JP7164217B2 - モバイル・デバイスに対するバッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定する方法 - Google Patents

モバイル・デバイスに対するバッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7164217B2
JP7164217B2 JP2020506131A JP2020506131A JP7164217B2 JP 7164217 B2 JP7164217 B2 JP 7164217B2 JP 2020506131 A JP2020506131 A JP 2020506131A JP 2020506131 A JP2020506131 A JP 2020506131A JP 7164217 B2 JP7164217 B2 JP 7164217B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
voltage
given
time
given battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020506131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020520461A (ja
Inventor
ジー. シン、カン
ヘー、リャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Michigan
Original Assignee
University of Michigan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Michigan filed Critical University of Michigan
Publication of JP2020520461A publication Critical patent/JP2020520461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7164217B2 publication Critical patent/JP7164217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/392Determining battery ageing or deterioration, e.g. state of health
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3646Constructional arrangements for indicating electrical conditions or variables, e.g. visual or audible indicators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3648Constructional arrangements comprising digital calculation means, e.g. for performing an algorithm
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/367Software therefor, e.g. for battery testing using modelling or look-up tables
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • G01R31/3835Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC involving only voltage measurements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)

Description

本出願は、2017年4月17日に出願された、米国仮出願第62/486,144号の利益を主張するものである。上記の出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれている。
政府条項
本発明は、米国国立科学財団により授与された、助成金番号CNS1446117のもとでの政府支援によって為されたものである。米国政府は、本発明において所定の権利を有する。
本開示は、モバイル・デバイスに対するバッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定する方法に関係する。
近年、モバイル・デバイスの心臓部であるバッテリは、絶えず増大するp/サービス需要を満たすための、小型で、高速充電、及び高エネルギー/電力密度のバッテリに対する継続的な試みに主として起因する、深刻な安全及び財務上の危険性(例えば、最近のSamsung社のNote 7危機)を呈してしまい、それらのバッテリのホログラフィックな監視及び診断を不可欠にしてしまっている。
悲しいことに、残存バッテリ寿命(例えば、バッテリ保証期間に帯する)、又は、バッテリが切れるまでの残りデバイス稼働時間(すなわち、一回の充電による稼働時間)を意味する、単純な質問「私の電話のバッテリはあとどれくらいもつのか?」に、私たちは自信をもって答えることさえできず、そのことにより、デバイス稼働時間が短くなったことについての診断が妨げられ、予想外のデバイス・シャット・オフを引き起こす。これは、その質問への答えが、従前からバッテリの劣化状態(SoH:state-of-health)により捕捉され、設計された容量に対するバッテリの満充電容量の比として定義される、バッテリの容量損失(capacity fading)の定量化に立脚するからである。残念ながら、モバイル・デバイスには、そのバッテリのSoHを定量化するために必要とされる能力を装備させられない。例えばAndroidでは、バッテリ健全性をgood又はdeadとのみ指定しており、定量化された情報はなにもない。図1は、バッテリ・テスタによる4つのAndroid電話機のバッテリSoHに対する測定値をプロットしたものであり、これらのバッテリはすべて、良好と標識されるが、それらのバッテリの容量は、52%も下の方にフェージングしたことが認められる。CoconutBattery及びiBackupBotなどのiOSアプリは、iPhone(登録商標)及びMacBookに対するバッテリSoHを推定するが、それらのアプリの推定値は、信頼性が低く、変動することが知られている。
定量化されたバッテリSoHが存在しないことは、デバイスのバッテリ寿命の、そのバッテリの保証期間との比較を妨げるものであり、なぜならば、ユーザは、デバイスの稼働が短くなったのが、システム・アップデート及びアプリ・インストレーションに起因するか、それとも、バッテリ・フェージングのためかがわからないことになるからである。そのことは、さらには、デバイスの残存電力を推定するときに、誤差を持ち込み、かくして、それらのデバイスを早まって、又は予想外の形でシャット・オフするものであり、なぜならば、バッテリの充電状態(SoC:state-of-charge)は、定義により、それらのバッテリのSoHに立脚するからである。例えば、モバイル・デバイスは、10~30%の残存電力を示す間でさえシャット・オフされていた。Appleは、最近、この問題のために、iPhone(登録商標) 6Sバッテリの無料交換プログラムを公表し、通常より高速のSoH悪化が問題を引き起こしたと結論付けた。最後になるが大事なこととして、この不正確なSoCは、容易に、バッテリ過充電/深放電、SoH悪化を加速すること、及びかくして、SoC誤差を増大すること、かくして、この2つの間の正のフィードバック・ループを形成することにつながる。
モバイル・デバイスのバッテリに関する健全性情報の欠陥は、それらのバッテリのSoHを推定する、互換性のある方法が存在しないことから起こる。大部分の既存のSoH推定方法は、バッテリ・パラメータ、又は、特定の適用可能な条件のいずれかを要し、それらのパラメータの確定は、ハードウェア制限(例えば、インピーダンス及び超音波エコー)に起因して、モバイル・デバイスの能力が及ばないものであり、それらの条件は、デバイスの動的使用パターン(例えば、満充電及び放電するための小さい電流)に起因して、常に持続するとは限らない。なおまた、クーロン・カウンティング(電流積分による最も広く展開されるSoH推定方法)でさえ、モバイル・デバイス上では良好にサポートされず、なぜならば、(i)モバイル・デバイスの、すべての電力管理IC(PMIC:power management IC)が、電流検知をサポートするとは限らず、そのことが、クーロン・カウンティングを実行不可能にする、及び、(ii)PMICによって提供される電流情報は、利用可能なときでさえ、粗く、リアル・タイム能力を欠くからである。モバイル・デバイスに関するそのような信頼性の低い電流情報は、さらには、Ampere、数百万のダウンロードを伴う電流検知アプリにより報告される。
L. Casalsら、「Phev battery aging study using voltage recovery and internal resistance from onboard data」IEEE Transactions on Vehicular Technology(2016年6月)
本節は、必ずしも従来技術ではない、本開示に関係付けられる背景情報を提供する。
本節は、本開示の一般的な概要を提供するものであり、本開示の最大限の範囲、又は、本開示の特徴のすべての、包括的な開示ではない。
電話機又はモバイル・デバイスなどの装置に給電する再充電可能バッテリの劣化状態(SofH:State-of-Health)を推定するための方法が提示される。フィンガープリントのセットが、装置により使用される所与のタイプのバッテリに対して用意され、各々のフィンガープリントは、バッテリに対する定量化されたSofHを、バッテリの緩和電圧に対する所与のあらかじめ確定されたモデルにリンクし、所与のあらかじめ確定されたモデルは、バッテリが休止している間の時間の固定された期間にわたる2つ以上の点においてのバッテリの緩和電圧を記述する。方法は、所与のタイプの所与のバッテリの電圧を、所与のバッテリが休止している間の時間の固定された期間にわたって測定するステップと、所与のバッテリに対する現在のモデルを、電圧測定値から構築するステップと、現在のモデルをフィンガープリントのセットと比較することにより、所与のバッテリに対するSofHを確定するステップとを含む。バッテリは、好ましくは、バッテリが満充電されるまでのものであり、所与のバッテリの両端間の電圧が、所与のバッテリが満充電された後に測定される。
実例実施例において、現在のモデルは、回帰分析を使用して構築される。例えば、現在のモデルは、電圧測定値を指数関数にフィットさせることと、指数関数を使用して電圧測定値をフィルタリング除去することと、フィルタリングされた電圧測定値を移動平均によって平滑化し、以て、所与のバッテリに対する現在のモデルを産出することとにより構築される。指数関数は、冪関数としてさらに定義され得る。電圧測定値の次元数が、さらには、主成分分析を適用することにより低減され得る。
実例実施例において、現在のモデルは、回帰木を使用して、フィンガープリントのセットと比較される。
一部の用例において、中断されない電圧測定値は、バックグラウンド・タスクに起因して、取得するのが困難である。この状況に対処するために、時間のセグメントが、バッテリが休止しているときに識別され、電圧測定値は、時間の識別されたセグメントから抽出され、現在のモデルは、抽出された電圧測定値から構築される。異なるバッテリ・サービスが、バッテリの確定されたSofhに基づいて提供され得る。例えば、バッテリの使用可能容量が、バッテリの確定されたSofHを使用して、残存使用時間に変換され得るものであり、その残存使用時間が、代わって、装置のユーザに表示され得る。
