JP7148823B2 - ドアライニング - Google Patents
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Description
図1に示すように、車両用ドア1は、車室側に本発明の一実施例に係るドアライニング10を備えている。ドアライニング10は、樹脂製のドアライニング本体20と、ドアライニング本体20に取り付けられたドアライニング化粧板30とを備えている。ドアライニング化粧板30は、例えば、ビス止めやスナップ係合などにより、ドアライニング本体20に対して着脱可能に固定されている。
これにより、表皮部材40は、第1部位41と、第2部位42および第3部位43との間に、上方に開いた開口35を有して物入れMを構成している。第3部位43は、別の言い方をすると、第2部位42の開口35を構成する縁42Aと第1部位41を繋ぎ、第1部位41および第2部位42の間に挟まれ、第1部位41および第2部位42と重なっている。
ドアライニング化粧板30の表皮部材40は、第1部位41、第2部位42および第3部位43を有し、これらが重なって3重になっているで、クッション性が増して、腕や肩の当たりがソフトになる。そして、ドアライニング化粧板30は、アームレスト21の上側に配置されているので、ドアライニング化粧板30がアームレスト21にのせた腕や肩のクッションとなる。
前記実施形態では、ドアライニング化粧板30の区分け部33は、上側が下側よりも車両の後ろ側に位置するように傾斜していたが、本発明はこれに限定されず、傾斜していなくてもよい。例えば、図6(a)に示すドアライニング化粧板50のように、区分け部53は、上端30Aから下方へ向かって垂直に延び、傾斜していなくてもよい。ドアライニング化粧板50は、開口35、底部36および区分け部53によって収容部54が矩形になっている。このため、収容部54は、矩形の小物を収容し易い。
前記実施形態では、物入れMの開口35がドアライニング化粧板30の上端30Aと平行に配置されていたが、図6(b)に示すドアライニング化粧板60のように、開口65は、その開いた方向が車両の後側に傾斜していてもよい。このドアライニング化粧板60は、底部66は、開口65と平行に、つまり、車両後方にいくほど下に位置するように傾斜して配置されている。そして、区分け部63は、ドアライニング化粧板60の上端30Aから下方へ向かって垂直に延びている。このような構成によれば、物入れMの開口が車両の後ろ側に傾斜しているので、物入れMに小物を出し入れし易い。
また、図6(c)に示すように、第3変形例に係るドアライニング化粧板70は、物入れMの開口75が車両の後ろ側に傾斜して配置され、底部76は、開口75と平行に配置されている。そして、区分け部73は、開口75および底部76に直交して、ドアライニング化粧板70の上端30Aから下方へ向かって車両の前側に傾斜している。これにより、収容部74は矩形となっている。収容部74が矩形であるため、特に矩形の小物を収容し易い。さらに、底部76が車両の後ろにいくほど下に位置するように傾斜しているので、急制動時に小物が前方に移動しようとするときには、小物が移動しにくい。
前記実施形態では、ドアライニング化粧板30の表皮部材40が1枚の部材で構成されていたが、本発明はこれに限定されず、複数枚の部材で構成されていてもよい。
このようにしても、ドアライニング化粧板80は、表皮部材81によって物入れMを構成することができる。複数の表皮材で物入れを構成することにより、物入れの配置や、デザインの自由度が増す。
前記実施形態では、ドアライニング化粧板30の物入れMが5つの収容部34を有していたが、本発明はこれに限定されず、図8(a),(b)に示すドアライニング化粧板90のように、区分け部を配置することなく収容部が1つであってもよい。ドアライニング化粧板90は、開口95がドアライニング化粧板90の上端90A付近に位置し、底部96が下端90B付近に位置して、物入れMが、上下方向において、ドアライニング化粧板90の上下方向の大きさの半分以上を占めている。このように、物入れMを区分けしないことで、地図などの比較的大きくて薄い物を収容することができる。
また、図9(a),(b)に示す第6変形例のドアライニング化粧板100のように、物入れMを上下2段に配置してもよい。ドアライニング化粧板100は、区分け部103の間隔が大きい所と小さい所とがあり、区分け部103が等間隔に配置されていない。この間隔は、収容する小物に合わせて適宜決定することができる。このような構成によれば、小物を数多く収容することができる。また、色々な大きさの小物に対応することができる。
