以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。
以下の説明では、撮像装置を正面(レンズ側)から見たときに、撮像装置に向かって、右の方向を右側または+X方向、左の方向を左側または-X方向、上の方向を上側、上方または+Y方向、下の方向を下側、下方または-Y方向、撮像装置に近づく方向を前側、前方または+Z方向、撮像装置から遠ざかる方向を後側、後方または-Z方向と定義する。
[実施形態1]
<外観構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の撮像装置の外観構成について説明する。
本実施形態の撮像装置1000は、例えば、レンズユニット900が着脱可能なレンズ交換式のデジタルカメラである。レンズユニット900は、カメラ本体部1001に対して着脱可能な交換部品の一例である。カメラ1000の筐体を構成するカメラ本体部1001は、前面部1002、背面部1003、上面部1004、底面部1005、右側面部1006、左側面部1007を備える。上面部1004および底面部1005は平面となっている。
カメラ1000は、前面部1002にカメラ側マウント部1010が設けられ、レンズユニット900のレンズ側マウント部901がカメラ側マウント部1010に取り付け可能である。
カメラ1000は、光軸上におけるカメラ本体部1001の内部にレンズユニット900を通して入射される被写体像を撮像するイメージセンサ1008が設けられる。
右側面部1006には、その前側において電源スイッチ1501が上側、録画ボタン1502が下側に設けられている。また、右側面部1006には、その後側に不図示のカード挿入口を開閉可能な蓋部1503が設けられている。
左側面部1007には、不図示の外部機器と接続するための複数のコネクタ1507~1510および操作部1511が設けられている。コネクタ1507は画像信号の入出力を行う端子を有する。コネクタ1508は外部マイクを接続し、音声信号の入出力を行う端子を有する。コネクタ1509はインターネットなどのネットワークと接続する端子を有する。コネクタ1510は外部機器から電力供給を受ける端子を有する。コネクタ1507~1510は左側面部1007の後側に上側から下側にわたって配置されている。また、左側面部1007における、コネクタ1507~1510よりも前側には各種設定やND切り替えを行う操作部1511が設けられている。
背面部1003には、撮影画像または再生画像を表示したり、カメラ1000の設定状態を表示する表示部1504が設けられている。また、背面部1003における表示部1504の下側にはバッテリ1506を装着可能なバッテリ収納部1505が設けられている。
底面部1005には、カメラ本体部1001を支持する三脚や雲台などの固定器具800を取り付け可能な器具取付部1070が設けられ、器具取付部1070の近傍には盗難防止スイッチ1080が設けられている。盗難防止スイッチ1080は、後述するレンズロック機構1200の盗難防止機能の設定を「有効(盗難防止)」または「無効(盗難防止解除)」に切り替えるための切替手段として機能する。
なお、本実施形態の盗難防止機能は、レンズロック機構1200によりカメラ本体部1001に装着し固定されたレンズユニット900をカメラ本体部1001から容易に取り外しできないようにする機能である。具体的には、カメラ本体部1001からレンズユニット900を取り外すときに操作するレンズリリースボタン1050を操作不能にする機能である。
次に、図1および図2を参照して、カメラ本体部1001にレンズユニット900を取り付けるためのカメラ側マウント部1010およびレンズ側マウント部901の構成を説明する。
図2(a)および図2(b)において、カメラ本体部1001の前面部1002には、レンズユニット900が着脱可能なカメラ側マウント部1010が設けられている。カメラ側マウント部1010は、マウント開口1011とカメラ側マウントリング1012とバヨネット1013を含む。カメラ側マウントリング1012は、マウント開口1011に設けられている。バヨネット1013はカメラ側マウントリング1012の内周部に所定の間隔(例えば120°)で複数枚(例えば3枚)設けられている。
図2(c)において、レンズユニット900の後側にはカメラ側マウント部1010と対応するレンズ側マウント部901が設けられている。レンズ側マウント部901は、レンズ側マウントリング902とバヨネット受け部903を含む。バヨネット受け部903は、カメラ側マウント部1012のバヨネット1013に対応するように、レンズ側マウントリング902の内周部に所定の間隔(例えば120°)で複数枚(例えば3枚)設けられている。
レンズ側マウントリング902には、レンズユニット900がカメラ本体部1001に装着された状態で後述するロックピン1020が挿入される位置決め孔904が形成されている。
レンズユニット900が装着された状態では、カメラ側マウントリング1012がレンズ側マウントリング902に当接し、バヨネット1013がバヨネット受け部902に係合する。
図1(a)に示すように、前面部1002のマウント開口1011の内方には複数の接点を備えたカメラ側通信部1500が設けられている。また、図2(c)に示すように、レンズユニット900のレンズ側マウントリング902の内方にはレンズ側通信部905が設けられている。カメラ本体部1001にレンズユニット900が装着された状態でカメラ側通信部1500とレンズ側通信部905が電気的に接続され、カメラ1000とレンズユニット900との間でデータ通信や電力供給が行われる。
レンズユニット900をカメラ側マウント部1010に装着する場合、レンズユニット900の隣り合うバヨネット受け部903の間の切欠部903aに、カメラ側マウント部1010の各バヨネット1013を嵌め込む。そして、レンズ側マウントリング902とカメラ側マウントリング1012が当接したところでレンズユニット900を光軸まわりに回転させることで、各バヨネット1013が各バヨネット受け部903に係合する。この係合状態で、レンズ側マウントリング902のリング面1131aに形成された位置決め孔904が後述するロックピン1020の位置と一致し、ロックピン1020が位置決め孔904に挿入する。これにより、カメラ本体部1001とレンズユニット900が相対回転不能な状態に位置決めされる。さらに、バヨネット1013とバヨネット受け部903が前後方向/Z方向に係合され、レンズユニット900はカメラ本体部1001に固定される。
<レンズロック機構1200>
次に、図2、図3および図4を参照して、レンズロック機構1200の構成について説明する。
本実施形態のカメラ1000には、レンズユニット900をカメラ本体部1001に装着し固定するレンズロック機構1200が設けられている。レンズロック機構1200は、ロックピン1020、フロントベース1030、フロントサブカバー1040、リリースボタン1050、フロントカバー1060を有する。
ロックピン1020は、プレート部材1020bに軸体1020aが加締め加工により結合されている。後述するフロントベース1030のバネ保持部1031に保持されている圧縮コイルバネ1023により、ロックピン1020は常に前側/+Z方向に付勢され、ロックピン1020の先端部がカメラ側マウントリング1012に対して進退可能に突出している。
カメラ側マウント部1010は、カメラ本体部1001の前面部1002における、矩形状のフロントカバー1060の略中央に配置されている。カメラ側マウントリング1012の外周には、カメラ側マウントリング1012と略同心のリング状のフロントサブカバー1040が装着されている。フロントサブカバー1040には、後側に向かって凹んだ形状のボタン収納部1041が形成され、ボタン収納部1041の略中央には穴部を備える筒部1042が形成されている。
レンズリリースボタン1050は筒状の外形を有し、後側に円筒状のボタン軸1050aが突設されている。そして、ボタン軸1050aは筒部1162に嵌入され、ボタン軸1050aの端部に段付きプレート部材1051がビス1054で固定される。段付きプレート部材1051は断面が略Z状であり、作用部1052がフロントサブカバー1040とプレート部材1020bの間に配置される。
ボタン軸1050aの外周には、リリースボタン用バネ1053が装着され、その一端が筒部1042の端部に当接している。レンズリリースボタン1050は、リリースボタン用バネ1053により常に前側/+Z方向に付勢された状態で前後方向/Z方向に変位可能である。
<レンズユニット900の装着>
カメラ本体部1001にレンズユニット900を装着する場合、最初にレンズ側マウントリング902のリング面902aがロックピン1020に当接し、図4(a)に示すように、ロックピン1020が後側に押し込まれた状態となる。さらにリング面902aがカメラ側マウントリング1012に当接すると、ロックピン1020の先端部がカメラ側マウントリング1012と略同一面となるまで圧縮コイルバネ1023のバネ力に抗して押し下げられ、圧縮コイルバネ1023が圧縮される。この状態でレンズユニット900を回転させていくと、ある角度で位置決め孔904とロックピン1020の位置が一致する。
位置決め孔904の外形はロックピン1020よりも若干大きいため、ロックピン1020は圧縮コイルバネ1023のバネ力で押し上げられてカメラ側マウントリング1012のリング面1012aから突出し、位置決め孔904に挿入する。
このようにレンズユニット900がカメラ本体部1001に装着されると、バヨネット1013とバヨネット受け部903が前後方向/Z方向に係合する。そして、レンズ側通信部905とカメラ側通信部1500の各端子が接触し、レンズユニット900とカメラ本体部1001が通信可能となる。
<レンズユニット900の取り外し>
図4(b)に示すように、レンズリリースボタン1050を押し下げると、レンズユニット900がカメラ本体部1001に対して回転可能となり、レンズユニット900をカメラ本体部1001から取り外し可能となる。レンズリリースボタン1050を押し下げると、レンズリリースボタン1050に固定された段付きプレート部材1051の作用部1052がプレート部材1020bを押し下げる。これにより、ロックピン1020の先端部がカメラ側マウントリング1012のリング面1012aより下降し、位置決め孔904との係合が解ける。この状態で、レンズユニット900をカメラ本体部1001に対して回転させるとバヨネット1013とバヨネット受け部903の係合が解けて、レンズユニット900がカメラ本体部1001から外れる。
<フロントサブカバー1040とフロントベース1030の取付構造>
次に、図5から図7を参照して、フロントサブカバー1040とフロントベース1030の取付構造について説明する。
