JP7137453B2 - アーム部材 - Google Patents

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Description

本発明は、アーム部材に関し、特に、自動車等の車両の構成部品として適用されるアーム部材に関するものである。
従来より、自動車等の車両において、エンジン・ミッション側の構成部品や車輪のばね下側の構成部品と車体側の構成部品との間に介在させるマウント部材やブッシュ部材等のインシュレータ部材をその支持部材に装着する構成として、支持部材に別部材であるカラー部材等を溶接し、かかるカラー部材にインシュレータ部材を装着するものが使用されているが、近年では、部品点数を削減してより簡素化した構成として、別部材であるカラー部材を支持部材と一体化したものが提案されるようになってきている。
かかる状況下で、特許文献1は、防振装置及びこれに用いる金具とその防振装置の製造方法に関し、防振装置10の金具11は、その全体を1枚の金属板を曲げ加工等塑性加工して構成したもので、第1ゴムブッシュ12を嵌合状態に保持する第1筒部28と、第2ゴムブッシュ14を嵌合状態に保持する第2筒部30と、第1筒部28と第2筒部30とを連結する連結部32を備えており、第1筒部28は、一対の側板部40の各々に形成した筒状部44及び44で構成されることを開示する。
特開2003-206991号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、ブランク加工済みの加工対象部材にバーリング加工で筒状部44及び44を形成した後に、更にその加工対象部材に曲げ加工を施し、筒状部44及び44を対向させて第1筒部28を形成した最終製品を得るものではあるが、これらの一連の加工を精度を維持しかつ迅速に行いながら、強度への不要な影響を排除した態様で、筒状部であるバーリング孔部を有する部材を実現することの具体的な開示や示唆は何等なされてはいない。
また、本発明者の更なる検討によれば、長手方向に延在するアーム部材の両端部の少なくとも一端部側に各々バーリング孔部を設定する構成に対して、順送方式(プログレ方式)による一連の加工を適用する場合には、母材内で一連の加工の各々で加工される加工対象部材の部分とその周縁部に残される母材残部とを連結するいわゆる送り桟の部分(送り桟部)を配置する必要があるため、かかる送り桟部の配置を許容しながら、強度や剛性といった力学的特性に与える不要な影響を抑制した態様で、バーリング孔部を有するアーム部材を実現することが必要となる。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工の適用を許容しながら、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有すると共に、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の第1の局面は、長手方向に延在するアーム部材であって、第1側壁と、前記第1側壁に対して、前記長手方向に直交する幅方向において対向する第2側壁と、前記長手方向及び前記幅方向に直交する上下方向における前記第1側壁の一端部及び前記幅方向において前記第1側壁の前記一端部に対向する前記第2側壁の一端部同士を連結する連結壁と、前記長手方向の両端の内の少なくとも一端側において前記第1側壁に設けられた第1バーリング孔部と、前記長手方向の前記一端側において前記第2側壁に設けられた第2バーリング孔部と、を備えたアーム部材であって、前記幅方向において、前記第1バーリング孔部のフランジと前記第2バーリング孔部のフランジとは、前記アーム部材の内側で対向し、前記長手方向の前記一端側における前記連結壁の第1端部は、前記幅方向における前記第1端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面を伴う第1切り離し部を有し、前記長手方向の前記他端側における前記連結壁の第2端部は、前記幅方向における前記第2端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面を伴う第2切り離し部を有するアーム部材である。
また、本発明の第2の局面におけるアーム部材では、第1の局面に加えて、前記第1切り離し部は、前記長手方向の前記一端側において、前記第1バーリング孔部及び前記第2バーリング孔部に達する位置に設けられるものである。
また、本発明の第3の局面におけるアーム部材では、第1又は第2の局面に加えて、前記第1切り離し部は、前記第1切り離し部に連絡した第1アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第1切り離し部に連絡した第2アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡し、前記第2切り離し部は、前記第2切り離し部に連絡した第3アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第2切り離し部に連絡した第4アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡するものである。
また、本発明の第4の局面は、長手方向に延在するアーム部材であって、第1側壁と、前記第1側壁に対して、前記長手方向に直交する幅方向において対向する第2側壁と、前記長手方向及び前記幅方向に直交する上下方向における前記第1側壁の一端部及び前記幅方向において前記第1側壁の前記一端部に対向する前記第2側壁の一端部同士を連結する連結壁と、前記長手方向の一端側において前記第1側壁に設けられた第1バーリング孔部と、前記長手方向の前記一端側において前記第2側壁に設けられた第2バーリング孔部と、を備えたアーム部材であって、前記幅方向において、前記第1バーリング孔部のフランジと前記第2バーリング孔部のフランジとは、前記アーム部材の内側で対向し、前記長手方向の前記一端側における前記連結壁の第1端部は、前記幅方向における前記第1端部の中間部が突出した第1突起部を有し、前記長手方向の前記他端側における前記連結壁の第2端部は、前記幅方向における前記第2端部の中間部が突出した第2突起部を有し、前記第1突起部は、前記第1突起部に連絡した第1アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第1突起部に連絡した第2アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡し、前記第2突起部は、前記第2突起部に連絡した第3アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第2突起部に連絡した第4アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡するアーム部材である。
本発明の第1の局面における構成によれば、幅方向において、第1バーリング孔部のフランジと第2バーリング孔部のフランジとが、アーム部材の内側で対向し、長手方向の一端側における連結壁の第1端部が、幅方向における第1端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面を伴う第1切り離し部を有し、長手方向の他端側における連結壁の第2端部が、幅方向における第2端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面を伴う第2切り離し部を有するものであるため、アーム部材の強度・剛性に不要な影響を与えることを抑制した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を許容することができ、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材に所要の強度・剛性を持たせることができる。
本発明の第2の局面における構成によれば、第1切り離し部が、長手方向の一端側において、第1バーリング孔部及び第2バーリング孔部に達する位置に設けられるものであるため、第1側壁及び第2側壁に各々バーリング孔部を設けながらも、プログレ方式の一連の加工における切断工程の型隙間の設定を許容して、連結壁を長手方向に延長することができ、アーム部材の強度・剛性の増大に寄与することができる。
本発明の第3の局面における構成によれば、第1切り離し部が、第1切り離し部に連絡した第1アール形状端部を介して第1側壁に連絡すると共に、第1切り離し部に連絡した第2アール形状端部を介して第2側壁に連絡し、第2切り離し部が、第2切り離し部に連絡した第3アール形状端部を介して第1側壁に連絡すると共に、第2切り離し部に連絡した第4アール形状端部を介して第2側壁に連絡するものであるため、曲げ成形を円滑に行わせながら、連結壁の長手方向の両端部と第1側壁及び第2側壁との間の各々の角部に発生し得る応力を低減することができ、アーム部材の強度・剛性の増大に寄与することができる。
本発明の第4の局面における構成によれば、第1バーリング孔部のフランジと第2バーリング孔部のフランジとが、アーム部材の内側で対向し、長手方向の一端側における連結壁の第1端部が、幅方向における第1端部の中間部が突出した第1突起部を有し、長手方向の他端側における連結壁の第2端部が、幅方向における第2端部の中間部が突出した第2突起部を有し、第1突起部が、第1突起部に連絡した第1アール形状端部を介して第1側壁に連絡すると共に、第1突起部に連絡した第2アール形状端部を介して第2側壁に連絡し、第2突起部が、第2突起部に連絡した第3アール形状端部を介して第1側壁に連絡すると共に、第2突起部に連絡した第4アール形状端部を介して第2側壁に連絡するものであるため、アーム部材の強度に不要な影響を与えることを抑制した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を許容しながら、曲げ成形を円滑に行わせると共に、連結壁の長手方向の両端部と第1側壁及び第2側壁との間の各々の角部に発生し得る応力を低減することができ、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材の強度・剛性の増大に寄与することができる。
図1は、本発明の実施形態におけるロアアームを示す側面図である。 図2は、図1のZ1矢視図であり、本実施形態におけるロアアームの平面図である。 図3は、図1のZ2矢視図であり、本実施形態におけるロアアームの底面図である。 図4は、図1のX矢視図であり、本実施形態におけるロアアームの正面図である。 図5は、図1のA-A縦断面図である。 図6は、図1のB-B縦断面図である。 図7は、本実施形態におけるロアアームの切り離し部の成形工程を示す部分縦断面図である。 図8は、本実施形態における変形例のロアアームの縦断面図を示し、位置的には、図6に対応する。
以下、図1から図8を適宜参照して、本発明の実施形態におけるアーム部材につき、自動車等の車両のサスペンション系の構成部品であるロアアームを例に挙げて、その変形例を含めて詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成す。なお、x軸の方向を長手方向、y軸の方向を幅方向及びz軸の方向を上下方向と呼ぶことがある。
