本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付される図面とともに詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかしながら、本発明は、以下において開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実現されることができ、単に本実施形態は、本発明の開示が完全なようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一構成要素を称する。
以下、添付された図面を参照して本発明について具体的に説明する。
図1~図4に示すように、本発明の一実施形態に係る洗濯機は、外観を形成するケーシング10と、ケーシング10内に配置され、洗濯水が貯留されるタブ30と、タブ30内に回転可能なように設けられて洗濯物が投入されるドラム40と、ドラム40を回転させるモータ50とを備える。
ケーシング10の前面には、投入口12が形成された前方パネル11が配置され、前方パネル11には、投入口12を開閉するドア20が配置され、洗剤が投入されるディスペンサ14が設けられ得る。
また、ケーシング10の内部には、給水バルブ15、給水管16、給水ホース17が設けられ得る。給水の際、給水バルブ15、給水管16を通過した洗濯水がディスペンサ14で洗剤と混合された後、給水ホース17を介してタブ30に供給されることができる。
一方、給水バルブ15に直水供給管18が連結されて、直水供給管18を介して洗濯水が洗剤と混合されずにタブ30内に直接供給されることができる。
ケーシング10内部には、水が溜められるタブ30が配置され得る。タブ30は、洗濯物が投入され得るように前面に入口(または、開口部31h)が形成される。キャビネット11とタブ30とは、環形のガスケット60により連結されることができる。
タブ30は、単一のタブ体で形成されることができ、第1、2のタブ体30a、30bが互いに締め付けられて形成されることもできる。本発明の実施形態においては、第1、2のタブ体30a、30bが締め付けられてタブ30を形成することを例に挙げて説明する。以下では、第1のタブ体30aを単に「タブ30」と称して説明する。
ガスケット60は、タブ30に溜められた水が漏れることを防止するためのものである。ガスケット60は、環形の前端部から環形の後端部に延び、投入口12と開口部31hとを連結する管状の通路を形成できる。ガスケット60の前記前端部は、ケーシング10の前方パネル11に固定され、前記後端部は、タブ30の開口部31h周りに固定されることができる。
ガスケット60は、柔軟なまたは弾性を有する材質からなることができる。ガスケット60は、天然ゴムまたは合成樹脂で形成されることができる。ガスケット60は、ゴムのような柔軟性の材質で形成されることができる。ガスケット60は、EPDM(EthylenePropyleneDieneMonomer)、TPE(ThermoPlasticElastomer)などの材質からなることができる。以下、ガスケット60の管状の形態の内側を限定する部分をガスケット60の内周部(または、内周面)といい、その反対側部分をガスケット60の外周部(または、外周面)という。
タブ30内には、洗濯物が収容されるドラム40が回転可能に備えられることができる。タブ30内の水がドラム40内に流入し得るように、ドラム40には、複数の通孔が形成され得る。
ドラム40は、洗濯物が投入される入口が前面に位置するように配置され、略水平な回転中心線Cを中心に回転される。ただし、ここでの「水平」は、数学的に厳密な意味として使用された用語ではない。すなわち、実施形態のように、回転中心線Cが水平に対して所定の角度で傾いた場合も垂直よりは水平に近接するので、実質的に水平であるということができる。
ドラム40の内側面には、複数のリフタ34が備えられ得る。複数のリフタ34は、ドラム40の中心に対して一定の角度で配置されることができる。ドラム40の回転の際、洗濯物がリフタ34により持ち上げられてから落下することを繰り返す。
ドラム40を回転させるための駆動部50がさらに備えられ得るし、駆動部50により回転される駆動軸51がタブ30の後面部を通過してドラム40と結合されることができる。
望ましくは、駆動部50は、直結式洗濯モータを備えて構成され、前記洗濯モータは、タブ30の後方に固定されたステータと、前記ステータとの間に作用する磁気力により回転されるロータとを備えることができる。駆動軸51は、ロータと一体に回転されることができる。
タブ30は、ベース15に設けられたダンパ19により支持されることができる。ドラム40の回転の際に誘発されるタブ30の振動がダンパ19により減衰される。図示されてはいないが、実施形態によって、タブ30をケーシング10内に吊り下げるハンガー(例えば、ばね)がさらに備えられ得る。
ディスペンサ14には、添加剤がその種類に応じて区分されて収容され得る。ディスペンサ14は、洗剤を収容する洗剤収容部(図示せず)と、繊維柔軟剤を収容する柔軟剤収容部(図示せず)とを備えることができる。
また、ケーシング10内には、ポンプ901が設けられ得る。ポンプ901は、排出ホース72によりタブ30と連結されることができる。ガスケット60には、分配管80が設けられ、分配管80は、循環管86によりポンプ901と連結されることができる。タブ30から排出ホース72を介して排出された洗濯水がポンプ901により圧送されて、分配管80に沿って案内された後、ガスケット60に備えられたノズル65a、65b、65c、65dを介してドラム40内に噴射されることができる。
一方、ポンプ901は、排水管74とも連結されており、排水管74を介して洗濯水が外部に排出され得る。すなわち、本発明の実施形態に係るポンプ901は、洗濯水を外部に排出させる排水ポンプと洗濯水を循環させる循環ポンプとしての機能を果たすが、これとは異なり、排水ポンプ及び循環ポンプが別に設けられることができ、排水ポンプと循環ポンプとが別に設けられる場合には、排水ポンプに排水管74が連結され、循環ポンプに循環管86が連結されることができる。
図3~図4に示すように、タブ30の前方面31にバランサ90が締め付けられることができる。バランサ90は、タブ30の前方面31左側に配置される第1のバランサ90a及びタブ30の前方面31右側に配置される第2のバランサ90bを備えることができる。
第1のバランサ90aの上端と第2のバランサ90bの上端とは、互いに離間されることができる。第1のバランサ90aの下端と第2のバランサ90bの下端とは、互いに離間されることができる。第1、2のバランサ90a、90bは、互いにガスケットの中心を通る基準線Lを基準に左右対称の形状でありうるし、位置的にも基準線Lを基準に左右対称に配置されることができる。
本発明の実施形態においては、バランサ90が左右バランサ90a、90bで構成されて、各々タブ30の前方面31上で左側と右側に締め付けられているが、バランサ90は、単一体で形成されることができ、上下バランサで形成されて、タブ30の前方面31上で上側及び下側に締め付けられることもでき、これに限定されず、前記バランサは、他の形態に変形されるか、タブの他の位置に設けられることができる。
バランサ90は、タブの前面左側に配置される第1のバランサ90a及びタブ30の前面右側に配置される第2のバランサ90bを備えることができ、第1のバランサ90aと第2のバランサ90bとは、上側及び下側で互いに離間されることができる。第1、2のバランサ90a、90bは、互いにガスケットの中心を通る基準線Lを基準に左右対称の形状でありうるし、基準線Lを基準に左右対称の位置に配置されることができる。
図3~図4に示すように、ポンプ901は、ポンプハウジング91、第1のポンプモータ92、第1のインペラ915(図19参照)、第2のポンプモータ93、及び第2のインペラ(図示せず)を備えることができる。
