JP7168945B2

JP7168945B2 - ポンプ

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Publication number: JP7168945B2
Application number: JP2021573707A
Authority: JP
Inventors: 剛士田邊; 亮二平出; 浩中本; 広昭井上
Original assignee: Aquatech Ltd; I Peace Inc
Current assignee: Aquatech Ltd; I Peace Inc
Priority date: 2020-01-29
Filing date: 2020-01-29
Publication date: 2022-11-10
Anticipated expiration: 2040-01-29
Also published as: WO2021152749A1; JPWO2021152749A1; US20230089643A1

Description

本発明はポンプに関する。

液体及び気体である流体を運ぶためにはポンプが使用される。運搬される流体に直接接触するポンプは、流体にコンタミネーションを起こす可能性がある。そのため、流体にコンタミネーションを起こすことが望まれない場合は、流体に直接接触することなく、チューブ内の流体を送ることが可能なチューブポンプが用いられている（例えば、特許文献１、２参照。）。チューブポンプは、チューブを加圧しながら回転する回転部を備える。チューブの加圧された部分は断面積が減少する。チューブの加圧された部分は回転部の回転に従って移動するため、チューブ内の流体は、回転部の回転方向に向かって移動する。

特許第４０３５１１９号公報特許第５８２４６８５号公報

ポンプで送られるチューブ内の流体は、感染物質や有害物質を含む場合がある。したがって、万一チューブが破損しても、チューブ内の物質が周囲に飛散しないことが好ましい。そこで、本発明は、チューブが破損してもチューブ内の物質が周囲に飛散しにくいポンプを提供することを目的の一つとする。また、ポンプにおいて、駆動力を効率的にチューブ内の流体の移動にもたらすことが好ましい。そこで、本発明は、駆動力を効率的にチューブ内の流体の移動にもたらすことが可能なポンプを提供することを別の目的の一つとする。

本発明の態様によれば、チューブと、チューブに接触するチューブローターと、チューブ及びチューブローターを収容するケースと、ケースの外からチューブローターに非接触でチューブローターを回転させる駆動装置と、を備える、ポンプが提供される。

上記のポンプにおいて、ケースが閉鎖されていてもよい。

上記のポンプにおいて、ケースが流体透過性でなくともよい。

上記のポンプにおいて、ケースが液体透過性でなくともよい。

上記のポンプにおいて、ケースに入口コネクターと出口コネクターとが設けられており、チューブの一端が入口コネクターに接続され、チューブの他端が出口コネクターに接続されてもよい。

上記のポンプにおいて、ケースの内側に、チューブとチューブローターを格納する凹部が設けられていてもよい。

上記のポンプが、チューブローターに接続された磁石をさらに備え、駆動装置が、磁石を介して磁力でチューブローターを回転させてもよい。

上記のポンプにおいて、チューブローターに磁石が設けられていてもよい。

上記のポンプが、チューブローターに接続された伝達ローターをさらに備え、伝達ローターに磁石が設けられていてもよい。

上記のポンプが、チューブローターと伝達ローターを接続する内部駆動ローターをさらに備えていてもよい。

上記のポンプにおいて、ケースの内側に、伝達ローターを格納する凹部が設けられていてもよい。

上記のポンプが、チューブローターの一部に接続された光反射部をさらに備えていてもよい。

上記のポンプが、ケースの外から光反射部に光を照射する光源と、光反射部からの反射光を受光する受光部と、をさらに備えていてもよい。

上記のポンプが、受光部が受光した反射光に基づき、チューブローターの回転速度を算出する回転速度算出部をさらに備えていてもよい。

上記のポンプにおいて、ケースの外壁に光源及び受光部を収容する収容部が設けられていてもよい。

上記のポンプにおいて、ケースと駆動装置が分離可能であってもよい。

また、本発明の態様によれば、環状の凹部が設けれたケースと、ケースの凹部の側面の少なくとも一部に沿って配置されるチューブと、ケースの凹部内にチューブに接触可能に配置されるチューブローターと、チューブローターに接触する内部駆動ローターと、を備え、内部駆動ローターが回転すると、内部駆動ローターとチューブローターの間の摩擦力によりチューブローターが回転する、ポンプが提供される。

上記のポンプにおいて、チューブローターが当該チューブローターの中心の周りを回転し、かつ、内部駆動ローターを中心として凹部内を回転してもよい。

上記のポンプにおいて、内部駆動ローターの半径よりチューブローターの半径が長くてもよい。

上記のポンプにおいて、ケースの凹部の側面のうち、チューブが配置されなかった側面の部分では、チューブローターが側面に接触してもよい。

上記のポンプにおいて、内部駆動ローターのチューブローターに接触する面に、凹凸が設けられていてもよい。

本発明によれば、チューブが破損してもチューブ内の物質が周囲に飛散しにくいポンプを提供可能である。また、本発明によれば、駆動力を効率的にチューブ内の流体の移動にもたらすことが可能なポンプを提供可能である。