図1は、本実施形態におけるロアアームを示す側面図である。図2から図4は、順に対応して、図1のZ1矢視図であって、本実施形態におけるロアアームの平面図、図1のZ2矢視図であって、本実施形態におけるロアアームの底面図及び図1のX矢視図であって、本実施形態におけるロアアームの正面図である。図5及び図6は、順に対応して、図1のA-A縦断面図及び図1のB-B縦断面図である。
まず、図1から図6に示すように、ロアアーム1は、典型的には、y-z平面で切った縦断面で主としてz軸の負方向に向いて開いたコの字型形状を呈しながら、x軸の方向を長手方向として延在する典型的には鉄等の金属製のアーム部材であって、y-z平面に平行にロアアーム1の長手方向の中央部を通る面について面対称であると共に、ロアアーム1の長手方向に直交する幅方向としてのy軸の方向の中央部を通ってx-z平面に平行な面について面対称である形状を有する。なお、ロアアーム1は、後述するバーリング孔部及び切り離し部を設けることができるように、y-z平面で切った縦断面で主としてz軸の負方向に向いて開いたコの字型形状を呈しながら、x軸の方向を長手方向として延在する構成を有するものであれば、必ずしもこのような対称形状を有する必要はなく、非対称形状を有するものであってもよい。
具体的には、ロアアーム1は、主として、y軸の負方向側に位置してx-z平面に平行な第1側壁10と、x-z平面に平行であってy軸の正方向側に位置し第1側壁10と対向する第2側壁110と、z軸の正方向側に位置して、第1側壁10及び第2側壁110をそれらのz軸の正方向側の端部同士で連結する連結壁210と、を備える。
詳しくは、第1側壁10は、中間側壁部12と、中間側壁部12に連絡すると共に、中間側壁部12に対してx軸の負方向側で中間側壁部12の上下長(z軸の方向における長さ)よりも拡大された上下長を有する拡張側壁部14と、中間側壁部12に連絡すると共に、中間側壁部12に対してx軸の正方向側で中間側壁部12の上下長よりも拡大された上下長を有する拡張側壁部16と、第1側壁10のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた折曲げ壁40と、から成る。なお、拡張側壁部14及び16の上下長をロアアーム1の構成要素のレイアウト上の要請等で拡大する必要がない場合には、拡張側壁部14及び16の上下長は、中間側壁部12の上下長と同等又はそれ以下に設定すればよい。また、ロアアーム1の強度・剛性上の要請等が大きくない場合には、折曲げ壁40は、省略してもよい。
中間側壁部12は、その上下長が一定に設定された平板状の側壁部である。また、拡張側壁部14は、その上下長がx軸の負方向側に行くに従って漸増すると共に、そのx軸の負方向側の端部が、y軸の方向に見た側面視で、x軸の負方向に向かって凸の半円形状を呈して終端する平板状の側壁部であり、拡張側壁部16は、その上下長がx軸の正方向側に行くに従って漸増すると共に、そのx軸の正方向側の端部が、y軸の方向に見た側面視で、x軸の正方向に向かって凸の半円形状を呈して終端する平板状の側壁部である。
拡張側壁部14は、拡張側壁部14をy軸の方向に貫通するバーリング孔部22を有し、バーリング孔部22は、拡張側壁部14をy軸の方向に穿ちながら拡張側壁部14からy軸の正方向に向かって立設された円筒側壁状のフランジ24と、フランジ24の経方向の内側に規定される貫通孔26と、を有する。
拡張側壁部16は、拡張側壁部14と同様に、拡張側壁部16をy軸の方向に貫通するバーリング孔部32を有し、バーリング孔部32は、拡張側壁部16をy軸の方向に穿ちながら拡張側壁部16からy軸の正方向に向かって立設された円筒側壁状のフランジ34と、フランジ34の経方向の内側に規定される貫通孔36と、を有する。
折曲げ壁40は、中間側壁部12のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた中間折曲げ壁部42と、中間折曲げ壁部42に連絡すると共に、拡張側壁部14のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた傾斜折曲げ壁部44と、中間折曲げ壁部42に連絡すると共に、拡張側壁部16のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた傾斜折曲げ壁部46と、から成る。
第2側壁110は、中間側壁部12、拡張側壁部14及び16、バーリング孔部22のフランジ24及び貫通孔26、バーリング孔部32のフランジ34及び貫通孔36、並びに折曲げ壁40の中間折曲げ壁部42、傾斜折曲げ壁部44及び46という第1側壁10における各々の構成要素に対応して、中間側壁部112、拡張側壁部114及び116、バーリング孔部122のフランジ124及び貫通孔126、バーリング孔部132のフランジ134及び貫通孔136、並びに折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142、傾斜折曲げ壁部144及び146という各々の構成要素を、y軸の正方向側で対向して有する。なお、かかるバーリング孔部22及び122の対、並びにバーリング孔部32及び132の対は、必要に応じていずか一方の対のみ設けてもよい。