図5(a)に示すように、フロントサブカバー1040の後側の端面には複数(例えば4本)のボス部1047が設けられている。これらのボス部1047は光軸を中心として所定の角度(例えば90°)ごとに配置されている。
フロントベース1030は金属や樹脂を成形加工したシャシーであり、その前側/+Z方向の端面にはカメラ側マウントリング1012が不図示のビスにより固定されている。
カメラ側マウントリング1012から後側に若干離れた部位にはフランジ部1032が形成されている。フランジ部1032にはボス部1047に対応した位置に部分的な円弧状の長孔1033が形成されている。そして、段付きビス1090を長孔1033に通し、ボス部1047に固定することで、フロントサブカバー1040がフロントベース1030に対して長孔1033に沿って相対回転可能に装着される。
フロントサブカバー1040の内径部1043はカメラ側マウントリング1012の外径より大きいので、フロントサブカバー1040は光軸中心に円弧状に左右/X方向に回動可能となる。
段付きビス1090は同一形状である。図5(b)は段付きビス1090の周辺の断面構造を示している。段付きネジ1090は頭部1092とネジ軸部1093の間に軸径より若干小さく、頭部1092より若干小さい径の段部1091が設けられている。段部1091の前後方向/Z方向の長さはフランジ部1032の厚さより長く、段部1091の外径は長孔1033の幅よりも小さい。
図6(a)はレンズリリースボタン1050がレンズロック状態を解除可能な第1の位置にあるときのフロントサブカバーの正面図を示している。図6(b)は図6(a)からフロントサブカバー1040を取り除いた状態を示している。
図6(b)では作用部1052とプレート部材1020bが前後方向/Z方向に重なる位置関係となる。このため、レンズリリースボタン1050を押し下げることでロックピン1020を後側に変位させ、レンズ側マウントリング902の位置決め孔904との係合を解くことができる。
図7(a)はレンズリリースボタン1050がレンズロック状態を解除不能な第2の位置にあるときのフロントサブカバーの正面図を示している。図7(b)は図7(a)からフロントサブカバー1040を取り除いた状態を示している。
フロントサブカバー1040を図6の位置から反時計周りにθ°回転させると、レンズリリースボタン1050がフロントベース1030に対して相対的に変位する。すると、図7(b)に示すように、作用部1052とプレート部材1020bが前後方向/Z方向に重ならない位置関係となる。この状態では、レンズリリースボタン1050を押し下げてもロックピン1020を後側に変位させることができないため、レンズ側マウントリング902の位置決め孔904との係合を解くことができない。
<底面部1005の構成>
次に、図8を参照して、カメラ本体部1001の底面部1005の構成を説明する。
底面部1005における光軸付近には器具取付部1070が設けられ、器具取付部1070の左側に隣接して盗難防止スイッチ1080が設けられている。盗難防止スイッチ1080は前後方向/Z方向にレバー部を移動することで盗難防止機能を有効または無効に設定することができる。
器具取付部1070は、複数(例えば2本)のビス1071により底面部1005に固定されている。器具取付部1070の略中央には三脚や雲台などを取り付け可能なネジ穴1072が形成されている。
<盗難防止機能の設定/解除手順>
次に、図14を参照して、本実施形態のカメラ1000において盗難防止機能を設定または解除する手順を説明する。
S1の初期状態では、器具取付部1070に固定器具800が取り付けられていない状態、かつ盗難防止スイッチ1080が「無効」に設定され、かつフロントサブカバー1040がレンズロック状態を解除可能な第1の位置にある。
S2では盗難防止スイッチ1080を「有効」に設定する。
S3では固定器具800を器具取付部1070に取り付ける。
S4ではレンズユニット900をカメラ本体部1001に装着する。
S5ではフロントサブカバー1040を反時計周りにθ°回転させてレンズロック状態を解除不能な第2の位置に移動する。
このような手順を経て、S6で盗難防止機能が設定され、カメラ1000は図7の状態となる。
次に、S6で設定された盗難防止機能を解除する手順を説明する。
S7では固定器具800をカメラ本体部1001から取り外す。
S8では盗難防止スイッチ1080を「無効」に設定する。
S9ではフロントサブカバー1040を時計周りにθ°回転して第1の位置に戻す。
このような手順を経て、S10で盗難防止機能が解除され、カメラ1000は図6の状態となり、レンズリリースボタン1050を押し下げることでレンズユニット900をカメラ本体部1001から取り外し可能となる。
<カンヌキ機構1300、1400の構成>
次に、図9から図13を参照して、底面部1005に設けられた器具取付部1070に連動する第1のカンヌキ機構1300および第2のカンヌキ機構1400について説明する。
まず、図9、図10および図12を参照して、第1のカンヌキ機構1300について説明する。
図9(a)は底面部1005に対して器具取付部1070とは反対側に設けられた第1のカンヌキ機構1300を示している。図9(b)は第1のカンヌキ機構1300の分解斜視図である。図9(c)はネジ穴1072の略中央をXY平面で切断した状態を示している。
底面部1005には、器具取付部1070のネジ穴1072が形成される筒形状部1301が形成されている。筒形状部1301は、底面部1005からカメラ本体部1001の内部に突出する突出部1301aを有し、突出部1301aの上端には開口部1301bが形成されている。
シャシー1302の上部には下側の延びるガイドピン1302aが形成されている。また、シャシー1302の左側面には固定面1302bがXZ平面と平行に形成され、固定面1302bに形成された穴部1302cがビス1305により底面部1005に形成されたボス部1005aに固定される。
第1のカンヌキ部材1303はその上面部に孔部1303aが形成され、ガイドピン1302aがスライド可能に挿通される。第1のカンヌキ部材1303の右側面には円弧状の凹部1303bが形成され、シャシー1302の右側面に形成された内壁1302dと、凹部1303bの間には圧縮コイルバネ1306が上下方向/Y方向に伸縮可能に収容される。
第1のカンヌキ部材1303の作用ピン1303cは下側/-Y方向に延びる軸形状であり、器具取付部1070の開口部1310cにスライド可能に挿通される。
図12はフロントサブカバー1040をカメラ本体部1001の内部(後側/-Z方向)から見た斜視図である。
フロントサブカバー1040のリング状の筒部1046には第1の切欠き部1044と第2の切欠き部1045が形成されている。
図9(a)に示すフロントサブカバー1040の第1の位置は固定器具800が取り付けられていない状態であり、図14のS1の初期状態に対応する。
第1のカンヌキ部材1303には、前側/+Z方向に突出し上側/+Y方向に延びる直方体状の第1の係合部1303dが形成されている。
図10(a)は、図14のS1の初期状態における第1の切欠き部1044と第1の係合部1303dの位置関係を示している。
第1の切欠き部1044と第1の係合部1303dが係合した状態ではフロントサブカバー1040は回転不能状態となる。
図10(b)は、図14のS3における第1の切欠き部1044と第1の係合部1303dの位置関係を示している。
器具取付部1070のネジ穴1072に固定器具800のネジ部801が螺合されると、作用ピン1303cの下端が押し上げられ、第1のカンヌキ部材1303が上側/+Y方向に移動する。これにより、第1の切欠き部1044と第1の係合部1303dとの係合が解かれ、フロントサブカバー1040が回転可能状態となる。
次に、図11および図13を参照して、第2のカンヌキ機構1400について説明する。
第2のカンヌキ機構1400は、カメラ本体部1001の底面部1005に設けられた盗難防止スイッチ1080の動作に連動する。
第2のカンヌキ部材1401は、前後方向/Z方向に延びる角柱状を有し、XY平面と平行な平板部1401dを挟んで前側/+Z方向に第2の係合部1401a、後側/-Z方向に摺動部1401bを備える。また、摺動部1401bの上面部には上側/+Y方向に略円柱状の突起部1401eが立設されている。
第2のカンヌキ部材1401は保持部材1402により前後方向/Z方向に移動可能に保持される。保持部材1402は第2のカンヌキ部材1401を上方から覆うように保持する。保持部材1402は下側/-Y方向に開口し前後方向/Z方向に延びる断面凹状の外形を有し、左右の側壁部1402aが摺動部1401bの側面部を摺動可能に支持する。左右の側壁部1402aをつなぐ上面部1402bには前後方向/Z方向に沿って長孔1402cが形成されている。左右の側壁部1402aの前側/+X方向にはXZ平面と平行に固定アーム部1402dが右側/+X方向に延び、固定アーム部1402dの端部には孔部1402eが形成されている。
第2のカンヌキ部材1401と圧縮コイルバネ1403は前後方向/Z方向に直列に配置され、圧縮コイルバネ1403bの前側/+Z方向の端部1403aが第2のカンヌキ部材1401の後側/-Z方向の端部1401cに当接する。
底面部1005におけるカメラ本体部1001の内部側には、リブ部1005bが前後方向/Z方向に延びて形成されている。そして、リブ1005bの上面部に第2のカンヌキ部材1401と圧縮コイルバネ1403が配置され、その上方から保持部材1402により覆われ、突起部1401eが長孔1402cから突出した状態となる。第2のカンヌキ部材1401と圧縮コイルバネ1403は保持部材1402とリブ部1005bにより前後方向/Z方向に移動可能に保持される。
盗難防止スイッチ1080には、上側/+Y方向に延びるボス部1080aが形成され、ボス部1080aが底面部1005に形成された連通孔1005cを通して、ビス1405により固定アーム部1402dの孔部1402eに固定される。
保護カバー1404は保持部材1402に保持された状態の第2のカンヌキ部材1401と圧縮コイルバネ1403を上方から覆うように配置される。保護カバー1404には右側/+X方向および左側/-X方向に延びる固定アーム部1404b、1404cが形成されている。また、固定アーム部1404b、1404cが底面部1005におけるカメラ本体部1001の内部側に形成されたボス部1005d、1005eにビス1406によって固定される。
保護カバー1404の後側/-Z方向には、XY平面と略平行な端面1404aが設けられており、圧縮コイルバネ1403の後側/-Z方向の端部1403bが端面1404aに当接する。
