JP7169407B1 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信量に応じて通信料金が段階的に変わる移動体通信サービスにおいて、提示される情報をユーザによる操作に応じて変化させる広告と他の広告との中から配信先のユーザに応じた広告を配信するように、各広告の素材を登録する情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置は、複数の広告夫々の素材情報を取得し、広告の素材の種類に応じたターゲット条件情報と関連付けて素材情報を記憶させる。各広告のターゲット条件情報は、通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして移動体通信サービスが対応する複数の通信量の範囲のうち、その広告の素材に対応する通信量の範囲に通信量が含まれるユーザをターゲットとする。ユーザによる操作に応じて、広告から提示される情報を変化させるプログラムが素材情報に含まれる操作広告に対応する通信量の範囲は、他の少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも通信量が大きい。【選択図】図1
Description
本発明は、配信先のユーザの行動傾向に応じた広告を配信する方法に関する。
インターネットを介したコンテンツ配信が広く普及するに至っている中、コンテンツの利用者に対する広告配信が盛んに行われている。こうした広告配信における広告効果を向上させるための手法として、所謂ターゲティング広告が知られている。例えば、広告主が、広告のターゲットとなるユーザの属性や行動傾向等の条件を予め登録する。一方で、ウェブサイト等における各ユーザの行動の履歴が記録される。記録された行動に基づいてユーザの属性が特定されて、その属性に合う広告が配信される。
その一方で、端末装置による期間内のデータ通信の通信残量に基づいて、その端末装置に送信される広告を変える技術が知られている。例えば、特許文献1には、高速通信が可能な通信容量に制限がある通信プランにおいて、高速通信可能な通信残量が閾値を下回った場合、ユーザ端末の状態を要制限状態と判定し、通常状態である場合は画像あり広告を送信する一方で、要制限状態である場合は画像なし広告を送信することが開示されている。
また近年、ユーザに対して従来よりも高い訴求力が期待される広告として、所謂プレイアブル広告が配信されるようになってきている。プレイアブル広告は、ユーザと広告との間の相互作用によってユーザが遊ぶことができる広告である。例えば、時間の経過とともに、又はユーザによる端末装置に対する操作に応じて、プレイアブル広告においてユーザに提示される情報が変化する。変化した情報に反応してユーザが何らかの操作を行うと、プレイアブル広告において提示される情報が更に変化する。プレイアブル広告は、例えば広告対象のゲームの体験版であったり、広告対象の商品又はサービスに関するゲームであったりする。例えば、特許文献1には、予め設定された広告配信日時にオンラインサービスのウェブページを閲覧しているユーザを、プレイアブル広告の配信対象として決定し、広告配信日時の到来前に、その日時にプレイアブル広告が掲載される旨を示すプッシュ通知を、そのユーザ宛てに送信する技術が開示されている。
しかしながら、全てのユーザに対してプレイアブル広告が他の広告と比較して訴求力が高いとは限らない。ユーザの中には、プレイアブル広告で遊ばないユーザが存在するかもしれない。
また、例えば移動体通信サービス等の通信サービスで提供される料金プランとして、所謂段階制の料金プランが知られている。この料金プランでは、例えば月間等の通信量に応じて、ユーザに対して請求される通信料金が段階的に変わり、通信料金が最高額となる通信量の範囲に現在の通信量が達しても、通信は基本的に制限されない。そのため、どの範囲内で通信量を消費するかは、ユーザによって様々であり、例えば通信の用途や通信量金等を考慮してユーザが判断することになる。プレイアブル広告は、他の広告と比較してデータサイズが大きい傾向があるため、プレイアブル広告を好ましく思わないユーザが存在するかもしれない。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、通信量に応じて通信料金が段階的に変わる移動体通信サービスにおいて、提示される情報をユーザによる操作に応じて変化させる広告と他の広告との中から配信先のユーザに応じた広告を配信可能なように、各広告の素材を登録可能とする情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、期間ごとに該期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、前記広告の素材を示す素材情報を、前記広告の広告主の端末装置から取得する取得手段と、前記複数の広告それぞれについて、前記取得された前記素材情報を、前記広告のターゲットとなるユーザの条件であって、前記広告の素材の種類に応じた条件を示すターゲット条件情報と関連付けて記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え、前記複数の広告それぞれについて前記記憶手段に記憶される前記ターゲット条件情報は、前記通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして前記移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量の範囲のうち、前記広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の前記期間内に消費された前記通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示し、前記複数の広告は、ユーザによる操作に応じて、前記広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが前記素材情報に含まれる操作広告を含み、前記操作広告に対応する通信量の範囲は、前記複数の広告のうち、前記操作広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲であることを特徴とする。
この発明によれば、移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告それぞれについて、その広告の素材を示す素材情報が、その広告の広告主の端末装置から取得される。それら複数の広告の素材の種類は互いに異なる。それらの広告のうち一つは、ユーザによる操作に応じて、広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが素材情報に含まれる操作広告である。移動体通信サービスにおいては、期間内の通信量に応じて、通信料金が段階的に定められる。従って、移動体通信サービスが対応する通信量の範囲内において、或る範囲内では通信料金は一定であり、また通信料金が変化する通信量が存在する。それら複数の広告それぞれについて、取得された素材情報がターゲット条件情報と関連付けて記憶される。各広告のターゲット条件情報により示されるターゲットとなるユーザの条件は、その広告の素材の種類に応じた条件である。より具体的に、移動体通信サービスが対応する通信量は、通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして、複数の通信量の範囲に分けられる。各広告のターゲット条件情報は、それら複数の通信量の範囲のうち、その広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の期間内に消費された通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示す。そして、複数の広告のうち、操作広告と異なる少なくとも一の広告のターゲット条件情報は、消費された通信量が、或る通信量の範囲に含まれるユーザを示す。一方、操作広告のターゲット条件情報は、消費された通信量が、その通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲に含まれるユーザを示す。そのため、或る通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザに対しては、操作広告と異なる広告が配信される。その通信量の範囲よりも大きい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザに対しては、操作広告が配信される。従って、提示される情報をユーザによる操作に応じて変化させる広告と他の広告との中から配信先のユーザに応じた広告を配信可能なように、各広告の素材を登録することができる。
請求項2に記載の発明は、前記少なくとも一の広告の前記素材情報のデータサイズは、前記操作広告の前記素材情報のデータサイズよりも小さいことを特徴とする。
この発明によれば、操作広告が配信される通信量の範囲よりも小さい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザを示すターゲット条件情報に関連付けて、操作広告の素材情報よりもデータサイズが小さい素材情報が記憶される。従って、その通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザに対しては、操作広告よりもデータサイズが小さい広告が配信される。従って、ユーザによる移動体通信サービスの利用状況に応じたデータサイズの広告を配信するように、広告の素材を登録することができる。
請求項3に記載の発明は、前記少なくとも一の広告は、静止画を素材とする静止画広告及び動画を素材とする動画広告の少なくとも何れか一方を含むことを特徴とする。
この発明によれば、操作広告が配信される通信量の範囲よりも小さい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザを示すターゲット条件情報に関連付けて、静止画及び動画の少なくとも何れか一方が記憶される。従って、その通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザに対しては、静止画広告又は動画広告が配信される。ユーザによる操作に応じて広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムを、移動体通信サービスを介して利用する度合いが低いユーザは、通信量を或る程度気にするユーザであると想定される場合がある。そのため、操作広告の訴求力が比較的に低くなるユーザに応じた広告を配信するように、広告の素材を登録することができる。
請求項4に記載の発明は、前記少なくとも一の広告は、前記静止画広告及び前記動画広告を含み、前記動画広告に対応する通信量の範囲は、前記静止画広告に対応する通信量の範囲よりも大きい通信量の範囲であることを特徴とする。