ポンプハウジング91には、水入りポート911(図19参照)、循環ポート912、及び排水ポート913が形成され得る。ポンプハウジング91内には、第1のインペラ915が収容される第1のチャンバ914(図19参照)と、前記第2のインペラが収容される第2のチャンバ(図示せず)とが形成され得る。第1のインペラ915は、第1のポンプモータ92により回転され、前記第2のインペラは、第2のポンプモータ93により回転される。
第1のチャンバ914と循環ポート912とは、第1のインペラ915の回転方向に巻かれたボリュート(volute)形態の流路をなし、前記第2のチャンバと排水ポート913とは、前記第2のインペラの回転方向に巻かれたボリュート形態の流路をなす。ここで、各インペラの回転方向は、制御部により制御が可能なものであって、予め決められたことである。前記制御部は、プログラムが記録された媒体に接近して、記録されたプログラムにしたがって演算を処理するプロセッサ(processor)を備えることができる。さらには、前記制御部は、ポンプモータ92、93だけでなく、洗濯機を構成する他の電装品に対する制御を兼ねることができる。
水入りポート911は、排出ホース72と連結され、第1のチャンバ914と前記第2のチャンバとは水入りポート911と連通される。排出ホース72を介してタブ30から排出された水が、水入りポート911を介して第1のチャンバ914と前記第2のチャンバとに供給される。
第1のチャンバ914は、循環ポート912と連通され、前記第2のチャンバは、排水ポート913と連通される。したがって、第1のポンプモータ92が作動されて、第1のインペラ915が回転されれば、第1のチャンバ914内の水が循環ポート912を介して排出される。そして、第2のポンプモータ93が作動されるときには、前記第2のインペラが回転されて、前記第2のチャンバ内の水が排水ポート913を介して排出される。循環ポート912は、循環管86と連結され、排水ポート913は、排水管74と連結される。
ポンプ901は、流量(または、吐出水圧)可変が可能なものである。このために、ポンプモータ92、93は、回転速度制御が可能な可変速モータであることができる。それぞれのポンプモータ92、93は、BLDCモータ(BrushlessDirectCurrentMotor)が適当であるが、必ずしもこれに限定されるべきものではない。ポンプモータ92、93の速度制御のためのドライバがさらに備えられ得るし、前記ドライバは、インバータドライバでありうる。インバータドライバは、AC電源をDC電源に変換して、目標とした周波数でモータに入力する。
ポンプモータ92、93を制御する制御部(図示せず)がさらに備えられ得る。制御部は、比例-積分制御機(PIcontroller:Proportional-Integralcontroller)、比例-積分-微分制御機(PIDcontroller:Proportional-Integral-Derivativecontroller)などを備えて構成されることができる。前記制御機は、ポンプモータの出力値(例えば、出力電流)を入力として受け、これに基づいてポンプモータの回転数が予め設定された目標回転数を追従するように前記ドライバの出力値を制御できる。
図10、図15~図17に示すように、ガスケット60は、前方パネル11の投入口12周りに結合されるケーシング結合部61と、開口部31h周りに結合されるタブ結合部62と、ケーシング結合部61とタブ結合部62との間で延びるガスケットボディ63とを備えることができる。
前方パネル11は、投入口12の周りが外側に巻かれており、このように巻かれた部分により形成された凹んだ部分内にケーシング結合部61が挟まれ得る。ケーシング結合部61には、針金が巻かれる環形の溝61rが形成され得る。溝61rに沿って針金が巻かれた後、針金の両端が結束されることにより、ケーシング結合部61が投入口12周りに強固に固定される。
タブ30は、入口周りが外側に巻かれており、このように巻かれた部分により形成された凹んだ部分内にタブ結合部62が挟まれる。タブ結合部62には、針金が巻かれる環形の溝62rが形成され得る。溝62rに沿って針金が巻かれた後、針金の両端が結束されることにより、タブ結合部62がタブ30の入口周りに強固に結合される。
一方、ケーシング結合部61は、前方パネル11に固定されるが、タブ結合部62は、タブ30の動きによって変位される。したがって、ガスケットボディ63は、タブ結合部62の変位に対応して変形がなされ得なければならない。このような変形が円滑になされ得るように、ガスケット60は、ケーシング結合部61とタブ結合部62との間の区間に、タブ30が偏心により移動される方向(または、半径方向)に移動されることによって折り畳まれる折り畳み部63bを備えることができる。
より詳細に、ガスケットボディ63には、ケーシング結合部61からタブ結合部62に向かって(または、後方に向かって)延びる管状のリム部63aが形成され、折り畳み部63bは、リム部63aとタブ結合部62との間に形成されることができる。
一方、ガスケット60は、リム部63aの前端から外側に折り曲げられてドア20が閉まった状態で、投入口12の外側でドア20の背面と密着される外側ドア密着部68を備えることができる。ケーシング結合部61は、外側ドア密着部68の外側端から延びた部分に前述した溝61rが形成され得る。
ガスケット60は、リム部63aの前端から内側に折り曲げられて、ドア20が閉まった状態で投入口12の内側でドア20の背面と密着される内側ドア密着部66をさらに備えることができる。
一方、ドラム40は、回転過程で振動(すなわち、ドラム40の回転中心線Cが移動)することになり、それにより、タブ30の中心線(略ドラム40の回転中心線Cと同一である。)も移動し、このときの移動方向(以下、「偏心方向」という。)は、半径方向成分を有する。
折り畳み部63bは、タブ30が偏心方向に移動するとき、折り畳まれるか、拡げられる。折り畳み部63bは、リム部63aからケーシング結合部61側に折り曲げられた内径部631と、内径部631からタブ結合部62側に折り曲げられてタブ結合部62と連結される外径部632とを備えることができる。前方から眺めるとき、内径部631は、外径部632により囲まれた内側に位置する。図17に示されたように、リム部63aと折り畳み部63bは、略「S」字形態の断面をなすことができる。
タブ30の中心が偏心方向に移動されるとき、折り畳み部63bの一部分が折り畳まれれば、その部分で内径部631と外径部632との間が狭くなり、それに対し、このように折り畳まれる部分の反対側では、折り畳み部63bが拡げられて、内径部631と外径部632との間が広がる。
前方から眺めるとき、外径部632の左側部及び/又は右側部には、複数個のポート挿入管64a、64b、64c、64dが配置され得る。ポート挿入管64a、64b、64c、64dは、外径部632から外側に突出されることができる。実施形態においてポート挿入管64a、64b、64c、64dは、外径部632の左側部に2個64a、64b、右側部に2個64c、64dが配置される。区分のために、これらを各々第1のポート挿入管64a、第2のポート挿入管64b、第3のポート挿入管64c、及び第4のポート挿入管64dと称する。
具体的に、前方から眺めるとき、ガスケットボディ63を左右に配分した第1、2の領域のうち、前記第1の領域(例えば、基準線Lの左側領域)で下から上へと順に第1、2のポート挿入管64a、64bが配置され、前記第2の領域(例えば、基準線Lの右側領域)で下から上へと順に第3、4のポート挿入管64c、64dが備えられる。
一方、図8~図9に示すように、ガスケット60の内周面には、複数のノズル65が配置され得る。望ましくは、ノズル65は、外径部632の内周面に配置されることができる。4個のポート挿入管64a、64b、64c、64dに対応して4個のノズル65a、65b、65c、65d(図9参照)が備えられ得る。それぞれのポート挿入管64a、64b、64c、64dは、対応するノズル65a、65b、65c、65dと連通される。すなわち、各ポート挿入管64a、64b、64c、64dに形成された中空がノズル65a、65b、65c、65dの入口と連通される。
