JP7150469B2 - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び撮像システムに関する。
近年、静止画撮影が中心であったデジタルカメラにも動画撮像機能が搭載され、HD解像度(1920×1080画素)や4K2K(3840×2160画素)といった画素数の動画の記録が可能な撮像システムが一般化してきている。一方、こうした撮像システムに用いられる撮像装置(CCDやCMOSエリアセンサ等)においては、画素数の増加とともに画像データの出力速度の飛躍的な向上が図られている。例えば、放電の様子や弾丸の衝撃などの記録が可能な高価なハイスピードカメラ用に、1万コマ/秒を超える撮影が可能な撮像装置が開発されている。また、普及機種としても、ゴルフのスイングなどのスローモーション撮影を実現する300~1000コマ/秒の撮影が可能な撮像装置を搭載したカメラが商品化されている。
しかしながら、高いフレームレートでハイスピード撮影を行う場合、本当に必要な事象の発生タイミングを捉えることが難しいという課題がある。すなわち、ハイスピード撮影では撮像装置に対して高速な相対移動速度を有する被写体の事象を画像のボケやブレを抑制しつつ連続撮影することが重要であり、1コマ1コマの撮影は被写体の相対移動速度においてボケやブレの発生しない短い露光時間で行われる。そのため、連続する1コマ1コマは間欠的な事象を捉えたものとなり、コマとコマとの間には記録が行われない時間が存在することになる。そこで、外部から入力するトリガ信号によって所望の事象の発生タイミングに合わせて必要な期間のみ連続撮影を行うことが行われているが、突発的に発生する事象に対しては撮影を取り逃がしてしまう場合もあった。
特許文献1には、撮影した画像を複数のメモリに循環的に記録し、トリガ信号の入力に応じて記録を停止することで、トリガ信号の発生前後における撮影画像を取り出すことを可能にした撮像装置が記載されている。また、特許文献2には、CCDメモリを用いて撮像装置内に複数画面分の画像データを記録することにより高速撮像を行い、画像間における情報の欠落を低減した撮像装置が記載されている。
特開平08-172584号公報 特開2014-158089号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された技術はいずれも、撮影した画像を記録するための複数のメモリが必要であった。また、撮像装置からのデータ出力形態が特殊なため、信号を受け取るシステムの構成が複雑化することがあった。その結果、装置全体の規模や価格の増大を避けることは困難であった。
本発明の目的は、装置構成の複雑化を抑制しつつ撮像すべきタイミングにおける画像をトリガ信号に応じて取得しうる撮像装置及び撮像システムを提供することにある。
本発明の一観点によれば、光電変換により電荷を生じる光電変換部と、前記光電変換部から転送される電荷を保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する出力部と、を各々が含む複数の画素を有する撮像装置であって、前記光電変換部の露光動作と、前記電荷保持部のリセット動作と、前記光電変換部から前記電荷保持部への電荷転送動作とを含み、前記リセット動作と前記電荷転送動作とによって前記電荷保持部が保持する電荷を更新する動作を前記複数の画素に行わせる第1の制御と、前記電荷保持部が保持する電荷に基づく信号を、前記複数の画素のそれぞれから読み出す第2の制御と、を行う制御部を有し、外部からトリガ信号が入力される前の第1の期間に、前記制御部は、前記第2の制御を介さずに前記第1の制御を所定の周期で繰り返し、前記第1の期間の後、外部から前記トリガ信号が入力されると、前記制御部は前記第1の制御から前記第2の制御に変更し、前記出力部は、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持している場合は、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持していない場合は、進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する撮像装置が提供される。
また、本発明の他の一観点によれば、光電変換により電荷を生じる光電変換部と、前記光電変換部から転送される電荷を保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する出力部と、を各々が含む複数の画素を有する撮像装置と、前記撮像装置を、前記光電変換部の露光動作と、前記電荷保持部のリセット動作と、前記光電変換部から前記電荷保持部への電荷転送動作とを含み、前記リセット動作と前記電荷転送動作とによって前記電荷保持部が保持する電荷を更新する第1の動作モードで動作するための第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部と、前記撮像装置を、前記電荷保持部が保持する電荷に基づく信号を、前記複数の画素のそれぞれから読み出す第2の動作モードで動作するための第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部と、前記第1の制御信号生成部及び前記第2の制御信号生成部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、外部からトリガ信号が入力される前の第1の期間に、前記第2の動作モードを介さずに前記第1の動作モードを所定の周期で繰り返し、前記第1の期間の後、外部から前記トリガ信号が入力されると、前記第1の動作モードから前記第2の動作モードに変更し、前記出力部は、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持している場合は、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持していない場合は、進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する撮像システムが提供される。
また、本発明の他の一観点によれば、光電変換により電荷を生じる光電変換部と、前記光電変換部から転送される電荷を保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する出力部と、を各々が含む複数の画素を有する撮像装置の駆動方法であって、前記光電変換部の露光動作と、前記電荷保持部のリセット動作と、前記光電変換部から前記電荷保持部への電荷転送動作とを含み、前記電荷保持部が保持する電荷を前記リセット動作と前記電荷転送動作とによって更新する動作を前記複数の画素に行わせる第1のステップと、前記電荷保持部が保持する電荷に基づく信号を、前記複数の画素のそれぞれから読み出す第2のステップと、を有し、外部からトリガ信号が入力される前の第1の期間に、前記第2のステップを介さずに前記第1のステップを所定の周期で繰り返し、前記第1の期間の後、外部から前記トリガ信号が入力されると、前記第1のステップから前記第2のステップに変更し、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持している場合は、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持していない場合は、進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する撮像装置の駆動方法が提供される。
本発明によれば、装置構成が複雑化するのを抑制しつつ撮像すべきタイミングにおける画像をトリガ信号に応じて取得することができる。
本発明の第1実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による撮像システムにおける撮像装置の画素の構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による撮像システムの動作を示す状態遷移図である。 本発明の第1実施形態による撮像システムの通常露光モードにおける動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による撮像システムの待機モードにおける動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による撮像システムの待機画像読み出しモードにおける動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による撮像システムの駆動方法を示すタイミングチャート(その1)である。 本発明の第1実施形態による撮像システムの駆動方法を示すタイミングチャート(その2)である。 風船に弾丸が当たって破裂するまでの様子を高速撮影したときの画像を示す模式図である。 本発明の第2実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による撮像システムにおける撮像装置の画素の構成例を示す回路図である。 本発明の第2実施形態による撮像システムの駆動方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態による撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による撮像システムについて、図1乃至図9を用いて説明する。
はじめに、本実施形態による撮像システムの構造について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による撮像システムにおける撮像装置の画素の構成例を示す回路図である。
本実施形態による撮像システム101は、図1に示すように、撮像装置102と、タイミング発生部103と、画像処理部104と、画像表示部105と、画像記録部106と、を有している。