この発明によれば、或る通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザを示すターゲット条件情報に関連付けて、静止画記憶される。この通信量の範囲よりも大きい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザを示すターゲット条件情報に関連付けて、動画が記憶される。この通信量の範囲よりも大きい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザを示すターゲット条件情報に関連付けて、広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが記憶される。3つの通信量の範囲の中で、最も小さい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザは、通信量を抑えたいユーザであると想定される。こうしたユーザに対しては、データサイズが比較的に小さい静止画広告が配信される。3つの通信量の範囲の中で、中間の通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザは、最も小さい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザと比較して、移動体通信サービスを介して動画を視聴する度合いが高いと想定される。こうしたユーザに対しては、動画広告が配信される。3つの通信量の範囲の中で、最も大きい通信量の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザは、ユーザによる操作に応じて広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムを、移動体通信サービスを介して利用する度合いが高いと想定される。こうしたユーザに対しては、操作広告が配信される。従って、ユーザによる移動体通信サービスの利用態様に応じた広告を配信するように、広告の素材を登録することができる。
請求項5に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法において、期間ごとに該期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、前記広告の素材を示す素材情報を、前記広告の広告主の端末装置から取得する取得ステップと、前記複数の広告それぞれについて、前記取得された前記素材情報を、前記広告のターゲットとなるユーザの条件であって、前記広告の素材の種類に応じた条件を示すターゲット条件情報と関連付けて記憶手段に記憶させる制御ステップと、を含み、前記複数の広告それぞれについて前記記憶手段に記憶される前記ターゲット条件情報は、前記通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして前記移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量の範囲のうち、前記広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の前記期間内に消費された前記通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示し、前記複数の広告は、ユーザによる操作に応じて、前記広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが前記素材情報に含まれる操作広告を含み、前記操作広告に対応する通信量の範囲は、前記複数の広告のうち、前記操作広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、コンピュータを、期間ごとに該期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、前記広告の素材を示す素材情報を、前記広告の広告主の端末装置から取得する取得手段と、前記複数の広告それぞれについて、前記取得された前記素材情報を、前記広告のターゲットとなるユーザの条件であって、前記広告の素材の種類に応じた条件を示すターゲット条件情報と関連付けて記憶手段に記憶させる制御手段、として機能させ、前記複数の広告それぞれについて前記記憶手段に記憶される前記ターゲット条件情報は、前記通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして前記移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量の範囲のうち、前記広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の前記期間内に消費された前記通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示し、前記複数の広告は、ユーザによる操作に応じて、前記広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが前記素材情報に含まれる操作広告を含み、前記操作広告に対応する通信量の範囲は、前記複数の広告のうち、前記操作広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲であることを特徴とする。
本発明によれば、提示される情報をユーザによる操作に応じて変化させる広告と他の広告との中から配信先のユーザに応じた広告を配信可能なように、各広告の素材を登録することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.広告システムの構成]
先ず、本実施形態に係る広告システムSの構成及び機能概要について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る広告システムSの概要構成の一例を示す図である。
[1-1.広告システムの構成]
先ず、本実施形態に係る広告システムSの構成及び機能概要について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る広告システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、広告システムSは、広告配信サーバ1と、通信量計算サーバ2と、サービス提供サーバ3と、複数の広告主端末4と、複数のユーザ携帯端末5とを備える。広告配信サーバ1、通信量計算サーバ2、各広告主端末4、及びサービス提供サーバ3は、インターネットNIに接続される。各ユーザ携帯端末5は、移動体通信ネットワークNMに接続可能である。移動体通信ネットワークNMは、例えばコアネットワークと複数の基地局とで構成されてもよい。コアネットワークは、例えばMME(Mobility Management Entity)、SGW(Serving Gateway)、PGW(Packet data network Gateway)、HSS(Home Subscriber Server)等により構成されてもよい。移動体通信のシステムの例として、W-CDMA、CDMA2000、WiMAX等の第3世代のシステム、LTE、WiMAX2等の第4世代通信システム、及び第5世代通信システム等が挙げられる。各ユーザ携帯端末5は、移動体通信ネットワークNMを介してインターネットNIに接続可能である。
移動体通信ネットワークNMは、例えば所定の移動体通信事業者により運営されている。この移動体通信事業者は、移動体通信ネットワークNMを用いて、各ユーザ携帯端末5のユーザに移動体通信サービスを提供する。より具体的に、移動体通信事業者は、通話サービスやデータ通信サービスを提供する。データ通信サービスにおいては、段階制の料金プランが採用されている。段階制の料金プランにおいては、期間ごとにその期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる。すなわち、期間内に或る通信量の範囲内でユーザがデータ通信を行っている間は、通信料金は一定であり、通信量がその範囲を超えると通信料金が変わる。段階制の料金プランでは、通信量に応じて2段階以上の料金が定められる。本実施形態において、通信量の算出は月ごとに行われる。しかしながら、期間の長さは1か月と異なってもよい。データ通信サービスにおいては、通信量無制限でデータ通信が可能となっていてもよいし、現在の通信量が所定の通信量を超えると、何らかの通信制限がユーザに課せられてもよい。通信制限の例として、通信速度の低下、通信不可等が挙げられる。また、段階制の通信料金には、通話料金が含まれてもよいし、含まれていなくてもよい。
図2は、通信料金の体系の一例を示す図である。図2に示すように、当該月の通信量が1GB(ギガバイト)以下の範囲では、月額通信料金は0円である。通信量が1GBを超えて3GB以下の範囲では、月額通信料金は980円である。通信量が3GBを超えて20GB以下の範囲では、月額通信料金は1,980円である。通信量が20GBを超える範囲では、月額通信料金は2,980円である。これらの通信料金は、税抜きの料金である。ユーザは、20GBを超えて無制限にデータ通信可能である。
広告配信サーバ1は、ユーザ携帯端末5に対して広告を配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ1は、サービス提供サーバ3又はその他のサーバ装置からユーザ携帯端末5へ配信されるウェブページ等のコンテンツに広告を表示させてもよい。また、広告配信サーバ1は、ターゲティング広告を配信してもよい。ターゲティングは、例えばユーザの属性に応じた広告をそのユーザへ配信する広告手法である。
通信量計算サーバ2は、インターネットNIに接続されるとともに、移動体通信ネットワークNMのコアネットワークにも接続される。通信量計算サーバ2は、ユーザがデータ通信サービスを利用することで、移動体通信ネットワークNMを介してユーザ携帯端末5へ送信されるデータ及びユーザ携帯端末5から送信されるデータの総量を、通信量として期間ごとに計算する。
通信量計算サーバ2には、通信量DB21が記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。図3は、通信量DB21に記憶される内容の一例を示す図である。通信量DB21には、各ユーザの今期の現時点における通信量、及び過去の通信量の履歴が記憶される。今期は、複数の期間の中で現時点を含む期間である。本実施形態において、今期は今月である。図3に示すように、通信量DB21には、通信量情報として、例えばMSISDN、対象期間、及び通信量等が、互いに関連付けて記憶される。MSISDNは、移動体通信ネットワークNMにおいてユーザを識別する識別情報である。通信量DB21に記憶されるMSISDNは、そのMSISDNに関連付けられた通信量を消費したユーザを示す。対象期間は、その通信量が消費された期間を示す。対象期間は、年月で示されてもよい。
通信量計算サーバ2は、例えば月が変わることに応じて、各ユーザについて今月の通信量情報を通信量DB21に記憶させる。このとき、通信量計算サーバ2は、通信量を0に設定する。通信量計算サーバ2は、例えば移動体通信ネットワークNMからユーザ携帯端末5へ送信されるデータのパケット数や、ユーザ携帯端末5から移動体通信ネットワークNMへ送信されたデータのパケット数をカウントし、そのパケット数に1パケット当たりのデータサイズを乗算することにより、そのときの通信量を計算してもよい。パケットサイズが可変である場合、通信量計算サーバ2は、各パケットのデータサイズに基づいて通信量を計算してもよい。そして、通信量計算サーバ2は、通信を行ったユーザ携帯端末5のユーザの今月の通信量に、計算された通信量を加算することで、通信量DB21に記憶されている通信量を更新してもよい。広告配信サーバ1は、例えば通信量計算サーバ2へMSISDN及び対象期間を送信することで、送信された情報に関連付けて通信量DB21に記憶されている通信量を、通信量計算サーバ2から取得可能であってもよい。
