JP7150137B2 - モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器 - Google Patents

モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器 Download PDF

Info

Publication number
JP7150137B2
JP7150137B2 JP2021503247A JP2021503247A JP7150137B2 JP 7150137 B2 JP7150137 B2 JP 7150137B2 JP 2021503247 A JP2021503247 A JP 2021503247A JP 2021503247 A JP2021503247 A JP 2021503247A JP 7150137 B2 JP7150137 B2 JP 7150137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
current
inverter
phase
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021503247A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020178891A1 (ja
Inventor
啓介 植村
和徳 畠山
裕一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2020178891A1 publication Critical patent/JPWO2020178891A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7150137B2 publication Critical patent/JP7150137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/16Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the circuit arrangement or by the kind of wiring
    • H02P25/22Multiple windings; Windings for more than three phases
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P5/00Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of two or more electric motors
    • H02P5/46Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of two or more electric motors for speed regulation of two or more dynamo-electric motors in relation to one another
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P5/00Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of two or more electric motors
    • H02P5/74Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of two or more electric motors controlling two or more ac dynamo-electric motors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器に関する。
従来から、単一のインバータ装置にて2台以上のPMSM(Permanent Magnet Synchronous Moror)を駆動することが行われている。
例えば、特許文献1には、複数のアクチュエータ(例えば、モータ)を一つの駆動手段に対して並列に接続し、複数のアクチュエータを駆動可能な駆動信号が生成されるように、駆動手段を制御する技術が記載されている。
特開2008-148415号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、複数のアクチュエータを一つの駆動手段で駆動しているが、並列で接続されている複数のアクチュエータの動作環境に対するロバスト性を確保することに関しては、考慮がなされていない。
例えば、並列に接続されるモータが同一仕様であったとしても、設置される環境等によりモータ内部の温度が異なる場合、例えば、ステータ巻線の電気抵抗値、ロータの永久磁石磁束から決まる誘起電圧定数又はインダクタンス値等のモータ定数にバラツキが発生する。
ここで、モータ定数のうち相抵抗の温度依存性に関して説明する。
電気抵抗率ρの温度依存性は、下記の式(1)で表されており、式(1)における温度係数αは、「0」より大きい数値を取るため、温度上昇に応じて相抵抗が大きくなることが知られている。仮にモータ電流が同一電流であったとしても、相抵抗が大きくなると、巻線でのジュール損失は大きくなり、モータの内部温度が上昇することとなる。するとモータ相抵抗は更に大きくなり、内部温度が更に上昇することとなる。
Figure 0007150137000001
次に、モータ定数のうち、誘起電圧定数の温度依存性に関して説明する。
モータが出力するトルクは、一般的に、下記の式(2)に示されるようになることが知られている。ここで、誘起電圧定数Φは、ロータの永久磁石の磁束密度に依存したパラメータであるが、永久磁石の磁束密度にも温度依存性がある。永久磁石の材料により、温度係数が異なるが、基本的に高温になるにつれて、磁束密度が低下する。従って、誘起電圧定数Φは、高温になるにつれて低下するパラメータであるが、モータ出力トルクτを一定とした場合、下記の式(2)より電流値が増加する傾向となる。そのため、モータ出力トルクτと、誘起電圧定数Φとから、高温になるにつれて、巻線抵抗によるジュール損失が増加する。このため、前述のモータ相抵抗温度係数と同様な傾向になる。
Figure 0007150137000002
ここまで、モータ定数の温度依存性という一般的事象に関して説明してきたが、この事象を特許文献1にて提示されている技術に対して当てはめて説明する。
一つの駆動手段(例えば、インバータ)に対して並列に接続されるアクチュエータ(例えば、モータ)の設置環境が異なり、モータ毎に駆動前の内部温度が異なる状態を説明する。
モータ電流が最小となる電流進角βは、一般的に、下記の式(3)で表される。
Figure 0007150137000003
しかしながら、モータ定数の温度依存性より、並列接続されるモータの各々におけるモータ定数が異なる点、またインバータから出力される電圧は各モータに対して共通である点を考慮すると、仮に並列接続されているモータのうち1台に対して式(3)を満たす電流最小進角制御を適用しても、他のモータに対しては最小電流点とは異なる動作点で動作することとなる。モータの放熱能力(例えば、空気に対する熱抵抗)又は熱容量により、発熱と放熱とがバランスした状態で内部温度は安定するため、ある一定の内部温度バランスによりモータ電流の増減傾向は同様に安定する。しかしながら、並列接続されるモータの各々において、電流及び内部温度にアンバランスが発生することとなる。この場合、内部温度が最も高くなるモータにおいては、巻線の絶縁材の限界温度に近接もしくは超過する可能性があり、モータ駆動装置としての信頼性確保が困難となる。
そこで、本発明の一又は複数の態様は、一つのインバータに対して並列に接続されるモータの駆動信頼性を高めることを目的とする。