撮像装置102は、複数行及び複数列に渡って2次元状に配された複数の画素120を有する。図1には2行×2列に配された4つの画素120を示しているが、撮像装置102を構成する画素120の数、行数及び列数は、特に限定されるものではない。
各々の画素120は、光電変換部107と、リセット部108と、第1の転送部109と、電荷保持部110と、第2の転送部111と、出力部112と、を有する。光電変換部107は、入射した光を電荷などの電気信号に変換する機能を備える。リセット部108は、光電変換部107の電位をリセットする機能を備える。第1の転送部109は、光電変換部107で生成・蓄積された電荷を電荷保持部110に転送する機能を備える。電荷保持部110は、光電変換部107から転送された電荷を一時的に保持する機能を備える。第2の転送部111は、電荷保持部110に保持された電荷を出力部112に転送する機能を備える。出力部112は、電荷保持部110から転送された電荷の量に応じた信号(画素信号)を画像処理部104へ出力する機能を備える。
タイミング発生部103は、撮像装置102を駆動するための制御信号を生成する機能を備える。タイミング発生部103は、タイミング制御部113と、第1の制御信号生成部114と、第2の制御信号生成部115と、制御信号切り替え部116と、トリガ信号受信部117と、を有する。
タイミング制御部113は、撮像装置102を駆動するための制御信号を供給するタイミングの全体的な制御を司る機能を備える。タイミング制御部113は、トリガ信号受信部117を介して撮像システム101の外部からトリガ信号を受信するように構成されている。タイミング制御部113は、受信したトリガ信号に応じて、第1の制御信号生成部114、第2の制御信号生成部115及び制御信号切り替え部116を制御する。第1の制御信号生成部114は、タイミング制御部113による制御のもと、後述する待機露光モードにおいて撮像装置102を駆動するための制御信号を生成し出力する。第2の制御信号生成部115は、タイミング制御部113による制御のもと、後述する通常露光モードにおいて撮像装置102を駆動するための制御信号を生成し出力する。なお、第1の制御信号生成部114は、第2の制御信号生成部115よりも短い周期間隔で制御信号を出力する。制御信号切り替え部116は、タイミング制御部113による制御のもと、撮像装置102の動作モードに応じて、第1の制御信号生成部114及び第2の制御信号生成部115のうちの一方が生成する制御信号を選択して撮像装置102に供給する機能を備える。なお、タイミング発生部103が有する機能のうち少なくとも一部は、撮像装置102が備えていてもよい。
画像処理部104は、撮像装置102の各々の画素120から出力された画素信号に基づく画像信号に対して所定の画像処理を行う機能を備える。例えば、画像処理部104は、ベイヤー配列などの撮像装置102の画素配列に応じた画像信号を一般的なRGB信号やYCbCr信号のような映像信号に変換する処理を行う機能を備える。また、画像処理部104は、その他の機能、例えば、画像表示部105への表示信号を生成するインターフェース(IF)機能、画像記録部106への記録信号を生成するIF機能などを備えていてもよい。
画像表示部105は、例えば液晶素子やEL素子などの表示装置で構成され、画像処理部104で処理された画像を表示する機能を備える。画像記録部106は、例えばハードディスクドライブや不揮発性メモリなどで構成され、画像処理部104で処理された画像を記録する機能を備える。
図2には、2行2列の行列状に配された4つの画素120の構成例を示している。各々の画素120は、例えば図2に示すように、光電変換素子PD、転送トランジスタM1,M2、電荷保持部MEM、リセットトランジスタM3、増幅トランジスタM4、選択トランジスタM5、排出トランジスタM6により構成されうる。光電変換素子PDは、図1における光電変換部107に対応する。転送トランジスタM1は、図1における第1の転送部109に対応する。電荷保持部MEMは、図1における電荷保持部110に対応する。転送トランジスタM2は、図1における第2の転送部111に対応する。リセットトランジスタM3、増幅トランジスタM4、選択トランジスタM5は、図1における出力部112に対応する。排出トランジスタM6は、図1におけるリセット部108に対応する。
光電変換素子PDは、例えばフォトダイオードにより構成される。光電変換素子PDを構成するフォトダイオードは、アノードが接地ノードに接続され、カソードが転送トランジスタM1のソース及び排出トランジスタM6のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインは、転送トランジスタM2のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインと転送トランジスタM2のソースとの接続ノードは、容量成分を含み、電荷保持部MEMとしての機能を備える。図2には、この容量成分を、当該ノードに一方の端子が接続された容量素子で表現している。この容量素子の他方の端子は、接地ノードに接続されている。
転送トランジスタM2のドレインは、リセットトランジスタM3のソース及び増幅トランジスタM4のゲートに接続されている。転送トランジスタM2のドレインと、リセットトランジスタM3のソースと、増幅トランジスタM4のゲートとの接続ノードは、いわゆる浮遊拡散(フローティングディフュージョン)部FDである。浮遊拡散部FDは、容量成分(浮遊拡散容量)を含み、電荷保持部としての機能を備える。増幅トランジスタM4のソースは、選択トランジスタM5のドレインに接続されている。
リセットトランジスタM3のドレインは、所定のリセット電圧を供給するリセット線151に接続されている。増幅トランジスタM4のドレインは、電源線152に接続されている。排出トランジスタM6のドレインは、オーバーフロードレイン等の所定の電圧を供給する電源ノード153に接続されている。なお、リセット線151、電源線152及び電源ノード153の電圧は、いずれか2つ又は3つが同じであってもよいし、総てが異なっていてもよい。
画素アレイの各行には、対応する行に属する画素120を駆動するための制御信号を供給するための制御線140が配されている。制御線140の各々は、信号線141,142,143,144を含む。信号線141は、対応する行に属する画素120の転送トランジスタM1のゲートに接続されている。信号線142は、対応する行に属する画素120の転送トランジスタM2のゲートに接続されている。信号線143は、対応する行に属する画素120の排出トランジスタM6のゲートに接続されている。信号線144は、対応する行に属する画素120のリセットトランジスタM3のゲートに接続されている。なお、図2には示していないが、制御線140の各々は、対応する行に属する画素120の選択トランジスタM5のゲートに接続された信号線を更に含む。
信号線141には、転送トランジスタM1を制御するための駆動パルスである制御信号φGS1が出力される。信号線142には、転送トランジスタM2を制御するための駆動パルスである制御信号φTX1が出力される。信号線143には、排出トランジスタM6を制御するための駆動パルスである制御信号φOFDが出力される。信号線144には、リセットトランジスタM3を制御するための駆動パルスである制御信号φRESが出力される。各トランジスタがN型トランジスタで構成される場合、ハイレベルの制御信号が供給されると対応するトランジスタがオンとなる。また、ローレベルの制御信号が供給されると対応するトランジスタがオフとなる。なお、図1では図面の簡略化のために記載を省略しているが、一般的には、制御信号切り替え部116から出力されるこれら制御信号φGS1,φTX1,φOFDは、図示しない垂直走査回路を介して行単位で供給できるように構成されている。
画素アレイの各列には、対応する列に属する画素120の選択トランジスタM5のソースに接続された出力線150が接続されている。出力線150には、対応する列の選択行に属する画素120から読み出された画素信号が出力される。なお、図1では図面の簡略化のために記載を省略しているが、一般的には、各列の出力線150に出力された画素信号は、図示しない水平走査回路により選択された列毎に画像処理部104に転送できるように構成されている。
被写体の光学像が撮像装置102に入射すると、各画素120の光電変換素子PDは、入射光をその光量に応じた量の電荷に変換(光電変換)するとともに、生じた電荷(例えば電子)を蓄積する。
転送トランジスタM1は、オンになることで光電変換素子PDに蓄積された電荷(信号電荷)を電荷保持部MEMに転送する。電荷保持部MEMは、光電変換素子PDで生成された電荷を、光電変換素子PDとは異なる場所で保持する。
転送トランジスタM2は、オンになることで電荷保持部MEMに保持された信号電荷を浮遊拡散部FDに転送する。浮遊拡散部FDは、電荷保持部MEMから転送された信号電荷を保持するとともに、その容量成分による電荷電圧変換によって、転送された信号電荷の量に応じた電圧となる。
増幅トランジスタM4は、ドレインに電源電圧が供給され、ソースに選択トランジスタM5を介してバイアス電流が供給される構成となっており、ゲートを入力ノードとする増幅部(ソースフォロワ回路)を構成する。これにより増幅トランジスタM4は、浮遊拡散部FDの電圧に応じた画素信号を、選択トランジスタM5を介して出力線150に出力する。
選択トランジスタM5は、オンになることで増幅トランジスタM4を出力線150に接続する。すなわち、選択トランジスタM5は、オンになることで出力線150に画素信号を出力する画素120を選択する。なお、画素120は、必ずしも選択トランジスタM5を備える必要はない。