サービス提供サーバ3は、ユーザ携帯端末5に対して所定のサービスを提供するためのサーバ装置である。提供されるサービスを、便宜上、Rサービスと称する。提供されるRサービスの例として、オンラインショッピング等の電子商取引、ホテルの予約、美容室の予約、ゴルフ場の予約、公営競技の投票券の販売、ウェブ検索、動画配信、音楽配信、ニュース配信、ブログ、SNS、金融取引、ポイントプログラム、商品若しくはサービスの支払いの代行等が挙げられる。サービス提供サーバ3は、Rサービスを提供するためのウェブサイトを構成するウェブページを、ユーザ携帯端末5からの要求に応じて送信してもよい。Rサービスを利用するためには、各ユーザはRサービスの会員になる必要があってもよい。ユーザが会員になる際に、そのサービスにおいてそのユーザを識別するための情報であるユーザIDが、サービス提供サーバ3に登録される。
移動体通信ネットワークNMを通じて提供される移動体通信サービスの利用を開始するためには、ユーザが、その利用を開始する時点で既にRサービスの会員であるか、或いは、Rサービスの会員登録が必要であってもよい。移動体通信サービスを提供する移動体通信事業者と、Rサービスを提供する事業者とは、例えば同一の企業であってもよいし、同一企業グループに含まれる互いに関連する企業であってもよいし、何らかの業務提携又は資本提携を行う企業同士であってもよい。
各広告主端末4は、広告主により利用される端末装置である。広告主は、広告主端末4を操作して広告配信サーバ1にアクセスすることにより、例えばキャンペーンを作成したり、広告の素材を入稿したり、広告効果情報を含む広告の配信結果のレポートを確認したりする。キャンペーンは、広告を配信することによる商品の販売促進活動やサービスの利用促進活動を示す。如何なる事業者が広告主になるかについては特に限定されないが、広告主は、例えばRサービスを通じてユーザに商品又はサービスを販売する事業者であってもよい。例えばRサービスがオンラインショッピングモールである場合、広告主は、そのオンラインショッピングモールに出店する店舗であってもよい。また、Rサービスがホテルの予約サービスである場合、広告主は、その予約サービスを通じて客室を提供するホテルであってもよい。広告主端末4の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。各広告主端末4には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。
各ユーザ携帯端末5は、移動体通信ネットワークNMを介したデータ通信を行う携帯用の端末装置である。例えば、各ユーザ携帯端末5は、基地局と無線通信を行うことでコアネットワークを介してインターネットNIに接続する。これにより、ユーザ携帯端末5は、広告配信サーバ1、サービス提供サーバ3等のサーバ装置との間で通信を行う。ユーザ携帯端末5は、例えば移動体通信ネットワークNMを利用した通話及びデータ通信の両方が可能な携帯電話機(スマートフォンを含む)であってもよいし、データ通信のみが可能な端末装置、例えばタブレット式コンピュータ等であってもよい。各ユーザ携帯端末5には、例えばSIM(Subscriber Identity Module)カード等のICカードが接続される。このICカードには、ユーザ携帯端末5を利用するユーザに割り当てられたMSISDN、IMSI等が記憶されている。各ユーザ携帯端末5には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。また、各ユーザ携帯端末5には、Rサービスを利用するための専用のアプリケーションがインストール可能であってもよい。ユーザ携帯端末5がアプリケーションを実行しているとき又はウェブページを表示しているときにそのアプリケーション又はウェブページに広告枠が設定されている場合、ユーザ携帯端末5は、その広告枠のタグ又はスクリプト等に従って、広告配信サーバ1から広告コンテンツを受信する。ユーザ携帯端末5は、この広告コンテンツに従って、広告枠内に広告を表示する。なお、各ユーザは、移動体通信ネットワークNMに接続不可能な端末装置、例えばパーソナルコンピュータやセットトップボックス等を用いてインターネットNIに接続することにより、Rサービスを利用してもよい。
[1-2.広告配信サーバの構成]
次に、広告配信サーバ1の構成について、図4乃至図6を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る広告配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、広告配信サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
次に、広告配信サーバ1の構成について、図4乃至図6を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る広告配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、広告配信サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インターフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインターフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、キャンペーンDB14a、ユーザ識別情報DB14b、ユーザ属性DB14c等のデータベースが記憶される。
図5は、広告配信サーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。キャンペーンDB14aには、キャンペーンに関するキャンペーン情報が、キャンペーンごとに記憶される。キャンペーン情報は、例えば広告主により設定されてもよい。具体的に、キャンペーンDB14aには、キャンペーン情報として、キャンペーンID、広告主ID、キャンペーン名、キャンペーン期間、予算額、広告単価、一般ターゲティング条件、通信量帯ターゲティング条件、クリエイティブ、リンク先URL(Uniform Resource Locator)等が、互いに関連付けて記憶される。
キャンペーンIDは、キャンペーンを識別する識別情報である。広告主IDは、対象のキャンペーンの広告主を識別する識別情報である。キャンペーン期間は、広告を配信する期間を示す。広告単価は、1件当たりの広告料である。広告料の課金方式は、例えばインプレッション課金又はクリック課金であってもよい。一般ターゲティング条件は、対象のキャンペーンの広告の配信先のセグメントの条件を示す。セグメントは、同一の属性を有するユーザのグループである。一般ターゲティング条件により示されるユーザの属性は、例えば性別、年代、居住地等のユーザ自身により登録される情報又は登録された情報から直接特定可能な属性であってもよい。例えば、Rサービスの会員としてのユーザの属性の情報が、サービス提供サーバ3に記憶されていてもよい。一般ターゲティング条件により示されるユーザの属性は、ユーザの行動に基づいて特定される属性であってもよい。そのユーザの行動は、Rサービスにおける行動であってもよい。その属性は、例えば、ユーザの行動の傾向やユーザの興味等を示してもよい。或いは、ユーザの属性は、配信された広告に対するユーザの行動、例えば広告の選択等に基づいて決定されてもよい。なお、キャンペーンDB14aには、後述する通信量帯ターゲティング条件は記憶される一方で、一般ターゲティング条件は記憶されなくてもよい。
通信量帯ターゲティング条件も、対象のキャンペーンの広告の配信先のセグメントの条件を示す。通信量帯ターゲティング条件により示されるセグメントは、移動体通信サービスを利用したデータ通信で所定期間内にユーザが消費した通信量が何れの範囲内に含まれるかに基づいて定められる。具体的に、通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が、所定の複数の通信量の範囲に分けられる。ここで、これら複数の通信量の範囲それぞれを、通信量帯ともいう。通信量帯の数は2以上である。移動体通信サービスが対応する通信量の範囲とは、移動体通信サービスがデータ通信を提供可能な通信量の範囲であってもよい。本実施形態においては通信量が無制限であるので、移動体通信サービスが対応する通信量の範囲は、0GBから無限までの範囲である。例えば、現時点の通信量が所定の通信量に達すると通信停止などの制限がユーザに課せられる場合、移動体通信サービスが対応する通信量の範囲は、その所定の通信量が上限となる。複数の通信量帯は、通信料金が変わる全通信量それぞれを境にして分けられてもよいし、その一部の通信量を境にして分けられてもよい。通信量の範囲を如何様に分けるかについては、例えば想定される各通信帯の範囲内で移動体通信サービスを利用するユーザ像に基づいて決定されてもよい。ユーザ像は、或るセグメントの典型的なユーザの属性や人格を示すものであってもよい。ユーザ像は、例えば移動体通信事業者等により予め想定されたものであってもよい。このユーザ像をペルソナともいう。例えば、特定の通信量帯で移動体通信サービスを利用するユーザ全員が特定のユーザ像を有しているとは限らないものの、それらのユーザの中で相当割合以上のユーザが、そのユーザ像を有しているものとの推測が一応成立する程度に、ユーザ像の想定が行われてもよい。
図6は、通信量帯に応じたセグメント分けの一例を示す図である。図6に示される通信料金の体系は、図2に示される通信料金の体系と同一である。図6において、通信料金が変わる通信量は、1GB、3GB、及び20GBである。移動体通信サービスが対応する通信量の範囲は、例えば図6に示すように、小通信量帯、中通信量帯、及び大通信量帯に分けられてもよい。小通信量帯は、通信量が0GBから3GB以下の範囲である。中通信量帯は、通信量が3GBを超えて20GB以下の範囲である。大通信量帯は、通信量が20GBを超える範囲である。そこで、通信量帯ターゲティング条件は、「小通信量帯」、「中通信量帯」、及び「大通信量帯」の何れかに設定されてもよい。「小通信量帯」は、小通信量帯の範囲内で通信量を消費するセグメントを示す。「中通信量帯」は、中通信量帯の範囲内で通信量を消費するセグメントを示す。「大通信量帯」は、大通信量帯の範囲内で通信量を消費するセグメントを示す。
小通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントのペルソナ、すなわち想定されるユーザ像は、データ通信の利用は最低限に抑えたいユーザである。こうしたユーザは、例えば動画配信プラットフォームやソーシャルネットワーキングサービス等で動画を視聴する習慣がない場合がある。また、こうしたユーザは、動画の視聴を意識的に抑制している場合がある。動画は、その他コンテンツ、例えばテキスト、静止画、ウェブページ等と比較して、データサイズが大きい傾向にある。従って、このセグメントのユーザは、通信量を抑えるために、特に動画の視聴を抑制する傾向にあると考えられる。
中通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントのユーザ像は、屋外でも動画を楽しみたいユーザである。こうしたユーザは、動画等の大容量のコンテンツを視聴する習慣を有する場合がある。また、こうしたユーザは、閲覧の対象が静止画であると物足りないと考えるユーザである場合がある。例えば、自宅やその他の施設では、無線LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続可能であるケースが多い。そのため、屋内では通信量を気にすることなく動画を視聴可能である。一方、屋外では移動体通信ネットワークNMに接続してデータ通信を行うことになる。このセグメントのユーザは、屋外で動画を視聴しても通信量が気にならないものと考えられる。
