JP7167579B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車載の電子制御装置が記録している診断コードが特定診断コードであるか否かを判定する技術に関する。
車載の各種のセンサ、アクチュエータなどに何らかの異常が発生したことを車載の電子制御装置がOBDにより検出し、異常に対応する診断コードを記録することが知られている。OBDはOn-board Diagnosticsの略である。以下、診断コードをDTCともいう。DTCはDiagnostic Trouble Codeの略である。
例えば、特許文献1には、マスタECUを介して複数の電子制御装置のそれぞれが記録しているDTCを車両のネットワークに接続された外部装置である検査ツールが読み出して表示し、整備員が検査ツールに表示されたDTCを確認して故障箇所を認識する技術が記載されている。以下、電子制御装置をECUともいう。ECUは、Electronic Control Unitの略である。
また、特許文献1には、車両が記憶したDTCをセンタに送信し、センタから検査ツールにDTCを送信する技術が記載されている。
ところで、DTCのうち、車検で道路運送車両の保安基準を満たさない不具合が発生したことを表す特定DTCが検査ツールで読み出されると、車検を不合格にすることが車載式故障診断装置を活用した自動車検査手法として提案されている。特定DTCが読み出されたか否かの判定は、例えば、検査ツールが車両から読み出したDTCをセンタのホストコンピュータ等のサーバに送信し、受信したDTCが特定DTCであるか否かをサーバが判定することにより行われる。
特開2006-113668号公報
しかしながら、検査ツールから受信したDTCが特定DTCであるか否かをサーバが判定するシステムでは、サーバの構築が必要であり、サーバを運用して維持するコストも必要になるという課題がある。
これに対し、検査ツールからDTCの送信を要求される車載のECUのそれぞれが、記録しているDTCが特定DTCであるか否かを判定し、特定DTCだけを検査ツールに送信することが考えられる。この構成によれば、ECUのそれぞれが、記録しているDTCから特定DTCを選択して検査ツールに送信するので、検査ツールは特定DTCだけを車両から読み出すことになる。したがって、検査ツールから受信したDTCが特定DTCであるか否かを判定するサーバが不要になる。
しかし、記録しているDTCが特定DTCであるか否かを判定する処理ソフトを車載の各ECUに搭載する必要があるので、各ECUの処理ソフトの開発が煩雑になり、開発コストが増加するという課題がある。
本開示は、車載の電子制御装置が記録している診断コードが特定診断コードであるか否かを車両だけで安価に判定する技術を提供する。
本開示の車載の電子制御装置は、通信部(22、S2、S3、S5、S11、S12、S16、S21、S23、S25、S31、S32)と、リスト記憶部(24)と、コード選択部(26、S4、S15、S400~S408)と、メッセージ生成部(28、S4、S16)と、を備える。
通信部は、要求装置(2)から特定診断コードの取得要求を受信し、車載の他の電子制御装置(30~36)に診断コードの取得要求を送信する。リスト記憶部は、要求装置に送信する特定診断コードのリスト(200)を記憶している。コード選択部は、リスト記憶部が記憶しているリストを参照し、通信部が他の電子制御装置から受信する診断コードから特定診断コードを選択する。
メッセージ生成部は、コード選択部が選択した特定診断コードを通信部から要求装置に送信するための通信メッセージを生成する。
この構成によれば、要求装置から特定診断コードの取得要求を受信する車載の1つの電子制御装置が、記憶している特定診断コードのリストに基づいて、他の電子制御装置から受信した診断コードから特定診断コードを選択して要求装置に送信するので、車両で記録された診断コードが特定診断コードであるか否かを車両で判定できる。
したがって、車両で記録された診断コードが特定診断コードであるか否かを判定するサーバを構築するコストが不要であり、サーバを運用して維持するコストが不要である。
また、要求装置から特定診断コードの取得要求を受信する1つの電子制御装置以外の他の電子制御装置は、診断コードの取得要求を受信すると、記録している診断コードが特定診断コードであるか否かを判定することなく、そのまま送信する。これにより、他の電子制御装置の処理ソフトの開発が容易になり、開発コストが低下する。
以上のことから、本開示の電子制御装置では、車載の電子制御装置が記録している診断コードが特定診断コードであるか否かを、車両だけで安価に判定できる。