リセットトランジスタM3は、オンになることで浮遊拡散部FDをリセット電圧に応じた所定の電圧にリセットする。また、リセットトランジスタM3と転送トランジスタM2とが同時にオンになることで、電荷保持部MEMをリセット電圧に応じた電圧にリセットすることも可能である。
排出トランジスタM6は、オンになることで光電変換素子PDの電荷を電源ノード153に排出し、光電変換素子PDを電源ノード153の電圧に応じた所定の電圧にリセットする。排出トランジスタM6による光電変換素子PDのリセットを可能にすることにより、光電変換素子PDにおける電荷蓄積時間の設定の自由度が向上する。なお、画素120は、必ずしも排出トランジスタM6を備える必要はない。
複数の行の画素120から画素信号を読み出す際、電荷保持部MEMを持たない撮像装置では、各行の画素の転送トランジスタを行毎に順次駆動する。これに対し、電荷保持部MEMを有する本実施形態の撮像装置102では、総ての行の画素120の光電変換素子PDの信号電荷を同時に電荷保持部MEMへと転送する動作、すなわち全画素同時転送を行うことができる。全画素同時転送の後は、光電変換素子PDは空の状態、すなわち初期状態となり、次の露光期間を開始することができる。或いは、総ての行の画素120の排出トランジスタM6を同時にオンにすることで、光電変換素子PDは空の状態、すなわち初期状態となり、次の露光期間を開始することができる。つまり、本実施形態による撮像装置102では、全画素同時に露光開始と露光終了とを制御する動作、すなわち全画素同時電子シャッタ動作(グローバル電子シャッタ動作)を行うことができる。
次に、本実施形態による撮像システムの動作について、図3乃至図8を用いて説明する。図3は、本実施形態による撮像システムの動作を示す状態遷移図である。図4乃至図6は、本実施形態による撮像システムの動作を示すフローチャートである。図7及び図8は、本実施形態による撮像システムの駆動方法を示すタイミングチャートである。
本実施形態による撮像システム101は、図3に示すように、休止状態であるステートS0と、通常露光モードであるステートS1と、待機モードであるステートS2と、待機画像読み出しモードであるステートS3と、を有する。なお、本明細書では、待機モードを第1の動作モード、通常露光モードを第2の動作モードと呼ぶことがある。
ステートS0は、電源の投入直後やリセット実行後の何もしない休止状態である。ステートS0において通常露光モードが選択されると、通常露光モードフラグが1となり、通常露光モードであるステートS1へと遷移する。
ステートS1において、撮像システム101は、通常の撮像を繰り返し行う状態となる。ステートS1において休止状態への移行が選択されると、通常露光モードフラグが0となり、ステートS0へと遷移する。ステートS1においてトリガ信号による撮像を待機する待機モードが選択されると、待機モードフラグが1となり、待機モードステートであるステートS2へと遷移する。
ステートS2において、撮像システム101は、外部からのトリガ信号の入力待ちの状態となる。トリガ信号の入力待ちの間、撮像システム101は、電荷保持部110への電荷のサンプリングと更新とを繰り返し行う待機露光動作を実行する。撮像システム101がトリガ信号の入力を検出しない、すなわちトリガ検出フラグが0の間は、撮像システム101はステートS2の状態を維持する。一方、待機モードの動作中に撮像システム101にトリガ信号受信部117を介して外部からトリガ信号が入力され、トリガ検出フラグが1になったことを検出すると、待機画像読み出しモードステートであるステートS3へと遷移する。
ステートS3において、撮像システム101は、待機露光動作において各画素120の電荷保持部110に保持された電荷に基づく1フレーム分の待機画像の読み出しを実行する。その後、撮像システム101は、待機モードフラグを1から0に戻し、通常露光モードステートであるステートS1に自動的に遷移する。
このようにして、待機モードから、トリガ信号の受信に応じて待機画像を1フレーム分読み出したのち、通常露光モードに移行する一連のシーケンスが実行される。
図4は、ステートS1における撮像システム101の動作を簡易的に示したフローチャートである。ステートS0からステートS1へと遷移すると、撮像システム101では、図4に示す通常露光モードシーケンスが開始する。
まず、ステップS101において、タイミング発生部103による制御のもと、リセット部108により光電変換部107をリセットし、光電変換部107における電荷の蓄積を開始する。光電変換部107において電荷の蓄積が開始されるタイミングが、露光期間の開始時刻である。
次いで、ステップS102において、所定のウェイト時間の間待機したのち、ステップS103へと移行する。
次いで、ステップS103において、光電変換部107の露光時間が所定の露光時間に達したか否かの判定を行う。判定の結果、所定の露光時間に達していない場合(ステップS103における「NO」)にはステップS102に戻り、所定の露光時間に達している場合(ステップS103における「YES」)にはステップS104へと移行する。
次いで、ステップS104において、第1の転送部109を駆動し、露光期間の間に光電変換部107に蓄積された電荷を電荷保持部110へと転送する。
次いで、ステップS105において、撮像装置102の1行を選択し、選択行に属する画素120の第2の転送部111を駆動して、選択行に属する画素120の電荷保持部110に保持されている電荷に基づく信号を、出力部112を介して出力する。これにより、選択した行の1行分の画素信号を出力する。
次いで、ステップS106において、行カウント値が最終行に達しているか否かを判定する。判定の結果、行カウント値が最終行に達していない場合(ステップS106における「NO」)は行カウント値を1増加してステップS105に戻る。一方、行カウント値が最終行に達している場合(ステップS106における「YES」)はステップS107へと移行する。
次いで、ステップS107において、1フレーム期間に相当する所定のフレーム時間が経過したか否かの判定を行う。判定の結果、所定のフレーム時間が経過している場合(ステップS107における「YES」)はステップS101に戻り、次のフレームの露光と画像の読み出しを実行する。所定のフレーム時間に達していない場合(ステップS107における「NO」)は、ステップS108へと移行する。
次いで、ステップS108において、所定のウェイト時間の間待機したのち、ステップS109へと移行する。
次いで、ステップS109において、休止状態への移行などの命令を受けて通常モードを終了するか否かを判定する。判定の結果、通常モードを終了しない場合(ステップS109における「NO」)はステップS107に戻り、通常モードを終了する場合(ステップS109における「YES」)は一連の通常露光モードシーケンスを終了する。
図5は、ステートS2における撮像装置102の動作を簡易的に示したフローチャートである。ステートS1からステートS2へと遷移すると、撮像装置102では、図5に示す待機モードシーケンスが開始する。
まず、ステップS201において、タイミング発生部103による制御のもと、第1の転送部109を駆動し、光電変換部107に蓄積された電荷を電荷保持部110へと転送する。
次いで、ステップS202において、タイミング発生部103による制御のもと、リセット部108により光電変換部107をリセットし、光電変換部107における電荷の蓄積を開始する。光電変換部107において電荷の蓄積が開始されるタイミングが、露光期間の開始時刻である。
次いで、ステップS203において、トリガ信号が入力されているか否かの判定を行う。判定の結果、トリガ信号が入力されている場合(ステップS203における「YES」)にはステップS204へと移行し、この段階でトリガ信号が入力されていることを示すトリガ検出フラグFT1を1に設定し、待機モードシーケンスを終了する。トリガ信号が入力されていない場合(ステップS203における「NO」)には、ステップS205へと移行する。
次いで、ステップS205において、所定のウェイト時間の間待機したのち、ステップS206へと移行する。
次いで、ステップS206において、光電変換部107の露光時間が第1の時間に達しているか否かの判定を行う。判定の結果、第1の時間に達していない場合(ステップS206における「NO」)にはステップS203に戻り、第1の時間に達している場合(ステップS206における「YES」)にはステップS207へと移行する。なお、ここでの第1の時間については、後述する。
次いで、ステップS207において、電荷保持部110のリセットを行う。
次いで、ステップS208において、トリガ信号が入力されているか否かの判定を行う。判定の結果、トリガ信号が入力されている場合(ステップS208における「YES」)にはステップS209へと移行し、この段階でトリガ信号が入力されていることを示すトリガ検出フラグFT2を1に設定し、待機モードシーケンスを終了する。トリガ信号が入力されていない場合(ステップS208における「NO」)には、ステップS210へと移行する。
次いで、ステップS210において、所定のウェイト時間の間待機したのち、ステップS211へと移行する。
次いで、ステップS211において、光電変換部107の露光時間が第2の時間に達しているか否かの判定を行う。判定の結果、第2の時間に達していない場合(ステップS211における「NO」)にはステップS207に戻り、第2の時間に達している場合(ステップS211における「YES」)にはステップS201に戻る。なお、ここでの第2の時間については、後述する。
このようにして、ステートS2では、トリガ信号の検出待ちをしながら、電荷保持部110のリセットと光電変換部107から電荷保持部110への電荷転送とを繰り返し行い、電荷保持部110が保持する電荷を逐次更新していく。