大通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントのユーザ像は、オンラインゲームのプレイや動画の視聴が生活の一部であるユーザである。こうしたユーザは、動画やゲームに毎日のように触れている場合がある。また、こうしたユーザは、視聴するコンテンツは映像が動いて当たり前であると考えており、映像が動く以上の刺激を欲している場合がある。ゲームをプレイするには、通常、ユーザがユーザ携帯端末5にそのゲームのアプリケーションをインストールする必要がある。アプリケーションプログラムは、動画と比較して、データサイズが大きい場合がある。また、インターネットNIを介して他のコンピュータとの通信を行うことが必要となるアプリケーションがある。例えばオンラインゲームの場合、そのゲームのアプリケーションを実行中、ユーザ携帯端末5は、そのゲームのサーバ装置等との間で常に又は頻繁にデータの送受信を行う。そのため、オンラインゲームの利用は、動画と比較して、消費する通信量が大きくなる傾向がある。動画に加えてゲームも利用することとなれば、通信量は相当量に達する可能性がある。従って、このセグメントのユーザは、通信量をほとんど気にしないユーザであると考えられる。
クリエイティブは、対象のキャンペーンにおいて掲載される広告の素材となるデータである。クリエイティブは、広告表示のために制作された成果物であってもよい。また、クリエイティブは、表示される広告の少なくとも一部を占める表示物のデータを含んでもよい。広告が音声を含む場合、クリエイティブは、その音声のデータを含んでもよい。また、クリエイティブは、広告配信の際に、広告コンテンツとしてユーザ携帯端末5へ送信されるデータであってもよい。クリエイティブの種類は、配信される広告の種類に応じて定められてもよい。広告の種類の例として、静止画広告(またはバナー広告)、動画広告、プレイアブル広告が挙げられる。静止画広告は、広告として静止画が表示される。静止画広告のクリエイティブは、その静止画のデータを含む。動画広告は、広告として動画が表示される。動画画広告のクリエイティブは、その動画のデータを含む。プレイアブル広告は、ユーザによる操作に応じて、その広告からユーザに対して提示される情報、例え映像及び音声の少なくとも何れか一方が変化する広告である。より具体的に、プレイアブル広告は、ユーザが行い得る操作に複数の選択肢があり、ユーザが行った操作に応じて、広告から提示される情報の変化の態様や、その変化後の情報の内容が異なり得る広告であってもよい。例えば、プレイアブル広告は、ユーザによるゲームのプレイが可能な広告であってもよい。プレイアブル広告のクリエイティブは、ユーザによる操作に応じてその広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムを含んでもよい。このプログラムを、プレイアブルアプリケーションという。ゲームの場合のプレイアブルアプリケーションは、そのゲームのアプリケーションプログラムであってもよい。表示されている広告をユーザが選択等の操作を行うことにより、ユーザ携帯端末5がその広告の広告主のウェブページ等のコンテンツを表示するためだけのプログラムは、プレイアブルアプリケーションには該当しない。プレイアブルアプリケーションは、例えばJava(登録商標)スクリプト等のスクリプトであってもよいし、その他のプログラムであってもよい。特に、HTML(HyperText Markup Language)5でクリエイティブが作成される場合が多い。プレイアブルアプリケーションは、一般的にはウェブブラウザ上で実行されるため、ユーザ携帯端末5にそのプログラムをインストールする必要はない。こうしたコンピュータプログラムはユーザ携帯端末5で実行されることが一般的ではあるが、サーバサイドで実行されるプログラムであってもよい。なお、プレイアブル広告のクリエイティブは、プレイアブルアプリケーションを含むとともに、静止画データ及び動画データの少なくとも何れか一方を含んでもよい。静止画や動画はそのプレイアブルアプリケーションで使用される場合がある。動画広告のクリエイティブは、動画データを含むことに加えて、静止画データを含んでもよい。一方、動画広告のクリエイティブは、プレイアブルアプリケーションを含まない。静止画広告のクリエイティブは、静止画データを含む一方で、動画データ及びプレイアブルアプリケーションの何れも含まない。
リンク先URLは、対象のキャンペーンの広告のリンク先を示す。すなわち、リンク先URLは、表示された広告をユーザが選択した場合に、ユーザ携帯端末5の画面の遷移先であるウェブページ等のコンテンツを示す。但し、プレイアブル広告の場合、広告の選択によるのではなく、例えばプレイアブル広告におけるゲーム終了後にユーザが所定の操作を行ったときや、そのゲーム内で広告対象の商品が表示されているときにその商品を選択したときに、画面が遷移してもよい。
ユーザ識別情報DB14bには、移動体通信サービスの各加入者について、その加入者のMSISDNと、Rサービスにおけるその加入者のユーザIDとが、互いに関連付けて記憶される。前述したように、ユーザが移動体通信サービスを利用するには、そのユーザがRサービスの会員であることが必要である場合、例えば移動体通信サービスの利用開始の際にユーザがユーザIDを指定する。これにより、広告配信サーバ1は、そのユーザのMSISDNとユーザIDとを関連付けてユーザ識別情報DB14bに記憶させる。
ユーザ属性DB14cには、各ユーザの属性を示す情報が記憶される。具体的に、ユーザ属性DB14cには、ユーザID、1又は複数の属性情報等が、互いに関連付けて記憶される。ユーザIDは、対象のユーザを示す。各属性情報は、対象のユーザの属性を示す。属性情報により示される属性の例として、Rサービスにおけるユーザの行動に基づいて特定される属性がある。例えば、サービス提供サーバ3に、そのサービスにおけるユーザの行動の履歴のデータベースが記憶されてもよい。広告配信サーバ1は、その履歴を解析することにより、各ユーザの属性を決定してもよい。Rサービスがオンラインショッピングである場合、属性の例として、ユーザがウェブページを閲覧した商品のカテゴリ、ユーザが購入した商品のカテゴリ、ユーザが過去所定期間内に所定回数購入した商品のカテゴリ等が挙げられる。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、広告配信サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。広告配信サーバプログラムは、広告の配信に関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。広告配信サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNIを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインターフェースカード等により構成されている。通信部15は、インターネットNIを介して通信量計算サーバ2、サービス提供サーバ3、広告主端末4、ユーザ携帯端末5等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-3.システム制御部の機能概要]
次に、図7及び図8を用いて、広告配信サーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図7は、本実施形態における広告配信サーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、広告配信サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7に示すように、素材情報取得部111、素材情報登録部112、通信量情報取得部113、通信量帯特定部114、及び広告送信部115等として機能する。
次に、図7及び図8を用いて、広告配信サーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図7は、本実施形態における広告配信サーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、広告配信サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7に示すように、素材情報取得部111、素材情報登録部112、通信量情報取得部113、通信量帯特定部114、及び広告送信部115等として機能する。
[1-3-1.クリエイティブの入稿]
素材情報取得部111は、本実施形態の移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、その広告の素材を示す素材情報を、その広告の広告主の広告主端末4から取得してもよい。複数の広告は、例えば静止画広告、動画広告、及びプレイアブル広告の少なくとも何れか二つであってもよい。従って、互いに異なる種類の素材は、例えば静止画データ、動画データ、及びプレイアブルアプリケーションのうち少なくとも何れか二つであってもよい。
素材情報取得部111は、本実施形態の移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、その広告の素材を示す素材情報を、その広告の広告主の広告主端末4から取得してもよい。複数の広告は、例えば静止画広告、動画広告、及びプレイアブル広告の少なくとも何れか二つであってもよい。従って、互いに異なる種類の素材は、例えば静止画データ、動画データ、及びプレイアブルアプリケーションのうち少なくとも何れか二つであってもよい。
例えば、広告主の操作に基づいて広告主端末4が広告配信サーバ1にアクセスすることにより、広告主端末4は、キャンペーン新規作成画面を表示する。キャンペーン新規作成画面は、新しく作成されるキャンペーンを設定するための画面である。キャンペーン新規作成画において、広告主は、例えばキャンペーン名、キャンペーン期間、予算額、広告単価、一般ターゲティング条件等を入力して、保存を選択する。この選択に応じて、広告主端末4は、入力された情報を広告配信サーバ1へ送信する。広告配信サーバ1は、広告主端末4から受信された情報に基づいてキャンペーン情報を生成し、このキャンペーン情報をキャンペーンDB14aに記憶させる。キャンペーンの作成後、広告主端末4は、その広告主による作成済みのキャンペーンの一覧を表示する。広告主は、一覧の中からクリエイティブを入稿したいキャンペーンを選択する。この選択に応じて、広告主端末4は、クリエイティブ入稿画面を表示する。クリエイティブ入稿画面は、入稿するクリエイティブを選択するための画面である。このクリエイティブ入稿画面において、広告主は、広告主端末4に記憶されているデータの中から、入稿するクリエイティブのデータを選択する。このとき、広告主は、例えば静止画データ、動画データ、及びプレイアブルアプリケーションの何れかを選択する。広告主端末4は、選択されたクリエイティブのデータを、広告配信サーバ1へ送信する。こうして、素材情報取得部111はクリエイティブを取得してもよい。
