以下、本発明の実施形態を、本明細書の一部を構成し、実施され得る例示的な実施形態を示す添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、「実施形態」及び「例示的な実施形態」という用語は、必ずしも単一の実施形態を指すものではないが、そうであってもよく、様々な例示的な実施形態が、本実施形態の範囲又は意図から逸脱することなく、容易に組み合わせられ、また、相互に交換されてよい。更に、本明細書で使用される用語は、例示的な実施形態のみを説明することのみを目的とし、限定を意図したものではない。この点について、本明細書では「において」という用語は、「内」及び「上」を含み、「ある」及び「その」という用語は、単数形及び複数形を参照し得る。更に、本明細書では、「によって」という用語は、文脈に応じて「から」を意味してよい。更に、本明細書では、「もし」という用語はまた、文脈に応じて「する場合」又は「すると」を意味してよい。更に、本明細書では、「及び/又は」という用語は、関連して記載された項目のうち1又は複数の任意の及び全ての可能な組み合わせを意味し、含むものとしてよい。
本願で開示される実施形態では、「承認済み電子メール(approved email)」通信を生成するためのシステム及び方法を提供することにより、システムユーザと電子メール受信者(顧客)との間の通信のための電子メールコンテンツを制御することができる。ユーザは、規制を遵守しており顧客に適した通信をユーザと顧客の間で保証するために、電子メールテンプレートのリストにアクセスすることができる。電子メールテンプレートは、承認済みコンテンツで事前に生成されており、その後、規制上の制限、顧客のプリファレンス、デモグラフィック(demographic)情報などの様々な顧客属性と連携される。
電子メール又はその他の電子通信のこのような制御された生成は、顧客プロファイル情報及び顧客のプリファレンスを含むパラメータを含む顧客関係管理(CRM)情報を伴う承認済みコンテンツアイテム及びテンプレートのリポジトリと、規制制限又は規制制限の遵守を容易にするために使用されるフィールドとの間のインタフェースで発生する。システムは、コンテンツと顧客のアクセスとが合わない場合に、ユーザに警告通知を発生することができ、ユーザは、特定の顧客を通信から除外したり、電子メールの内容を変更したりするなど、警告通知に対処するための様々な対策を選択することができる。顧客情報は、顧客関係管理サブシステムから提供される。
開示された実施形態では、記録のインテリジェントで柔軟な更新は、顧客関係管理サブシステム内で行われてよく、顧客情報を検証及び更新するために、効果的且つ適時な方法によって、例えば、開示された実施形態では複数の企業の顧客に代わってクラウドベースのシステム/SaaS(Software-as-a-Service)システムを管理することによって取得された集合情報を使用することによって、サードパーティのシステム及びソースと通信するなどのアプローチが含まれてよい。
承認済み電子メールがユーザによって作成された後、承認済み電子メール内に含まれるコンテンツは、電子メールサーバにリリースされる前に、システムによって正確性及び妥当性について再度チェックされてよい。承認済み電子メール内のコンテンツにアクセスする場合、顧客は、顧客ポータルに誘導されて、顧客ポータルを介してコンテンツがアクセスされる。顧客は、コンテンツリポジトリ内の承認済みコンテンツの最新バージョンへのアクセスのみを許可されてよい。このようにして、顧客が受信して閲覧可能なコンテンツは、規制を遵守した承認済みコンテンツであることがリアルタイムで検証される。
図1は、制御された電子メール通信システム100の一実施形態を示すシステム概要である。ここで開示されている実施形態は、制御されたコンテンツリポジトリ102、顧客関係管理(CRM)サーバ106、及びマルチチャネル処理エンジン108を備えている。顧客関係管理サーバ106は、顧客関係管理サブシステム104へのアクセスを提供してよく、マルチチャネル処理エンジン108は電子メールサーバ114に接続されてよい。ある実施形態では、顧客関係管理サブシステム104及び/又は電子メールサーバ114は、サードパーティによって運用されてよい。マルチチャネル処理エンジン108は、ウェブクライアント110、又はモバイルアプリ112(例えば、iOSシステム、Android(登録商標)システム、Blackberry(登録商標)システム、又はWindows Mobile(登録商標)システム))を介して、企業の営業担当者などのユーザによってアクセスされ、ウェブサーバ113を介してマルチチャネル処理エンジン108と通信している。本願では、ユーザは企業の営業担当者であると記述されることがあるが、この特定の記述がなされた実施形態は、本開示に基づいて特許として最終的に発行されるだろう特許請求の範囲の一般性を制限することを意図したものではない。
制御されたコンテンツリポジトリ102は、株主、検閲者、管理者、マーケティング担当者、営業担当者などの複数のユーザ間で共有可能な承認済みコンテンツを発展させるためのプロセスを有するように設計されている。制御されたコンテンツリポジトリ102で生成されたコンテンツは、規制ベースでアクセスされ、承認済み電子通信を生成するために使用されてよい。この規制ベースは部分的に企業全体によって決定されてよく、以下で更に詳細に説明するように、顧客関係管理サブシステム104からのデータとの相互作用によって追加的に決定されてよい。ある実施形態では、承認済みコンテンツ、顧客プロファイル情報、顧客のプリファレンス、及び規制上の制限及び要件は、制御されたコンテンツリポジトリ102のテーブルに格納されてよい。コンテンツの格納及び発展に加えて、制御されたコンテンツリポジトリ102は、ユーザによって送信された通信の正確なコンテンツをトラッキングする監査証跡と共に、顧客によってアクセスされたコンテンツに関する通信及び情報に関するメタデータを格納してよい。
顧客関係管理サブシステム104は、ユーザが利用可能であり得る全ての連絡先情報を格納する。連絡先情報の格納に加えて、顧客関係管理サブシステム104は、特定のプリファレンス、規制上の制限及び要件、及び、全体的に又は受信者ベースで、適切な承認済み電子通信の生成を容易にする他のフィールドに関する設定を格納してよい。これらのプリファレンス及び/又は要件は、更に詳細に後述するが、ユーザのプリファレンス(例えば、アカウントリストを維持すること)及び企業のプリファレンス(例えば、ユーザの雇用主)の両方を含む。幾つかの例では、承認済みコンテンツ及び電子メールテンプレートは、承認済み電子メールを生成するプロセスの間に前処理されて、制御されたコンテンツリポジトリ102に格納され、マルチチャネル処理エンジン108に提供されてよい。他の例では、顧客関係管理サブシステム104はコンテンツ管理サブシステムを有してよく、また、承認済みコンテンツ及びテンプレートを提供してよい。
この実施形態では、顧客関係管理サブシステム104は、顧客関係管理サーバ106、又は他のチャネルを介して複数のソースと通信して、顧客アカウントに関する最新且つ正確な情報の収集を継続することができる。複数のソースとのインタフェースは、例えば、アプリケーションプログラミングインタフェース、即ちAPIを介したものであってよく、APIインタフェースは、サードパーティプロバイダサーバのフレキシブルなアレイとの互換性を可能にするであろう。更新される情報には、ライセンス情報、実務分野、及び様々な顧客連絡先の場所が含まれてよいが、これらに限定されない。このようにして、顧客関係管理サブシステム104は、アカウント又は医師を表すアイテムの承認済みバージョンを取得し、その後、複数のネットワークから取得し、アカウントに関する情報が最新であることを確実にする。顧客関係管理サブシステム104はまた、電子メール通信が配信されるドメインのタイプを決定するために使用されてよい。スペインの顧客は「CompanyX.es」からの電子メールを受信する一方で、ドイツの顧客は「CompanyX.ge」から同じ電子メールを受信することになる。これにより、電子通信を管理し送信する会社のブランディングオプションを追加することができる。
顧客関係管理サブシステム104を更に参照すると、このシステムは、クラウドベースの顧客データベースであってよく、顧客企業とサードパーティのパートナー及び代理店とにわたって一貫したデータを保存及び配信するための中央アクセスを提供する。のパートナー及び代理店は、このデータを更新し続けるために使用される。このシステムは、標準的なデータフォーマットを提供しており、また、簡単且つ自動化された方法を提供することによって、顧客は、調整され頻繁に更新されるCRMデータへのアクセスすることができ、更に、その調整されたデータを、本明細書に記載されたシステムに従って承認済み電子通信を送信するために使用ことができる。
ある実施形態では、マルチチャネル処理エンジン108は、顧客関係管理サブシステム104からの顧客アカウント情報を、制御されたコンテンツリポジトリ102からの利用可能なコンテンツと組み合わせることに関与している。顧客関係管理サブシステム104内では、顧客アカウントには、制御されたコンテンツリポジトリ102から利用可能なコンテンツの特定の部品を決定する一組の連携ルールを割り当てられてよい。マルチチャネル処理エンジン108は、これらのルールを適用して、承認済み電子メールテンプレート及コンテンツ部品のリストをユーザに提供してよく、これらのリストは、その後、承認済み電子メール通信を構築するために使用されてよい。承認済み電子メールの生成は、実行可能コードストレージ120に格納された実行可能コードコンピュータ命令に従ってマルチチャネル処理エンジン108内で行われる。
実行可能コードは、コンピュータ可読媒体(コード格納媒体120)に格納されたコンピュータ可読命令を含む。実行可能コードストレージ120は、顧客関係管理サーバ106やマルチチャネル処理エンジン108などのシステム100内の種々のコンピューティングマシンと通信する。同じ又は別の実行可能コードストレージ120が、システム内の処理マシンで処理するための個別のコンピュータ可読コードを提供するために、制御されたコンテンツリポジトリ102の前述の構成要素によってアクセスされてよい。全ての場合において、そのコードは、本実施形態で説明した機能及び/又はシステム設計の必要性に応じた追加機能を実行するようにプログラムされている。
マルチチャネル処理エンジン108と顧客関係管理サブシステム104との間の通信は、両者の間のインタフェースとして機能する顧客関係管理サーバ106を介して行われてよい。顧客関係管理サーバ106は、顧客関係管理サブシステム104の入口及び出口としてのみ機能してよい。ユーザは、ウェブクライアント110又はモバイルアプリ112(例えば、iOS、Android(登録商標)、Blackberry(登録商標)、又はWindows Mobileシステム(登録商標))の何れかを介して、マルチチャネル処理エンジン108にアクセスしてよい。
図2は、制御されたコンテンツリポジトリ102を示す図であって、具体的なアプリケーション及び接続されたインタフェースが追加されている。ある実施形態では、この制御されたコンテンツリポジトリ102は、企業のデータを統合するためのクラウドベース又は分散ネットワークベースのシステムであり、多くの場合、企業内の複数のコンテンツリポジトリを、データの作成、アクセス、並びに配信の協調制御、測定及び監査を行う単一のシステムに統合する。
ライフサイエンス産業における制御されたコンテンツリポジトリ102の一実施形態では、図に示されているように、リポジトリ102は、以下の分野及び/又はビジネスプロセス固有のフロントエンドアプリケーション204のための特定のデータの集まりを含んでよい。
研究開発(R&D)フロントエンドアプリケーション208は、制御されたコンテンツリポジトリ102内に組織された制御されたコンテンツリポジトリを構築することにより、研究及び初期試験の申請をサポートするための資料の集約を提供する。このフロントエンドを介して保存、整理、及び管理することができる要素には、資料の目録の提出、医薬品情報協会(Drug Information Association)(DIA)参照モデルのサポート、及び提出準備(submission-ready)レンダリングが含まれる。このフロントエンド208は、制御されたコンテンツリポジトリ102へのインタフェースを提供するように設計されており、それによって、研究者、医薬品開発業務受託機関(CRO)、及び他の共同研究パートナーは、単一の管理された文書システムを通じてコンテンツにアクセスすること及び/又はコンテンツを配信することができる。
試験フロントエンドアプリケーション210は、治験依頼者、CRO、施設、治験責任医師、及び他の試験参加者の間でのシームレスな競業を支援する一方で、試験の文書及び報告書へのより迅速且つ整理されたアクセスを提供する。特定の機能は、研究と施設管理を容易にすると共に、DIA試験マスターファイル(TMF)参照モデルをサポートする。制御されたコンテンツリポジトリ102へのアクセスを提供するこのフロントエンドアプリケーションを有することで、ライフサイエンス開発プロセスのこのフェーズと他のフェーズとの間で、制御されたコンテンツリポジトリのコンテンツを効率的に渡すことができる。
製造品質アプリケーション212は、原料管理及び他の製造要素の面において、管理された文書の作成、レビュー、承認、及び配信を、組織にわたって、そして、外部パートナーとの間で可能にする。アプリケーション212は、透かし、制御された印刷、署名の明示、及び「読んで理解した(Read and Understood)」旨の署名機能を含む、製造プロセスをサポートする機能を提供する。このプロセスに関連する文書及びメタデータは、制御されたコンテンツリポジトリ102で管理及び格納されるので、これによって、関連文書が法律や会社のポリシーに反して配信されないことを保証することができる。
通信アプリケーション214(例えば、医療通信アプリケーション)は、コールセンターへのアクセス、統合、及びインタフェース機能を含めて、設備(例えば、データ生成又は処理設備、医療設備など)との通信を提供する。このアプリケーション214に関連する特定のアクセス制御機能及びメタデータには、有効期限及び定期的なレビュー要素、マルチチャネルサポート、グローバル文書、並びに、制御されたコンテンツリポジトリ102を介した自動応答パッケージ生成が含まれる。
マーケティング販売アプリケーション216は、販促資料の開発、承認、配信、有効期限、回収のためのエンドツーエンドのソリューションを提供する。特定の特徴には、グローバルな側面へのサポート、承認済みフォームFDA2253(又は同様の国際フォーム)フォームの生成、オンライン文書、動画アノテーション、及び組込デジタルアセットライブラリ(DAL)が含まれる。ここでも、通信は、制御されたコンテンツリポジトリ102を介して行われてよい。
本発明の実施形態では、幾つかのバックエンドシステムアプリケーション220が提供されて、制御されたコンテンツリポジトリ内のデータ、フォーム、及び他の通信の管理を提供する。例えば、バックエンドシステムアプリケーション220は、規制遵守を促進するための規制遵守エンジン222を含んでよく、監査証跡システムと、電子署名システムと、21CFRパート11、付属書11、及びGxP関連要件のような政府規制に準拠するためのシステムトレーサビリティとを含む。規制遵守エンジン222は、文書及びプロジェクトフォルダのアクセスにまつわるメタデータを開発するプロセッサを含んでおり、規制遵守の観点から許可されたアクセスのみが許可されていることを保証してよい。規制遵守エンジン222は、設置適格性(IQ)及び/又は運用適格性(OQ)をサポートする制御されたコンテンツを作成するためのプレバリデーション機能を更に含んでもよく、その結果、顧客のシステム検証コストを大幅に節約することができる。
本発明の更なる実施形態では、バックエンドシステム220は、文書と、それらのプロパティと、変更に関する完全な監査証跡とをレポートするレポートエンジン224を含んでよい。これらのシンプルトゥナビゲート(simple to navigate)レポートは、エンドユーザ及び管理者に、コンテンツがそのライフサイクルの中でどのように移動するかを示しており、「計画対実際(plan versus actual)」を追跡して、プロセスのボトルネックを特定することを可能にする。レポートエンジンは、格納されたプロジェクトデータに基づいてライフサイクル及び文書管理レポートを作成してレポートするためのプロセッサを含んでおり、制御されたコンテンツリポジトリ102に格納された文書、フォーム、及び他の通信に関連するメタデータにアクセスしてよい。
本発明の更なる実施形態では、バックエンドシステム220は、管理ポータル226を含んでよく、それにより、管理者は、ポイントアンドクリックの簡単なウェブインタフェースで、文書、プロパティ、ユーザ、セキュリティ、ワークフロー及びレポートを制御することができる。顧客はまた、追加のソフトウェアコードを書くことなく、アプリケーションを迅速に変更して拡張すること、又は、全く新しいアプリケーションを作成することができる。
本願の更なる実施形態では、バックエンドシステム220は、検索エンジン228を含んでよく、それにより、制御されたコンテンツリポジトリ102は、簡単で、適切且つ安全な検索をもたらす。
フロントエンドアプリケーション204及びバックエンドシステムアプリケーション220のこの包括的な組合せの提供において、種々のアプリケーションは更に、サービスゲートウェイ230によって調整及び通信することができ、そして、様々なウェブサーバ及び/又はウェブサービスAPI113との通信を提供することができる。そのようなウェブサーバ及び/又はウェブサービスAPI113は、種々のアプリケーション204及びシステム220の一部又は全部におけるコンテンツ及びメタデータ層へのアクセスを含むことができ、補完的なシステム間でのシームレスな統合を可能にする。
記載された実施形態では、特定の特徴及び機能は、制御された電子メール通信システム100の他の要素と統合されて、特定の特徴は、様々なユーザ画面内で使用可能になる。例えば、他の可能な機能の組合せに限定されることなく、承認済み電子通信を生成することについて後述する説明において、上述した検索ポータルは、顧客に送信するために準備されているテンプレート電子メールの1つに添付される可能性のある、制御されたコンテンツリポジトリ102内の承認済み添付ファイル(即ち、コンテンツ)を検索するために使用することができる。そして、これらの特定のシステムを組み合わせることの相乗効果は、制御されたコンテンツの生成を制御された方法で行うことができ、それによって、承認済みコンテンツは、送信されるデータの整合性に大きな信用を持って顧客に送信することができる。
図3aは、ウェブベースシステム110又はモバイルシステム112(図1参照)内のウェブベース又はモバイルインタフェースにおける「マイアカウント(My Accounts)」インタフェースの一実施形態のスクリーンショット302を示す。この画面302から、ユーザは、顧客関係管理サブシステム104内の既存の医師又はその他の臨床アカウントのリストから個々のアカウントを選択することができる。「マイアカウント」画面302から特定の個々のアカウントを選択することによって、ユーザは、顧客関係管理サブシステム104内に格納されている、選択されたアカウントの現在の連絡先情報を含む画面へ移動することができる。この画面から、ユーザは、画面上の「電子メール作成(Compose Email)」リンクを選択することにより、個々の顧客への承認済み電子メールの作成を開始することができる。この実施形態では、個々の顧客に承認済み電子メールを送信するための追加のオプションが、ウェブベースアプリケーション110又はモバイルアプリケーション112内に存在する。図3aに示す「マイアカウント」画面302から、ユーザはまた、連絡先名の右側の「アクション(Action)」シートをクリック又はマウスオーバーして、ポップアップウィンドウを表示させ、ポップアップウィンドウ内の「電子メール送信(Send Email)」リンク310を選択してよい。ユーザは、リンク305をクリックして、アカウントの情報を更新してよい。