図6は、ステートS3における撮像装置102の動作を簡易的に示したフローチャートである。ステートS2からステートS3へと遷移すると、撮像装置102では、図6に示す待機画像読み出しモードシーケンスが開始する。
まず、ステップS301において、ステートS2において立てたトリガ検出フラグがステップS204におけるトリガ検出フラグFT1であるか否かの判定を行う。ステートS2で立てたフラグがトリガ検出フラグFT1である場合(ステップS301における「YES」、FT1=1,FT2=0)には、ステップS302に移行する。次いで、ステップS302において、電荷保持部110に保持された電荷に基づく画像を出力し、待機画像読み出しモードシーケンスを終了する。
一方、ステートS2において立てたフラグがトリガ検出フラグFT1でない場合(ステップS301における「NO」、FT1=0,FT2=1)には、ステップS303に移行する。ステップS303では、そのとき進行中の光電変換部107における露光期間が所定の時間に達するまで継続したのち、蓄積された電荷を電荷保持部110に転送する。次いで、ステップS304において、電荷保持部110に保持された電荷に基づく画像を出力し、待機画像読み出しモードシーケンスを終了する。
このようにして、ステートS3では、トリガ信号が入力されたタイミングに従い、待機モードにおいて蓄積されたいずれの画像情報を読み出すかを選択し、出力を行う。ここで読み出される画像が、トリガ信号が入力される時点の直前の情報を含んだ画像に相当する。
次に、本実施形態による撮像装置の動作について、図7及び図8のタイミングチャートを用いてより詳細に説明する。図7及び図8には、待機モードフラグ、トリガ信号、制御信号φOFD,φGS1,φRES,φTX1(1)~φTX1(m)を示している。なお、制御信号φTX1(1)は1行目の画素120に供給される制御信号φTX1であり、制御信号φTX1(2)は2行目の画素120に供給される制御信号φTX1である。また、制御信号φTX1(m-1)はm-1行目の画素120に供給される制御信号φTX1であり、制御信号φTX1(m)はm行目の画素120に供給される制御信号φTX1である。
図7及び図8には、ステートS2からステートS3を経てステートS1に至る動作の一例を示している。図7及び図8において、時刻t0から時刻t13までがステートS2の期間であり、時刻t13から時刻t17までがステートS3の期間であり、時刻t17以降がステートS1の期間である。
ステートS2では、総ての画素120に対して同時に、光電変換部107のリセット動作と、光電変換部107に電荷を蓄積する露光動作と、光電変換部107から電荷保持部110へ電荷を転送する電荷転送動作と、を含むサンプリング動作を繰り返し行う。サンプリング動作とサンプリング動作との間には、電荷保持部110のリセット動作を行う。ここで、サンプリング動作とは、画素120に入射した光の量に応じた電荷を光電変換部107が生成し、当該電荷を電荷保持部110が保持するまでの一連の動作である。露光動作が行われる期間が露光期間である。露光期間の長さが露光時間である。
図7及び図8では、各々が1回のサンプリング動作を含む単位期間として、連続する4つの単位期間T201,T202,T203,T204を定義している。単位期間T201,T202,T203,T204の各々は、1枚の画像を得るために十分な露光期間を含む。単位期間T201,T202,T203,T204の各々の長さは、待機モードにおける1フレーム期間の長さに相当する。
光電変換部107のリセット動作は、制御信号切り替え部116を介して第1の制御信号生成部114から画素120のリセット部108にハイレベルの制御信号φOFDを供給することにより行う。具体的には、ハイレベルの制御信号φOFDに応じて排出トランジスタM6がオンになることで、光電変換素子PDに蓄積されていた電荷が電源ノード153に排出され、光電変換素子PDが電源ノード153の電圧に応じた電位にリセットされる。
光電変換部107から電荷保持部110への電荷転送動作は、制御信号切り替え部116を介して第1の制御信号生成部114から画素120の第1の転送部109にハイレベルの制御信号φGS1を供給することにより行う。具体的には、ハイレベルの制御信号φGS1に応じて転送トランジスタM1がオンになることで、光電変換素子PDに蓄積されていた電荷が電荷保持部MEMへと転送される。
電荷保持部110のリセット動作は、制御信号切り替え部116を介して第1の制御信号生成部114から画素120の第2の転送部111及び出力部112にハイレベルの制御信号φTX1,φRESを供給することにより行う。具体的には、ハイレベルの制御信号φTX1に応じて転送トランジスタM2がオンになり、ハイレベルの制御信号φRESに応じてリセットトランジスタM3がオンになることで、電荷保持部MEMがリセット線151の電圧に応じた所定の電位にリセットされる。
時刻t2において、制御信号φOFDがハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の光電変換素子PDがリセットされる。制御信号φOFDがローレベルになる時刻t3が、光電変換素子PDの露光期間の開始時刻となる。
次いで、時刻t4において、制御信号φRES,φTX1(φTX1(1),φTX1(2),…,φTX1(m-1),φTX1(m))がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の電荷保持部MEMがリセットされる。ここで、時刻t4は、時刻t3から期間T1が経過した時刻である。期間T1は、光電変換素子PDに、画像を形成するに十分な電荷が蓄積される期間として定義される。期間T1の長さが、前述の第1の時間である。
次いで、時刻t5において、制御信号φGS1がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120において、光電変換素子PDに蓄積された電荷が電荷保持部MEMに転送される。時刻t5は、時刻t4から期間T2が経過した後の時刻であり、1つ前の単位期間T201における時刻t1に対応する。期間T2は、電荷保持部MEMが電荷を保持していない期間である。一方、制御信号φGS1がハイレベルになるタイミング(例えば、時刻t5)から次に制御信号φRES,φTX1がハイレベルになるタイミング(例えば、時刻t7)までの期間T3は、電荷保持部MEMが電荷を保持している期間である。
光電変換素子PDの露光期間が期間T1を過ぎることで、それまでに光電変換素子PDに蓄積された電荷を画像の形成に用いることが可能となるため、光電変換素子PDから電荷保持部MEMへの電荷転送動作は、期間T1の経過の後に行う。また、光電変換素子PDの露光期間が期間T1を過ぎるまでは、光電変換素子PDに蓄積された電荷を画像の形成に用いることはできないため、電荷保持部MEMの電荷はそのまま保持しておく。つまり、電荷保持部MEMのリセット動作は、期間T1の経過の後、光電変換素子PDから電荷保持部MEMへの電荷転送動作に先立って行うことができる。
次いで、制御信号φGS1がローレベルとなった時刻t6以降、時刻t2から時刻t6までの動作を繰り返し行い、電荷保持部MEMにサンプリングした電荷を単位期間T201,T202,T203,T204の間隔で更新していく。
ステートS2からステートS3への移行は、トリガ信号の入力を検知したことに応じて行われる。図7は、単位期間T204における期間T3の間の時刻t12にトリガ信号が入力された場合の動作例である。図8は、期間T2の間の時刻t14にトリガ信号が入力された場合の動作例である。トリガ信号の入力に応じた具体的な動作については、後述する。
ステートS3では、ステートS2の単位期間T204に電荷保持部MEMにサンプリングされた電荷に基づく信号の読み出しを行単位で行う。具体的には、制御信号切り替え部116を介して第2の制御信号生成部115から画素120の第2の転送部111及び出力部112に制御信号φTX1,φRESを所定のタイミングで供給する。これにより、浮遊拡散部FDのリセットと電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへの電荷の転送とを行毎に順次行い、画素120の各々から画素信号の読み出しを行う。なお、図7及び図8では、ステートS3が実行される期間を、単位期間T301として定義している。
ステートS3において総ての行に属する画素120からの信号の読み出しが完了すると、時刻t17において待機モードフラグがローレベルとなり、通常露光モード(ステートS1)に移行する。
ステートS1では、単位期間T101,T102,…により定義されるフレーム期間の各々において、通常のグローバル電子シャッタ動作と同様にして、光電変換素子PDの露光動作と、光電変換素子PDで生成された電荷に基づく信号の読み出し動作とを行う。読み出し動作は、行毎に順次行う。具体的には、制御信号切り替え部116を介して第2の制御信号生成部115から、画素120のリセット部108、第1の転送部109、第2の転送部111及び出力部112に制御信号φOFD,φGS1,φTX1,φRESを所定のタイミングで供給する。これにより、光電変換素子PDの露光動作及び電荷保持部MEMへの電荷転送動作を総ての画素120において同じタイミングで行う。その後、浮遊拡散部FDのリセットと電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへの電荷転送とを行毎に順次行い、画素120の各々から画素信号の読み出しを行う。
ステートS1はステートS3とは異なり画素信号の読み出し動作を行うため、ステートS1におけるフレーム期間(単位期間T101,T102)は、ステートS2におけるフレーム期間(単位期間T201,T202,T203,T204)よりも長い。
