JP7154848B2 - 弾性リング取付治具 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の環状溝に対して環状の弾性リングを装着するための弾性リング取付治具に関する。
従来から、断面円形状に形成された対象物の環状溝に対してパッキン等の弾性リング体を装着するための取付治具が知られており、このような取付治具は、例えば、特許文献1に開示されるように、重ね合わせた2枚の板部材の両端部を固定具によって互いに連結することで構成される。
この取付治具を用いて円筒状に形成されたガイドの下端に対してリング状パッキンを装着する場合には、先ず該ガイドの上端にリング状パッキンを挿通させて配置し、その上方から取付治具を一方の板部材と他方の板部材との間となるように前記上端に対して押し付けていく。これにより、各板部材の下端部がリング状パッキンの上面へ当接し、一方の板部材と他方の板部材とがガイドを挟んで互いに離間しながら下方へと移動することで、前記リング状パッキンが下端側へと押圧されて移動する。
そして、取付治具による押圧作用下にガイドの下端に設けられたパッキン装着溝までリング状パッキンが到達し、弾性によって径方向内側へと縮径することで該パッキン装着溝へと装着される。
特開2005-256875号公報
しかしながら、上述した取付治具では、ガイドを挟んで分離した2枚の板部材によって環状のリング状パッキンを押圧する構成としているため、板部材によって環状の前記リング状パッキンを全周にわたって押圧することができず、該板部材の当接する一部のみを押圧することとなる。そのため、リング状パッキンがガイドに沿って移動することでねじれが生じ、それに伴って、前記リング状パッキンを移動させる際の移動速度が低下してしまうと共に、このねじれが生じた状態でパッキン装着溝へと装着されるとシール性が低下してしまうという問題がある。
また、パッキン装着溝よりもリング状パッキンの挿入される上方に凹部や凸部があった場合、前記パッキン装着溝まで前記リング状パッキンを円滑に移動させることができず、作業性の低下を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、弾性リングを装着する際のねじれを防止し、所望の位置に確実且つ効率的に装着すると共に、シール性の確保を図ることが可能な弾性リング取付治具を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、弾性リングの装着される環状溝を表面に有した対象物に沿って弾性リングを移動させる弾性リング取付治具であって、
弾性リング取付治具は、弾性リングの取り付けられるリング取付部を有したボディと、
リング取付部に弾性リングが取り付けられたとき、弾性リングの移動方向において全周に当接し、環状溝の径方向外側となる位置に向けて弾性リングを対象物の軸方向に沿って押し出して、弾性リングを軸方向に沿った移動方向へ移動させるプッシャと、
プッシャに連結され、作業者によって軸方向に付勢されるホルダと、
を有し、
プッシャは、移動方向と直交する方向において、対象物の表面に近接する弾性リングの移動方向に沿った軸方向端面の径方向内側を、環状溝の径方向外側となる位置まで押圧すると共に、対象物側へ向けて突出した段部を有し、
ボディは、対象物の表面に沿うように配置され、プッシャを弾性リングの移動方向に沿ってスライド自在に支持し、
リング取付部に弾性リングが取り付けられたとき、弾性リングの移動方向において、段部が、ボディの係合端部に係合されると共に、ボディが対象物に係止されプッシャとボディとが移動方向に相対移動したとき、段部と係合端部との係合が解除され、
ボディが対象物に係止されプッシャとボディとが移動方向に相対移動し、リング取付部の移動方向に沿った先端と弾性リングの載置されたプッシャの端部とが同一平面となるまで、プッシャと弾性リングとが全周にわたって当接する
本発明によれば、弾性リングを対象物の環状溝へと装着するための弾性リング取付治具において、弾性リングの取り付けられるリング取付部と、弾性リングの移動方向において全周に当接し、環状溝に向かって弾性リングを押し出すプッシャとを備え、このプッシャが、弾性リングの移動方向と直交する方向において、対象物の表面に近接する弾性リングの移動方向に沿った軸方向端面の径方向内側、環状溝の径方向外側となる位置まで押圧する。また、プッシャは、対象物側へ向けて突出した段部を有し、段部が、ボディの係合端部に係合可能に形成される。