また、ユーザは、例えば、ユーザが画面上で文書や動画を見ている際、コンテンツページから電子メールの作成を開始してよい。図3bは、ウェブベースシステム110又はモバイルシステム112(図1参照)内のウェブベース又はモバイルインタフェースにおける「通話レポート(Call Report)」インタフェースの一実施形態のスクリーンショット352を示す。画面352に通話レポート360を表示している間、ユーザは、通話レポートの幾つかのトピックに関連するコンテンツを送信することを決定してよい。ユーザは、「サイン(Sign)」リンクの横にある「アクション(Action)」シートをクリック又はマウスオーバーしてポップアップウィンドウを表示し、ポップアップウィンドウ内の「電子メール送信(Send Email)」リンク355を選択してよい。その後、ユーザが承認済み電子メールを作成するためのスクリーンショット302が表示されてよい。制御されたコンテンツリポジトリ102を含む説明されているシステムは、電子メール通信のための承認済みコンテンツへの首尾一貫した制御されたアクセスを提供するので、様々なアプリケーション及び/又はアプリケーション内の特定のスクリーンショットから一貫してフォーマット化された承認済みコンテンツを提供する点において、かなり柔軟である。
次に図4を参照すると、図3aの画面の左側にある「アカウントリスト(Account Lists)」320を選択することにより、ユーザは、顧客関係管理サブシステム104で構成されているような、個人的に又は組織によって予め構成された個々の顧客のリスト410にアクセスすることができる。この画面402から、ユーザはまた、通信を希望する個々の顧客アカウント420を複数選択してよい。希望する顧客がリストから選択されると、これは、リスト内の全ての顧客の選択を含んでよく、ユーザは、ウェブベースアプリケーション110又はモバイルクライアントアプリケーション112を介して、選択された顧客への承認済み電子メールの作成を開始してよい。電子メールは、マルチチャネル処理エンジン108内で、制御コンテンツリポジトリ102によって提供されたアクセス可能なコンテンツから作成されてよく、当該コンテンツは、顧客関係管理サブシステム104によって提供された顧客情報と連携されている。
図5は、ユーザが「電子メールターゲット(Email Targets)」リンク505を選択することによって承認済み電子メールの作成を開始する例示的なスクリーンショット502を示す。リンクアイコンはまた、括弧内に選択された顧客の数を含んでいてよい。この実施形態では、「電子メールターゲット」リンク505の顧客選択の後に「電子メール送信(Send Email)」リンク510が表示されている。
図6に示すように、「電子メール送信」リンクを選択することにより、ユーザは「電子メール生成ウィザード(Email Generation Wizard)」にアクセスすることができる。この画面602から、ユーザは、事前に承認済みであって制御された電子メールテンプレート(email templates)604にアクセスすることができる。電子メールテンプレート604は、選択された顧客の特定のグループに対して利用可能であり、且つ承認されている。この承認済みリストから、ユーザは複数のテンプレートを選択することができる。所望のテンプレートが選択された後、個々のタブが画面の上部に表示され、各タブ内には、選択された顧客に送信され得る別個の承認済み電子メールがある。
ユーザは、適切なタブ710を選択することによって、図7のスクリーンショット702に示されているように個々のテンプレートにアクセスしてよい。テンプレートはまた、図7の左上に示される警告アイコン720を表示してよく、これは、選択された個人のうちの1又は複数が、現在のコンテンツを有する選択されたテンプレートの受信を制限される可能性があることを示す。この警告は、顧客関係管理サブシステム104内に含まれる情報から生成される。ユーザはこのアイコン720を選択してよく、それにより、図8に示すようにポップアップウィンドウ802が生成され、ポップアップウィンドウ802は、現在コンテンツの受信が制限されている可能性がある全ての受信候補者への特定の警告情報を含む。受信者は、適切なアイコンを選択することによってこの画面上の電子メールリストから削除されてよい。
図8に図示されたポップアップ画面802に生成された警告は、これらに限定されないが、規制上の制限、顧客のプリファレンス、デモグラフィック情報、顧客がコンテンツを配信しないように要求した場合の顧客の「オプトアウト(opt-out)」オプションなどの理由で表示されてよい。顧客の「オプトイン(opt-in)」オプションがない場合、顧客は事前の承認なしに通信を受信できなくてよい。或いは、警告は、顧客アカウントプロファイル内に含まれる最新の情報により、制御されたコンテンツリポジトリ102によって配信された最新のコンテンツへのアクセスがもはやできなくなったという理由で表示されてよい。規制上の制限、顧客のプリファレンス、デモグラフィック情報、個々の顧客アカウントの「オプトイン」又は「オプトアウト」状態に関する情報は、顧客関係管理サブシステム104内に格納される。
図9に示す実施形態では、ユーザは、ウェブベースアプリケーション110又はモバイルクライアントアプリケーション112を介して、電子メールの受信者からの「オプトイン」要求902にアクセスしてよい。この実施形態では、ユーザは、署名キャプチャ技術にアクセスしてよく、それにより、適切な署名905によって即時のリモート顧客承認が可能になる。
全ての警告が解消されるか、又は制限されている受信者が全てリストから削除されると、ユーザは、図10aに図示されているように、承認済み電子メールテンプレート1002に再びアクセスすることができる。電子メールテンプレートは、ユーザによって選択可能に、画像1003で「ブランド化(branded)」されていてよく、又は、プレーンなテキストのみの形式で提示されてよい。図10aに図示されているように、ユーザは、テンプレート内に提供されたテキストボックス1004内にフリーテキストを入力することにより、電子メールの内容を好みに合わせてよい。このカスタマイズ可能なテキストボックス1004は、ボックス内に入力され得る文字数を制限し、ボックス内で使用が許可されていない制限語の「ライブラリ(libraries)」を顧客ごとに構築することによって、コンプライアンスを確保するために規制されてよい。テキストボックスを規制するために使用される情報は、顧客関係管理サブシステム104からアクセスすることができ、これらの規制パラメータの構成は、企業、特定の顧客、及び/又は特定の規制によって指定されてよい。承認済みテンプレート内にて、ユーザは、電子メールの本文に含める承認済みコンテンツを選択してよい。
ユーザは、テンプレート内の「共有するドキュメントを選択(Select Documents to Share)」アイコン1010を選択してよく、これにより、ポップアップ画面1020(図10b参照)が生成される。ポップアップ画面1020は、顧客関係管理サブシステム104から取得された顧客情報と連携された、制御されたコンテンツリポジトリ102内からの承認済みコンテンツのリストを含む。ポップアップ画面1020から、ユーザは、選択されたコンテンツアイテムごとに1つのハイパーリンクの形で、本文中に含める複数のコンテンツアイテムを選択できる。コンテンツアイテムが選択されると、それらは、図10bの中央に図示されているように、個々のタイル1030として電子メールの本文に追加される。コンテンツアイテムのリストは、ユーザがタイルをドラッグすることによって、所望の順番に再配置されてよい。ユーザは、テンプレート画面内に位置する「拡大鏡(magnifying glass)」アイコン1040を選択することによって、承認済み電子メールを顧客が受信する通りに、ウェブベースアプリケーション110又はモバイルアプリケーション112上でプレビューすることができる。その後、ユーザは、「編集(editing)」アイコンを選択するか、又は文書選択ポップアップ画面1020の外側をクリックすることにより、編集機能に戻ってよい。
図10cの継続編集画面1050にて、ユーザはまた、テンプレート1050内に配置されたドロップダウンメニューからカスタマイズされた結語を選択してよい。本明細書に記載された全般的な承認済みコンテンツオーサリングシステムは、柔軟性及び構成能力が高く、承認済み電子メールテンプレート内のどこにでも適用可能である選択機能を含む。その後、ユーザは、図10cに図示された「送信(Send)」アイコン1060を使用して、選択された受信者に電子メールを送信してよい。
図10d乃至fは、承認済み電子メールテンプレートの別例のスクリーンショットである。ユーザは、図10dのテンプレート内の「コールトゥアクションアイテムの選択(Select Call to Action Items)」アイコン1071を選択してよく、これにより、コールトゥアクションアイテムのリストを含むポップアップ画面1072(図10e参照)が生成される。コールトゥアクションアイテムは、顧客関係管理サブシステム104から取得された顧客情報と連携されている。コールトゥアクションアイテムは、来診要求(Request Visit)1073、サンプル要求(Request Sample)1074、及び招待要求(Request Invitation)1075を含んでよい。ポップアップ画面1072から、ユーザは、送信する電子メールの本文内に含められる1又は複数のコールトゥアクションアイテムを選択してよい。コールトゥアクションアイテムが選択されると、個々のクリック可能な領域として、例えば、図10fに図示されているハイパーリンク又はボタン1076として、電子メールの本文に追加されてよい。電子メールは、複数のコールトゥアクションアイテムを含んでよく、それらアイテムは、ユーザがタイルをドラッグすることにより、所望の順番に再配置されてよい。
ある実施形態では、図10eに示すポップアップ画面1072とコールトゥアクションアイテムのリストとを提供する代わりに、マルチチャネル処理エンジン108が、顧客関係管理サブシステム104から取得した顧客情報を使用して、電子メールに含めるべき最適なコールトゥアクションアイテムを判定してよい。例えば、顧客が以前に来診を要求した場合、含められるべき最適なコールトゥアクションアイテムは、「サンプル要求(Request Sample)」であってよい。予め設定されたコールトゥアクションアイテムはその後、テンプレートに含められてよい。
モバイルアプリケーション112又はウェブクライアント110とマルチチャネル処理エンジン108との間の通信は、ウェブクライアントとそのサーバとの間の任意の通信プロトコル、例えばHtppostを使用してよい。
ある実施形態では、生成された電子メール内に含まれるコンテンツは、リリースする直前に、システムによって正確性及び妥当性を再度チェックされてよい。承認済み電子メールがマルチチャネル処理エンジン108で生成され、ユーザが「送信(Send)」アイコンを選択すると、通信は、選択されたコンテンツの正確性及び妥当性の最終的な検証のために、制御されたコンテンツリポジトリ102に送信される。制御されたコンテンツリポジトリ102はまた、情報を文書化して保持する監査証跡データ150を格納してよい。情報は、受信者情報、タイムスタンプデータ、承認済み電子メール内に含まれる任意のコンテンツの最新のバージョン番号などを含むがこれらに限定されない。通信はその後、マルチチャネル処理エンジン108に送り返される。通信は、そこで電子メールサーバ114を介して転送されて、顧客の希望する受信ボックスに配信されてよい。マルチチャネル処理エンジン108は、電子メールサーバ114が電子メールを作成するのに十分な情報のみを電子メールサーバ114に送信してよく、電子メールサーバ114は、顧客に送信される実際の電子メールを作成してよい。電子メールサーバ114は、送信された電子メールのコンテンツを収集して配信してよいが、顧客の利用に関するクリック、ビュー、及びその他の統計に関する顧客からのインタラクション情報を収集してよい。図1に示すように、この情報は、その後、CRM更新情報111としてマルチチャネル処理エンジン108に送り戻されてよく、顧客関係管理サーバ106を介して送信され、顧客アカウントプロファイル内に含まれる情報として顧客関係管理サブシステム104に保存されてよい。また、送信された電子メールは、顧客関係管理サブシステム104に格納されてよい。
図11aに図示された承認済み電子メールプレビュー画面1102に示されているように、承認済み電子メールが顧客によって開かれると、顧客は、ウェブベース又はモバイルアプリケーション112を介して、ユーザが利用可能な「プレビュー(preview)」画面又はサムネイルに現れた通信に即座にアクセスすることができる。この通信1102は、図示されているように、可読テキストと、承認済みコンテンツハイパーリンクのタイル状リストを含む。受信者は、適切なコンテンツアイコンを選択することにより、コンテンツを見ることができる。システムの一実施形態では、受信者は、電子メール内の「pdf表示(view pdf)」ハイパーリンク1110を選択してよく、このハイパーリンクは、図12に示されている顧客ポータル画面1202へ受信者をリダイレクトする。各受信者は、承認済み電子メールからのクリックの「ランディングページ(landing page)」としてロードされる特定のURLをカスタム設定することができる。
この設定により、顧客を特定のポータルに誘導することができる。ポータル1202内では、受信者は、元の承認済み電子メールの本文内にタイルとして含まれていたコンテンツの全文を見ることができる。コンテンツは、顧客が選択されたコンテンツにアクセスしたときに、最新の情報が表示されるように、制御されたコンテンツリポジトリ102から直接アクセスされる。ユーザが承認済み電子メールを作成してからコンテンツが新しいバージョンに更新されている場合、承認済み電子メールに含まれるハイパーリンクは、顧客を、選択されたコンテンツの最新バージョンへと自動的に繋げる。顧客が閲覧したコンテンツのバージョンに関する情報は、制御されたコンテンツリポジトリ102内の監査証跡に、カスタマーエクスペリエンスに関する他の適切な情報と共に保存されてよい。ある実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリ102は、承認済み電子メールと共に送信される承認済みコンテンツのためのトークンを作成してよい。トークンは、どのコンテンツを顧客に見せるかについての情報を有してよく、顧客を適切なコンテンツに誘導してよい。ある実施形態では、電子メールが送信された後にコンテンツが更新された場合でも、トークンは、顧客をコンテンツの最新バージョンに誘導してよい。
通信1102はまた、図11bに図示されているように、1又は複数のコールトゥアクションアイテム1140を含んでよい。ユーザがコールトゥアクションアイテムのクリック可能な領域をクリックすると、図11cに示すように、要求の受信を確認する電子メール1150を受信してよい。
図13a乃至bに図示されているのは、ユーザが特定の通信に関する情報にアクセスすることを可能にするシステムの一実施形態である。この情報は、顧客アカウント情報と共に顧客関係管理サブシステム104に格納される。ユーザは、モバイルアプリ112又はウェブクライアント110の何れかを介してこの情報にアクセスできる。利用可能な情報には、承認済み電子メール通信が顧客によって開かれた回数、実行されたクリック数、通信にアクセスするために使用されたデバイスの種類、コンテンツにアクセスする際に使用されたプラットフォーム、通信が表示された場所などが含まれてもよいが、これらに限定されない。
図14は、本願で開示された実施形態に基づく、承認済み電子メールシステムの例示的な要素の構築及び/又は提供を例示するフローチャートである。本方法は、ブロック1400で開始し、ブロック1402で、システム構築者及び/又は管理者は、制御されたコンテンツリポジトリ102を確立する。本明細書に記載されているように、制御されたコンテンツリポジトリは、安全且つ制御可能な状態でアクセスできるように設計されているため、認可されたユーザのみがそこに制御されたコンテンツを作成することができる。制御されたコンテンツリポジトリ102の完全性及びセキュリティを確保するために、ブロック1404においてアクセスプロトコルが確立される。アクセスプロトコルは、コンピュータ可読メモリ又は実行可能コードストレージ120に格納されたコンピュータ命令によって定義されてよい。そこに格納されたコンピュータ命令によって、マルチチャネル処理エンジン108は、本願で説明した原理に従って、制御されたコンテンツリポジトリ108へのアクセスを制御することができる。
ブロック1406では、1又は複数のユーザが、ブロック1402で確立されたアクセスプロトコルの制御下で(又は、そのプロトコルが後に変更若しくは更新されるように)、制御されたコンテンツリポジトリ102に格納される承認済みコンテンツを確立する。ブロック1408において、システムデザイナー又は他の管理者は、承認済みコンテンツの送信者が承認済み電子メールコンテンツメッセージを構築する際に、その中から選択できる電子メールテンプレートを確立するか、又は更新する。ブロック1410では、顧客関係管理(CRM)システムがアクセスされて、承認済み電子メールを、本明細書に記載されたマーケティング、製造、臨床試験、又は他の活動に従事している企業の顧客連絡先又は企業の営業担当者に宛てにすることができる。ブロック1412において、実際の電子メール生成システムが提供されて、承認済みコンテンツ、アクセスプロトコル、電子メールテンプレート、及び/又は顧客関係管理システムとインタフェースする。この電子メール生成システム、より具体的には、マルチチャネル処理エンジン108は、本願で説明したように、承認済み電子メールコンテンツの送信者によってアクセスされる。
前述したように、顧客関係管理システム104/106は更に、顧客アカウントに関する最新且つ正確な情報収集を構築するために、複数の情報源と通信するために動作可能であってよいことが理解されるべきである。そのような通信を容易にするために、顧客関係管理システム104/106と通信する複数の情報源のうちの少なくとも1つは、アプリケーションプログラミングインタフェース(「API」)を介して1又は複数のサードパーティパートナー又は代理店に属する外部サーバと通信し、それによって、顧客関係管理システムが1又は複数のサードパーティパートナー又は代理店からデータ更新を柔軟に受け取ることができてよいことも理解されるべきである。確立されたアクセスプロトコルはまた、一連の連携ルールを含んでよく、当該ルールは、制御されたコンテンツリポジトリから選択された顧客が利用できる承認済みコンテンツの特定の部品を判定する。
図14は、制御されたコンテンツアクセスシステムとしての一般的な動作に関する基本的な用語で記載されているが、そのようなシステムが複数の特定の実施形態で本明細書に記載されていることを理解すべきである。そのような特定の実施形態は、以前に説明したように、研究、開発、及び初期試験の申請をサポートする上で、フロントエンドアプリケーションを介して容易にされる。既に述べた他のフロントエンドアプリケーションには、進行中の臨床試験をサポートするための試験文書及び報告書へのアクセス及び/又は配信の管理、材料管理及び/又は製造プロセス管理、施設運営をサポートするための施設との通信、処方薬などの規制制限製品に関連したプロモーション材料の開発及び配布が含まれる。
政府規制の遵守を容易にするために、規制遵守エンジンが提供されて、コンテンツ及びアクセスプロトコルをレビューし、適切に認可された個人及び必要な制御によってオーサリングされた認可されたコンテンツのみが、政府規制に従って許可された潜在的顧客又は他のコンテンツ受信者に配信されることを確実にしてよい。