適用可能性のさらなる領域が、本明細書において提供される説明から明らかになるであろう。本概要においての説明及び特定の実例は、単に例解の目的のためであることが意図され、本開示の範囲を制限することは意図されない。
本明細書において説明する図面は、選択された実施例、及び、すべてではない可能な実現形態の、単なる例解的な目的のためのものであり、本開示の範囲を制限することは意図されない。
異なるモバイル・デバイスに対する、欠陥のあるSoH情報を示すグラフである。 バッテリに対するSoHを示す線図である。 どのように不十分なサンプリング・レートがクーロン・カウンティングにおいて誤差を増幅するかを図示するグラフである。 どのように不十分なサンプリング・レートがクーロン・カウンティングにおいて誤差を増幅するかを図示するグラフである。 どのように不十分なサンプリング・レートがクーロン・カウンティングにおいて誤差を増幅するかを図示するグラフである。 どのように不十分なサンプリング・レートがクーロン・カウンティングにおいて誤差を増幅するかを図示するグラフである。 どのように不十分なサンプリング・レートがクーロン・カウンティングにおいて誤差を増幅するかを図示するグラフである。 どのように不十分なサンプリング・レートがクーロン・カウンティングにおいて誤差を増幅するかを図示するグラフである。 1つの充電/休止/放電サイクルの間の電圧曲線を示すグラフである。 どのようにバッテリSofHが複数個のサイクルにわたって悪化するかを示すグラフである。 どのように緩和電圧が緩和期間の間に減少するかを示すグラフである。 放電後の緩和電圧が、さらにはバッテリSoHのフィンガープリントを採取するということを示すグラフである。 示される再充電可能バッテリの劣化状態(SofH)を推定するための実例方法を図示するフローチャートである。 推定方法の実例実施例を図示する線図である。 SoH悪化の線形フィッティングを例解するグラフである。 収集される緩和電圧を例解するグラフである。 冪フィッティングの良好性を例解するグラフである。 緩和電圧においての異なる次元が高度に相関させられるということを例解するグラフである。 異なるバッテリ・タイプに対する回帰モデルの混同行列の図である。 異なるバッテリ・タイプに対する回帰モデルの混同行列の図である。 異なるバッテリ・タイプに対する回帰モデルの混同行列の図である。 異なるバッテリ・タイプに対する回帰モデルの混同行列の図である。 動的時間ワーピングによる悪化プロセスの間の類似性を示すグラフである。 動的時間ワーピングによる悪化プロセスの間の類似性を示すグラフである。 動的時間ワーピングによる悪化プロセスの間の類似性を示すグラフである。 動的時間ワーピングによる悪化プロセスの間の類似性を示すグラフである。 動的時間ワーピングによる悪化プロセスの間の類似性を示すグラフである。 動的時間ワーピングによる悪化プロセスの間の類似性を示すグラフである。 電圧降下とSofHとの間の線形性を例解するグラフである。 どのように緩和時間がバッテリの開始電圧レベルにより影響を及ぼされるかを示すグラフである。 どのように緩和時間がバッテリの開始電圧レベルにより影響を及ぼされるかを示すグラフである。 どれだけ長くユーザがしばしばデバイスを夜通し充電するかを示すグラフである。 夜通しの充電後の休止電圧を示すグラフである。 温度が休止の間は安定しているということを示すグラフである。 充電後の緩和電圧が放電に敏感でないということを示すグラフである。 充電後の緩和電圧が放電に敏感でないということを示すグラフである。 充電後の緩和電圧が放電に敏感でないということを示すグラフである。 トリクル充電が、収集される緩和電圧を汚染するということ、及び、どのように汚染されたトレースからサブ・トレースを抽出すべきかを示すグラフである。 トリクル充電が、収集される緩和電圧を汚染するということ、及び、どのように汚染されたトレースからサブ・トレースを抽出すべきかを示すグラフである。 トリクル充電が、収集される緩和電圧を汚染するということ、及び、どのように汚染されたトレースからサブ・トレースを抽出すべきかを示すグラフである。 トリクル充電が、収集される緩和電圧を汚染するということ、及び、どのように汚染されたトレースからサブ・トレースを抽出すべきかを示すグラフである。 提案される推定方法に対するラボ実験結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対するラボ実験結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対するラボ実験結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対するラボ実験結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対するラボ実験結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対するラボ実験結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対する実地テスト結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対する実地テスト結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対する実地テスト結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対する実地テスト結果を示すグラフである。 提案される推定方法に対する実地テスト結果を示すグラフである。 SofH推定量により補償される充電状態及び残存稼働時間推定を示すグラフである。 SofH推定量により補償される充電状態及び残存稼働時間推定を示すグラフである。 SofH推定量により補償される充電状態及び残存稼働時間推定を示すグラフである。 異常なバッテリ挙動検出を示すグラフである。 ユーザ横断バッテリ比較を示すグラフである。 バッテリ抵抗監視を示すグラフである。 モバイル・デバイス内のバッテリ・サービスをかなえるためのシステムの線図である。
対応する参照番号は、図面のいくつかの視図の全体を通して、対応する部分を指示する。
劣化状態(SoH)は、最も重大な意味をもつバッテリ・パラメータのうちの1つであり、バッテリの容量損失を定量化し、そのバッテリの設計されたレベルCdesignに対するバッテリの満充電容量Cfullchargeの比として定義される。
Figure 0007164217000001
劣化状態(SoH)は、最も重大な意味をもつバッテリ・パラメータのうちの1つであり、バッテリの容量損失を定量化し、そのバッテリの設計されたレベルCdesignに対するバッテリの満充電容量Cfullchargeの比として定義される。
Figure 0007164217000002
fullchargeは、SoH推定の土台であり、そのCfullchargeは、普通、クーロン・カウンティング、すなわち、2つのSoCレベルの間でバッテリを放電させる/充電するときに電流を積分して、次式のように、放電される/充電される容量を算出することによって推定される。
Figure 0007164217000003

ただし、i(t)は、時間tにおいての電流である。この手立てで、次式であることがわかる。
Figure 0007164217000004
汎用品モバイル・デバイスは、利用可能性、精度、及び適時性の見地において、良好にクーロン・カウンティングをサポートせず、かくして、それらのモバイル・デバイスのバッテリSoHを推定することを困難にする。
第1に、モバイル・デバイスの、すべてのPMIC、又は、より具体的には、それらのPMICの燃料ゲージ構成要素が、電流検知をサポートするとは限らない。
なおまた、PMICによって提供される電流情報は、利用可能なときでさえ、非常に粗い。汎用品モバイル・デバイスは、それらの電流を、直列に接続される抵抗器rによって推定し、抵抗器の両端間の電圧vを測定し、電流をi=v/rと推定する。抵抗器は、低くなければならない発熱の副作用(すなわち、ir)を引き起こし、かくして、小さいrを要する。例えば、Maximは、100mA電流によって動作するデバイスに対してr<50mΩを指示する、<0.5mW発熱オーバーヘッドを要する。しかしながら、そのような小さい値は、抵抗器の両端間の電圧を低減し、かくして、電流検知精度を悪化させる。さらには、抵抗は、5~10%抵抗変動を容易に引き起こして変動する温度に依存的である。
最後に、電流情報は、クーロン・カウンティングにとって不可欠である適時性を欠くことがあり、なぜならば、デバイスの電流は、高度に動的である、すなわち、数ミリ秒内に数十ミリアンペアから数千ミリアンペアへと変動していることが知られているからである。例えば、AndroidのBatteryManagerは、2つのサンプリング・レート:1分ごと及び10分ごとのサンプルのみをサポートする。PMICによって提供される電流情報に直接アクセスすることさえも、その情報の低い更新頻度のために、きめの細かい電流検知を達成しないことがある。不十分なサンプリング・レートに起因する、悪化させられるクーロン・カウンティングを例解すると、12分電流トレースが、5,000Hzで作動するMonsoon電力モニタによってGalaxy S5電話機から収集されたものであり、そのことの間に、114mAh容量が放電される。次いで、このトレースに基づいて、クーロン・カウンティングが、それぞれ115mAh、109mAh、98mAh、及び60mAhの放電される容量を達成する、1Hz、1/30Hz、1/60Hz、及び1/120Hzの異なるサンプリング・レートをエミュレートすることにより実現されたものであり、不十分なサンプリング・レートが、最高47%のカウンティング誤差を引き起こす(図3)。クーロン・カウンティングの誤差は、時間を経て蓄積するということに注目されたい。
クーロン・カウンティングをサポートすることにおいてのモバイル・デバイスの欠陥、及び、それらのモバイル・デバイスの制限されるSoH情報が、本発明者らに、さらには本明細書においてV-健全性(V-Health)推定方法と呼称される、電流なしのSoH推定を探究する動機を与えた。
V-健全性推定方法は、バッテリの緩和電圧がそれらのバッテリのSoHのフィンガープリントを採取するという主要な発見を基に築き上げられる。この発見は、2,200mAh Galaxy S3バッテリによって実証される。具体的には、バッテリは、(i)Liイオン・バッテリ・データシートにおいて一般に特定されるような<0.5C,4.2V,0.05C>cccvの定電流定電圧(CCCV:constant-current constant-voltage)プロファイルによって、そのバッテリを満充電すること、(ii)そのバッテリを30分の間休止させること、(iii)3.3Vのカットオフ電圧であって、その電圧においてモバイル・デバイスが通常はシャット・オフする、カットオフ電圧に達するまで、そのバッテリを0.5Cレートで満放電させること、及び、(iv)プロセスを300サイクルの間反復することによりテストされた。この測定は、NEWARE BTS4000バッテリ・テスタによって為され、サイクリング・プロセス(すなわち、電流、電圧、タイムスタンプ)が、1Hzでロギングされる。図4Aは、1つのそのような充電/テスティング/放電サイクルの間のバッテリ電圧をプロットし、休止の間の緩和電圧を強調表示する。緩和電圧は、休止を基に即座に降下し、次いで、その電圧が収束するまで徐々に減少する。