本発明の一態様に係るモータ駆動装置は、回転子に永久磁石を有する第1モータ及び第2モータに接続され、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動するインバータと、前記第1モータに流れるモータ電流である第1モータ電流及び前記第2モータに流れるモータ電流である第2モータ電流を検出する電流検出部と、を備え、前記インバータは、前記第1モータ及び前記第2モータの内、電流値の大きい方のモータである制御対象モータに流れるモータ電流の電流値のみが小さくなるように、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動することを特徴とする。
本発明の一又は複数の態様によれば、一つのインバータに対して並列に接続されるモータの駆動信頼性を高めることができる。
実施の形態1及び2に係るモータ駆動装置を概略的に示す回路図である。 実施の形態1及び2における制御部の構成を示す機能ブロック図である。 (a)~(c)は、図2のPWM信号生成部の動作を表す図である。 第1モータのモータ電流の電流値と、第2モータのモータ電流の電流値とを示すグラフである。 進角補正部での動作を示すフローチャートである。 進角補正値及び進み位相角を説明するためのベクトル図である。 第1モータ及び第2モータの動作例について説明する。 実施の形態3に係るヒートポンプ装置の回路構成図である。 図8に示すヒートポンプ装置の冷媒の状態についてのモリエル線図である。
以下に添付図面を参照し、実施の形態に係るモータ駆動装置及びそれを備えた冷凍サイクル適用機器について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るモータ駆動装置100を概略的に示す回路図である。
このモータ駆動装置100は、第1モータ41及び第2モータ42を駆動するためのものである。ここでは、第1モータ41及び第2モータ42は、回転子に永久磁石を有する永久磁石同期モータである。
図示のモータ駆動装置100は、整流器2と、平滑部3と、インバータ4と、インバータ電流検出部5と、モータ電流検出部6と、入力電圧検出部7と、接続切替部8と、制御部10とを備える。
整流器2は、交流電源1からの交流電力を整流して直流電力を生成する。
平滑部3は、コンデンサ等で構成され、整流器2からの直流電力を平滑してインバータ4に供給する。
なお、交流電源1は、図2の例では単相であるが、三相電源でもよい。交流電源1が三相であれば、整流器2としても三相の整流器が用いられる。
平滑部3のコンデンサとしては、一般的には静電容量の大きなアルミ電解コンデンサを用いることが多いが、長寿命であるフィルムコンデンサを用いてもよい。さらに静電容量の小さなコンデンサを用いることで、交流電源1に流れる電流の高調波電流を抑制するよう構成してもよい。
また、交流電源1から平滑部3までの間に高調波電流の抑制或いは力率の改善のためにリアクトル(図示せず)を挿入してもよい。
インバータ4は、平滑部3の電圧を入力とし、周波数及び電圧値が可変の三相交流電力を出力する。
インバータ4の出力には、第1モータ41と、第2モータ42とが並列に接続されており、インバータ4は、第1モータ41及び第2モータ42を駆動する。具体的には、インバータ4は、第1モータ41及び第2モータ42に三相交流電圧を印加することで、第1モータ41及び第2モータ42を駆動する。
インバータ4は、複数のスイッチング素子により直流電圧をスイッチングすることで三相交流電圧を生成する。複数のスイッチング素子の各々は、半導体スイッチング素子であることが望ましい。ここで、インバータ4を構成する半導体スイッチング素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又はMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いることが多い。
なお、半導体スイッチング素子のスイッチングによるサージ電圧を抑制する目的で環流ダイオード(図示せず)を半導体スイッチング素子に並列に接続した構成としてもよい。
半導体スイッチング素子の寄生ダイオードを還流ダイオードとして用いてもよい。MOSFETの場合は環流のタイミングでMOSFETをON状態とすることにより還流ダイオードと同様の機能を実現することが可能である。
半導体スイッチング素子を構成する材料は、ケイ素Siに限定されず、ワイドバンドギャップ半導体である炭化ケイ素SiC、窒化ガリウムGaN、酸化ガリウムGa、ダイヤモンド等を用いることが可能であり、ワイドバンドギャップ半導体を用いることで、低損失化及び高速スイッチング化を実現することが可能となる。
接続切替部8は、第1モータ41及び第2モータ42の内の少なくとも1台のモータとインバータ4との接続状態を、接続及び切断との間で切り替える。
接続切替部8は、図示の例では三つの開閉部9から成る。開閉部9は、第2モータ42と、インバータ4とを接続したり切り離したりすることが可能であり、開閉部9の開閉により同時に運転されるモータの台数を切替えることができる。
開閉部9としては、半導体スイッチング素子の代わりに、機械的なリレー、コンタクタ等の電磁接触器が用いられてもよい。要するに、同様の機能を有するものであれば何が用いられてもよい。半導体スイッチング素子は、上記と同様に、ワイドバンドギャップ半導体を用いることで、低損失化及び高速スイッチング化を実現することが可能となる。
図示の例では、第2モータ42とインバータ4との間に接続切替部8が設けられているが、実施の形態1は、このような例に限定されない。
図示してはいないが、第1モータ41とインバータ4との間に接続切替部が設けられてもよい。また、第2モータ42とインバータ4との間、及び、第1モータ41とインバータ4との間の両方に接続切替部が設けられてもよい。
図示の例では、インバータ4に2台のモータが接続されているが、3台以上のモータがインバータ4に接続されていてもよい。3台以上のモータをインバータ4に接続する場合、接続切替部8と同様の接続切替部を全てのモータの各々とインバータ4の間に設けてもよい。代わりに、一部のモータに対してのみ、インバータ4との間に接続切替部8と同様の接続切替部が設けられてもよい。
インバータ電流検出部5は、インバータ4に流れる電流を検出する。図示の例では、インバータ電流検出部5は、インバータ4の三つの下アームのスイッチング素子にそれぞれ直列に接続された抵抗R、R、Rの両端電圧VRu、VRv、VRwに基づいて、インバータ4の三つの相の電流であるインバータ電流iu_all、iv_all、iw_allがそれぞれ求められる。
モータ電流検出部6は、第1モータ41の電流を検出する。モータ電流検出部6は、三つの相の電流である相電流iu_m、iv_m、iw_mをそれぞれ検出する三つのカレントトランスを含む。
後述するように、インバータ電流検出部5及びモータ電流検出部6により、第1モータ41及び第2モータ42に流れるモータ電流を検出する電流検出部が構成される。なお、第1モータ41に流れるモータ電流を第1モータ電流、第2モータ42に流れるモータ電流を第2モータ電流ともいう。
入力電圧検出部7は、インバータ4の入力電圧である直流母線電圧Vdcを検出する。
制御部10は、インバータ電流検出部5で検出された電流の電流値、モータ電流検出部6で検出された電流の電流値、及び入力電圧検出部7で検出された電圧の電圧値に基づいて、インバータ4を動作させるための信号を出力する。
なお、上記の例では、インバータ電流検出部5が、インバータ4の下アームのスイッチング素子に直列に接続された三つの抵抗により、インバータ4の三つの相のそれぞれの電流を検出するが、代わりに、下アームのスイッチング素子の共通接続点と平滑部3の負側電極との間に接続された抵抗により、インバータ4の三つの相のそれぞれの電流を検出するものであってもよい。
また、第1モータ41の電流を検出するモータ電流検出部6に加えて、第2モータ42の電流を検出するモータ電流検出部が設けられてもよい。この場合、モータ電流検出部6及び第2モータ42の電流を検出するモータ電流検出部により、第1モータ41及び第2モータ42に流れるモータ電流を検出する電流検出部が構成される。
モータの電流の検出には、カレントトランスを用いる代わりに、ホール素子が用いられてもよく、抵抗の両端電圧から電流値を算出する構成が用いられてもよい。