第1のポート挿入管64aの上側に第2のポート挿入管64bが配置される。第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとは、互いに平行に配置されることができる。第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとは、水平方向(または、左右方向)に延びることができる。第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとに各々形成された中空も水平に延びて互いに平行であることができる。
第3のポート挿入管64cの上側に第4のポート挿入管64dが配置される。第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとは、互いに平行に配置されることができる。第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとは、水平方向(または、左右方向)に延びることができる。第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとに各々形成された中空も水平に延びて互いに平行であることができる。
一方、外径部632の下部には、ガスケット60に溜まった洗濯水を排水するための残水排出ポート69(図20参照)が備えられ得る。残水排出ポート69は、外径部632の外周面から下側へ突出されることができる。残水排出ポート69を介して折り畳み部63bに溜まった洗濯水が排水され得る。
一方、ガスケット60は、射出成形機1000を用いて形成することができる。具体的に、射出成形機1000は、図14に示すように、固定金型1500と、固定金型1500に対して相対移動される移動金型1100、1200、1300、1400を備える。移動金型1100、1200、1300、1400は、第1の移動金型1100、第2の移動金型1200、第3の移動金型1300、及び第4の移動金型1400を備えることができる。
固定金型1500、第1の移動金型1100、第2の移動金型1200、第3の移動金型1300、及び第4の移動金型1400により形成されるキャビティ(cavity)内に射出機(図示せず)から吐出された溶融状態の合成樹脂が注入される。
固定金型1500は、中央に配置され、第1、2、3、4の移動金型1100、1200、1300、1400は、固定金型1500の周りに配置されることができる。開型の際、固定金型1500に対して第1の移動金型1100は、前方(図14を基準に上側)へ移動され、第2の移動金型1200は、右側へ移動され、第3の移動金型1300は、後方(図14を基準に下側)へ移動され、第4の移動金型1400は、左側へ移動される。
ガスケット60の下部に配置された残水排出ポート69(図21~図22参照)は、第3の移動金型1300により成形されることができる。残水排出ポート69が第3の移動金型1300の移動方向に延びるので、脱型作業が円滑になされることができる。
ガスケット60の左側に配置された第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとは、第4の移動金型1400により成形されることができる。第4の移動金型1400は、左側へ移動され、第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとは、第4の移動金型1400の移動方向と同じ方向(すなわち、左側)に突出されることができる。
第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとは、互いに平行に配置されることができる。言い換えれば、第1のポート挿入管64aが外径部632の外周面から突出された方向と第2のポート挿入管64bが外径部632の外周面から突出された方向とが互いに同一でありうる。
ガスケット60の右側に配置された第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとは、第2の移動金型1200により形成されることができる。第2の移動金型1200は、右側へ移動され、第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとは、第2の移動金型1200の移動方向と同じ方向(すなわち、右側)に突出されて形成される。
第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとは、互いに平行に配置されることができる。言い換えれば、第3のポート挿入管64cが外径部632の外周面から突出された方向と第4のポート挿入管64dが外径部632の外周面から突出された方向とが互いに同一でありうる。
第1の移動金型1100、第2の移動金型1200、第3の移動金型1300、及び第4の移動金型1400が互いに異なる方向に移動(または、第1の移動金型1100と第3の移動金型1300とが互いに反対方向に移動され、第2の移動金型1200及び第4の移動金型1400が互いに反対方向に移動される。)されるので、ガスケット60の上側、左側、右側、及び下側に各々挿入管またはポートを形成させることができる。
ガスケットボディ63は、対称基準線Lに対して対称構造であることができる。第1のポート挿入管64aと第3のポート挿入管64cとは、同じ高さに配置されることができる。第2のポート挿入管64bと第4のポート挿入管64dとは、同じ高さに配置されることができる。第1のポート挿入管64a及び第3のポート挿入管64cは、左右対称構造、すなわち、対称基準線Lに対して対称される構造であることができる。同様に、第2のポート挿入管64bと第4のポート挿入管64dも左右対称構造であることができる。
一方、図9に示すように、リム部63aは、上側へ行くほど次第に幅(または、前後方向にの長さ)が広くなり得る。この場合、内径部631の幅が次第に増加することに対応して、外径部632が上側へ行くほど益々後方に位置するようになるので、図9に示されたように、第3のポート挿入管64cが第4のポート挿入管64dよりさらにタブ30と近接しており、反対側も同様に、第1のポート挿入管64aが第2のポート挿入管64bよりさらにタブ30に近接している。
図5~図7及び図18に示すように、循環水をドラム40内部に吐出させる複数のノズル65a、65b、65c、65dが備えられ得る。複数のノズル65a、65b、65c、65dは、第1のポート挿入管64a、第2のポート挿入管64b、第3のポート挿入管64c、第4のポート挿入管64dと各々連結される。以下、第1のポート挿入管64aと連通されて循環水の供給を受けるノズルを第1のノズル65aといい、第2のポート挿入管64bと連通されて循環水の供給を受けるノズルを第2のノズル65bといい、第3のポート挿入管64cと連通されて循環水の供給を受けるノズルを第3のノズル65cといい、第4のポート挿入管64dと連通されて循環水の供給を受けるノズルを第4のノズル65dという。
前述したように、複数のポート挿入管64a、64b、64c、64dは、各々水平に延び、これに対応して、後述する複数の吐出ポート8484a、84b、84c、84dも各々水平に延び、したがって、各吐出ポート84a、84b、84c、84dによる循環水の供給または案内は、水平な方向からなる。
ノズル65a、65b、65c、65dは、上記のように、水平な方向に供給された循環水を水平に対して所定の角度をなす方向に吐出するように構成されることができる。すなわち、各吐出ポート84a、84b、84c、84d/ポート挿入管64a、64b、64c、64dを介して水平方向に循環水が供給されても、各ノズル65a、65b、65c、65dによる吐出方向は、水平に対して所定角度で上向きまたは下向きにすることができる。
図18は、ガスケットと分配管との組立体を示したものであって、特に、ノズルの位置とノズルの噴射幅を表示したものである。図18を参照すれば、前述したように、ガスケット60には、4個のノズル65が備えられ得る。以下、4個のノズル65のうち、上側に位置する2個のノズル65b、65dを各々上部ノズル65b、65dといい、これらを再度前方から眺めるとき、左側に位置するものを第1の上部ノズル65bといい、右側に位置するものを第2の上部ノズル65dという。
