JP7146501B2 - 耐火ケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、耐火ケーブルに関し、詳しくは、耐火絶縁線心を一又は複数本備える耐火ケーブルに関する。
従来から、火災時に消火設備等への電源供給をできる限り長時間にわたって維持する等の目的から、耐火性能を高めた配線ケーブル(以下、「耐火ケーブル」という)が提案されている。耐火ケーブルは、平成9年消防庁告示第10号で定められたJIS C 1304の温度曲線にしたがって30分間に840°Cまで昇温させたときに、規定の耐電圧特性及び絶縁抵抗特性を有することが要求されている。
上記試験をクリアするため、従来の耐火ケーブルは、例えば、特許文献1の図3に図示するように、耐火絶縁線心の導体上に耐火層が形成されている。耐火層は、耐火テープにて構成され、導体上に重ね巻き又は縦添えにて施されている。耐火テープとして、従来は、マイカテープやガラステープが採用されている。
特開2008-159406号公報
ところで、従来技術では、本願の図4に図示する耐火ケーブル100(従来例1)のように、耐火テープ103の重ね合わせ部105に隙間106が生じてしまうことがあった。このような耐火ケーブル100では、火災時に耐火絶縁線心101が高温状態に曝されることにより溶融した絶縁体104が重ね合わせ部105の隙間106に入り込んでします(進入してしまう)虞があった。このため、溶融した絶縁体104が導体102まで到達してしまう虞があるという問題点があった。
上記問題点に対応するために、本願の図5に図示する耐火ケーブル200(従来例2)のように、耐火絶縁線心201の導体202上に耐火テープ203を複数枚(例えば、図4では6枚)施すことが考えられる。このような耐火ケーブル200では、火災時に溶融した絶縁体204が重ね合わせ部205の隙間206に入り込んで導体202まで到達してしまう虞が無くなる。しかしながら、耐火ケーブル200では、耐火ケーブル100に比べて導体202上に施す耐火テープ203の枚数が多くなってしまい製造工程が増え製造コストが嵩んでしまうという問題点があった。
また、図5に図示する耐火ケーブル200では、上記の通り、耐火テープ203の枚数が多くなってしまうことにより外径が大きくなってしまうということがあった。このため、耐火ケーブル200の重量が増えてしまうという問題点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、製造コストの低減や軽量化を図りつつ耐火性能を向上させることができる耐火ケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の耐火ケーブルは、導体、耐火層、及び絶縁体を有し、前記耐火層は前記導体の外周に耐火テープを巻き付けて形成され且つ該耐火テープ同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部を有する複数本の耐火絶縁線心と、該複数本の耐火絶縁線心間に存在する介在物と、前記複数本の耐火絶縁線心の外側に設けられるシースと、を備え、前記介在物は、シリカエアロゲルを含有してなり、前記耐火層は、前記導体の外周に巻き付けられた第一耐火テープと、前記第一耐火テープの外周に巻き付けられた第二耐火テープと、前記第二耐火テープの外周に巻き付けられた第三耐火テープと、で構成され、前記第一耐火テープは、前記第一耐火テープ同士を重ね合わせてなる前記重ね合わせ部を有し、前記第二耐火テープは、前記第二耐火テープ同士を重ね合わせてなる前記重ね合わせ部を有し、前記第三耐火テープは、前記第三耐火テープ同士を重ね合わせてなる前記重ね合わせ部を有し、前記第二耐火テープは、前記シリカエアロゲルを含有し、前記第一耐火テープ及び前記第三耐火テープは、前記シリカエアロゲルを含有していないことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、耐火テープがシリカエアロゲルを含有してなるとき、この耐火テープは、従来技術における耐火テープに比べて柔軟性に富むため、重ね合わせ部の隙間を従来技術における重ね合わせ部の隙間よりも小さくすることができる。したがって、耐火ケーブルが高温状態に曝されることにより溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができる。また、本発明によれば、絶縁体又は介在物の少なくとも一つがシリカエアロゲルを含有してなるとき、シリカエアロゲルは、マイカやガラスに比べて熱伝導率が低く断熱性に優れているため、耐火ケーブルが高温状態に曝されても絶縁体が溶融し難く、絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができる。さらに、本発明によれば、上記の通り、耐火ケーブルが高温状態に曝されても、溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができることから、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができる。