バッテリの満充電容量(及び、式(1)によって、そのバッテリのSoH)は、クーロン・カウンティングによって放電の間に収集され、かくして、図4Bにおいて示されるような、サイクリング測定の間の、その容量の悪化プロセスを記録する。さらには、各々が、図4Cにおいて見て取られるような、30分休止期間のものの間である、300の時系列の緩和電圧が収集される。図4B及び4Cの比較は、バッテリSoHが、その容量損失に起因して、サイクリング測定にわたって悪化し、一方で、同じ測定の間、そのバッテリの緩和電圧が減少し、そのことが、緩和電圧によってバッテリSoHのフィンガープリントを採取する可能性を呈するということを示す。
SoH悪化と、バッテリ放電後の緩和電圧との間の相関が、さらには、図4Dにおいて示されるように、120サイクル測定にわたって認められる。明確性のために、すべての緩和トレースがプロットされるとは限らないということに注目されたい。バッテリは、各々のサイクルにおいて、<0.5C,4.2V,0.05C>cccvによって充電され、3.5Vのカットオフ電圧に達するまで0.5Cレートで放電させられ、30分の間休止させられる。バッテリSoHは、測定にわたって悪化し、一方で、同時に、緩和電圧は増大する。
V-健全性推定方法は、この電圧-SoH関係性を活用して、デバイス・バッテリのSoHを推定することを、オフラインで構築されるフィンガープリント・マップによってそれらのデバイス・バッテリの緩和電圧をチェックすることにより行う。図5は、再充電可能バッテリの劣化状態(SofH)を推定するための実例方法の大要を提供する。第1に、フィンガープリントのセットが、51において、所与のタイプのバッテリに対して構築される。各々のフィンガープリントは、バッテリに対する定量化されたSofH(例えば、初期容量の70%又は85%)を、バッテリの緩和電圧に対するあらかじめ確定されたモデルにリンクする。モデルは、バッテリが満充電された後の時間の固定された期間にわたる2つ以上の点においてのバッテリの緩和電圧を記述する。フィンガープリントを構築するための技法を、下記でさらに説明する。モバイル・デバイスの文脈において、フィンガープリントのセットは、前もって確定され、以後の使用のためにモバイル・デバイスのコンピュータ・メモリ内に記憶される。
SofHを推定するために、(フィンガープリントを構築するために使用されるものと同じタイプの)バッテリの電圧が、52において、バッテリが休止している間の時間の同じ固定された期間(例えば、30分)にわたって測定される。実例実施例において、バッテリは、満容量に充電され、次いで、休止することを可能とされる。電圧測定値が、次いで、バッテリの充電の直ちに後に続く休止期間の間にとられる。バッテリ電圧は、他の休止期間の間に、ただし、好ましくは、フィンガープリントが構築された同じ条件のもとで測定され得るということが想像される。
電圧測定値から、緩和電圧に対する現在のモデルが、フィンガープリントを構築するために使用されたのと同じ様式で構築される。実例実施例において、モデルは、下記でさらに説明することになるように、回帰分析を使用して構築される。現在のモデルは、次いで、54において、フィンガープリントのセットにおいてモデルの各々と比較される。実例実施例において、現在のモデルは、回帰木により定義される判断規則のセットに基づいて、フィンガープリントのセットにおいてモデルと比較される。バッテリのSofHは、55において指示されるように、現在のモデルに最も密接に相関するモデルと関連付けられる定量化された値であるとみなされる。例えば、現在のモデルが、75%SofHとリンクされるモデルに密接に相関するならば、バッテリのSofHは、75%であると推定される。
図6は、バッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定するための実例実施例をさらに説明する。上部部分は、どのようにフィンガープリントが構築されるかを図示し、しかるに、下部部分は、どのように推定がモバイル・デバイスによりフィンガープリントを使用して為されるかを図示する。
バッテリのSoH悪化及び緩和電圧の知識が、それらの関係性を広範なバッテリ・サイクリング・テストによって特性評価するために必要である。そのようなテストは、SamsungなどのスマートフォンOEMにとっては、たやすく利用可能である。
Appleは、それらの製品をテストするとき、しかしながら、非OEM研究者/エンジニアにとっては利用可能でない。それゆえに、広範なバッテリ・サイクリング測定が、表3において要約されるような様々なモバイル・デバイスに対して使用される13個のバッテリ(図4において示されるものを含む)によって履行されたものであり、測定は、総計で7,462サイクルからなり、累積的に44か月にわたって続く。
Figure 0007164217000005
これらの測定において、<0.5C,4.2V,0.05C>cccv及びVcutoff=3.0Vのセッティングが、バッテリ・テスティングの間、工業においてのバッテリ特質を特定するために共通に使用され、Vmax=4.35V、及び、3.2~2.2VのVcutoffが、より多くのデバイス特性を特定し、モバイル・デバイスは、通常、4.3~4.4Vの最大電圧に充電され、それらのモバイル・デバイスのバッテリ電圧が3.2~3.3Vに低減するときにシャット・オフされる。
44か月にわたるこれらの測定が、完全なバッテリ悪化(100%から0%へのSoH)を捕捉するのに十分でないことがあるとしても、それらの測定は、ユーザが最も体験するSoHレンジの中の電圧-SoH関係性を識別するのに充分に良好である(例えば、ユーザは、古いバッテリが0%SoHに悪化するまでは、新しいバッテリに切り替えることはまれである)。なおまた、かくして識別される電圧-SoH関係性は、これらの測定によりカバーされないSoHレンジに拡張され得る。
フィンガープリントの構築に対して、4つのGalaxy S3バッテリに基づく12のそのような測定が、電圧ベースのSoHフィンガープリント・マップの構築を精巧に仕上げるために使用される。これらの12の測定の各々は、1Hzでロギングされる、約300の充電/休止/放電サイクルからなる。この手立てにおいて、各々が1つの測定からのものである、12のSoH-悪化トレースが、収集され、さらには、各々がサイクルの中の休止期間からのものである、3,612の時系列の緩和電圧を記録した。フィンガープリント・マップ構築の同じ手法が、表3内のすべてのバッテリに適用され、本開示において後程解説されることになるように評価される。
分散/ノイズが、(図4において認められるように)SoH悪化及び緩和電圧の両方において存在し、そのことは、とりわけ、安定した実験室環境(すなわち、接続されるUPS、及び室温制御を伴う)、及び、バッテリ・テスタの高い精度(すなわち、サイクリング・プロセスを制御することにおいての0.5%未満の誤差)を考慮するとき、バッテリ動態に起因する公算が大きい。バッテリ測定においてのそのような分散が、さらには報告されており、そのことは、フィンガープリント・マップを構築する前の、データの前処理(すなわち、フィルタリング及び平滑化)の必要を生じさせる。実例実施例において、収集されたデータは、SoH悪化及び緩和電圧に対する2つの経験的に確立されたモデルを使用して、フィルタリング及び平滑化された。
バッテリ健全性は、それが現実に悪くなるまで、(図4Bにおいて認められるように)近似的に線形に悪化するように示される。この線形悪化について、さらに妥当性を確認するために、線形フィットが、12の収集されたSoH悪化プロセスに適用されたものであり、それらのプロセスのすべては、各々の点が個別のSoH悪化プロセスに対するフィットの良好性を表す、図9において示されるように、ルート・ミーン・スクエア・エラー(RMSE:root-mean-square error)及びRスクエア(R-Squared)の見地において、優秀なフィットの良好性を有する。アウトライアSoHサンプルが、この線形モデルに基づいて除去され得るものであり、線形フィッティングからあまりにも多く外れるそれらのSoHサンプル(例えば、>0.5%SoH)は、アウトライアと標識され、除去される。残りのサンプルが、次いで、移動平均によって平滑化される。
このことを背景にして、現在のモデルを電圧測定値のセットから構築するための実例手法を説明する。実例実施例において、V-健全性推定方法は、第1に、電圧測定量を指数関数にフィットさせる。具体的には、この手法は、緩和電圧が冪関数と符合するという別の経験的知見に基づいて、緩和電圧をフィルタリング及び平滑化する。図8を参照すると、冪関数は、v(t)=a・t+c(t≧0)として定義され、ただし、tは、休止からの時間であり、a、b、及びcは係数であり、それらの係数の値は、フィッティングから導出される。例解すると、冪関数が、この知見を統計的に検証するために、3,612の収集された緩和電圧トレースに適用される。図9は、フィットの良好性を要約するものであり、フィッティングRMSEは0.0009より下方に、及び、Rスクエアは0.965より上方にとどめられ、優秀なフィッティング精度を示す。この冪モデルは、指数形状緩和電圧による既存のモデルとは異なるということに注目されたい。図9は、さらには、緩和電圧の同じセットを、1項及び2項指数関数、すなわち、v(t)=a・et・b(t≧0)及びv(t)=a・et・b+c・et・d(t≧0)としてフィットさせるときのフィットの良好性をプロットするものであり、適度に良好な精度を示すが、冪フィッティングほど良好ではない。かくして、他のタイプの関数が、電圧測定量をフィットさせるために使用され得る。
V-健全性推定方法は、緩和電圧をこの冪モデルによってフィルタリングし、例えば、最下位5%のフィットの良好性を伴う緩和電圧トレースをアウトライアと標識し、これらの測定量を放棄する。移動平均平滑化器が、次いで、あらためて、残った妥当な緩和電圧トレースを平滑化するために使用されるが、他の平滑化技法が、本開示により思索される。一部の実施例において、残存電圧測定量は、バッテリに対する現在のモデルとして働く。
SoHサンプルがアウトライアと標識されるならば、同じサイクル内の緩和電圧もまたそうであり、逆もしかりであるということに注目されたい。さらには、V-健全性推定方法は、モデル・フィッティング結果を使用して、フィンガープリント・マップを構築する代わりに、これらの経験的モデルに基づいてアウトライアをフィルタリング除去するのみであり、かくして、モデル精度へのその方法の依存性を軽減する。実例として、268のSoHサンプル及び緩和電圧トレースが、図4において示される300サイクル測定から、データ前処理の後に選択される。電圧測定量をフィルタリング及び平滑化するための他の技法が、さらには、本開示のより幅広い態様の中に該当する。
収集される緩和電圧の各々は、1Hzでロギングされる30分休止期間をカバーし、30×60=1,800個のデータの次元を産出する。さらには、これらの次元の各々においての電圧値は相関させられる。図10は、図4から選択される268個の緩和電圧の1,800個の次元の、各々の対の間の相関をプロットし、強い相関(約0.8、又はより高い相関係数を伴う)が、大部分の事例において認められる。実例実施例において、次元は、主成分分析(PCA:principal component analysis)を適用することにより低減される。そのような高度に相関させられる高次元緩和電圧は、次元の低減のための、PCAの、V-健全性推定方法の使用を正当化し、そのことは、フィンガープリント・マップを構築することにおいての計算労力を低くする。あらためて、図4においての測定を実例として取り上げると、PCAを適用することは、緩和電圧次元を1,800から35に、99%の分散を伴って低減する。これらの結果的に生じる電圧測定値は、代わって、現在のモード、又はフィンガープリントとして働く。一部の実施例において、他の低減方法が適用され得るということ、又は、次元低減は省略され得るということが理解される。