弾性部材1081は弾性変形が可能な半円リング状の付勢部1081aを有し、底面部1005におけるカメラ本体部1001の内部側に形成された不図示のボス部にXZ平面に平行に固定される。弾性部材1081は、盗難防止スイッチ1080が「有効」および「無効」のいずれの位置にある場合であっても、ボス部1080aと付勢部1081aが接触している。盗難防止スイッチ1080が「有効」の位置にある場合は、付勢部1081aはボス部1080aを前側/+Z方向に付勢し、盗難防止スイッチ1080が「無効」の位置にある場合は付勢部1081aはボス部1080aを-Z方向へ付勢している。
図13(a)は盗難防止スイッチ1080が「無効」の位置にある場合の第2のカンヌキ機構1400とフロントサブカバー1040の位置関係を示している。図13(a)の状態は図14のS1の初期状態の状態に対応している。保持部材1402が後側/-Z方向に移動し、長孔1402cの端面1402c1が突起部1401eと当接して、第2のカンヌキ部材1401が後側/-Z方向に移動し、第2の係合部1401aとフロントサブカバー1040は接触していない。
図13(b)は盗難防止スイッチ1080が「有効」の位置にある場合の第2のカンヌキ機構1400とフロントサブカバー1040の位置関係を示している。図13(b)の状態は図14のS2からS4までの状態に対応している。保持部材1402は前側/+Z方向に移動し、長孔1402cの端面1402c1も前側/+Z方向に移動するが、フロントサブカバー1040は図9(a)および図10(a)に示す第1の位置(図14のS1の初期状態)にある。このため、突起部1401eが長孔1402cの端面1402c1に当接する前に、第2の係合部1401aがフロントサブカバー1040の筒部1046の端面1045aに当接する。
図13(c)は図13(b)の状態からフロントサブカバー1040を反時計方向にθ°回転させた場合の第2のカンヌキ機構1400とフロントサブカバー1040の位置関係を示している。図13(c)の状態は図14のS6の盗難防止機能を設定した状態に対応している。第2の係合部1401aが圧縮コイルバネ1403のバネ力により前側/+Z方向に押し出されてフロントサブカバー1040の第2の切欠き部1045に係合する。
<盗難防止機能の解除>
図13(c)は図14のS6の盗難防止機能を設定した状態から固定器具800を取り外した場合のフロントサブカバー1040の第1の切欠き部1044と第1のカンヌキ部材1303の第1の係合部1303dの位置関係を示している。
固定器具800のネジ部801がネジ穴1072から抜かれると、第1のカンヌキ部材1303は圧縮コイルバネ1306によって上側/-Y方向に付勢されるが、フロントサブカバー1040は図13(c)の第2の位置のままである。このため、第1の切欠き部1044と第2の係合部1303dの位置は一致せず、第1の係合部1303dの端部はフロントサブカバー1040の筒部1046の内径部分に当接して下側/-Y方向に付勢された状態で停止する。
この状態から盗難防止スイッチ1080を「無効」の位置に切り替えると、図13(c)の状態から第2のカンヌキ部材1401が後側/-Z方向に後退する。そして、第2の係合部1401aがフロントサブカバー1040の第2の切欠き部1045から離間し係合が解かれる。
この状態からフロントサブカバー1040を時計方向にθ°(第2の位置から第1の位置に)回転すると、圧縮コイルバネ1306のバネ力により第1の係合部1303dが第1の切欠き部1044と係合して図10(a)、図14のS1の初期状態となる。
本実施形態によれば、例えば、不特定多数の人がいるスタジアムやコンサート会場などでの撮影において、三脚や雲台などの固定器具800を取り付けたカメラ1000を置いたままユーザがその場を離れる場合にレンズユニット900の盗難防止効果を向上することができる。すなわち、そのような場合は、盗難防止スイッチ1080を「有効」にしてカメラ1000に固定器具800を取り付け、フロントサブカバー1040を反時計方向のθ°(第2の位置に)回転させることで盗難防止機能を設定できる。
この状態から、レンズユニット900をカメラ本体部1001から取り外すためには、まずカメラ本体部1001から固定器具800を取り外す。さらに、盗難防止スイッチ1080を「無効」にし、フロントサブカバー1040を時計方向のθ°(第1の位置に)回転させる必要がある。このため、ユーザが不在の場合にカメラ1000から第三者がレンズユニット900を取り外して持ち出すような行為に対する抑止力が向上する。
また、ユーザが間違って盗難防止スイッチ1080を「有効」にしてしまった場合でも、固定器具800を取り付けない限り、フロントサブカバー1040を反時計方向にθ°(第2の位置に)回転させることができないので、誤操作の可能性も低減される。
なお、本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の変更、変形が可能である。
本実施形態のカンヌキ機構はバネ力を利用した構成としているが、これに限定されず、固定器具の装着や盗難防止スイッチの位置を検知して、モータ等の動力を利用してカンヌキ機構を作動させてもよい。
また、本実施形態ではフロントサブカバー1040を回転させることで、レンズリリースボタン1050を押してもロックピン1020の係合が解けない構成にしている。これに対して、レンズリリースボタン1050のみを移動させることでロックピンの係合が解けないようにしてもよい。
また、フロントサブカバー1040が第2の位置にあることを、不図示のスイッチなどで検出し、その際に特定のボタンを長押しなど、特殊な操作をすることでカメラ1000の少なくとも一部の操作ボタンを無効化することも可能である。このようにすることで、ユーザがカメラ1000をおいてその場から離れている間に第三者が勝手に設定や動作を変更してしまうことを防止することができる。また、不図示の無線機能を用いてカメラ1000の遠隔制御を可能とすれば、スタジアムなど広い場所で複数台のカメラを盗難防止状態にしながら単独で遠隔操作が可能となる。
[実施形態2]次に、実施形態2について説明する。
実施形態2では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、対応する構成または異なる構成に2000番台の符号を付して説明する。
本実施形態の撮像装置2000は、実施形態1と同様にレンズ交換式のカメラである。
図15(a)は実施形態2の撮像装置2000を前面部2002を上方に向けた状態で構成を簡略化して示す斜視図であり、図15(b)は図15(a)のP2部分の拡大図である。図15では、カメラ2000の筐体を構成するカメラ本体部2001のうち、前面部2002と底面部2005の構成を示している。
カメラ本体部2001の前面部2002には、カメラ側マウント部2010、ロックピン2020、ロックレバー2050が設けられている。カメラ側マウント部2010には実施形態1のレンズユニット900が取り付け可能である。レンズユニット900は、実施形態1と同様に、カメラ側マウント部2010をレンズ側マウント部901に対して相対的に回転されることで取り付けられる。ロックピン2020は、レンズ側マウント部901に取り付けられたレンズユニット900に係合して回転を阻止する。ロックレバー2050は、後述するレンズリリースボタン2051を操作不能にする盗難防止機能を有する。
ロックピン2020は、レンズリリースボタン2051と連動し、レンズリリースボタン2051が押されると、レンズユニット900との係合が解除される構成となっている。ユーザは、レンズリリースボタン2051を押しながらレンズユニット900を回転させることでレンズユニット900をカメラ本体部2001から取り外すことができる。レンズユニット900をカメラ本体部2001に装着し固定する際の動作や、レンズリリースボタン2051によりロックピン2020の係合を解除してレンズユニット900を取り外す動作は実施形態1と同様である。
カメラ本体部2001の底面部2005には、三脚または雲台などを取り付けるための器具取付部2070と盗難防止スイッチ2080が設けられている。器具取付部2070は、固定器具のネジ部が螺合されるネジ穴2070aと、固定器具に設けられた突起部が挿入されて固定器具の回転を阻止する回り止め穴2070bを有する。
盗難防止スイッチ2080は、後述するロックレバー2050の第2の位置(レンズロック状態を解除不能な位置)までの回転を許容または規制する操作部材である。
次に、図15(b)を参照して、本実施形態のロックレバー2050の構成について説明する。
ロックレバー2050は、レンズリリースボタン2051を有する回転操作部材である。レンズリリースボタン2051は、ロックピン2020をレンズロック状態からロック解除状態に移動させる。レンズリリースボタン2051はロックレバー2051の回転位置に応じて、レンズリリースボタン2051の操作が許容される状態と操作できない状態に設定される。
ロックレバー2050は、円盤状のレバー本体部2052A、レバー本体部2052Aから相反する方向に延びる第1のレバー部2052B、第2のレバー部2052Cを有する。第2のレバー部2052Cの端部にはロック爪2053がヒンジ部2055により回転可能に軸支されている。ロック爪2053は第2のレバー部2052Cに対してr1の方向への回転は許容されるが、r1とは反対のr2の方向への回転は禁止されるように支持されている。また、ロック爪2053は、板バネ2054によりr1の方向に回転したときにr2の方向へ戻るように常時付勢されている。
盗難防止スイッチ2080は、スライダ2081を有し、ロックレバー2050の第2の位置への回転を規制または解除する。スライダ2081は、底面部2005の切り欠き部2084にスライド可能に収容されている。切り欠き部2084はロックレバー2050が配置されるカメラ本体部2001の前面部2002との境界に隣接して形成された矩形状の溝部である。スライダ2081には長手方向の略中央にスライドロックボタン2082が設けられ、スライダ2081はスライドロックボタン2082を押すことでスライド可能となる。また、スライダ2081には、スライドレバー部2083が設けられ、スライダ2081に連動してスライドレバー部2083が移動することで、ロックレバー2050の回転を規制または許容する。
ロックレバー2050を、後述する第2の位置に回転させるとレンズリリースボタン2051が操作できなくなり、レンズユニット900を取り外すことができなくなる。また、スライダ2081は、スライドロックボタン2082を押しながらでないとスライドできない構成となっている。具体的な構成は、例えば特開2004-119282号公報に記載されている。ただし、本実施形態では、スライダ2081の可動範囲の両端(有効位置と無効位置)でスライド不能にロックされる。
