JP7160708B2 - クリップ部接続構造、電気接続箱、及びワイヤハーネス - Google Patents

クリップ部接続構造、電気接続箱、及びワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、ブースターケーブルのクリップ部に対する接続構造に関する。また、クリップ部接続構造を有する電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
図12において、自動車に搭載される電気接続箱101は、ワイヤハーネスの所定位置に配設される。電気接続箱101は、電気接続箱本体102と、この電気接続箱本体102の上部開口部を覆うアッパーカバー103と、電気接続箱本体102の下部開口部を覆うロアカバー104とを備えて構成される(例えば下記特許文献1参照)。電気接続箱本体102は、フレーム105と、このフレーム105に組み付けられる複数の電子部品ブロック106、107とを備えて構成される。電子部品ブロック107の所定のキャビティには、電子部品108等の様々な電子部品が組み付けられる。電子部品ブロック107には、ヒュージブルリンク109も組み付けられる。ヒュージブルリンク109は、保持部材110を介してフレーム105に組み付けられる。
図12及び図13において、ヒュージブルリンク109は、ヒューズ回路体111と、このヒューズ回路体111に一体化するハウジング112とを備えて構成される。ヒューズ回路体111は、バスバー部と、複数の出力端子113と、これらバスバー部及び出力端子113の間に配置形成される可溶体と、バスバー部に連続する帯板状の電源入力端子114とを有する。ハウジング112は、ハウジング本体115と、このハウジング本体115に一体化する透明ケース116とを備えて構成される。ハウジング本体115の側部には、この側部から突出して電源入力端子114を露出させるハウジング肩部117が形成される。尚、引用符号118は電源側電線、119はボルト、120は負荷側電線、121はスタッドボルト、122はナットを示す。保持部材110は、保持部材本体123と、ナット保持部124と、ナット保持部124に埋設されるナットと、このナットに接するようにナット保持部124に組み付けられる端子接続部125とを備えて構成される。
ところで、バッテリーがあがってしまった場合、バッテリーにブースターケーブルを接続することが一般的であるが、下記特許文献2に開示されるようにブースターケーブルを電気接続箱の救援端子に接続することでも有効である(図示は省略)。下記特許文献2では、救援端子が電子部品ブロックに設けられる。尚、救援端子が設けられる電子部品ブロックは、ヒュージブルリンクが組み付けられる電子部品ブロックと別なものになっている。救援端子は、電気接続箱本体の上部開口部よりも上方に大きく突出する部分に形成される。
特開2016-226139号公報 特開2016-25706号公報
特許文献2では、救援端子に対する専用のスペースを、ヒュージブルリンクが組み付けられた電子部品ブロックと別な電子部品ブロックに確保する必要がある。また、電気接続箱本体の上方にも救援端子に対する専用のスペースを確保する必要がある。従って、ブースターケーブルを接続することができるような特許文献2の構造を採用すると、電気接続箱が大型化してしまうという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、省スペース化を図ることが可能なクリップ部接続構造と、この接続構造を有する電気接続箱及びワイヤハーネスとを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のクリップ部接続構造は、導電性の金属板を加工してなるヒューズ回路体と、該ヒューズ回路体に一体化する絶縁性のハウジングと、ブースターケーブルのクリップ部の接続先になる導電性の救援端子とを備え、前記ヒューズ回路体は、バスバー部と、出力端子と、これら前記バスバー部及び前記出力端子の間に配置形成される可溶体とを有するとともに、前記バスバー部に連続する帯板状の電源入力端子を有し、前記ハウジングは、ハウジング本体と、該ハウジング本体の側部から突出して前記電源入力端子を露出させるハウジング肩部とを有し、前記救援端子は、前記接続先になり且つ前記ハウジング肩部の位置に配置される第一接続部と、前記電源入力端子の位置に配置される第二接続部と、前記第一接続部及び前記第二接続部を連結し且つ前記ハウジング肩部及び前記電源入力端子に生じる段差部を受ける段差受け部とを有することを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、ヒューズ回路体の電源入力端子を露出させる部分としてのハウジング肩部の位置にブースターケーブルのクリップ部の接続先、すなわち救援端子の第一接続部を配置することから、従来例では離れた位置にあった救援端子を一体化させるような状態にすることができ、結果、省スペース化を図ることができる。