次に、図15に関して、承認済み電子メールコンテンツを生成するための方法が記載されている。特に、図15のブロック1500は、プロセスの開始を示しており、その後、ブロック1502にて、電子メール作成者又は送信予定者はカスタマイズ可能なテンプレートの組からテンプレートを選択できる。このようにして、電子メール作成者又は送信予定者は、電子メールキャンペーンが開始されるたびにコンテンツを再作成する必要がない。ブロック1504にて、ユーザは、承認済みコンテンツリポジトリ102から所望のコンテンツを選択し、ブロック1506にて、ユーザは、CRMデータベース104から所望の受信者又は顧客を選択する。
図15の参照を続けると、システム、より具体的にはマルチチャネル処理エンジン108は、規制上の制限、顧客のプリファレンス、デモグラフィック情報、又は個々の顧客アカウントの「オプトイン」又は「オプトアウト」状態を含むがこれらに限定されない要因に基づいて、1508において、承認済みコンテンツ及び電子メールの形式が、電子メール送信予定者によって、顧客又は他の選択された受信者に許可されて送信され得ることを確認する。それがアクセスプロトコルに従って確認されると、マルチチャネル処理エンジン108は、1510において、ユーザの選択に従って、又はアクセスプロトコル、規制機関エンジン、又は他のシステム制御に従って変更されたように、電子メールの作成及び送信を開始することができる。承認済み電子メール内に含まれる内容は、電子メールサーバ114にリリースされる前に、システムによって正確性及び妥当性がチェックされてよい。ユーザがオフラインの場合に電子メールが作成される場合、承認済み電子メールに含まれるコンテンツは、ユーザがオンラインに戻った後、電子メールサーバに送信される前に再度チェックされてよい。
図16a乃至bは、コールトゥアクションを含む承認済み電子メールを作成、送信、フォローアップするための方法のフローチャートを示す。プロセスは、1600で開始し、その後、ブロック1602で、電子メール作成者又は送信予定者が選択できるように、カスタマイズ可能なテンプレートの組が表示されてよい。選択されたテンプレートは、図10dに示すように、「コールトゥアクションアイテムの選択(Select Call to Action Items)」ボタン1071を有してよい。
ユーザが1604で「コールトゥアクションアイテムの選択」ボタン1071をクリック又はマウスオーバーすると、1606にて、図10eに示すように、プルダウンメニュー又はポップアップウィンドウ1072が表示されてよい。
ブロック1608において、ユーザは、1又は複数の所望のコールトゥアクションアイテムを選択してよい。1610において、ユーザは、承認済みコンテンツリポジトリ102から所望のコンテンツを選択してよい。1612において、ユーザは、CRMデータベース104から所望の受信者又は顧客を選択してよい。
これに応答して、1614にて、システム、より具体的にはマルチチャネル処理エンジン108は、限定ではないが、規制上の制限、顧客のプリファレンス、デモグラフィック情報、或いは個々の顧客アカウントの「オプトイン」又は「オプトアウト」状態を含む要因に基づいて、承認済みコンテンツ、コールトゥアクションのアイテム、及び電子メール形式が、電子メール送信予定者によって顧客又は他の選択された受信者に許可の上送信されてよいことを確認してよい。アクセスプロトコルに従って確認されると、1616において、マルチチャネル処理エンジン108は、ユーザの選択に従って、或いは、アクセスプロトコル、規制エンジン、及び/又は他のシステム制御に従って変更されて、電子メールの作成及び送信を開始することができる。承認済み電子メール内に含まれるコンテンツは、電子メールサーバ114に公開される前に、システムによって正確性及び妥当性がチェックされてよい。ユーザがオフラインの場合に電子メールが作成されると、承認済み電子メールに含まれるコンテンツは、ユーザがオンラインに戻った後、電子メールサーバに送信される前に、再度チェックされてよい。
マルチチャネル処理エンジン108は更に、CRMサブシステム104のデータをチェックし、承認済みコンテンツ及び/又はコールトゥアクションアイテムが受信者に送信されたか否かを、送信されている場合に、何回送信されたかを調査してよい。ある実施形態では、承認済みコンテンツ又はコールトゥアクションアイテムが送信された回数は、ポップアップウィンドウに表示されるので、ユーザは、承認済みコンテンツを再び受信者に送信すべきか否かを判定できる。
電子メールはその後、受信者に送信され、1617にて、CRMサブシステム104における受信者のアカウント情報が更新されて、コールトゥアクションを含む電子メールが送信されたことを示すようにしてよい。
1618では、受信者が、電子メール中のコールトゥアクションのクリック可能な領域、例えば、「招待要求(Request Invitation)」をクリックしたか否かを判定してよい。クリックした場合、1620にて、CRMサブシステム104内の受信者のアカウント情報は、受信者がコールトゥアクションに応答して招待を要求したことを示すように更新されてよい。1622にて、マルチチャネル処理エンジン108は、図13cに示すように、要求の受領確認のための電子メールを作成及び送信してよく、CRMサブシステム104の受信者のアカウント情報は、それに応じて更新されてよい。
招待は、1624にて受信者に送信されてよく、CRMサブシステム104の受信者のアカウント情報は、招待の送信を含むように更新されてよい。ある実施形態では、招待は、マルチチャネル処理エンジン108で第2の承認電子メールを介して送信される。
1626にて、CRMサブシステム104の受信者のアカウント情報は、例えば、受信者が招待を受け入れたか否か、サンプルが送られたか否か、及び/又はユーザが受信者を来診したか否かなどのフォローアップ機能によって更新され続けてよい。従って、送信者は、不要な重複した労力を避けることができる。
1630にて、処理は終了してよい。
フローチャートは、ステップの順序を限定することを意図するものではない。ある実施例では、制御されたコンテンツリポジトリ102は、テンプレートが1502にて選択される前に、コンテンツの部品を顧客に送信することができるか否かを事前に判定し、その結果を格納してよい。結果は、制御されたコンテンツリポジトリ102のコンテンツのメタデータの一部として格納されてよい。承認済み電子メールの作成中に、マルチチャネル処理エンジンは、顧客関係管理サブシステム104の代わりに、制御されたコンテンツリポジトリ102内の情報をチェックして、コンテンツの部品が顧客に送信可能か否かを判定してよい。
様々な実施形態が前述のように記載されているが、それらは例示のためだけに提示されたものであり、限定するものではないことが理解されるべきである。従って、好ましい実施形態の広がりと範囲は、上述した例示的な実施形態の何れによっても制限されるべきではなく、現在の仮特許出願から優先権を主張して発行される任意の特許についての特許請求の範囲及びその均等物に従ってのみ規定されるべきである。
例えば、実施形態は顧客関係管理サブシステム104と共に説明されているが、顧客情報及びコンテンツは、他のタイプの情報管理システム、例えば、クローズドループマーケティング(Closed Loop Marketing)(CLM)システムからのものであってよい。加えて、マルチチャネル処理エンジン108は、図面では1つの顧客関係管理サブシステム104とのみ通信するように示されているが、複数の顧客関係管理サブシステムと通信してよい。例えば、本明細書で言及されるように、マシン又はエンジンは、ネットワーク化されたコンピューティング環境における仮想マシン、コンピュータ、ノード、インスタンス、ホスト、又はマシンであってよい。また、本明細書で言及されるように、ネットワーク化されたコンピューティング環境は、マシン間の通信を容易にし、マシンがリソースを共有することを可能にする通信チャネルによって接続されたマシンの集合体である。ネットワークは、同じマシン上のプロセス間の通信媒体を参照してよい。また、本明細書では、サーバとは、ソケットリスナーとして動作するプログラムを実行するために配備されたマシンであり、ソフトウェアのインスタンスを含んでよい。
本明細書における「サーバ」又は他のコンピューティング装置の全ての記述において、それらのサーバ又は他のコンピューティング装置の図示が同様に図示されているか否かに拘わらず、そのように記述されたサーバ又はコンピューティング装置はコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ可読命令に従って、その記述された機能を同様に実行することは理解されるべきである。
リソースは、インスタンスを実行するための任意タイプのリソースを含んでよく、ハードウェア(サーバ、クライアント、メインフレームコンピュータ、ネットワーク、ネットワークストレージ、データソース、メモリ、中央処理装置の時間、科学機器、及び他のコンピューティングデバイスなど)だけでなく、ソフトウェア、ソフトウェアライセンス、利用可能なネットワークサービス、並びに他の非ハードウェアリソース、又はそれらの組合せを含んでよい。
ネットワークコンピューティング環境には、コンピューティンググリッドシステム、分散コンピューティング環境、クラウドコンピューティング環境などが含まれるが、これらに限定されない。このようなネットワークコンピューティング環境は、地理的に分散した場所にあり得る複数のリソースで構成される仮想組織を形成するように構成されたハードウェア及びソフトウェアのインフラストラクチャを含む。
承認済みコンテンツは、テキスト、オーディオ、ビデオ、画像、マルチメディア、又はPDFなど任意の形態であってよい。
図17は、本発明が実施され得るデータ管理アーキテクチャ1700の例示的な高水準ブロック図を示す。図示されているように、アーキテクチャ1700は、データ管理システム1710と、ネットワーク1750を介して互いに接続された複数のユーザコンピューティングデバイス1720a,1720b,・・・,1720nとを含んでよい。データ管理システム1710は、データ記憶システム1711及びデータ管理サーバ1712を含んでよい。データ記憶システム1711は、2つ以上のリポジトリ、例えば、1711a,1711b,1711c,・・・,1711nを有してよい。ネットワーク1750は、1又は複数の種類の通信ネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、イントラネットワーク、インターネットワーク(例えば、インターネット)、通信ネットワーク、及びピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含んでよく、これらは、有線又は無線であってよい。
ユーザコンピューティングデバイス1720a乃至1720nは、ユーザがネットワーク1750を介してデータ管理システム1710にアクセスするために使用される任意のマシン又はシステムであってよく、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)を含む任意の市販のコンピューティングデバイスであってよい。クライアントアプリケーション121は、ユーザコンピューティングデバイス、例えば1720aから実行され、ネットワーク1750を介してデータ管理システム1710のデータにアクセスしてよい。
データ記憶システム1711は、ユーザコンピューティングデバイス1720a乃至1720nのクライアントアプリケーション(例えば121)がアクセスするデータを記憶してよく、そして、任意の市販の記憶装置であってよい。各コンテンツリポジトリ(例えば、1711a、1711b又は1711n)は、特定のカテゴリのデータを格納してよく、ユーザが特定のビジネスコンテキストでそのデータとやり取りすることを可能にしてよい。コンテンツリポジトリは、同じ記憶装置内の別個のロジックセクションであってよいことは理解されるべきである。
データ管理サーバ1712は、一般的には、ネットワーク1750のような、リモート又はローカルネットワークを介してアクセス可能なリモートコンピュータシステムである。データ管理サーバ1712は、図23を参照して説明する方法を含むデータの管理及び収集を制御するためのデータ管理コントローラ1712a及びデータ収集コントローラ1712bを格納してよい。データ管理サーバ1712は、任意の市販のコンピューティングデバイスであってよい。1つのサーバのみが示されているが、データ管理システム1710は複数のサーバを有してよく、コントローラ1712a及びコントローラ1712bは別個のサーバにあってよいことは理解されるべきである。クライアントアプリケーション(例えば、121)プロセスは、1又は複数のユーザコンピューティングデバイス1720a乃至1720n上でアクティブであってよい。対応するサーバプロセス(例えば、1712a、1712b)は、データ管理サーバ1712上でアクティブであってよい。クライアントアプリケーションプロセスと対応するサーバプロセスは、ネットワーク1750を介して互いに通信してよく、それによって、分散機能が提供されて、複数のクライアントアプリケーションがデータ管理システム1710の情報収集機能を利用可能になってよい。
ある実施形態では、アーキテクチャ1700は、データ、例えば試験データを収集及び管理するために使用されてよい。幾つかの実施形態では、本明細書に記載されている試験は、臨床試験であってよい。第1のリポジトリ(例えば、1711a)は、第1の治験依頼者(例えば、製薬会社)によって使用され、第1のユーザコンピューティングデバイス(例えば、1720a)から受信した第1の研究デザインを格納してよい。第1の研究デザインは、試験のインフラストラクチャ及びライフサイクルを規定してよく、(例えば、クエリ、導出値、通知及び表示イベント、フォーム及びアイテムについての)ルール、ケースブック(例えば、医師のバインダー)、イベントグループ、イベント(例えば、被験者来診)、分離セクション及びフィールドを含むフォーム、アイテムグループ及びアイテムを含んでいてよい。ある実施例では、研究デザインは特定の研究を規定してよく、例えば、各被験者は10回来診し、各来診は3つのフォームを有してよい。各来診に関連するワークフロー、例えば各来診で何を行う必要があるか、があってもよい。幾つかの実施形態では、被験者は、1又は複数の患者を含んでよく、又は指してよい。
ある実施形態では、第1の研究デザインは、定義オブジェクトとして第1のリポジトリ1711aに格納されて、研究中に各施設で何が必要かを指定してよい。第1のリポジトリ1711aはまた、第1の研究の電子記録を格納してよい。ある実施形態では、電子記録は、EDCデータであってよい。(例えば、被験者に関連する)試験ソースデータは、ユーザコンピューティングデバイスで収集されてよく、集約及び難読化されたデータは、EDCデータとして第1のリポジトリ1711aに格納されてよい。データ管理システム1710は、試験で収集されたEDCデータを受信するためのインタフェースと、EDCデータを分析するためのレポートツールとを有してよい。
第2のリポジトリ1711bは、第2のユーザコンピューティングデバイス(例えば、1720b)からの試験ソースデータを格納するために、第1の研究の第1の施設(例えば、病院)によって使用されてよく、第3のリポジトリ(例えば、1711c)は、第3のユーザコンピューティングデバイス(例えば、1720c)からの試験ソースデータを格納するために、第1の研究の第2の施設によって使用されてよい。第2のリポジトリ1711bの試験ソースデータ(例えば、1回の来診中に測定された被験者の3つの血圧値)は、EDCデータ(例えば、3つの血圧値の平均値)に自動的に変換されて、その後、EDCデータとして第1のリポジトリ1711aに格納されてよい。同様に、第3のリポジトリ1711cの試験ソースデータは、EDCデータに自動的に変換されて、その後、EDCデータとして第1のリポジトリ1711aに格納されてよい。ある実施形態では、試験ソースデータは、クライアントアプリケーション121でEDCデータに変換されてよく、EDCデータは、データ管理サーバ1712に送信される。ある実施形態では、試験ソースデータは、データ管理サーバ1712を介してリポジトリ1711b又はリポジトリ1711cに送信されて、データ管理サーバ1712でEDCデータに変換されてよい。EDCデータはその後、リポジトリ1711aに格納される。第2のリポジトリ1711b及び第3のリポジトリ1711cのデータは、ユーザコンピューティングデバイスから新しいデータ入力が受信されると、定期的に又は時折、第1のリポジトリ1711aのデータと同期化されてよい。第1の研究デザインは、第2のリポジトリ1711b及び第3のリポジトリ1711cに送信されてよい。第2のリポジトリ及び第3のリポジトリは、第1の研究デザインの更新のために第1のリポジトリと同期してよい。
ある実施形態では、データ管理システム1710は、ハードウェア及びソフトウェアの様々な要素が1又は複数の顧客によって共有されるマルチテナントシステムであってよい。例えば、サーバは、複数の顧客(例えば、治験依頼者、施設など)からの要求を同時に処理してよく、データ記憶システム1711は、複数の顧客(例えば、治験依頼者、施設など)のコンテンツを記憶してよい。マルチテナント(multi-tenant)システムでは、ユーザは通常、特定の顧客に関連付けられている。ある実施例では、ユーザは、データ管理システム1710のテナント又は治験依頼者である幾つかの製薬会社又は治験実施施設のうちの1つの従業員であってよい。
ある実施形態では、データ管理システム1710は、クラウドコンピューティングプラットフォーム上で実行されてよい。ユーザは、仮想マシンイメージを使用することによって、又はクラウドデータベースプロバイダによって維持されるサービスへのアクセスを購入することによって、クラウド上のコンテンツに独立してアクセスすることができる。
ある実施形態では、データ管理システム1710は、ソフトウェアアズアサービス(「SaaS」)として提供されて、ユーザがシンクライアントでデータ管理システム1710にアクセスできるようにされてよい。
図18は、図17のユーザコンピューティングデバイス1720a乃至1720n、及びデータ管理サーバ1712として使用することができるコンピューティングデバイス200の例示的なブロック図である。コンピューティングデバイス200は、適切なコンピューティング環境の一例に過ぎず、使用範囲又は機能性に関して如何なる制限をも示唆することを意図するものではない。コンピューティングデバイス200は、処理ユニット201と、システムメモリ202と、入力デバイス203と、出力デバイス1804と、ネットワークインタフェース205と、これらの構成要素を互いに接続するシステムバス206とを含んでよい。
処理ユニット201は、コンピュータ可読媒体に、例えばシステムメモリ202に記憶されているコンピュータ命令を実行するように構成されてよい。処理ユニット201は、中央処理装置(CPU)であってよい。
システムメモリ202は通常、任意の利用可能な媒体であって、処理ユニット201がアクセス可能であり得る様々なコンピュータ可読媒体を含む。例えば、システムメモリ202は、読み出し専用メモリ(ROM)及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含んでよい。例示的であるが、これに限定されるものではなく、システムメモリ202は、命令及びデータを、例えば、オペレーティングシステム、プログラムモジュール、各種アプリケーションプログラム、及びプログラムデータを格納してよい。
ユーザは、入力デバイス203を介してコンピューティングデバイス200にコマンドや情報を入力することができる。入力デバイス203は、例えば、キーボード、タッチスクリーン入力デバイス、タッチパッド、マウス、マイク、及び/又はペンであってよい。
コンピューティングデバイス200は、例えば、モニタ又は他のタイプのディスプレイデバイス、スピーカ、或いはプリンタなどの出力デバイス1804を介してその出力を提供してよい。