次に、図16を参照して、本実施形態のロックレバー2050により盗難防止機能を設定または解除する動作について説明する。
図16(a)はカメラ本体部2001の底面部2005に固定器具800を取り付けた状態で、P2部分を前面部2002から見た図であり、盗難防止機能を設定する場合の動作を示している。図16(b)は、カメラ本体部2001から固定器具800を取り外し、図16(a)の盗難防止機能を解除する場合の動作を示している。なお、図16に示す各構成要素は、固定器具800を除き、図15と同一の符号を付している。
図16(a)において、まず、スライダ2081を有効位置にスライドさせ、スライドレバー部2083を位置t6に移動させる。ロックレバー2050が位置t3にあった場合、レンズリリースボタン2051を押すことができるように構成されている。ロックレバー2050を位置t2を経由して位置t1までt4の方向へ回転させると、ロック爪2053が固定器具800に当接しながらヒンジ部2055を中心にr1の方向に回転して屈曲し、図示のようにロックレバー2050は位置t1まで回転可能となる。そして、ロックレバー2050が位置t1に到達すると固定器具800に当接しない状態となり、ロック爪2053は板バネ2054の付勢力により第2のレバー部2052Cと一直線となる状態に戻る。この状態からt4とは反対のt5の方向にロックレバー2050を回転させようとしても、ロック爪2053は固定器具800に当接した状態で屈曲することができず回転できないため、ロック状態となる。なお、ロックレバー2050が位置t1にある場合、ロックレバー2050の内部の機構は、レンズリリースボタン2051の操作を不可とし、レンズユニットを取り外すことができないように構成されている。
次に、図16(a)の状態からカメラ本体部2001から固定器具800を取り外し、図16(b)に示すようにスライダ2081を有効位置から無効位置にt7の方向にスライドさせ、スライドレバー部2083を位置t8に移動させる。この場合、スライドレバー部2083がロックレバー2050の第2のレバー部2052Cを押すことでロックレバー2050をt5の方向に回転させるように作用する。固定器具800が取り付けられていない状態では、ロックレバー2050が位置t1から位置t3に回転する間に、ロック爪2053は固定器具800に当接することがない。このため、ロックレバー2050がt5の方向に回転可能となり、ロックレバー2050は位置t3に固定される。なお、スライダ2081は無効位置でロックされるので、不用意にロックレバー2050が動いてしまうことはない。
次に、図19を参照して、実施形態2,3の盗難防止機能の設定手順を説明する。
S21では、盗難防止スイッチ2080を有効位置にスライドさせ、盗難防止機能の設定を有効にする。本実施形態においては、図16(b)において盗難防止スイッチ2080(スライダ2081)を図中左方向にスライドさせた際は有効、右方向にスライドさせた際は無効である。有効の場合はS22へ進み、無効の場合はS27でレンズ着脱可能状態となり、レンズリリースボタン2051が押せる状態となる。
S22では、カメラ本体部2001の底面部2005の器具取付部2070に固定器具800を取り付ける。S22で固定器具800を取り付けた場合はS23へ進み、固定器具800を取り付けない場合はS27でレンズ着脱可能状態となる。
S23では、カメラ本体部2001にレンズユニット900を取り付けてカメラ2000のセッティングを行う。この状態では、ロックレバー2051を第2の位置に回転する前であるので、レンズリリースボタン2051を押すことでレンズユニット900をカメラ本体部2001から取り外し交換することができる。
S24ではロックレバー2050を第2の位置に回転することで、S25で盗難防止機能が設定される。図16(a)ではロックレバー2050を位置t3から位置t1に回転させることで盗難防止機能が設定される。S25で盗難防止機能が設定されると、レンズリリースボタン2051が押せない状態となる。また、S24でロックレバー2050、2150を位置t3から位置t1に回転させなかった場合は、S27でレンズリリースボタン2051を押すことができるレンズ脱着可能状態となる。
S26では、カメラ本体部2001から固定器具800を取り外し、底面部2005の盗難防止スイッチ2080を無効位置にした場合はレンズ脱着可能状態となる。また、盗難防止スイッチ2080を有効位置にしたままの場合は盗難防止状態が維持される。
本実施形態においては、盗難防止スイッチ2080により盗難防止機能を有効に設定しカメラ本体部2001に固定器具800を取り付けた状態であってもロックレバー2050を第2の位置に回転しない状態ではレンズユニットの着脱が可能である。その後ロックレバー2050を第2の位置に回転させることでレンズリリースボタン2051が押せない盗難防止状態に設定され、レンズリリースボタン2051の操作が不能となる。
また、盗難防止機能の設定を解除する場合は、カメラ本体部2001から固定器具800を取り外し盗難防止スイッチ2080を無効位置にする必要がある。よって、ユーザが不在の場合にカメラから第三者がレンズを外して持ち出すような行為を抑制することが可能となる。
[実施形態3]次に、実施形態3について説明する。
実施形態3では、実施形態1、2と同一の構成には同一の符号を付し、対応する構成または異なる構成に2100または2200番台の符号を付して説明する。
本実施形態の撮像装置2000は、実施形態1と同様にレンズ交換式のカメラである。
図17(a)は実施形態3の撮像装置2000を前面部2002を上方に向けた状態で構成を簡略化して示す斜視図であり、図17(b)は図17(a)のP3部分の拡大図である。図17では、カメラ2000の筐体を構成するカメラ本体部2001のうち、前面部2002と底面部2005の構成を示している。
図17に示すように、本実施形態では、ロックレバー2150の第1のレバー部2152Aがカメラ本体部2001の前面部2002、盗難防止スイッチ2180がカメラ本体部2001の底面部2005にそれぞれ設けられている。また、カメラ本体部2001の内部にロックレバー2150の第2のレバー部2152Aと、ロックレバー2150と盗難防止スイッチ2180を連動させる後述するリンク機構2200が設けられている。盗難防止スイッチ2180は、底面部2005における器具取付部2070の近傍に設けられ、カメラ本体部2001に固定器具800が取り付けられた状態では、外部からの操作ができないように遮蔽された状態となる。
カメラ本体部2001の底面部2005には、スライドスイッチ2180のスライダ2181をスライド可能に収容するスライド凹部2184が設けられている。また、底面部2005には、スライダ2181のスライドレバー部2183および第2のレバー部2152Bのロック爪2153が底面部2005から外部に露出可能に移動する開口部2185が設けられている。
レンズユニット900をカメラ本体部2001に装着し固定する際の動作や、レンズリリースボタン2151によりロックピン2020の係合を解除してレンズユニット900を取り外す動作は実施形態2と同様である。
本実施形態のロックレバー2150は、実施形態2に対して、第1のレバー部2152Aと第2のレバー部2152Bが分離した構成となっている。第1のレバー部2152Aはユーザによる回転操作が可能であり、第2のレバー部2152Bは、後述するリンク機構2200により第1のレバー部2152Aに連動して回転可能である。
次に、図18を参照して、リンク機構2200について説明する。
図18において、リンク機構2200は、第2のレバー部2152Bを回転可能に支持すると共に、第1のレバー部2152Aと第2のレバー部2152Bを連結するリンク部材2201を揺動可能に支持するシャシー2202を有する。リンク部材2201は長尺のプレートの両端が直角に折れ曲げられたコの字状の外形を有し、その長手方向の中央部が台座2203および止め輪2204により回転軸2205を中心として回転自在にシャシー2202に支持されている。
リンク部材2201は、両端部の折り曲げられた起立部2201a、各起立部2201aに形成された凹状に切り欠かれた溝部2201bを有する。
また、シャシー2202の両端部には円盤状の第1の回転部材2206および第2の回転部材2207が止め輪2208により回転自在に支持されている。各回転部材2206、2207の一側面にはピン状の連結部材2209が突設され、連結部材2209がリンク部材2201の起立部2201aの溝部2201bに係合することで、各回転部材2206、2207とリンク部材2201とが接続される。
第1の回転部材2206には、第1のレバー部2152Aが一体回転可能に固定され、第2の回転部材2207には、止め輪2210により第2のレバー部2152Bが一体回転可能に固定されている。
第1の回転部材2206には断面長円形状の回転軸2211が一体回転可能に固定され、回転軸2211の外周にはロックピン2020のアーム部2021が一体回転可能に固着されている。ロックピン2020は、圧縮コイルバネ2022により上面部から突出する方向に常時バネ力が作用するように付勢されている、圧縮コイルバネ2022は、一端がカメラ側マウントリング2011に保持され、他端がロックピン2020の下端部に当接している。
また、回転軸2211の端部にはレンズリリースボタンユニット2212が接続されている。レンズリリースボタンユニット2212は、ナットなどの締結部材2213によりカメラ本体部2001の前面部2002に固定されている。レンズリリースボタンユニット2212は、ロックレバー2150の第1のレバー部2152Aを回転自在に支持すると共に、第1のレバー部2152Aに対して相対的にレンズリリースボタン2151を図中上下方向に移動可能に支持する。レンズリリースボタン2151はレンズリリースボタンユニット2212を介して回転軸2211の端部に接続され、レンズリリースボタン2151が押されると、レンズリリースボタン2151が回転軸2211を押し下げる。すると、回転軸2211に固定されたロックピン2020のアーム部2021が押し下げられ、ロックピン2020が圧縮コイルバネ2022のバネ力に抗して押し下げられる。これにより、レンズリリースボタン2151がt13の方向に押されると、回転軸2211がt12の方向に、アーム部2021がt15の方向に、ロックピン2020がt14の方向に下降する。
また、ロックレバー2150の第1のレバー部2152Aが回転されると、回転軸2211が連れ回りして第1の回転部材2206が回転する。これにより、連結部材2209がt9の方向に回転し、連結部材2209が溝部2201bに係合しているリンク部材2201をt11の方向に揺動回転させる。そして、リンク部材2201が揺動回転することで、リンク部材2201の第1の回転部材2206とは反対側の端部の溝部2201bに係合している連結部材2209を介して第2の回転部材2207がt10の方向に回転される。これにより、第2の回転部材2207と一体回転する第2のレバー部2152Bがt10の方向に回転される。
