JP7150343B2 - チアゾール誘導体およびその使用 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2017年01月09日に出願された中国特許出願CN201710014893.9に基づき優先権を主張するものであって、その内容の全てここに取り込む。
本発明は、新規チアゾール系化合物に関し、特に式(I)で表される化合物、その医薬組成物、および単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療する医薬品の調製へのその使用に関する。
ウイルス性疾患の治療において、新しい治療法に対して大きな需要がある。様々な細菌感染の治療法の開発において、大きな進歩がなされてきたが、ウイルスの治療に実行可能な治療法がまだほとんどない。ジドブジンは、すでに承認されたヒト免疫不全ウィルス治療用の主要な品種である。現在、ガンシクロビル、アシクロビル及びホスカルネットは、ヘルペスウイルス感染の治療に使用される。しかしながら、これらの治療法は宿主細胞DNAの複製を損なうか、または限られた数のウイルス感染にしか作用しないため、大きな副作用がある。また、ウイルスは、治療に対する耐性を発現することができ、治療効果を低下させていくことが知られている。
ヘルペスウイルス科は、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、サイトメガロウイルス(CMV)、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン-バーウイルス、ヒトヘルペスウイルス-6(HHV6)、ヒトヘルペスウイルス-7(HHV7)、ヒトヘルペスウイルス-8(HHV8)、偽狂犬病ウイルス、および鼻気管炎ウイルスなどを含むDNAウイルスのファミリーである。
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007150343000001
但し、
は、H、C1-4アルキル基またはC3-6シクロアルキル基からなる群から選択され;
、Rは、それぞれ独立してHから選択されるか、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよいC1-3アルキル基から選択され;
、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択され:フェニル基、5~6員ヘテロアリール基、5~6員ヘテロアリール-O-;
環Aは、C5-7シクロアルキル基または5~8員のヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され;
Rは、F、Cl、OH、NH、-COOH、またはC1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、-N,N-ジ(C1-3アルキル)アミノ基、C1-3アルキル-C(=O)O-からなる群から選択され;
上記の5~6員ヘテロアリール基、5~8員ヘテロシクロアルキル基における「ヘテロ」は、それぞれ独立して-S-、-O-、-NH-、Nからなる群から選択され;
上記の場合のいずれかにも、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立して1、2または3から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、F、Cl、OH、NH、-COOH、CH
Figure 0007150343000002
CH-C(=O)O-からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、
Figure 0007150343000003
からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、Rは、それぞれ独立してHから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択される:CH、-CH-CH
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、Rは、それぞれ独立してH、CH、-CH-OH、-CH-OAcからなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、CH、-CH-OH、-CH-OAcからなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、CHからなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択される:ピリジル、チアゾリル、ピリジル-O-。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択される:
Figure 0007150343000004
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、
Figure 0007150343000005
からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、F、Cl、
Figure 0007150343000006
からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、
Figure 0007150343000007

からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、F、Cl、
Figure 0007150343000008
からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の環Aは、ピペリジル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル(oxepanyl)、シクロペンチル、シクロヘキシルからなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の構造単位
Figure 0007150343000009
は、
Figure 0007150343000010

からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の構造単位
Figure 0007150343000011
は、
Figure 0007150343000012

からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の構造単位
Figure 0007150343000013
は、
Figure 0007150343000014

からなる群から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、F、Cl、OH、NH、-COOH、CH
Figure 0007150343000015
CH-C(=O)O-からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、
Figure 0007150343000016
から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、Rは、それぞれ独立してHから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択され:CH、-CH-CH;また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、Rは、それぞれ独立してH、CH、-CH-OH、-CH-OAcからなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、CH、-CH-OH、-CH-OAcからなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、CHからなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択され:ピリジル、チアゾリル、ピリジル-O-;また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択され:
Figure 0007150343000017
また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、
Figure 0007150343000018
からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、F、Cl、
Figure 0007150343000019
からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、
Figure 0007150343000020
からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記のRは、H、F、Cl、
Figure 0007150343000021
からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の環Aは、ピペリジル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、シクロペンチル、シクロヘキシルからなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の構造単位
Figure 0007150343000022
は、
Figure 0007150343000023
からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の構造単位
Figure 0007150343000024
は、
Figure 0007150343000025

からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記の構造単位
Figure 0007150343000026
は、
Figure 0007150343000027

からなる群から選択され、また、その他の変数は上記のように定義される。
また、本発明は、上記の変数を任意に組み合わせた実施形態も含む。
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩は、以下の化合物から選択される。
Figure 0007150343000028
Figure 0007150343000029
ただし、R、R、R、R、RおよびRは上記のように定義される。
さらに、本発明は以下の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007150343000030
Figure 0007150343000031
Figure 0007150343000032