このような特徴を有する本発明によれば、耐火テープがシリカエアロゲルを含有してなるとき、この耐火テープは、従来技術における耐火テープに比べて柔軟性に富むため、重ね合わせ部の隙間を従来技術における重ね合わせ部の隙間よりも小さくすることができる。したがって、耐火ケーブルが高温状態に曝されることにより溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができる。また、本発明によれば、絶縁体がシリカエアロゲルを含有してなるとき、シリカエアロゲルは、マイカやガラスに比べて熱伝導率が低く断熱性に優れているため、耐火ケーブルが高温状態に曝されても絶縁体が溶融し難く、絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができる。さらに、本発明によれば、上記の通り、耐火ケーブルが高温状態に曝されても、溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができることから、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができる。
請求項記載の本発明の耐火ケーブルは、請求項1記載の耐火ケーブルにおいて、前記シリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、含有するシリカエアロゲルの密度が一般的な密度に比べ高くなっているため、内部の熱運動量の交換が生じないようになる。上記熱運動量の交換が生じないことにより熱が伝えられ難くなるため熱伝導率が低くなる。このように、シリカエアロゲルの密度を熱伝導率が低くなるような密度とすることにより、耐火ケーブルが高温状態に曝されても、溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを、より確実に防ぐことができる。また、本発明によれば、上記の通り、耐火ケーブルが高温状態に曝されても、溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを、より確実に防ぐことができることから、耐火テープの枚数を従来技術に比べて、より減らすことができる。
請求項記載の本発明の耐火ケーブルは、請求項1又は2に記載の耐火ケーブルにおいて、前記耐火テープが前記シリカエアロゲルを含有してなるとき、前記耐火テープは、この厚さを1mm以上5mm以下とすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、耐火テープは、耐火性能を持たせつつ、耐火ケーブルの外径が大きくなりすぎないような厚さにすることができる。
本発明によれば、耐火ケーブルが高温状態に曝されても、溶融した絶縁体が重ね合わせ部の隙間に入り込むことを防ぐことができることから、絶縁体が導体まで到達してしまうことが無く、耐火性能を向上させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができることから、耐火ケーブルの外径を従来技術に比べて小さくすることができ、従来技術に比べて軽量化を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができることから、製造工程を減らし製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
本発明の耐火ケーブルの実施例1を示す断面図である。 第一耐火層を構成する第二耐火テープ(耐火テープ)の断面図である。 本発明の耐火ケーブルの実施例2を示す断面図である。 従来例1を示す図である。 従来例2を示す図である。
以下、図1及び図2を参照しながら、本発明に係る耐火ケーブルの実施例1について、また、図3を参照しながら、本発明に係る耐火ケーブルの実施例2について、それぞれ、説明する。
図1は本発明の耐火ケーブルの実施例1を示す断面図、図2は第一耐火層を構成する第二耐火テープ(耐火テープ)の断面図である。