前記実施形態では、物入れMの下部に底部36を有していたが、本発明はこれに限定されず、物入れの下部に底部を有していない構成としてもよい。
また、図11(a),(b)に示すように、第8変形例に係るドアライニング化粧板120の物入れMは、前記実施形態に係るドアライニング化粧板30の上下を逆さまにしたような構成となっている。物入れMは、上側に底部126を有し、下側に開口125を有している。このような構成によっても、ドアライニング化粧板120が重ね合わせた表皮部材40を有するので、クッション性が増して、腕や肩の当たりがソフトになる。また、ドアライニング化粧板120が物入れMを有するので、小物を収容することができる。開口125が下向きであるが、区分け部123が表皮の重なった部分を接合しているので、重なった表皮と表皮の間の保持力で小物を保持することが可能となっている。そして、底部124が上側にあり、開口121が下向きであるので、埃やゴミなどが入りにくく、物入れMを清潔に保つことができる。
10 ドアライニング
20 ドアライニング本体
21 アームレスト
23 ドアポケット
30 ドアライニング化粧板
32 本体部
33 区分け部
34 収容部
35 開口
36 底部
40 表皮部材
41 第1部位
42 第2部位
43 第3部位
M 物入れ
Claims (9)
- 車両用のドアのドアライニングであって、ドアライニング本体と、前記ドアライニング本体に取り付けられたドアライニング化粧板を備え、
前記ドアライニング化粧板は、本体部と、本体部を覆う表皮部材と、車室内に向けて凸となるように屈曲する屈曲部と、を備え、
前記表皮部材は、第1部位と、第1部位の上に重なった第2部位を有し、
前記第2部位の少なくとも一部は、前記ドアライニング化粧板の上下方向における中央より上に位置し、かつ、車両の左右方向において、前記屈曲部より車室内側に位置することを特徴とするドアライニング。 - 前記表皮部材は、前記第2部位と前記第1部位とを連結し、前記第1部位および前記第2部位と重なる第3部位を有し、
前記第1部位、前記第2部位および前記第3部位は、1枚の部材からなり、
前記第1部位と前記第3部位との連結部は、車両の左右方向における位置が前記屈曲部の位置と重なることを特徴とする請求項1に記載のドアライニング。 - 前記ドアライニングは、乗員の腕を支えるアームレストを有し、
前記屈曲部は、前記アームレストと車両の左右方向における位置が重なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアライニング。 - 前記第2部位は、車両の左右方向における位置が前記アームレストと重なることを特徴とする請求項3に記載のドアライニング。
- 前記ドアライニングは、上側に開いたドアポケットを有し、
前記第2部位の少なくとも一部は、車両の前後方向における位置が、前記ドアポケットと重なることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドアライニング。 - 前記ドアライニングは、上側に開いたドアポケットを有し、
前記屈曲部は、車両の左右方向における位置が、前記ドアポケットと重なることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドアライニング。 - 前記ドアライニングは、前記ドアの開閉を操作するドアインナーハンドル装着部を有し、
前記第2部位の上端は、前記ドアインナーハンドル装着部よりも上に位置することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のドアライニング。 - 前記表皮部材は、前記第2部位と前記第1部位とを連結し、前記第1部位および前記第2部位と重なる第3部位を有し、
前記第1部位と前記第3部位との連結部は、前記ドアインナーハンドル装着部の上端よりも下に位置することを特徴とする請求項7に記載のドアライニング。 - 前記ドアライニングは、乗員の腕を支えるアームレストを有し、
前記アームレストは、上部にクッション材が配置され、
前記第2部位の車両の前後方向長さは、前記クッション材の車両の前後方向の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のドアライニング。
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