JP7155888B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を包装するための包装箱に関する。
従来、直方体の四方の側面に立壁部が設けられ、底面に底壁部が設けられ、上部の開口を複数のフラップで閉鎖する包装箱(いわゆる「A式箱」)が知られる。包装箱の開口を閉鎖させる際は、一対の立壁部の上縁から延設された一対の外フラップと別の一対の立壁部の上縁から延設された一対の内フラップとがそれぞれ折り曲げられて重ね合わされる。
また、従来の包装箱には、フラップどうしを固定するためのロック機構を設けて、粘着テープを使用せずに開口を閉鎖できる包装箱があった。例えば特許文献1は、一対の内フラップに挿入口を設けるとともに一対の外フラップに差込片を設け、一対の内フラップと一対の外フラップとをそれぞれ折り曲げて重ね合わせるとともに、挿入口に差込片を挿入させることで、一対の外フラップの両方を一対の内フラップの両方に固定させるロック機構を記載している。
特開2006-219136号公報
ところで、包装箱は、箱内に物品を収容して開口を全閉させた状態で、輸送容器、包装容器あるいは保管容器として利用されるのみならず、開口を開放させた状態で、例えば店舗の売り場にて商品を陳列するための陳列箱として利用される場合があった。
陳列箱としての利用形態の一つに、一対の外フラップの片方のみを開放させ、他方の外フラップを閉鎖させた状態(「半閉状態」という)にして、開口のうち開放された一部分を、物品の取り出し口として利用することがあった。
特許文献1の包装箱が半閉状態の陳列箱として利用される場合、一対のフラップの両方を別の一対のフラップに固定するロック機構を備える構成であるため、片方のフラップに対するロック機構による固定を解除する作業が必要だった。したがって、特許文献1の包装箱は、陳列箱として利用しにくく、陳列箱としての使用性に改善の余地があった。
本開示の包装箱は、上記の課題に鑑み創案されたものであり、陳列箱としての使用性を向上させることを目的の一つとする。なお、本目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
本開示の包装箱は、上縁で四方を囲われた開口を上部に有する有底筒状の本体箱部と、前記上縁のうち第一上縁から延設された第一フラップと、前記第一上縁の両端に隣接した一対の第二上縁のそれぞれから延設された一対の第二フラップと、前記第一上縁に対向する第三上縁から延設された第三フラップとを有し、前記開口を閉鎖させた閉鎖状態では、前記第一フラップ及び前記第三フラップと前記一対の第二フラップとの何れか一方が他方に重なり合った重合状態に配置されるとともに前記一対の第二フラップの先端縁どうしが離間して配置される蓋部と、前記第一フラップと前記一対の第二フラップとの何れか一方に形成された舌片と、前記第一フラップと前記一対の第二フラップとの何れか他方に形成されるとともに、前記重合状態で前記舌片を差し込み可能な差し込み部とを有し、前記舌片を前記差し込み部に差し込むことで前記第一フラップのみを前記一対の第二フラップに固定するロック機構と、を備える。
第一フラップのみを一対の第二フラップに固定するロック機構を備えることで、第一フラップのみと一対の第二フラップとを重合状態で固定するとともに第三フラップのみを開放可能とする半閉状態を保持できる。したがって、陳列箱としての使用性を向上できる。
包装箱の全閉状態を示す斜視図である。 包装箱の半閉状態を示す斜視図である。 ロック機構の詳細を説明する図であって、(a)は舌片を拡大して示す図であり、(b)は差し込み部を拡大して示す図であり、(c)は舌片が差し込み部に差し込まれる様子を説明する図である。 包装箱の展開図である。 図2に示す半閉状態の包装箱を90度転倒させて、正面から見た図である。
以下、図面を参照して、実施形態としての包装箱を説明する。
本実施形態の包装箱は、平面状のシート材(「ブランクシート」とも称される)から組み立てられた立体状の包装体である。包装箱に組み立てられるシート材には、所定の形状への切り取りや罫線の付与といった加工の施された包装資材が用いられる。シート材に用いられる包装資材としては、段ボールシートや厚紙などが挙げられる。
本実施形態では、包装箱およびシート材が水平面に載置されたものとし、説明で用いる方向を下記のように定義する。