図1において、引用符号1は、本発明に係る耐火ケーブルの実施例1を示している。本実施例における耐火ケーブル1は、多心の耐火ケーブルの場合である。耐火ケーブル1は、導体2、第一耐火層3、及び絶縁体4を有する複数本の耐火絶縁線心5と、介在物6と、押さえ巻きテープ7と、金属テープ8と、第二耐火層9と、シース10とを備えている。以下、耐火ケーブル1の各構成について説明する。
まず、耐火絶縁線心5について説明する。
図1に図示する耐火絶縁線心5は、先に説明した通り、複数本備えている。本実施例では、耐火ケーブル1は、耐火絶縁線心5を3本備えて構成されているが、これに限定されるものではない。その他、実施例2において詳細に説明するが、耐火絶縁線心25を1本備えて構成されるものであってもよいものとする(図3参照)。また、特に図示しないが、耐火絶縁線心5を2本備えて構成されるものであってもよいものとする。図1に図示する耐火絶縁線心5は、先に説明した通り、導体2と、第一耐火層3と、絶縁体4とを有している。図1に図示する導体2は、電流供給を行うものであり、公知のものが採用されている。
図1に図示する第一耐火層3は、特許請求の範囲に記載される「耐火層」に相当するものである。第一耐火層3は、導体2の外周に、1又は2枚以上の耐火テープを巻き付けて形成されている。本実施例では、第一耐火層3は、第一耐火テープ11と、第二耐火テープ12と、第三耐火テープ13とを備えている。第一耐火テープ11は、導体2の外周に巻き付けられている。第二耐火テープ12は、導体2の外周に巻き付けられた第一耐火テープ11の外周に巻き付けられている。第三耐火テープ13は、第一耐火テープ11の外周に巻き付けられた第二耐火テープ12の外周に巻き付けられている。
なお、第一耐火テープ11、第二耐火テープ12、及び第三耐火テープ13は、それぞれ、「第一耐火テープ層11」、「第二耐火テープ層12」、及び「第三耐火テープ層13」と、適宜、読み替えてもよいものとする。
第一耐火テープ層11、第二耐火テープ層12、及び第三耐火テープ層13には、それぞれの耐火テープ同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部14が形成されている。すなわち、第一耐火テープ層11は、第一耐火テープ11同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部14を有し、第二耐火テープ層12は、第二耐火テープ12同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部14を有し、第三耐火テープ層13は、第三耐火テープ13同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部14を有する。なお、第一耐火テープ層13の重ね合わせ部14と第二耐火テープ層12の重ね合わせ部14は、図示を省略している。
第二耐火テープ層12の重ね合わせ部14は、後述するように、この重ね合わせ部14における重ね合わさった第二耐火テープ12同士間の隙間15が、第一耐火テープ層11、第三耐火テープ13それぞれの重ね合わせ部14における隙間15よりも小さくなるように形成されている。第二耐火テープ層12の重ね合わせ部14における上記隙間15の大きさは、耐火ケーブル1や耐火絶縁線心5が火災等で高温状態に曝されることにより溶融した絶縁体4が隙間15に入り込むことを防ぐことができるような大きさであるものとする。
第一耐火テープ11及び第三耐火テープ13は、ともに、公知の集成マイカテープが採用されている。第二耐火テープ12は、特許請求の範囲に記載される「耐火テープ」に相当するものである。第二耐火テープ12は、後述するように、シリカエアロゲルを含有してなるものであることから、「シリカエアロゲルテープ」ということもできる。
図2に図示するように、本実施例では、第二耐火テープ12は、PETテープ層16と、断熱シート層17と、粘着テープ層18とを備えている。PETテープ層16は、公知のPET(ポリエチレンテレフタレート)テープにて形成されている。断熱シート層17は、繊維にシリカエアロゲルを含浸したシート状の断熱材にて形成されている。粘着テープ層18は、公知の粘着テープにて形成されている。
第二耐火テープ12は、従来の耐火テープ(例えば、集成マイカテープ)に比べて柔らかい素材で形成されているため、従来の耐火テープに比べて柔軟性に富むものとなっている。このため、第二耐火テープ12の重ね合わせ部14における隙間15を、第一耐火テープ層11、第三耐火テープ層13それぞれの重ね合わせ部14における隙間15よりも小さくなるように形成することが可能となる。第二耐火テープ層12の重ね合わせ部14における上記隙間15の大きさは、耐火ケーブル1や耐火絶縁線心5が火災等で高温状態に曝されることにより溶融した絶縁体4が隙間15に入り込むことを防ぐことができるような大きさに形成されることから、溶融した絶縁体4の隙間15への進入を防ぐことが可能となる。