コンピューティングデバイス200は、ネットワークインタフェース205を介して、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、スマートフォン、又は任意の他のメディア消費又は伝達デバイスなどの1又は複数のコンピューティングデバイスへの論理接続を使用して、ネットワーク化された又は分散された環境で動作してよく、上述した要素の何れか又は全てを含んでよい。論理接続は、ネットワーク1750のようなネットワークと、及び/又はバスとを含んでよい。ネットワークインタフェース205は、コンピューティングデバイス200がネットワーク(例えば、ネットワーク1750)でデータを送受信できるように構成されてよい。ネットワークインタフェース205は、1又は複数のネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでよい。
図19は、本発明の一実施形態に基づいたデータ管理サーバ1712の例示的な高水準ブロック図を示す。データ管理サーバ1712は、コンピューティングデバイス200によって実行されてよく、システムバス1126を介して互いに接続された処理装置1121、システムメモリ1122、入力装置1123、出力装置1124、及びネットワークインタフェース1125を有してよい。システムメモリ1122は、データ管理コントローラ1712a及び/又はデータ収集コントローラ1712bを格納してよい。
ある実施形態では、データ管理コントローラ1712aは、Java(登録商標)アプリケーションであってよい。治験依頼ユーザは、データ管理コントローラ1712aを介して研究(例えば、臨床試験)を設計し、研究デザインを定義オブジェクトとしてリポジトリ(例えば、1711a)に格納してよい。研究デザインは、ケースブックと、グループと、イベント(例えば、被験者来診)と、セクション、アイテムグループ、アイテム、及び記入すべきフィールドのフォームとを含む複数の要素を含んでよい。
ある実施例では、血圧薬に対する被験者の反応を評価するための試験が設計される。薬物療法を受けている被験者は、連続した6週間の間に、週に3回試験施設を来診する。各来診のワークフローが設計されて、記入されるフォームと測定されるアイテムとが含められてよい。ある実施例では、参加者の血圧は、各来診中に3回測定され、試験ソースデータとしてデータ記憶システム(例えば、リポジトリ1711b)に格納され、データ記憶システム1711の他のリポジトリ(例えば、リポジトリ1711a)と同期化されてよい。ある実施形態では、被験者特定情報を含まない集約及び難読化されたデータのみが、治験依頼者用リポジトリ1711aに送られて、EDCデータとしてそこに格納される。
研究デザインは、個別のライフサイクルを有してよい。治験依頼者が研究デザインを完成させると、(例えば、研究デザインを試験施設リポジトリ1711b及び試験施設リポジトリ1711cに格納することによって)参加している試験施設に研究デザインを公開するワークフローが実行されて、試験はその実施段階に入ってよい。研究デザインが実行段階の間に修正された場合、その更新は、参加している試験施設に送信されて、(例えば、試験施設リポジトリ1711b及び試験施設リポジトリ1711cに更新を同期化することによって)、参加している試験施設がフォローするようにしてよい。
図20a乃至20eは、本発明の一実施形態に基づいて研究デザインを作成又は編集するための例示的なユーザインタフェースを示す。図示されているように、ユーザ入力に応答して、データ管理コントローラ1712aは、新しい研究、研究グループ又は組織を作成するための図20aのユーザインタフェース400と、イベントグループ、イベント又はフォームを作成するための図20bのユーザインタフェース2010と、オブジェクトを作成するための図20cのユーザインタフェース2020と、アイテムグループを作成するための図20dのユーザインタフェース430と、コードリストを作成するための図20eのユーザインタフェース440とを提示してよい。
研究デザインは、データ管理システム1710(例えば、リポジトリ1711a)にオブジェクトとして格納されていてよい。オブジェクトの幾つかの例を以下に説明する。
<1.FORM_DEF>
FORM_DEFは、全てのフォームのデザインオブジェクトである。
<2.FORM_DEF_ITEMGROUP_DEF>
FORM_DEF_ITEMGROUP_DEFは、フォームとアイテムグループの間のデザイン上のインターセクションオブジェクトである。これにより、システムは来診の一部であるフォームにどのようなセクションが表示されるべきかを判定することができる。
<3.EVENT_DEF>
EVENT_DEFは、イベント(来診)用のデザインオブジェクトである。来診は、複数のフォームに記入することを要求する。
<4.EVENT_DEF_FORM_DEF>
これは、イベントとフォームの間にあるデザインインターセクションオブジェクトであり、来診時にどのフォームが表示されるべきかをシステムが分かるようにする。
<5.CASEBOOK_DEF>
これは、ケースブックのデザインオブジェクトであり、特定の被験者の情報収集に利用されることが想定される来診のセットである。
<6.ITEM_[STUDYID]>
これは、実行オブジェクトである。取り込んだデータが格納される。研究ごとに別のアイテムテーブルが作成される。
<7.ITEMGROUP>
これは、実行オブジェクトであり、特定のセクション(ItemGroup)で質問に回答されたことと、そのセクションがステータスを有することとを格納する。
オブジェクトは、治験依頼者のシステム(例えば、データ管理コントローラ1712a及びリポジトリ1711a)、施設(例えば、データ収集コントローラ1712b及びリポジトリ1711b又は1711c)、及びユーザコンピューティングデバイス1720a、1720b乃至1720nを含む図17に示すアーキテクチャ1700内の全ての部分にわたって使用され、転送されてよい。図23を参照して後述するように、アーキテクチャ1700のユーザインタフェースは、オブジェクトに基づいて生成されてよく、アーキテクチャ1700のデータ処理及びマッピングは、同様にオブジェクトの相関関係に基づいてよい。
定義は、構造化されたデータとしてデータ記憶システム1711に相関して格納されてよい。一例を以下に示す。
図21は、本発明が実装され得るユーザコンピューティングデバイス(例えば、1720a)の例示的な高水準ブロック図である。ユーザコンピューティングデバイス1720aは、上述したコンピューティングデバイス200によって実装されてよく、システムバス1206を介して互いに接続された処理ユニット1201、システムメモリ2102、入力デバイス1203、出力デバイス1204、及びネットワークインタフェース1205を有してよい。システムメモリ2102は、クライアントアプリケーション121を格納してよい。
クライアントアプリケーション121は、コンピューティングデバイスにインストールされたアプリケーション又はウェブアプリケーションであってよい。試験施設のユーザは、クライアントアプリケーション121を介して被験者の試験情報を入力し、試験ソースデータはリポジトリ(例えば、1711b)に格納されてよい。
図22a乃至22dは、本発明の一実施形態に基づく被験者の試験情報を収集するための例示的なユーザインタフェースである。試験の実行段階中に、試験施設ユーザがデータ管理システム1710にログインすると、第1の試験の定義の1又は複数のオブジェクトと、データ記憶システム1711に以前に格納された試験ソースデータとに基づいて、ユーザインタフェース600が生成されてよい。ユーザインタフェース600は、試験施設ユーザが作業している試験を表示するための領域601と、試験施設ユーザがアクションを取る必要がある試験タスク(task)、例えば、延滞フォームや応答する必要があるクエリなどを表示するための領域2202とを有してよい。
施設ユーザが領域601から試験を選択すると、図22bに示すユーザインタフェース620が表示されてよく、このユーザインタフェース620は、試験の被験者のリストと、延滞フォーム及び進行中フォームを含むそのステータスとを有してよい。
試験ユーザが被験者を選択すると、図22cに示すユーザインタフェース640が表示されてよく、このユーザインタフェース640は、被験者が提供した幾つかの経歴情報(例えば、生年月日、性別、人種)、全ての来診のリスト、及び記入されたフォームを有してよい。被験者は、定期的に来診して投薬を受けてよい。試験の一環として、被験者のパフォーマンスを測定することがある。そのデータが集計されて、効果があるか否かと安全か否かとが判定される。
サイトユーザが来診(visit)を開始又は選択すると、図22dに示す試験フォームユーザインタフェース660が表示されてよい。試験施設ユーザは、試験フォームユーザインタフェース660にデータを入力してよい。例えば、試験施設ユーザは、先ほど取得した情報に基づいて、温度を98.6oF、身長を72、体重を200とバイタルフォームに入力してよい。インターネットアクセスがある場合、データはリポジトリ1711bに送信され、小さなアイコンが表示されて、データがリアルタイムで保存されていることが示されてよい。ある実施形態では、試験ソースデータは、フィールドが間違っているデータや妥当な範囲外のデータのような明らかな誤りをチェックしてよい。データの検証は、クライアントアプリケーション121で行われてよい。サイトユーザがフォームを送信すると、情報はロックされた状態になる。或いは、データ検証は、データ収集コントローラ1712bで行われてよい。
試験施設ユーザは、ユーザインタフェースで検索して、階層内の任意のポイントと研究内の任意の被験者とに移動してよい。サイトユーザは、情報を記入すると、記入しているフォームのコンテキスト及びイベントを変更することなく、次の被験者に移動してよい。
ユーザインタフェース600,620,640,660は、第1の試験の定義における1又は複数のオブジェクトに基づいて生成されてよい。ある実施形態では、ユーザインタフェースは、データ管理コントローラ1712aによって生成され、試験施設及びユーザコンピューティングデバイスに送信されてよい。ある実施形態では、ユーザインタフェースは、データ管理コントローラ1712aからの第1の試験の定義のオブジェクトに基づいて、データ収集コントローラ1712bによって生成され、ユーザコンピューティングデバイスに送信されてよい。ある実施形態では、ユーザインタフェースは、データ管理コントローラ1712a又はデータ収集コントローラ1712bからの第1の試験の定義のオブジェクトに基づいて、ユーザコンピューティングデバイス、例えば1720bによって生成されてよい。
図23は、本発明の一実施形態によるデータ収集方法のフローチャートである。
処理は701にて始まってよい。
703にて、ユーザインタフェース、例えば、図20aに示すユーザインタフェース400が治験依頼ユーザから第1の研究デザインの定義を受け取るために生成されてよい。ある実施形態では、データ管理コントローラ1712aは、第1の研究デザインの定義を受け取るために、治験依頼ユーザのコンピューティングデバイス(例えば、1720a)上にユーザインタフェース400を表示することを可能にしてよい。
705にて、第1の研究デザインは、データ管理コントローラ1712aにおいて、ユーザコンピューティングデバイス1720aから受信され、データ管理システム1710、例えば、治験依頼者のためのリポジトリ1711aに格納されてよい。第1の研究デザインは、各来診のための1又は複数のフォームを定義してよく、各フォームは、被験者のデモグラフィック情報(例えば、名前、生年月日、人種、性別)、及び収集される試験ソースデータなどの情報を含んでよい。第1の研究デザインはまた、イベント及びイベントの順序を定義してよく、イベントは、スクリーニングイベント、登録、病歴、プロトコルに応じた来診の繰返し頻度、及び各来診のワークフロー(例えば、所定のスケジュールで薬物を投与して1又は複数の測定を行うこと)を含んでよい。各フォームは、データを受信するための幾つかのボックスを有していてよい。定義、要素、又はアイテム(例えば、生年月日)は、治験依頼者のシステム、全ての試験施設システム、及びユーザコンピューティングデバイスにわたって使用されてよく、図17に示すアーキテクチャ1700内を行き来してよい。ある実施例では、試験は、薬物に対する血圧反応を観察するためのものであり、所定のスケジュールに従った複数回の来診と、各来診時の血圧値とを必要としてよい。上述したように、第1の研究デザインは、FORM_DEF、FORM_DEF_ITEMGROUP_DEF、EVENT_DEF、EVENT_DEF_FORM_DEF、CASEBOOK_DEF、ITEM_[STUDYID]及びITEMGROUPを含む様々なオブジェクトとして、データ管理システム1710(例えば、リポジトリ1711a)に格納されてよい。
707にて、第1の研究デザインは、関係する施設に公開及び送信されてよい。ある実施形態では、研究デザインは、例えば、第1の参加施設のためのリポジトリ1711bと、第2の参加施設のためのリポジトリ1711cに格納されてよい。ある実施例では、リポジトリ1711b及びリポジトリ1711cは、第1の研究デザインがリポジトリに送信される前に認証されてよい。
ある実施形態では、試験フォーム、例えば、図22dに示す試験フォームは、データ管理コントローラ1712aにおいて第1の研究デザインの定義のオブジェクトに基づいて生成されて、試験施設リポジトリ(例えば、1711b及び1711c)に送信されてよい。
709にて、第1の研究デザインは、例えば、第1の試験施設システム内のデータ収集コントローラ1712bによって、更新又は拡大されてよい。例えば、治験依頼者のデータ管理コントローラ1712aからの第1の試験の定義は、血圧値を必要とし、オブジェクトは、例えば、901-Initialとされてよい。定義は、データ収集コントローラ1712bにおいて更新され、1回の来診中の3つの血圧値の平均を第1の研究の定義によって必要とされる血圧値として使用し、オブジェクトは、901-Initial-1、901-Initial-2、901-Initial-3、及び901-Initial-Calculatedとされてよい。バージョンが異なる定義はマッピングされて、相互に関連付けられてよい。
711にて、試験施設のユーザがログインしてよく、研究、被験者、イベント、及びフォームを選択するためにウェブページをナビゲートしている間に、ユーザインタフェース600,620,640,660が表示されてよい。ある実施形態では、ユーザインタフェース600,620,640,660は、更新されたオブジェクト(例えば、901-Initial-1、901-Initial-2、及び901-Initial-3)及びデータ記憶システム1711内のデータに基づいて、第1の試験施設システム内のデータ収集コントローラ1712bによって生成され、ユーザコンピューティングデバイス1720bに送信されてよい。ある実施形態では、ユーザインタフェース600,620,640,660は、データ管理コントローラ1712aからの第1の研究の定義のオブジェクト(例えば、901-Initial)、又は、データ収集コントローラ1712bからの更新されたオブジェクト(例えば、901-Initial-1、901-Initial-2、及び901-Initial-3)と、データ記憶システム1711からのデータとに基づいて、ユーザコンピューティングデバイス1720bによって生成されてよい。
713にて、データは、ユーザコンピューティングデバイス1720b上のユーザインタフェース、例えば図22dに示すユーザインタフェース660に入力され、データ収集コントローラ1712bを介して、試験ソースデータとしてリポジトリ1711bに格納されてよい。データはまた、ユーザコンピューティングデバイス1720cに入力され、データ収集コントローラ1712bを介して試験ソースデータとしてリポジトリ1711cに格納されてもよい。ある実施例では、ある施設での試験の実行中に被験者の血圧が来診中に3回測定されて、試験ソースデータ、例えば、901-Initial-1、901-Initial-2、及び901-Initial-3としてリポジトリ1711bに格納されてよい。
715にて、試験ソースデータが処理されてEDCデータが得られてよい。ある実施例では、3つの血圧値が平均化及び難読化されて、EDCデータが得られてよい。ユーザコンピューティングデバイス1720bからの試験ソースデータ(例えば、110/70、106/69、及び111/74)であって、データ収集コントローラ1712bからの更新されたオブジェクト(例えば、901-Initial-1、901-Initial-2、及び901-Initial-3)に対応する試験ソースデータは、901-Initial-Calculated(例えば、109/71)を得るために処理されてよく、これは、例えば、難読化を介してEDCデータに処理されてよい。EDCデータは、オブジェクト901-Initial-Calculated及びその値を含んでよい。ある実施形態では、試験ソースデータは、データ収集コントローラ1712bに送られて、そこでEDCデータに変換されてよい。或いは、試験ソースデータは、ユーザコンピューティングデバイス1720bで処理されてよく、EDCデータは、その後、データ管理コントローラ1712aに送信される。
717にて、EDCデータは、第1の研究デザインのオブジェクトにマッピングされてよく、例えば、901-Initial-Calculatedは、それらの定義に基づいて、第1の研究デザインの定義のオブジェクト901-Initialにマッピングされてよい。
719にて、EDCデータは、第1の研究デザインの定義のオブジェクトにマッピングされたリポジトリ1711aに格納されてよい。
721にて、最初の研究デザインへの更新があるか否かが判定されてよい。ある場合には、プロセスは、第1の研究デザインへの更新を送信するために707に戻ってもよい。ない場合には、プロセスは、データを収集するために711に戻ってよい。
ある一実施形態では、JSONフォーマット化された構造がデータマッピングに使用されて、データがアーキテクチャ1700内の様々な部分にわたって行き来することを可能にされてよい。
幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリから承認済みコンテンツを提供するための方法が提供される。この方法は、制御されたコンテンツリポジトリのためのアクセスプロトコルを構築する工程であって、承認済みコンテンツは、制御されたコンテンツリポジトリに格納されて、アクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリの承認済みコンテンツを用いることで第1のコンピューティングデバイスに関連する第1の電子ユーザインタフェースを作成できるか否かを判定し、承認済みコンテンツは、第1のオブジェクトに関連する第1のデータ及び第2のオブジェクトに関連する第2のデータを含む又はそれらに基づいて生成される、工程と;第2のコンピューティングデバイスから、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと、第2のオブジェクトに関連する第2のデータとを受信する工程と;制御されたコンテンツリポジトリ内の承認済みコンテンツが、アクセスプロトコルに従って第1のコンピューティングデバイスに利用可能な状態にすることが許可されていると判定された後に、制御されたコンテンツリポジトリ内の承認済みコンテンツを第1のコンピューティングデバイスに提供する工程であって、第1のコンピューティングデバイスに関連する第1の電子ユーザインタフェースが、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータとに基づいて生成される、工程と;第1のコンピューティングデバイスから、第1のソースデータ及び第2のソースデータを受信する工程と;第1のソースデータを第1のオブジェクトに関連する第1のデータに連携又は相関させる工程と;第2のソースデータを第2のオブジェクトに関連する第2のデータに連携又は相関させる工程と、を含む。幾つかの実施形態では、第1又は第2のコンピューティングデバイスは、本明細書に記載された任意のコンピューティングデバイス、システム、又は装置であってよい。
幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトに関連する第1のデータは、第1の定義又は第1のオブジェクトに関連する第1のワークフローのうちの少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、第1のソースデータ及び第2のソースデータは、制御されたコンテンツリポジトリとは別のソースリポジトリに格納される。幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリは、本明細書に記載された任意のリポジトリ、メモリ、データストレージなどであってよい。
幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと、第2のオブジェクトに関連する第2のデータとは、ソースリポジトリに格納される。幾つかの実施形態では、ソースリポジトリは、本明細書に記載された任意のリポジトリ、メモリ、データストレージなどであってよい。
幾つかの実施形態では、第1のソースデータは、第1の被験者又は第2の被験者のうちの少なくとも1つに関連している。
幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、第1の被験者又は第2の被験者の少なくとも一方に関連する第1のソースデータを集約する工程を含む。
幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、第1の被験者又は第2の被験者の少なくとも一方に関連する被験者識別情報を除外するために、第1の被験者又は第2の被験者の少なくとも一方に関連する第1のソースデータを難読化する工程を含む。
幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、第1の被験者又は第2の被験者の少なくとも一方に関連しており、収集及び難読化された第1のソースデータを含む電子データキャプチャ(EDC)データの保存を開始する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、カスタマイズされたEDCシステムを使用して、第1のオブジェクト及び第2のオブジェクトにEDCデータをマッピング又は互いに関連付ける工程を含む。
幾つかの実施形態では、第1のソースデータは、第1のイベントに関連している。
幾つかの実施形態では、第2のコンピューティングデバイスに関連する第2の電子ユーザインタフェースが、第1のイベントの定義と、第1のイベントのワークフローとを生成するために使用される。
幾つかの実施形態では、第1の電子ユーザインタフェースは、第1のソースデータに関連する第1のイベントと第1の被験者との間のナビゲーションを可能にする。
幾つかの実施形態では、第1のイベントは、第1の臨床試験を含む、又はその一部である。
幾つかの実施形態では、方法は更に、第1のコンピューティングデバイスが、第1のイベントの前に第1のオブジェクトの更新された定義にアクセスすることを可能にする工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、第3のオブジェクトを生成するために第1のオブジェクトを拡張する工程を含んでおり、第3のオブジェクトは、第1のオブジェクトと相関関係にあり、第1のコンピューティングデバイスに関連する第1の電子ユーザインタフェースは、更に第3のオブジェクトに基づいて生成される。
幾つかの実施形態では、方法は更に、第1のソースデータ及び第2のソースデータを検証する工程を含む。
幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリから承認済みコンテンツを提供するためのシステムが提供されている。この方法は、承認済みコンテンツを格納するための制御されたコンテンツリポジトリであって、制御されたコンテンツリポジトリは、アクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、アクセスプロトコルは、アクセスルールの少なくとも1つの組を含んでおり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリ内の承認済みコンテンツが電子ユーザインタフェースを介して第1のコンピューティングデバイスに利用可能であるか否かを判定することを可能にし、承認済みコンテンツは、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータとを含んでいる、又はそれらに基づいて生成されている、制御されたコンテンツリポジトリと;制御されたコンテンツリポジトリと通信する制御コンピューティングデバイスであって、制御されたコンテンツリポジトリ内の承認済みコンテンツがアクセスプロトコルに従って第1のコンピューティングデバイスに利用可能にすることが許可されているとを判定した後に、制御されたコンテンツリポジトリ内の承認済みコンテンツを第1のコンピューティングデバイスに提供し、電子ユーザインタフェースは、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータとに基づいて生成され、電子ユーザインタフェースは、第1の被験者に関連するソースデータの受信を開始するために使用され、ソースデータは、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータとにマッピングされ、関連付けられ、又は連携されている、制御コンピューティングデバイスと、を備えている。
幾つかの実施形態では、システムは更に、ソースデータを難読化し、ソースデータを第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータとをマッピング、関連付ける、又は連携させるための特殊な電子データキャプチャ(EDC)システムを含む。
幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリからコンテンツを提供するための別の方法が提供される。この方法は、制御されたコンテンツリポジトリのアクセスプロトコルを確立する工程であって、コンテンツが、制御されたコンテンツリポジトリに格納されて、アクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリのコンテンツが第1のコンピューティングデバイスに関連する第1の電子ユーザインタフェースを生成するために使用できるか否かを判定するために使用され、コンテンツは、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータを含んでいるか、又はそれらに基づいて生成される、工程と;第2のコンピューティングデバイスから、第1のオブジェクトに関連する第1のデータと第2のオブジェクトに関連する第2のデータを受信する工程と;制御されたコンテンツリポジトリ内コンテンツが、アクセスプロトコルに従って第1のコンピューティングデバイスに利用可能にすることが許可されていると判定された後に、第1のコンピューティングデバイスに制御されたコンテンツリポジトリのコンテンツを提供する工程であって、第1のコンピューティングデバイスに関連する第1の電子ユーザインタフェースは、第1のオブジェクトに関連する第1データと第2のオブジェクトに関連する第2データに基づいて生成される、工程と;第1のコンピューティングデバイスからソースデータを受信する工程であって、ソースデータは第1のオブジェクトに関連する第1データと第2のオブジェクトに関連する第2データとにマッピングされ、連携され、又は、関連付けられる、工程と、を含んでいる。
幾つかの実施形態では、マッピング、連携、又は関連付けは夫々、制御されたコンテンツリポジトリ内の1又は複数のマッピング、連携、又は関連付けルールにアクセスできるEDCコンポーネントによって実行される。
図24は、本発明の幾つかの実施形態に基づく、複数のコンテンツバージョンを備える制御されたコンテンツリポジトリシステム2402を含むネットワークシステム環境2400を図示している。制御されたコンテンツリポジトリシステム2402は、本明細書に記載された任意のコンピューティングデバイスを示してよい。制御されたコンテンツリポジトリシステム2402は、ルール2404、コンテンツの第1のバージョン2406、及びコンテンツの第2のバージョン2408を含んでよく、これらの各々は、メモリ、ハードドライブ、又は他の記憶域スペースのような同じ又は異なるコンピュータ可読媒体に格納されてよく、また、クラウドに配置されてよい。
コンテンツの第1のバージョン2406は、複数のオブジェクトと連携する又は複数のオブジェクトを指し示している参照(或いは、リンク、接続、単一方向又は複数方向のポインタなど)を含んでよい。オブジェクトとコンテンツのバージョンとの間の連携は、オブジェクトからコンテンツのバージョンへのポインタ、及び/又はコンテンツのバージョンからオブジェクトへのポインタを含んでよい。コンテンツの第1のバージョン2406によって参照されるオブジェクトは、イベントグループオブジェクト2414、イベントオブジェクト2420、アイテムグループオブジェクト2426、及びアイテムオブジェクト2432を含んでよい。各オブジェクトは、1又は複数の他のオブジェクトに関連してよい。他のオブジェクト2412,2418,2424,243,2436,2438も、図24に示されている。ある実施例では、図24に示された任意の他のオブジェクトに接続された(例えば、直接接続された)任意のオブジェクトは、その他のオブジェクトに関連している。幾つかの実施形態では、様々なオブジェクト間の関係は、カスタマイズされたテーブル、連結リスト、双方向リスト、キュー、ヒープ、ツリー、Bツリー、二分探索木、グラフ、無向グラフ、加重グラフなどのカスタマイズされたデータ構造を使用して定義されてよい。
コンテンツの第2のバージョン2408はまた、複数のオブジェクトに連携した又は複数のオブジェクトを指し示す参照を含んでよい。これらのオブジェクトは、イベントグループオブジェクト2416、イベントオブジェクト2422、アイテムグループオブジェクト2428、及びアイテムオブジェクト2434を含んでよい。これらのオブジェクトの幾つかは、コンテンツの第1のバージョン2406によって参照されるものと同じであってよく、他のオブジェクトは、コンテンツの第1のバージョン2406によって参照されるものとは異なるものであってよい。ある実施例では、オブジェクト2414及びオブジェクト2416の両方が、オブジェクト2412に直接リンクされている。従って、幾つかの実施形態では、オブジェクト2414及びオブジェクト2416の両方は、図24において異なるオブジェクトとして表されているものの、同じオブジェクトであってもよい。他の実施形態では、オブジェクト2414及びオブジェクト2416の両方は、同じオブジェクト2412に関連する異なるオブジェクトである。別の実施例では、コンテンツの第2のバージョン2408は、オブジェクト2430及びオブジェクト2438への参照を含むアイテムグループオブジェクト2434への参照を含んでよいが、コンテンツの第1のバージョン2406によって参照されたアイテムグループオブジェクト2432によって参照されたオブジェクト2436への参照は含まない。従って、幾つかの実施形態では、オブジェクト2434とオブジェクト2432は異なるオブジェクトである。図示していないが、付加的及び/又は代替的に、コンテンツの第2のバージョン2408は、コンテンツの前のバージョンによって参照されない任意のオブジェクトと共に、コンテンツの第1のバージョン2406によって参照されるオブジェクトの修正への特定の参照を含んでよい。オブジェクトは、コンテンツの複数のバージョンにわたる参照として再び利用されてよい。
幾つかの実施形態では、本明細書に記載された様々なオブジェクトは、来診に関連するフォーム(例えば、電子フォーム)に含まれてよい。他の実施形態では、様々なコンテンツのバージョンは、本明細書に記載された様々なオブジェクトを含むフォームのバージョンであってよい。コンテンツは、インスタンス化された研究デザインを示してよく、当該研究デザインは、本明細書に記載されているように試験に関連してよい。幾つかの実施形態では、イベントは、試験に関連する来診を示してよい。イベントグループ(又はイベントコンテナ)は、関連するイベントのセットを示してよい。アイテムは、フォーム上のフィールド又はフォームに関連するプロンプトを示してよい。アイテムグループ(又はアイテムコンテナ)は、関連するアイテムのセットを示してしてよい。
幾つかの実施形態では、ルール2404は、コンテンツの特定のバージョン2406及び/又は2408、或いは生年月日関連オブジェクト2436のような特定のオブジェクトへのアクセス、格納、又は変更に関連するルール、パラメータ、アクセスプロトコルなどであってよい。ルール2404は、ルールサブセット2410のような1又は複数のサブセットを含む。ルールは、新しいオブジェクトの作成、オブジェクトに接続された参照の連携の修正、コンテンツのバージョンの作成、オブジェクトのリンク及び/又はリンク解除などに関連してよい。幾つかの実施形態では、ルール2404は、一連のアクセスプロトコルを含んでよく、当該アクセスプロトコルは、コンピューティングデバイスが、任意のオブジェクト又は関連データ、コンテンツ又は関連データ、測定データ、データ分析、制御されたコンテンツリポジトリシステム2402の設定などにアクセスすることが許可若しくは承認されているかを判定する。
コンテンツの第2のバージョン2408を作成する場合、コンテンツの第1のバージョン2406からのオブジェクトは、コンテンツの第2のバージョン2408にコピー又は移行されない。更に、幾つかの実施形態では、コンテンツのあるバージョンによって参照するために一旦公開されたオブジェクトは、コンテンツの以前のバージョンがそのオブジェクトを参照し続ける可能性があることから修正されなくてもよい。従って、新しいオブジェクト又はオブジェクトの修正版は、コンテンツの新しいバージョンによって作成及び参照される。幾つかの代替的実施形態では、オブジェクトは修正可能であってよく、以前に作成された(即ち、オブジェクトの修正前に作成された)オブジェクトと、新たに作成された(即ち、オブジェクトの修正後に作成された)オブジェクトの両方が、修正されたオブジェクトと修正されていないオブジェクトの両方を参照してよい。本明細書に記載されるようなオブジェクトへの修正は、そのオブジェクトの定義又はパラメータの修正を示してよい。幾つかの実施形態では、ユーザは、コンテンツ、オブジェクト、オブジェクトへの参照などのバージョン間の違いを表示及び分析するためのデルタアナライザ又はビューアが提供され、これらは、将来のオブジェクトやコンテンツの将来のバージョンを作成するために有用であり得る。
幾つかの実施形態では、ユーザは、ソフトウェアツールを使用して、新しいオブジェクト又はコンテンツのバージョンを作成してよい。ユーザが、以前に作成又は公開されたオブジェクトと同一の定義を、或いは、以前に作成されたコンテンツのバージョンと同一のオブジェクトを有するコンテンツのバージョンを入力又は確立しようとする場合、ソフトウェアツールは、同一のオブジェクト又はコンテンツのバージョンの拡散を防止するために、ユーザが新しいオブジェクト又はコンテンツのバージョンを作成することを妨げてよい。幾つかの実施形態では、新しいオブジェクト又はコンテンツのバージョンを作成する前に、データ検証ルール及びデータ品質要件を満たす必要があり得る。一旦オブジェクトが作成されると、そのオブジェクトは、そのオブジェクトの作成の基礎とされたもののような関連するオブジェクトに関連する系統を備えてよい。それらのオブジェクトは、親オブジェクトと呼ばれてよい。幾つかの実施形態では、コンテンツの新しいバージョンは、コンテンツの新しいバージョンとコンテンツの以前のバージョンとの間の相違点を示すデザイン修正に関連するデータを含んでよい。幾つかの実施形態では、本明細書に記載されたオブジェクト及び/又はコンテンツを格納するための任意のデータ構造は、オブジェクトの系統、デザインの修正などに関連するデータを格納するように変更されてよい。そのようなデータ構造は、カスタマイズされたテーブル、連結リスト、双方向リスト、キュー、ヒープ、ツリー、Bツリー、二分探索木、グラフ、無向グラフ、加重グラフなどを含む。
幾つかの実施形態では、オブジェクトに関連する系統は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2402のオブジェクトと共に格納されてよく、制御されたコンテンツリポジトリシステム2402のオブジェクトに関連付けられてよい。オブジェクトに関連する系統は、(例えば、現在のオブジェクトの作成前に作成された)コンテンツの以前のバージョンの関連オブジェクトに関連するオブジェクト定義又はパラメータと、現在のオブジェクトとコンテンツの以前のバージョンの関連オブジェクトとの間の相違点と、現在のオブジェクトとコンテンツの以前のバージョンの関連オブジェクトを作成するために使用されたソフトウェアツールと、現在のオブジェクトとコンテンツの以前のバージョンの他の関連オブジェクトを格納するために使用されるデータ構造及び/又は記憶デバイスとを含んでよい。幾つかの実施形態では、オブジェクトは、標準(例えば、パラメータ又は定義の標準セット)に関連してよい。オブジェクトの系統をトレースすることにより、標準からの偏差を分析することが可能になる。従って、本発明は、ある期間にわたってコンテンツ及び/又はオブジェクトの同期化を可能にすることによって、その期間にわたってのコンテンツ及び/又はオブジェクトへの変更へのアクセス、分析、及び構築が容易になる。
幾つかの実施形態では、オブジェクトは、カスタマイズされた又は特殊化されたデータ構造で格納されてよい。データ構造は、識別情報に基づいて、任意のコンピューティングシステムによって位置が特定されてよく、又は検索されてよい。例えば、識別情報は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2402(例えば、データ構造が作成及び/又は格納されるシステム)に関連する一意の識別情報を含んでよく、当該システムは、オブジェクトに関連する一意の識別情報と連結されている。オブジェクトの識別情報は、オブジェクトに関連する関連オブジェクト(例えば、親オブジェクト)への追跡又はリンクバックを可能にする。親オブジェクトは、コンテンツの以前のバージョンに関連するオブジェクトの以前のバージョンであってよい。データ構造の例としては、カスタマイズされたテーブル、連結リスト、双方向リスト、キュー、ヒープ、ツリー、Bツリー、二分探索木、グラフ、無向グラフ、加重グラフなどが挙げられる。
制御されたコンテンツリポジトリ2402のシステムは、デザインデータと測定データの両方を格納してよい。デザインデータは、試験で使用するフォームであってよく、本明細書に記載されているようにコンテンツ及び/又はオブジェクトであってよい。測定データは、フォーム上で行われたプロンプトに基づいて試験の被験者から収集された物理データであってよい。1又は複数のルール及び/又は関係パラメータが使用されて、設計データが測定データに関連付けられてよく、又はその逆であってよい。制御されたコンテンツリポジトリシステム2402が使用されて、単一のエンティティ又は複数のエンティティに関連する設計データ及び/又は測定データが格納されてよい。本明細書で使用されるように、エンティティは、ユーザ、顧客、テナントなどであってよく、これらは全て互換的に使用することができる。