従って、弾性リングの装着された弾性リング取付治具を対象物の表面に沿って移動させ、リング取付部に取り付けられた弾性リングをプッシャによって環状溝の径方向外側となる位置まで押し出すことにより環状溝へと装着できると共に、対象物の表面に近接する弾性リングの移動方向に沿った軸方向端面の径方向内側を、プッシャによって押圧することで、弾性リング内周と弾性リング取付治具との間に発生する摩擦とねじれモーメントとを相殺してねじれを発生させることなく環状溝へと移動させ装着することができる。
その結果、プッシャによって弾性リングを対象物の環状溝に対して確実且つ効率的に装着することが可能となり、しかも、弾性リングが移動する際のねじれが好適に防止されることで、弾性リングによるシール性を確保することができ効率的に作業することができる。また、対象物の表面に沿って弾性リングを移動させる距離が長い場合でも、弾性リングがねじれることなく環状溝に取り付けることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、弾性リングの装着された弾性リング取付治具を対象物の表面に沿って移動させ、リング取付部に取り付けられた弾性リングをプッシャによって押し出すことにより環状溝へと装着すると共に、弾性リングにおいて対象物の表面側となる一部をプッシャによって押圧することで、ねじれを発生させることなく環状溝へと移動させ装着することができる。その結果、プッシャによって弾性リングを対象物の環状溝に対して確実且つ効率的に装着することが可能となり、しかも、弾性リングが移動する際のねじれが好適に防止されることで、弾性リングによるシール性を確保しつつ効率的に作業を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る弾性リング取付治具の外観斜視図である。 図1に示す弾性リング取付治具の全体断面図である。 図2の弾性リング取付治具の拡大断面図である。 シールリングの装着されるステータホルダと弾性リング取付治具との分解斜視図である。 図5A~図5Dは、ステータホルダに対して弾性リング取付治具を用いてシールリングを装着する際の動作説明図である。
本発明に係る弾性リング取付治具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る弾性リング取付治具10(以下、取付治具10という)を示す。
この取付治具10は、図1~図3に示されるように、円環状に形成されたプッシャ12と、該プッシャ12の基端側(矢印A方向)に連結された円環状のホルダ14と、前記プッシャ12の内周側に設けられ該プッシャ12をスライド自在に保持するボディ16とを含む。すなわち、取付治具10を構成するプッシャ12、ホルダ14及びボディ16は全て環状に形成される。
なお、以下の説明においては、取付治具10におけるホルダ14側を基端側(矢印A方向)、後述するプッシャ12の押圧部22側を先端側(矢印B方向)として説明する。
プッシャ12は、例えば、軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在した本体部18と、該本体部18の先端に形成され弾性リングであるシールリング20を軸方向(矢印B方向)に押圧可能な押圧部22とを有し、前記本体部18は略一定径で形成され、その基端には周方向に沿って互いに離間するように複数のねじ孔24が形成されている。
押圧部22は、本体部18に対して径方向内側へと延在し、該本体部18の内周面より径方向内側へと突出して形成される。この押圧部22は、本体部18から離間する方向(矢印B方向)に向かって徐々に傾斜した傾斜部26と、該傾斜部26の先端に形成された平坦部28とを有している。
傾斜部26は、プッシャ12の中心に向かって先端側(矢印B方向)へと傾斜するように形成され、その径方向内側が最も先端側へと突出し、その部位に平坦部28が設けられている。すなわち、傾斜部26は、プッシャ12の軸方向(矢印A、B方向)に対して所定角度だけ傾斜して形成されている。
平坦部28は、プッシャ12の軸方向と略直交した環状に形成され、押圧部22において最も内周側に形成されている。
また、押圧部22の基端側(矢印A方向)には、本体部18の内周面に対して直交するように径方向内側へ突出した段部30を有し、この段部30は、本体部18の内周面から平坦部28の内周側まで延在している。換言すれば、段部30は、平坦部28と略平行に形成されている。