同様に、インバータ電流の検出には、抵抗の両端電圧から電流値を算出する構成の代わりに、カレントトランス、ホール素子等が用いられてもよい。
制御部10は、処理回路で実現可能である。処理回路は、専用のハードウェアで構成されていてもよく、ソフトウェアで構成されていてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せで構成されていてもよい。ソフトウェアで構成される場合、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を備えたマイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等で構成される。
図2は制御部10の構成を示す機能ブロック図である。
図示のように、制御部10は、運転指令部11と、減算部12と、座標変換部13m、13lと、速度推定部14m、14lと、積分部15m、15lと、モータ制御部16と、脈動補償制御部17と、座標変換部18と、PWM信号生成部19と、進角補正部20とを有する。
運転指令部11は、モータの回転数指令値ω を生成して出力する。また、運転指令部11は、接続切替部8を制御するための切替制御信号Sを生成して出力する。
減算部12は、インバータ電流検出部5で検出されたインバータ4の相電流iu_all、iv_all、iw_allから第1モータ41の相電流iu_m、iv_m、iw_mを減算することで第2モータ42の相電流iu_sl、iv_sl、iw_slを求める。
これは、第1モータ41の相電流iu_m、iv_m、iw_mと、第2モータ42の相電流iu_sl、iv_sl、iw_slとの和がインバータの相電流iu_all、iv_all、iw_allに等しいという関係を利用したものである。
座標変換部13mは、後述の第1モータ41の位相推定値θを用いて第1モータ41の相電流iu_m、iv_m、iw_mを静止三相座標系から回転二相座標系に座標変換して、第1モータ41のdq軸電流id_m、iq_mを求める。位相推定値θは、第1モータ41の磁極位置推定値であるともいえる。
座標変換部13lは、後述の第2モータ42の位相推定値θslを用いて第2モータ42の相電流iu_sl、iv_sl、iw_slを静止三相座標系から回転二相座標系に座標変換して第2モータ42のdq軸電流id_sl、iq_slを求める。位相推定値θslは、第2モータ42の磁極位置推定値であるともいえる。
第1速度推定部14mは、dq軸電流id_m、iq_m及び後述のdq軸電圧指令値v 、v に基づいて、第1モータ41の回転数推定値ωを求める。
同様に、第2速度推定部14lは、dq軸電流id_sl、iq_sl及び後述のdq軸電圧指令値v 、v に基づいて、第2モータ42の回転数推定値ωslを求める。
積分部15mは、第1モータ41の回転数推定値ωを積分することで、第1モータ41の位相推定値θを求める。
同様に、積分部15lは、第2モータ42の回転数推定値ωslを積分することで、第2モータ42の位相推定値θslを求める。
なお、回転数及び位相の推定には、例えば特許第4672236号明細書に示されている方法を用いることができるが、回転数及び位相が推定可能な方法であればどのような方法が用いられてもよい。また、回転数又は位相を直接検出する方法が用いられてもよい。
モータ制御部16は、第1モータ41のdq軸電流id_m、iq_mと、第1モータ41の回転数推定値ωと、後述の脈動補償電流指令値isl とに基づいて、dq軸電圧指令値v 、v を算出する。
座標変換部18は、第1モータ41の位相推定値θと、dq軸電圧指令値v 、v と、後述する進角補正部20からの進角補正値β’とから、印加電圧位相θを求める。そして、座標変換部18は、印加電圧位相θに基づき、dq軸電圧指令値v 、v を回転二相座標系から静止三相座標系に座標変換して、静止三相座標系上の電圧指令値v 、v 、v を求める。
印加電圧位相θは、例えば、dq軸電圧指令値v 、v と、進角補正値β’とから、下記の式(4)により得られる進み位相角θを、第1モータ41の位相推定値θに加算することで得られる。
Figure 0007150137000004
位相推定値θ、進み位相角θ、及び印加電圧位相θの例が図3(a)に示され、座標変換部18で求められる電圧指令値v 、v 、v の例が図3(b)に示されている。
PWM信号生成部19は、入力電圧Vdcと、電圧指令値v 、v 、v とから図3(c)に示されるPWM信号UP、VP、WP、UN、VN、WNを生成する。
PWM信号UP、VP、WP、UN、VN、WNは、インバータ4に供給され、スイッチング素子の制御に用いられる。
インバータ4には、PWM信号UP、VP、WP、UN、VN、WNに基づいて、それぞれ対応するアームのスイッチング素子を駆動する駆動信号を生成する、図示しない駆動回路が設けられている。
上記のPWM信号UP、VP、WP、UN、VN、WNに基づいてインバータ4のスイッチング素子のON/OFFを制御することで、インバータ4から周波数及び電圧値が可変の三相交流電圧を出力させ、第1モータ41及び第2モータ42に印加することができる。
電圧指令値v 、v 、v は、図3(b)に示される例では正弦波であるが、電圧指令値は、三次高調波を重畳させたものであってもよく、第1モータ41及び第2モータ42を駆動することが可能であればどのような波形のものであってもよい。
モータ制御部16が、dq軸電流id_m、iq_m及び第1モータ41の回転数推定値ωのみに基づいて電圧指令を生成する構成であるとすれば、第1モータ41が適切に制御される一方、第2モータ42は、第1モータ41のために生成された電圧指令値に応じて動作するだけであり、直接的には制御されていない状態にある。
そのため、第1モータ41及び第2モータ42は、位相推定値θ及び位相推定値θslに誤差を伴う状態で動作し、特に低速域で誤差が顕著に現れる。
誤差が発生すると第2モータ42の電流脈動が発生し、第2モータ42の脱調、過大電流による発熱による損失悪化のおそれがある。さらに、過大電流に応じて回路遮断が行われて、モータが停止し、負荷の駆動ができなくなるおそれがある。
脈動補償制御部17は、このような問題を解決するために設けられたものであり、第2モータ42のq軸電流iq_slと、第1モータ41の位相推定値θと、第2モータ42の位相推定値θslとを用いて、第2モータ42の電流脈動を抑制するための脈動補償電流指令値isl を出力する。
脈動補償電流指令値isl は、第1モータ41の位相推定値θと、第2モータ42の位相推定値θslとから、第1モータ41と第2モータ42との位相関係を判定し、その判定結果に基づいて、第2モータ42のトルク電流に該当するq軸電流iq_slの脈動を抑制するように定められる。
モータ制御部16は、第1モータ41の回転数指令値ω と、第1モータ41の回転数推定値ωとの偏差に対して比例積分演算を行って、第1モータ41のq軸電流指令値Iq_m を求める。
一方、第1モータ41のd軸電流は、励磁電流成分であり、その値を変化させることで、電流位相を制御すること、及び第1モータ41を強め磁束又は弱め磁束で駆動させることが可能となる。その特性を利用し、先に述べた脈動補償電流指令値isl を、第1モータ41のd軸電流指令値Id_m に反映させることで、電流位相を制御し、これにより脈動の抑制を図ることが可能である。
モータ制御部16は、上記のようにして求めたdq軸電流指令値Id_m 、Iq_m と、座標変換部13mで求めたdq軸電流id_m、iq_mとに基づいてdq軸電圧指令値v 、v を求める。即ち、d軸電流指令値Id_m とd軸電流id_mとの偏差に対して比例積分演算を行ってd軸電圧指令値v を求め、q軸電流指令値Iq_m とq軸電流iq_mとの偏差に対して比例積分演算を行ってq軸電圧指令値v を求める。
なお、モータ制御部16及び脈動補償制御部17については同様の機能を実現可能であれば、どのような構成のものであってもよい。
以上のような制御を行うことで、第1モータ41と第2モータ42とを、第2モータ42に脈動が生じないように、1台のインバータ4で駆動することが可能となる。