図25は、本発明の幾つかの実施形態に基づいた2つの異なる電子データキャプチャ(EDC)手法を図示している。EDC1では、コンテンツの第1のバージョン2504は、オブジェクト2506,2508,2510,及び2512を含む。コンテンツの第2のバージョン2514を作成する場合、コンテンツの第2のバージョン2514が新しいオブジェクト2516,2518,2520,2522,及び2524を含むように、オブジェクト2506,2508,2510,及び2512がコピーされる。EDC2では、コンテンツの第1のバージョン2528は、オブジェクト2530,2532,2534,及び2536への参照を含む。コンテンツの第2のバージョン2538を作成する際に、以前、コンテンツの第1のバージョン2528にリンク又は連携されていたオブジェクト2530,2532,及び2534への参照は、コンテンツの第2のバージョン2538に、追加的にリンク又は連携される。リンクは、オブジェクトからコンテンツのバージョンへのリンク又はコンテンツのバージョンからオブジェクトへのリンクの少なくとも1つであってよい。注目すべきことに、コンテンツの第2のバージョン2538は、オブジェクト2536にリンクされない。その代わりに、新しいオブジェクト2539及びオブジェクト2540、又はオブジェクト2539及びオブジェクト2540を含むオブジェクトグループへの参照は、コンテンツの第2のバージョン2538にリンクされる。幾つかの実施形態では、オブジェクト2536は、新しいオブジェクト2539及びオブジェクト2540、又はオブジェクト2539及びオブジェクト2540からなるオブジェクトグループにリンクされてよい。追加的及び/又は代替的に、新しいオブジェクト2539及びオブジェクト2540、又はオブジェクト2539及びオブジェクト2540を含むオブジェクトグループは、オブジェクトの系統情報を含んでよく、系統情報は、新しいオブジェクト2539及びオブジェクト2540はオブジェクト2536を受け継いでいる及び/又は関連しているので、オブジェクト2536に関連するデータを含んでよい。コンテンツの第2のバージョン2538を作成する場合、コンテンツの様々なバージョンを制御及び/又は保存する制御されたコンテンツリポジトリシステムは、コンテンツの第2のバージョン2538を作成するために、ダウンタイムモード(例えば、ノーパワーモード、ローパワーモードなど)に入る必要がない。幾つかの実施形態では、オブジェクトは、コンテンツのバージョンから追加的にリンクを解除されてよい。
本発明は、コンテンツの、及び/又は、コンテンツによって参照される若しくはコンテンツに関連するオブジェクトの効率的なテスト及び検証を可能にして、コンテンツ及び/又はオブジェクトのテスト及び検証に関連する情報が容易に、コンテンツ及び/又はオブジェクトと共に利用可能となり、或いは、コンテンツ及び/又はオブジェクトに関連付けられる。幾つかの実施形態では、テスト及び検証の情報はまた、本明細書に記載された制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されてよい。更に、本発明は、オブジェクト及び/又はフォームをテスト及び検証することを可能にすることで、テスト及び検証の結果が、テスト及び検証されたオブジェクトに関連する将来のオブジェクト、及び/又はテスト及び検証されたフォームの将来のバージョンのために利用可能としている。
図26は、本発明の幾つかの実施形態に基づいており、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608を含むネットワークシステム環境2600を示す。幾つかの実施形態では、本図に記載された様々なシステム及び/又はユニットは、ハードウェアである。他の実施形態では、本図に記載された様々なシステム及び/又はユニットは、ソフトウェアである。他の実施形態では、本図に記載された様々なシステム及び/又はユニットは、ハードウェア及び/又はソフトウェアの組合せである。ネットワークシステム環境2600は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608、第1のコンピューティングデバイス2602、及び第2のコンピューティングデバイス2604を含む。3つのシステムは、互いに異なる場所に配置されているように示されている。幾つかの実施形態では、システムの何れかが、他のシステムの何れかに含まれてよく、他のシステムを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のコンピューティングデバイス2602は、試験が実施される診療所に配置されたデスクトップ又はラップトップコンピュータ、タブレット、携帯電話、ウェアラブルデバイスなどの任意のポータブル又は非ポータブルコンピューティングデバイスであってよい。幾つかの実施形態では、第2のコンピューティングデバイス2604は、試験に関連するか、又は試験を委託するエンティティ(例えば、製薬会社)に関連するデスクトップ又はラップトップコンピュータ、タブレット、携帯電話、ウェアラブルデバイスなどの任意のポータブル又は非ポータブルコンピューティングデバイスであってもよい。
制御されたコンテンツリポジトリシステム2608は、処理システム2634、メモリシステム2620、入出力(I/O)システム2646、及び通信システム2610を含んでよい。制御されたコンテンツリポジトリシステム2608に各システムを含めることは任意である。処理システム2634、メモリシステム2620、入出力(I/O)システム2646、及び通信システム2610の各々は、本明細書に記載されている任意の操作、技術、方法、プロセスなどを実行するための1又は複数のユニットを含んでよい。更に、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の各システム及び/又はユニットは、本明細書に記載された任意の操作、技術、方法、プロセスなどを実行するように、互いに動作可能及び/又は他の方法で通信可能に接続されてよい。そのシステム及び/又はユニットの何れかを含む制御されたコンテンツリポジトリシステム2608は、一般的なハードウェア、特定の目的のハードウェア、及び/又はソフトウェアを含んでよい。制御されたコンテンツリポジトリシステム2608は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608に含まれるように例示された種々のシステムを格納するために、一カ所に又は別々に配置された1又は複数のコンピューティングシステムを含んでよい。
処理システム2634は、メモリシステム2620、入出力(I/O)システム2646、及び通信システム2610のうちの1又は複数、並びに、メモリシステム2620、入出力(I/O)システム2646、及び通信システム2610によって実行される任意のユニット、要素、コンポーネント、デバイス、及び/又は機能を制御してよい。プロセッサ又は信号処理装置によって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の動作は、処理システム2634単独で、及び/又は、処理システム2634が1又は複数の更なる処理システム、プロセッサ、ユニット、要素、コンポーネント、デバイス等と関連して実行されるとして理解されてよい。更に、1つの処理システム2634が示されてもよいが、複数の処理システムが、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608に又はネットワークシステム環境2600全体の他の場所に存在してよく、及び/又は、さもなくばそれらに含まれてよい。従って、命令は、処理システム2634(及び/又は処理システム2634の様々なユニット)によって実行されるように記述されてもよいが、命令は、1又は複数のデバイス上の1又は複数の処理システムによって同時に、連続的に、及び/又は別の方法で実行されてよい。
幾つかの実施形態では、処理システム2634は、1又は複数のコンピュータ若しくは中央処理装置(CPU)チップ及び/又はグラフィカル処理装置(GPU)チップとして実装されてもよく、コンピュータ命令を実行できるハードウェア装置を含んでよい。処理システム2634は、命令、コード、コンピュータプログラム、及び/又はスクリプトを実行してよい。命令、コード、コンピュータプログラム、及び/又はスクリプトは、メモリシステム2620、I/Oシステム2646、通信システム2610、ユニット及び/又はユニットの要素、他のデバイス及び/又はコンピューティング環境等から受信されてよく、及び/又はそれらに格納されてよい。
幾つかの実施形態では、処理システム2634は、他の要素の中でもとりわけ、中央処理装置(CPU)2636であり得る中央プロセッサ2636、システム管理ユニット2638、及びリソース割り当てユニット2640などのユニットを含んでよい。処理システム2634の各ユニットは、互いに通信可能に及び/又は別の方法で動作可能に接続されてよい。中央プロセッサ2636は、論理命令、制御命令、演算命令、入出力(I/O)命令を含むコンピュータプログラムの命令を実行する電子回路である。システム管理ユニット2638は、処理システム2634の動作を、通信システム2610、メモリシステム2620、及びI/Oシステム2646の動作と調整するハードウェア及び/又はソフトウェアである。
リソース割り当てユニット2640は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608及び/又は他のコンピューティング環境全体のコンピューティングリソースの判定、監視、分析、及び/又は割り当てを容易にできる。このように、処理システム2634、メモリシステム2620、入出力(I/O)システム2646、及び通信システム2610(及び/又は、前述のシステムの任意のユニット)によって利用される制御されたコンテンツリポジトリシステム2608のコンピューティングリソース、例えば、処理能力、データ記憶域スペースやネットワーク帯域幅は、動作中の様々なタイミングで高い需要があり得る。従って、リソース割り当てユニット2640は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608及び/又は他のコンピューティング環境における特定のシステム及び/又はユニットによって要求されるように、様々なコンピューティングリソースの割り当てを管理するように構成されてよい。幾つかの実施形態では、リソース割り当てユニット2640は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の各システムのパフォーマンスを監視するためのセンサ及び/又は特定の目的のハードウェア、並びに、各ユニットのコンピューティングリソースのニーズに応答するためのハードウェアを含んでよい。幾つかの実施形態では、リソース割り当てユニット2640は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608とは別個の第2のコンピューティング環境のコンピューティングリソースを利用して、新規オブジェクトの作成、オブジェクトに接続された参照の修正、コンテンツのバージョンの作成などの所望の操作を容易に行ってよい。リソース割り当てユニット2640は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の各システム及び/又はユニットに対して、一定量のコンピューティングリソースを取得し、送信し、制御し、割り当て、及び/又はさもなくば分配を行ってよい。幾つかの実施形態では、リソース割り当てユニット2640のコンピューティングリソースの割り当ては、リソース割り当てユニット2640がスイッチを反転させること、処理能力を調整すること、メモリサイズを調整すること、メモリ要素を分割すること、データを送信すること、1又は複数の入力及び/又は出力デバイスを制御すること、様々な通信プロトコルを変更することなどを含んでよい。
幾つかの実施形態では、メモリシステム2620は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の動作中に、オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データを及び/又は測定されたデータを、格納、呼び出し、受信、送信、及び/又はアクセスするために利用されてよい。例えば、メモリシステム2620は、オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定されたデータ等を格納、呼び出し、及び/又は更新するために利用されてもよい。メモリシステム2620は、ソリッドステート記憶媒体、ハードディスク記憶媒体、仮想記憶媒体のような様々なタイプのデータ記憶媒体を含んでよい。メモリシステム2620は、ハードドライブ及び/又はサーバのような専用のハードウェア要素、並びにクラウドベースのストレージドライブのようなソフトウェア要素を含んでよい。例えば、メモリシステム2620は、オペレーティングシステムユニット2626、アプリケーションデータユニット2628、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)ユニット2630、システムストレージユニット2624、セキュアエンクレーブ2632、及び/又は、キャッシュストレージユニット2622などの様々なユニットを含んでよい。幾つかの実施形態では、これらのユニットの何れかは、本明細書に記載された様々な動作を実行するためのコードでカスタマイズされてよい。
メモリシステム2620及び/又は本明細書に記載されたそのユニットの何れかは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、及び/又は種々の形態の二次記憶装置を含んでよい。RAMは、揮発性データを格納するために、及び/又は処理システム2634によって実行され得る命令を格納するために使用されてよい。例えば、格納されるデータは、命令、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の現在の動作状態、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の意図した動作状態等であってよい。更なる例では、メモリシステム2620に格納されたデータは、本明細書に記載された種々な方法及び/又は機能性に関連する命令を含んでよい。ROMは、不揮発性メモリ装置であってよく、二次記憶装置のメモリ容量よりも小さいメモリ容量を有してよい。ROMは、コンピュータ命令の実行中に読み取られる命令及び/又はデータを格納するために使用されてよい。幾つかの実施形態では、RAM及びROMの両方へのアクセスは、二次記憶装置へのアクセスよりも高速であってよい。二次記憶装置は、1又は複数のディスクドライブ及び/又はテープドライブで構成されてよく、RAMが全ての作業データを保持するのに十分な大きさでない場合に、データの不揮発性記憶のために、又はオーバーフローデータ記憶装置として使用されてよい。二次記憶装置は、プログラムが実行のために選択されると、RAMにロードされるプログラムを記憶するために使用されてよい。幾つかの実施形態では、メモリシステム2620は、オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定データ等の任意のデータを格納するための1又は複数のデータベースを含んでよい。追加的又は代替的に、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608から遠隔に配置された1又は複数の二次データベースが、メモリシステム2620によって利用、及び/又はアクセスされてよい。
オペレーティングシステムユニット2626は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608及び/又は本明細書に記載された任意の他のコンピューティング環境によって利用されるオペレーティングシステムの展開、格納、アクセス、実行、及び/又は利用を容易にしてよい。幾つかの実施形態では、オペレーティングシステムユニット2626は、種々のハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を含んでよく、これらのハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素は、本明細書に記載された種々の動作を実行する処理システム2634のための構造的枠組みとして機能する。オペレーティングシステムユニット2626は更に、オペレーティングシステム及び/又は制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の動作に関連した情報及び/又はデータの種々のピースを、例えば、コンピューティングリソースの状態(例えば、処理能力、メモリ利用可能性、リソース利用率等)、実行時の情報、本明細書に記載された動作の実行を指示するためのモジュール、ユーザ権限、セキュリティ認証情報等をまとめて格納してよい。
アプリケーションデータユニット2628は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608及び/又は本明細書に記載された他のコンピューティング環境によって利用されるアプリケーションの展開、格納、アクセス、実行、及び/又は利用を容易にしてよい。例えば、アプリケーションは、新しいオブジェクトを作成すること、コンテンツの新しいバージョンを作成すること、コンテンツのバージョンを種々のオブジェクトに関連付けるか又は連携させること、コンテンツのバージョンに関連するオブジェクトに関する測定データを分析すること、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608からコンピューティングデバイスにデータを提供するためのアクセスプロトコルを設定することなどに関連付してよい。このように、アプリケーションデータユニット2628は、アプリケーションに関連する任意の情報及び/又はデータを格納してよい。ユーザは、アプリケーションデータユニット2628に含まれる情報を使用して、本明細書に記載される種々の動作を実行してよい。アプリケーションデータユニット2628は更に、アプリケーション及び/又は制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の動作に関連するデータの種々のピースを、例えば、コンピューティングリソースの状態(例えば、処理能力、メモリ利用可能性、リソース利用率等)、実行時の情報、ユーザインタフェース、本明細書に記載された動作の実行を指示するためのモジュール、ユーザ権限、セキュリティ認証情報、アクセスプロトコル等をまとめて格納してよい。
アプリケーションプログラミングインタフェース(API)ユニット2630は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608及び/又は本明細書に記載された他のコンピューティング環境のAPIに関連する情報の展開、格納、アクセス、実行、及び/又は利用を容易にしてよい。例えば、制御されたコンテンツリポジトリシステム2630は、様々なデバイス、アプリケーション、ユニット、要素が互いに通信し、且つ/又は同じデータを利用するための1又は複数のAPIを含んでよい。従って、APIユニット2630は、デバイス及び/又はコンピューティング環境のアプリケーション、ユニット、要素、及び/又はオペレーティングシステムによってアクセス及び/又は利用され得る(例えば、オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定データ等に関連する)情報を含むAPIデータベースを含んでよい。幾つかの実施形態では、各APIデータベースは、メモリシステム2620及び/又はAPIユニット2630に含まれるカスタマイズされた物理回路に関連付けられてよい。更に、各APIデータベースは、公開及び/又は非公開であってよく、従って、1又は複数のアクセスプロトコルに関連する認証資格情報が、APIデータベース内の情報にアクセスするために要求されてよい。
システムストレージユニット2624は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608及び/又は本明細書に記載された他のコンピューティング環境による、オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定されたデータ等の展開、格納、アクセス、及び/又は利用を容易にしてよい。幾つかの実施形態では、システムストレージユニット2624はシステム管理ユニット2638と通信して、オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定データ等を受信及び/又は送信してよい。
