JP7161695B2 - トイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ装置に関する。
先行文献1には、便器洗浄後の便器内の水位情報に基づいて、大便器内の詰まり判定を行う技術が開示されている。この技術によれば、便器内の水位が安定した状態で詰まり判定を行うため、詰まりの判定精度を高めることができる。
特開2013-72221号公報
大便器に詰まりが有る場合は、大便器から水が溢れることを防止するために、大便器への洗浄水供給を早期に禁止することが望ましい。一方、大便器の詰まり状態には、大きく分けて、洗浄後に時間が経過しても改善しないものと、洗浄後に時間が経過することで詰まりが解消するものの2種類がある。後者の場合、大便器への洗浄水供給が早期に禁止されると、詰まり状態が改善したにも拘らず大便器が使用できなくなり、大便器の使い勝手が低下する。
また、より長い時間を掛けて詰まり状態を判定することで、時間の経過によって詰まりが解消する場合には洗浄水供給を禁止しないようにする方法も考えられる。しかし、この方法では、判定結果が出るまでの間に洗浄水が供給されると、大便器に詰まりが有る場合に水が溢れる可能性がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、大便器の使い勝手の低下を抑制しつつ、大便器から水が溢れることをより確実に防止できるトイレ装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、大便器内の水位及び水位に関連する指標の少なくともいずれかを検知可能な検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する詰まり判定部と、前記詰まり判定部の判定結果に基づいて、前記大便器内への洗浄水供給を禁止するか否かを判定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記大便器内への洗浄水供給が終了した後の前記詰まり判定部の判定結果に基づいて、洗浄水供給を禁止するか否かを判定する第一工程と、前記第一工程で洗浄水供給を禁止する判定をした場合において、前記第一工程の後の前記詰まり判定部の判定結果に基づいて、洗浄水供給の禁止を継続するか否かを判定する第二工程と、を実行するトイレ装置である。
第一工程が実行されることで、大便器に詰まりが有るときには、大便器への洗浄水供給を早期に禁止でき、大便器から水が溢れることをより確実に防止できる。そして、第二工程が実行されることで、第一工程で洗浄水供給が禁止されても、大便器の状態が改善されれば、洗浄水供給の禁止を解除できる。これにより、大便器への洗浄水供給が可能となり、大便器を再び使用できるようになる。すなわち、このトイレ装置によれば、大便器の使い勝手の低下を抑制しつつ、大便器から水が溢れることをより確実に防止できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記第一工程において、前記詰まり判定部により詰まりが有ると判定されると洗浄水供給を禁止し、その後の前記第二工程において、前記詰まり判定部により詰まりが無いと判定されると前記洗浄水供給の禁止を解除するトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、大便器の使い勝手の低下を抑制しつつ、大便器から水が溢れることをより確実に防止できる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記制御部は、前記第二工程における判定を、前記第一工程における判定よりも長時間実行するトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、第一工程で洗浄水供給が禁止された場合でも、第二工程において洗浄水供給の禁止が解除され易くなる。この結果、大便器から水が溢れることをより確実に防止しつつ、大便器の使い勝手をより良くできる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記詰まり判定部は、前記制御部による前記第一工程中に詰まりが有ると判定すると、前記制御部による前記第二工程中に前記大便器の詰まり状態を再び判定し、前記制御部による前記第一工程中に詰まりが無いと判定すると、以降は前記大便器の詰まり状態を判定しないトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、詰まり判定部による判定動作の実行頻度を低減でき、制御をより効率化できる。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記制御部は、少なくとも洗浄水供給が終了してから前記第一工程による判定結果が得られるまでの間、洗浄水供給を禁止する洗浄禁止時間を設定するトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、洗浄水供給が終了してから第一工程による判定結果が出されるまでの間に洗浄操作が行われても、大便器へ洗浄水が供給されることを防止できる。これにより、大便器から水が溢れることをより確実に防止できる。