本実施形態のロックレバー2150により盗難防止機能を設定または解除する動作は、実施形態2のロックレバー2050と同様であり、第1のレバー部215Aと第2のレバー部2152Bが一体的に回転するか、リンク機構2200により連動するかの違いだけである。また、盗難防止機能の設定手順は、実施形態2の図19と同一である。
本実施形態においては、実施形態2と比較して、盗難防止スイッチ2180およびロックレバー2150の第2のレバー部2152Bのロック爪2153を器具取付部2070の近傍に配置できる。このため、固定器具の取付面のサイズが小さい場合であっても盗難防止スイッチ2180を遮蔽しつつロックレバー2150のロック爪2153を固定器具に当接させながら移動させて盗難防止機能を設定することが可能となる。
[実施形態4]次に、実施形態4について説明する。
実施形態4では、実施形態1、2、3と同一の構成には同一の符号を付し、対応する構成または異なる構成に3000番台の符号を付して説明する。
本実施形態の撮像装置3000は、実施形態1と同様にレンズ交換式のカメラである。
図20(a)は実施形態4の撮像装置3000を前面部3002を上方に向けた状態で構成を簡略化して示す斜視図であり、図20(b)は図20(a)のP4部分の拡大図である。図20では、カメラ3000の筐体を構成するカメラ本体部3001のうち、前面部3002と底面部3005の構成を示している。
図20に示すように、本実施形態では、実施形態2、3の回転式のロックレバー2050、2150に代えて、スライド式のロックレバー3050がカメラ本体部3001の正面部3002が設けられている。また、盗難防止スイッチ308がカメラ本体部3001の底面部3005に設けられ、カメラ本体部3001の内部にロックレバー3050と盗難防止スイッチ3080を連動させる後述するリンク機構3300が設けられている。
本実施形態のロックレバー3050は、レンズリリースボタン3051とカバー部3052とベース部3053とを有する。カバー部3052の上下方向/Y方向の両側の内側面には左右方向/X方向に延びる凸形状部3052aが形成され、ベース部3053の上下方向/Y方向の両側の外側面には左右方向/X方向に延びる凹形状部3053aが形成されている。そして、カバー部3052の凸形状部3052aがベース部3053の凹形状部3053aに係合してカバー部3052がベース部3053に対してスライド可能に構成される。ベース部3053の一端部にレンズリリースボタン3051が設けられ、カバー部3052をスライドさせることでレンズリリースボタン3051を外部からの操作できない遮蔽された状態と、外部からの操作が可能な露出された状態とに切り替える可能である。カバー部3052にはピン状の連動部材3054がカバー部3052と一体的に動作可能に後側/-Z方向に延設され、ベース部3053にはカバー部3052の連動部材3054が貫通する長孔3055が左右方向/X方向に延設されている。
盗難防止スイッチ3080は、カメラ本体部3001の底面部3005における器具取付部3070の近傍に設けられ、カメラ本体部3001に固定器具800が取り付けられた状態では、外部からの操作ができないように遮蔽された状態となる。盗難防止スイッチ3080は、底面部3005に形成されたスライド凹部3084に沿って、スライダ3081が前後方向/Z方向に移動可能であり、前側/+Z方向の端部を無効位置、後側/-Z方向の端部を有効位置として切り替えが可能である。スライダ3081にはスライドロックボタン3082が設けられ、スライダ3081はスライドロックボタン3082を押すことでスライド可能となる。
レンズユニット900をカメラ本体部3001に装着し固定する際の動作や、レンズリリースボタン3051によりロックピン3020の係合を解除してレンズユニット900を取り外す動作は実施形態1と同様である。
次に、図21を参照して、本実施形態のリンク機構3300の構成について説明する。
図21において、リンク機構3300は、第1のリンク部材3301、ロック部材3309、第2のリンク部材3315、これらを支持するシャシー3302を有する。
第1のリンク部材3301、ロック部材3309および第2のリンク部材3315は、ロックレバー3050のカバー部3052を盗難防止スイッチ3080に連動してロックまたはアンロックさせる。
第1のリンク部材3301は長尺のプレートの一端が直角に折れ曲げられたL字状の外形を有し、その長手方向の中央部が台座3303および止め輪3304により回転軸3305を中心として回転自在にシャシー3302に支持されている。第1のリンク部材3301は、盗難防止スイッチ3080に連動してスライド可能にシャシー3302に支持されている。
ロックレバー3050のレンズリリースボタン3051は、圧縮コイルバネ3056により前面部3002から突出する方向に常時バネ力が作用するように付勢されている。圧縮コイルバネ3056は、ベース部3053の凹部3053aとレンズリリースボタン3051の段差部3051aとの間に介装されている。レンズリリースボタン3051はロックピン3020と一体的に動作可能にアーム部3021により接続されている。アーム部3021の一端部3021aはレンズリリースボタン3051の下端部3051bにビスなどの固定部材3057で固定され、アーム部3021の他端部3021bがロックピン3020に固定されている。ロックピン3020は、圧縮コイルバネ3022により前面部3002から突出する方向に常時バネ力が作用するように付勢されている。圧縮コイルバネ3022は、カメラ側マウントリング3011とロックピン3020が接続されたアーム部3021との間に介装されている。
第1のリンク部材3301は、一端部の折り曲げられた起立部3301a、起立部3301abに形成された凹状に切り欠かれた溝部3301bを有する。ロックレバー3050のカバー部3052の連結部材3054が第1のリンク部材3301の起立部3301aの溝部3301bに係合することで、ロックレバー3050のカバー部3052と第1のリンク部材3301とが接続される。また、第1のリンク部材3301とシャシー3302との間に引っ張りコイルバネ3303が介装されている。引っ張りコイルバネ3306は第1のリンク部材3301がロックレバー3050のカバー部3052をレンズリリースボタン3051を露出させる方向に移動させるように第1のリンク部材3301に常時バネ力を作用させるように付勢している。引っ張りコイルバネ3306は、第1のリンク部材3301のバネ固定ピン3307とシャシー3302のバネ固定ピン3308に掛けられている。
ロック部材3309はL字状の外形を有し、L字状の腕部の1つには長孔3310が形成され、腕部のもう1つにはガイド面3309aと段差面3309bが隣接して形成されている。長孔3301はシャシー3302に設けられたガイドピン3311に係合した状態で脱落しないように止め輪3312により保持されている。ロック部材3309とシャシー3302との間に圧縮コイルバネ3313が介装されている。圧縮コイルバネ3313はロック部材3309のガイド面3309aおよび段差面3309bが第1のリンク部材3301の他端部3301cに当接して押圧するようなバネ力が常時作用するようにロック部材に付勢している。圧縮コイルバネ3313は、シャシー3302に設けられたバネ軸3314により保持されている。
ロック部材3309はガイドピン3311および長孔3310によりシャシー3302に対してt24の方向またはt25の方向にスライド可能である。長孔3310はシャシー302に設けられたガイドピン3311に係合した状態で脱落しないように止め輪3312により保持されている。ガイド面3309aは、第1のリンク部材3301の他端部3301cに当接した状態で、第1のリンク部材3301の他端部3301cを段差面3309bに向けてガイドする。第1のリンク部材3301の他端部3301cが段差面3309bに係合すると、ロック部材3309は圧縮コイルバネ3313のバネ力により押されているので、第1のリンク部材3301の他端部3301cが段差面3309bから外れないようになっている。
また、ロック部材3309は、シャシー3302に揺動回転可能に支持された第2のリンク部材3315により盗難防止スイッチと連動する。第2のリンク部材3315は、回転軸3316を中心に回転自在に止め部材3317によりシャシー3302に支持されている。第2のリンク部材3315の一端部はロック部材3309のガイド面3309aおよび段差面3309bが形成された腕部の端部のピン3318に回転自在に接続され、他端部が盗難防止スイッチ3080のスライダ3081に回転自在に接続されている。
盗難防止スイッチ3080は、スライダ3081の裏面に操作部材3087が設けられている。操作部材3087はスライダ3081のスライド凹部3084に形成されたスライド孔3085に連通する溝部3086に沿ってスライダ3081と一体的に動作する。操作部材3087の裏面にはボス部3088が突設されており、ボス部3088に第2のリンク部材3315の他端部が回転自在に接続される。盗難防止スイッチ3080のスライダ3081が有効位置または無効位置に移動することで、第2のリンク部材3315が揺動回転され、ロック部材3309をスライドさせる。
次に、図21を参照して、本実施形態のロックレバー3050により盗難防止機能を設定または解除する動作について説明する。
盗難防止スイッチ3080はスライドロックボタン3082を押すことでスライダ3081がスライド可能となっているため、有効位置(t27)または無効位置(t26)に保持される。ユーザは、盗難防止機能に設定する場合は、スライドロックボタン3082を押しながらスライダ3081を有効位置(t27)にスライドさせる。スライダ3081は、ロック部材3309が圧縮コイルバネ3313のt28の方向のバネ力によりt24の方向に移動するように付勢されていることから、スライドロックボタン3082を押すと有効位置(t27)に移動する。ユーザは、盗難防止機能を解除する場合は、スライドロックボタン3082を押しながら圧縮コイルバネ3313のバネ力に抗してスライダ3081を有効位置(t27)から無効位置(t26)にスライドさせる。