セキュアエンクレーブ2632は、データの安全な格納を容易にしてよい。幾つかの実施形態では、セキュアエンクレーブ2632は、メモリシステム2620に含まれる記憶媒体の分割部分を含んでよく、当該部分は、アクセスプロトコルの一部である様々なセキュリティ対策によって保護される。例えば、セキュアエンクレーブ2632は、ハードウェアで保護されてよい。他の実施形態では、セキュアエンクレーブ2632は、1又は複数のファイアウォール、暗号化メカニズム、及び/又は他のセキュリティベースのプロトコルを含んでよい。セキュアエンクレーブ2632に格納されたデータへのアクセスを提供する前に、ユーザ又はシステムの認証資格情報が要求されてよい。セキュアエンクレーブ2632に格納されたデータは、任意のオブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定されたデータ等を含んでよい。
キャッシュユニット2622は、データの短期的な展開、格納、アクセス、分析、及び/又は利用を容易にしてよい。例えば、キャッシュユニット2622は、任意のオブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定データ等を格納するために利用されてよい。幾つかの実施形態では、キャッシュユニット2622が、データの短期記憶場所として機能することで、キャッシュユニット2622に格納されたデータが迅速にアクセスされてよい。幾つかの実施形態では、キャッシュユニット2622は、格納されたデータを迅速に呼び出すために、RAM及び/又は他の記憶媒体タイプを含んでよい。キャッシュユニット2622は、メモリシステム2620に含まれる記憶媒体の分割部分を含んでよい。
I/Oシステム2646は、ハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含んでおり、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608が本明細書に記載された種々の動作を実行するために有用なデータ(オブジェクト関連データ及び/又はコンテンツ関連データ及び/又は測定されたデータ等)を受信、送信、及び/又は提示してよい。例えば、I/Oシステム2606の要素が使用されて、ユーザデバイスを介してユーザからのユーザ入力を受信すること、データのグラフ表示を生成すること、ユーザインタフェースを提示すること、ユーザインタフェース上でユーザにデータを表示することなどが行われてよい。ユーザインタフェースは、ディスプレイデバイスについて構成及び調整されてよい。このようにして、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608は、I/Oシステム2646を使用して、人間の(又は非人間の)ユーザとのインタフェースを行ってよい。本明細書で説明されているように、I/Oシステム2646は、I/Oデバイス2648、I/O較正ユニット2650、及び/又はソフトウェアドライバ2652などのユニットを含んでよい。ソフトウェアドライバ2652は、グラフィックドライバなどのディスプレイドライバを含んでよい。幾つかの実施形態では、ソフトウェアドライバ2652は、本開示に記載された任意の特定の動作を具体的に実行するために特殊化された又はカスタマイズされた非汎用なドライバを備えてよい。
I/Oデバイス2648は、本明細書に記載された動作の実行の結果としてのデータの受信、送信、処理、提示、表示、入力、及び/又は出力を容易にしてよい。幾つかの実施形態では、I/Oデバイス2648は、複数のI/Oデバイスを含んでよい。幾つかの実施形態では、I/Oデバイス2648は、ユーザデバイス、コンピューティングシステム、サーバ、リモート又はローカル端末、及び/又は同様なデバイスの1又は複数の要素を含んでよい。そのように、I/Oデバイス2648は、ユーザが制御されたコンテンツリポジトリシステム2608とインタフェースするための様々な要素を含んでよい。例えば、I/Oデバイス2648は、キーボード、タッチスクリーン、ボタン、センサ、生体認証スキャナ、レーザー、マイク、カメラ、バーコードスキャナ、キャッシュレジスター、ポイントオブセール端末、及び/又はユーザからの入力を受信及び/又は収集するための別の要素を含んでよい。付加的及び/又は代替的に、I/Oデバイス2648は、ディスプレイ、スクリーン、センサ、振動機構、発光ダイオード(LED)、スピーカ、スキャナ、及び/又はユーザ又は別のシステムにデータを提示及び/又は出力するための別の要素を含んでよい。幾つかの実施形態では、I/Oデバイス2648は、処理システム2634及び/又はメモリシステム2620の1又は複数の要素と通信し、本明細書に記載された動作を実行してよい。
I/O較正ユニット2650は、I/Oデバイス2648の較正を容易にしてよい。例えば、I/O較正ユニット2650は、I/Oデバイス2648の1又は複数の設定を検出及び/又は判定し、I/Oデバイス2648がより効率的に動作するように設定を調整及び/又は修正してよい。例えば、I/O較正ユニット2650は、I/Oデバイス2648の表示及びシステムの設定に基づいて、I/Oデバイス2648上のデータの表示を較正してよい。
幾つかの実施形態では、I/O較正ユニット2650は、ドライバ2652(又は複数のドライバ)を利用して、I/Oデバイス2648を較正してよい。例えば、ドライバ2652は、I/O較正ユニット2650によってインストールされるソフトウェアを含んでよく、これによって、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の要素(又はコンピューティング環境2600の要素)は、本明細書に記載された種々の動作のためにI/Oデバイス2648を認識及び/又は統合することができてよい。
通信システム2610は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608と他のコンピューティング環境、サードパーティサーバシステム等との間の通信の確立、維持、監視、及び/又は終了を容易にしてよい。幾つかの実施形態では、通信システム2610は、信号インタフェースと呼ばれてよい。通信システム2610は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の種々のシステム及び/又はユニット間の通信を促進してよい。幾つかの実施形態では、通信システム2610は、ネットワークプロトコル層2614、APIゲートウェイ2612、暗号化エンジン2618、及び/又は物理層回路2616を含んでよい。通信システム2610は、ハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含んでよい。
ネットワークプロトコル層2614は、ネットワークを介して、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608のための通信接続の確立、維持、及び/又は終了を容易にしてよい。例えば、ネットワークプロトコル層2614は、特定のネットワーク及び/又はネットワークの種類によって必要とされる通信プロトコルを検出及び/又は定義してよい。ネットワークプロトコル層2614によって利用される通信プロトコルは、Wi-Fiプロトコル、Li-Fiプロトコル、セルラーデータネットワークプロトコル、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiMAXプロトコル、イーサネットプロトコル、電力線通信(PLC)プロトコル等を含んでよい。幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の通信の容易化は、(例えば、システム2602又はシステム2604のような第1のシステムに関連する)第1の通信プロトコルと互換性があるデータを、(例えば、システム2604又はシステム2602のような第2のシステムに関連する)第2の通信プロトコルと互換性があるように変換及び/又は翻訳することを含んでよい。幾つかの実施形態では、ネットワークプロトコル層2614は、データトラフィックの量を判定及び/又は監視し、その結果として、どの特定のネットワークプロトコルが、安全な通信接続の確立、データの送信、及び/又は本明細書に記載されているような動作の実行に使用されるかを判定してよい。
APIゲートウェイ2612は、他のデバイス及び/又はコンピューティング環境が、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608のメモリシステム2620のAPIユニット2630にアクセスすることを容易にしてよい。例えば、ユーザコンピューティングデバイスは、APIゲートウェイ2612を介して、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608のAPIユニット2630にアクセスしてよい。幾つかの実施形態では、APIゲートウェイ2612は、APIユニット2630へのアクセスをユーザ及び/又はシステムに提供する前に、1又は複数のアクセスプロトコルに基づいてユーザの資格情報及び/又はシステムの資格情報を検証するように要求されてよい。APIゲートウェイ2612は、別のデバイスと通信させる、及び/又は制御されたコンテンツリポジトリシステム2608の要素間で通信させるための制御されたコンテンツリポジトリシステム2608に向けた指示を含んでよい。
暗号化エンジン2618は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608によって受信、送信、及び/又は格納されたデータの翻訳、暗号化、エンコーディング、復号化、及び/又はデコーディングを容易にしてよい。暗号化エンジンを使用して、データの送信は、任意のアクセスプロトコルに従ってセキュリティ上の理由から暗号化、コード化、及び/又は翻訳されてよく、受信されたデータは、その処理及び/又は格納される前に暗号化、コード化、及び/又は翻訳されてよい。幾つかの実施形態では、暗号化エンジン2618は、暗号化/復号化キー等を生成してよく、それは、任意のデータコンテンツと共に送信されてよい。
物理層回路2616は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608のために特別に意図された様々な通信ハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでよい。幾つかの実施形態では、物理層回路2616は、制御されたコンテンツリポジトリシステム2608との通信を容易にするための通信プロトコル(有線又は無線)及び関連機能を実装するための1又は複数のラジオトランシーバ、チップ、アナログフロントエンド(AFE)ユニット、アンテナ、処理ユニット、メモリ、他のロジック、及び/又は他の構成要素を含んでよい。付加的及び/又は代替的に、物理層回路2616は、モデム、モデムバンク、ルータ又はスイッチなどのイーサネットデバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースデバイス、シリアルインタフェース、トークンリングデバイス、ファイバ分散データインタフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス及び/又はデバイスコンポーネント、符号分割多元接続(CDMA)装置、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)ラジオトランシーバ装置、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)ラジオトランシーバ装置、ロングタームエボリューション(LTE)ラジオトランシーバ装置、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)装置、及び/又は、通信目的で使用される他の装置等のラジオトランシーバ装置を含んでよい。
幾つかの実施形態では、処理システム2634は、測定データを含むデータストレージ2642に、及び/又は、設計コンテンツ(例えば、任意のコンテンツ関連データ)を含むデータストレージ2644に接続されてよい。データストレージ2642及び2644は、本明細書に記載されており、特殊化された非汎用なデータ構造を格納するための任意のタイプのデータストレージであってよく、オブジェクト、測定データ、コンテンツ、制御されたリポジトリシステム2608などに関連する個々のデータを連結できるデータ構造を含む。本明細書に関連する任意の特徴は、本発明に記載された任意の特徴と組み合わされてよい。幾つかの実施形態では、データストレージ2642及びデータストレージ2644は、コンピューティングデバイスがデータストレージ2642及びデータストレージ2644に含まれるデータにアクセスできるか否かを判定するような、アクセスプロトコルによって追加的に保護されてよい。例示的なデータ構造は、カスタマイズされたテーブル、連結リスト、双方向リスト、キュー、ヒープ、ツリー、Bツリー、二分探索木、グラフ、無向グラフ、加重グラフなどを含む。
幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリシステムからコンテンツのバージョンを提供するための方法が提供される。この方法は、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、制御されたコンテンツリポジトリシステムのアクセスプロトコルを確立する工程であって、コンテンツは、制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されており、アクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、コンテンツは、コンテンツの第1のバージョンを含んでおり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第1のバージョンが第1のコンピューティングデバイスで利用可能にできるか否かを決定するために使用され、コンテンツの第1のバージョンは、コンテンツの第1のバージョンから、制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第1のオブジェクトに連携する第1の参照と、コンテンツの第1のバージョンから、制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第2のオブジェクトに連携する第2の参照とを含む、工程と;1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、コンテンツの第2のバージョンを生成する工程であって、コンテンツの第2のバージョンを生成する工程は、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、コンテンツの第2のバージョンから第1のオブジェクトに第2の参照を連携させる工程と、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、コンテンツの第2のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されている第3のオブジェクトに第3の参照を連携させる工程とを含む、工程と;アクセスプロトコルに従って、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツが第2のコンピューティングデバイスで利用可能にされることが許可されていると判定された後に、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第2のバージョンを、第2のコンピューティングデバイスに提供する工程であって、オブジェクトがコンテンツの第1のバージョンからコンテンツの第2のバージョンへ移動真又はコピーされることなく、コンテンツの第2のバージョンが生成される、工程と、を含む。
幾つかの実施形態では、第1のオブジェクト、第2のオブジェクト、又は第3のオブジェクトは、イベントグループ、イベント、アイテムグループ、又はアイテムのうちの少なくとも1つを含む。幾つかの実施形態では、第1のオブジェクト、第2のオブジェクト、又は第3のオブジェクトは、リレーションシップオブジェクトを含む。幾つかの実施形態では、コンテンツは、インスタンス化された研究デザインを含む。幾つかの実施形態では、インスタンス化された研究デザインは、試験に関連している。
幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは、変更不可能オブジェクトを含む。幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは、コンテンツの第1のバージョンとの関連付けのために公開される場合には、変更不可能オブジェクトとなる。幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは変更可能なオブジェクトを含む。
幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、コンテンツの第1のバージョンとコンテンツの第2のバージョンとの間の少なくとも1つの違いの表示を可能にするデルタアナライザを提供する工程を含む。幾つかの実施形態では、コンテンツの第2のバージョンは、制御されたコンテンツリポジトリシステムがダウンタイムモードに入ることなく作成される。
幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは、カスタマイズされたデータ構造に格納される。幾つかの実施形態では、カスタマイズされたデータ構造は、制御されたコンテンツリポジトリシステムに関連する第1の識別情報と、第1のオブジェクトに関連する第2の識別情報とに基づいて連結された識別情報を含む。
幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは、第1のオブジェクトの系統を含んでいる。幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、第1のオブジェクトの系統を追跡して格納することを含む。幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、第1のオブジェクトの系統に基づいて、第1のオブジェクトに関連する基準が時間の経過と共にどのように乖離したかを分析する工程を含む。
幾つかの実施形態では、コンテンツは研究デザインのコンテンツを含む。幾つかの実施形態では、コンテンツは更に臨床データコンテンツを含む。幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、研究デザインコンテンツと臨床データコンテンツとの間の少なくとも1つの関係パラメータを確立する工程を含む。幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、臨床データコンテンツを研究デザインコンテンツに連携させる工程を含む。
幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、コンテンツの第1のバージョンに関連するルールをコンテンツの第2のバージョンに適用する工程を含む。幾つかの実施形態では、ルールは検証ルールを含む。
幾つかの実施形態では、本発明の方法は更に、第4のオブジェクトが第1のオブジェクト、第2のオブジェクト、又は第3のオブジェクトのうちの少なくとも1つと実質的に一致すると判定すると、第4のオブジェクトの作成を阻止する工程を含む。幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは第1のオブジェクトの第1のバージョンであり、第2のオブジェクトは第1のオブジェクトの第2のバージョンである。幾つかの実施形態では、第1のオブジェクトは第1のルールに関連付けられており、ここで、第2のオブジェクトは第1のルールとは異なる第2のルールに関連付けられている。