上部ノズル65b、65dは、ガスケット60の中心Oより上側に位置して下方に循環水を噴射する。ここで、中心Oは、ガスケット60の左右対称基準線L上に位置する所定の点であり、望ましくは、ガスケット60の高さHの半分に位置するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
前方から眺めるとき、第1の上部ノズル65bは、基準線Lの左側領域に配置されて、基準線Lの右側領域に下方に循環水を噴射する。前方から眺めるとき、第2の上部ノズル65bは、基準線Lの右側領域に配置されて、基準線Lの左側領域に下方に循環水を噴射する。
第1の上部ノズル65bと第2の上部ノズル65dとは、基準線Lを基準に左右対称の形態で構成されることができ、したがって、第1の上部ノズル65bと第2の上部ノズル65dとを介して噴射される水流の形態も基準線Lに対して対称である。
また、上部ノズル65b、65dの下側に位置する2個のノズルを下部ノズル65a、65cといい、これらを再度前方から眺めるとき、左側に位置するものを第1の下部ノズル65aといい、右側に位置するものを第2の下部ノズル65cという。
前方から眺めるとき、第1の下部ノズル65aは、基準線Lの左側領域に配置されて、基準線Lの右側領域に上方に循環水を噴射する。
前方から眺めるとき、第2の下部ノズル65cは、基準線Lの右側領域に配置されて、基準線Lの左側領域に上方に循環水を噴射する。
第1の下部ノズル65aと第2の下部ノズル65cとは、基準線Lを基準に左右対称の形態で構成されることができ、したがって、第1の下部ノズル65aと第2の下部ノズル65cとを介して噴射される水流の形態も基準線Lに対して対称である。
図15~図17に示すように、ノズル65aは、ガスケット60のガスケットボディ63に形成されることができ、望ましくは、外径部632の内周面から突出される。ノズル65aは、ノズル流入管651とノズルヘッド652とを備えることができる。具体的に、ノズル流入管651は、管状の形態であって、外径部632の内周面から突出されて対応するノズルヘッド652と連結される。
ノズルヘッド652は、吐出ポート84から吐出された水が衝突する衝突面652aと、衝突面652aの両側に位置する第1の側面652b(図9参照)と第2の側面652cとを備えることができる。衝突面652a、第1の側面652b、第2の側面652cにより漏斗形態の空間が形成され、ノズル流入管651から排出された水が前記空間内で衝突面652aとぶつかった後、噴射口657を介して吐出される。
第1の側面652bと第2の側面652cとは、衝突面652aの左側辺と右側辺から各々延び、衝突面652aに沿って流動する水流の左側と右側境界を限定することができる。
第1の側面652bと第2の側面652cとがなす角度γは、略45度~55度であり、望ましくは50度であるが、必ずしもこれに限定されるべきものではない。
ノズル65を介して噴射される水流の噴射幅を噴射幅角度と定義するとき、前記噴射幅角度は、第1の側面652bと第2の側面652cとにより規定されることができる。具体的に、前記噴射幅角度は、衝突面652aと第1の側面652bとが会う第1の境界と、衝突面652aと第2の側面652cとが会う第2の境界とがなす角度と定義されることができる。
図17に示すように、上部ノズル65b、65dの噴射幅角度β1は、下部ノズル65a、65cの噴射幅角度β2より小さいことができる。流入ポート81に供給された循環水は、分配管801に沿って上昇する途中に一部が下部ノズル65a、65cを介して噴射され、残りが上部ノズル65b、65dを介して噴射されるので、上部ノズル65b、65dを介しての吐出流量は、下部ノズル65a、65cを介しての吐出流量より小さい。したがって、上部ノズル65b、65dの噴射幅を下部ノズル65a、65cの噴射幅より小さくすることで(β1<β2)、上部ノズル65b、65dの吐出水圧を相対的に補償して、全てのノズル65a、65b、65c、65dから実質的に均一な水圧で水が吐出されるようにすることができる。
下部ノズル65a、65cの噴射幅角度β2と上部ノズル65b、65dの噴射幅角度β1との差(β2-β1)は、略4度~6度であり、望ましくは、5度である。このとき、β1は、略38~42度であり、望ましくは、40度であり、β2は、略43~47度であり、望ましくは、45度である。
一方、上部ノズル65b、65dの噴射方向は、上部ノズル65b、65dとガスケット60との中心Oを連結する線R(以下、「ノズル配置線」という。)に対して上向きに上向き偏差角Фをなすことができる。ここで、上部ノズル65b、65dの噴射方向DRは、第1の側面652bと第2の側面652cとがなす角を等分する直線に沿って定義し、噴射方向DRは、ノズル配置線Rより上向いている。上向き偏差角Фは、5度~9度であることができ、望ましくは、7度である。
上部ノズル65b、65dの高さ、位置、噴射幅角度β1などの種々の条件により、場合によっては、上部ノズル65b、65dを介して十分な水圧で噴射がなされず、噴射された水流が遠くまで直進できなくなることがある。このような理由のため、上部ノズル65b、65dの噴射方向を上向き偏差角Фの分だけノズル配置線Rより上向くようにすることで、上部ノズル65b、65dの水圧が十分でない場合にも、ノズル配置線Rが通る領域に水流が触れ得るようにし、望ましくは、図17に示されたように、上部ノズル65b、65dを介して噴射された水流の形態と下部ノズル65a、65cを介して噴射された水流の形態とが実質的に上下対称になるようにすることができる。
一方、ガスケット60の最低点から下部ノズル65a、65cまでの角度をα1とするとき、上部ノズル65b、65dは、角度α1と対応する位置からガスケット60の最高点Hの間に配置され、180-α1を等分した角度と対応する地点よりは上側に位置することができる。すなわち、図17においてα2は、α3より大きい値を有する。α2-α3は、18度~22度であることができ、望ましくは、20度である。このとき、α2は、63度~67度であることができ、望ましくは、65度である。
一方、下部ノズル65a、65cは、ガスケット60の高さHの略1/3地点(1/3H)に位置することができる。この場合、α2は、上部ノズル65b、65dがガスケット60の高さの2/3(2/3H)より上側に位置する範囲で設定されることが好ましく、このとき、α2は、65度であることができる。
ドラム40内で上下に均等に循環水が噴射されるためには、上部ノズル65b、65dと下部ノズル65a、65cとが高さ方向に等間隔に配置されることが好ましいが、この場合、重力による噴射水流の弱化のため、上部ノズル65b、65dから噴射された水流が実際には幾何学的に予測したことより下側の領域に至るようになるという問題がある。したがって、このような重力による水流の弱化を考慮するとき、上部ノズル65b、65dは、2/3Hより上側に配置する必要があるものである。
一方、ポンプ901が作動されて下部ノズル65a、65cを介して循環水が噴射されるとき、タブ30内の水位は、1/3H地点を越えないことが好ましい。
一方、図9に示すように、前方から眺めるとき、下部ノズル65aの噴射方向DRaは、ポート挿入管64aの長さ方向(または、ノズル65aに水が流入する方向、すなわち、入水方向)に対して角aをなすことができる。
ノズル65aとノズル65cとは、対称に配置される関係であるから、ノズル65cの噴射方向DRcがポート挿入管64cとなす角度もaである。
前方から眺めるとき、上部ノズル65bの噴射方向DRbは、ポート挿入管64bの長さ方向(または、ノズル65bに水が流入する方向、すなわち、入水方向)に対して角bをなすことができる。ここで、角度bは、133~138度であることができる。角度bは、角度aより小さいことができる。
ノズル65bとノズル65dとは、対称に配置される関係であるから、ノズル65dの噴射方向DRdがポート挿入管64dとなす角度もbである。