但し、第2側壁110において、バーリング孔部122のフランジ124及びバーリング孔部132のフランジ134は、y軸の負方向に向かって立設されたものであり、折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142、傾斜折曲げ壁部144及び146は、y軸の負方向側に折り曲げられたものであることが、第1側壁10におけるものと相違する。つまり、バーリング孔部22のフランジ24とバーリング孔部122のフランジ124とは、ロアアーム1の幅方向における内側で互いに対向し、バーリング孔部32のフランジ34とバーリング孔部132のフランジ134とは、ロアアーム1の幅方向における内側で互いに対向する。また、折曲げ壁40の中間折曲げ壁部42、傾斜折曲げ壁部44及び46と折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142、傾斜折曲げ壁部144及び146とは、ロアアーム1の幅方向における内側で対応するもの同士が互いに対向する。また、バーリング孔部22の貫通孔26とバーリング孔部122の貫通孔126とは、y軸の方向に平行なC1軸を同軸な中心軸とし、バーリング孔部32の貫通孔36とバーリング孔部132の貫通孔136とは、y軸の方向に平行なC2軸を同軸な中心軸とするもので、貫通孔26及び126並びに貫通孔36及び136には、典型的には、インシュレータブッシュ部材の外筒部分が対応して挿入される。なお、かかるバーリング孔部22及び122の対、並びにバーリング孔部32及び132の対において、いずか一方の対のみを設けた場合には、その他方の対が設けられるべき箇所に貫通孔を設け、かかる貫通孔の周囲に別体のカラー部材を溶接等により装着してもよい。
連結壁210は、中間連結壁部212と、中間連結壁部212に連絡すると共に、中間連結壁部212に対してx軸の負方向側でx軸の負方向側に行くに従ってz軸の正方向側に向かって上昇するように傾斜する傾斜連結壁部214と、中間連結壁部212に連絡すると共に、中間連結壁部212に対してx軸の正方向側でx軸の正方向側に行くに従ってz軸の正方向側に向かって上昇するように傾斜する傾斜連結壁部216と、から成る。
中間連結壁部212は、中間側壁部12及び112のz軸の正方向側の端部同士間を連結するx-y平面に平行な上壁部であり、その一部がz軸の正方向に向かって各々突出する凸部240及び242を有していてもよい。かかる凸部240及び242は、ロアアーム1の製造時に位置決め等に用い得る。
傾斜連結壁部214は、拡張側壁部14及び114のz軸の正方向側の端部同士間を連結する上壁部であり、そのx軸の負方向側の端部の一部(その幅方向の中間部)で、x軸の負方向に向かって張り出して突出する突起部である切り離し部222を有する。ここで、切り離し部222は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材を更に切断することにより端材から切り離された部分であり、傾斜連結壁部214のx軸の負方向側の端部におけるy軸の方向の中間部に設けられ、そのx軸の負方向側の端面は、典型的には、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材を更に切断することにより形成される二次的端面としての切り離し端面223である。なお、x-y平面に対し、切り離し部222の傾斜角は、ロアアーム1の強度・剛性への不要な影響を排する観点からは、0度以上で傾斜連結壁部214の傾斜角と同じ角度以下の範囲内に設定することが好ましい。
切り離し部222のy軸の負方向側の端部におけるx軸の正方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部12間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部214及び拡張側壁部14間の角アール形状部におけるx軸の負方向側の端部であるアール形状端部224に連絡する。アール形状端部224は、かかる基部及び拡張側壁部14間における傾斜連結壁部214のx軸の負方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部14のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部214及び拡張側壁部14間の角アール形状部におけるx軸の負方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部224は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の正方向に向かって凹となると共に、ねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材の切断端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形したブランク由来端面225である。
切り離し部222のy軸の正方向側の端部におけるx軸の正方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部112間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部214及び拡張側壁部114間の角アール形状部におけるx軸の負方向側の端部であるアール形状端部226に連絡する。アール形状端部226は、かかる基部及び拡張側壁部114間における傾斜連結壁部214のx軸の負方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部114のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部214及び拡張側壁部114間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部234は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の正方向に向かって凹となると共に、ねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材の切断端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形したブランク由来端面227である。
