴリズムを用いて、前記検知対象装置が異常であるか否かを判定する、
    請求項に記載の異常検知装置。
  6. 前記第2のアルゴリズムは、第2の自己符号化器で構成され、
    前記第2の波形判定部は、
    前記検知対象波形の波形データを前記第2の自己符号化器に入力し、
    前記第2の自己符号化器の入力と出力との乖離度を計算し、
    前記乖離度が第2の乖離度閾値を超える場合に、前記検知対象装置が異常であると判定する、
    請求項に記載の異常検知装置。
  7. 請求項に記載の異常検知装置と、
    前記第1の波形抽出部から出力された前記入力波形データ及び前記第2の波形抽出部から出力された前記検知対象波形の波形データを収集して出力するデータ収集部と、
    前記データ収集部から出力された前記入力波形データのうち前記検知対象波形が含まれる前記入力波形データを用いて前記第1の学習データを生成すると共に、前記第1の学習データを用いて前記第1のアルゴリズムを生成し、また、前記データ収集部から出力された前記検知対象波形の波形データのうち前記検知対象波形の正常波形の波形データを前記第2の学習データとして用いて前記第2のアルゴリズムを生成するアルゴリズム生成部と、
    を備える異常検知システム。
  8. 前記アルゴリズム生成部は、
    前記検知対象波形が含まれる前記入力波形データから前記検知対象波形を切り出し、切り出した前記検知対象波形よりもポイント数が大きい範囲内に、前記検知対象波形を時間軸方向にシフトした波形データを、前記第1の学習データとして生成する、
    請求項に記載の異常検知システム。
  9. 前記アルゴリズム生成部は、
    前記検知対象波形を時間軸方向にシフトした波形データ内の前記検知対象波形を振幅方向又は時間軸方向に伸長又は縮小した波形データも、前記第1の学習データとして生成する、
    請求項に記載の異常検知システム。
  10. 異常検知装置による異常検知方法であって、
    検知対象装置から出力された時系列の波形データであって、検知対象波形よりも大きなポイント数の波形データである入力波形データを入力する第1の波形抽出ステップと
    前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれるか否かを判定する第1の波形判定ステップと
    前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれると判定された場合に、前記入力波形データから前記検知対象波形を抽出する第2の波形抽出ステップと
    前記抽出された前記検知対象波形が異常波形であるか否かに基づいて、前記検知対象装置が異常であるか否かを判定する第2の波形判定ステップと
    を備え
    前記第1の波形判定ステップでは、
    第1の学習データを用いて生成された第1のアルゴリズムを用いて、前記入力波形データに前記検知対象波形が含まれるか否かを判定し、
    前記第1の学習データは、
    前記入力波形データのうち前記検知対象波形が含まれる前記入力波形データを用いて生成された波形データであり、
    前記第2の波形判定ステップでは、
    第2の学習データを用いて生成された第2のアルゴリズムを用いて、前記検知対象装置が異常であるか否かを判定し、
    前記第2の学習データは、
    前記抽出された前記検知対象波形の波形データのうち前記検知対象波形の正常波形の波形データである、
    異常検知方法。
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