一方、ノズル流入管651は、水平に延びて水を水平な方向に案内する。したがって、水流がノズルヘッド652に至る前まで重力の影響を受けずに一定に進行された後、衝突面652aにより拡散されるので、各ノズル65a、65b、65c、65dから一定の形態で水流が噴射され得る。
仮りに、ノズル流入管651の長さ方向が略水平に配置されずにガスケット60の中心Oに向けて配置されるならば、上部ノズル65b、65dのノズル流入管651を流動する水は、下に流れる過程で重力が加えられて下部ノズル65a、65cより早くドラム40内に噴射され、下部ノズル65a、65cのノズル流入管651を流動する水は、上に流れる過程で重力が加えられて上部ノズル65b、65dより遅くドラム40内に噴射されるので、複数のノズル65a、65b、65c、65dからドラム40内に噴射される水の噴射形態が一定に維持され難くなるが、本実施形態では、ノズル流入管651の長さ方向が略水平に配置されて、水を水平な方向に案内するので、複数のノズル65a、65b、65c、65dからドラム40内に噴射される水の噴射形態が一定に維持され得るものである。
一方、ノズル流入管651の入口651aの面積は、出口651bの面積より広く形成されることができる。出口651bから吐出された循環水は、ノズルヘッド652の衝突面652aにぶつかった後、噴射口657を介してドラム40内に噴射される。噴射口657が向かう方向とノズル流入管651の長さ方向とは、互いに交差されることができる。
ガスケット60は、ガスケットボディ63の内周面から突出された突出部655を備えることができる。複数のノズル65a、65b、65c、65dに対応して複数の突出部655が円周方向に沿って形成され得る。各ノズル65a、65b、65c、65dの噴射口657は、対応する突出部655に形成されることができる(図9参照。)。
図15に示すように、ノズル流入管651は、水流の進行方向に内径が次第に狭くなる流路縮小部651cを備えることができる。流路縮小部651cの内径は、ノズルヘッド652に至るまで次第に小さくなることができる。
一方、分配管801は、少なくとも一部分がガスケット60の外周面とバランサ90a、90bとの間に配置され得る。分配管801の設置のための別の空間を確保する必要なしに、既存の空間(すなわち、ガスケット60の外周面とバランサ90a、90bとの間)に設けられることができる。
一対の上部ノズル65b、65dは、流入ポート81より上側に形成され、流入ポート81を基準に左右両側に各々配置されることができる。一対の上部ノズル65b、65dは、中心O(図9参照。)を通る基準線Lに対して対称に配置され、したがって、それぞれの上部ノズル65b、65dの噴射方向も基準線Lに対して対称である。
一対の上部ノズル65a、65cは、中心Oまたはドラム40の中心Cよりは上側に位置することができる。それぞれの上部ノズル65b、65dは、下向きに循環水を噴射するので、ドラム40を正面から眺めるとき、循環水は、ドラム40の入口側では、ドラム40の中心Cより上側領域を通過し、ドラム40内に深く入るほど、下向き傾斜した形態で噴射される。
一対の下部ノズル65a、65cは、流入ポート81よりは上側であるが、一対の上部ノズル65b、65dよりは下側に配置される。一対の下部ノズル65a、65cは、流入ポート81を基準に左右両側に各々配置されることができ、望ましくは、基準線Lに対して対称に配置されて、各下部ノズル65a、65cの噴射方向が基準線Lに対して対称である。
一対の下部ノズル65b、65cは、中心Oまたはドラム40の中心よりは下側に位置することができる。それぞれの下部ノズル65b、65cは、上向きに循環水を噴射するので、ドラム40を正面から眺めるとき、循環水がドラム40の入口側では、ドラム40の中心Cより下側領域を通過し、ドラム40内に深く入るほど、上向き傾斜した形態で噴射される。
図17を参照して第1のノズル65aを例に挙げれば、ノズル流入管651の一端は、第1のポート挿入管64aと連通され、他端は、タブ30内部に開放される。ノズル流入管651の一端より他端の断面積が狭く形成される。ノズル流入管651は、内側に中空651aが形成される。
ノズルヘッド652は、噴射された循環水と干渉し、前記循環水の噴射方向を変更させる。ノズルヘッド652は、タブ30の後方内側に循環水を噴射させる。
ノズルヘッド652の他端653は、前記ノズル流入管651の吐出側(他端)と離間される。ノズルヘッド652は、前記ノズル流入管651の他端と離間された状態でノズル流入管651を遮るように配置される。循環水は、ノズルヘッド652の内側面にぶつかり、吐出方向が変更される。ノズルヘッド652の他端653は、タブ30の後方に向かうように配置される。
ノズル流入管吐出口651cに吐出された循環水は、ノズルヘッド652の衝突面652aにぶつかった後、噴射口657を介してタブ30内部に噴射される。噴射口657が向かう方向とノズル流入管651が延びる方向とは、交差される。
図6に示すように、分配管801は、循環管86と連結される流入ポート81と、流入ポート81を介して流入した水を案内する移送管路80と、移送管路80から突出された複数の吐出ポート84a、84b、84c、84dとを備える。
分配管801は、循環管86から排出された循環水を分枝させて、第1部分流FL1(図13参照。)と第2部分流FL2(図8参照。)とを形成する。分配管801は、第1部分流FL1が案内される第1の流路上に少なくとも1つの吐出ポート84b、84cが形成されて、対応する吐出ポート84b、84cを介して対応するノズル65b、65cに循環水を吐出する。同様に、第2部分流FL2が案内される第2の流路上に少なくとも1つの吐出ポート84d、72eが形成されて、対応する吐出ポート84d、72eを介して対応するノズル65dに循環水を吐出する。移送管路80は、前記第1の流路を形成する第1の管路部80aと、前記第2の流路を形成する第2の管路部80bとを備えることができる。
第1の管路部80aの一端と第2の管路部80bの一端とは、互いに連結されており、このように連結された部分で流入ポート81が突出される。しかし、第1の管路部80aの他端と第2の管路部80bの他端とは、互いに分離されている。すなわち、移送管路80は、全体的に「Y」字形態からなり、1つの入口(すなわち、流入ポート81)を介して流入した循環水を2つの流路に分枝させて案内する構造である。
ノズル65a、65b、65c、65dは、ガスケット60上での高さによって上部ノズル65a、65dと下部ノズル65b、65cとに区分されることができる。実施形態において、ノズル65a、65b、65c、65dは、4個が備えられ、これらは、ガスケット60の下部に配置される第1の下部ノズル65bと第2の下部ノズル65c、下部ノズル65b、65cより上側に配置される第1の上部ノズル65aと第2の上部ノズル65dを備えることができる。
吐出ポート84a、84b、84c、84dは、ノズル65a、65b、65c、65dと対応する個数で備えられ、それぞれの吐出ポート84a、84b、84c、84dが対応するノズル65a、65b、65c、65dに循環水を供給する。
吐出ポート84a、84b、84c、84dは、第1の上部ノズル65aに循環水を供給する第1の上部吐出ポート84b、第2の上部ノズル65dに循環水を供給する第2の上部吐出ポート72e、第1の下部ノズル65bに循環水を供給する第1の下部吐出ポート84c、第2の下部ノズル65cに循環水を供給する第2の下部吐出ポート84dを備えることができる。
移送管路80は、ガスケット60の外周部周りに配置され、循環管86を介してポンプ901と連結されている。それぞれの吐出ポート84a、84b、84c、84dは、移送管路80から半径方向に沿って内側に突出され、ガスケット60に挿管されて対応するノズル65a、65b、65c、65dに循環水を供給する。
分配管801は、移送管路80から突出されて循環管86と連結される流入ポート81を備えることができる。流入ポート81は、移送管路80から半径方向に沿って外側に突出されることができる。