包装箱については、主に図1,図2に示すように底壁部を下面に向けた通常の使用状態で載置されたものにつき、水平方向を前後方向(図中には前方を「F」で示すとともに後方を「B」で示す)および左右方向(図中には左方を「L」で示すとともに右方を「R」で示す)に細別して説明する。左右方向については、前方から後方へ向いた状態を基準に左右を定める。また、鉛直方向のうち重力の作用方向を下方(図中には「D」で示す)とし、下方の反対方向を上方(図中には「U」で示す)とする。そのほか、包装箱の上部には、物品を出し入れする開口が設けられる。
シート材については、水平方向において互いに直交するX方向およびY方向を用いて説明する。X方向およびY方向のそれぞれは、互いに反対向きの二方向に延びる。そこで、X方向の一方をX1方向とし、他方をX2方向とする。同様に、Y方向の一方をY1方向とし、他方をY2方向とする。
[I.一実施形態]
[1.構成]
[1-1.包装箱]
図1,図2に示すように、包装箱1は、上部に開口O(図2参照)が設けられた本体箱部2と、開口Oを閉鎖させる蓋部10とを備える。図1は包装箱1の全閉状態を示し、図2は包装箱1の半閉状態を示す。以下において、「全閉状態」とは、蓋部10により開口Oの全面を覆った状態である。「半閉状態」とは、蓋部10により開口Oの一部のみを覆った状態である。全閉状態と半閉状態とを区別しないときは「閉鎖状態」と称する。
〔本体箱部〕
本体箱部2は、有底筒状をなす。この本体箱部2では、平面視で矩形の底壁部3から、前後に並ぶ一対の立壁部4F,4Bと左右に並ぶ一対の立壁部5L,5Rとが折り立てられている。
図1,図2に示す本体箱部2は、立壁部4F,4Bの左右方向の長さが立壁部5L,5Rの前後方向の長さよりも長く設定されている。
本体箱部2の開口Oは、立壁部4F,4B,5L,5Rの上縁4f,4b,5l,5rで四方を囲まれる。
立壁部4F,4Bは、前方の立壁部4Fと後方の立壁部4Bとに細別される。また、立壁部5L,5Rは、左方の立壁部5Lと右方の立壁部5Rとに細別される。以下、前方の立壁部4Fを「前壁部4F」,後方の立壁部4Bを「後壁部4B」,左方の立壁部5Lを「左壁部5L」,右方の立壁部5Rを「右壁部5R」と称する。
ここでは、前後対称かつ左右対称の本体箱部2を例示する。そのため、配置箇所を除いて、前壁部4Fと後壁部4Bとが同様に形成され、左壁部5Lと右壁部5Rとが同様に形成される。
底壁部3は、本体箱部2の底部を閉鎖できればどのような構成でもよい。例えば、底壁部3は、後壁部4Bの下縁と前壁部4Fの下縁とから延設された一対の下縁外フラップ(図示せず)と、左壁部5Lの下縁と右壁部5Rの下縁とから延設された一対の下縁内フラップ(図示せず)とで構成される。
〔蓋部〕
後壁部4Bの上縁4bからは第一外フラップ11Bが延設されており、この後壁部4Bの上縁4bに対向する前壁部4Fの上縁4fからは第二外フラップ11Fが延設されている。
また、後壁部4Bの上縁4bの左右両端に隣接した左壁部5Lの上縁5lと右壁部5Rの上縁5rとからは、それぞれ、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとが延設されている。
蓋部10は、これら第一外フラップ11Bと、第二外フラップ11Fと、第一内フラップ12Lと、第二内フラップ12Rとにより形成される。
本実施形態の包装箱1において、第一外フラップ11Bが本体箱部2の第一上縁(上縁4b)から延設された「第一フラップ」に相当し、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとが第一上縁の両端に隣接した一対の第二上縁(上縁5l,5r)から延設された一対の「第二フラップ」に相当し、また、第二外フラップ11Fが、第一上縁に対向する第三上縁(上縁4f)から延設された「第三フラップ」に相当する。
包装箱1の全閉状態では、第一外フラップ11B,第二外フラップ11F,第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rが、それぞれ上縁4b,4f,5l,5rを軸として本体箱部2の内側に向けて折り曲げられている。この状態で、第一外フラップ11Bと第二外フラップ11Fとは、それぞれ、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとの外側に重ね合わされた重合状態で配置される。第一外フラップ11Bと第二外フラップ11Fとの先端縁110どうしが突き合わされて配置されており、本体箱部2の開口Oの全面を覆う。