ホルダ14は、例えば、円環状の平板からなり、プッシャ12の軸方向(矢印A、B方向)と略直交するように配置され、該プッシャ12における本体部18の基端に対して当接すると共に、その外周側が前記本体部18に対して径方向外側に突出するように設けられる。また、ホルダ14は、プッシャ12に対して径方向内側に所定長さだけ突出し、先端側(矢印B方向)に向かって突出した突部32が設けられ、この突部32の外周面が本体部18の内周面に当接するように設けられる。このホルダ14は、取付治具10によってシールリング20を装着する際、図示しない作業者が把持したり押圧したりするために用いられる。
突部32には、その先端側に開口し軸方向(矢印A方向)に窪んだ第1凹部34が形成され、この第1凹部34にはホルダ14の周方向に沿って複数設けられ、後述するスプリング(弾発部材)44の基端が介装される。
そして、ホルダ14には、その周方向に沿って互いに離間するように複数のボルト孔36が開口して貫通し、前記ホルダ14の先端面にプッシャ12における本体部18の基端が当接した状態で、前記ボルト孔36に締結ボルト38が挿通され、前記プッシャ12のねじ孔24へと螺合される。これにより、ホルダ14とプッシャ12とが一体的に連結される。
ボディ16は、プッシャ12に対して小径な円筒状に形成され、その基端がホルダ14の突部32に臨むように設けられると共に、その外周面がプッシャ12における本体部18に摺接し、内周面が略同一径で形成される。
また、ボディ16の基端には、内周面に対して径方向内側へと突出した環状の位置決め部40と、ホルダ14の第1凹部34に臨む複数の第2凹部42とを備え、前記位置決め部40は、例えば、ボディ16の軸線と直交した面を有している。そして、位置決め部40の内周径は、ホルダ14の内周径と略同一に形成される。
第2凹部42は、ボディ16の基端に開口して先端側(矢印B方向)へと窪んで形成され、第1凹部34に対応した同数設けられると共に、前記第1凹部34と前記第2凹部42との間にそれぞれスプリング44が介装される。スプリング44は、例えば、コイルスプリングからなり、ボディ16をホルダ14から離間させる方向(矢印B方向)へと付勢している。
一方、ボディ16の先端側には、プッシャ12の段部30に係合可能な係合端部46を有し、前記係合端部46の先端は、ボディ16の軸方向に対して直交するように形成され、この係合端部46の内周側には、該係合端部46に対してさらに先端側(矢印B方向)へと突出した取付部(リング取付部)48を備える。
そして、ボディ16は、プッシャ12の内周側において、その先端側となる係合端部46が段部30に当接する位置(図2及び図3参照)から基端がホルダ14の突部32へと当接する位置(図5C及び図5D参照)までの所定距離だけ軸方向(矢印A、B方向)に移動自在に設けられると共に、スプリング44の弾発作用下にホルダ14から離間する方向に付勢され、係合端部46が前記段部30へと当接した状態で保持される。
取付部48は、径方向において一定厚さで軸方向(矢印B方向)に沿って延在し、その内周面が同一径となるように形成されると共に、プッシャ12の押圧部22に対して内周側となるように配置される。また、取付部48は、図2及び図3に示されるように、ボディ16の係合端部46が段部30へと係合された際、押圧部22の先端(平坦部28)から所定長さだけ突出するように形成される。
そして、取付治具10を用いてワークへシールリング20を装着する際、プッシャ12より突出した取付部48の先端外周側に前記シールリング20が装着され保持される。
本発明の実施の形態に係る取付治具10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、前記取付治具10を用いてシールリング20を対象物となるステータホルダ60へと装着する場合について説明する。
先ず、対象物であるステータホルダ60について図4~図5Dを参照しながら簡単に説明する。
このステータホルダ60は、内部にステータコア(図示せず)を収納可能な円筒状に形成され、軸方向(矢印A、B方向)に沿って所定長さを有し、その先端には、該ステータホルダ60を他部材へ取り付けるためのフランジ62が設けられている。