第6の発明は、第1~第5のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記第一工程で洗浄水供給を禁止すると判定しただけでは報知手段による報知を実行せず、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続すると判定したら報知手段による報知を実行するトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、報知手段による報知の回数を少なくし、例えばトイレ装置の管理者による報知の管理負担を低減できる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した場合、前記第二工程の開始から前記判定結果を得るまでに要した判定時間に基づいて、報知手段による報知の要否を判断するトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、改善により長い時間を要した、大便器の詰まり状態が比較的深刻なものについてのみ報知できる。例えば、トイレ装置の管理者に対してこの報知が行われることで、管理者は、大便器が完全に詰まる前に大便器のメンテナンスを行うことができ、大便器が完全に詰まることを防止できる。
第8の発明は、第1~第7のいずれか1つの発明において、前記制御部は、洗浄水供給の終了後の前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した際に、当該洗浄水供給よりも前の直近に実行された所定回数の洗浄水供給の終了後における前記制御部の判定の結果を参照し、前記所定回数の洗浄水供給の終了後のそれぞれにおいて、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されていた場合、報知手段による報知を実行する、トイレ装置である。
このトイレ装置によれば、大便器における詰まりが深刻では無くても、詰まりが繰り返し発生している場合には、そのことを報知できる。例えば、トイレ装置の管理者に対してこの報知が行われることで、管理者は、大便器が完全に詰まる前に大便器のメンテナンスを行うことができ、大便器が完全に詰まることを防止できる。
第9の発明は、第1~第8のいずれか1つの発明において、前記制御部は、洗浄水供給の終了後の前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した際に、当該洗浄水供給よりも前の洗浄水供給の終了後にも、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されていた場合、それらの前記第二工程において、前記第二工程の開始から前記判定結果を得るまでに要した判定時間を比較し、前記判定時間が増加傾向にある場合には、報知手段による報知を実行し、前記判定時間が減少傾向にある場合には、報知手段による報知を実行しない、トイレ装置である。
このトイレ装置によれば、判定時間が増加傾向にある場合、そのことを報知できる。例えば、トイレ装置の管理者に対してこの報知が行われることで、管理者はこの報知を受けて大便器のメンテナンスを行うことができ、大便器が完全に詰まることを防止できる。
本発明の態様によれば、大便器の使い勝手の低下を抑制しつつ、大便器から水が溢れることをより確実に防止できるトイレ装置が提供される。
実施形態に係るトイレ装置の構成を表す模式図である。 実施形態に係るトイレ装置の一部を表す模式的断面図である。 (a)は検知部による検知結果を例示するグラフであり、(b)~(d)は大便器の状態を表す模式図である。 (a)は検知部による検知結果を例示するグラフであり、(b)~(d)は大便器の状態を表す模式図である。 実施形態に係るトイレ装置の動作を表すフローチャートである。 実施形態に係るトイレ装置の検知部による検知結果を例示するグラフである。 実施形態に係るトイレ装置の検知部による検知結果を例示するグラフである。 実施形態に係るトイレ装置の検知部による検知結果を例示するグラフである。 実施形態に係るトイレ装置の検知部による検知結果を例示するグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレ装置の構成を表す模式図である。
図1に表したように、実施形態に係るトイレ装置1は、検知部10、詰まり判定部12、及び制御部14を備える。トイレ装置1は、報知手段16、大便器20、及び洗浄水供給部22と組み合わせて用いられる。又は、トイレ装置1が、報知手段16、大便器20、及び洗浄水供給部22を備えていても良い。
本願明細書においては、大便器20に着座した使用者からみて上方を「上方」とし、その反対方向を「下方」とする。また、大便器20に着座した使用者からみて前方を「前方」とし、その反対方向を「後方」とする。
図2は、実施形態に係るトイレ装置の一部を表す模式的断面図である。
検知部10は、大便器20内の水位及び水位に関連する指標の少なくともいずれかを検知可能である。「水位に関連する指標」とは、例えば、大便器20内の表面の所定領域における水の有無、又は大便器20内に溜まった水の圧力などである。検知部10としては、電波センサ、静電容量センサ、圧力センサ、超音波式測距センサ、又は光学式測距センサなどが用いられる。
電波センサは、電波を放射し、その反射波を検知する。反射波の強度は、電波が放射された位置における水の有無で変化する。電波センサを検知部10として用いる場合、電波が大便器20内の表面の所定領域に放射されるように検知部10を設ける。
また、静電容量センサは、当該センサと、それに対向する所定領域と、の間の静電容量を検知する。静電容量は、その所定領域における水の有無で変化する。静電容量センサを検知部10として用いる場合、大便器20内の表面の所定領域と対向するように検知部10を設ける。
電波センサ又は静電容量センサを検知部10として用いることで、大便器20内の水位が、所定領域よりも高い位置に有るか否かを検知できる。