実例実施例において、V-健全性推定方法は、回帰木を使用して、フィンガープリント・マップを、予測子としての上記で取得された主成分、及び、応答としての対応するSoHによって構築する。図11は、各々のバッテリに対する構築される回帰モデルについて妥当性を確認するときの混同行列をプロットするものであり、それらの行列は、4%ステップ・サイズを伴う5つのSoHカテゴリを形成するときの、95%より上の分類精度を示す。この4%ステップ・サイズは、単に視覚的明確性のためのものであり、0.1%のよりきめの細かいステップ・サイズのSoHが、本開示において後程、V-健全性推定方法の評価のために使用されるということに注目されたい。回帰木が、その単純性、及び高い解釈可能性のために使用されるが、SVM、KNN、及び、それらの変形物などの、他の比較方法が、さらには、本開示により思索される。なおまた、他のモデリング技法が、さらには、同じように本開示の範囲の中に該当する。
構築されるフィンガープリント・マップは、すべての同じモデルのバッテリに対して適用可能でなければならず、そのことは、後に続く2つの統計的知見によって検証され得る。第1に、測定において使用される4つのバッテリのSoH悪化は、下記の表4において示されるように、高度に相関させられる。
Figure 0007164217000006
第2に、動的時間ワーピングによる4つのバッテリのSoH悪化プロセスの間の類似性を評価することができ、結果として生じるワーピング・パスは、各々のバッテリ対に対して悪化行列の対角線に近く、強い類似性を呈する。これらの洞察は、フィンガープリント・マップを1つ(又は複数)のバッテリによって訓練することの、V-健全性推定方法の一般性、及び、他の同じモデルのバッテリへのその方法の適用をサポートする。バッテリ横断推定精度が、本開示において後程評価される。
理想的には、V-健全性推定方法は、OEMにより提供されることが、例えば、完全なバッテリSoHレンジをカバーする、バッテリ・サイクリング・データセットへのそれらのOEMのアクセシビリティのために行われることになる。制限されるデータセットが利用可能である事例において、そのデータセットは、休止の間の電圧降下とバッテリSoHとの間の線形性に基づいて外挿され得る。あらためて、図4においてのサイクリング測定が、この知見を示すために使用される。図15は、バッテリが、各々のサイクルの休止期間の間、10、20、及び30分の間休止させられる後の電圧降下を、そのサイクルの間の対応するバッテリSoHとともにプロットする。線形フィッティングの後に10ほどのRMSEを伴う、降下させられる電圧のすべての3つのトレースにおいての明確な線形性を見て取ることができる。この知見は、利用可能なサイクリング・データセットに基づいて線形係数を識別し、カバーされないSoHに対応する緩和電圧を生成し、完全な電圧フィンガープリント・マップをついには構築することを可能にする。
モバイル・デバイス上で緩和電圧を収集することを、さらに説明する。緩和電圧は、後に続く理由のために、モバイル・デバイス上で常に収集可能であるとは限らない。第1に、緩和電圧は、(すなわち、サイクリング測定において30分休止期間の間)遊休であることをバッテリに求める。しかしながら、モバイル・デバイスは、デバイス監視及びバックグラウンド活動に起因して、遊休モードにおいてでさえ、それらのモバイル・デバイスのバッテリを、継続的及び動的電流によって放電させる。さらには、バッテリ電圧は温度に依存的であり、そのため、安定した熱的環境が、緩和電圧を収集するために要される。このことは、広く公にされているデバイス過熱問題に起因して難題である。最後になるが大事なこととして、緩和電圧は、その開始電圧により影響を及ぼされる。図14は、[3.6,4.2]Vの中の異なる電圧においてバッテリを休止させるときの緩和電圧を比較するものであり、緩和電圧と、その開始電圧レベルとの間の明確な依存性を示す。そのような依存性は、緩和電圧の収集に対する統一された開始電圧を要する。
V-健全性推定方法は、ユーザがしばしば、そのユーザらのデバイスを夜通し充電する(充電持続期間は、デバイスが満充電された後でさえ、充電器が接続された様態に保たれるほどに長い)という事実に基づいて、これらの難題を減軽する。図15は、1~3か月にわたる、7人のユーザから収集された976の充電事例の充電時間(すなわち、充電器の接続から接続解除までの時間)分布をプロットするものであり、それらの事例の34%は、6アワー(hour:時間)を超えて続いたものであり、よくある形の夜通しの充電に起因して、デバイスが満充電された後、充電器を接続された様態に保つのに充分に長いということを示す。実例実施例において、V-健全性推定方法は、バッテリが夜通しの充電の間に100%SoCに達すると、緩和電圧を収集することを開始し、そのことを、充電器が接続解除されるときに停止する。緩和電圧のこの収集は、すべての上記で述べられた難題を減軽する。
第1に、夜通しのデバイス充電は、そのデバイスのバッテリを休止させる。汎用品充電器は、別々の電力経路を使用して、バッテリを充電し、デバイスに給電し、夜通しの充電においてのように、バッテリが100%SoCに達する後でさえ、充電器が接続された様態に保たれるならば、バッテリを休止させる。図16は、そのような休止させられるバッテリを示し、充電器は、Nexus 6P及びNexus 5X電話機を満充電する後、接続された様態に保たれ、それらの電話機のバッテリ電圧及び電流が記録され、電流は、バッテリを満充電し、かくして、バッテリを休止させる後、0mAに低減し、0mAにとどまり、バッテリ電圧は、図4と合致して、最初は即座に、及び次いで、徐々に降下する。第2に、夜通しの充電は、バッテリに、相対的に安定した熱的環境を提供する。大部分のモバイル・デバイスは、それらのバッテリをCCCVによって充電し、そのCCCVの間、CV-Chg相は、低い充電レートで長くかかり、かくして、バッテリをあまり加熱せず、そのバッテリの平衡を可能とする。この手立てで、バッテリは、CV-Chg相が完了する(及びかくして、バッテリが満充電される)後、休止期間の間、安定した熱的環境において動作する。このことを検証するために、Galaxy S6 Edge及びNexus 5X電話機のバッテリ温度を、8日の実生活使用の間、監視することができる。図17は、それらのバッテリを満充電する後の休止期間の間の温度分布を、通常の使用のもとでの温度分布と比較するものであり、低減される熱的変動を示し、例えば、Nexus 5Xバッテリの温度レンジは、通常の事例においての25~50℃から、休止するときの29~39℃に狭められる。最終的に、バッテリが満充電された後に緩和電圧を収集することが、満充電されるレベル、例えば、Galaxy S6 Edgeに対する4.37Vにおいて、開始電圧を統一する。
さらには、デバイスの使用パターン(すなわち、どのようにそのデバイスのバッテリが放電させられるか)が、そのデバイスの充電後の緩和電圧に影響を及ぼすかどうかを考慮しなければならない。この最終目的に対して、(i)mAの枠内の異なる放電電流を伴う6つのサイクル(図18A)、及び、(ii)Vの枠内の異なるカットオフ電圧を伴う別の5つのサイクル(図18B)に対して、Galaxy S4バッテリを放電させ、充電し、次いで休止させる。各々の休止期間の間の、かくして収集される6+5=11の緩和電圧トレースが、図18Cにおいてプロットされる。これらの緩和電圧は、(例えば、図12との比較において)互いに非常に近く、先の放電に対するそれらの緩和電圧の非敏感性、及びかくして信頼性を呈する。あらためて、このことはなぜならば、バッテリの充電、とりわけCV-Chgは、満充電された後の休止期間からの、それらのバッテリの先の放電により引き起こされる妨害をマスクするからである。
所定のモバイル・デバイス(例えば、Galaxy S6 Edge、Galaxy S4、その他)は、(満充電されるバッテリを、無負荷のもとで、そのバッテリの自己放電レートに等しいレートで充電する)トリクル充電を使用して、それらのモバイル・デバイスのバッテリを100%SoCに保ち、そのことは、バッテリ休止を無価値にし、かくして、収集される緩和電圧を汚染する。具体的には、これらのデバイスは、満充電されるバッテリが、あらかじめ規定された値、例えば、Galaxy S6 Edgeに対する20mV、及び、Galaxy S4に対する40mVに対して降下したとすると、トリクル充電をトリガし、バッテリが再び満充電された後、トリクル充電を停止する。図19Aは、夜通しの充電の間のGalaxy S4電話機の電圧をプロットするものであり、その充電の間、トリクル充電は、図19Bにおいて示されるように、電話機が満充電された後に7回トリガされる。2つの連続的なトリクル充電の間の持続期間は増大するものであり、なぜならば、バッテリOCVが、満充電されるレベルに近付くからである。
トリクル充電は、バッテリが休止することを妨げ、かくして、緩和電圧を汚染する。V-健全性推定方法は、バッテリ電圧の突然の増大/降下がトリクル充電のトリガリング/停止を指示するという単純な知見によって、汚染されたトレースから緩和サブ・トレースを抽出する。具体的には、V-健全性推定方法は、デバイスが満充電された後のl遅延(l-lag)デルタ電圧を算出し(図19C)、その電圧にロー・パス・フィルタを通過させる(図19D)。この手立てで、V-健全性推定方法は、トレース内の山及び谷の位置を突き止めることにより、緩和サブ・トレースを抽出する。冪フィッティングが、次いで、かくして抽出されたサブ・トレースに適用され、それらのサブ・トレースは、フィットの良好性が容認可能であるならば、妥当であると結論付けられる。
しかしながら、サブ・トレースは、フィンガープリントを形成するのに充分長くないことがある。この問題を矯正するために、V-健全性推定方法は、サブ・トレースを使用して、冪関数の定数を確定する。冪関数は、次いで、中断なしの電圧トレース全体を予測するために使用され得る。予測されるトレースは、次いで、上記で論述した様式でSofHを確定するために使用され得る。
複数個の緩和サブ・トレースは、(図19においてのような)単一の夜通しの充電の間に収集及び復元される公算が大きく、かくして、複数個のSoH推定値が作製され得る。V-健全性推定方法は、そのような推定値の平均を、生のバッテリSoHとして使用する。さらには、異なる夜通しの充電から取得される生のSoHの間に揺動が存し得る。V-健全性推定方法は、さらに、1次平滑化器を使用して(すなわち、現時及び先の生のSoH推定値を線形フィットさせることにより現時のSoHを推定する)、そのような揺動を減軽し、平滑化された結果を、最終的なバッテリSoHとしてユーザに報告する。揺動のそのような減軽は、さらには、モバイル・デバイスのSoC推定において使用される。
第1に、V-健全性推定方法は、表3において要約される測定に基づいて評価される。30分休止期間をカバーする緩和電圧が、他の形で特定されない限り、フィンガープリントとして使用される。比較のために、5分緩和の後の電圧降下はバッテリSoHにおいて線形であるという想定に立脚する、ベース・ライン方法、V-降下(V-Drop)が実現された。これは、L. Casalsらにより、「Phev battery aging study using voltage recovery and internal resistance from onboard data」IEEE Transactions on Vehicular Technology(2016年6月)において説明されている方法の改善されたバージョンであり、その方法を、元の放電後事例の代わりに充電後緩和シナリオに合わせ、かくして、バッテリを同様のパターンで放電させる後、緩和電圧が、同じSoCにおいて収集されるという、その方法のさらなる想定を除去することによるものである。