第１実施形態に係るポンプの模式的斜視図である。第１実施形態に係るポンプの模式的分解斜視図である。第１実施形態に係るポンプの模式的斜視図である。第１実施形態に係るポンプの模式的断面図である。第２実施形態に係るポンプの模式的斜視図である。第２実施形態に係るポンプの模式的斜視図である。第２実施形態に係るポンプの模式的側面図である。第３実施形態に係るポンプの模式的側面図である。第３実施形態に係るポンプの模式的側面図である。第３実施形態に係るポンプの模式的側面図である。第３実施形態に係るポンプの模式的側面図である。

以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。

（第１実施形態）
第１実施形態に係るポンプは、チューブポンプであり、図１から図４に示すように、チューブ１と、チューブ１に接触するチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃと、チューブ１及びチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを収容するケース３と、ケース３の外からチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに非接触でチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを回転させる駆動装置１０と、を備える。

チューブ１内を流体が流れる。本開示において、流体は、気体及び液体を含む。チューブ１は、例えば、可撓性を有する。チューブ１の材料は、例えば、チューブ１の内部が、チューブ１の壁を通して外部と気体、ウイルス、微生物及び不純物等の交換をしないよう選定される。ケース３内において、チューブ１の少なくとも一部は、環状の一部をなすよう配置される。

チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの数は特に限定されない。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれは、環状のチューブ１の内周側に接触し、チューブ１を圧迫する。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれは、チューブ１がなす環状の一部の中心に対して回転可能である。また、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれは、チューブ１を部分的に圧縮しながらケース３内で回転可能である。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれがチューブ１を部分的に圧縮しながら回転することにより、チューブ１内の流体が、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転方向にしたがって移動する。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃは、チューブ１の内部に接触しないため、チューブ１内の流体は、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接触することなく、チューブ１内を移動することが可能である。

ケース３は、例えば、ケース３Ａとケース３Ｂとに分割可能である。ケース３Ａとケース３Ｂとは例えば勘合可能である。ケース３の材料は、例えば、流体透過性ではない。ケース３の内側には、例えば、チューブ１とチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを格納する凹部３３が設けられている。また、ケース３には、例えば、入口コネクター３１と出口コネクター３２が設けられている。チューブ１の一端が入口コネクター３１に接続され、チューブ１の他端が出口コネクター３２に接続される。入口コネクター３１と出口コネクター３２はケース３と一体化していてもよい。あるいは、入口コネクター３１と出口コネクター３２は、ケース３から分離可能であってもよい。この場合、Ｏリング等の密封部材を介して、入口コネクター３１と出口コネクター３２をケース３に配置してもよい。

チューブ１の両端を入口コネクター３１及び出口コネクター３２に接続し、ケース３Ａとケース３Ｂを勘合させると、ケース３の内部は外部から閉鎖される。閉鎖されたケース３内部は真空であってもよい。閉鎖されたケース３内部は、窒素及びアルゴン等の不活性ガスで充填されてもよい。閉鎖されたケース３内部は、液体又はゲルで充填されてもよい。ケース３が閉鎖されると、ケース３内部に流体が存在しても、ケース３内部の流体は外部に出ることができない。また、ケース３が閉鎖されると、ケース３外部の流体は、ケース３内部に進入することができない。そのため、ケース３の内部は、外部と気体、ウイルス、微生物及び不純物等の交換をしない。

第１実施形態に係るポンプは、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄを備えていてもよい。磁石の数は任意である。ケース３Ａの外部に配置される駆動装置１０は、磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄを介して、磁力でケース３内部のチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを回転させてもよい。磁石は、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに設けられていてもよい。あるいは、第１実施形態に係るポンプが、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された伝達ローター５を備え、伝達ローター５に磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄが設けられていてもよい。伝達ローター５において、例えば、磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄは、円周上に等間隔に配置される。例えば、伝達ローター５に設けれた開口に、磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄを挿入してもよい。伝達ローター５に設けれた開口から磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄが抜け出ないように伝達ローター５を構成してもよい。伝達ローター５の中心には、駆動ローター１１２が接続される。駆動ローター１１２は、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接触する。駆動装置１０が磁力を介して伝達ローター５を回転させると、伝達ローター５の回転に伴って駆動ローター１１２が回転し、駆動ローター１１２の回転に伴ってチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃが回転する。