また、本発明によれば、ハウジング肩部はハウジング本体の側部から突出する部分であることから、救援端子の第一接続部がハウジング本体の上方に大きく突出する部分にはならず、結果、救援端子に関し従来例よりも省スペース化を図ることができる。本発明は、これを電気接続箱に採用することで、電気接続箱の大型化防止に寄与することができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のクリップ部接続構造において、前記電源入力端子に接続される電源側電線を固定するためのナット及び絶縁性のナット保持部を更に備え、該ナット保持部は、前記ナットを保持するための保持部本体と、該保持部本体に連成され且つ前記ハウジング肩部における前記第一接続部の反対側の位置に配置される被挟持部とを有することを特徴とする。
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、ハウジング肩部の一方に救援端子の第一接続部を配置し、他方にはナット保持部の被挟持部を配置した状態になることから、ブースターケーブルのクリップ部の接続を行うと、第一接続部及び被挟持部に対してクリップ部が直接接触するようになり、結果、クリップ部の接続に起因したハウジング肩部の損傷を防止することができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のクリップ部接続構造において、前記被挟持部は、前記クリップ部に対する引っ掛け部を有することを特徴とする。
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、引っ掛け部を有する被挟持部になることから、例えばブースターケーブルに引っ張りの力が加わったとしてもクリップ部が引っ掛かるようになり、結果、クリップ部の脱落を防止することができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項2又は3に記載のクリップ部接続構造において、前記被挟持部は、前記ハウジング肩部の側部を跨いで前記第一接続部に当接する端子当接部を有することを特徴とする。
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、ブースターケーブルのクリップ部の接続を行うと、クリップ部からの力を端子当接部にも分散させることができ、結果、クリップ部によるハウジング肩部への挟持力(圧縮力)を低減させて損傷を防止することができる。
請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のクリップ部接続構造において、前記第一接続部の配設部分を覆うカバーと、該カバーを前記配設部分に対し開閉自在にするカバー開閉機構とを更に備えることを特徴とする。
このような請求項5の特徴を有する本発明によれば、カバー及びカバー開閉機構を備えることから、ブースターケーブルのクリップ部の接続を行わない場合には、接続部分をカバーにて保護することができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項6に記載の本発明の電気接続箱は、導電性の金属板を加工してなるヒューズ回路体、及び、該ヒューズ回路体に一体化する絶縁性のハウジングを有するヒュージブルリンクと、ブースターケーブルのクリップ部の接続先になる導電性の救援端子を有し且つ前記ヒュージブルリンクが組み付けられる電気接続箱本体とを備え、前記ヒューズ回路体は、バスバー部と、出力端子と、これら前記バスバー部及び前記出力端子の間に配置形成される可溶体とを有するとともに、前記バスバー部に連続する帯板状の電源入力端子を有し、前記ハウジングは、ハウジング本体と、該ハウジング本体の側部から突出して前記電源入力端子を露出させるハウジング肩部とを有し、前記救援端子は、前記接続先になり且つ前記ハウジング肩部の位置に配置される第一接続部と、前記電源入力端子の位置に配置される第二接続部と、前記第一接続部及び前記第二接続部を連結し且つ前記ハウジング肩部及び前記電源入力端子に生じる段差部を受ける段差受け部とを有することを特徴とする。