進角補正部20は、第1モータ41の相電流iu_m、iv_m、iw_mと、第2モータ42の相電流iu_sl、iv_sl、iw_slとを入力とし、進角補正値β’を出力する。
ここで、第1モータ41と、第2モータ42とが同一仕様であり、これらの内部温度が異なる場合、言い換えると、これらのモータ定数が異なる場合における進角補正部20の動作に関して、図4を参照しながら説明する。
図4に示されているように、第1モータ41のモータ電流の電流値に対して、第2モータ42のモータ電流の電流値が大きい場合、進角補正部20は、第2モータ42の電流値が小さくなるように、進角補正値β’を特定する。これにより、第2モータ42のモータ電流が低下傾向となるが、第1モータ41では、モータ定数のバラツキにより電流最小点とは異なる動作点に移動することとなるため、第1モータ41のモータ電流は、増加傾向となる。
進角補正部20は、第1モータ41の電流値と、第2モータ42の電流値とが一致するように電流進角補正値β’を逐次計算する。これにより、各モータにおけるジュール損失が均一化されるため、各モータの内部温度も均一化されることとなる。従って、モータの内部温度のアンバランスを抑制することができ、一方のモータにおける過剰発熱を抑制することができる。
図5は、進角補正部20での動作を示すフローチャートである。
まず、進角補正部20は、第1モータ41に流れるモータ電流の電流値が、第2モータ42に流れるモータ電流の電流値と等しいか否かを判断する(S10)。第1モータ41に流れるモータ電流の電流値が、第2モータ42に流れるモータ電流の電流値と等しい場合(S10でYse)には、処理はステップS11に進み、第1モータ41のモータ電流の電流値が、第2モータ42のモータ電流の電流値と異なる場合(S10でNo)には、処理はステップS12に進む。
ここで、進角補正部20は、モータ電流として、U相、V相及びW相の何れの相を用いてもよく、また、電流値の形式についても、ピーク値を用いても、実行値を用いてもよい。但し、第1モータ41及び第2モータ42において、比較する電流の相及び形式は、同一とする。
ステップS11では、進角補正部20は、進角の補正を行わない。言い換えると、進角補正部20は、進角補正値β’を「0」とする。この場合、例えば、第1モータ41の電流最小点となる動作点において、第1モータ41及び第2モータ42が駆動される。
ステップS12では、進角補正部20は、第1モータ41に流れるモータ電流の電流値が、第2モータ42に流れるモータ電流の電流値よりも大きいか否かを判断する。第1モータ41のモータ電流の電流値が、第2モータ42のモータ電流の電流値よりも大きい場合(S12でYes)には、処理はステップS13に進み、第1モータ41のモータ電流の電流値が、第2モータ42のモータ電流の電流値よりも大きくない場合(S12でNo)には、処理はステップS14に進む。
ステップS13では、進角補正部20は、第1モータ41を制御対象モータとして決定する。そして、処理はステップS15に進む。
ステップS14では、第2モータ42に流れるモータ電流の電流値が、第1モータ41に流れるモータ電流の電流値よりも大きくなっているため、進角補正部20は、第2モータ42を制御対象モータとして決定する。そして、処理はステップS15に進む。
ステップS15では、進角補正部20は、制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、進角補正値β’を特定する。
進角補正部20は、例えば、山登り法のような探索的手法を用いて、進角補正値β’を特定すればよい。具体的には、進角補正部20は、過去の制御周期でのモータ電流の電流値及び進角補正値β’から、進角補正値β’の操作に対するモータ電流の電流値の増減を確認し、制御対象モータのモータ電流の電流値が低下傾向となるような進角補正値β’を特定すればよい。
なお、進角補正部20は、制御対象モータのモータ電流の電流値が低下傾向となる進角補正値β’が得られれば、以上のような探索的手法を用いなくてもよい。
以上のようにして、進角補正値β’が決定されると、座標変換部18は、上記の式(4)により得られる進み位相角θを、第1モータ41の位相推定値θに加算することで、印加電圧位相θを算出する。
図6は、進角補正値β’及び進み位相角θfを説明するためのベクトル図である。
tan-1(vq_m /vd_m )は、第1モータ41を制御するために、インバータ4が出力するd軸電圧指令値vd_m 及びq軸電圧指令値vq_m の偏角を表している。
図6は、第1モータ41の回転位置推定値θに対して、第2モータ42の位置推定値θslが遅れ位相である場合を表している。
ここで、第2モータ42に対して制御を行う場合、電流最小となる進角をtan-1(vq_sl /vd_sl )として仮想的に定義する。進角を第1モータ41が電流最小進角となるtan-1(vq_m /vd_m )とした場合には、第2モータ42に対しては進みすぎの状態となる。このときに、第2モータ42のモータ電流の電流値は、第1モータ41のモータ電流の電流値よりも大きくなる。
そのため、第1モータ41及び第2モータ42のそれぞれに流れる電流の大小関係に応じて進角補正値β’を操作することにより、モータ間の電流アンバランスを抑制することが可能となる。図6に示されている場合では、進角となるtan-1(vq_m /vd_m )に対して、遅れ側に進角補正値β’が特定される。
以上のように、図5に示されているフローチャートによれば、インバータ4は、第1モータ41に流れるモータ電流の電流値と、第2モータ42に流れるモータ電流の電流値とが異なる場合に、第1モータ41及び第2モータ42の内、電流値の大きい方のモータである制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、第1モータ41及び第2モータ42を駆動することができる。
ここでは、制御部10は、インバータ4から出力させる三相交流電圧の位相を変えることで、制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、インバータ4を制御している。具体的には、制御部10は、インバータ4に出力するPWM信号を生成するために用いられる電圧指令値を算出するための印加電圧位相における進み位相角を補正することで、制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるようにしている。
次に、図7を用いて、第1モータ41及び第2モータ42の動作例について説明する。
例えば、図7に示されているように、接続切替部8の開閉部9をOFFにすることで、第1モータ41のみを駆動させた後、一度インバータ4を停止する。そして、接続切替部8の開閉部9をONにして、インバータ4を起動した場合について説明する。
図7のような動作の場合、タイミングAにおいて、第1モータ41はその前まで駆動していたが、第2モータ42は停止していたため、第2モータ42の内部温度は、第1モータ41の内部温度よりも低いと想定される。言い換えると、第1モータ41と、第2モータ42とで、モータ定数が温度特性により実質的に異なる状態になっている。
このような状態で、タイミングA以降に第1モータ41及び第2モータ42を駆動させると、上述のように、第1モータ41と第2モータ42とにおける電流最小となる位相が異なるため、モータに流れる電流にアンバランスが発生することとなる。ここで、上述のように、制御部10は、各モータに流れる電流が均一になるように制御する。これにより、第1モータ41及び第2モータ42において発生するジュール損失を均一化することができ、モータ内部の過剰発熱を抑制することが可能となる。
以上のように、実施の形態1によれば、並列に接続された第1モータ41及び第2モータ42の間におけるモータ電流のアンバランスを補正して、そのアンバランスを抑制することができる。従って、モータ電流によるジュール損のアンバランスを抑制することができるため、モータの発熱及びモータの内部温度のアンバランスを抑制することができる。
実施の形態2.