車両制御システムを示すブロック図。 特定DTCリストを示す模式図。 特定DTCの出力処理を示すシーケンス図。 特定DTCの出力処理を示すフローチャート。 特定DTCの他の出力処理を示すシーケンス図。 ECUの有無による機能の無効化を説明するブロック図。 検査ツールからの機能無効化要求を説明するブロック図。 機能無効化処理を示すシーケンス図。 特定DTCリストの編集処理を示すシーケンス図。
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す車両制御システム10は、マスタECU20と、複数のスレーブECU30~36とを備えている。マスタECU20と、複数のスレーブECU30~36とは、互いにCAN等の車内LAN100に接続しており、予め特定された車両制御を実行する。CANは、Controller Area Networkの略である。検査ツール2は、整備工場等でコネクタを介してマスタECU20に接続される。
マスタECU20と複数のスレーブECU30~36とは、図示しないCPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリと、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。
マスタECU20と複数のスレーブECU30~36との各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、半導体メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、マスタECU20と複数のスレーブECU30~36とは、それぞれ1個のマイクロコンピュータで構成されてもよいし、複数のマイクロコンピュータで構成されてもよい。
マスタECU20は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、通信部22と、リスト記憶部24と、コード選択部26と、メッセージ生成部28と、を備える。
マスタECU20を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その1部または全部の要素について、1個あるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
通信部22は、車内LAN100を介してスレーブECU30~36と通信するとともに、コネクタを介して検査ツール2と通信する。
リスト記憶部24は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、図2に示す特定DTCリスト200を記憶している。特定DTCリスト200には、DTCと各DTCが特定DTCであるか否かを判別する判別情報とが記憶されている。判別情報は、○であれば特定DTCであることを示し、×であれば特定DTCではないことを示している。
なお、特定DTCは、DTCのうち、車検で道路運送車両の保安基準を満たさない不具合が発生したことを表すDTCとして提案されている。
コード選択部26は、特定DTCリスト200を参照し、通信部22がスレーブECU30~36から受信するDTCから特定DTCを選択する。
メッセージ生成部28は、検査ツール2に送信する通信メッセージを生成する。
[1-2.処理]
(1)特定DTC出力処理1
マスタECU20が、検査ツール2からの要求に応じて特定DTCを出力する特定DTC出力処理1について、図3のシーケンス図に基づいて説明する。
S1において検査ツール2は、特定DTCの取得対象であるスレーブECUに対する特定DTCの取得要求をマスタECU20に送信する。検査ツール2は、国際標準規格のUDSで定義されたコード、あるいは、CANで通信する場合には特定のCANIDにより、マスタECU20に特定DTCの取得を要求する。UDSは、Unified Diagnostic Servicesの略である。
S2においてマスタECU20の通信部22は、検査ツール2により指定された特定DTCの取得対象のスレーブECUに、特定DTCに限らず記録しているDTCの取得要求を送信する。
S3においてDTCの取得要求を受信したスレーブECUは、記録しているDTCをマスタECU20に送信する。
S4においてマスタECU20の通信部22は、スレーブECUが記録しているDTCを含む通信メッセージをスレーブECUから受信する。そして、マスタECU20のコード選択部26は、リスト記憶部24に記憶している特定DTCリスト200を参照し、スレーブECUから受信したDTCから特定DTCに該当するDTCを選択する。