このような請求項6の特徴を有する本発明によれば、請求項1に記載のクリップ部接続構造を備えるようになることから、電気接続箱の省スペース化を図ることができる。また、電気接続箱の大型化防止に寄与することができる。この他、本発明によれば、救援端子の段差受け部をヒュージブルリンク組み付けの際の受け部分(当接部分、ストッパ)にすることができ、結果、組み付け状態の安定化や作業性向上に寄与することができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項7に記載の本発明のワイヤハーネスは、端末に請求項6に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索されることを特徴とする。
このような請求項7の特徴を有する本発明によれば、上記クリップ部接続構造の効果が得られる電気接続箱を備えることから、より良いワイヤハーネスを提供することができる。
本発明のクリップ部接続構造によれば、従来例よりも省スペース化を図ることができるという効果を奏する。また、本発明の電気接続箱及びワイヤハーネスによれば、上記効果のクリップ部接続構造を有することから、より良いものを提供することができるという効果を奏する。
本発明のクリップ部接続構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1のクリップ部接続構造を背面側から見た状態を示す斜視図である。 図1に対しカバーを閉じた状態を示す斜視図である。 図1のクリップ部接続構造の分解斜視図である。 図1のクリップ部接続構造を背面側から見た状態を示す分解斜視図である。 ヒューズ回路体の平面図である。 救援端子の図であり、(a)は正面側から見た状態を示す斜視図、(b)は背面側から見た状態を示す斜視図である。 ナット保持部の図であり、(a)は正面側から見た状態を示す斜視図、(b)は正面側から見た保持部本体の状態を示す斜視図、(c)は背面側から見た状態を示す斜視図である。 ヒュージブルリンクの組み付けに係る図であり、(a)は斜視図、(b)はナット保持部に組み付けた状態を示す斜視図である。 ヒュージブルリンクの組み付けに係る図であり、救援端子及びナット保持部に組み付けた状態を示す斜視図である。 図10の要部を示す断面図及び拡大図である。 従来例の電気接続箱の分解斜視図である。 従来例のヒュージブルリンクに係る図であり、(a)は斜視図、(b)は保持部材に組み付ける直前の状態を示す斜視図である。
電気接続箱は、ヒュージブルリンクと、電気接続箱本体とを備えて構成される。ヒュージブルリンクは、導電性の金属板を加工してなるヒューズ回路体と、このヒューズ回路体に一体化する絶縁性のハウジングとを有する。電気接続箱本体は、ブースターケーブルのクリップ部の接続先になる導電性の救援端子を有し且つヒュージブルリンクが組み付けられる。ヒューズ回路体は、バスバー部と、出力端子と、これらバスバー部及び出力端子の間に配置形成される可溶体とを有する。また、ヒューズ回路体は、バスバー部に連続する帯板状の電源入力端子を有する。ハウジングは、ハウジング本体と、このハウジング本体の側部から突出して電源入力端子を露出させるハウジング肩部とを有する。救援端子は、ハウジング肩部の位置に配置される第一接続部と、電源入力端子の位置に配置される第二接続部と、第一接続部及び第二接続部を連結し且つハウジング肩部及び電源入力端子に生じる段差部を受ける段差受け部とを有する。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のクリップ部接続構造の一実施形態を示す斜視図である。また、図2はクリップ部接続構造を背面側から見た状態を示す斜視図、図3はカバーを閉じた状態を示す斜視図、図4はクリップ部接続構造の分解斜視図、図5はクリップ部接続構造を背面側から見た状態を示す分解斜視図である。また、図6はヒューズ回路体の平面図、図7は救援端子の図、図8はナット保持部の図、図9及び図10はヒュージブルリンクの組み付けに係る図、図11は図10の要部を示す断面図及び拡大図である。
<クリップ部接続構造1について>
図1において、引用符号1はブースターケーブルのクリップ部の接続に採用される構造、すなわちクリップ部接続構造を示す。クリップ部接続構造1は、自動車に搭載される電気接続箱2に備えられる。電気接続箱2は、自動車に配索されるワイヤハーネス(図示省略)の所定位置に配設される。尚、上記ブースターケーブル及びクリップ部は特許文献2の引用符号200、210と基本的に同じであるものとする。また、電気接続箱2の構成は、図12で示した従来例の構成と基本的に同じであるものとする。クリップ部接続構造1は、クリップ部の接続に係る構造部分であり、ヒュージブルリンク3と、このヒュージブルリンク3の組み付け先になる電子部品ブロック4とに跨るように備えられる。