ここで、図7に示すように、期間T3の間の時刻t12にトリガ信号が入力されたものとする。この場合、時刻t12のタイミングにおいて電荷保持部MEMには時刻t8から時刻t10の間の期間T4に光電変換素子PDで生成された電荷が保持されているため、電荷保持部MEMが保持するこの電荷に基づいて待機画像を生成する。すなわち、単位期間T204において電荷保持部MEMが電荷を保持する期間T3の経過後、電荷保持部MEMのリセットは行わずに、待機画像読み出しモード(ステートS3)に移行する。
一方、図8に示すように、期間T2の間の時刻t14にトリガ信号が入力されたものとする。この場合、時刻t14のタイミングにおいて、期間T4の間に光電変換素子PDで生成され電荷保持部MEMに転送された電荷はリセットされており、電荷保持部MEMは電荷を保持していない。そこで、時刻t14を含む露光期間(期間T5)の経過を待ち、期間T5の間に光電変換素子PDで生成された電荷に基づいて、待機画像を生成する。すなわち、時刻t13から期間T2が経過した後、時刻t15から時刻t16の期間において光電変換素子PDに蓄積された電荷を電荷保持部MEMに転送し、待機画像読み出しモード(ステートS3)における読み出し動作に移行する。期間T5の長さが、前述の第2の時間である。
次に、本実施形態による撮像システムの適用例について説明する。本実施形態による撮像システムは、特に限定されるものではないが、例えば、所望のタイミングで入力されたトリガ信号に応じて高速な発生事象をとらえる産業用のカメラや業務用のカメラに適用することができる。或いは、静止画や30~60フレーム/秒の動画を取得可能な通常のデジタルカメラでありながら、入力されたトリガ信号に応じて高速な一瞬を撮像できるようなハイスピード撮像機能を持つカメラに適用することもできる。
図9は、風船に弾丸が当たって破裂するまでの様子を高速撮影したときの画像を示す模式図である。図9の上段に示す3コマの画像P103,P106,P107は、通常露光モードにおいて撮影した連続画像である。図9の中段に点線の枠で示す6コマの画像P201,P202,P203,P204,P205,P206は、待機モードの各々の単位期間の間に光電変換素子PDで生成される電荷に基づいて画像を生成した場合に予想される連続画像である。ここでは、通常露光モードにおけるフレーム期間の長さが待機モードにおけるフレーム期間の長さの3倍である場合を想定している。図9の下段に太い実線の枠で示す1コマの画像P305は、待機画像読み出しモードで読み出した画像である。
ハイスピード撮影では画像のブレやボケを防ぐために、各フレーム期間における光電変換素子PDの露光期間は、1フレームの周期よりも短い時間に設定される。そのため、通常露光モードにおいて撮影を行うと、図9の上段に示すように、取得した連続画像における弾丸と風船との間の位置関係の変化は間欠的になる。
ここで、観察したいタイミングとして、時刻t30においてトリガ信号が入力される場合を想定する。この場合、時刻t30において画像P106が得られた後、時刻t40において画像P107が得られることになる。しかしこの場合、トリガ信号の入力に応じて取得された画像P106では弾丸が既に風船に入り込んだ状態であり、風船に当たる瞬間の画像を取得することはできない。
一方、本実施形態による撮像システムでは、画像P103,P106に相当する時間帯において、例えば図9の中段に示すように、画像P201,P202,P203,P204,P205,P206に相当する短い露光周期で待機露光を行うことができる。したがって、時刻t30においてトリガ信号が入力された場合に、時刻t30のタイミングに対応する画像P106だけでなく、1周期前の待機露光期間に対応する画像P305をも読み出すことができる。したがって、本実施形態による撮像システムによれば、ハイスピード撮影を行う場合において、撮影すべきタイミングを取り逃す可能性を低減することができる。
このように、通常露光モードにおいては、1フレーム期間に、露光期間のほかに画像の読み出しを行う期間が含まれるため、撮影が行われないブランキング期間が存在する。これに対し、本実施形態における待機モードでは画像の読み出しを行わないため、1フレーム期間の長さを露光期間の長さに近づけることができる。したがって、本実施形態によれば、トリガ信号が入力されたタイミングとの時間差がほとんどない直前の瞬間における画像を取り逃がすことを防ぐことができる。
本実施形態による撮像システム101を構成するうえで、撮像装置102は、画像を読み出すことなくリセットが可能な電荷保持部を備え、通常露光と待機露光とにおいて露光周期の変更が可能な構成を有しているだけでよい。したがって、撮像装置102の集積度に大きな影響を与えることはなく、画素数や開口率の低下による画質の劣化を防止しつつ、トリガ信号が入力される直前の画像を取得可能な撮像装置を実現することができる。
なお、本実施形態では、転送トランジスタM2と電荷保持部MEMとを含みグローバル電子シャッタ機能を備えた画素120を有する撮像装置102を例示した。しかしながら、画素120がグローバル電子シャッタ機能を備えていることは、本実施形態の撮像装置102が備えるべき本質的な構成ではない。本発明の本質は、光電変換素子PDに蓄積されつつある電荷と並行して、1画面分の画像情報としての電荷を保持できる機能を備えていることである。
したがって、画像を読み出すことなく次の露光を行う待機露光動作が可能な画素構成であれば、本実施形態と同様の効果を奏することができる。例えば、転送トランジスタM2を有さず、転送トランジスタM1の後段に浮遊拡散部FDによる電荷保持部を配置したローリングシャッタの画素構成においても、本発明を適用可能である。この場合、光電変換素子PDから浮遊拡散部FDに電荷を転送して保持する一方、光電変換素子PDにおける電荷の蓄積を並行して行うように構成することで、本実施形態で説明したと同様の待機露光動作を実現することができる。
また、本実施形態において、第1の転送部109は、光電変換部107に蓄積された電荷を余すことなく電荷保持部110へ転送する機能があるとよい。また、リセット部108は、光電変換部107に蓄積された電荷を余すことなくリセットする機能があるとよい。また、第2の転送部111は、電荷保持部110から出力部112へ電荷を余すことなく転送する機能があるとよい。これら機能は、画素回路を構成する各素子のポテンシャル分布を適宜設定することにより実現することができる。総ての電荷を余すことなく転送或いはリセットできるように構成することによって、熱が原因となる転送むらやリセットむらなどを抑制することができる。これにより熱雑音の影響が抑制されるため、例えば待機露光のように露光時間が短い場合においても良好な画質の画像を取得することができる。
本実施形態による撮像システムは、一般的な撮像システムに簡単な回路構成を追加するだけで実現可能であり、画素サイズの増加による画素数の制約や光電変換部以外の回路による開口率の低下などの性能低下を避けることができる。また、撮像装置から読み出したデータを処理する後段のシステムのインターフェースも、通常の連続画像出力時と同様の信号配線数、画像処理メモリなどで対応することができる。これにより、撮像すべき発生事象を取り逃がさない特徴を有しつつ、安価で小型な撮像装置及び撮像システムを提供することができる。
このように、本実施形態によれば、装置構成が複雑化するのを抑制しつつ撮像すべきタイミングにおける画像をトリガ信号に応じて取得することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による撮像システムについて、図10乃至図12を用いて説明する。第1実施形態による撮像システムと同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
はじめに、本実施形態による撮像システムの構造について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。図11は、本実施形態による撮像システムにおける撮像装置の画素の構成例を示す回路図である。
本実施形態による撮像システム101は、図10に示すように、撮像装置102の画素120の構成が異なるほかは、第1実施形態による撮像システムと同様である。すなわち、本実施形態の撮像システム101における撮像装置102の画素120は、第1実施形態の構成に加えて、第3の転送部121と、電荷保持部122と、第4の転送部123と、を更に有している。第3の転送部121は、光電変換部107で生成・蓄積された電荷を電荷保持部122に転送する機能を備える。電荷保持部122は、光電変換部107から転送された電荷を一時的に保持する機能を備える。第4の転送部123は、電荷保持部122に保持された電荷を出力部112に転送する機能を備える。出力部112は、電荷保持部122から転送された電荷の量に応じた信号(画素信号)を画像処理部104へ出力する機能を更に備える。
すなわち、本実施形態の撮像システム101における撮像装置102の画素120は、光電変換部107から転送された電荷を一時的に保持するための2つの電荷保持部110,122を有している。光電変換部107から電荷保持部110への電荷転送と光電変換部107から電荷保持部122への電荷転送とは、第1の転送部109と第3の転送部121とにより別々に制御が可能である。また、電荷保持部110から出力部112への電荷転送と電荷保持部122から出力部112への電荷転送とは、第2の転送部111と第4の転送部123とにより別々に制御が可能である。