Figure 0007150343000033
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩は、以下の化合物から選択される。
Figure 0007150343000034
Figure 0007150343000035
Figure 0007150343000036
また、本発明は、治療有効量の前記化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
また、本発明は、単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療するための医薬品の調製への、前記化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
また、本発明は、単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療するための医薬品への、前記医薬組成物の使用を提供する。
発明の効果
新規チアゾール系化合物である本発明化合物は、単純ヘルペスウイルス(HSV)に対して優れた抗ウイルス活性を有し、生体内の薬物動態学の研究において、同じ有効用量での血漿中曝露量が低く、より良好な安全性を示す。
定義と用語
特に明記しない限り、本明細書で使用される以下の用語は、以下の意味を有することを意図している。特定の用語は、特定の定義がない場合に、不定または不明瞭と見なされるべきではないが、通常の意味で理解されるべきである。本明細書に商品名が記載される場合、その対応する商品またはその活性成分を指す。ここで、「薬学的に許容される」という用語とは、これらの化合物、材料、組成物、および/または剤形について、信頼性のある医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用することに適し、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題または合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスク比に見合うことをいう。
「薬学的に許容される塩」という用語とは、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物を比較的毒性のない酸または塩基と反応させることで調製される本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中でこのような化合物が中性形態として十分な量の塩基と接触させることで、塩基付加塩が得られる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミンもしくはマグネシウムの塩、または類似の塩を含む。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中でこのような化合物が中性形態として十分な量の酸と接触させることで、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸塩と有機酸塩を含む。上記の無機酸塩として、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、重炭酸塩、リン酸、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、硫酸、硫酸水素塩、ヨウ化水素酸、亜リン酸などの無機酸塩が挙げられる。上記の有機酸塩として、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの類似の酸の塩や、アミノ酸(アルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸などの有機酸の塩が挙げられる(Berge et al.,「Pharmaceutical Salts」,Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19(1977)参照)。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性官能基と酸性官能基の両方を含むため、塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換することができる。
好ましくは、通常の方法で塩を塩基または酸と接触させ、次いで親化合物を分離することで、中性形態の化合物が再生される。親化合物の形態と様々な塩の形態との違いは、極性溶媒における異なる溶解度などの特定の物理的性質にある。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」は、酸または塩基との塩を形成するように親化合物が修飾されたものであり、本発明の化合物の誘導体に含まれる。薬学的に許容される塩の例として、アミンなどの塩基性部分の無機酸塩または有機酸塩、カルボン酸などの酸性部分のアルカリ金属塩または有機塩などが挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩は、例えば無毒性の無機酸または有機酸で形成される塩のような通常の無毒性塩または親化合物の四級アンモニウム塩を含む。通常の無毒性塩は、無機酸及び有機酸に由来する塩が含まれるが、これらに限定されない。上記の無機酸又は有機酸は、2-アセトキシ安息香酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸塩、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトース、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシル、ヒドロキシナフタレン、イセチオン酸、乳酸、ラクトース、ドデシルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、亜酢酸(subacetic acid)、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン、酒石酸およびp-トルエンスルホン酸からなる群から選択される。
本発明の薬学的に許容される塩は、通常の化学的方法によって酸性または塩基性部分を含む親化合物から調製することができる。一般的に、このような塩は、水または有機溶媒或いは両者の混合物中で、これらの化合物を遊離酸または塩基として化学量論量の適宜な塩基または酸と反応させることにで調製される。一般的に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルなどの非水性媒体が好ましい。
塩の形態に加えて、本発明の化合物はプロドラッグの形態がある。本明細書に記載の化合物のプロドラッグとは、生理的条件下で容易に化学変化を起こして本発明の化合物に変換される化合物をいう。また、プロドラッグは、生体内の環境で化学的または生化学的方法によって本発明の化合物に変換することができる。
本発明の特定の化合物は、水和形態を含む溶媒和形態または非溶媒和形態として存在することができる。一般的に、溶媒和形態と非溶媒和形態は相当であり、両方とも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有しても良い。ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれぞれの異性体はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
特に断らない限り、くさび結合(wedged bond)および破線結合(dashed bond)
Figure 0007150343000037
で立体中心の絶対配置を表し、波線
Figure 0007150343000038
でくさび結合または破線結合
Figure 0007150343000039
を表し、
Figure 0007150343000040
で立体中心の相対配置を表す。本発明の化合物がオレフィン性二重結合または他の幾何学的不斉中心を含む場合、特に明記されない限り、EおよびZ幾何異性体が含まれる。同様に、全ての互変異性体は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、特定の幾何異性体または立体異性体として存在してもよい。本発明では、シスとトランス異性体、(-)と(+)エナンチオマー、(R)と(S)エナンチオマー、ジアステレオ異性体、(D)異性体、(L)異性体、およびそのラセミ混合物、他の混合物、例えばエナンチオマーまたはジアステレオ異性体が豊富な混合物を含むすべてのこのような化合物が想定される。これらはすべて本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基は、さらなる不斉炭素原子を有していてもよい。これらの異性体およびそれらの混合物はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
光学活性を有する(R)と(S)異性体、およびDとL異性体は、キラル合成、キラル試薬または他の従来技術を用いて調製される。本発明のある化合物の1種類のエナンチオマーを得たい場合、純粋な所望のエナンチオマーは、不斉合成、または得られたジアステレオマー混合物の分離および補助基の開裂を含む、キラル補助剤による誘導作用によって得ることができる。或いは、分子が塩基性官能基(アミノ基など)または酸性官能基(カルボキシル基など)を含む場合、化合物は適宜な光学活性を有する酸または塩基と反応して、ジアステレオマー異性体の塩を形成し、その後、当技術分野における従来の方法でジアステレオマーの分離を行い、純粋なエナンチオマーを回収する。さらに、エナンチオマーおよびジアステレオ異性体は、一般的に、キラル固定相を使用した、任意に化学誘導法(例えば、アミンからカルバメートを生成する)と組み合わせたクロマトグラフィーによって単離される。
本発明の化合物は、この化合物を構成する1個以上の原子に非天然な割合で同位体原子を含有していてもよい。例えば、トリチウム(H)、ヨウ素-125(125I)またはC-14(14C)のような放射性同位体で標識された化合物を用いられる。本発明の化合物の全ての同位体組成の変換は、放射性を有するか否かにかかわらず、本発明の範囲内に含まれる。
「任意の」または「任意に」は、後続の事項または条件が発生する可能性があるが必ず発生ではないことを意味し、この用語は、上記の事項または条件が発生する場合および上記の事項または条件が発生しない場合を含む。
「置換された」という用語とは、特定の原子上の1個以上の水素原子が置換基によって置換されることを指し、また、特定の原子の原子価が通常であり、且つ置換された化合物は安定している限り、重水素および水素の変種を含んでも良い。置換基がケトン基(即ち、=O)である場合、それは2個の水素原子が置換されていることを意味する。芳香環上の位置は、ケトン基で置換することはできない。「置換されていてもよい」とは、原子が置換基で置換されても置換されていなくてもよいことを意味し、特に断りのない限り、置換基の種類および数は、化学的に実現可能である限り任意でもよい。
いずれかの変数(例えば、R)が化合物の組成や構造中に一回以上現れる場合、それぞれの場合の定義は独立している。したがって、例えば、ある基が0~2個のRで置換されている場合、上記の基は多くても2個のRで置換されていてもよく、且つそれぞれの場合におけるRは独立した選択肢を有する。さらに、置換基および/またはその変種の組み合わせは、安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
-(CRR)-のような、連結基の数が0である場合、その連結基は単結合であることを意味する。
1個の変数が単結合である場合、それは該単結合によって結合された2つの基が直接結合していることを意味する。例えば、A-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、該構造は実質にA-Zである。
置換基が空いている場合は、該置換基が存在しないことを意味し、例えば、A-XにおけるXが空いている場合、該構造は実質にAである。置換基の結合が環上の2個の原子に架橋できる場合、このような置換基は環上の任意の原子に結合しても良い。挙げられた置換基において、どの原子を介して、一般式に含まれるが具体的に言及されていない化合物に結合しているかを示さない場合、このような置換基は、いずれの原子によって結合しても良い。置換基および/またはその変種の組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物を生じる場合に限り許容される。例えば、構造単位
Figure 0007150343000041
は、シクロヘキシル又はシクロヘキサジエンの任意の位置で置換されることを意味する。
特に断りのない限り、用語「ヘテロ」は、炭素(C)と水素(H)以外の原子、およびこれらのヘテロ原子を含む原子団を含む、ヘテロ原子またはヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を表す。例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、-O-、-S-、=O、=S、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、及び置換されていてもよい以下の基:-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-、-S(=O)N(H)-が挙げられる。
特に明記しない限り、用語「環」は、置換または非置換のシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基またはヘテロアリール基を指す。いわゆる環としては、単環、連結環(ring assembly)、スピロ環、縮合環または架橋環が挙げられる。環上の原子数は、通常、環の員数として定義され、例えば、「5~7員環」とは、5~7個の原子が環上に配置されることを意味する。他に明記しない限り、環は任意に1~3個のヘテロ原子を含む。したがって、「5~7員環」は、例えば、フェニル、ピリジルおよびピペリジルを含む。一方、「5~7員ヘテロシクロアルキル環」という用語は、ピリジルおよびピペリジニルを含むが、フェニルを含まない。また、用語「環」は、少なくとも1つの環を含有する環系を含み、ここで各環は独立して上記の定義を満たす。
特に明記しない限り、用語「複素環」または「複素環基」とは、ヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む安定な単環式、二環式または三環式の環を指し、飽和、部分不飽和または不飽和(芳香族)のものであっても良く、また、これらは炭素と、N、O及びSから独立して選択される1、2、3または4個の環ヘテロ原子とを含み、上記の複素環のいずれかはベンゼン環に縮合して二環式の環を形成してもよい。窒素および硫黄ヘテロ原子は、酸化されてもよい(すなわち、NOおよびS(O)pであり、pは1または2である)。窒素原子は、置換されても置換されていなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRはHまたは本明細書で既に定義された他の置換基である)。複素環は、いずれのヘテロ原子または炭素原子のペンダント基に結合して安定な構造を形成することができる。得られた化合物が安定である場合、本明細書に記載の複素環は、炭素または窒素の位置に置換を有していてもよい。複素環における窒素原子は、四級アンモニウム化されていてもよい。好ましい実施形態では、複素環におけるS原子およびO原子の合計が1を超える場合、これらのヘテロ原子は互いに隣接していない。別の好ましい実施形態では、複素環におけるS原子およびO原子の合計は1を超えない。本発明で使用される場合、用語「芳香族複素環基」または「ヘテロアリール基」とは、安定している5、6、7員の単環式や二環式、或いは7、8、9または10員の二環式複素環基の芳香環を指し、N、OおよびSから独立して選択される1、2、3または4個の環ヘテロ原子および炭素原子を含む。窒素原子は、置換されても置換されていなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRはHまたは本明細書で既に定義されている他の置換基である)。窒素および硫黄ヘテロ原子は、酸化されてもよい(すなわち、NOおよびS(O)pであり、pは1または2である)。なお、芳香族複素環におけるSおよびO原子の合計が1超えない。架橋環も複素環の定義に含まれる。1個以上の原子(すなわち、C、O、NまたはS)が隣接していない2個の炭素原子または窒素原子を連結すると、架橋環を形成する。好ましい架橋環として、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子および1個の炭素-窒素基を含むが、これらに限定されない。なお、1つの架橋は、常に単環式の環を三環式の環に変換する。架橋環において、環上の置換基は架橋上に存在してもよい。
複素環式化合物の例として、アクリジニル、アゾシニル(azocinyl)、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾメルカプトフラニル、ベンゾメルカプトフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、カルバゾール、4aH-カルバゾール、カルボリニル、クロマニル、クロメン、シンノリニルデカヒドロキノリニル、2H,6H-1,5,2-ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3-b]テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H-インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H-インドリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ヒドロキシインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジン、フェノチアジン、ベンゾキサンチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジル、ピペリドニル、4-ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピロリニル、2H-ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H-キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾリル、6H-1,2,5-チアジアジニル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、イソチアゾリルチエニル、チエノオキサゾリル、チエノチアゾリル、チエノイミダゾリル、チエニル、トリアジニル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,5-トリアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、およびキサンテニルが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、用語「ヒドロカルビル基」またはその下位語(例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびアリール基など)は、その自体または別の置換基の一部として、直鎖、分岐鎖または環状炭化水素基、またはそれらの組み合わせを指す。それらは完全飽和のもの(例えばアルキル基)、一価または多価不飽和のもの(例えばアルケニル基、アルキニル基、およびアリール基)であってもよく、一置換、二置換または多置換されてもよく、一価のもの(例えばメチル基)、二価のもの(例えばメチレン基)または多価のもの(例えば、メテニル基)であってもよく、また、二価または多価の基を含んでもよく、所定の数の炭素原子を有する(例えば、C~C12は、1~12個の炭素原子を示し、C1-12は、C、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から選択される;C3-12は、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から選択される)。用語「ヒドロカルビル基」は、脂肪族ヒドロカルビル基および芳香族ヒドロカルビル基を含むが、これらに限定されない。上記の脂肪族ヒドロカルビル基として、直鎖状および環状のヒドロカルビル基が挙げられ、具体的には、アルキル基、アルケニル基、およびアルキニル基が挙げられるが、これらに限定されない。芳香族ヒドロカルビル基として、フェニル基、ナフチル基などの6~12員芳香族ヒドロカルビル基が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、「ヒドロカルビル基」という用語は、完全飽和、一価または多価不飽和であってもよく、二価または多価の基を含んでも良い直鎖または分岐の基またはそれらの組み合わせを指す。飽和ヒドロカルビル基の例として、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル、およびn-アミル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチルなどの原子団の同族体または異性体が挙げられるが、これらに限定されない。不飽和ヒドロカルビル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有する。この不飽和ヒドロカルビル基の例として、ビニル、2-プロペニル、ブテニル、クロチル、2-イソペンテニル、2-(ブタジエニル)、2,4-ペンタジエニル、3-(1,4-ペンタジエニル)、エチニル、1-および3-プロピニル、3-ブチニル、ならびにより高級な同族体および異性体が挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、用語「ヘテロヒドロカルビル基」またはその下位語(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、およびヘテロアリール基など)は、単独でまたは別の用語と併せて、一定の数の炭素原子および少なくとも1個のヘテロ原子を有する安定な直鎖、分岐鎖または環状炭化水素基、またはそれらの組み合わせを指す。いくつかの実施形態では、「ヘテロアルキル基」という用語は、単独でまたは別の用語と併せて、一定の数の炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子を有する安定な直鎖、分岐鎖炭化水素基、またはそれらの組み合わせを指す。代表的な実施形態では、ヘテロ原子はB、O、NおよびSから選択され、ここで、窒素原子および硫黄原子は酸化されていてもよく、窒素原子は四級アンモニウム化されていても良い。ヘテロ原子またはヘテロ原子団は、ヘテロヒドロカルビル基が分子の残りの部分に結合する部位を含む、ヘテロヒドロカルビル基内部の任意の部位に位置しても良い。用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」および「アルキルチオ基」(またはチオアルキル基)は、慣用の表現であり、それぞれ酸素原子、アミノ基または硫黄原子を介して分子の残りの部分に結合しているアルキル基を指す。その例として、-CH-CH-O-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(O)-CH、-CH-CH-S(O)-CH、-CH=CH-O-CH、-CH-CH=N-OCH、および-CH=CH-N(CH)-CHが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、-CH-NH-OCHのように、最大2個のヘテロ原子が連続し得る。
特に明記されない限り、用語「シクロヒドロカルビル基」、「ヘテロシクロヒドロカルビル基」またはその下位語(例えば、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基など)は、単独でまたは別の用語と併せて環化した「ヒドロカルビル基」または「ヘテロヒドロカルビル基」を指す。さらに、ヘテロヒドロカルビル基またはヘテロシクロヒドロカルビル基(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)において、ヘテロ原子は、複素環が分子の残りの部分に結合している位置を占めても良い。シクロヒドロカルビル基の例として、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロヒドロカルビル基の例として、1-(1,2,5,6-テトラヒドロピリジル)、1-ピペリジル、2-ピペリジル、3-ピペリジル、4-モルホリニル、3-モルホリニル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル、テトラヒドロチオフェン-2-イル、テトラヒドロチオフェン-3-イル、1-ピペラジニル、および2-ピペラジニルが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、「アルキル基」という用語は、直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指し、一置換のもの(例えば-CHF)または多置換のもの(例えば-CF)であっても良く、一価のもの(例えばメチル基)、二価のもの(例えばメチレン基)または多価のもの(例えばメテニル基)であっても良い。アルキル基の例として、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピルおよびイソプロピルなど)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルなど)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)などが挙げられる。
特に明記されない限り、用語「アルケニル基」は、分子鎖上の任意の位置に1つ以上の炭素-炭素二重結合を有するアルキル基を指し、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。アルケニル基の例として、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニルなどが挙げられる。
特に明記されない限り、「アルキニル基」という用語は、分子鎖上の任意の位置に1つ以上の炭素-炭素三重結合を有するアルキル基を指し、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。アルキニル基の例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルなどが挙げられる。
特に明記されない限り、シクロアルキル基は、任意の安定な環式または多環式のヒドロカルビル基を含み、任意の炭素原子は飽和であり、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、ノルボルナニル、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、シクロアルケニル基は、環上の任意の位置に1つ以上の不飽和炭素-炭素単結合を有する任意の安定な環式または多環式のヒドロカルビル基を含み、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。シクロアルケニル基の例として、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、シクロアルキニル基は、環上の任意の位置に1つ以上の炭素-炭素三重結合を有する任意の安定な環式または多環式のヒドロカルビル基を含み、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。
特に明記されない限り、「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、その自体または別の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を指す。さらに、用語「ハロアルキル基」とは、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、用語「ハロ(C-C)アルキル基」は、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、4-クロロブチル、および3-ブロモプロピルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルキル基の例として、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチルおよびペンタクロロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルコキシ基」という用語は、酸素架橋を介して結合した特定の数の炭素原子を有する、上記のアルキル基を表す。特に明記されない限り、C1-6アルコキシ基は、C、C、C、C、CおよびCアルコキシを含む。アルコキシ基の例として、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペントキシおよびs-ペントキシが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、用語「アリール基」は、多価不飽和の芳香族置換基を指し、一置換のもの、二置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよく、単環式のものまたは多環式のもの(例えば、1~3個の環;ここで、少なくとも1個の環は芳香族である)であってもよく、これらは互いに縮合しているかまたは共有結合している。用語「ヘテロアリール基」とは、1~4個のヘテロ原子を含有するアリール基(または環)を指す。例示的な例において、ヘテロ原子はB、O、NおよびSから選択され、窒素原子および硫黄原子は酸化されていてもよく、窒素原子は四級アンモニウム化されていても良い。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合してもよい。アリール基またはヘテロアリール基の例として、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピラジニル、オキサゾリル、フェニルオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾチアゾリル、プリニル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリニル、1-ナフチル、2-ナフチル、4-ビフェニル、1-ピロリル、2-ピロリル、3-ピロリル、3-ピラゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル、ピラジニル、2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、2-フェニル-4-オキサゾリル、5-オキサゾリル、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリル、5-イソオキサゾリル、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリル、2-フリル、 3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、2-ピリミジル、4-ピリミジル、5-ベンゾチアゾリル、プリニル、2-ベンズイミダゾリル、5-インドリル、1-イソキノリル、5-イソキノリル、2-キノキサリニル、5-キノキサリニル、3-キノリル、および6-キノリルが挙げられるが、これらに限定されない。上記のアリール基およびヘテロアリール環系のいずれかの置換基は、後記の許容される置換基から選択される。
特に明記されない限り、他の用語(例えば、アリールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基)と併用すると、アリール基は上記で定義されたアリール基およびヘテロアリール環を含む。したがって、用語「アラルキル基」は、アリール基がアルキル基に結合している基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、ピリジルメチル基など)を含むことを意味し、例えば、フェノキシメチル基、2-ピリジルオキシメチル基、3-(1-ナフチルオキシ)プロピル基などの炭素原子(例えば、メチレン基)が酸素のような原子で置換されているアルキル基が挙げられる。
用語「脱離基」とは、置換反応(例えば、求核置換反応)によって別の官能基または原子で置換される官能基または原子を指す。代表的な脱離基として、例えば、トリフレート;塩素、臭素およびヨウ素;メシレート、トシレート、p-ブロモベンゼンスルホネート、p-トルエンスルホネート等のスルホネート基;アセトキシ、トリフルオロアセトキシ等のアシルオキシ基などが挙げられる。
用語「保護基」は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」または「チオ保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とは、アミノ基の窒素位置における副反応を阻止することに適した保護基を指す。代表的なアミノ保護基として、ホルミル;アルカノイル(例えばアセチル、トリクロロアセチルまたはトリフルオロアセチル)等のアシル;tert-ブトキシカルボニル(Boc)等のアルコキシカルボニル;ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)等のアリールメトキシカルボニル;ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1,1-ビス(4’-メトキシフェニル)メチル等のアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)およびtert-ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリルなど挙げられるが、限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とは、ヒドロキシ基の副反応を阻止することに適した保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基として、メチル、エチルおよびtert-ブチル等のアルキル;アルカノイル(例、アセチル)等のアシル;ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルメチル(Fm)、ジフェニルメチル(ベンズヒドリル、DPM)等のアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)およびtert-ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリルなど挙げられるが、限定されない。
本発明の化合物は、以下の実施形態、それらを他の化学合成方法と組み合わせた実施形態、および当業者に周知の同等の置換を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって調製される。好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明で使用される全ての溶媒は市販されている。本発明は以下の略語を使用する。aqは、水を表す。HATUは、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表す。EDCは、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。m-CPBAは、3-クロロペルオキシ安息香酸を表す。eqは、当量または等価を表す。CDIは、カルボニルジイミダゾールを表す。DCMは、ジクロロメタンを表す。PEは、石油エーテルを表す。DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表す。DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを表す。DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す。EtOAcは、酢酸エチルを表す。EtOHは、エタノールを表す。MeOHは、メタノールを表す。CBzは、アミノ保護基であるベンジルオキシカルボニルを表す。BOCは、アミノ保護基であるtert-ブチルカルボニルを表す。HOAcは、酢酸を表す。NaCNBHは、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを表す。r.t.は、室温を表す。O/Nは、一晩を表す。THFは、テトラヒドロフランを表す。BocOは、ジ-tert-ブチルジカーボネートを表す。TFAは、トリフルオロ酢酸を表す。DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す。SOClは、塩化チオニルを表す。CSは、二硫化炭素を表す。TsOHは、p-トルエンスルホン酸を表す。NFSIは、N-フルオロ-N-(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表す。NCSは、1-クロロピロリジン-2,5-ジオンを表す。n-BuNFは、テトラブチルアンモニウムフルオリドを表す。iPrOHは、2-プロパノールを表す。mpは、融点を表す。LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを表す。DMAPは、4-ジメチルアミノピリジンを表す。Pd(dppf)Clは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムを表す。EDCIは、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。HOBtは、1-ヒドロキシベンゾトリアゾールを表す。NBSは、N-ブロモスクシンイミドを表す。TMSCNは、トリメチルシリルシアニドを表す。HBF・EtOは、三フッ化ホウ素フッ化水素ジエチルエーテルを表す。IPAは、イソプロパノールを表す。
化合物は、手動で又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアによって命名され、市販の化合物は、メーカのカタログ名を使用する。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、本明細書に開示された実施形態を含めて本明細書に詳細に記載されている。本発明の精神および範囲を離れることなく、様々な変更および修正が可能であることは、当業者にとって明らかである。
参考例1:BB-1部分
Figure 0007150343000042
合成経路:
Figure 0007150343000043
工程1:化合物BB-1-2の合成
クロロアセトン(320g,3.46mmol)を3.5Lのエタノールに溶解し、チオシアン酸ナトリウム(336.31g,4.15mol)を加え、室温で48時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得た。2Lのメチルtert-ブチルエーテルを加え、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して別の粗生成物を得た。これを1.5Lのメチルtert-ブチルエーテルに加え、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、化合物BB-1-2(390g,暗褐色油状物)を得た。生成物を精製せずにそのまま次の反応に使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.04(s,2H),2.35(s,3H)。
工程2:化合物BB-1-3の合成
BB-1-2(200g,1.74mol)を3.5Lのジクロロメタンに溶解し、塩化水素ガスを0℃で30分間バブリングし、室温で12時間攪拌し。飽和重炭酸ナトリウム溶液を滴下し、混合物を中性に調整し、ジクロロメタン(800mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(1000mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(1000mL×2)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、溶離剤系Aを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、生成物BB-1-3(159g,黄色油状物)を得た。収率:64.9%。H NMR(400MHz,CDCl)δ6.77(s,1H),2.39(s,3H)。
工程3:化合物BB-1-4の合成
クロロスルホン酸(249mL,3.74mol)を217mLの塩化チオニルに溶解し、2-クロロ-4-メチルチアゾール(100g,748.50mmol)を加え、130℃で16時間攪拌した。反応液を2Lの氷水にゆっくり加え、メチルtert-ブチルエーテル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(800mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(800mL×2)で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、生成物BB-1-4(170g,暗褐色液体)を得た。生成物を精製せずにそのまま次の反応に使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ2.77(s,3H)。
工程4:化合物BB-1-5の合成
BB-1-4(110.00g,473.91mmol)を500mLテトラヒドロフランに溶解し、0℃でアンモニア水(140mL,947.82mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し(200mL×3),有機相を合わせ、水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、溶離剤系Aを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、生成物BB-1-5(72g,黄色固体)を得た。収率:71.43%。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.03(s,2H),2.29(d,J=1.2Hz,3H)。
工程5:化合物BB-1の合成
BB-1-5(20g,94.04mmol)と、28%のメチルアミン水溶液(41.73g,37.16mmol)とを100mLのテトラヒドロフランに添加し、50℃に加熱して4時間反応させ、反応を完了させた。反応液を濃縮乾固し、溶離剤系Aを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、生成物BB-1(18g,黄色固体)を得た。収率:92.35%。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ2.79(d,J=4.8Hz,3H),2.29(s,3H)。
参考例2:BB-2部分
Figure 0007150343000044
合成経路:
Figure 0007150343000045
工程1:化合物BB-2-2の合成
0℃で、2-クロロ-4-メチルチアゾール-5-スルホニルクロリド(50.00g,215.42mmol)のジクロロメタン(800.00mL)溶液に、トリエチルアミン(43.60g,430.84mmol)及びシクロプロピルアミン(18.45g,323.13mmol)を添加し、系を20℃で10分間撹拌した。反応が完了した後、200mLの水を系に添加し、有機層を3Mの硫酸水素ナトリウム水溶液(300mL×2)およびブライン(300mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、暗灰色固体として生成物BB-2-2(33.00g,粗生成物)を得た。そのまま次の反応に使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ5.23-5.32(m,1H),2.64,(s,3H),2.35-2.48(m,1H),0.68-0.75(m,4H)。
工程2:化合物BB-2の合成
20℃で、BB-2-2(13.00g,51.44mmol)のテトラヒドロフラン(100.00mL)溶液に、メチルアミン水溶液(61.45g,514.36mmol,26%純度)を加え、系を80℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、系を減圧下で濃縮して、残留物を500mLの石油エーテルと60mLの酢酸エチルとの系に添加し、10分間撹拌し、固体を濾過した。濾過ケーキを乾燥させて、暗褐色固体として生成物BB-2(11.00g,86.45%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.14(d,J=4.77Hz,1H),7.81(d,J=2.51Hz,1H),2.80(d,J=4.77Hz,3H),2.30(s,3H),2.15-2.22(m,1H),0.51(s,2H),0.41(d,J=3.26Hz,2H)。
実施例1:WX042
Figure 0007150343000046
合成経路:
Figure 0007150343000047
工程1:化合物WX042-2の合成
窒素ガス保護下、0℃で、WX042-1(5.00g,22.12mmol)のテトラヒドロフラン(50.00mL)溶液にボランジメチルスルフィド(10M,11.06mL)を滴下し、系を70℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、0℃で、系に100mLのメタノールを加えて反応系をクエンチし、減圧下で濃縮して。残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、白色固体として化合物WX042-2(1.00g,22.16%収率,97.1%純度)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.43(s,1H),7.40-7.34(m,2H),7.11(d,J=8.5Hz,1H),4.48(d,J=16.6Hz,4H)。
工程2:化合物WX042-3の合成
20℃で、WX042-2(5.00g,22.12mmol)およびBocO(1.21g,5.56mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.00mL)の系に、DMAP(61.70mg,505.00μmol)を加え、系を20℃で12時間攪拌した。反応が完了した後、反応系を酢酸エチル(15mL×3)で抽出し。有機層を水(10mL×3)およびブライン(10mL×2)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で精製して、白色固体として化合物WX042-3(900.00mg,59.80%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.42-7.36(m,2H),7.17-7.08(m,1H),4.67-4.59(m,4H),1.51(s,9H)。
工程3:化合物WX042-4の合成
窒素ガス保護下、WX042-3(800.00mg,2.68mmol)、トリ-tert-ブチル(2-ピリジル)スタンナン(1.18g,3.22mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(154.85mg,134.00μmol)のトルエン(10.00mL)反応系を110℃で4時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して,残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1-3:1)で精製して、白色固体として化合物WX042-4(580.00mg,73.03%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.69(d,J=4.8Hz,1H),7.95-7.85(m,2H),7.79-7.68(m,2H),7.35(dd,J=7.9,19.7Hz,1H),7.26-7.21(m,1H),4.80-4.66(m,4H),1.53(s,9H)。
工程4:化合物WX042-5の合成
0℃で、WX042-4(580.00mg,1.96mmol)のジクロロメタン(8.00mL)反応系にトリフルオロ酢酸(1.12g,9.80mmol)を滴下し、系を20℃で1時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して。残留物を10mLのジクロロメタンに溶解させ、炭酸ナトリウムで系を中性に調節し、減圧下で濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=5:1)で精製して、白色固体として化合物WX042-5(300.00mg,78.06%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.64(d,J=4.8Hz,1H),8.03-7.87(m,4H),7.55(d,J=8.0Hz,1H),7.40-7.43(m,1H),4.68(d,J=8.3Hz,4H)。
工程5:化合物WX042-6の合成
窒素ガス保護下、0℃で、CDI(99.15mg,611.46μmol)のテトラヒドロフラン(3.00mL)溶液に、WX042-5(100.00mg,509.55μmol)およびトリエチルアミン(51.56mg,509.55μmol)を加え、系を20℃で2時間攪拌し、反応を完了させた。減圧下で濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、白色固体として化合物WX042-6(120.00mg,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.66-8.60(m,1H),8.33(s,1H),8.17(s,1H),7.96-7.92(m,2H),7.91-7.86(m,1H),7.74(t,J=1.4Hz,1H),7.54-7.44(m,1H),7.39(m,1H),7.15(d,J=1.0Hz,1H),5.12(d,J=8.8Hz,4H)。
工程6:化合物WX042の合成
窒素ガス保護下、15℃で、WX042-6(80.00mg,275.56μmol)およびBB-1(57.11mg,275.56μmol)のトルエン(10.00mL)溶液に、トリメチルアルミニウム(1M,826.68μL)を加え、系を110℃で2時間攪拌し、反応を完了させた。0℃で、系に10mLのメタノールを加えて反応をクエンチし、系を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して化合物WX042(1.70mg,1.15%収率,100%純度)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.65(d,J=4.0Hz,1H),8.07(s,1H),8.03(d,J=8.0Hz,1H),7.97-7.93(m,1H),7.91-7.85(m,1H),7.57(s,2H),7.45(d,J=8.0Hz,1H),7.35(dd,J=5.1,6.9Hz,1H),4.96(d,J=6.3Hz,4H),3.58(s,2H),2.48(s,3H)。
実施例2:WX076
Figure 0007150343000048