図1に示されているように、実施の形態2に係るモータ駆動装置200は、整流器2と、平滑部3と、インバータ4と、インバータ電流検出部5と、モータ電流検出部6と、入力電圧検出部7と、接続切替部8と、制御部21とを備える。
実施の形態2に係るモータ駆動装置200の、整流器2、平滑部3、インバータ4、インバータ電流検出部5、モータ電流検出部6、入力電圧検出部7及び接続切替部8は、実施の形態1に係るモータ駆動装置100の、整流器2、平滑部3、インバータ4、インバータ電流検出部5、モータ電流検出部6、入力電圧検出部7及び接続切替部8と同様である。
図2に示されているように、実施の形態2における制御部21は、運転指令部11と、減算部12と、座標変換部13m、13lと、速度推定部14m、14lと、積分部15m、15lと、モータ制御部16と、脈動補償制御部17と、座標変換部18と、PWM信号生成部19と、進角補正部22とを有する。
実施の形態2における制御部21の、運転指令部11、減算部12、座標変換部13m、13l、速度推定部14m、14l、積分部15m、15l、モータ制御部16、脈動補償制御部17、座標変換部18及びPWM信号生成部19は、実施の形態1における制御部10の、運転指令部11、減算部12、座標変換部13m、13l、速度推定部14m、14l、積分部15m、15l、モータ制御部16、脈動補償制御部17、座標変換部18及びPWM信号生成部19と同様である。
進角補正部22は、実施の形態1における進角補正部20とほぼ同様の処理を行うが、進角の補正を行わないと判断する基準が、実施の形態1における進角補正部20と異なっている。
実施の形態1では、第1モータ41及び第2モータ42のモータ電流の電流値が一致するように、進角補正値β’が生成されている。しかしながら、例えば、インバータ電流検出部5又はモータ電流検出部6等の検出回路におけるバラツキ等を考慮すると、現実の条件下においては、第1モータ41及び第2モータ42のモータ電流の電流値を完全に一致させることは困難である。そのため、第1モータ41及び第2モータ42のモータ電流の電流値の差分の許容値に関して以下に説明する。
モータ巻線に用いられる絶縁材の種別に応じて、例えば、電気用品安全法にて内部温度が規定されており、最大165℃とされている。但し、実施の形態1では、モータの内部温度を直接的に測定していないため、モータ電流の電流値のアンバランス、言い換えると、モータ間におけるモータ電流の電流値の差分に置き換えて説明する。
仮に、第1モータ41の内部温度及び第2モータ42の内部温度が、均一に165℃となった場合、ロータに配置される永久磁石の磁束密度が低下し、その温度に応じた磁束密度低下係数KΦは、一般的に-0.2~-0.1%/℃近傍であることが知られている。
Φ=-0.2%/℃、磁石温度T=165℃とした場合、永久磁石の磁束密度低下率=-0.2×165=33%となる。
永久磁石の磁束密度が33%低下することは、モータ定数における誘起電圧定数Φが33%低下することと同義である。このため、上記の式(2)より、必要トルクを出力する際における必要電流は、約33%増加することとなる。従って、一つの指標としては、モータ電流のアンバランス量を33%以下とすることで、モータ内部の温度を165℃以下に保つことが可能である。
このため、実施の形態2における進角補正部22は、図5のステップS10において、第1モータ41のモータ電流の電流値と、第2モータ42のモータ電流の電流値との差分が、第1モータ41のモータ電流の電流値に対して、33%以下である場合には、処理をステップS11に進め、それが33%を超えた場合に処理をステップS12に進めるようにする。
以上のように、実施の形態2によれば、制御部21は、第1モータ41に流れるモータ電流の電流値及び第2モータ42に流れるモータ電流の電流値の差分が、予め定められた範囲を超えた場合に、インバータ4に、制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、第1モータ41及び第2モータ42を駆動させることで、第1モータ41の内部温度及び第2モータ42の内部温度を予め定められた温度範囲に収めることができるようになる。
実施の形態3.