メッセージ生成部28は、コード選択部26が選択した特定DTCを検査ツール2に送信するための通信メッセージを生成する。マスタECU20が、スレーブECUから受信したDTCから特定DTCに該当するDTCを選択する処理の詳細については後述する。
S5においてマスタECU20の通信部22は、S4でメッセージ生成部28が生成した通信メッセージを検査ツール2に送信する。
S6において、S1~S5の処理が特定DTCの取得対象であるスレーブECU毎に繰り返し実行される。
S7において検査ツール2は、マスタECU20から受信した通信メッセージに含まれる特定DTCに基づいて、車両が車検に合格するか否かを判定する。
(2)特定DTC選択処理
図3のS4においてマスタECU20のコード選択部26が実行する特定DTC選択処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
S400においてコード選択部26は、スレーブECUから受信した通信メッセージに含まれるDTCの個数をカウントして変数Nに設定する。S402においてコード選択部26は、N番目のDTCが特定DTCリスト200で設定されている特定DTCに該当するか否かを判定する。S402の判定がYesである、つまりN番目のDTCが特定DTCリスト200に設定されている特定DTCに該当する場合、処理はS406に移行する。
S402の判定がNoである、つまりN番目のDTCが特定DTCリスト200に設定されている特定DTCに該当しない場合、S404においてコード選択部26は、スレーブECUから受信したDTCのうちN番目のDTCを削除する。
S406においてコード選択部26は、Nを-1する。そして、S408においてコード選択部26は、Nが0より大きいか否か、つまりスレーブECUから受信したDTCに、まだ特定DTCであるか否かを判定していないDTCが存在するか否かを判定する。
S408の判定がYesである、つまりスレーブECUから受信したDTCに、まだ特定DTCであるか否かを判定していないDTCが存在する場合、処理はS402に移行する。
S408の判定がNoである、つまりスレーブECUから受信したすべてのDTCについて特定DTCであるか否かを判定した場合、本処理は終了する。
(3)特定DTC出力処理2
マスタECU20が、検査ツール2からの要求に応じて特定DTCを出力する特定DTC出力処理2について、図5のシーケンス図に基づいて説明する。
前述した特定DTC出力処理1では、マスタECU20は、特定DTCの取得対象である各スレーブECUからDTCを含む通信メッセージを受信する毎に、受信したDTCから特定DTCを選択して検査ツール2に送信した。
これに対し、特定DTC出力処理2では、マスタECU20は、検査ツール2から特定DTC取得要求を受信すると、すべてのスレーブECUからDTCを含む通信メッセージを受信してから、受信したDTCから特定DTCを選択して検査ツール2に送信する。
具体的には、S10において検査ツール2は、車両のすべてのスレーブECUに対する特定DTCの取得要求をマスタECU20に送信する。
S11においてマスタECU20の通信部22は、特定DTCの取得要求を検査ツール2から受信する。そして、通信部22は、スレーブECU毎に特定DTCに限らず記録しているDTCの取得要求を送信する。
S12においてDTCの取得要求を受信したスレーブECUは、記録しているDTCをマスタECU20に送信する。
S13においてマスタECU20の通信部22は、スレーブECUから記録しているDTCを含む通信メッセージを受信する。そして、マスタECU20のコード選択部26は、通信部22がスレーブECUから受信したDTCを一時的にRAM等に保持する。
S14において、S11~S13の処理が各スレーブECUについて実行される。S15においてコード選択部26は、通信部22がすべてのスレーブECU30~36から記録しているDTCを含む通信メッセージを受信すると、リスト記憶部24に記憶している特定DTCリスト200を参照し、RAMに一時的に保持したDTCから特定DTCに該当するDTCを選択する。受信したDTCから特定DTCを選択する処理は、前述した図4に示す特定DTC選択処理と実質的に同一である。
S16においてメッセージ生成部28は、コード選択部26が選択した特定DTCを検査ツール2に送信するための通信メッセージを生成する。そして、マスタECU20の通信部22は、メッセージ生成部28が生成した通信メッセージを検査ツール2に送信する。
S17において検査ツール2は、マスタECU20から受信した通信メッセージに含まれる特定DTCに基づいて、車両が車検に合格するか否かを判定する。