第1に、V-健全性推定方法は、バッテリの各々によって収集されるデータセットに基づいて評価され、その結果は、(絶対値での)推定誤差の5及び95パーセンタイル、並びに、それらの平均値の見地において、図20Aにおいて要約されている。V-健全性推定方法は、<1%平均値誤差を伴うバッテリSoHを推定し、それらの誤差の大部分は、0.5%を境にとどめられ、すべての探究された事例において、V-降下を凌ぐ。より重要なことには、V-健全性推定方法は、推定誤差においての分散を有意に低減し、かくして、V-降下と比較されるときに、はるかに信頼性が高く、現に、V-降下による最悪事例推定誤差は、絶対SoH値の70%より上に達する。そのような信頼性は、V-健全性推定方法の、フィンガープリントとしての時系列の緩和電圧の活用により達成され、そのことは、SoH推定に対する単一の電圧読み取りに依拠するV-降下より、測定においての分散/ノイズに照らして、はるかにロバストである。
V-健全性推定方法は、さらには、バッテリによってフィンガープリント・マップを訓練することにより評価され、その精度について、他の同じモデルのバッテリによって収集されるトレースによって妥当性を確認するものであり、すなわち、バッテリ横断妥当性確認である。このことは、ローカル・デバイスのバッテリSoHを、オフラインで訓練されたフィンガープリント・マップに基づいて推定することの、実生活類推である。図20Bは、4つのGalaxy S3、及び、2つのNexus 5Xバッテリによる妥当性確認結果をプロットするものであり、記号x/yは、バッテリxによって訓練し、バッテリyによって妥当性を確認することを表象する。推定誤差は、同じバッテリ評価より大きくはあるが、それでもなお、大部分の事例において2%を境にとどめられる。
ユーザは、そのユーザらのデバイスを、日ごとに、異なる充電器によって、例えば、USB又はDC充電器を使用して充電することがある。次に、プロファイル横断評価が、V-健全性推定方法がそのような異種の充電器事例において耐えられるかどうかを検証するために、図20Cにおいて示されるように、4つのGalaxy S3バッテリによって使用される。具体的には、V-健全性推定方法は、<0.5C,4.20V,0.05C>cccvによって充電するときに収集されるデータセットによって訓練され、その精度について、<0.25C,4.20V,0.05C>cccvによって充電するときに収集されるデータセットによって、すなわち、標準ダウンストリームUSB2.0ポートによって充電するときと近似的に同じ、2,200×0.25=550mAの定充電電流によって妥当性を確認する。図20B及び20Cの比較は、異なる充電プロファイルに起因する、悪化させられるSoH推定の明確な証拠はないことを示し、数個の事例が約3%の推定誤差を結果的に生じさせるが、大部分の事例においての誤差は、図20Bに匹敵するものであり、一部は、より小さくさえあり、そのことは、充電器異種性に照らしての、V-健全性推定方法のロバスト性を検証する。
V-健全性推定方法の信頼性は、さらに、その方法を複数個のバッテリによって訓練することにより改善され得る。図20Dは、V-健全性推定方法を、4つのGalaxy S3バッテリのうちの3つによって訓練し、第4のものを妥当性確認のために使用するときのSoH推定誤差をプロットするものであり、その推定誤差を、単一のバッテリ訓練の事例と比較する。結果は、複数個のバッテリによる訓練が、単一のバッテリ訓練によって達成される最良の事例と比較して、わずかに増大される誤差を犠牲にして、SoH推定においての分散を低減し、かくして、V-健全性推定方法の信頼性を改善するということを示す。しかしながら、そのような最良の事例は、図20Dにおいて示されるように、訓練のために使用されるバッテリの見地において、かなりランダムであるということに注目されたい。
SoH推定においてのV-健全性推定方法の精度への、緩和時間持続期間及び電圧サンプリング・レートの影響力が、それぞれ図20E及び20Fにおいて示されるように探究された。結果は、緩和時間は、あまり長いことを必要としない、例えば、推定誤差は約10分の緩和によって収束するが、内である5分の緩和は充分でないということを示す。さらには、V-健全性推定方法は、きめの細かい緩和電圧に対して、より高いサンプリング・レートを好む。
V-健全性推定方法は、さらには、Galaxy S5、Galaxy S4、Galaxy Note 2、Nexus 6P、及びNexus 5Xを含む複数個のAndroid電話機上で実現され、20~77日にわたって評価された。これらのデバイスは、適応型画面輝度で、Youtube、フラッシュライト、及び、BatteryDrainerと呼ばれるAndroidアプリの様々な組み合わせによって、0~70%のレンジ内のランダムなSoCに放電させられる。デバイスは、次いで、6~10アワーの間充電され、その時間の間、緩和電圧は、システム・ファイル/sys/class/power_supply/battery/voltage_nowをサンプリングすることにより収集される。追加的なバッテリが、65~97%のSoHレンジをカバーする、それらのバッテリのそれぞれのフィンガープリント・マップを訓練するために、各々のデバイス・モジュールに対して使用される。休止を基にした降下させられる電圧が、フィンガープリントとして使用されることが、満充電される電圧の特定の値へのそのフィンガープリントの依存性を除去するために行われる。Galaxy S5、Galaxy S4、及びGalaxy Note 2のバッテリSoHのグラウンド・トルース(ground truth)が、バッテリを電話機から除去し、バッテリ・テスタによって、それらのバッテリのそれぞれのフィンガープリント・マップを訓練する事例と同じプロファイルによって、それらのバッテリを満充電する/放電させることにより収集される。バッテリがリムーバブルでない、Nexus 6P及びNexus 5XのSoHグラウンド・トルースは、/sys/class/power_supply/battery/ current_nowに配置される、放電の間のそれらのバッテリの電流ログに基づいて、クーロン・カウンティングによって収集される。かくして推定されたグラウンド・トルースは、電流検知の制限に起因して、完璧に正確でないことがあるが、これが、非OEM研究者として得ることができる最良の推定値である。
図21Aは、2016年9月22日から2016年12月4日までのGalaxy S5による推定されたバッテリSoHを、2016年9月19日、2016年11月19日、及び2016年11月28日に測定された3つのグラウンド・トルースSoHとともに要約するものであり、SoH推定において約4の誤差を示す。さらには、上記で説述されたように、ユーザは、そのユーザらのデバイスを、異なる充電器によって充電することがある。そのような事例をカバーするために、本発明者らは、電話機を、評価の間に、異なる充電器、すなわち、1A USB(2016年9月22日~2016年11月11日)、2A USB(2016年11月11日~2016年11月17日)、及び、その電話機の関連付けられるDC充電器(2016年11月18日~2016年12月4日)によって充電した。SoH推定精度及び充電器選択への明確な依存性は認められず、そのことは、異種の充電器に照らしての、V-健全性推定方法のロバスト性を実証する。最終的に、1次平滑化器が、生の推定値と比較して、ユーザに報告されるSoHの分散、及びかくして揺動を低減する。
Galaxy S4及びNote 2電話機による評価結果が、図21B及び21Cにおいてプロットされ、2~3.5%の推定誤差を示す。Note 2に対するバッテリSoHは、21日実験の間に約1.5%だけ悪化し、そのことは、他のものより急速であるということに注目されたい。1つの有力な解説は、電話機が、これらの実験の前に約6か月の間保管されており、かくして、バッテリに、その平衡に達する前に数回サイクリングされることを求め、そのことの間に、そのバッテリの性能が、はるかに高速に変化するということである。
図21D及び21Eは、Nexus 6P及びNexus 5Xによる評価結果をプロットし、SoH推定において約5%の誤差を示す。この相対的に大きい誤差は、部分的には、不正確な、PMICによって提供される電流情報の他に、バッテリのレート容量効果(バッテリは、より少ない電流によって放電させられるとき、より多い容量をかなえる)に起因することがある。2つの電話機は、それらのSoHグラウンド・トルースを収集するとき、フィンガープリント・マップを訓練することにおいて使用される0.5C放電レート(すなわち、Nexus 6Pに対する1,725mA、及び、Nexus 5Xに対する1,350mA)よりはるかに少ない、約300mAの平均放電電流を有し、かくして、そのことは、バッテリの満充電容量、及び、それらのバッテリのSoHの過大推定につながる。1次平滑化器は、少なくとも3つのサンプルを必要とし、図21Dにおいての平滑化されるSoHにおいて初期揺動を引き起こすということに注目されたい。
Figure 0007164217000007
電話機のバッテリSoHが、さらには、表5において要約されるように、収集される緩和電圧の同じセットに基づいて、V-降下によって推定された。5分緩和による要される電圧降下は、トリクル充電に起因して利用可能でないことがあり、その事例において、本発明者らは、冪フィッティングを使用して、そのような5分緩和電圧を予測し、次いで、それを使用して、SoHを推定するということに注目されたい。V-降下により推定されるSoHは、V-健全性推定方法よりはるかに大きい誤差を有し、多くの事例において、100%を上回る、又は、0%より下方であることさえあり、そのことは、電話機に関してのそのSoHの非信頼性を指示する。
図26は、電話機などのモバイル・デバイス内のバッテリ・サービスをかなえるためのシステムを例解する。モバイル・デバイスは、再充電可能バッテリ261と、測定回路262と、1つ又は複数のコントローラ263とを含む。測定回路262は、バッテリ261、及び/又は、バッテリを備えるセルの電圧を測定するように構成される。例示的な実施例において、コントローラ263は、マイクロコントローラとして実現される。コントローラの制御のための論理は、ハードウェア論理、ソフトウェア論理、又は、ハードウェア及びソフトウェア論理の組み合わせの形で実現され得るということが理解されるべきである。この顧慮において、コントローラは、上記で説明した方法を実現するソフトウェアによってプログラムされる、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、若しくは、他のプログラマブル・デバイスの任意のものであり得るものであり、又は、その任意のものを含むことができる。代替的に、コントローラは、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:complex programmable logic device)、若しくは特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)などの、他の論理デバイスである、又は、それらの論理デバイスを含むということが理解されるべきである。コントローラが、機能を遂行する、又は、機能を遂行するように構成されるということが説述されるとき、コントローラは、適切な論理(ソフトウェア、論理デバイス、又は、それらの組み合わせの形でなど)によってそのように行うように構成されるということが理解されるべきである。システムの、関連性のある構成要素のみが、図26との関係で論考されるということ、ただし、他の構成要素が、モバイル・デバイスの総体的な動作を制御及び管理するために必要とされるということが、さらには理解される。
