JP7152902B2 - 鮮度保持袋用フィルム、及びその製造方法、製造装置 - Google Patents
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Description
開口部と、前記開口部を中心とする2方向の切れ目を有する穿孔部とを有し、
前記開口部の面積が0.001mm2以上0.1mm2以下で、
前記2方向の切れ目のうち、長い方の切れ目と短い方の切れ目の長さの比が1.5以上20以下であり、
前記短い方の切れ目の長さが0.1mm以上1mm以下で、
前記穿孔部は、前記ポリオレフィンフィルムの元の厚さの2倍以下の厚さの部位で囲まれている鮮度保持袋用フィルムにより、上記の課題を解決したのである。
前記穿孔用針は、先端部の断面形状の曲率半径Rが0.03mm以上0.20mm以下であり、先端から1mmの位置の針直径が0.2mm以上2.0mm以下であり、前記先端部のRに繋がる傾斜角が30度以上120度以下であり、
前記回転具の回転によって前記穿孔用針が移送される前記フィルムに挿入されることで前記フィルムに穿孔することで可能となる。
前記穿孔用針は、前記ローラの内径側から、前記ローラ上のフィルムに挿入される実施形態とすることができる。
穿孔用針と、前記穿孔用針を取り付けて回転する回転具と、フィルムを移送するローラとを有し、
前記穿孔用針は、先端部の断面形状の曲率半径Rが0.03mm以上0.20mm以下であり、先端から1mmの位置の針直径が0.2mm以上2.0mm以下であり、前記先端部のRに繋がる傾斜角が30度以上120度以下であり、
前記回転具は前記フィルムの移送に同期して回転し、この回転によって前記穿孔用針が移送される前記フィルムに挿入されることで前記フィルムに穿孔する、鮮度保持袋用フィルムの製造装置が採用できる。
回転する円盤状の回転具と、前記回転具を梁に対して固定する固定具と、
を有し、
回転する円盤の外周に、環状の滑り止め具と、外径方向に向いて取り付けられた一本又は複数本の穿孔用針とを有し、
前記穿孔用針は、先端部の断面形状の曲率半径Rが0.03mm以上0.20mm以下であり、先端から1mmの位置の針直径が0.2mm以上2.0mm以下であり、前記先端部のRに繋がる傾斜角が30度以上120度以下である、穿孔加工装置が採用できる。
下記の表1に示す針1~10を用いて、スリッター((株)ゴードーキコー製:MODEL536A)上で防曇OPP30μmのフィルム(フタムラ化学(株)製:AF-642)に穿孔加工を行った。穿孔加工装置は図6及び図7に示すような回転具による。なお、針は加熱しておらず、常温である。針を2mm間隔の溝に対して1mm深さで刺し込んで、受けのない空中刺しにて穿孔を行った。この時、スリッター上でのフィルムのテンションは110N/m、フィルムを巻き取る際のタッチロールの接触圧は0.2MPaで行った。穿孔した孔形状は穿孔直後でタッチロールを通過する前時点で採取した「巻取り前」サンプルとタッチロールを通過して潰し圧がかかりながら巻き取られた後時点で採取した「巻き取り後」の状態を観察した。それぞれの針先、巻き取り前の穿孔部、巻き取り後の穿孔部の写真を図10~図11に示す。
<ガス交換率評価>
検討例で作製したフィルムサンプルのうち、針1の巻き取り後(比較例1)、針5の巻き取り後(比較例2)、針6の巻き取り後(実施例1)、針8の巻き取り後(実施例2)、針8の巻き取り前(実施例3)のサンプルと、無加工の防曇OPPフィルム(比較例3)と、熱針を用いて直径1mmの開口を有する孔を形成したフィルム(比較例4)とを用いてガス交換率の評価を実施した。評価にあたっては、下記手順(1)~(3)に従い、ガスクロマトグラフィーを用いて製袋したフィルム内のガス構成を測定した。例えば、フィルム袋内の酸素濃度が32%に低下した場合のガス交換率は、((40-32)/20)×100=40%となる。
(2)フィルム袋内の酸素濃度を一定時間ごとに測定。
※酸素濃度はガス注入時の40%から大気組成の20%程度まで低下
(3)フィルム袋内の酸素濃度が40%の場合:ガス交換率0%、フィルム袋内の酸素濃度が20%の場合:ガス交換率100%として、ガス交換率を次式(1)で算出。
・ガス交換率(%)=(40%-フィルム袋内の酸素濃度(%))/(40%-20%)×100 式(1)
比較例1(針1巻き取り後),比較例2(針5巻き取り後)、実施例2(針8巻き取り後),比較例4(熱針φ1mm孔)のフィルムを用いて、袋のサイズ230×170mm、保管環境10℃60%RH、カットキャベツ重量約160gにて、カットキャベツの鮮度保持評価を実施した。カットキャベツを内包した袋の外観を図13の写真に示す。この袋にはそれぞれの比較例及び実施例における穿孔部が2つずつ形成されている。評価は8日間室内にて保管した後開封し、異臭の有無、外観の変化を確認した。なお、異臭が存在した場合には、ここでは袋内部の酸素不足によりアルデヒドが発生しているものと考えられる。