[1-3.効果]
上記第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)マスタECU20以外のスレーブECU30~36は、DTCの取得要求を受信すると、記録しているDTCが特定DTCであるか否かを判定することなく、そのままマスタECU20に送信する。記録しているDTCが特定DTCであるか否かを判定する処理をスレーブECU30~36に搭載する必要がないので、スレーブECU30~36の処理ソフトの開発が容易になり、開発コストが低下して安価になる。
(1b)マスタECU20が記憶している特定DTCリスト200に基づいて、スレーブECU30~36から受信したDTCが特定DTCであるか否かを車両で判定して選択する。そして、選択した特定DTCを車両から検査ツール2に送信するので、車両で記録されたDTCが特定DTCであるか否かを判定するサーバが不要である。したがって、サーバを構築するコストが不要であり、サーバを運用して維持するコストが不要である。
上記第1実施形態において、検査ツール2が要求装置に対応し、マスタECU20が要求装置から特定診断コードの取得要求を受信する電子制御装置に対応し、スレーブECU30~36が診断コードの取得要求を受信する電子制御装置に対応する。
また、S2、S3、S5、S11、S12、S16が通信部の処理に対応し、S4、S15、S400~S408がコード選択部の処理に対応し、S4、S16がメッセージ生成部の処理に対応する。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態の第1実施形態との相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図6の上段に示す車両制御システム12において、マスタECU40は、第1実施形態のマスタECU20の構成に加え、さらにリスト編集部42を備えている点で、第1実施形態と異なっている。
リスト編集部42は、リスト記憶部24に記憶されている特定DTCリスト200において、DTCを特定DTCとして有効化するか無効化かするかを、例えば以下の(a)~(c)に示す方法で編集する。
(a)特定DTCリスト200において、DTCを特定DTCとするか否を示す判別情報を「○」または「×」に設定する。
(b)特定DTCリスト200において、DTCのエントリを削除または新たなエントリを追加する。
(c)判別情報の欄を除去した特定DTCリスト200において、記憶しているDTCを特定DTCとしない場合、特定DTCとしないDTCを特定DTCリスト200の一部として記憶しておく。
[2-2.リスト編集例]
以下、リスト編集部42による特定DTCリスト200の編集例(1)~(3)について説明する。
(1)編集例1
車両制御システム12において、スレーブECU30~34は、例えばカメラが撮像する画像データに基づいて自動ブレーキを作動させる機能を、スレーブECU36を除く3個で実現している。
図6の上段に示す車両制御システム12から、例えばブレーキのアクチュエータを自動制御するスレーブECU32を除去して図6の下段に示す車両制御システム14が構成される場合を考える。スレーブECU32が除去されたために、車両制御システム14では自動ブレーキの機能は無効になる。
この場合、マスタECU40のリスト編集部42は、スレーブECU32が除去されて車両制御システム14に存在しないことを、検査ツール2から特定DTCの取得要求を受信するとき、あるいは検査ツール2から特定DTCの取得要求を受信する前に、車両制御システム14内での通信により検出する。
例えば、通信部22が、スレーブECU毎に割り当てられた通信IDにより各スレーブECUに通信メッセージを送信し、所定時間内に返答メッセージを受信できない場合、リスト編集部42は通信IDに対応するスレーブECUが存在しないと判断する。
リスト編集部42は、スレーブECU32が除去されて車両制御システム14に存在しないことを検出すると、自動ブレーキの機能が無効になったと判断し、自動ブレーキに対応するDTCを特定DTCとしていた設定を無効化する。
この設定の無効化は、例えば、前述した編集方法(a)~(c)に基づいて、以下の(a1)~(c1)の方式で実行される。
(a1)図2の特定DTCリスト200において、自動ブレーキに対応するDTCを特定DTCとするか否を示す判別情報を「○」から「×」に変更する。
(b1)図2の特定DTCリスト200において、自動ブレーキに対応するDTCのエントリを削除する。
(c1)無効化する自動ブレーキに対応するDTCを特定DTCリスト200の一部として記憶しておく。