<ヒュージブルリンク3について>
図1ないし図5において、ヒュージブルリンク3は、ヒューズ回路体5と、このヒューズ回路体5に一体化するハウジング6と、図示しない複数のスタッドボルトと、このスタッドボルトに組み付けられる図示しない複数のナットとを備えて構成される。尚、図示しないスタッドボルト及びナットは、図13で示した引用符号121、122と基本的に同じであるものとする。ヒュージブルリンク3は、いわゆるヒューズ部品であって、バッテリーや発電機などの電源と、自動車に搭載される複数種の負荷との間で機能するものである。ヒュージブルリンク3は、電源に対する一対の端子台部分7と、複数種の負荷に対する端子台部分8とを有する。本実施例においては、一方の端子台部分7の位置に合わせてクリップ部接続構造1が配設される。
<ヒューズ回路体5について>
図1ないし図6において、ヒューズ回路体5は、導電性を有する平らな金属板をプレス加工して形成される。尚、図6に示す形状は一例であるものとする。ヒューズ回路体5は、バスバー部9と、複数の出力端子10と、複数の可溶体11と、一対の電源入力端子12とを有して図示形状に形成される。図6の矢印Pを上下方向、矢印Qを左右方向と定義すると、バスバー部9は、左右方向にのびる略帯板形状に形成される。バスバー部9は、電源入力側の部分として形成される。バスバー部9は、複数の出力端子10に応じて左右方向にのびるように形成される。複数の出力端子10は、上下方向にのびる比較的短い帯板形状に形成される。複数の出力端子10は、図示しない負荷側電線(図13の引用符号120と基本的に同じであるものとする)に対する接続部分として形成される。複数の出力端子10には、それぞれ円形の貫通孔13が形成される。この貫通孔13は、上記図示しないスタッドボルトの軸部が貫通するように形成される。複数の出力端子10は、上記端子台部分8を構成する部分として用いられる。
複数の可溶体11は、バスバー部9と複数の出力端子10との間に配置形成される。別な言い方をすれば、複数の可溶体11は、バスバー部9と複数の出力端子10とを繋ぐ部分に形成される。複数の可溶体11は、複数の出力端子10に比べて十分に幅の狭い略線状の部分に形成される(一例であるものとする。例えば途中がN字状になるような形状であってもよいものとする)。複数の可溶体11は、予め定められた電流値を超える電流が流れると溶断し、バスバー部9と出力端子10とを電気的に絶縁することができる部分に形成される。複数の可溶体11は、予め定められた電流値を下回る電流が流れている場合は、電源からの電力を負荷に供給することができるように形成される。
一対の電源入力端子12は、バスバー部9の左右両端部にそれぞれ連続するように形成される。一対の電源入力端子12は、バスバー部9との連続部分から下方に真っ直ぐのびる帯板形状に形成される。一対の電源入力端子12は、電源に対する入力部分として形成される。このような一対の電源入力端子12には、それぞれ円形の貫通孔14が形成される。この貫通孔14は、図示しない電源側電線(図13の引用符号118と基本的に同じであるものとする)との接続に用いられる。一対の電源入力端子12は、上記一対の端子台部分7を構成する部分として用いられる。一対の電源入力端子12は、電気的な接続のためにハウジング6の後述する一対のハウジング肩部19からそれぞれ露出する部分に形成される。
<ハウジング6について>
図1ないし図5において、ハウジング6は、絶縁性を有する樹脂成形部分であって、ヒューズ回路体5が一体化するように形成される(ハウジング6の樹脂成形にあたりヒューズ回路体5がインサート成形される。尚、外観的にはヒューズ回路体5にハウジング6が一体化したような状態に見える)。ハウジング6は、後述する一対のハウジング肩部19を有するハウジング本体15と、このハウジング本体15に対し例えば後付けされる透明ケース16とを備えて構成される。ハウジング本体15は、ヒューズ回路体5のバスバー部9及び複数の可溶体11に対応する本体上部17と、複数の出力端子10に対応する本体下部18と、本体上部17の左右両側部から突出するように形成される一対のハウジング肩部19とを有して図示形状に形成される。本体上部17には、複数の可溶体11を見えるようにするための窓部20が複数形成される。また、本体上部17には、透明ケース16に対するカバー係合部21が形成される。一方、本体下部18には、複数の出力端子10同士を絶縁するための隔壁22が複数形成される。