また、静電センサは、異なる高さに連続的に複数個所配置することで、直接的に水位を検知することができる。
圧力センサは、大便器20内に溜まった水の圧力を検知する。圧力は、大便器20内の水の量に比例する。従って、圧力センサを検知部10として用いることで、水位を間接的に検知することができる。
超音波式測距センサは、超音波を放射し、その反射波を受信する。超音波が水面に対して鉛直方向に放射されると、超音波を放射してから反射波のピークが検出されるまでの時間は、水面の位置に応じて変化する。
また、光学式測距センサは、対象に向けて光(例えば赤外光)を照射し、その反射光を受光素子に結像させる。受光素子の結像位置が、水面の位置に応じて変化する。
従って、超音波式測距センサ又は光学式測距センサを検知部10として用いることで、大便器20内の水位を直接的に検知できる。
図2では、電波センサを検知部10として用いて、大便器20の内部に設けた場合を例示している。この例では、検知部10は、電波11を放射し、大便器20内の表面20aに水が有るか否かを検知している。表面20aは、溢れ面S1より低く且つ封水面S2より高い位置にある。以降では、検知部10が電波センサである場合について説明する。
図2(a)に表したように、大便器20に詰まり等が無い通常の状態では、大便器20内の水(封水)の表面は、封水面S2に位置する。例えば図2(b)に表したように、大便器20内に異物Eが詰まると、大便器20内の水面の位置が封水面S2よりも高くなる。溢れ面S1は、封水面S2よりも高い位置にある。溢れ面S1の位置は、任意である。例えば、溢れ面S1の位置は、次に大便を洗い流すための洗浄水が大便器20に供給されたとしても、大便器20から水が溢れ出ない上限の位置に設定される。すなわち、大便器20内の水面が溢れ面S1よりも高い位置にあると、大便器20に洗浄水が供給されたときに大便器20から水が溢れる可能性がある。
詰まり判定部12は、検知部10の検知結果に基づいて、大便器20の詰まり状態を判定する。詰まり判定部12は、その判定結果を制御部14へ送信する。詰まり判定部12による具体的な判定方法は、後述する。また、制御部14は、詰まり判定部12の判定結果に基づいて、後述する第一工程及び第二工程を実行する。
詰まり判定部12及び制御部14は、例えば、それぞれ処理装置(マイコン)を有する。又は、1つの処理装置が詰まり判定部12及び制御部14として機能しても良い。あるいは、検知部10が処理装置を備え、詰まり判定部12の機能、又は詰まり判定部12と制御部14の両方の機能を検知部10が備えていても良い。また、詰まり判定部12及び制御部14は、判定結果を記憶する記憶手段を適宜備えていても良い。
報知手段16は、制御部14から送信された信号に基づき、トイレ装置1の使用者又は管理者に報知を行う。例えば、報知手段16は、光、音、又は振動などを発して、報知を行う。又は、報知手段16は、文字や記号などを表示する表示手段であっても良い。又は、報知手段16は、大便器20から離れた場所に通知を送信する送信手段であっても良い。例えば、報知手段16は、管理者の端末に向けて無線信号を送信する。報知手段16は、ネットワーク又はLANに接続されており、これらを介して管理者の端末やサーバに向けて情報を送信しても良い。
洗浄水供給部22は、バルブ(例えばソレノイドバルブ)又はモータ等を有し、上水道や貯水タンクなどの給水源と接続される。バルブ又はモータが動作することで、給水源から大便器20へ洗浄水が供給される状態と、洗浄水が供給されない状態と、が切り替わる。洗浄水供給部22は、この他に、水を貯留するタンクや、水を圧送するポンプなどを適宜有していても良い。
使用者が不図示のリモコンなどにより大便器20を洗浄するための洗浄操作を行うと、制御部14は、その洗浄操作に応じた信号を洗浄水供給部22へ送信する。制御部14から送信された信号に基づいて洗浄水供給部22のバルブ又はモータが動作することで、大便器20へ洗浄水が供給される。
例えば、制御部14は、大便器20への洗浄水供給を禁止すると判定すると、リモコンが操作されても、大便器20へ洗浄水を供給するための信号を洗浄水供給部22に送信しない。
図3及び図4を参照して、詰まり判定部12による判定方法について説明する。
図3(a)及び図4(a)は、検知部による検知結果を例示するグラフである。図3(b)~図3(d)及び図4(b)~図4(d)は、大便器の状態を表す模式図である。
図3(a)及び図4(a)において、横軸は時間を表し、縦軸は検知部10による検知結果を表す。この例では、検知部10が電波センサであり、縦軸は検知部10により検知された反射波の強度を表している。なお、反射波の強度が増した場合、定在波の影響により、縦軸の値は上下両方に変動する可能性がある。後述の実施例では、大便器20に詰まりが有る時に上方向に変動するグラフで示しているが、下方向に変動する場合も含んでよい。
図3(a)は、大便器20に詰まりが無い場合の検知結果を例示している。図3(a)において、期間P1は、洗浄水供給前の状態を表す。期間P2は、洗浄水供給中の状態を表す。期間P3は、洗浄水供給が終了した後の状態を表す。以降では、期間P1における大便器20の状態を「洗浄前」という。また、期間P2における大便器20の状態を「洗浄中」といい、期間P3における大便器20の状態を「洗浄後」という。以下で、これらの期間における大便器20の状態を具体的に説明する。
図3(a)の時刻T0では、大便器20内の水面は、封水面S2にあるとする。時刻T0では、図3(b)に表したように、大便器20内の表面20aには水が無い。このため、検知結果は、比較的小さな値で安定している。