11 開口部
12,12a,12b 短い方の切れ目
13,13a,13b 長い方の切れ目
14,14a,14b 撥ね部
15 穿孔部
20 回転具
21 円盤
22 滑り止め具
23 穿孔用針
25 固定具
26 可動アーム
27 梁
28 固定ネジ
29 受け具
31 ローラ
32 峰部
33 溝部
D 針直径
R 曲率半径
θ 傾斜角
Claims (7)
- 厚さ15μm以上60μm以下のポリオレフィンフィルムであり、
開口部と、前記開口部を中心とする2方向の切れ目を有する穿孔部とを有し、
製袋時の前記開口部の面積が0.001mm2以上0.1mm2以下で、
前記2方向の切れ目のうち、長い方の切れ目と短い方の切れ目の長さの比が1.5以上20以下であり、
前記短い方の切れ目の長さが0.1mm以上1mm以下で、
前記穿孔部は、前記ポリオレフィンフィルムの元の厚さの2倍以下の厚さの部位で囲まれている鮮度保持袋用フィルム。 - 穿孔用針と、前記穿孔用針を取り付けて回転する回転具と、フィルムを移送するローラとを用い、
前記穿孔用針は、先端部の断面形状の曲率半径Rが0.03mm以上0.20mm以下であり、先端から1mmの位置の針直径が0.3mm以上1mm以下であり、前記先端部のRに繋がる傾斜角が30度以上120度以下であり、
前記回転具の回転によって前記穿孔用針が移送される前記フィルムに挿入されることで前記フィルムに穿孔する、
鮮度保持袋用フィルムの製造方法。 - 前記穿孔用針は、前記フィルムに0.3mm以上1.5mm以下の貫通長さで挿入される、
請求項2に記載の鮮度保持袋用フィルムの製造方法。 - 前記回転具は前記ローラと一体に、又は前記ローラと同軸上に設けられ、
前記穿孔用針は、前記ローラの内径側から、前記ローラ上のフィルムに挿入される、請求項2又は3に記載の鮮度保持袋用フィルムの製造方法。 - 前記穿孔されたフィルムが、前記ローラとは別の巻取ローラによって巻き取られる、請求項2乃至4のいずれかに記載の鮮度保持袋用フィルムの製造方法。
- 穿孔用針と、前記穿孔用針を取り付けて回転する回転具と、フィルムを移送するローラとを有し、
前記穿孔用針は、先端部の断面形状の曲率半径Rが0.03mm以上0.20mm以下であり、先端から1mmの位置の針直径が0.3mm以上1mm以下であり、前記先端部のRに繋がる傾斜角が30度以上120度以下であり、
前記回転具は前記フィルムの移送に同期して回転し、この回転によって前記穿孔用針が移送される前記フィルムに挿入されることで前記フィルムに穿孔する、
鮮度保持袋用フィルムの製造装置。 - 回転する円盤状の回転具と、前記回転具を梁に対して固定する固定具と、
を有し、
回転する円盤の外周に、環状の滑り止め具と、外径方向に向いて取り付けられた一本又は複数本の穿孔用針とを有し、
前記穿孔用針は、先端部の断面形状の曲率半径Rが0.03mm以上0.20mm以下であり、先端から1mmの位置の針直径が0.3mm以上1mm以下であり、前記先端部のRに繋がる傾斜角が30度以上120度以下である、鮮度保持袋用フィルムの穿孔加工装置。
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JP2018153818A JP7152902B2 (ja) | 2018-08-20 | 2018-08-20 | 鮮度保持袋用フィルム、及びその製造方法、製造装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014527846A (ja) | 2011-07-18 | 2014-10-23 | シム,ジェフン | 食物下敷用二軸延伸フィルム |
JP2014237810A (ja) | 2013-05-09 | 2014-12-18 | 旭化成パックス株式会社 | 穿孔フィルム |
JP2017141058A (ja) | 2016-02-12 | 2017-08-17 | 三井化学東セロ株式会社 | 内容物の鮮度保持用に好適な防曇性に優れた包装容器、及びそれを用いた包装体 |
-
2018
- 2018-08-20 JP JP2018153818A patent/JP7152902B2/ja active Active
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