上記の(a1)~(c1)のいずれかの無効化を実行することにより、例えば、車両制御システム14において、カメラの異常をスレーブECU30が検出し、マスタECU40からのDTCの取得要求に対し、スレーブECU30が自動ブレーキの異常を表すDTCを送信しても、マスタECU40は、自動ブレーキの異常を表すDTCを特定DTCとして検査ツール2に送信しない。
(2)編集例2
編集例2として、図7に示すように、検査ツール2から車両制御システム10に特定の機能の無効化が要求されるときにマスタECU40が実行する機能無効化処理について、図8のシーケンス図に基づいて説明する。
S20において検査ツール2は、機能無効化要求をマスタECU40に送信する。S21において通信部22は、検査ツール2から機能無効化要求を受信する。リスト編集部42は、通信部22から機能を無効化する対象のスレーブECUに対し機能無効化要求を送信する。例えば、検査ツール2が自動ブレーキの機能の無効化を要求すると、リスト編集部42は、機能を無効化する対象のスレーブECUとしてスレーブECU32を選択し、通信部22からスレーブECU32に対し自動ブレーキの無効化要求を送信する。
S22において自動ブレーキの機能無効化要求を受信したスレーブECU32は、自動ブレーキを作動させる機能を無効化し、以後、自動ブレーキの制御を実行しない。
S23においてスレーブECU32は、自動ブレーキを作動させる機能の無効化が完了したことをマスタECU40に通知する。マスタECU40の通信部22は、スレーブECU32から自動ブレーキを作動させる機能の無効化の完了通知を受信する。
S24においてリスト編集部42は、編集例1で説明した無効化処理(a1)~(c1)のいずれかを実行する。
S25においてリスト編集部42は、通信部22から自動ブレーキの機能の無効化が完了したことを検査ツール2に通知する。
(3)編集例3
図9に示すように、S30において、検査ツール2からマスタECU40に、特定DTCリスト200を編集する要求が送信される。
S31において通信部22は、検査ツール2から特定DTCリスト200の編集要求を受信する。リスト編集部42は、検査ツール2から通信部22が受信した特定DTCリスト200の編集要求に応じて、編集例1で説明した編集方法(a)~(c)のいずれかで特定DTCリスト200を編集する。
S32においてリスト編集部42は、特定DTCリスト200の編集が完了したことを、通信部22から検査ツール2に通知する。
[2-3.効果]
第2実施形態では、第1実施形態の効果(1a)、(1b)に加え、以下の効果を得ることができる。
(2a)特定DTCリスト200に対し手動で上記の編集方法(a)~(c)を実行することなく、車両制御システム内で特定DTCリスト200に対して編集方法(a)~(c)を実行するので、特定DTCリスト200を編集する負荷を低減できる。
(2b)検査ツール2からサーバに車両のDTCを送信してサーバで特定DTCであるか否かを判定する構成の場合、車両毎に、有効な機能と無効な機能とをサーバに申請して、車両毎に特定DTCリストを作成する必要がある。したがって、車両において、機能が無効化または有効化されると、その都度サーバに申請する必要がある。
これに対し、第2実施形態では、無効な機能に対応する特定DTCが検査ツール2に送信されないので、車両制御システムにおいて機能が無効化または有効化されても、サーバに通知して申請する必要がない。
(2c)検査ツール2からマスタECU40に対して特定DTCリスト200の編集を要求できるので、DTCの追加および削除、特定DTCの無効化および有効化を容易に実行できる。
(2d)自動ブレーキの機能など、車両に搭載が義務づけされていない機能を無効化することにより、車両に搭載が義務づけされていない機能が故障したために特定DTCとして検査ツール2に送信され、車検が不合格になることを抑制できる。
上記第2実施形態では、S21、S23、S25、S31、S32が通信部の処理に対応し、S24がリスト編集部の処理に対応する。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、検査ツール2が、特定DTCの取得要求、機能の無効化要求、特定DTCリストの編集要求をマスタECU20に送信した。これに対し、検査ツール2以外に、ナビゲーション装置、車両制御システム内の特定のECUが、特定DTCの取得要求、機能の無効化要求、特定DTCリストの編集要求をマスタECUに送信する要求装置として機能してもよい。