その後、時刻T1で大便器20への洗浄水供給が開始されると、期間P1が終了して期間P2が始まる。時刻T1では、換言すると、制御部14から洗浄水供給部22に対して、大便器20へ洗浄水を供給させる信号が送信される。
例えば、時刻T1~T2の間は、洗浄水の供給が開始された直後であり、表面20aにおける水流が安定していないため、検知結果の値が大きく変動する。その後、時刻T2から時刻T3までの間は、図3(c)に表したように、大便器20内に多量の洗浄水が供給される。この間、表面20aの全体が水に覆われるため、検知結果が比較的大きな値で安定する。
時刻T3で洗浄水の供給が停止されると、期間P2が終了して期間P3が始まる。時刻T3では、換言すると、制御部14から洗浄水供給部22に対して、大便器20への洗浄水供給を停止させる信号が送信される。
その後、時刻T3から時刻T4にかけて洗浄水が流れ切るまでの間、表面20aにおける水の流れが変化し、検知結果の値が大きく変動する。時刻T4以降では、供給された洗浄水が流れ切り、図3(d)に表したように、表面20aに水が無い状態となる。このため、検知結果は、期間P1と同様に、比較的小さな値で安定する。
図4(a)は、大便器20に詰まりが有る場合の検知結果を例示している。図4(a)において、期間P1~P3は、それぞれ図3(a)と同様に、洗浄前、洗浄中、及び洗浄後の状態を表す。
期間P1及びP2における検知部10による検知結果は、図3(a)に表した例と実質的に同一である。すなわち、期間P1では、図4(b)に表したように表面20aには水が無く、期間P2では、図4(c)に表したように大便器20内を洗浄水が流れ、表面20aが水で覆われる。
大便器20に詰まりが有ると、期間P2で供給された洗浄水が大便器20から排水されず、図4(c)に表したように大便器20内に溜まる。この場合、表面20aが水で覆われるため、時刻T3で洗浄水の供給が終了した後も、検知結果は比較的大きな値を示す。
詰まり判定部12は、上述した一連の流れにおいて、洗浄中の期間P2における検知部10の第1検知結果と、洗浄後の期間P3における検知部10の第2検知結果と、を比較する。詰まり判定部12は、その比較結果に基づいて、大便器20の詰まり状態を判定する。
具体的には、詰まり判定部12は、第1検知結果と第2検知結果の差を算出する。詰まり判定部12は、差が所定値以上であれば、大便器20の詰まりは無いと判定する。詰まり判定部12は、差が所定値未満であれば、大便器20に詰まりが有ると判定する。例えば、所定値との比較には、当該差の絶対値が用いられる。所定値は、予めトイレ装置1の管理者により設定される。又は、所定値は、検知部10による過去の検知結果などに基づいて設定されても良い。
例えば、図3(a)に表した例において、期間P2のタイミングt1で検知部10により第1検知結果が取得され、期間P3のタイミングt2で検知部10により第2検知結果が取得される。詰まり判定部12は、第1検知結果の値V1と第2検知結果の値V2との差を、所定値PVと比較する。差V1-V2は、所定値PV以上であるため、大便器20に詰まりは無いと判定される。
図4(a)に表した例では、期間P2のタイミングt1で取得された第1検知結果の値V1は、期間P3のタイミングt2で取得された第2検知結果の値V2と同じである。従って、差V1-V2は、所定値PV未満であるため、大便器20に詰まりが有ると判定される。
あるいは、詰まり判定部12は、第1検知結果として、洗浄前の期間P1における検知部10の検知結果を用いても良い。この場合、詰まり判定部12は、第1検知結果と第2検知結果の差が所定値以上であれば、大便器20に詰まりが有ると判定し、差が所定値未満であれば、大便器20に詰まりが無いと判定する。
ただし、期間P1では、大便器20に付帯される機能や、大便器20の使用態様などにより、表面20aの状態が変化しうる。例えば、洗浄前において大便器20内の表面に水(除菌水又は水道水)を噴霧する装置が、大便器20に設けられる場合がある。大便器20内の表面に水が噴霧されると、表面20aに多数の水滴が付着し、検知結果が大きくなる。又は、表面20aに濡れたトイレットペーパーが付着する場合もある。この場合、表面20aに何も付着していない場合に比べて、検知結果が大きくなる。これらの結果、期間P1における検知結果と期間P3における検知結果との差が閾値以上となり、大便器20に詰まりが無いにも拘わらず、大便器20に詰まりが有ると判定される可能性がある。
このため、第1検知結果としては、洗浄中の期間P2における検知部10の検知結果を用いることが望ましい。これにより、大便器20に付帯される機能や、大便器20の使用態様などに拘わらず、大便器20の詰まり状態の判定で基準値として用いられる第1検知結果をより安定させることができる。この結果、大便器20の詰まり状態をより精度良く判定することが可能となる。以降では、大便器20の詰まり状態の判定に、洗浄中の期間P2における検知結果を第1検知結果として用いる場合について説明する。
制御部14は、上述した詰まり判定部12による判定結果に基づいて、以下の第一工程及び第二工程を実行する。第一工程において、制御部14は、大便器20内への洗浄水供給が終了した後の詰まり判定部12の判定結果に基づいて、洗浄水供給を禁止するか否かを判定する。第二工程は、第一工程で洗浄水供給を禁止すると判定された場合に実行される。第二工程では、制御部14は、第一工程の後の詰まり判定部12の判定結果に基づいて、洗浄水供給の禁止を継続するか否かを判定する。
図5を参照しながら、実施形態の効果を説明する。
図5は、実施形態に係るトイレ装置の動作を表すフローチャートである。