合成経路:
Figure 0007150343000049
工程1:化合物WX076-2の合成
0℃で、WX076-1(20.00g,109.88mmol)のテトラヒドロフラン(100.00mL)溶液に臭化メチルマグネシウム(3M,109.88mmol)を滴下し、系を15℃で1時間攪拌した後、チタンテトライソプロポキシド(31.32g,109.88mmol)を添加し、反応液をさらに15時間攪拌した。反応が完了した後、0℃で、反応系に800mLの10%水酸化ナトリウム溶液を加え、15℃で30分間攪拌し、系を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。200mLの5%塩酸溶液で残留物を抽出し、水相を合わせて酢酸エチル(50mL×2)で洗浄し、20%水酸化ナトリウム水溶液でpHを14に調整し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、ブライン(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して黄色油状物として化合物WX076-2(17.00g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.36-7.47(m,4H),1.47(s,6H)。
工程2:化合物WX076-3の合成
窒素ガス保護下、0℃で、WX076-2(16.30g,76.13mmol)、トリエチルアミン(15.41g,152.26mmol)のジクロロメタン(200.00mL)溶液に、塩化オキサリルモノエチルエステル(41.58g,304.52mmol)を滴下し、系を15℃で0.5時間攪拌した。反応が完了した後、系に100mLのジクロロメタンを加え、反応液を10%の塩酸溶液で洗浄し、水層を合わせて、ジクロロメタン(75mL×3)で抽出し、有機相をブライン(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0-0:100)で精製して、黄色油状物として化合物WX076-3を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.46(d,J=8.53Hz,3H),7.28(d,J=8.53Hz,2H),4.33(q,J=7.03Hz,2H),1.74(s,6H),1.39(t,J=7.03Hz,3H)。
工程3:化合物WX076-4の合成
WX076-3(21.00g,66.84mmol)のエタノール(100.00mL)溶液に、水酸化ナトリウム(8.02g,200.52mmol)の水(50.00mL)溶液を加え、系を15℃で1時間攪拌した。反応が完了した後、1Mの塩酸溶液で反応系をpH=2-3に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相をブライン(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過濃縮して白色固体として化合物WX076-4を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.90-8.50(m,1H),7.67(br.s.,1H),7.47(d,J=8.53Hz,2H),7.24(d,J=8.53Hz,2H),1.73(s,6H)。
工程4:化合物WX076-5の合成
WX076-4(5.00g,17.48mmol)のジメチルスルホキシド(250.00mL)溶液に、Na(8.32g,34.96mmol)を加え、系を110℃で36時間攪拌した。反応が完了した後、反応系を500mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル(150mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、水(150mL×3)およびブライン(150mL×3)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:90-0:100)で精製して、黄色油状物として化合物WX076-5を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.94(d,J=1.25Hz,1H),7.68(dd,J=1.51,8.03Hz,1H),7.28(d,J=8.03Hz,1H),6.42(br.s.,1H),1.54(s,6H)。
工程5:化合物WX076-6の合成
WX076-5(1.50g,6.25mmol)およびトリ-tert-ブチル(2-ピリジル)スタンナン(3.45g,9.37mmol)のトルエン(10.00mL)溶液を窒素ガスで3回パージした。その後、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(721.92mg,624.74μmol)を加え、窒素ガス保護下、110℃で系を3時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して。残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX076-6を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.73(d,J=4.52Hz,1H),8.33-8.41(m,2H),7.76-7.86(m,2H),7.54(d,J=8.53Hz,1H),7.25-7.32(m,1H),7.15(br.s.,1H),1.62(s,6H)。
工程6:化合物WX076-7の合成
WX076-6(112.00mg,470.04μmol)のテトラヒドロフラン(5.00mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(26.76mg,705.05μmol)を添加し、系を70℃で20時間攪拌した。反応が完了した後、系に50mLの水を添加し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を合わせて50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、黄色油状物として化合物WX076-7を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.69(d,J=4.52Hz,1H),7.92-8.00(m,2H),7.75-7.83(m,1H),7.67-7.73(m,1H),7.27-7.29(m,1H),7.26(br.s.,1H),4.72(s,2H),1.87(s,6H)。
工程7:化合物WX076-8の合成
窒素ガス保護下、20℃で、CDI(34.70mg,214.00μmol)のテトラヒドロフラン(5.00mL)溶液に、化合物WX076-7(40.00mg,178.33μmol)およびトリエチルアミン(18.05mg,178.33μmol)を加え、反応系を還流させて20時間反応した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、残留物を50mLの水に溶解させ、系を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、50mLブラインおよび50mL水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して白色固体として化合物WX076-8を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.70(d,J=4.27Hz,1H),8.06(br.s.,1H),7.97(d,J=8.28Hz,1H),7.87(s,1H),7.78(s,1H),7.68-7.73(m,1H),7.39(br.s.,1H),7.33(d,J=8.03Hz,1H),7.16(br.s.,1H),4.99(s,2H),1.89(s,4H)。
工程8:化合物WX076の合成
窒素ガス保護下、15℃で、WX076-8(50.00mg,157.05μmol)およびBB-1(32.55mg,157.05μmol)のトルエン(5.00mL)溶液に、トリメチルアルミニウム(2M,235.57μL)を加え、反応系を110℃で4時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で濃縮して,残留物を50mLのジクロロメタンに溶解させ、系を25mLブラインおよび25mL水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して化合物WX076を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.61-8.65(m,1H),8.48-8.53(m,1H),7.86-7.98(m,4H),7.42-7.46(m,1H),7.38-7.41(m,1H),4.98-5.01(m,3H),3.44-3.49(m,3H),2.48-2.52(m,2H),1.79-1.94(m,6H)。
実施例3:WX128
Figure 0007150343000050
合成経路:
Figure 0007150343000051
工程1:化合物WX128-2の合成
WX128-1(2.00g,6.41mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.79g,7.05mmol)および酢酸カリウム(1.89g,19.22mmol)のジオキサン(20.00mL)溶液を窒素ガスで3回パージした。その後、系にPd(dppf)Cl(1.41g,1.92mmol)を加え、窒素ガス保護下、80℃で反応液を15時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、残留物を30mLの水に溶解させ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、ブライン(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して暗褐色油状物として化合物WX128-2(3.38g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63-7.54(m,2H),7.15(d,J=7.5Hz,1H),4.59(s,2H),3.65(br s,2H),2.85(br s,2H),1.49(s,9H),1.35(s,12H)。
工程2:化合物WX128-3の合成
窒素ガス保護下、25℃で、WX128-2(2.88g,8.02mmol)および2-ブロモピリジン(1.27g,8.02mmol,763.35μL)のジオキサン(30.00mL)と水(7.50mL)の溶液に、炭酸ナトリウム(1.02g,9.62mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(185.35mg,160.40μmol)を加え、窒素ガス保護下、100℃で反応液を15時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX128-3(1.83g,62.88%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63-7.54(m,2H),7.15(d,J=7.5Hz,1H),4.59(s,2H),3.65(br s,2H),2.85(br s,2H),1.49(s,9H),1.35(s,12H)。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.69(d,J=4.8Hz,1H),7.84-7.68(m,4H),7.27-7.21(m,2H),4.68(s,2H),3.69(br s,2H),2.90(br t,J=5.5Hz,2H),1.51(s,9H)。
工程3:化合物WX128-4の合成
窒素ガス保護下、0℃で、WX128-3(1.83g,5.90mmol)のジクロロメタン(20.00mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10.00mL)を滴下し、25℃で反応液20分間反応させた。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、残留物を20mLのジクロロメタンで希釈し、系を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=8-9に調整し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、ブライン(25mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して化合物WX128-4(1.09g,87.86%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.68(d,J=4.8Hz,1H),7.77-7.67(m,4H),7.25-7.16(m,2H),4.12(s,2H),3.19(t,J=6.0Hz,2H),2.86(t,J=5.9Hz,2H)。
工程4:化合物WX128-5の合成
窒素ガス保護下、25℃で、WX128-4(300.00mg,1.43mmol)のトルエン(5.00mL)溶液にCDI(255.06mg,1.57mmol)を加え、系を80℃で15時間攪拌した。反応が完了した後、15mLの水を添加して反応をクエンチし、20mLの酢酸エチルで希釈し、系を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して黄色油状物として化合物WX128-5(327.00mg,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.71-8.67(m,1H),7.97(s,1H),7.86-7.67(m,4H),7.34-7.28(m,2H),7.27-7.23(m,1H),7.13(d,J=9.8Hz,1H),4.86(s,2H),3.88(t,J=5.9Hz,2H),3.08(t,J=5.9Hz,2H)。
工程5:化合物WX128の合成
窒素ガス保護下、25℃で、WX128-5(100.00mg,328.57μmol)およびBB-1(68.10mg,328.57μmol)のトルエン(5.00mL)溶液に、トリメチルアルミニウム(1M,985.71μL)を加え、110℃で反応系を2時間反応させた。反応が完了した後、25℃で、系に2mLの1M希塩酸を添加して反応をクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して化合物WX128(23.80mg,16.33%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.75(br d,J=4.8Hz,1H),8.24-8.09(m,2H),7.95(s,1H),7.92(d,J=8.3Hz,1H),7.69-7.48(m,3H),7.39(d,J=8.0Hz,1H),4.66(s,2H),3.65(br t,J=5.6Hz,2H),3.51(s,3H),3.00(br t,J=5.4Hz,2H),2.43(s,3H)。
実施例4:WX135
Figure 0007150343000052
合成経路:
Figure 0007150343000053
工程1:化合物WX135-2の合成
窒素ガス保護下、0℃で、WX135-1(2.00g,9.61mmol)のテトラヒドロフラン(20.00mL)溶液に水素化トリエチルホウ素リチウム(1M,42.28mL)を加え、系を25℃で2時間反応した。反応が完了した後、1Mの希塩酸で反応系をpH=2-3に調整し、その後、炭酸ナトリウム溶液でpH=9-10に調整した。0℃で、系にBocO(4.19g,19.22mmol,4.42mL)を添加し、25℃でさらに反応液を15時間攪拌した。反応が完了した後、25℃で、反応系に100mLの水を添加し、100mLの酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で系を抽出し、有機層を合わせて、ブライン(150mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:1-50:1)で精製して無色油状物として化合物WX135-2(2.42g,70.14%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.33-7.29(m,2H),6.99(br d,J=8.0Hz,1H),4.52(s,2H),3.63(br s,2H),2.81(br t,J=5.6Hz,2H),1.50(s,9H)。
工程2:化合物WX135-3の合成
化合物WX135-3の合成は、実施例3における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.65-7.58(m,2H),7.13(br d,J=7.5Hz,1H),4.59(s,2H),3.64(br s,2H),2.85(br s,2H),1.49(s,9H),1.36-1.33(m,12H)。
工程3:化合物WX135-4の合成
化合物WX135-4の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.69(d,J=4.5Hz,1H),7.85-7.68(m,4H),7.26-7.18(m,2H),4.64(s,2H),3.69(br s,2H),2.94(br t,J=5.3Hz,2H),1.51(s,9H)。
工程4:化合物WX135-5の合成
化合物WX135-5の合成は、実施例3における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.63(d,J=4.8Hz,1H),7.93-7.89(m,1H),7.85(dd,J=1.6,7.4Hz,1H),7.83-7.78(m,2H),7.34-7.26(m,1H),7.16-7.05(m,1H),3.88(s,2H),3.01-2.93(m,2H),2.81-2.72(m,2H)。
工程5:化合物WX135-6の合成
化合物WX135-6の合成は、実施例3における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.66(d,J=4.0Hz,1H),8.13(s,1H),7.96(br d,J=5.0Hz,2H),7.94(br d,J=8.0Hz,1H),7.91-7.85(m,1H),7.58(s,1H),7.38-7.31(m,2H),7.08(s,1H),4.77(s,2H),3.75(t,J=5.8Hz,2H),3.05(t,J=5.6Hz,2H)。
工程6:化合物WX135の合成
化合物WX135の合成は、実施例3における工程5の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ.76(d,J=5.0Hz,1H),8.25(br s,1H),8.21-8.15(m,1H),7.94(s,1H),7.91(br d,J=8.0Hz,1H),7.67(br s,1H),7.57(br s,2H),7.41(d,J=8.3Hz,1H),4.64(s,2H),3.65(br t,J=5.6Hz,2H),3.50(s,3H),3.02(br t,J=5.5Hz,2H),2.43(s,3H)。
実施例5:WX027
Figure 0007150343000054
合成経路:
Figure 0007150343000055
工程1:化合物WX027-2の合成
WX027-1(4.00g,19.90mmol)のジクロロメタン(35.00mL)溶液にHBF・EtO(322.24mg,1.99mmol)を加え、系が黒くになった後、ジアゾ酢酸エチル(5.45g,47.77mmol)のジクロロメタン(5.00mL)溶液を滴下し、反応温度を38℃未満に維持し、系を20℃で1時間攪拌した。20℃で反応液を減圧下で濃縮し、2mLの硫酸を滴下し、1時間攪拌した。反応が完了した後、反応液を30mLの氷水に注ぎ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、5%重炭酸ナトリウム(20mL×2)およびブライン(150mL×2)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、淡黄色固体として化合物WX027-2(3.00g,56.02%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.22(s,1H),7.93(d,J=8.3Hz,1H),7.71(d,J=1.3Hz,1H),7.48(dd,J=1.5,8.3Hz,1H),4.41(q,J=7.0Hz,2H),1.42(t,J=7.2Hz,3H)。
工程2:化合物WX027-3の合成
20℃で、WX027-2(400.94mg,1.49mmol)のメタノール(10.00mL)溶液にマグネシウム(181.11mg,7.45mmol)を添加し、系を20℃で3時間攪拌した。反応が完了した後、反応液を30mLの氷水に注ぎ、30mLの酢酸エチルを加え、20℃で反応液を30分間攪拌し、濾過した。濾液を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を合わせて、水(20mL×3)およびブライン(15mL×3)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して白色固体として化合物WX027-3(260.00mg,67.79%収率)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.38(d,J=7.3Hz,1H),6.89(t,J=7.4Hz,1H),6.83(d,J=8.0Hz,1H),5.01-4.90(m,1H),4.75-4.60(m,1H),4.35(dd,J=6.8,9.8Hz,1H),3.78(s,3H)。
工程3:化合物WX027-4の合成
WX027-3(200.00mg,737.71μmol)およびトリ-tert-ブチル(2-ピリジル)スタンナン(407.37mg,1.11mmol)のトルエン(10.00mL)溶液を窒素ガスで3回パージした。その後、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(42.62mg,36.89μmol)を加え、窒素ガス保護下、110℃で系を5時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、白色固体として化合物WX027-4(90.00mg,40.77%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.70-8.64(m,1H),7.76-7.64(m,2H),7.57-7.52(m,1H),7.48-7.43(m,2H),7.23(m,1H),4.99(dd,J=6.5,9.3Hz,1H),4.74(t,J=9.5Hz,1H),4.39(dd,J=6.5,9.5Hz,1H),3.80(s,3H)。
工程4:化合物WX027-5の合成
20℃で、WX027-4(80.00mg,313.39μmol)のメタノール(3.00mL)溶液に水酸化ナトリウム(2M,313.39μL)溶液を加え、20℃で系を30分間攪拌した。反応が完了した後、10mLの水で反応液を希釈し、1Mの塩酸溶液で系をpH=6-7に調整し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して白色固体として化合物WX027-5(70.00mg,92.59%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.65(d,J=4.8Hz,1H),7.97-7.90(m,1H),7.90-7.82(m,1H),7.64(dd,J=1.3,7.8Hz,1H),7.50(s,1H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),7.35(dd,J=5.3,6.8Hz,1H),4.81(dd,J=6.4,8.9Hz,1H),4.71(t,J=9.4Hz,1H),4.45(dd,J=6.7,9.2Hz,1H)。
工程5:化合物WX027の合成
WX027-5(80.00mg,331.62μmol)、BB-1(75.61mg,364.78μmol)、EDCI(95.36mg,497.43μmol)およびHOBt(67.21mg,497.43μmol)のDMF(3.00mL)溶液を、40℃で4時間攪拌した。反応が完了した後、25℃で系に10mLの水を添加し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を水(15mL×3)およびブライン(10mL×3)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製して、化合物WX027(61.00mg,42.84%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.64(br.s.,1H),7.98-7.80(m,2H),7.71-7.58(m,3H),7.53(s.,1H),7.43-7.29(m,2H),5.28(br.s.,1H),4.85(s.,2H),3.86(s.,3H),2.49-2.49(m,3H)。
実施例6:WX131
Figure 0007150343000056
合成経路:
Figure 0007150343000057
工程1:化合物WX131-2の合成
25℃で、WX131-1(80.00mg,331.62μmol)およびtert-ブチルアクリレート(15.30g,119.40mmol,17.39mL)のtert-ブチルアルコール(100.00mL)溶液に、カリウムtert-ブトキシド(1.67g,14.93mmol,0.3eq.)を加え、系を130℃で48時間攪拌した。反応が完了した後、系に100mLの水と100mLの酢酸エチルを添加し、有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX131-2(8.50g,54.91%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.58(d,J=2.4Hz,1H),7.42-7.37(m,2H),6.82(d,J=8.7Hz,1H),4.91(d,J=1.4Hz,2H),1.48(s,9H)。
工程2:化合物WX131-3の合成
化合物WX131-3の合成は、実施例3における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.61(s,1H),7.57-7.51(m,1H),7.46(s,1H),6.83(d,J=8.2Hz,1H),4.93(s,2H),1.48(s,9H),1.28(s,12H)。
工程3:化合物WX131-4の合成
化合物WX131-4の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.58(d,J=4.9Hz,1H),7.81-7.73(m,2H),7.69-7.63(m,1H),7.61-7.56(m,1H),7.36(s,1H),7.19(s,1H),7.13(dd,J=4.9,7.3Hz,1H),6.86(d,J=8.5Hz,1H),4.94(d,J=1.1Hz,2H),1.47(s,9H)。
工程4:化合物WX131-5の合成
窒素ガス保護下、WX131-4(820.00mg,2.65mmol)のメタノール(10.00mL)溶液にPd/C(10%,0.1g)を加え、水素ガス雰囲気下、25℃で系を16時間攪拌した。反応が完了した後、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=15:1-5:1)で精製して化合物WX131-5(600.00mg,72.72%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.64-8.60(m,1H),7.77(d,J=1.1Hz,1H),7.72-7.66(m,2H),7.65-7.61(m,1H),7.15(ddd,J=1.3,4.9,7.2Hz,1H),6.89(d,J=8.6Hz,1H),4.43(dd,J=3.3,10.8Hz,1H),4.15-4.10(m,1H),3.10-3.04(m,2H),2.98-2.90(m,1H),1.46(s,9H)。
工程5:化合物WX131-6の合成