傾斜連結壁部216は、傾斜連結壁部214と同様に、拡張側壁部16及び116のz軸の正方向側の端部同士間を連結する上壁部であり、そのx軸の正方向側の端部の一部(その幅方向の中間部)は、x軸の正方向に向かって張り出して突出する突起部である切り離し部232を有する。ここで、切り離し部232は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材を更に切断することにより端材から切り離された部分であり、傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部におけるy軸の方向の中間部に設けられ、そのx軸の正方向側の端面は、典型的には、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材を更に切断することにより形成される二次的端面としての切り離し端面233である。切り離し部222と切り離し部232とは、x軸の方向で対向する。また、切り離し端面223及び233は、各々、ブランク部材の切断端面がプレス成形の影響を受けた後に、その影響を受けた切断端面を更に切断するものであるため、それらの平坦度等の性状を所要に調整することが可能となる。この結果、切り離し端面223及び233において凹部等の不要な形状欠陥の発生を抑制することが可能となり、ロアアーム1の強度・剛性に不要な影響を与えることを抑制することができる。なお、x-y平面に対し、切り離し部232の傾斜角は、ロアアーム1の強度・剛性への不要な影響を与えない観点からは、0度以上で傾斜連結壁部216の傾斜角と同じ角度以下の範囲内に設定することが好ましい。
切り離し部232のy軸の負方向側の端部におけるx軸の負方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部12間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部216及び拡張側壁部16間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部であるアール形状端部234に連絡する。アール形状端部234は、かかる基部及び拡張側壁部16間における傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部16のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部216及び拡張側壁部16間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部234は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の負方向に向かって凹となるねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材の切断端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形したブランク由来端面235である。
切り離し部232のy軸の正方向側の端部におけるx軸の負方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部112間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部216及び拡張側壁部116間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部であるアール形状端部236に連絡する。アール形状端部236は、かかる基部及び拡張側壁部116間における傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部116のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部216及び拡張側壁部116間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部236は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の負方向に向かって凹となるねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク部材の端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形した変形したブランク由来端面237である。なお、ロアアーム1においては、切り離し端面223及び233以外の周縁部の端面は、ブランク加工後の曲げ加工の影響は受けるがブランク部材由来の切断端面である。また、アール形状端部224、226、234、236は、曲げ成形工程において、連結壁210に対して第1側壁10及び第2側壁110を円滑に起立させることに寄与する。
次に、ロアアーム1の切り離し部222及び232の成形工程につき、切り離し部232を代表例として、更に図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、本実施形態におけるロアアーム1の切り離し部232の成形工程を示す部分縦断面図であり、成形途中のロアアーム1のバーリング孔部132のフランジ134が露出するように切った断面図である。なお、図中では、いわゆる送り桟部300が切断された状態を示している。