一対のハウジング肩部19は、それぞれ略直方体形状に形成される。また、一対のハウジング肩部19は、それぞれ同じ形状に形成される。ハウジング肩部19の前面は、後述する救援端子27の後面が対向する(後述する第一接続部36の後面が面接触する)平面形状に形成される。尚、ハウジング肩部19の後面も平面形状に形成されるが、後面と上面との境界になる角部分には、上記クリップ部に対する引っ掛け部23が形成される。引っ掛け部23は、上記クリップ部の上方への移動を規制することができるような左右方向にのびるリブ形状に形成される。ハウジング肩部19の側面は、平面形状に形成される。この他、ハウジング肩部19の下面は、電源入力端子12が下方にのびるような部分に形成される。ハウジング肩部19の下面からのびる電源入力端子12は、ハウジング肩部19の前面に対し略平行に配置される。ここで、電源入力端子12とハウジング肩部19の前面とにより生じる段差を段差部24と呼ぶことにする。この段差部24は、後述する救援端子27の段差受け部38に当接し、そして段差受け部38によって受けられるような部分になるものとする。
透明ケース16は、ハウジング本体15の窓部20を介してヒューズ回路体5の可溶体11が外部から見えるようにするための透明な樹脂成形品であって、ハウジング本体15のカバー係合部21に係合するような図示形状に形成される。尚、透明ケース16を透明カバーと呼んでもよいものとする。
<電子部品ブロック4について>
図1ないし図5において、電子部品ブロック4は、上記の如くヒュージブルリンク3の組み付け先であって、電気接続箱2の本体(電気接続箱本体)を構成する。電子部品ブロック4は、フレーム状の本体部分を有し、この本体部分は図12で示した引用符号107と基本的に同じように形成される。電子部品ブロック4は、上記本体部分と、ナット25及びナット保持部26と、救援端子27と、カバー28及びカバー開閉機構29とを備えて構成される。ナット25は、ヒュージブルリンク3の電源入力端子12に接続される図示しない電源側電線を固定するために備えられる。ナット保持部26は、上記本体部分に設けられる。ナット保持部26は、絶縁性を有する樹脂成形部分であって、図8に示す如くナット25を保持するための保持部本体30と、この保持部本体30に連成される被挟持部31と、保持部本体30及び被挟持部31に連成される端子当接部32とを有して図示形状に形成される。保持部本体30には、救援端子27を支えるためのリブ33が一対形成される。一対のリブ33は、上下方向にのびるように形成される。一対のリブ33の間は、ハウジング肩部19の下面からのびる電源入力端子12の配置部分に形成される。
図4、図5、及び図8において、被挟持部31は、保持部本体30の上端から上方に突出する板状の部分に形成される。このような被挟持部31の前面は、ハウジング肩部19の後面が対向する(面接触する)平面形状に形成される。被挟持部31は、ハウジング肩部19の強度をアップさせるような部分に形成される。また、被挟持部31は、上記クリップ部が直接的に接しないようにするための部分に形成される。尚、被挟持部31と保持部本体30との間に生じる引用符号34の部分は、ハウジング肩部19に対する段差受け部を示すものとする。被挟持部31は、救援端子27の後述する第一接続部36の反対側の位置に配置される。端子当接部32は、ハウジング肩部19の側部を跨いで第一接続部36に当接するような部分に形成される。端子当接部32の前端は、第一接続部36の後面に対し面接触するような部分に形成される。端子当接部32は、後方への力が第一接続部36に加わった際に支えることができるような部分に形成される。
<救援端子27について>
図1ないし図5において、救援端子27は、上記クリップ部の電気的な接続先になる部分であって、電子部品ブロック4の上記本体部分に組み付けられる端子組み付け部35を有する。救援端子27は、導電性を有する金属板をプレス加工して形成される。救援端子27は、更に図7も参照すると、中間が二回曲げられるような、側面視略クランク状の帯板形状に形成される。救援端子27は、この本体部分が第一接続部36と、第二接続部37と、段差受け部38とを有して図示形状に形成される。救援端子27の本体部分は、ナット保持部26の左右方向の幅寸法に合わせて、また、電源入力端子12の上下方向の長さ寸法に合わせて形成される。第一接続部36は、上記クリップ部の接続先であって、ハウジング肩部19の前面の位置に配置される。