図11には、2行2列の行列状に配された4つの画素120の構成例を示している。各々の画素120は、図11に示すように、光電変換素子PD、転送トランジスタM1,M2,M7,M8、電荷保持部MEM1,MEM2、リセットトランジスタM3、増幅トランジスタM4、選択トランジスタM5、排出トランジスタM6により構成される。光電変換素子PDは、図10における光電変換部107に対応する。転送トランジスタM1は、図10における第1の転送部109に対応する。電荷保持部MEM1は、図10における電荷保持部110に対応する。転送トランジスタM2は、図10における第2の転送部111に対応する。転送トランジスタM7は、図10における第3の転送部121に対応する。電荷保持部MEM2は、図10における電荷保持部122に対応する。転送トランジスタM8は、図10における第4の転送部123に対応する。リセットトランジスタM3、増幅トランジスタM4、選択トランジスタM5は、図10における出力部112に対応する。排出トランジスタM6は、図10におけるリセット部108に対応する。
光電変換素子PDを構成するフォトダイオードのカソードは、転送トランジスタM1のソース、転送トランジスタM7のソース及び排出トランジスタM6のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインは、転送トランジスタM2のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインと転送トランジスタM2のソースとの接続ノードは、容量成分を含み、電荷保持部MEM1としての機能を備える。図11には、この容量成分を、当該ノードに一方の端子が接続された容量素子で表現している。この容量素子の他方の端子は、接地ノードに接続されている。転送トランジスタM7のドレインは、転送トランジスタM8のソースに接続されている。転送トランジスタM7のドレインと転送トランジスタM8のソースとの接続ノードは、容量成分を含み、電荷保持部MEM2としての機能を備える。図11には、この容量成分を、当該ノードに一方の端子が接続された容量素子で表現している。この容量素子の他方の端子は、接地ノードに接続されている。
転送トランジスタM2のドレイン及び転送トランジスタM8のドレインは、リセットトランジスタM3のソース及び増幅トランジスタM4のゲートに接続されている。転送トランジスタM2のドレインと、転送トランジスタM8のドレインと、リセットトランジスタM3のソースと、増幅トランジスタM4のゲートとの接続ノードは、いわゆる浮遊拡散部FDである。浮遊拡散部FDは、容量成分(浮遊拡散容量)を含み、電荷の保持部としての機能を備える。増幅トランジスタM4のソースは、選択トランジスタM5のドレインに接続されている。選択トランジスタM5のソースは、対応する列の出力線150に接続されている。
画素アレイの各行には、対応する行に属する画素120を駆動するための制御信号を供給する制御線140が配されている。制御線140の各々は、信号線141,142,143,144,145,146を含む。信号線141,142,143,144は、第1実施形態と同様である。信号線145は、対応する行に属する画素120の転送トランジスタM7のゲートに接続されている。信号線145には、転送トランジスタM7を制御するための駆動パルスである制御信号φGS2が出力される。信号線146は、対応する行に属する画素120の転送トランジスタM8のゲートに接続されている。信号線146には、転送トランジスタM8を制御するための駆動パルスである制御信号φTX2が出力される。
画素120をこのように構成することで、電荷保持部MEM1,MEM2のうちの一方で光電変換素子PDから転送された電荷を保持しつつ、光電変換素子PDではリセット動作を行い電荷の蓄積を開始することができる。また、電荷保持部MEM1,MEM2のうちの他方では、リセット動作を行って光電変換素子PDからの電荷の転送に備えることができる。
すなわち、本実施形態の撮像装置102では、電荷保持部MEM1,MEM2のうちの一方のリセット動作を、他方の電荷保持期間中に行うことができる。これにより、1フレーム期間における電荷保持部MEMでの電荷保持期間が、リセット動作を行う必要があることによって短くなることを防止することができ、第1実施形態の場合よりも効率的で簡単な待機露光動作を実現することができる。
具体的には、2つの電荷保持部MEM1,MEM2において1フレーム毎に交互に電荷保持を行う中で、トリガ信号が入力されたタイミングで電荷を保持している方の電荷保持部MEM1,MEM2から、トリガ信号が入力される前の信号を読み出す。トリガ信号が入力されたタイミングで光電変換素子PDが生成していた電荷は、露光期間の経過後にもう一方の電荷保持部MEM1,MEM2に転送し、トリガ信号が入力される前の信号の読み出しに続いて、トリガ信号の入力時の信号として読み出す。
次に、本実施形態による撮像システムの動作について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態による撮像システムの動作を示すタイミングチャートである。図12には、待機モードフラグ、トリガ信号、制御信号φOFD,φGS1,φGS2,φRES,φTX1(1)~φTX1(m),φTX2(1)~φTX2(m)を示している。なお、制御信号φTX1(1)は1行目の画素120に供給される制御信号φTX1であり、制御信号φTX1(2)は2行目の画素120に供給される制御信号φTX1である。また、制御信号φTX1(m)はm行目の画素120に供給される制御信号φTX1である。同様に、制御信号φTX2(1)は1行目の画素120に供給される制御信号φTX2であり、制御信号φTX2(2)は2行目の画素120に供給される制御信号φTX2である。また、制御信号φTX2(m)はm行目の画素120に供給される制御信号φTX2である。
図12には、ステートS2からステートS3を経てステートS1に至る動作の一例を示している。図12において、時刻t0から時刻t19までがステートS2の期間であり、時刻t19から時刻t22までがステートS3の期間であり、時刻t22以降がステートS1の期間である。
ステートS2では、電荷保持部MEM1へのサンプリング動作及び電荷保持部MEM2のリセットを行う単位期間と、電荷保持部MEM2へのサンプリング動作及び電荷保持部MEM1のリセットを行う単位期間と、を交互に行う。図12において、単位期間T201及び単位期間T203は、電荷保持部MEM1へのサンプリング動作と電荷保持部MEMのリセットとを行う単位期間である。また、単位期間T202及び単位期間T204は、電荷保持部MEM2へのサンプリング動作と電荷保持部MEM1のリセットとを行う単位期間である。
時刻t1において、制御信号φOFDがハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の光電変換素子PDがリセットされる。制御信号φOFDがローレベルになる時刻t2が、光電変換素子PDの露光期間の開始時刻となる。
次いで、時刻t3において、制御信号φRES,φTX2(φTX2(1),φTX2(2),…,φTX2(m))がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の電荷保持部MEM2がリセットされる。
次いで、時刻t4において、制御信号φGS2がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120において、光電変換素子PDに蓄積された電荷が電荷保持部MEM2に転送される。時刻t2から、制御信号φGS2がローレベルとなる時刻t5までの期間T12が、光電変換素子PDから電荷保持部MEM2に転送される電荷を生成する露光期間に相当する。
次いで、時刻t6において、制御信号φOFDがハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の光電変換素子PDがリセットされる。制御信号φOFDがローレベルになる時刻t7が、光電変換素子PDの露光期間の開始時刻となる。
次いで、時刻t8において、制御信号φRES,φTX1(φTX1(1),φTX1(2),…,φTX1(m))がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の電荷保持部MEM1がリセットされる。時刻t0から時刻t8までの期間T21が、電荷保持部MEM1が電荷を蓄積している期間である。
次いで、時刻t9において、制御信号φGS1がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120において、光電変換素子PDに蓄積された電荷が電荷保持部MEM1に転送される。時刻t7から、制御信号φGS1がローレベルとなる時刻t10までの期間T11が、光電変換素子PDから電荷保持部MEM1に転送される電荷を生成する露光期間に相当する。
次いで、時刻t11において、制御信号φOFDがハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の光電変換素子PDがリセットされる。制御信号φOFDがローレベルになる時刻t12が、光電変換素子PDの露光期間の開始時刻となる。
次いで、時刻t13において、制御信号φRES,φTX2がハイレベルとなり、総ての行に属する画素120の電荷保持部MEM2がリセットされる。時刻t4から時刻t13までの期間T22が、電荷保持部MEM2が電荷を蓄積している期間である。
同様にして、時刻t12以後に光電変換素子PDに蓄積された電荷は時刻t15までの期間に電荷保持部MEM2へと転送され、時刻t16以後に光電変換素子PDに蓄積された電荷は時刻t20までの期間に電荷保持部MEM1へと転送される。
こうして、ステートS2では、電荷保持部MEM1へのサンプリング動作及び電荷保持部MEM2のリセットを行う単位期間と、電荷保持部MEM2へのサンプリング動作及び電荷保持部MEM1のリセットを行う単位期間と、を交互に行う。
ステートS2からステートS3への移行は、トリガ信号の入力を検知したことに応じて行われる。図12は、単位期間T204の間の時刻t18にトリガ信号が入力された場合の動作例である。ここでは、トリガ信号が入力された時刻t18の時点において、電荷保持部MEM2が電荷を保持しており、光電変換素子PDでは電荷保持部MEM1に転送される電荷の生成のための露光期間が実行されているものとする。