一方、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとは、第一外フラップ11Bと第二外フラップ11Fとの内側に配置され、先端縁120L,120Rどうしが左右方向に離間して配置されている。
〔ロック機構〕
第一外フラップ11Bには、左右一対の舌片41L,41Rが設けられている。また、第一内フラップ12Lには舌片41Lに対応する差し込み部42Lが設けられており、第二内フラップ12Rには舌片41Rに対応する差し込み部42Rが設けられている。これら舌片41L,41Rと差し込み部42L,42Rが、第一外フラップ11Bを第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rに固定するためのロック機構40として機能する。すなわち、ロック機構40は、第一外フラップ11Bと第二外フラップ11Fとのうち一方の第一外フラップ11Bのみを、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとに固定するために設けられている。他方の第二外フラップ11Fは、ロック機構40では第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rに固定されない。
舌片41Lと差し込み部42Lとは、それぞれ、閉鎖状態で、互いに重なり合う位置に設けられている。また、舌片41Rと差し込み部42Rも同様に、閉鎖状態で、互いに重なり合う位置に設けられている。例えば、図1,図2に示す舌片41L,41Rと差し込み部42L,42Rとは、それぞれ第一外フラップ11Bと第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rとが重なり合う部分の中央に配置される。
ロック機構40は左右対称に形成されている。そこで、一方の舌片41Lと差し込み部42Lとに着目して、詳細な構成を説明する。
図3(a)は舌片41Lを拡大して示す図である。舌片41Lは、左方を開放したC字状の切り込みにより形成されており、第一外フラップ11Bに連なる基部411と、基部411から右方に延出された延出片412とを有する。延出片412は、基部411を軸として上下方向に揺動可能である。延出片412の前後方向寸法W1は基部411の前後方向寸法W2よりも大きく設定されている。
図3(b)は差し込み部42Lを拡大して示す図である。差し込み部42Lは、左方を開放したコ字状の切り込みにより形成されており、第一内フラップ12Lに連なる基部421と、基部421から右方に延びた切り込み片422とを有する。切り込み片422は基部421を軸として上下方向に揺動可能である。切り込み片422の前後方向寸法W3は延出片412の前後方向寸法W1よりも小さい寸法に設定される。例えば、図3(b)に示す切り込み片422の前後方向寸法W3は、舌片41Lの基部411の前後方向寸法W2と同寸法に設定されている。
〔内フラップの詳細構成〕
図1,図2に示すように、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとは、それぞれ、閉鎖状態で第二外フラップ11Fに重なり合う部分に、切欠き部50L,50Rが設けられている。切欠き部50Lは、上縁5lに平行な第一辺51Lと、第一辺51Lに対して垂直に延びる第二辺52Lとからなり平面視L字状に切り欠いて形成される。すなわち、切欠き部50Lは、第一内フラップ12Lの先端縁120Lを上縁5l側にへこませた形状に形成される。他方の切欠き部50Rは切欠き部50Lと左右対称に形成される。
また、第一内フラップ12Lは、閉鎖状態で第二外フラップ11Fに重なり合う部分に、上縁5lから右方向に(つまり開口Oの内側に向けて)第一辺51Lまで延びる延在部121Lを有する。同様に、第二内フラップ12Rは、閉鎖状態で第二外フラップ11Fに重なり合う部分に、上縁5rから左方向に(つまり開口Oの内側に向けて)第一辺51Rまで延びる延在部121Rを有する。