幾つかの実施形態では、コンテンツの複数のバージョンを提供するために、制御されたコンテンツリポジトリシステムが提供される。制御されたコンテンツリポジトリシステムは、ネットワークプロトコル層及び物理層回路を備える通信システムであって、コンピューティングデバイスとデータを送受信するための通信システムと;オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を備えるメモリシステムであって、1又は複数の動作を実行するためのコードを含むメモリシステムと;処理システムは、1又は複数の動作を実行するためのものであり、当該1又は複数の動作は、
制御されたコンテンツリポジトリシステムのアクセスプロトコルを確立する工程であって、コンテンツはアクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、コンテンツはコンテンツの第1のバージョンを含んでおり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第1のバージョンが第1のコンピューティングデバイスで利用可能にできるか否かを判定するために使用され、コンテンツの第1のバージョンは、コンテンツの第1のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されている第1のオブジェクトへと連携した第1の参照と、コンテンツの第1のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されている第2のオブジェクトへと連携した第2の参照とを含んでいる、工程と;コンテンツの第2のバージョンを生成する工程であって、コンテンツの第2のバージョンを生成する工程は、コンテンツの第2のバージョンから第1のオブジェクトへと連携した第2の参照を生成する工程と、コンテンツの第2のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第3のオブジェクトへと連携した第3の参照を生成する工程とを含む、工程と;制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツが、アクセスプロトコルに従って第2のコンピューティングデバイスに利用可能にされることが許可されていると判定された後に、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第2のバージョンを第2のコンピューティングデバイスに提供する工程であって、コンテンツの第2のバージョンは、コンテンツの第1のバージョンからコンテンツの第2のバージョンにオブジェクトをコピーすることなく、コンテンツの第2のバージョンが生成される、工程と、を含む。制御されたコンテンツリポジトリシステムは、ネットワークプロトコル層及び物理層回路を備える通信システムであって、コンピューティングデバイスとデータを送受信するための通信システムと;オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を備えるメモリシステムであって、1又は複数の動作を実行するためのコードを含むメモリシステムと;中央処理装置(CPU)を備える処理システムと、を備えており、処理システムは、1又は複数の動作を実行するためのものであり、当該1又は複数の動作は、制御されたコンテンツリポジトリシステムのアクセスプロトコルを確立する工程であって、コンテンツはアクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、コンテンツはコンテンツの第1のバージョンを含んでおり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第1のバージョンが第1のコンピューティングデバイスで利用可能であるか否かを判定するために使用され、コンテンツの第1のバージョンは、コンテンツの第1のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されている第1のオブジェクトへと連携した第1の参照と、コンテンツの第1のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されている第2のオブジェクトへと連携した第2の参照とを含んでいる、工程と;コンテンツの第2のバージョンを生成する工程であって、コンテンツの第2のバージョンを生成する工程は、コンテンツの第2のバージョンから第1のオブジェクトへと連携した第2の参照を生成する工程と、コンテンツの第2のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第3のオブジェクトへと連携した第3の参照を生成する工程とを含む、工程と;制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツが、アクセスプロトコルに従って第2のコンピューティングデバイスに利用可能にされることが許可されていると判定された後に、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第2のバージョンを第2のコンピューティングデバイスに提供する工程であって、コンテンツの第2のバージョンは、コンテンツの第1のバージョンからコンテンツの第2のバージョンにオブジェクトをコピーすることなく、コンテンツの第2のバージョンが生成される、工程と、を含む。
幾つかの実施形態では、制御されたコンテンツリポジトリシステムからコンテンツのバージョンを提供するための別の方法が提供される。この方法は、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、制御されたコンテンツリポジトリシステムのアクセスプロトコルを確立する工程であって、コンテンツは、制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納されて、アクセスプロトコルに従ってアクセス可能であり、コンテンツはコンテンツの第1のバージョンを含んでおり、アクセスプロトコルは、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第1のバージョンが第1のコンピューティングデバイスで利用可能できるか否かを判定するために使用され、コンテンツの第1のバージョンは、コンテンツの第1のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第1のオブジェクトへと連携した第1の参照と、コンテンツの第1のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第2のオブジェクトへと連携した第2の参照とを含む、工程と;1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用してコンテンツの第2のバージョンを生成する工程であって、コンテンツの第2のバージョンを生成する工程は、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、コンテンツの第2のバージョンから第1のオブジェクトに第2の参照を連携させる工程と、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、コンテンツの第2のバージョンから制御されたコンテンツリポジトリシステムに格納された第1のオブジェクトに関連するデルタに第3の参照を連携させる工程と;制御されたコンテンツリポジトリシステム内のコンテンツが、アクセスプロトコルに従って第2のコンピューティングデバイスで利用可能にされることが許可されていることが判定された後に、1又は複数のコンピューティングデバイスプロセッサを使用して、制御されたコンテンツリポジトリシステムのコンテンツの第2のバージョンを第2のコンピューティングデバイスに提供する工程と、を含む。幾つかの実施形態では、本明細書に記載された動作の何れかを実行するためのコードを格納する非一過性のコンピュータ可読媒体が提供される。
本出願は、2017年12月19日に出願された米国出願第15/847,637号のPCT出願であり、この米国出願は、2015年1月30日に出願された米国出願第14/611,012号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、2014年5月6日に出願された米国出願第14/271,134号の一部継続出願であり、米国仮特許出願第14/271,134号は、2013年5月6日に出願された米国仮特許出願第61/820,029号と、2013年5月28日に出願された米国仮特許出願第61/828,034号との優先権を主張するものであり、これら全ての出願は、全ての目的について、参照により本明細書の一部となる。
本出願は、2014年12月2日に出願された米国出願第14/558,432号を参照により本出願の一部とし、この米国出願は、2014年5月6日に出願された米国出願第14/271,134号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、2013年5月6日に出願された米国仮特許出願第61/820,029号と2013年5月28日に出願された米国仮特許出願第61/828,034号との優先権を主張するものであり、これら全ての出願は、全ての目的について、参照により本明細書の一部となる。
本出願は、2015年2月3日に出願された米国出願第14/613,293号を参照により本出願の一部とし、この米国出願は、2014年5月6日に出願された米国出願第14/271,134号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、2013年5月6日に出願された米国仮特許出願第61/820,029号、及び2013年5月28日に出願された米国仮特許出願第61/828,034号の優先権を主張するものであり、これら全ては、全ての目的について、参照により本明細書の一部となる。
本出願は、2015年4月29日に出願された米国出願第14/699,553号を参照 により本出願の一部とし、この米国出願は、2014年5月6日に出願された米国出願第14/271,134号の継続出願であり、この継続出願は、2013年5月6日に出願された米国仮特許出願第61/820,029号と2013年5月28日に出願された米国仮特許出願第61/828,034号との優先権を主張するものであり、これら全ての出願は、全ての目的について、参照により本明細書の一部となる。
本出願は、2017年6月21日に出願された米国出願第15/629,587号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、2016年10月12日に出願された米国仮特許出願第62/407,399号の優先権を主張し、これは、全ての目的について、参照により本明細書の一部となる。
本出願は、2015年8月5日に出願された米国出願第14/819,371号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、2015年5月1日に出願された米国出願第14/702,307号の一部継続出願であり、これら出願の両方は、全ての目的について、参照により本明細書の一部となる。
上述した特徴及びアプリケーションは、コンピュータ可読記憶媒体(コンピュータ可読媒体とも呼ばれる)に記録された一連の命令として指定されるソフトウェアプロセスとして実装されてよい。これらの命令が1又は複数の処理ユニット(例えば、1又は複数のプロセッサ、プロセッサのコア、又は他の処理ユニット)によって実行されると、これらの命令は、処理ユニットに、命令に示された動作を実行させる。コンピュータ可読媒体の例としては、CD-ROM、フラッシュドライブ、RAMチップ、ハードドライブ、EPROMなどが挙げられるが、これらに限定されない。コンピュータ可読媒体には、無線で又は有線接続を通過する搬送波及び電子信号は含まれない。
上述したこれらの機能は、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアで実装されてよい。これらの技術は、1又は複数のコンピュータプログラム製品を使用して実装されてよい。プログラム可能プロセッサ及びコンピュータは、モバイルデバイスに含められて又はモバイルデバイスとしてパッケージ化されてよい。プロセス及びロジックフローは、1又は複数のプログラム可能プロセッサ及び1又は複数のプログラム可能ロジック回路によって実行されてよい。汎用及び専用のコンピューティングデバイス及びストレージデバイスは、通信ネットワークを介して相互に接続されてよい。
本明細書では、「ソフトウェア」という用語は、読み取り専用メモリに存在するファームウェア又は磁気記憶装置内に格納されたアプリケーションを含んでおり、当該アプリケーションは、プロセッサによって処理するためにメモリに読み込まれ得る。更に、幾つかの実施形態では、複数のソフトウェア技術は、個々のソフトウェア技術のままでありながら、より大きなプログラムのサブ部分として実装されてよい。幾つかの実施形態では、複数のソフトウェア技術はまた、個別のプログラムとして実装され得る。最後に、ここで説明したソフトウェア技術を一緒に実装する個々のプログラムの任意の組合せは、本技術の範囲内である。幾つかの実施形態では、ソフトウェアプログラムは、1又は複数の電子システム上で動作するようにインストールされると、ソフトウェアプログラムの動作を実行する1又は複数の特定のマシンの実装形態を定義する。コンピュータプログラム又はコンピュータコードの例としては、例えば、コンパイラによって生成されるマシンコード、コンピュータ、電子部品、又はインタプリタを使用するマイクロプロセッサによって実行されるより高水準なコードを含むファイルが挙げられる。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られている)は、コンパイラ型言語又はインタプリタ型言語、宣言型言語又は手続き型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述されてよく、スタンドアロンプログラムとして、又はコンピューティング環境で使用するのに適したモジュール、構成要素、サブルーチン、オブジェクト、又は他のユニットとして含む、任意の形式で展開されてよい。コンピュータプログラムは、ファイルシステムのファイルに対応してよいが、必須ではない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部(例えば、マークアップ言語文書に格納された1又は複数のスクリプト)に格納されてよく、問題のプログラム専用の単一のファイルに格納されてよく、複数の調整されたファイル(例えば、1又は複数のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を格納するファイル)に格納されてよい。コンピュータプログラムは、1台のコンピュータ上で実行されるように配備されてよく、一カ所に配置された複数のコンピュータで実行されるように配備されてよく、複数の場所に分散して配置され、通信ネットワークによって相互に接続された複数のコンピュータで実行されるように配備されてよい。
本明細書及び本願の何れかの請求項で使用されるように、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」、及び「メモリ」という用語は全て、電子的又は他の技術的装置を示す。これらの用語は、人又は人のグループを除外する。本明細書の目的上、「表示」又は「表示する」という用語は、電子デバイスに表示することを意味する。本明細書及び本願の何れかの請求項で使用されるように、「コンピュータ可読媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータによって読み取り可能な形態で情報を格納する有形の物理的な物に完全に限定される。これらの用語は、任意の無線信号、有線ダウンロード信号、及び他の任意の一時的な信号を除外する。
開示されたプロセスにおける手順の特定の順序又は階層は、例示的アプローチの実例であることは理解される。プロセス内の手順の特定の順序又は階層は、設計上の好みに基づいて、再配置されてよく、又は例示された全ての手順が実行されてよいことは理解される。ステップの幾つかは同時に実行されてよい。例えば、特定の状況では、マルチタスク及び並列処理が有利であるかもしれない。更に、上記で例示した様々なシステム構成要素の分離は、そのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、説明したプログラム構成要素及びシステムは、一般的に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合されてよく、複数のソフトウェア製品にパッケージ化されてもよいことは理解されるべきである。
これらの態様に対する様々な修正は容易に明らかになり、本明細書で定義された一般的な原理は、他の態様にも適用されてよい。従って、特許請求の範囲は、本明細書に示された側面に限定されることを意図したものではなく、特許請求の範囲の記載と整合する完全な範囲が与えられるものであり、単数形の要素への言及は、特に明記されない限りは「1つ及び1つだけの」を意味することを意図したものではなく、むしろ「1又は複数の」を意味することを意図したものである。特に明記されない限り、用語「幾つか」は、「1又は複数」を意味する。
本明細書で使用される様々な用語は、現在の技術分野において特別な意味を有している。特定の用語がそのような「技術用語」として解釈されるべきか否かは、その用語が使用される文脈に依存する。「接続される」、「通信する」、又は他の同様の用語は、一般に、通信及び接続が言及された構成要素間で直接行われる状況を、或いは、インターネット又は他の通信ネットワークを介して行われる場合を含む、通信及び接続が言及された構成要素間の1又は複数の中継を介して行われる状況の両方を含むように、広義に解釈されるべきである。「ネットワーク」、「システム」、「環境」及び他の同様の用語は、一般に、本発明の1又は複数の側面を具現化するネットワーク化されたコンピューティングシステムを示す。これら及び他の用語は、それらが本明細書で使用される文脈に照らして解釈され、それらの用語は、当技術分野の通常の熟練者が開示された文脈でそれらの用語を理解するであろうと理解されるように解釈されるべきである。上記の定義は、開示された文脈に基づいてこれらの用語に付与される可能性のある他の意味を除外するものではない。
「その時点で」、「等しい」、「~の間に」、「完了」などの比較、測定、及びタイミングの言葉は、「実質的で」、「実質的に等しい」、「実質的に~の間に」、「実質的に完了」などを意味すると理解されるべきであり、「実質的に」は、このような比較、測定、及びタイミングが、暗示的又は明示的に記載した所望の結果を実現する上で実行可能であることを意味している。
更に、本明細書のセクションの見出しは、37 CFR 1.77での示唆との整合性のために、又はさもなければ構成上の手掛かりを提供するために提供されている。これらの見出しは、本発明の特許請求の範囲に記載された発明を制限したり、特徴づけたりするものではない。具体的には、そして、例として、見出しは「技術分野」に言及しているが、特許請求の範囲は、所謂技術分野を記述するためにこの見出しの下で選択された専門用語によって制限されるべきではない。更に、「背景技術」における技術の記述は、その技術が本発明の何れかの発明の先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。同様に、「発明の概要」は、特許請求の範囲に記載された発明を特徴づけるものとはみなされない。更に、本明細書における単数形の「発明」への言及は、本発明における新規性が単一の点のみであることを主張するために使用されるべきではない。複数の発明は、本発明の複数の請求項の限定に従って規定されてよく、それらの請求項は、それによって保護される発明、及びそれらの均等物を定義する。全ての場合において、特許請求の範囲は、本明細書に照らしてそれ自体の利点に基づいて考慮されるものとされ、本明細書の見出しによって制約されるべきではない。