JP7156162B2 - 基板及び基板の製造方法 - Google Patents
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Description
本明細書に記載された基板は、板状の複数のバスバーと、前記複数のバスバーに密着して前記複数のバスバーの相対的位置が固定される樹脂部と、を備える基板であって、前記樹脂部は、前記バスバーの一方の板面を露出させる第1開口部と、前記第1開口部とは異なる領域で前記バスバーの一方の板面を露出させる第3開口部と、を備え、前記バスバーは、端子を挿通可能な端子挿通孔を有して前記端子を半田付け可能な半田付け部と、前記第1開口部から露出する第1露出部と、前記第3開口部から露出する第3露出部と、前記第1開口部内の領域と前記第3開口部内の領域とで隣り合う前記複数のバスバー間を連結する複数のタイバーが切断された複数の切断部と、を備え、前記第1露出部は、前記第3露出部よりも露出する板面の面積が大きくされている。
前記半田付け部、前記第1露出部及び前記第3露出部に溶融状態の半田を接触させるフロー半田工程と、を行う。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の基板は、板状の複数のバスバーと、前記複数のバスバーに密着して前記複数のバスバーの相対的位置が固定される樹脂部と、を備える基板であって、前記樹脂部は、前記バスバーの一方の板面を露出させる第1開口部と、前記バスバーの前記一方とは反対側の板面を露出させる第2開口部と、を備え、前記バスバーは、端子を挿通可能な端子挿通孔を有して前記端子を半田付け可能な半田付け部と、前記第1開口部から露出する第1露出部と、前記第2開口部から露出する第2露出部と、前記第1開口部及び前記第2開口部内の領域で隣り合う前記複数のバスバー間を連結するタイバーが切断された切断部と、を備え、前記第1露出部は、前記第2露出部よりも露出する板面の面積が大きくされている。
上記構成によれば、第1露出部が露出する面積の大きさにより、フロー半田付けの際の溶融状態の半田が第1露出部に接触しやすくなるため、溶融状態の半田の熱がバスバーに伝わりやすくなる。これにより、フロー半田付けの際のバスバーの温度を高くすることができるため、半田付け不良を抑制することが可能になる。
上記構成によれば、第1露出部が露出する面積の大きさにより、フロー半田付けの際の溶融状態の半田が第1露出部に接触しやすくなるため、溶融状態の半田の熱がバスバーに伝わりやすくなる。これにより、フロー半田付けの際のバスバーの温度を高くすることができるため、半田付け不良を抑制することが可能になる。
上記構成によれば、第1露出部が露出する面積の大きさにより、フロー半田付けの際の溶融状態の半田が第1露出部に接触しやすくなるため、溶融状態の半田の熱がバスバーに伝わりやすくなる。これにより、フロー半田付けの際のバスバーの温度を高くすることができるため、半田付け不良を抑制することが可能になる。
このようにすれば、基板全体として溶融状態の半田がバスバーに接触する面積を大きくすることができるため、フロー半田付けの際のバスバーの温度を高くすることができる。
このようにすれば、テーパ部により溶融状態の半田が第1開口部内に進入しやすくなるため、溶融状態の半田の熱がバスバーに伝わりやすくなる。
(8)前記部品実装基板と、前記部品実装基板が収容されるケースと、を備える、電気接続箱とする。
本開示の基板、部品実装基板及び電気接続箱の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施形態について、図1~図11を参照しつつ説明する。
本実施形態の電気接続箱10は、例えば電気自動車やハイブリット自動車等の車両のバッテリ等の電源とランプ等の車載電装品や駆動モータ等からなる負荷との間の電力供給経路に配され、例えばDC-DCコンバータ、インバータ等に用いることができる。
電気接続箱10は、図1に示すように、ケース11と、ケース11の開口に取り付けられるコネクタ12と、ケース11に収容される部品実装基板25とを備える。ケース11は、合成樹脂製又は金属製とされ、一方が開口する箱形とされている。コネクタ12は、絶縁性の合成樹脂製のハウジング13と、ハウジング13を貫通する複数本のコネクタ端子(不図示)とを備える。