健全性推定器が、コントローラ263により実現される。健全性推定器264は、バッテリに対する電圧測定値を受信し、上記で説明した様式で、バッテリの劣化状態(SofH)を推定するように構成される。同じタイプのバッテリに対するフィンガープリントのセットが、導出され、モバイル・デバイスのメモリ・デバイス265内に記憶される。バッテリに対するSofH推定量が、健全性推定器264により出力され、モバイル・デバイスによりサポートされる他のバッテリ・サービス267に対して利用可能にされる。1つの実例において、SofHは、バッテリの残存使用時間を確定するために使用される。例解すると、Nexus 5X電話機が、2770mAhの満充電される使用可能容量を有するバッテリを装備させられる。使用可能容量は、SofHを使用して調整され得る。80%のSofHに対して、満充電される使用可能容量は2216mAh(すなわち、2770*80%)であり、しかるに、60%のSofHに対して、満充電される使用可能容量は1662mAh(すなわち、2770*60%)である。1アンペアの放電レートを想定すると、バッテリの調整される容量は、残存使用時間に変換され得る。80%SofHを伴う満充電されるバッテリに対して、残存使用時間は2.2アワーである。残存使用時間は、さらには、バッテリが満に満たない様態で充電される場合に計算され得る。80%SofH及び50%充電状態を伴うバッテリに対して、残存使用時間は1.1アワーである(すなわち、2216mAh*50%/1000mA=1.1アワー)。バッテリに対する残存使用時間は、次いで、モバイル・デバイスのディスプレイ上に表示され得る。
別の実例において、モバイル・デバイス上で実行されている機能は、バッテリのSofHに基づいて修正され得る。バッテリのSofHが、あらかじめ規定されたしきい値より下方に降下すると、モバイル・デバイス上で走る選択バックグラウンド・プロセスが、ディセーブルされる、及び/又は、終結させられることがある。SofHは、さらには、残存使用時間をより正確に計算するために使用され得る。同様に、バッテリの残存使用時間が、あらかじめ規定されたしきい値より下方に降下すると、モバイル・デバイス上で走る選択バックグラウンド・プロセスが、ディセーブルされる、及び/又は、終結させられることがある。バッテリのSofHを利用することができる他のバッテリ・サービスの他の実例を、下記で説明する。
V-健全性推定方法は、さらには、異なる観点からユーザ・エクスペリエンスを改善する、4つの新規の使用事例を可能にする。バッテリ寿命時間の解釈に関する質問「私の電話のバッテリはあとどれくらいもつのか?」に答えることの他に、V-健全性推定方法は、さらには、SoHによって補償されるSoC推定、及びかくして、電話機の残存電力供給量に関する正確な推定を手助けすることにより、残存デバイス稼働時間においてのこの質問に対処する。図22Aは、BatteryDrainerを伴う満充電されるXperia Z電話機を、シャット・オフするまで作動させるときの電圧及び電流をプロットするものであり、総計で2,117mAh容量をかなえ、かくして、2,117/2,330=90.9%のSoHを指示する。図22Bは、同じ放電プロセスの間、ユーザに示されるバッテリSoCをプロットするものであり、電話機は、約10%の残存SoCを伴ってシャット・オフする。さらには、図22Bにおいてプロットされるのは、例えばV-健全性推定方法による、捕捉されるSoH悪化によって補償されるバッテリSoCであり、そのことは、ユーザに、より正確なSoC推定値を提供し、かくして、電話機を予想外の形でシャット・オフすることを軽減する。図22Cは、かくして推定される残存稼働時間を、TIのImpedance Trackにおいて使用される同じ手法に基づいてプロットするものであり、電話機は、バッテリ悪化に起因して、その電話機があと20分長く稼働することができると思考するときにシャット・オフし、そのことは、V-健全性推定方法により可能にされる、SoHによって補償されるSoC推定によって、高い信頼性で減軽され得る。V-健全性推定方法により可能にされる、バッテリSoH監視は、さらには、バッテリの異常な挙動を検出することを可能とする。このことは、バッテリとデバイスとの間の接触不良の接続、Lumia 920、iPhone(登録商標) 5、及びNote 4などのデバイス上で発見される問題点を検出することの実例によって示される。そのような接触不良の接続は、接続抵抗、及びかくしてデバイス発熱を増大し、時を違えずに検出されないならば、熱的暴走、及びそれどころかバッテリ爆発の危険性を顕著にする(pronounce)。増大される接続抵抗は、バッテリの使用可能容量を低減し、V-健全性推定方法において、このことは、普通でないSoH降下として認められ、かくして、検出可能である。
Galaxy S5バッテリを10サイクルの間、充電し/休止させ/放電させて、このことについて妥当性を確認するものであり、バッテリは、最初の5サイクルにおいてテスタに堅固に接続され、最後の5サイクルにおいて、100mΩ2抵抗器が、バッテリとテスタとの間に、それらの接触不良の接続をエミュレートするために挿入される。図23は、これらの10サイクルの間の、V-健全性推定方法により報告されるバッテリSoHをプロットする。明確なSoH降下が、堅固な接続セッティングから接触不良の接続セッティングに切り替えるときに認められ、そのことが、V-健全性推定方法の、そのSoH降下の検出可能性について妥当性を確認する。普通でないSofH降下を検出することを基に、オペレータに通知すること、バッテリを接続解除すること、及び/又は、デバイスをディセーブルすることを含む、ただしそれらに制限されない、保護的対策が、モバイル・デバイスによりとられ得る。
V-健全性推定方法により可能にされる別の使用事例は、本発明者らの実験室内で使用される82個のLiイオン・バッテリに基づく、図24において例解されるような、同じモデル・デバイスのバッテリの間のユーザ横断比較である。そのような比較は、ユーザが、そのユーザらのバッテリの強度を、他のものの間で位置を突き止めることを可能とするのみでなく、さらには、デバイスの日常の使用を監視するエネルギー診断サービス、例えばCaratと結合されるときに、バッテリに優しい/害になる使用パターンの特性評価を手助けする。
バッテリの内部抵抗は、それらのバッテリが古びるにつれて増大し、それらのバッテリの使用可能容量を低減し、デバイス発熱を顕著にする。バッテリ抵抗は、従前から、電流が2つの安定したレベルの間で切り替わるときの電圧変化に基づいて推定され、すなわち、r=dV/dIである。安定した電流に関する要件は、電圧応答への動的電流の影響度を消失させることであり、そのことは、しかしながら、大部分の事例においてモバイル・デバイスに関して当てはまらない。V-健全性推定方法は、緩和電圧を収集することにより、(緩和の前の電流は、(すなわち、CV-Chgの間は)徐々に変化し、小さく、電流は、緩和に入る後はバッテリに付与されない)副産物としてのバッテリ抵抗の推定を可能とする。図25は、図4において収集される緩和電圧による、1s緩和の後のdV/dIに基づくGalaxy S3バッテリの推定される抵抗をプロットする。バッテリ抵抗は、測定の間に58mΩ2から63mΩ2に増大し、これらの測定の後の、BVIRバッテリ抵抗テスタによって測定される68mΩ2グラウンド・トルースとつじつまが合う。この抵抗情報は、ユーザ/OEMが、そのデバイス・バッテリを別の角度から診断する一助となる。
本開示において、低コスト・ユーザ・レベル・バッテリSoH推定サービスが、モバイル・デバイスに対して、もっぱらそれらのモバイル・デバイスの電圧に基づいて提示され、かくして、すべての汎用品モバイル・デバイス上で展開可能である。V-健全性推定方法は、緩和バッテリ電圧がそのバッテリのSoHのフィンガープリントを採取するという、本発明者らの経験的発見によりもたらされるものであり、総計で7,462充電/休止/放電サイクルからなり、累積的に44か月にわたって続く、45のバッテリ測定により導かれる。4つの新規の使用事例、すなわち、SoC推定においてのモバイル・ユーザのエクスペリエンスを改善すること、異常な挙動検出、ユーザ横断比較、及び抵抗監視が、さらには、V-健全性推定方法により可能にされる。
上記の論考から明らかなように、具体的に他の形で説述されない限り、本説明の全体を通して、「処理する」又は「計算する」又は「算出する」又は「確定する」又は「表示する」又は同類のものなどの用語を利用する論考は、コンピュータ・システム・メモリ若しくはレジスタ、又は、他のそのような情報記憶、伝送、若しくは表示デバイスの中の物理的(電子)数量として表されるデータを操作及び転換する、コンピュータ・システム、又は、同様の電子コンピューティング・デバイスの、作用及びプロセスに言及するということが察知される。
説明した技法の所定の態様は、アルゴリズムの形式で本明細書において説明したプロセス・ステップ及び命令を含む。説明したプロセス・ステップ及び命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアの形で実施され得るものであり、ソフトウェアの形で実施されるとき、リアル・タイム・ネットワーク・オペレーティング・システムにより使用される異なるプラットフォーム上に常在するためにダウンロードされ、それらのプラットフォームから動作させられ得るということが注目されるべきである。
本開示は、さらには、本明細書においての動作を遂行するための装置に関係する。この装置は、要される目的のために特別に構築され得るものであり、又は、その装置は、多目的コンピュータであって、そのコンピュータによりアクセスされ得るコンピュータ可読媒体上に記憶されるコンピュータ・プログラムにより選択的に活動化若しくは再構成される、多目的コンピュータを含み得る。そのようなコンピュータ・プログラムは、フロッピー・ディスク、光学ディスク、CD-ROM、磁気光学ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み出し専用メモリ(ROM:read-only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光学カード、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は、電子命令を記憶するのに適した任意のタイプの媒体などの、ただし、それらの列挙したものに制限されない、有形コンピュータ可読記憶媒体内に記憶され得るものであり、それらの列挙したものの各々は、コンピュータ・システム・バスに結合される。さらにまた、本明細書において言及されるコンピュータは、単一のプロセッサを含み得るものであり、又は、増大されるコンピューティング能力のために複数個のプロセッサ設計を用いるアーキテクチャであり得る。
本明細書において提示されるアルゴリズム及び動作は、本質的に、任意の個別のコンピュータ又は他の装置に関係付けられるものではない。様々な多目的システムが、さらには、本明細書においての教示によるプログラムとともに使用され得るものであり、又は、要される方法ステップを遂行するために、より特殊化された装置を構築することが、好都合であると判明することがある。種々のこれらのシステムに対する要される構造が、均等な変形物とともに、当業者には明らかであろう。加えて、本開示は、任意の個別のプログラミング言語を参照して説明されていない。種々のプログラミング言語が、本明細書において説明したような本開示の教示を実現するために使用され得るということが察知される。
実施例の上述の説明は、例解及び説明の目的のために提供されている。その説明は、網羅的であること、又は、本開示を制限することは意図されない。個別の実施例の個々の要素又は特徴は、一般的には、その個別の実施例に制限されるのではなく、適用可能な場合、具体的に示されない、又は説明されないとしても、交替可能であり、選択された実施例において使用され得る。同じことが、さらには、多くの手立てで変形され得る。そのような変形物は、本開示からの逸脱と考えられるべきではなく、すべてのそのような修正は、本開示の範囲の中に含まれることが意図される。

Claims (18)

  1. 装置に給電する再充電可能バッテリの劣化状態(SofH)を推定するための方法であって、
    フィンガープリントのセットを、所与のタイプのバッテリに対して用意するステップであって、各々のフィンガープリントは、前記バッテリに対する定量化されたSofHを、前記バッテリの緩和電圧に対する所与のあらかじめ確定されたモデルにリンクし、前記所与のあらかじめ確定されたモデルは、前記バッテリが休止している間の時間の固定された期間にわたる2つ以上の点においての前記バッテリの緩和電圧を記述する、用意するステップと、