ステートS3では、単位期間T301において、トリガ信号が入力された時点において電荷保持部MEM1又は電荷保持部MEM2が保持している電荷に基づく信号の読み出しを行う。また、続く単位期間T302において、トリガ信号が入力された時点において光電変換素子PDにおいて行われている露光動作の終了後に電荷保持部MEM2又は電荷保持部MEM1に転送される電荷に基づく信号の読み出しを行う。
図12の例では、時刻t18の時点において、トリガ信号が入力される直前の露光期間(期間T12)の間に生成された電荷は電荷保持部MEM2に保持されている。また、光電変換素子PDにおいては、次に電荷保持部MEM1に転送される電荷を生成する露光期間(期間T11)が実行されている。したがって、時刻t18にトリガ信号が入力されて撮像装置102がステートS2からステートS3に移行すると、単位期間T301では、単位期間T204の間に電荷保持部MEM2に保持されている電荷に基づく信号の読み出しが行単位で行われる。また、単位期間T302において、単位期間T204の間に光電変換素子PDで生成され電荷保持部MEM1へと転送される電荷に基づく信号の読み出しが行単位で行われる。
具体的には、制御信号切り替え部116を介して第2の制御信号生成部115から画素120の第2の転送部111及び出力部112に制御信号φTX2,φRESを所定のタイミングで供給する。これにより、浮遊拡散部FDのリセットと電荷保持部MEM2から浮遊拡散部FDへの電荷の転送とを行毎に順次行い、画素120の各々から画素信号の読み出しを行う。
また、時刻t19において制御信号φGS1をハイレベルに制御して光電変換素子PDに蓄積された電荷を電荷保持部MEM1に転送する。そして、時刻t21以降の単位期間T302において、制御信号切り替え部116を介して第2の制御信号生成部115から画素120の第1の転送部109及び出力部112に制御信号φTX1,φRESを所定のタイミングで供給する。これにより、浮遊拡散部FDのリセットと電荷保持部MEM1から浮遊拡散部FDへの電荷の転送とを行毎に順次行い、画素120の各々から画素信号の読み出しを行う。
ステートS3において、総ての行に属する画素120から、電荷保持部MEM1,MEM2に保持されている電荷に基づく信号の読み出しが完了すると、時刻t22において待機モードフラグがローレベルとなり、通常露光モード(ステートS1)に移行する。
ステートS1では、単位期間T101,T102,…により定義されるフレーム期間の各々において、通常のグローバル電子シャッタ動作と同様にして、光電変換素子PDの露光動作と、光電変換素子PDで生成された電荷に基づく信号の読み出し動作とを行う。
ステートS1はステートS3とは異なり画素信号の読み出し動作を行うため、ステートS1が実行される単位期間T101,T102の長さは、ステートS2が実行される単位期間T201,T202,T203,T204の長さよりも長い。したがって、本実施形態によれば、第1実施形態の場合と同様、トリガ信号が入力されたタイミングとの時間差がほとんどない直前の瞬間における画像を取り逃がすことを防ぐことができる。
また、本実施形態のように、画素120に光電変換部107とは別に複数の電荷保持部110,122を設けることで、一方の電荷保持部で1フレーム分の画像を確保しながら他方の電荷保持部を更新するように待機露光動作を繰り返すことができる。これにより、トリガ信号が入力される直前の画像とトリガ信号が入力されたタイミングにおける画像との両方を連続して読み出すことが可能になる。これにより、トリガ信号の入力前後において高速で発生する事象をより正確に把握することができる。
本実施形態による撮像システム101を構成するうえで、撮像装置102は、画像を読み出すことなくリセットが可能な電荷保持部を備え、通常露光と待機露光とにおいて露光周期の変更が可能な構成を有しているだけでよい。したがって、撮像装置102の集積度に大きな影響を与えることはなく、画素数や開口率の低下による画質の劣化を防止しつつ、トリガ信号が入力される直前の画像を取得可能な撮像装置を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、装置構成が複雑化するのを抑制しつつ撮像すべきタイミングにおける画像をトリガ信号に応じて取得することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による撮像システムについて、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1及び第2実施形態で述べた撮像装置102は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図13には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図13に例示した撮像システム200は、撮像装置201、被写体の光学像を撮像装置201に結像させるレンズ202、レンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204、レンズ202の保護のためのバリア206を有する。レンズ202及び絞り204は、撮像装置201に光を集光する光学系である。撮像装置201は、第1又は第2実施形態で説明した撮像装置102であって、レンズ202により結像された光学像を画像データに変換する。
撮像システム200は、また、撮像装置201より出力される出力信号の処理を行う信号処理部208を有する。信号処理部208は、撮像装置201が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換を行う。また、信号処理部208はその他、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部208の一部であるAD変換部は、撮像装置201が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置201とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置201と信号処理部208とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
撮像システム200は、さらに、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。さらに撮像システム200は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
さらに撮像システム200は、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、撮像装置201と信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。タイミング発生部220は、第1又は第2実施形態で説明したタイミング発生部103の機能を含みうる。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム200は、少なくとも撮像装置201と、撮像装置201から出力された出力信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。
撮像装置201は、撮像信号を信号処理部208に出力する。信号処理部208は、撮像装置201から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部208は、撮像信号を用いて、画像を生成する。信号処理部208は、第1又は第2実施形態で説明した画像処理部104の機能を含みうる。
このように、本実施形態によれば、第1又は第2実施形態による撮像装置102を適用した撮像システムを実現することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による撮像システム及び移動体について、図14を用いて説明する。図14は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図14(a)は、車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記第1及び第2実施形態のいずれかに記載の撮像装置102である。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図14(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システムを示した。車両情報取得装置320が、撮像システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。さらに、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、上記第1実施形態では1つの画素120が1つの電荷保持部MEMを備える構成を示し、上記第2実施形態では1つの画素120が2つの電荷保持部MEM1,MEM2を備える構成を示した。しかしながら、1つの画素120が備える電荷保持部MEMの数はこれらに限定されるものではなく、1つの画素120が3つ以上の複数の電荷保持部を備えていてもよい。この場合、待機モードにおいて、複数の電荷保持部に順番に電荷をサンプリングすることにより、トリガ信号が入力されたタイミングの直前の複数の画像を取得することができる。