素材情報登録部112は、前述の複数の広告それぞれについて、素材情報取得部111により取得された素材情報を、その広告の素材の種類に応じた通信量帯ターゲティング条件と関連付けてキャンペーンDB14aに記憶させてもよい。各広告の通信量帯ターゲティング条件は、所定の複数の通信量帯のうち、その広告の素材に対応する通信量帯に、所定の期間内に消費された通信量が含まれるユーザを、広告のターゲットとすることを示すものであってもよい。広告の素材の種類に応じた通信量帯ターゲティング条件は、例えば複数の通信量帯のうち、対象となる種類のクリエイティブを好ましいと考えるユーザ像が想定された通信量帯であってもよい。或いは、広告の素材の種類に応じた通信量帯ターゲティング条件は、対象となる種類のクリエイティブと他の種類のクリエイティブとの間におけるデータサイズの大小関係に、他の通信量帯との間の通信量の大小関係が一致する通信量帯であってもよい。
前述の複数の広告のうち一の広告はプレイアブル広告であってもよい。そして、通信量帯ターゲティング条件に関し、プレイアブル広告に対応する通信帯は、複数の広告のうち、プレイアブル広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量帯よりも通信量が大きい通信量帯であってもよい。例えば、静止画広告及び動画広告のうち少なくとも何れか一方の通信量帯ターゲティング条件により示されるセグメントは、所定通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントである一方で、プレイアブル広告の通信量帯ターゲティング条件により示されるセグメントは、その所定通信量帯よりも通信量が大きい通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントであってもよい。前述したように、プレイアブルアプリケーション(またはプレイアブル広告)のデータサイズは、静止画や動画などのデータサイズと比較して大きい傾向がある。また、より大きい通信量帯でデータ通信を行うユーザであるほど、オンラインゲーム等のアプリケーションの利用頻度が高いと考えられる。従って、プレイアブル広告を好むユーザは、比較的大きい通信量帯でデータ通信を行うユーザであると考えられる。
複数の広告は、静止画広告、動画広告、及びプレイアブル広告の、3種類の広告を含んでもよい。そして、通信量帯ターゲティング条件において、プレイアブル広告に対応する通信量帯は、動画広告に対応する通信量帯よりも大きい通信量の範囲であるとともに、動画広告に対応する通信量帯は、静止画広告に対応する通信量帯よりも大きい通信量の範囲であってもよい。
図8は、広告のクリエイティブと通信量帯ターゲティング条件の関連付けの一例を示す図である。図3に示すように、複数の通信量帯として、小通信量帯、中通信量帯、及び大通信量帯があるとする。図8に示すように、広告のクリエイティブとして静止画が入稿された場合、素材情報登録部112は、「小通信量帯」を示す通信量帯ターゲティング条件に関連付ける。動画が入稿された場合、素材情報登録部112は、「中通信量帯」を示す通信量帯ターゲティング条件に関連付ける。プレイアブルアプリケーションが入稿された場合、素材情報登録部112は、「大通信量帯」を示す通信量帯ターゲティング条件に関連付ける。図3を用いて説明したように、小通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントは、データ通信の利用は最低限に抑えたいセグメントであり、動画の視聴やオンラインゲームのプレイはそれほど行わないセグメントであると想定される。従って、動画広告やプレイアブル広告よりも、静止画広告が、このセグメントに適していると考えられる。中通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントは、屋外でも動画を楽しみたいセグメントであると想定される。従って、静止画広告よりも動画広告の方が、このセグメントに対しては訴求力があると考えられる。その一方で、このセグメントは、オンラインゲームのプレイが日常化しているとは断言することができないセグメントであると想定される。そのため、プレイアブル広告よりも動画広告の方が適切である可能性がある。大通信量帯で移動体通信サービスを利用するセグメントは、オンラインゲームのプレイや動画の視聴が生活の一部であるセグメントであり、通信量をほとんど気にしないユーザであると想定される。このセグメントに対しては、動画広告も或る程度の訴求力はあるかもしれないが、遊ぶことができるプレイアブル広告の方が、より訴求力があると考えられる。
広告主は、その広告主がターゲットとしたいユーザ像を有するセグメントに対応したクリエイティブを入稿することが可能である。例えば、オンラインゲームを提供する事業者が広告主である場合、その事業者は、そのゲームの体験版のプログラムを、クリエイティブとして入稿することが考えられる。この場合の通信量帯ターゲティング条件は、自動的に「大通信量帯」に設定されてもよい。また例えば、データ通信の利用を抑えたいセグメントをターゲットとしたい事業者は、静止画をクリエイティブとして入稿することが考えられる。この場合の通信量帯ターゲティング条件は、自動的に「小通信量帯」に設定されてもよい。セグメントを更に絞り込みたい場合、広告主は、一般ターゲティング条件も設定することができる。
同一の広告主が、同一の広告対象について2以上の種類のクリエイティブそれぞれを入稿することも考えられる。例えば、広告主は、広告のターゲットとしたいセグメントの属性を、一般ターゲティング条件で設定する。広告主は、クリエイティブとして、静止画、動画、及びプレイアブルアプリケーションのうち2以上の種類のクリエイティブを、キャンペーンを分けて入稿する。広告主は、これらのキャンペーン間で、一般ターゲティング条件を一致させる。入稿された各クリエイティブに応じて、通信量帯ターゲティング条件が、「小通信量帯」、「中通信量帯」、及び「大通信量帯」のうち、そのクリエイティブに対応する条件に自動的に設定される。これにより、ターゲットとしたいセグメントに対して広告を配信可能であるとともに、配信先のユーザに適した種類の広告を配信することができる。
[1-3-2.広告の配信]
通信量情報取得部113は、本実施形態の移動体通信サービスを利用して所定の期間内に広告の配信先のユーザが消費した通信量を示す通信量情報を取得する。取得される通信量情報は、配信先のユーザの属性、すなわちそのユーザが属するセグメントを特定するために用いられる。例えば、通信量情報取得部113は、配信先のユーザのMSISDNと対象となる期間とを通信量計算サーバ2へ送信することにより、通信量DB21に記憶された通信量情報を取得してもよい。
通信量情報取得部113は、本実施形態の移動体通信サービスを利用して所定の期間内に広告の配信先のユーザが消費した通信量を示す通信量情報を取得する。取得される通信量情報は、配信先のユーザの属性、すなわちそのユーザが属するセグメントを特定するために用いられる。例えば、通信量情報取得部113は、配信先のユーザのMSISDNと対象となる期間とを通信量計算サーバ2へ送信することにより、通信量DB21に記憶された通信量情報を取得してもよい。
取得される通信量は、例えば今月の現時点までにおける通信量であってもよい。ユーザに関しての最新の情報が、そのユーザの現在の属性を最も的確に示す情報であると想定される。ここで、当該期間の初期の段階においては、消費されている通信量が比較的に小さい場合がある。例えば、期間の初期の段階では通信量が数百MBであったものの、期間の最後には、通信量が数GB又は数十GBに達する場合がある。そのため、当該期間の終期には動画広告が配信されるようなユーザに対して静止画広告が配信されたり、当該期間の終期にはプレイアブル広告が配信されるようなユーザに対して静止画広告又は動画広告が配信されたりする場合がある。しかしながら、そのような状況は許容し得る。その理由は、例えば広告配信に伴う通信量の消費の観点から、動画広告を許容するユーザは、静止画広告を許容し得るのであり、プレイアブル広告を許容するユーザは、静止画広告及び動画広告の何れも許容し得るからである。
通信量帯特定部114は、所定の複数の通信帯のうち、通信量情報取得部113により取得された通信量情報により示される通信量が含まれる通信帯を特定する。例えば図3の例の場合、通信量情報取得部113は、通信量が3GB未満であれば、小通信量帯を決定し、通信量が3GBを超えて20GB未満であれば、中通信量帯を決定し、通信量が20GBを超えれば、大通信量帯を決定する。
広告送信部115は、互いに異なる複数の広告のうち、通信量情報取得部113により取得された通信量情報により示される通信量に応じた広告を、配信先のユーザのユーザ携帯端末5へ送信する。例えば、所定の複数の通信量帯それぞれに、互いに異なる複数の広告が対応してもよい。そして、広告送信部115は、所定の複数の通信量帯それぞれに対応する互いに異なる複数の広告のうち、通信量情報取得部113により特定された通信帯に対応する広告を、配信先のユーザのユーザ携帯端末5へ送信してもよい。本実施形態においては、広告と通信量帯との対応関係は、キャンペーンDB14aに記憶されたクリエイティブ及び通信量帯ターゲティング条件により示される。
広告送信部115は、複数の通信量帯の中で、通信量情報取得部113により特定された通信量帯の通信量が大きいほど、複数の広告のうちデータサイズがより大きい広告を送信してもよい。静止画広告よりも動画広告の方が、データサイズが大きい傾向にあり、動画広告よりもプレイアブル広告の方が、データサイズが大きい傾向にある。広告送信部115は、特定された通信量帯と他の通信量帯との間の通信量の大小関係に、他の広告との間におけるデータサイズの大小関係が一致する広告を送信してもよい。
また、広告送信部115は、所定の複数の通信量帯それぞれに対応する複数の広告のうち、通信量情報取得部113により特定された通信量帯で移動体通信サービスを利用すると想定されるユーザの属性に応じた広告を送信してもよい。図3に示す例では、小通信量帯、中通信量帯、及び大通信量帯それぞれについて、図3に示すようにユーザ像が想定されている。そして、静止画広告、動画広告、及びプレイアブル広告のうち、特定された通信量帯について想定されるユーザ増に応じた広告が送信される。
所定の複数の通信量帯それぞれに対応する複数の広告間で、広告の素材の種類は互いに異なってもよい。或いは、これら複数の広告のうち、2以上の広告間で、広告の素材の種類が同一であってもよい。この場合においても、広告送信部115は、特定された通信量帯に応じたデータサイズの広告、又は、特定された通信量帯のユーザの属性に応じた広告を送信すればよい。
所定の複数の通信量帯それぞれに対応する複数の広告のうち一の広告は、プレイアブル広告であってもよい。そして、広告送信部115は、通信量情報取得部113により特定された通信量帯が所定の第1通信量帯である場合、プレイアブル広告と異なる広告を送信する一方で、通信量情報取得部113により特定された通信量帯が第1通信量帯よりも通信量が大きい所定の第2通信量帯である場合、プレイアブル広告を送信してもよい。前述したように、プレイアブル広告のデータサイズは、静止画や動画などのデータサイズと比較して大きい傾向があるので、プレイアブル広告を好むユーザは、比較的大きい通信量帯でデータ通信を行うユーザであると想定される。ここで、広告送信部115は、特定された通信量帯が、複数の通信量帯の中で通信量が最大の通信量帯である場合に、プレイアブル広告を送信してもよい。前述したように、プレイアブル広告を好むユーザは、通信量をほとんど気にしないユーザであると想定される。なお、例えばプレイアブル広告よりもデータサイズが大きい何らかの広告も配信する必要性がある場合、広告送信部115は、最大の通信量帯ではその広告を送信し、その通信量帯よりも通信量が小さい通信量帯でプレイアブル広告を送信してもよい。