盗難防止スイッチ3080のスライダ3081が無効位置(t26)にある場合は、ロック部材3309が圧縮コイルバネ3313のt28の方向のバネ力に抗してt25の方向に押し下げられ点線位置に保持される。このため、第1のリンク部材3301はロック部材3309のガイド面3309aに当接していない状態となり、t23の方向に揺動可能である。この状態では、ロックレバー3050のカバー部3052は引っ張りコイルバネ3306のt31の方向のバネ力に引っ張られてボタン開位置(t22)に付勢されている。また、ロックレバー3050のカバー部3052は、引っ張りコイルバネ3306のt31の方向のバネ力に抗してレンズロック状態を解除可能な開位置(第1の位置)(t22)とレンズロック状態を解除不能な閉位置(第2の位置)(t21)の間で移動可能である。
盗難防止スイッチ3080のスライダ3081が有効位置(t27)にあり、ロックレバー3050のカバー部3052が開位置(t22)にある場合(盗難防止機能の設定前)は、ロック部材3309がt24の方向に移動してガイド面3309aが第1のリンク部材3301の他端部3301cに当接した状態となる。この状態からロックレバー3050のカバー部3052を閉位置(t21)に移動させると、連結部材3054が第1のリンク部材3301をt23の時計方向に押して第1のリンク部材3301が時計まわりに回転する。第1のリンク部材3301はロック部材3309のガイド面3309aに沿って移動して、やがて段差面3309bに係合する。これにより、第1のリンク部材3301は段差面3309bで反時計まわりには回転できないようにロックされ、ロックレバー3050のカバー部3052は閉位置(t21)から開位置(t22)に移動できなくなる(盗難防止機能の設定後)。盗難防止状態では、盗難防止スイッチ2080を無効位置に切り替えないと、ロックレバー3050のカバー部3052を開位置(t22)にできず、レンズリリースボタン3051を操作することができないので、レンズユニット900を取り外すことはできない。
盗難防止機能の設定を解除する場合、つまりロックレバー3050のカバー部3052を開位置(t22)に移動可能にする場合は、盗難防止スイッチ2080のスライダ2081を無効位置(t26)にスライドさせる。盗難防止スイッチ2080のスライダ2081が無効位置(t26)にある場合は、ロック部材3309が圧縮コイルバネ3313のt28の方向のバネ力に抗してt25の方向に押し下げられ点線位置に保持される。このため、第1のリンク部材3301はロック部材3309の段差面3309bから離間しロックが解除された状態となる。この状態では、第1のリンク部材3301が引っ張りコイルバネ3306のt31の方向のバネ力により引っ張られてt23の反時計方向に回転することでロックレバー3050のカバー部3052が開位置(t22)に移動する。盗難防止機能が解除されると、ロックレバー3050のカバー部3052が開位置(t22)にあり、レンズリリースボタン3051を押すことができるので、レンズユニット900を取り外すことができるようになる。
なお、レンズリリースボタン3051がt29の方向に押されると、アーム部3021を介してロックピン3020がt30の方向に沈み、レンズユニット900の取り外しが可能となる。
次に、図22を参照して、本実施形態のロックレバー3050により盗難防止機能を設定または解除する手順について説明する。
図22のS31からS33およびS35からS37は、図19のS21からS23およびS25からS27と同様であり、S34だけが異なっている。
S34では、ロックレバー3050のカバー部3052を閉位置(t21)にすることで盗難防止機能が設定される。
本実施形態においては、盗難防止スイッチ3050を有効位置(t27)にし、カメラ3000の底面部3005に固定器具800を取り付けた状態であってもロックレバー3050を閉位置(t21)に移動しない状態ではレンズユニットの着脱が可能である。その後ロックレバー3050のカバー部3052を閉位置(t21)にすることにより、レンズリリースボタン3051が操作できなくなり、盗難防止機能を設定することができる。また、盗難防止機能を解除する場合は、カメラ本体部3001から固定器具800を取り外し盗難防止スイッチ3080を無効位置(t26)にする必要がある。よって、ユーザが不在の場合にカメラから第三者がレンズを外して持ち出すような行為に対する抑止力が向上する。
[実施形態5]次に、実施形態5について説明する。
実施形態5では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、対応する構成または異なる構成に4000番台の符号を付して説明する。
本実施形態の撮像装置4000は、実施形態1と同様にレンズ交換式のカメラである。
まず、図23(a)、(b)を参照して、本実施形態の撮像装置4000の外観構成について説明する。
本実施形態の撮像装置4000は、例えば、レンズユニット900が着脱可能なレンズ交換式のカメラである。カメラ4000の筐体を構成するカメラ本体部4001は、前面部4002、背面部4003、上面部4004、底面部4005、右側面部4006、左側面部4007を備える。
カメラ本体部4001には、レンズマウント部4120、レンズリリースボタンユニット4130、第1の器具取付部4140、第2の器具取付部4150、盗難防止設定ボタン4160、盗難防止解除ボタン4170が設けられている。第1の器具取付部4140は、カメラ本体部4001に三脚や雲台などを取り付けるために設けられている。第2の器具取付部4150は、カメラ本体部4001をカメラリグなどに取り付けるために設けられている。
カメラ4000は、前面部4101に備えられたレンズマウント部4120、レンズリリースボタンユニット4130によってレンズユニット900をカメラ本体部4001に対して着脱可能である。
上面部4004には第1の器具取付部4140が設けられている。底面部4005には第2の器具取付部4150と盗難防止解除ボタン4170が設けられている。右側面部4006には盗難防止設定ボタン4160が設けられている。
次に、図23(c)を参照して、実施形態5の撮像装置4000の盗難防止機能を実現する電気的な構成について説明する。
撮像装置4000は、メイン基板4200、イメージセンサ基板4300、カメラ側通信部1500、モータ4133、盗難防止設定ボタン4160、盗難防止解除ボタン4170を含む。
メイン基板4200には、CPU4210、GPU4220、コネクタ4231、4232、4233、4234が実装されている。
CPU4210は、イメージセンサ基板4300の撮像動作や画像をメモリカードなどの記録媒体に記録する動作、記録媒体から画像を再生する動作などのカメラ4000の全体の動作を制御するプロセッサである。
GPU4220は、イメージセンサ基板4300により得られた画像信号に対して色味の補正やコントラストの調整などの各種画像処理を行うプロセッサである。
コネクタ4231、4232、4233、4234はケーブル接続可能となっており、カメラ4000の各構成要素と電気的に接続される。
カメラ側通信部1500は、レンズマウント部4120の内部に設けられている。カメラ側通信部1500は、レンズユニット900に設けられたレンズ側通信部(図示せず)と接触することで電気的に接続され、レンズユニット900と通信可能である。CPU4210は、カメラ側通信部1500を介してレンズユニット900と通信可能となったことで、レンズユニット900がレンズマウント4120に装着されたことを検出する。
センサ基板4300には、CMOSなどのイメージセンサ4310、コネクタ4320、4330が実装されている。
イメージセンサ4310は、レンズユニット900を透過してきた光を電気信号へと変換し画像信号を生成する。コネクタ4320はセンサ基板4300とメイン基板4200を電気的に接続する。イメージセンサ4310により生成された画像信号はコネクタ4320を介してメイン基板4200に実装されているGPU4220へ伝達され、画像処理が施される。
コネクタ4330はセンサ基板4300とカメラ側通信部1500とを電気的に接続する。カメラ側通信部1500を介してレンズユニット900から受信した信号はコネクタ4330を介してセンサ基板4300に出力され、コネクタ4320を介してメイン基板4200のCPU4210へ出力される。反対に、CPU4210はカメラ側通信部1500を介してレンズユニット900に信号を出力し、レンズユニット900を制御することが可能となっている。
モータ4133はコネクタ4234と電気的に接続されており、CPU4210によって制御される。モータ4133は出力軸4133aを備え、出力軸4133aはCPU4210から出力される制御信号によって回転制御される。モータ4133はレンズユニットの盗難防止機能の設定/解除に係る動作を行う。詳細は後述する。
盗難防止設定ボタン4160には、ボタン部4161、コネクタ4162が実装されている。
ボタン部4161は、カメラ4000から筐体の外面に露出し、ユーザが操作可能である。ボタン部4161は、ユーザ操作に応じて操作信号を発生し、コネクタ4232を介してメイン基板4200に出力する。コネクタ4162はコネクタ4232と電気的に接続され、ボタン部4161で発生した操作信号はコネクタ4162を介してメイン基板4200に実装されているCPU4210に伝達され、CPU4210はボタン部4161が押下されたか否かを検出する。
盗難防止解除ボタン4170には、ボタン部4171、コネクタ4172が実装されている。ボタン部4171およびコネクタ4172の機能はボタン部4161およびコネクタ4162とそれぞれ同じであるため、説明は省略する。
次に、図24および図25を参照して、レンズリリースボタンユニット4130の構成について説明する。
レンズリリースボタンユニット4130は、圧縮コイルバネ4131、モータケース4132、モータ4133、モータ付勢部材4134、ブレード4135、押下部4136、ビス4137を備える。
圧縮コイルバネ4131は、レンズリリースボタンユニット4130をユーザが押下するときに、所定の押圧力で所定のストロークを移動させるために設けられている。
モータケース4132は、モータ4133、モータ付勢部材4134、ブレード4135を収納するシャシーである。
格納部4132aに、モータ付勢部材4134、ブレード4135を取り付けたモータ4133が格納される。
バネ取付部4132bは格納部4132aの外周部に対応し、圧縮コイルバネ4131が外装される。
ビス下穴4132cはレンズリリースボタンユニット4130を組み立てる際に、ビス4137がねじ込まれる。
モータ4133は出力軸4133aを有し、出力軸4133aにはブレード4135が圧入されている。
モータ付勢部材4134は、モータ4133を格納部4132aの底面に押し付け固定する。また、ブレード4135がモータケース4132および押下部4136と接触しないようクリアランスを確保している。