図7に示すように、典型的には、ロアアーム1は、プログレ方式の一連のプレス成形工程により製造されるもので、その工程中で用いられる切り離し部222及び232を得るための切り離し型400は、切り離し部222及び232が形成される前のロアアーム1をz軸の負方向側で支持する支持型402と、傾斜連結壁部216に連結している状態の送り桟部300をz軸の負方向に向かって押圧して切断する切断型404と、を備える。支持型402のx軸の正方向側の側壁部403は、典型的には、y-z平面に平行な平面である。また、支持型402の側壁部403及び切断型404間に設定される切断時の型間のクリアランスをΔGで示す。
ここで、各々図示を省略するブランク成形工程、バーリング成形工程及び曲げ成形工程を経た状態のロアアーム1には、バーリング孔部22、32、122及び132が形成された状態にあり、かかる状態のロアアーム1を切り離し型400にセットする。この際、ロアアーム1は、少なくとも傾斜連結壁部216が支持型402で支持されて、その位置が固定された状態にある。このように固定された状態のロアアーム1の傾斜連結壁部216には、一連のプレス成形工程における前段の工程から次段の工程へと成形途中のロアアーム1を送るための送り桟部300が連結された状態にあり、かかる送り桟部300のz軸の正方向側に切断型404を対向させる。
次に、切断型404をz軸の負方向に向かって移動し、傾斜連結壁部216に連結した送り桟部300を図中のその長手方向の途中位置で切断することにより、傾斜連結壁部216を送り桟部300からを切り離し、傾斜連結壁部216に切り離し部232を形成する一方で、母材内の全てのロアアーム1を形成した後で送り桟部300を最終的には端材として除去する。
この際、典型的には、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403がロアアーム1のバーリング孔部132のフランジ134の板外部に当接することにより、支持型402のx軸の正方向側の位置が、バーリング孔部132のフランジ134の板外部により規定され、このように位置が規定された支持型402に対して、切断型404を、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403が当接するフランジ134の板外部からx軸の正方向に向かってクリアランスΔGで離間させながら、z軸の負方向に向かって移動することにより、傾斜連結壁部216と送り桟部300との間を切断することになる。この結果、切り離し部232は、傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部を基部としてそれからx軸の正方向に向かってクリアランスΔGで規定される突出端の位置まで突出することになる。かかる突出端は、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403をy-z平面に平行な平面とした場合、クリアランスΔGを微小な値に設定したとしても、側壁部403が当接するフランジ134の板外部からx軸の正方向側に若干偏位した位置に配置することができるため、必要に応じて傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部もかかるフランジ134の板外部に相当するような位置に配置することが可能となって、長手方向における第1側壁10及び第2側壁110の長さに対して長手方向における連結壁210の長さの割合を増大することができ、ロアアーム1全体の強度・剛性を増大することができる。なお、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403の一部を、支持型402が傾斜連結壁部216を支持するために配置可能であるという条件下で、側壁部403が当接するフランジ134の板外部を囲むようにx軸の正方向側により張り出したものとし、これに対応して切断型404を配置すれば、切り離し部232をx軸の正方向に向かってより突出させることが可能となり、これに対応して、傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部もよりx軸の正方向側の位置に設定することができる。
また、以上のような切り離し部232の成形工程は、切り離し部222を形成する際にも同様に適用することが可能であり、かかる成形工程により、切り離し部222及び232を形成した状態のロアアーム1が得られることになる。
更に、以上のような切り離し部222及び232の成形工程の後に、折曲げ壁40の成形工程に加え、バーリング孔部22及び122dの対並びにバーリング孔部32d及び132dの対の同軸調整、各々の構成要素の平坦度調整や傾斜角調整等を含むロアアーム1の形状を整えるための所要の付加成形工程を経て、最終的な構成を有するロアアーム1が得られることになる。
以上の本実施形態のアーム部材1においては、幅方向において、第1バーリング孔部22(32)のフランジ24(34)と第2バーリング孔部122(132)のフランジ124(134)とが、アーム部材1の内側で対向し、長手方向の一端側における連結壁210の第1端部が、幅方向における第1端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面223(233)を伴う第1切り離し部222(232)を有し、長手方向の他端側における連結壁210の第2端部が、幅方向における第2端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面233(223)を伴う第2切り離し部232(222)を有するものであるため、アーム部材1の強度・剛性に不要な影響を与えることを抑制した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を許容することができ、バーリング孔部22(32)、122(132)を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材1に所要の強度・剛性を持たせることができる。