実施の形態3では、冷凍サイクル適用機器としてのヒートポンプ装置の回路構成の一例について説明する。
図8は、実施の形態3に係るヒートポンプ装置900の回路構成図である。
図9は、図8に示すヒートポンプ装置900の冷媒の状態についてのモリエル線図である。図9において、横軸は比エンタルピ、縦軸は冷媒圧力を示す。
ヒートポンプ装置900は、圧縮機901と、熱交換器902と、膨張機構903と、レシーバ904と、内部熱交換器905と、膨張機構906と、熱交換器907とが配管により順次接続され、冷媒が循環する主冷媒回路908を備える。なお、主冷媒回路908において、圧縮機901の吐出側には、四方弁909が設けられ、冷媒の循環方向が切り替え可能となっている。
熱交換器907は、第1部分907a及び第2部分907bを有し、これらには図示しない弁が接続されており、ヒートポンプ装置900の負荷に応じて冷媒の流れが制御される。例えば、ヒートポンプ装置900の負荷が比較的大きいときは、第1部分907a及び第2部分907bの双方に冷媒が流され、ヒートポンプ装置900の負荷が比較的小さいときは、第1部分907a及び第2部分907bの一方のみ、例えば、第1部分907aにのみ冷媒が流される。
第1部分907a及び第2部分907bには、それらの近傍に、それぞれの部分に対応してファン910a及びファン910bが設けられている。ファン910a及びファン910bは、それぞれ別個のモータによって駆動される。例えば、実施の形態1又は2で説明した第1モータ41及び第2モータ42がそれぞれファン910a及びファン910bの駆動に用いられる。ファン910aを第1ファン、ファン910bを第2ファンともいう。
さらに、ヒートポンプ装置900は、レシーバ904と、内部熱交換器905との間から、圧縮機901のインジェクションパイプまでを配管により繋ぐインジェクション回路912を備える。インジェクション回路912には、膨張機構911及び内部熱交換器905が接続される。
熱交換器902には、水が循環する水回路913が接続される。なお、水回路913には、給湯器、ラジエータ、床暖房等の放熱器等の水を利用する装置が接続される。
まず、ヒートポンプ装置900の暖房運転時の動作について説明する。暖房運転時には、四方弁909は、実線方向に設定される。なお、この暖房運転は、空調で使われる暖房だけでなく、給湯のための水の加熱をも含む。
圧縮機901で高温高圧となった気相冷媒(図9の点1)は、圧縮機901から吐出され、凝縮器であり放熱器となる熱交換器902で熱交換されて液化する(図9の点2)。このとき、冷媒から放熱された熱により、水回路913を循環する水が温められ、暖房又は給湯等に利用される。
熱交換器902で液化された液相冷媒は、膨張機構903で減圧され、気液二相状態になる(図9の点3)。膨張機構903で気液二相状態になった冷媒は、レシーバ904で圧縮機901へ吸入される冷媒と熱交換され、冷却されて液化される(図9の点4)。レシーバ904で液化された液相冷媒は、主冷媒回路908と、インジェクション回路912とに分岐して流れる。
主冷媒回路908を流れる液相冷媒は、膨張機構911で減圧され気液二相状態となったインジェクション回路912を流れる冷媒と内部熱交換器905で熱交換されて、さらに冷却される(図9の点5)。内部熱交換器905で冷却された液相冷媒は、膨張機構906で減圧されて気液二相状態になる(図9の点6)。膨張機構906で気液二相状態になった冷媒は、蒸発器となる熱交換器907で外気と熱交換され、加熱される(図9の点7)。
そして、熱交換器907で加熱された冷媒は、レシーバ904でさらに加熱され(図9の点8)、圧縮機901に吸入される。
一方、インジェクション回路912を流れる冷媒は、上述したように、膨張機構911で減圧されて(図9の点9)、内部熱交換器905で熱交換される(図9の点10)。内部熱交換器905で熱交換された気液二相状態の冷媒(インジェクション冷媒)は、気液二相状態のまま圧縮機901のインジェクションパイプから圧縮機901内へ流入する。
圧縮機901では、主冷媒回路908から吸入された冷媒(図9の点8)が、中間圧まで圧縮、加熱される(図9の点11)。
中間圧まで圧縮、加熱された冷媒(図9の点11)に、インジェクション冷媒(図9の点10)が合流して、温度が低下する(図9の点12)。
そして、温度が低下した冷媒(図9の点12)が、さらに圧縮、加熱され高温高圧となり、吐出される(図9の点1)。
なお、インジェクション運転を行わない場合には、膨張機構911の開度を全閉にする。つまり、インジェクション運転を行う場合には、膨張機構911の開度がある値よりも大きくなっているが、インジェクション運転を行わない場合には、膨張機構911の開度を上記のある値より小さくする。これにより、圧縮機901のインジェクションパイプへ冷媒が流入しない。
ここで、膨張機構911の開度は、マイクロコンピュータ等で構成された制御部により電子制御される。
次に、ヒートポンプ装置900の冷房運転時の動作について説明する。冷房運転時には、四方弁909は、破線方向に設定される。なお、この冷房運転は、空調で使われる冷房だけでなく、水の冷却又は食品の冷凍等をも含む。
圧縮機901で高温高圧となった気相冷媒(図9の点1)は、圧縮機901から吐出され、凝縮器であり放熱器となる熱交換器907で熱交換されて液化する(図9の点2)。熱交換器907で液化された液相冷媒は、膨張機構906で減圧され、気液二相状態になる(図9の点3)。膨張機構906で気液二相状態になった冷媒は、内部熱交換器905で熱交換され、冷却され液化される(図9の点4)。内部熱交換器905では、膨張機構906で気液二相状態になった冷媒と、内部熱交換器905で液化された液相冷媒を膨張機構911で減圧させて気液二相状態になった冷媒(図9の点9)とを熱交換させている。内部熱交換器905で熱交換された液相冷媒(図9の点4)は、主冷媒回路908と、インジェクション回路912とに分岐して流れる。
主冷媒回路908を流れる液相冷媒は、レシーバ904で圧縮機901に吸入される冷媒と熱交換されて、さらに冷却される(図9の点5)。レシーバ904で冷却された液相冷媒は、膨張機構903で減圧されて気液二相状態になる(図9の点6)。膨張機構903で気液二相状態になった冷媒は、蒸発器となる熱交換器902で熱交換され、加熱される(図9の点7)。このとき、冷媒が吸熱することにより、水回路913を循環する水が冷やされ、冷房、冷却又は冷凍等に利用される。
そして、熱交換器902で加熱された冷媒は、レシーバ904でさらに加熱され(図9の点8)、圧縮機901に吸入される。
一方、インジェクション回路912を流れる冷媒は、上述したように、膨張機構911で減圧されて(図9の点9)、内部熱交換器905で熱交換される(図9の点10)。内部熱交換器905で熱交換された気液二相状態の冷媒(インジェクション冷媒)は、気液二相状態のまま圧縮機901のインジェクションパイプから流入する。
圧縮機901内での圧縮動作については、暖房運転時と同様である。
なお、インジェクション運転を行わない際には、暖房運転時と同様に、膨張機構911の開度を全閉にして、圧縮機901のインジェクションパイプへ冷媒が流入しないようにする。
また、上記の例では、熱交換器902は、冷媒と、水回路913を循環する水とを熱交換させるプレート式熱交換器のような熱交換器であるとして説明した。熱交換器902は、これに限らず、冷媒と空気とを熱交換させるものであってもよい。
また、水回路913は、水が循環する回路ではなく、他の流体が循環する回路であってもよい。
上記の例では、熱交換器907が第1部分907a及び第2部分907bを有するが、代わりに、又はそれに加えて、熱交換器902が2つの部分を有する構成とすることも考えられる。そして、熱交換器902が冷媒と空気とを熱交換させるものである場合、上記の2つの部分がそれぞれファンを有し、これらのファンが別個のモータで駆動される構成とされることもある。
以上、熱交換器902又は熱交換器907が2つの部分を有する構成について説明したが、代わりに、又はそれに加えて、圧縮機901が第1部分(第1圧縮機構)及び第2部分(第2圧縮機構)を有する構成とすることも考えられる。その場合、ヒートポンプ装置900の負荷が比較的大きいときには、第1部分及び第2部分の双方が圧縮動作を行い、ヒートポンプ装置900の負荷が比較的小さいときは、第1部分及び第2部分の一方のみ、例えば、第1部分のみが圧縮動作を行うように制御される。