〔ジッパー構造〕
また、第二外フラップ11Fと上縁4fとの間には、断続的に形成された切れ込み81を有するジッパー構造80を有する。ジッパー構造80は、前壁部4Fから第二外フラップ11Fを切り離すための切り取り線である。図1に示すジッパー構造80は、上縁4fの右端から左端まで、複数の切れ込み81が一定ピッチで形成される。
図1に示すジッパー構造80は、第二外フラップ11Fを上縁4fから切り離す際の破断方向が左右両方向に設定されている。すなわち、個々の切れ込み81には、上縁4fの長さ方向(左右方向)に沿って延びる第一切込線と、第一切込線に対して傾斜して延びる第二切込線とが設けられる。詳しくは、複数の切れ込み81のうち、第二外フラップ11Fの左右方向の中央よりも左側に配設された複数の切れ込み81では、第二切込線が第一切込線の破断方向上流端から第二外フラップ11Fへ向かって左後方に傾斜されており、左から右に向けて破断方向が設定される。他方、中央よりも右側に配設された複数の切れ込み81では、第二切込線が第一切込線の破断方向上流端から第二外フラップ11Fへ向かって右後方に傾斜されており、右から左に向けて破断方向が設定される。
[1-2.蓋部の開閉]
次に包装箱1の開口の開閉作業の手順について説明する。
上記の構成からなる包装箱1において、蓋部10で開口Oを閉鎖させる場合は、作業者は第一内フラップ12L,第二内フラップ12R,第一外フラップ11B,第二外フラップ11Fを、それぞれ、上縁5l,5r,4b,4fを軸にして開口Oの内側に向けて折り曲げるとともに、第一外フラップ11Bと第二外フラップ11Fとを、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとの外側に重ね合わせる。
これにより包装箱1は図1に示す全閉状態となる。包装箱1を封緘するときは、第一外フラップ11Bと第二外フラップ11Fの先端縁110に沿って粘着テープ90(図1において二点鎖線で示す)が貼り付けられる。左壁部5Lから右壁部5Rまで粘着テープ90が貼り付けられることで、包装箱1が確実に封緘される。
次に、図1のように全閉状態で封緘された包装箱1の開口Oを、図2に示す半閉状態で開放する手順を説明する。
まず、作業者は、第一外フラップ11B上の舌片41L,41Rを、上方から下方に向かって押し込む。ここで、第一外フラップ11Bと第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rとが重なり合わされているので、押し込まれた舌片41L,41Rは、それぞれ第一内フラップ12L,第二内フラップ12R上の差し込み部42L,42Rに差し込まれる。
舌片41L,41Rに差し込み部42L,42Rに差し込まれた状態について、舌片41Lと差し込み部42Lとを例に挙げて、図3(c)を参照して説明する。作業者は、舌片41Lの延出片412を上方から下方に向けて押し込む。延出片412が、基部411を軸として第一外フラップ11Bから下方に押し込まれると、押し込まれた延出片412の先端は、差し込み部42Lの切り込み片422を押し下げて、第一内フラップ12Lの下面まで押し込まれる。切り込み片422の前後方向寸法W3は延出片412の前後方向寸法W1よりも小さく設定されているので、延出片412の先端は第一内フラップ12Lの下面で係止される。これにより、第一外フラップ11Bが第一内フラップ12Lに対して固定される。
第一外フラップ11Bと第二内フラップ12Rも同様に舌片41Rと差し込み部42Rの協働により固定される。
このように、第一外フラップ11Bに第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rを固定した後、作業者は、粘着テープ90をはがし、それから、第二外フラップ11Fを上縁4fから切り離す。こうして、包装箱1は、図2に示す半開状態となる。第一外フラップ11Bと第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rとは、ロック機構40により固定されているので、半閉状態が保持される。
[シート材]
次に図4を参照して包装箱1に組み立てられるシート材1Sを説明する。
シート材1Sは、所定の形状に切り取られた一枚の包装資材である。