部品実装基板25は、図2(図2は、図1の部品実装基板25のうちの一部の領域)に示すように、電子部品21と、電子部品21が実装される基板30とを備える。電子部品21は、FET(Field Effect Transistor)、抵抗、コンデンサ、コイル等からなり、図3に示すように、箱形の部品本体22と、部品本体22から導出される複数の端子23とを備える。各端子23は、棒状であって、直線的に延びている。
基板30は、例えば長方形の板状であって、図4に示すように、複数(本実施形態では5つ)のバスバー31(各バスバー31を区別する際には、バスバー32A,バスバー32B,バスバー32C,バスバー32D,バスバー32Eと示す)と、複数のバスバー31に密着して複数のバスバー31間の位置を固定する樹脂部40と、を備える。
導電路の形状に応じて金属板材をプレス機(不図示)で打ち抜き、複数のバスバー31がタイバー36で連結された連結バスバー35を形成する。次に、図示しない樹脂モールド用金型内に連結バスバー35を配した状態で、樹脂モールド用金型内に樹脂を注入する(モールド成形)。これにより、樹脂が固化すると、タイバー36が樹脂部40の第1開口部41、第2開口部42及び第3開口部43から露出した状態のタイバー付き基板29(図6)が形成される。そして、タイバー付き基板29を樹脂モールド金型から取り出す。
次に、図7に示すように、切断用金型としての下型51と、切断刃を有する上型52とを用意し、下型51上にタイバー付き基板29を載置し、上型52を下降させる。これにより、タイバー36の両端部が上型52の切断刃により切断され、隣り合うバスバー31間が分離された状態となって切断部36Aを有する基板30(図5)が形成される。
次に、図8に示すように、電子部品21の端子23を基板30の端子挿通孔34に挿通する。次に、図9に示すように、端子挿通孔34に端子23が挿通された状態の基板30の下面側を、加熱により溶融状態となった半田SFが溜められた溶融半田槽に浸漬するフロー半田付けを行う。このとき、溶融状態の半田SFは、端子挿通孔34に端子23が挿通された状態のバスバー31の半田付け部33に接触するとともに、隣り合うバスバー31の第1露出部37(及び第3露出部39)に接触する。ここで、第1露出部37は、第2露出部38や第3露出部39よりも露出面の面積を大きくする延出部37Aが形成されている。これにより、溶融状態の半田SFの熱が伝わる面積が大きくなって第1露出部37からバスバー31に伝わりやすくなり、バスバー31の温度が上がりやすくなって良好な半田付けを行うことが可能になる。これに対して、例えば、図10の比較例に示すように、延出部37Aを有する第1露出部37を形成しない場合には、溶融状態の半田SFの熱をバスバー31に伝えるために、樹脂部40の下面側に、バスバー31を露出させるように切り欠いた伝熱穴Hを形成することが考えられる。この場合には、図11に示すように、溶融状態の半田SFが伝熱穴H内に進入してバスバー31に接触することにより、溶融状態の半田SFの熱を伝熱穴H内からバスバー31に伝えることが可能になる。しかしながら、伝熱穴Hを設ける場合には、基板30に伝熱穴Hを設けるスペースが必要になるため、基板30が大型化しやすいという問題がある。一方、本実施形態では、タイバー36を切断するために必然的に設けられる第1開口部41内に、第1露出部37の延出部37Aを設けることにより、第1露出部37の露出面の面積が大きくなるため、基板30の大型化を抑制しつつ、溶融状態の半田SFの熱をバスバー31に伝えることができ、半田付け不良を抑制することが可能になる。
基板30は、板状の複数のバスバー31と、複数のバスバー31に密着して複数のバスバー31の相対的位置が固定される樹脂部40と、を備える基板30であって、樹脂部40は、バスバー31の第1板面31A(一方の板面)を露出させる第1開口部41と、バスバー31の第2板面31B(一方とは反対側の板面)を露出させる第2開口部42と、を備え、バスバー31は、端子23を挿通可能な端子挿通孔34を有して端子23を半田付け可能な半田付け部33と、第1開口部41から露出する第1露出部37と、第2開口部42から露出する第2露出部38と、第1開口部41及び第2開口部42内の領域で隣り合う複数のバスバー31間を連結するタイバー36が切断された切断部36Aと、を備え、第1露出部37は、第2露出部38よりも露出する板面の面積が大きくされている。
このようにすれば、基板30全体として溶融状態の半田SFがバスバー31に接触する面積を大きくすることができるため、フロー半田付けの際のバスバー31の温度を高くすることができる。