また、本実施形態のアーム部材1においては、第1切り離し部222(232)が、長手方向の一端側において、第1バーリング孔部22(32)及び第2バーリング孔部122(132)に達する位置に設けられるものであるため、第1側壁10及び第2側壁110に各々バーリング孔部22(32)、122(132)を設けながらも、プログレ方式の一連の加工における切断工程の型隙間の設定を許容して、連結壁210を長手方向に延長することができ、アーム部材1の強度・剛性の増大に寄与することができる。
また、本実施形態のアーム部材1においては、第1切り離し部222(232)が、第1切り離し部222(232)に連絡した第1アール形状端部224(234)を介して第1側壁10に連絡すると共に、第1切り離し部222(232)に連絡した第2アール形状端部226(236)を介して第2側壁110に連絡し、第2切り離し部232(222)が、第2切り離し部232(222)に連絡した第3アール形状端部234(224)を介して第1側壁10に連絡すると共に、第2切り離し部232(222)に連絡した第4アール形状端部236(226)を介して第2側壁110に連絡するものであるため、曲げ成形を円滑に行わせながら、連結壁210の長手方向の両端部と第1側壁10及び第2側壁110との間の各々の角部に発生し得る応力を低減することができ、アーム部材1の強度・剛性の増大に寄与することができる。
また、本実施形態のアーム部材1においては、第1バーリング孔部22(32)のフランジ24(34)と第2バーリング孔部122(132)のフランジ124(134)とが、アーム部材1の内側で対向し、長手方向の一端側における連結壁210の第1端部が、幅方向における第1端部の中間部が突出した第1突起部222(232)を有し、長手方向の他端側における連結壁210の第2端部が、幅方向における第2端部の中間部が突出した第2突起部232(222)を有し、第1突起部222(232)が、第1突起部222(232)に連絡した第1アール形状端部224(234)を介して第1側壁10に連絡すると共に、第1突起部222(232)に連絡した第2アール形状端部226(236)を介して第2側壁110に連絡し、第2突起部232(222)が、第2突起部232(222)に連絡した第3アール形状端部234(224)を介して第1側壁に連絡すると共に、第2突起232(222)部に連絡した第4アール形状端部236(226)を介して第2側壁110に連絡するものであるため、アーム部材1の強度に不要な影響を与えることを抑制した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を許容しながら、曲げ成形を円滑に行わせると共に、連結壁210の長手方向の両端部と第1側壁10及び第2側壁110との間の各々の角部に発生し得る応力を低減することができ、バーリング孔部22(32)、122(132)を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材1の強度・剛性の増大に寄与することができる。
さて、本実施形態のロアアーム1には、種々の変形例が考えられるので、以下、更に図8をも参照して、本実施形態の変形例のロアアーム1’につき詳細に説明する。
図8は、本実施形態における変形例のロアアーム1’の縦断面図を示し、位置的には、図6に対応する。
図8に示すように、本変形例のロアアーム1’では、本実施形態のロアアーム1に対して、第1側壁10の折曲げ壁40’が本実施形態のロアアーム1の第1側壁10の折曲げ壁40よりも更にy軸の正方向に向かって延在すると共に、第2側壁110の折曲げ壁140’が本実施形態のロアアーム1の第2側壁110の折曲げ壁140よりも更にy軸の負方向に向かって延在して、折曲げ壁40’のy軸の正方向側の端部と、折曲げ壁140’のy軸の負方向の端部と、が、当接していることが主たる相違点であり、ロアアーム1’の残余の構成は、ロアアーム1のものと同様であるため、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。なお、便宜上、図中では、折曲げ壁40’については中間折曲げ壁部42’のみ示し、折曲げ壁140’については中間折曲げ壁部142’のみ図示する。
具体的には、ロアアーム1’において、第1側壁10の折曲げ壁40’の中間折曲げ壁部42’は、y軸の正方向に向かって延在すると共に、第2側壁110の折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142’は、y軸の負方向に向かって延在し、中間折曲げ壁部42’のy軸の正方向側の端部と、中間折曲げ壁部142’のy軸の負方向の端部と、が、当接することになり、かかる構成は、図示を省略する傾斜折曲げ壁部同士についても対応して成立するため、ロアアーム1’は、y-z平面で切った縦断面で、折曲げ壁40’及び折曲げ壁140’の端部同士がロアアーム1’の幅方向における内側で互いに当接して、主として矩形状の閉断面を呈することになり、ロアアーム1’の強度・剛性をより増大することが可能となる。なお、必要に応じて、折曲げ壁40’及び折曲げ壁140’の端部同士をロアアーム1’の幅方向における内側で完全に当接させずに、これらの間に微小な隙間を与えながら、これらを互いに溶接等により連結してもよい。