以下の説明では、Y方向(たとえばシート材1Sが段ボールシートからなる場合に段〈フルート〉の延在方向に沿う方向)に延びる罫線を「クリーズ」と称し、X方向(たとえばシート材1Sが段ボールシートからなる場合に段の延在方向に直交する方向)に延びる罫線を「スコア」という。
シート材1SのY方向中央領域には、後壁部4Bに対応する後壁シート片4B,左壁部5Lに対応する左壁シート片5L,前壁部4Fに対応する前壁シート片4Fおよび右壁部5Rに対応する右壁シート片5Rが設けられている。シート片4B,5L,4F,5Rの境界は、それぞれ、第一クリーズC1,第二クリーズC2,第三クリーズC3で区画される。また、後壁シート片4BのX1方向側には、第四クリーズC4を介して、結合シート片9が設けられている。
シート材1SのY1方向側領域には、底壁部3を形成するシート片として、フラップシート片31B,32L,31F,32Rが、それぞれシート片4B,5L,4F,5RからY1方向に突出して設けられる。これらフラップシート片31B,32L,31F,32Rとシート片4B,5L,4F,5Rとの境界は、第四スコアS4,第五スコアS5,第六スコアS6,第七スコアS7で区画されている。
シート材1SのY2方向側領域には、第一外フラップ11Bに対応する第一外フラップシート片11B,第一内フラップ12Lに対応する第一内フラップシート片12L,第二外フラップ11Fに対応する第二外フラップシート片11F及び第二内フラップ12Rに対応する第二内フラップシート片12Rが、それぞれシート片4B,5L,4F,5RからY2方向に突出して、設けられている。
第一外フラップシート片11Bと後壁シート片4Bとの境界に第一スコアS1が設けられており、第一内フラップシート片12Lと左壁シート片5Lとの境界に第二スコアS2が設けられており、第二内フラップシート片12Rと右壁シート片5Rとの境界に第三スコアS3が設けられている。また、第二外フラップシート片11Fと前壁シート片4Fとの境界は、第八スコアS8を有する破断部80によりY方向に区画されている。破断部80は前述したジッパー構造80に対応している。
〔舌片〕
第一外フラップシート片11Bには、X方向に離間した所定の二箇所位置に、それぞれ、舌片41L,41Rが形成される。舌片41Lは、X2方向を開放したC字状の切り込みにより形成される。また、舌片41Rは舌片41LとX方向対称に形成される。
〔差し込み部〕
第一内フラップシート片12Lには差し込み部42Lが形成されており、第二内フラップシート片12Rには差し込み部42Rが形成されている。差し込み部42Lは、Y1方向を開放したコ字状の切り込みにより形成される。また、差し込み部42Rは差し込み部42LとX方向対称に形成される。
舌片41L,41Rの基部〔図3(a)を参照〕のY方向寸法と差し込み部42L,42RのX方向寸法とは同寸法に設定されるが、舌片41L,41Rの延出片〔図3(a)を参照〕のY方向寸法は、差し込み部42L,42RのX方向寸法よりも大きく設定される。また、舌片41L,41RのX方向寸法と、差し込み部42L,42RのY方向寸法とは同寸法に設定される。
〔内フラップシート片の詳細構成〕
第一内フラップシート片12LのY2方向の先端縁と第二内フラップシート片12RのY2方向の先端縁には、それぞれ、平面視L字状の切欠き部50L,50Rが形成されている。切欠き部50Lは第二スコアS2に平行な第一辺51Lと、第一辺51Lに垂直な第二辺52Lを有し、切欠き部50Rは、第三スコアS3に平行な第一辺51Rと、第一辺51Rに垂直な第二辺52Rとを有する。
第一内フラップシート片12Lには、第一辺51Lと第二スコアS2との間に、第二スコアS2からY2方向に面状に延びる延在部121Lが形成されている。また、第二内フラップシート片12Rには、第一辺51Rと第三スコアS3との間に、第三スコアS3からY2方向に面状に延びる延在部121Rが形成されている。
[作用効果]