ここで、シリカエアロゲルの特性について説明する。
シリカエアロゲルは、断熱性に非常に優れており、表1に示すように、熱伝導率は、本発明の技術分野(耐火ケーブル)において用いられる断熱材として従来知られているマイカやガラスと比較して約1/35~1/50の範囲内である。これは、シリカエアロゲルの細孔径が空気の平均移動行程(68nm)よりも微細であるため、細孔内部で分子同士の衝突が起こらないことにより、従来の断熱材(マイカ、ガラス等)に比べて高い断熱性能を発揮するからである。
Figure 0007146501000001
本実施例では、第二耐火テープ12がシリカエアロゲルを含有してなるものであるが、これに限定されるものではないものとする。例えば、第一耐火テープ11が本実施例における第二耐火テープ12(シリカエアロゲルテープ)と同一の構成を備えるものであり、第二耐火テープ12及び第三耐火テープ13が公知の集成マイカテープであってもよいものとする。また、第三耐火テープ13が本実施例における第二耐火テープ12と同一の構成を備えるものであり、第一耐火テープ11及び第二耐火テープ12が公知の集成マイカテープであってもよいものとする。また、第一耐火テープ11、第二耐火テープ12及び第三耐火テープ13が本実施例における第二耐火テープ12と同一の構成を備えるものであってもよいものとする。すなわち、第一耐火テープ11、第二耐火テープ12及び第三耐火テープ13のすべてがシリカエアロゲルを含有するものであてもよいものとする。
その他、特に図示しないが、導体2の外周に、本実施例における第二耐火テープ12と同一の構成を備えるシリカエアロゲルテープを1枚巻き付けて第一耐火層3を形成してもよいものとする。
本実施例における第二耐火テープ12の巻き付け方法は、導体2全体を包み込むことができればよく、特に指定は無いものとする。例えば、重ね巻きする方法や、縦添え巻きした上に粗巻きする方法であってもよいものとする。
第二耐火テープ12が含有するシリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とする。シリカエアロゲルの密度は、一般的には、10mg/cm以上150mg/cm以下であるが、内部の熱運動量の交換が生じないようにするため、上記密度(100mg/cm以上150mg/cm以下)とする。
第二耐火テープ12は、この厚さが1mm以上5mm以下となるように形成されている。ここで、第二耐火テープ12の厚さを「1mm以上」としたのは、耐火性能を持たせるためであり、上記厚さを「5mm以下」としたのは、耐火ケーブル1(耐火絶縁線心5)の外径が大きくなりすぎないようにするためである。
なお、シリカエアロゲルテープの上にテープを巻いたりシースを被覆することで、シリカエアロゲルテープをカバーしケーブルにでも使用できるようにすることができる。上記テープの巻き付けやシースの被覆は、タンデム方式にて行われる。
図1に図示する絶縁体4は、一般的な耐火ケーブルに用いられる樹脂材料を第一耐火層3の外周に押し出し成形することにより所定の厚みで形成されている。上記樹脂材料としては、例えばポリオレフィン系樹脂や塩化ビニル系樹脂が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレンプロピレン共重合体等が挙げられる。塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル樹脂が挙げられる。
絶縁体4は、上記樹脂材料に粉末状のシリカエアロゲルを練り込ませて押し出し成形してもよいものとする。この場合、上記シリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とする。
つぎに、介在物6について説明する。
介在物6は、特に図示しないが、3本の耐火絶縁線心5間に存在するものである。介在物6は、耐火絶縁線心5を3本撚り合わせる際に、各耐火絶縁線心5間に添えて耐火ケーブル1が断面略円形になるようにするためのものである。介在物6の材料としては、例えば、紙、ジュート、PP解繊糸等が採用されている。介在物6は、上記材料にシリカエアロゲルを含有させてもよいものとする。この場合、上記シリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とする。