また、ステータホルダ60の外周面(表面)は、フランジ62を有した先端側(矢印B方向)に形成される大径部64と、基端側(矢印A方向)に形成され該大径部64に対して若干だけ小径な小径部66とを有し、前記大径部64は、前記フランジ62の近傍となる位置にシールリング20の装着される環状のシール溝(環状溝)68が形成されると共に、このシール溝68に対して隣接するように基端側にも別の環状溝70が形成されている。さらに、小径部66にも、径方向内側に窪んだ複数の環状凹部72が形成されている。
すなわち、ステータホルダ60の外周面は、シールリング20を装着するシール溝68以外にも複数の環状溝70や環状凹部72が形成された断面凹凸状に形成されている。
次に、上述したステータホルダ60のシール溝68に対して取付治具10を用いてシールリング20を装着する場合について、図4、図5A~図5Dを参照しながら説明する。なお、取付治具10は、図4に示されるように、ホルダ14を下方としボディ16の取付部48が上方となるように用いる。
先ず、図4及び図5Aに示されるように、取付治具10における取付部48の先端外周面にシールリング20を装着する。この取付部48の外周径は、シールリング20の直径(内周径)よりも若干だけ大きく設定されるため、図示しない作業者が前記シールリング20を拡径させるように弾性変形させた状態で取付部48の外周側へと装着する。これにより、シールリング20の内周面が、全周にわたって取付部48の外周面へと接触し、且つ、プッシャ12の平坦部28が、前記シールリング20の先端面に対して全周にわたって接触した状態で保持される。
詳細には、平坦部28は、シールリング20の先端面において、ステータホルダ60側となる径方向内側の一部のみに接触している。換言すれば、シールリング20の先端面は、径方向において径方向外側ではプッシャ12と非接触となるように配置されている。
次に、図4に示されるように、シールリング20の装着されるステータホルダ60を上方とし、その先端側から取付治具10を前記ステータホルダ60の外周側へと挿通させていく(図5A参照)。この際、取付治具10は、その内周径がステータホルダ60の小径部66よりも大きく形成されているため、ステータホルダ60の外周面に沿って先端側(大径部64側)へと移動させることが可能となる。
そして、図5Bに示されるように、ボディ16の位置決め部40が、ステータホルダ60の大径部64と小径部66との境界部に当接することで係止され、さらなる先端側への移動が規制された位置決め状態となる。この際、ボディ16における取付部48の先端が、シール溝68の基端面と略同一面となるように配置される。
すなわち、ボディ16は、その位置決め部40から取付部48の先端までの長さが、ステータホルダ60における大径部64と小径部66との境界部からシール溝68の基端面までの距離と略同一となるように形成されている。
この取付治具10がステータホルダ60の外周側において軸方向(矢印B方向)に位置決めされた状態で、図5Cに示されるように、図示しない作業者がホルダ14を先端側(矢印B方向)に向かって押圧することで、該ホルダ14と共にプッシャ12がスプリング44の弾発力に抗して先端側(矢印B方向)へと所定距離だけ移動する。
この際、ボディ16は、位置決め部40がステータホルダ60の大径部64に係合されることで先端側への移動が規制されているため移動することがない。このプッシャ12がボディ16に沿って先端側へと移動することで、その押圧部22によってシールリング20が軸方向に押圧され、取付部48に沿って先端側(矢印B方向)へと移動する。また、シールリング20は、重力によって下方となるプッシャ12の平坦部28へと密着した状態で上方へと押圧され移動する。
そして、図5Cに示されるように、シールリング20が押圧部22の押圧作用下に取付部48の先端まで移動し、突部32がボディ16に突き当たることによりストッパとして作用することで、該取付部48の先端と平坦部28とが略同一面となり、前記シールリング20が自らの弾性によって径方向内側へと縮径し、図5Dに示されるように、取付部48の先端に対して径方向内側に配置されたステータホルダ60のシール溝68へと収納され装着される。これにより、取付治具10を用いたステータホルダ60のシール溝68へのシールリング20の装着作業が完了する。