WX131-5(600.00mg,1.93mmol)のギ酸(10.00mL)溶液を25℃で12時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1-10:1)で精製して白色固体として化合物WX131-6(390.00mg,79.16%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.75(br d,J=4.5Hz,1H),7.83-7.78(m,2H),7.68(d,J=8.0Hz,1H),7.60(br d,J=8.4Hz,1H),7.30(s,1H),6.94(d,J=8.5Hz,1H),4.53(dd,J=3.5,11.0Hz,1H),4.30-4.24(m,1H),3.27-3.21(m,2H),3.17-3.09(m,1H)。
工程6:化合物WX131の合成
WX131-6(50.00mg,195.87μmol)、EDCI(45.06mg,235.04μmol)およびHOBt(31.76mg,235.04μmol)のDMF(1.00mL)溶液を30分間攪拌した。その後、BB-1(48.72mg,235.04μmol)を加え、系を25℃で12時間攪拌した。反応が完了した後、25℃で、系に5mLの水を添加し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して化合物WX131(50.00mg,57.43%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.61(d,J=4.4Hz,1H),7.93(s,1H),7.90-7.80(m,3H),7.66(s,2H),7.30-7.25(m,1H),6.91(d,J=8.5Hz,1H),4.53(br d,J=10.3Hz,1H),4.17-4.09(m,1H),3.79(s,3H),3.76-3.69(m,1H),3.21-3.13(m,1H),3.12-3.04(m,1H)。
実施例7:WX138
Figure 0007150343000058
合成経路:
Figure 0007150343000059
工程1:化合物WX138-2の合成
WX138-1(30.00mg,116.70μmol)およびBB-1(29.02mg,140.04μmol)のDMF(1.00mL)溶液に、EDCI(26.84mg,140.04μmol)およびHOBt(18.92mg,140.04μ)を添加し、系を50℃で8時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して,系に10mLの水を添加し、ジクロロメタン(10mL×2)で反応系を抽出し、有機相を減圧下で濃縮して白色固体として化合物WX138-2(40.00mg,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.69(s,2H),7.30(s,1H),7.26(br d,J=8.7Hz,1H),6.82(d,J=8.5Hz,1H),5.52(dd,J=3.6,6.8Hz,1H),3.72(s,3H),2.91-2.80(m,1H),2.75-2.65(m,1H),2.20(br d,J=3.9Hz,1H),2.15-2.04(m,1H)。
工程2:化合物WX138の合成
化合物WX138の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.61(d,J=4.0Hz,1H),7.91-7.80(m,4H),7.69(s,2H),7.29(s,1H),6.96(d,J=8.3Hz,1H),5.58(dd,J=3.5,7.3Hz,1H),3.77(s,3H),2.95(br d,J=8.3Hz,1H),2.86-2.76(m,1H),2.31-2.25(m,1H),2.22-2.11(m,1H)。
実施例8:WX141
Figure 0007150343000060
合成経路:
Figure 0007150343000061
工程1:化合物WX141-2の合成
0℃で、水素化ナトリウム(1.49g,37.32mmol,60%純度)のテトラヒドロフラン(20.00mL)溶液に、WX141-1(3.00g,12.44mmol)のテトラヒドロフラン(20.00mL)溶液を滴下し、10分間撹拌して、さらに室温下で10分間撹拌した後、炭酸ジメチル(6.72g,74.64mmol,6.28mL)を滴下し、系を室温で1時間撹拌し、そして40℃で1時間攪拌した。反応が完了した後、系に100mLの1M塩酸を滴下し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して淡黄色固体として化合物WX141-2(2.25g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ13.13(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.28-7.25(m,1H),7.22(d,J=2.0Hz,1H),4.39(t,J=5.3Hz,2H),3.86(s,3H),2.72(t,J=5.3Hz,2H)。
工程2:化合物WX141-3の合成
WX141-2(75.00mg,250.74μmol)のトリフルオロ酢酸(5.00mL)溶液にトリエチルシラン(174.93mg,1.50mmol,239.63μL)を加え、系を室温で18時間反応させた。減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して淡黄色油状物としてWX141-3(200.00mg,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.18(s,2H),7.13(s,1H),4.26-4.17(m,1H),3.84(ddd,J=2.8,8.7,12.1Hz,1H),3.61(s,3H),3.02-2.84(m,2H),2.77-2.65(m,1H),2.16-1.98(m,2H)。
工程3:化合物WX141-4の合成
化合物WX141-4の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.64(d,J=4.3Hz,1H),7.97-7.90(m,1H),7.88-7.82(m,1H),7.72(d,J=7.8Hz,1H),7.65(s,1H),7.36-7.29(m,2H),4.31-4.20(m,1H),3.89-3.81(m,1H),3.63(s,3H),3.07-2.96(m,2H),2.75(td,J=4.2,8.8Hz,1H),2.11(br dd,J=8.0,11.0Hz,2H)。
工程4:化合物WX141-5の合成
WX141-4(80.00mg,282.37μmol)のテトラヒドロフラン(1.50mL)、水(150.00μL)およびメタノール(300.00μL)溶液に水酸化リチウム(13.53mg,564.74μmol)を加え、系を室温で3時間攪拌した。反応が完了した後、1Mの塩酸で反応系を中性に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して淡黄色油状物として化合物WX141-5(70.00mg,92.06%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.63(d,J=4.3Hz,1H),7.93(d,J=7.8Hz,1H),7.88-7.82(m,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.64(s,1H),7.35-7.30(m,2H),4.30-4.22(m,1H),3.89-3.79(m,1H),3.08-2.95(m,2H),2.65-2.57(m,1H),2.17-2.05(m,2H)。
工程5:化合物WX141の合成
化合物WX141の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.77(d,J=5.3Hz,1H),8.29-8.16(m,2H),7.79-7.63(m,5H),7.48(d,J=7.8Hz,1H),4.55-4.44(m,1H),3.87(br s,1H),3.78-3.77(m,3H),3.33(br s,1H),3.14-3.00(m,2H),2.53(br s,3H),2.22-2.06(m,2H)。
実施例9:WX043
Figure 0007150343000062
合成経路:
Figure 0007150343000063
工程1:化合物WX043-2の合成
WX043-1(30.00g,162.11mmol)の四塩化炭素(400.00m)溶液に、NBS(57.70g,324.22mmol)およびAIBN(5.32g,32.42mmol)を加え、系を80℃で2時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して無色油状物として化合物WX043-2(37.00g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.55(s,1H),7.47-7.45(m,1H),7.28-7.25(m,1H),4.62(s,2H),4.60(s,2H)。
工程2:化合物WX043-3の合成
エタノール(144.00mL)およびテトラヒドロフラン(432.00mL)溶液に、水素化ナトリウムをゆっくり加え、室温で5分間攪拌した後、系にマロン酸ジエチル(18.22g,113.75mmol)およびWX043-2(39.00g,113.75mmol)を添加し、系を室温で30分間攪拌した。反応が完了した後、水を加えて反応をクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して無色油状物として化合物WX043-3(21.00g,粗生成物)を得た。
工程3:化合物WX043-4の合成
WX043-3(10.00g,29.31mmol)の水(10.00mL)およびDMSO(100.00mL)溶液に、塩化リチウム(7.45g,175.86mmol)を加え、系を160℃で4時間攪拌した。反応が完了した後、100mLの水を添加し、系を酢酸エチル(50mLx5)で抽出し、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液(50mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で精製して、黄色油状物として化合物WX043-4(3.5g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.40(s,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.15(d,J=8.0Hz,1H),4.07(t,J=14.0Hz,2H),3.42-3.35(m,1H),3.16-3.04(m,4H),1.18(t,J=15.6Hz,3H)。
工程4:化合物WX043-5の合成
化合物WX043-5の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.62(d,J=6.4Hz,1H),7.92-7.81(m,4H),7.29(d,J=5.2Hz,2H),4.09(q,J1=18.0Hz,J2=6.8Hz,2H),3.40-3.23(m,1H),3.21-3.15(m,4H),1.20(t,J=14.4Hz,3H)。
工程5:化合物WX043-6の合成
化合物WX043-6の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.63(d,J=4.4Hz,1H),7.94-7.83(m,4H),7.34-7.31(m,2H),3.310-3.00(m,1H),3.22-3.16(m,4H)。
工程6:化合物WX043の合成
化合物WX043の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.65(d,J=3.6Hz,1H),7.95-7.84(m,4H),7.36-7.32(m,2H),4.12-4.06(m,1H),3.78(s,3H),3.44-3.39(m,2H),3.30-3.27(m,2H),3.25(s,3H),2.24-2.19(m,1H),0.55-0.52(m,2H),0.44-0.43(m,2H)。
実施例10:WX072
Figure 0007150343000064
合成経路:
Figure 0007150343000065
工程1:化合物WX072-2の合成
エタノール(10.00mL)およびテトラヒドロフラン(30.00mL)溶液に、水素化ナトリウム(4.92g,123.08mmol)(60%)をゆっくり加え、さらに15℃で5分間攪拌した後、反応系にマロン酸ジエチル(9.34g,58.33mmol)およびWX072-1(20.00g,58.33mmol)のテトラヒドロフラン(30.00mL)溶液を添加し、15℃で系を55分間攪拌した。反応が完了した後、100mLの塩化アンモニウム溶液を加えて反応をクエンチし、系を酢酸エチル(500mLx3)で抽出し、有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して黄色油状物として化合物WX072-2(12.00g,60.29%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.40-7.31(m,2H),7.14-7.02(m,1H),4.27-4.20(m,4H),3.72-3.27(m,4H),1.37-1.22(m,6H)。
工程2:化合物WX072-3の合成
化合物WX072-3の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。
工程3:化合物WX072-4の合成
化合物WX072-4の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.58-8.70(m,1H),7.69-7.95(m,4H),7.07-7.42(m,2H),3.96-4.07(m,2H),3.35-3.54(m,4H),1.16(t,J=7.03Hz,3H)。
工程4:化合物WX072-5の合成
15℃で、WX072-4(2.50g,8.03mmol)のテトラヒドロフラン(30.00m)および2-プロパノール(30.00mL)溶液に、水素化ホウ素リチウム(349.79mg,16.06mmol)を加え、系を15℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、1Mの塩酸で反応系をpH=4に調整し、その後、炭酸カリウム溶液で中性に調整し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン:メタノール=10:1(1L)に溶解させ、沈殿物を濾別し、濾液を濃縮して黄色固体として化合物WX072-5(2.00g,92.49%収率)を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d)δ8.78(d,J=5.52Hz,1H),8.59-8.51(m,1H),8.30(d,J=8.03Hz,1H),7.92(t,J=6.78Hz,1H),7.85-7.80(m,1H),7.77(d,J=8.03Hz,1H),7.55-7.46(m,1H),3.81-3.74(m,2H),3.56-3.47(m,2H),3.18(dd,J=16.81,7.78Hz,2H)。
工程5:化合物WX072-6の合成
0℃で、WX072-5(2.00g,7.43mmol)のピリジン(30.00m)溶液に塩化アセチル(2.65mL,37.13mmol)を加え、系を15℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、系を1Mの塩酸でpH=6に調整し、ジクロロメタン(500mL×3)で反応液を抽出し、有機相を合わせ、300mLのブラインおよび300mLの水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して褐色油状物として化合物WX072-6(2.30g,粗生成物)を得た。
工程6:化合物WX072の合成
化合物WX072の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.63(d,J=4.27Hz,1H),7.82-7.99(m,4H),7.65(br.s.,2H),7.29-7.39(m,2H),4.30(s,2H),3.63-3.71(m,5H),3.36(br.s.,2H),2.43-2.47(m,3H),1.94(s,3H)。
実施例11:WX073
Figure 0007150343000066
合成経路:
Figure 0007150343000067
工程1:化合物WX073の合成
WX072(50.00mg,99.88μmol)の塩酸(6M,3.00mL)溶液を15℃で1時間攪拌した。反応が完了した後、重炭酸ナトリウム溶液で系をpH=7に調整し、ジクロロメタン(100mL×3)で反応液を抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して化合物WX073(6.00mg,13.10%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.65(d,J=4.02Hz,1H),7.83-8.00(m,4H),7.65(br.s.,2H),7.30-7.40(m,2H),5.31-5.41(m,1H),3.76(s,3H),3.67(d,J=5.02Hz,2H),3.58-3.65(m,2H),3.27(br.s.,2H),2.54-2.58(m,3H)。
実施例12:WX074
Figure 0007150343000068
合成経路:
Figure 0007150343000069
工程1:化合物WX074-2の合成
窒素ガス保護下、-78℃で、WX074-1(1.00g,3.95mmol)のテトラヒドロフラン(10.00mL)溶液にLDA(2M,2.96mL)を滴下し、-78℃で1時間攪拌した後、系にヨウ化メチル(2.80g,19.74mmol)を加え、該温度でさらに2時間攪拌した。反応が完了した後、0℃で10mLの水を加えて反応をクエンチし、反応液を酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を15mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX074-2(600.00mg,56.82%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.67(m,1H),7.85(s,1H),7.77-7.69(m,3H),7.29(d,J=7.8Hz,1H),7.21(m,1H),3.73(s,3H),3.53(dd,J=3.0,16.1Hz,2H),2.88(t,J=15.4Hz,2H),1.39(s,3H)。
工程2:化合物WX074-3の合成
化合物WX074-3の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.70(d,J=4.02Hz,1H),7.83(s,1H),7.67-7.78(m,3H),7.29(d,J=7.78Hz,1H),7.19-7.25(m,1H),3.49-3.61(m,2H),2.81-2.96(m,2H),1.36-1.46(m,3H)。
工程3:化合物WX074の合成
化合物WX074の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.61-8.67(m,1H),7.98(s,1H),7.92(br.s.,2H),7.83-7.89(m,1H),7.65(s,2H),7.35-7.40(m,1H),7.29-7.35(m,1H),3.71(s,5H),3.06-3.17(m,2H),2.48-2.49(m,3H),1.44(s,3H)。
実施例13:WX129
Figure 0007150343000070
合成経路:
Figure 0007150343000071
工程1:化合物WX129-2の合成
化合物WX129-2の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.90(s,1H),7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.61(t,J=7.8Hz,1H),7.33-7.26(m,2H),6.67(d,J=8.3Hz,1H),4.07-3.98(m,3H),3.75(s,3H),3.46-3.21(m,5H)。
工程2:化合物WX129-3の合成
化合物WX129-3の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(s,1H),7.76(d,J=7.8Hz,1H),7.53(t,J=7.8Hz,1H),7.24-7.17(m,2H),6.59(d,J=8.0Hz,1H),3.95(s,3H),3.39-3.15(m,5H)。
工程3:化合物WX129の合成
化合物WX129の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.98(s,1H),7.92(d,J=7.8Hz,1H),7.77(t,J=7.9Hz,1H),7.64(s,2H),7.53(d,J=7.5Hz,1H),7.35(d,J=8.0Hz,1H),6.76(d,J=8.3Hz,1H),4.16-4.04(m,1H),3.96(s,3H),3.77(s,3H),3.40-3.22(m,4H)。
実施例14:WX156
Figure 0007150343000072
合成経路:
Figure 0007150343000073
工程1:化合物WX156-2の合成
0℃で、WX156-1(5.00g,19.60mmol)の硫酸(40.00mL)溶液に、5分間をかけて硝酸(2.09g,21.56mmol,1.49mL)および硫酸(3.69g,36.85mmol,2.00mL,98%純度)をゆっくりと加え、-78℃で1時間攪拌した後、系にヨウ化メチル(2.80g,19.74mmol)を添加し、該温度でさらに25分間攪拌した。反応が完了した後、反応液を300mLの氷水に注ぎ、酢酸エチル(300mL×3)で反応液を抽出し、有機相を250mLの重炭酸ナトリウム水溶液および250mLのブラインでそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮して化合物WX156-2(5.25g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.62(s,1H),7.48(s,1H),3.63(br s,3H),3.40-3.18(m,5H)。
工程2:化合物WX156-3の合成
WX156-2(5.20g,17.33mmol)おいび鉄(4.84g,86.65mmol)のテトラヒドロフラン(32.00mL)溶液に、メタノール(8.00mL)および水(8.00mL)を添加した後、塩化アンモニウム(2.32g,43.33mmol)を加えた。反応が完了した後、200mLの水を添加し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して無色液体として化合物WX156-3(3.15g,67.29%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.62(s,1H),7.48(s,1H),3.63(br s,3H),3.40-3.18(m,5H)。
工程3:化合物WX156-4の合成
WX156-3(5.20g,17.33mmol)、亜硝酸tert-ブチル(274.86mg,2.67mmol,315.94μL)および塩化第二鉄(358.37mg,2.67mmol)のアセトニトリル(5.00mL)溶液を15℃から60℃に加熱し、この温度で1時間攪拌した。60mLの水を添加し、酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX156-4(245.00mg,63.62%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.45(s,1H),7.29(s,1H),3.73(s,3H),3.41-3.31(m,1H),3.25-3.13(m,4H)。
工程4:化合物WX156-5の合成
化合物WX156-5の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。
工程5:化合物WX156-6の合成
化合物WX156-6の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.64(br d,J=3.8Hz,1H),7.69(br d,J=7.3Hz,1H),7.58(br d,J=7.5Hz,1H),7.36(br s,1H),7.24(br d,J=5.5Hz,2H),1.53(s,1H),1.28-1.20(m,4H)。
工程6:化合物WX156の合成
化合物WX156の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.79(br d,J=4.8Hz,1H),8.19(br s,1H),7.84(br d,J=7.5Hz,1H),7.65(br s,3H),7.49(d,J=9.5Hz,2H),4.18-4.06(m,1H),3.73(s,3H),3.44-3.20(m,4H),2.47(br s,3H)。
実施例15:WX130
Figure 0007150343000074
合成経路:
Figure 0007150343000075
工程1:化合物WX136-2の合成
化合物WX136-2の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.78-7.74(m,2H),7.70(d,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=3.3Hz,1H),7.19(s,1H),3.67(s,3H),3.37-3.13(m,5H)。
工程2:化合物WX136-3の合成
化合物WX136-3の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.78(d,J=3.3Hz,1H),7.75(s,1H),7.69(d,J=8.3Hz,1H),7.25-7.18(m,2H),3.41-3.17(m,5H)。
工程3:化合物WX136の合成
化合物WX136の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.90(d,J=3.3Hz,1H),7.82(s,1H),7.80-7.73(m,2H),7.65(br s,2H),7.37(d,J=7.8Hz,1H),4.10(quin,J=7.8Hz,1H),3.75(s,3H),3.45-3.22(m,4H),2.49(br s,3H)。
実施例16:WX142
Figure 0007150343000076
合成経路:
Figure 0007150343000077
工程1:化合物WX142-2の合成
0℃で、WX142-1(1.00g,5.78mmol)のアセトニトリル(30.00mL)溶液に、パラホルムアルデヒド(3.47g,115.60mmol,3.18mL)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.09g,17.34mmol)を加え、この温度でさらに反応系を10分間撹拌した後、酢酸(2.08g,34.68mmol,1.98mL)を滴下した。反応が完了した後、濾過し、濾液に150mLの水を添加し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して無色液体として化合物WX142-2(1.02g,5.07mmol,87.77%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.17(dd,J=7.5,8.3Hz,1H),6.59(d,J=7.3Hz,1H),6.30(d,J=8.3Hz,1H),2.99(s,6H)。
工程2:化合物WX142-3の合成
化合物WX142-3の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(s,1H),7.76(d,J=7.8Hz,1H),7.42(dd,J=7.5,8.3Hz,1H),7.21-7.16(m,1H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),6.39(d,J=8.3Hz,1H),3.67(s,3H),3.35-3.13(m,5H),3.09-3.08(m,1H),3.08(s,7H)。
工程3:化合物WX142-4の合成
化合物WX142-4の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(s,1H),7.76(d,J=7.8Hz,1H),7.42(dd,J=7.5,8.3Hz,1H),7.19-7.17(m,1H),6.91(d,J=7.5Hz,1H),6.38(d,J=8.3Hz,1H),3.39-3.15(m,5H),3.08(s,6H)。