ブレード4135はモータケース4132と押下部4136との間に配置される。ブレード4135は、モータ4133により回動してレンズリリースボタンユニット4130を操作可能または操作不能な状態に切り替える。
圧入穴4135aに出力軸4133aが圧入されることで、モータ4133に取り付けられる。
出力軸4133aがCPU4210によって回転制御されることによって、ブレード4135も回転する。
押下部4136は、レンズリリースボタンユニット4130の操作部に対応する。ユーザは押下部4136を押下することでレンズリリースボタンユニット4130を操作し、レンズユニット900をカメラ4000から取り外すことが可能である。
押下部4136にはビス穴4136aが設けられており、レンズリリースボタンユニット4130を組み立てる際にビス4137が通過する穴である。
ビス4137は、レンズリリースボタンユニット4130を組み立てる際に押下部4136側からビス穴4136aを通し、ビス下穴4132cにねじ込まれて、押下部4136とモータケース4132を締結する。
次に、図25を参照して、レンズリリースボタンユニット4130の周辺の構成について説明する。
レンズマウント部4120には、ロックピン4121、圧縮コイルバネ4122、作用部4123、マウントリング4124が設けられている。レンズマウント部4120およびロックピン4121、圧縮コイルバネ4122、作用部4123、マウントリング4124の機能は、実施形態1のカメラ側マウント部1010、ロックピン1020、圧縮コイルバネ1023、作用部1052、カメラ側マウントリング1012と同様である。
相違点として、ロックピン4121は作用部4123に直接取り付けられており、部品点数の削減と小型化が図られている。
カメラ4000の前面部4002の内部にはフロントベース4110が設けられている。フロントベース4110には、リリースボタン格納部4111、バネ格納部4112、当て面4113が格納されている。リリースボタン格納部4111にレンズリリースボタンユニット4130が、バネ格納部4112に圧縮コイルバネ4122がそれぞれ格納される。当て面4113はブレード4135と共に盗難防止機能を持つ。
次に、レンズユニット900を着脱する際のレンズリリースボタンユニット4130の動作について説明する。
レンズユニット900をカメラ本体部4001に装着し固定する際のロックピン4121、圧縮コイルバネ4122、作用部4123の動きは、実施形態1のレンズロック機構1200と同様である。
図25(a)はレンズユニット900がカメラ本体部4001に固定されている状態のレンズマウント部4120およびレンズリリースボタンユニット4130の状態を示している。
レンズリリースボタンユニット4130は圧縮コイルバネ4131によって、前側/+Z方向に付勢されている。また、ロックピン4121は、圧縮コイルバネ4122によって作用部4123を介して前側/+Z方向に付勢されており、マウントリング4124から突出している。これにより、レンズロック機構1200と同様の装着状態が実現される。
図25(b)はレンズユニット900をカメラ本体部4001から取り外す際のレンズマウント部4120およびレンズリリースボタンユニット4130の状態を示している。
ユーザ操作により押下部4136が後側/-Z方向に押下すると、レンズリリースボタンユニット4130が後側/-Z方向に移動する。その場合、ブレード4135が作用部4123を後側/-Z方向に押し下げ、作用部4123に取り付けられているロックピン4121が後側/-Z方向に押し下げられ、ロックピン4121がマウントリング4124よりも沈んだ位置まで下降する。これにより、レンズユニット900とロックピン4121との係合状態が解除され、レンズロック機構1200と同様にレンズユニット900をカメラ本体部4001から取り外すことが可能となる。
次に、図25および図26を参照して、盗難防止機能の設定/解除に係るレンズリリースボタンユニット4130の動作について説明する。
なお、図25(a)および図26(a)は、前面部4002のレンズリリースボタンユニット4130の周辺部分を切り欠いて示しており、押下部4136とビス4137は図示されていない。
盗難防止機能が設定された状態では、ブレード4135が作用部4123と当て面4113に前後方向/Z方向で当接している。そのため、ブレード4135が当て面4113と干渉するので、ロックピン4121がマウントリング4124よりも沈んだ位置までレンズリリースボタンユニット4130を前後方向/Z方向に押し込むことができない。これにより、ユーザ操作によってレンズユニット900をカメラ本体部4001から取り外することができなくなる。
盗難防止機能が解除された状態では、ブレード4135が作用部4123にのみ当接しているため、レンズリリースボタンユニット4130をロックピン4121がマウントリング4124よりも沈んだ位置まで下げることが可能となる。よって、ユーザ操作によってレンズユニット900をカメラ本体部4001から取り外すことが可能となる。
ブレード4135はモータ4133の出力軸4133aに取り付けられているため、モータ4133が動作することによってZ軸まわりに回転可能である。そして、カメラ本体4001に内蔵されているメイン基板4200によってモータ4133を制御することによって、上述した盗難防止機能の設定/解除を切り替えることが可能である。
また、ブレード4135は、盗難防止機能の設定/解除にかかわらず、作用部4123に常に当接している状態であるので、ブレード4135が作用部4123から外れてレンズユニット900が取り外せなくなるのを防止している。
次に、図27および図28を参照して、本実施形態の盗難防止機能の設定処理4400及び解除処理4500について説明する。
図27(a)は、本実施形態において盗難防止機能を設定するときの処理4400を示している。なお、図27(a)の処理手順は、CPU4210が実行する制御プログラムにより実現され、カメラ本体部4001の電源がオンされている状態で起動する。
S41では、CPU4210はレンズユニット900が装着されているか判定し、装着されていると判定した場合はS42に進み、装着されていないと判定した場合は処理を終了する。CPU4210は、カメラ側通信部1500を介してレンズユニット900からの信号入力の有無に基づいてレンズユニット900が装着されているか判定する。
S42では、CPU4210は盗難防止設定ボタン4160が押されたか判定し、押されたと判定した場合はS43に進み、押されていないと判定した場合は処理を終了する。
S43では、CPU4210は、モータ4133を制御し、ブレード4135が当て面4113と重なる位置(図26の状態)まで回転させる。
ステップ44では、CPU4210は盗難防止設定フラグをセットして、処理を終了する。
図27(b)は、本実施形態において盗難防止機能を解除するときの処理4500を示している。なお、図27(b)の処理手順は、CPU4210が実行する制御プログラムにより実現され、カメラ本体部4001の電源がオンされている状態で起動する。
S45では、CPU4210は盗難防止設定フラグがセットされているか判定し、セットされていると判定した場合はS46に進み、セットされていないと判定した場合は処理を終了する。
S46では、CPU4201は盗難防止解除ボタン4170が押されたか判定し、押されたと判定した場合はS47に進み、押されていないと判定した場合は処理を終了する。
S47では、CPU4201は、モータ4133を制御し、ブレード4135が当て面4113と重ならない位置(図27の状態)まで回転させる。
S48では、CPU4201は盗難防止設定フラグをリセットして、処理を終了する。
本実施形態においては、ユーザはレンズユニット900をカメラ本体部4001に装着した状態であっても盗難防止設定ボタン4160を押す前ではレンズユニットの着脱が可能である。その後盗難防止設定ボタン4160を押すことにより、レンズリリースボタンユニット4130が操作できなくなり、盗難防止機能を設定することができる。また、盗難防止機能を解除する場合は、カメラ本体部4001から固定器具800を取り外し盗難防止解除ボタン4170を押す必要がある。よって、ユーザが不在の場合にカメラから第三者がレンズを外して持ち出すような行為に対する抑止力が向上する。
なお、本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の変更、変形が可能である。
例えば、盗難防止設定ボタン4160を不図示の撮影開始ボタンなどの別の機能を有するボタンと併用してもよい。
また、盗難防止設定ボタン4160の代わりに不図示の近接センサを底面部4005に設け、近接センサが検知した場合に盗難防止機能を設定する構成でもよい。
[実施形態6]次に、実施形態6について説明する。
実施形態5では、実施形態5と同一の構成には同一の符号を付し、対応する構成または異なる構成に5000番台の符号を付して説明する。
本実施形態の撮像装置5000は、実施形態5と同様にレンズ交換式のカメラである。
まず、図28を参照して、本実施形態の撮像装置5000の外観構成について説明する。
本実施形態の撮像装置5000が、実施形態5のカメラ4000と異なる点は、カメラ本体部5001の背面部5003に表示部5160が設けられ、右側面部5006に盗難防止設定ボタン4160が設けられていないところである。その他の構成は、実施形態4の撮像装置4000と同様であるので、図23と同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図29を参照して、本実施形態の撮像装置5000の機能ブロック構成について説明する。
本実施形態の撮像装置5000が、実施形態5のカメラ4000と異なる点は、メイン基板4200に表示パネル5161を接続するためのコネクタ5231が実装されている一方、盗難防止設定ボタン4160を接続するためのコネクタ4132が実装されていないところである。コネクタ5231には表示パネル5161のフレキシブル基板が接続可能である。
表示パネル5161は液晶パネルなどであり、表示部5160と一体化されており、コネクタ5231を介してメイン基板5200と接続される。表示パネル5161はユーザの指やペンによるタッチ操作を検知できる液晶のタッチパネルが搭載されており、表示パネル5161で表示する画像やユーザからの操作信号はCPU4210にて処理される。本実施形態では、盗難防止設定ボタン4160に代えて、表示部5160のタッチパネルを操作することで盗難防止設定を行う。
次に、図30を参照して、本実施形態の盗難防止機能の設定処理5400について説明する。
図30(a)は、本実施形態において盗難防止機能を設定するときの処理5400を示している。なお、図30(a)の処理手順は、CPU4210が実行する制御プログラムにより実現され、カメラ本体部5001の電源がオンされている状態で起動する。