このような構成の場合、圧縮機901の第1部分及び第2部分には、それらを駆動する別個のモータが設けられる。例えば、実施の形態1又は2で説明した第1モータ41及び第2モータ42がそれぞれ第1部分及び第2部分の駆動に用いられる。
以上、熱交換器902及び907の少なくとも一方が2つの部分を有し、熱交換器902及び907の少なくとも一方に対しファンが2台設けられている場合について述べたが、熱交換器が3以上の部分を有する構成も考えられる。一般化して言えば、熱交換器902及び907の少なくとも一方は複数の部分を有することがあり、それぞれの部分に対応してファンが設けられ、それぞれのファンに対応してモータが設けられている構成が考えられる。そのような場合、実施の形態1又は2で説明したモータ駆動装置100、200を用いることで、複数のモータ41、42を1台のインバータ4で駆動することが可能である。
また、圧縮機901が2つの部分を有する場合について述べたが、圧縮機901が3以上の部分を有する構成も考えられる。一般化して言えば、圧縮機901は複数の部分を有することがあり、それぞれの部分に対応してモータが設けられている構成が考えられる。そのような場合、実施の形態1又は2で説明したモータ駆動装置100、200を用いることで、複数のモータ41、42を1台のインバータ4で駆動することが可能である。
以上のように、実施の形態3によれば、圧縮機901又はファン910a、910bを駆動するために複数のモータ41、42がある場合に、1台のインバータ4を用いて複数のモータ41、42を駆動することが可能となるため、低コスト化及び小型軽量化を図ることが可能となる。また、小型化した分、熱交換器902、907をサイズアップさせることにより、さらに熱交換効率が上がり、高効率化を図ることも可能となる。
また、接続切替部8を操作することにより駆動するモータの台数を調整することが可能となるため、例えば、軽負荷運転を行っている場合には、第1モータ41のみ運転を行い、過負荷運転を行う場合には第1モータ41と第2モータ42の二台を運転させることで、必要最小限の台数のみ運転を行うことが可能となり、さらに高効率化に寄与することが可能である。
実施の形態1又は2に記載されたモータ駆動装置100、200を、圧縮機901の駆動用モータに適用した場合には、脱調のおそれがなくなるため、安定した冷媒の圧縮運転を継続することができる。さらに、電流脈動による振動の抑制が可能となるため、騒音の低減だけでなく主冷媒回路908を構成する配管等の振動による破損を抑制することができる。
さらに、実施の形態1又は2に記載されたモータ駆動装置100、200を、ファン910a、910bの駆動用モータに適用した場合には、脱調のおそれがなくなるため、安定した熱交換を継続することができる。さらに、電流脈動による振動の抑制が可能となるだけでなく、二台のファン910a、910bの速度差に起因した差音の発生を防止できるため、騒音を低減させることが可能となる。
なお、以上に記載された実施の形態1~3は、一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、一部を省略する等の変更を行うこともできる。
以上のように、実施の形態1及び2に記載のモータ駆動装置100、200は、例えば、実施の形態3に記載されているヒートポンプ装置900に適用することができるが、複数台の永久磁石同期モータを同一回転数で駆動する用途であれば、どのような用途にも適用可能である。
以上のように、実施の形態1及び2に記載のモータ駆動装置100、200によれば、並列接続されるモータ41、42間の電流のアンバランスを抑制することができるため、並列に接続されるモータ41、42の駆動信頼性を高めることができる。
制御部10、21が、インバータ4から出力される三相交流電圧の位相を変えることで、容易に並列接続されるモータ41、42間の電流のアンバランスを抑制することができる。
ここで、制御部10、21は、インバータ4に出力するPWM信号を生成するために用いられる電圧指令値を算出するための印加電圧位相における進み位相角を補正すればよいため、容易に制御対象モータに流れるモータ電流の電流値を小さくすることができる。
なお、インバータ4を構成する複数のスイッチング素子の各々は、ワイドバンドギャップ半導体を用いることで、低損失化及び高速スイッチング化を実現することが可能となる。
制御部10が、第1モータ41のモータ電流の電流値と、第2モータ42のモータ電流の電流値とが異なる場合に、インバータ4に、制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるようにPWM信号をインバータ4に与えることで、第1モータ41及び第2モータ42を同じモータ定数となるように、駆動させることができる。
制御部21が、第1モータ41のモータ電流の電流値及び第2モータ42のモータ電流の電流値の差分が、予め定められた範囲を超えた場合に、インバータ4に、制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるようにPWM信号をインバータ4に与えることで、制御対象モータが、第1モータ41及び第2モータ42の間で、頻繁に切り替わってしまうことを防止することができる。
第1モータ41及び第2モータ42の内の少なくとも1台のモータとインバータ4との接続状態を、接続及び切断との間で切り替える接続切替部8を備えることで、第1モータ41及び第2モータ42の負荷状態に応じて、駆動するモータの数を変えることができる。
接続切替部8は、ワイドバンドギャップ半導体で構成することで、低損失化及び高速スイッチング化を実現することが可能となる。
接続切替部8は、電磁接触器で構成されることで、低コストを実現することができる。
実施の形態1又は2に係るモータ駆動装置100、200を冷凍サイクル適用機器に適用することで、ヒートポンプ又は空調機等において、並列に接続されるモータの駆動信頼性を高めることができる。
100,200 モータ駆動装置、 1 交流電源、 2 整流器、 3 平滑部、 4 インバータ、 5 インバータ電流検出部、 6 モータ電流検出部、 7 入力電圧検出部、 8 接続切替部、 9 開閉部、 10,21 制御部、 11 運転指令部、 12 減算部、 13m,13l 座標変換部、 14m,14l 速度推定部、 15m,15l 積分部、 16 モータ制御部、 17 脈動補償制御部、 18 座標変換部、 19 PWM信号生成部、 20,22 進角補正部、 41 第1モータ、 42 第2モータ、 900 ヒートポンプ装置、 901 圧縮機、 902 熱交換器、 903 膨張機構、 904 レシーバ、 905 内部熱交換器、 906 膨張機構、 907 熱交換器、 907a 第1部分、 907b 第2部分、 908 主冷媒回路、 909 四方弁、 910a,910b ファン。

Claims (13)

  1. 回転子に永久磁石を有する第1モータ及び第2モータに接続され、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動するインバータと、
    前記第1モータに流れるモータ電流である第1モータ電流及び前記第2モータに流れるモータ電流である第2モータ電流を検出する電流検出部と、を備え、
    前記インバータは、前記第1モータ及び前記第2モータの内、電流値の大きい方のモータである制御対象モータに流れるモータ電流の電流値のみが小さくなるように、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動すること
    を特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記インバータを制御する制御部をさらに備え、
    前記インバータは、前記第1モータ及び前記第2モータに三相交流電圧を印加することで、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動し、
    前記制御部は、前記三相交流電圧の位相を変えることで、前記制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、前記インバータを制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記インバータは、複数のスイッチング素子により直流電圧をスイッチングすることで、前記三相交流電圧を生成し、