図11は、分配管の正面図である。図11に示すように、第1の管路部80aは、第1の区間851ないし第4の区間854を備えることができる。第2の管路部80bは、第1の管路部80aと対称される形態であって、その構成は、実質的に第2の管路部80bと同様なので、以下、第1の管路部80aについての説明は、第2の管路部80bにも適用されることができる。
第1の区間851は、流入ポート81から延びる。第1の区間851は、所定の曲率で延びる弧形態(または、アーク形態)の区間である。実施形態において、第1の区間851は、略一定の曲率を有する曲線形であるが、これに限らずに、実施形態によって互いに異なる曲率を有する2つ以上の曲線が連結された形態でありうる。
第2の区間852は、第1の区間851から連続され、第1の区間851から外側に広がる形態からなることができる。言い換えれば、第2の区間852は、第1の区間851の上端で外側(すなわち、中心Oから遠くなる方向)に折り曲げられた後、距離L2の分だけ延びる部分に該当する。第2の区間852の長さL2は、第1の区間851の長さL1に比べて短いことができる。
第3の区間853は、第2の区間852から内側(すなわち、中心Oと近くなる方向)に折り曲げられた後、距離L3の分だけさらに延びる部分である。第3の区間853は、第2の区間852から実質的に鉛直上方向に延びることができる。下部吐出ポート84aは、第3の区間853に形成され、水平な方向(または、第2の区間852と直交する方向)に延びることができる。
第3の区間853において、下部吐出ポート84aが突出された第1のフラット面860aは、平らに形成されることができる。第1のフラット面860aは、垂直方向に延びることができる。第1のフラット面860aは、少なくとも一部分がガスケットボディ63の外周面と接触され得る。さらには、ポート挿入管64aの端部が第1のフラット面860aと密着され得る。
第4の区間854は、第3の区間853から内側(すなわち、中心Oと近くなる方向)に折り曲げられた後、距離L4の分だけさらに延びて、第1の管路部80aの端部にまで至る。上部吐出ポート84bは、第4の区間854に形成されることができ、望ましくは、実施形態のように、第4の区間854の端部に形成される。第4の区間854は、所定の曲率を有する曲線形態であることができ、上部吐出ポート84bの長さ方向と交差される方向に延びることができる。
第1の管路部80aの端部(または、第4の区間854の端部)において、上部吐出ポート84bが突出された第2のフラット面860bは、平らに形成されることができる。第2のフラット面860bは、垂直方向に延びることができる。この場合、面860aと第2のフラット面860bとは、互いに平行である。第2のフラット面860bは、少なくとも一部分がポート挿入管64bの端部と密着されることができる。
一方、第4の区間854が第3の区間853から内側に折り曲げられた形態であるから、前方から眺めるとき、上部吐出ポート84bが形成された第2のフラット面860bは、下部吐出ポート84aが形成された第2のフラット面860aよりさらに対称基準線Lと近く位置する。さらには、望ましくは、第2のフラット面860bが第1のフラット面860aよりさらにガスケットボディ63の外周面と近い。
一方、図11で説明されていない860cは、下部吐出ポート84cが突出されるフラット面であり、860dは、上部吐出ポート84dが突出されるフラット面である。
また、前方から眺めるとき、上部吐出ポート84bの終端は、下部吐出ポート84aの終端より距離Sの分だけさらに対称基準線Lに近い地点に位置する。
図11~図12に示すように、第1の管路部80aは、下部吐出ポート84aと連結される部分に下部ポート連結部858が形成され、上部吐出ポート84bと連結される部分に上部ポート連結部857が形成され得る。
同様に、第2の管路部80bは、下部吐出ポート84cと連結される部分に下部ポート連結部868が形成され、上部吐出ポート84dと連結される部分に上部ポート連結部867が形成され得る。
それぞれのポート連結部857、858、867、868は、図12に示されたように、側面から眺めるとき、周辺部に比べて前方に膨らんだ形態からなることができる。各ポート連結部857、858、867、868の幅Pは、前記周辺部の幅Wより大きいことができる。言い換えれば、管路部80a、80bは、流入ポート81から一定の幅Wに延び、ポート連結部858、868から前方に膨らんで突出された後、再度幅がWに狭くなり、ポート連結部857、878まで延びる。一方、ポート連結部857、858、867、868の幅Pは、吐出ポート84aの直径tより大きいことができる。
一方、図15に示すように、それぞれの吐出ポート84a、84b、84c、84dの外周面には、円周方向に延びるリング形の圧入突起869が形成され得る。圧入突起869は、吐出ポート84a、84b、84c、84dの長さ方向に沿って複数個が配置され得る。圧入突起869は、断面が楔形態からなることができる。吐出ポート84a、84b、84c、84dをポート挿入管64a、64b、64c、64dに挿入するとき、圧入突起869がポート挿入管64a、64b、64c、64dの内周面を押すので、結合力が増加される。
吐出ポート84a、84b、84c、84dがポート挿入管64a、64b、64c、64dに挿入される方向を第1方向と定義すれば、圧入突起869は、垂直面と、前記垂直面から第1方向に行くほど、次第に高さが低くなるように傾斜をなす傾斜面とを備えることができる。吐出ポート84a、84b、84c、84dがポート挿入管64a、64b、64c、64dに挿入されるときには、前記傾斜面により圧入が容易になり、圧入が完了した後には、前記垂直面により吐出ポート84a、84b、84c、84dがポート挿入管64a、64b、64c、64dから容易に抜け出さないようになる。結束部材(例えば、クランプ)を用いなくとも、分配管801をガスケット60に結合できるので、前記結束部材を締めるための作業所要時間が必要でない。
一方、ポート挿入管64a、64b、64c、64dに挿入された状態で吐出ポート84a、84b、84c、84dの端部は、ノズル流入管651にまで至ることができ、このとき、吐出ポート84a、84b、84c、84dの内周面とノズル流入管651の内周面とは、実質的に連続した面を形成することによって循環水の抵抗を減らす。ノズル流入管651は、管状の形態であって、外径部632の内周面から突出され、対応するノズルヘッド652と連結される。
図19は、本発明の他の実施形態に係る洗濯機に適用されるポンプを部分的に切り欠いて示したものである。図20は、本発明の他の実施形態に係る洗濯機に適用される第1の分配管と第2の分配管とを示したものである。
図19~図20に示すように、前述した実施形態とは異なり、ガスケット60には、2つの分配管802、803が設けられ得る。2つの分配管802、803は、基準線Lを基準に一側に配置される第1の分配管802と他側に配置される第2の分配管803とを備えることができる。
2つの分配管802、803に循環水を供給するためのポンプ902が備えられる。ポンプ902は、2つの循環ポート912a、912bを備えることができ、図示されてはいないが、2つの循環管が循環ポート912a、912bを各々分配管802、803と連結する。
より詳細に、ポンプ902は、ポンプハウジング91と、ポンプハウジング91内に配置されるインペラ915と、回転力を提供してインペラ915を回転させるポンプモータ92とを備える。
ポンプハウジング91は、インペラ915が収容されるチャンバを形成する。ポンプハウジング91は、排出ホース72と連結されて、前記チャンバ内に循環水を案内する水入りポート911と、インペラ915により圧送された水を吐出する第1の循環ポート912aと第2の循環ポート912bとを備えることができる。
ポンプモータ92によりインペラ915が回転されながら形成された水流が第1の循環ポート912aと第2の循環ポート912bとを介して同時に吐出され、このとき、第1の循環ポート912aを介して吐出された水は、第1の循環管(図示せず)を介して第1の分配管802に供給され、第2の循環ポート912bを介して吐出された水は、第2の循環管(図示せず)を介して第2の分配管803に供給される。