    前記装置内の回路により、前記所与のタイプの所与のバッテリの電圧を、前記所与のバッテリが前記装置に給電するように構成される間の時間の前記固定された期間にわたって測定して電圧測定値を得るステップと、
    前記装置内のプロセッサにより、前記所与のバッテリに対する現在のモデルを、前記電圧測定値から、冪関数を使用して構築するステップと、
    前記現在のモデルをフィンガープリントの前記セットと比較することにより、前記所与のバッテリに対するSofHを確定するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記所与のバッテリを、前記所与のバッテリが満充電されるまで充電し、前記所与のバッテリの両端間の電圧を、前記所与のバッテリが満充電された後に測定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記現在のモデルを、回帰分析を使用して構築するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記現在のモデルを構築するステップは、
    前記関数を使用して前記電圧測定値をフィルタリング除去するステップと、
    フィルタリングされた電圧測定値を移動平均によって平滑化し、以て、前記所与のバッテリに対する前記現在のモデルを産出するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記冪関数は、
    v(t)=a*t+c
    としてさらに定義され、ただし、a、b、cは、前記冪関数の係数であり、前記tは、休止の開始からの時間である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記電圧測定値の次元数を、主成分分析を適用することにより低減するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記現在のモデルを、回帰木を使用して、フィンガープリントの前記セットと比較するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記バッテリが休止しているときの時間の期間を識別し、当該識別された時間の期間における電圧測定値を取得し、前記現在のモデルを、前記取得された電圧測定値から構築するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記所与のバッテリの使用可能容量を、前記所与のバッテリの前記確定されたSofHを使用して調整し、前記所与のバッテリの前記調整された容量を、前記所与のバッテリに対する残存使用時間に変換し、前記所与のバッテリの前記残存使用時間を、前記装置のディスプレイ上に表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. モバイル・デバイス内の再充電可能バッテリの劣化状態(SofH)を推定するための方法であって、
    フィンガープリントのセットを、所与のタイプのバッテリに対して、前記モバイル・デバイスのメモリ内に記憶するステップであって、各々のフィンガープリントは、前記バッテリに対する定量化されたSofHを、前記バッテリの緩和電圧に対する所与のあらかじめ確定されたモデルにリンクし、前記所与のあらかじめ確定されたモデルは、前記バッテリが休止している間の時間の固定された期間にわたる2つ以上の点においての前記バッテリの緩和電圧を記述する、記憶するステップと、
    前記所与のタイプの所与のバッテリの電圧を、前記モバイル・デバイス内の測定回路を使用して測定し、以て、前記所与のバッテリが休止している間の時間の前記固定された期間にわたって作製される、電圧測定値のセットを産出するステップと、
    前記モバイル内のプロセッサにより、前記所与のバッテリに対する現在のモデルを、電圧測定値の前記セットから、冪関数を使用して構築するステップと、
    前記プロセッサにより、前記現在のモデルをフィンガープリントの前記セットと比較することにより、前記所与のバッテリに対するSofHを確定するステップと、
    前記プロセッサにより、前記モバイル・デバイス上で実行されている機能を、前記所与のバッテリの前記SofHに基づいて修正するステップと
    を含む、方法。
  11. 前記所与のバッテリを、前記所与のバッテリが満充電されるまで充電し、前記所与のバッテリの両端間の電圧を、前記所与のバッテリが満充電された後に測定するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記現在のモデルを、回帰分析を使用して構築するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記現在のモデルを構築するステップは、
    電圧測定値の前記セットを前記冪関数にフィットさせるステップと、
    前記冪関数を使用して電圧測定値の前記セットから測定値をフィルタリング除去するステップと、
    電圧測定値の前記セット内のフィルタリングされた測定値を移動平均によって平滑化し、以て、前記所与のバッテリに対する前記現在のモデルを産出するステップと
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記冪関数は、
    v(t)=a+c
    としてさらに定義され、ただし、tは、a、b、cは、前記冪関数の係数であり、休止の開始からの時間である、請求項13に記載の方法。
  15. 電圧測定値の前記セット内の前記フィルタリングされた測定値の次元数を、主成分分析を適用することにより低減するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記現在のモデルを、回帰木を使用して、フィンガープリントの前記セットと比較するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  17. 前記バッテリが休止しているときの時間の期間を識別し、当該識別された時間の期間における電圧測定値を取得し、前記現在のモデルを、前記取得された電圧測定値から構築するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  18. 前記所与のバッテリの使用可能容量を、前記所与のバッテリの前記確定されたSofHを使用して調整し、前記所与のバッテリの前記調整された容量を、前記所与のバッテリに対する残存使用時間に変換し、前記所与のバッテリの前記残存使用時間を、装置のディスプレイ上に表示するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
JP2020506131A 2017-04-17 2018-04-17 モバイル・デバイスに対するバッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定する方法 Active JP7164217B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762486144P 2017-04-17 2017-04-17
US62/486,144 2017-04-17
PCT/US2018/027923 WO2018195049A1 (en) 2017-04-17 2018-04-17 Method to estimate battery health for mobile devices based on relaxing voltages

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020520461A JP2020520461A (ja) 2020-07-09
JP7164217B2 true JP7164217B2 (ja) 2022-11-01

Family

ID=63856945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020506131A Active JP7164217B2 (ja) 2017-04-17 2018-04-17 モバイル・デバイスに対するバッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11215675B2 (ja)
JP (1) JP7164217B2 (ja)
KR (1) KR102543921B1 (ja)
CN (1) CN110709717B (ja)
WO (1) WO2018195049A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019087018A1 (ja) * 2017-11-02 2019-05-09 株式会社半導体エネルギー研究所 蓄電装置の容量推定方法および容量推定システム
CN113853525A (zh) 2019-05-24 2021-12-28 株式会社半导体能源研究所 二次电池的内阻的推测方法及二次电池的异常检测***
JP7346155B2 (ja) * 2019-08-21 2023-09-19 東芝エネルギーシステムズ株式会社 電池容量推定装置、電池容量推定方法、及びプログラム
CN111551867B (zh) * 2020-06-10 2022-08-19 中国联合网络通信集团有限公司 电池寿命检测方法及装置,和电池更换提醒方法及装置
KR20220012747A (ko) * 2020-07-23 2022-02-04 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리를 진단하기 위한 장치 및 그 방법
KR20220015799A (ko) * 2020-07-31 2022-02-08 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 진단 장치 및 방법
DE102020212283A1 (de) 2020-09-29 2022-03-31 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren und Vorrichtung zur Ermittlung und Fusionierung einer Alterungszustandstrajektorie eines elektrischen Energiespeichers basierend auf statistischen, modellgestützten und maschinellen Lernverfahren
DE102020215201A1 (de) 2020-12-02 2022-06-02 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren und Vorrichtung zur Vorhersage eines Alterungszustands einer Gerätebatterie in einem batteriebetriebenen Gerät
CN114693043A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 奥动新能源汽车科技有限公司 车用电池的健康状况评估方法、***、电子设备和介质
KR20220100471A (ko) * 2021-01-08 2022-07-15 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 관리 장치 및 방법
WO2022230104A1 (ja) * 2021-04-28 2022-11-03 株式会社日立ハイテク 電池管理装置、電池管理方法
JP7090949B1 (ja) 2021-05-19 2022-06-27 東洋システム株式会社 電池状態判定方法および電池状態判定装置