    前記制御部は、前記複数のスイッチング素子をオン又はオフにするPWM(Pulse Width Modulation)信号を前記インバータに与えることで、前記インバータを制御し、
    前記制御部は、前記PWM信号を生成するために用いられる電圧指令値を算出するための印加電圧位相における進み位相角を補正することで、前記制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるようにすること
    を特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体で構成されること
    を特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記制御部は、前記第1モータ電流の電流値と、前記第2モータ電流の電流値とが異なる場合に、前記インバータに、前記制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動させること
    を特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記制御部は、前記第1モータ電流の電流値及び前記第2モータ電流の電流値の差分が、予め定められた範囲を超えた場合に、前記インバータに、前記制御対象モータに流れるモータ電流の電流値が小さくなるように、前記第1モータ及び前記第2モータを駆動させること
    を特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記第1モータ及び前記第2モータの内の少なくとも1台のモータと前記インバータとの接続状態を、接続及び切断との間で切り替える接続切替部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記接続切替部はワイドバンドギャップ半導体で構成されること
    を特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記接続切替部は電磁接触器で構成されること
    を特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載のモータ駆動装置を備える冷凍サイクル適用機器。
  11. 前記冷凍サイクル適用機器の熱交換器が第1部分及び第2部分を有し、
    前記第1モータは前記第1部分に対応して設けられており、
    前記第2モータは前記第2部分に対応して設けられており、
    前記冷凍サイクル適用機器の負荷に応じて、前記第1部分及び第2部分のうちの熱交換動作を行う部分が切り替えられ、
    前記第1モータは、前記第1部分が熱交換動作を行うときに前記インバータにより駆動され、
    前記第2モータは、前記第2部分が熱交換動作を行うときに前記インバータにより駆動されること
    を特徴とする請求項10に記載の冷凍サイクル適用機器。
  12. 前記第1モータは、前記第1部分に対応して設けられている第1ファンを回転させるために用いられ、
    前記第2モータは、前記第2部分に対応して設けられている第2ファンを回転させるために用いられること
    を特徴とする請求項11に記載の冷凍サイクル適用機器。
  13. 前記冷凍サイクル適用機器の圧縮機が第1部分及び第2部分を有し、
    前記第1モータが前記第1部分に対応して設けられており、
    前記第2モータが前記第2部分に対応して設けられており、
    前記冷凍サイクル適用機器の負荷に応じて、前記第1部分及び前記第2部分のうちの圧縮動作を行う部分が切り替えられ、
    前記第1モータは、前記第1部分が圧縮動作を行うときに前記インバータにより駆動され、
    前記第2モータは、前記第2部分が圧縮動作を行うときに前記インバータにより駆動されること
    を特徴とする請求項10に記載の冷凍サイクル適用機器。
JP2021503247A 2019-03-01 2019-03-01 モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器 Active JP7150137B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/008046 WO2020178891A1 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020178891A1 JPWO2020178891A1 (ja) 2021-09-30
JP7150137B2 true JP7150137B2 (ja) 2022-10-07

Family

ID=72338155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021503247A Active JP7150137B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7150137B2 (ja)
WO (1) WO2020178891A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000166294A (ja) 1998-11-25 2000-06-16 Topre Corp 同期モータの群運転制御方法及びシステム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0340794A (ja) * 1989-07-06 1991-02-21 Mitsubishi Electric Corp 誘導電動機の制御装置
US6252367B1 (en) * 1999-01-11 2001-06-26 Fanuc Ltd. Servo controller
JP2006029761A (ja) * 2004-06-15 2006-02-02 Toshiba Corp 冷蔵庫

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000166294A (ja) 1998-11-25 2000-06-16 Topre Corp 同期モータの群運転制御方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2020178891A1 (ja) 2021-09-30
WO2020178891A1 (ja) 2020-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7105961B2 (ja) モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器
AU2012383156B2 (en) Heat pump device, air conditioner, and refrigerating machine
JP5795085B2 (ja) ヒートポンプ装置、空気調和機および冷凍機
JP7114705B2 (ja) モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器
JP6963104B2 (ja) 室外機及び冷凍サイクル装置
WO2014049867A1 (ja) ヒートポンプ装置、空気調和機及び冷凍機
JP6309173B2 (ja) モータ駆動装置ならびにモータ駆動装置を用いたヒートポンプ装置、冷凍空調装置および送風装置
JP6480859B2 (ja) ヒートポンプ装置、空気調和機及び冷凍機
JP7150137B2 (ja) モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器
US11264924B2 (en) Motor driving apparatus and refrigeration cycle equipment
JP7250995B1 (ja) モータの駆動制御装置、モータ装置、冷凍空調機、ファン装置および駆動制御方法
JP2024078907A (ja) モータ駆動装置、電気定数測定方法および冷凍機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210217

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7150137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150