制御部14は、大便器20への洗浄水供給を開始した後、洗浄水供給を終了する(ステップSt1)。その後、制御部14は、大便器20への洗浄水供給を禁止する(ステップSt2)。
詰まり判定部12は、洗浄水供給が禁止されている間に、検知部10による検知結果を取得し(ステップSt3)、大便器20の詰まり状態を判定する。詰まり判定部12により詰まり状態が判定されると、制御部14は、判定結果に基づいて洗浄水供給を禁止するか否かを判定する第一工程を行う(ステップSt4)。詰まり判定部12により詰まりが無いと判定された場合、制御部14は、洗浄水供給を禁止しない。すなわち、制御部14は、ステップSt2で実行された洗浄水供給の禁止を解除する(ステップSt5)。
詰まり判定部12により詰まりが有ると判定された場合、制御部14は、洗浄水供給を禁止する(ステップSt6)。すなわち、制御部14は、ステップSt2で実行された洗浄水供給の禁止を継続する。そして、詰まり判定部12は、洗浄水供給が禁止されている間に、再び検知部10による検知結果を取得し(ステップSt7)、大便器20の詰まり状態を判定する。
詰まり判定部12により詰まり状態が判定されると、制御部14は、洗浄水供給の禁止を継続するか否かを判定する第二工程を行う(ステップSt8)。第二工程の判定には、第一工程の後における大便器20の詰まり状態の判定結果が用いられる。詰まり判定部12により詰まりが有ると判定された場合、制御部14は、洗浄水供給の禁止を継続する(ステップSt9)。そして、制御部14は、大便器20が詰まっていることを報知手段16に報知させる(ステップSt10)。詰まり判定部12により詰まりが無いと判定された場合、制御部14は、最終的に洗浄水供給の禁止を解除する(ステップSt17)。
実施形態に係るトイレ装置1では、制御部14は、上述した第一工程及び第二工程を実行する。第一工程において、制御部14は、洗浄水供給の後に、早期に判定された大便器20の詰まり状態の結果に基づいて、洗浄水供給を禁止するか否かを判定する。このため、大便器20に詰まりが有るときには、大便器20への洗浄水供給を早期に禁止でき、大便器20から水が溢れることをより確実に防止できる。
そして、第二工程において、制御部14は、第一工程の後に判定された大便器20の詰まり状態の結果に基づいて、洗浄水供給を禁止するか否かを判定する。第一工程で洗浄水供給が禁止されても、大便器20の状態が改善されれば、第二工程で洗浄水供給の禁止が解除される。これにより、大便器20への洗浄水供給が可能となり、大便器20を再び使用できるようになる。
すなわち、実施形態に係るトイレ装置1によれば、大便器20の使い勝手の低下を抑制しつつ、大便器20から水が溢れることをより確実に防止できる。
詰まり判定部12による大便器20の詰まり状態は、第一工程及び第二工程を実行するときのみ、判定されることが望ましい。すなわち、詰まり判定部12は、制御部14による第一工程中に詰まりが有ると判定すると、制御部14による第二工程中に大便器20の詰まり状態を再び判定する。そして、詰まり判定部12は、制御部14による第一工程中に詰まりが無いと判定すると、以降は大便器20の詰まり状態を判定しない。これにより、詰まり判定部12による判定動作の実行頻度を低減でき、トイレ装置1における制御をより効率化できる。
大便器20を洗浄するための洗浄操作は、連続して行われることがある。例えば、使用者により洗浄操作が行われて洗浄水が供給され、その洗浄水供給が終了した直後に、次の洗浄操作が行われることがある。洗浄水供給が終了してから第一工程による判定結果が得られるまでの間に洗浄操作が行われ、大便器20へ洗浄水が供給されると、大便器20が詰まっている場合には水が溢れる可能性がある。このため、制御部14は、図5のフローチャートのステップSt2のように、洗浄水供給を禁止する洗浄禁止時間を設定することが望ましい。洗浄禁止時間は、少なくとも洗浄水供給が終了してから第一工程による判定結果が得られるまでの間に設定される。洗浄禁止時間が設定されることで、洗浄水供給が終了してから第一工程による判定結果が出されるまでの間に、洗浄操作が行われて大便器20へ洗浄水が供給されることを防止できる。これにより、大便器20から水が溢れることをより確実に防止できる。
また、制御部14は、第一工程で洗浄水供給を禁止すると判定しただけでは報知手段16による報知を実行せず、第二工程で洗浄水供給の禁止を継続すると判定したら報知手段16による報知を実行する。すなわち、大便器20の詰まり状態が、時間が経過しても改善せず、深刻な場合にのみ、報知手段16による報知が実行される。こうすることで、報知手段16による報知の回数を少なくし、例えばトイレ装置1の管理者による報知の管理負担を低減できる。
第二工程において詰まり判定部12により詰まりが無いと判定された場合、制御部14は、第二工程の判定時間が所定時間以上であったか判定する(ステップSt11)。第二工程の判定時間とは、第二工程の開始から第二工程の判定結果が得られるまでの時間を指す。判定時間が所定時間以上であった場合、制御部14は、そのこともしくは今後詰まる可能性があることを報知手段16に報知させる(ステップSt12)。
例えば、詰まり判定部12は、第二工程中に取得された複数の検知結果を用いて、大便器20の詰まり状態を繰り返し判定する。大便器20に詰まりが有ると判定された場合であっても、その後に大便器20内の水が徐々に流れて水面の位置が下がっていくこともある。第二工程において、1回の検知結果のみに基づいて大便器20に詰まりが有るとする最終的な判定結果が出され、その判定結果に基づいて洗浄水供給が禁止されると、その後に水が流れていった場合でも大便器20に洗浄水を供給できなくなる。