以上、説明したように、本実施形態の包装箱1は、第一外フラップ11Bのみを第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとに固定するロック機構40を備えることで、第一外フラップ11Bのみに、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとを固定するとともに、第二外フラップ11Fのみを開放可能とする半閉状態を保持できる。したがって、陳列箱としての使用性を向上できる。もちろん、開口Oの全閉状態では、包装箱1は、輸送容器、包装容器あるいは保管容器として利用され得る。なお、本明細書において、「陳列箱としての使用性」には、包装箱を陳列箱として利用(転用,流用)する際の作業の簡便さ,物品の取り出し易さ,物品の視認性が含まれる。
図5は、図2に示す半閉状態の包装箱1が前壁部4Fを下に向けるように90度転倒され載置された状態を、正面から見た図である。図5に示すように包装箱1を90度転倒させた場合、本体箱部2の上部の開口O(図2参照)を前面(前方立壁面)とし、前面の上方を第一外フラップ11Bで閉鎖させ、前面の下方を取り出し窓70として開放させた陳列箱として利用できる。
図5に示す陳列箱の利用形態によれば、前面に取り出し窓70を設けることができるので、箱内に収容された物品の視認性がよい。
前面の下方に取り出し窓70が位置されているので、箱内に詰め込まれた物品を下から順次取り出す使い方に適している。このような使い方は、箱内の物品を取り出し易い点で、取り出し性に優れている。
このように、本実施形態の包装箱1は、陳列箱としての使用性に優れている。
また、図5に示す陳列箱の利用形態によれば、前方立壁面の上方を第一外フラップ11Bで封鎖しているので、収容された物品がこぼれ出ないように支えることができる。
また、第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rには、閉鎖状態で第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rの先端縁120L,120R(図1,図2参照)をそれぞれ上縁5l,上縁5r(図1,図2参照)側にへこませる形状の切欠き部50L,50R(図1,図2参照)が設けられているので、閉鎖状態での先端縁120L,120R(図1,図2参照)の相互間隔をより大きく離隔させることできる。このため、図5に示すように陳列箱として利用する際に、取り出し窓70の左右方向の幅を広げることができる。
また、第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rは、閉鎖状態で第二外フラップ11Fと重なり合う部分に、延在部121L,121Rを有することで、切欠き部50L,50R(図1,図2参照)が設けられていても、閉鎖状態において、延在部121L,121Rにより第二外フラップ11Fを支えることができる。また、図5に示すように陳列箱として利用する際には、延在部121L,121Rが取り出し窓70の左右両端に配置される支持板となり、箱内の物品を支える機能を果たす。
また、ロック機構40は、第一外フラップ11Bに舌片41L,41Rが形成され、第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rに差し込み部42L,42Rが形成されるので、第一外フラップ11Bの上方から下方に向かって舌片41L,41Rを押し込んで第一外フラップ11Bに第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rを固定でき、作業効率が良い。
[その他]
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲でかかる実施形態を適宜変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態において、第一外フラップ11Bが「第一フラップ」に相当し、第一内フラップ12Lと第二内フラップ12Rとが「第二フラップ」に相当し、また、第二外フラップ11Fが「第三フラップ」に相当する場合、すなわち、蓋部10を閉じた状態で、第一フラップ及び第三フラップが一対の第二フラップの外側に重なり合う場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、一対の第二フラップが第一フラップ及び第三フラップの外側に重なり合うように蓋部10が構成されてもよい。