第一接続部36は、電子部品ブロック4にヒュージブルリンク3が組み付けられた状態において、ハウジング肩部19よりも上方に突出しないような部分に形成される。第二接続部37は、電源入力端子12の位置に配置される。第二接続部37は、端子組み付け部35の端部に連成される。第二接続部37には、円形の貫通孔39が形成される。この貫通孔39は、電子部品ブロック4にヒュージブルリンク3が組み付けられた状態において、電源入力端子12の貫通孔14及びナット保持部26に保持されたナット25の位置に合わせて配置形成される。段差受け部38は、第一接続部36及び第二接続部37を連結する部分に形成される。段差受け部38は、ハウジング肩部19及び電源入力端子12に生じる段差部24を受ける部分に形成される。段差受け部38は、いわゆる段付き部分に形成される。段差受け部38は、ナット保持部26の段差受け部34とともに、ハウジング肩部19に対するストッパ部分に形成される。段差受け部38は、電子部品ブロック4にヒュージブルリンク3が組み付けられる際に有用な部分に形成される。
<カバー28及びカバー開閉機構29について>
図1ないし図5において、カバー28は、絶縁性を有する樹脂成形品であって、救援端子27の第一接続部36の配設部分(具体的には第一接続部36、ハウジング肩部19、及び被挟持部31がある部分)を覆うことができるように形成される。カバー28には、係止部40と、一対の回転軸41とが形成される。係止部40は、カバー28を閉じる時に端子当接部32に引っ掛かり係止されるような爪状の部分に形成される。一対の回転軸41は、カバー28自身を開閉自在にするための部分であって、カバー開閉機構29に組み付けられる。カバー開閉機構29は、コ字状の枠部42と、一対の柱部43と、この一対の柱部43の各先端に形成される軸支部44とを有して図示形状に形成される。カバー開閉機構29は、電子部品ブロック4の上記本体部分に組み付けられる。
<ヒュージブルリンク3の組み付け等について>
図9(a)に示すヒュージブルリンク3を電子部品ブロック4の上記本体部分に組み付けると、ナット25及びナット保持部26に対しては、ハウジング肩部19及びこのハウジング肩部19の下面からのびる電源入力端子12が図9(b)に示すような組み付け状態になる。また、救援端子27を含めた状態においては、図10に示すような組み付け状態になる。尚、仮に救援端子27を不要とするタイプにおいては、図9(b)に示すような組み付け状態になるのは勿論である。さらに、カバー28及びカバー開閉機構29を含めた状態においては、図11に示すような組み付け状態になる。
図11において、図示しない電源側電線(図13の引用符号118と基本的に同じもの)を電気的に接続すると、この電源側電線と電源入力端子12との間には救援端子27の第二接続部37が介在した状態になり、これによって接続が完了する。ところで、仮にバッテリーがあがってしまった場合には、図示しないブースターケーブルを用い、そのブースターケーブルのクリップ部を救援端子27の第一接続部36及びナット保持部26の被挟持部31に挟み込むような状態で組み付ければ電気的な接続が完了する。すなわち、バッテリーあがりが解消される。尚、ブースターケーブルに引っ張りの力が加わったとしても、クリップ部がハウジング肩部19の引っ掛け部23に引っ掛かることから、クリップ部は脱落することがない(本実施例では引っ掛け部23と同じ機能の引っ掛け部45が被挟持部31にも形成される)。
<クリップ部接続構造1の効果について>
以上、図1ないし図11を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるクリップ部接続構造1によれば、ヒューズ回路体5の電源入力端子12を露出させる部分としてのハウジング肩部19の位置にブースターケーブルのクリップ部の接続先、すなわち救援端子27の第一接続部36を配置することから、従来例では離れた位置にあった救援端子を一体化させるような状態にすることができる。従って、従来例と比べ省スペース化を図ることができるという効果を奏する。また、クリップ部接続構造1によれば、ハウジング肩部19はハウジング本体15の側部から突出するような部分であることから、救援端子27の第一接続部36がハウジング本体15の上方に大きく突出する部分にはならず、結果、救援端子27に関し従来例よりも省スペース化を図ることができるという効果を奏する。