このため、詰まり判定部12は、第二工程において、連続的又は間欠的に複数回検知結果を取得し、大便器20の詰まり状態を繰り返し判定する。この繰り返し判定は、所定時間が経過するか、制御部14により洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されるまで実行される。すなわち、制御部14は、第二工程において、詰まり判定部12により詰まり無しと判定されれば、洗浄水供給の禁止を継続しないと判定し、詰まり判定部12により詰まり有りと繰り返し判定されて所定時間が経過すれば、洗浄水供給の禁止を継続する。ステップSt11は、詰まり判定部12により詰まり無しと判定された場合において、第二工程の開始から第二工程の判定結果が得られるまでの時間を、予め設定された所定時間と比較するものである。
このように、制御部14は、第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した場合でも、第二工程の開始から判定結果を得るまでに要した判定時間に基づいて、報知手段16による報知の要否を判断することが望ましい。この方法によれば、改善に長い時間を要した、大便器20の詰まり状態が比較的深刻なものについて報知できる。例えば、トイレ装置1の管理者に対してこの報知が行われることで、管理者は、大便器20が完全に詰まる前に大便器20のメンテナンスを行うことができ、大便器20が完全に詰まることを防止できる。
また、制御部14は、第二工程における判定を、第一工程における判定よりも長時間実行することが望ましい。こうすることで、第一工程で洗浄水供給が禁止された場合でも、第二工程において洗浄水供給の禁止が解除され易くなる。この結果、大便器20から水が溢れることをより確実に防止しつつ、大便器20の使い勝手をより良くできる。
判定時間が所定時間未満であった場合、制御部14は、複数回連続で第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されたか判定する(ステップSt13)。例えば、洗浄水供給の終了後に第二工程が実行され、洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されると、制御部14は、その洗浄水供給よりも前の直近に実行された所定回数の洗浄水供給の終了後における判定結果を参照する。制御部14は、所定回数の洗浄水供給の終了後のそれぞれにおいて第二工程が実行され、それらの第二工程でも洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されていた場合、そのこともしくは今後詰まる可能性があることを報知手段16に報知させる(ステップSt14)。所定回数は、1回でも良いし、2回以上でも良い。
大便器20における詰まりが連続して発生している場合、近い将来にその大便器20により深刻な詰まりが生じる可能性が高い。ステップSt13及びSt14によれば、大便器20における詰まりが深刻では無くても、詰まりが繰り返し発生している場合には、そのこともしくは今後詰まる可能性があることを報知できる。例えば、トイレ装置1の管理者に対してこの報知が行われることで、管理者は、大便器20が完全に詰まる前に大便器20のメンテナンスを行うことができ、大便器20が完全に詰まることを防止できる。
ステップSt13による判定が「No」である場合、制御部14は、第二工程の判定時間が、以前に実行された第二工程の判定時間と比べて増加しているか判定する(ステップSt15)。増加している場合、制御部14は、そのことを報知する(ステップSt16)。
大便器20における詰まりが連続して発生していない場合でも、第二工程における判定時間が増加傾向にあると、詰まり度合いが高まっていると想定され、近い将来にその大便器20により深刻な詰まりが生じる可能性が高い。ステップSt15及びSt16によれば、判定時間が増加傾向にある場合、そのこともしくは今後詰まる可能性があることを報知できる。例えば、トイレ装置1の管理者に対してこの報知が行われることで、管理者はこの報知を受けて大便器20のメンテナンスを行うことができ、大便器20が完全に詰まることを防止できる。
ステップSt15による判定が「No」である場合、又はステップSt12、St14、及びSt16のいずれかが実行された後は、洗浄水供給の禁止が解除される(ステップSt17)。なお、ステップSt11、ステップSt13、及びステップSt15の判定を実行する順番は、実施例に限定されるものではない。これらの判定の順番は、適宜入れ替えることが可能である。
以下で、具体例を参照して実施形態に係るトイレ装置1の動作を説明する。
図6~図9は、実施形態に係るトイレ装置の検知部による検知結果を例示するグラフである。
図6~図9において、横軸は時間を表し、縦軸は検知部10による検知結果を表す。なお、図6~図9では、電波センサを検知部10として用いた場合の、電波センサにより検知された反射波の強度(電圧値)を検知結果として表している。
図6~図9において、時刻T10では、大便器20内の水位が、図2に示した封水面S2にあるとする。図6の例では、その後、時刻T11で洗浄操作が行われ、洗浄水供給が開始される。洗浄水供給が開始された後は、時刻T12で大便器20内の水位が安定し、時刻T13で洗浄水供給が終了する。その後、時刻T13から時刻T14の間に制御部14による第一工程が実行される。