図30(a)はレンズユニット900をカメラ5000にロックするときの動作フローを示している。
S51では、CPU4210はレンズユニット900が装着されているか判定し、装着されていると判定した場合はS52に進み、装着されていないと判定した場合は処理を終了する。CPU4201は、カメラ側通信部1500を介してレンズユニット900からの信号入力の有無に基づいてレンズユニット900が装着されているか判定する。
S52では、CPU4210は表示部5160に図30(b)に示すガイダンス画面5162を表示する。ガイダンス画面5162には、レンズユニットが装着されたこと、盗難防止機能の設定を行うか否をユーザに問い合わせるためのメッセージが表示される。ユーザは、ガイダンス画面5162に表示された選択肢5162a、5162bのいずれかを選択可能である。はいの選択肢5162aを選択した場合は盗難防止機能の設定がなされ、いいえの選択肢5162bを選択した場合は盗難防止機能の設定がなされない。
S53では、CPU4201は、はいの選択肢5162aが選択されたか、いいえの選択肢5162bを選択されたかを判定し、はいの選択肢5162aが選択された場合はS54に進み、いいえの選択肢5162bが選択された場合は処理を終了する。
S54では、CPU4210は、モータ4133を制御し、ブレード4135が当て面4113と重なる位置(図26の状態)まで回転させる。
ステップ55では、CPU4210は盗難防止設定フラグをセットして、処理を終了する。
なお、盗難防止機能の解除は、実施形態5の図27(b)の処理4500と同様に、盗難防止解除ボタン4170を操作して行われる。
本実施形態においては、ユーザはレンズユニット900をカメラ本体部5001に装着した状態であっても表示部5160を介して盗難防止機能の設定操作を行う前ではレンズユニットの着脱が可能である。その後表示部5160を介して盗難防止機能の設定操作を行うことにより、第三者がレンズリリースボタンユニット4130を操作できなくなり、盗難防止機能を設定することができる。また、盗難防止機能を解除する場合は、カメラ本体部5001から固定器具800を取り外し盗難防止解除ボタン4170を押す必要がある。よって、ユーザが不在の場合にカメラから第三者がレンズを外して持ち出すような行為に対する抑止力が向上する。
また、付随的な効果として、盗難防止設定ボタンを省略し部品を最小限に抑えることが可能であるので、小型化が期待できる。
なお、本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の変更、変形が可能である。
例えば、ガイダンス画面5162を任意に表示できるようユーザで設定できる機能を持たせてもよい。
また、ガイダンス画面5162の選択を行わないと、カメラ5000の撮影機能の操作が行えないように機能を制限し、盗難防止機能の設定を忘れてしまうことを防ぐこともできる。
[実施形態7]次に、実施形態7について説明する。
実施形態7では、実施形態5、6と同一の構成には同一の符号を付し、対応する構成または異なる構成に6000番台の符号を付して説明する。
実施形態7では、実施形態5、6と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成に6000番台の符号を付して示している。
本実施形態の撮像装置6000は、実施形態1と同様にレンズ交換式のカメラである。
まず、図31および図32を参照して、本実施形態の撮像装置6000の外観構成および機能ブロック構成について説明する。
本実施形態の撮像装置6000が、実施形態4のカメラ4000と異なる点は、カメラ本体部6001の上面部6001と底面部6005に盗難防止設定/解除ボタン6170、6180が設けられ、背面部6003に表示部5160が設けられているところである。その他の構成は、実施形態4の撮像装置4000と同様であるので、図23と同じ符号を付して説明を省略する。また、本実施形態の撮像装置6000が、実施形態4のカメラ4000と異なる点は、メイン基板4200に、盗難防止設定/解除ボタン6170、6180を接続するためのコネクタ6231、6232が実装されているところである。
盗難防止設定/解除ボタン6170、6180には、ボタン部6171、6181、コネクタ6172、6182がそれぞれ実装されている。
ボタン部6171、6181は、カメラ6000から筐体の外面に露出し、ユーザが操作可能である。ボタン部6171、6181は、ユーザ操作に応じて操作信号を発生し、コネクタ6172、6182を介してメイン基板6200に出力する。コネクタ6172、6182はコネクタ6231、6232と電気的に接続される。ボタン部6171、6181で発生した操作信号はコネクタ6231,6232を介してメイン基板6200に実装されているCPU4210に伝達され、CPU4201はボタン部6171、6181が押下されたか否かを検出する。
表示部5160に関する構成や機能は実施形態6の図28、図29と同様である。
次に、図33を参照して、本実施形態の盗難防止機能の設定処理6400について説明する。
図33(a)は、本実施形態の盗難防止状態を設定するときの処理6400を示している。なお、図33(a)の処理手順は、CPU4210が実行する制御プログラムにより実現され、カメラ本体部6001の電源がオンされている状態で起動する。
図33(a)はレンズユニット900をカメラ5100にロックするときの動作フローを示している。
S61では、CPU4210はレンズユニット900が装着されているか判定し、装着されていると判定した場合はS62に進み、装着されていないと判定した場合は処理を終了する。CPU4201は、カメラ側通信部1500を介してレンズユニット900からの信号入力の有無に基づいてレンズユニット900が装着されているか判定する。
S62では、CPU4210は盗難防止設定ボタン4160が押されたか判定し、押されたと判定した場合はS63に進み、押されていないと判定した場合はS67に進む。
S63では、CPU4210は表示部5160に図33(b)に示すボタン設定画面6162を表示する。ボタン設定画面6162には、盗難防止機能の設定を行うこと、盗難防止解除ボタンの割り当てユーザに問い合わせるためのメッセージが表示し、ユーザは、ボタン設定画面6162に表示された選択肢6162a、6162bのいずれかを選択可能である。盗難防止設定/解除ボタン6170の選択肢6162aを選択した場合は盗難防止解除ボタンが盗難防止設定/解除ボタン6170に設定される。また、盗難防止設定/解除ボタン6180の選択肢6162bを選択した場合は盗難防止解除ボタンが盗難防止設定/解除ボタン6180に設定される。
S64では、CPU4201は、盗難防止設定/解除ボタン6170の選択肢6162aが選択されたか、盗難防止設定/解除ボタン6180の選択肢6162bを選択されたかを判定する。選択肢6162aが選択された場合はS65に進み、選択肢6162bが選択された場合はS66に進む。
S65では、CPU4210は、盗難防止設定/解除ボタン6170を盗難防止解除ボタンに設定する。
S66では、CPU4210は、盗難防止設定/解除ボタン6180を盗難防止解除ボタンに設定する。
ユーザは、ユーザが自ら盗難防止解除ボタンに設定した盗難防止設定/解除ボタン6170または6180を操作することで、盗難防止解除を行うことができる。
S67では、CPU4210は盗難防止設定/解除ボタン6180が押されたか判定し、押されたと判定した場合はS65に進み、押されていないと判定した場合はS68に進む。
S68では、CPU4210は盗難防止設定/解除ボタン6170が押されたか判定し、押されたと判定した場合はS66に進み、押されていないと判定した場合はS62に戻る。
S69では、CPU4210は、モータ4133を制御し、ブレード4135が当て面4113と重なる位置(図26の状態)まで回転させる。
ステップ70では、CPU4210は盗難防止設定フラグをセットして、処理を終了する。
なお、盗難防止機能の解除は、実施形態5の図27(b)の処理4500と同様に、盗難防止解除ボタン4170を操作して行われる。
本実施形態においては、第2の器具取付部4150を用いてカメラ6000を固定器具に取り付けた場合、ユーザが操作できる盗難防止設定/解除ボタン6170を押すことで盗難防止機能設定を行い、固定器具によって隠れた盗難防止設定/解除ボタン6180を盗難防止解除ボタンとして設定できる。反対に、第1の器具取付部4140を用いてカメラ6000に固定器具を取り付けた場合、ユーザが操作できる盗難防止設定/解除ボタン6180を押すことで盗難防止機能の設定を行い、固定器具に隠れた盗難防止設定/解除ボタン6170が盗難防止解除ボタンとして設定できる。
また、盗難防止設定/解除ボタン6170、6180を操作できないような状況においても盗難防止設定ボタン4160を押すことで盗難防止機能の設定を行い、盗難防止設定/解除ボタン6170、6180のどちらかを盗難防止解除ボタンに設定できる。
よって、ユーザが不在の場合にカメラから第三者がレンズを外して持ち出すような行為に対する抑止力が向上する。
なお、本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の変更、変形が可能である。例えば、本発明を実施する撮像装置の一例としては、セキュリティーカメラやネットワークカメラ、ドローンに搭載されたカメラなど、使用者と撮像装置とが互いに離れた状態で使用される形態において、特に有効である。
また、例えば、盗難防止設定ボタン4160により盗難防止機能の設定を行った場合、盗難防止設定/解除ボタン6170、6180の両方を盗難防止解除ボタンに設定してもよい。
また、前述した実施形態では、撮像装置が略矩形の筐体を備え、この筐体における所定の面(固定器具を取り付ける面)に、前述した盗難防止スイッチなどを備える例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、撮像装置の形状は矩形に限定されるものでなく、どのような形状を採用してもよい。すなわち、本発明に係る撮像装置の実施形態としては何れの形状を採用してもよく、少なくとも、撮像装置を外部に固定する位置の近傍に、撮像装置に取り付けられたアクセサリのロック状態を解除するための手段を設ける構成であればよい。
[その他の実施形態]
本実施形態では、交換部品としてレンズユニットを例示して説明したが、これに限らず、カメラに対して着脱可能な部品であればよく、例えばストロボユニットなどでも構わない。
本発明は、実施形態5から7の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。