また、ロック機構40は、第一外フラップ11Bに形成された舌片41L,41Rを上方から下方に向かって押し込む構造に限らず、第一内フラップ12Lに舌片41Lを形成し、第二内フラップ12Rに舌片41Rを形成するとともに、第一外フラップ11Bに差し込み部42L,42Rを形成することで、第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rに形成された舌片41L,41Rを下方から上方に向かって(つまり箱内から外に向かって)押し上げる構造として構成されてもよい。
また、例えば、包装箱1が左右方向に長く延びた形状である場合、閉鎖状態で第一内フラップ12L,第二内フラップ12Rの先端縁120L,120Rの相互間隔が大きく開くので、切欠き部50L,50Rは不要である。
包装箱1は直方体形状に限らず、上縁で四方を囲われた開口を上部に有する有底筒状であれば、立方体状,角柱状等、どのような形状であってもよい。すなわち、包装箱1のプロポーションは任意である。
1 包装箱
1S シート材
2 本体箱部
3 底壁部
4B 後壁部,側壁シート片
4F 前壁部,側壁シート片
4f,4b,5l,5r 上縁
5L 左壁部,端壁シート片
5R 右壁部,端壁シート片
9 結合シート片
10 蓋部,蓋部シート片
11B 第一外フラップ,第一外フラップシート片
11F 第二外フラップ,第二外フラップシート片
12L 第一内フラップ,第一内フラップシート片
12R 第二内フラップ,第二内フラップシート片
40 ロック機構
41L,41R 舌片
42L,42R 差し込み部
50L,50R 切欠き部
51L,51R 第一辺
52L,52R 第二辺
90 粘着テープ
110 先端
120L,120R 先端縁
121L,121R 延在部
411 基部
412 延出片
421 基部
422 切り込み片
C クリーズ
O 開口
S スコア

Claims (5)

  1. 上縁で四方を囲われた開口を上部に有する有底筒状の本体箱部と、
    前記上縁のうち第一上縁から延設された第一フラップと、前記第一上縁の両端に隣接した一対の第二上縁のそれぞれから延設された一対の第二フラップと、前記第一上縁に対向する第三上縁から延設された第三フラップとを有し、前記第一フラップと前記第三フラップとの先端縁どうしが突き合わせられて配置されて前記開口の全面を覆った全閉状態では、前記第一フラップ及び前記第三フラップと前記一対の第二フラップとの何れか一方が他方に重なり合った重合状態に配置されるとともに前記一対の第二フラップの先端縁どうしが離間して配置される蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、前記第一フラップと前記一対の第二フラップとの何れか一方に形成された舌片と、前記第一フラップと前記一対の第二フラップとの何れか他方に形成されるとともに前記第一フラップと前記第二フラップとが前記重合状態に配置された前記全閉状態で前記舌片を差し込み可能な差し込み部とを有し、前記舌片を前記差し込み部に差し込むことで前記第一フラップのみを前記一対の第二フラップに固定するロック機構を備えている
    ことを特徴とする包装箱。
  2. 前記第三上縁と前記第三フラップとの間に断続的に形成された切れ込みを有するジッパー構造を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記一対の第二フラップは、それぞれ、前記重合状態で前記先端縁を前記第二上縁の方にへこませた形状の切欠き部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記一対の第二フラップは、それぞれ、前記重合状態で前記第三フラップと重なり合う部分に、前記第二上縁から前記開口の内側に向けて延びる延在部を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記ロック機構は、
    前記重合状態で外側に配置された、前記第一フラップと前記一対の第二フラップとの何れか一方に前記舌片が形成され、
    前記第一フラップと前記一対の第二フラップとの何れか他方に前記差し込み部が形成される
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の包装箱。
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