詰まり判定部12は、時刻T13から時刻T14までの間に取得された検知部10の検知結果を用いて、大便器20の詰まり状態を判定する。例えば、詰まり判定部12は、時刻T12と時刻T13との間のタイミングt11で取得された検知結果と、時刻T13と時刻T14との間のタイミングt12で取得された検知結果と、を用いて、大便器20の詰まり状態を判定する。制御部14は、第一工程において、この判定結果に基づき、大便器20への洗浄水供給を禁止するか否かを判定する。
図6に表した例では、タイミングt11における検知結果とタイミングt12における検知結果は、同じ値である。このため、詰まり判定部12は、大便器20に詰まりが有ると判定する。制御部14は、この判定結果に基づき、第一工程において、大便器20への洗浄水供給を禁止すると判定する。
第一工程の判定が完了すると、制御部14は、第一工程後の時刻T14以降で、第二工程を実行する。詰まり判定部12は、時刻T14以降に取得された検知部10の検知結果を用いて、大便器20の詰まり状態を判定する。例えば、詰まり判定部12は、タイミングt11で取得された検知結果と、時刻T14以降のタイミングt13で取得された検知結果と、を用いて、大便器20の詰まり状態を判定する。制御部14は、第二工程において、この判定結果に基づき、大便器20への洗浄水供給の禁止を継続するか否かを判定する。
第二工程における制御部14による判定は、上述した通り、連続的又は間欠的に繰り返される。例えば、タイミングt13における検知結果を用いた詰まり状態の判定で詰まり有りと判定されると、詰まり判定部12は、タイミングt11と、タイミングt13より後のタイミングt14と、で取得された検知結果を用いて大便器20の詰まり状態を再び判定する。そして、詰まり有りと判定され、洗浄水供給の禁止を継続すると判定されると、詰まり判定部12は、同様にタイミングt15、t16のそれぞれの検知結果を用いて詰まり状態を繰り返し判定する。
制御部14は、洗浄水供給の禁止を継続しないと判定するか、所定時間の間、洗浄水供給禁止の継続を繰り返し判定すると、第二工程を終了する。図6の例では、時刻T14以降に検知結果の値が変化しないため、制御部14により洗浄水供給の禁止を継続すると繰り返し判定される。そして、時刻T14から所定時間が経過した時刻T15において、洗浄水供給の禁止が継続されたまま、第二工程が終了する。以降は洗浄水供給が禁止され、大便器20に詰まりが生じたことが報知される。
図7の例において、時刻T10~時刻T14までの検知結果は、図6の例と同じである。すなわち、第一工程では、制御部14により、洗浄水供給を禁止すると判定される。図7の例では、その後、検知結果が徐々に小さくなっている。すなわち、大便器20に詰まりが有るものの、大便器20内の水が少しずつ流れ、水位が低下している。例えば、第二工程において、タイミングt13~t16におけるそれぞれの検知結果に基づく詰まり状態の判定では、詰まりが有ると判定される。しかし、時刻T15では、検知結果がタイミングt11の検知結果に比べて十分に小さくなり、詰まり判定部12により詰まりが無いと判定される。この結果、制御部14は、大便器20への洗浄水供給の禁止を解除して第二工程を終了する。
このとき、第二工程において、時刻T14から時刻T15までの判定に要した時間が、所定時間PTよりも長い場合、制御部14は、報知手段16に報知を実行させる。これにより、上述した通り、大便器20の詰まり状態が比較的深刻なものについてのみ報知できる。
図8は、時間を空けて洗浄操作が2回行われたときの様子を表している。図8の時刻T10~時刻T15における検知結果は、図7の例と実質的に同じである。また、図8の時刻T21~時刻T25における検知結果は、図8の時刻T11~時刻T15における検知結果と実質的に同じである。すなわち、時刻T13~時刻T14及び時刻T23~時刻T24に第一工程が行われ、時刻T14~時刻T15及び時刻T24~時刻T25に第二工程が行われている。
時刻T13~時刻T14及び時刻T23~時刻T24の第一工程では、ともに大便器20に詰まりが有ると判定され、制御部14により洗浄水供給を禁止すると判定される。また、時刻T14~時刻T15及び時刻T24~時刻T25の第二工程では、ともに大便器20に詰まりが無いと最終的に判定され、制御部14により洗浄水供給の禁止を継続しないと判定される。
また、制御部14は、上述した通り、過去の直近に実行された所定回数の洗浄水供給の終了後において、第二工程で洗浄水供給禁止を継続しないと判定されると、報知手段16による報知を行う。ここでは、所定回数として、1回が設定されているとする。図8の例において、時刻T11~時刻T13における洗浄水供給が、時刻T21~時刻T23における洗浄水供給の直前に実行されたものである場合、制御部14は、報知手段16による報知を実行する。
なお、上記「所定回数」については、設置現場に合わせて個別に設定できるよう、調整手段をトイレ装置1に設けても良い。現場の設置環境により使用頻度や詰まり易さが異なるため、調整することで設置現場に合わせた最適なメンテナンス負荷を実現できる。
図9は、図8と同様に、時間を空けて洗浄操作が2回行われたときの様子を表している。図9の例では、時刻T13~時刻T14及び時刻T23~時刻T24に第一工程が行われ、時刻T14~時刻T15及び時刻T24~時刻T25に第二工程が行われている。いずれの第二工程においても、制御部14により、洗浄水供給の禁止を継続しないと最終的に判定される。
このとき、制御部14は、先の第二工程における判定時間DT1と、後の第二工程における判定時間DT2と、を比較する。判定時間DT1は、先の第二工程において、第二工程の開始から第二工程の判定結果を得るまでに要した時間を表す。また、判定時間DT2は、後の第二工程において、第二工程の開始から第二工程の判定結果を得るまでに要した時間を表す。