第1の分配管912aは、第1のノズル65aと第2のノズル65bとに循環水を供給する。第1の分配管912aは、前記第1の循環管により第1の循環ポート912aと連結される第1の流入ポート81aと、第1の流入ポート81aを介して流入した循環水を案内する第1の管路部80aと、第1の管路部80a上に配置される2つの吐出ポート84a、84bとを備えることができる。
2つの吐出ポート84a、84bは、各々第1のポート挿入管64aと第2のポート挿入管64bとに挿入されることができる。
第2の分配管803は、第3のノズル65cと第4のノズル65dとに循環水を供給する。第2の分配管803は、前記第2の循環管により第2の循環ポート912bと連結される第2の流入ポート73bと、第2の流入ポート73bを介して流入した循環水を案内する第2の管路部80bと、第2の管路部80b上に配置される2つの吐出ポート84c、84dとを備えることができる。
2つの吐出ポート84c、84dは、各々第3のポート挿入管64cと第4のポート挿入管64dとに挿入されることができる。
一方、ポンプハウジング91は、排水管74と連結された排水排出ポート913をさらに備えることができ、前述した実施形態と同様に、ポンプ901は、水入りポート911を介して循環水が流入し、排出ポート913と連通されたチャンバ916と、チャンバ916内で回転されるインペラ917と、インペラ917を回転させる第2のポンプモータ93とをさらに備えることができる(以上、図3~図4参照)。
図23は、本発明の実施形態に係る分配管において吐出ポートに圧入突起が形成された構造を拡大したものである。図24は、本発明のさらに他の実施形態に係る分配管において吐出ポートを見せる部分図である。図25は、図24に示された分配管の吐出ポートがポート挿入管に挿入された状態を示した断面図である。図26は、図25のA部分を拡大したものである。
以下、図23~図25を参照して、上部吐出ポート84bに形成された圧入突起869と終端突起842とを説明するが、これらの突起869、842は、図1~図22を参照して前述した他の吐出ポートにも適用され得ることを明示する。
図23~図25に示すように、圧入突起869は、吐出ポート84bの外部周り面に形成されることができる。終端突起842は、吐出ポート84bの終端に形成されることができる。
実施形態によって、吐出ポート84bには、図23のように、圧入突起869のみ形成されることができ、図24のように、圧入突起869と終端突起842とが共に形成されることもできる。
ノズル65bは、入口部661から出口部662へ行くほど、ノズルの直径が次第に減少できる。吐出ポート84bがノズル65bの出口部662側に圧入されるほど、小さい直径の出口部662が吐出ポート84bの終端部をより強く圧迫して吐出ポート84bとノズル65bとの間が強く結合され得る。
出口部662は、ドラム40の内部に向かう環形の段差部662aを備える。終端突起842は、吐出ポート84bの終端に形成されて、吐出ポート84bのノズル65bへの圧入結合の際、段差部662aに係合される。
終端突起842は、吐出ポート64bの終端に沿ってリング形状に突出形成され、吐出ポート64bの圧入方向には、所定の傾斜面842aが形成され、吐出ポート84bの圧入反対方向には、垂直面842bが形成されて、垂直面842bと段差部662aとが当接しながら同時に係合される。
吐出ポート84bの圧入方向に傾斜面842aが形成されるので、終端突起842が段差部662aに係止するまで柔らかく移動されることができる。また、垂直面842bが段差部662aと面接触されるので、垂直面842bと段差部662aとの密着性が向上して、吐出ポート84bに前記圧入方向の反対方向に力が作用されても容易に脱去されない。
一方、段差部662aは、ドラム40内への循環水供給による吐出ポート84aが受ける力の方向と反対方向に形成されており、吐出ポート84aの脱去を防止し、吐出ポート84bをガスケット60に固定させる。
結論的に、入口部661では、圧入突起869により吐出ポート84aの動きが制限され、出口部662でも、終端突起842と段差部662aとの間の係合により固定がなされるので、循環水の循環過程で水圧、振動、及びその他、種々の外力が加えられても、分配管801、802、803がガスケット60から容易に脱去されない。
一方、上述した圧入突起689及び終端突起842、そして、前記突起等の結合関係に関する内容は、本実施形態及び他の実施形態に全て適用可能である。
図11に示されたように、第1の吐出ポート84aの外径をt1といい、内径をD1といい、内側断面積をDA1という。第2の吐出ポート84bの外径をt2といい、内径をD2といい、内側断面積(または、流路断面積)をDA2という。そして、流入ポート81の内径(または、流路断面積)をD3といい、内側断面積をDA3という。
流入ポート81を介して流入した洗濯水は、第1の管路部80aと第2の管路部80bとに分配された後、上側に案内される。第1の管路部80aに沿って上昇案内される洗濯水は、第1の吐出ポート84aと第2の吐出ポート84bとを介して順に吐出され、同様に、第2の管路部80bに沿って上昇案内される洗濯水は、第3の吐出ポート84cと第4の吐出ポート84dとを介して順に吐出される。
管路部80a、80bに沿って水流が上昇する過程で水圧が次第に低くなり、具体的には、図12に示されたように、流入ポート81で水圧PA(図11でAに表示された地点での水圧)が最も大きく、第1、3の吐出ポート84a、84cでの水圧PB(図11でBに表示された地点での水圧)がその次であり、第2、4の吐出ポート84b、84dでの水圧PC(図11でCに表示された地点での水圧)が最も小さい。(PA>PB>PC)
上記のように、下側に位置する吐出ポート84a、84c(以下、下部吐出ポートという。)と上側に位置する吐出ポート84b、84d(以下、上部吐出ポートという。)との間に水圧差が発生するので、内径が同じ場合、上側吐出ポート84b、84dの吐出流量が下部吐出ポート84a、84cより小さいしかない。
このような、上/下部吐出ポート84a、84b、84c、84dの吐出流量に差が発生することを補正するために、本実施形態では、上部吐出ポート84b、84dの流路断面積DA2が下部吐出ポート84a、84cの流路断面積DA1より大きいようにした。望ましくは、PB*DA1=PC*DA2である。また、望ましくは、DA1>DA2>DA3である。
一方、分配管80は、ガスケットボディ63の外周面及びバランサ90間に配置される。より詳細には、図10に示すように、分配管80は、少なくとも一部分がガスケットボディ63の外周面に形成された陥没部67に配置されることができる。第1の管路部80a及び第2の管路部80bと各々対応するように、陥没部67は、ガスケットボディ63の両方に各々形成されることができる。(図5の67(1)、図7の67(2)参照。)
循環管86の一端は、分配管80の下部から突出された流入ポート81と連結され、他端は、ポンプ901の吐出ポート84と連結される。ポンプが吐出ポートの流入ポート81と一直線上で向かい合う位置に備えられた場合、循環管86は、一直線のパイプ状でありうる。ただし、それ以外の場合には、折り曲げられて形成されることができる。
循環管86は、柔軟であるものの、形状が維持される材質からなることができ、本発明の実施形態では、EPDM(ethylenepropylenedienemonomerrubber)からなることができる。
陥没部67は、ガスケットボディ63の外周面61に形成され、移送管路80a、80bの少なくとも一部分が陥没部67内に定着されることができる。陥没部67は、ガスケットボディ63の外周面61の一部が内側に陥没されて形成されることができる。具体的に、ガスケットボディ63の外周面61上には、部分的に外側に***した部分が形成され得るし、前記***した部分に陥没部67が形成され得る。
ドラム40の回転過程でタブ30が振動することになり、タブ30の振動によって柔軟な材質のガスケット60は、折り畳まれるか、拡げられることができ、これにより振動することもできる。