また、別の変形例として、切り離し部222及び232の成形工程において、機械的な切断工程を適用する代わりに赤外レーザ光等を用いた物理的な切断工程を適用してもよい。かかる場合には、x軸の方向における切り離し部222及び232の各々の突出長さを実質ゼロとすることができ、またこれに対応して、x軸の方向における切り離し部222及び232の位置も自由度高く設定することができる。つまり、かかる場合には、切り離し端面223及び233の平坦度等の性状を向上した状態で、これらの切り離し端面223及び233を、アール形状端部を介して第1側壁10及び第2側壁110に対応して連絡することになる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数などは前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工の適用を許容しながら、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有すると共に、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に車両等の強度部品の分野に適用され得るものと期待される。
1、1’…ロアアーム
10…第1側壁
12…中間側壁部
14、16…拡張側壁部
22、32…バーリング孔部
24、34…フランジ
26、36…貫通孔
40、40’…折曲げ壁
42、42’…中間折曲げ壁部
44…傾斜折曲げ壁部
46…傾斜折曲げ壁部
110…第2側壁
112…中間側壁部
114、116…拡張側壁部
122、132…バーリング孔部
124、134…フランジ
126、136…貫通孔
140、140’…折曲げ壁
142、142’…中間折曲げ壁部
144…傾斜折曲げ壁部
146…傾斜折曲げ壁部
210…連結壁
212、212’…中間連結壁部
214…傾斜連結壁部
216…傾斜連結壁部
222、232…切り離し部
223、233…切り離し端面
224、226、234、236…アール形状端部
225、227、235、237…ブランク由来端面
300…端材
400…切り離し型
402…支持型
403…側壁部
404…切断型

Claims (4)

  1. 長手方向に延在するアーム部材であって、
    第1側壁と、
    前記第1側壁に対して、前記長手方向に直交する幅方向において対向する第2側壁と、
    前記長手方向及び前記幅方向に直交する上下方向における前記第1側壁の一端部及び前記幅方向において前記第1側壁の前記一端部に対向する前記第2側壁の一端部同士を連結する連結壁と、
    前記長手方向の両端の内の少なくとも一端側において前記第1側壁に設けられた第1バーリング孔部と、
    前記長手方向の前記一端側において前記第2側壁に設けられた第2バーリング孔部と、
    を備えたアーム部材であって、
    前記幅方向において、前記第1バーリング孔部のフランジと前記第2バーリング孔部のフランジとは、前記アーム部材の内側で対向し、
    前記長手方向の前記一端側における前記連結壁の第1端部は、前記幅方向における前記第1端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面を伴う第1切り離し部を有し、
    前記長手方向の前記両端の内の他端側における前記連結壁の第2端部は、前記幅方向における前記第2端部の中間部に配置されると共に、切り離し切断面を伴う第2切り離し部を有するアーム部材。
  2. 前記第1切り離し部は、前記長手方向の前記一端側において、前記第1バーリング孔部及び前記第2バーリング孔部に達する位置に設けられる請求項1に記載のアーム部材。
  3. 前記第1切り離し部は、前記第1切り離し部に連絡した第1アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第1切り離し部に連絡した第2アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡し、前記第2切り離し部は、前記第2切り離し部に連絡した第3アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第2切り離し部に連絡した第4アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡する請求項1又は2に記載のアーム部材。
  4. 長手方向に延在するアーム部材であって、
    第1側壁と、
    前記第1側壁に対して、前記長手方向に直交する幅方向において対向する第2側壁と、
    前記長手方向及び前記幅方向に直交する上下方向における前記第1側壁の一端部及び前記幅方向において前記第1側壁の前記一端部に対向する前記第2側壁の一端部同士を連結する連結壁と、
    前記長手方向の一端側において前記第1側壁に設けられた第1バーリング孔部と、
    前記長手方向の前記一端側において前記第2側壁に設けられた第2バーリング孔部と、
    を備えたアーム部材であって、
    前記幅方向において、前記第1バーリング孔部のフランジと前記第2バーリング孔部のフランジとは、前記アーム部材の内側で対向し、
    前記長手方向の前記一端側における前記連結壁の第1端部は、前記幅方向における前記第1端部の中間部が突出した第1突起部を有し、
    前記長手方向の前記他端側における前記連結壁の第2端部は、前記幅方向における前記第2端部の中間部が突出した第2突起部を有し、
    前記第1突起部は、前記第1突起部に連絡した第1アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第1突起部に連絡した第2アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡し、前記第2突起部は、前記第2突起部に連絡した第3アール形状端部を介して前記第1側壁に連絡すると共に、前記第2突起部に連絡した第4アール形状端部を介して前記第2側壁に連絡するアーム部材。
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