つぎに、押さえ巻きテープ7について説明する。
図1に図示する押さえ巻きテープ7は、複数本の耐火絶縁線心5を撚り合わせた耐火絶縁線心5間に介在物6を充填して一体に形成した上から巻き付けられるものである。押さえ巻きテープ7としては、例えば、ポリエステル不織布、ナイロン不織布、ポリプロピレンテープ、ポリエステルテープ、ガラステープ、紙テープ、セラミックス紙等が採用されている。
つぎに、金属テープ8について説明する。
図1に図示する金属テープ8は、押さえ巻きテープ7の外周に巻き付けられるものである。金属テープ8としては、例えば、銅をテープ状にしたもの、アルミニウムをテープ状にしたもの、鉄をテープ状にしたもの等が採用されている。
つぎに、第二耐火層9について説明する。
図1に図示する第二耐火層9は、金属テープ7の外周に耐火テープ19を巻き付けて形成されている。上記耐火テープ19としては、例えば、公知の集成マイカテープが採用されている(これに限定されるものではない)。
つぎに、シース10について説明する。
図1に図示するシース10は、一般的な耐火ケーブルに用いられる樹脂材料を押さえ巻き第二耐火層9の外周に押し出し成形することにより所定の厚みで形成されている。上記樹脂材料は、絶縁体4と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、ポリオレフィン系樹脂として単独で使用することも、複数種類を併用することも可能である。例えば、EEAやEVAに比べて機械的特性は良いが難燃剤を多く添加することができないポリエチレンと、難燃剤を多く添加することのできるEEAやEVAとを併用することで、機械的特性と難燃剤の受容性の良い材料を構成することが可能になる。
上記構成及び構造において、耐火ケーブル1は、第二耐火テープ12、絶縁体4又は前記介在物6の少なくとも一つがシリカエアロゲルを先に説明した通り含有してなる。例えば、第二耐火テープ12、絶縁体4又は介在物6がシリカエアロゲルを含有してなるものであてもよいものとする。また、第二耐火テープ12と、絶縁体4と、介在物6とが、何れもシリカエアロゲルを含有してなるものであてもよいものとする(一例であるものとする)。
つぎに、耐火ケーブル1と従来技術との比較について説明する。
耐火ケーブル1によれば、第二耐火テープ12がシリカエアロゲルを含有してなるとき、この第二耐火テープ12は、図4に図示する耐火ケーブル100(従来例1)における耐火テープ103に比べて柔軟性に富むため、図1に図示する重ね合わせ部14の隙間15を図4における重ね合わせ部105の隙間106よりも小さくすることができる。したがって、耐火ケーブル1が火災等で高温状態に曝されることにより溶融した絶縁体4が重ね合わせ部14の隙間15に入り込むことを防ぐことができる。
また、耐火ケーブル1によれば、絶縁体4又は介在物6の少なくとも一つがシリカエアロゲルを含有してなるとき、シリカエアロゲルは、従来の断熱材(マイカ、ガラス等)に比べて熱伝導率が低く断熱性に優れているため、耐火ケーブル1が高温状態に曝されても絶縁体4が溶融し難く、図4に図示する耐火ケーブル100のような重ね合わせ部14の隙間15への溶融した絶縁体4の進入を防ぐことができる。
また、耐火ケーブル1によれば、上記の通り、この耐火ケーブル1が高温状態に曝されても、溶融した絶縁体4が重ね合わせ部14の隙間15に入り込むことを防ぐことができることから、耐火テープの枚数を図5に図示する耐火ケーブル200(従来例2)における耐火テープ203の枚数(図5では6枚)に比べて減らすことができる。
また、耐火ケーブル1によれば、含有するシリカエアロゲルの密度が一般的な密度に比べ高くなっているため、内部の熱運動量の交換が生じないようになる。上記熱運動量の交換が生じないことにより熱が伝えられ難くなるため熱伝導率が低くなる。このように、シリカエアロゲルの密度を熱伝導率が低くなるような密度とすることにより、耐火ケーブル1が高温状態に曝されても、図4に図示する耐火ケーブル100のような重ね合わせ部14の隙間15への溶融した絶縁体4の進入を、より確実に防ぐことができる。
また、耐火ケーブル1によれば、上記の通り、シリカエアロゲルの密度を熱伝導率が低くなるような密度とすることにより、重ね合わせ部14の隙間15への溶融した絶縁体4の進入を、より確実に防ぐことができることから、耐火テープの枚数を図5に図示する耐火ケーブル200に比べて、より減らすことができる。