このようにすれば、テーパ部46により溶融状態の半田SFが第1開口部41内に進入しやすくなるため、溶融状態の半田SFの熱がバスバー31に伝わりやすくなる。
次に、実施形態2を図12~図14を参照しつつ説明する。実施形態1の基板30は、樹脂部40の第1開口部41内に隣り合う2つのバスバー31が配されている構成としたが、実施形態2の基板60は、樹脂部40の第1開口部41内に3つのバスバー61(各バスバー61は、図12では左から順番にバスバー62A,バスバー62B,バスバー62C)が隙間を空けて並んで配されている構成としたものである。以下では実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、実施形態3を図15,図16を参照しつつ説明する。上記実施形態では、第1露出部37及び第1開口部41は、隣り合うバスバー31の並び方向に長い長方形状としたが、実施形態2では、第1露出部37の延びる方向が曲がっているものである。以下では上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本明細書に記載された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)タイバー36を切断することにより形成された切断部36Aは、バスバー31の側縁を凹状に切り欠いた形状とされたが、これに限られず、バスバー31の側縁から平坦になる(凹状ではない)切断部を有する構成としてもよい。
(3)バスバー31は、同一平面上に平板状に延びる形状としたが、これに限らない。例えば、隣り合うバスバー31の間に段差が形成されていてもよい(複数のバスバー31の高さが異なるようにしてもよい)。
(5)第1開口部71等の開口部の数は、上記実施形態の数に限られず、任意の数とすることができる。
11: ケース
12: コネクタ
13: ハウジング
21: 電子部品
22: 部品本体
23: 端子
25: 部品実装基板
29: タイバー付き基板
30,60,70: 基板
31(32A,32B,32C,32D,32E),61(62A,62B,62C): バスバー
31A: 第1板面
31B: 第2板面
33: 半田付け部
34: 端子挿通孔
35: 連結バスバー
36: タイバー
36A: 切断部
37,63,72: 第1露出部
37A,63A,72A:延出部
38: 第2露出部
39: 第3露出部
40: 樹脂部
41,71: 第1開口部
42: 第2開口部
43: 第3開口部
44: 半田付け用開口部
46: テーパ部
51: 下型(金型)
52: 上型(金型)
H: 伝熱穴
S: 半田
SF: 溶融状態の半田
Claims (2)
- 板状の複数のバスバーと、前記複数のバスバーに密着して前記複数のバスバーの相対的位置が固定される樹脂部と、を備える基板であって、
前記樹脂部は、前記バスバーの一方の板面を露出させる第1開口部と、前記バスバーの前記一方とは反対側の板面を露出させる第2開口部と、を備え、
前記バスバーは、端子を挿通可能な端子挿通孔を有して前記端子を半田付け可能な半田付け部と、前記第1開口部から露出する第1露出部と、前記第2開口部から露出する第2露出部と、前記第1開口部及び前記第2開口部内の領域で隣り合う前記複数のバスバー間を連結するタイバーが切断された切断部と、を備え、
前記第1露出部は、前記第2露出部よりも露出する板面の面積が大きくされている、基板。 - 板状の複数のバスバーに樹脂部が密着して前記複数のバスバーの相対的位置が固定される基板の製造方法であって、
前記樹脂部は、前記バスバーの一方の板面を露出させる第1開口部と、前記バスバーの前記一方とは反対側の板面を露出させる第2開口部と、を備え、前記バスバーは、端子を挿通可能な端子挿通孔を有して前記端子を半田付け可能な半田付け部と、前記第1開口部から露出する第1露出部と、前記第2開口部から露出し、前記第1露出部よりも露出する板面の面積が小さい第2露出部と、前記第1開口部及び前記第2開口部内の領域で隣り合う前記複数のバスバー間を連結するタイバーが切断された切断部と、を備えており、
前記第1開口部及び前記第2開口部内の領域における隣り合う前記複数のバスバー間を連結するタイバーが金型により切断される切断工程と、
前記半田付け部及び前記第1露出部に溶融状態の半田を接触させるフロー半田工程と、を行う、基板の製造方法。
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