チューブ１とチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃは、ケース３Ａ内に配置されてもよい。この場合、チューブ１とチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを格納する凹部３３は、ケース３Ａに設けられる。伝達ローター５は、ケース３Ｂ内に配置されてもよい。ケース３Ｂに、伝達ローター５を格納する凹部３４が設けられていてもよい。ケース３内部には、軸を備える駆動ローター１１２を保持する軸保持部６が配置されてもよい。軸保持部６は、例えば、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃと伝達ローター５の間に配置される。軸保持部６が駆動ローター１１２を保持することにより、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃ、駆動ローター１１２、及び伝達ローター５が、ケース３内の所定の位置に保持される。ただし、例えば、ケース３Ａに設けられた凹部３３がチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを保持可能であり、ケース３Ｂに設けられた凹部３４が伝達ローター５を保持可能であるので、軸保持部６はなくてもよい。

駆動装置１０は、駆動軸１１と、中心において駆動軸１１に接続された外部駆動ローター１２と、を備える。外部駆動ローター１２に磁石１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ、１３Ｄが設けられる。外部駆動ローター１２において、例えば、磁石１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ、１３Ｄは、円周上に等間隔に配置される。外部駆動ローター１２に設けられる磁石の数は任意であるが、外部駆動ローター１２に設けられる磁石の数と、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された磁石の数と、は同じであることが好ましい。また、外部駆動ローター１２に設けられる磁石と、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された磁石と、は、同じ大きさの円周上に同じ間隔で配置されることが好ましい。外部駆動ローター１２に設けられた磁石１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ、１３Ｄと、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄと、は、吸引しあう。

駆動装置１０は、ケース３の外側に配置される。駆動装置１０の外部駆動ローター１２は、外部駆動ローター１２の磁石１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ、１３Ｄが、ケース３を挟んで、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄと対向するように配置される。外部駆動ローター１２に設けられた磁石１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ、１３Ｄと、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された磁石４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄと、は、吸引しあうため、外部駆動ローター１２が回転すると、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃも回転する。

第１実施形態に係るポンプによれば、ケース３で遮蔽された内部のチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを、ケース３の外に配置された駆動装置１０によって非接触で回転させることが可能である。そのため、仮にチューブ１が破損しても、チューブ１内の物質がケース３の外に飛散することを防止することが可能である。また、ケース３外部の物体がチューブ１内に進入し、チューブ１内の流体にコンタミネーションが発生することを防止することが可能である。例えばポンプで、培養液、医療用液、生体分子用液、及び化学溶液等の清浄な流体を送る際に、チューブ１内の液体にウイルスやバクテリアが進入することを防止することが可能である。また、例えばポンプで、培養液、医療用液、生体分子用液、及び化学溶液等のｐＨを一定にすべき液体を送る際に、チューブ１内に酸性又はアルカリ性の流体が進入して、チューブ１内の液体のｐＨが変化することを防止することが可能である。

（第２実施形態）
図５及び図６に示すように、第２実施形態に係るポンプは、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの少なくとも一部に接続された光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃを備える。光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃは、光を反射する。光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃは、例えば、円周上に等間隔に配置される。光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃは、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを保持するチューブローター保持部材１０７上に配置されていてもよい。チューブローター保持部材１０７は、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転に伴って回転可能である。また、第２実施形態に係るポンプは、ケース３の外から光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃに光を照射する光源と、光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃからの反射光を受光する受光部と、を備える。受光部は、受光した反射光を電気信号に変える。光源と受光部は、フォトリフレクター８に含まれていてもよい。

図５及び図７に示すように、ケースの外壁に、光源及び受光部を収容する収容部３５が設けられていてもよい。収容部３５は、凹部であってもよいし、貫通穴であってもよい。光源は、光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃに直接光をあててもよいし、反射鏡を介して光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃに光をあててもよい。光源からの光を屈折させる反射鏡は、収容部３５に配置されてもよい。受光部は、光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃからの反射光を直接受光してもよいし、反射鏡を介して光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃからの反射光を受光してもよい。反射光を屈折させる反射鏡は、収容部３５に配置されてもよい。

チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃがチューブ１のなす環状の一部の中心に対して回転すると、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接続された光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃも回転する。光源から光を発すると、光の光軸上に来た光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃで光が反射する。受光部が反射光を受光して発生させる電気信号は、パルス状となる。受光部が光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃからの反射光を受光する時間間隔は、チューブ１がなす環状の一部の中心に対するチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転速度に依存する。