ケーシング10とタブ30とは、剛体とみなすことができるので、ガスケット60がケーシング10やタブ30と連結される部分での変形は、微々たる程度である。したがって、ケーシング結合部61よりは、タブ結合部62と近接した位置に陥没部67を形成することにより(図10参照。)、陥没部67の過度な変形を防止し、移送管路80を陥没部67に安定的に定着させることができる。このような側面で、陥没部67は、外径部632に形成されることが好ましい。
陥没部67は、ガスケットボディ63の周りから円周方向に延びることができる。陥没部67は、溝の底をなす底面63aと、底面63aから半径外側方向に延びて溝の側面をなす側面63bとを備えることができる。陥没部67は、タブ30に向かう後方面が開放され、前方パネル11に向かう前方面は、側面63bにより規定されることができる。
移送管路80a、80bの断面は、半径方向に定義した高さが、ガスケット60の長さ方向(または、洗濯機の前後方向)に定義した幅より短い外形をなすことができる。すなわち、移送管路80a、80bの断面は、陥没部67の底面63aと対応する幅が陥没部の側面63bと対応する高さより長く形成されることができる。例えば、移送管路80a、80bの断面は、略長方形をなすことができ、この場合、長方形の長辺は、前記幅になり、短辺は、前記高さになる。
移送管路80の外形で、高さは、ガスケット60とバランサ60との間の間隔と対応するので、上記のように、高さが幅より短い外形は、ガスケット60とバランサ90との間の狭い間隔内に移送管路80を容易に設けることができるようにするという効果がある。
移送管路80a、80bが陥没部67内に位置できるように、陥没部の底面63aの幅は、移送管路80の幅と同じであるか、大きく形成されることができる。
陥没部67は、移送管路80と同様に、略U字形態からなり、U字形態の両方上端は、移送管路80の両方上端(すなわち、第1の管路部80aの上端と第2の管路部80bの上端)より各々さらに上側まで延びることができる。言い換えれば、陥没部67は、ガスケット60の最下側で円周方向に沿って両方に各々延びるものの、一方は、第1の管路部80aの上端よりさらに高くまで延び、他の一方は、第2の管路部80bの上端よりさらに高くまで延びることができる。
または、基準線Lを中心に左右両側に各々陥没部67が形成され得るし、この場合、両側の陥没部67は、互いに分離されている。左側に形成された陥没部には、第1の移送管路80の少なくとも一部分が定着し、右側に形成された陥没部には、第2の移送管路80の少なくとも一部分が定着することができる。
望ましくは、ガスケット60の中心Oを通る水平線が上記のように、ガスケット60の両方に各々形成された陥没部67を通るようになる。ケーシング10は、左右方向より上下方向にさらに長い直六面体状であり、この場合、タブ30とケーシング10との間の間隔は、タブ30の上下側よりは、左右側でより狭小である。したがって、ケーシング10とタブ30との間の間隔が最も狭い前記水平線が通る部分に陥没部を位置させることにより、第1、2の管路部80(a)、800(b)とケーシング10の側面が最大限離間させることができる。
図21と図22は、ガスケットに分配管が設けられた状態を示した部分図であって、特に、ガスケットに形成された残水排出ポートと残水回収口とを見せる図である。
図21~図22に示すように、ガスケット60には、ガスケットボディ63の内周面に残存する水(以下、「残水」ともいう。)を排出するための残水排出口69hが形成され得る。
残水排出口69hは、所定の管路を介して洗濯機の外部またはポンプ901と連結されることができる。後者の場合、残水排出口69hは、第2のインペラが回転されるとき、排水管74を介して排出されることができる。
ただし、これに限らずに、残水排出口69hをタブ30と連結して残水をタブ30に回収することもでき、この点について、以下でより詳細に説明する。
タブ30には、残水回収口39hが形成され得る。残水回収口39hは、タブ30の前方面31に形成されることができる。残水回収口39hと残水排出口69hとを連通する残水回収管100が備えられ得る。
残水回収口39hは、残水排出口69hより下側に位置し、したがって、ガスケットボディ63の内周面に溜まった残水が残水排出口69hと残水回収管100とを介して残水回収口39hに自然排水されることができる。
ガスケットボディ63の外周面61には、残水排出口69hと連通される残水排出ポート69が下側に突出され得る。タブ30の前方面31には、残水回収口39hと連通される残水回収ポート39が前方に突出され得る。
残水排出ポート69は、残水回収管100の上端と連結されることができ、残水回収ポート39は、残水回収管100の下端と連結されることができる。具体的に、残水回収管100の両端が各々残水排出ポート69と残水回収ポート39とに内挿され得る。この場合、残水排出ポート69及び残水回収ポート39と各々重なる残水回収管100の両端部をクランプを用いて締めることにより、残水回収管100と残水回収管100とを固定できる。
分配管801の流入ポート81は、残水排出ポート69の一側に位置する。前方から眺めるとき、流入ポート81と残水排出ポート69とが互いに重ならない領域に各々配置されるので、残水回収管100を設けるとき、流入ポート81と干渉されることが防止され得る。
一方、残水排出ポート69は、第1のバランサ90aの下端と第2のバランサ90bの下端との間に配置されることができる。流入ポート81は、残水排出ポート69と第1のバランサ90aとの間、または残水排出ポート69と第2のバランサ90bとの間に配置されることができる。
残水排出ポート69は、吐出ポート84またはノズル66から噴射された循環水がガスケット内周面に溜まる場合、これを円滑に排出するために、前記複数の吐出ポート84a、84b、84c、84dのうち、最も下側に位置した吐出ポート84a、84c及び/又は最も下側に位置したノズル65a、65cより下側に配置されることができる。
ガスケット60は、前方から眺めるとき、基準線Lと会う下側中央部位がガスケット60の最低点になることができる。残水排出ポート69は、前記下側中央部位に形成されることができる。
分配管80は、タブ30に近いようにガスケットボディ63の外周面61に配置され、残水排出ポート69は、分配管80との干渉を避けるために、移送管路80a、80bより前方に配置されることができる。
残水回収口39hまたは残水回収ポート39は、移送管路80a、80bより下側に形成されることができる。残水回収管100は、循環水給水管80の前方に配置されて、残水排出ポート69と残水回収ポート39とを連結することができる。
一方、残水排出ポート69がガスケットボディ63の下側中央に形成され、残水回収口39hも残水排出ポート69の鉛直下方に配置される場合、残水回収管100は、前方から眺めるとき、垂直線に沿って配置される形態になり、この場合、流入ポート81は、残水回収管100との干渉を避けるために、残水排出ポート69から側に(例えば、右側)所定距離離間されなければならない。
流入ポート81が前記中央から遠く離れるほど、第1の管路部80aと第2の管路部80bとの両方に均等に流量を配分するのに困難が生じる場合がある。この点を考慮するとき、残水回収ポート39を前記中央を通る垂直線上に整列することでなく、残水排出ポート69の一側(例えば、左側)に配置することで、流入ポート81をできるだけ前記垂直線と近接した位置に配置することができる。
一方、残水排出ポート69は、ガスケットボディ63に形成されることができる。残水排出ポート69は、ガスケットボディ63の外周面上で下部領域から突出されることができる。残水排出ポート69は、望ましくは、外径部632から突出されるが、これに限らずに、内径部631から突出されることも可能である。
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で製造されることができ、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施形態は、あらゆる面において例示的なものであり、限定的でないことと理解しなければならない。