工程4:化合物WX142の合成
化合物WX142の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.15(br s,1H),7.88-7.74(m,2H),7.71(br d,J=7.5Hz,1H),7.38(d,J=7.8Hz,1H),7.10(d,J=7.3Hz,1H),6.94(br s,1H),4.17-4.01(m,1H),3.76(s,3H),3.45-3.24(m,4H),3.20(s,6H),2.48(br s,3H),2.18(br s,1H),0.55-0.34(m,4H)。
実施例17:WX133
Figure 0007150343000078
合成経路:
Figure 0007150343000079
工程1:化合物WX133-2の合成
0℃で、カリウムtert-ブトキシド(5.98g,53.30mmol)のDMF(13.00mL)およびトルエン(37.00mL)溶液に、WX133-1(5.00g,22.21mmol)および二硫化炭素(1.69g,22.21mmol,1.34mL)のトルエン(10.00mL)溶液を滴下し、系を室温で4時間攪拌した後、ヨウ化メチル(6.62g,46.64mmol,2.90mL)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。反応が完了した後、100mLの水を添加し、メチルtert-ブチルエーテル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、ブライン(25mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色固体として化合物WX133-2(4.40g,60.15%収率)を得た。
工程2:化合物WX133-3の合成
WX133-2(4.40g,13.36mmol)のメタノール(50.00mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.01g,26.72mmol)およびBF・EtO(34.13g,240.48mmol,29.68mL)を加え、系を25-50℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、50mLの水を添加し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0-2:1)で精製して、白色固体として化合物WX133-3(3.10g,86.87%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.61(d,J=2.0Hz,1H),7.51(s,1H),7.45(dd,J=2.1,8.0Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),3.75(s,3H),2.83-2.74(m,2H),2.55-2.45(m,2H)。
工程3:化合物WX133-4の合成
化合物WX133-4の合成は、実施例3における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.62-7.53(m,3H),7.25(d,J=7.4Hz,1H),3.75(s,3H),2.85(t,J=8.3Hz,2H),1.30(s,12H)。
工程4:化合物WX133-5の合成
化合物WX133-5の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.63(br d,J=4.4Hz,1H),8.04(s,1H),8.02-7.97(m,1H),7.95-7.90(m,1H),7.88-7.82(m,1H),7.61(br s,1H),7.32(br dd,J=3.5,7.3Hz,2H),3.76-3.72(m,3H),2.91-2.82(m,2H),2.56-2.51(m,2H)。
工程5:化合物WX133-6の合成
化合物WX133-6の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.49(br s,1H),8.67(d,J=4.8Hz,1H),8.04(s,1H),8.01(d,J=7.8Hz,1H),7.99-7.95(m,1H),7.90(br d,J=6.1Hz,1H),7.59(s,1H),7.38-7.33(m,2H),2.88(t,J=8.3Hz,2H),2.5(m,2H)。
工程6:化合物WX133-7の合成
窒素ガス保護下、WX133-6(100.00mg,397.96μmol)のメタノール(10.00mL)溶液にPd/C(10%,10mg)を加え、系を水素ガスで数回パージし、25℃で5時間攪拌した。反応が完了した後、濾過し、濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1-20:1)で精製して白色固体として化合物WX133-7(48.00mg)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.32(br s,1H),8.64(d,J=4.5Hz,1H),7.94-7.90(m,1H),7.88-7.79(m,3H),7.36-7.28(m,1H),7.19(d,J=7.8Hz,1H),3.09-3.01(m,1H),2.94(s,1H),2.91-2.80(m,3H),2.75-2.66(m,2H),2.12(br d,J=10.2Hz,1H),1.85-1.72(m,1H)。
工程7:化合物WX133-8の合成
化合物WX133の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.65(br d,J=5.0Hz,1H),7.95-7.91(m,1H),7.88(s,1H),7.85(br d,J=7.9Hz,1H),7.89-7.82(m,1H),7.65(s,2H),7.36-7.30(m,1H),7.24(d,J=7.7Hz,1H),3.77(s,3H),3.53-3.42(m,1H),3.10-2.89(m,1H),3.10-2.89(m,1H),3.14-2.86(m,2H),2.97(br s,1H),2.68(br s,1H),2.70-2.65(m,1H),2.34(br s,1H),2.21-2.13(m,1H),1.81(br dd,J=5.2,11.6Hz,1H),1.24(s,1H)。
実施例18:WX144
Figure 0007150343000080
合成経路:
Figure 0007150343000081
工程1:化合物WX144-2の合成
室温で、WX144-1(500.00mg,1.65mmol)のエタノール/水(2:1,9.00mL)溶液にm-クロロペルオキシ安息香酸(298.98mg,1.73mmol)を加え、系を25℃で2時間攪拌した。反応が完了した後、50mLの水を添加し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX144-2(231.00mg,72.73%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.06(d,J=8.0Hz,1H),6.71(s,1H),6.66(dd,J=2.3,8.0Hz,1H),3.75(s,3H),3.42-3.31(m,1H),3.29-3.08(m,4H)。
工程2:化合物WX144-3の合成
室温で、WX144-2(140.00mg,728.37μmol)のDMF(2.00mL)溶液に、2-フルオロピリジン(77.79mg,801.21μmol,68.84μL)および炭酸カリウム(201.34mg,1.46mmol)を添加し、マイクロ波により120℃で系を2時間反応させた。反応が完了した後、15mLの水を添加し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物WX144-3(65.00mg,21.11%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.19(dd,J=1.3,5.0Hz,1H),7.70-7.64(m,1H),7.21(d,J=8.0Hz,1H),7.00-6.87(m,4H),3.74(s,3H),3.45-3.34(m,1H),3.30-3.13(m,4H)。
工程3:化合物WX144-4の合成
化合物WX144-4の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.18(dd,J=1.5,5.0Hz,1H),7.73-7.63(m,1H),7.20(d,J=8.0Hz,1H),7.01-6.85(m,4H),3.44-3.33(m,1H),3.28-3.19(m,4H)。
工程4:化合物WX144の合成
化合物WX144の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.12(dd,J=1.3,5.0Hz,1H),7.86-7.78(m,1H),7.64(br s,2H),7.23(d,J=8.0Hz,1H),7.09(dd,J=5.0,6.5Hz,1H),7.01-6.95(m,2H),6.89(dd,J=2.3,8.0Hz,1H),4.08(quin,J=8.0Hz,1H),3.72(s,3H),3.35-3.14(m,4H),2.47(s,3H)。
実施例19:WX017およびWX018
Figure 0007150343000082
合成経路:
Figure 0007150343000083
工程1:化合物WX017-2の合成
5℃で、WX017-1(5.00g,23.69mmol)のDMF(100.00mL)溶液に、エタノール(3.27g,71.07mmol)およびTosMIC(9.25g,47.38mmol)を加えた後、カリウムtert-ブトキシド(9.30g,82.92mmol)を加え、室温に昇温し、さらに2時間攪拌した。反応が完了した後、20mLの水を添加し、1Mの塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、50mLのブラインで有機層を洗浄し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物WX017-2(1.80g,31.82%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.37-7.45(m,1H),7.31(s,1H),4.06(t,J=8.28Hz,1H),3.02-3.15(m,1H),2.89-3.01(m,1H),2.53-2.74(m,1H),2.35-2.44(m,1H)。
工程2:化合物WX017-3の合成
WX017-2(1.80g,8.11mmol)の塩酸メタノール(4M,30.01mL)溶液を80℃で16時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、50mLのジクロロメタンを添加し、50mLのブラインで溶液を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物WX017-3(1.80g,80.91%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.40(s,1H),7.31-7.35(m,1H),7.25-7.29(m,1H),3.99-4.07(m,1H),3.75(s,3H),3.04-3.15(m,1H),2.92(dt,J=15.81,7.65Hz,1H),2.43-2.51(m,1H),2.32-2.41(m,1H)。
工程3:化合物WX017-4の合成
化合物WX017-4の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.68(d,J=4.52Hz,1H),7.89(s,1H),7.79(d,J=8.03Hz,1H),7.68-7.76(m,2H),7.47(d,J=8.03Hz,1H),7.18-7.25(m,1H),4.11(t,J=7.28Hz,1H),3.75(s,3H),3.13-3.22(m,1H),2.94-3.05(m,1H),2.46-2.55(m,1H),2.35-2.44(m,1H)。
工程4:化合物WX017-5の合成
化合物WX017-5の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,METHANOL-d)δ8.60(d,J=4.52Hz,1H),7.88-7.94(m,1H),7.84(d,J=11.54Hz,2H),7.76(d,J=8.03Hz,1H),7.52(d,J=8.03Hz,1H),7.34-7.40(m,1H),4.10(t,J=7.53Hz,1H),3.11-3.22(m,1H),2.95-3.07(m,1H),2.36-2.51(m,2H)。
工程5:化合物WX017-6の合成
化合物WX017-6の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.64(d,J=3.76Hz,1H),7.99(s,1H),7.83-7.95(m,3H),7.64(s,2H),7.27-7.37(m,2H),4.86(br.s.,1H),3.86(s,3H),2.97-3.10(m,2H),2.53(br.s.,1H),2.46-2.49(m,3H),2.28(dd,J=12.17,7.65Hz,1H)。
工程6:化合物WX017およびWX018の合成
室温で、WX017-6(300.00mg,700.07μmol)のメタノール(10mL)溶液に、塩酸メタノール(4M,350.04μL)を加え、系を10分間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:AS(250mm*30mm,5um);移動相:[0.1%NHOMeOH];B%:40%-40%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX017およびWX018を得た(保持時間はそれぞれ7.5min、8.7minである)。化合物WX017(65.00mg,21.02%収率):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.64(d,J=3.76Hz,1H),7.99(s,1H),2.23-2.33(m,1H)7.83-7.94(m,3H),7.64(s,2H),7.27-7.35(m,2H),4.86(t,J=7.65Hz,1H),3.32(s,3H),2.95-3.14(m,2H),2.54(d,J=8.03Hz,1H),2.44-2.49(m,3H)。化合物WX018(60.90mg,19.89%収率):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.66(d,J=4.02Hz,1H),8.02(s,1H),7.96(m,3H),7.65(s,2H),7.34(m,2H),4.89(t,J=7.78Hz,1H),3.89(s,3H),2.97-3.17(m,2H),2.59(m,1H),2.52-2.54(m,3H),2.31(m,1H)。
実施例20:WX030およびWX031
Figure 0007150343000084
合成経路:
Figure 0007150343000085
工程1:化合物WX029-2の合成
20℃で、WX029-1(3.70g,16.44mmol)およびTMSCN(16.31g,164.39mmol)の溶液にヨウ化亜鉛(1.57g,4.93mmol)を加え、系をさらに16時間攪拌した。反応が完了した後、50mLの酢酸エチルで反応液を希釈し、100mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液および50mLのブラインでそれぞれ洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物WX029-2(4.70g,79.32%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.54(d,J=8.53Hz,1H),7.41(d,J=8.53Hz,1H),7.30(s,1H),2.32-2.40(m,1H),2.18(dd,J=12.92,9.54,3.14Hz,1H),1.94-2.10(m,2H),0.26(s,9H)。
工程2:化合物WX029-3の合成
0℃で、WX029-2(4.70g,14.49mmol)に硫酸(55.20g,551.55mmol)を加え、系を20℃でさらに10分間撹拌した。反応が完了した後、反応液を200mLの氷水に注ぎ、ジクロロメタン(100mL×2)で反応液を抽出し、有機相を200mLの炭酸溶液および200mLのブラインでそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物WX029-3(3.00g,76.06%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.42(d,J=9.54Hz,1H),7.29-7.34(m,2H),6.91(t,J=4.77Hz,1H),2.84(t,J=8.03Hz,2H),2.50(td,J=8.16,4.77Hz,2H)。
工程3:化合物WX029-4の合成
WX029-3(3.00g,12.82mmol)のメタノール(50.00mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(2.91g,76.92mmol)を加え、系を80℃でさらに30分間攪拌した。反応が完了した後、系に100mLの水および100mLのジクロロメタンを添加し、有機層を100mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物WX029-4(2.20g,65.44%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.34(d,J=8.03Hz,1H),7.30(s,1H),7.22-7.27(m,1H),3.92(t,J=6.27Hz,1H),2.74-2.86(m,2H),2.11-2.18(m,2H),1.99-2.06(m,1H),1.79-1.88(m,1H)。
工程4:化合物WX029-5の合成
WX029-4(2.20g,9.32mmol)の塩酸メタノール(4M,50.00mL)溶液を80℃でさらに16時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、100mLのジクロロメタンを加えて溶解させ、100mLのブラインで洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して黄色液体として化合物WX029-5(1.50g,55.04%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.23-7.28(m,1H),7.04(d,J=8.03Hz,1H),3.77(t,J=5.77Hz,1H),3.72(s,3H),2.65-2.90(m,2H),2.09-2.20(m,1H),1.90-2.02(m,2H),1.71-1.80(m,1H)。
工程5:化合物WX029-6の合成
化合物WX029-6の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.70(d,J=4.77Hz,1H),7.80(s,1H),7.73-7.76(m,2H),7.28-7.31(m,1H),7.21-7.26(m,1H),3.91(t,J=5.77Hz,1H),3.75(s,3H),2.81-3.00(m,2H),2.20(br.s.,1H),1.98-2.10(m,2H),1.77-1.88(m,1H)。
工程6:化合物WX029-7の合成
化合物WX029-7の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,METHANOL-d)δ8.60(d,J=4.52Hz,1H),7.88-7.94(m,1H),7.82-7.87(m,1H),7.67-7.71(m,2H),7.31-7.39(m,2H),3.87(t,J=5.90Hz,1H),2.83-2.99(m,2H),2.18(t,J=5.27Hz,1H),1.98-2.12(m,2H),1.84(d,J=11.54Hz,1H)。
工程7:化合物WX029の合成
化合物WX029の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.66(d,J=4.02Hz,1H),7.93(s,1H),7.89(s,2H),7.81(s,1H),7.65(s,2H),7.28-7.39(m,1H),7.11(d,J=8.53Hz,1H),4.67(s,1H),3.87(s,3H),2.89(d,J=6.53Hz,2H),2.50-2.51(m,3H),2.16(d,J=4.02Hz,1H),2.09(s,1H),1.92-2.01(m,1H),1.84(d,J=4.02Hz,2H)。
工程8:化合物WX030およびWX031の合成
化合物WX029を超臨界流体クロマトグラフィー(装置:SFC-80;カラム:OD(250mm*30mm,10μm);移動相:超臨界CO/MeOH(0.1%NHO)=45/55;流速70mL/min;カラム温度:38C)によりキラル分割を行い、回転異性体WX030およびWX031を得た(保持時間はそれぞれ2.1min、2.5minである)。化合物WX030:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.64(d,J=4.52Hz,1H),8.64(d,J=4.52Hz,1H),7.93(m,1H),7.86(m,2H),7.79(d,J=8.28Hz,1H),7.62(s,2H),7.32(dd,J=6.53,5.02Hz,1H),7.09(d,J=8.28Hz,1H),4.65(t,J=6.40Hz,1H),3.84(s,3H),2.87(m,2H),2.53(m,3H),2.15(m,1H),1.86(m,3H)。WX031:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.64(d,J=4.52Hz,1H),7.92(m,1H),7.86(m,2H),7.79(d,J=8.03Hz,1H),7.62(s,2H),7.32(dd,J=6.78,5.27Hz,1H),7.09(d,J=8.28Hz,1H),4.65(t,J=6.40Hz,1H),3.84(s,3H),2.86(q,J=6.78Hz,2H),2.53(m,3H),2.16(m,1H),1.87(m,3H)。
実施例21:WX036およびWX037
Figure 0007150343000086
合成経路:
Figure 0007150343000087
工程1:化合物WX028-2の合成
WX028-1(30.00g,162.11mmol)の四塩化炭素(400.00mL)溶液に、NBS(57.70g,324.22mmol)およびAIBN(5.32g,32.42mmol)を加え、系を80℃でさらに2時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して無色油状物として化合物WX028-2(37g,粗生成物)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.55(s,1H),7.47-7.45(m,1H),7.28-7.25(m,1H),4.62(s,2H),4.60(s,2H)。
工程2:化合物WX028-3の合成
化合物WX028-3の合成は、実施例9における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.36(s,1H),7.34-7.32(m,1H),7.22-7.12(m,1H),4.13(q,J1=14.0Hz,J2=7.2Hz,6H),1.18-1.14(m,8H)。
工程3:化合物WX028-4の合成
化合物WX028-4の合成は、実施例9における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.40(s,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.15(d,J=8.0Hz,1H),4.07(t,J=14.0Hz,2H),3.42-3.35(m,1H),3.16-3.04(m,4H),1.18(t,J=15.6Hz,3H)。
工程4:化合物WX028-5の合成
化合物WX028-5の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.62(d,J=6.4Hz,1H),7.92-7.81(m,4H),7.29(d,J=5.2Hz,2H),4.09(q,J1=18.0Hz,J2=6.8Hz,2H),3.40-3.23(m,1H),3.21-3.15(m,4H),1.20(t,J=14.4Hz,3H)。
工程5:化合物WX028-6の合成
化合物WX028-6の合成は、実施例5における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.63(d,J=4.4Hz,1H),7.94-7.83(m,4H),7.34-7.31(m,2H),3.30-3.00(m,1H),3.22-3.16(m,4H)。
工程6:化合物WX028の合成
化合物WX028の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl)δ12.26(br,1H),8.70(d,J=4.0Hz,1H),(s,1H),7.81-7.71(m,3H),7.34(d,J=8.0Hz,1H),7.26-7.25(m,1H),(s,2H),3.91-3.83(m,1H),3.79(s,3H),3.45-3.35(m,4H),2.60(s,3H)。
工程7:化合物WX036およびWX037の合成
化合物WX028(690.00mg,1.61mmol)を超臨界流体クロマトグラフィー(装置:SFC-10;カラム:AD(250mm*50mm,10μm);移動相:超臨界CO/MeOH(0.1%NHO)=55/45;流速180mL/min;カラム温度:38℃)によりキラル分割を行い、回転異性体WX036およびWX037を得た(保持時間はそれぞれ1.2min、1.7minである)。化合物WX036(134.00mg,19.11%収率,98.37%純度):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.62(d,J=3.2Hz,1H),7.94-7.82(m,4H),7.64(s,2H),7.34-7.29(m,2H),4.09-4.06(m,1H),3.74(s,3H),3.32-3.26(m,4H),2.45(s,3H)。化合物WX037(13.00mg,1.86%収率,98.54%純度):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.62(d,J=3.2Hz,1H),7.94-7.82(m,4H),7.63(s,2H),7.34-7.29(m,2H),4.09-4.06(m,1H),3.74(s,3H),3.32-3.26(m,4H),2.45(s,3H)。
実施例22:WX158およびWX159
Figure 0007150343000088
合成経路:
Figure 0007150343000089
工程1:化合物WX157-2の合成
-10℃で、WX157-1(1.00g,3.70mmol)のテトラヒドロフラン(2.00mL)溶液に、三フッ化ホウ素・フッ化水素酸(1.41g,16.07mmol,1.00mL)を加え、系をさらに30分間攪拌した後、亜硝酸tert-ブチル(1.41g,16.07mmol,1.00mL)を滴下し、系をさらに30分間攪拌した。反応が完了した後、濾過し、濾過ケーキを10mLのテトラヒドロフランおよび10mLの石油エーテルで洗浄し、その後、干燥して740mgの固体を得た。150℃で1時間分解した。室温に冷却し、50mLの水を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として化合物WX157-2(141.00mg,13.95%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.29(d,J=6.3Hz,1H),6.89(d,J=8.5Hz,1H),3.66(s,3H),3.35-3.25(m,1H),3.16-3.07(m,4H)。
工程2:化合物WX157-3の合成