US20230014216A1 (en) * 2021-07-19 2023-01-19 Fitbit, Inc. State Of Health Determination Of A Battery
CN113484764B (zh) * 2021-07-30 2023-06-30 合肥工业大学 基于多维阻抗谱的退役电池soh和一致性的评估方法
CN113900028B (zh) * 2021-10-09 2022-07-08 山东大学 一种考虑初始荷电状态和充放电路径的电池健康状态估计方法及***
WO2023189368A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 蓄電池の劣化推定装置、及び蓄電池の劣化推定方法
CN116338501B (zh) * 2022-12-19 2023-09-12 哈尔滨工业大学 基于神经网络预测弛豫电压的锂离子电池健康检测方法
WO2024150903A1 (ko) * 2023-01-10 2024-07-18 주식회사 엘지에너지솔루션 차량 데이터 관리 서버, 플랫폼 관리 서버 및 서비스 서버, 그리고 자율주행 플랫폼과 연계한 서비스 제공 시스템

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005304A (ja) 2005-06-21 2007-01-11 Gm Global Technology Operations Inc 可変忘却係数を持つ状態推定器を使用する制御及び監視の方法
JP2009186235A (ja) 2008-02-04 2009-08-20 Ntt Docomo Inc モバイル機器及び電池情報表示方法
WO2014129025A1 (ja) 2013-02-19 2014-08-28 古河電気工業株式会社 二次電池劣化判定方法及び二次電池劣化判定装置
JP2015513880A (ja) 2012-01-19 2015-05-14 ナイキ イノベイト シーブイ 活動監視装置における電源管理
WO2015115044A1 (ja) 2014-01-29 2015-08-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池状態推定装置、及び電源装置
US20160011273A1 (en) 2012-09-18 2016-01-14 Apple Inc. Method and apparatus for determining a capacity of a battery
US20160041231A1 (en) 2014-08-06 2016-02-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for estimating battery life corresponding to characteristic of usage based on pattern information
US20170038436A1 (en) 2014-04-16 2017-02-09 Renault S.A.S Method for estimating the state of health of a battery

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3970736B2 (ja) * 2002-09-30 2007-09-05 日産ディーゼル工業株式会社 電磁式リターダ及び制動力発生方法
JP2004129355A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Fujitsu Support & Service Kk バッテリ残稼働時間表示装置
US20100219836A1 (en) 2009-03-02 2010-09-02 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Method and arrangement for determining energy source unit status
US8791669B2 (en) * 2010-06-24 2014-07-29 Qnovo Inc. Method and circuitry to calculate the state of charge of a battery/cell
US20140350875A1 (en) 2013-05-27 2014-11-27 Scott Allen Mullin Relaxation model in real-time estimation of state-of-charge in lithium polymer batteries
FR3011393B1 (fr) 2013-10-01 2017-02-10 Centre Nat Rech Scient Procede et appareil d'evaluation de l'etat de sante d'une batterie lithium
WO2015079559A1 (ja) 2013-11-29 2015-06-04 株式会社日立製作所 非水系蓄電素子の内部状態推定装置
CN104597406B (zh) 2014-12-30 2017-11-28 深圳市科陆电子科技股份有限公司 锂电池储能***容量下降分析处理方法及分析处理装置
CN104569844B (zh) 2014-12-31 2017-06-16 浙江大学宁波理工学院 阀控密封式铅酸蓄电池健康状态监测方法
EP3621846A1 (en) * 2017-05-12 2020-03-18 The Ohio State Innovation Foundation Real-time energy management strategy for hybrid electric vehicles with reduced battery aging

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005304A (ja) 2005-06-21 2007-01-11 Gm Global Technology Operations Inc 可変忘却係数を持つ状態推定器を使用する制御及び監視の方法
JP2009186235A (ja) 2008-02-04 2009-08-20 Ntt Docomo Inc モバイル機器及び電池情報表示方法
JP2015513880A (ja) 2012-01-19 2015-05-14 ナイキ イノベイト シーブイ 活動監視装置における電源管理
US20160011273A1 (en) 2012-09-18 2016-01-14 Apple Inc. Method and apparatus for determining a capacity of a battery
WO2014129025A1 (ja) 2013-02-19 2014-08-28 古河電気工業株式会社 二次電池劣化判定方法及び二次電池劣化判定装置
WO2015115044A1 (ja) 2014-01-29 2015-08-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池状態推定装置、及び電源装置
US20170038436A1 (en) 2014-04-16 2017-02-09 Renault S.A.S Method for estimating the state of health of a battery
US20160041231A1 (en) 2014-08-06 2016-02-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for estimating battery life corresponding to characteristic of usage based on pattern information

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018195049A1 (en) 2018-10-25
CN110709717A (zh) 2020-01-17
KR102543921B1 (ko) 2023-06-19
JP2020520461A (ja) 2020-07-09
US20200191876A1 (en) 2020-06-18
CN110709717B (zh) 2022-01-25
KR20190136072A (ko) 2019-12-09
US11215675B2 (en) 2022-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7164217B2 (ja) モバイル・デバイスに対するバッテリ健全性を緩和電圧に基づいて推定する方法
CN108254696B (zh) 电池的健康状态评估方法及***
JP7199568B2 (ja) バッテリ診断システム、バッテリ診断方法、及び記憶媒体
CN106461732B (zh) 用于估计电池的健康状态的方法
US11054481B2 (en) Multispectral impedance determination under dynamic load conditions
JP6245692B2 (ja) 電池状態判定装置及び電池状態判定方法
US20170115355A1 (en) Maximum capacity estimator for battery state of health and state of charge determinations
Lin et al. Voltage-correlation based multi-fault diagnosis of lithium-ion battery packs considering inconsistency
KR20160067510A (ko) 배터리의 상태를 추정하는 방법 및 장치
CN110133536A (zh) 确定电池组实体内部泄漏电流的指标的***、方法及设备
CN113219361B (zh) 一种锂离子电池组异常自放电诊断方法及***
CN109061495A (zh) 一种混合储能电池组故障诊断方法
CN108205114B (zh) 电池寿命的预测方法及***
KR20230129953A (ko) 차량 배터리 셀 일관성 평가 방법, 장치, 기기 및 저장매체
JP2022545033A (ja) 電池診断装置および方法
CN117471227B (zh) 汽车线束参数性能测试方法及测试***
CN118202259A (zh) 电池***健康状态监测***
CN204030697U (zh) 基于动态soc估算***的电池管理***
Lystianingrum et al. State of health and life estimation methods for supercapacitors
CN114585939A (zh) 用于诊断电池的装置和方法
US20230168305A1 (en) Anomaly identification in an electrochemical system
He et al. How long will my phone battery last?
KR102595386B1 (ko) 신경회로망을 이용한 배터리의 상태 추정과 모니터링 방법 및 장치
He et al. Fingerprinting Battery Health Using Relaxing Voltages
CN117092541B (zh) 一种直流充电大数据计算电池健康的分析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7164217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150