この他、電気接続箱2及び図示しないワイヤハーネスによれば、上記効果のクリップ部接続構造1を有することから、より良いものを提供することができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…クリップ部接続構造、 2…電気接続箱、 3…ヒュージブルリンク、 4…電子部品ブロック、 5…ヒューズ回路体、 6…ハウジング、 7、8…端子台部分、 9…バスバー部、 10…出力端子、 11…可溶体、 12…電源入力端子、 13、14…貫通孔、 15…ハウジング本体、 16…透明ケース、 17…本体上部、 18…本体下部、 19…ハウジング肩部、 20…窓部、 21…カバー係合部、 22…隔壁、 23…引っ掛け部、 24…段差部、 25…ナット、 26…ナット保持部、 27…救援端子、 28…カバー、 29…カバー開閉機構、 30…保持部本体、 31…被挟持部、 32…端子当接部、 33…リブ、 34…段差受け部、 35…端子組み付け部、 36…第一接続部、 37…第二接続部、 38…段差受け部、 39…貫通孔、 40…係止部、 41…回転軸、 42…枠部、 43…柱部、 44…軸支部、 45…引っ掛け部

Claims (7)

  1. 導電性の金属板を加工してなるヒューズ回路体と、該ヒューズ回路体に一体化する絶縁性のハウジングと、ブースターケーブルのクリップ部の接続先になる導電性の救援端子とを備え、
    前記ヒューズ回路体は、バスバー部と、出力端子と、これら前記バスバー部及び前記出力端子の間に配置形成される可溶体とを有するとともに、前記バスバー部に連続する帯板状の電源入力端子を有し、
    前記ハウジングは、ハウジング本体と、該ハウジング本体の側部から突出して前記電源入力端子を露出させるハウジング肩部とを有し、
    前記救援端子は、前記接続先になり且つ前記ハウジング肩部の位置に配置される第一接続部と、前記電源入力端子の位置に配置される第二接続部と、前記第一接続部及び前記第二接続部を連結し且つ前記ハウジング肩部及び前記電源入力端子に生じる段差部を受ける段差受け部とを有する
    ことを特徴とするクリップ部接続構造。
  2. 請求項1に記載のクリップ部接続構造において、
    前記電源入力端子に接続される電源側電線を固定するためのナット及び絶縁性のナット保持部を更に備え、
    該ナット保持部は、前記ナットを保持するための保持部本体と、該保持部本体に連成され且つ前記ハウジング肩部における前記第一接続部の反対側の位置に配置される被挟持部とを有する
    ことを特徴とするクリップ部接続構造。
  3. 請求項2に記載のクリップ部接続構造において、
    前記被挟持部は、前記クリップ部に対する引っ掛け部を有する
    ことを特徴とするクリップ部接続構造。
  4. 請求項2又は3に記載のクリップ部接続構造において、
    前記被挟持部は、前記ハウジング肩部の側部を跨いで前記第一接続部に当接する端子当接部を有する
    ことを特徴とするクリップ部接続構造。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載のクリップ部接続構造において、
    前記第一接続部の配設部分を覆うカバーと、該カバーを前記配設部分に対し開閉自在にするカバー開閉機構とを更に備える
    ことを特徴とするクリップ部接続構造。
  6. 導電性の金属板を加工してなるヒューズ回路体、及び、該ヒューズ回路体に一体化する絶縁性のハウジングを有するヒュージブルリンクと、
    ブースターケーブルのクリップ部の接続先になる導電性の救援端子を有し且つ前記ヒュージブルリンクが組み付けられる電気接続箱本体とを備え、
    前記ヒューズ回路体は、バスバー部と、出力端子と、これら前記バスバー部及び前記出力端子の間に配置形成される可溶体とを有するとともに、前記バスバー部に連続する帯板状の電源入力端子を有し、
    前記ハウジングは、ハウジング本体と、該ハウジング本体の側部から突出して前記電源入力端子を露出させるハウジング肩部とを有し、
    前記救援端子は、前記接続先になり且つ前記ハウジング肩部の位置に配置される第一接続部と、前記電源入力端子の位置に配置される第二接続部と、前記第一接続部及び前記第二接続部を連結し且つ前記ハウジング肩部及び前記電源入力端子に生じる段差部を受ける段差受け部とを有する
    ことを特徴とする電気接続箱。
  7. 端末に請求項6に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索される
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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