図3に示す例では、広告送信部115は、特定された通信量帯が小通信量帯である場合には静止画広告を送信し、特定された通信量帯が小通信量帯である場合には動画広告を送信し、特定された通信量帯が大通信量帯である場合にはプレイアブル広告を送信する。
[1-4.広告システムの動作]
次に、広告システムSの動作について、図9及び図10を用いて説明する。広告配信サーバ1のシステム制御部11は、記憶部14に記憶された広告配信サーバプログラムを実行することにより、図9及び図10により示される処理を実行する。
次に、広告システムSの動作について、図9及び図10を用いて説明する。広告配信サーバ1のシステム制御部11は、記憶部14に記憶された広告配信サーバプログラムを実行することにより、図9及び図10により示される処理を実行する。
図9は、本実施形態に係る広告配信サーバ1のシステム制御部11による入稿処理の一例を示すフローチャートである。例えば、広告主が、クリエイティブ入稿画面において、クリエイティブのデータを選択する。広告主端末4は、選択されたクリエイティブのデータと、広告主により予め選択されたキャンペーンのキャンペーンIDとを含む入稿要求を、広告配信サーバ1へ送信する。広告配信サーバ1が入稿要求を受信することに応じて、システム制御部11は入稿処理を実行してもよい。
図9に示すように、素材情報登録部112は、入稿要求に含まれるクリエイティブのデータは、静止画データであるか否かを判定する(ステップS101)。クリエイティブの種類の判定方法については様々考えられる。例えば、素材情報登録部112は、クリエイティブのデータのメタ情報又はヘッダ情報を解析することにより、クリエイティブの種類を判定してもよい。或いは、広告主が、クリエイティブを選択する際に、クリエイティブの種類も選択してもよい。クリエイティブのデータが静止画データである場合(ステップS101:YES)、素材情報登録部112は、通信量帯ターゲティング条件を「小通信量帯」に設定する(ステップS102)。
一方、クリエイティブのデータが静止画データではない場合(ステップS101:NO)、素材情報登録部112は、入稿要求に含まれるクリエイティブのデータは、動画データであるか否かを判定する(ステップS103)。クリエイティブのデータが動画データである場合(ステップS103:YES)、素材情報登録部112は、通信量帯ターゲティング条件を「中通信量帯」に設定する(ステップS104)。
一方、クリエイティブのデータが動画データではない場合(ステップS103:NO)、素材情報登録部112は、通信量帯ターゲティング条件を「大通信量帯」に設定する(ステップS105)。
ステップS102、S104又はS105の後、素材情報登録部112は、入稿要求に含まれるクリエイティブのデータと、設定された通信量帯ターゲティング条件とを、入稿要求に含まれるキャンペーンIDに関連付けてキャンペーンDB14aに記憶させて、入稿処理は終了する。
図10は、本実施形態に係る広告配信サーバ1のシステム制御部11による広告配信処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ携帯端末5は、ユーザによる操作に基づいて、サービス提供サーバ3等のサーバ装置へ、ウェブページの要求を送信する。サーバ装置は、要求されたウェブページのHTML文書を送信する。ユーザ携帯端末5は、サーバ装置から受信されたHTML文書に基づいてウェブページを表示する。このウェブページに広告枠が設定されている場合、ユーザ携帯端末5は、HTML文書に含まれる広告枠の情報に従って、広告配信サーバ1へ広告要求を送信する。広告要求は、例えば端末のユーザのユーザIDを含んでもよい。広告配信サーバ1が広告要求を受信することに応じて、システム制御部11は広告配信処理を実行してもよい。
図10に示すように、通信量情報取得部113は、広告要求を送信してきたユーザ携帯端末5のユーザの今月の通信量情報を取得する(ステップS201)。例えば、通信量情報取得部113は、広告要求から広告の配信先のユーザのユーザIDを取得する。通信量情報取得部113は、このユーザIDに関連付けられたMSISDNを、ユーザ識別情報DB14bから取得する。通信量情報取得部113は、配信先のユーザのMSISDNと今月を示す対象期間とを、通信量計算サーバ2へ送信する。通信量計算サーバ2は、このMSISDNと今月との組み合わせに関連付けられた通信量情報を、通信量DB21から取得する。通信量計算サーバ2は、取得された通信量情報を広告配信サーバ1へ送信する。
次いで、通信量帯特定部114は、通信量計算サーバ2から取得された通信量情報により示される通信量が小通信量帯の範囲内であるか否かを判定する(ステップS202)。通信量が小通信量帯の範囲内である場合(ステップS202:YES)、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「小通信量帯」に設定する(ステップS203)。
一方、通信量が小通信量帯の範囲内ではない場合(ステップS202:NO)、通信量帯特定部114は、取得された通信量情報により示される通信量が中通信量帯の範囲内であるか否かを判定する(ステップS204)。通信量が中通信量帯の範囲内である場合(ステップS204:YES)、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「中通信量帯」に設定する(ステップS205)。
一方、通信量が中通信量帯の範囲内ではない場合(ステップS204:NO)、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「大通信量帯」に設定する(ステップS206)。
ステップS203、S205又はS206の後、広告送信部115は、ユーザ属性DB14cから配信先のユーザのユーザ属性情報を取得する。そして、広告送信部115は、キャンペーンDB14aから、通信量帯ターゲティング条件がユーザ通信量帯属性に合致し、且つ、一般ターゲティング条件がユーザ属性情報に合致するキャンペーンを検索する(ステップS207)。次いで、広告送信部115は、検索されたキャンペーンの中から広告を送信するキャンペーンを決定する(ステップS208)。例えば、広告送信部115は、キャンペーンDB14aに記憶された広告単価に基づいて所謂リアルタイムビッディングで決定してもよいし、ランダムに決定してもよい。また、広告送信部115は、複数のキャンペーンを決定してもよい。次いで、広告送信部115は、決定されたキャンペーンのキャンペーン情報に含まれるクリエイティブを、広告コンテンツとしてユーザ携帯端末5へ送信して、広告配信処理は終了する。広告コンテンツを受信したユーザは、この広告コンテンツに基づいて広告枠に広告を表示する。表示された広告がプレイアブル広告である場合、その後ユーザ携帯端末5は、ユーザからの操作とプレイアブルアプリケーションに従って、広告枠内の映像を変化させたり音声を出力させたりする。
以上説明したように、本実施形態によれば、広告配信サーバ1が、期間ごとにその期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、その広告の素材を示すクリエイティブのデータを、その広告の広告主の広告主端末4から取得する。また、広告配信サーバ1が、それら複数の広告それぞれについて、取得されたクリエイティブのデータを、通信量帯ターゲティング条件と関連付けてキャンペーンDB14aに記憶させる。ここで、広告配信サーバ1が、所定の期間内に消費された通信量が、大通信量帯よりも通信量が小さい通信量帯に含まれるユーザをターゲットとすることを示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けて、プレイアブル広告と異なる広告のクリエイティブのデータを記憶させる。また、広告配信サーバ1が、所定の期間内に消費された通信量が大通信量帯に含まれるユーザをターゲットとすることを示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けて、プレイアブル広告のクリエイティブであるプレイアブルアプリケーションを記憶させる。従って、プレイアブル広告と他の広告との中から配信先のユーザに応じた広告を配信可能なように、各広告の素材を登録することができる。
ここで、広告配信サーバ1が、プレイアブル広告が配信される通信量帯よりも通信量が小さい通信量帯で移動体通信サービスを利用するユーザを示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けて、プレイアブル広告のクリエイティブのデータサイズよりも小さいデータサイズのクリエイティブを記憶させてもよい。この場合、ユーザによる移動体通信サービスの利用状況に応じたデータサイズの広告を配信するように、広告の素材を登録することができる。
また、広告配信サーバ1が、プレイアブル広告が配信される通信量帯よりも通信量が小さい通信量帯で移動体通信サービスを利用するユーザを示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けて、静止画又は動画を記憶させてもよい。この場合、プレイアブル広告の訴求力が低くなるユーザに応じた広告を配信するように、広告の素材を登録することができる。
また、広告配信サーバ1が、「小通信量帯」を示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けて静止画を記憶させ、「中通信量帯」を示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けて動画を記憶させ、「大通信量帯」を示す通信量帯ターゲティング条件に関連付けてプレイアブルアプリケーションを記憶させてもよい。この場合、ユーザによる移動体通信サービスの利用態様に応じた広告を配信するように、広告の素材を登録することができる。
また、広告配信サーバ1が、期間ごとにその期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスを利用して所定の期間内にユーザが消費した通信量を示す通信量情報を取得する。また、広告配信サーバ1が、通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量帯のうち、取得された通信量情報により示される通信量が含まれる通信量帯を特定する。また、広告配信サーバ1が、それら複数の通信量帯それぞれに対応する互いに異なる複数の広告のうち、特定された通信量帯に対応する広告を、そのユーザのユーザ携帯端末5へ送信する。従って、通信量に応じて通信料金が段階的に変わる移動体通信サービスの期間内における利用状況に応じた広告を配信することができる。
ここで、広告配信サーバ1が、今期の通信量を示す通信量情報を取得してもよい。この場合、ユーザによる最新の利用状況に応じた広告を配信することができる。
また、広告配信サーバ1が、複数の通信量帯の中で、特定された通信量帯の通信量が大きいほど、複数の広告のうちデータサイズがより大きい広告を送信してもよい。この場合、ユーザによる移動体通信サービスの利用状況に応じたデータサイズの広告を配信することができる。
また、複数の通信量帯それぞれについて、その通信量帯で移動体通信サービスを利用すると想定されるユーザの属性が予め定められてもよい。また、広告配信サーバ1が、特定された通信量帯について定められた属性に応じた広告を送信してもよい。この場合、何れの通信量帯で移動体通信サービスを利用するかという観点から特定されるユーザ像に応じた広告を配信することができる。