以上のように、本実施の形態では、ステータホルダ60のような円筒状の対象物のシール溝68に対してシールリング20を装着可能な取付治具10において、プッシャ12の先端に前記シールリング20が全周にわたって当接するように設けられ、該プッシャ12の内周側に設けられたボディ16に対して前記プッシャ12が軸方向に移動自在に設けられると共に、前記ボディ16の先端に形成された取付部48の外周側にシールリング20が装着される構成としている。
従って、ステータホルダ60の外周側にシールリング20の装着された取付治具10を挿通させ、その取付部48が前記ステータホルダ60のシール溝68に臨む位置でボディ16を係止させた後、プッシャ12を該ボディ16に対して先端側へと相対移動させることで、プッシャ12でシールリング20を軸方向へと押圧して取付部48に沿って移動させることができる。
また、シールリング20は、該シールリング20の移動方向(矢印A、B方向)と直交する方向(シールリング20の径方向)において、ステータホルダ60側となる内周側の一部がプッシャ12の平坦部28によって軸方向(矢印B方向)へと押圧される。そのため、シールリング20の外周側が軸方向へ押された場合に生じるねじれを、上記のように内周側となる部位を押圧することで好適に防止しながら移動させることが可能となる。
その結果、プッシャ12によってシールリング20におけるステータホルダ60側(内周側)となる部位を軸方向へと押圧し、前記シールリング20を先端側へと移動させることで、ねじれの発生を好適に防止しつつ、対象物であるステータホルダ60のシール溝68へとシールリング20を確実且つ効率的に装着することが可能となる。
また、シールリング20のねじれを確実に防止しながらシール溝68へと装着することで、前記シール溝68に装着されたシールリング20によるシール性を確保することができると共に、その装着作業を効率的に行うことが可能となる。特に、シールリング20及びステータホルダ60が大径である場合により効果的である。さらに、シールリング20を移動させる距離が長い場合でも、軽量且つシンプルに構成することができる。
さらにまた、取付治具10をステータホルダ60の外周面(大径部64、小径部66)に沿うように配置し、プッシャ12をシールリング20の移動方向に沿ってスライド自在に支持するボディ16を備えることで、前記ステータホルダ60の外周側において、前記シールリング20をシール溝68に臨む位置まで容易且つ確実に移動させることができる。
その結果、ステータホルダ60の外周面がシール溝68以外の環状溝70や環状凹部72を有した凹凸状である場合でも、シールリング20を所望のシール溝68へと確実に移動させて装着することが可能となる。
またさらに、ボディ16は、その外周側にプッシャ12が設けられ、その先端に形成された取付部48の外周側にシールリング20が装着される構成としている。これにより、ステータホルダ60のシール溝68に対して取付部48の先端を位置決めすることで、該取付部48に装着されたシールリング20を好適にシール溝68に対して位置決めできると共に、プッシャ12の内周側にボディ16を設けることで、該プッシャ12が軸方向に沿って移動する際に、該プッシャ12が前記ステータホルダ60の大径部64、小径部66に対して摺動することがないため、該大径部64を含むステータホルダ60の外周面の摩耗が好適に防止される。
また、ボディ16は、その基端側において径方向内側へと突出してステータホルダ60の大径部64に係止される位置決め部40を有しているため、ステータホルダ60に対してボディ16を軸方向に確実に係止させることで、取付部48の先端をシール溝68に臨む位置へと高精度に位置決めすることが可能となる。
さらに、ボディ16の取付部48を、シールリング20の移動方向においてシール溝68の基端面に臨む位置に位置決めすることで、ステータホルダ60の外周面に設けられ、且つ、シール溝68に対して挿入方向となる環状溝70や環状凹部72に誤って前記シールリング20が装着されてしまうことが回避され、所望のシール溝68に対して確実且つ高精度にシールリング20を装着することができる。
さらにまた、プッシャ12とボディ16とを、シールリング20の押し出し方向と反対方向(矢印A方向)に付勢するスプリング44を介して互いに連結することにより、図5Dに示されるように、前記シールリング20の装着後にスプリング44の弾発力を利用してプッシャ12をボディ16に対して相対移動させ所定位置へと復帰させることができる(図5A参照)。