また、耐火ケーブル1によれば、シリカエアロゲルを含有する第二耐火テープ12は、この厚さが1mm以上5mm以下となるため、耐火性能を持たせつつ、耐火ケーブル1の外径が図5に図示する耐火ケーブル200の外径のように大きくなりすぎないような厚さにすることができる。
つぎに、本実施例の効果について説明する。
以上、図1及び図2を参照しながら説明してきたように、本実施例によれば、耐火ケーブル1が高温状態に曝されても、溶融した絶縁体4が重ね合わせ部14の隙間15に入り込むことを防ぐことができることから、絶縁体4が導体2まで到達してしまうことが無く、耐火性能を向上させることができるという効果を奏する。また、本実施例によれば、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができることから、耐火ケーブル1の外径を従来技術に比べて小さくすることができ、従来技術に比べて軽量化を図ることができるという効果を奏する。また、本実施例によれば、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができることから、製造工程を減らし製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
本発明に係る耐火ケーブルは、実施例1の他、下記の実施例2を用いてもよいものとする。以下、図3を参照しながら、実施例2について説明する。
図3は本発明の耐火ケーブルの実施例2を示す断面図である。
なお、実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に図示する耐火ケーブル21は、単心の耐火ケーブルの場合である。耐火ケーブル21は、1本の耐火絶縁線心25を備える点において実施例1と異なっている。耐火絶縁線心25は、この外径が図1に図示する耐火絶縁線心5よりも大きく形成されているが、基本的な構成及び構造は、耐火絶縁線心5と同様である。本実施例では、実施例1における「第一耐火層3」を「耐火層3」と読み替えるものとする。なお、後述するように、第二耐火層9を設ける場合は、実施例1と同様、「第一耐火層3」というものとする。
図3に図示するように、シース10は、耐火絶縁線心25(絶縁体4)の外周に押し出し成形することにより形成されている。なお、特に図示しないが、絶縁体4とシース10との間に耐火テープ19を巻き付けて第二耐火層9を形成してもよいものとする。
上記構成及び構造において、耐火ケーブル21は、第二耐火テープ12又は絶縁体4の少なくとも一つがシリカエアロゲルを実施例1において説明した通り含有してなる。例えば、第二耐火テープ12又は絶縁体4がシリカエアロゲルを含有してなるものであてもよいものとする。また、第二耐火テープ12と、絶縁体4とが、何れもシリカエアロゲルを含有してなるものであてもよいものとする(一例であるものとする)。
つぎに、本実施例の効果について説明する。
以上、図3を参照しながら説明してきたように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を奏する。
つぎに、特許請求の範囲に記載以外の特徴について説明する。
特許請求の範囲に記載された本発明は、耐火ケーブル1、21として特徴づけられているが、これを耐火絶縁線心5、25の発明に書き換えれば、下記(1)~(3)のような内容を特徴とする。
(1)耐火絶縁線心5、25は、「導体2、耐火層3、及び絶縁体4を有し、前記耐火層3は前記導体2の外周に耐火テープ12を巻き付けて形成され且つ該耐火テープ12同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部14を有し、前記耐火テープ12又は前記絶縁体4の少なくとも一つは、シリカエアロゲルを含有してなる」ことを特徴とする。
(2)耐火絶縁線心5、25は、「上記(1)に記載の耐火絶縁線心5、25において、前記シリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とする」ことを特徴とする。
(3)耐火絶縁線心5、25は、「上記(1)又は(2)に記載の耐火絶縁線心5、25において、前記耐火テープ12が前記シリカエアロゲルを含有してなるとき、前記耐火テープ12は、この厚さを1mm以上5mm以下とする」ことを特徴とする。
以上の(1)~(3)に記載の耐火絶縁線心5、25の効果について説明する。