また、複数の通信量帯それぞれに対応する複数の広告間では、その広告の素材の種類は互いに異なってもよい。この場合、ユーザによる移動体通信サービスの利用状況に応じた種類の広告を配信することができる。
また、それら複数の広告はプレイアブル広告を含んでもよい。この場合、ユーザに対する訴求力が比較的に高い広告を配信することができる。
また、広告配信サーバ1が、特定された通信量帯が、大通信量帯よりも通信量が小さい通信量帯である場合、プレイアブル広告と異なる広告を送信し、特定された通信量帯が大通信量帯である場合、プレイアブル広告を送信してもよい。この場合、プレイアブル広告の訴求力が高くなるユーザに対してプレイアブル広告を配信することができる。
ここで、広告配信サーバ1が、特定された通信量帯が、大通信量帯よりも通信量が小さい通信量帯である場合、静止画広告及び動画広告のうち少なくとも何れか一方を送信してもよい。この場合、プレイアブル広告の訴求力が低くなるユーザに応じた広告を配信することができる。
また、広告配信サーバ1が、特定された通信量帯が、複数の通信量帯のうち最大の通信量帯に含まれる場合、プレイアブル広告を送信してもよい。この場合、プレイアブル広告の訴求力が高くなるユーザに対してそのプレイアブル広告を配信することができる。
また、広告配信サーバ1が、特定された通信量帯が小通信量帯である場合、静止画広告を送信し、特定された通信量帯が中通信量帯である場合、動画広告を送信し、特定された通信量帯が大通信量帯である場合、プレイアブル広告を送信してもよい。この場合、ユーザによる移動体通信サービスの利用態様に応じた広告を配信することができる。
[2.第2実施形態]
次に、図11及び図12を用いて第2実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ1は、今期の通信量と過去の期間の通信量に基づいて、広告の配信先のユーザのユーザ像又は送信される広告を決定する。ユーザが置かれている状況が一時的に変化することにより、又はその他の理由により、特定の期間の通信量が外れ値となる可能性がある。複数の期間の通信量を用いることで、ユーザの属性の特定に対するそうした外れ値の影響を抑制することができる。
次に、図11及び図12を用いて第2実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ1は、今期の通信量と過去の期間の通信量に基づいて、広告の配信先のユーザのユーザ像又は送信される広告を決定する。ユーザが置かれている状況が一時的に変化することにより、又はその他の理由により、特定の期間の通信量が外れ値となる可能性がある。複数の期間の通信量を用いることで、ユーザの属性の特定に対するそうした外れ値の影響を抑制することができる。
より具体的に、通信量情報取得部113は、今期と今期よりも前の期間を含む複数の期間それぞれの通信量を示す通信量情報を取得してもよい。これらの期間は、連続した期間であってもよいし、そうではなくてもよい。また、これらの期間は、今期を含めて直近の連続した期間であってもよいし、そうではなくてもよい。期間の数は特に限定されない。
通信量帯特定部114は、通信量情報取得部113により通信量情報が取得された複数の期間それぞれについて、所定の複数の通信量帯のうち、その通信量情報により示される通信量が含まれる通信量帯を特定してもよい。判定対象となる通信量が複数存在することを除き、信量帯特定部114の処理は第1実施形態の場合と同様であってもよい。
広告送信部115は、通信量帯特定部114により特定された複数の通信量帯のうち何れかの通信量帯に対応する広告を送信する。ここで、広告送信部115は、所定の複数の通信量帯それぞれについて、通信量が含まれると通信量帯特定部114により特定された期間の数に基づいて、送信される広告を決定してもよい。例えば、広告送信部115は、各通信量帯について、複数の期間のうち何個の期間の通信量がその通信量帯に含まれるかをカウントする。広告送信部115は、カウントされた期間数が最も多い通信量帯に対応する広告を送信してもよい。
図11は、送信する広告の決定例を示す図である。図11に示すように、今月は6月であり、或るユーザについて、1月から6月までのそれぞれの通信量を取得したとする。1月の通信量は2GBであり、2月の通信量は41GBであり、3月の通信量は8GBであり、4月の通信量は25GBであり、5月の通信量は36GBであり、6月の通信量は15GBである。従って、通信量が小通信量帯に含まれる月数は1であり、通信量が小通信量帯に含まれる月数は2であり、通信量が小通信量帯に含まれる月数は3である。そのため、このユーザは、大通信量帯の範囲で移動体通信サービスを利用するユーザであると想定される。従って、広告送信部115は、大通信量帯に対応するプレイアブル広告を送信する。
図12は、本実施形態に係る広告配信サーバ1のシステム制御部11による広告配信処理の一例を示すフローチャートである。図12において、図10と同一のステップについては同一の符号が付されている。
図12に示すように、通信量帯特定部114は、今月を含む直近Nヶ月分の通信量情報を取得する(ステップS301)。Nは、1より大きい自然数である。例えば、通信量情報取得部113は、配信先のユーザのMSISDNとNヶ月間のそれぞれの月を示す対象期間とを、通信量計算サーバ2へ送信する。通信量計算サーバ2は、このMSISDNと各対象期間により示される月との組み合わせに関連付けられた通信量情報を、通信量DB21から取得する。通信量計算サーバ2は、取得された複数の通信量情報を広告配信サーバ1へ送信する。
次いで、通信量帯特定部114は、広告配信サーバ1により取得された複数の通信量情報により示される複数の通信量のうち、各通信量帯に含まれる通信量の数を、月数としてカウントする(ステップS302)。次いで、通信量帯特定部114は、小通信量帯についてカウントされた月数が最も多いか否かを判定する(ステップS303)。小通信量帯の月数が最も多い場合(ステップS303:YES)、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「小通信量帯」に決定する(ステップS304)。
一方、小通信量帯の月数が最も多くはない場合(ステップS303:NO)、通信量帯特定部114は、中通信量帯についてカウントされた月数が最も多いか否かを判定する(ステップS305)。中通信量帯の月数が最も多い場合(ステップS305:YES)、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「中通信量帯」に決定する(ステップS306)。
一方、中通信量帯の月数が最も多くはない場合(ステップS305:NO)、通信量帯特定部114は、大通信量帯についてカウントされた月数が最も多いか否かを判定する(ステップS307)。大通信量帯の月数が最も多い場合(ステップS307:YES)、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「大通信量帯」に決定する(ステップS308)。
一方、大通信量帯の月数が最も多くはない場合(ステップS307:NO)、すなわち、最も多い月数として互いに同一の月数がカウントされた通信量帯が複数存在する場合、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を、それらの通信量帯の中から所定の条件を満たす通信量帯に応じた属性に決定する(ステップS309)。例えば、通信量帯特定部114は、同一の月数がカウントされた通信量帯の中で、より新しい月の通信量を含む通信量帯に対応したユーザ通信量帯属性を決定してもよい。例えば、1月から3月までのそれぞれの通信量が中通信量帯に含まれ、4月から6月までのそれぞれの通信量が大通信量帯に含まれる場合、大通信量帯に含まれる通信量の方がより新しい月に出現している。この場合、通信量帯特定部114は、ユーザ通信量帯属性を「大通信量帯」に決定してもよい。
ステップS304、S306、S308又はS309の後、広告送信部115は、第1実施形態の場合と同様に、ステップS207~S209を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザによる移動体通信サービスの最新の利用状況と確定した利用状況とを考慮して、配信する広告を決定することができる。また、複数の通信量帯のうち、ユーザが何れの通信量帯で移動体通信サービスを利用した期間が多いかに基づいて、配信する広告を決定することができる。
[3.第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第3実施形態は第1実施形態又は第2実施形態と同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ1は、今期の通信量は用いず、過去の期間の通信量に基づいて、広告の配信先のユーザのユーザ像又は送信される広告を決定する。過去の期間の通信量は、既に確定している通信量である。そのため、今日が、今期の中で早い時期であるか又は遅い時期でるか等にかかわらず、同一ユーザに対して同一のユーザ像を特定することができる。
次に第3実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第3実施形態は第1実施形態又は第2実施形態と同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ1は、今期の通信量は用いず、過去の期間の通信量に基づいて、広告の配信先のユーザのユーザ像又は送信される広告を決定する。過去の期間の通信量は、既に確定している通信量である。そのため、今日が、今期の中で早い時期であるか又は遅い時期でるか等にかかわらず、同一ユーザに対して同一のユーザ像を特定することができる。
より具体的に、通信量情報取得部113は、今期よりも前の期間の通信量を示す前記通信量情報を取得する。例えば、通信量が取得される期間は、今期の直前の期間の通信量であってもよいし、そうではなくてもよい。ここで、通信量情報取得部113は、今期よりも前の複数の期間それぞれの通信量を示す前記通信量情報を取得してもよい。これらの期間は、連続した期間であってもよいし、そうではなくてもよい。また、これらの期間は、今期の直前の期間から連続した期間であってもよいし、そうではなくてもよい。期間の数は特に限定されない。
広告送信部115は、通信量情報取得部113により一の期間の通信量のみを示す通信量情報が取得された場合、図10により示される処理と同様の処理で、広告を送信してもよい。通信量情報取得部113により複数の期間の通信量それぞれを示す通信量情報が取得された場合、図12により示される処理と同様の処理で、広告を送信してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザによる移動体通信サービスの確定した利用状況に応じた広告を配信することができる。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第4実施形態は第1実施形態~第3実施形態の少なくとも何れかと同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ1は、広告のクリエイティブの入稿及び広告配信の際、通信量帯ターゲティング条件に変えて、クリエイティブの種類を用いて処理を行う。