そのため、取付治具10を用いて複数の対象物(ステータホルダ60)へとシールリング20を連続的に装着する際、プッシャ12とボディ16とを作業者が手作業で初期位置へと復帰させる必要がなく、その作業効率を向上させることができる。
またさらに、上述した実施の形態では、取付治具10を用いてステータホルダ60のシール溝68へシールリング20を装着する場合について説明したがこれに限定されるものではなく、筒状の対象物に形成された環状溝70に対してシールリング20等の弾性リングを装着するものであればよい。
また、本発明に係る弾性リング取付治具10は、作業者が手動で取り扱うことを想定してスプリング44によってプッシャ12が初期位置へと戻る構成を採用しているが、例えば、自動化によってシールリング20の取り付けを行う場合にも本構成は有効であり、さらには、前記スプリング44の代わりとなる他の動力源に置き換えることも可能である。
なお、本発明に係る弾性リング取付治具10は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…弾性リング取付治具 12…プッシャ
14…ホルダ 16…ボディ
20…シールリング 22…押圧部
40…位置決め部 44…スプリング
48…取付部 60…ステータホルダ
68…シール溝

Claims (5)

  1. 性リングの装着される環状溝を表面に有した対象物に沿って該弾性リングを移動させる弾性リング取付治具であって、
    前記弾性リング取付治具は、前記弾性リングの取り付けられるリング取付部を有したボディと、
    前記リング取付部に前記弾性リングが取り付けられたとき、前記弾性リングの移動方向において全周に当接し、前記環状溝の径方向外側となる位置に向けて前記弾性リングを前記対象物の軸方向に沿って押し出して、前記弾性リングを前記軸方向に沿った前記移動方向へ移動させるプッシャと、
    前記プッシャに連結され、作業者によって前記軸方向に付勢されるホルダと、
    を有し、
    前記プッシャは、前記移動方向と直交する方向において、前記対象物の表面に近接する前記弾性リングの前記移動方向に沿った軸方向端面の径方向内側を、前記環状溝の径方向外側となる位置まで押圧すると共に、前記対象物側へ向けて突出した段部を有し、
    前記ボディは、前記対象物の表面に沿うように配置され、前記プッシャを前記弾性リングの前記移動方向に沿ってスライド自在に支持し、
    前記リング取付部に前記弾性リングが取り付けられたとき、前記弾性リングの前記移動方向において、前記段部が、前記ボディの係合端部に係合されると共に、前記ボディが前記対象物に係止され前記プッシャと前記ボディとが前記移動方向に相対移動したとき、前記段部と前記係合端部との係合が解除され、
    前記ボディが前記対象物に係止され前記プッシャと前記ボディとが前記移動方向に相対移動し、前記リング取付部の前記移動方向に沿った先端と前記弾性リングの載置された前記プッシャの端部とが同一平面となるまで、前記プッシャと前記弾性リングとが全周にわたって当接する、弾性リング取付治具。
  2. 請求項1記載の弾性リング取付治具において、
    前記ボディは、前記弾性リングの移動方向に沿った面に前記プッシャ及び前記リング取付部を備える、弾性リング取付治具。
  3. 請求項1又は2記載の弾性リング取付治具において、
    前記ボディは、前記対象物に対して前記弾性リングの移動方向に位置決め可能な位置決め部を有し、前記位置決め部が前記対象物に係合することで前記リング取付部の前記先端が前記環状溝の基端面と略同一面に位置決めされる、弾性リング取付治具。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の弾性リング取付治具において、
    前記ボディの先端は、前記弾性リングの移動方向において前記環状溝の近傍に位置決めされる、弾性リング取付治具。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の弾性リング取付治具において
    記ボディと前記ホルダとの間に介装される弾発部材と、
    を備え、
    前記プッシャと前記ボディとが、前記弾性リングが押し出されて移動する前記移動方向と反対方向に付勢する前記弾発部材を介して連結される、弾性リング取付治具。
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