(2)上記第2実施形態において、マスタECU40のリスト編集部42は、スレーブECU30~36のうちいずれかのスレーブECUのソフトウェアのバージョンがアップし、今まで無効であった機能が有効になったことを、検査ツール2から特定DTCの取得要求を受信するとき、あるいは検査ツール2から特定DTCの取得要求を受信する前に、車両制御システム14内での通信により検出してもよい。
この場合、リスト編集部42は、有効になった機能のDTCが特定DTCに該当する場合、特定DTCリスト200の対応するDTCを特定DTCとして設定する。
(3)上記第2実施形態では、特定DTCリスト200の編集例(1)としてスレーブECUが除去された場合の機能無効化、ならびに、編集例(2)として検査ツール2からの要求による機能無効化について説明した。
これに対し、特定DTCリスト200の編集として、スレーブECUが追加された場合の機能有効化、ならびに、検査ツール2からの要求による機能有効化を実行してもよい。
(4)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(5)上述した電子制御装置20、40の他、当該電子制御装置20を構成要素とするシステム、当該電子制御装置20、40としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、電子制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
2:検査ツール(要求装置)、20、40:マスタECU(電子制御装置)、22:通信部、24:リスト記憶部、26:コード選択部、28:メッセージ生成部、30~36:スレーブECU(他の電子制御装置)、42:リスト編集部、200:特定DTCリスト

Claims (5)

  1. 車載の電子制御装置(20、40)であって、
    要求装置(2)から特定診断コードの取得要求を受信すると、車載の他の電子制御装置(30~36)に診断コードの取得要求を送信する通信部(22、S2、S3、S5、S11、S12、S16、S21、S23、S25、S31、S32)と、
    前記要求装置に送信する前記特定診断コードのリスト(200)を記憶しているリスト記憶部(24)と、
    前記リスト記憶部が記憶している前記リストを参照し、前記通信部が他の電子制御装置から受信する前記診断コードから前記特定診断コードを選択するように構成されたコード選択部(26、S4、S15、S400~S408)と、
    前記コード選択部が選択した前記特定診断コードを前記通信部から前記要求装置に送信するための通信メッセージを生成するように構成されたメッセージ生成部(28、S4、S16)と、
    前記他の電子制御装置の有無に応じて、前記リスト記憶部に記憶されている前記リストの一部の前記特定診断コードを有効化または無効化するように構成されたリスト編集部(42、S24、S31)と、
    を備える電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記リスト編集部は、前記他の電子制御装置のソフトウェアのバージョンに応じて、前記リストの一部の前記特定診断コードを有効化または無効化するように構成されている、
    電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子制御装置であって、
    前記リスト編集部(S24)は、前記他の電子制御装置に対する機能の無効化要求を前記通信部が前記要求装置から受信すると、前記無効化要求の機能に対応する前記リストの前記特定診断コードを無効化するように構成されている、
    電子制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記リスト編集部(S31)は、前記要求装置からの指示により新しい前記特定診断コードを前記リストに追加するように構成されている、
    電子制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記メッセージ生成部は、前記通信部が前記要求装置から前記特定診断コードの取得要求を受信すると、前記他の電子制御装置から受信する前記診断コードから前記コード選択部が選択した前記特定診断コードを前記通信部から前記要求装置に送信する前記通信メッセージを生成し、前記通信部が前記要求装置から通常の前記診断コードの取得要求を受信すると、前記他の電子制御装置から受信する前記診断コードを前記通信部から前記要求装置に送信する前記通信メッセージを生成するように構成されている、
    電子制御装置。
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