化合物WX157-3の合成は、実施例5における工程3の合成方法を参照する。
工程3:化合物WX157-4の合成
化合物WX157-4の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.64(br s,2H),8.33(br d,J=7.3Hz,1H),7.76(br t,J=7.7Hz,1H),7.24(br d,J=5.8Hz,1H),6.94(br d,J=11.3Hz,1H),3.35-3.07(m,5H)。
工程4:化合物WX157の合成
化合物WX157の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。
工程5:化合物WX158およびWX159の合成
化合物WX157を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:OD(250mm*30mm,10um);移動相:超臨界CO/MeOH(0.1%NHO),B%:55%-55%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX158およびWX159を得た(保持時間はそれぞれ1.2min、2.7minである)。化合物WX158:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.70(br d,J=4.0Hz,1H),7.89(dt,J=1.8,7.7Hz,1H),7.76(br d,J=7.0Hz,2H),7.65(s,2H),7.39(dd,J=4.9,6.7Hz,1H),7.22(d,J=11.3Hz,1H),4.18-4.07(m,1H),3.75(s,3H),3.33-3.16(m,4H),2.55-2.52(m,3H)。WX159:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.70(br d,J=4.0Hz,1H),7.89(dt,J=1.8,7.7Hz,1H),7.76(br d,J=7.0Hz,2H),7.65(s,2H),7.39(dd,J=4.9,6.7Hz,1H),7.22(d,J=11.3Hz,1H),4.18-4.07(m,1H),3.75(s,3H),3.33-3.16(m,4H),2.55-2.52(m,3H)。
実施例23:WX154およびWX155
Figure 0007150343000090
合成経路:
Figure 0007150343000091
工程1:化合物WX145-2の合成
化合物WX145-2の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.56-8.50(m,1H),7.81(ddd,J=0.8,8.4,11.7Hz,1H),7.76(s,1H),7.71(d,J=7.8Hz,1H),7.45(td,J=4.2,8.3Hz,1H),7.36(d,J=7.8Hz,1H),3.66(s,3H),3.44(q,J=8.3Hz,1H),3.29-3.14(m,4H)。
工程2:化合物WX145-3の合成
化合物WX145-3の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.34(br s,1H),8.56-8.50(m,1H),7.86-7.79(m,1H),7.76(s,1H),7.71(br d,J=8.0Hz,1H),7.46(td,J=4.1,8.4Hz,1H),7.37(d,J=7.8Hz,1H),3.41-3.36(m,1H),3.27-3.16(m,4H)。
工程3:化合物WX145の合成
化合物WX145の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.53(d,J=4.5Hz,1H),7.83(dd,J=8.4,11.7Hz,1H),7.78(s,1H),7.73(br d,J=7.8Hz,1H),7.65(s,2H),7.47(td,J=4.1,8.3Hz,1H),7.39(d,J=7.8Hz,1H),4.11(quin,J=8.0Hz,1H),3.76(s,3H),3.40-3.25(m,4H),2.54-2.52(m,3H)。
工程4:化合物WX154和WX155の合成
化合物WX145を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:AD(250mm*30mm,10μm);移動相:超臨界CO/IPA(0.1%NHO),B%:55%-55%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX154およびWX155を得た(保持時間はそれぞれ1.7min、2.5minである)。化合物WX154:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.54(br d,J=4.8Hz,1H),7.86-7.77(m,2H),7.73(d,J=7.8Hz,1H),7.46(td,J=4.1,8.3Hz,1H),7.39(d,J=7.8Hz,1H),4.11(br t,J=7.8Hz,1H),3.76(s,3H),3.32-3.29(m,4H),2.48(br s,3H)。化合物WX155:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.54(br d,J=4.8Hz,1H),7.86-7.77(m,2H),7.73(d,J=7.8Hz,1H),7.46(td,J=4.1,8.3Hz,1H),7.39(d,J=7.8Hz,1H),4.11(br t,J=7.8Hz,1H),3.76(s,3H),3.32-3.29(m,4H),2.48(br s,3H)。
実施例24:WX152およびWX153
Figure 0007150343000092
合成経路:
Figure 0007150343000093
工程1:化合物WX143-2の合成
化合物WX143-2の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.91-7.83(m,2H),7.47-7.41(m,1H),7.28(s,1H),7.23-7.18(m,4H),7.04(d,J=7.3Hz,1H),6.86-6.82(m,4H),6.41(d,J=8.5Hz,1H),4.79(s,4H),3.83(s,2H),3.90-3.81(m,1H),3.79(s,6H),3.51-3.25(m,4H),2.61(s,3H),2.40-2.32(m,1H),0.70-0.62(m,3H),0.74-0.56(m,1H)。
工程2:化合物WX143の合成
WX143-2(220.00mg,303.91μmol)のトリフルオロ酢酸(7.70g,67.53mmol,5.00mL)溶液を室温で16時間攪拌した。反応が完了した後、減圧下で濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して淡黄色固体として化合物WX143(71.00mg,45.02%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.13(d,J=2.5Hz,1H),7.94(dd,J=7.7,8.7Hz,1H),7.81(s,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.44(d,J=8.0Hz,1H),7.19(d,J=7.3Hz,1H),6.94(d,J=8.8Hz,1H),4.17-4.04(m,1H),3.76(s,3H),3.37-3.24(m,4H),2.48(br s,3H),2.19(qt,J=3.4,6.6Hz,1H),0.56-0.33(m,4H)。
工程3:化合物WX152およびWX153の合成
化合物WX143(60mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:AS(250mm*30mm,5um);移動相:超臨界CO/MeOH(0.1%NHO),B%:40%-40%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX152およびWX153を得た(保持時間はそれぞれ3.9min,4.8minである)。化合物WX152(15mg):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.14(d,J=2.5Hz,1H),7.95(br s,1H),7.75(br s,1H),7.69(br s,1H),7.47(d,J=7.3Hz,1H),7.19(br d,J=7.8Hz,1H),6.92(br s,1H),4.12(br d,J=6.8Hz,1H),3.78(s,3H),3.30(br s,4H),2.54-2.53(m,3H),2.21(br d,J=2.8Hz,1H),0.55-0.46(m,2H),0.45-0.38(m,2H)。化合物WX153(15mg):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.14(d,J=2.5Hz,1H),7.95(br s,1H),7.75(br s,1H),7.69(br s,1H),7.47(d,J=7.3Hz,1H),7.19(br d,J=7.8Hz,1H),6.92(br s,1H),4.12(br d,J=6.8Hz,1H),3.78(s,3H),3.30(br s,4H),2.54-2.53(m,3H),2.21(br d,J=2.8Hz,1H),0.55-0.46(m,2H),0.45-0.38(m,2H)。
実施例25:WX146およびWX147
Figure 0007150343000094
合成経路:
Figure 0007150343000095
工程1:化合物WX127-2AおよびWX127-2Bの合成
0℃で、水素化ナトリウム(17.06g,426.42mmol,60%純度)のテトラヒドロフラン(200.00mL)溶液に、WX127-1(30.00g,142.14mmol)のテトラヒドロフラン(200.00mL)溶液を滴下し、さらに15分間攪拌した後、炭酸ジメチル(64.02g,710.70mmol,59.83mL)を滴下し、系を45℃で0.5時間攪拌した。反応が完了した後、系に500mLの1M塩酸を滴下し、酢酸エチル(1000mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して化合物WX127-2AおよびWX127-2Bの混合物36gを得た。
工程2:化合物WX127-3の合成
窒素ガス保護下、0℃で、WX127-2AおよびWX127-2Bの混合物15gのトリフルオロ酢酸(231.46g,2.03mol,150.30mL)溶液に、トリエチルシラン(21.60g,185.80mmol,29.60mL)を滴下し、系を室温で16時間反応した。減圧下で濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して無色油状物としてWX127-3(8.50g,47.44%収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.34(s,1H),7.30-7.24(m,1H),7.07(d,J=8.0Hz,1H),3.73(s,3H),3.40-3.30(m,1H),3.27-3.11(m,4H)。
工程3:化合物WX127-4の合成
化合物WX127-4の合成は、実施例3における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.67(s,1H),7.62(d,J=7.5Hz,1H),7.23(d,J=7.5Hz,1H),3.72(s,3H),3.38-3.15(m,5H),1.42-1.30(m,12H)。
工程4:化合物WX127-5の合成
化合物WX127-5の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.87(s,1H),7.77(d,J=7.8Hz,1H),7.63(t,J=7.7Hz,1H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),7.31(d,J=7.8Hz,1H),7.09(d,J=7.5Hz,1H),3.80-3.72(m,3H),3.44-3.26(m,5H),2.64(s,3H)。
工程5:化合物WX127-6の合成
化合物WX127-6の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.82(s,1H),7.70(br d,J=7.8Hz,1H),7.63(t,J=7.7Hz,1H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.09(d,J=7.5Hz,1H),3.44-3.18(m,5H),2.64(s,3H)。
工程6:化合物WX127の合成
化合物WX127の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(t,J=7.9Hz,1H),8.11(d,J=8.0Hz,1H),7.91(s,1H),7.83(br d,J=8.3Hz,2H),7.68(br s,1H),7.51(d,J=7.8Hz,1H),4.15(ddd,J=6.5,8.8,15.3Hz,1H),3.77(s,3H),3.51-3.23(m,4H),2.85(s,3H),2.49(s,3H)。
工程8:化合物WX146およびWX147の合成
化合物WX127を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:AS(250mm*30mm,5um);移動相:超臨界CO/EtOH(0.1%NHO),B%:40%-40%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX146およびWX147を得た(保持時間はそれぞれ3.7min,4.7minである)。化合物WX146:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.33(br t,J=7.4Hz,1H),8.03(br d,J=8.0Hz,1H),7.88(s,1H),7.81(br d,J=7.8Hz,1H),7.71(br d,J=7.5Hz,1H),7.66(br s,2H),7.48(d,J=7.8Hz,1H),4.19-4.08(m,1H),3.76(s,3H),3.72-3.71(m,1H),3.72-3.71(m,1H),3.40-3.39(m,1H),3.40(br s,1H),3.35(br d,J=6.5Hz,4H),2.79-2.71(m,1H),2.75(s,2H),2.49-2.48(m,2H)。WX147:H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.95(s,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.77-7.68(m,2H),7.65(s,2H),7.33(d,J=8.0Hz,1H),7.19(d,J=6.8Hz,1H),4.15-4.02(m,1H),3.76(s,3H),3.34-3.22(m,4H),2.53(br s,3H),2.49-2.48(m,3H)。
実施例26:WX150およびWX151
Figure 0007150343000096
合成経路:
Figure 0007150343000097
工程1:化合物WX137-2の合成
化合物WX137-2の合成は、実施例3における工程2の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.77(s,1H),7.75(s,1H),7.38-7.32(m,1H),7.19-7.10(m,6H),6.96(d,J=7.3Hz,1H),6.79-6.74(m,4H),6.32(d,J=8.3Hz,1H),4.71(s,4H),3.71(s,6H),3.66(s,3H),3.39-3.08(m,4H),2.10(s,4H)。
工程2:化合物WX137-3の合成
化合物WX137-3の合成は、実施例8における工程4の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.81-7.72(m,2H),7.37-7.29(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.18(s,1H),7.14-7.11(m,1H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),6.76(d,J=8.8Hz,4H),6.30(d,J=8.3Hz,1H),4.70(s,4H),3.70(s,6H),3.35-3.11(m,5H)。
工程3:化合物WX137-4の合成
化合物WX137-4の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.94(s,2H),7.82-7.78(m,1H),7.20-7.19(m,1H),7.19(s,1H),7.15-7.12(m,4H),6.96(d,J=7.5Hz,1H),6.78-6.75(m,4H),6.34(d,J=8.5Hz,1H),6.38-6.28(m,1H),4.71(s,4H),3.79-3.74(m,1H),3.72(s,3H),3.71(s,6H),3.38-3.17(m,4H),2.52(s,3H)。
工程4:化合物WX137の合成
WX137-4(350.00mg,511.82μmol)のトリフルオロ酢酸(12.32g,108.05mmol,8.00mL)溶液を室温で16時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィーにより精製して白色固体としてWX137(184.00mg,80.38%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.59-7.98(m,2H),7.99-7.89(m,1H),7.82(s,1H),7.75(br d,J=8.0Hz,1H),7.64(br s,2H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),7.19(d,J=7.3Hz,1H),6.95(d,J=8.8Hz,1H),4.16-4.02(m,1H),3.74(s,3H),3.39-3.23(m,4H),2.47(s,3H)。
工程5:化合物WX150およびWX151の合成
化合物WX137(160mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:AS(250mm*30mm,5μm);移動相:超臨界CO/MeOH(0.1%NHO),B%:40%-40%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX150およびWX151を得た(保持時間はそれぞれ4.6min,6.4minである)。化合物WX150(30mg):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48-7.92(m,3H),7.79(br s,1H),7.72(br d,J=8.0Hz,1H),7.65(s,2H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.21(d,J=7.0Hz,1H),6.96(d,J=9.0Hz,1H),4.19-4.08(m,1H),3.76(s,3H),3.37-3.26(m,4H),2.53(br s,3H)。化合物WX151(24mg):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48-7.92(m,3H),7.79(br s,1H),7.72(br d,J=8.0Hz,1H),7.65(s,2H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.21(d,J=7.0Hz,1H),6.96(d,J=9.0Hz,1H),4.19-4.08(m,1H),3.76(s,3H),3.37-3.26(m,4H),2.53(br s,3H)。
実施例27:WX148およびWX149
Figure 0007150343000098
合成経路:
Figure 0007150343000099
工程1:化合物WX136の合成
化合物WX136の合成は、実施例7における工程1の合成方法を参照する。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.90(s,1H),7.85(d,J=7.8Hz,1H),7.63(s,2H),7.54(t,J=7.9Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.10(d,J=7.5Hz,1H),6.57(d,J=8.3Hz,1H),4.12-4.00(m,1H),3.74(s,3H),3.32-3.19(m,4H),3.08(s,6H),2.47-2.46(m,3H)。
工程2:化合物WX148およびWX149の合成
化合物WX136(40mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:AS(250mm*30mm,5μm);移動相:超臨界CO/EtOH,B%:40%-40%)によりキラル分割を行い、回転異性体WX148およびWX149を得た(保持時間はそれぞれ4.5min,5.1minである)。化合物WX148(5mg):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.81(br s,1H),7.75(br d,J=7.8Hz,2H),7.65(br s,2H),7.37(br d,J=7.8Hz,1H),7.11(br d,J=7.3Hz,1H),6.87(br s,1H),4.15-4.05(m,1H),4.05-4.05(m,1H),3.75(s,3H),3.38-3.33(m,1H),3.36(br d,J=9.5Hz,2H),3.25-3.24(m,1H),3.30(br s,3H),3.19(s,6H),2.48-2.47(m,1H)。WX149(9mg):H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.92(s,1H),7.87(d,J=8.3Hz,1H),7.64(br s,2H),7.56(t,J=7.9Hz,1H),7.30(d,J=7.8Hz,1H),7.12(d,J=7.5Hz,1H),6.59(d,J=8.5Hz,1H),4.08(br t,J=8.0Hz,1H),3.76(s,3H),3.33(br s,4H),3.09(s,6H),2.54-2.53(m,3H)。
実験例1:1型単純ヘルペスウイルス細胞変性実験(インビトロ評価)
実験目的:
細胞変性(CPE)実験における、1型単純ヘルペスウイルス(HSV-1)GHSV-UL 46株に対する化合物の抗ウイルス活性を評価する。
実験装置:
細胞培養インキュベーター:Thermo 240I
細胞計数器:Beckman Vi-CellTM XR
自動ディスペンサー:Thermo Multidrop
化合物ピペッティングシステム:Labcyte ECHO 555 liquid handler
マイクロプレートリーダー:Molecular Device SpectraMax340PC384。
実験材料:
ウイルス:HSV-1GHSV-UL46,ATCC#VR-1544
細胞:アフリカミドリザル腎臓細胞VeroE6、中国科学院武漢ウイルス研究所から入手した。
実験試薬:
Figure 0007150343000100
培地の調製方法:
細胞培養培地:500mlのDMEM+50mlのFBS+5mlのPS+5mlのNEAA。
実験培地:500mlのDMEM+10mlのFBS+5mlのPS+5mlのNEAA。
実験の工程:
1.細胞の播種(Day.1)
1.1.75%のアルコールでバイオセーフティキャビネットの作業台を拭き、紫外線でバイオセーフティキャビネットを15分間照射し、排気ファンを作動させ、ガラス窓を警戒線の下端まで下げ、キャビネット内の空気流を5分間安定させた。
1.2.細胞密度80%のVeroE6細胞を1本(T150細胞培養フラスコ)取り出した。増殖培地を吸引し、10mlのリン酸塩緩衝液で細胞を2回洗浄し、2mlのトリプシンを加え、37℃のCOインキュベーターに置いて細胞を消化した。
1.3.細胞を分離して脱落させた後、細胞変性実験培地15mlを加えて消化を停止し、細胞を数回ピペッティングした後、細胞懸濁液1mlを細胞計数器で計数した。
1.4.細胞変性実験培地を用いて細胞を1.33×105cells/mlに希釈した。Multidropを使用して、希釈した細胞懸濁液を384ウェルプレート(Corning#3701)に添加し、1ウェルあたり30μl、4000細胞を添加した。
1.5.細胞プレートの周囲で軽く振って、細胞を均一に分布させ、37℃のCO細胞培養インキュベーターに置いて一晩培養した。
2.化合物の希釈、処理およびウイルス接種(Day.2)
2.1.DMSOで化合物を段階希釈し、希釈した化合物をECHO sourceプレートに加えた。
2.2.ECHO555液体ワークステーションを使用して、化合物を、細胞が接種された384ウェルプレートに添加した。各試験化合物について8つの濃度を重複で測定した。細胞対照ウェルについて、化合物またはウイルスを加えなかった。ウイルス対照ウェルについて、化合物を添加しなかった。全てのウェル中のDMSOの最終濃度は0.5%であった。
2.3.接種量を1.5 TCID90/well、30μlになるように、実験培地でウイルスを希釈した。Multidropを使用して、1ウェルあたり30μlで実験培地を細胞対照ウェルに添加し、さらに、1ウェルあたり30μlで希釈したウイルスをMultidropで化合物試験ウェルおよびウイルス対照ウェルに添加した。
2.4.細胞プレートを37℃のCO細胞培養インキュベーターに置いて、5日間培養した。
3.細胞生存率アッセイ(Day.7)
3.1.5日間の培養後、細胞プレートの全てのウェルにおける細胞変性情況を観察した。細胞対照ウェル中の細胞は細胞変性しないはずであるが、ウイルス対照ウェル中のほとんど全ての細胞は細胞変性を示した。
3.2.MultidropでCCK8を1ウェルあたり6μlで細胞プレートに添加した。
3.3.細胞プレートを37℃のCO細胞培養インキュベーターに置いて3時間インキュベートした。
3.4.マイクロプレートリーダーを用いて450nmの波長で細胞プレートの各ウェルの吸光度を読み取った。ここで、630nmを参照波長として使用した。生データは、450nmの吸光度から630nmの吸光度を引いたものである(Raw data=OD450-OD630)。
4.データ分析
4.1.以下の式を用いて試験化合物の抗ウイルス活性(%Inhibition)を算出した。
Figure 0007150343000101
式中、Sampleは化合物試験ウェルの吸光度であり、cell controlは細胞対照ウェルの吸光度の平均であり、virus controlはウイルス対照ウェルの吸光度の平均である。
4.2.GraphPad Prismソフトウェアを用いて用量-反応曲線をプロットし、試験化合物の50%有効濃度(EC50)を得た。
5.実験結果を表1に示す。
Figure 0007150343000102
6.結論:本発明の化合物は、単純ヘルペスウイルス(HSV)に対して良好な抗ウイルス活性を有する。
実験例2:化合物の薬物動態評価
実験目的:マウスにおける化合物の薬物動態をin vivoで試験する。
実験材料:
Balb/cマウス(オス,18-22g,6~8週齢,Shanghai Slack)
実験手順:
げっ歯類における化合物の薬物動態は、標準的なプロトコルで静脈内注射および経口投与後に試験された。候補化合物を、対応する溶液として調製し、単回静脈内注射(1.0mg/kg、5%のDMSO/95%の20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン)または強制経口投与(1.0mg/kg、0.5%のメチルセルロースMC4000)で投与した。24時間以内の全血サンプルを採取し、3000gで15分間遠心分離し、上清を分離して血漿サンプルを得た。それに、内部標準を含む4倍容量のアセトニトリル溶液を加えて、タンパク質を沈殿させ、遠心分離し、上澄液を集め、これに等容量の水を加え、さらに遠心分離して得られた上澄液をサンプルとして、LC-MS/MS分析法を用いて血漿濃度を定量的に分析し、ピーク濃度、ピーク時間、クリアランス速度、半減期、血中濃度-時間曲線下面積、およびバイオアベイラビリティなどの薬物動態学的パラメータを算出した。
実験結果を表2に示す。
表2.薬物動態実験の結果
Figure 0007150343000103