制御部14は、これらの判定時間が減少傾向にある場合は報知手段16による報知を実行せず、増加傾向にある場合は報知手段16による報知を実行する。なお、時刻T11~時刻T13における洗浄水供給は、時刻T21~時刻T23における洗浄水供給の直前に実行されたものであっても良いし、そうで無くても良い。すなわち、時刻T11~時刻T13における洗浄水供給と、時刻T21~時刻T23における洗浄水供給と、の間に別の洗浄水供給が実行されていても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置1などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 トイレ装置、 10 検知部、 11 電波、 12 詰まり判定部、 14 制御部、 16 報知手段、 20 大便器、 20a 表面、 22 洗浄水供給部、 E 異物、 P1~P3 期間、 PV 所定値、 S1 溢れ面、 S2 封水面、 St1~St17 ステップ、 T0~T4、T10~T15、T21~T25 時刻、 V1 第1検知結果、 V2 第2検知結果、 t1、t2、t11~t15 タイミング

Claims (9)

  1. 大便器内の水位及び水位に関連する指標の少なくともいずれかを検知可能な検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記大便器の詰まり状態を判定する詰まり判定部と、
    前記詰まり判定部の判定結果に基づいて、前記大便器内への洗浄水供給を禁止するか否かを判定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記大便器内への洗浄水供給が終了した後の前記詰まり判定部の判定結果に基づいて、洗浄水供給を禁止するか否かを判定する第一工程と、
    前記第一工程で洗浄水供給を禁止する判定をした場合において、前記第一工程の後の前記詰まり判定部の判定結果に基づいて、洗浄水供給の禁止を継続するか否かを判定する第二工程と、
    を実行するトイレ装置。
  2. 前記制御部は、前記第一工程において、前記詰まり判定部により詰まりが有ると判定されると洗浄水供給を禁止し、その後の前記第二工程において、前記詰まり判定部により詰まりが無いと判定されると前記洗浄水供給の禁止を解除する請求項1記載のトイレ装置。
  3. 前記制御部は、前記第二工程における判定を、前記第一工程における判定よりも長時間実行する請求項1又は2に記載のトイレ装置。
  4. 前記詰まり判定部は、前記制御部による前記第一工程中に詰まりが有ると判定すると、前記制御部による前記第二工程中に前記大便器の詰まり状態を再び判定し、前記制御部による前記第一工程中に詰まりが無いと判定すると、以降は前記大便器の詰まり状態を判定しない請求項1~3のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  5. 前記制御部は、少なくとも洗浄水供給が終了してから前記第一工程による判定結果が得られるまでの間、洗浄水供給を禁止する洗浄禁止時間を設定する請求項1~4のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  6. 前記制御部は、前記第一工程で洗浄水供給を禁止すると判定しただけでは報知手段による報知を実行せず、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続すると判定したら報知手段による報知を実行する請求項1~5のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  7. 前記制御部は、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した場合、前記第二工程の開始から前記判定結果を得るまでに要した判定時間に基づいて、報知手段による報知の要否を判断する請求項1~6のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  8. 前記制御部は、
    洗浄水供給の終了後の前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した際に、当該洗浄水供給よりも前の直近に実行された所定回数の洗浄水供給の終了後における前記制御部の判定の結果を参照し、
    前記所定回数の洗浄水供給の終了後のそれぞれにおいて、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されていた場合、報知手段による報知を実行する、
    請求項1~7のいずれか1つに記載のトイレ装置。
  9. 前記制御部は、
    洗浄水供給の終了後の前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定した際に、当該洗浄水供給よりも前の洗浄水供給の終了後にも、前記第二工程で洗浄水供給の禁止を継続しないと判定されていた場合、それらの前記第二工程において、前記第二工程の開始から前記判定結果を得るまでに要した判定時間を比較し、
    前記判定時間が増加傾向にある場合には、報知手段による報知を実行し、前記判定時間が減少傾向にある場合には、報知手段による報知を実行しない、
    請求項1~8のいずれか1つに記載のトイレ装置。
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