第２実施形態に係るポンプは、受光部が受光した反射光に基づき、チューブ１がなす環状の一部の中心に対するチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転速度を算出する回転速度算出部をさらに備えていてよい。回転速度算出部は、例えば、光反射部７Ａ、７Ｂ、７Ｃの間隔の距離と、受光部が反射光を受光した間隔の時間長と、に基づいて、チューブ１がなす環状の一部の中心に対するチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転速度を算出する。回転速度算出部は、例えばコンピューターに含まれていてもよい。

第２実施形態に係るポンプのその他の構成要素は、第１実施形態に係るポンプと同様であるので、説明は省略する。

チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃをケース３の外の駆動装置１０で非接触で回転させる場合、駆動装置１０の駆動軸１１の回転速度と、チューブ１がなす環状の一部の中心に対するチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転速度が、一致しない場合があり得る。そのため、駆動装置１０の駆動軸１１の回転速度を監視しても、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転速度が異なり、所望の流速でチューブ１内の流体を送ることができない場合があり得る。これに対し、第２実施形態に係るポンプによれば、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃの回転速度を正確に検出することが可能であるため、所望の流速でチューブ１内の流体を送ることが可能である。

（第３実施形態）
図８に示すように、第３実施形態に係るポンプは、環状の凹部３３が設けれたケース３Ａと、ケース３Ａの凹部３３の側面の少なくとも一部に沿って配置されるチューブ１と、ケース３Ａの凹部３３内にチューブ１に接触可能なように配置されるチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃと、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接触する内部駆動ローター１１２と、を備える。内部駆動ローター１１２は、例えば軸状である。第３実施形態に係るポンプにおいて、内部駆動ローター１１２が回転すると、内部駆動ローター１１２とチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの間の摩擦力により、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃが回転する。

チューブ１は、内部を流体が流れるよう構成されている。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれは、例えば円柱状である。チューブローターの数は任意である。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの外周面は、環状のチューブ１の内周側に接触し、チューブ１を圧迫する。内部駆動ローター１１２は、環状の凹部３３の中心に配置される。図９に示すように、内部駆動ローター１１２がある方向に回転すると、チューブローター２１Ａは、チューブローター２１Ａの中心の周りを、内部駆動ローター１１２の回転方向とは反対方向に回転し、同時に、チューブローター２１Ａは、内部駆動ローター１１２を中心として、内部駆動ローター１１２の周りを、内部駆動ローター１１２の回転方向と同じ方向に凹部３３内を回転する。ケース３Ａの凹部３３の側面のうち、チューブ１が配置されなかった側面の部分では、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃが凹部３３の側面に接触する。

チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれがチューブ１を部分的に圧縮しながら回転することにより、チューブ１内の流体が、内部駆動ローター１１２を中心とするチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの回転方向にしたがって移動する。チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃは、チューブ１の内部に接触しないため、チューブ１内の流体は、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃに接触することなく、チューブ１内を移動することが可能である。

内部駆動ローター１１２とチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの間の摩擦力を確保するために、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれと接触する内部駆動ローター１１２の面に、セレーション加工等により凹凸が設けられていてもよい。

内部駆動ローター１１２の半径より、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの半径が長くてもよい。内部駆動ローター１１２の半径より、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの半径を長くすることにより、内部駆動ローター１１２の回転速度より、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれの回転速度が遅くなる。これにより、内部駆動ローター１１２のトルクと比較して、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃのそれぞれが大きなトルクを得ることが可能である。

図１０に示すように、環状の凹部３３には、チューブ１の一端側が配置される凹部３６と、チューブ１の他端側が配置される凹部３７が接続されていてもよい。また、環状の凹部３３には、内部駆動ローター１１２の軸受け５１が設けられていてもよい。図１１に示すように、チューブ１は、凹部３６及び凹部３７内と、凹部３６と凹部３７の間の環状の凹部３３の側面に沿うように配置される。その後、軸受け５１に図８に示す内部駆動ローター１１２を配置し、さらに内部駆動ローター１１２とチューブ１の間、及び内部駆動ローター１１２とチューブ１が配置されなかった凹部３３の側面の間に、チューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを挿入してもよい。

第３実施形態において、ケース３Ａ内は閉鎖されてもよいし、閉鎖されなくてもよい。ケース３Ａ内を閉鎖する場合は、図２に示したケース３Ｂと、伝達ローター５と、を用意し、伝達ローター５の中心に内部駆動ローター１１２を接続してもよい。これにより、ケース３Ａとケース３Ｂで閉鎖された内部のチューブローター２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃを、ケース３の外部から駆動装置１０で回転させることが可能である。このように、第３実施形態に係るポンプの構成と、第１実施形態に係るポンプの構成を組合わせてもよい。第３実施形態に係るポンプの構成に、第２実施形態に係る光反射部等の構成を組合わせてもよい。