結論:本発明の化合物は、より優れた活性を有する。強制経口投与されたマウスにおけるin vivo薬物動態研究において、同じ有効用量で血漿中曝露量を低下させ、より良好な安全性を示す。
[請求項1]
式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[化1]
Figure 0007150343000104
但し、
は、H、C 1-4 アルキル基またはC 3-6 シクロアルキル基からなる群から選択され;
、R は、それぞれ独立してHから選択されるか、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよいC 1-3 アルキル基から選択され;
、R 、R は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択され:フェニル基、5~6員ヘテロアリール基、5~6員ヘテロアリール-O-;
環Aは、C 5-7 シクロアルキル基または5~8員のヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され;
Rは、F、Cl、OH、NH 、-COOH、またはC 1-3 アルキル基、C 1-3 アルコキシ基、-N,N-ジ(C 1-3 アルキル)アミノ基、C 1-3 アルキル-C(=O)O-からなる群から選択され;
前記の5~6員ヘテロアリール基、5~8員ヘテロシクロアルキル基における「ヘテロ」は、それぞれ独立して-S-、-O-、-NH-、Nからなる群から選択され;
前記の場合のいずれかにも、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立して1、2または3から選択される。
[請求項2]
前記のRは、F、Cl、OH、NH 、-COOH、CH
[化2]
Figure 0007150343000105
CH -C(=O)O-からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項3]
前記のR は、H、
[化3]
Figure 0007150343000106
からなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項4]
前記のR 、R は、それぞれ独立してHから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
CH 、-CH -CH
[請求項5]
前記のR 、R は、それぞれ独立してH、CH 、-CH -OH、-CH -OAcからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項6]
前記のR は、H、CH 、-CH -OH、-CH -OAcからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項7]
前記のR は、H、CH からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項8]
前記のR 、R 、R は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
ピリジル、チアゾリル、ピリジル-O-。
[請求項9]
前記のR 、R 、R は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、Iから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基から選択される、請求項7に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[化4]
Figure 0007150343000107