次に、第4実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第4実施形態は第1実施形態~第3実施形態の少なくとも何れかと同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ1は、広告のクリエイティブの入稿及び広告配信の際、通信量帯ターゲティング条件に変えて、クリエイティブの種類を用いて処理を行う。
本実施形態において、広告配信サーバ1は、例えばRサービスを通じて商品又はサービスを販売する事業者のターゲティング広告を、そのRサービスのウェブサイト内で掲載してもよい。例えば、Rサービスがオンラインショッピングモールである場合、そのオンラインショッピングモールに出店する何れかの店舗を広告主とする広告が、そのオンラインショッピングモールに掲載される。
図13は、キャンペーンDB14aに記憶される内容の一例を示す図である。図13に示すように、キャンペーンDB14aには、キャンペーン情報として、キャンペーンID、広告主ID、キャンペーン名、キャンペーン期間、予算額、広告単価、パッケージ種別、一般ターゲティング条件、クリエイティブ、リンク先URL等が、互いに関連付けて記憶される。図13に示すキャンペーンDB14aが、図5に示すキャンペーンDB14aと異なる点は、キャンペーン情報がパッケージ種別を含み、且つ、通信量帯ターゲティング条件を含まない点である。
パッケージは、Rサービスのウェブサイト内において、配信される広告と広告が掲載される場所(ウェブページ)とをパッケージ化したものを示す。パッケージ種別は、広告の種類及び広告が掲載されるウェブページの種類を示す。一部のパッケージ間で、広告が掲載されるウェブページの種類に重複があってもよい。また、パッケージ種別によって広告の単価が異なってもよい。パッケージ種別として、例えば、プレミアムトップパッケージ、リーチ最大化パッケージ、エンゲージメント重視パッケージ、コンバージョン重視パッケージ、動画配信パッケージ、及びゲーム配信パッケージがあってもよい。プレミアムトップパッケージ、リーチ最大化パッケージ、エンゲージメント重視パッケージ、及びコンバージョン重視パッケージで配信される広告は、静止画広告である。プレミアムトップパッケージ、リーチ最大化パッケージ、エンゲージメント重視パッケージ、及びコンバージョン重視パッケージの間では、広告が掲載されるウェブページの種類が互いに異なる。動画配信パッケージで配信される広告は、動画広告である。ゲーム配信パッケージで配信されるパッケージは、プレイアブル広告である。動画配信パッケージの広告が掲載されるウェブページの種類、及びゲーム配信パッケージの広告が掲載されるウェブページの種類に、特に限定はない。
パッケージ種別は、キャンペーン新規作成画面において選択可能であってもよい。例えば、静止画広告を掲載したい場合、広告主は、プレミアムトップパッケージ、リーチ最大化パッケージ、エンゲージメント重視パッケージ、及びコンバージョン重視パッケージの中から何れかを選択する。動画広告を配信したい場合、広告主は動画配信パッケージを選択する。プレイアブル広告を配信したい場合、広告主はゲーム配信パッケージを選択する。キャンペーンが作成された後、広告主は、クリエイティブ入稿画面において、選択されたパッケージ種別に対応する種類のクリエイティブを入稿する。例えばパッケージ種別がプレミアムトップパッケージ、リーチ最大化パッケージ、エンゲージメント重視パッケージ、又はコンバージョン重視パッケージである場合、広告主は静止画を選択する。パッケージ種別が動画配信パッケージである場合、広告主は動画を選択する。パッケージ種別がゲーム配信パッケージである場合、広告主はプレイアブルアプリケーションを選択する。広告主端末4が、選択されたクリエイティブのデータを広告配信サーバ1へ送信すると、広告配信サーバ1は、そのデータを、パッケージ種別に対応した種類のクリエイティブのデータとして、キャンペーンDB14aに記憶させる。
広告配信の際、広告配信サーバ1は、例えば図10又は図12に示すように、ユーザ通信量帯属性を決定する。ユーザ通信量帯属性が「小通信量帯」である場合、広告配信サーバ1は、広告が掲載されるウェブページの種類に基づいて、プレミアムトップパッケージ、リーチ最大化パッケージ、エンゲージメント重視パッケージ、及びコンバージョン重視パッケージの中から、何れかのパッケージ種別を選択する。ユーザ通信量帯属性が「中通信量帯」である場合、広告配信サーバ1は動画配信パッケージを選択する。ユーザ通信量帯属性が「大通信量帯」である場合、広告配信サーバ1はゲーム配信パッケージを選択する。そして、広告配信サーバ1は、選択されたパッケージ種別が設定されたキャンペーンのクリエイティブを、広告コンテンツとしてユーザ携帯端末5へ送信する。
1 広告配信サーバ
2 通信量計算サーバ
21 通信量DB
3 サービス提供サーバ
4 広告主端末
5 ユーザ携帯端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インターフェース
14 記憶部
14a キャンペーンDB
14b ユーザ識別情報DB
14c ユーザ属性
111 素材情報取得部
112 素材情報登録部
113 通信量情報取得部
114 通信量帯特定部
115 広告送信部
NM 移動体通信ネットワーク
NI インターネット
S 広告システム
2 通信量計算サーバ
21 通信量DB
3 サービス提供サーバ
4 広告主端末
5 ユーザ携帯端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インターフェース
14 記憶部
14a キャンペーンDB
14b ユーザ識別情報DB
14c ユーザ属性
111 素材情報取得部
112 素材情報登録部
113 通信量情報取得部
114 通信量帯特定部
115 広告送信部
NM 移動体通信ネットワーク
NI インターネット
S 広告システム
Claims (6)
- 期間ごとに該期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、前記広告の素材を示す素材情報を、前記広告の広告主の端末装置から取得する取得手段と、
前記複数の広告それぞれについて、前記取得された前記素材情報を、前記広告のターゲットとなるユーザの条件であって、前記広告の素材の種類に応じた条件を示すターゲット条件情報と関連付けて記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備え、
前記複数の広告それぞれについて前記記憶手段に記憶される前記ターゲット条件情報は、前記通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして前記移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量の範囲のうち、前記広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の前記期間内に消費された前記通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示し、
前記複数の広告は、ユーザによる操作に応じて、前記広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが前記素材情報に含まれる操作広告を含み、
前記操作広告に対応する通信量の範囲は、前記複数の広告のうち、前記操作広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲であることを特徴とする情報処理装置。 - 前記少なくとも一の広告の前記素材情報のデータサイズは、前記操作広告の前記素材情報のデータサイズよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記少なくとも一の広告は、静止画を素材とする静止画広告及び動画を素材とする動画広告の少なくとも何れか一方を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記少なくとも一の広告は、前記静止画広告及び前記動画広告を含み、
前記動画広告に対応する通信量の範囲は、前記静止画広告に対応する通信量の範囲よりも大きい通信量の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - コンピュータにより実行される情報処理方法において、
期間ごとに該期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、前記広告の素材を示す素材情報を、前記広告の広告主の端末装置から取得する取得ステップと、
前記複数の広告それぞれについて、前記取得された前記素材情報を、前記広告のターゲットとなるユーザの条件であって、前記広告の素材の種類に応じた条件を示すターゲット条件情報と関連付けて記憶手段に記憶させる制御ステップと、
を含み、
前記複数の広告それぞれについて前記記憶手段に記憶される前記ターゲット条件情報は、前記通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして前記移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量の範囲のうち、前記広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の前記期間内に消費された前記通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示し、
前記複数の広告は、ユーザによる操作に応じて、前記広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが前記素材情報に含まれる操作広告を含み、
前記操作広告に対応する通信量の範囲は、前記複数の広告のうち、前記操作広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲であることを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、
期間ごとに該期間内の通信量に応じて通信料金が段階的に定められる移動体通信サービスのユーザに対して配信される複数の広告であって、互いに異なる種類の素材を含む複数の広告それぞれについて、前記広告の素材を示す素材情報を、前記広告の広告主の端末装置から取得する取得手段と、
前記複数の広告それぞれについて、前記取得された前記素材情報を、前記広告のターゲットとなるユーザの条件であって、前記広告の素材の種類に応じた条件を示すターゲット条件情報と関連付けて記憶手段に記憶させる制御手段、
として機能させ、
前記複数の広告それぞれについて前記記憶手段に記憶される前記ターゲット条件情報は、前記通信料金が変わる少なくとも一の通信量を境にして前記移動体通信サービスが対応する通信量の範囲が分けられる所定の複数の通信量の範囲のうち、前記広告の素材に対応する通信量の範囲に、所定の前記期間内に消費された前記通信量が含まれるユーザをターゲットとすることを示し、
前記複数の広告は、ユーザによる操作に応じて、前記広告から提示される情報を変化させるコンピュータプログラムが前記素材情報に含まれる操作広告を含み、
前記操作広告に対応する通信量の範囲は、前記複数の広告のうち、前記操作広告と異なる少なくとも一の広告に対応する通信量の範囲よりも大きい所定通信量の範囲であることを特徴とする情報処理プログラム。
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