上記のように、本発明を実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施形態及び運用技術が明らかになるはずである。本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。

１・・・チューブ、３・・・ケース、３Ａ・・・ケース、３Ｂ・・・ケース、４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄ・・・磁石、５・・・伝達ローター、６・・・軸保持部、７Ａ、７Ｂ、７Ｃ・・・光反射部、８・・・フォトリフレクター、１０・・・駆動装置、１１・・・駆動軸、１２・・・外部駆動ローター、１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ・・・磁石、２１Ａ、２１Ｂ、２１Ｃ・・・チューブローター、３１・・・入口コネクター、３２・・・出口コネクター、３３・・・凹部、３４・・・凹部、３５・・・収容部、３６・・・凹部、３７・・・凹部、５１・・・軸受け、１１２・・・内部駆動ローター

Claims

チューブと、
前記チューブに接触するチューブローターと、
前記チューブ及び前記チューブローターを収容するケースと、
前記ケースの外から前記チューブローターに非接触で前記チューブローターを回転させる駆動装置と、
前記チューブローターを保持する前記ケース内のチューブローター保持部材上に配置された光反射部と、
前記ケースの外から前記ケース内の前記光反射部に光を照射する光源と、
前記光反射部からの反射光を受光する受光部と、
前記受光部が受光した反射光に基づき、前記チューブローターの回転速度を算出する回転速度算出部と、
を備える、ポンプ。
前記ケースが閉鎖されている、請求項１に記載のポンプ。
前記ケースが流体透過性でない、請求項１又は２に記載のポンプ。
前記ケースが液体透過性でない、請求項１から３のいずれか１項に記載のポンプ。
前記ケースに入口コネクターと出口コネクターとが設けられており、
前記チューブの一端が前記入口コネクターに接続され、
前記チューブの他端が前記出口コネクターに接続される、
請求項１から４のいずれか１項に記載のポンプ。
前記ケースの内側に、前記チューブと前記チューブローターを格納する凹部が設けられている、請求項１から５のいずれか１項に記載のポンプ。
前記チューブローターに接続された磁石をさらに備え、
前記駆動装置が、前記磁石を介して磁力で前記チューブローターを回転させる、
請求項１から６のいずれか１項に記載のポンプ。
前記チューブローターに前記磁石が設けられている、請求項７に記載のポンプ。
前記チューブローターに接続された伝達ローターをさらに備え、
前記伝達ローターに前記磁石が設けられている、請求項７に記載のポンプ。
前記チューブローターと前記伝達ローターを接続する内部駆動ローターをさらに備える、請求項９に記載のポンプ。
前記ケースの内側に、前記伝達ローターを格納する凹部が設けられている、請求項９又は１０に記載のポンプ。
前記ケースの外壁に前記光源及び前記受光部を収容する収容部が設けられている、請求項１から１１のいずれか１項に記載のポンプ。
前記ケースと前記駆動装置が分離可能である、請求項１から１２のいずれか１項に記載のポンプ。
環状の凹部が設けられたケースと、
前記ケースの凹部の側面の少なくとも一部に沿って配置されるチューブと、
前記ケースの凹部内に前記チューブに接触可能に配置されるチューブローターと、
前記チューブローターに接触する内部駆動ローターと、
を備え、
前記内部駆動ローターが回転すると、前記内部駆動ローターと前記チューブローターの間の摩擦力により前記チューブローターが回転し、
前記チューブローターを保持する前記ケース内のチューブローター保持部材上に配置された光反射部と、
前記ケースの外から前記ケース内の前記光反射部に光を照射する光源と、
前記光反射部からの反射光を受光する受光部と、
前記受光部が受光した反射光に基づき、前記チューブローターの回転速度を算出する回転速度算出部と、
をさらに備える、ポンプ。
前記チューブローターが当該チューブローターの中心の周りを回転し、かつ、前記内部駆動ローターを中心として前記凹部内を回転する、請求項１４に記載のポンプ。
前記内部駆動ローターの半径より前記チューブローターの半径が長い、請求項１４又は１５に記載のポンプ。
前記ケースの凹部の側面のうち、前記チューブが配置されなかった前記側面の部分では、前記チューブローターが前記側面に接触する、請求項１４から１６のいずれか１項に記載のポンプ。
前記内部駆動ローターの前記チューブローターに接触する面に、凹凸が設けられている、請求項１５から１７のいずれか１項に記載のポンプ。