[請求項10]
前記のR 、R 、R は、それぞれ独立してH、F、Cl、
[化5]
Figure 0007150343000108

からなる群から選択される、請求項9に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項11]
前記のR は、H、F、Cl、
[化6]
Figure 0007150343000109
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項12]
前記のR は、H、
[化7]
Figure 0007150343000110
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項13]
前記のR は、H、F、Cl、
[化8]
Figure 0007150343000111
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項14]
前記の環Aは、ピペリジル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、シクロペンチル、シクロヘキシルからなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項15]
前記の構造単位
[化9]
Figure 0007150343000112
は、
[化10]
Figure 0007150343000113

からなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項16]
前記前記の構造単位
[化11]
Figure 0007150343000114
は、
[化12]
Figure 0007150343000115
からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項17]
前記の構造単位
[化13]
Figure 0007150343000116
は、
[化14]
Figure 0007150343000117

からなる群から選択される、請求項5または請求項16に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項18]
[化15]
Figure 0007150343000118
[化16]
Figure 0007150343000119

からなる群から選択される、
請求項1~請求項16のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
ただし、
は、請求項1または請求項3のように定義され、
は、請求項1、請求項4~請求項6のいずれか一項のように定義され、
は、請求項1、請求項4、請求項5、または請求項7のいずれか一項のように定義され、
は、請求項1、請求項8~請求項11のいずれか一項のように定義され、
は、請求項1、請求項8~請求項10、請求項12のいずれか一項のように定義され、
は、請求項1、請求項8~請求項10、請求項13のいずれか一項のように定義される。
[請求項19]
以下の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[化17]
Figure 0007150343000120
[化18]
Figure 0007150343000121
[化19]
Figure 0007150343000122
[請求項20]
[化21]
Figure 0007150343000123
[化22]
Figure 0007150343000124
からなる群から選択される、
請求項19に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項21]
治療有効量の請求項1~請求項20のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
[請求項22]
単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療するための医薬品の調製への、請求項1~請求項20のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
[請求項23]
単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療するための医薬品の調製への、請求項21に記載の医薬組成物の使用。

Claims (23)

  1. 式(I)で表される化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩
    Figure 0007150343000125
    但し、
    は、H、C1-4アルキル基またはC3-6シクロアルキル基からなる群から選択され;
    、Rは、それぞれ独立してHから選択されるか、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよいC1-3アルキル基から選択され;
    、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、またはそれぞれ1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:フェニル基、5~6員ヘテロアリール基、および5~6員ヘテロアリール-O-からなる群から選択され、 、R 、R の少なくとも1つが、それぞれ1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:フェニル基、5~6員ヘテロアリール基、および5~6員ヘテロアリール-O-からなる群から選択され;
    環Aは、C5-7シクロアルキル基または5~8員のヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され;
    Rは、F、Cl、OH、NH、-COOH1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、-N,N-ジ(C1-3アルキル)アミノ基、C1-3アルキル-C(=O)O-からなる群から選択され;
    前記の5~6員ヘテロアリール基、5~8員ヘテロシクロアルキル基における「ヘテロ」は、それぞれ独立して-S-、-O-、-NH-、Nからなる群から選択され;
    前記の場合のいずれかにも、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立して1、2または3から選択される。
  2. 前記のRは、F、Cl、OH、NH、-COOH、CH
    Figure 0007150343000126
    CH-C(=O)O-からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  3. 前記のRは、H、
    Figure 0007150343000127
    からなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  4. 前記のR、Rは、それぞれ独立してHから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:CH、-CH-CHから選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記のR、Rは、それぞれ独立してH、CH、-CH-OH、-CH-OAcからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  6. 前記のRは、H、CH、-CH-OH、-CH-OAcからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  7. 前記のRは、H、CHからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  8. 前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、またはそれぞれ1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:ピリジル、チアゾリル、およびピリジル-O-からなる群から選択され、 、R 、R の少なくとも1つが、それぞれ1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:ピリジル、チアゾリル、およびピリジル-O-からなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩
  9. 前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、またはそれぞれ1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:
    Figure 0007150343000128
    からなる群から選択され、 、R 、R の少なくとも1つが、それぞれ1、2または3個のRで置換されていてもよい以下の基:
    Figure 0007150343000129
    から選択される、請求項7に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  10. 前記のR、R、Rは、それぞれ独立してH、F、Cl、または
    Figure 0007150343000130
    からなる群から選択され 、R 、R の少なくとも1つが、
    Figure 0007150343000131
    からなる群から選択される、請求項9に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  11. 前記のRは、H、F、Cl、
    Figure 0007150343000132
    からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  12. 前記のRは、H、
    Figure 0007150343000133
    からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 前記のRは、H、F、Cl、
    Figure 0007150343000134
    からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 前記の環Aは、ピペリジル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、シクロペンチル、シクロヘキシルからなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 前記の構造単位
    Figure 0007150343000135
    は、
    Figure 0007150343000136
    からなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 前記構造単位
    Figure 0007150343000137
    は、
    Figure 0007150343000138
    からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 前記の構造単位
    Figure 0007150343000139
    は、
    Figure 0007150343000140
    からなる群から選択される、請求項5または請求項16に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  18. Figure 0007150343000141
    Figure 0007150343000142
    からなる群から選択される、
    請求項1~請求項16のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩、
    ただし、
    は、請求項1または請求項3のように定義され、
    は、請求項1、請求項4~請求項6のいずれか一項のように定義され、
    は、請求項1、請求項4、請求項5、または請求項7のいずれか一項のように定義され、
    は、請求項1、請求項8~請求項11のいずれか一項のように定義され、
    は、請求項1、請求項8~請求項10、請求項12のいずれか一項のように定義され、
    は、請求項1、請求項8~請求項10、請求項13のいずれか一項のように定義される。
  19. 以下の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007150343000143
    Figure 0007150343000144
    Figure 0007150343000145
  20. Figure 0007150343000146
    Figure 0007150343000147
    からなる群から選択される、
    請求項19に記載の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  21. 治療有効量の請求項1~請求項20のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  22. 単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療するための医薬品の調製への、請求項1~請求項20のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
  23. 単純ヘルペスウイルスに関連する疾患を治療するための医薬品の調製への、請求項21に記載の医薬組成物の使用。
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