すなわち、耐火絶縁線心5、25によれば、耐火絶縁線心5、25が高温状態に曝されても、溶融した絶縁体4が重ね合わせ部14の隙間15に入り込むことを防ぐことができることから、絶縁体4が導体2まで到達してしまうことが無く、耐火絶縁線心5、25の耐火性能を向上させることができるという効果を奏する。また、耐火絶縁線心5、25によれば、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができることから、耐火絶縁線心5、25の外径を従来技術に比べて小さくすることができ、従来技術に比べて耐火絶縁線心5、25の軽量化を図ることができるという効果を奏する。また、本実施例によれば、耐火テープの枚数を従来技術に比べて減らすことができることから、耐火絶縁線心5、25の製造工程を減らし製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
上記説明では、第二耐火テープ12は、図2に図示するように、PETテープ層16と、断熱シート層17と、粘着テープ層18とを備える構成としているが、これに限らず、つぎのような構成にしてもよいものとする。
すなわち、第二耐火テープ12は、特に図示しないが、包装袋を連続的に形成してなるテープ状の連続包装袋であってもよいものとする。上記各包装袋は、粉末状のもの(例えば、薬等)や液体(例えば、醤油等)を包装する袋であって、粉末状のシリカエアロゲルが封入されている。連続包装袋は、上記各包装袋を切り取らずにテープ状にして、導体4の外周に施すものとする。
上記効果としては、シリカエアロゲルを耐熱材として効率的に使用できるため、耐火性能を、より向上させることができるという効果を奏する。
また、上記説明では、第二耐火層9を構成する耐火テープ19は、公知の集成マイカテープが採用されているとしているが、これに限らず、つぎのような構成にしてもよいものとする。
すなわち、第二耐火層9を構成する耐火テープ19は、第二耐火テープ12と同様、シリカエアロゲルを含有してなるものであってもよいものとする。この場合、上記シリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とする。
上記効果としては、耐火テープ19は、耐火絶縁線心5、25(絶縁体4)の外側に配置されるため、耐火ケーブル1、21が高温状態に曝されても、絶縁体4が溶融し難く、絶縁体4が重ね合わせ部14の隙間15に入り込むことを、より確実に防ぐことができる。このため、絶縁体4が導体2まで到達してしまうことが無く、耐火性能を、より向上させることができるという効果を奏する。
1、21…耐火ケーブル、 2…導体、 3…第一耐火層(耐火層)、 4…絶縁体、 5、25…耐火絶縁線心、 6…介在物、 7…押さえ巻きテープ、 8…金属テープ、 9…第二耐火層、 10…シース、 11…第一耐火テープ、 12…第二耐火テープ(耐火テープ)、 13…第三耐火テープ、 14…重ね合わせ部、 15…隙間、 16…PETテープ層、 17…断熱シート層、 18…粘着テープ層、 19…耐火テープ

Claims (3)

  1. 導体、耐火層、及び絶縁体を有し、前記耐火層は前記導体の外周に耐火テープを巻き付けて形成され且つ該耐火テープ同士を重ね合わせてなる重ね合わせ部を有する複数本の耐火絶縁線心と、
    該複数本の耐火絶縁線心間に存在する介在物と、
    前記複数本の耐火絶縁線心の外側に設けられるシースと、
    を備え、
    前記介在物は、シリカエアロゲルを含有してな
    前記耐火層は、前記導体の外周に巻き付けられた第一耐火テープと、前記第一耐火テープの外周に巻き付けられた第二耐火テープと、前記第二耐火テープの外周に巻き付けられた第三耐火テープと、で構成され、
    前記第一耐火テープは、前記第一耐火テープ同士を重ね合わせてなる前記重ね合わせ部を有し、前記第二耐火テープは、前記第二耐火テープ同士を重ね合わせてなる前記重ね合わせ部を有し、前記第三耐火テープは、前記第三耐火テープ同士を重ね合わせてなる前記重ね合わせ部を有し、
    前記第二耐火テープは、前記シリカエアロゲルを含有し、前記第一耐火テープ及び前記第三耐火テープは、前記シリカエアロゲルを含有していない、
    ことを特徴とする耐火ケーブル。
  2. 請求項1記載の耐火ケーブルにおいて、
    前記シリカエアロゲルは、この密度を100mg/cm以上150mg/cm以下とする
    ことを特徴とする耐火ケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載の耐火ケーブルにおいて、
    前記耐火テープが前記シリカエアロゲルを含有してなるとき、前記耐火テープは、この厚さを1mm以上5mm以下とする
    ことを特徴とする耐火ケーブル。
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