また、上記第1及び第2実施形態では、排出トランジスタM6を備える画素120を有する撮像装置102を例にして説明したが、画素120は必ずしも排出トランジスタM6を備える必要はない。この場合、光電変換素子から電荷保持部への電荷の転送後、制御信号φGS1をローレベルに制御するタイミングが、露光期間の開始時刻となる。
また、上記第3及び第4実施形態に示した撮像システムは、本発明の光電変換装置を適用しうる撮像システム例を示したものであり、本発明の撮像装置を適用可能な撮像システムは図13及び図14に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101…撮像システム
102…撮像装置
107…光電変換部
110,122…電荷保持部
112…出力部
113…タイミング制御部
114…第1の制御信号生成部
115…第2の制御信号生成部
116…制御信号切り替え部
117…トリガ信号受信部

Claims (12)

  1. 光電変換により電荷を生じる光電変換部と、前記光電変換部から転送される電荷を保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する出力部と、を各々が含む複数の画素を有する撮像装置であって、
    前記光電変換部の露光動作と、前記電荷保持部のリセット動作と、前記光電変換部から前記電荷保持部への電荷転送動作とを含み、前記リセット動作と前記電荷転送動作とによって前記電荷保持部が保持する電荷を更新する動作を前記複数の画素に行わせる第1の制御と、前記電荷保持部が保持する電荷に基づく信号を、前記複数の画素のそれぞれから読み出す第2の制御と、を行う制御部を有し、
    外部からトリガ信号が入力される前の第1の期間に、前記制御部は、前記第2の制御を介さずに前記第1の制御を所定の周期で繰り返し、
    前記第1の期間の後、外部から前記トリガ信号が入力されると、前記制御部は前記第1の制御から前記第2の制御に変更し、
    前記出力部は、
    前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持している場合は、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、
    前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持していない場合は、進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の画素の各々の前記電荷保持部は、第1の電荷保持部と第2の電荷保持部とを有し、
    前記第1の制御では、前記第1の電荷保持部が保持する電荷と前記第2の電荷保持部が保持する電荷とを、前記所定の周期で交互に更新し、
    前記出力部は、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記第1の電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記第2の電荷保持部で進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記第2の電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記複数の画素の各々は、前記光電変換部をリセットするリセット部を更に有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記出力部は、前記電荷保持部から転送される電荷を保持する第3の電荷保持部を更に有し、前記第3の電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の画素は、複数行及び複数列に渡って配され、
    前記露光動作及び前記電荷転送動作は、前記複数行の画素に対して同時に実行し、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する読み出し動作は前記複数行の行単位で実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記複数の画素に対して前記第1の制御を行うための第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部と、
    前記複数の画素に対して前記第2の制御を行うための第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部と、
    前記トリガ信号を受信するトリガ信号受信部と
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記複数の画素に対して前記第1の制御を行うための第1の制御信号を生成し前記撮像装置に供給する第1の制御信号生成部と、
    前記複数の画素に対して前記第2の制御を行うための第2の制御信号を生成し前記撮像装置に供給する第2の制御信号生成部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  8. 光電変換により電荷を生じる光電変換部と、前記光電変換部から転送される電荷を保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する出力部と、を各々が含む複数の画素を有する撮像装置と、
    前記撮像装置を、前記光電変換部の露光動作と、前記電荷保持部のリセット動作と、前記光電変換部から前記電荷保持部への電荷転送動作とを含み、前記リセット動作と前記電荷転送動作とによって前記電荷保持部が保持する電荷を更新する第1の動作モードで動作するための第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部と、
    前記撮像装置を、前記電荷保持部が保持する電荷に基づく信号を、前記複数の画素のそれぞれから読み出す第2の動作モードで動作するための第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部と、
    前記第1の制御信号生成部及び前記第2の制御信号生成部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    外部からトリガ信号が入力される前の第1の期間に、前記第2の動作モードを介さずに前記第1の動作モードを所定の周期で繰り返し、
    前記第1の期間の後、外部から前記トリガ信号が入力されると、前記第1の動作モードから前記第2の動作モードに変更し、
    前記出力部は、
    前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持している場合は、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、
    前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持していない場合は、進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする撮像システム。
  9. 前記トリガ信号を受信するトリガ信号受信部と、
    前記トリガ信号の受信に応じて、前記撮像装置に供給する制御信号を前記第1の制御信号から前記第2の制御信号に切り替える制御信号切り替え部を更に有する
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の撮像システム。
  10. 前記撮像装置から出力される信号を処理する信号処理部を更に有する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の撮像システム。
  11. 移動体であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置からの信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動体。
  12. 光電変換により電荷を生じる光電変換部と、前記光電変換部から転送される電荷を保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持する電荷の量に応じた信号を出力する出力部と、を各々が含む複数の画素を有する撮像装置の駆動方法であって、
    前記光電変換部の露光動作と、前記電荷保持部のリセット動作と、前記光電変換部から前記電荷保持部への電荷転送動作とを含み、前記電荷保持部が保持する電荷を前記リセット動作と前記電荷転送動作とによって更新する動作を前記複数の画素に行わせる第1のステップと、
    前記電荷保持部が保持する電荷に基づく信号を、前記複数の画素のそれぞれから読み出す第2のステップと、を有し、
    外部からトリガ信号が入力される前の第1の期間に、前記第2のステップを介さずに前記第1のステップを所定の周期で繰り返し、
    前記第1の期間の後、外部から前記トリガ信号が入力されると、前記第1のステップから前記第2のステップに変更し、
    前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持している場合は、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力し、
    前記トリガ信号を受信したタイミングにおいて前記光電変換部から転送された電荷を前記電荷保持部が保持していない場合は、進行中の前記露光動作及び前記電荷転送動作が完了した後、前記電荷保持部が保持している電荷の量に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする撮像装置の駆動方法。
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